Archive2022年09月 1/1

Neon Rose - A Dream of Glory and Pride (1974) :

 英国のロックは聴き尽くした自信が多少あって、最近はドイツに手を付け始めていたものの、日夜情報が入ると聴いている時間が追い付かないが、それでも今の時代はYouTubeでも聴けるので雰囲気は掴める。スウェーデンのNeon Roseの1974年リリースのデビュー作「A Dream of Glory and Pride」は、初期2枚がVertigoから出てて、英国ではないからか、自分の頭の中のカタログから抜け落ちてるいた。間違えて聴いていればその頃から相当...

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Solid Ground - Made In Rock (1976) :

 日本で北欧のロックが注目されたのはアバやイングヴェイ・マルムスティーンが出てきた頃で、90年代にメタルバンドが台頭してから本格的に北欧のロックシーンが認識され始めているが、70年代に北欧のロックシーンに注目していた人はほんの一握り。ユーロ・ロックの認識はあったが、ハードロックは英国で、ロックならアメリカで、たまに毛色の違うバンドがチャートに入って持ち上げられる程度だから、そう考えるとダモ鈴木が如何に...

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November - 6: E November (1972) :

 スウェーデンのハードロックバンドで名高いステータスを保っているNovemberの三枚目のアルバム「6: E November」は今までのヘヴィーロックとはまるで趣の違う重さを持ったバンドで、ダサさもさほど強くなく、ガツンと重い傑作で無骨さがそのまま出てるし、ピアノによる繊細な音色を紡ぎ出す楽曲もギターもヘヴィさと繊細さがある。ただし英国のUriah HeepやBlack Sabbathの匂いはまるでしないから、多分独自進化で英国にいたらも...

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Trettioåriga Kriget - Trettioåriga Kriget (1974) :

 スウェーデンプログレの重鎮、革命者、Trettioåriga Krigetは1970年代から生き延びており、ユーロ系のバンドは覚えられないし書けないが、Trettioåriga Krigetはかなり昔からその筋で有名なバンドで、イタリアやフランスならまだしもスウェーデン産のプログレも70年代からあったと知る事の出来るバンド。 1974年にリリースされたTrettioåriga Krigetの「30年戦争」は脅威の名盤で正に自分好みの音です。専門の鍵盤奏者がいなく...

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Toad - Toad (1971) :

 随分前からコイツは絶対聴いておけ、と言われんばかりにオススメされていたスイスのハードロック・バンドToad。ファーストアルバム「Toad」は1971年にリリースされた名盤の誉れ高いアルバムで、Led Zeppelinタイプの重さと手数、そしてギターリフを誇り、且つロッド・スチュワートばりの声を聴かせる。ロジャー・チャップマンをもっと洗練した感じでもあるが、それでもボーカルの比重が高くはないし、インプロによるバンドの一体...

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Kraftwerk - Kraftwerk (1971) :

 クラウス・ディンガーが過去に在籍していたバンドで有名なクラフトワーク。自分はクラフトワークは70年代後期のバンドでYMOと同じ頃にヨーロッパで活躍していたと認識していたが、クラウス・ディンガーが過去に在籍していたとは意外で、ノイ!の方が早いと思ってたが、結局クラウス・ディンガーはクラフトワークをすぐに離脱して「ノイ!」を結成してアルバムをリリースしているから、まるでEL&Pのグレッグ・レイクがクリムゾンに...

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Tangerine Dream - Phaedra (1974):

 ドイツのヘンなバンドで名高いタンジェリン・ドリームは今でもエドガー・フローゼだけがオリジナルメンバーで参加している現役バンドで70年代当時と比べてはいけないが、その息の長さは素晴らしく、有名な作品は「Phaedra」か「Rubycon」か「Ricochet」で好き度合いの違いはあるけどどれも環境音楽になるが、ヒーリングと違ってリラックスはしないけど、イメージが浮かぶ曲調ばかりのシンセサイザーを全面に出したアンビエントミ...

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Brainticket - Cottonwoodhill (1971):

 アヴァンギャルドで名作はいくつもあるが、中でも傑作と名高いBrainticketの最初の作品「Cottonwoodhill」はFaustもあるが、Brainticketの方が更にアングラ人気を博している。アルバムジャケットから強烈だから、サイケデリックロックくらいしか想像出来ないが、Brainticketの「Cottonwoodhill」が提示するロックの世界は正しくアルバムに記載されているように自分の何かを破壊するくらいの音世界。 微妙な1971年にスイスのレー...

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Faust - Faust (1971):

 ドイツが誇るメジャーなバンドはヘンだ。得てしてこういう音の表現手法はドイツ人だからこそ出来るのか、だから前衛音楽バンドがドイツの誇る音楽集団で名高くなるのか、ドイツ国内にもっと普通のバンドも多数存在しているし、ヒットチャートは普通のポップスで占められている。日本もメジャーな人が世界に通じるでもなく、灰野敬二や裸のラリーズの方がよほど世界に知られているから同じだろう。 ドイツの誇る超前衛音楽集団フ...

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Can - Tago Mago (1971):

 クラウトロックもアヴァンギャルドも幅広いので、あまり極めたくないと思うが、その主旨はロックやパンクと大して変わらず、所詮表現の違いだから違和感はない。何かをぶつけたいだけで、ロックの世界でも受け入れられるがアヴァンギャルドの方向性も難しいとは思う。 Canの1971年リリースのサードアルバム「Tago Mago」は初期の実験的精神旺盛な頃の名盤に挙げられるし、自分も「Tago Mago」でCanを知ったが、こんなアヴァンギ...

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Pulsar - Halloween (1977):

 その昔ジャケット写真と共に「名盤」と紹介されてて、それがフランスのバンドだから当時の自分にはそれほどコレクションの対象にならなかったが、探しても見つからなかったと思うパルサーの三枚目の作品「ハロウィン」はジャケットのちょっとエロティックな雰囲気を見て、どれだけエキセントリックな音が飛び出てくるかと思いきや、意外にソフトなサウンドが全編を占め、まったりと官能的なエロティックさを感じてしまう作品。刺...

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Sandrose - Sandrose (1972):

 昔気になってても買わず仕舞いのバンドがあるし、今更もあるし、すっかり持ってる事を忘れている時もあるが、これだけロックの裾野が広がるとしょうがないけどコレクター的には良くないので気を付けよう。1972年リリースのフランスのプログレッシブバンド、サンドローズの有名作品「Sandrose」は昔からジャケットだけはよく見ていて、気になって情報を漁るとヘヴィーな女性ボーカルで云々とあった。 フランスのバンドの女性ボー...

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Magma - Kohntarkosz (1974):

 ザッパがアメリカの奇才なら、マグマはフランスの奇才集団で変拍子や音楽的コンセプト、ストーリー仕立ての展開と独自の解釈、そして恐るべきテクニカル集団という意味でも両者は甲乙付けがたいがさすがに文化の違いと方向性の違いは大きく、ザッパは明快で底抜けに楽しめる音楽、マグマは重く深く沈み込む世界を構築している。しかしどちらもコーラスやサウンドで世界を創り上げている点で全く同じかもしれない。 1974年リリー...

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Emmanuel Booz - Le Jour ou les Vaches ... (1974):

 昔はユーロロックの追求はあまりやってなかったけど、適当に抜粋して名盤を聴いて楽しんでた。英国モノはとことん聴いて追求したけど、ユーロは情報が少なかったし名前を覚えられなかったし、考えようによってはユーロの方が一時期だけ盛り上がっていたので追求しやすかったかもしれない。 エマニュエル・ブーズの名盤はいつの時代も興味を引くが1974年リリースのセカンドアルバム「Le Jour ou les Vaches …」のジャケットのイ...

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Atoll - L'Araignee-Mal (1975):

 ユーロロックの道標には必ず入る定番作品はほとんどそこから素直に入って、分かりにくかったユーロロックの世界へ扉を開けてくれた。普通のロックならどこかで聴いてカッコ良かったからと探して聴けたがユーロロックは英国のプログレを漁ると出逢うし、レコードの餌箱漁るとプログレの次に必ずユーロロックがあるのでジャケットだけは覚える。 フランスのプログレッシブバンド、アトールの超代表作で1975年リリースのセカンドア...

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Sebastian Hardie - Four Moments (1975) :

 オーストラリアは世界的にロックを生み出している国で、メジャーではAC/DCだけど、70年代半ばにも世界に向けて飛び出したセバスチャン・ハーディーがあり、プログレ筋では有名だけどアルバムを二枚リリースして消えていったシドニー出身のバンド。ただし、その最初のアルバム「哀愁の南十字星」が素晴らしく評判が高く、そのために今でも名盤と誉れ高い。 「哀愁の南十字星」は1975年リリースの作品で、全3曲、内A面は4曲の組曲...

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Sagrado Coracao Da Terra - Sagrado Coracao Da Terra (1985) :

 叙情性の賜物から地球への愛とスケールの大きな音世界のSagrado Coracao Da Terraはブラジル産で、しかも最も有名な「Sagrado Coracao Da Terra」は1985年にリリースされた時代錯誤も甚だしいリリース。1985年当時に聴いていなかったので後追いだが、フュージョンからワールドミュージックが発展して、冨田勲や喜多郎も出てきてたから世界的に壮大なシンセサウンドが流行ってたからと言っても、そんな一環で出てきたとは思えない...

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Island - Pictures (1977) :

 落ち着いた静かな味のある英国牧歌的トラッドフォークから急転直下、突如としてハード&インテリジェンスなサウンドが聴きたくなったので小耳に挟む事の多かったスイスのアイランドを聴いた。バンドは1976年に解散しているが、唯一のアルバム「Pictures」は解散後の1977年にリリースされている。時代遅れのためメジャー配給されなかったが、数年前だったら英国でもイタリアでも余裕でリリースできて売れた音と思うハイレベルのサ...

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Granada - Hablo De Una Tierra (1975) :

 ワールドミュージックとは言わないけど世界各国の民族的音楽の傾向や特性は面白いもので、土地柄は確実にあり、日本も含めて独特の文化があるし、音楽も旋律に出て来るから、それを本能で出来るのがその土地出身の強みでお国柄だが、地方によって違いがあり、楽しく聴いている。スペインはいくつかハマったけどプログレとハードロック的が奏でられている所も面白い。 1975年にリリースされたGranadaのファーストアルバム「Hablo...

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Focus - Moving Waves (1971):

 フォーカスと言えば1971年にリリースされた「ムーヴィング・ウェイヴズ」が代表的だが、オランダを代表するプログレバンドではなく、コミックバンド的にも聴いていたが、昔から今に至るまでコミックバンドはテクニカルが条件だからフォーカスもその域にあるとも言えるのか、「ムーヴィング・ウェイヴズ」の冒頭「Hocus Pocus」はハードロックだが歌メロがヨーデルのメロディで、プログレッシブな感性によるアプローチでこの一曲...

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Earth and Fire - Atlantis (1973) :

 叙情性とはプログレッシブロックよりユーロロックで重要な意味合いを持っており、英国で叙情性を売りにしているバンドはユーロほど多くないが、ひねくれたロックを持っている国と奥深さに感心するし、その他ヨーロッパ諸国へ行くと叙情性だけを狙って突き進む。叙情性で思い出したオランダのEarth & Fireながら、最近濃いプログレッシブロックを聴いていたから、叙情性より、キャッチーでポップで軽快でメロトロンが鳴りまくる垢...

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Il Volo - Il Volo (1974):

 フォルムラ・トレのメンバーが新たに結成したバンドでデビュー作から注目を集めたイル・ヴォーロはフォルムラ・トレ以上にテクニカル且つ重厚でポップなサウンドを送り届けてくれるが、二枚のアルバムのリリースに留まっている。 フォルムラ・トレの最終作「神秘なる館」のリリースが1974年、同じ年にイル・ヴォーロのファーストアルバムもリリースされており、そしてこのファーストアルバムはイタリアンロック名盤史を飾るに相...

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Reale Accademia Di Musica - Reale Accademia Di Musica (1972):

 レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカの1972年の最初のアルバム「レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカ」は随分昔にアナログで買って結構聴いたと思い出したけど、すっかり記憶から抜け落ちているが、凄く良かったアルバムの印象だけが残っていた。 最初のアコギの牧歌的な旋律から見事に引きずり込まれる音で、この辺はイタリアのバンドをちょっと忘れるし、ただ聴くウチに英国ではない音は分かるけど、暑苦しさがなくスマートで...

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Quella Vecchia Locanda - Il Tempo Della Gioia (1974):

 昔はCD屋に行くと色々と出ていると実感したけど、コーナーを独占している紙ジャケコレクションが顧客ターゲットを見据えており、果たして今はいつの時代かと思うくらいだったが、それは音楽雑誌のコーナーも同じで、表紙を飾るバンドを見るといつの時代の雑誌かと思うくらいにクラシックロック連中が表紙を占めている。CD屋も紙ジャケ再発で古いのばかりが並んでいるし、基本的には紙ジャケならアナログ盤の方が馴染み深いし、紙...

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Osanna - Milano Calibro 9 (1972):

 イタリアンプログレッシヴロックの醍醐味を象徴するバンドのオザンナは、一般的には1973年発表の三作目「パレポリ」が傑作だが、今回は1972年発表の二作目「ミラノ・カリブロ9」だ。イタリア的なストリングスによる美しい盛り上げ方を得意として、ドラマティックな静から動の曲構成は素晴らしく美的なバロック音楽でギターも自己主張して、この時期のイタリア独特のエグい音で切り込んでくるサウンドが特徴的。フルートの狂乱ぶ...

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Il Paese Dei Balocchi - Il Paese Dei Balocchi (1972):

 イタリア勢の中から傑作一枚だけを世に放ったまま突如シーンから消えたバンド、Il Paese Dei Balocchiはプログレッシブロックだが、かなりクラシックのバロック寄りで、冒頭の楽曲からハードロック路線を絶ち切ってストリングスの強烈な効果と落差が印象を強めており、アルバムは短めな曲で世界を語ってるので入り込みやすいけど、基本インストでハードルを上げ、パワーとパフォーマンスの音の洪水で楽しめる。 アルバムジャケ...

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Opus Avantra - Introspezione (1974):

 どこの国でも前衛的なアヴァンギャルド集団は必ず存在していて、そのアングラネットワークは繋がっているし、更にどこの国からも世界的に知られている前衛的なアヴァンギャルド集団がカルト的な人気を博しているが、日本で言えば灰野敬二や裸のラリーズ、非常階段が挙げられ、ドイツはCanやNeu!、Faustなどかなりのメジャー度を誇っている。英国は山のように、そしてイタリアのジャケットだけで悪くないと手を出したのが運の尽き...

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New Trolls - Atomic System (1973):

 昔から中古レコード屋に足を伸ばしてレコードを漁っていると、ジャケットを覚えて知識が広がり、今回のNew Trollsの「Atomic System」はそんな賜物で、ユーロロックを意識する前から強烈なインパクトを放つこのジャケットは覚えた。いくつかそんなジャケットがあるけど、イタリアは下品な迫力を持ってる。 New Trollsは基本的に英国ハードロック系統の影響下が大きいけど、名作「コンチェルト・グロッソ」は論外でこの「Atomic ...

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Museo Rosenbach - Zarathustra (1973):

 ハード&インテリジェンス且つドラマティックな美しさを持つ世界はイタリアが一番になるが、70年代のイタリアンロックはブリティッシュ・ロックに負けないくらいの技術とサウンドを持ったバンドがゴロゴロと出てきて、英国的サウンドとは一線を画す叙情性は元々がカンタトゥーレの熱い国なのでその情熱が音楽に反映されている。 そんなイタリアンロックの中で最初に触れたアルバムがムゼオ・ローゼンバッハの唯一作「Zarathustr...

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Maxophone - Maxophone (1973):

 イタリアンロックに求める美しさ=ドラマティックでクサイほどの叙情性と構築美、更にカンタトゥーレの流れと美しい楽器なら何でも入れて盛り上げるが、更にハードなギターがあれば最高。曲調は美しく激しい展開が組み込まれ静と動が存在して、中でもマクソフォーネはそれら全てを兼ね添えており、更に重苦しくならない軽快さも持っているので初心者が手を出すには取っ付きやすい作品。 時は1973年、唯一のアルバム「Maxophone...

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