Archive2021年02月 1/1
The Smiths - The Smiths (Remastered)
The Smiths - The Smiths (Remastered) (1984) 昔々、どうして攻撃的で直線的なロックそのもののパンクとチャラチャラと根暗で陰鬱で軟弱な世界のニューウェイブが常に同じ括りで語られているのが不思議だった。ポスト・パンクと呼ばれたジャンルの存在も不思議で、直訳すればパンク直後のパンク、となるが、出てきた音はこれもまた陰鬱で難解で攻撃的な姿勢はあるものの音としては妙に暗いゆったりとしたリズムの音の印象で、パ...
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The Damned - The Black Album (Deluxe Edition)
The Damned - The Black Album (Deluxe Edition) (1980) ロンドンパンクの波は数年間だけ一瞬輝いたのみでシーンはすぐに移り変わり、また変貌していったのでその実、パンクはこの時期だけで終わった、とも見れる。その後地味にそのエッセンスを活かしながらシーンでは少しのバンドが存在している程度には根付いているが、今でも初期ロンドンパンクバンド達の伝説は語り継がれているし、それ以上の衝撃を与え切れていないかもしれ...
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Richard & Linda Thompson - Sunnyvista
Richard & Linda Thompson - Sunnyvista (1979) 有象無象にプレイヤーがいるギタリストのポジション。そこで音を聴いて分かるプレイヤーになるのは相当の個性が必要になるし、それも一曲二曲の話ではなくキャリアも曲数も含めて知られるほどでなければ、またいつでもその特性が素人にも分かるような個性が無ければ記憶されない。適度にロックを知っている輩に知っているギタリストの名前を挙げてもらうとどれくらいの数が出てくる...
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The Pretenders - Hate For Sale
The Pretenders - Hate For Sale (2020) このジャケットの人はもしかして、と思ってよくよく見れば案の定クリッシー・ハインドの年老いた姿で、何年も前に新作をリリースした時の記憶はあるが、ここに来てまた新作をリリースしていたとは意識していなかったのでまるで知らないまま、2020年7月にはリリースされていたようなので、随分と長い間自分のアンテナに入ってこなかったようだ。見つけてしまえばこれはこれはと相変わらずの...
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Ray Davies - The Storyteller
Ray Davies - The Storyteller (1998) 1993年The Kinks久々の来日公演、1995年5月に再度来日公演、その年の暮れに何故かメインパーソンのレイ・デイヴィスがソロで来日公演、その後1996年にはThe Kinksのアコースティックライブ盤「To the Bone」もリリースされ、一体何がどうなっていた時期なのか、ただ、この時期以降The Kinksとしての新作アルバムはリリースされていないので、バンド活動のほぼ終焉の時期とソロ開始活動のプリ...
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Pete Townshend - Lifehouse Elements
Pete Townshend - Lifehouse Elements (2000) インターネットが普及し始めてからミュージシャン側もアルバムの概念や既存の流通概念に不満を持っていた面を自力で改善できそうな夢を描いたのだろうと思う。ネット限定販売、CDのようなフィジカルメディアに頼らずにネット配信のみで公開、特別URLのみでパスワード入れて限定的に見せて聴かせたり、一方ではYouTubeで続々と楽曲を配信したりと全くアーティスト側が独自で出来る事を...
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Daisy Jopling - Who's Who
Daisy Jopling - Who's Who (2019) ロックにバイオリンが持ち込まれたのは随分古い歴史になるだろう。自分が知っているだけでも70年前後には既にその音色も聴かれるし、マニアックだがEast of Edenのデイブ・アーバスが知られているだろうか。もっともその後にデヴィッド・クロスやダリル・ウェイと言ったプログレ界を代表する2者の名が知られているだろうし、High Tideからボウイのバックまでも務めたサイモン・ハウスもいる。イ...
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Quadratum From Unlucky Morpheus - Loud Playing Workshop
Quadratum From Unlucky Morpheus - Loud Playing Workshop (2021) 70年代英国ロックをメインに洋楽(死語)ロックを聴いてばかりなので日本の音楽にも他の音楽にもかなり疎い。クラシックもきちんと聴いていないのでスタンダードな曲も分からないから、当然それらにインスパイアされてのどうのこうのもよく分からない。正式音楽過程で出てくるであろう何とか法やあるべき理論系も全然理解出来ていないので単なるリスナーの域を出...
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Beyond The Black - Horizons
Beyond The Black - Horizons (2020) 近年のバンドやアルバムについての経緯や来歴を調べようと思ってもアーティストオフィシャルサイトか、販売サイトの広告文句しか見当たらず、他には精々SNSの呟きがあれば御の字とも言わん程度しかリスナーのナマの意見は見られず、アマゾンや他のサイトでのユーザーレビューがそれに近しいコメントになるが、自分的にはもうちょっと深掘った感想や事実関係や噂話なども知りたいと思うので、...
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Accept - Too Mean To Die
Accept - Too Mean To Die (2021) 国を跨いだメンバーで構成されるバンドとは果たしてどのように成り立っていくのだろうか。以前から多国籍バンドと言われるバンドも見受けられたが、その頃はたまたまアメリカや英国にメンバーがいたからそのまま組んだら多国籍人種が揃った、と言うようなバンドだったので特に活動に支障は無かったと思われるが、近年の、もしくはそれ以前でもあっただろうが、ホントに異なる国々に住んでいるメ...
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Wig Wam - Never Say Die
Wig Wam - Never Say Die (2021) 丁度このブログを書き始めた頃に新しいバンドやサウンドにも目を向けるようになったが、それまでは70年代ロックをひたすら追いかける方が忙しくてさほどリアルタイムのバンドの深掘りはしていなかった。それでも売れていたり話題になればそれなりには聴いていたので、後追いに比べれば知ってるかもしれないが、ここまで色々な世界が広がっていたとは露程も知らず、かなり取り残されていた、と言う...
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Michael Schenker - Immortal
Michael Schenker - Immortal (2021) デジタル時代になり、またネットワーク環境が高速大容量対応になるに連れてミュージシャンの録音プロセスもかなり変化していっただろうが、この環境下に於いてそれは更に促進された感もあり、アルバムにクレジットされる面々と直接会った事はないが、仕事を依頼してソースを送って録音してもらう、そして返送されてきた音も普通に取り込んで更にマスタリングを施していくらでも作り直す。その...
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Bridget St. John - Songs for a Gentle Man
Bridget St. John - Songs for a Gentle Man (1971) 以前ほどじっくりと英国フォークを腰を据えて聴かなくなっているのはそこまでゆったりとした時間を取れなくなってきた事が大きな理由だと自分では思っているが、ここの所の生活環境から多少なりともゆったりとした時間軸で生活出来るようになったのもあってプログレやフォーク、そもそもロックをしっかりと聴き直すようになっているので、15年前の2006年頃の流れを再度試してい...
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Trader Horne - Morning Way +2
Trader Horne - Morning Way +2 (1970) 英国トラッドフォークの世界は元々ロックの世界から入った自分的にはそこに行く必要あったのか、とすら思いながらの旅だったが、レッド・ツェッペリンのアコースティック世界があったからそれは挑戦しなければいけない、触れておかなければ理解は出来ないだろう、との強迫観念もあって取り組み始めた。そもそも音楽は好きなものを感じたものをそのまま素直に聴けば良いだけなのに、わざわざ...
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Mellow Candle - Swadding Songs +2
Mellow Candle - Swadding Songs +2 (1972) 英国ロックやトラッドを含めた深い森の世界に迷い込み、一縷の光を見るかのような素晴らしく美しい作品にたまに出会う事があり、それを求めていたとばかりに至福の時を味わう瞬間がある。どのアルバムもそれぞれユニークなポイントや楽しめる聴き方を意識して聴いているので、ダメだこれは、と思わないようにしているが、逆にそういう意識をする事なく、それ以上に想定外の感動が味わえ...
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Catapilla - Changes
Catapilla - Changes (1972) 英国珍盤を入手する、もしくは音を聴きたいと思ってもそうは簡単に手に入らなかった時代がしばらく続いていたが、ちょうどその最中に自分も集め始めて、と言うか気になり始めたので、他と同じく聴くに聴けない、入手したくても見つけられない、探して見つけてもプレミアム付き価格で到底手を出せる金額ではなかった。そういう涎を垂らしていたファンを尻目に見ていたのか、カウンターフィット盤が幾つ...
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Colosseum - Live (Expanded Edition)
Colosseum - Live (Expanded Edition) (1971) 70年代前後の英国ロックはありとあらゆるサウンドをごった煮にして自分達流にアレンジしてとにかく熱気ムンムンでシーンに登場してきたので聴いている側もあれもこれもと手が回らないものの楽しめた。それは王道ロックバンドもあるし、その王道ロックバンドもまだ彼ら自身が確立されると決まってなかった時期だから同じようにチャレンジを繰り返しているバンドを見ては刺激を受けたり...
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Greenslade - Greenslade (Expanded & Remastered 2CD Edition)
Greenslade - Greenslade (Expanded & Remastered 2CD Edition) (1973) 英国ロックのアートワークを飾る巨匠の一端として知られているロジャー・ディーン作品の中で自分が昔から、そして多分今でも一番好きなのがこのグリーンスレイドのファーストアルバム「Greenslade」を飾っているジャケットだ。バンド名がグリーンスレイドだから緑色に彩られたジャケットはともかくながら、ここに登場する6本腕のキャラクターは随分と印象的...
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King Crimson - The Great Deceiver Live 1973-74
King Crimson - The Great Deceiver Live 1973-74 最近のフリップとトーヤの夫婦漫才的なYouTubeへの様々なカバー曲の投稿を見ているとさすがだな、と思う反面、70年代クリムゾンのあれだけの神話と難解な音を出していた中心人物のイメージとのギャップも凄く、ここまで朗らかで打ち解けた人だったのかとも思う。トーヤの明るい性格がフリップ卿の気難しさイメージを変えてしまっているのか、もう今さらそんなイメージなど役にも...
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Gnidrolog - Lady Lake (Expanded Edition)
Gnidrolog - Lady Lake (Expanded Edition) (1972) 70年代英国ロックの深い森を漁っていた1990年前後頃はまだCDでそれらがリリースされまくる前で、当然オリジナル盤も日本盤も各国盤も何も新品で見つける事はままならず、中古レコード屋に行ってもそうそう見る事はないし、その手のレア盤専門店を幾つか何度も回ってて初めて高値の付いたオリジナル盤を壁にかけてあるジャケットと共に見るか見ないかと言う程度。それでも見られ...
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Affinity - Affinity (2016 Bonus Tracks Remastered)
Affinity - Affinity (2016 Bonus Tracks Remastered) (1970) 風景の写真ならアングルの取り方でアルバムジャケットの正方形でも良い画角が得られるだろうし、そういう狙いで撮っている写真、アルバムジャケットも数多い。一方人物画や被写体そのものが明確になっている場合は、なかなか難しかろうとも思う。ど真ん中に被写体がある方が良いのか正方形ながらもどこかに寄った方が絵的にはバランスが取れているようにも映るので、...
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Still Life - Still Life
Still Life - Still Life (1971) 70年代の英国ロック黎明期にはギターレスのバンドも多く見受けられ、その代わりには大抵オルガンを筆頭とする鍵盤奏者が在籍してヘヴィギターの代理をしているパターンが多い。故に当時一番歪んだギターに対抗できる音色をすぐ出せたハモンドオルガンが主役の時代でもあり、そのハードさはギターによるハードロックとはまた異なる円やかなドライブ感を味わえる作品が多い。もっとも両方入っている...
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Van der Graaf Generator - Still Life (2005 Remastered)
Van der Graaf Generator - Still Life (2005 Remastered) (1976) 固定概念が無ければバンドを組む時にどういう楽器編成を考えるだろうか。考えると言うよりも作り出された音に対して必要な音色、楽器演奏者がいる事が先かもしれないが、バンドを組んでツアーをする、ライブを行う、レコードを作るなど一連の仕事に取り組む単位を考えるとある程度固定のメンバーを想定するだろう。ソロプレイヤーでカネがあって演奏家が選べるな...
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Genesis - Nursery Cryme (Remastered)
Genesis - Nursery Cryme (Remastered) (1971) 21世紀になってからもプログレッシブロックバンドは続々とシーンに登場しており、英国のみならずヨーロッパ諸国から北欧、東欧あたりもそれなりには盛んなジャンルでもあるのか年に幾つかは新しいバンドやアルバムをチョイスしては聴いている。その中でも大御所となるバンドもあるし、割と愛聴しているバンドも数多くあるが、相変わらずそのネオプログレッシブ・ロックバンドのフェ...
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Emerson, Lake and Palmer - Emerson, Lake and Palmer (2012 Remastered)
Emerson, Lake and Palmer - Emerson, Lake and Palmer (2012 Remastered) (1970) ロックらしさを感じるサウンドと言えば、ギターでもベースでもオルガンでもとにかく歪んだ音、と言うのは安直すぎるだろうが、ただ、歪んだ音が飛び出してくるとホントはうるさくないけど「うるさい」と言う印象を受けるし、同時に迫力ある音圧も感じるので圧倒されてしまう事も多いからロックらしい、ロックってうるさいものだ、と感じられる要...
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Skin Alley - Two Quid Deal?
Skin Alley - Two Quid Deal? (1972) レコード屋に行って、パッと見て目立つジャケットである事、しかもそれがどんな音かイメージ出来るようなジャケットの方が望ましいが、そこは商売なので音とリンクする方が良いのか、メンバーをイメージする方が良いのか勘違いさせるが良いか、様々な思惑が入り交じる顔の部分とも言える。ロックの最初期はビートルズやストーンズを筆頭にメンバーが何者であるかと見せたジャケットばかりだっ...
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Geordie - The Single Collection
Geordie - The Single Collection 1970年前半はロックを探求する王道バンドやプログレッシブに展開する知的なバンドが出て来る一方で、その多様性を商業的に活かしてシーンの活性化を図るバンドも出てきた。そのひとつの極端な例がグラムロックと呼ばれるイロモノ系の手段だったが当然即座に飽きられるのは目に見えていただろう。それでもそのシーンの流れに乗ってステップアップしておきたいと売る側が考えてもおかしくないし、...
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The Sweet - Very Best of The Sweet (Single Hits Collection)
The Sweet - Very Best of The Sweet (Single Hits Collection) 1972〜74年頃の英国のヒットチャートには見事にグラム・ロックと呼ばれるバンドが幾つも顔を出していて、興味深く眺めていると色々と発見もあり楽しめる。参考までにこんな感じ→1972年英国ヒットチャート。この辺りは日本と同じでいわゆるロックバンドがチャートの上位を飾る事はほぼないし、結局はポップチャートでしかない、売れるのはアイドル優先、一般ポップス...
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