Archive2022年06月 1/1
Lordi - Get Heavy (2003):

キャッチーでポップセンスの溢れるメロディ、且つハードロックで実践し、更にインパクトを与えるために悪魔の格好とメイクを施してセールスに繋げる手法で見事にアメリカナンバーワンエンターティナーに君臨しているキッスの影響力は全世界に及び、この日本でも聖飢魔IIと悪魔コミックバンドを生み出し、コミカルなキャラクターと裏腹に安定した演奏力とパフォーマンスで人気を博したが、それ以外も世界中にキッスに続けとばかり...
- 0
- 0
Wig Wam - Hard To Be A Rock'n Roller... (2005) :

80年代ロックのオマージュ兼21世紀型ハードロックを個性を交えて聴かせてくれるバンドと言えばノルウェーからユーロビジョンで一躍話題をさらったWig Wamで、面白くて真面目で上手くてカッコ良いパフォーマンスと音楽だけで十分に楽しめる。DVD「ロックン・ロール・レヴォリューション2005」も、ライブと楽屋裏の姿にツアードキュメンタリーも素晴らしいが、Wig Wamが自国でリリースした作品をユーロビジョンで名を売ったおかげ...
- 2
- 0
Vandenberg - Heading for a Storm (1983) :

オランダのバンドながらも世界にブレイクした第二のヴァン・ヘイレンとも呼ばれる筋も持っていたヴァンデンバーグは、ギタリストのエイドリアン・ヴァンデンバーグの名前から付けられたこのバンドで、正にその人のギターワークに全てが詰め込まれている。レスポールにマーシャル直結の元祖ハードロックの分厚いサウンドはこの時代には新鮮に響いたし、これぞギターの音と主張するべくサウンドで真っ向から勝負すると思えば、ポッ...
- 2
- 0
Last Autumn's Dream - Winter In Paradise (2005):

ラスト・オータムズ・ドリームが2005年にリリースした3枚目の作品「ウィンター・イン・パラダイス」はまだ完成度は未熟だが出世作に挙げられても良い作品で、半分が本作品のために書き下ろされ、残りがリメイクやそれぞれのソロ作からのカバーで統一感はないが、それでもラスト・オータムズ・ドリームらしい音だから違和感はない。これだけ良質なポップスとメロディアスな泣きの旋律とをメタルフォームでプレイしているスタイル...
- 0
- 0
Europe - Wings Of Tomorrow (1984):

「The Final Countdown」の前の1984年にリリースされた2枚目の「明日への翼」は、「ザ・ファイナル・カウントダウン」が売れた後に以前の作品を聴く人も増えて売れたし、好みのツボにハマった人も多かった。この頃から北欧メタルが知られ、イングヴェイ・マルムスティーンもスウェーデン出身となり、ヨーロッパも注目されたが、それでもまだスウェーデンくらいしか注目されず、その辺りのシーンでヨーロッパの果たした役割は大き...
- 2
- 0
Ten - Ten (1996):

90年代に活躍し始めたバンドやメンバーも既に20年以上のキャリアを持つベテランの域に入ってて、幾つものプロジェクトやバンドを動かしているが、既にひとつのバンドだけで活動する人もほとんどない。昔のJazzと同じで、ロックの世界もリーダーアルバム感覚もしばしばで、脱退から新しいバンド、そして再結成から分裂など、色々なパターンを見ているが、あまり見てると仕事に対する忠誠心の凄さは目に付くけど、リスナーやファン...
- 0
- 0
Praying Mantis - A Cry For The New World (1993):

ロックの持つ美しさや神々しさは大多数がメタルで表現されている気がするが、普通のロック聴いてて美しさを感じる時は多分プログレの一部やフォークの一部だろうし、クラシックでは出てくる言葉だけど神々しいのはほとんどなく、シンフォニックオーケストラを使うと出てくるけど、それでも神々しいまではない。 今ではクサメロも認知されてひとつのジャンルを形成しているけど、理解し切れていないので親しみのある、そして哀愁...
- 2
- 0
Enforcer - From Beyond (2015):

スウェーデンのEnforcerが2015年にリリースした「From Beyond」はNWOTHMの世界では一番の人気者と言われて、このアルバムが4枚目になるけど、かなりの傑作で語られているし、バランスの取れたジャンルを代表するサウンド。どのジャンルもすべてを網羅したアルバムやバンドが代表的になるが、難しいのはリアルタイムでそのシーンに居たら何が中心か分からないから、自分たちを信じて音作りを進めていく以外はないが、常に孤高の道...
- 0
- 0
Striker - Eyes in the Night (2010):

最近ようやく自分にも好みのメタルが存在する事が分かってきたようで、説明出来るほどしっかりと識別できてないけど、知性的と野性的の違いもあり、だからNWOTHMと呼ばれる新ジャンルの世界の音はどれも好みの傾向にある。飽きるのも早いからこれが一番が分かればそれを聴くけど、今のところ一番評判が良いのはEnforcerだが、他のバンドも面白く古い感覚だけど新しいから時代は繰り返すとは言ったものだ。 カナダのStrikerのセ...
- 2
- 0
Skull Fist - Head of the Pack (2011):

時間の流れは音楽を風化させるには実に有用な効力で、当時新しいと思えた音楽も時の流れで簡単に懐メロや古めかしい音になるが、80年代は顕著で、デジタル的な音が出始めてきた時代だからこぞって皆取り入れたけど、今はあまりにも古めかしく聴こえてしまうデジタル音で余計にレトロ感が出る。その辺を上手く利用したバンドもあり、それはデジタル音に限らず、音楽スタイルの古臭さもあってそのレトロ感を楽しめるのは時が経った...
- 0
- 0
Monument - Renegades (2014):

やっぱりアルバムは40分〜50分くらいが聴きやすくて、多種多様なサウンドを奏でるバンドなら長くても飽きないけど一辺倒なサウンドを武器とするバンドなら40分程度が丁度良い。CDの70分や今時はDL前提なら何分でも良いが、短くなりつつある傾向な気もするので一気に聴けて満足するサイズが40分くらいかと。 ご紹介頂いた中でかなりガツンと来た英国のバンド、Monumentの最初のフルアルバム「Renegades」は初っ端から持ってかれ...
- 0
- 0
Iron Maiden - The Number of The Beast (1982):

骨太なHMバンド、そして女性よりもオトコのファンが圧倒的に多い男臭いバンド、汗臭いバンドとも言うべきか、そもそもヘヴィメタなんてオトコしか聴かないもんだった最初期は今じゃ関係ないけど、昔はヘビメタ聴く女子はいなかった。自分はそんなにメタル派じゃなかったのであまり害はなかったが、それでもロックはオトコのモンだったという、勝手な思い込みかもしれないが、まだそんな時代にヘビメタを全面に出して今でも最前線...
- 2
- 0
Def Leppard - Pyromania (1983):

80年初頭まではNWOBHMの流れもあってハードロックやヘヴィメタルは間違いなく英国が牽引していたし、出てくるバンドも多かったが、その辺から影響を受けているアメリカのバンドも多かったし、ロックは英国とは歴史が証明している。それでも英国のバンドはアメリカを制覇したくてしょうがなかったし、夢だからアメリカ向けのサウンドを打ち出すバンドもいたし、融合させていくバンドも多数存在したが、そのひとつがホワイトスネイ...
- 3
- 0
Diamond Head - Lightning to the Nations (1980):

今となっては珠玉の宝石が山のように眠っていた80年前後のNWOBHM群を占めるバンドの数々の中でも後になってこれほど評価されたバンドで最も名高いダイアモンド・ヘッドは、メタリカによるカバーが4~5曲あって、オリジネイターと名を挙げられ、メタリカのドラムのラーズがNWOBHMのマニアとは知られているか。 名盤中の名盤の誉れ高いダイアモンド・ヘッドの1980年リリースの「Lightning to the Nations (The White Album)」は全...
- 0
- 0
Samson - Shock Tactics (1980):

実に有象無象のバンドを輩出していた英国のメタルシーン創世期で、結局そのシーンからまともに残ったバンドはアイアン・メイデンくらいで、シーンの形成とサウンドの普及に一役買ったのみの哀しい結果に終わっている。しかしアイアン・メイデンの成功はシーン全体に多様な結果を残しているが、知っての通りアイアン・メイデン初期はメンバーチェンジが激しく、アルバムリリー毎にメンバーが異なり、それぞれのメンバーの行った先...
- 0
- 0
Satan - Court In The Act (1983):

70年代末期から80年代初頭に英国で熟成されたNWOBHMの波によるバンド群だが、この特殊な時期の音を好むフォロワーバンドも数多く出てきて後にスポットを浴びるバンドも多く、50年代のブルースメン達と同じ憂き目に合っているとも言えるが、いつの時代も自分を信じてプレイしているバンドやアーティストは後々に救われる時もある。NWOBHMのバンド群はいくらでも出てきたけど、後々に語り継がれるバンドは数が多くない。 1983年リ...
- 0
- 0
Saxon - The Eagle Has Landed: Live (1982):

モーターヘッド三昧からハードな音に傾倒しているが、ストレスでもないから単に心地良さで聴いているが、あちこち走り回った時もそんな音ばかり聴いてて、単調な音楽の方が心地良く走れる。ただ、さすがにこの手のばかりだと飽きるので、チョイスが割と難しく、バリエーションに富んだ音が必要だから結局iPhoneから流す。 Saxonの名盤ライブと言われ続けている1982年リリースの「The Eagle Has Landed: Live」はバイカーズロッ...
- 0
- 0
Warfare - Metal Anarchy (1985):

どのミュージシャンも自分がこのジャンルをやりたい、極めたいと思って始める人もいるが、結果的には何かのジャンルに括られていくが、今思えば新しいジャンルの創始者と言われる事はありながら、それでもどこかに属する。モーターヘッドはパンク的なバンドの認識だが、結果的にはメタルの世界と同列で扱われるし、それはロゴインパクトや音のヘヴィさもあるが、本人たちは嫌っていたようで、男らしく黙って音を聴け的なトコもあ...
- 0
- 0
Girlschool - Hit and Run (1981):

GIrlschoolはもともとのバンドの音をレミーが気に入って妹分的したと思われるが、ここまでmotorheadとは、斬新で気に入ったのか、真似るには気合が必要だけど見事に妹分と恥じない音で、リアルでは聴いてないが、こんなにカッコ良い音と知ってたら聴いたけど、そんなに情報が多くなかったから後回しだった。 1981年にリリースされたセカンドアルバム「Hit & Run」はmotorheadとのコラボも実現した直後のアルバムで、今時のボー...
- 0
- 0
Fastway - Fastway (1983):

昔雑誌でブリティッシュバンド特集があって、その頃から英国好きの自覚はあったので気にして読んでたが、当時は知らないバンドばかり載ってて、気になって、頭の中にはどこかで見かけたら買えるようにその辺のジャケットが溜め込まれていき、その中に印象的なジャケットもあったけど、説明文と気になるジャケットが合致するのは多くなかった。その点ツェッペリンフォロワーでジャケットがチェッカーズフラグだったからこのFastwa...
- 2
- 0
Motörhead - Ace of Spades (1980):

いつの時代にも反抗的、反逆的、そして攻撃的な姿勢を音で表現するバンドは存在したし、古くは60年代末期にブルーチアーやハイ・タイドが英米で存在していたが、70年後半はパンクムーブメントの波もあってより一層顕在化して、それに輪を掛けたハードコアパンクや後のスラッシュメタルに発展。それでも驚く程の攻撃性を今でも聴く度に発揮しているモーターヘッドはパンクとメタルの間を行く王道のロックバンドで、中でも話題にな...
- 0
- 0
Tank - Honour & Blood (1984):

一口にNWOBHMと言っても、その実皆異なる方向を向いていて、似たようなバンドはあまりないが、表街道の80年代イギリスは第二次ブリティッシュ・インベーション全盛期=80年代ポップの全盛期で、その水面下で起きていたシーンがこんなにヘヴィーな世界とはなかなか注目されない。そんな中の一端を担っていたタンクの1984年リリースのアルバム「Honour & Blood」はもうアルバムジャケットから迫力満点で、正に中味の音をそのまま表...
- 0
- 0
Budgie - In For The Kill! (1974):

熱血漢と言う言葉は古くさくて今じゃ嫌われる言葉になってるかもしれないけど、そんなにクールにキメても結局は熱い音楽が一番好まれるが、そんな音が一番充実していたのが70年代で、そういうバンドもたくさんいたからこそ黄金の70年代。こに固執するつもりもないけれど行き着くとその辺になるので、結構熱いバンドで本日はB級そのもののバッジー。 アルバム的には三枚目の「Never Turn Your Back on a Friend」四枚目の「In fo...
- 0
- 0
人間椅子 - 人間失格 (1990):

器用な日本人とはバンドの世界でも全く同じで、既にロックが普遍化してから独自性の強いロックは難しいし、それでも英米のシーンは新しい事が起きていて、フェスティバルが成功するが日本でも色々と模索した結果独自の世界を築き上げたバンドもある。 人間椅子は江戸川乱歩の傑作からバンド名を拝借してて、コンセプトが日本的要素とヘヴィメタル、しかもサバスやバッジーをモチーフにしているから、つまり、英国の悪魔主義と日...
- 1
- 0
E.Z.O - E.Z.O (1987):

日本のバンドが海外に出て世界の土俵で勝負する事は夢物語だが、その分ファンの夢は大きく期待も高くなり、その頃に北海道から出て来たフラットバッカーがもの凄く衝撃的なサウンドでシーンに活気を与えていたが、日本の活動を早々にして世界に出て行く選択を採って話題になった。フラットバッカーはパンクメタルの攻撃的なサウンドと歌詞が強烈でそれまでにはなかった世界を出していたけど、世界進出したフラットバッカーの期待...
- 2
- 0
Loudness - Disillusion (1984):

80年代のHMシーンが盛り上がってきた中、アメリカではLAメタル全盛期、それまでの英国から発祥したNWOBHMの流れが完全にアメリカで市場になった頃、日本代表でキッズの声援を背負いながら世界進出を果たしたラウドネス。日本風のアレンジや戦略は一切なく、正に向こうの土俵で勝負を賭けた心意気は夢を見せてくれて、しかもまだ駆け出しだったモトリー・クルーとジョイントしてて、さすがに世界戦略を担うバンドは違うと見せた。...
- 0
- 0
Illusion - Out Of The Mist (1977):

あちこちのブログを見たりTwitterで色々な人の呟きを見てる中で、良いの聴いてるなとか、コレ聴いてみたいと思うアルバムはいくつもあるし、まだ書いてないものも多いと改めて音楽の広さ深さを思う。到底制覇できるものではないし、別に制覇しても偉くないし、気持ち良く聴けるのが肝心だが、何度も聴く作品もあればその時気持ち良ければいいのもあるし、BGMとして最適もある。何が良いはその時の気分で、そういう意味では色々な...
- 6
- 0
Annie Haslam - Annie's In Wonderland (1977):

当時からこの邦題だったのか、今になってこんな邦題を付けたと言われても分からないが、ルネッサンスの大作志向からは大きく離れて当時恋人だったロイ・ウッドとの共作品で名高いアニー・ハズラム最初のソロアルバム「不思議の国のアニー」です。 ロイ・ウッドがアニー・ハズラムの歌声を使って色々な実験をしたかったのか、アニー・ハズラムが大作志向とは異なる音楽に挑戦したかったのか、意外なほど二人のコラボレーションは...
- 0
- 0
Renaissance - Prologue (1972):

自分がプログレッシブロックを意識して聴き始めた時には大物メジャー系のクリムゾンやEL&P、フロイド辺りから入ったけど、すぐに出てくるのがソフツやムーディー・ブルース、プロコル・ハルムあたりで、同じようにルネッサンスも出て来る。他のバンドは何となく聞いたバンド名だったし、60年代から活躍してたから名前くらいは見たことあるバンドだったがルネッサンスは純粋にプログレッシブロックの世界から出てるバンドで、その...
- 0
- 0
Sonja Kristina - Songs From the Acid Folk (1991):

1991年にリリースされたCurved Airのフロントのお転婆お姫様が時代を経て英国のトラディショナルとアシッド・フォークを交えた華麗なるフォークシンガーになった代物「Songs From the Acid Folk」。1980年にソロ・アルバム「Sonja Kristina」をリリースしているが、そこから更に10年経過して成熟しきったソーニャ・クリスティーナも魅力的で、当時レコード屋をひたすら回って、新譜が出る情報は全然知らなかったにもかかわらず何...
- 0
- 0