Archive2022年02月 1/1
Albert Collins - Frosbite (1980)

10代の頃からブルースが基本との強迫観念がある。しかも大好きで、自分の音楽すべての基本だから面白く、それでもいつもは聴かない、立て続けに聴くと飽きるから本物をいくつかチョイスして聴くのが効果的で、1980年にリリースされた大好きなブルースメンの一人、アルバート・コリンズの作品の中でも一番好きな「Frostbite」。最初に聴いたブルースアルバムで1980年産のアルバムだから凄く新しいと思うけど、リアルでは知らない...
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Buddy Guy - Drinkin' TNT Smoking Dynamite (1974):

シカゴブルースの大御所となった今でも現役バリバリのブルースメンがバディ・ガイ。ここ最近の活動においてもかなりアグレッシヴにギターを弾いており、あちこちのロック畑のバンドと気楽にセッションしている。モダンな彼のストラトキャスターによるブルースギターは確かにロック魂をくすぐるものがあり、時代的にもロックと共に生きてきたブルースサイドの代表で、そういう視点で追いかけると非常に面白い。 昔まだブルースを...
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Eric Clapton - Slowhand (1977):

ギターに興味を持って自分で手に入れてから、何からどうやって始めるものかと考える。本来最初はチューニングやフォークから入るけどチューニングはともかく、最初に弾きたい曲を弾くトコから始まる。しかし音は取れない譜面も読めない、タブ譜も高くて買えないし、それ買うならレコード買うしと雪だるま式に必要になりそうなものが増えていた。ギター雑誌を買って、そこにあるわずかな参考事例的タブ譜から曲全体を想像して弾き...
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B.B.King with Friends - A Blues Session (1987):

B.B.King絡みだと凄いセッションが平気で行われるので、過去最高にインパクトを受けた「B.B. King Blues Session」の映像を見直した。若かりし頃に深夜テレビで見て以来、その衝撃的なセッションに叩きのめされた素晴らしきジャム。決してブルームフィールド・クーパーのスーパーセッションの映像版ではありません。 参加メンバーが凄い。Stevie Ray Vaughn, Albert King, Eric Clapton, Phil Collins, Chaka Khan, Billie Ocea...
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Stevie Ray Vaughan - Live at Carnagie Hall 1984:

ハードにドライブするスカッとしたギターが聴きたかったので大御所登場。Stevie Ray Vaughanのライブアルバム発掘盤「Live at Carnegie Hall」。1997年にリリースされている。SRVが30歳になった記念日にカーネギーホールでライブを行って、いつものトリオ編成から兄貴他のゲスト陣に加えてブラスセクションを迎えた誕生日イベントライブで、全部じゃないけど曲数も入っている。 1984年のライブだからセカンド・アルバム「Couldn...
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The Fabulous Thunderbirds - Tuff Enuff (1986):

弟が有名になっても兄貴とは仲良くやってる男気が感じられるから人気が出た。元々骨太なロックを奏でていたからきっかけさえあればブレイクできた見方もあるが、アメリカは音楽に関してはアイドル的に売れる事はなく、実力が伴ってないとシーンでは残れないしアルバム何枚も出せないので、それなりに活動できているバンドは実力はある。あとは好まれるか否かの話。 The Fabulous Thunderbirdsのギタリストはジミー・ヴォーンで...
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Arc Angels - Arc Angels (1992):

1969年にジョニー・ウィンターのデビューアルバムでベースを弾いてシーンに登場したトミー・シャノン。ディスコグラフィーを見るとジョニー・ウィンターのバックでアルバム数枚弾いた後しばらくメジャーシーンには浮上していない。そして突然スティーヴィー・レイ・ヴォーンと一緒にダブルトラブルのリズム隊でメジャーに再度登場。これが1983年の話でざっと十年くらい地道に活動していたようだ。多分メジャーもあまり気にしない...
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Doyle Bramhall II - Welcome (1996):

ドイル・ブラムホール二世について少々興味を覚えたので幾つか調べて聴いてみたが、1992年のアーク・エンジェルスの前に1988年にスチュー・ブランクの「Under The Big Top」の参加が最初のレコーディングセッションで、その前はジミー・ヴォーンのセカンドギタリストでファビュラス・サンダーバーズのツアーに参加したらしい。なるほど、だからダブル・トラブルとは旧知の仲だったのか。そこからアーク・エンジェルスになってい...
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Boz Scaggs - Boz Scaggs (1969):

AOR畑の方々は好きでやってると思ってたけど、売るためにやった結果と自分の方向性の妥協点だったミュージシャンが多かったかもしれない。実力ある人達が売れなくてAOR路線行ったら売れたの多いし。元々AOR路線を作ってた人は別として、キャリアがあってから向かった人は商売上しょうがないか。 Boz Scaggsの1969年のソロアルバム「Boz Scaggs」。昔からデュアン・オールマンのプレイが凄いと言われてた。アルバムの終盤に入っ...
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The Allman Brothers Band - Brothers and Sisters (1973):

カラッとした音にもたまには目を向けてみる気分になったのは気分的なゆとりの成せる業で、普段一、二枚のアルバムを聴く時間的制限から纏まった時間で何枚ものタイトルを聴いていられるのはやはり良い。そうするとかなりニッチなアルバムまで漁っていけるし、ディープな聴き方も出来る。 1973年にリリースされたデュアン・オールマン亡き後最初のオリジナルアルバム「Brothers and Sisters」。The Allman Brothersには特に想い...
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Roy Buchanan - When A Guitar Plays the Blues (1985):

ロイ・ブキャナンのキャリアは相当古くまで遡り、エルヴィスのバックでギターを弾いていたジェームズ・バートンと仲良くなってしまう次元だ。50年代後半から既にプロとしてツアーに明け暮れたりレコーディングに参加していたマルチに弾けるギタリストで重宝されている。そのギタープレイはマニアには絶賛され、クラプトンも60年代にこぞって見に行ったらしい。そんな来歴からロックと絡みも幾つか発生して、ブライアン・ジョーン...
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Al Kooper / Shuggie Otis - Kooper Session (1969):

ちょいと漁っているシュギー・オーティスの世界。若かりし頃はブルースに浸かってたけど、父親のバンドで演奏するようになってからは幅広いサウンドを吸収して、ブルースだけではない音楽性の広がりを見せた。更にその幅が広すぎたが故にブルースに立ち返る事もなく、先に発展していった傾向が強い。ミュージシャンの一つの過程がたまたま垣間見れた初期のシュギー・オーティスのブルースプレイと。普通はそういうのは出てこない...
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Johnny Winter - Second Winter (1970):

白人によるブルースのスタイルはそれだけでひとつの個性的なジャンルになってるし、それも英国人とアメリカ人の場合では似て非なるスタイルに進化したのも面白い。英国では間接的に影響を受けてて、それを見ていた連中がまた影響を受けての進化で英国らしくなる。アメリカの場合はモロに酒場でやっている黒人ブルースメンのライブを目の前で見て盗み、自分のものにした変わり者の白人連中が出てきて、しかも若いのでエナジーを強...
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Janis Joplin - Pearl (1970):

ジャニス・ジョプリン。彼女の存在が消えてからもうかなり経つ。そしてまだ彼女を超えるレベルの女性シンガーを聴いた事はないし、彼女と同列に並ぶ女性シンガーも耳にする事がない。それほどまでに希有な存在だったのか、時代の印象が彼女をより一層神格化しているのか、でも残された数々の音源や映像から飛び込んでくる彼女の歌いっぷりは現在までの所、圧倒的な存在感を放っている。ジャニス・ジョプリン。 1970年、ジミヘン...
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Paul Butterfield Blues Band - East West Live (1966-67):

追求してミュージシャンを聴きたいと思うと何でも手を出す。アイドルの追っかけは正にそうだけど、その対象はともかく行動行為はディープなロックリスナーも対象が違うだけでやってる事は同じで、その対象が世間とのバランスによって方向性が疑われる違い。レコード屋でCD見つけて発見するのは面白かったが今はアマゾンで探して片っ端から買えば全部揃うのは羨ましい。 Paul Butterfield Blues Bandの超マニア向け発掘ライブ「E...
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Jimi Hendrix - :Blues (1994)

1942年シアトルで生まれたロック界の超人と呼ばれた男、ジミ・ヘンドリックスは世代的なものや彼の生い立ちからすると当然ながら本場アメリカで好んでブルースメンとのセッションを望んで家を出た若者の一人だった。マディ・ウォーターズのセッションに応募したが断られ、ハウリン・ウルフとのジョイントではウルフから罵倒され、尽く自分が愛して止まないブルースの先輩達とのジョイントを打ち砕かれたジミヘン、20歳前後の頃か...
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Killing Floor - Out Of Uranus (1970):

1960年末期から70年代初頭の英国ロックは面白い。つい聴き漁りたくなるバンドがいっぱいあって、聴くと吹き出してしまうけど、その分聴いてしまう。動物的本能に従って楽器を演奏してバンドで音を鳴らしている感じで、理性的なバンドは僅かだから、聴いてもすんなりと本能的に聴ける。野性的ではないけど、本質を体現する感じ。自分の好みがそういうロックだからもあるけど、だからこそ好みになった。 キリング・フロアーはメジ...
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Stone The Crows - Stone The Crows (1970):

英国のブルースは実に多様な方向に進み、ストーンズもツェッペリンもブルースで、フリーもクリームもと言われるとそれぞれ違う感じで、マイナーな世界はマイナーな世界でそれなりに個性を出していた。中でも女性の歌声の超個性、ジャニス・ジョプリンが既に世界を制していたのでどうしたって比較されるけど、それでもかなり楽しめる素晴らしい歌声でブルースを奏でてくれたバンド。 Stone the Crowsで、ボーカルはマギー・ベル...
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Maggie Bell - Suicide Sal (1975):

泥臭いジャニスばりのボーカルをジャニスフォロワーと語る必要もないけど、それくらいしゃがれ声の歌に印象深い女性の歌手はいつの時代にも存在していた。フォロワーで呼ばれてしまうのは勿体無いのであまりそういう言い方をしないように。ジョス・ストーンは本人がそこを目指すみたいな事言ってるけど、誰もが憧れる存在です。 マギー・ベルは1975年のアルバム「Suicide Sal」の話題性で言うならばフリーの「Wishing Well」とK...
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Andy Fraser - Andy Fraser Band (1975):

フリーを語る時、話題は必ずベーシストのAndy Fraserになる。フリー独特のあのノリを出しているのは紛れもなくAndy Fraserでしかなく、今に至るまでこのようなベースプレイを前面に出した人はいないし、こんなベース弾く人もいない。時代の産物なのか、どうにも他では受け入れられないタイプのベースなのか、とにかく稀有な存在。それでいてフリーは今でも聴かれているから奇跡に近い存在だったとも思う。 そんな天才ベーシスト...
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Paul Kossoff - Blue Soul (1986):

1976年3月19日ロサンゼルスに向かう飛行機の中で小汚い若い英国人が死亡しているのを発見、となったのだろう。もちろんスタッフ等がいただろうからそのような事にはならなかったと思いたいが、現実的にはそんな話で別に美しくもない。しかもドラッグでボロボロになったカラダであれば尚更だ。それがポール・コゾフ最期。享年25歳。早くから成功を収めたフリーのギタリストで、唯一無二のギタースタイルを持ち、とてもピュアな人...
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Martha Velez - Fiends & Angels (1969):

随分昔にその存在を知りながらもレコード探しをしていた頃には見かけることなく、一回見かけた時にはアメリカ盤ジャケットだったがために、別のアルバムと勘違いして買わなかった。それでも4000円くらいしたのかな。あとでアメリカ盤とイギリス盤で全然ジャケットが違うことが判明して割と悔しい思いをしながら、結局イギリス盤を見かけなかった。すっかり忘れ去っていたが、昨年CDがリリースされると云うのでちょっと話題になっ...
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Uncle Dog - Old Hat (1972):

英国のジャニス・ジョプリンと異名を取った女性の歌姫はもう一人いた。キャロル・グライムズで、聴けば一発でなるほどだけど、ちょっと過大解釈しすぎているか。それは彼女の経歴を漁っていると、とてもジャニス・ジョプリンの世界とは近くないのが分かるから。それでも聴くと確かにホンモノのソウルフルでブルースな歌声が事実だから良いでしょう。 1972年にリリースされたUncle Dogとしては恐らく唯一の作品、「Old Hat」。ア...
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Delivery - Fools Meeting (1970):

カンタベリーの重鎮となった面々、Phil Miller、Steve Miller、Pip Pyle、Lol Coxhill、Roy Babbintonですら最初にシーンに出てきた時は初々しい。最初からカンタベリーの世界観を分かってやってないから余計にそうだが、この時期既にソフツはジャズな世界、キャラバンは独自の進化を遂げている。それでも1970年はまだ早熟な時代だった。だから故何でもありの音楽が脚光を浴びて世に出て来たし、逆に言えばこの時代でなければ世...
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Egg - The Polite Force (1971):

実験的音楽はカンタベリーシーンでも行われていて、ソフトマシーンやキャラバンの初期に代表されるようなサイケデリックさも挙げられるが、1968年のユリエルには後にゴングで有名になるスティーヴ・ヒレッジが在籍していた。今はアーザケルでも多少知名度があってもおかしくない。それはともかく、ユリエルにはあのデイヴ・スチュワートとモント・キャンベルが在籍してて、彼等はヒレッジの抜けたユリエルでは意味がないのでギタ...
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Gilgamesh - Gilgamesh (1975):

カンタベリー系の音もそれなりに多様性はあるが、一部非常に酷似している音もある。メンバーが被っているからと思うけど、音だけでは判別しにくいバンドにギルガメッシュとナショナル・ヘルスやハットフィールド&ザ・ノースがある。多分それらのどれかの曲の途中だけを聴かされて、どのバンドだったか?と訊かれても答えられる自信は全くない。 ギルガメッシュ1975年リリースのアルバム「GILGAMESH」。音的にはアラン・ゴウエ...
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Henry Cow - Leg End (1973):

プログレに興味を持ってアレコレと集めていた初期の頃、王道バンドもきちんと聞き切れない内に多々手を広げ始め、その頃に出会ってしまったマイナーなバンドも多数。厳密に王道とマイナーを区別出来ないけど、何となくの順番ってあって、5大メジャーバンドがあって、その後にソフツやVDGG、キャラバンやGGがある気がしてる。ここが深みの落とし穴で、入ってしまうと魑魅魍魎な世界が広がるのでと見渡してみると幾つかの小さい扉...
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Slapp Happy - Casablanca Moon (1974):

ヴァージンレコードは、マイク・オールドフィールドのような前衛的な音楽を最初からリリースする実験色の強いレーベルのイメージがあったが、それでも拒絶したサウンドがあった。それがアマチュアレベルや音楽的価値がなければ何とも思わないが、そうではない作品なのでちょっと不思議。商売センスに長けた人間もいたからか。カンタベリー系譜の中でも難解且つ発展しているバンドはヘンリー・カウ周辺だが、その前身、ダグマー・...
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