Aerosmith - Night In The Rats


そんなエアロスミスの70年代最後の、オリジナルメンバーで最後と思われたアルバムが1979年リリースの「ナイト・イン・ザ・ラッツ」。以降ジョー・ペリーがドラッグに走り脱退、ブラッド・ウィットフォードも脱退、とんでもない方向にバンドが進んでしまってボロボロ…。でも83年に復活しているんだから今思えば大した時間の長さではなかったってことだ。ちょっとまともに休養すれば良かっただけの話だったんだろう。その辺が70年代のバンドの大変な時期だったんだよ。
さて、そんな話題ばかりが先行してしまってアルバムリリース時には割と不運を招く風潮が強かったためにアルバムそのものの評判も芳しくなかったが、正直に書くと、自分がエアロスミスというバンドに興味を持って最初に聞き込んだのがこのアルバム。なので非常に思い入れもあるし悪い作品だなんて全然思わない。ここからヤードバーズにも入った部分あるし。うん、「Think About It」をカバーしていてさ、かっこ良いなぁ~、この単音リフ…って思ってコピーしてて、エアロのだと思ってたら実は違うってことが分かって、ヤードバーズ?そういうこと?ってこの曲を探しに走ったもん。もう一曲の「Remember」っつうカバーは原曲探さなかったが…、これはこれでエアロっぽくて良いんじゃない、って。他は確かに派手な明るくはないが、エアロらしいグルーブあるしバリエーションにも富んでいるアルバムだと思う。誰かが突出しているんじゃなくてバンドとして作品になってる。これが崩壊寸前のバンド?みたいな。ま、そのレベルに到達していたんだから凄いんだろうが。
エアロってミディアムやバラードっつうのも結構味があるバンドで、それはスティーブン・タイラーの歌唱力の成せる業なのかもしれない。このアルバムはそういう雰囲気のが割と多いから暗い印象を持つけど、それが結構良かったりするね。だから圧倒的なロックンロールアルバムじゃないと思う。そういう意味では確かに評価下がるか…。うん、なんか年取ってきてから分かるようになった。
エアロってこの前の「ドロー・ザ・ライン」や「ロックス」をまだ書いてなくてねぇ…、いずれやるけどこれもまた久々に聴くとかっこ良い音だ。アメリカのバンドってのはそういうのが多い(笑)。しかしYou Tubeには「Think About It」の当時の映像なんてあるんだ…凄いなぁ。
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