Opeth - Watershed


2008年のつい先日リリースされたばかりの「ウォーターシェッド」で元々はデスメタルというカテゴリに属していたらしい、そして今ではプログレッシヴデスメタルっつう括りになるらしいオーペスと云う、もう10年選手の大物になりつつあるスウェーデンのバンド。前からちらちらと名前を見かけたバンドだけど、なかなか手を出す機会がなかったのでシカトしてた。でも、先日ふとした事で手に入れたので、聴いてみました。そもそもこのアルバムしか聴いてないから過去からの繋がりが分かんないんだけど、どうなんだろうね。前作「ゴースト・レヴァリーズ」が名盤だった、という評論は見かけるけど、今作「ウォーターシェッド」もかなりの代物として書かれている…。
アルバム全体を聴いてみて…、凄く対極性、二極性が高いバンドで、静と動とかがはっきりしていてメリハリが凄い。アルバム全体でもそうだし、一曲ごとの楽曲の構成にしてもそうだし歌でもそう。歌なんかはデス声もあったりするけど普通に歌っているのもあって…、デス声のトコはバックもうるさいんだけど、普通の時もうるさかったりデス声でバックが割とうるさくなかったりと色々と相反する使い方をしている感じ。そして楽曲も根っこがしっかりしているからか、メロディアスに静かに聴かせるところはしっかりとしっとりと聴かせてくれる力量があって、うるさくツーバスになるところはしっかりとそれでバンドの演奏力を見せつけてくれる。
凄いなぁと思うのは一曲目とかそれ以降も曲のところどころで出てくるんだけど、アコースティックギターの使い方。ロック的なんだけど音色と言い音使いと言い、かなりしっかりと弾けているのでツボにはまる。ギターソロにしても流暢なメロディを奏でているので美しい。そしてこの一曲目では女性ボーカルとのデュエットも聴けてかな~り良い感じのバンドじゃない?って思っていられた…。二曲目の途中までそういうバンドかと思っていたらキターッ!って感じにツーバスドコドコデス声で(笑)。ま、いいけどさ。それでも単調じゃないから曲に飽きることはないし、一辺倒で畳みかけてくるようなこともないから音楽してます。その分昔からのファンはダメなんだろうな…。
基本的に美しいバンドだな。でも邪悪なモノも入ってくるっつう…、そして歌モノもあったりと器用で面白い。プログレらしいと言われてるみたいだけど、そうかね?ドラマティックではあるがプログレっつうのとは違うだろ、と若くはないロック好きは言ってしまうんだが…。多分4曲目がどことなく「クリムゾン・キングの宮殿」に似ているからかな…(笑)。しかしギターソロとか泣きのフレーズとか見せ方が巧いなぁ…。ちょっと追いかけてみたくなるバンドかも。
1曲目「Coil」
4曲目「Burden」
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