Archive2023年05月 1/2
John McLaughlin, Paco De Lucia, Al Di Meola - Friday Night In San Francisco (1981):
世の中には全くジャンルに属さない音楽もあり、ロックでもあるけどジャズでもある、そして高尚な音楽でもあるし技術的にも素晴らしい音楽に出会った時、果たしてどういう反応をしたら良いかを考える作品が、ジョン・マクラフリン,パコ・デ・ルシア,アル・ディ・メオラの「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ/スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!」です。 スパニッシュギターのぶつかり合いが強烈なインストものだけど、...
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Eric Clapton / Jeff Beck - Moon River
こんなに泣ける曲を生前に録音してて未発表のまま取っておくのも凄いし、見計らったように発表したタイミングも見事。そもそもそういう時用に録音していたのだろうか。随分前にクラプトンとベックが日本でも一緒にライブやった時があったけど、その頃の録音物らしい。 そしてクラプトン主催のベックトリビュートライブもいくつか映像がアップロードされてたのでついついつまみ食い。ロッドとクラプトンの並びは新鮮だったな。...
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Ladybaby - 有馬えみり
有馬えみり、最高。ロシア語のカバーなんて普通やるか!?Arch Enemyも当然。そして革新的なサウンドのソロ作。で、これが21歳頃のライブだ。圧倒的に観客を抑え込んでいる。この歌詞が凄いんだが、これも有馬えみり作だから恐れ入る才能。...
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ARIMA Emily - 有馬えみり
有馬えみり、最高。アーティスティックな作品もチャレンジしてて、ニッチな世界ながら唯一無二の音世界を繰り広げている。電子的な前衛サウンドにバックで得意のデスボイスが存分にシャウトされているのに、作品はクールに決まっている面白さ。コレ↓とかもう天才。コレ↓はもうあり得ない…、だからプロ。...
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Passcode - 有馬えみり
有馬えみり、カッコ良すぎる…。2021年8月にPasscodeに加入、その前まではLadybaby在籍ながらも、作詞家、ソロアーティストでもあったのだが、今は職業アイドル。ま、YouTube見てるととてもそうは思えないので、スクリーマーが職業にならなかっただけのシャウトボーカリスト、か。カッコ良すぎる。コレ↓最高。...
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The Kinks - Kinda Kinks (1965):

1965年の英国、正にマージービートの快挙真っ只中でストーンズにビートルズにキンクスにフー、その他諸々が雨後のタケノコのように出てきた頃で、今から思えば60年前の話で、既に歴史的な出来事になっているだろうし、その分事実関係もよく分からなくなってる事も多い。ペギー・リーへの楽曲提供の理由は果たしてどういう経緯だったのか?先方のオファーとしたら何故に?まさかレイ・デイヴィスからのオファーした事でもないだろ...
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Small Faces - Small Faces (1966):

英国の若者達はR&Bに根ざしたサウンドを目指して自ら楽器を持つようになるが、声質はやはり黒人のそれに敵う人間が限られているし、しょうがないが、それでもそういう人間が何人か出てくるのが英国ロックの面白いところで、代表的なのはスティーヴ・ウィンウッドとスティーヴ・マリオット。ポール・ロジャースはちょっと違った上手さだし、ロッドも然りだがここ最近黒いの聴いていたのでちょっとそんな系統を、と思ったのでスモ...
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Chris Farlowe - From Here to Mama Rosa (1970):

Steve HammondとPeter Robinsonのキャリアを追い掛けるとこの人達にとってQuartermassは単なるセッションバンドのひとつでしかなかったのかもと思うが、あの時代のバンドがアルバム一枚で消え去るのが多いのはプレイするミュージシャン側はもしかしたらジャズと同じく、それぞれ単発のセッションという意識だった人も多かったのだろうか。スタジオで名を挙げていたミュージシャンはそういう認識としてもおかしくないし、結構そう...
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Tom Jones - The Best

ロックの人ではないけど、ロックの人よりも強烈な声を持つ正に「歌手」であるトム・ジョーンズ。俗称「トム様」。昔から名前は知ってたけど、そんなに聴いたことないし、意識したこともなかったが、きっかけはあって、以前にブルース生誕100周年でブルース映画で盛り上がった時に色々な映画が製作された「ソウル・オブ・マン」『フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』『ロード・トゥ・メンフィス』『デビルス・ファイヤー』『...
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The Mod Scene - Compilation

古き良きアメリカの黒人サウンドは英国の若者を大いに刺激していた事は今更語るまでもないけど、そのヘンを自力で情報集めてせっせと聴いていた連中はよほどの好き者だ。キースもミックもそういった部類の人間だったけど、一方その辺りではロックよりもモッズと呼ばれる連中の方がオシャレでスマした英国人には合っていたもあるので、そのヘンの事はちょっとネット調べると出てくるけど、分かりやすいのは映画「さらば青春の光」...
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John’s Children - Legendary Orgasm Album (1970):

マーク・ボランが在籍していたバンド、John’s Childrenもそういえばそうだったな、と言うくらいしか覚えてないし、それもたった4ヶ月程度の在籍で、メンバーの誰かと友人だったとしか思ってないが、それでもロックの歴史的には重要なバンドだ、という位置付けになる。かと言ってすぐに探してきて聴くバンドでもないし、切羽詰まって探したことはなかったが、今の時代では簡単に聴けるし手に入るし情報ももっと細かく入るからなる...
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Hapshash and the Coloured Coat - Hapshash and the Coloured Coat (1967):

ロック史の中でパーカションでシーンに登場する人の名前と言えばミッキー・フィンとあと一人、レイ・クーパーしか浮かばないが、それくらいにパーカッショニストは日陰者に近い。それでもミッキー・フィンとマーク・ボランは二人でシーンに踊り出てきて、そんなミッキー・フィンがT-Rex結成前に参加したバンドがHapshash and the Coloured Coatと、自分的には「へぇ~、アレに参加してたんだ?」と知った次第だが、60年代末期の...
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David Bowie - Space Oddity (1969):

ボウイがデッカからリリースしたファーストアルバムはまだボウイの非凡な才能の片鱗が見えたレベルだったが実質のファーストアルバムとして語られる「Space Oddity」では明らかに彼の音楽の方向性を示している。時代的にも丁度人類が月に降り立つ記念すべき年にリリースされた事も運の良さがある。アポロ11号が月に降り立つ正にその時にBGMが「Space Oddity」だったらしい。今ほど情報がない時代なのでその歌詞について深く言及...
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Tyrannosaurus Rex - Prophets Seers and SagesThe Angels of The Ages (1968):

ロック界広しと言えども大半は常人が奏でている世界で、そのウチの一部だけが真の天才達。さらに極一握りの人物だけが狂人と天才の間を彷徨うアーティストでもあるが、その最たるシド・バレットの後に思い付く人物は残念ながら自分の知識にはない。シド・バレットがピンク・フロイド脱退後にトウィンク達とStarsを云々てのもあったけど音は残されてないし、トウィンクもかなり変態だけどまだ常人なドラマーで、他は誰がいるかと...
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Rod Stewart - Unplugged...and Seated (1993):

21世紀になっても来日公演を果たし、一部のファンを熱狂の渦に巻き込んだとか巻き込まなかったとか、歳を取ってロックを歌うロッドは想像付かないけど、エンターティメント性が高いショウで観客を魅了する一級品のスーパースターだからヒット曲や名曲は多数あるし、全然普通のライブでも満足度が高いショウだったのだろう。あの「The Great American Songbook」シリーズでブルーノートやプリンスホテルの最上階でのディナーショ...
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Pete Townshend And Ronnie Lane - Rough Mix (1977):

ロニー・レインの人柄の良さもまた人脈を広げて様々なセッションが聴けるが、その象徴的な出来事と言えば今や幻のA.R.M.Sコンサートであろうか、三大ギタリストの共演が話題になって他にもStonesな面々とポール・ロジャースやウィンウッドとかアレコレ…、話題の三大ギタリストの共演は興醒めな演奏だったもののイベントそのものは大成功の企画。これこそロニー・レインの人柄の良さを象徴しているようだが、ロニー・レインの有名...
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Jimmy Page & Roy Harper - Whatever Happened To Jugula (1985):

いわゆる80年代の音には全く影響を受けていないと言うか受けるはずもないだろうが、全く独自の道で生きててマニアックで趣味人というか流行なんぞ一切関係ないスタンスをそのまま貫いているのもこの人くらい。しかもそんな時代に出すアルバムとしてはまったくポップシーンとは関係のない作品で、さすがだ、と後になって思う作品ではある、1985年にリリースの「Jugula」は、ロイ・ハーパーとジミー・ペイジのコラボライブアルバム...
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The Suicide Twins - Silver Missiles & Nightingales (1986)

2020年コロナ禍突入のタイミングと同時に予定されていたアンディ・マッコイのライブハウスでの来日公演は期待してチケットを取ってあって、何とか間に合うかと思いながらハラハラした日々を過ごしていたが、案の定ギリギリのタイミングでアウト、来日不可になって一旦延期となったが、招聘元が怪しかったので、これはもうカネも返ってこないまま立ち消えになるのだろうと半ば諦め気分のままコロナ禍突入。何度か思い出したように招...
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Hanoi Rocks - Twelve Shots On The Rocks (2002):

往年のバッドボーイロックバンド達もいつしか復活してドールズですら再結成しての作品を出していたりして、やっぱりカッコ良いと何度も聴き返してるけど、ピストルズも再結成ツアーやってたなぁ…。そんな中でもハノイ・ロックスの再生誕は嬉しかったし、何年か前のサマーソニックで来日した時はまだアルバムリリースには至らなかったけど、まさか新作出すとは思わなかった。しかもそれがハノイらしくカッコ良くて、こちらも再生...
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Nightwish - Oceanborn (1998)

Lordiがユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝した姿を見てNightwishの面々はやや悔しい思いをしたかと勝手に想像してて、もちろん楽曲レベルの高さや構成美や音楽的な位置付けで言えば間違いなくNightwishの方が圧倒的に高いし、それが今でも人気のある秘訣だが、Nightwishはユーロビジョン・ソング・コンテストでフィンランド代表選の2位の座に甘んじたそうだ。そこだけ見ればLordiの方が世間的に大いに受け入れられた結果...
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Lordi - The Arockalypse (2007)

21世紀になると多様なバンドが世界中のアチコチから出てきて、特にヨーロッパからの進出が目立つようになってきた。キッスのコンセプトを継承していたのはアメリカにも一部いたが、やはり本国はキッスの絶大な影響力のおかげであまり表立って出てくる事もなかったので、自分ではさほど知らなかった。Slipknotも極端なまでにキッスが示した方向性を解釈して、さらに世間では一般に受け入られないスラッシュメタルを浸透させてしま...
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To/Die/For - Jaded (2003)

長々と音楽を聴く世界にいるとシーンの移り変わりや流行も肌で感じるし、バンド名や人の名前もそれなりに耳にするけど、カテゴリやジャンル名はあまり認識してなかったし、昔はヘヴィメタルもひとつしかないジャンルで、ロックと同じ広義の意味になっているとは露知らずだったが、実は広義の意味で使われるジャンル名で紐解いてみれば色々なカテゴリが存在していてよく分からなかった。 一時期メタルは全然聴かなかったので抜け...
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Sentenced - The Funeral Album (2005)

ふとした時にハマるフィンランドのメランコリックメロディー熱…、このメロディが嫌いなロックファンもあまりいないだろうし、知らないから聴かないのはあると思うけど、嬉しい事に何故かそのメロディはハノイ・ロックスが80年代から日本で売れて知られているメロディー感だ。最近はフィンランドがメタル王国と知られているので、そっちから入る人も多いけど、別にメタルでなくても根本的にあの哀愁漂うメロディはフィンランド産...
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Meshuggah - Chaosphere (1998)

自分の知らない間に音楽のカテゴリやジャンルの造語や新語が出来てて、普通に会話の中に出てたり、当たり前のように語られている事がしばしば、それだけ自分が情報音痴になってる。なんとかメタルは全然知らなくて、それぞれ意味合いからそういう感じのメタルだろうと予想はできるが「ジェント」や「NWOTHM」のように理解不能の単語も幾つか出てくるし、どこでそういう新しい言葉を仕入れて共通語に用るのか…本日はその「ジェン...
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Opeth - Watershed (2008)

2008年にリリースされたスウェーデンのOpethの「ウォーターシェッド」だが、バンドは元々デスメタルに属してて、今はプログレッシヴデスメタルになるらしく、もうキャリア20年の大物になりつつある。前から名前を見かけたけど、手を出す機会がなかったが、先日ふとした事で聴いてみたものの、そもそもこのアルバムしか聴いてないから過去の繋がりも分からないながら、前作「ゴースト・レヴァリーズ」が名盤だったとの評論は見か...
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Paradise Lost - Draconian Times (1995):

ゴシックメタルの語源はパラダイス・ロストの1991年の作品「Gothic」に発端を求める場合が多く定説になっているが、このバンド自体は元々デスメタルに属していながらも進化していく過程で、徐々にデスメタル領域からメロディアスでゴシックな世界に移行した。そこで既にデス声も封印して、圧倒的な貫禄を誇る荘厳なメロディとアレンジ、そして暗く重く美しい世界を構築した最高峰のアルバムが1995年にリリースされた作品が本作「...
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The Third and the Mortal - Tears Laid in Earth (1994)

リアルタイムの90年代にThe Third and the Mortalのファーストアルバム「Tears Laid in Earth」を聴いたとしても恐らく当時の自分の音楽的好みからすると全く受け入れなかったし、好まなかったのは間違いない。また、その革新性にも気づかなかったし名盤と言われてもピンと来ないアルバムだったと思うが、必ずしもリアルタイム時に聴いた方が良いアルバムや音ばかりでもなく、時間が経過してから聴いて初めてその価値が分かる時...
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Theatre of Tragedy - Velvet Darkness They Fear (1996):

ゴシックメタル+女性ボーカルの世界を堪能しているが、これほどバンドが多くて、しかもそれが世界各国に跨っているとは当時は思わなかったし、それぞれのお国柄が出てきている部分はあるだろうけど、まだそこまで研究できてない新たなジャンルで、つくづくと色々あると感心しながら日夜聴き倒していた記憶。そこに、何とも官能的なジャケットで、色合いが紫基準もアルバムタイトルに引っ掛けての事だろうけど、高貴な雰囲気が漂...
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Elfonia - Elfonia (2003):

Theatre of Tragedyの美しくも儚い叙情性とゴシックなメタルを正しく継承しているバンドは意外な事にStream of Passionかもしれないが、メンバーを大幅に替えてのセカンドアルバム「The Flame Within」が素晴らしく、そもそもプロジェクトで集まったメンツによる作品がファースト「Embrace the Storm」で、よもやセカンド「The Flame Within」がリリースされるとは思わなかっただけに、このクォリティの高さに驚いた。そこで聴け...
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Stream of Passion - The Flame Within (2009):

多数のゴシックメタルバンドを聴き漁ったけど、なかなかハマれるバンドも実はそう多くはなくて、ウィズイン・テンプテーションとナイトウィッシュくらいだが、ちょっと気になっていたルカッセンプロジェクトのひとつでしかないと思っていたStream of Passionも面白く、企画モノ要素が強かったから最初のアルバム「Embrace the Storm」やDVD「Live in the Real World」の妖しげなゴシック世界観が良くても、それ一発で終わりと思...
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