Archive2023年02月 1/1

Grand Slam - Studio Sessions (1983):

 アイルランドの英雄フィル・ライノットの伝説のプロジェクト、グランド・スラム。フィル・リノットがThin Lizzyを組む前にこのバンド名で活動していたが、Thin Lizzyを1983年に解散してから次のプロジェクトでソロアルバム制作後、また同じグランド・スラムのバンド名で活動開始して、結局メジャー契約が取れなくてスタジオアルバムは制作されなかったが、フィル・リノットほどの人物でも契約が取れなかった時代の残酷さは驚く。...

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Thin Lizzy - Nightlife (1974):

 アナログ時代に作られたアルバムはA面一曲目、そしてB面一曲目のふたつのオープニングを考える必要があり、B面一曲目もインパクトを持つ曲を配置する事は至極自然だし、A面最後に終息を感じさせる曲を持ってくる事も普通だった。意図的にそこを無視したトータルアルバムもあるし、単に曲を並べる時もあるけど、大抵はA面B面の始まりと終わりはそれなりの曲が配置されていたが、デジタル時代に古いアルバムをCDやDLで聞くとその微...

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Gary Moore - We Want Moore (1984):

 泣きのギターと言われるギタリストの元祖は多分ポール・コソフで、以降続く人もあまり多くない内の一人がゲイリー・ムーア。マイケル・シェンカーやウリ・ロートも入ってくるが、ポール・コソフの泣きのギターとはちょいと路線が違うので、ブルース系譜にある人が直系だが、そうなるとほぼ皆無。皆さん独自路線を開拓してるからフォロワーでは残っていけない事も分かってるから、泣きのギタリストは目立たない。 Gary Mooreはキ...

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Cozy Powell - Octpuss (1983):

 ロック畑でソロ・アルバムを出すのは大抵がボーカルかギタリストで、他のパートだとイメージがないが、たまにソロアルバムをガンガン出す人もいるけど有名バンドだとそんなに多くない。鍵盤奏者ならともかく、ベーシストになるとグッと減るし、更にドラマーは限られるし、リズム隊でもメロディセンスや音楽センスある人も多いけど、表現手段を持たないのか出す必要性がないのかプレイヤー気質なのか、メロディ隊よりは創作欲がな...

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Whitesnake - Love Hunter (1979)

 ロックで蛇、と言えばホワイトスネイクを思い付くがホワイトスネイクは自分にはあまり縁がなかったバンドで、全盛期から名前を知っていたが音を聞く機会に恵まれなかった。今みたいにすぐ聴けた時代ではなかったし、周辺にメタル聴いてる人も多くなく、買うにも他ので忙しかったので聴く機会がなかった。ジョン・サイクスのミラーピックガード付きのレスポールカスタムはカッコ良かったが、80年代のヒット曲はMTVで見てたけど、...

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Praying Mantis - Time Tell No Lies (1981):

 NWOBHMと云う単語は知っているものの、実際にそこに属するバンドの音を聴くことはそれほど多くなかったが、有名なのはアイアン・メイデンとデフ・レパード、精々サクソンくらいで、その他多くはアルバム1枚で消えた、自主制作で頑張ったもので、ある意味英国のロックシーンの特性かもしれない。ヴァーティゴやネオンレーベルが出てきた70年代のロックシーンと似たようなもので、そこまでバンドの数は多くなかったしシーンも長々...

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Def Leppard - Hysteria (1987):

 80年代に流行してあらゆるトコロで使われていた、ある意味80sの象徴のドラムの音、シモンズが懐かしいが電子ドラムのおかげで全く異なるアプローチから役に立った事例がDef Leppardの「Hysteria」。このアルバムの制作前に事故により左腕切断となったドラマーが仕事を優先して考えた時に出てきた選択肢がシモンズの電子ドラムのアプローチで、左足でスネアを叩くロジックは出来たとしても音のバランスを調整するのは明らかに電子...

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Iron Maiden - Powerslave (1984):

 大英帝国ヘヴィメタルの大御所となったアイアン・メイデンの最高傑作と思うが、こういうのがカッコ良いメタルで、美しく全ての楽曲に誇りが脈打っているし、自信に溢れて燦然と輝いている。 1984年リリースの「Powerslave」でヘヴィメタル全盛期に最高のアルバムを出してくれたので一気にアイアン・メイデンが神格化されたが、この頃はLAメタルも出てて、流行ってたけどメイデンが出ると他の作品は霞んでた。最初の「Aces High...

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Girlschool - Demolition (1980):

 あまり意識してなかったけどモーターヘッドのサウンドは明らかに英国ロックの脈流で、その流れを組むバンドも世界中に出てきているが、ハードロックでもパンクでもメタルでもないモーターヘッドロック、と言うべきひとつのジャンル。同じような流れはハノイ・ロックスもそうで、R&Rとパンクとちょいとブルースやジプシーの流れで、不思議なところを縫っていくバンドだったが、それら含めてメタル系はあまりにもだった。 モータ...

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Tank - Filth Hounds of Hades (1982):

 NWOBHMを聴きまくった時に一番響いて印象に残っているバンドが二つあって、ひとつはPraying Mantis、もうひとつはTankの「Honour & Blood」だが、Iron Maidenが筆頭になっているNWOBHMシーンで、リアルな頃は誰が一番に出てくるか分かるハズもなく秀作がリリースされたが、多くは一過性のバンドで消えていった。それでもPraying Mantisのように復活して相変わらずの良作をリリースするバンドがあるのは救いだったし、一方のTank...

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Motörhead - Overkill (1979):

 とにかくロック、誰が見てもロックなルックスの人が世の中にはたくさんいて、日常はどこに生息している人か不思議なロック野郎や姐さん達を見かけるが、そういう世界は日常と異なる空間だろうし、そこに入れなかった時点で自分はロックじゃない、入れる人は最初からそこにいるから。例えばレミーみたいに生きれるかと。映画になるくらいです。色々な話題はあるものの、その大元はHawkwindに端を発していたので、一気にギアを切り...

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Hawkwind - Space Ritual (1973)

 モーターヘッドのレミーとして今では有名だが、元々ホークウィンドの肩書きもこれまた割と有名で、モーターヘッドのレミーを期待してホークウィンドを聴いても全く徒労に終わるくらいに別のサウンドをやっているのでどっちのファンも被らないが、それくらいレミーは振り幅の広い二つの大物バンドを動かしていた。メジャーな感じではないからそれなりだろうが、そんなレミーがバンドの気運と共に一大絵巻を作り上げたのが1973年リ...

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The Mothers of Invention - We're Only in It for the Money (1968)

 いつまで経ってもカルト的人気しかないフランク・ザッパ。同じサイケデリック路線でカルトバンドだったピンク・フロイドは英国では相当の地位を確立している現在、同様の位置にありながらもニッチな世界のカルトに仕立て上げられているのはお国柄の違いか。本来なら英国人が風刺や皮肉を利かせてこういうアルバムを作りそうだが、辛辣な風刺を発してきたのは時代に敏感なザッパで、パロディに置き換えればアメリカ人にはよくある...

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The Velvet Underground - The Velvet Underground (1969):

 ドアーズの音楽性は攻撃的でもあり且つアーティスティックな詩世界で、本来はメジャーになる音でもなかったけど、新鮮さと刺激とカリスマ性が彼らをヒーローにしたし、一方のニューヨークではさらに前衛的でアーティスティックな活動をしていたベルベット・アンダーグラウンドの最初の二作はジョン・ケイルが参加していた事で非常に前衛的且つアングラな世界を突き進んでいたが、三枚目のバンド名を記したアルバムでは既にジョン...

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Lou Reed - Transformer (1972):

 いつの時代も時代を創り上げたパイオニア達はさっさと違う事を予見し、ブームになる頃は全く異なった音楽や活動をしているがフォロワー達はその世界を追随出来るかよってホンモノと偽物が分かれるか、オンリーワンの世界を築き上げるか。ニューヨークパンクの発端はヴェルヴェット・アンダーグラウンドで、その核とも云えるルー・リードが元祖とも言えるが、ニューヨークパンクスが生まれ始めの頃、御大ルー・リードはアーティス...

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Nico - Drama of Exile (1981):

 英国ではパンクの波が起きて一段落すると新たにニューウェイヴと呼ばれる進化したサウンドを核としたバンドがゾクゾクと出てくるし、P.I.Lを筆頭にJoy Divisionのようなパンク的思想をより一層ダークに押し下げて内に秘めるエネルギーを内側に発散するスタイルもあったが、そのスタイルの発端もパンクのきっかけにも拘わっていたニコ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの知名度は高かったけど結局一作のみで、以降は独り歩き...

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Depeche Mode - Some Great Reward (1984):

 自分が思うロック的な音からはかなりかけ離れた世界の音楽はあまり聴かなくて、RCサクセションは好きだけどYMOは聴かないのが代表的な感覚だろう。ニューウェイブ勢が出てきた時も一方では肉体派なハードロック・ヘヴィメタルがシーンに躍り出てきた時期でもあり、音楽の多様化が進んできた頃だったので、その時はクールで気取ったニューウェイブ系よりも分かりやすくてヘヴィなハードロック的な方を好んだ。ギター弾きたかった...

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Hugh Cornwell - Nosferatu (1977):

 自分のやりたい音を追求するためにバンドから離れてソロアルバムを作るのはあるけど、バンドのフロントマンがソロアルバム作るとバンドの音に近くなる。そんなに違う音は出さないし、本人はその違いが大事かもしれないけど聞いている側はさほど変わらない時も多いが、自己満足だろうと冷めた見方をしている人も多いが、ミュージシャンは大抵ソロアルバムや別プロジェクトをやりたがるし、実際リリースする人が多い。 1977年、Th...

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Jean Jacques Burnel - Euroman Cometh (1979):

 バンドに二枚看板は必要か、ないよりある方が良いが、ぶつかる事も多くなるので難しいし、今時のバンドで二枚看板もさほどないから気にしないけど、昔は多かった。ストーンズやビートルズを筆頭に二枚看板が当たり前だったが、徐々にバンドをやる奴も増えてきたから二人の天才が同じバンドの中に留まる事は無くなったけど70年代は結構あった。面白いのは2枚看板がそのまま同じバンドの中でやるならバンドの音はそのままのレベル...

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The Stranglers - La Folie (1981):

 1981年リリースのThe Stranglers6枚目の作品「La Folie」は、未だに制覇出来ていないけど制覇したいバンドのひとつで、パンクのカテゴライズから出てきてるけど音はパンクサウンドとは異なる知性的且つデカダンなサウンドと鍵盤のピコピコが不思議だったけど、それこそが味で骨太なロックサウンドでしかあり得ない音世界。 「La Folie」は中期ストラングラーズの始まりで、初期ストラングラーズの終焉とも言える作品だが、より...

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Patti Smith Group - Wave (1979):

 1979年パンクの女王パティ・スミスがアルバム「ウェイヴ」をリリースし、コレを機に一切の活動から手を引き主婦業に専念して話題になったが、それも後で知った話で、パティ・スミスもパンチがなくなってきたとしか思ってなかった。一連のアルバムの中ではあまり聴いた方ではないアルバムで、他の作品をいつも聴いていたからだけど、骨っぽさがなくなった感じがしていた。 パンクの女王ともちょっと違い、冷静に聴くと正しく王道...

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Television - Adventure (1978):

 ニューヨークパンクも一括りに言われるがかなり幅広く、パティ・スミスやラモーンズからテレビジョンやトーキング・ヘッズ、ソニック・ユースなどには共通するパンクらしい要素はほとんど見当たらない。あるとしたらCBGBでのライブ遍歴くらいだが、ニューヨークの老舗ライブハウスCBGBは古くからアングラバンドの味方で多くのバンドやファンから愛されている。 Televisionの1978年セカンド・アルバム「Adventure」は、ファース...

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Yellow Magic Orchestra - Yellow Magic Orchestra (1978)

 しかし思い出してみればガキの頃は色々と両極端で面白かった。YMOは自分はもう全然受け付けなくってもっと生々しいロックの方を好んでたからRCサクセション好きだったけど、それよりももっとハードなバンドも好きだったし、R&R的な音の方が好みだった。一方友人関係は多岐に渡ってたからYMO好きな奴もいたから面白かった。何度か聴かされて自分はこの音世界はダメだと自覚してたから聴かなかったけど、いつしか多少は耳にするよ...

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サンハウス - 有頂天 (1975)

 1960年代の終わり頃、我が国日本でもロックンロールの先駆者達が遠きイギリスのサウンドを聴いて自らの仲間と共に試行錯誤を繰り返して独自のロックンロールを編み出していった。誰が最初でなんてのはもちろんわからないけど、その消化の仕方や取り入れ方、独自のセンスと才能とメンバーの力量などが上手く化学反応を起こしたバンドと言えば絶対に柴山”菊”俊之氏と鮎川誠氏率いるサンハウスになる。 有名な曲はヤードバーズの「...

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The Rokkets - Rokket Size (1984) :

 自分が日本のロックを書くといつもめんたい系が中心になっちゃって…、若い頃に聴いたから刺激が強くて今でもそのまま残ってるってだけなんだけど、それだけ魅力あったってことだろう。当時はそんなに動いてる姿を見ることがあったワケでもなく、単純に音だけを聴いてそのかっこ良さに痺れるしかなくて、そんな流れの中でシーナ&ザ・ロケッツも知る事になったが、どうもシーナの歌声は自分的にはあまり好みでもなく、一方の鮎川...

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The Firm - The Firm (1985):

 ツェッペリン解散後、最初に動いたのはやはりボーカリストでもあったロバート・プラントで、第一作目のソロアルバムはかなりの好評を博して日本公演も実現したというツェッペリン解散は哀しいけれど、プラントが見れたということで嬉し泣きしたファンは多かったはず。もっともその前にハニードリッパーズという覆面バンドでシングルが大ヒットするという出来事もあって、まだまだツェッペリンメンバーのソロ活動は安泰という趣も...

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Paul Rodgers - Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters (1993):

 ポール・ロジャースの1993年、シーンに復帰の名盤「Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters」。当時このアルバムをリリースして久々にシーンに復帰したポール・ロジャース。しかもマディ・ウォーターズのカバーアルバムだけで魅力的だったのに更に豪華ギタリスト陣を迎えている。好みから興味ないのまで、またブルースに縁遠い人から本格派まで、更にそれぞれのギタリストが個性を打ち出せる技量のある人ばかりで聴いてて...

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Bad Company - Straight Shooter (1975)

 ミック・ラルフス最大の貢献バンドと言えばバッド・カンパニーだ。貢献バンドと言ってはいけないけど、後追いロックファンからみるとポール・ロジャースの圧倒的な歌声の存在感がダントツで、その他はそのサポートに見えてしまう。当時はスーパーバンドで騒がれたとは知ってるけど、そう見えてしまう。それと云うのもミック・ラルフスもそれほど目立つギタリストでもないし、ボズ・バレルもやはり地味だし、サイモン・カークも同...

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