Archive2021年05月 1/2
Noora Louhimo Experience - Eternal Wheel Of Time And Space
Noora Louhimo Experience - Eternal Wheel Of Time And Space (2021) Beast in Blackはまた活動してくると想像するが、Battle Beastの行方も近年はあまり聞かず、一方ではBattle BeastのフロントシンガーNoora Louhimoがやたらと他のバンドの作品でゲストで呼ばれて歌っているシーンを見かけるようになった。それだけ人気と実力が伴ったシンガーと認識されているのは微笑ましいが、更にこの春にはソロアルバムまでリリースしてい...
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Lindemann - Live in Moscow
Lindemann - Live in Moscow (2021) Rammsteinは大物になりすぎたのか活動が限定的になり随分と動きが鈍くなった。解散してはいないがほぼ活動停止状態で、動けば大掛かりな仕掛けが必要になるのも分かる。その要因がボーカルを担うティル・リンデマンにあると思っていたが、別プロジェクトLindemannの活動状況を見ると、他のところに原因がありそうなくらいに爆発的破壊的変態的にティル・リンデマンはアグレッシブに活動してい...
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Riverside - Voices In My Head
Riverside - Voices In My Head (2005) King Crimsonの破壊性とPink Floydの空間性を併せ持って一つの世界を創り上げたポーランドの雄、Riverside。多数のプログレッシブ・ロックバンドを聴いているが、70年代以外で自分が何度も聴いて気に入っているプログレッシブ・ロックバンドのひとつに挙がるRiverside。それはひとつにはロジャー・ウォーターズに通じるポリシーと曲げない信念だ。他には作風や音色やバンドの雰囲気や曲も挙...
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Lizard - Tales from the Artichoke Wood
Lizard - Tales from the Artichoke Wood (2005) ヘヴィメタルがひとつの音から続々と拡張されて新世界まで築き上げているのと同じようにプログレッシブ・ロックもまた然り。幾つかの方向性と間口はあるものの、多数の融合を果たしてその中にはヘヴィメタルの融合もあるが、プログレッシブ・ロックはプログレッシブ・ロックで発展している面も強く、まずはテクニカルである点、更に雰囲気が出せる点。ところが時代と共に益々融合...
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Believe - Yesterday Is a Friend
Believe - Yesterday Is a Friend (2008) プログレッシブ・ロックに馴染むバイオリンはお淑やかなスタイルか、はたまたエキセントリックな弾きまくりの音色か、思えば幾つかのバンドやアルバムのバイオリンプレイが記憶を駆け巡るが、ポーランド出自のBelieveに属したSatomi嬢のバイオリンプレイは過去の聴いたバンドやアルバムのいずれとも異なる独特の風味を持ち込んだ味わいにも聴こえる。一聴するとアクセント的にバイオリン...
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Albion - Wabiac Cienie
Albion - Wabiac Cienie (2005) プログレッシブバンドで一世を風靡した実力メンバーがポップスの世界に雪崩込んだのが80年代で、当時は新しいリスナーも獲得できた判明、明らかに拒絶感を示した古くからのリスナーもおり、そこから年月の経過した現在ともなればそれも良かった、良い面が多かったと見直される面もあるが、概ね70年代と比べるとそこまでの作品として歴史に残されてもいない。敗因は自分たち自身の音楽性を曲げてポ...
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Millenium - 44 Minutes
Millenium - 44 Minutes (2017) 70年代を漁っているだけでは知り得なかった音楽に出会いながら、どこか空気感や雰囲気や作風が70年代のロック黄金期を彷彿させるロックが近年出没しており、新たなる試みか古き良きを再演している姿かオールドリスナーを楽しませ悩ませるようになっている。音楽なので素直に出てきた音を楽しみ、自分の好みであればとことんまで聴く姿が正しく何も考える必要もないが、既に長い時間ロックを聴いて...
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Sandy Denny - North Star Grassman & the Ravens (Deluxe Edition)
Sandy Denny - North Star Grassman & the Ravens (Deluxe Edition) (1971) サンディ・デニーとジミー・ペイジが学友だったとは最近まで知らなかった。その縁もあってLed Zeppelin「Led Zeppelin IV」の「限りなき戦い」でのコーラス参加ともなったようで、単にトラッドフォークバンドの筆頭格のフェアポート・コンヴェンションのボーカリストだからと迎えたのではない。そんな二人を輩出したアートスクールには他にも数多くの英...
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Richard Thompson - Henry The Human Fly (Remastered)
Richard Thompson - Henry The Human Fly (Remastered) (1972) 国民的ギタリストの地位を獲得していいるリチャード・トンプソンは英国ではエリック・クラプトン以上の、と言うよりもやや異なる世界に於いてのギタリストで地位を築き上げていると聞く。自分も随分と古くからリチャード・トンプソンのギターを耳にしており、最初はギターの音なのにどうにも異なる音色の音使いが聴こえてきて、効果音に近いようなトラッド独特のフレ...
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Ashley Hutchings - Son Of Morris On
Ashley Hutchings - Son Of Morris On (1976) ロックを聴いているとそれぞれの国の風習をモチーフにした歌詞やタイトル、アルバムコンセプトまでもが登場するので、それぞれの言語をそのまま理解出来ない自分は圧倒的に音楽からしかそのバンドに入り込めないが、それでもツェッペリンからトラッドフォークの世界へ、またビートルズからインドの音楽へと進むようにルーツを漁ったり、歌詞を気にしてみるとその奥深さにぶち当たる。...
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Shirley Collins And The Albion Country Band - No Roses (2017 Remastered)
Shirley Collins And The Albion Country Band - No Roses (2017 Remastered) (1971) 英国音楽の根っこにはトラディショナルフォークがあり、国民性の源にもなっている。そのトラディショナルフォークはいつまでも英国で脈々と受け継がれている音楽で、近年ようやく口承文化から録音されて記録に残される状態になったが、その伝道師の一端を担った人がアシュレー・ハッチングス。彼のキャリアはフェアポート・コンヴェンションか...
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Tyrannosaurus Rex - My People Were Fair and Had Sky in Their Hair... But Now They're Content to Wear Stars on Their Brows (Expanded Edition)
Tyrannosaurus Rex - My People Were Fair and Had Sky in Their Hair... But Now They're Content to Wear Stars on Their Brows (Expanded Edition) (1968) 60年代から脈々と受け継がれているサイケデリック風味のサウンドやバンド、アルバムも聴くには聴いたがあまり得意ではない分野の音として位置付けている。その手の作品で名盤と語られるアルバムも多いが、一般的に聴いて名盤と思われる作品は少ないし、聴き込んでも結局...
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Junior's Eyes - Battersea Power Station
Junior's Eyes - Battersea Power Station (1969) ミック・ウェインがPink Fairiesに参加したのは1972年のセカンドとサードの間のシングル一枚しかなく、その後すぐに離脱しているのでそこまで深い関係でもなかったが、その筋では古くから知られていた才能あるミュージシャンで、David Bowieの初期作品、特に1969年の「David Bowie (Aka Space Oddity)」でバック演奏を務めていた。ここから同じメンバーで意気投合したか、誰かの...
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Pink Fairies - Kings of Oblivion +4
Pink Fairies - Kings of Oblivion +4 (1973) 1973年英国のノッティングヒルゲイトのヒッピー集団Pink Fariesがシーンに放り込んだ問題作「Kings of Oblivion」。アルバムジャケットのグラサンした3匹の豚が青空を舞うイメージが中身の音を全く想像させなくしているが、その分聴いた時のインパクトは絶大で、何の偏見もなく耳にするべき作品。これまでPink Fairiesはアルバムを2枚リリースしているが、最初はTwinkが目立ったもの...
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Uriah Heep - The Magician's Birthday (2017 Expanded Version)
Uriah Heep - The Magician's Birthday (2017 Expanded Version) (1972) Uriah Heepは凄い。Led ZeppelinとBlack Sabbathと同列に語られるべきバンドだし、それ以上にひとつの世界を作り上げて今でもそのフォロワーを生み出さないままに孤高の音世界に君臨し続けている。誰が聴いてもUriah Heepらしい音世界が確立されすぎたためにパーツでしか盗まれず、音楽性が広められるまでには至らなかった。唯一自分が知っているUriah Heep...
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Sweet - Sweet Fanny Adams (2005 Remastered)
Sweet - Sweet Fanny Adams (2005 Remastered) (1974) 妙な偏見など持たずに素直に音だけを聴いてバンドや楽曲やアルバムを選び聴いていくのが本来の音楽を楽しむ姿、発見する姿勢だが、どうしても事前の情報や自分の持つイメージがあるので素直に音だけで判別しない時が多い。何年も聴いているとそれごとに自分の印象やイメージを修正してバンドの初期中期末期、メンバーが替わった時やプロデュースに変化があった場合などで出て...
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Slade - Nobody's Fool (2007 Remastered)
Slade - Nobody's Fool (2007 Remastered) (1976) 英国だけでシングルでチャートを賑わせていたバンドの姿は、当時も今も日本に伝わっているようにも思えないが、少なくとも当時はアイドル的に追い掛けられていれば浮き沈みは見えただろうか。後追いのツライのがそう言った場合のシーンの絡みが掴めない点。チャートを全て漁れば見えるかもしれないが、とてもそこまでは出来ないのでどうしても他の評論やレビューを元に自分で組み...
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Cockney Rebel - The Psychomodo (2012 Remastered)
Cockney Rebel - The Psychomodo (2012 Remastered) (1974) ロックを意識してからその虜になりたくてひたすらに突き進もうとするが、年齢が若すぎたのでなんでも聴ける環境でもなく、またそれを作り上げられるゆとりもなかったので地道に雑誌やレコードのライナーから断片情報を掻き集めて自分の好きな方向のバンドやアルバムを探し回り、情報を漁って見つけた時には外さないように頭に叩き込んでいた日々。今のように即その場で...
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Be Bop Deluxe - Futurama (Expanded & Remastered Edition)
Be Bop Deluxe - Futurama (Expanded & Remastered Edition) (1975) 斬新な音でシーンに登場した時に受け入れられるバンドだと、革命者として祭り上げられ歴史に残るパターンもあるが、概ねそこまで残らずに聴く人が聴くと素晴らしいと褒め称えられるアルバムを残して消えていく場合が多い。70年代は革新的なサウンドでシーンに登場したバンドやミュージシャンも多く、個性的だったが聴く側も全てを網羅できないので、結果的にそ...
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Mott The Hoople - Mott The Hoople (Remastered)
Mott The Hoople - Mott The Hoople (Remastered) (1969) Mott The Hoopleを語る際は概ね「All The Young Dudes」以降、もしくは周辺のアルバムの場合が多く、それ以前の作品が語られる時はおそらくはファン同士と認識した時になる気がする。全てのアルバムを聴いた今にして思っても、確かにあの黄金期が最高に素晴らしく、ロックンロール黄金時代そのままと納得もする。ただ、そこ至るまでのプロセスも知られている面があり、解...
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David Bowie - hours...(Deluxe Edition)
David Bowie - hours...(Deluxe Edition) (1999) 世紀末も近づいた1999年、これまで革新的で前にしか進まない音楽を作り上げていたデヴィッド・ボウイが、ふと立ち止まったかのような新作「hours」をリリースした。いつも良い意味で期待を裏切るばかりだったボウイが、ここに来て一般的なリスナーでも聴きやすく、時代そのままのサウンドをハイレベルで届ける当たり前の姿が逆に新鮮で、それはそれとして上々の評価を得たのも記憶...
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B.B.King - Indianola Mississippi Seeds
B.B.King - Indianola Mississippi Seeds (1970) 50年も前のレコードを聴いてまだ今驚きと感動を受けてどっぷりと聴き入ってしまうから凄い。知ってて何度も聴いていたならともかく、まるで知らないままに過ごしていてある日突然その重みに気づいて聴くと、それは根底から意識が覆されるような音楽が録音されている時もある。あれこれとロックに纏わる音楽を聴いている日々だが、アメリカのロックにはかなり疎い方なので、名前は...
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Hummingbird - Diamond Nights
Hummingbird - Diamond Nights (1977) ロックは様々な音楽と混じり合い幅を広げて今でも変貌しつつあるが、70年代はもう少し大胆にジャズを混ぜてみよう、ソウルを入れてみよう、レゲエも気持ち良いぞ、と言うような感じでジャンルを融合させる大雑把なものだった。いつしかそれだけでは通用しなくなったので更に細分化された取り入れ方になっている。ブルース・ロックとファンクやジャズを混ぜてみる、それぞれの畑のプレイヤー...
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Humble Pie - Thunderbox
Humble Pie - Thunderbox (1974) ロックの歌手は歌を歌えるの意味だけでなくバンドのフロントマンとして歌を歌っている人もいるし、そもそも歌なのか雄叫びなのか音階があるのかないのか、まで個性的なシンガーと言うには多種多様の人がレコードに録音を残している不思議な世界。何が書きたいか、例えばロバート・プラントのボーカルは素晴らしいが、彼が普通の歌をメロディアスに歌唱力豊かに歌うとは到底想像できない。同じよう...
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The Kinks - Soap Opera +4
The Kinks - Soap Opera +4 (1975) ロックに興味を持って最初はとっついたバンドを聴きまくり、そこから派生した程度をまた聴きまくるが、大抵は子供の頃なのでさほど小遣いもなく買えるレコードも聴ける範囲もタカが知れてる。ただ、その一枚をとことんひたすらに聴くので想い入れは強くなるが、いずれそのバンドなり似たようなジャンルを制覇し始める。その辺りの取り組み方法を間違えるとヘンにマニアになってしまい、戻れない...
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Rod Stewart – Every Picture Tells A Story (Remastered)
Rod Stewart – Every Picture Tells A Story (Remastered) (1971) ライブラリの整理をする時はアルバムジャケットを見直したりアーティスト名やバンド名を見て整理するから、ついつい手が止まる場合が多くなる。かなりの枚数を持っていると何年も聴いていない、見ていないアルバムも多数あるし、それに加えて新しい作品が追加されるから余計に埋もれるアルバムが増える。だから整理するが、手が止まるのはやはり自分がよく聴いた...
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July - July
July - July (1968) サイケデリック・ロックは時代にマッチしたのか雨後の筍並みに当時は多数のバンドがシーンに登場しているが、いつの時代も売れるとなれば青田刈りが始まって似たような音を出すバンドが幾つも出てくる。それでもほんの数年の間しか続かなかったサイケデリック・ロックのムーブメントは、最初期にビートルズが作り上げてしまったから、オリジナリティを生み出すバンドよりも、ビートルズの「Revolver」や「Sgt....
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The Deviants - Ptooff!
The Deviants - Ptooff! (1967) サイケデリック・ロックの妙技、ビートルズが早々に時代を反映して才能の証明とばかりにその手の名盤を数枚作り上げてしまったから一般にもサイケデリック・ロックとはこういうモノだとの認識も広がったが、同時期には他にも多数のバンドがそれぞれの方向性を模索しながらサイケデリック・ロックを生み出していた。恐らくはラリった状態のまま曲作りや録音をしていたか、その感触を如何にして音楽...
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Sweet Pain - Sweet Pain
Sweet Pain - Sweet Pain (1969) 60年代の英国のブルース・ロック熱は何を今更と言わんばかりにロック小僧達には当然のサウンドとして広まっていったし、そこからシーンに登場したバンドやギタリストの多さはそのまま英国のロック史に刻み込まれている。60年代後半になると、そのブルースを吸収して既に他のサウンドと融合させて発展させていくピンク・フロイドのようなバンドも生み出し、正に英国のロックシーンは何でもありの実...
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Them - Them Again
Them - Them Again (1966) ロックの歴史も長くなったが、その途中から自分もリアルタイムで参加し、更に歴史の遺物を漁るかのようにレコードを集めて聴いて、なるべく今の時代に繋がる、また広がる血脈血流を把握できるようにしておきたいと日々様々な情報を掴んでは洗い、自分なりに整理してまた次に駒を進めるような事を普通に行っていた。それでもロックの歴史は深すぎるし世界も広すぎるので、そもそも全てを制覇しようとは思...
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