Collide - Chasing the Ghost

0 Comments
 エキセントリックでダークなアンビエントを持つサウンドって言うとどうしてもヨーロッパを嗜好してしまうんだけど、ここ何年かではアメリカも相当病んだ影響からかそういったサウンドを持つバンドも出てきていた。まぁ、NINとかマリマンとかはどこかショウ的でもある部分があるけど、そうだなぁ、確かに90年代に入ってからは退廃的なアメリカっつうのが流行したワケで、映画「セブン」や「羊たちの沈黙」っつうのに象徴されるサイコもんも売れたしな。音楽映像の世界でもそうだったもんな。その頃に出てきたバンドって即座に消えていった感じするけど、実際的にはほとんど興味なかったのであんまり知らないんだよね。んで、最近あれこれ探してたり、似たようなモノ~って紹介されるものの中にCollideっつうバンドがああった。

Chasing the Ghost Two Headed Monster

 2000年リリースの4枚目の作品「Chasing the Ghost」。パッと見たところアメリカって感じしないよね。しかもロサンゼルスっつうから不思議だ。ま、どんなもんかと試しにとばかりにアルバムを聴くのだが、どういうんだろうかね、これは。ドラムマシーンと鍵盤打ち込みによるエレクトリックな世界だけどいわゆるビートという感覚ではなくって確かにインダストリアルな、というか退廃的なゆっくりと淡々と刻み続けられるリズムをバックに妖しげな女性ボイスが宙を舞うと言った様式か。心地良くカラダをリズムに任せてユラユラと揺れて楽しむ、そんな音楽で昔で言えばデペッシュ・モード的なものが象徴なんだろう。別に聴かなくても人生損しない音ではあるが、こういう音楽もあるんだなぁと。美しさと言う面ではかなりのものだし、妖しげでもあるから悪くはない。ただし家で一人で聴くもんだな(笑)。

 なんつうのか、抑揚が全然ないのでホントに淡々と流して浸る音なんだが、ヨーロッパ的深みはないからやっぱり廃れていく、っつうか残していくにはかなりハードルが高くなるだろうと言うのがわかるもん。時代に合わせていればよかったんだろうけど、なかなかね。それでもCollideと言うバンドは今でも新作「Two Headed Monster」をリリースしていて、市場に受け入れられているという事実があると言うことは需要もまだまだあるんだろう。アメリカってのは不思議な一面があるねぇ。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply