Archive2019年07月 1/2
Warm Dust - Warm Dust
Warm Dust - Warm Dust (1972) 70年代の英国ロック好きでマイナー路線まで手を伸ばしている所詮コレクター気質の高いリスナーからしてみるとWarm Dustというバンドは割と早い時期に耳にするバンド名であろう。ポール・キャラックのメジャーでの仕事ぶりから入ってくる人もいるのだろうか…、そこからは数多く入ってくるものでもない可能性も高いので、やはりそもそも英国ロック好きが出会うバンドという方が賢明な気がする。自分も...
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The Ace - Five-A-Side
The Ace - Five-A-Side (1974) Mighty Babyの主役だったアラン・キングがギタリストのフィル・ハリスと自身の好みの方向性だったアメリカのフォーク志向、英国的に言えばスワンプ的なサウンド、その後にはパブロックやAORサウンドとして知られていく角度に推し進めていったバンドがThe Ace。後にその手のシーンで活躍することになるポール・キャロックという鍵盤奏者と手を組みポップシーンに駆け上がっていった。ポール・キャロ...
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Mighty Baby - A Jug of Love
Mighty Baby - A Jug of Love (1971) 名のあるバンドが名も無いシンガーのバックを務めるという事もちょこちょことある。レーベルが同じでデビュー作を手伝うよ、みたいな時もあるようだし、単にメンバーの誰かが仲良かったから、と云うのもあるようだ。面白いと思うのはそれを売りにしながら出てくるのはともかく、後の世代にはどちらが名を残しているかによって、納得度合いが異なるという点。バックのバンドよりもシンガーの方...
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Julie Driscoll - 1969
Julie Driscoll - 1969 (1971) まだこんなにカッコ良いアルバムがあるのか、と驚くくらいに幾つもの素晴らしいアルバムに出会う。最近モノも同じように意識的に耳にする事も多くしているが、ここまですぐに「コレ、いいわ」って思える事は多くない。じっくり聴いてもそうなるかどうか分からないが…。70年代の作品だと、大抵その感覚は敏感に働いてしまって、名盤、とは言わないけど凄く良いアルバムや楽曲に出会うとピンと来る。...
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The Keith Tippett Group - Dedicated to You But You Weren't Listening
The Keith Tippett Group - Dedicated to You But You Weren't Listening (1971) 昔はモノの本でしかジャケット写真を見ることがなく、実物はレア盤屋でたまに見かけたものの、ン万円のプライスだったら安い、もう一桁いってる時もあったりとやたらと高嶺の花だった作品が何枚かある。オリジナル盤じゃなければ聴けたかってのもあったのかもしれないが、オリジナル盤以外を見かける事も無かったし、とにかくプレミアムが凄かった...
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Keith Christmas - Fable Of The Wings
Keith Christmas - Fable Of The Wings (1970) 不思議なアルバムやサウンドがこうまで幾つも幾つも見つかるか、聞けるかと云うのも今の時代ならではだろう。昔だったらそこまで情報漁るのも大変だったし、漁ったとしてもそれを聴くには手に入れるしか無いからね、どこで手に入るんだ?ってのから始まる。それが一枚や二枚なら良いけど、常にそんな事してるんだから何十枚レベルで気になるのがあるし。到底そんなコレクターにはな...
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Jade - Fly On Strange Wings
Jade - Fly On Strange Wings (1970) 今の時代ともなるとどんなバンドでも再結成したりメンバーは異なれどもそのバンド名でシーンに復帰したりする事も多いから、唯一のアルバムをリリースした、なんて謳い文句がなかなか書きにくい部分もある。ただ、70年代から00年代くらいに至るまではホント、唯一の傑作アルバムをリリースして、なんてのも多かったし、それこそ幻な感覚があってそれもアルバムの価値を上げていた部分あった。...
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Bridget st John - Ask Me No Questions
Bridget st John - Ask Me No Questions (1969) ロック、という幅の広さとフォークという奥の深さは同じくらいかもしれない。もしかしたらフォークの深さの方が深い気がする。自分的には決してフォーク全てが好きではないし、どちらかと云うと一部のフォークに偏った部分が好きなだけだろうと思ってる。当然ロックでも同じ事が言えて、単純に英国ものとアメリカモノ、ってのもあるし、スワンプ的なのが苦手だったりと好みだから色...
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Claire Hamill - Abracadabra
Claire Hamill - Abracadabra (1975) あまりにも若くしてシーンに登場してくるミュージシャンは、天才的な才能を持っているのだろうけど、自身の中にあるオリジナリティを外に放出することで独自の世界、音楽を創り上げている人もいれば、その才能ではなく、センスやプレイヤー的に天才的だと、音楽性が定まる前に周囲の持ち上げ方によってアレンジが変わってって、本来論でもないサウンドに仕上がっていったりする。本人にとって...
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Fairport Convention - Babbacombe Lee
Fairport Convention - Babbacombe Lee (1971) 牧歌的なサウンドも最近はあまり聴けてないな、と云うのもあって、久々にその辺も漁ってみるかと。それにしてもさほどそんなの詳しい事もないし、適当にと見つけ出したのが王道フェアポート・コンヴェンション。これも昔から定番的に聴いているので数多くのアルバムが本ブログでも登場している。その分彼らのアルバムもライブ盤や発掘盤も含めて続々とリリースされているので、全制...
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Christine Perfect - Christine Perfect
Christine Perfect - Christine Perfect (1970) 「I'd Rather Go To Blind」の名曲さ加減から多数のミュージシャンやシンガーがカバーしてそれなりにヒットを収めている。有名なのはロッド・スチュワートだろうが、チッキン・シャックでもカバーしてたんだな。その流れからかクリスティン・パーフェクト女史の名義でもリリースされていて、これが大ヒット。その成功を受けて急遽アルバム作りが進められて、一気に売ってしまえみた...
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Etta James - Tell Mama
Etta James - Tell Mama (1968) R&Bやソウルの世界がロックに入り込んで来て、その合わせ技が見事に花開く時はものすごいエネルギーとパッションをロックにもたらしてくれる。そこにまた別の世界からのサウンド、例えばブルースやジャズが入り込んでくるとそのエネルギーも組み合わさってくるからユニークなサウンドに仕上がる。それにはそれなりに才能のあるプレイヤーが必要だし、組み合わせられる天才も必要になる。今でもロッ...
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Meena Cryle & Chris Fillmore Band - In Concert
Meena Cryle & Chris Fillmore Band - In Concert (2019) ソウルフルなボーカルに超絶ブルースギターと言うスタイルは特に目新しいものでもない。女性シンガーとブルースギターとなると一気に数が減るので、珍しげな側面が出てくるが無かったワケでもない…、ただ、そこまで本格的な取り組みってのはここ最近なのかも。その辺を狙ってというのでもないだろうが、時代の進み方的にそういうのも普通にコラボできる環境になってきてて...
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Beth Hart & Joe Bonamassa - Don't Explain
Beth Hart & Joe Bonamassa - Don't Explain (2011) アメリカのロック系統はさほど入れ込む事もないが、ブルース系統は当然オリジナルなアメリカ黒人系を聴き漁る。今の時代になると、英国もアメリカもロックもブルースも入り混じっての影響を受けた世代がブルースロックというひとつの方向性で何人もひしめいてて、それがまた皆が皆色々な事にチャレンジしていて面白い。その辺のシーンはロックとは別に、ブルースの発展形、ホワ...
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Jimmie Vaughan - Baby Please Come Home
Jimmie Vaughan - Baby Please Come Home (2019) 特に追い掛けているでもないバンドやアーティストの新作ってのは見かけた時に気になる程度で、後からもそれほど意識していないから、どっかの時点でこんなにアルバム出てたのか、なんて知る方が多い。今回のジミー・ヴォーンの作品「Baby Please Come Home」ってのもアマゾンでたまたま見かけて、へぇ〜、渋いジャケットだしタイトルは何か知った曲名だから多分カバー集かと推測し...
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Roger Daltrey - Who's "Tommy" Orchestral
Roger Daltrey - Who's "Tommy" Orchestral (2019) これでもか、と言わんばかりにまだまだリリースされ続ける「Tommy」。ロックオペラという戯曲が故に様々な形でアレンジされ、演奏され展開され、まさかそこまで続けられるなどと思いもしなかったであろうものの、完全にクラシックの域に入りつつある作品になっている。そして仕掛け人でもあったピート・タウンゼントの手から離れ、ひとつの作品として引き継がれつつある所もま...
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Peter Frampton - All Blues
Peter Frampton - All Blues (2019) ピーター・フランプトンの新作にして最後のアルバムと宣言しての作品「All Blues」がリリースされた。その前からリリース情報は聞いていたので、気にしてたから早めにチェック出来たのは良かったが、どうも病気のために本作を最後に引退するらしい。そして今はUSツアー中、それがまたジェイソン・ボーナムのZeppelinカバーバンドが前座をやってるって事で、Mr.Jimmyの桜井氏がツアー帯同中と、...
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The Devil's Blood - III: Tabula Rasa Or Death & the Seven Pillars
The Devil's Blood - III: Tabula Rasa Or Death & the Seven Pillars (2013) バンドの音だけでオカルト的、聴いている者をどこか恐怖感味わせる雰囲気を出すというのもある種見事な音楽家の狙いとも言える。それもある程度の数の人間を、即ち一般的に「怖い」と思わせる雰囲気なのだから恐怖感というのは音で表せるという事になるのだろう。人間の感覚って面白いな。絵画でもそうだし、高等動物ならではの感覚。そこを突いたサウ...
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Black Mirror - Look Into The Black Mirror
Black Mirror - Look Into The Black Mirror (2018) 遠いヨーロッパの国のアルバムの話を書いているので、実感が無いのかもしれないが、世界的にどうなんだろ?って思うのがアルバムをリリースしました、って言うそもそものお話。アーティストやプロデューサーが作品を一生懸命作り込んで、それを売る、知らしめる、というのは売る人たちのお話になるが、そもそも作り手もその作品を大事に、育てて知らしめていく、みたいなのって...
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Jess And The Ancient Ones - The Horse & Other Weird Tales
Jess And The Ancient Ones - The Horse & Other Weird Tales (2017) 実際変化しているのだろうか、自分の感覚的にそう思っているだけなのだろうか、ロックのアルバムという価値が下がってきている気がする。それは昔はアルバム一枚を何度も聞いたものだし、そんなに次々と消耗していくという類じゃなかった。CD時代を経た今、デジタルになり作る側も簡単になったからかもしれないが、聴く側もイージーに聴けちゃって単なる消耗品...
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Avatarium - Hurricanes And Halos
Avatarium - Hurricanes And Halos (2017) ヴィンテージロックってのは今の時代ならではの出現だろう。ネット時代になって全ての歴史が2次元で並べられる事で、時代を超えた同じ土俵からチョイスして聴ける、見れる、そして新しい出会いに広がる、みたいなところがあって、そりゃ70年代のロックに若者が惹かれるのは当然だろ。熱気が違うし、実験的で野心的、更にギラギラした連中がそこに多数存在していたんだし。そして今の時代...
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Psychedelic Witchcraft - Sound of the Wind
Psychedelic Witchcraft - Sound of the Wind (2017) オカルトや魔術的なものってのはいつの時代にもそこそこの人気があって、常に興味を惹かれる題材のひとつ、それこそ世界が始まってから魔術に頼っていた時代の方が長いし、その名残もあるのだろうから人類ってのは魔術の概念から抜けられないというのも頷ける。占いなんて可愛い事言ってるけど、あれも恐ろしい予言のひとつだし、子供の頃からそういうのに興味を持つのは大抵...
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Wucan - Reap The Storm
Wucan - Reap The Storm (2017) クラウトロックと言えば当然70年代を中心に指すものという認識で、以降となるとクラウトという特別なニュアンスを持つこともなく普遍化、一般化してきた事もあって普通にドイツ出身のバンド、みたいに思われる事の方が多い。ジャーマンメタルなんてのはあるけど、それもいつしかドイツ出身のメタルバンドという呼ばれ方になっていって、結局シーンに出てきた頃は見よう見真似でお国柄の個性も顕著...
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Luciferian Light Orchestra - Luciferian Light Orchestra
Luciferian Light Orchestra - Luciferian Light Orchestra (2015) 徒歩で国境を超える、世界では普通に出来る事かもしれないが日本にいるとその概念は無いからあまり馴染まない。ヨーロッパへ行くとそれも普通だし、日常、とは言わないまでもさほど特別感のある事でもないだろう。だからこそのEUという経済概念になっているんだし。ただ、どうも自分的にはどういう感覚なんだろうってのを思う。別に何てこと無い行動だし、それで...
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Pristine - Road Back To Ruin
Pristine - Road Back To Ruin (2019) ロックって凄いな。世界中に同じようなロックバンドを輩出しちゃってるし、それぞれが進化させているからお国柄も含めてどんどんと新しいのが出てくる。それでいて古くからのルーツも踏襲されているし、正に融合でしかないのだけど、もう50年分以上の蓄積が融合しているからその配分がどれくらいで、なんとなく…ってのがどこの部分なのか分かりにくくなってる。もっともそんなの知らなくて楽...
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Supernova Plasmajets - Supernova Plasmajets
Supernova Plasmajets - Supernova Plasmajets (2017) 文化が進んでいった国ってのはどんどん垢抜けていって諸外国とも交流が盛んになることで文化の壁を超えて様々な融合が果たされ、概ね明るくて大らかな方向に進むことが多い。陰鬱で断定的な世界には進まない事の方が多い気がするもん。そうやって世界は平和になっていけば良いのだが、そうはならないところもまた人間。今回ドイツのロックサウンドを聴いていてその進化を漁っ...
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Xandria - Kill the Sun
Xandria - Kill the Sun (2003) 混沌としたドイツのロックも洗練されていき、当然の如く世界標準に追いつき追い越し状態となった近代となっては欧米のロックという程度の認識になり、ドイツらしさというのもさほど意識される事が無くなってしまった感すらある。その辺は良いのかよろしくないのか…、かすかにドイツらしさというメロディやサウンドの名残などで香りを楽しむレベル感。それだけ洗練されていったって事だが。日本でも...
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Nena - Oldschool
Nena - Oldschool (2015) かなり不定期になるけど、昔好きだったバンドやアーティストの情報をチェックし直す事がある。メジャーどころは何かと情報収集しなくても入ってくる情報でその動向が判るんでほっといても良いんだけど、マイナーなものや辺境の地のものは漁らないと入ってこない。それも忘れてたり思い出せなかったりするから全部把握できないし、今の時点でも忘れているのも多いとは思う。それでもね、どうしてるんだろ...
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Gravestone - War
Gravestone - War (1980) ちょいと時代が後になってしまうので、どうなのかな、って思って聴いてみたら実に楽しめたのでちょいと取り上げてみようと。ここの所聴いているドイツのバンドではあるものの、 Gravestoneと云うバンドの「War」というアルバムは1980年にリリースされている。謳い文句ではドイツのハード/ヘヴィメタルバンドとされていたので、そうなのか、とジャケットのチープさも気になって聴いてみた。自分的に1980年...
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Arktis - Arktis
Arktis - Arktis (1974) 70年代のドイツのロックバンドの世界は恐らく一部のメジャー級のバンドを除けば当然ながらまだまだ英国ロックの模倣をどれだけできるかと云うレベル感でのバンドくらいしか出てきておらず、シーン自体が未熟だった事は否めないだろう。だからと言ってダメとか価値が無いという話じゃなくて、その時代性と同時代のロックというものの捉えられ方の違いがユニークだなと感じるって話。聴いてる音は英国ロック...
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