Therion - Gothic Kabblah

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 スウェーデンのメタル層って結構厚いんだなぁと色々聴いていると思う。フィンランドがメタル層が非常に分厚いってのは割と有名で、スウェーデンもイングヴェイとかいるから北欧的なサウンドでは割とメジャーなんだろうと思うけどね。その分オランダとかってのはそんなに印象なかったけど、まぁ、この十数年でかなり進化してきたんだろう。日本は逆に退化したっつうか国内からアジアの代表へと進んでしまったから西洋で迎えられるような音楽をできるバンドってのは非常に少なくなってしまったのは残念。やっぱ言葉の問題が大きかったのかなぁ。でもアジアだって言葉違うけどな。ま、周りが日本語を理解するようになっているっつうのは大きいけど。

ゴシック・カバラ LEMURIA/SIRIUS B

 話は逸れたけど、スウェーデンのこちらも既に大御所になりつつあるセリオンっつうシンフォニックメタルバンドの新作「ゴシック・カバラ」、つっても昨年のリリースなので今更って感じもあるが、聴いたのがつい先日だからまあいいじゃないか。同じようなバンド形式で音色もそれほど違わずやっているのにこうまで違うかと思うくらいに暗さがない。軽い、とも云えるかも。女性歌モンも割と中心に添えていて、一見ゴシックメタル的な要素は持ち得ている。それよりももっと軽やかに女性ボーカルが使われていて、荘厳さや美しさとはかなり異なっているか。どっちかっつうとポップスに近い…ファンに怒られるかもしれんが、それくらいのイメージ。当然ながらメタルバンドなのでそんな事は無いと言いつつも聴いているとそういう面も多そうだ。せっかくアルバムタイトルが「ゴシック・カバラ」なのにゴシックらしさが少ないってのも、ね。

 しかしギターソロが凄く気持ち良い。正にイングヴェイみたいにトリッキーなフレーズがガシガシ出てくるのでハッとするし、やっぱメタルってのはそうこなきゃ。それと過去の作品群をほとんど知らないで書いているのでアレだけど、合唱中心のバンドでもあったのかな?コーラスチームがしっかりと和声で組まれていて、そういう美しさは見事なもの。ただ、あまりにも綺麗すぎてサラリと聴けてしまう。

 う~ん、聴きやすいけどどこまで聴くかなぁ…。美しいのはあるけど引っ掛かりが少ないので、ちょっと分からん。誰にでも聴けるという取っ付き易さの反面、自分的には何かが足りない。こういうの判別するって難しいわ。だってさ、やっぱ10枚以上アルバムをリリースしているってことはそれだけのバンドだろうから、たまたまこの作品が綺麗すぎるというだけなのかもしれないしね。うん、ま、前作「LEMURIA/SIRIUS B」とかその前の「シークレット・オブ・ザ・ルーンズ」とかつまみ食いしてみますかね。

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フレ
Posted byフレ

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