Archive2020年03月 1/2

Radiohead - The Bends

Radiohead - The Bends (1995) 90年代に英国から出て来たギターバンド、と言うのかオルタナティブなギターバンドの数々も今となってはそれぞれの個性を伸ばしてシーンに食い込んでいったように思える。オアシスやブラー、そしてレイディオヘッドなどはどれもこれも同じ類のバンドとしてしか認識していなかったし、さほどまともに通ってもいない。ロックらしいギターバンドと言うのでもなく、軟弱なギターバンドな印象が強かったし...

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Muse - The Resistance

Muse - The Resistance (2009) U2の世界観とは何だったのか?音楽的に解析していけばそれは恐らくきちんと特定のコード進行やアルペジオ、旋律の流れが決まってくるだろうが、そこまで分析した事のない素人からすると雰囲気や音色レベルでしか語れない。だから才能合って音楽理論もきちんと知識になっているプロの現場からしたら、その展開が如何にU2的かは軽く分かってしまうのだろう。そういう才能に恵まれていればもっと面白く...

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U2 - The Joshua Tree (Live at MSG 1987)

U2 - The Joshua Tree (Live at MSG 1987) ロックの歴史からしたらまだまだ若造バンドとしか見られていないU2ですら既に40年のキャリアを誇っているのだから、自分的感覚が間違っているに他ならない。それでも、ストーンズもエアロもいるのだから80年前後に出て来たバンドはどうしても新しいロックバンド、第三世代のロックバンドの位置付けだ。それは何かが劣っている意味でもなく、単に第3世代、と云うだけ。その後のロックシー...

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Capercaillie - Delirium

Capercaillie - Delirium (1991) 寒々しいサウンド、それこそがアイルランド的、との図式はU2で証明されているが、当然それだけでなく様々な音楽との融合を果たして進化している。それでも根底にあるのはその寒々した音で、決して明るく能天気にスカッと抜けるサウンドが出て来るハズもない。だからこそ芸術的側面が強いと感じられるし、深みを実感できるから音楽的にも文化的にもじっくりと取り組めるのがヨーロッパ音楽の面白さ...

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Altan - Red Crow

Altan - Red Crow (1990) 1990年前後は自分のロック趣味、音楽趣味的にはかなり充実していた頃で、時代的にはレコードからCDにどんどんとメディアが移されて、レコードで廃盤のものが続々とCDでリリースされたりした頃だ。併せて起きたムーブメントは幾つもあって、CD時代を迎えてのレーベルの多様化だ。そのおかげでメタルからマイナーな音楽まで含めてワールドワイドにレーベルを広げてみる事で新たな世界を知る事が増えた。こ...

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The Cranberries - Roses

The Cranberries - Roses (2012)  特に集めていたワケでもないが、気になっていたのでCDを買いに行く度に何となく見たら入手していたバンドのひとつにクランベリーズがある。自分的にはコアーズと同じく、ロックに疲れた時に聴くバンドの位置付けで何かと重宝していたので、結局アルバムは大抵持っていたし聴いていた。いつしか活動休止してしまってからは追いかける事もなく、気にしなかったが、ドロレスのソロアルバムを見た...

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The Corrs - Borrowed Heaven

The Corrs - Borrowed Heaven (2004) アイルランド音楽探求のきっかけは何度となくあって、Thin Lizzyの「Black Rose」の旋律に代表されるような必殺ケルトメロディをどこかで耳にするとアレコレ探したくなったものだ。あそこまで強烈な旋律がロックにもたらされた事も多くないだろうが、旋律ではなくムードそのものを持ち込んだバンドがU2かもしれない。どこから斬っても寒々しいサウンド、これもアイルランド調のひとつ。更にポ...

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Rory Gallagher - Fresh Evidence

Rory Gallagher - Fresh Evidence (1990) 今でも時々あるが、一時期はどっぷりとアイルランドのロックや音楽にハマっていた。ロックが入り口だったが、そこからケルトやフォーク、民謡あたりをひたすら遡り、一方ではゲイリー・ムーアやフィル・リノットに代表される熱い熱いプレイスタイル、魂の叫び的なトコロも漁っていた。その前からロリー・ギャラガーも聴いていたし、好きだったからその辺りを知るとそれぞれ色々な点が繋が...

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Gary Moore - Grinding Stone

Gary Moore - Grinding Stone (1973) ロックを表面だけ見ているととても才能あるミュージシャンがやっているようには見えない時が多い。それこそパフォーマンス性が高い人は特にそう見られるし、実際パフォーマンスだけという人もいるからその違いは見ているだけでは分からない。それではアルバム聴けば分かるのかと言えばそうでもない。アルバムは作って売るものだから本人の才能とは別の話だ。そのヘンが商品になってくると履き...

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Grand Slam - Hit The Ground

Grand Slam - Hit The Ground (2019) 何コレ?ってアマゾン見てて思ったので聴いてみたら驚くばかりのサウンドが飛び出してきて、そこでまた更にハマってしまった。Grand Slamってバンド名、アルバムジャケットのロゴを見て、それってフィル・リノットのThin Lizzy解散後のバンド名そのままだし、ロゴもそのままだからまた編集盤か発掘音源かと思っていたら、グランド・スラムのギタリストだったローレンス・アーチャーが仲間と一...

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Lucifer - Lucifer III

Lucifer - Lucifer III (2020) 時代は一気に飛んで2020年、ロックが70年代だと言いつつ今の時代からしたら50年前の話。しかし今でも70年代を愛するロックバンドもまだまだ数多く、若手でもそのテイストを維持したバンドが出てきている。俗に云うストーナー系がそこに当たるのだろう。もっとも単なるオマージュだけでなく、現代的なエッセンスが入っているので、安直に同じ音を出してもいないから面白い。雰囲気と曲構成やエッセン...

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Atomic Rooster - On Air

Atomic Rooster - On Air ロックの歴史を紐解くのは遺跡を発掘するようなものに近くなりつつある。もっとも遺跡の発掘の方が明らかに難易度もハードルも高くカネもかかるので比較対象ではないが、そちらは情報の少なさから推論して探り当てていく手法に対し、ロックの歴史はやたらと情報が多すぎる中から探すのもあるので、まだ救われているか。情報過多な中から取捨選択する事の難しさ、それぞれの関連性の有無と面白さ、人の仕...

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The Crazy World of Arthur Brown - Gypsy Voodoo

The Crazy World of Arthur Brown - Gypsy Voodoo (2019) ブルースメンは80歳過ぎてもやれるしやってる人もいるからそういうものだろうと、勝手に思っているが、ロックはどうだろうか。あまり考える事もなかったがストーンズが今でも現役であの年頃だ。ブルースと同じく80歳になってもまだやっているだろう。それどころか時代が長生きになってるから100歳のロックンローラーもあり得るのかもしれない。60年代のミュージシャンも普...

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Black Sabbath - Live at Last

Black Sabbath - Live at Last (1980) 70年代前半頃でライブアルバムをリリースするには機材を移動して持ち込めるくらいのカネが稼げないと難しかっただろうと思われるので、メジャーなバンドでもさほどライブ音源が多くない。そこまで録音していなかったのかもしれないが、ちょっとマイナーなバンドになってしまうと当然余計な出費はしないので、なかなか録音素材は出て来ない。だからBBC出演のライブやフェスティバルのライブで...

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Ozzy Osbourne - Ordinary Man

Ozzy Osbourne - Ordinary Man (2020) 昔のロックやメタルはそこにバンドのエネルギーやパワー、不満や発散があってこその表現手段だった。時代を経るとエネルギーやパワーを大衆性に変えて、産業のひとつとして君臨し始めて正しくロックスターが誕生するようになり、それでもGジャン、革ジャンでステージに登場する、普段はスーツや綺羅びやかな服装をしているのに、だ。そんな逆説的な商売も成り立ちいつしかセレブなロックミュ...

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Quiet World - The Road

Quiet World - The Road (1970) CD創世記に早々と絶盤になったアナログレコード音源を再発する動きを見せたレーベルにDawnレーベルがあった。実際Dawnがそういう動きをしたのでもないだろうが、Dawnレーベルの作品はその意味では早々と矢面に立ったとも言える。ヴァージンあたりは戦略的に早かった気もするし、その他ではImmediateもその対象だったか。あの頃は色々と海賊盤紛いのリリースもあって面白かったが、それも商売になっ...

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Salamander - The Ten Commandments

Salamander - The Ten Commandments (1971) モーゼの十戒と言えば海が真っ二つに割れてしまうシーンが印象深いが、あくまでも映画の演出上の映像でしかなく、実際そのような事象が起きたかどうかは知らない。あり得ない事だから偶像でしかないとは思うがインパクトは強い。何かとそのシーンが会話に持ち出される事も多いから、実際映画を見た事無くても知っているくらい。モーゼの十戒とはモーゼが神から与えられた十の戒律で、神...

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Mark Almond - Rising

Mark Almond - Rising (1972) どこまで知られていると名盤扱いになるのか、知られてないが自分的な名盤ならそれでも良いのか、多々解釈はあるだろうが、自分が聴いて響くのならそれで名盤として良い気がする。今の時代ならそれを自身で発信すれば良いだけだし、賛同者も多少はいるだろう。賛同されたからと言って世の中の名盤になるものでもないが、自分なりに名盤カタログを作り上げるならその作品を入れておき、適度な所で発表...

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Riff Raff - Original Man

Riff Raff - Original Man (1973) ロックの世界でロックらしいカッコ良さをきちんと打ち出せているバンドは今でもロック界に君臨している。音楽的にチャレンジしながらそこにロックを持ち込んだプレイヤーはどこかロック的カッコ良さを出し切れず、ミュージシャン的な意味でも評価される事も多くないままにシーンから見えなくなっていった。それでもミュージシャンとしてどこかの誰かの作品に参加している人も多いので、決して才...

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Ramases - Glass Top Coffin

Ramases - Glass Top Coffin (1975) 宇宙へのイメージ、幻想は想像力を逞しくさせるに相応しい壮大な対象となり、実際に人類が宇宙へ飛び出すシーンを見た世代のミュージシャン達は大いに刺激されたようだ。そのイマジネーションの拡大から多数の作品がリリースされていて、当然ながら駄作もあればトリップしてしまっている作品もある。また、大いにシンクロする作品を作り上げたバンドもあれば勘違いした作品に祀られるアルバム...

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Neutrons - Black Hole Star

Neutrons - Black Hole Star (1974) モノの本に書かれたレビューを眺めてはレコード漁りに向かう日々。大抵のアルバムジャケットとなんとなくの内容は頭の中にメモられているからジャケットを見れば、その辞書からページを開き、買う優先順位を付け始める。数枚ならば全部買って帰るが、多い時は後回しにする順番が悩ましい。これを間違えると当分手に入らない可能性が高くなるからだ。鉄則は「見た時が買い時」、即ち見た時に買...

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Nirvana - Local Anaesthetic

Nirvana - Local Anaesthetic (1970) Nirvanaの1970年リリース4枚目のアルバム「Local Anaesthetic」はキーフのアルバムジャケットの秀逸さだけで今の時代まで名盤として君臨している作品だ。ここまでジャケットと中身の評価にギャップ感があるアルバムもそうそう多くない。ジャケットの秀逸さが故、コレクター的には入手せざるを得ないし、入手してみれば中身を聴くし、その中身が不思議なサウンドであろうとも唯一無二の才能を...

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Hungry Wolf - Hungry Wolf

Hungry Wolf - Hungry Wolf (1970) 70年初頭には数々のジャズ・ロックを奏でるバンドが登場してアルバムをリリースしているが、いずれもアプローチが異なり、またロックとの融合具合も様々なパターンがある事から皆が皆それぞれ融合の可能性を自らで試しながら音楽を作り上げていた事も伺える。残るべきバンドは残り、アルバムは残ったがバンドは消え去ったパターンもある。ただ、アルバムが残されたから後年になって後追いリスナ...

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Hannibal - Hannibal

Hannibal - Hannibal (1970) 狙った方向性があってそこに向けてサウンドを作り上げていくのがミュージシャンの仕事。ひらめきや発想、アイディアをそこにはめ込みながらオリジナルな音楽を生み出し、音楽を作り上げていく。更にはバンド単位での火花の散るようなテンションの高さから生まれるインプロビゼーションの奇跡を追い求めるパターンもある。そのぶつかり合いから出て来る発想もあるだろう。様々なアプローチが取られなが...

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Galliard - Strange Pleasure

Galliard - Strange Pleasure (1969) デヴィッド・アンスティのジャケットは割と色々な場面で遭遇する。今度まとめて聴いてみようかなと思うくらいには枚数あるのできちんと調べてライブラリ化してみても良いかも、と思い始めてきた。あまり注目して眺めた事もなかったので、せっかくの機会を有効に使おう。恐らくジャケット眺めていけば何処となくコレかな、という目星は付けられそうなのでそれもまた楽しみ。そんなデヴィッド・...

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Ben - Ben

Ben - Ben (1970) ジャズの取り組みをロックバンドに持ち込み、エレキギターを入れて聴かせる作品を仕上げる、すなわち後にフュージョンと昇華されるサウンドと同じ取り組みをしつつも、実際に出て来る音はフュージョンとは似ても似つかず、単純にジャズの進行と音色に歪んだギターが鳴るような仕掛け。それでも70年初頭では斬新な取り組みで、幾つかのバンドが同じような取り組みを試みている。 1970年に唯一作「Ben」をリリー...

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Dear Mr. Time - Grandfather

Dear Mr. Time - Grandfather (1970) 何でも聴き漁っていると珠玉の宝石のようなアルバムに出会う事もしばしば。聴きながらもしかしてコレって相当名盤じゃないか、と自分なりに感じるので、世間の批評はと調べてみてもあまりそうは書かれていなかったり、そもそもレビューが少ないか見当たらないので自分の感覚がどうなのか、ちょいと不安にはなる。しかし自分が良いと思うならそれを名盤として聴き続ければ良いのだから、あまり...

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Continuum - Autumn Grass

Continuum - Autumn Grass (1971) 現代でも様々なサウンドを混ぜ合わせたり、アングラに実験色の強いアプローチを試みているバンドはあるのだろう。ところが今はその手の実験が個人宅のPCレベルで出来てしまうから偶発的に出来上がるロック的マジックは期待できない。もっと個人に委ねられたサウンドが繰り広げられるのだろう。70年代はそんな機器が普及していないからバンドでセッションしながらマジックをそのまま記録する事で...

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Igginbottom - Igginbottom's Wrench

Igginbottom - Igginbottom's Wrench (1969) 埃のかぶったようなレコードを引っ張り出して聴く、そんな事も今や映画の中のワンシーンのようだ。自分のライブラリもレコードからCDが入り込み、いつしか奥の方に引っ込められて埋もれていき、専らMacのライブラリに移管され、更にはライブラリにすら存在する事なく、またコレクトする事もなくリスト管理だけで好きなサイトから聴き放題で聴いている始末。フィジカルなコレクションが...

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Walrus - Walrus

Walrus - Walrus (1970) 70年代のロックが好きだ、通ってきたからそれなりに好きだ、という方は多いだろうし皆良い歳になっている頃合いだが、ネットを探して出会えるサイトはどんどん減ってきている。以前はそこそこのサイトがそれなりに見つかって、なんとなく色々と分かったものだが、最近は情報がほとんど残っていなくて決まったサイトでしか見られない。それも販売目的じゃないトコロはほぼ見当たらず、レビューでも何でも良...

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