Archive2019年09月 1/1
The Agonist - Orphans
The Agonist - Orphans (2019) 自分にとってメタルなサウンドを聴くのはかなりストレス発散の意味合いが大きい。一日中、もしくはアルバムまるごとを何枚も何回も聴いている事は多分出来ないし、やってても聴けてないから。バンドの違いは認識するものの、ランダムに流れていたらそこまで作風の違いを意識する事もなく流してしまうだろう。アルバム単位で聴くからこそ聞ける部分は大きい。ただ、その分心構えがあって聴くからなる...
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Dragonforce - Extreme Power Metal
Dragonforce - Extreme Power Metal (2019) 唐突にスピーディでパワフルなのが聴きたくなって、さて、と探してみる間もなく、目の前にDragonforceの新作がリリースされていた。既に鍵盤奏者の交代とベーシストの脱退が報じられていて、このアルバムのメンバーもこれまでのメンツとは異なるし、これからも替わっていく、いつもの事と言えばいつもの事のドラゴンフォース。今回は次の鍵盤奏者の活躍と良い意味での刺激もあったよう...
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The Reasoning - Awakening
The Reasoning - Awakening (2007) Karnatakaの看板ボーカリスト、レイチェル姫がバンド解散後に選んだ道は何と英国プログレッシブ・ロックの最先端を進んでいたMagendaとの融合、どうもこの辺、恋愛絡みなのかな、後に結婚しているからどっちが先か分からないが、いずれにしてもケルト風シンフォニック・ロックから飛び出した先にプログレッシブ・ロックとの融合と楽しみな世界を切り開いてくれたのがThe Reasoningというバンド...
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Karnataka - Secrets Of Angels
Karnataka - Secrets Of Angels (2015) 英国シンフォ系女流ロックバンドの源流のひとつでもあるKarnataka。このバンドがあってこそMostly Autumnにも流れるしPanic Roomにも流れる。麗しき女流ボーカルの歌姫達もここを経由して世に巣立っていった。アン・マリー・ヘルダー、ヘザー・フィンドレイに加え、元々のKarnatakaのボーカリストであったレイチェル・ジョーンズ、そしてリサ・フューリーと系譜を辿り、今ではヘイリー・グ...
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Heather Findlay - Wild White Horses
Heather Findlay - Wild White Horses (2019) この辺のシーンの現在形なんてもうどこにも日本語じゃ見当たらないし、興味を持っても深掘りしにくい状況になってる。これだけの情報社会に於いても手に入りくいメジャーフィールドでの活動レベル、どうしたモンか。好きな人しか聞かないだろうから、そういう人はそれなりに情報収集してくれるだろうというお話だろうか。本来のリスナーってのはそういうモンだろうから、ここで自分が...
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Luna Rossa - Sleeping Pills & Lullabies
Luna Rossa - Sleeping Pills & Lullabies (2013) Mostly Autumnというバンドは美しき歌姫を3人も抱えていて、それぞれが個性的で且つ魅力的なシンガーだったと言う贅沢なバンドだった。そして皆が皆、きちんと巣立っていってシーンに君臨しているのもその実力の程を示している。一番成功している、と云うか元々それなりにバリューを発揮していた所にMostly Autumnにも参加していた、と云った方が適切だろうか。アン・マリー・ヘ...
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Iain Jennings - Breathing Space
Iain Jennings - Breathing Space (2007) 才能あるアーティストは自分の中で完成した音の姿が頭の中で描かれている。それをどこまで再現できるメンバーを集められるか、今の時代ならメンバー集めないでも、まずは音だけを作ってしまえばそれを聞かせてメンバーに伝えるという手段も普通だろう。ただ、そこまで作り込むと相当の時間が掛かるのと、ワンマンのアーティスティックなプレイだけになってしまって、ロックバンドが元来持...
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Mostly Autumn - Heartfull Heart Full of Sky
Mostly Autumn - Heartfull Heart Full of Sky (2006) 涼し気な気候になり、秋を実感しつつある日々。早いものだと感じながらも確実に季節の変化を楽しんだとも思える。聴いている音楽だけで言えば夏を実感していた、という事はないが、秋を楽しむというアルバムやバンドは実に多い。どういうワケかやや陰鬱な、陰のある音楽の方がロックの世界には多くて、そういった世界専門のバンドなりが大半と言っても過言ではない。その方が...
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Lonely Robot - Please Come Home
Lonely Robot - Please Come Home (2015) プログレッシブ・ロックがポップとくっつくのは以前からままある話、今じゃそれも普通に進化してて、プログレのひとつの手法として認知されているし、また人気あるサブジャンルのひとつにもなっているみたい。自分的には苦手な部類のものではあるが、そこに何か自分的に好む要素が加わっていると一気に聴きやすい作品になるのだから虫が良い。好みの方向性なので明言できるものでもないが...
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The Pineapple Thief - Magnolia
The Pineapple Thief - Magnolia (2014) ロックは面白い。歴史を通じて色々な音楽が生まれては消え、それを体系化理論化したひとつの学問まで祭り上げられていたのに、ロックはその理論を平気でぶち壊す。ぶち壊すだけならともかく、それがまた新しい理論へとつながる壊し方もあるのだから困る。おいそれとロックをバカにも出来ずに注目している部分もあるという始末。だから歴史と同じく常に音楽の教科書が書き換えられる部分の...
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Tarja - In The Raw
Tarja - In The Raw (2019) 先日、とあるバンドの最近のライブをYouTubeで見ていたら驚くほどに声が出ていないから、明らかに衰えているのが分かってしまって、少々驚いた。声ってあまり衰えを感じるようなものでもないし、しかもプロのそれなりのバンドならある程度は歌い続けているだろうからそこまで声が出なくなるってのはよほどサボってたか、歌ってなかったか、というトコロか。産休育児休暇と続けばそりゃ歌なんて歌わなく...
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Black Star Riders - Another State of Grace
Black Star Riders - Another State of Grace (2019) Black Star Ridersはかなり特異なバンドだ。元々がThin Lizzyのトリビュートバンドとしてスタートしていて、そういうメンツを揃えてのバンド体制からそれぞれの理由で次々とバンドのメンバーが入れ替わっていった。それでもフロントを担うリッキー・ウォリックとこのバンドをThin Lizzyの血統としている所以のスコット・ゴーハムは不動のメンツとしてバンドを支えている。多分...
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Suzi Quatro - No Control
Suzi Quatro - No Control (2019) 往年のアーティストやバンドが相も変わらず復活劇や新作リリースなどと話題を振りまいている。古くからのロックファンとしてそれは嬉しい事でもあるが、まだその時代に縛られていくのか、それともその関係性のまま双方とも歳を重ねていくだけという図式なのか、いずれにしても安定的な需要と供給が成り立っている。自分的にはもうそういうのから外れていきたいと思う部分もあるし、探求しておき...
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Mindi Abair & The Boneshakers - No Good Deed
Mindi Abair & The Boneshakers - No Good Deed (2019) ロックはアルバムジャケットからだ。何か面白そうなの無いかな、って探す時に色々な探し方があるが、自分的にはこのアルバムジャケットを見た時の相性、センスが一番しっくりくる。もっともピッタリとそれが当て嵌まる事もそれほど多くないからアテにはならないが、ある程度のジャンルならそれは目安になる。最近はシンプルなブルースベースのR&Rなんてのを探してるからジャ...
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Heather Newman - Rise from the Flames
Heather Newman - Rise from the Flames (2019) ブルースの世界も何故かどんどんと様々な人が参入するようになってる。そんなに美味しい市場と思えないが、それだけ魅力的な音楽に聞こえるのだろうか。ブルースを意識しなければ普通のポップスに比べてちょいと尖ったトコロのあるギターが入ってきたりするのは刺激を与えるのかもな。それとナチュラルな楽器の音が基本だから妙なデジタル楽器らしいのは目立って出てこないし、その...
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Ana Popovic - Like It on Top
Ana Popovic - Like It on Top (2019) ひたすらにロック、というのを聴いてきたが、思いの外ブルースの方が進化変化が面白い方向に進んでいるとも実感。端的にブルースと言えばあのスタイルなのに、ここ数十年でゆっくりとその保守的なスタイルを進化させるプレイヤー達が出てきて、一辺倒なあのスタイルから逸脱している。当然ながらオールドスタイルをきちんと継承して頑なに守り続けている一派もあるし、新鋭組でもそのスタイ...
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Elles Bailey - Road I Call Home
Elles Bailey - Road I Call Home (2019) いつの時代もこういうサウンドが出てきてくれて嬉しいね。ブルースルーツながらもカントリーチック、そしてスモーキィな歌声でのシンプルな昔ながらのR&R的サウンドによる女史。最初聴いた時にまたどこのアメリカの田舎者が出てきたんだ?って思ったらなんとも驚く事に英国のブリストル出身らしい。それでここまでカントリーなスタイルのR&Rサウンドが出て来るのか?もっともアルバムレコ...
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Taylor Swift - Lover
Taylor Swift - Lover (2019) 今の時代には珍しいスーパースターアイコンとして君臨しているテイラー・スウィフト、何故にそこまで知られるレディーになったのか、当初出てきた頃の才能を発揮して、と云うなら分かるが、それを捨て去ってのアイドル商法のアイコンとして見事に当てはまり、それこそアイドル空白時代に収まるべき所に収まってしまった時の人。ここまでのスターになっちゃうとは思わなかったが、他に居ないから全て...
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Triana - Hijos Del Agobio
Triana - Hijos Del Agobio (1977) スペインのフラメンコバンドとして知られているもうひとつのバンド、Trianaのセカンド・アルバム「Hijos Del Agobio」は1977年にリリースされているので、欧米の時代性からすると少々遅めのシンフォニックプログレッシブ・ロックとも言えるだろう。そもそもフラメンコロックがどうしてシンフォニックロックになるんだ?と話が混乱しているが、音楽的なスパニッシュのフラメンコと云うのとスペイ...
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Granada - Espana Ano 75
Granada - Espana Ano 75 (1976) スペインからのフラメンコロックの立役者として知られているバンドと言えばGranadaとTrianaが挙げられる。自分でそこまで知ってたかと云われるとそうでもなくて…、ブログでも取り上げているバンドなので聴いてはいるが、そういう歴史的背景まで意識しての聴き方じゃなかった気がするから、こんかいそういう角度で聴いてきて、なるほど、そうか、と。多分忘れてたんだろう。なかなか新しい知識は身...
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Carmen - The Gypsies
Carmen - The Gypsies (1976) スパニッシュやフラメンコをロックに持ち込む手法は楽曲単位ではあちこちで取り組まれている事もあるようだ。そして70年代の英国ロックに於いてもバンド単位でその融合にチャレンジしていた連中もいた。Carmenがその一例になるが、ただ、面白い事にこのカルメンというバンド、基本的にはアメリカ人で編成されているが、ロック的に売るぞとなった時点から英国を起点としてリリースしていったため、英...
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Paco De Lucia, Al Di Meola & John Mclaughin - Passion, Grace & Fire
Paco De Lucia, Al Di Meola & John Mclaughin - Passion, Grace & Fire (1983) 星の数ほどのギタリストがいる中、個性を際立たせるには並大抵の努力じゃ難しい。似たような傾向のギタリスト達もいるから、そこでの個性をそれなりに知らない人達にも分かるように際立たせるって意味だからね。今回もスパニッシュの名手が揃いも揃っている中で、3人のギタリストが共演している。面白い事にそこまでそれぞれの個性を知り尽くしても...
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Jimi Hendrix, John McLaughlin - Super Session In NY 1969
Jimi Hendrix, John McLaughlin - Super Session In NY 1969 ジミヘン没後49年にもなる。ロックが生まれたのが50年代だとするとジミヘンはそこから20年で出てきた天才だった。それから50年近く経過した現在、そこまでの天才は居たには居たのだろうが、そこまで突出して騒がれる存在には時代的にも成り得なかった。あの時代にあれで出てきたからこその天才、それでももはや歴史だ。ジミヘンの天才ぶりはアルバムやライブで数多く語...
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Periphery - Hail Stan
Periphery - Periphery IV: Hail Stan (2019) この辺もさほど得意じゃないし、しょっちゅう聴いている音楽でもない。ただ、ユニークなサウンドを出し続けている存在であるのは知ってるし、毎回進化していくスタンスというのも認識しているので新作がリリースされれば何となくは聴いている。どこまでそのアルバムの本質が自分的に理解できるかは自信は無いが、感覚的なトコロでは分かるだろうと。普通に聴いてみてどうなんだろ?っ...
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Bring Me The Horizon - Amo
Bring Me The Horizon - Amo (2019) Summer Sonic 2019でのBring Me The Horizonを見ていて、一体何だこりゃ?とついつい惹き込まれてしまったのを思い出したので、Bring Me The Horizonの2019年作「Amo」を聴いてた。元々はSlipkont的なスタンスを持ったバンドとしてスタートしてて、先日Slipkont聴いてて、どこか似たようなトコロあるなぁ、と思ってたのが潜在的に繋がってた。それもあって聴いたら、これがまたぶっ飛ぶくらい...
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Slipknot - We Are Not Your Kind
Slipknot - We Are Not Your Kind (2019) 常に進化し続けるロックの世界、ひとつのバンドを聴いているだけでもその進化を味わえるのは当然ながら、シーン全体でも進化・分化している。それがもう50年以上続いているのだから今じゃ何がどういう風になっているのかを掴み切るのすら大変。リスナー側からしたら自分が気に入った世界がどこかに必ずあって、そこに居続ければ満足を得られるのだから選択肢の広がりは市場のニッチ化・細...
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Sabaton - The Great War
Sabaton - The Great War (2019) ブルースをひたすら聴いていると他のジャンルの音がどんどんと遠くなる。そしてあまりにも異質なサウンドに驚く事にもなる。基本3コードから発展しているハズなのに、ロックという世界は独特の進化を果たしているし、メタルの世界は更に超越した発展形とも言えるから同じギターを弾くにもまるでアプローチが異なるし、そもそも使うスケールやコードがまるで違う。なるほど、面白い。理詰めで片付...
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Hollywood Vampires - Rise
Hollywood Vampires - Rise (2019) ファイアーバード使いとしてロック的に知られているギタリストと言えばジョー・ペリーだろうか。メインギターにコイツを据えるという人は実に少ないようで、そういう音なのかな、とも思う。ギブソンのギターでもメインに据えられるのはどうしてもレスポール、ES335くらいで他は大抵サブで出て来る程度だから、ミュージシャンはシビアにギターを捉えている事が伺える。その意味ではギターのメー...
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Clarence “Gatemouth” Brown - Gate Swings
Clarence “Gatemouth” Brown - Gate Swings (1997) 自分が認識しているファイヤーバードはいわゆるリバースタイプのもので、世間的にもそちらの方が認知度高いらしいが、最初に生産された際にはノンリバースモデルだった。どういう理由かは分からないが、いつしかリバースモデルが普及して、その方が人気を博したからスタンダートになっていったのだろう。生産数も全然少ないらしく、ヴィンテージの中でも希少度が高いギターとし...
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Lynyrd Skynyrd - Gimme Back My Bullets
Lynyrd Skynyrd - Gimme Back My Bullets (1976) ギブソンのファイヤーバードと云うギターは1963年に産声を上げてからのモノで、一時期生産中止になったようだが、根強い人気から再発されて今でもシリーズ的には発売され続けている人気モデル。その長い歴史の中で幾つも改良され続けているものの、ボディが軽く作られている事から、どうしてもネック側が重くなってしまってバランスの悪いギターとしても知られている。同じような...
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