Archive2021年01月 1/2

Slade - Slayed? (Expanded Edition)

Slade - Slayed? (Expanded Edition) (1972) 1972年頃の英国ロックバンドの出自は皆が皆グラムロックバンドと位置付けられたのかもしれない。あまりにも一括りに出来ないルックスのバンド、音楽性のバンドが纏められてグラム・ロックとカテゴライズされているのを見る度にそう思うが、一般的にグラムロックとは綺羅びやかなメイクをした派手派手なルックスがまずありきで、音楽性はややウネリのあるようなミドルテンポのノリを中...

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Roxy Music - Roxy Music (1999 Remastered)

Roxy Music - Roxy Music (1999 Remastered) (1972) ブライアン・イーノの名は楽器の演奏者としてよりも名プロデューサーとしての方が知られている気がする。U2やボウイとのコラボに新鋭バンドの作品を手伝ったりもしていて、そのどれもが名盤並びに問題作として取り上げられる事が多く、結果的にはそのバンドやアーティストの根幹を担う、真髄を引っ張り出した作品として持ち上げられる事も多い。演奏者、クリエイターとしてのイ...

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T.Rex - Great Hits

T.Rex - Great Hits (1973) ロックアイコンとして世間一般に知られている人はそうそう多くないが、顔は当然ながら特定の写真によるショットが有名になってTシャツや何かのデザインにまでなっている場合もままある。今回のマーク・ボランやジミヘンは当然ながらカート・コバーンあたりもそうかもしれない。ロック界でもやはり神格化されている人達だが、本業のアルバムやシングルのセールスで言えば実はそこまででもない場合もある...

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David Bowie - The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars (30th Anniversary Deluxe Edition) (1972)

David Bowie - The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars (30th Anniversary Deluxe Edition) (1972) 1970年代初頭、既にシーンにデビューを果たしていたデヴィッド・ボウイは初めこそ多少話題は取れたもののどうしてもこの時期ではカルト的な人気でしかなく、センスも才能も豊かでルックスも良いと来ているのにアルバムをリリースするも期待ほどのセールスには届かず、何かあと一手を打って名を轟かせスー...

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Silverhead - 16 and Savaged (Expanded Edition)

Silverhead - 16 and Savaged (Expanded Edition) (1973) 若かりし頃に聴いていたR&Rはいつ聴き直しても問答無用でカッコ良いと思えるし、自分がそういうの好きな事も実感できるが、近年は歳のせいか、耳が大人になってきてしまったからか、聴いていてもどこか飽きてくるようになった。この曲が、どの曲がつまらないと言うような意味でもなく、単に数曲聴いているともう良いかな、と思うようになってしまし、じっくり聞けば聴くほ...

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Television - Marquee Moon (Expanded Remastered)

Television - Marquee Moon (Expanded Remastered) (1977) パンクとニューウェイブはジャンル的に纏められて語られる事が多く、その音楽性はまるで異なるので音楽ジャンルの区分けとしては不思議に思ったが、Sex Pistols〜P.I.L、The DamnedやThe Stranglersの音楽的遍歴からするとその流れも分かる。それに加えてSiouxsie And The Bansheesの経緯、そこからエコバニやスミス、ポジパンにも発展していくのだから元々の初期パンク...

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Lou Reed - Lou Reed's Berlin

Lou Reed - Lou Reed's Berlin (2006) 物語をコンセプトアルバムで再現している作品はそこそこロック界にも存在しているが、今まで割とそういう作品を作れる、作って世にリリースして評価を得る、そもそもコンセプトアルバムの物語を思い付く、物語を書き切れるなど様々な才能が試される面もあってそこまで数多くリリースされていないと思っていた。しかし幾つものコンセプトアルバムを聴いていて大抵思うのが物語性はともかく、...

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Patti Smith - Horses: 30th Anniversary Legacy Edition

Patti Smith - Horses: 30th Anniversary Legacy Edition (1976) 「Punk is Attitude」と掲げたのはThe Clashのジョー・ストラマーだが、それ以前から既にアチコチでその実例は挙がっていたから今更、との言い方もあるかもしれないが、実際「Punk」なる定義は割と曖昧な中で固定化されたから、一つの指標として「Punk is Attitude」は分かりやすかった。後の時代からの見方となるがロンドンパンクがパンクの発祥だとするとニュー...

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Ramones - Ramones (40th Deluxe Edition)

Ramones - Ramones (40th Deluxe Edition) (1976) 「パンク=どうしようもないヤツ」が元々のpunkという単語の意味で、runtも似たように「クズ」的な意味合いらしい。英語のPunks=日本語だと「パンくず」なのはそのままの意味になってしまうが、今ではpunkと言えば音楽やファッションのパンクを指すし、Punksと言えばパンクロッカー達を指す意味となり、元々の「どうしようもないヤツ」の意味は薄れ、カッコ良いパンク兄ちゃん、パ...

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Guns N' Roses - Appetite for Destruction (Deluxe Edition)

Guns N' Roses - Appetite for Destruction (Deluxe Edition) (1987) 地球に落ちて来た男を演じていた頃のデヴィッド・ボウイの美しさと言うか中性的な雰囲気は他に類を見ない姿で、その後シン・ホワイト・デューク時代へと突入しながら最も妖しくやせ細った姿が知られている。その頃のボウイは有名な奥方アンジーと疎遠な状態になり、当時衣装デザインを担っていた黒人女性のオーラ・ハドソンと良い仲だったのは知られているが、...

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Hanoi Rocks - Two Steps from the Move (Deluxe Edition)

Hanoi Rocks - Two Steps from the Move (Deluxe Edition) (1984) 1980年代にはまだアメリカ、英国以外の国のバンドや曲がガキの頃の自分の耳に入る事も多くなく、古いものを漁れば多少あったかもしれないが、精々アバやショッキング・ブルー、ネーナがドイツ語でなんてのは相当に新鮮だったし、オリビア・ニュートンジョンのオーストラリアもそこまで多くなかった。今紐解いていけばもっと多数あったのは分かるが、昔はそんなモ...

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New York Dolls - New York Dolls

New York Dolls - New York Dolls (1973) R&Rと言う名の麻薬。やたらとカッコ良く痺れる麻薬。その代表格にニューヨーク・ドールズは君臨している。面白いのは1970年前半頃のニューヨーク・ドールズ現役時代はさほど注目されず、売れる事もなくニッチでマニアックな奇抜変人集団としか思われなかったようだ。そこまででも無いにせよ、ニューヨークなら多少そのセンスと奇抜さがウケて知名度はあったものの、他の都市へ行けばほぼ...

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Alice Cooper - Billion Dollar Babies (Deluxe Reissue)

Alice Cooper - Billion Dollar Babies (Deluxe Reissue) (1973) デトロイトの誇るロックバンド、と言えばイギー・ポップが思い浮かぶ、かもしれない。しかし数多くの勘違いした印象では「Detroit Rock City」だからKISSだろ、と脳内連鎖する気がしている。MC5も有名だが、おそらくそこでアリス・クーパーの名は出てこないだろう。特にデトロイトらしさがある、売りにしているというモノでもないが、アメリカくらい広い国になると...

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Iggy Pop & The Stooges - Raw Power (Iggy Pop Mix)

Iggy Pop & The Stooges - Raw Power (Iggy Pop Mix) (1973) Iggy Pop & The Stoogesの1973年発表「Raw Power」は凄まじい程のエネルギーをアルバムに記録した一枚で、背景を紐解いてみればStoogesとイギー・ポップの力量の差が歴然としてきて、この作品からは明らかにイギー・ポップ主体の、と言うかほぼソロ活動的な作品になっており、バンドメンバーも変わっているし、Stoogesの冠はほぼ不要な気もするが今となっては既に同義...

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戸川 純 - 20th Jun Togawa

戸川 純 - 20th Jun Togawa (2000) 自分は日本のバンドや音楽シーンに詳しくないし、幾つかのバンドを除けばほぼ知らないに等しいとも言える。近年は日本独自の個性や音楽性を創り出す事で世界に羽ばたけるレベル感を持ったバンドやアーティスト、プロデューサーも数多く出て来ているので、日本の音楽を聴いていればシーンの先端や独自の音楽にも出会えるし、何と言っても日本語の分かりやすさがそのままアタマに刺さってくるイン...

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Slapp Happy - Acnalbasac Noom

Slapp Happy - Acnalbasac Noom (1980) 大衆向け音楽が普及していくにつれ、それはポップスが大多数を占めるようになり、その裏側でもともとあった民族音楽的なものを大衆音楽と融合させていったもののひとつがロックとも言える。いつしかメロディが綺麗で歌が中心にある聴きやすい音楽、更に軽快でまさに一般大衆普及向けとなったものがポップスとして君臨しており、それは今でも相変わらずその構図ながら、追い掛けるようにロッ...

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Mike Oldfield - Tubular Bells 2003

Mike Oldfield - Tubular Bells 2003 (2003) アーティストが一度録音してリリースした楽曲やアルバムを後々になり再度録音し直したいと思うのは至極当然の事だろうと思っているし、リリースした瞬間からああすればこうすれば、もっと時間があればカネがあれば、もしくはテクニックがあれば、あの楽器があればなどと様々な後悔が怒涛のように押し寄せるのではないだろうか。それは言い始めたらキリがないので締切や納期まで限られ...

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Hatfield & The North - The Rotters' Club +3

Hatfield & The North - The Rotters' Club +3 (1975) ロックと音楽のギャップはあると思っていて、そのギャップが人を感動させる事についてはさほど意味が無い事も感じている。それでも感動させるための曲作りや演奏やフレーズなどは当然研究され尽くしていて、コードや音の構成から人はこう感じる、まで研究されているから残されている余地はさほど多くもないはずだが、そんな制限などまるでなく、常に素晴らしい音楽が生み出さ...

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Gong - Camembert Electrique (2015 Remaster)

Gong - Camembert Electrique (Remastered) (1971) 様々なアーティストやアルバムを耳にして、カッコ良かったり美しかったり素晴らしかったりと色々な感情が生まれてくるが、別の角度で聴いてみるとバンドで作り上げている、一人がデモテープで完全に作り上げている、譜面を書いて仕上げている、プロデューサーとスタジオで作り込んでいる、などなど様々な作品の生み出し方があり、ロックバンドなら大抵はその制作過程も何となく...

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Galen Ayers - Monument

Galen Ayers - Monument (2018) 時代が一巡りしてから改めてまた聴き直すアルバム、情報過多の時代だからこそ調べ直せる、知らなかった細部情報や忘れてしまっている情報もちょっと歩けばライブラリの中から引っ張り出せるのかもしれないが、それもしないでMacの中と画面からその情報を引っ張り出す習性。すっかりレコードを流す、CDを聴く、という習慣から離れてしまい、その代償がライナーや細部情報の欠如。昔はそれらを眺めな...

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Matching Mole - Matching Mole (Expanded Edition)

Matching Mole - Matching Mole (Expanded Edition) (1972) カンタベリーシーンがややこしく感じるのはプログレッシブ・ロックとの前置きがあってのジャンルに位置づけられてしまうからだと思っていて、それよりも軽快なポップ調のメロディに彩られた中、そのバックのアレンジにはジャズからのエッセンスをたっぷり含んだテクニシャンによるそれらしい演奏が付けられている。そして、時にはその演奏陣営の好みからあまり外れ過ぎ...

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Caravan - For Girls Who Grow Plump in the Night +5

Caravan - For Girls Who Grow Plump in the Night +5 (1973) プログレッシブ・ロックを聴く機会も昔に比べれば随分と減ったし、そこまで熱を入れて聴けなかったが、それもこれも時間の無さとゆとりの無さから来るものが大きく、時間がゆったりと取れるようになるとまたいつしかその辺りも何度となくアルバムを聴き直してみたりと視界に入るのも必至で、特に最近はそういうゆとりが出来ているのか、プログレの面白さも再認識して...

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Mike Bloomfield - Live at the Old Waldorf

Mike Bloomfield - Live at the Old Waldorf スライド・ギターを使うブルースギタリストは半分以上はいるだろうが、当然ながらその使い方は様々で、人によってはほとんど使わないし、使っても曲によって効果的に用いる程度でスライド・ギターをメインに弾くほどでもないプレイヤーも数多い。一方スライド・ギターをメインにしか使わないでギターをプレイする輩もいるので、個性の出し方弾き方の違いでしかないが、音色で捉えると...

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Johnny Winter - Saints & Sinners

Johnny Winter - Saints & Sinners (1974) 多少なりとも自分の中で知っている方だと思っていたミュージシャンやギタリストでも今の時代になり、ネットでちょこっと調べ直してみるとぞれはもう膨大な情報量がすぐに読めてしまし、また音も聴けるので昔からちょっとやそっとのアチコチの雑誌やライナーノーツ、聞きかじった程度の情報レベルとは雲泥の差があり、キャリアなどはまるで意味のない情報過多の時代になっている事に改め...

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The Gil Evans Orchestra - Plays the Music of Jimi Hendrix

The Gil Evans Orchestra - Plays the Music of Jimi Hendrix (1974) ジミ・ヘンドリックスがマイルス・デイヴィスと一緒にプレイする予定だった、少なくともその方向性を睨んでいた、と言われているが、実際それは噂だけでなく、ギル・エヴァンスの指揮の元、1970年9月21日に皆が一同に介して様々な可能性を打ち合わせる予定だったらしい。ところがジミはその直前の9月18日に旅立ってしまった事から幻の会合と化し、またマイルス...

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Taste - What's Going On -Live at the Isle of Wight 1970-

Taste - What's Going On -Live at the Isle of Wight 1970- 若い頃からブルース・ロックに取り憑かれひたすらにレコードを探して買って来て聴いて、あれこれ想いを馳せての繰り返しだったがその中味について誰かと会話する、自分がこう思ったなど人と話す事もなく、ひとりでそうかそうだよな、なるほどこうなのかな、など自問して答えも無いままに進んでいく、ふとした時に何かで答えが分かる時もあって、大抵は映像を見た時だが...

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Ten Years After - Live At The Fillmore East 1970

Ten Years After - Live At The Fillmore East 1970 クラシックを専攻したギタリストやジャズから始めたギタリストとロックのギタリストは明らかに違うし、同じギターとは思えない程にプレイの違いがある。それはスパニッシュやアコースティックでも同じ事が言えるので、自分はギターが好きです、多少弾きますと言っても相手によってまるで話が異なる場合もあるのでなかなか難しい。一般の方々に何か弾いてくださいと言われても何...

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David Garret - Garrett Vs Paganini

David Garret - Garrett Vs Paganini (2013) ふとした事からクラシック楽曲の旋律に興味を覚え、そこまでハマる事もないが何となく流している事がある。まだ何がどう、どの楽器がどう、と区分けして聴いている程でもなく単に流れているだけ。以前はそれでも眠くなってしまってまともに聴けなかったが、それが面白くなり始めている部分もあって、なるほど、こうしてまた音楽の幅が広がる、と言うかようやく音楽らしいものが分かる...

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ご挨拶

2020年はホント、妙な年でしたが、ロックはひたすら聴けた日々でした。つたないブログにお付き合い頂きありがとうございます。2021年もその延長になりそうですが、って事はまたロックをひたすら聴ける日々、になると良いですね。相変わらずつたないブログになりますが(笑)、よろしくお願いします。謹賀新年フレ...

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Babymetal - 10 Babymetal Years

Babymetal - 10 Babymetal Years (2020) 2020年10月10日、恐らくはBabymetal in MSGを企画していたのじゃないかと勝手に妄想していたが、コロナ禍に於いてあっけなくその願いと希望は崩れ去り、どころか何のイベントもライブツアーも出来ないまま月日が過ぎ去り、ファンは当然演奏者側も運営側も全てアテにしていた売上や収益、そして活動による戦略や改めての世界進出策などどれもこれもがストップしてしまい、バンドやグループ...

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