Van Halen - Van Halen II


1979年リリースのセカンドアルバム「伝説の爆撃機」。ファーストアルバム「Van Halen」で衝撃的なインパクトを市場に与えて一躍ヒーローの座に躍り出たエディのギターだが、そのまんまのアルバム構成と楽曲の雰囲気で創り上げられたセカンドアルバム。ジャケットもシンプルに仕立てたもので、もちろん四人での制作によるもの。なんつうか、アメリカンな空気は彼等の特徴でもあるくせにどこか暗い雰囲気を持っているのはジャケットによるところが大きいんじゃないかと。ま、それはともかくアルバム的な印象ではかなりコーラスワークが増えていて、その分パワーが前に出てくる。それもいやらしくない程度に迫ってくるのでクイーンなどとはちと違う。音はもちろんエディのマーシャル直結に近い音で複雑なワザは特になく、シンプルなギターリフが多いからストレートにかっこよさが伝わってくる。ただギターソロはやっぱりとんでもない。
意外と捨て曲もなくって、レベルが高い作品。の割にあまり人気がないってのも不思議だけど、カラッと騒いでいて楽しいよ、これ。ノリも良いし。「Somebody Get Me A Doctor」も面白い。しかしギタリスト諸氏にとってみると「Spanish Fly」の驚愕さはやはり異常。楽曲の複雑さはないからマニアックに楽しむことはないけど、ギターキッズは虜になるバンドだな。やっぱデイヴの歌がこのバンドには似合う。オーバーダビングもほとんどなくって生々しいバンドのサウンドで迫ってくるこのアルバム、割と名盤の雰囲気。
紙ジャケでリマスター盤で出てるみたいで、そのリマスター盤を聴いてたけどかなり音がくっきりしていてなかなかよろしい。このまま「1984」までは揃えて聴きたいところ。
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