Paul Rodgers - Free Spirit

Paul Rodgers - Free Spirit (2018)
Free Spirit

 ちょっと前になるがYoutUbeを色々と漁ってる時にポール・ロジャースの最近のライブに当たって、相変わらず元気だねぇなんて思っていくつか見てたのだが、やっぱり自分的には好んで見るのはフリー時代の曲ばかりだったんで、色々な人とセッションしてるなぁ、ってのもあったり、最近じゃロバート・プラントとブライアン・ジョンソンとも一緒にステージに立ってたりしてるのもあって、何か凄いじゃないか、って見てた。そしたらどうも2017年の5月頃に「Free Spirit Tour」って第した全曲フリーのカバーだけでのツアーをやっていて、それに合わせてメンバーも一新してて、しかもベースはしっかりとEB-2だったりギターもオールドのレスポール主体でモロにブルース上がりのギタリストさんを入れたりして、しっかりとフリーを再現しようという試みで取り組んでいた。このライブ全部見たいなぁと思ってたんだけど、今回CDだけが先にリリースされてきたんだが、ロイヤル・アルバート・ホールのライブが思い切りプロショットでビデオシューティングされているんで、そのウチ映像もリリースされると思うんだがなぁ、早くしてくれ。

 Pauk Rodgers「Free Spirit」。フリー生誕50年を記念して企画されたライブまるごとを収めたアルバムで、ロイヤル・アルバート・ホールのライブが入っているのだが、このツアーもいくつか聴けた音源をあさってみてもさほどレパートリーは変わらなかったんで、集大成としてこんだけのモノが出てきてくれたのは嬉しいね。音だけでもどんだけフリーに成り切っているかってのは分かるし、まさかこの時代にこの音で譜例ー再現ライブが聴けるなんて思いもしなかったもんなぁ。しっかりとアンディ・フレイザーチックなベースプレイも披露してくれているし、もちろんあの音に近いし、ギターもねぇ、見事にスピリットをカバーしている。コソフのプレイじゃないけどスピリットがコソフ。浸かってるフレーズはもちろんコソフ的なものばかりだしね。ドラムは…、あそこまでドッタンバッタンは出来てない(笑)。そりゃそうだろうなぁ…プロレベルであのドタバタドラム出来る人っていないんじゃないか?その分物足りなさ感はあるけどCDで聴いてると案外そうでもなくフリーっぽく聴けたからやってる本人たちはしっかりと成り切れてたのかも。ポール・ロジャースがGoサイン出すんだからそりゃそうか。そのポール・ロジャースの歌声がこれまた昔と全く変わらずの歌だし、年を経て更に上手くなっているのもあるからそれこそ完璧なフリーになっちゃってる。昔の危なっかしいフリーからしっかりと成熟した大人のフリーの歌で、安定しているし白熱しているし、こういうバンドだったんだろうな、というのがよくわかる。ポール・ロジャースもホントに楽しそうに思い切り歌っているし、現役バリバリだからそのままライブできてるし、それでこのジャケット。いつの写真使って雰囲気出してるんだ?ってくらいにオールドリスナーを煽ってるよ。

 ライブは「Little Bit of Love」から始まり「Ride on Pony」では既にフリーのあのノリを味わえる。こんなノリ出す人たち他にいないもんなぁってくらいに聴いてるとついついリズムに乗ってしまう。んで「Woman」だろ?いや〜、しっかりギターもカバーされてて良い音出してるし、いいねぇ。「Be My Friend」もあそこまで重苦しくはしてないけど、ちょいと重めの雰囲気は出てるし、丁度良い感じですね。「My Brother Jake」のオープニングではピアノで「エリーゼのために」が弾かれてからのスタート、これほど似つかわしくない組み合わせもないのだが、気品漂うプレイは会場に合わせてか。「Love You Son」なんかはもうかったる〜から始まるけど聴いてるとどんどん燃えてくるし、終盤の盛り上がりは凄い。こういうエモ−ショナルな楽曲やプレイってのは良いなぁ。そして「Traveli' In Style」なんてもういつ以来だ?ってくらいな演奏で、よくここで登場させたもんだ。終盤のアルバムの楽曲群は割とアメリカンに近づいていたから軽めでもあったし、メリハリ付けられてて良いのかもね。そしてこれもまた涙出てくるくらいにこんなのが聴けるのか、って感動的な「Magic Ship」。過去ライブじゃやったこと無いんじゃないかなぁ…、こんなカッコよくなるんだ、と改めて曲のパワーを実感した一曲。ポール・ロジャースも気持ちよく歌ってるし、なんでやんなかったんだろ?って思ってたんじゃないか?と勘ぐってしまうね。

 大体この辺までがポール・ロジャースのソロツアーでは頻繁にプレイされることのない今回の特別枠的な楽曲群で、ここからはまぁヒット曲と言うかこなれた感のある知られた楽曲がプレイされるから当然ながらどんどん盛り上がっていくし、観客との遊びもあったりするから安心して聴いていられるけど、そう考えると結構ポール・ロジャースってこれまでもフリーの曲やってたんだなと。マニアックな曲が聴けなかったからそんなに感じなかっただけで、ポール・ロジャース的にはフリーってバンドもしかkりと自分の歴史になってるみたいだし。そうそうヒット曲郡はともかくとして、最後の方にフリーのデビューアルバム初っ端の「Walking in My Shadow」が演奏されててさ、これはジョー・ボナマッサ君の影響かもなと。一緒にやったことあるからそれで気持ちよさを実感して、こんだけ最後に取り上げてきたってか、そんな気がする。まぁ、単純に名曲名演になるから、ってのもあっただろうが。そんでもって最後の最後がホントか?ってくらいの「Catch A Train」。そんなに知られてないだろ?って気がするけど、どうなんだろ?それこそドタバタ時期の傑作ではあるけど、良いのか…。いかにもフリーって感じのノリとちょいと凝った展開、こんなのが受け入れられる英国ってロックの土壌はやっぱり深い。ギターも良い音してるし、もうね、言うこと無いです。フリーのアルバム派もうなんども何度も聴いてて、ライブあたりも色々聴いててもっと聴きたいけど聴くコンテンツが無いっていうジレンマだったくらいだから、このアルバムでフリー熱が再燃してきてしまって大変。当分コイツ聴いてるだろうし、昔のも聴き直したり色々するんだろう。やっぱりブルース・ロック、最高です。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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