



NYドールズ直系のロックンロールバンドと言えば
ハノイ・ロックス
しかないでしょっ!何故かフィンランドから同じ香りを持つバンドが80年代になって登場。更にケバくグラマラスで毒を持ったロックンロールバンドで日本でも凄く人気があったハズ。まぁ、
マイケル・モンロー
のルックスの派手さがダントツに印象に残るワケだが、8ビートギャグでの盛り上げ方もあったからなぁ(笑)。
それはともかく、イギー・ポップやNYドールズに輪を掛けたような演奏の下手さに驚く(笑)。
ファースト
から
「ミステリー・シティ」
に至るまでの作品は激しさや曲のかっこよさはあるもののとにかくバラバラで聴くのが大変(笑)。でも、かっこいいんだよ、ホント。「Maribu Beach Nightmare」なんて誰でも知ってるだろうしさ。ライブ盤
「All Those Wasted Years」
なんて凄い飛ばし方で、それこそアリス・クーパーやイギー・ポップのカバー曲やってるんだけど、これが凄いんだな。映像見てても凄いパワーだし、ロックバンドって感じ。珍しいのはサックスが登場する点だろうね。マイケル・モンローがあれでサックス吹けるってのが驚くんだけど、結構ロックにサックスはハマるんだな。
で、アメリカ進出するんだけど、この時のプロデューサーにボブ・エズリンを迎えたワケだが、相当やり合いがあったらしいね。今までの自己流と音楽として売るための徹底さがエゴのぶつかり合いになったみたい。ま、そりゃ、どっちの言い分もわかるんだけど、結果論としてはボブ・エズリンのプロフェッショナル感の勝ち。そして名作
「Two Steps From The Move」
が生まれたワケだ。CCRのカバー曲「Up Around The Bend」から幕を明けるこの作品はロックンロール満載の、そしてレコーディングでの演奏はもちろん上手く仕上げているので聴きやすい。その分毒気が若干消えたけど、ジャケットでカバー(笑)。ここにハノイ有りって感じにしっかりとアピールできたんじゃないかな。「High School」とかいいしなぁ。あ~、それ以降どれもいいなぁ、クサいけど「Million Miles Away」のサックスとかさぁ、いいんだよね。で、アメリカ行って当時新進バンドだった
モトリー・クルー
と不良青年同士で仲良くなっちゃって、結局ラリったままヴィンス・ニールと一緒に車に乗ったドラムのラズルが事故死。以上、みたいな感じ。まぁ、ロックンロールらしい話なんだけどさ。
それから20年後、まさかのハノイ復活。アンディ・マッコイとマイケル・モンローの二人だけで再生誕なんだけど、その時のアルバム
「Twelve Shots on the Rocks 」
が気合い満点で最高にかっこいいんだよ!その勢いでワールドツアーして日本にも来たので行きました~。驚いた。滅茶苦茶カッコいい!って当分ハノイ漬けの日々だったなぁ。そうそう3月には過去のカタログも含めて全部リマスター盤紙ジャケCDがリリースされるらしい。そういう売り方するバンドでもないと思うけど、まあファン層が広がるならいいのかな。そういえばNYドールズの再結成には元ハノイ・ロックスのベーシストサム・ヤッファが参加していたな。ロックンローラーだなぁ。ちなみに彼は
ジョーン・ジェット
のバックにも参加している。アンディ&マイケルのハノイは相変わらずかっちょいいぜ!
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