Archive2022年07月 1/2
Baker Gurvitz Army - Baker Gurvitz Army (1974):

Baker Gurvitz Armyのお披露目アルバムとなった1974年リリースの「Baker Gurvitz Army」は先日のGream Edge Bandとかなり活動が被ったが、恐らくコチラが先でThree Man Armyの活動休止期にAdrian Gurvitzがバディ・マイルス・バンドに参加してその時にジンジャー・ベイカーと会って意気投合したらしいので、そのヘンは人柄の良さだろう。ガーヴィッツ兄弟はドラマーに凄く恵まれてて、Three Man Armyを数年やって解体、念願のジ...
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Three Man Army - A Third Of A Lifetime (1971):

メジャーとB級の境目は明確にないに決まってるけど、イメージ的にB級があったり音的にB級がある。上手いヘタじゃなく。そんな中でも多分境目に位置しているバンドはいくつか思い付く。それは多分メンバーの誰かがそれなりにメジャーの人と一緒にやってたとか、その後一緒にやった事で名前が売れた例が多いと思う。ユーライア・ヒープはそういう意味で最も成功したB級バンドの印象で見てる個人的見解です。 そういう意味ではもっ...
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Steamhammer - Mountains (1970):

ブルースとハードロック、そしてプログレッシヴな曲展開、更にはコンセプトアルバム趣向を凝らしたアルバムとしてはかなり早い時期の作品で、この時期の英国ロックにはそんなのがゴマンと集まっていたので別段新しくは感じなかったかもしれない。それでも作品の質の高さから今でもたまに語られ、。しかも語られ方としてはギタリストのマーティン・ピューがヤードバーズのキース・レルフと一緒にアルマゲドンを組んで若干名が通っ...
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Bodkin - Bodkin (1972):

モノの本にも載ってないアルバムで自分の好みかどうかはレコード屋で実際にジャケットを見てそのセンスで買うか買わないかを決めるしかないし、その場ではクレジット見るけど、全部知らないから知ってる名前がある方が少ない。あれば、それは何らかの基準になるし、次はレーベルだが、レーベルに属しているバンドは大体把握しているのでそもそも知らないバンドもそんなに多くはない。英国ロックを制するにはレーベルから攻めろ、...
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Aardvark - Aardvark (1970):

英国B級ロックはホントに楽しくて日夜ハマる自分が少々怖くなる。今のところB級と言っても基本的には鍵盤ハードロックのバンドを中心に書いているので、厳密に言えばまだまだB級サウンドの何も語ってないと自覚しているが、あまり鍵盤ハードロックバンドは多くはないと思っていたのにいつの間にかそういうバンドばかりを書いているが、多分ハードロックとして聴いている面が大きかったと思う。1970年頃にはまだ鍵盤も発展途上中...
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Uriah Heep - Look At Yourself (1971):

1970年代初頭、数多くのハードロックバンドが現れては消える繰り返しだからこそB級バンドの面白さは英国ロック界に於いては重要で、当時超メジャーの人気を誇りながらもメンバー脱退によってどうしてもB級バンドのレッテルを貼られているバンドもある。特にB級落ちの印象を与えているのがユーライア・ヒープで、多分ギターヒーローが求められていた時代にギターヒーローの印象ではない陽気な職人ミック・ボックスの地味さが要因...
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Black Sabbath - Master of Reality (1971):

1971年、英国ロックは数多くの名盤を世に出しており、プログレッシヴロックの始まりもあるが、それよりも先に成熟したハードロックの中、名盤と呼ばれるタイトルも多数リリースされている。その中で異質なインパクトを放ったブラック・サバスの「Master of Reality」はサバス史の中で最も重くて暗い作品と位置付けられているけど、単にそういう曲が半数を占めているだけで全てではなく、最も美しく繊細な曲を含むヘヴィなアルバ...
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Warpig - Warpig (1970) :

1970年の春にリリースされたWarpigの「Warpig」はどう聴いてもUriah HeepとBlack SabbathとLed ZeppelinにDeep Purple的オルガンエッセンスを加えたバンドで、出てくる音の空気感も同じだから後から出てきたクローンと違って1970年代のあの雰囲気を出してる多分カナダでは相当本物だったはず。 熱いブルースロック的ギターに楽曲は重く暗く、ハードにヘヴィに泥々しく、全く英国風なハードロックで実に聴き応え満点で、語られる...
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Teaze - Teaze (1976) :

カナダ出身バンドはいつもながら不思議で、何のヒネリもなく田舎臭い共通項ながら、プレイはひたすら熱くてこれぞR&Rが多いしカッコ良いが、深みのなさからか人気に火が点く程ではなく記憶から遠のくバンドも多くて、本日のTeazeは典型的ですらある。 Teazeの1976年ファーストアルバム「Teaze」は軽快で快活な、疾走感のあるR&Rをやって、デビュー作と思えないスピード感で誰が聴いてもカッコ良いアルバムで、一方ではディスコ...
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Pat Travers Band - Live! Go For What You Know (1979) :

カナダのハードロックならPat Traversの「ライヴ!」は1979年リリースの名盤で、中身は1978年のライブが入った熱気ムンムンの白熱したハードファンクロックライブ。昔からジャケットはよく見たけど音を聴いてなかったので、こんなにファンクなハードロックとは初めて知りましたが、若い頃に聴いたらもっとカッコ良く聴こえただろうし、高度なプレイと分かる、黒くないのにファンクノリで、斬新なサウンド。 ドラムのトミー・アル...
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Moxy - Moxy (1975) :

ロックの深さをひしひしと感じる今日此頃、どこから手を付けてもまだ新しく知る音が出てくる全く奥深い世界で、更に近年では世界各国のハードロックバンドが発掘されるから到底追いつかないが、カナダのバンド、Moxyの来歴は60年代あたりからあるけどMoxyのデヴューは1975年の「Moxy」。ギターリフを繋いで展開していく曲の作り方はZeppelin的ではあり、カナダはアメリカからの影響より英国のハードロックの影響が強かったと思う...
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April Wine - The Nature of the Beast (1981) :

ロックが産業化してくるとそれなりに体系化されて、売れる音楽とロックを掛け合わせて、音楽産業の中のひとつの商材と位置付けられたが、80年代はそれが市場で売れる事が証明された時代だから、ロックは死に向かい、産業ロックが台頭してカネと結び付いた。 カナダのハードロック、April Wineの1981年の作品「野獣」はそもそもが60年代から活躍している老舗のベテランバンドなので、80年代に出てきた産業ロックバンドと出自が異...
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Bachman Turner Overdrive - Not Fragile (1974) :

アメリカのロックは分かりやすくて、ストレートに快活にズカンと来るから捻りはなくそのまま、そしてクサいバラードもお決まりのパターン。でも音の作りはどのアルバムも商業路線を見据えた作り方だから後世になっても聞き辛さはなく聴けて、好みの違いも出やすいが、基本的に英国寄りなのでアメリカは全然判ってないです。 Bachman Turner Overdriveの3枚目の作品「Not Fragile」はカナダのバンドだが、カナダはもっとストレー...
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Grand Funk Railroad - Caught In The Act (1975):

「We're an American Band」と自称してアメリカンハードロックの火を灯し続けたバンド、グランド・ファンクはとにかく誇張された宣伝文句が多く、アメリカでも日本でも彼等のために打ち出された戦略で、今でも神話が残っているが、そもそもアメリカンハードロックと書いている時点でその神話が残っている証拠だ。 グランドファンクは鍵盤奏者が入る前はグランド・ファンク・レイルロードと名乗っており、最後はまたグランド・フ...
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Ted Nugent - Double Live Gonzo! (1978):

アメリカンワイルドロッカーと思い描く人も実はそういないが、特に70年代の混沌とした時代に地でそれをやってて成功した人は数少なく、メジャーになると、ステッペンウルフが代表格だけど、飛びきりワイルドだからアメリカの雄のイメージ=野蛮なアメリカ人と思う人はやはりテッド・ニュージェント。 単独では未だに日本でライブをやってない人で90年代にダム・ヤンキースの一員で来日公演したけど、ソロで豪快なライブを見せて...
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Suzi Quatro - Your Mamma Won't Like Me (1975):

革ジャン革パンのロックスタイルに身を固めた女性ロッカーで今でも唯一無二の知名度と思っているスージー・クアトロは初期のアルバムジャケットからどれも革ジャン革パンのイメージを徹底してて、その実動きにくいと思う革ジャン革パンのピチピチスタイル。それでライブもやってたので慣れたものだが、そのピチピチ具合がセクシーとは異なる目線を向けて、初期アルバム二枚はヒット曲も入ってて、後追い世代にも聴きやすいアルバ...
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The Runaways - The Runaways (1976)

セクシー悩殺軍団で一世を風靡した少女バンド、ランナウェイズは時代的にはスージー・クアトロとダブる感覚だが、実際は少々ランナウェイズの方が遅く出てきたはずで、その実、ジョーン・ジェットがスージー・クアトロを見てバンドを結成しているからだが、それから1年経たないウチにデビューしてるから凄い。 1976年アルバムデビュー、邦題「悩殺爆弾~禁断のロックン・ロール・クイーン」でリリースされたが、それよりも16歳の...
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Parish Hall - Parish Hall (1970):

紛らわしいジャケットとバンド名、もしくはアルバムタイトルなどそれだけでは混乱を極める作品も世の中にはあって、ヘンに楽しめる世界。最近のバンドは分からないから混乱するが、本日のお題も混乱するParish Hallという「バンド」の1970年のアルバム「Parish Hall」で、ジャケットに大写しになっている人物はメインのアメリカ人ガリー・ワグナーでギター・ボーカルの方です。自分の勘違いはParish Hallという人のソロアルバム...
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Little Feat - Waiting For Columbus (1978):

1978年に行われたライブより纏めて編集されて同年内にリリースされたライブアルバムの名盤リトル・フィートの「ウェイティング・フォー・コロンブス」は自分が一番最初に聴いたリトル・フィートで、この中の曲を何曲か聴いた時に気になって買っているが、今思えば非常にロックな完成のソウルバンドだったからだ。確実にロックフィールドよりニューオリンズなソウル色に染まったバンド。来歴はご存じの通り、ザッパバンドに在籍し...
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J.Geils Band - Full House Live (1972):

ライブアルバムやライブ映像が好きで、スタジオ盤の音は作品として完全だから好きだけど、ライブはグルーブがあるから同じ曲でも勢いも違うからスリリングで迫力もある。スタジオ盤聴いてるからライブが楽しめるけど、コンスタントにライブが出てくるバンドは良く、昔からその熱気をレコードに閉じ込めたいと言われるが難しいようで、それでもいくつも名ライブアルバムはあるし、最近の発掘モノも素晴らしい。 J.Geils Bandの19...
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Flamin' Groovies - Supersnazz (1968):

60年代末期にこんなにキャッチーで軽快なポップロックをプレイしていた貴重なバンドのFlamin' Grooviesの「Supersnazz」も知名度は高くないと思うし、しかもこんな軽快でキャッチーでロックで英国のビートバンドだと思ってたからこの時代のアメリカにも英国ビートバンドの模倣を独自解釈でプレイするバンドがいた事に驚いた。 冷静に考えても60年代末だから英国でクリームが大旋風を巻き起こし、ビートルズやストーンズは熟成期...
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Edgar Winter & Rick Derringer - Roadwork (1972):

リック・デリンジャーはジョニー・ウィンターの名盤「Live Johnny Winter And」で冒頭からジョニー・ウィンターとギターを弾きまくっている人で、その流れからジョニーのお兄さん鍵盤奏者エドガーに紹介が回って、エドガー・ウインター&リック・デリンジャーがひとつのユニットになってメジャーになった。今やプレミアまで付いている名盤「Shock Treatment」でバンドの一員で参加しているが、リック・デリンジャーやダン・ハー...
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Doobie Brothers - The Captain And Me (1973):

アメリカを代表するサウンドにウェストコーストサウンドがあるが、何となく南部の流れからアメリカらしいサウンド、逆説的には英国ロックでは出てこないサウンド=クラプトンやストーンズが憧れたサウンドから始まっている。 ドゥービー・ブラザースの「The Captain And Me」は凄いと思って、後追いでレコード700円で買ったけど、アメリカンロックのレコードは売れるからしばらくすると中古市場に流れてきて安い所に落ち着くの...
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George Thorogood - Maverick (1985):

1977年デビュー時以来現在に至るまで、そして恐らく今後も一生変わらないロックンロール野郎ジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズだが、これほど変わらない人も珍しいが、売れたり落ちたりするのは時代の流れで、1980年代中期はもてはやされたが、シンプルなR&Rがウケた時代だった。その軽快なサウンドから映画のサントラでも重宝され、有名なトコロでは「ターミネーター2」がある。 マイナーな人と思うが、実際はカッコ...
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Stray Cats - Stray Cats (1981):

1980年初頭ロカビリーのカッコ良さを再認識させた筆頭格はストレイ・キャッツで、ネオ・ロカビリーと新たなジャンルを創り上げた素晴らしい功績を残したこのバンドも元々はニューヨーク・ロングアイランド出身のバリバリのアメリカ人だが、当時英国の方がこういったサウンドに敏感で、またパンクの波からそれほど時間が経っていなかったから彼等は英国でデビューを果たして一躍人気者になった。彼等の持つ本来の音楽のせいか、ち...
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Lenny Kravitz - Are You Gonna Go My Way (1993):

黒人系ながら普通にロックにカテゴライズされているレニー・クラヴィッツもすでに30年選手で出て来た時の印象とは異なった活動歴を誇っているが、1993年にリリースされた「Are You Gonna Go My Way」こそ多分レニー・クラヴィッツの中で一番売れたアルバムで、巷で流れていたタイトル曲「Are You Gonna Go My Way」のインパクトは一聴してカッコ良いフレーズのロックらしいリフがアルバムを印象付けている。そのおかげで元気でノ...
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Huey Lewis & The News - Sports (1983):

今思うと80sってなんでこんな曲でこのルックスが売れたのか不思議に思うし、特にアメリカから出てきた連中はその傾向が顕著で、ルックスを気にしないで音楽を聴く人種と思ってたが、イギリスでもフィル・コリンズが売れてたから不思議だったけど、結局音楽は音楽でしかない証明かもしれない。 1983年リリースのヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの三枚目の大ヒットアルバム「SPORTS」は、そもそもジャケット見てこのオヤジがやっ...
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Georgia Satellites - Georgia Satellites (1986):

時代は1986年、市場にユーロビートやLAメタルが溢れていた時期に骨太なアメリカンサウンドを出すバンドがデビューアルバムをチャートに押し込んでしまうパワーを持っていた。シンプルでカッコ良いロックンロールの信条そのままに、音も単純な3コード基本ばかりのジョージア・サテライツは田舎者丸出しだが、AC/DCみたいなもので、シーンへの衝撃は凄かった。サウンドは英国ロック好きなアメリカ人がアメリカルーツ音楽と一緒にな...
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Meshuggah - Obzen (2008):

いつしかロックと呼ばれる世界の半分くらいが実はメタルと思うようになっているが、確実に深い沼が漂っているし、一般のロックの底の浅さと比べれば明らかにその比重が逆転している深みと思う。その深みがどういう方向に向かうかが個人の嗜好で多様な世界でもあり、例えばベビメタのある一曲が複雑なリズムの上に成り立ってて、さらりとライブで歌いこなしている姿に驚いたが、その源流漁りで辿り着いたバンドがスウェーデンのメ...
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Ghost - Meliora (2015):

スウェーデンのバンド、Ghostはフロントマン一人のエゴで成り立っているプロジェクトながら結構な人気を誇るバンドで、その2015年リリース作品「Meliora」。前から話題は知ってたけどまともに音を聴いてなかったので、今回ようやく聴いたら、正直な所が、もっとダークでヘヴィでゴシックなメタリックな世界だと思ってたので、このキャッチーで軽やかさなメロディアスさとオールドタイマーな音に少々驚いている。イメージがアレだ...
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