Ramones - Live, January 7, 1978 at the Palladium, NYC

Ramones - Live, January 7, 1978 at the Palladium, NYC
Live, January 7, 1978 at the..

 年末最後を締めくくるに相応しいアルバム…なんて考えててもそんなの思いつくはずもなく、アレコレと多岐に渡ったアルバムをひたすら聴いているから、たまたま今年はコイツが選ばれてるってだけになるのだが、まさかこういう締め括りになるとはね。流れ上そのヘンになるかもな、とは予測していたが相変わらず振れ幅が広くて先が読めないブログなのだ。それでもがっちりとロックらしいバンドで締め括れるのは嬉しいね。

 Ramonesの発掘ライブ盤になるんだけど、1978年1月7日のニューヨークでのライブがラジオ放送される素材となって、実際に放送されていたらしくて、そのソースがオフィシャルからリリースされたという代物で、再発されてもいるみたいでこの手のって海賊盤なのかオフィシャルなのか境目が難しいんだけど、元々の方がビクターから出てたからオフィシャルなんだろうと思ってここで登場です。「Live, January 7, 1978 at the Palladium, NYC」ってタイトルで出ているのかな、立派なオフィシャルライブアルバム「It's Alive」の一週間後のライブってことでほぼテンションは変わらない、正に全盛期のライブそのままをパッケージしているという代物だからそりゃもうね、圧倒的なスピード感と勢いですよ。どうしてこんだけ同じ曲をひたすら垂れ流しに間違えずに演奏出来るのか、ってくらいには凄いライブ。もちろんバンドのエナジーの塊でしかないけど。

 ホント、良いアルバムを幾つもリリースした後の一番充実している時期のライブだから曲もベスト選曲がひたすら流れてくるし、「1,2,3,4!」で開始するバンドも凄い。ラモーンズって不思議でさ、もちろんハードなパンクで3コードをひたすら掻き鳴らしてるってのは事実なんだけど、メロディラインがキャッチーでしっかりしててさ、際立った歌のラインが軽やかに流れてくるんだよね。3コードっても実はそれだけなハズもなくてマイナー調なんかも割とあるし、当たり前だけどしっかりとしたミュージシャンなんです。そこにこのパワーだ。それが思い切りたっぷりと息つく暇もないくらいに立て続けに音の洪水が攻め立ててくるもんだからもう圧倒。何も考えられずにただただひたすらロックのエネルギーに圧倒される。凄い。これがロックだよ。

ご挨拶

早くも2018年末、2019年へと移ろうとしていますが、いつも閲覧いただきありがとうございます。
まだまだ書けてないアルバムも多数、新たな刺激もあるので相変わらずのこだわりのロック好きのまま続けて行きたく思います。
2019年もまた好きに書きまくります♪

フレ

Sex Pistols - Great Rock 'n' Roll Swindle

Sex Pistols - Great Rock 'n' Roll Swindle (1979)
Great Rock 'n' Roll Swindle (2012 Remaster)

 年の瀬押し迫っても当然普通にロック聴いてたりするんだけど、まさか今年の最終段階でこんな作品を聴くことになるとは思いもしなかった…。ただ、思いついてアレコレ調べてみると、ってのはさ、昔知った時は若すぎて、ってのともう30年以上前のお話で情報だって定かなものは無かったし、誰かの何かの噂話程度でしか無い時代だったから、そのくらいの情報量の中でこのアルバムってさ、みたいな話なワケ。それが今じゃキチンと整理整頓されて、Webでもなるほど、そういう事だったのか、ってことも分かってきて、自分からしたら何だ、そうだったのか、じゃ、まるでバンドのアルバムじゃないんじゃないか、と。

 Sex Pistolsの1979年リリースのサントラアルバム「Great Rock 'n' Roll Swindle」。正しくサントラアルバム、ってワケで、2枚組のセカンドアルバムではない。ピストルズってのはやっぱりアルバム一枚で散ったバンド、っていう事なのだ。さて、そうするとシド・ヴィシャスっていう無茶苦茶な若者の出番は?となる。ファーストアルバムではベースはポール・クックだし、それでアルバム一枚しか出てないワケだから。脱退した後に新たなベーシストとして入ったがシド・ヴィシャスなんだけど、活動期間は短かった。それでもインパクト絶大だったって事だ。その一部がこの映画のサントラに入ってて、必殺の「My Way」は圧倒的なインパクトを放つ映像と共に見ておくとどんだけ役者だったかってのも分かる。ホント、無茶苦茶だったけど。

 はて、このアルバム、ジョニー・ライドンは不参加どころか使ってくれるな、というスタンスで、有名なマルコム・マクラレーンがホントに作品としてだけ作り上げてピストルズの名前を使っての作品ってことだから、中身も無茶苦茶。それはそれで面白いなんて話もあるけどさ、それは分かる。サントラだから良いんじゃないか、ってのも。ただ、面白くないしなぁ、ドキュメンタリー的な意味合いでもあるから分かるんだが。何回も聴くってことはなかった。今でもそう思う。ただ、このアルバムってそういう意味でリリースされたんだ、と知ってからはずいぶん納得できる作品ではある。



Nirvana - In Utero

Nirvana - In Utero (1993)
IN UTERO

 ロック史に於いて、シーンの流れを劇的に変えてしまうというインパクトを放つバンドやアルバムの登場ってのはいくつも挙げられるが、ほとんどの場合がそのバンドは短命に終わるというものだ。その人の命も、と言う方が正しいのかもしれないけど。そういうロックの悲劇的スターってのも神格化されて伝説になっていくことも多かったが、今の時代はそこまでは無いと思う。ただ、そういうアイコンの果たす役割は大きくあって、当然ロック好きな連中の会話のネタにもなるワケだし、その解釈の違いなんてのも出てきて面白い。

 Nirvanaの3枚目のアルバム「In Utero」は1993年にリリースされているが、面白いことに前作の「Nevermind」ほどのインパクトは全く無かったようだ。それでも成功者として追いかけ回られ、精神に破綻をきたしていった天才肌が故、の悲劇は起きるのだが、このアルバムを聴いている限り、その後数年したらずいぶん落ち着いただろうなぁとも思う。ってのも、改めての話にはなるけど、時代が過ぎ去ってから聴くこのアルバムの出来栄えと存在意義ってのがどうも中途半端と言うか、当然ながら前作ほどのインパクトは放っていないし、それでいてグランジの雄と言われる中でのグランジって音の方向性を示唆しているものでもなくずいぶんと普通にロックアルバムしている作品に聞こえてくるからだ。

 安っぽいギターを思い切り歪ませて静と動の対比による破壊力、ギターソロなんぞはなくただただパワーと退廃的なスタンスでファンを魅了していくしかないのだからそりゃいくつもバリエーションを並べるのも難しかろうと。結果的にギターソロも入ってくるし、曲構成だってそれなりに展開していくし、楽器演奏のテクニックには頼れないから結果、普通のロックバンド的な方向性になるのも分かる。パンクと同じ衰退を一瞬で辿っていった、とも言えるのかもしれない。それでも市場に残したインパクトは絶大だったんだが。このアルバム、当時もちょこっと聴いたけど全然残らなかったんだよな…。



Dinosaur Jr. - Green Mind

Dinosaur Jr. - Green Mind (1991)
グリーン・マインド(紙ジャケット仕様)

 90年代初頭のグランジの波は当然リアルタイムで流れていったものだけど、そこまで自分的には影響無くって脇をすり抜けて行ったようなものだった。ところがロックシーンそのものには大いなる影響を与えていって、それまでのロック感を完全に否定、撃破して退廃的な時代を象徴するかのように世間に流行していった。90年代は正にいろいろな意味で暗黒の時代だったし、退廃的な時代だったとも言える。一方でコンピューターやインターネットがどんどんと進化して普及していった時代だったにも関わらず、だ。この相反する事実は何か不思議な気がするんだけどね。

 Dinosaur Jr.の1991年作「Green Mind」は彼らの4枚目のアルバムで、ほぼ主役のJ.マスキスがすべてを手がけているアルバムとのこと。さほど当時から興味がなかったので売れてたのは知ってたけどアルバムをじっくり聴いたこともなかったし、グランジ一派なんだろ、っていう勝手な思い込みだったんだよ。ところが聴いてみれば何か妙。特に今の時代なんかにコレ聴くとグランジなんて冠はすっかり忘れてるから、多様なサウンドが詰め込まれたバリエーション豊かなアルバムという聞き方にもなる。冒頭の疾走感溢れるロックソングからアコースティックで疾走していく曲もあり、メロディアスに奏でられるサウンドもありと、結構ロックの奥深いトコロまでやっている感溢れる作品で、時代に乗って出てきたけど、その実しっかりとクラシックロックの影響は受けているというのが分かる作品。

 時代に迎合した、と言われてもいるけど、実際はかなり先取りしていて、彼らこそがグランジの最初なんじゃないか、なんてのも思える。アルバムリリースどころかデビューそのものも80年代なワケで、キャリアもありきでここに到達しているワケだから。80年代にこれは受けなかっただろうなぁというのはあるから、やっぱりそういうのは時代が待っているんだろうよ。ちょいと粗雑過ぎるキライはあるけど、普通にロック的に勢いあるし、結構スタンダードにロックの概念に則った作品で売れたのも頷ける快作。



Sonic Youth - Dirty

Sonic Youth - Dirty (1992)
Dirty

 年の変わり目、いろいろな事の変わり目でもある。それによっての楽しいことや辛い事もあるし、新しい事への期待と失うことの恐怖も同時にある。それでも前を向いて行くしか無いというのも人生、そしてロック。ロックもさ、終わってると言いつつも何かしらのアイコンがその時代時代に誰かしら何かしら出てきてロックというものを語るかのように尽きていくものだ。そういう事の繰り返しながらも確実に遺伝子が進化して残されていくのもこれまた面白い。だから最先端のロックって聴いてても面白いんだよ。どっか刺激的だし新鮮だし。それが味わえなくなったらちょいと面白くない。

 Sonic Youthの1992年リリース作メジャー第二弾アルバム「Dirty」は今聴いても実にクールだ。こういう形でのロックの表現ってのは当時でも最先端だったし、今聴いても古さをまるで感じることなく、斬新な刺激を味わせてくれる一枚。割と当時から聴いてたんだけど、前作「Goo」の面白さの方が好みだったからこの「Dirty」はちょいと地味じゃないか、って印象を持ってた。メロディにしても音にしても割とはっきりしすぎていたと言う感じ。ところが時代を経て聞き直してみるとこれが超絶クールなパンクに仕上がっていたことに気づく。グランジ寄りというのもあるけど、そもそもグランジってのもパンクから更に発展してるもんだから、こういう悲壮感やノイジーなトコロでの一瞬キラリと光る瞬間の美しさみたいなのはソニック・ユースならではのスタイルじゃないかと。

 ベースボーカルのキム・ゴードンの歌の時はより一層そういうコケティッシュなセンスを感じる事が多くて、音楽としてのスタイルに加えて一層の高みに到達している部分がある。ノイズなのにポップ、アバンギャルドなのにポップ、疾走感あるのにクール、ライブだったら耳をふさぐくらいの音なのに普通に流しておきたくなる音のセンス、どれもこれも不思議なバランスで成り立っているパンク、パンクよりももっと進んだ言い方の方が良いんだろうけど。オシャレなんだよね、ホント。ずいぶん久々に聴いてまた何かこの良さに取り憑かれてきた(笑)。







Starcrawler - Starcrawler

Starcrawler - Starcrawler (2018)
Starcrawler [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック3曲収録 / 国内盤] (RTRADCDJP890)

 脈々と受け継がれているロック的遺伝子、70年代から続いているシーンでのバンドを聴いているとホントにそう思う事が多い。ただ、その時その時のシーンを彩ったバンドがその後ずっと残っているという事が多くはないというのも事実で、だからこそ消耗品的と言うか、短命な一時期だけの花火を上げたような感触もあるんできちんと受け継がれているのか、ってのも思う。単純に毎回破壊されて、また同じプロセスから創造されているだけで学習していないという言い方も出来るのかな。だって、皆そんなに昔のなんか聴いてないし、ちょこっとシーン周辺の音を聴いて自分たちでやってみたらそうなった、みたいなのが多いんだから、学習で得ているものではなく、本能的にそうなる、っていう方が説明しやすい気がする。

 Starcrawlerという女性ボーカルの狂態をフロントにしたパンクバンドの2018年のアルバム「Starcrawler」。デビューアルバムになるんだけど、これはもうね、PVとか見た方が早いのかもしれない。別にイギー・ポップを知ってて、とかシド・ビシャスを知っててって言うんじゃなくこういうパフォーマンスなワケだからさ、本能的にこういう狂気ってのをパフォーマンス化しているんだよ。ロックシーンからしたら久々の登場、という事になるのだろうけど、本人はこういうパフォーマンスを自然にやってる、もしくは本能に従ってやってるってなだけだろう。思い切りパンクなスタイル。ここ何十年もこういうのってほとんど居なかったから斬新だろうよ。

 一方アルバムに入っている楽曲といえば、荒々しいギターの歪んだ音を中心にしてはいるものの決してうるさいというサウンドではなく、しっかりとパンクなエッセンスはあるもののもっとキャッチーさを持ち合わせてて聞きやすく仕上がっている。だからアルバム的にはあのパフォーマンスに騙される事なくもっと普通にStarcrawlerってバンドのサウンドを味わうことが出来てよろしい。やっぱりね、面白いパンクな音です。そりゃ狂気も宿るだろうよってのが分かる曲も多いし、理屈抜きに格好良い。そういうモンだ、ロックは。






Wolf Alice - Visions of a Life

Wolf Alice - Visions of a Life (2017)
Visions of a Life

 60年代からずっと英国のロックシーンは常に革新的で先頭を走ってきている。もちろん他の国から新しいものも出てくるしいつもいつも英国が一番ってワケじゃないけど、大抵ロックシーンと語る時の中には英国は真ん中にある。今でも英国ロックシーンってのがあって、どこかかならず新しいし、聴くとやっぱり英国でしか出てこないんだろうな、ってのが多い。それがひとつふたつじゃなくて、シーンとして成り立つって所に深みがあるのだな。常に新しい事にチャレンジしている、融合させているみたいなバンドがあるってことなんだから文化とか民族的なものとも言えるのかも。ちょっとシーンを聴き漁っているとすぐにそういうシーンに出会えてしまうのだから凄い。

 Wolf Aliceの2017年二枚目のアルバム「Visions of a Life」。もうねぇ、こういうの、って英国以外からは出てこないです。実に魅惑的で斬新で意外性に富んでて素晴らしい作品。音楽的にどうのとかバンド的にどうのってのよりも、こういう革新的なのが出てくる事に賛辞を述べるってトコだ。どういうんだろうな、これ、エリー嬢をフロントにしたオルタナバンド、という括りになるのだろうけど、かっ飛んでるからなぁ…。ノイジーでもありポップでもありケイト・ブッシュでもありダンサンブルなデジタルビートでもあり、根本はパンク的なスタンスだし、トランスでもあるし一体どういうセンスしてたらこういうのが出来上がるんだ?ホント、天才としか思えない音作り。

 冒頭からそんな驚きの印象を持ちつつも、どの曲でもそういう驚きが繰り広げられてて、それでもキャッチーなポップさはもちろん持ってて歌声そのものは結構可愛らしく歌ってるし、何とも浮遊感と透明感溢れるささやき声が聴かれるのだな。ロック的な迫力があるか、ってぇとそういうんでもないんだけど、根底にそれがしっかりとあるのも分かる。一方ポップスだろ、って言ってしまえばそれまでなのかもしれない。感性的に勝手にロックを感じるだけで、普通に聴けばちょいと変わったポップス、なのかも。ん〜、でも、なんかやっぱ凄いヘン。多分天才的。心地良くそんな事に惑わされながらもアルバム一枚丸ごと簡単に聴けてしまう素晴らしさ。





The Amazons - The Amazons

The Amazons - The Amazons (2017)
The Amazons

 いつからか英国ギターロックシーンみたいな感じで言われるバンド郡が出てきて、ルーツを漁ればそりゃ皆同じ様なバンドからの派生ではあるんだけど、自分的にはどうにも入ってこないというのが多い。恐らくギターを奏でているのはそうなんだけど、曲を奏でるのに必要なギタープレイ、コードプレイになっていて、それを歪んだ音でかき鳴らしているという方が強くて、ギター本来のカッコよさ的な所を弾いているんじゃないから、っていう事でギターバンドと言われている割にはギタリストバンドじゃないよな、ってのがあって好まない傾向が強い。嫌いじゃないんだけど、どうもポップ傾向だから、ってのもあるかな。まぁ、いずれにしてもロックでのギターとは異なるような気がしててね、本能的に自分には入ってこないんだろうと。

 The Amazonsというこれもまた2017年にシーンに登場してきたバンドのファーストアルバム「The Amazons」で、見事なまでにギターロックそのまま。結構ロックに軸足置いてる感じな作品に聞こえている。バンドそのものもポップシーンよりもロック志向が強いようで、ワンマン体制に近いのかな、聴いてると結構気合を感じるんで面白そう、と思えるよね。その分楽曲レベルの話になると、どこか記憶に残りにくい印象はあるが、それこそがロック、か。こういうのって聞きやすくて良いんだろうな。新人バンドとは思えない堂々とした作風ぶりで、どんな方向性に進んでいってどういうバンドになってくのか、ちょっと楽しみではある。

 昔で言う普通のロックってのをそのままやってるバンドで、それこそロックが一般的になったという事でもあるけど、その意味では頂点に近いトコロをやってる。既に人気もかなりのものになってきてて、フジロック来日でもトリ飾っちゃうんだから早くも素晴らしいバンドになっていったものだ。確かにそういう会場で聴いていたら気持ち良いんだろうなぁという楽曲も多い。やっぱり大衆化するロックってのは必要だろう。これもまただからそれが好きか、ってのとは異なる話だけど、アルバムにしてもバンドにしてしっかりと出来てて見事なものだ。





The Sherlocks - Live for the Moment

The Sherlocks - Live for the Moment (2017)
Live for the Moment

 自分的にはさほど好きではない音だけど実によく出来ているアルバムやバンドってのは多々ある。聴いててすごいなぁ、よく出来てるなぁって思うけど好きかって言われるとそんなことない、好みではないって話ね。そういうのって何でもあるし、だから、って話だからさ。もちろん聞かないでそうは言わないけど、聴いた上での自分の好みってヤツ。ただ、あまりにも良く出来てるとそれは好みを超えるってのもあるんで、好きじゃないけど結構聴いたってのはあるのかな。それって好きってことじゃない?って話にもなるけど、そうじゃないんだよ、アルバムが良く出来てるから聴いてただけで好みじゃないって事ってのがあるのだ。

 The Sherlocksって2017年にシーンに登場した英国のロックバンドのファーストアルバム「Live for the Moment」。まだまだ若いよぉ〜、ホント。それでこんだけの王道英国ロックを堂々とカマしてくれるという新人バンド、とんでもなく大物感漂ってて、自分的にもそんなのナメてたんだけど、聴いてみたらもう驚き。何だこりゃ?ってくらいに素晴らしいサウンドをこれでもかとばかりにアルバムに詰め込んで聴かせてくれるファーストにしてベスト盤って言わんばかりのアルバム。どう言うんだろうな、キャッチーでポップ、且つしっかりとロックしててギターも絡み合ってるしサビやらも皆で歌えるというか、さらに大騒ぎできそうなコーラスラインもあったりと非の打ち所がまったく見当たらないレベル。ギターもさ、ストラトとテレキャスの絡みで結構格好良いんだ…、テレキャスがリードしてるのも良いし、ギターバンドとして見てもなかなか楽しめるバンド。

 楽曲はこれがまた凄い。ホント、二十歳そこそこの連中連中が奏でるレベルじゃない。Oasisがスタジアムでやってたような雰囲気をそのままやってて、大観客がそれを叫んで歌ってるっていうシーンが容易にイメージできちゃうくらいの楽曲で、素晴らしい曲ばかり。ビートを効かせててギターもシャリーンって鳴っててフックはしっかりしているし、抜けた歌の聞かせ方も他に類を見ない大衆性を持っている。これはもうブレイクしていくだろうなぁ…って。んで、冒頭の話、これが好きかってなると、ちょっと考える(笑)。Oasisもそうだけど、同じ様な感触を持ってるんだよ。でも、聴いて損しないアルバムだよ、凄いもん。





Derdian - DNA

Derdian - DNA (2018)
DNA

 メタルを聞かない人にはわかりにくいのかもしれないけど、今のロックの世界で最もバリエーション豊かなサウンドを奏でることが出来て実験すらも出来て、更になんとでも融合できる可能性があるのがメタルというジャンル、と言うか歪んだギターととてつもないテクニックを必要とするドラムやベース、それはスピードもリズムも含めて、という技術への挑戦という意味でもメタルが役に立っている。だからひとつのシーンが大きく形成されているんだけど、やっぱり万人が思う「うるさい」ってのはその通りなので、何を求めるのか、によって大きく好みが変わる。クラシック楽器を奏でる人でもメタルを聴いて挑戦しようと思ったらかなり面白くなるだろうし、今の所ジャズメタルってのは聞かないけど可能性はあるんだろうと思える。ロックは融合の歴史、今その母体にメタルがあるというだけだ。ロック側ではあまりおもしろい融合が果たせてないからね。

 Derdianというイタリアのバンドの2018年リリース作「DNA」。いわゆるクサメロと言われるバンドの作品で、自分的には結構この手の音は嫌いじゃないってのも分かったから何気なく聴いてるんだけど、やっぱりすごいメロディアスでボーカルなんかも伸びやかに歌い上げてるから気持ちよさそうでさ、コーラスなんかでもみんな気持ち良さそうだから聴いてても心地よい。メロハーとどう違うんだろ?やっぱりドラミングのスピードの違いくらいだろうかね、いずれもきれいなボーカルメロディラインと、正に歌手、的な歌い上げるパターンで、バックは変拍子とかほぼなくて気持ち良くのりの良いビートでひたすら流れていく、毎日聴いてたら飽きるけどたまに聴くとこういうのっていいなぁ〜って思う。

 このジャンルも結局は数多くのバンドが残らなかったけど、イタリア…強いな。もともとがこういう世界観のある国なんだろうかね、仰々しいのはお手の物なのでこのバンドもそのDNDを正に受け継いでいる。ギターのみならずピアノが所々入ってきたり、とにかく流れるように、ほんとに記憶に残らないくらいに音が流れてって心地良さだけを残す、みたいな美しい旋律の塊、正にクサメロ代表なアルバムで、もうお腹いっぱい(笑)。





Leaves' Eyes - Sign Of The Dragonhead

Leaves' Eyes - Sign Of The Dragonhead (2018)
リーヴズ・アイズ『サイン・オブ・ザ・ドラゴンヘッド』【通常盤CD(日本盤限定ボーナストラック収録/日本語解説書封入/歌詞対訳付)】

 2000年前後のバンドってもう18年前くらいのお話だからそりゃ一時代回った感あるくらいの時の流れではあるから、そうするとこのブログ始めた頃に知ったバンドなんてのももうベテラン以上の存在になってるってことか。道理で…と思ったりもするが、いやアマゾンでアレコレ見てて懐かしい名前だななんて見てたりするけど、それもついこないだじゃなかったっけ?なんて気がしてて、実は15年くらい前、みたいなお話。ゴシック・メタルにハマったのは十数年前の話なんだよなぁ、その頃ワケ分からず、こんな世界あるのか〜ってアレコレ聴いてて割と自分なりのサイクルに入ってきてて結局残ってるのはいくつかのバンドになるけど、それでも周囲のバンドだってしっかりやっててシーンに残ってる。だからちょこちょこ目立つんだね。

 Leave's Eyesの2018年7枚目のアルバム「Sign Of The Dragonhead」。YouTubeとか見てふとボーカル替わってるよな?って思ってね、聴いてみるとこれがまた凄く上手いんだけど、最初はかなり違和感ある歌声だった。聴いているとそういうの無くなるけど、なんつうんだろうな…、濃い歌声ってのかしつこい歌声ってのかアネク嬢とはもう真逆とも言わんばかりの粘っこさがある…、まぁ、ターヤなんかも近いものあるが、っていう感じ。別に悪くもないしそうか、ってお話だから過去のリブ嬢にこだわらなければ普通に聞ける。バンドの音そのものも相変わらずノルウェーに根ざしたバイキング的サウンドなるゴシックメタル的なスタイルのままだし、それこそが個性で、ボーカル替わってもその路線は変わってないからね。だからリブ嬢の描いた世界観そのままが引き継がれている状態。

 本作、いつも通りの展開なので多少飽きてきちゃう感はあるが、ユニークだなぁと思うのはヴァイキングメタル的なサウンドを男女ボーカルで展開出来ているという新しい試み。昔はゴシック風味で美女と野獣やってたけど、ここではヴァイキング世界でやってる。バンドの持つ基本的なメロディはノルウェーの民族旋律でもあるから違和感なくアルバムにも馴染んでてハイライトかも。まだまだそんな小さなトコロでの楽しみをいくつか味わえるのはよろしいね。







Vuur - In This Moment We Are Free - Cities

Vuur - In This Moment We Are Free - Cities (2018)
In This Moment We Are Free - Cities

 面白いもので、同じ楽器編成と人数で同じ様な音でバンドやって音を出しているんだけどその実全然異なるサウンドが出てくるという…、普通に考えてみればどうしてそうなる?みたいな話だよ。それはでも絵画でも何でもそういうモンだからプロとか才能とか技術みたいなのも含めて人間の面白いトコロで、つくづく不思議ながらも当然出し、逆に全く同じのなんてのも出てくるワケじゃないからね。ロックやポップスとかについてはさ売れるか売れないかってのもあるから似てくるはずなんだけど、それだと売れないし、複雑な要素が絡み合った芸術のひとつと捉えれば理解しやすいか。

 90年代に一世を風靡したThe GatheringのAnneke van Giersbergen姐さんの歌声とゴシックメタル、これこそが、と言われて絶賛されてThe Gatheringのひとつの方向性がそのジャンルと時代を決定付けたとも言えるくらいだった。まぁ、リアルタイムでは全然耳にすることもなかったから決してメジャーな部類ではなかったとは思うけど、それでもメタルシーンがひとつの世界を形成してきた、またヨーロッパのシーンが世界に出てきたというひとつのきっかけともなるバンドだった。当然10年以上の間には色々あって、音楽の方向性も大幅に変わったりして今でも一応バンドは継続しているようだけど、Anneke van Giersbergenhaは既に脱退済み、バンド在籍中からソロアルバムをリリースしてたりしてさすがに紅一点のボーカリストさんはアイドル的活動も実施、曲にしても結構ポップにも挑戦したりと一応世間を一通り巡ってきたんじゃないかな。それで今またここでVuurというバンドを組んでの最初のアルバム「In This Moment We Are Free - Cities」をリリース、これがまた見事なまでに20年前に遡るかのようなゴシックメタルそのものを展開してくれている。

 やっぱりAnneke van Giersbergenの歌声は素晴らしい。これこそゴシックメタルの歌声、と言わんばかりの透明感と抜け具合、唯一無二の透き通り具合はバックがどんだけヘヴィになっても思い切り突き抜ける。そして楽曲の方も当然ながらのドラマティックなゴシックメタル感あふれる重々しいテンポで繰り広げられその上を伸びやかにAnneke van Giersbergenの歌が舞い上がる。素晴らしい。ひと時代を経て聴くこの美しさというかゴシック・メタルの持つ美女と野獣的な相反するスタイルが美しい。フック的にはもうちょっと、とは思うけどそれでも何度か聞きたくなる魅力を十二分に備えた作品で、さすがのAnneke van Giersbergenの素晴らしさがホントに光り輝いている作品。2019年4月に初上陸?みたいだね。





Striker - Play to Win

Striker - Play to Win (2018)
Play to Win

 昔のロックバンドだったら10年もやってたら大したモンで、それだけで歴史を作ってたLed ZeppelinやBeatlesなんてのもあるワケだし、10年という時間はそれだけの重みと長さがあったものだ。ところが今の時代、アルバムデビューして10年やってます、ってのも、だからどうした?ってレベルの知名度や人気、存在価値や扱われ方なんてのがある。全くどうなってるんだ?って言う気がしないでもないけど、それも分からんでもない、ってのが悲しい。要するに物量がありすぎるんだよな。バンドの数が星の数ほどあるからリスナーの好みがニッチ化してってビッグなバンドってのが出にくくなってるし、昔の大物はまだ存命中だし、そう考えていくとかなり飽和状態なんだよね。ただ、悲しいかな消耗品でもあるから常に新しいのは求められるという事実、歴史に残る消耗品、なんだけどな。

 カナダのエドモンド産のStrikerが投じる5枚目のアルバム「Play to Win」はもうアルバムデビューして8年経過して5枚のアルバムまでリリースしているのだが、どんだけその地位と名誉を授かっているのだろう?この5年くらいに出てきたバンドと同じ様な扱いや並べられ方で、例えばNWOTHMの〜とかに紛れて形容されるのだろうけど、キャリア結構皆違うんだよね。それでもシーンに出てからがリスナー側のキャリアだから同じ括りで形容される、それも良いこともあるから必ずしもそこから逃れる必要もないが…。いや、何だっけ?このアルバム、その8年キャリアバンドの力作でもあるから当然洗練されていて格好良い。往年のメタル、っつうかハードロックっつうか、この辺のバンドの音って面白いなぁって思うのが、メタル的でありながらもパッション的にはロック、という感じでその融合が新しいってのかな、そこにロックの初期衝動が加わるという美味しいところ取りなワケ。だから新しく聞こえてくる。

 案外ありそうで無いと言うか、あるんだけどエッセンスが変わってきてるということが分かってきた。バンド側もそういうのが洗練されてきて、面白い音になってきてる。穿った言い方しちゃうと、ギターソロももっとあって良いんじゃないとか曲ももっと展開作って良いんじゃない、とかね、サビとかこだわらないでさ、メタリカみたいにやっちゃえば良いのに、とか色々あるけど、そういうのも含めて個性とキャッチーさみたいなのをバランスよくブレンドさせている感ある。カナダのバンドだからヨーロッパ的な方向には向かないだろうからなぁ、それでこんだけストレートに進むってのは分かる。ん、単純にカッコよく楽しめます。





Enforcer - From Beyond

Enforcer - From Beyond (2015)
From Beyond

 昔ロックってのは若者の初期衝動の表現手段としてひとつの有効な手段で、だからロックに救われた、みたいな話があるワケで、要するにロックに気づかなかったらその初期衝動ってのをどこに向けたら良いか分からなかったからってなモンだけど、そりゃそうかもな…などと自分も含めて思う。スポーツで快活に!なんて到底考えられないし、かと言ってバイクや何やらって方向も違うしさ、その辺に行ききれない中途半端さに気づくと悲しいかな、ロックの標語でもある「Sex, Drug & R&R」に魅力を感じてしまうワケよ。だって、ひとりで触れていくにはとってもイージーでしょ?だからそういうのがあったワケ。ま、今の時代がどうかは知らん。

 スウェーデンのEnforcerが2015年にリリースした「From Beyond」。NWOTHMの世界では一番の人気者、と言われているんで多分そうなんだろう。そしてこのアルバムが4枚目になるみたいだけど、かなりの傑作として語られているし、確かに自分で聴いていても物凄くバランスの取れた、そしてジャンルを代表するサウンドを持ったアルバムかも、って思う。あまり気にしたことないけど、どのジャンルでも多分そのジャンルのすべてを網羅したアルバムやバンドってのが代表的なバンドだったりアルバムになったりするんだろうね。難しいのはそんなのリアルタイムでそのシーンに居たら何が中心の音なのかは分からないから、バンドとしてはそういうの分かりつつも自分たちを信じて音作りを進めていく以外はないだろう、というあたり。常に孤高の道を歩むものなんだからある種起業家だよね。

 さて、このアルバム何が良いって、ホント、硬軟強弱静動みたいなのが見事に詰め込まれてて、スピードチューンや破壊力のある曲ってのもオープニングからカマしてくれて、おぉ〜って思うし、その後の繋がっていく曲もちょいと異なったトーンだから同じの聴いてる感なく、気分がちょいと落ち着く。そしてまた雰囲気変わってって、ボチボチって時にちゃんとハイトーンバリバリのキラーチューン持ってきてさ、さらにバラードなんかもきちんと入ってて聴いている側を飽きさせずにきっちりと取り込んでる。その完成度の高さは見事なもので、もちろん曲やメロディも勢い溢れる縦ノリ感あるのも多いし、いやはや素晴らしい。勢いだけの作品だと飽きるけどこういう作りになってるってのは見事。ボーカルがやたらとクラウス・マイネ的ってのは個人的にはちょいと耳につくんだけど、血管ブチ切らして歌ってるのも分かるから黙る。やっぱり格好良いバンドでこの界隈で一番人気なのも納得のバンド、アルバム。







Skull Fist - Way of the Road

Skull Fist - Way of the Road (2018)
WAY OF THE ROAD

 ある程度の周期的にそれぞれ気にはしている音楽ジャンルらへんをチェックしているとそれなりに時間が経過しているのもあって何となく新しい発見なんかもリリースされていて、へぇ〜なんて思って見つけて聴くことも割とある。古いロックばかりをひたすら聴いてまとめ上げておきたいっていうのも当然あるんだけど、どうにもその作業が置いてけぼりになって新しい刺激を求めて聴いていく傾向もあるし、そういうのもあってなかなかエンディングの見えない展開になっている昨今、以前ほど考えずに聴いて書いてるから無茶苦茶感はあるんけど、今の所どこかの何かのジャンルにハマってるってのが無いってだけですね。そのうちまた何かハマるでしょ。

 NWOTHMバンドの一群ってもさほど自分は知らないから聞きかじったことのあるバンドを探してそこから広げていくんだけど、久々にこの辺漁ってるからか結構新作出してるんだ、ってことでSkull Fistってカナダのバンドの2018年リリース作品「WAY OF THE ROAD」ってのを。これまでの絵画的ジャケットから一新、ダサダサのメンバー写真でアルバムジャケットを飾ってきたという自信作、とも言えるアルバムなのか?バン一台でメンバーでドサ回りしてるぜ、って昔ながらのロックバンドストーリーがそのまま見えるんだけど、今の時代でもそうなんだね。ちょっと面白いな、と。そりゃま、大してやってること自体は変わってないんだからそうなんだろうが、相変わらずそういうのがあって微笑ましい。日本でもそんなの残ってるのかな?そんな事を思いながら聴いているんだけど、こんなにボーカルさんってロニー・ジェームズ・ディオ的な歌だっけ?ってちょっと狐につままれた感を味わってる。いや、こんな歌だっけ?声だっけ?ってクレジット見てもそのままだし、ん〜ってアレコレしてるとどうやら喉を痛めて長期療養していたらしいってことで歌い方とか声色が変わったのかもしれないな。こんなスマートな歌じゃなかったような…って前のアルバム聴くともっと野性的だもん。やっぱそうなんだ…。

 ってな事を感じつつも楽曲の方は…と書きたかったんだけど、楽曲の方もかなり落ち着いた感たっぷりで、スピードキラーチューンが炸裂、なんてのはそう多くもなく割とこなれているサウンドが多いような気がするな。アルバム収録曲の曲順とか配置の関係だけでもなくって実際そういう曲が減ってる。それよりもバンドの炸裂感がなぁ…、大してメタルシーンなんて知らない自分がそういうのも何だけど、ちょいと残念、4年の時は彼らを大人にしてしまったのかもしれない。決して駄作じゃないだろうし、彼らなりに全力を尽くして作っているし、復帰作だから気合も入ってる作品だろう。ただ、求めてた炸裂感が印象違いというだけで、何度か聴けば納得するのかも。ま、いいや。





Monument - Hellhound

Monument - Hellhound (2018)
HELLHOUND

 たまにこのブログの記事を見直したり別館のメンテして読み直したりすることがあるんだけど、誤字脱字結構多いなぁとシミジミとね、勢いで書いてそのままアップしてるからそりゃそうなんだけど、恥ずかしいっつうかしょうがない、っつうか…。読み直して発見してもiPhoneなんかで見てる場合が多いからすぐに修正できるモンでもなかったりするし、後でって思ってても当然忘れてるから結局そのままになってる始末。出来るだけ書いた時にチェックするようにはしてるんだけどな。まぁ、過去記事を真面目に見ている人もどれだけいるのかよく分かんないからアレだけど、自分の作品的にはチマチマと気づいたら直していきたい項目のひとつ。文章そのものが違っているのもあったりするけど、そこは流石に覚えてるからね。

 2年ぶりの新作、と言われて、もうそんなに経つのか?と時の過ぎる早さを実感しつつも当然ながら期待して聴いてみたのがMonumentの4枚目のアルバム「HELLHOUND」。もうそれなりに英国及び世界ではアイアン・メイデンそのままのバンド、っていう触れ込みで有名にはなっているんじゃないだろうか。イマイチそのブレイク感がよく分からないんだけど、このNWOTHMって波はどうなったんだろ?まだ残ってるんなら新しいバンドもどんどん入ってくるんだろうけど、さすがにそこまでは無いのかな、ある程度の決まったバンドがあるくらいだろうかね。その中で4枚もアルバム出せてるってのは大したモンだろう。しかもどの作品もブレずにアイアン・メイデン、これぞ自分たちのカラーというのをしっかりと主張しているトコロがすごい。よくあるのはそこから同時に進展していくことでバンドのカラーを変えていくような事だけど、今の所Monumentにはその意志がないように聞こえる。

 今作を聴いてて、冒頭からしばらくはちょいとトーンが下がったか?って風に思えてしまって、ここ数枚のあのパワフルで勢いのある楽曲から離れるか?なんて思ったけど、その後で流石にいつものアイアン・メイデン節に戻ってきて、それどころかその中にふとドラゴンフォースを思わせるようなメロディアスな旋律まで入ってきて、何だっけ?なんて思ってしまった。掴みは強くないアルバムだけど、ちょいと聴いていくとなるほど、流石、って思ういつもの満足感を味わえるアルバムに仕上がってます。ドラマーが替わったのかな、ちょいと勢い感が異なってるようだけど、十二分に満喫できる作品。





Elis - Show Me the Way

Elis - Show Me the Way (2007)
Show Me the Way

 久々に聴いておきたいなってバンドが幾つか思いついてしまったので、何となくそっちを先に聴いてしまうのだった。幾つか早く聴きたいって思ってるのもあったんだけど、思い起こした記憶ってのはこれもまたすぐに消え去ってしまう可能性もあるんで、現在進行系よりも優先順位が高くなる時があるのだ。そういうのがあるからどんどんと聴きたい音楽と書きたい音ってのが異なってくるんで、また面白いと言うか一貫性が無いと言うか…、人の思考ってのはそういうもんだろうよ。

 リヒテンシュタイン公国から世界に出てきたバンドとして知られているElisというゴシックメタルなバンドの2007年の5曲入EP「Show Me the Way」なんてのがあったんだね。このバンド、元々のボーカリストにサビーネ嬢という方がいたんだけど、3枚目のアルバム録音中に急逝してしまって、その後はサンドラ嬢という方が入っているんだけど、このEPはサンドラ嬢が参加してからの紹介シングルという意味合いと、3枚目のアルバムには入れられなかったサビーネ嬢の歌った楽曲群が3曲、未発表では残念すぎるので、こういう形でのリリースとなったものが入っている貴重なシングル。ジャケットが象徴するかのように天に届けというようなメッセージ色もある作品だけど、これがまた素晴らしい作品なのでね。

 タイトル曲「Show Me the Way」は2バージョン入ってて新しいサンドラ嬢のものなのでアルバムにも入っているんだけど、その間に挟まれた3曲のサビーネ嬢の楽曲、彼女特有の天使の様な優しく囁くようなマイルドな歌声がしっかりとElisのバンドサウンドに馴染みながらの「Salvation」、ミドルテンポのオーケストレーションから始まり、デス声との対比が美しさを引き立てている高尚な作品「These Days Are Gone」、ソプラノボイスが見事に天使の歌声のように生かされていて、ストリングスとの美しい調べが抒情性を煽る天上の楽曲とも言える「In Einem Verlassenen Zimmer」とバリエーションに富んだ楽曲群で、聴いてしまうとやっぱりサビーネ嬢の歌声こそが…なんて思ってしまう。こういう優しい詩による硬質なサウンドもあるんですね。







Epica - The Divine Conspiracy

Epica - The Divine Conspiracy (2007)
The Divine Conspiracy

 思えば色々と幅広い音楽を聴くようになってきたものだ。このブログ始めた時はここまで無茶苦茶な幅の広さでは聴いてなかったもん。70年代ロックはアレコレ深掘りしてたから結構節操ない聴き方してたけど、それが21世紀に入ってからのサウンドまで広げていくとは自分でも思ってなかった。そんなに刺激的で楽しいのがあるはずも無かろうって思ってたから総決算的なのもあって記録し始めたんだけど、どんどん増えていく一方で自分の好奇心の深さを甘く見ていた。もちろん自分で楽しんで広がっているんだから良いんだけど、どうやって情報をまとめていくか、ってのも結構な課題でさ、もう頭の中で整理しきれていないもん。さらに言えばそういう会話をする相手が多くはないからどんどんと脳内から消えていく(笑)。その分いつでもまた楽しめるってのもあるが…。

 Epicaって…って記憶がよぎったのでちょいとおさらいがてらに2007年の三枚目の名盤「The Divine Conspiracy」を聴いてみるが、やっぱり超シンフォニックに加えてのスピードメタリックでオーケストレーション完備、そこにデス声も加えてのスピードチューンで当然シモーネ嬢の上品で高域の歌声が被ってくる代物、このオーケストレーションとの融合の見事さがこのバンドを今でもシーンに於いている一番の理由だろう。昔はゴシック・メタルのひとつなんていう捉え方もしていたけど、今じゃ立派にオーケストレーションを含めたメタルバンドのひとつ。ジャンル的に何て言うのかは知らない(笑)。それにしてもよくもまぁこんなの弾けるな、ってのと叩けるな、ってのをつくづく思うが、そういう呆れ果て感はともかく、この時点で男女対比のボーカル込みでクラシカルなサウンドを融合させていった作品はそう多くはなかっただろう。

 本作は見事なまでにクラシカルなセンスとスピードメタルを融合させてて、ヨーロッパ特有の品格や旋律も巻き込みながらの高品位なクワイヤも当然嵌め込んで作品へと昇華していることからどこをどう斬ってもとにかくゴージャスな作品として仕上がっている。今聴いてもこのゴージャス感はなかなか出せるもんでもないだろうし、名盤の名を欲しいままにしているのは当然か。バンドのスタンスを変えずにそのままより一層ゴージャス感を増してシーンに君臨するEpicaは今のシーンでもかなり突出した存在だし、そのルーツを漁る意味でも楽しめるし、なるほどなぁ…と。





The Unluckey Morpheus - Change of Generation

The Unluckey Morpheus - Change of Generation (2018)
CHANGE OF GENERATION(チェンジ・オブ・ジェネレーション)

 日本のロックのレベルってホント、とんでもなく上がってる。日本に限らず世界中そうだろうとは思うけど、今の時代、古いものと新しいものを横に並べて聴けてしまうから余計にそれを実感するもん。楽器もテクニックも曲の作り方も構成も歌唱力も何かすべてが違ってて、どっちもどっちを出来ないという気はするけど、時代の進化ってのはすげぇなぁと単純に思う。ギターだって6弦から今や8弦を弾きこなすってのも普通に出てきているワケで、ベースも6弦だしさ、何もかもが広がっているもんなぁ。

 The Unluckey Morpheusの2018年リリースのアルバム「Change of Generation」。どういうのかね、今でも東方系とかよくわからないから来歴なんかを理解していないんだけど、要するにこういうバンドがあって、それなりの人気を博してて人気を誇っている、というのだけを認識しよう。ボーカルにはLight Bringerで度肝を抜いたFuki嬢を配しているんだからそれだけでパワフル且つメジャー級なメタルバンドなのだろうよと想像は付くしね。もっともこれまでも聴いていたんで知ってたサウンドだけど、世界レベルを基準に考えると個性がそこまであるようには思えなくて、割と苦手と言うか、ありそうなバンド、なんだけど日本という枠になるとかなり突出したサウンドとバンドとテクニックでぶっ飛ぶクラスにある。継続的にきちんと活動してアルバムをリリースしているってのも強みだけど、やっぱりFuki嬢の歌声の凄まじさがバンドを唯一無二のものにしているのは一目瞭然。

 スピードメタルをバックにあの声量で歌い上げてバンドを後ろに追いやってしまっているのが見事。もちろんバンド側も負けじと凄まじいプレイを繰り広げてくるので決してワンマンでもないしきちんとバンド単位でのアンサンブルも取れているのは言わずもがな、そこにバイオリンという楽器を入れ込んできて、より一層上品な感性を持ち込んでいるのは見事。クワイヤやら曲展開やらを聴いてるとEpicaに近い音世界なんだろうなぁと自分なりに知っている世界と親しいものを感じた。しかしまぁ、よくここまでスピードのある曲をひたすらに出来るものだなぁ…、と妙に感心。



カルメン・マキ/ブルース・クリエイション - カルメン・マキ/ブルース・クリエイション

カルメン・マキ/ブルース・クリエイション - カルメン・マキ/ブルース・クリエイション (1971)
カルメン・マキ/ブルース・クリエイション

 日本のロックについてはさほど知らない。だからあまり登場しないんだけど、もちろん聞けばそのままダイレクトに入ってくるのもあるから嫌いなワケじゃない。ただ、あまり聞く機会が多くないというトコロか。何だかんだとレコード時代は高かったし、そりゃ中古でも日本でしかリリースされてないんだから数が少ないワケよ。洋モノは輸入盤なんかもあるから絶対数多かったし。ところが日本のは日本盤しかないから少なくてね、それに見つけにくい。だからバンド名聞いてから探してても全然見つけることなかったりもした。今の時代は割と聴けるのかもしれないから、もうちょっと日本のロックってのを身近に聴けるんじゃないかとは思うが…。

 大好きなカルメン・マキさんのボーカル、アルバムなんだけど、あのマキOZを組む前にロックシーンに殴り込んできた時のスタイルが1971年の竹田和夫氏率いるブルース・クリエイションとのジョイントアルバム「カルメン・マキ/ブルース・クリエイション」で、これがまたまんま70年代初頭のブリティッシュブルース・ロックスタイルそのままなトコロにマキさんの歌声、まだまだここでは図太く激しいスタイルというのは確立されていないくて、どこか線の細い、優しさすら感じる歌声でのメロディアスな旋律を歌い上げている。まだまだ60年代からの歌い方を引き摺っている感じかな。もちろん嫌いじゃないし、その繊細さからすると英国フォーク・ロックの流れすら感じられるんで、さながら70年前後の英国ロックのシーンをそのまま持ってきているかのようなスタイルを感じられるのが面白い。

 この頃ロックは英語か日本語か、みたいなのもあったようで、ここでの作品はすべて英語詞でのアプローチ。後にあれだけ大胆な日本語ロックを展開する事を思えばここでの英語詞ってのにどこか引っ掛かったのかもしれない。聴いている側としてはどこからどう斬っても日本人的にしか聞こえないサウンド、メロディラインだけど、英語詞でブリティッシュブルース・ロックな音という不思議な感覚が面白い。それと知らなかったけど、すごくマイナーな曲ながらも3曲くらいはカバー曲なんだね。原曲探ししてみようかな…って気もなくなるほどアルバムにしっかりハマり込んでて、バンドの曲になっちゃってるもん。日本のロック史に燦然と輝くマキさんの歌声の序章がこういう形で聴けるってのは面白いよ。最初から神じゃなかったんだもん、なんてね。妙に落ち着くし馴染む作品で、あのヘン好きなヒトなら聴いてもらいたい作品のひとつ。



The Agonist - Once Only Imagined

The Agonist - Once Only Imagined (2007)
ワンス・オンリー・イマジンド

 ロックならともかくメタルサウンドをバックにしての歌唱ってのはやっぱり根本的に音圧が無いと務まらないだろうから、歌が上手いというだけでは出来ない。そう考えていくと音圧ありながら歌詞が書けてできればメロディラインもセンス良く出せて他には劣らないインパクトを放つなんて要件を揃えているヒトってなると結構難しい、と言うかよほどの条件が揃わないと居ないだろうと。ところが雨後の筍のようにいくらでもそういうバンドが世界中から出てきては消え、その肩書がまたどこそこのバンドで生かされていくというようなキャリア構築、才能ある人達ならそういうやり方でもしっかり生き残っていくし、実際それで歴史的な名盤なんかも出しているんだから面白い。

 The Agonistの紅一点のボーカリストと言えばアリッサ嬢、もちろん今のArch Enemyのアリッサ嬢で、バンドを替えた事での大きな違いはクリーンなボーカルの封印。The Agonistの頃はデス声とクリーンの両方が操られていて、そのクリーンボイスでの歌声とかメロディってのが結構良質なセンスだったのでArch Enemyでの封印が悩ましい所。バンドとしてはどうしてもそうなるだろうし、あのクリーンボイスがArch Enemyで聴けるとは思いたくないしね。さりとて、ってことでThe Agonistのデビューアルバム「Once Only Imagined」を聴いている。2007年リリースのアリッサ嬢のアルバムデヴュー作品になると思うが、そこで既にデス声とクリーンボイスのセンスの良さを披露している。今でもしっかりとシーンに残っている理由はある。今にして聴いていても、このクリーンボイスでのメロディや歌い切り感は得を変えればEvanescenceのエイミー嬢並みのキレの良さを持つ。もちろん声量にしてもあるワケだから、こいつを封印しちゃうのはもったいないってね。

 アルバムの方は当時はどういう評判になったのか知らないが、エモスクリーム系ってのか?カナダのバンドだからセンス的にはダサいはずなんだけど、しっかりとヨーロッパのこの手のバンドの影響下にはあるようだ。それだけでなくってアメリカのエモ系なサウンドなんかも入ってるから割とユニークでストレートな音に仕上がってる。そこにデスとクリーンの女性ボーカルで青い髪なんだからインパクトは絶大です。新人にありがちな未熟さややりすぎ感が無く、しっかりと初めからスジを見極めたサウンドを作り出しているような感じ。アリッサ嬢の歌声、絶品です。





Project Mama Earth - Mama Earth

Project Mama Earth - Mama Earth (2017)
Mama Earth

 昔に比べてミュージシャン達は自由なスタイルでの音楽作りや作品の発表なんかが出来るような風潮になっているのかな。契約がそういう事を自由に出来る形になっているのだろうとは思うけど、それでも結果的にはすべて売れるという事に繋がるのだからOKみたいな判断もあるだろうしね。もっともそれを許さないで独占的にプレミア的に価値を高めるという手法もあるので、皆が皆でもないのだろうけど、結構自由にセッションしてるのが目に付く気がする。

 Joss Stoneも自身のアルバムをリリースしながらもいくつかのセッション活動に巻き込まれてか進んで参加しているのか、ってのはあるが、類稀なる才能を生かしてのセッション活動が目立つ。そもそもそういう活動で往年の曲のカバーを如何に感動させて聞かせるかってのがあったから自ずとセッション活動も普通に入ってくるのは当然か。ベックとのセッションから話題が広がり、ミック・ジャガーとのバンド、スーパーヘヴィーの参加、そして今回はその周囲のプロなミュージシャン達とのセッション活動でProject Mama Earthの名義でボーカルで参加している。アルバムはまだリリースされてなくて30分のシングル扱いの作品が「Mama Earth」としてリリースされている。ユニークなのは現代音楽的、電子音楽的な作風にジョス・ストーンのあの歌声が乗っかっているという実験的な作品で、もうちょっと意味ありげなプロジェクトらしいけど、そこまで追いかけてなくて単に作品を聴いてみて、これはこれはまた…ってな感触だったので取り上げてみた。

 ソウルフルな歌声が信条のジョス・ストーンが、自身の作品では決して到達しなかったであろう音世界が繰り広げられている。そこでポップにならず、妙な作品にもならず、しっかりとキャッチーに深みのあるサウンド、そして歌のメロディに仕上げているのは流石に往年のミュージシャン達ならではの技。個人名書いてもほとんど知らないし、その人達の活動を知ると、なるほど、なんて思うけど、やっぱり才能ある人達ってのはたくさんいて、それぞれが新しい刺激的で楽しい事を作り上げようとしてて、その中のひとつにジョス・ストーンという歌い手の作品がある、ということだ。そして、それを聴いて十分にユニークだ、と聴いているリスナーが自分なのだ。いつまでも同じような作風のアルバムをソロで作り続けて売れるという選択もあるが、こういう刺激的なチャレンジに取り組んでミュージシャン的に前に進んでいくという姿勢が良いね。



Amy Winehouse - AMY

Amy Winehouse - AMY (2015)
AMY エイミー [Blu-ray]

 ショウビジネスとドラッグの繋がりってのはどこの国もあるものらしいし、いつの時代でもその関係性は変わらずにある。一般人からするとそんなのどうやったら手に入るんだ?とか簡単に買えるモンなのか?など思うけど、蛇の道は蛇ってなものだろうから、きっと簡単なんだろう。ただ、安くはないんじゃないかなぁ…。自分なんかはそもそも子供の頃から薬を飲むって事自体が好きじゃないし、注射もダメだから簡単には手を出せないかな…、そういう環境下にならないとわからないけど。皆手を出したくてやってるんじゃなくてそこしか逃げ道無いから行ってるだけなのかもしれないけどね。そんな事も考えてしまった映画作品。

 Amy Winehouseのドキュメンタリーだから厳密には彼女の作品ではなくって彼女を描いた作品「AMY」、2016年リリースのそんな時代にまだこんなドロドロのドラッグまみれな人生を歩める環境が凄いとすら思った映画。21世紀、つい最近の話なのに、60年代と全く同じ酒とドラッグとオトコに人生を棒に振らされたオンナの話。時代は変わってもヒトは変わらないという象徴なのかもね。表舞台からは全く見えない人生劇が彼女の中では起きていて、その裏側のプライベートなフィルムなんかを持ち出してきて構成されているから、こんな風に生きてたのか…と驚愕的に見ていた。こりゃ死ぬわ、ってのも普通に思ったし、酒やドラッグに溺れるのも当然だろうな、とも。同じ27クラブの連中もきっと同じだったんだろうなと。言い換えればやっぱり天才の繊細さはショウビジネスに食い尽くされるっていう話か。

 しかし、エイミー・ワインハウスの才能の豊かさは初めから素晴らしかったってのも分かって、意外なことにギター一本で曲を作って奏でて歌って、っていう所からスタートしている。んで、もちろん10代後半の頃からの映像でもギター弾いて歌ってるのとかあるんだけど、押さえてるコードが当然だけどジャズコードでさ、そんなの駆使してあの声で歌ってるワケ。そりゃそんなの眼の前で見せられたらどんだけの才能だ?って皆が皆思うよ。んであの声でしょ?本人も音楽だけ出来てたら楽しかったろうけど、やっぱりそこはオトコと有名になるっていう生活環境に翻弄されて…、一山超えて復活の兆しも見えたんだけどやっぱりちょっとした事からダダ崩れ。ライブで歌うってことすらを放棄してしまう、ってそもそもの唯一の自分を放棄してしまうって事で、やっぱり精神的なモノが大きかったろう。

 見ていて辛い映画。決して酒とドラッグとロックみたいなのが格好良いなんて話じゃない。天才が20代からそんな環境になったらこうなる、って話。日本はその意味では才能をきちんと発揮させて環境も整えて、余計なお世話まですらするという状況があるように思う。もっとも事務所によるだろうけど。



Frank Zappa - Chunga's Revenge

Frank Zappa - Chunga's Revenge (1970)
Chunga's Revenge

 師走になると街はいつもの如くクリスマスの雰囲気が漂う。同時に年の瀬を感じ始めるのは常ではあるが、いつもいつも同じような雰囲気と周期的なイベントってのを改めて思うと、それこそが幸せと平和の象徴、とも思えるし、そこまでのマンネリ感ってのはいい加減打破していきたいと思わないか、と両極端な事を感じる。実際自分だけでそんな事が成り立っているワケじゃないから、文句言おうが従っていこうがどっちでも良いんだけど、年と共に安定したことの方が安心する、という志向は当然ながら刺激的に変化を自分から進めていく、ということに挑戦もしていきたい、ってのも思う。ま、あまりにも変化すると当然追いつけないんで適度に、というのが付くのだが。

 Frank Zappaの1970年リリース作品「Chunga's Revenge」はそれまでのマザーズ名義から切り離されたソロアルバムとしての最初の作品になった。当然テクニカルなメンバーを率いて音楽活動を進めて行きたいという意志からだろうから、マザーズからは何人かだけ、後は新たな採用で小手試し。と言えどもザッパの宇宙的ギターがグイグイと鳴り響くギターアルバムに仕上がっているのはなかなか魅力的。曲調はオーソドックスなスタイルに則ったものという印象はあるけど、そこはザッパの独特のトーンによるギタースタイルで聴く者の耳を惹き付ける。一方フロー&エディのボーカルコンビも要所要所で炸裂してはいるが、まだそこまで大々的には前面に出てきていないので、ご紹介程度か。リアルタイムでこういうの聴いてったら果たしてどういう風に思ったんだろうなぁ。ヘンなアルバム、としか言えないもんね。

 それにしてもヘンなインストだ。どうやったらこういうメロディのギターになるんだ?中近東フレーズとかそういう次元じゃないフレーズが炸裂しまくってるし、バックにはエインズレー・ダンバーもいるからか結構ドタバタと叩いててうるさいのはあるし、不思議な作品。やっぱりインスト曲のインパクトの方が自分的には強くてそういうアルバムというイメージが着いている。いやはや不思議でユニークな作品です。





Grateful Dead - Workingman's Dead

Grateful Dead - Workingman's Dead (1970)
Workingman's Dead

 暑苦しいのが続いて来たのでちょいと息抜きしたいよな…、でもいわゆるカントリー・ロック系のヤツってのは何となく苦手なので、何か無いかななんて探してたり。70年前後に出てきていたカントリー・ロック系ってのはどうも性に合わなくて、ってか多分どれ聴いても同じような感じで、シンプルだからロック的な側面からも物足りなさってのもあってか自分にはあんまり合わないようだ。若かりし頃からもちろん名盤だぜ、ってなのは大抵聴いているんだけど、何度か聴いて名盤っても、自分には分からん、って認識してからは聞かないジャンルのアルバム郡っていう位置付けになっちゃった。別に会話に困るもんでもないし、世間的に困るモンでもないからね、全然大した影響ないんです。多分いくらか損してる、って言われることがあるくらいだろう。

 Grateful Deadの1970年の「Workingman's Dead」という超リラックスして心地良すぎる作品。60年代終盤になってサイケ、ヒッピーの代表的にシーンに出てきたグレイトフル・デッドなので、その頃のアルバムは当然サイケ色強いものだったし、なんじゃこりゃ?ってくらいには理解しにくい音が詰め込まれていた。そしてライブでも延々とインプロが繰り広げられていったので凡人にはなかなかついていけない世界観だったんだよね。そこから1970年になると倒叙としてこんなカントリータッチな作品が出てくるワケだ。そう、この「Workingman's Dead」は思い切りカントリーロックとしか言いようのないくらいにリラックスした、バンジョーやらペダル・スティールやらを使ったカントリーなアルバムなんです。昔のサイケ風味なんてのはほぼ皆無…、なんだけど通して聴いているとやっぱりクラクラするからどっかサイケ風味はかけられているんだろうなぁ(笑)。

 明らかにいわゆるカントリーロックの系統とは異なる感触、本物のカントリーをそのままやっている、に近いのかもしれない、って事はホントにグレイトフル・デッドってのは器用に何でもこなしてごちゃ混ぜにアウトプットしてくるバンドって事なんですね。カントリーを本業としている人達だってこんなのできないでしょ。もっとホントにカントリーになっちゃうだろうし…。それなのにデッドはフワフワ…一体どんな魔法?ってくらい。ロックのソフトなバラードとカントリー風味を足しこんで歌い上げているとでも言うのかな、そのヘンにその魔法がありそうだ(笑)。いや、全く趣味とは異なるけど、かなり素晴らしいアルバム。本気で気持ち良くなるアルバム。



Otis Redding - In Person at Whiskey a Go-Go

Otis Redding - In Person at Whiskey a Go-Go
In Person at Whiskey a Go-Go

 時代の産物、と言ってしまえばそれまでだけどそれでも今の時代に至るまでの50年くらいの間、伝説的に話題になる、残っていくであろうミュージシャンってのはそんなに無茶苦茶多くはない。それでもロックの世界に限らず伝説的な偉業を成し遂げているように描かれているミュージシャンは幾多にも及び、やはり天才的だったんだろうとさ、残された作品を見たり聴いたりする限りでは思わざるを得ないし、実際そうだったと思う。今でもそういう作品が聴けるってのは実にありがたいし、昨今の事情からするとその名盤達もどんどんとバージョンアップしてって、セッション集や完全ライブ盤なんてのも出てきたりするんだから嬉しい悲鳴。

 Otis Reddingの1966年の「In Person at Whiskey a Go-Go」というライブアルバム。この後に残りのソースなんかもリリースされて完全版までもが出ているらしいけど、それよりも何よりも当然ながら一番凄い演奏、歌声ばかりを厳選して収録している「」のオリジナルアルバムがもっとも熱気ムンムンで名盤になるべく作品に仕上がっているのは言うまでもない。この頃の連中は皆、結構ムラがあって同じライブでも前半後半などでも調子が異なるし、ペース配分なんかも上手くできていなかったり、会場のPAもムラがあったりするので、結構良質なソースが残されているというのは難しかったようだ。だから皆結構な数の音源を残して編集してったってのは当たり前、それが今の時代に残っているとすべてのソースをリリースします、ってな事になるワケ。んでもこのライブでのオーティスのベストテイクはやっぱりこのアルバムに収められているテイク達だろうと思う。それくらいに密度の恋ライブが詰め込まれている。聴いてて疲れるくらいに激しくエネルギッシュに歌い上げている姿が眼の前に浮かぶ。

 冒頭の「I Can't Turn You Loose」のドライブぶりが有名なんだけど、そこからは割と落ち着いた感のある歌が続き、面白いことに白人向けロックチューンとして登場した「I Can't Get No Satisfaction」、もちろんストーンズのアレが、一番激しくハードにドライブして歌われているという…、アルバムでのピークかもしれないね。こんなんストーンズの連中だってビックリなライブだし、とんでもなくグルーブしている。全くこの歌声の白熱差はほんとに他に類を見ないぶっ飛びなものだ。JBのファンク曲なんかだと今度は思い切りファンクネスなスタイルに成り切っているし、結構器用な側面も見せているのも面白い。この人はやっぱりロックに寄ってきた方が面白いし向いていたんじゃないだろうか、なんて思ってる。





Big Brother & The Holding Company - Sex, Dope & Cheap Thrills

Big Brother & The Holding Company - Sex, Dope & Cheap Thrills
チープ・スリル(50周年記念エディション)

 ちょいと前に見つけて、こんなん出るのかぁ…と結構期待していた一枚がジャニス・ジョプリンが在籍していたBig Brother & The Holding Companyの超名盤「チープ・スリル」のアウトテイクスだけで構成された50周年記念盤の「Sex, Dope & Cheap Thrills」。どうやら元々のアルバムタイトルが「Sex, Dope & Cheap Thrills」だったようで、そこから「チープ・スリル」に短縮されてのリリースだったようだ。アルバムジャケットも如何にも60年代らしい写真でのリリースが目論まれていたみたいだけど、結局あの有名なイラストのアルバムでリリースされたのだから面白い。正しくオリジナルの「」はロック史に残る素晴らしき名盤に仕上がっていて大正解なアルバムだし、自分自身もどんくらい聴いたんだろ?ってくらいには聴いているアルバムだし、なんと言ってもやっぱりジャニスのこの歌声にどんだけぶっ飛んだことか…、その50周年記念盤でのアウトテイクス集ってね、いくつかはボックスセットとかのボーナストラックなんかでリリースされているテイクだったりするようなので、完全未発表音源集でもないみたいだけど、それでも期待たっぷりな一枚。

 早速ながら聴いてみるとさ、もうね、とってもチープなレコーディングの音が飛び出してきて、正に50年前だろうなぁ、この音のチープさは…って感じ。しかも正式に録音されていたとは思うけど、そういうミックスの音じゃないんだもん。どう違うんだろうな、2chテープだったとは思えないけどせいぜい4chテープくらいだったんだろうか、ミックスはきちんとやってると思うけど、元々の録音がこんだけチープなんだろう。だからと言って何も価値に変化はない。どれもこれも聞き慣れた楽曲の姿とは異なってて、それはもう全く違うのもあればほとんど同じだけどやっぱり違うな、なんてのもある。大好きな「Summertime」なんてのもこんなギターソロフレーズで攻め立てていたんだ…、どっかで聴いたことあるけど、こんだけ弾くのも大変だったろうな、とか。サム・アンドリューの生々しいギターでのブルースも時代ならではで、かなりライブ感が強い録音がそのまま聴ける。セッションの模様がそのまま入ってるのもあるから自分がスタジオのコンソールの後ろの椅子に座って録音する様を目の前で見ながら音を聴いているような感覚に陥る。そう、ジャニスが眼の前にいるような生々しい感触。

 ロックってこういうんで良いんだよ、って言いたくなるよ。生々しく魂そのままに剥き出して歌ってて…、そして楽しそうにやってて、まだまだジャニスも夢を抱いていた頃のセッションで、微笑ましい。ホント、良い出来映え。たかがセッションものなのにそんな空気感をしっかりと感じられる音源。ライブも入ってるからどれもこれもホントに生なサウンドです。それとテイク10とかもあったりするから相当量のセッションを重ねていたってのも分かる。恐らく正式なアルバムに採用されたのはその後のだろうけど、一方ではテイク1とかレベルのでかなり完成しているのもあるから、曲によって結構まちまちだったんだろう。そんな事を思いながら夢をスタジオに馳せながら聴いているとどっぷりとハマれる。何度も聴く一枚と言うよりはその瞬間を味わう一枚、かな。もちろんアルバムとして聴いてもナマナマで楽しめるけど。





Taylor Swift - Fearless

Taylor Swift - Fearless (2008)
Fearless (2009 Edition)

 Twitterなんかで来日公演のライブの様子や感想みたいなのは何となく流れてくる事が多いので、そこで「あぁ、来日公演してたんだ」と気づくことも多い。自分で完全にチェックしているバンドとか以外は概ねそんな感じでしか知りえないからさ。それでも全部が全部の情報が流れてくるモンでもなく、全く知らないまましばらくしてから来日してたんだ?みたいなのもあったりする。まぁ、大きく後悔するみたいな事はあまりないけど、知ってたらちょっと寄ってみたかもなぁってくらいのはいくつかある。それでも1万円以上出して行くか、ってぇのは疑問だけどね。今年は大きな会場が軒並み工事に入っていたからか大物の来日公演はそれほど多くなかったようだけど。

 Taylor Swiftも東京ドームでやってたようだ。これこそ全然情報が流れてこなかったんで全く知らなかった…ってか来日するぞ、って時はそうか〜って思ってたけどすっかり忘れてて、こないだ何かで来日公演終わって…みたいなのがあって、そうか、終わっちゃったんだ、って感じ。もちろんポップアイドル路線まっしぐらの現在進行系のテイラーのライブなんてのは音的にはほぼ興味ないのは間違いないので、どうと言うものでもないけど、初期作品は結構好きだからな…って事で2008年リリースのセカンド・アルバム「Fearless」。このアルバムでブレイクしてトップアイドルになったんじゃないか?19歳位の頃の作品でしょ?しかも概ね自作だったと思う。元々カントリー娘だからギター弾いて歌えて作曲も出来る才能の持ち主なんだから強い。それでいてルックスに磨きをかけて垢抜けさせてのポップスター路線、しかも純粋の白人だからアメリカ人が待ち望んでいたアイドル、しかもカントリータッチ。近年のは素朴さからかけ離れて最先端のアレンジが施されたりしてるんで、アレだけど、このヘンはもう思い切り純粋な作品です。

 当時息抜きに結構聴いてたからか、かなり覚えてるし印象深い。やっぱり覚えやすいメロディなんだろうね。どれもこれもキャッチーこの上ない曲ばかりで正直、名盤の域にあると思うモン。楽器の音色やコーラスやアレンジも当然天下一品、肝心のテイラーだってもう伸び伸びと歌ってて艷やかだし、非の打ち所のないくらいの作品、売れて当然な作り具合、アメリカが本気出すとこういうのがスッと出来上がるのがやっぱり凄い。この人ライブもかなり面白いし、来日公演はどうだったんだろ?圧倒的なパフォーマンスだったろうけど、その意味では本物のエンターティナーになったテイラー・スウィフトというパフォーマーを見てみたかった気もしないでもない、か。





King Crimson - Meltdown Live In Mexico

King Crimson - Meltdown Live In Mexico
Meltdown: King Crimson, Live In Mexico (3CD+Blu-Ray)

 しかし1ヶ月もの長期滞在で日本公演をこなす今回のKing Crimsonって一体…って思ってしまう。日本各地でライブを行うためとは言え、そこまで長期に渡るってのもビジネス的に採算合う見込みがあるから出来る技なのだろう。演奏メンバーが多いってことは当然コストもそれなりに嵩むだろうし、それぞれの移動だってそれなりにかかるだろうから、その分チケットがかなりお高いものにはなっている。それでも客の方もそれなりに収入の良い人達になっているからそこそこ高コストでもキング・クリムゾンを生で見るという欲求に対しては財布の紐は緩むものだ。もちろんその見返りとして、もう幻想に近いライブが眼の前で体験できるのだからそのコストの高さは後年になれば話になることもなく、満足感が上回ることは間違いない。

 そんなライブを疑似体験できるアルバムが「Meltdown Live In Mexico」としてリリースされている。音源とブルーレイによる映像がセットなので、これでもかと言わんばかりのサイズで、しかも3時間ほどのライブが聴けるから満足度200%なワケで、CDだとディスクごとにコンセプトが異なっているので実に楽しめる。しかもプレイしているメンツがメンツなのでテクニックに加えてバンドアンサンブルの高さは当然ながら緻密さと緊迫感、スリリングな展開とアドリブプレイの幅の広さなど、もしかして過去最高のクリムゾンのライブが繰り広げられているのではないか?と言わんばかりのテンションの高さ。でも多分これが今のクリムゾンの普通のライブ演奏のレベルなのだろうから、来日公演にしてもそのまんまだろうよ。ドライに言ってしまえばフリップ卿がいることでクリムゾンという名前は維持されているものの、実際にはテクニシャンによるクリムゾンカバーバンドの様相なワケで、しかも解釈としては更に高みに登るためのプレイヤーが集結して総指揮官の元でその技量を発揮しているという究極のバンド再生術の実践でもある。元々クリムゾンというバンドがプロジェクト的なスタイルでメンバーを変えてどんどんと進化していった帰結がここにあるワケだからこのスタイルに何の問題もない。メル・コリンズなんかも参加しているからあながち過去と決別しているワケでもないし、それもまた進化するミュージシャンの挑戦とも言えるか。いずれにしてもこんだけのメンツでのこのプレイはどの部分を切り取っても70年代のレッドクリムゾン期を彷彿とさせるスタイルで、リスナーが一番求めているスタイルそのままだ。

 昔の曲もどうなんだろ、って思って聴いてたけど違和感はあるものの上手いし現代風なサウンドではあるが、それはやっぱりテクニックも進化しているしアレンジも追加されている。何よりもトリプルドラムによるアンサンブルの高さが聴いている以上にあるんだろうと思う。しかしまぁ、こんだけ古い曲をこんな風いプレイできているモンだなぁと、それでいてしっかりとオリジナルのテイストをそのまま再現しているし、そりゃまリスナーも喜ぶってモンだ。久々にじっくりと聴きながらそれでもこの長時間モノを一気に聞けてしまったのは時代ごとの曲の違い、過去曲と新し目の曲が入り混じっていて、聴きやすく仕上げている所、そして最後まで聴きたいと思わせるテンションの高さが自分好みだったってトコだ。いやはやこいつはやっぱり凄い。来日公演の生ライブ、このテンションだろうから凄いんだろうな…、チケット取れるなら行きたいな、と今更ながら思っている所。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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