Dark Moor - The Hall of the Olden Dreams

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 日本の誇るヘヴィメタルバンド、ラウドネスが昔海外進出した時、最初はアメリカ制覇のつもりで出ていったんだけど、ワールドツアーとかやるウチにどういうワケだかオランダで大人気になったらしい。その時のビデオもあって、それはそれは凄い盛り上がり方だ。その時は他のヨーロッパ諸国でライブやツアーをやったのか知らないけど、一部のマニアにはラウドネスの持つ日本風味、哀愁やメロディが妙に気になったらしい。元々はヨーロッパ人もそういう血が流れているワケで、演歌じゃないけど、哀愁的な感覚。なんでまたそんな話かと言うと、ここ最近耳にするヘヴィメタバンドって非常~にクサいところがあって、もしかしてラウドネスが今行ったら凄くウケたりするんじゃないか、と。更に言えば、実はヨーロッパのバンドに多大なる影響を与えているんじゃないか、と。

THE HALL OF THE OLDEN DREAMS ゲイツ・オブ・オブリヴィオン

2001年にリリースされたダーク・ムーアと云うスペインのヘヴィメタルバンドの「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」その筋では相当の名盤で、何でもクサ過ぎるからと云う事らしい。言葉の定義が分かってないから会話にならないが、クサい=あまりにも叙情的且つ哀愁を帯びたメロディーが多い=ベタベタってトコなんだろうと思う…。まぁ、聴いていれば分かるけど、歌メロやコーラスがこれでもかと云うくらいにメロディアスで、しかもそれがやたらマイナー調。ギターソロは異常に速弾きなのに何か哀愁を帯びたメロディアスなソロで、フレーズ的にもどこかラウドネスを思い出してしまったので冒頭の話になる。

 基本的にツーバスドコドコのスピードメタルで速弾きツインギター、ボーカルはなんと女性だが、太い声しているので男のハイトーンよりは綺麗な声か。女性らしさを売りにしているワケではないのがゴシックメタルとの違いで、純粋にヘヴィメタが好きだから歌うんだ~って感じ。ルックスもかなり綺麗らしい。こうなってくると女性ボーカルものなら良いワケではない事にようやく気付いて、やはり荘厳さや美しさがある方が聴きやすくて耽美的で音楽的で良いのだ。

 …なのでここから先のソナタ・アークティカやチルボドには進まなくなる。そういう意味では非常にジャンルを色分けしてニッチに深い世界だけを追求するっつうか、狭い世界しか好きじゃないのかな、と思ってしまう。やっぱりブルースロック好きにはこの辺はちとキツイ。ただ、このギターのメロディの良さやソロの構成はキライじゃないので、なかなかハマれる。

 この「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」がセカンドアルバムで、次の三枚目「ゲイツ・オブ・オブリヴィオン」でボーカルのエリサが脱退、以降は男性ボーカルになるけど大して違和感ないらしい、っつうかゴシックじゃないから別に男の歌でも良いというか男の歌の方がそれらしいっつうか。


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フレ
Posted byフレ

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papini  

おや?おやおや??
スペイン2連発??
いろんな意味でアン・ウィルソンを思い浮かべた(笑
いや、でもね、いい声してるよねぇ、エリサ嬢。
最近の男声になってからも、papiniは好きでよく聴くんだな、うん。
いや、アタシもブルーズ・ロック好きだけどさ、まあ、好みっていうか
趣味嗜好あるわけなんで、ねぇ。

2008/08/05 (Tue) 00:21 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>papini嬢

いやぁ~、papini嬢のトコで見てからちと気になって…(笑)。何回も聴くかって言うとそこまではまだわかんないけど、面白い世界だなぁ~と。いつもタメになりまする、はい。

2008/08/06 (Wed) 08:49 | EDIT | REPLY |   

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