Archive2021年06月 1/1
Chuck Berry - Chuck Berry Is on Top
Chuck Berry - Chuck Berry Is on Top (1959) ロックもソウルもブルースも含めてポップミュージックの歴史を知れば知るほどそれぞれの偉人達の所業の重さや奏でられた音楽のユニークさと偉人たる所以、歴史に残る意味合いと理由も分かってくる。所詮音楽だから好きな作品を聴けば良いだけでしかないが、それでもロックの歴史を紐解いてそのカッコ良さを探求すると様々な点が繋がり、また深く納得する偉人の所業に感心する。ロック...
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Muddy Waters - Folk Singer
Muddy Waters - Folk Singer (1964) 50年代にはチェス・レコードの看板アーティストだったマディ・ウォーターズも60年代はさほどシーンを賑わせる存在にはならなかったが、英国のロック小僧達が騒ぎ立てたおかげで神格化されてシーンで生き残り続けた存在になった。チェス・レコードを担う一員との見方もあるだろうが、既にアルバムアーティストに変貌した後なのでその意味では賢い人生を過ごしていた人。1960年代初頭からディラ...
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Etta James - Rocks the House
Etta James - Rocks the House (1963) 古い音楽は録音する機材も技術も乏しかったから下手な加工も出来ず、アーティストやプレイヤーの演奏も歌も生々しく無加工のまま記録されている。言い換えれば地力がきちんとしてなければ一発録音にも耐えられなかったし、音楽的なセンスもなければ音の狂いを直せなかったから緊張感も違うし修正補正する才能も必要だった。録音側も音楽的センスに加えてマーケティングとの感性と新しい取り...
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Cadillac Records (The Movie)
Cadillac Records (2008) チェス・レコード=キャデラック・レコードとは映画「キャデラック・レコード」で知られた話。最近のコメントで映画を紹介頂いて初めてその映画を知って早速見たところでのブログ記事です。ご紹介感謝です。レコードやCDの音とクレジット、それに過去からの幾つかの情報だけでブルースを漁っているが、こういう形でチェス・レコードについて纏められると随分と分かりやすくなり、自分が漠然と思っていた...
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Buddy Guy - A Man and The Blues
Buddy Guy - A Man and The Blues (1968) バディ・ガイは今でも現役でバリバリにギターを弾いている驚異の爺さんだが、シーンに登場したのは1950年代初頭と全くブルースとブルース・ロックの生き証人。恐らくはロバジョンの存在も割と身近だっただろうし、3大キング以前のブルースも肌で感じながらギターを爪弾き、チェスレコード全盛期には既にブルースメンとして活動を始めていた。歴史的に書けばマディ・ウォーターズやハウリ...
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Junior Wells - Blues Hit Big Town
Junior Wells - Blues Hit Big Town チェス・レコードお抱えミュージシャンの功績著しくと思いつつ他のブルースメンにも手を伸ばしていくと、しっかりとその面々がこぞって参加しているから畏れ入る。単純にチェスだけにこだわらず、仲間内で誰がリーダーになる作品か変わっていくだけ、またはその周囲で面白そうであればバックを務めるメンバーも大抵決まってしまうのも世の常、案外狭い世界でブルースは産声を上げ、育てられて...
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Little Walter - Hate To See You Go
Little Walter - Hate To See You Go (1969) チェス・レコードとブルースは共に切磋琢磨して、もしくは双方が協力しながら黄金時代を作り、歴史を創り上げた面が強い。モータウンほどではないが、チェスが抱えていたミュージシャン連中がそのままブルースの歴史を作り上げており、ソニー・ボーイ・ウィリアムソンの時代、即ち1950年代からその歩みを始め、70年代に至るまでブルースを盛り上げ、その勢いでロックも盛り上がってい...
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Sonny Boy Williamson II - Down and Out Blues
Sonny Boy Williamson II - Down and Out Blues (1959) あまりにも古すぎてそこまで丁寧に探求しておらず、知った時には既に聴いて当たり前的なアルバムに挙げられていたSonny Boy Williamson IIの最初のアルバム「Down and Out Blues」。1959年にリリースされているが、そもそも1955年からリリースしていたシングル曲集でもあり、言うならばベストシングルヒット作品。当然50年代なのでアルバムよりもシングルとラジオが中心の時...
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James Cotton - High Compression
James Cotton - High Compression (1984) ロックから入るブルースの世界はスタンダードなタイプで、3大キングは当然ながらストーンズやクラプトンからの入り口になるので、マディやハウリンが代表的になり、そこから深掘りしてもギター中心のいわゆるブルーススタイルの定番に行き着く。多少幅を広げてもテキサスブルースやモダン、シカゴブルースと入り込むレベルで、後は50年代だけでなく70年代のエレクトリックブルースメンま...
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Robert Randolph & The Family Band - Brighter Days
Robert Randolph & The Family Band - Brighter Days (2019) オールドなファンクをまた聴き漁ろうと思ったが、それよりも新しい音の方が刺激的かと思い直してのRobert Randolph。概ねどのアルバムを聴いてもあのファンクブルースドライブスティール・ギターサウンドが聴けるのは間違いないが、2019年にリリースされたアルバム「Brighter Days」。初めてロバート・ランドルフを聴いて見た時の衝撃は凄まじかったが、それから何度か...
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Eddie Hazel - Night for Jimi Hendrix..
Eddie Hazel - Night for Jimi Hendrix.. ファンクノリが妙に心地良く聴けたので、漁っているとファンカデリックのスーパーギタリスト、エディ・ヘイゼルが1990年にハリウッドのライブハウスでプレイしたジミヘンカバー曲集ライブがオフィシャルでリリースされていたので、興味本位に聴いていた。CDは元より、この手の音源は近年サブスクでも多数アップされてて、フィジカルメディアはリリースされないケースでもサブスクには登場...
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Jimi Hendrix - Power of Soul: a Tribute to Jimi Hendrix
Jimi Hendrix - Power of Soul: a Tribute to Jimi Hendrix (2004) Prince漁ってて見つけてしまったジミヘントリビュートアルバム「Power of Soul: a Tribute to Jimi Hendrix」。2004年のリリースながらさほど意識しなかったようで聴いていなかった。ジャケットは見た事あるので、知ってたとは思うがソウルメンのカバーなのでその頃は食指が動かなかったらしい。自分の趣味も年齢を重ねると広がったり抜けていったりして、特に黒...
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Prince - Nothing Compares 2 U
Prince - Nothing Compares 2 U (2018) 「Nothing Compares 2 U」を今更ながらに聴いて、曲の良さと歌詞の素晴らしさも含めて改めてプリンスの才能の凄さを実感。そして一方ではプリンスからThe Familyに渡したアレンジと演奏、歌唱力ではまるでヒットにつながらず存在すら危ぶまれた楽曲が、シニード・オコナーのストイックなまでのストレートな歌唱力で大ヒットを放った事実は、プリンスにどうしようもないやるせなさを味わせた...
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The Family - The Family
The Family - The Family (1985) 常に楽曲を生み出していたプリンスの作品はどれくらい世に出回っているのだろうか。プリンス名義の作品も数多いが、サイドプロジェクトも多数進めていたし、普通に誰かのために曲を書いて渡している作品も多いので売れていれば知られるが、売れなかった作品もあるだろうし無限にあるようにも思える。マニアであればその全てを網羅して、もっと他にないかと目を皿のようにして音源を探していると思...
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Sinead O'Connor - I Do Not Want What I Haven't Got
Sinead O'Connor - I Do Not Want What I Haven't Got (1990) The Chieftainsのアルバムに参加したシニード・オコナーの歌唱力のストレートさが響いたので当時から売れたアルバム「I Do Not Want What I Haven't Got 」をストリーミングで手軽に聴いてみれば、実に真っ直ぐでブレないストレートな歌声が突き抜けてきた。単に音を聴いているだけで、その真っ直ぐさが聞き手に伝わってくる表現力も素晴らしいと思う。シニード・オコ...
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The Chieftains - Long Black Veil
The Chieftains - Long Black Veil (1995) The Chieftainsの名はいつ何処で知ったのか、ロックにどっぷりと浸かってから英国、アイルランドの音色を意識して漁るようになり、トラッドフォークの世界からケルトの世界を垣間見るようになり、その頃にチーフタンズと出会っている気がする。恐らくロックミュージシャンが参加した時期のアルバムで、どのアルバムかの記憶は定かでないが、90年代には何作かそういったアルバムがリリー...
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Roger Daltrey - Rocks in Head
Roger Daltrey - Rocks in Head (1992) 往年のロックバンドのボーカリストたちの80年代から90年代は随分と苦境の時代だったように思える。そもそもが音楽の指向性を持っていればシーンで戸惑う事もなかっただろうが、バンドのサウンドとは異なる路線を目指したくなる傾向から時代に迎合した音作りが中心になるため、個性的なポリシーを貫くまで進めないパターンが多い。ロバート・プラント然り、フレディ・マーキュリー然り、そし...
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Robert Plant - Manic Nirvana
Robert Plant - Manic Nirvana (1990) ロバート・プラントが1990年にリリースした5枚目のソロアルバム「Manic Nirvana」。この年の夏にはネブワースでジミー・ペイジと一緒に「Wearing and Tearing」を演奏している姿が記憶に残っているが、そう言えばこのアルバムのツアーから流れての参加だったか。当時リアルタイムでも追い掛けていた頃だったが、当然追い掛けると言っても好ましいサウンドではなかったからロバート・プラント...
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Roger Taylor - Fun in Space
Roger Taylor - Fun in Space (1981) 意外な事にQueenのメンバーで最初にソロアルバムに着手したのはドラマーのロジャー・テイラーだった。1981年リリースの「Fun in Space」は更に驚く事に全楽器をロジャー・テイラーが演奏しているほぼ完全なソロアルバムで、それまでマルチミュージシャンとも思われていなかったが、ギターもベースも鍵盤もボーカルも担って、当然作曲も作詞も自身で行っているアルバム。ただ、それだけでは素...
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Brian May - Another World
Brian May - Another World (1998) 今や国民的人気を誇るQueenはリアルタイム時以上に世代を超えて知られ、知名度を浸透させているが、それは確実にブライアン・メイとロジャー・テイラーのQueenに対する執念や広報活動、バンド継続活動の賜物で、フレディ没後30年近くをQueenの名前をフレディの色を消す事なく広めて昇華させてきたからだ。狙ってそこまで出来たとは思えないが、見事にフレディのQueenをリスペクトしつつ現代にQu...
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Don Ailey - K2 Tales Of Triumph And Tragedy
Don Ailey - K2 Tales Of Triumph And Tragedy (1988) 80年代のハードロックあたり、ヘヴィメタルの一歩手前あたりのサウンドが一世を風靡していたが、英国出身のその世界は似て非なる多様な音が渦巻き、単なる流行以上の音楽性の革新がもたらされていた。70年代からシーンに登場してプロの仕事を学び、自身の音楽的才能を認識して発揮しつつもビジネス面の渡り方も確立されてきた80年代は、才能あるミュージシャンは活躍しやすい...
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Gary Moore - Back On The Streets (2013 Expanded Edition)
Gary Moore - Back On The Streets (2013 Expanded Edition) (1978) Gary Mooreの1978年リリースの最初のソロアルバム「Back On The Streets」。ロックの歴史を歩んでこの時代のゲイリー・ムーアを振り返ってみれば、Colloseum IIの活動が終わりを迎え、その後には盟友Phill LynottのThin Lizzyの最高傑作「BLACK ROSE」に参加する直前の間に録音したアルバムだった。つまりはジャズ的フュージョンハードロックバンドから、アイル...
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Black Sabbath featuring Tony Iommi - Seventh Star
Black Sabbath featuring Tony Iommi - Seventh Star (1986) ギタリストのソロアルバムでボーカルを頼まれて歌うと、聴いている側は誰のアルバムか分からなくなるくらい、また何を聴いているか不思議になる時もあり、そこで聴けるサウンドがどれだけ素晴らしくても、どこかすっきりとしないので名盤と褒め称えられない場合もある。セッションボーカリストの概念がまだ乏しい時代は特にその不思議感が漂い、ゲイリー・ムーアのアル...
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Deep Purple - Come Taste The Band
Deep Purple - Come Taste The Band (1975) Deep Purpleの音楽性の進化は今となれば常に変わっていくバンドの認識もあるが、70年代ではそれは許されない、またはあってはいけない、リスナーを裏切る行為とまで思われていた面も強く、バンド側も大変だったと思う。一時代を築いたバンドであればより一層変化が難しかったとは歴史が証明している。デヴィッド・ボウイのようなカメレオン性を武器にした人もいればストーンズのように...
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Jon Lord and London Symphony Orchestra - Gemini Suite
Jon Lord and London Symphony Orchestra - Gemini Suite (1971) 実験精神旺盛な70年前後の英国ロックシーンでは、ありとあらゆる音楽家達が面白がって何でも取り組み融合させて実験を進めて、素晴らしい事にアルバムを残してくれている。だから時代を鑑みながら何をしたかったのか、目的としていたか、その時のメンツの人脈や関係性も含めて垣間見れて楽しめる。普通はアルバムを聴いて音的に好みか楽しめるかとなるが、どうして...
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Paice Ashton Lord - Malice in Wonderland
Paice Ashton Lord - Malice in Wonderland (1977) イアン・ペイスとジョン・ロードの名が上がれば自ずとDeep Purpleに繋がるが、1970年代後半頃はそのDeep Purpleも御家騒動が激しくバンドは火の車状態だったようで、リッチーをきっかけに続々とバンドメンバーが離脱し始めていた。イアン・ギランまでもが離脱したから普通はバンド崩壊となるが、そこをデヴィッド・カヴァデールが埋めてしまったからDeep Purpleは器として機能し...
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Whitesnake - Snakebite
Whitesnake - Snakebite (1978) バーニー・マーズデンのキャリアは70年代から始まり、知られているバンドでは1973年のU.F.Oのシングルからとなっているが、1971年にミッキー・ムーディが参加していたJuicy Lucyにも短期的に参加しているので、この二人はとにかく腐れ縁で相性も良かったらしく仕事もギターも分け合い紹介し合いながらシーンを駆け抜けている。どのバンドでも概ね曲作りの才能も目立ち、渋めのブルース・ロックより...
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Joe Bonamassa - Royal Tea
Joe Bonamassa - Royal Tea (2020) Joe Bonamassaの好みは自分と似ている。本質的にはブルース・ロック好きでしかも英国の古い王道ロックからのブルース・ロックを崇めて止まない。Joe Bonamassaの場合はそれをギターとバンドとアルバムやライブで表現できるので見て聴いていても存分に楽しめるし味わえる。ここ何年もJoe Bonamassaは自身の音楽性の探求もあるが、一方では古き良き音楽へのトリビュートも並行して行っていて、そ...
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Dragonforce - The Power Within
Dragonforce - The Power Within (2012) あまりにも強烈なインパクトが有りすぎて言葉を失い、果てには笑うしかないサウンドとの出会いは過去にそこまで多くはないが、幾つかのバンドを聴いた時に言葉通りに開いた口が塞がらない状態になった経験がある。ロックに出会った時の衝撃はもっと原始的で衝動的な刺さり方だったので、上記のような表現とは異なるが、様々な音楽やロックを聴いて経験値を積んで、幾らかの知識を得ると人...
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Metalite - A Virtual World
Metalite - A Virtual World (2021) ヘヴィメタルの奥深さと幅広さとどんなジャンルの音でも吸収してしまう懐は知ってても驚くばかり。そんな融合はありえないと思うようなジャンルとも融合して、確かにヘヴィメタルとしか言えないサウンドを出せるジャンル。音楽性や音楽の裏側には必ずヘヴィメタルがくっついていける程の懐具合が頼もしい。故にヘヴィメタルが好きと言えるのは音楽全般が好きと言う言葉と同義になるので、いず...
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