The Concert for New York City - Compilation
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2001年9月11日と云えばニューヨークでの例の事件を思い起こす。まだナマナマしく記憶している人も多いだろうけど、既に7年前になっちゃったんだよな。たまたまその直後の年末にニューヨークに行く機会があって行ったんだけど警備が厳しかったのと、実際に現場を見るとその凄さって実感した。三ヶ月以上経過してるのにまだ油の匂いとかしてたし、瓦礫はもちろん山積みだったしそこら中に飛び散ったガラスの破片や泥の跡なんかもそのままだったから凄く生々しかった。ま、このこと自体でアメリカ擁護論っていう風には思わないし、どっちの意向もわかるので敢えて意見を振りかざすことはないけどね。ただ、アメリカ人の考え方と世界の考え方には大きな差があるんだなというのを改めて実感したくらいか。ま、その話は置いといて…、その事件を受けて即座に「ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ」というイベントを具現化したポール・マッカートニーだったが、これはもうアメリカを挙げてのイベントになっていき、凄い豪華な歴史的イベントになったものだ。
事件後一ヶ月強の10月20日にニューヨークのMSGで開催され、延々と半日イベントやって盛り上がったってなもんで、DVD2枚組「ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ」でリリースされている。ただテレビ放送版が完全版で、DVDではいくつかカットが入っているのがちとよろしくない。それにしても壮大なイベントだなぁ~と当時から思ったけど、ゲスト陣がミュージシャンだけじゃなくて俳優からクリントン、消防士から映画監督まで多岐に渡り揃えられていて、よくもまぁスケジューリングしたもんだと感心。そして一致団結度合いがもの凄いので圧倒的に素晴らしいイベントになっているもんだ。そりゃそうだけどさ。
で、トップバッターがデヴィッド・ボウイ。しかも一人でオモチャみたいな鍵盤抱えて出てきて、いきなりサイモン&ガーファンクルの「アメリカ」だもん。驚いた。場を読める人なんだな、と。いっぱい凄いシーンがあってさ。クラプトンとバディ・ガイのセッションとかボン・ジョヴィだって気合い入ってたし、何と云ってもザ・フーの気合い満点のパフォーマンスは印象的。それに比べるとミックとキースの二人は気怠すぎ…っつうかそんなに真剣に考えてなかったのかも(笑)。ジェイムズ・テイラーもヒシヒシと想いが伝わってくるパフォーマンスだったなぁ…。後は、まぁ、いいか…。最後は結局ポールの新曲宣伝て一気に興醒めだったので(笑)。
うん、主旨やそれぞれの想いってのは別として、あくまでも音楽ブログ的に書けばどのアーティストも気合いの入り方が違う一大イベントで本領発揮という感じで良い。見ている方も想い入れ持って見れるからそういう意味では素晴らしいけど、でも敢えて書くと、イスラム圏側から見たらこのイベントってどう映るんだろ?なんてね。世界は難しいなぁ…と、主事主張を持たないいい加減な自分は思うワケだ(笑)。単純に凄い組み合わせが実現したイベントを見れてよかった♪くらいでいいのかもね。
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