Archive2022年03月 1/2
Badlands - Badlands (1989):

ジェイクと言えばバッドランズと思い付く方々も多いだろう。自分の周囲もジェイク信者がいて、車に乗るといつもバッドランズが流れてたから幾つも聞き覚えのある節があった。80年代終盤に出てきたバッドランズはジェイク中心ながらも歌はレイ・ギラン、ドラムはエリック・シンガーの布陣でスーパーバンド的な要素はあったけど時代は残酷で、案の定衰退解散、そしてレイ・ギランの死へと進んでしまったが、リアルタイム時は派手な...
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Ratt - Invasion of Your Privacy (1985):

派手さの元祖なら、アリス・クーパーやニューヨーク・ドールズ、キッスやエアロスミスもあるが、この辺のバンドは今でも親しまれているビッグネームだし、また今でも同じように活動してて代々受け継がれている派手さ。そしてエアロスミス直系のルックスを意識して且つLAメタル時代の申し子がラットで、タイミングが全ての要素を合致させた、奇跡のバンド。圧倒的名盤はファーストの「情欲の炎」だが、今回は1985年にリリースされ...
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Dokken - Tooth And Nail (1984):

ドッケンは狙い通りに売れて、実力もあるバンドで上手かったし、曲も単なるアメリカンハードロックではなく、ちょっと英国味が入った暗さを持って、メロディーも作り込まれていたので鳴り物入りで登場してきた。アルバムはセカンドの「Tooth & Nail」がリリースされた辺りが全盛期で久々にアルバムの曲目見たけど、それだけで曲が浮かんだからリアルタイムの若かりし記憶は羨ましい。 名バラード曲「Alone Again」が素晴らしく...
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Tony MacAlpine - Maximum Security (1987):

Tony MacAplineの1987年のアルバム「Maximum Security」は70年代の音とは雲泥の差を感じる作品で、音楽面もギターテクニカル面も、今のギタリストの原型以上が出来上がってる。そこにクラシカルに聴かせる要素も入って、インストアルバムながらも垂れ流しではなく、聴かせるメロディ作品で、黒人が奏でる点もほとんど見当たらないのでその意味でもユニークな存在だが、鍵盤から入っている事を考慮すればまだ納得できる。ソウル面...
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Impellitteri - Stand In The Line (1988):

リッチー・ブラックモアの速弾きクラシカルスタイルは後にイングヴェイ・マルムスティーンによって拡大解釈されネオクラシカルなギタープレイへ引き継がれ、更に当時イングヴェイ脱退後のアルカトラズのオーディションに来ていた超速弾きギタリストのクリス・インペリテリによって高速ギターの頂点を極めた。もっともそれが良い悪いではなく、ひとつの流れをそこまでの高みに持っていった事実。 ここまで知ってる人は多分リアル...
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Joe Satriani - Surfing with the Alien (1987):

時代は1987年、高速ギタリスト達がこぞってシーンに出てきた頃、イングヴェイ・マルムスティーンが最速ギタリストに異を唱える者はいなかったが、アルカトラス繋がりでシーンに入り込んできたスティーヴ・ヴァイも超絶ギタリストだった。しかもその人の師匠がジョー・サトリアーニとあちこちで声高々と吹聴していたからジョー・サトリアーニの知名度も一気に爆発して、皆が皆どんな人かと耳がダンボになっている頃に狙ったように...
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Steve Stevens - Atomic Playboys (1989):

HR/HM界ではなく、個性的に弾きまくるギタリストと有名だったスティーヴ・スティーヴンスは一般的にビリー・アイドルの片腕で頭角を現し始めて、その後はマイケル・ジャクソンのアルバムで弾いたり、映画「トップガン」のサントラで弾いたり、マイケル・モンローとのエルサレム・スリム、その後裏切りのヴィンス・ニールとソロ活動、更にトニー・レヴィンやテリー・ボジオと組み色々なところで名前が出ている。そんな彼が1989年...
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Steve Vai - Passion And Warfare (1990):

ギターヒーローの座を得てから今に至るまでコンスタントに、そして常にチャレンジし続ける姿勢で追求していくギタリストは多くはないがHR/HM的サウンドではスティーヴ・ヴァイがメジャーで、イングヴェイも近いけどある程度固定的な音ではある。 1990年リリースのヴァイのソロ傑作と名高いアルバム「Passion and Warfare」はHR/HM的に歪んだギターとトリッキーな技を駆使したインスト作品でジャズ界でもポップス界でもなく、日...
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Alcatrazz - Disturbing The Peace (1985):

今はもう大物ギタリスト、ベテランミュージシャンと既に評価も高く、世間的にもかなりの音楽家と知られているSteve VaiはZappaバンドからHR/HMの世界に出てきた頃はまだ若造でギターのテクニックだけでは世界を制する事ができないと実感しながら様々な試みを行っていた。その実験の完成形がアルカトラズのセカンドアルバム「Distrubing The Peace」で、Steve Vaiは初のアルカトラズ参加作品ながらかなりの音楽的貢献度となり、Va...
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Yngwie Malmsteen - Chashing Tokyo 1985:

孤高のギターヒーローと難しい性格とワガママ奔放の天才のひとりにイングヴェイ・マルムスティーンがいる。ギター小僧的に書くと、ヴァン・ヘイレンが築いた速弾き奏法が80年代のハードロック・ヘヴィメタルシーンを支えたとするなら、80年代にアルカトラズで世界に打って出たインギーはそれ以降のHR/HMのギタリスト全てに影響を及ぼしたと言え、どちらも共通するのは全てのクローンギタリストは消え去り、オリジナルの彼等は今...
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Van Halen - Van Halen (1978):

オランダが生んだ世界最大のギターヒーロー。エディ・ヴァン・ヘイレン率いるヴァン・ヘイレンは衝撃のデビュー作から今に至るまで30年近く活動しているた。ヴァン・ヘイレンならデイヴ・リー・ロスがいた頃のバンドが人気が高いが、アルバムで言えば「1984」が最高作品だけど、今回は伝説のファーストアルバム「Van Halen」。 最初の宇宙から舞い降りてくるような効果音に導かれて刻まれるベース音から、その後すぐに入ってく...
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Michael Schenker Group - M.S.G (1981):

不定期ではあるがギターの音色とメロディにヤラれて心地良くなる時がよく来る。音楽を聴いてて面白いのは、同じものを聴いてもギターばかりに耳がいく時、音楽的に聴いている時もあれば、曲を聴いてる時もあって、同じアルバムでも全く異なる音を聴いている事はあるし、他の人と話してるとよく分かる。楽器やってる人は自分がやってる楽器の音が一番耳に入ってくると思うが、聞きまくってるとそれ以外の音が聞こえてきて自分の音...
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Ozzy Osbourne - Randy Rhoads Tribute 1980-81:

悲劇のギターヒーローと語られるランディ・ローズ。もう40年の歳月が経つが、現役時代にオフィシャルで残された作品はクワイエット・ライオットの二枚とオジー時代の初期二枚、それとトリビュート盤のこのライブアルバム「トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ」となるが、ある意味もっともランディ・ローズらしさの出ている作品でライブ盤だからそのままの空気が出ている。名盤扱いされているが、リリースは1987年で、ランディ...
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Electric Sun - Earthquake (1979):

ジミヘンの影響力は死後50年近く経った今でもかなり強烈と思われるし、直接的ではないにせよギターの神様的な扱いも大いにあって凄い。いつだってジミヘンは生きているように雑誌の表紙を飾るし、普通に名前も出てくるのでさほどロックに興味ない人でも知ってるが、今回ふとジミヘンフォロワーも最近は騒がれないけど昔は結構いたが、その人達の作品をほとんど聴いてなかった。フォロワーはプロのモノマネくらいに思ってて、昔の...
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Scorpions - In Trance (1975):

ドイツが世界に放つ最高のヘヴィーメタルバンド、スコーピオンズ。来歴はかなり古く、1971年にファーストアルバム「Lonesome Crow」がリリースされているが、この時のギタリストはマイケル・シェンカーとルドルフ・シェンカーで、以降マイケル・シェンカーは英国のUFOに勧誘されて10代後半から世界的なギタリストとして有名になるが、その時にマイケル推薦だったギタリストがウルリッヒ・ロート。そこからスコーピオンズの第一次...
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Black Star Riders - All Hell Breaks Loose (2013):

アイルランド産のロックは日本人には大変好ましいメロディを持っているのか、好きな人も多いし自分も好きだ。儚さや切迫感が英国とは違う旋律で、形容し難いが胸キュンする曲が多い。ただアイルランドのバンドは自国意識が強いからメジャーフィールドへ拡大意欲はあまり無いようで、いつしか地元に戻っている田舎臭さも島国的発想で共感する。シン・リジィを聴いて、フィル・リノット亡き後のメンバーを調べると、2013年になって...
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Philip Lynott - The Philip Lynott Album (1982):

アイルランドのダブリンにロッカーの銅像がある。日本でも海外でも稀な事だから、如何に英雄視されているかよく分かる。だから若者からある程度の年齢の人間まで、または国民的な人気があるようだ。若い姉妹バンド、コアーズが「アンプラグド」でフィル・リノットの1982年のソロ作「Phil Lynott Album」に収録されていた「Old Town」をカバーして好評を得たが、年齢的にも彼女たちが幼少の頃にリリースされた作品で、今時の若者...
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Thin Lizzy - Black Rose: A Rock Legend (1974):

アイルランド産ロックバンドと云えばシン・リジィ。中でもケルト風味と云えば初期三部作が挙げられるけど、ここは永遠の名作「Black Rose: A Rock Legend」。1974年にシン・リジィに参加したゲイリー・ムーアが数々のプロジェクトに尽く失敗した後、再度シン・リジィに参加して創り上げた気合い満点の傑作「Black Rose: A Rock Legend」。最高の一曲がタイトル曲。スコット・ゴーハムはギターソロに参加できる技術力がなかったた...
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Gary Moore - Rockin' Every Night In Japan (1983):

ゲイリー・ムーアはシン・リジィ離脱後英国のハードロック勢と合流して、コージー・パウエルやホワイトスネイク、グレッグ・レイクなど、それからアメリカの連中とも交流がありテッド・ニュージェント関連も出てくるが、そんな中ようやく待望のソロアルバム「大いなる野望」が完成してリリースすると日本で大反響を呼び1982年に急遽来日公演決定。その来日公演から日本限定のライブアルバム「Rockin' Every Night: Live」が制作...
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Gary Clark Jr. - Gary Clark Jr Live (2014):

Gary Clark Jr.を取り急ぎYouTubeでチェックする。アルバムだとライブ盤で「Gary Clark Jr Live」だが、教えてもらった時はテキサスブルースメンで良いなと思って、勝手にテキサスブルースをイメージしてたけど、聴いたらそんな尺に収まるプレイヤーではなかった。もっと多岐に渡る音楽性を持った器用な人で真っ黒な黒人で見た目だけだとチャック・ベリーなイメージにも思えるし、音的にも幅広くていわゆるテキサスブルースだけ...
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Chris Duarte - Vantage Point (2008):

三つ子の魂百までとは言ったものだ。現実的に三つ子の魂ではないが、幼少期や多感期に洗礼を受けたサウンドはずっと好きで聴いたりするから、がメタルな人もいれば歌謡曲の場合もあるが、衝撃を受けて意識的に聴いたものはそのまま人生一生残ると思う。自分にもそんな音楽があって、ブルースロックはいつまで経っても弾けないので、永遠に憧れてて、マイナーブルースならまだ弾き方が分かるけど、SRVやバディ・ガイのギターは分...
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Joe Bonamassa - Black Rock (2010):

ブルースメンらしからぬタイトルが付けられたカッコ良いアルバム「Black Rock 」。ジョー・ボナマッサのキャリアは凄く長くて既にアルバム7、8枚とDVD4枚がリリースされているのに日本ではまだまだ知名度が高くない。こういう人ってまだいるのだろう。 音的にはスティーヴィー・レイ・ボーンだが、そこはテキサスとニューヨークの違いで、アグレッシブなロックな姿を模倣しながらも完全にブルースベースの音でも音は歪んでるし...
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Freddie King - 1934-1976 (1977):

思えば、稀代のブルースギタリスト、フレディ・キングを知ったのもクラプトン絡みだから、そういう意味ではクラプトンの影響力は大きくて、昔から色々なブルースメンとセッションしていたから聴く幅が広がった。きっかけは忘れてしまったが、フレディ・キングの名作「フレディ・キング1934~1976」を一番最初に知ったのもクラプトン絡みで、当時アルバムのB面でセッションして結構なバトルが聴けると書いてあったから探してきたと...
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Albert King - Born Under A Bad Sign (1967):

酒と女とロックンロール。くだらない陳腐な言葉だけど夢の見れる言葉。この中の「酒」は抽象的でアルコールを指すよりも酒を飲んで酔っている状態を指している感じで、ブルースと酒だともっと具体的にブルースとバーボンやブルースとテキーラでビールと日本酒ではない。ジャズも似たようなものでアメリカに影響された方が多いから、日本は混合文化と思う。 そんな影響下にある中でウィスキーやスコッチ、バーボンとジャズやブル...
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Howlin' Wolf - Moarnin' In The Moonlight (1959):

いわゆる戦前ブルースメンでは語られないハウリン・ウルフだが、実は結構古い人で生まれは1910年と言うから、同じミシシッピー州出身でロバジョンともセッションしたようだ。最初期は音源が残されていないので、ロバジョンやエルモア・ジェイムズはかなり特別視されていた人と分かる。 ハウリン・ウルフが表に出て来たのは1950年代過ぎてからで40歳過ぎてからのレコーディングだが、時代はエルヴィスを輩出したサン・レコードが...
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Muddy Waters - Fathers And Sons (1969):

ブルースセッション系が気に入ったので、早速もう一枚。今度はマディ・ウォーターズのセッション名盤「Fathers And Sons」を久々に聴いた。タイトル通り父と子供達ですが、この子供達はスーパーセッションで名を馳せたマイケル・ブルームフィールドと白人ブルースハープの伝道師ポール・バターフィールド。他の参加者はオーティス・スパン、バディ・マイルズ、サム・レイ、ドナルドダック・ダンとマニア向けのメンツで、そんなに...
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Luther Allison - Live in Chicago (1995):

ブルースアルバムの名盤は大抵ライブアルバムだが、昔漁ってた時はライブアルバムが多くなかった。ロックから入った側は熱くて迫力のある魂燃えるライブが好きで、そういう意味でBBの「Live at the Regal」は納得する。要するにブルースメンの本領はライブなのにライブアルバムがあまり見当たらなくて、出ててもイマイチで燃えないと。聴き足りないのはあるとしてもブルースの名盤紹介を見ると大抵ライブ盤ではなく、いわゆる名...
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Robert Cray - Strong Persuader (1986):

ロバート・クレイはレイ・ヴォーンの後の1986年か87年頃に売れていて、1988年か89年に来日してて、すっかり忘れてたけど、その来日公演を見に行っている。 まだブルースに色々な種類があるのは知らない頃だったからブルースメンのライブを見たくて行ったと思うが、そしたら、妙にファンキーなブルースと思ったくらいで、一生懸命ギターフレーズやスケールを見てた。ギターの音色がカラッとしたモロにストラトサウンドで印象深く...
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James Cotton - High Energy (1975):

ハープでブルースを奏でる人は多くなく、有名どころがその名声を欲しいままにしている。云わずと知れたソニーボーイ、リトル・ウォルター、ポール・バターフィールドになるけど、もう一人有名で変わったサウンドをやっているジェイムズ・コットン。顔立ちがブルースメンらしくないけどさ、マディ・ウォーターズのバックでハープ吹いてるのでその筋では有名。 1975年にリリースされた自身のソロバンドによるアルバム「High Energ...
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Hound Dog Taylor & The HouseRockers - Hound Dog Taylor & The HouseRockers (1971):

指が6本あるギタリストで有名な人だが、ブルース界も結構不思議な人がいて、ジョニー・ウィンターもアルビノ人種だし、ブラインド・ウィリー・なんとか、は盲目のギタリストやピアニスト、また、盲目のバイオリニストもいる。ハウンドドッグ・テイラーは6本指で、腫瘍に近い奇形か、よく見える写真はないけど、小指の根本にもう一本指みたいに見える。 ハウンドドッグ・テイラーとハウスロッカーズ名義のファーストアルバム「Ho...
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