Blackmore's Night - Secret Voyage
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日増しに暑さに慣れていく自分に少々驚きながら、それでもやはり日本の湿気バリバリの暑さってのは心地良いモノではないよなぁ、と。そこへ行くとヨーロッパの暑さってのはきっともう少しカラッとしているのではないだろうかと勝手に夢想しながら緑の木々に覆われた田園風景を想像するワケですな。まぁ、ホントかどうかは知らないが。そして環境によって聴いている音楽の印象ってのは変わるモノでして、ジメジメの環境で聴く音楽と田園風景の中で聴く音楽では大きく異なることは間違いなく、勝手な空想の世界に旅立って聴くことに意義がある、というよりも音楽がそういう風に仕向けてくれるという方が正しいな。聴いているとそういう田園風景へと誘ってくれる、みたいな…。

…とまぁ、そこまでじゃないけど一応新作が出ると毎回チェックしているブラックモアズ・ナイトの作品。今回もオリジナルアルバムとしては前作「ヴィレッジ・ランターン」から二年半ぶりにリリースされた「Secret Voyage」です。その間にクリスマス向けの「Winter Carols」ってのがあったけど、ま、企画モノなのでとりあえずオリジナル作品ってことで。
ヨタ話から書いておくと最近何かと革新的且つ良心的なドイツSPVが発売にも絡んでいてオフィシャルサイトで全曲試聴可になっている。この辺は日本の音楽事情と大きく異なっていて実に時代に敏感に、そしてユーザーに親切に対応している。それで面白いのは全世界発売が決定しているにも拘わらず、日本での発売は未定らしい。要するに日本では売れないからどこも手を挙げてリリースしようとしないってことなんだろう。どうにもリッチー信者が多すぎる日本ではあまりにもかけ離れたサウンドを展開している今のリッチーには拒絶反応が大きいというかそこまでリッチーを追っかける必要性がないがために売れないってとこだろう。ま、そりゃそうだ。ある意味日本のリスナーは音楽そのものを評価しているという優良リスナーなのかもしれない。故にこういった古楽サウンドは日本では受け入れられにくいっつうことだ。ま、当たり前だが(笑)。
それとヨタ話をもうひとつ。ブラックモアズ・ナイトって出てきたのが1997年、既に11年経過しているワケだが、当時から婚約者として紹介されていたキャンディス・ナイトももう11年分トシを重ねているワケで、なかなか良い年頃♪ なワケで、今年の10月にニューヨークのお城で結婚するらしい。おい、やっと年貢の収め時か?などと野暮なことは言わないが、この結婚の意味は何なんだろう?そうは思わないか、キャンディス?と言いたくなるが…、ま、カネと名声?ん~。
さて、そして新作「Secret Voyage」だが、もうねぇ、最初から素晴らしくルネッサンス的な展開で壮大荘厳、そして美しさも兼ね添えた相変わらずの、いや、もしかしたら過去の中でもかなり良い作品集なんじゃないか?冒頭は2007年ツアーでのオープニングにも採用されていた曲らしく、荘厳なテーマソング。そこから導き出される二曲目はもちろんロマネスクな音楽なんだけど、アルバム全編に渡ってリッチーのストラトサウンドによるギターソロが美しく入っているから、正にリッチーのお得意だった世界と古楽の融合が果たされていて、古くからのファンも認めてよいんじゃない?もちろんハードロックじゃないけど。ただしギターのフレージングの美しさや旋律の艶めかしさってのは昔よりも磨きがかかっていると思う。
何曲か「ハッ」とする楽曲も入っていて…、例えば「Toast To Tomorrow」は軽快な舞踏曲だし「prince Waldecks Galliard」はアコギだけのギター旋律曲で思い切りリッチーのギターセンスを堪能できる美しい曲。終盤の「Peasants Promise」も同様だけど後者はギターじゃないのかな?そして続いて出てくるのが「Rainbow Eyes」。別物なんだけどリッチーはここでは思い切りストラトで歪んだ音でソロをたっぷり聴かせてくれるのでアルバム中一番モノ哀しいソロを聴けるかもしれない。「The Circle」はもっと深い世界に行った感の強い、英国の奥地でのサウンドだし、かと思えばどうしてこのバンドでカバーする必要があったのか不思議なエルヴィスの「Can't Help Falling In Love」が軽快に演奏される。いやぁ、なかなか悪くないし、しっかりと古楽隊による演奏って感じになっているから面白い。最後も美しいギターの調べからキャンディスの歌声が響くしっとりとした曲で締め。
う~ん、キャンディス歌巧くなったなぁ~。表現が多彩になったというか、切羽詰まって歌うって感じじゃなくて感情に起伏が出せるようになったし、リッチーも初期は古楽一辺倒ってイメージがあったのがライブをあれだけこなして自分の過去の楽曲も消化して、新たな世界を創っているから面白い。ただ、何度も何枚も聴いていると飽きるっつうのは自分の趣味の問題か(笑)。
Rainbow Eyes

…とまぁ、そこまでじゃないけど一応新作が出ると毎回チェックしているブラックモアズ・ナイトの作品。今回もオリジナルアルバムとしては前作「ヴィレッジ・ランターン」から二年半ぶりにリリースされた「Secret Voyage」です。その間にクリスマス向けの「Winter Carols」ってのがあったけど、ま、企画モノなのでとりあえずオリジナル作品ってことで。
ヨタ話から書いておくと最近何かと革新的且つ良心的なドイツSPVが発売にも絡んでいてオフィシャルサイトで全曲試聴可になっている。この辺は日本の音楽事情と大きく異なっていて実に時代に敏感に、そしてユーザーに親切に対応している。それで面白いのは全世界発売が決定しているにも拘わらず、日本での発売は未定らしい。要するに日本では売れないからどこも手を挙げてリリースしようとしないってことなんだろう。どうにもリッチー信者が多すぎる日本ではあまりにもかけ離れたサウンドを展開している今のリッチーには拒絶反応が大きいというかそこまでリッチーを追っかける必要性がないがために売れないってとこだろう。ま、そりゃそうだ。ある意味日本のリスナーは音楽そのものを評価しているという優良リスナーなのかもしれない。故にこういった古楽サウンドは日本では受け入れられにくいっつうことだ。ま、当たり前だが(笑)。
それとヨタ話をもうひとつ。ブラックモアズ・ナイトって出てきたのが1997年、既に11年経過しているワケだが、当時から婚約者として紹介されていたキャンディス・ナイトももう11年分トシを重ねているワケで、なかなか良い年頃♪ なワケで、今年の10月にニューヨークのお城で結婚するらしい。おい、やっと年貢の収め時か?などと野暮なことは言わないが、この結婚の意味は何なんだろう?そうは思わないか、キャンディス?と言いたくなるが…、ま、カネと名声?ん~。
さて、そして新作「Secret Voyage」だが、もうねぇ、最初から素晴らしくルネッサンス的な展開で壮大荘厳、そして美しさも兼ね添えた相変わらずの、いや、もしかしたら過去の中でもかなり良い作品集なんじゃないか?冒頭は2007年ツアーでのオープニングにも採用されていた曲らしく、荘厳なテーマソング。そこから導き出される二曲目はもちろんロマネスクな音楽なんだけど、アルバム全編に渡ってリッチーのストラトサウンドによるギターソロが美しく入っているから、正にリッチーのお得意だった世界と古楽の融合が果たされていて、古くからのファンも認めてよいんじゃない?もちろんハードロックじゃないけど。ただしギターのフレージングの美しさや旋律の艶めかしさってのは昔よりも磨きがかかっていると思う。
何曲か「ハッ」とする楽曲も入っていて…、例えば「Toast To Tomorrow」は軽快な舞踏曲だし「prince Waldecks Galliard」はアコギだけのギター旋律曲で思い切りリッチーのギターセンスを堪能できる美しい曲。終盤の「Peasants Promise」も同様だけど後者はギターじゃないのかな?そして続いて出てくるのが「Rainbow Eyes」。別物なんだけどリッチーはここでは思い切りストラトで歪んだ音でソロをたっぷり聴かせてくれるのでアルバム中一番モノ哀しいソロを聴けるかもしれない。「The Circle」はもっと深い世界に行った感の強い、英国の奥地でのサウンドだし、かと思えばどうしてこのバンドでカバーする必要があったのか不思議なエルヴィスの「Can't Help Falling In Love」が軽快に演奏される。いやぁ、なかなか悪くないし、しっかりと古楽隊による演奏って感じになっているから面白い。最後も美しいギターの調べからキャンディスの歌声が響くしっとりとした曲で締め。
う~ん、キャンディス歌巧くなったなぁ~。表現が多彩になったというか、切羽詰まって歌うって感じじゃなくて感情に起伏が出せるようになったし、リッチーも初期は古楽一辺倒ってイメージがあったのがライブをあれだけこなして自分の過去の楽曲も消化して、新たな世界を創っているから面白い。ただ、何度も何枚も聴いていると飽きるっつうのは自分の趣味の問題か(笑)。
Rainbow Eyes
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