Hanoi Rocks - Bangkok Shocks, Saigon Shakes

 最近は飲酒運転の取締が厳しくなってきて随分とその率も減っているし社会認知もされているので環境変化というものを実感するが、ひょうんなことから飲酒運転の悲惨さを間近に感じたのがハノイ・ロックスのドラマー、ラズルの事故死。ハノイ・ロックスがアメリカ進出を狙いアルバム「トゥー・ステップス・フロム・ザ・ムーヴ」を制作し、ツアーを目論んでいたがその時にまだ駆け出しだったモトリー・クルーと意気投合し…、ま、そりゃふたつのバンドメンバーのロックンローラーさを見れば若さもあって意気投合するだろうと思うが、そこでパーティをやっていて酒が切れたっつうことでモトリー・クルーのヴィンス・ニールとラズルが車で買い出しに行った際の自爆事故。ヴィンス・ニールはかすり傷ひとつ負わなかったがラズルは死亡。そんなのを雑誌か何かで知ったので、飲酒運転はしてはいけない、などという戒めを改めて実感したもん。まぁ、破天荒なロックンローラーらしい話だが。でもさ、これ、逆だったらロック史はどうなっていたことだろう、って思う。

 ラズルが生きててヴィンス・ニールが死んでたら…、モトリー・クルーの歴史はなくなっていたかもしれない。あんまりボーカルに依存しないかもしれないけど。ハノイ・ロックスは全米制覇してたかもしれない…、モトリーの代わりに収まっていたかも?う〜ん、なかなか夢のある推測だ。

白夜のバイオレンス(K2HD/紙ジャケット仕様) Bangkok Shocks, Saigon Shakes, Hanoi Rocks

 1981年ハノイ・ロックスデビューアルバム「白夜のバイオレンス」。そもそもフィンランドのバンドが日本でこんだけ人気あるってのも不思議なもんで、他にフィンランドのバンドなんて全くなかった時代だからね。間違いなく志摩あつ子さんの「8ビートギャグ」の影響は大きいと思う(笑)。たらこくちびるのモンちゃんだし。派手さとかグラマラスな毒気とかはインパクトある人達で、それはもう後のLAメタル連中にも大きな影響を及ぼしているワケだし、再結成したハノイ・ロックスを見ていても全然それは変わらずケバい。それが普段からそのままってのもロックンローラーだ。

 さて、このファーストアルバム「白夜のバイオレンス」だが、良い曲いっぱい入ってる。アンディ・マッコイの非凡な音楽センスがたっぷりと聴ける作品で、滅茶苦茶ロックでハチャメチャ。プロとしてこれで良いのかっつう演奏のいい加減さはあるが、ロックならこれで良いのだ。こじんまりとまとまったロックバンドじゃなくてドールズ直系の野性味が良いんだよ。素人を惹き付けるんだよ、そういうのが。それでハマったもん。「Tragedy」なんて今でもしっかり定番曲になってるけど、これまで聴いたことのないロックのメロディラインだしさ。それは後にリメイクされる「Don't You Never Leave Me」の美しさも同じか。「Lost In The City」のブルースに根ざしたロックンロールもハノイ・ロックスらしい楽曲で、ストーンズの「Satisfaction」のリフなんかもカマしてくれる楽しい曲。スライドにハープ、ギターっつうオーソドックスな演奏でなんでこんなにハノイ風?って思うくらい。ほんとにゴチャゴチャになった音楽エッセンスがアンディのフィルターを通して出てくるところが面白い。アンディの才能をキラリと聴けるのは「Cheyenne」かな。ま、キース風っちゃあそうなんだけどなんかグッと来るんだよね。

 えっと、自分、凄くハノイ好きだけど、実は初期の作品集はあまり聴かない。ん〜、デカイ音で聴ける時は聴くけどそうじゃない時は結構聴き辛かったりするから。それはもテクとかレコーディングミックスとかそういう出来の問題。ただ単純にロックンロールだから別に普段から聴かなくても大丈夫なんだよね。んで、たまに聴くとかっこよくって毎回ハマる(笑)。だからフェイバリットじゃなくて常に一目惚れ状態のバンドかもしれんな。

 そんなバンドなのにこないだK20HDっつうわけのわからない規格で…要は音が良くなっているらしいが、紙ジャケットでCDがリリースされているので入手は容易でしょ。別に中古で500円とかで変えるからそれで良いと思うけど。このバンドのリマスター作品って全然興味沸かないもん。そんなのとは違う世界のバンドだし。ま、いいか。

 ハノイ・ロックスって日本で人気あったと言う理由からか、どれも日本盤独自のアルバムジャケットを採用されているケースが多くて、このファーストアルバムも圧倒的に日本盤のジャケのセンスがよろしい。逆に「ミステリー・シティ」なんかはどっちもどっち…、「オリエンタル・ビート」はどっちもかっこよいが、やっぱオリジナル盤の方がアルバムを良く表してるかも。



Comment

[4889] HANOI最高!

一番好きなバンドです!中学生のころこのアルバムと出会い衝撃的でした。とにかく今まで聴いたことのない音楽だけどオリエンタルビートなので僕等日本人にはとくに取っ付きやすいのかも知れませんね。HANOI、ANDYじゃなけりゃ出来上がらなかった曲ばかりで衝撃的なデビューアルバムですね!
一生観れないと思っていたライブを'Twelve Shots〜'の復活ライブで観る事が出来ました!感無量だったな〜。あとナスティー、サミーが演ってくれればなあ〜。ジップカジノもいることだし!僕が一番のハノイファンです!!!(笑)

[4890]

そうそう、レコジャケが洋盤と全然違うんですよねぇ〜。日本盤の方が"プロデザイナーが作りました!"って感じで垢抜けてるし。
ドラムもラズルじゃ無くて初代なんすよね。

デビューした頃、MLでモトリーと一緒に取り上げられてて、どっちも気になったから両方のデビューアルバム買ったんですよ。
どっちもメチャ気に入ったけど、ちょっとだけハノイに軍配だったかな?

ハノイは「ミステリー〜」までしか聴いて無いけど、このデビュー盤が一番好き。哀愁と緊張感が同居してるというか…
良くあるゴロツキ系ガレージロックとは違うんですよね。
"Don't You Never Leave Me"とか名曲ですね。他の曲も全部好きっす!サイコー!!

[4892] かっこいいですよね!

マイケルモンローとヴィンスは、その後のスティーヴ・スティーヴンスのことを考えると、何か因縁を感じてしまいますね。

モトリーよりハノイのほうが聴きやすいかも。

上の動画のマイケルは美人ですね(笑)

[4894]

俺もハノイ、大好きだけど、全米制覇ってのは、あの事故が無くても
あり得なかったと思います。
エアロやガンズと違って、アリーナやスタジアムが似合わなそうっていうか、
想像出来ないというか。
やっぱりクラブ・バンドだと思うんですよね〜、ハノイは。あと、ドールズも。

[4896] ども〜♪

>D.K.さん
あ、再結成後のライブ、燃えました〜(笑)。ジップ・カジノはアンディとやってたりしたから可能性ないことないだろうけど、今のハノイでも十分かっちょよい♪

>ひでさん
そうですねぇ〜、ジャケのセンス良いもんね、国内盤。ガレージっつうよりもグラマラスなパンクでひとつのジャンルを形成しているんじゃないかと…。

>charlie432さん
ま、ね。スティーヴ・スティーヴンスはちょっと裏切りでしょ(笑)。マイケル美人…生で見ると衣装替えとかもあって更に美貌度が上がります(笑)。

>ラ・モスカさん
全米制覇…はないでしょうねぇ〜(笑)。そういうバンドの雰囲気じゃないもん。おかげで日本でも狭いハコで近くで見れるのも嬉しいんですが…。

[4913] そりゃあ

モトリーの次はハノイなんだろうケド・・・
この、TOPになりきれない感じが結構好きなんだよね・・・・

[4924] >Shinyan

ま、トップバンドは似合わない、わな…。よく何で好きなの?って言われるが…。

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HANOI ROCKS/Bangkok Shocks Saigon Shakes('81)

三月に日本ツアーを終え、いよいよ二度目の解散となったハノイ・ロックス。 80年代の現役時はそれほど人気も知名度も無かったと思うけど、解散後に彼等をリスペクトするバンドがたくさん出て来て評価が一気に高まった。 自慢じゃ無いけど(自慢させてね♪)自...

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6月27日
訃報:マイケル・ジャクソン
 ここのところの訃報続きに驚くばかりでして、70年代のロックの王者達の訃報などはほとんど聞かないのにそれ以降の世代のヒーロー達が次々に亡くなっている。昨年暮れの樋口宗孝さんから割と続いている40〜50代での訃報。そして今度は世界のスーパースター、マイケル・ジャクソンだ。やっぱ最初は驚いたよ。「は?」ってなモンで、まさかこのマイケルだとは思わなかったもん。でも50歳だったんだね、もう。近況は全然知らないからどんなんなってたか何も言えないけど、あの華麗なるスター像ではなかったんだろう。結局寂しい最期を迎えてしまったのか、誰か側にいたのか…。華麗なる80年代の象徴でもある「スリラー」をまた引っ張り出して聴き直してみたけど、音楽的云々という聴き方はできないね。一気にタイムトリップしてしまった(笑)。そういう意味では永遠に残り続ける人だな、確かに。しかし著名人の大げさで愛のないコメントって…アメリカらしい。生きてる時にはそんなに気にしてなかっただろ、お前ら、と言いたいが…。ま、ともかく、世紀のスーパースターが世を去ったことは少々寂しいですな。
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