Archive2022年11月 1/1
Sonny Criss - Go Man! (1956):
50年代末期のジャズ界と云えば60年代末期から70年代にかけてのロック界と同じく、多種多様のアーティストがこぞって作品を世に出してしのぎを削り合っていた熱い時代で、その分名作名盤、そして名レーベルなど多数生まれているが、中でもブルーノートは独特の文化が創られており今でも数多くのファンが存在する。他にも幾つかあったが、今回は超マイナーなインペリアルレーベルの傑作をリリースしたソニー・クリスを取り上げてみ...
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Art Blakey And Jazz Messengers - Moanin (1958):
ジャズ界の面白いトコロは花形であるトランペットやサックス、またはピアノなどのメロディ楽器によるリーダー作ばかりが注目されるでもなく、不思議なことにドラマーやベーシストがリーダー作の作品にも注目が集まる。ドラマーがリーダーの作品でもメロディアスで素晴らしい音がいくつかあり、誰が曲を作るかもあるし、演奏者の出来映えによってもガラリと変わるので面白くて、たまたまその時にノッていたから名演が生まれて収録...
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Hank Mobley - Roll Call (1960):
Hank Mobleyの「Roll Call」は1960年作品で、ドラマーはアート・ブレイキーながらもロック好きなガキでも熱いライブ盤で響いたし、この頃のブルーノート系は音も良いし録音のテンションの高さがスリリングで、白熱している演奏が多くて名盤ばかり。だからこそのブルーノート、ジャケットのトーンも含めて芸術作品になるが、ハンク・モブレーはテナーサックスで、フレディ・ハバードがペット、ウィントン・ケリーが鍵盤、ポール・...
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John Coltrane - Blue Trane (1957):
マイルス門下生の中で一番ジャズの重鎮へ成長したジョン・コルトレーンのキャリアはジャズ界に浸透し、名盤をいくつも創り上げた人物となった。「ブルー・トレイン」や「ソウルトレーン」、そして「Ballads」「至上の愛」は好きだし、一方でロック畑からジャズに手を出す人間が一番すんなり入れるし、ロックではないけど、共通する所が多く、ロック畑の人間でも聴きやすい。 いわゆるジャズらしいジャズを奏でている「ブルー・...
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Sonny Clark - Cool Struttin' (1958):
最も好きなジャケットの一二を争うソニー・クラークの名盤「クール・ストラッティン」にはサックスでジャッキー・マクリーンが参加しているが、ソニー・クラークはロックンローラーなんかよりもブルースメンよりもロックらしい生き方で31歳でヤクで死んじゃった。ジャズメンは悲惨な人生を送る人も多いが、薄暗いバーで演奏しているだけで、たまにレコーディングでライブ録音して音楽してたから、ピュアな心意気が熱い演奏で収録...
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Bird - Original Soundtrack (1988):
娯楽に於いてのアメリカ文化の幅の広さには脱帽するばかりで、垂れ流しの文化も多いが楽しませてくれるが、中でも音楽物に関しては感動的な映画を見て涙したくなり、80年代初頭はミーハーな音楽物が多数制作されたが、今回は1988年制作の作品で、監督:クリント・イーストウッドによる「バード」。ジャズ界のサックスの革命者チャーリー・パーカーの生涯を描いた作品で音楽好きのイーストウッドらしい作品だけど、使われている音...
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死刑台のエレベーター - Original Soundtrack(1958)
映画とジャズと云えば、マイルス・デイヴィスと「死刑台のエレベーター」が最高の組み合わせでインパクトが強く、また絶妙なコラボレーションを知らしめた作品で、時代は1957年、マイルスが新天地ヨーロッパに新しい音を見つけて旅に出た頃、フランス映画の天才ルイ・マルはヌーベルヴァーグ時代に新たなる息吹を与えるために緊張感漂うサスペンス映画を制作したところだった。「死刑台のエレベーター」はモーリス・ロネとジャン...
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Cyndi Lauper - She's So Unusual (1983):

1983年リリースのファーストアルバム「She's So Unusual」は、シングルヒットありきでアルバムが出た印象で、知ってる曲がいくつも入っているお得なレコードと、当時はそういう感じで、日本盤のリリースがシングルヒットの後だったからかもしれない。今では音が古い感触で、鍵盤の音もドラムの音はモロに80年代で良かった時代のシンディの声も艶と張りがあってキンキンした歌い手ながら、思い切りの良さはダントツ。この頃既に30...
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Top Gun - Original Soundtrack (1986):

80年代サウンドトラック盤の傑作と言えばもう一枚、決定的に今後のサントラ盤の方向性を形づけた「トップガン」のタイトル曲はケニー・ロギンスの爽快な「Danger Zone」のハードロックで気持ち良い音だけど、この中から今でも名作と語り継がれているベルリンの「Take My Breath Away」、邦題が「愛は吐息のように」でテーマ曲になってて、センチ過ぎるがウケてて、映画のシーンと絡むと実に効果的な叙情を与えてくれるのでその効...
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Footloose - Original Soundtrack (1984):

70年代後期から80年代にかけてロック、音楽映画が結構作られたが、どれもアメリカ映画で今見ると概ねくだらない作品だが結構売れていたのでひとつの時代を成していたのはある。「フットルース」のサントラからはシングルカットが何曲もチャートを占めたくらい売れて、妙なベスト盤になってた。中でもテーマ曲「Foot Loose」を歌っていたケニー・ロギンスがダントツで、髭面のアメリカ親父が白熱して歌っているが、PVは当然映画の...
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Streets of Fire - Original Soundtrack (1984):

ダン・ハートマン、ジム・スタインマンと来たら80年代ロック映画の名作映画のサントラ「ストリート・オブ・ファイア」= 原題「Streets of Fire」だが、日本語だと「s」が抜ける不思議さの理由は、一本の道にしたいのだろうか、ダイアン・レインの女帝ぶりとマイケル・ペレのニヒルさ、ウイリアム・デフォーのワルさがハマって、最後に歌われる「今夜は青春」が最高にカッコ良い楽曲で、例えダイアン・レインが歌っていないと知っ...
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American Graffiti - Original Soundtrack:

古き良きオールディーズ、即ち50年代のロカビリーから始まったロックの歴史は今でも脈々と受け継がれており、基本として押さえておくべきものだが、今の時代には各アーティスト毎にアルバムを集めては聴かないので、手っ取り早く適当なオムニバスアルバムを入手したりベスト盤を買う。そんな手法で最も手軽で最適且つ感動まで付いてくる意味で少々古さはあるけど映画「アメリカン・グラフィティ」をオススメしておきたいです。 ...
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Chuck Berry - Live at the Toronto Peace Festival 1969 (2009):

「Johnny B Goode」を知らないロック好きもいないだろうが、ジョニー・ウィンターが自身の名前が付いた楽曲もあるし、R&Rの定番もあってほぼ自分のモノにしてプレイしていたので、それを聴きながら、ふとオリジネイターのチャック・ベリーを調べてみる。フィフティーズを生き延びてきた連中は基本的に頑健だと思うが、あの時代からずっとドサ回りして一人で生き延びてるから少々の事じゃ死なないし、長く生きて楽しんでいる方が...
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Gene Vincent - Be Bop A Lula:

エディ・コクランと同じく一世を風靡したロックンローラー、ジーン・ヴィンセントは、この人をモデルに考えるとツッパリ君のリーゼントや革ジャンがよく分かるし、エルヴィスとは好対照の意味でPTAから嫌われた格好はロックンローラーが憧れるスタイルで、時代と共に風化する音楽の中で今でも相変わらずの輝きを放っている「Be Bop A Lula」はタイトルを聞けば思い浮かべるあの曲。ビートルズ、ジョン・レノンが演奏しているので...
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Elvis Presley - Elvis Live (2006):

ロックンロールの帝王は昔から変わらないし、普通に世代もあるけど、普遍的なかっこ良さとカリスマ性から帝王と言えばエルビスで、他に思い当たる人はいない。ただ、エルヴィスは自分達もそうだけど単なるアイコンで、レコード聴いたりビデオ見てもピンと来ないかもしれないが、それでもロカビリーはカッコ良いけど、今時はどう映るか。スコッティ・ムーアのギター聴いてカッコ良いから弾いてみようと思うだろうか、もしくはエル...
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Eddie Cochran - C'mon Everybody!

エルヴィスの知名度に比べると他のロックンローラー達の陰が薄くなってしまう点はやむを得ないが、エルヴィスよりロックしてた連中が他にもたくさんシーンにいてロカビリーにハマればエルヴィスより面白いと気付く最初の人がエディ・コクランで、知ってる曲が山のようにあるはずのベスト盤が良い。「C'mon Everybody」「Jenie Jenie Jenie」「Summertime Blues」「Somethin' Else」「Weekend」「My Way」「20Flight Rock」が聴け...
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Stray Cats - Gonna Ball (1981):

古き良き時代のサウンドを今の時代に合わせて複合的なサウンドを作り、オールドファンから支持され、且つ新しいリスナーからは時代の音として受け入れられるStray Catsのセカンドアルバム「ごーいんDOWN TOWN」は1981年にリリースされ、ファーストアルバム「Stray Cats」と同年になるが、勢いづいている時期の立て続けのアルバムだから悪くない。 新しい試みをしながら敬愛する50sスタイルを時代に合わせて出した作品で、このア...
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Georgia Satellites - Open All Night (1988)

1986年はバブリーな雰囲気が世界中に流れていたけど、エアロ復活も盛り上がって、一方ではちスザンナ・ベガやトレイシー・チャップマンのシンプルな人達も出て来たが、そんな中で、ひと味異なるロックンロールを聴かせてくれたThe Georgia Satellitesは骨っぽくて土臭いサウンドとギターサウンドで、これが本物のロックと言わんばかりにシーンに出てきた。ファースト「Georgia Satellites」はチャートに何曲も送り込むくらい良い...
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George Thorogood & The Destroyers - Bad to the Bone (1982):

本来R&Rは考えてはいけない音楽、楽しめればそれで良しの概念で、随分昔にR&Rを意識的に聴いたけど、その頃夏にロカビリーイベントがいくつかあって一人で行ってた。そこではステージの前方がダンスホールみたいに空いてて、某有名な日本のロカビリー歌手が出てきて歌い始めると何組かそれなりの年齢の人達が踊り始めて、楽しそうに踊ってる姿を見てて良いなと。R&Rはそういうモンかと「American Graffiti」聴いて、妙に50'sにノ...
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Blackfoot - Highway Song Live (1982):

サザンロックの定義からは大きく外れるが、レイナード・スキナードのドラマー、リック・メロドックがフロントに立って結成されたバンドでサザンロックの範疇で語られるブラックフットは、日本ではマイナーな扱いだが今年紙ジャケでも再リリースされているので入手しやすい。このバンドをマジメに聴いたのはもうン十年以上前の話で久々に聴いたが、快活なハードロックバンドだ。 一番記憶に残っている「Highway Song Live」はア...
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Lynyrd Skynyrd - Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd (1973):

サザンロックの英雄と云えばレイナード・スキナードに尽きる。良くも悪くもレイナードの出現はアメリカ南部に於けるロックの定義を根付かせたものだし、バンドの持つアメリカのイメージ、南部の荒くれ者風情もアメリカらしいく、そのサウンドも見事に乾いたサウンドと古き良きアメリカの伝統をミックスして受けた。 自分がこのバンドと出会ったのは名曲「フリーバード」だが、ファーストアルバム「レーナード・スキナード」の最...
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The Allman Brothers Band - Live At The Fillmore East (1971):

本場アメリカ南部の音は違った。時代は1970年、クラプトンの望郷の彼方を手伝った男、デュアン・オールマンの属するオールマン・ブラザーズ・バンドに脚光が当たったのは英国のブルースギタリスト、エリック・クラプトンとの共演が大きく、サンフランシスコでのムーヴメントは終焉を告げ、敬愛するマイク・ブルームフィールドも放浪の旅に出た頃に南部の土臭い香りを引っ提げてのブルースサウンドで後にサザンロックと命名される...
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Paul Butterfield Blues Band - The Original Lost Elektra Sessions (1964):

ブルースの巨人たちを巨人にしたのは英国の小僧達と言われ、事実そうだろうと思うが、一方アメリカの一部の小僧達のピュアな想いもかなり驚く。時代は1964年、英国ではまだビートルズが、ストーンズが、フーが出てきたばかりの時代、キャーキャーと騒ぎ立てられていたアイドルマージービート全盛期、ストーンズはブルースのレコードを聴き漁り、ブルースのカバーを独自の解釈でアルバムに入れてその黒さを売りにしていたが、ぎご...
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Michael Bloomfield - The Live Adventures of (1968):

ホワイトブルースの第一人者、ポール・バターフィールドとマイケル・ブルームフィールドのアバンチュールは数年程度しか続かず、二人は袂を分かっておりアルバム二枚しかないが、その間に数多くのセッションを二人揃って行ってて、積極的に動いていた故に、その寿命を縮めてしまった。マイケル・ブルームフィールドがブルースギタリストとして最も輝いていた時のライブの産物が歴史的名盤で残されているのは幸い。 ジャケット見...
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Stevie Ray Vaughan - Soul to Soul (1985):

ブルース好きな人はギターも好きだろう。ハープブルースもあるけど、主役はギターと歌だし、中でもギターだ。逆にギターをそれほど意識しない人はジャニスみたいに歌もあるから一概には言えないけどブルースは飽きるだろう。ギター好きにも色々あるけど、ロック畑から来るとスティーヴィー・レイ・ヴォーンは驚異でギター弾きでもコピー難しいと思うし、メタルの速弾きは努力で弾ける気がするけど、これはちょっとやそっとじゃ無...
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Jimi Hendrix - Axis:Bold As Love (1967):

ジミヘンで一番聴くのはファーストアルバムで、未だにまともに制覇できていないアルバムが「エレクトリック・レディランド」になるが、何十回聴いてもまだ見えていない部分があって、まだまだと修行中。ちょっと前にようやく制覇出来たのがセカンドアルバムの「Axis : Bold As Love」だけど、それでもまだまだかもしれない。この人はホントに奥が深いので聴き込んでも足りないので自分が未熟者と感じる。 クラプトンがギターを...
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Janis Joplin - Live At Winterland ’68:

基本的に変化を好む方ではあるけれど、それが好む方向ならいいがそうでない場合もあるが、そんな憂鬱な気分な時に頭の中を流れたのが何故かジャニス・ジョプリンで、そういえば随分彼女の歌声を聴いていないと思い出した。何かが彼女の声を欲しいと思ってアルバムを全部取り出してみると、当然生前にリリースされたアルバムの数よりも没後にリリースされた編集盤やベスト盤の数が圧倒的に多い。 伝説的な名盤「Cheap Thrills」...
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Johnny Winter - Johnny Winter (1969):

1960年代末、世界中が変化していた最中にロックの世界も激変しており、アメリカではベトナム戦争の真っ只中で妙な時代だったからこそサイケデリックやドラッグでトリップする文化が世界中に根付いた。そんな時代でもブルースは変わらずに継承者が出て必ずいつの時代でも注目されるし、60年代末期、ロックの世界ではブルースがもてはやされ、どんなバンドもブルースベースのロックを奏でていた。それは主に英国の話で、米国ではホ...
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Roy Buchanan - That's What I Am Here For (1974):

多彩なジャンルに精通したミュージシャンやギタリストはアルバムや楽曲毎にかなり異なるアプローチを試みて掴み所のないアルバムや捉えどころのないミュージシャンと思われるが、それこそホントのミュージシャンだと思う。ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ離脱後に白羽の矢が立ったギタリストのロイ・ブキャナンは、ギタースタイルを聴くと結果ストーンズに加入したミック・テイラーとも共通するが、上手くて的確...
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Tinsley Ellis - Speak No Evil (2009):

露骨ではあるけど、ギタリスト的でジャケットがカッコ良い。3弦をここまでチョーキングして弾く事は多くないのに普通に弾いている写真からただ者ではないギター弾きは一目瞭然…普通はこんなに3弦持ち上がらないし、感覚的にももちろんブルースロック系だろうと聴いてみたら、いつもの如くそれほど情報を集めてはいなかったので初聴きだがカッコ良い。 この手のサウンドをカッコ良く聴かせるヤツもそんなにたくさんいたのかと思...
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