Roger Waters - Soldier's Tale

Roger Waters - Soldier's Tale (2018)
Soldier's Tale

 英国人の文化に対するセンスの面白さ、それは日本人の我々とはもちろん異なるものだし、アメリカ人とも異なるものだ。ロックに出会い英国の面白さから色々と探求していると文化的な側面も見えてくるし、英国人ってそういうのあるよなぁ、みたいな国民性も見えてくる。これは複合人種から成り立つアメリカなどではありえないだろうし、日本はその傾向があるけどもちろん大きく異なる文化。なぜロックがああいう形で世界を制したのだろう?って疑問を紐解こうとすると英国ロックの文化文明、歴史、文学なども理解していく必要があって、それを探求してったんだよね。それでも全然わかってない部分も多いんだけどさ。

 Roger Watersの新作、って触れ込みだったんで何だそれ?って。こないだアルバム「イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?」をリリースしたばかりなんだからそんな立て続けに出てくるモノなのか?って思ったらストラヴィンスキーが云々…、「Soldier's Tale」なる作品がリリースされた。まずジャケット見て、これは?って思うでしょ。そんで裏ジャケ見ると、このパターンは…、クレジット見つけてないけど多分ヒプノシス。ストーム・ソーガスンかな、って。表ジャケの左奥にいるおじさんが裏ジャケで後ろに座ってる…、何か妙だから何なんだろうなぁ…、多分もっと深い仕掛けがいくつか仕掛けてありそうだし、その意味ではとても興味深い。そして肝心の中身の方だが、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」なので、演劇モノの軽やかなサウンド、そこへロジャー・ウォーターズがナレーションを付けているというものだ。要するにラジオ芝居みたいなもんで、一人7役やってるのかな。もともとの「兵士の物語」ってのをウィキで調べながら聴いてるとそういう事らしい。

 そんなきっかけでこの「兵士の物語」っての面白そうだな…って。悪魔がいたずらする、ってテーマは昔からあったんだなぁと。コクトーなんかも語り手してたり、日本でも色々な人がナレーションしながらやってるのもあるみたいだから結構ポピュラーな題材なんだろう。今回のロジャー・ウォーターズの語りバージョンも既に上映されたことがあるらしいから、どちらかと言うと単に語り部として選ばれただけでロジャー・ウォーターズの作品という程のものではないのだろう。ただ、選ばれた題材の背景からすると第一次世界大戦直後の情景ということなので、まぁ、彼の祖父が云々ってのとリンクはするがこのヘンもさ、ホントそこまで思ってるのかなぁ…という懐疑的な発想はある。アーティストとしての題材と動機付けにはなるだろうし、そういう作品が多いのもあってロジャー・ウォーターズってのはそこに固執しているんだ、みたいになっちゃってるけど、そうかなぁって。そりゃあるだろうけど、他の題材だと多分彼の重い雰囲気や真摯なスタイルが貫けないんじゃないか、と。だから一番重いのをテーマとして持ち込んでいる気がする。

 そのヘンはもうどっちでも良いけど、少なくともこの「Soldier's Tale」って語り部をひたすら聴いて妄想しているだけなので、英語がダイレクトに理解できる人は良いけど、そうじゃないとかなり辛い。ただ、知ると面白いから刺激的ではあるね。



Metallica - St. Anger

Metallica - St. Anger (2003)
St. Anger

 新しいものを生み出す時に過去からの進化によって徐々に変わっていくからバンドがさほど嫌われることなく、自然にそっちに向いたか、みたいな感じで受け止められる事もあるし、逆に思い立ってアルバム単位でガラリと変化してしまうと問題作として語られたりする。そのヘンの境目が難しくて、やはり売り物だから売れなきゃしょうがない、それもリアルでその時期に、っていう条件が付くのだな。歴史的に売れ続けていくなんてのは後の祭りなので、発売してどんだけ売れるんだ、ってこと。だからリスナーから反論が出るアルバムってのは難しい。それでも売れたからこそ言われる話だからそれなりの分母は稼げているのだろう。

 Metallicaは問題作が多い。ガラリと作品の質を変えてくるからリスナーが受け入れられてないのだ。それも大局的に聴いてしまえばさほどの変化ではないのだが、ヘヴィメタルというジャンルの特性上細部で変化があるとバンドごと疑われるというニッチなジャンル分けが成立しているからこそのリスナーのわがまま、とも言えるか。それでもメタリカの場合は明らかにやる側もそれを意識しての変化だから面白い。2003年のアルバム「St. Anger」はリリース前こそそれまでの「Load」「Reload」での軟弱メタリカからの脱出って事で好意的に期待されていたものの、アルバムがリリースされて全編聴けると、これがまた物凄い論評を受けた。ラウドロックだ、ギターソロがない、ドラムの音が悪い…、どれも事実なんだけどさ、聴いてて分かるように、メタリカの、と言うかラーズの受けた影響ってNWOBHMそのままのパンチ力だったり攻撃性だったりするし、そこにはパンクとの融合ってのもあってヘヴィパンクとも言えるサウンド、主張ってのもあったし、この「St. Anger」はそのハードコアパンクとメタルの融合体を目指していたんじゃないかな。それも時代に即した形でのサウンドを織り交ぜてメタリカという最強のフィルターを通して売るというかさ。

 自分的にはその手の攻撃的なのは好きだから「St. Anger」は良いよね。初期のメタリカの作品群の面白さとは異なった攻撃性が詰め込まれてて、正に新しい、というか古き良きものにこだわらないで自分たちが出来ることをどんどんやっていくという姿勢も良いし、それでこその革新的なバンドの姿。昔の音だったら簡単に出来るだろうけど、そうはしないってのが前を見ていくバンドの姿勢だね。このスネアドラムの音もガレージ的で好きだし、何よりも着飾ったところが無いアルバムってのが良い。ラウドロック系ではそういうの多いけど、メタリカだからね、これ。やっぱりああいうパワーを欲しかったんだと思う。格好良いわ。





Rage Against The Machine - Renegades

Rage Against The Machine - Renegades (2000)
RENEGADES

 ホント、聴き続けてて面白いなぁと思うのが、昔聴かなかったアルバムやバンドでもこうしてアレコレやってると聴き直したり、また出てきたりして聴く事になるってのがあってさ、それがまた改めて異なる刺激を受けてカッコよく聴こえたりもするし、意外な発見があったりもして楽しめる。せっかく時間を割いて聴くんだから楽しめた方が得だし、得したいと思って聴くワケだし。それが自分にとって結構な刺激にもなってるし楽しみにもなってるし、ロックってやっぱかっこいいわ、聴いてて良かった♪って思えるもんね。

 Rage Against The Machineの2000年の最終作「Renegades」はカバーアルバムなんだよ、って話だけど、これ、カバーアルバムっても原曲なんて全く残ってないから(笑)。どっちかって言ったら、原曲なんかなくて自分たちの曲作ってやった方が簡単だったんじゃないか、とすら思うくらいにアレンジされまくりすぎてて、どっからアレンジしたんだ?ってくらいだ。頭の片隅に原曲流しながらこれ聴いててもどうしてこうなったのか分からなくなる。それくらい自分たち自身の音に沿ったアレンジでカバーしているからオリジナルアルバムとしたって良いくらい。だって、ここに入ってる楽曲の原曲を全部知ってる人ってあんまりいないだろうし、それくらい多岐に渡ったバンドの曲をカバーしてる。共通してるのは反逆者ばかりだってことくらいか。

 自分もやっぱり全然知らないのが並んでて、聴いててカバーなんて関係ないわな…ってくらいRageらしいアレンジが続いてて違和感なく聴いてたもん。ストーンズの「Street Fighting Man」ですら全然原曲なんて分からなかったしね。ディランの「Maggie's Farm」だってこんな風になるなんて思わないし、そりゃもう全然。だからオリジナルアレンジ作品って聴いてるとレイジってバンドの本質が分かる。ただ、こんだけエネルギッシュなバンドだったからこのカバーアルバムをリリースして解散しちゃってる。そりゃ続けられないわな…。



Godzilla - Godzilla: The Album (Soundtrack)

Godzilla - Godzilla: The Album (Soundtrack) (1998)
Godzilla: The Album (1998 Film)

 青春時代に聴いたであろうサントラってのはもうだいぶ前に色々と書いているみたいなので、そういうのはあまり無いなぁ…と思いつつサントラってやっぱり時代時代の産物だから何かと人生のBGM的になっているところはある。映画の印象もあるからかな。大人になってからはそういうのがあまり無くなってるからやっぱり青春時代の産物なのかもしれん。寂しいな…。そもそも映画館に映画を見に行くってこと自体がものすごく減ってる、どころか全く行ってない。多分10年に一回行ってるか行ってないか、レベルだと思う。それがサントラを語るってのは出来ないですわ。ただ、リリースされているアイテムもサントラとは名ばかり、みたいなのもあるんで…。

 そんな代表的なので思い出したのが「Godzilla: The Album (Soundtrack)」。1998年リリースらしいので、その頃なんだろうけど、当然映画なんぞは見たことない。こないだの「シン・ゴジラ」はそれこそ映画館まで見に行ったけど、他のゴジラは見ること無いし、ましてやアメリカ制作なんてもう全然解釈変わるでしょ。案の定映画の評判や無茶苦茶悪かったんだけど、最も重要だったのはパフ・ダディがツェッペリンの「Kashimir」をカバーしていて、そこにしかもジミー・ペイジまで参加しているってのが、ここにしか入っていないっていう代物だったってことで探した。確かその後MTVのアワードか何かで一緒にセッションやってるライブ映像もあるはず。それはともかくとして、そんなとこでそんな想像しない連中とセッションされると困るぜよ、って思いながらも探して聴いてたら結構カッコよくアレンジされてて、というかパフ・ダディって人のパワフルさと攻撃性が出ていてパンチのある曲に仕上がってたのに驚いた。カッコよく仕上げるんだな、しかもロックじゃないか、しっかり、と。やっぱりラップみたいなのとか好きじゃないし、どうやるんだろな、って思ったけど、楽曲の持つ壮大な雰囲気と世界観を背後に自身の持つ攻撃性を絡み合わせてチープな主張にしなかった、という感じか。ジミー・ペイジは多分、何でも良かったんだと思う、そのヘンは。ただ、リメイクされてしっかりしたサウンドだったから乗っかったというところじゃないかな。良い人だし。

 その他がさ、何せ冒頭から「Heroes」だからね、そう、ボウイのだよ。んで、この頃それなりに人気だったバンドがたくさん入ってる。だから何となくそういう雰囲気のバンド郡なんだな、という風には聴いてたけど、つまらなかったからほぼ無視(笑)。30年経過して今改めて聴いてみると革新的な音もたくさん詰め込まれてたんだなぁと思う。自分のアンテナとは違うのは今も変わらないけど、しっかりと名を残しているバンドも半分くらいあるワケだし、大したサントラ名義のアルバムだったなと。映画に使われたのかどうかは知らないけど、多分多少は関係あったんだろう、それだけでこんだけのオムニバスできちゃうんだからさ、美味しいよね。ここでしか聞けない、ってのが一番の売りだよ。



Lady Ga Ga - A Star Is Born Soundtrack

Lady Ga Ga - A Star Is Born Soundtrack (2018)
A STAR IS BORN SOUNDTR

 映画のサウンドトラックっていろいろと出ているけど、結構様々なパターンがあって、割と自由なオムニバスアルバムという感覚ですらある。そんな中から新しい出会いがあったりもして映画を見た時に、でも良いしサントラ聴いた時でも良いけど、昔は価値あったね。今でもその流れでサントラって出てるから、多分それなりの需要もあるんだろうし、話題作の売上上げるにはちょうど良いアイテムでもあるのかな。結構サントラにしか入ってない曲とかバージョンがあったり、描き下ろし作品とかあったり侮れないアイテムなんだよね。

 Lady Ga Gaが2017年に音楽活動休止して体を治します、って事だったんでしばらくシーンでは見ないんだろうと思ってたらこのサントラ「A Star Is Born Soundtrack」を見かけて、レディー・ガガって書かれてるもんだから何だろ?って調べてたら何とも驚くことに「スター誕生」ってリメイク映画の主役を演じてた。その流れでサントラに描き下ろしの曲もいくつか入れていて、もちろん自分自身で歌ってたりするから新作集にもなってるワケだ。へぇ〜、そんな事してたんですか、と思った次第。レディ・ガガって凄い人なんだよね。単なるポップアイコンじゃなくて、物凄い才能に裏打ちされたパフォーマーで、音楽の才能はホント、半端ない人で、それはもうちょっと前のトニー・ベネットとのジャズボーカルアルバムでもしっかり出ているし、今回のサントラでも、本気で本物の歌手の歌が歌われている。表面だけじゃなくって腹の底から心の底から歌えるパワフルなボーカリストなんですね。

 サントラ聴いてて何となく、最初の頃のアマチュア的な作風からどんどんとプロ的なアレンジが入った作風に変化してってるから、そういうストーリーなのかな、って勝手に想像しちゃった。もちろん初期の頃の生々しい作風の方が好きだし、歌手らしい。音がポップにアレンジされたりしてくるとどうしてもポップスになっちゃって本物の才能がそのまま聴こえてこないからね、それでも売る側ってのは新しい仕掛けを打っていかないとダメだからこうなるのはわかるが。それでテイラー・スウィフトとかもダメだしね。それはともかく、ここで聴けるレディ・ガガの才能はホント、素晴らしい。さすがです。







Queen - Bohemian Rhapsody (Original Soundtrack)

Queen - Bohemian Rhapsody (Original Soundtrack) (2018)
【早期購入特典あり】ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)【特典:ステッカー付】

 やたらとリリースされるリミックスやらリマスター盤、それでも冷静に見ていれば90年代末、2000年代、2010年代、と3代くらいのデジタルでの時間差があるワケだからテクノロジーの進化は早いものだし、だからこそ割と何度もリマスタリングされていったりして、その度に良し悪しが語られ、基本的には情報量が豊富になればなるほどにナチュラルな音の質感がどこまで表現されているか、ってのが問われていくのとついでにボーナストラック論がある。古くからのリスナーは何度目だよ、となるけど常に若い世代、新しく入ってくる世代もいるんだからそれはそれで役に立っているものだろう。それよりもそんだけリスナーがついてくるバンド、って存在感の方が大きい。ロックは終わった、のか語り継がれて生き続ける、のか、って話だ。

 Queenの映画が公開されるようで、宣伝用の映像を見たこともあるのだが、なるほど、そっくりと言えばそっくりだが、滑稽と言えば滑稽でしかない役者が可愛そうでもあるが、ストーリーは至ってクィーンな話だし、別にウソでもない、なるほどハリウッドも映画のエンタメネタが無くなった事からこういう伝記映画という手法を取って来たかと。なんせ、今度はエイミー・ワインハウスの自伝なんかも映画化されるらしいし、何でもありなワケだ。そのQueenの映画のサントラ盤がこれ「Bohemian Rhapsody (Original Soundtrack)」だけど、そこはもうブライアン・メイ、単にサントラリリースしますってだけに留まらず、せっかくのQueen名義のアルバムが話題と共にリリース出来るってタイミングを逸するハズがなく、ここぞとばかりにレアアイテムを突っ込んできた。

 20th Century Foxのファンファーレにブライアン・メイのあのギター重ね録りを仕掛けて「らしさ」を演出、既存曲の音の良さもさる事ながら、「Doing All Right」をオリジナル・メンバーを集めて再録音、なんでここに入るんだ?って話だが、そこが面白さ。その意味では「Don't Stop Me Now」もわざわざどうしてかブライアン・メイが今のギターていくをオーバーダビング、ってか替えてる。意味ないなぁ、と思うが、これもやり直したかった曲なのだろうか。その他はライブバージョンだね。なんてったってリオの「Love of My Life」=観客全コーラス歌いまくりバージョンが最高。どんだけクイーンが神だったのかが分かる。そしてもちろんライブエイドの圧倒的パフォーマンスは音だけで聴いても圧巻。細かいところでは79年2月パリのパビリオンでの「Fat Bottomed Girl」から初登場ライブ、とは言え映像含めて流れてるけど。珍しいところでは「We Will Rock You」のスタジオバージョンからライブバージョンを重ねて繋いたヤツ…、そうですか、って感じ(笑)。

 書くとこんな感じになっちゃうんだけどさ、実際はアルバム冒頭から聴いてて、これがちゃんと飛ばすこともなく最後まで聴いちゃうんだよね。ほとんど頭の中で再生できるのに、やっぱり格好良いんだよ、クイーン。んで、どの曲もしっかり出来てるし音も今時の音だから聞きやすくて古い音とは思えないサウンドに仕上がっているから迫力も音圧もあるし、何よりもフレディの歌声の素晴らしさに圧倒されてしまって存分に堪能した。やっぱりそこいらのバンドの凄いボーカリスト、ってのとは一線を画していて、存在そのものが違う。だからやっぱ凄いんだよ。





Greta Van Fleet - Anthem Of The Peaceful Army

Greta Van Fleet - Anthem Of The Peaceful Army (2018)
アンセム・オブ・ザ・ピースフル・アーミー

 Webサイトの作り方、作られ方って結構その時その時の流行ってのがあって、数年単位レベルで見れば結構変わってきている。だから自分が作って置いてあるのとか見てるとずいぶん古臭いレイアウトってか、古い流行のままだなぁと作り直したくなる。ただ、問題はそれを作り直してどうなるんだ?って事で、目的がねぇ、明確に見当たらないんですな。コンテンツものだからそこまで更新されるものでもなく、どちらかと言えばデータベース的なもんだしさ、そこに更新モノ付けるとそっちが主になるワケで、それはやってるから、やっぱコンテンツものとしてのレイアウトの話だけか、と。そんなの見る人居ないのかもしれないけどさ、自分的にはそういうデータベース的なトコロって欲しいから作ってあるだけで、じゃ、そのままで良いか、と、なる。はてはて…

 Greta Van Fleetの新作、というかデビューアルバムのリリースになるのかな、「Anthem Of The Peaceful Army」ってタイトルでリリースされた。それまでの作品群は入ってないから、後々どういう扱いになるんだろうな、アルバムだけ集めても全部てに入りません、みたいなさ(笑)。もちろんその頃にはアルバムという概念が無くなってるのかもしれないけどね。それはともかく、あのロバート・プラントが認めたLed Zeppelinクローンバンド…、クローンってのかトリビュートってのか、ボーカルもドラムも楽曲もすべてがツェッペリン的で、現代のツェッペリンなんて持て囃されているので随分と楽しみにしていて、EPでは実にそのツェッペリン的志向を味わせてもらい、これはこれはと楽しませてもらったので、今回も期待満々。そして出てきたアルバムを聴いての第一声としては、見事、の一言。

 全部が全部じゃないけど、これはもう現代のLed Zeppelinと言える部分が大きい。あそこまで雄大で思慮深い音にはなってないけど、表面的なサウンドとしてはそのまま。何ら新しい事はない。残念な点はいくつだってあるけど、ツェッペリンじゃないんだからもうそれで良いんだよ。こんな風に蘇ってくるってのだけで楽しいからさ。見事にハードロック部分だけでなくってトラッド的なとことかも入っててこのまま融合されたサウンドを進めていったら面白い事になるのかもしれない、とは思う。ただ、そこまでの才能というか天才的な部分はあるかどうかわからん。3枚目くらいでどうなっていくかかもね。そんな先の話はどっちでも良く、今このアルバムを聴くと、とってもツェッペリン。冒頭の方はあまりそういうの感じないかもしれないけど、徐々にそういう風にしか聴こえない曲が連発されていくからアルバム一枚黙って聴いててみてよ。結構凄いから。







Gentle Giant - The Power And The Glory

Gentle Giant - The Power And The Glory (1974)
ザ・パワー・アンド・ザ・グローリー(CD+Blu-Ray)

 CD音質はご存知のように44.1khz/16bitだがストリーミング音源は基本圧縮音源での192kbps程度が標準、単位が違うからわかりにくいけど、CD音源の高域と低域はカットしながら更に音を間引いているからデータ量が1/10程度になるってモノで、昔あったMDってのは1/5程度になってるからまだそこまで音が良くないってモンじゃなかった。それが今じゃ圧縮音源が主流…、こうなる前はFlacが普及するんだろうな、って思ってたからちょっと意外なトコロに落ち着いたのも不思議。案外音にこだわり無かった人が多かったって事だ。そうじゃない人はカネ出せ、って話で過剰サービスが妥当な所に落ち着いたんだろう。

 Gentle Giantの1974年作「The Power And The Glory」。聴いてて思うんだが、現代の歪んだギターが入っていないだけで、その他は今でも圧倒的に難解な展開やアレンジ、リズムを誇るバンド、アルバムなので、こんだけ時代が経過して進化していったと言えども、ジェントル・ジャイアントを真似るぜ、ってバンドはおいそれとはいない。ここに歪んだギター入れたら最先端プログレメタルにでもなろうかと思うが、そこはジェントル・ジャイアント、妙に軽やかなポップさを持っていたりするから簡単ではないだろう。こんだけ純粋に音楽をしながらロックしてて、楽器の音色をたっぷりと使いながら遊んでいるバンドもそうそう無いだろうなぁとかいろいろと思った。昔からもちろん今に至るまで自分的にはジェントル・ジャイアントってバンドはきちんと理解出来ていない。モノの説明なんか読むと凄く音楽的にリズムの複雑さやありえない展開感なんてのが書かれているからきっと音楽家からしても挑戦的なバンドだったんだろう。

 70sプログレという側面からしか聴いてこなかったから、そんなに音楽的な面で斬ってもクラシックばりにとんでもない、なんてのはね、考えなかった。今回もう何度目か、取り組んでいたら、ふとそのクラシック的な手法が散りばめられているんだな、ってのが少しだけ分かった気がする。それでも十分ポップさあるんだからよく分からん。アバンギャルドとポップの癒合…ってHenry Cow一派が挑戦してたな、なんて古い記憶も蘇った。こういう音を真面目に今聴いていったらもっと理解できるのかな。ちょっとね、楽しい…って聴いてて思ったから(笑)。これまでジェントル・ジャイアント聴いて楽しいって感覚はあまり思ったことないからさ。ま、まだまだ自分はそこまで追いつけていない人間ではあろうけど。



The Sea Within - The Sea Within

The Sea Within - The Sea Within (2018)
THE SEA WITHIN

 ストリーミングサービスでの音楽聴きってラクで良いな、と思ってたんだけどやっぱり音質のよろしくなさが耳障り、と言うか作品の評価にも影響してしまうくらいのモノだし、流して聞く程度なら良いんだけど何かやっぱりイヤフォンで直接耳に音が入ってくると気になるんだよね。Spotifyってあっても320kbpsまでしかないし、その意味ではYouTubeでなんかは192kbps程度が最高レベル、故に普通にCD買って聴いているレベルからしたら全然音が足りない。じゃ、ストリーミングでCDクォリティってDeezer HiFiってのがあるけど、これがまたどんだけライブラリあるか分からんしさ…。だったらCD買えよ、ってのが一番普通に良いお話。何だかんだと元に戻るモンなのだな。

 The Sea Withinなる多国籍セッションバンドの2018年デビューアルバム「The Sea Within」。フラキンにトランスアトランティック、その手の著名セッションマンなんかが関わって出来上がったバンドってことでそのスジではそれなりに話題になったみたいだ。そりゃそうなんだろうなぁとは分かるものの、自分的にはこの辺のバイネームまで追いかけきれていないから、なるほどフラキン中心でテクニシャンなんかが集まってきたバンドなんだな、という程度の認識で聴く。ジャケットがそれらしい雰囲気あったからきっとシリアスに暗めでテンション高いのあるんだろうな、っていう期待感。聴いてみると、そこまでのテンションの高さじゃないけど、もちろん美しく綺麗にまとまっていて実験的な部分もありつつの割と普通にロック的なアプローチでのプログレ風味バンド、ってなトコか。

 大きく異なるのは多分ボーカルの野性味かな。計算され尽くしたものを歌い上げているんでもなく、しっかりと人間らしさの伝え方みたいなのが曲とマッチして発散されているから人間的に引き込まれる。それこそ必要なロックの部分だし、曲がどうあれ、そういう個性でバンドにリスナーを引き込んでくれるのは嬉しい。冷静に言ってしまえば軽すぎるかな、っていうサウンドの作り方は感じるし、キャッチーかもな、なんてのもある。ただ、それぞれが本家のバンドの方ではやりきれないっって音をやってるんだろうから、微妙なトコでの個性が出されているはず。どこまで続くんだろ?って思うけど、センス良いから続けてほしいかな。



Nosound - Allow Yourself

Nosound - Allow Yourself (2018)
ALLOW YOURSELF

 今でもロックの世界に於いて新しい試み、新しいサウンドの算出ってのは普通に行われている。誰がどんな形でかは分からないけど、人間の本能として新しい形を生み出すという行為が行われているのだろう。そりゃ常に同じようなものばかり出てきたら面白くない。よくリスナーは好みの傾向のバンドをいくつか探し出しては聴いて、音楽性が変わるとああだこうだと言う話があるのだが、好みとしてのその意見は当然だろうし、そういうモンだ。ただ、だからと言ってミュージシャンが新しい試みを捨てたら単なる商売人の一人ってことになる。全てそうでもないんだろうけど、ミュージシャンだしさ、芸術家なんだからチャレンジあるのみ、でいてほしいものだ。実際はいろいろあるのだろうけど。

 イタリアのシュールなバンド、Nosoundの2018年作品「Allow Yourself」はその新しさ斬新さ、チャレンジ精神ってなモノが詰め込まれているっても過言じゃない。元々がプログレッシブなバンドだからそりゃそうだけど、それだけでもなくって周囲のあらゆる音楽の影響を受けて自分の作品に取り込み、さらにそこで幅を広げている。その吸収の仕方も見事なんだろうなぁってくらいに上手く取り込んでいるから、これまでのNodoundのスタイルからの進化として受け入れてしまうサウンドに仕上げているのだな。エレクトリックやポスト的なものを取り込むことで機械的でもありつつ、それでもプログレッシブな繊細さを打ち出した不思議なサウンド。イタリアだから仰々しいアレンジや叙情性なんてのは普通にあるんだからそういうサウンドとの融合すらが難しいと思われたものを見事に重ね合わせている。

 これまでの作品も好きだったけどね、ホント、暗くて重い…、重さはそこまではないけどじっくりと向き合わないと分からない音だし、聞けば聴くほどに深さが見えてくるアルバム。センス良いんだよねぇ、このバンドは。ジャケットもこれまで外すこと無いし、アルバムも常に進化していながらも自分たちらしさは常に残っているし、音の美しさはどれも共通で、綺麗なんだよね。だから芸術的な作風になる。ロックだぜ、ってんじゃないけどセンスの良さに惚れるバンド。







The Pinapple Thief - Dissolution

The Pinapple Thief - Dissolution (2018)
DISSOLUTION (IMPORT)

 暗くて重い音ってのがロックの基本だと思ってる。いろいろな表現方法があるからそれだけじゃないのも分かってるけど、自分がしっくりくるのはやっぱり暗くて重いの、だったりするんだよね。多分そういう人多いんだろうと思うけど。アメリカの能天気なのはあっけらかんとしてある種面白いんだけど、じっくりと向き合って聴けるのは暗くて重いの。だから英国他ヨーロッパ諸国のサウンドの方が好きだ。文化と歴史の違いによってそういうものになっているんだろうけど、それでも国によって異なるし、面白いです。

 The Pinapple Thiefの2018年作「Dissolution」。20年の節目を迎えたバンドの作品だからもちろん完成度は高いんだけど、これまでよりも更に一層その暗さと重さが深くなった…、ん〜、絶望感でもないんだよ、これがまた。そういう暗さじゃなくって重くなってメッセージ色にしても音楽にしても訴える力の重さが深くなっている。だから聴いててBGMね、なんてのは全然無理な深さ。このテンションこそロック。このバンドの場合はメロディセンスの良さもあるから適度にキャッチーにもなるし、それでも重さは変わらないから上手い具合にシーンに融合出来ていることになる。ポストプログレバンドのリスナーからも好まれているだろうし、オールドタイマーなプログレリスナーからも評価されてるでしょ、そりゃ。ここまで良質なサウンドを毎回作り上げて聴かせてくれるのもホント、凄いなと思うし、だからこそいつリリースされたアルバムだっけ?ってことをあんまり気にしないでいつでも聴けるサウンドというのも面白い。

 それでも今回はかなりの傑作に仕上がっているんじゃないかな。と言うかここ最近の作品のレベルの高さは以前のアルバム郡に比べると圧倒的に伸びているような気すらする。メンツの入れ替えもあるのだろうし、作り方そのものを変えていったってのもあるのか。実にバランスの取れたバンドサウンドで、どこかが突出している音、ってんじゃないのが気にはなるけどそれこそピンク・フロイドもそうかってな話で、楽曲の良さで勝負している部分、あるアルバムですらある。





Riverside - Wastland

Riverside - Wastland (2018)
WASTELAND [CD]

 日々の情報収集って既に何を目的としているかなんてのも分からなくなっているくらいに様々な情報が入ってくる。それでもヌケモレあったりして、そんなのがリリースされるのか、とかそんなの出てたのか、なんてのはしょっちゅうある。別に急いで誰よりも早くそれを聴きたい、なんてのはそうそうないので、後からじっくり聴いたって別に構わないんだけど、リリースされたのも知らなくて、ってなると勿体無いってのがあるからさ、やっぱり聞けるなら聴いておきたいし。だからいろいろな情報をチェックしている。今回はいつものブログ仲間のphotofloydさんのトコロで知ったこの新作話。

 Riversideの2018年7作目のオリジナルアルバム「Wastland]」。数年前にギタリストがお亡くなりになられて、バンドもどうすんだろ、ってのもあったし、だから新作リリースされた、ってのは素直に嬉しかった。好きなんですよね、このバンド。21世紀にもなってこんなシリアスなバンドが出てくるのか、ってくらい、しかもポーランドからってのが余計に染み入るじゃないですかってのもあってさ。それじゃなくても音楽的にスタンス的に好きで、ライブ盤なんかあんだけシリアスにやっててそこでフロイドのフレーズ出すか、って苦笑いしちゃうし、面白い。そんなRiversideの新作、そうかぁ…とちょっと感慨深く聴いてみた。するとオープニングからアカペラでどう捉えて良いんだろう?って思いながら心の準備をしていた。そこから続けられる楽曲郡は一見以前のRiversideと何ら変わらない雰囲気ではあるものの、どこか優しさなのか緩やかさ感なのか、緊迫感からちょっと引いた感触が残る。それは続く3曲目に入ると顕著に表れてきて、牧歌的ですらあるリラックスした雰囲気が場を支配する。当然ながらそのまま進みはずもなくその後はこれまでのRiverside的緊迫感と圧倒的迫力で長尺な楽曲によってバンドのポテンシャルを圧倒的に見せつけてくるんで、バンドの方向性がどうのって程のものではないのだが、アルバムという単位で聴いた場合、本作はこれまでのRiversideの持つ緊張感からやや離れた印象は否めない。

 だからと言ってどうなんだ、って話にはなるんだけど難しいなぁ…。そういう成長もあって然るべきだろうというのは理解するしいつまでもあのテンションを維持したバンド活動ってのも15年選手になってくると難しいだろうし、何よりもポーランドという国自体も安定しているから、妙な緊張感を持って生きていく必要もなくなったから、という環境の変化もあるだろう。時代が生んだバンド、という見方をするならばもうあのテンションのバンドにはならない。しかし、今はそういったシリアスな曲や演奏をする気分じゃない、っていうならばまたあのRIversideに戻ってくることだろう。本作のクォリティはこれまでの作品と何ら変わらず素晴らしいものだし、聴いててつまらないなどと思うモノのハズもなく、圧倒的に楽しめる見事なプログレッシブ・ロックだ。そう、プログレッシブなんだ、と思っているからこそ次の作品にも期待したいし、バンドの進化も気になる。何だかんだと言いながらも既に数回聴いていて、その圧倒的な楽曲レベルに脱帽しているし、演奏力の高さにもホントに感激している。それでいての文句なのだから期待値、として思っているんだろうね。

 やっぱ凄いわ。あのテンションだけがRiversideじゃない。こういう作風での取り組みもRiversideなのだ。





Fusion Orchestra - Live at Marquee 1974

Fusion Orchestra - Live at Marquee 1974
LIVE AT THE MARQUEE

 70年代のハードロックシーンでの女性の活躍ってのは目立つ人は目立ったけど、長続きした人はそんなに多くないだろう。そもそも女性が活躍出来たシーンでもないし、いてもキワモノ扱いになってたりするし、それでも自分なんかはお転婆なボーカルさん達のバンドって好きだけどね。プログレの世界だとその歌唱力を買われて、ってのはあるけど普通にロックシーンだと、やっぱり男の世界での戦いみたいなトコあったし、そこで女らしさ出しても受けるけど残せないし。トラッドとかそのヘンはあるけどさ。そういう偏ったシーンの中でも焔王する側歌う側はあまり気にしないでシーンに出てきたのかも。

 Fusion Orchestraの名盤「スケルトン・イン・アーマー」は1973年にリリースされていて、驚くことに先日「Live at Marquee 1974」というライブアルバムがリリースされた。何でも現在シャカタクのフロントウーマンを努めているジル・サワードが来日公演を行った時に日本人ファンからフュージョン・オーケストラのマーキーのライブを録音したテープを持っている、って言われて、そのまま本作のリリースにこぎ着けたというお話。このエピソードからして分かるように、どう考えてもライブの客席録音ソース盤だよな、即ちオーディエンス録音モノ、でオープンリールじゃなくてカセットテープだったんかな、で録音したんだろうと。それでもマーキーってのはハコが狭いから上手く録音すれば結構な迫力の音で録れるだろうとは思う。その結果、歴史を聞け、と言わんばかりの凄まじい迫力とバンドの熱気がものの見事に捉えられている傑作ライブアルバムがリリースされたのだった。

 いや、オーディエンス録音の生々しいソース、MCからチューニングからステージ上の出来事そのまま、いわゆるブート音源そのままだけど、凄い。Fusion Orchestraってこんな凄いハードロックやってたのか?って疑うばかりの白熱ぶり、King Crimsonにヒケを取らないレベルのインプロ合戦とそこへのジル・サワードの熱唱ぶり、更にメンバーのテクニカルさも素晴らしく、こんだけの音をパッケージ出来てたんならそりゃ本人が聴いて、リリースしてもいいんじゃないか、って気になるわな。騙されたと思って聴いてみるとその凄まじさは一発で分かるでしょう。

Babe Ruth - Kid's Stuff

Babe Ruth - Kid's Stuff (1976)
Kid's Stuff

 先日久々にWebサイトの手直しをやってたんだけど、今時のは凄いよなぁ…。面倒だから適当なテンプレート持ってきてチョコチョコっと書き換えてもうン十年存在しているWebサイトの中身を移植したんだが、それだけで当然見事に最新のデザインとWebの動きに変わってしまうという…、コレ、自分が作ったのか?ってくらいにはなるんだから面白い。スマホ対応必須なんだが、そこはまだまだコンテンツ的になかなか難しくてほっとくしかない。それも何とか上手く見せられるようにはしていきたいんだが、自分の技術が追いつかない。好きでやるか仕事としてやるかじゃなきゃ真面目に取り組まないもん。今後のために今覚えとくってのはあるが、またどうせ色々と変わっていくだろうし、この世界もキリないよ。

 Babe Ruthの1976年リリース5枚目にして最終作となった「Kid's Stuff」。21世紀になっての再結成アルバムはあるが、本作で一旦バンドは消滅、残党はホワイトスネイクへ…、って書くとちょっと興味持たれるのかもね。いや、ウソじゃないです。ドン・エイリーやバーニー・マースデンやニール・マーレイも参加していたんだから。まぁ、ホントはここで登場させたのはジェニー・ハーンという元々Babe Ruthで歌っていたやんちゃなお転婆お嬢さんのスタイルと前回のSpidersのスタイルって結構親しいかもなぁってのあったからだけど、実はそのジェニー・ハーンがこのアルバムではもうバンドを脱退していて後任のエリー・ホープって同じようなお転婆そうなお姉ちゃんが歌っているという作品なんですね。ところがこのアルバム、先のメンバーでの楽曲でこのエリー・ホープ嬢の歌声も結構それらしくて傑作アルバムに仕上がっているというユニークさ。

 ファンキーなR&Rあり、ハードロックだけどかなりポップでキャッチー、ギターソロなんかも結構イケてる…、もちろんバーニー・マースデンだろうし、アレンジおドン・エイリーだからかセンス良いしさ、地味なトコロだけど良い作品です。こっちがBabe Ruthだって言っても不思議はないくらい、オリジナルメンバー不在のバンドの作品。アルバムデビューが1972年で、4年後の作品でこうなっちゃってるんだからバンドの寿命ってのは…ってね。そういえばコージー・パウエルのハマーの頃の曲もあったりするから、もうあっちの世界一歩手前なんだけどね、70年代のハードロックの音しててカッコよいです。CD廃盤のままだしSpotifyとかにも無いし、珍しく絶盤状態なのが勿体無い。





Spiders - Killer Machine

Spiders - Killer Machine (2018)
KILLER MACHINE

 時代の流れか、色々と新しくて面白そうなのをロックというカテゴリーから探そうとするとメタル的なのが多く出てくる。そもそも昔で言うハードロック的なのって今は少数派になっているんだろう。普通のロック的なの、って言うとまだポップス領域に近いトコロでいくらかあるんだろうけど、ハードロック的なの、っていうのだと少ないんだよねぇ。ハードロックってかもっとR&R寄りって感じになると更にいない。だからそのヘンってなかなか漁りにくいんだよ。あるんだろうけど探しきれないしさ。だからジャケットを見て何かこのヘン、そうかも、なんて予感だけで聴いていくんだが、それが玉に当たると嬉しいね。今回もそんな探し方で当たった代物、やっぱりロックバンドのジャケットは大事です。

 Spidersというスウェーデンのバンドの2018年3枚目のアルバム「Killer Machine」。どう?このジャケット。古めかしいR&R的な感じがしない?グラマラス的だしさ。しかもど真ん中、女の子だよな?ってやや疑問を抱きながら聴くワケです。そしたらこれがまたど真ん中ストレートのR&Rバンドで、見事にHanoi RocksというかMichael Monroe的というか、スウェーデンだから北欧的メロウな旋律もしっかりと出てきてるし、もうそのヘン好きだったら琴線に触れるの間違いなしのアルバム。新しい取り組みが色々とされているのか、っていうとちょっと何もないんだが(笑)、こういうバンドって無かったから刺激的ってだけで、時代にこういうバンドがいくつかは必要でしょ。今回のSpidersはボーカルが女の子ってだけでその株が更に上がる。いや、こんだけのR&Rを女の子がやるってのはほとんど無かったワケだし、ここで初めてなんじゃないか、ってくらいに思いつかない。Pretendersとかあるけどもっとストイックじゃない?こんだけグラマラスにR&Rしてるのはないもん。グラマラスなのは男の特権だったからな(笑)。

 そんな冗談も含めて実に刺激的。R&Rから妙にダンサンブルなのも含めて若さと勢いと色気がカッコよい。スウェーデンってABBAもだっけ?だからこんなダンサンブルなのあるのか(笑)。R&Rがカッコよいからこういうのもありだし、ワイルドなスタイル感も絶妙。これはね、気に入ったんでもう過去のアルバム3枚ともゲットですね。久しぶりにこういうR&Rで楽しいの聞けた。





Black Moth - Anatomical Venus

Black Moth - Anatomical Venus (2018)
ANATOMICAL VENUS

 世界中で女性がメタルの世界に入り込んできて、それでなければ出来ないと言わんばかりの世界観を打ち出したバンドもいくつか出てきて、今でもそれは続いている、どころか益々発展して新しいジャンルとも成り得る音楽性を作り上げてきているのはある。70年代だってそういうのはあったけど、多くはない、それにその目立った女性陣達はしっかりとひとつの世界を形成しているしね。80年代以降はそれほど目立たなかったけど90年代に入ってからゴシック・メタルが出てきて、そのヘンから一気に広がっていった、そんな印象だけどここのトコロのは何かもっと妖しい世界が多くて艶かしくて頼もしいものだ。

 Black Mothなる英国はリーズ出身のバンドの3枚目のアルバム「Anatomical Venus」。ジャケット見た時はちょいとコレはグロすぎて自分の聴くべき世界の音では無さそうだが…と思ったが、何事もチャレンジ、聴いてみるのも今の時代は簡単なんだから取り組んでみれば良いじゃないか、ってことで軽く手を出してしまった次第。そうしたら驚くことにこのジャケットに見られるイメージではなく、実に爽やかな…というのもヘンだけど、普通にストーナーなバンドの音だし、そそこから更に聴かれるハリエット嬢の可愛らしくもいやらしい歌い方が普遍的なロック感を出してて、実にユニークなサウンドが出来上がっている。カリスマ的な存在感を出しているんでもなく、それでもバックはサバス直系的なやや地を這うような思いリフを聴かせているのだが、その上に舞うのが普通のロックの女性ボーカルというもので、ギャップ感がこれまで聞けなかったサウンドを出してる。

 そのイメージはありつつもそれだけでなく器用に様々なタイプの曲を作り上げてて、ストーナーなものではあるけど歯切れが良い歌に仕上がってるのが独自性の高い楽曲になっちゃうんだな。ツインギターが云々とかってのはアルバムだけだとあんまり分かんない、と言うかそこまで個性を見極められない…。その内、かな。いやぁ〜、ドゥームな音なのにこのかわいい歌、何か妙な気分になる。本人はきっとそんな風に思って無くてしっかりこの音世界と馴染んでいるつもりで歌っていると思うけど、だからこそ個性的なバンド。







Lucifer - Lucifer II

Lucifer - Lucifer II (2018)
ルシファーⅡ

 様々なカテゴリが出ては消え、また淘汰されて後にひとつのカテゴリになったりもするのだが、その中で代表的とされるバンドというのはそうそう多くはないもので、ニッチに分類されればされるほど、ほとんどがそのひとつのバンドがジャンルになっていたりする。近年ではストーナー系というのも実に多種多様のバンドがあるんだけど、多分色々な形容詞が付けられてサブジャンル化していくだろうし、それはおそらく一つづつのバンドを指す事になるのだろう。それでもそのストーナー系という枠組みの中で今の所最も評価も人気も実力も知名度も高そうなのがこのLuciferになるのじゃないだろうか。知名度はさておき、容姿でも妖艶ないかにもサイケデリックorオカルトな雰囲気がバンドの人気にも拍車を掛けているように思うがそれもそのはず、見事な妖艶さ、人気あるのも分かる。

 Luciferの2018年セカンドフルアルバム「Lucifer II」。色々とメンバーチェンジもあって結局3人しかジャケットには写っていないし、それも永久にこのままのバンド編成だろうとは到底思えないのだが、それはどうでもよくて、多分妖艶ボーカリストのヨハナ・サドニスのソロプロジェクト化していくんだろうという感じ。だから音楽性にはある程度の一貫性は保たれているのだけど、今後も含めてパートナーになる人物によってはどんどんと変貌していくんだろう。今の所旬な時期なのでヨハナ・サドニスの怪しい歌声が見事に生かされたカルト風味な雰囲気とレトロチックなスタイルのサウンド、ややコケティッシュなPVのイメージと共に実にヨーロッパ的なスタンスでの楽曲が多数収録されていて、この手のバンドにありがちな飽きが来ない秀逸な作品に仕上がっている。この辺は見事だと思う。それだけ楽曲レベルが高いと言うかバリエーションに富んでいるというのか、ヨハナ嬢の歌声だけだと当然一本調子になってしまうところが楽曲とバック陣営でそうはさせない味わいを出しているようだ。よく練られている。

 PVのYouTubeのトップ画像が見事に白馬に乗る王子様ならぬヨハナ嬢、ということで先日のWytch Hazelのアルバムジャケットと被るのも面白いな、って事でここで登場したんだけど割とチェックしてたんで7月のアルバムリリース時から聴いてた自分的にはやっぱり推しなバンドのひとつ。レトロチックなだけじゃなくてオリジナルなメロディラインとややキャッチーなスタンスもあったりして面白いんだよ。見ていて飽きない美貌が売りなのはもちろん良いし、世の中ナメてる感も好きだね。それでいてこのグルーブ感、やはりよく出来てる。




Wytch Hazel - II: Sojourn

Wytch Hazel - II: Sojourn (2018)
II: Sojourn

 最近何か良いのある?なんて会話はチョコチョコあるのだが、どう答えたモンやら…と。昔ならお気に入りのバンドとかアルバムとかその時に聴いてたモノとかで答えられたんだけど、今はそういうのはもう頭の中で鳴ってるから、ヒトにオススメできそうなモノ、最近なんかあったっけ?ってこんだけ日夜新しいのとか探しながらチャレンジを繰り返している中で、良いとか良くないなんてのは自分の好みだし分からんなぁ…、まだ聞き込めてないからなんとも言えないし、とか自分的にアレコレ言えるほと聴いてないし知らないし、とかになるんで結局ちょいと前に仕入れたネタなんかになる。それもまた怪しいんだが…。困った時には大抵ベビメタが最強♪ってなるんだけどさ。

 Wytch Hazelという大英帝国のバンドの2018年2枚目のアルバム「II: Sojourn」。実はここ最近のストーナー系やら何やらってのはアサイコレクションからの蔵出しモノで、だからこそ新ネタだったりクセのあるのだったりして刺激的ではあるんだけど、このWytch Hazelってのは最近の呟きモノでしてね、どんなんかなぁって見てみればもうジャケット見て分かる人は分かるし、気になる人は気になるでしょう。んで、当然気になって聴いてみればそのまんま、アレ、です。もうちょっと声に艶があればなぁとかもうちょっとメロディアス感強い旋律が多ければ、とかもうちょっと堂々感が強ければ、とかあるんだけど、アルバム通して聴いているとやっぱり紛れもなく大英帝国の美しきツインギターハードロックに収まっている。この聞きやすさは何だ?って思ったけど、ギターがストラトなんじゃないかなぁ…。線が細くて粒が揃ってるから耳に優しいし、妙にパワフルでもないから品のある音が入ってくる。それが二本、ツインリードの美しさがもうちょいだけど、楽曲ではしっかりと主張されているし、巷の評論ではNWOBHM的な、とも書かれているけど、そもそもNWOBHMってそのヘンからも出てきてるから元が同じなのはそうだろ、って気がするが、NWOBHMの再来、ってんではなくてNWOBHMと同じ影響下でやってる、ってトコだ。だから自分的にはNWOBHM的と言われると、その影響下かと勘違いされるので、そうじゃなくて、モロにWishbone Ashなんかに影響を受けたサウンド、それはNWOBHMの一部も同じだったから、という位置付けだね。

 それはもうどっちでもよくって、曲ごとに味を増していく、と言うか「?」ってな気がするのもあるにはあるけど総じて見事に大英帝国ハードロックの再現、ここに新しい要素が入っているかってのは、実はあんまり無い気がする。イメージとか売り出し方はそうかもしれないけど、それも大英帝国の片田舎的な側面で、昔からある話だし、いやはや…なんてトコロだ。代替がジャケット見てくれれば分かるでしょ。音も裏切らないです。少々歪んだギターの出番が多いくらいで、しっかりとアコギ調のも入ってきてるし、しっかりとThin Lizzy的側面もあったりするし、まぁ、あのヘンごちゃ混ぜにして出してきましたってアルバム。この落ち着いて聴ける感は近年なかなか無かったかな。レイドバックでもないし、妙に面白い。多分何度も聞かないと分からないアルバムなんじゃないか。






Wicked Minds - Visioni Deliri E Illusioni

Wicked Minds - Visioni Deliri E Illusioni (2011)
Visioni Deliri E Illusioni

 イタリアンロックの栄光が70年代のごく一部の時期でしか存在しなかったのは実に残念で、あの時代のあのバンド郡達のあの演奏力と発想力とアレンジ力、そしてイタリア独特の情熱的なイズムをも注入したマインドは実に奇跡的な産物だった。時代の変革の波にあってそのまま存続できなかったので歴史的にやむを得ないのだろうが、それでもその精神と受け継ぐべきバンドも出てきてはいるし、世界各国でもあの頃のイタリアンロックへの望郷を語るバンドも出てきている。それだけインパクトを放っていた時代とバンドだったんだよなぁ。自分的には若かりし頃にユーロロックの一貫で聴いていったんだけど、やっぱり物凄く仰々しくて粘っこい独特な音世界だなぁと割と気に入っていたりもしたもんだ。

 そのイタリアのWicked Mindsというバンドは本来70年代の英国ハードロックをオマージュとした回顧バンドのひとつではあるが、2011年に突如として自国イタリアのあの時代のロックバンドの曲のカバー集を独自解釈で展開した作品を「Visioni Deliri E Illusioni」というタイトルでリリースしている。ジャケットもどことなくキーフを彷彿させる雰囲気がなかなか乙なもんだが、それに加えての中身、例えばムゼオ・ローゼンバッハやレ・オルメのオリジナルボーカル達が自分たちの曲でそのまま歌っているという快挙、即ちバックがWicked Mindsなだけで本人出演ってワケだ。これね、結構聴いてて盛り上がりますよ。あの楽曲群が最新の音でカバーされて本人歌ってるんだからさ、再録なワケでしょ、いやはやなかなか…、しかも結構攻撃的なサウンドに仕上がってるし、それでいてオリジナルのバンド郡達が持つ破壊力や粘っこさみたいなのは普通にあるし、何とも素晴らしく見事なカバー集になってます。カバーできるモンなんだ…ってのがまず驚きなんだけど、これがまた見事でね。

 カバーしてるのはこんな感じ、Trip (1), Osanna (2), Balletto di Bronzo (3), Delirium (4), New Trolls (5), Le Orme (6), Nuova Idea (7), Dietro Noi Deserto (8), Circus 2000 (9), Museo Rosenbach (10), Quella Vecchia Locanda (11), Gleeman (12) で、ソソられるでしょ?ってか多分その筋では知られているんだろうな…。面白いのはオリジナルに忠実ではあるんだけど、当然ながらバンドとしてのアルバムの統一感が何故かあるという事実。こんだけバリエーションに富んだ作品をカバーしてるのにね、そのヘンがWicked Mindsというバンドの凄さなのかも。こういうきっかけからバンドそのものに興味持つもんな。いや〜、ずいぶんと楽しめる作品に出会えて良かった。






Galley Beggar - Silence & Tears

Galley Beggar - Silence & Tears (2015)
サイレンス・アンド・ティアーズ

 脈々と続く英国トラッドの流れなんかは今でもスタイルの変化などもあまり大きくなく生き続けている。そもそもが伝承音楽だから消え去る事もなく受け継がれていくべきものなので、新たな変化を起こす必要もない音楽のひとつでもあるからロックとかと位置づけは異なるのだろうが、それでも切り取っていけば同じ音楽シーンに存在する事もあるわけで、特にフェアポート・コンヴェンションがやったように電子楽器との融合ともなって現代の作品のひとつになってくると今度はそれをもリバイバルしていこうという風潮にすらなるようだ。自分的にはロックに限らず、こんなエレクトリックトラッドの世界までこういうバンドが今この時代でも出てくるなんてのは思いもしなかったもん。

 Galley Beggarという英国のバンドの3枚目のアルバム「Silence & Tears」。見事なまでに英国エレクトリックトラッドの世界を継承しているバンドで、素晴らしくアコースティックだけど近代的な電子楽器でのトラッド風サウンドを奏でるバンド。サイケ風味や多少のエレクトリックロック的な側面もあるけど、やっぱり英国エレクトリックトラッドサウンド。いつかどこかでリチャード・トンプソンがゲストでギター弾いたりしたら見事なまでのフェアポート・コンヴェンション復活みたいになっちゃうんじゃないだろうか。ちなみにボーカルとバイオリンは女性によるメンバー構成なので、美しき歌声を堪能できるのもよろしい。

 それにしてもホント不思議。どこからどうやってこういうサウンドをやっていこうとか思うんだろう?いや、もちろんそういう世界もあるけどさ、こんだけギター弾いたり歌が歌えたりしてこっちの方向に進むってのがね、珍しいように思うからさ。そして聴いていて思うんだが、実に聴きやすくて心地良いサウンドに仕上がっている。だからこそ今の時代でこういう音でも受け入れられるんだろう。そんだけ良く出来てるアルバムで、単にフォークとかトラッドをかのリバイバルじゃなくて、きちんとオリジナルな方向性を見出して新鮮さも打ち出しているんだな。気に入りました、これ。アルバムジャケットの意味深さも結構好みだしね。






Lewis and the Strange Magics - Velvet Skin

Lewis and the Strange Magics - Velvet Skin (2015)
Velvet Skin

 R&Rそのものはもう進化しないんだろうか、新しいバンドでR&R色強い、もしくは新しいスタイルのR&R的バンドってのはほとんど聞くことがない。だからと言ってR&Rが終わったとは思いたくはないけど、多分終わってる。だからレトロなバンドなんかでもウケるんだろうし、ともすればトリビュートバンドだって今は結構な人気を博しているし、人々はR&Rを求めているのに新しいR&Rが出てこないのはちょいと寂しい限りか。

 Lewis and the Strange Magicsというスペインはバルセロナのバンドの2015年リリースの「Velvet Skin」。見事なまでにLate 60'sのサウンドを再現したスタイルのアルバムで、だからと言って何かのバンドみたい、と言い切れるほどのコピー感は無くって、割とオリジナルではある。でも雰囲気やアプローチや音色、使ってる楽器やコード展開なんかはもうLate60'sそのままという不思議。オルガンやエコーやレスリーなんかがそう感じさせるのだろうが、それでも不思議。曲によってはストーンズだけど、ちょっとサイケだし、何か違うかなぁ…みたいな面白さがある。なかなかこういうのを作ろうと思っても作れないから見事な才能だよね。

 この時代を知らないリスナーばかりの時代だから新しさはあるだろうし、60年代の焼き直しだよと言われても適度なオリジナル加減はきちんと入っているからその意味では新しいワケで、きちんとファンが付いて来ると良いんだけどな。ちょいと前に二枚目のアルバムもリリースしているからそれなりに活動できているのだろう、自分的にずっと聞くというのはないだろうけど応援していきたいバンドではある。








The Crystal Caravan - Against The Rising Tide

The Crystal Caravan - Against The Rising Tide (2010)
Against The Rising Tide

 昔みたいに王道バンドが世界を制するなんてのはこれからはなかなか出てこれないだろうと思う。既に今の時代は誰も彼もがニッチな世界でのメジャーにしかなっておらず、それだけで食っていくみたいな世界になっている。だから万人に知られているバンドとかってのはあんまりない。それでもきちんと固定のファンにサービスを施して商売を成り立たせているし、長年活動している。まるでインディーズみたいなものだが、それがメジャーでも同じ手法になっているのだな。だからプロとアマチュアの境目が色々と消えかかっているとも言えるし、商売ってのはそうやって成り立つのかというのもある。もちろんプロの世界の人たちは明らかにプロだからニッチな手法でもしっかりとプロらしさが出ているのだが。

 The Crystal Caravanなるスウェーデンのバンドの2010年リリースのアルバム「Against The Rising Tide」。実に正統派なハードロックを現代に蘇らせている希少なバンドの一つで、70年代的な熱い時代のハードロックそのものを音と共にボーカルの暑苦しさで表現しているという稀有な存在。UFO的とでも言うのかな、ストーナー的要素はないのでドロドロ感はしないのが良いな。思い切り昔のハードロックってトコで、ボーカルの暑苦しさはロジャー・ダルトリーを彷彿させるようなスタイルでもあるし、なぜかパーカッションがポコポコと入ってるのが不思議。どういうエッセンスでこれを入れたがったんだろうか?邪魔じゃないけど、何だこれ?って気になるのは確かなので、そういう狙いなのかも。

 ギターソロにしてもベースプレイにしても実に古臭いスタイルで味わえる熱気、好きですね、こういう暑苦しさって。何度も何度も聴く代物になるかどうかはやや難しいけど、何度と無く聴いてたら多分ハマっちゃうんだろうと思う。スウェーデン的な要素ってのがあんまり出てこないから英国B級ハードロックそのまま感あるし、騙されたと思って聴いてみても面白いでしょ。




Witchwood - Litanies from the Woods

Witchwood - Litanies from the Woods (2015)
Litanies from the Woods

 Garagebandでも出来るのかもしれないけど、過去のデータの蓄積からある程度の音楽のパターンを解析して何々風みたいなのができればそこにコードを多少載せていく事でそれ風な曲が出来上がってしまうみたいなこと、あるんだろうな。AIが発展していくとそれももっとイージーに出来るだろうから、そうするとノスタルジックな何々風の曲とかバンドってのは割と簡単に出来上がってしまう、即ち商売にはならなくなる、なんてこともあり得るだろうか。人間の発想力がAIの分析力に負けるとは思いたくないけど、ある程度は追いついちゃうんだろう。誰でもできちゃったら商品価値ないもんなぁ。でも、やっぱりこういうグルーブや雰囲気ってのはナマじゃなきゃ無理だろう。

 イタリアから出てきたWitchwoodというバンドの2015年リリース作「Litanies from the Woods」。これもまたレトロ回顧主義なハードロックスタイルのバンドというモノだが、イタリアってのが気になってね。やっぱり巻き舌の情熱カンツォーネ熱唱スタイル、なんてのがイメージとしてあるからさ、アメリカのそれとは大きく異なるだろうと。そんな期待を込めて聴いてみると案の定、巻き舌直前まで行っている歌いまわし、そして案の定隠し切れなかった情熱的なボーカルスタイル、イタリア人の血はやはりこういう情熱感にあるもんだ。熱唱しちゃうんだよ、そしてギターソロにしても曲にしても懐古主義なくせにメチャクチャ叙情的で盛り上げてくれる、単なるレトロにはなりきれないイタリアの血、それが見事に70年代ハードロックと融合して、あの時代のイタリアンロックにあってほしかったストレートなハードロックへのアプローチ、それが実現できている。ユーライア・ヒープ的なオルガンが入っていたり、ジェスロ・タル的なフルートがあったりすることでそういう書かれ方をしているようだが、自分的に感じるのはそれよりもイタリア人的気質の表れが見事に反映されているという楽しさ、だね。

 とは言うものの本人達も70年代ハードロックからの影響は否めないどころか好きだと公言していることからすると当然オルガンやフルートの使い方はそのヘンを意識しているのだろうし、9曲で70分という長尺主義はイタリアンロックの系譜からすれば当然の成り行きか。これを長いと感じるか頼もしいと捉えるかは過去どんなモノを聴いてきたかによる感覚の違いか。自分的にはずいぶんと楽しめる尺だから必要だったんだろうなとも思うし、それだけ楽しめたのもある。そしてアルバムジャケット、これも良いでしょ。Springを思い起こすような赤のマントの流れ方、バンド名とタイトルに相応しい情景、芸術的によく出来たアルバムで、そこらのレトロなバンドに比べたらずっとオールドリスナーを楽しませてくれる作品。




Natur - Head of Death

Natur - Head of Death (2012)
Head of Death

 Black Sabbathが現在のシーンに与えた影響ってのはホント、とんでもなくデカいんだろうと思う。もちろんLed Zeppelinなんかも凄い影響力があるんだろうけど、ああいうバンドってのはもう出来ないからかそうそうクローン的なのが出てくる事もないし、発展させてそれらしいってのもなかなか見当たらない。それくらい唯一無二の孤高のバンドなのだが、もうちょっと汎用的になっているのがサバスだったりユーライア・ヒープだったりするんだろうか。多分あの半音下りの悪魔進行的なコードチェンジとあそこまで遅いリズムをヘヴィに仕上げてしまう技ってのは表現しやすいのかもしれん。もともとが悪魔主義的なものってのが暗黒ロックに結びつくのは何ら不思議ではないからそういうバンドも多く出てくるのだろうけど。

 Naturというこれもまたアメリカのバンドの2012年ファーストアルバム「Head of Death」なんてのを。これがまた良く出来てるデビューアルバムでね、タイトル曲が8分半あるんだけど、序盤にバンド登場のインスト的なテーマが流れてって、そのあと強烈なNWOBHMなリフ、それもまた80年代風なダサかっこよい入り方でガツンと来る。アルバムジャケットでお墓を使っているからかどうしてもドゥーミーなスタイルに思われがちだけど、コミカルなジャケットだったら明るく元気一杯のハードロックバンド、として紹介されたことだろう。真逆のジャケットを使ったことでNWOBHMの流れを組んだドゥーミーなバンドとして暗黒的に言われているようにも思う。音だけ聴いてると普通にNWOBHMサウンドでしかないしね。

 その意味では何ら新しい試みが行われているようには聴こえないというのはニッチなリスナーしか獲得出来ないんだろうとは思うものの、その完成度の高さがオールドファンも虜にする魅力がある。こんな世界を今の時代に再現してくれるバンドがあるってこと自体、シーンとしては面白いし、やっぱりこのパワフルなスタイルってのはいつの時代も若者を魅了するもんなんだろう。軟弱なの聴くくらいならこういうのでガツンと味わってほしいもんだ。正直、カッコよいです。






Ruby The Hachet - Valley of the Snake

Ruby The Hachet - Valley of the Snake (2011)
Valley of the Snake

 暗黒系やサイケデリック系のサウンドとかバンドスタイルとかってのは結構多くの人々を魅了するものなのだろう。今の時代になってあちこちでそんなオマージュバンドが山のように出てきてひとつのカテゴリを形成してしまうくらいだし、それなりに売れているのだろうから活動も続けられるのだろうし、なかなか不思議な世界観。自分的には当然嫌いじゃないけど、何度も何度も聴く程のバンドってのもそうそう無いし、だったらサバスとかで良いし、とも思ってしまう。妖しげな女性が歌い上げる妖艶な暗黒バンドなんかだと気になるんで見たりするけど、やっぱりそれも皆似たような妖しさを醸し出すというワケで、衣装も似てくるし、やっぱりイメージが同じなんだろうね、個性が際立たなくなっちゃう。

 Ruby The Hachetと言うこれもアメリカのバンドの2011年のアルバム「Valley of the Snake」。基本シャッフル系なゆったりとしたリズムの上をユラユラと妖しげな女性ボーカルが浮遊しているスタイル、どこかで聴いたことあるようなスタイルの曲が並ぶので心地良さはあるもののフックに欠けるメロディと言うのか、メロディを作っていなくて曲に合わせて流していくだけとも言うような歌のラインでどうにも聴いている側も流してしまいがちにはなる。ただ、もちろんバンドとしてのスタイルは至極こだわったスタイルだし、暗黒感たっぷりなオルガンやギターやベースのリフなのでハマって聴くとかなり気持ち良いものにはなってくる(笑)。このトリップ感がこの手のバンドの売りなんだろうなぁ。

 順序は異なるけど自分的にはこういうのはPursonな印象が強いね。元々はCatapillaな世界と思ってるけど、暗黒感となればやっぱり最近のバンドの特徴だし。ジュリアン嬢ってのがボーカルの女性なのだが、ステージショットとか見てると結構やんちゃな部分もあるみたいで、かなり色気が溢れていて面白そうだ。カリスマ的な存在感もあるし、そういうステージングを魅せられるとリスナー的には取り憑かれちゃうだろうなぁ…。自分もなんだかんだろアルバム聴いて書いてるだけで、生見たら確実に大絶賛に変わると思うもん(笑)。



Brimstone Coven - Brimstone Coven

Brimstone Coven - Brimstone Coven (2014)
Brimstone Coven

 アルバムを聴いていてどんなギター使ってるのか何となくは分かる気がする。ただ、近年はもうギターに囚われない音が作れてしまうものもあるから分かりにくくはなってる。一方でギターそのものの音をきちんと出す人たちもいるから捉え方なんだろうね。わざわざ思いレスポールを使わなくてもレスポールらしい音は出せるだろうし、もっとマルチに音を出したいならフットワークの軽いギターを使う方が応用が効くっていう事だ。スタジオでは使うけどライブでは使わないギターってのも出てくるだろうし、必ずしもライブで見たギターがアルバムで使われているとも限らない。色々な聴き方があって面白いもんだと。

 Brimstone Covenというアメリカのバンドの2014年リリース3枚目の作品「Brimstone Coven」。どこでこんなの拾ってくるのか知ってる人は知ってるワケで、そんなトコロからのスジで知ったんだけど、偏見なしでアルバムを流してみるとこれまたヘヴィーそうあ印象があるものの、ギターがとっても粒の粗いディストーションサウンドで、スカスカ感すらあるのでもしかしてSGか?って思って映像見たらやっぱりSGだった。SGでアンプ直で歪ませるとこういう音になるから、そうか、そのまま弾いてるんだな、なんて納得。バンドはもちろんBlack Sabbath系なストーナーというか暗黒系なサウンドなんだけど、メタルっていうにはちょいと程遠い。正にサバス系でもちろんZeppelin的なヒネた感覚は入っていたり、暗黒系バンドのスタイルは継承しているものの結構音自体は軽めですらある。歌い方やメロディなんてのはモロに暗黒系なんだが、やっぱりギターの粒の粗さとSGの軽さがバンドを重々しくしなくて済んでいるようだ。

 ただ、ライブなんかで見てたらその雰囲気でかなり重くておどろおどろしい感触になるだろうし、そういう曲が並んでいるから余計にそうなるだろう。そのヘン上手く作られてる感じ。曲そのものはもちろんキャッチーさがあるワケでもなく、延々と暗黒スタイルが続くんだが、割と楽曲のバリエーションは幅広くなっていて、だからこそ何枚もアルバムをリリースするバンドになっているのだろう。ニッチなリスナーはかなりハマっていくバンドなんだろうね。






Abramis Brama - Dansa Tokjvelens Vals

Abramis Brama - Dansa Tokjvelens Vals (1999)
Dansa Tokjvelens Vals

 ヨーロッパのバンドも普通に洋楽として、と言うかハードロックやメタルの世界からでしかないのだろうけど、普通に着目される、新譜が取り上げられたり国内盤がリリースされたりするようになったのって90年代初頭くらいからかな、その頃は自分的にはさほど興味も持たずに専ら70年代を漁っていた時期だったけど、仕事柄こんなのあるのかぁとかヘンなのたくさん出てるなぁ、誰が買うんだろ?ってムサ苦しい兄ちゃん達が買ってくのを見てた感じだ。それがまさか最先端のシーンを追いかけていてヨーロッパの世界観を日本に入れている情景だったなんて思いもしなかった。後で振り返ってみればそういう事だったんだなと分かるけど、当時はもう全然。それが今自分で多少聴く事もあるものになっているんだからね。

 Abramis Bramaってスウェーデンのバンドの1999年のファーストアルバム「Dansa Tokjvelens Vals」。この頃から既にストーナー系というのか、そんな単語は出てこなかったとは思うけど、70年代のレトロロック回帰バンドのひとつだ。ただ、どうしても時代の背景から疾走感や歪み具合からするとメタルチックな感触が強いから、こいつを聴いてBlack Sabbathだなぁ、って言うのもそこまで思わなかったかも。今の時代のストーナーバンドと同じことやってるんである種最先端の先をやってたってことになるが(笑)、人間椅子的って方がわかりやすいのかな。好きだけどね、このギターのディストーション具合とワイルドな感じのドラムにチープな歌声と取ってつけたようなメロディ、ロックはリフで持っていくんだぜ、って意思を明確に感じ取ることの出来る見事なこだわり、素晴らしきサバス愛。

 1999年にこんなんあったんだなぁ…。スウェーデンって進んでたんだ…じゃなくて遅れてたのか?どっちでも良いがArch Enemyとか出てきてた頃だからやっぱ捉え方がちょいと変わってたんだろうな、と勝手な推測。んでもこれ、カッコよいわ。サバス的と言う割には案外バリエーション豊かな曲調が並んでいるのも魅力的で飽きさせないし、雰囲気もあるし、それだけではなかなか世界のシーンには訴えきれなかったのかもしれないけどさ、今でも活躍してアルバムリリースしているんだからようやく時代が追いついてきたのかもね。







Honeymoon Disease - The Transcendence

Honeymoon Disease - The Transcendence (2015)
The Transcendence

 古い音源をどんだけリマスタリングしてハイレゾ化したトコロでどんだけ違うんだ?って思う部分もある一方、やっぱり音分離がしっかりして伸びやかに聞こえるかも、なんて思う部分もある。70年代くらいまでのだとそこそこのハイレゾ化音源までしか無さそうなので、無茶苦茶な期待は出来ないけど、やっぱり迫力は凄いよなとかチョコチョコと納得。ただ、もうあんだけ聴いてたレコードとかのハイレゾ化っても、そんなには聴こうって気にはならないな。聴くと燃えるけど(笑)。ただ、好きなものってずっとそのまま好きだからこういう形でいつでも聴ける、良音で聴ける環境が整ってるってのは良い事だなと素直に思う。

 Honeymoon Diseaseってスウェーデンのバンドの2015年リリース作「The Transcendence」。2015年にリリースなんたけどさ、いや、ホントにそうなんだろうけどさ、聴いてみると音は70年代終盤にあっておかしくないサウンドそのもの。音の古さもきちんと再現されているし…、今時ってこういう古いレトロチックな音がデジタルの駆使で出来上がるんだから面白い。カネ掛けて古さを再現してるんだからねぇ…。んで、レトロチックなのは何も音だけじゃなくて楽曲とかリフとか、何よりも歌声(笑)。いや、歌声が古臭いってそんなの無いだろ、って思うんだけど、実際に聴いてると歌声とメロディが古臭い、やっぱり歌声が古臭いんだ。ヒステリックに叫びまくる歌唱で、70年代のお転婆娘達が散々歌っていたスタイル、Babe RuthとかCatapillaとかそういう類の感触でさ、見事なまでにヒステリックスタイルで素晴らしい。楽曲のリフやらアレンジやらも古臭いしドラミングなんてもうどうしようもなく古臭い。そんな研究してからやってるのかな、いや、凄く研究してからのこういうスタイルなんだろうと思うが、そのレトロ感が実にハマる。

 こういうの最近の若者が聴くと斬新なんだろうな。もうちょっとブルース色があったりしても面白いだろうと思うけど、これで北欧から出てくるバンドなんだから不思議。どういう文化圏だったらこういう影響下に自分たちを置けるんだ?そして何とも驚くのはこんだけのギター弾いてるのがAcidという名の女性って事だ。スゲェ良いセンスのギターだしさ、音は少々荒っぽいけど、ツボを得たスタイル。んでリズム隊は男たちだからかきちんと太いボトム支えているし、ありそうで無かったスタイルのバンド、キャッチーさもあるしハードさもあるし、なんかカッコいい。






Gary Farr - Strange Fruit

Gary Farr - Strange Fruit (1970)
STRANGE FRUIT

 70年代のアルバムって40分前後というコンパクトな時間で聴けるんで、ちょっと聴いてみよ、ってのが手軽に出来て良い。それでも以前はアルバム聴くってのはひと仕事だったんで、しっかりと時間を取ってからじゃなきゃ、なんて思ってレコードプレイヤーの前に座って聴いていたものだが…。CD時代になってからついつい40分というサイズが「ながら聴き」するようなものになり、真面目に集中して聴く機会が減っていった。今のDL時代なんてのはもう論外で、そもそもアルバム聴こうという意思がないままに聞けてしまうワケだからダラダラも良いところ(笑)。それでも面白いのはその中でもきちんと琴線に引っ掛かるものが引っ掛かる、って事だ。ただね、今はその琴線ってのを替えなきゃって思ってるのもあるからなぁ…。

 Gary Farrの1970年のセカンドアルバム「Strange Fruit」。話題性としてはもうリチャード・トンプソンの参加とMighty Babyという英国の幻のバンドの参加だろう。ここまで無名のままでいられたシンガーソングライターもそうそう居ないんじゃないだろうか、ってくらいに人気面では恵まれなかったゲイリー・ファー、どこにその要因があったのかは分からんが、作品を聴く限りではきちんと英国人がアメリカ南部に憧れてレイドバックしている感溢れているし、バック陣営はそんな最高のメンツなワケだし、やっぱり売り方なんだろうか。レーベルはCBSだから売ってたハズなんだが…。その意味ではなかなか難しいのがこの世界ってことだ。

 作品の方はフォークありR&Rあり、多少なりともキャッチーなのもありと可もなく不可もなく、のアルバムだけど悪くない。そこに曲ごとに色を添えているのが達人リチャード・トンプソン。明らかにこの人の音色とプレイが突出して作品を色付けている。いつ聴いてもホントに不思議な職人で、一発でどのギターか分かるしさ、全く面白い人だ。それに食われてというんでもないだろうけど、やっぱり楽曲の面白さ、奥深さが足りなかったのだろうな、と思わざるを得ないゲイリー・ファー、この手の音でヒットは無いにしてももうちょっと知られていっても良かったアルバムのひとつ。








Tranquility -Tranquility

Tranquility - Tranquility (1972)
トランクィリティ

 ふと空いた時間なんかがあると頭の中で色々な曲が鳴る。それくらいに知ってる曲しか鳴らないんだから大した数でもないのだろうけど、そのおかげでアルバムを聞き直すとか曲を探すみたいなことをしなくてもある程度満足できちゃう、と言うかどんなんだっけ?なんて思わなくても良くなる。当然本物聴きたいなって思うけど、その本物の音がアタマの中で鳴っているんだからリアルな実感が欲しいだけではある。それこそが聴くという意味なのだが。そうでもない音楽についてはどうだろうか、やっぱり聴いたことあるとか好みの音だな、とかそういうレベルでしかないのかも。それでも色々聴いてるのはまだまだ刺激的な、これからも虜になるようなサウンドを欲しているから、かもしれない。

 Tranqilityという1972年デビューの英国のバンドのファーストアルバム「Tranquility」。紹介文的にはフォークバンド、として書かれる方が多いのだろうけど、いや、それはそうなんだけど、実は結構ギターがカッコよくってさ、ソロを弾きまくってるんだよ。ロック的なギュインギュインしたギターじゃなくってツボを得たサウンドに合ったソロワークが見事にアルバムの彩りを華やかにしている。それに加えてのコーラスワークがこれまた素晴らしい。一筋縄でいかないロックバンド、フォーク的エッセンスが強いからそっちから入るんだけど、聴いていると実は引き出しの多さ深さが多数あることに驚きを感じるだろう。明らかにロックの世界に入るフォーク中心のバンドです。

 英国B級バンドで培ったテクニックや業界のコネなんかを使ったメンバーが揃いも揃ってのバンドなので下積みも長いし、ここでの心機一転を図ったバンドだったんだろうと思う。ある程度のポップさとアコースティック感、そこにギターを入れたロック感が心地良く響くワケだからさ。Fat Matless(ノエル・レディングがいたバンド)、Grapefuits、Cressida、Fuzzy Duckはそれぞれハードロックバンドだし、そこからのメンバー招集なんだからそりゃハードロックになるだろ、って思ったが、こういう音で出てきたワケで…。なかなかの快作。

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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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