Johnny Winter - White, Hot and Blue

Johnny Winter - White, Hot and Blue (1978)
White, Hot and Blue

 ギター面白いなぁと思いつつも最近全然まともに弾いてないし、スタジオにも行ってないし多分全然弾けなくなってるんだろうな。ホワイトブルースロック的なのがやりたかったのはその昔、いや今でもその手のが出来るならやりたいとは思うけど、もうちょっと色々なのやりたくて自分でギター弾いてるとちょっとそこに留まらないのを弾いてたりする。それがなにかってぇとそこまで才能ないからよく分からんけど、ブルースじゃないな。それなりになにか自分らしいのが出てきてたのかもしれないし、単に才能ないからそうなってただけかもしれない。ただ鳴らしてるの好きだし、バンドで流すのも好きだし、そんなもんだ。

 Johnnt Winterの1978年リリース「White, Hot and Blue」。ちょうどスカイレーベルへ移籍してマディ・ウォーターズと一緒に数枚アルバム作ってた頃の直後、心機一転若手集めて白人小僧達だけで作ったブルースアルバムという位置づけ。聴いているとそりゃジョニー・ウィンターはあのままでブルース・ロックやってるけど、どうしてもバックとの一体感にはちょいと乏しいか。ジョニー・ウィンターが協力だからバックがどうあれ、作品の質にはそこまで影響しないんだろうけど、やっぱり一体感的なトコロはバンドの息とかあるんで、その意味ではちょいと物足りない、っつうか落ち着いた作品にも聞こえる。この跡のアリゲーター時代はえらくグルーブしていくことを思うとやっぱりそこが弱かったか。もっともそういうシカゴスタイルのブルースを狙ったのかもしれないが。

 そういう聞き方するとジョニー・ウィンターのプレイもこれまでのような激しいロック的ブルースプレイでもなく、スタンダードなプレイに徹しているという気はする。どっぷりとモノホンのブルースメンに浸かっていたからこうなったのか、果たしてマディ・ウォーターズからはどういう影響を与えられたのか、歌への真髄だったのかもしれないな。そういう意味で、結構スタンダードな作風でもあるし、ジョニー・ウィンターらしさが少ないアルバムとも言えるか。それだって相当のクォリティは当然キープしているので、違和感なく聴ける作品。



Eric Clapton - Life in 12 Bars

Eric Clapton - Life in 12 Bars
LIFE IN 12 BARS

 自分の趣味が懐古趣味になっているだけだろうが、アマゾンが実に色々とその懐古趣味ロックらしきものをチョイスしてオススメしてくれててさ、そんなに短絡的な趣味でもないのだけど似た系統のを次々と出してくるからいつも目に付くものってのもあって、あまり興味はないんだけどクラプトンってまた何か出てるんだ…、って分かったんで、何だろな、なんて見てみたらなるほどドキュメンタリー映画をやったらしくてそのサントラ盤がリリースされているってことか。しかしそれにしても完全にベスト盤の様相だから面白そうだが、どうも1974年頃、即ちクラプトンソロになる辺りまでの頃にフォーカスしたドキュメンタリーってことなので、一番ロック的には面白かった頃だな、と思って聴いていた。

 Eric Clapton「Life in 12 Bars」、ってか、クラプトン関連作品集なんだろうな。Big Bill Bloonzy辺りから始まるんだから、影響度が高かった人なのだろう。もちろん次のマディ・ウォーターズも当然なのだが、そこからヤードバーズ時代へと雪崩れ込む。そういえば先日ちょっとしたバーに行ってたら小さな音でBGMが流れててヤードバーズ含む60年代のビート系が流れてて、ついつい会話が途切れがちになってそっちを聴いていてしまった(笑)。お決まりのジョン・メイオールとの作品がいくつか入ってのクリーム時代。スタジオ盤はどうにもオチャメな感じは相変わらずなのだが、ここで面白いのは1967年のアレサ・フランクリンの「Good To Me I Am To You」にクラプトンが参加した曲が入っているってトコロか。冒頭からクラプトンならではのブルースフィーリング溢れたプレイが聴けて全編に渡って弾き続けている若き日のクラプトン、やっぱりこの頃は凄い。なかなか耳にすることのない曲だし、ここでの収録はありがたいところかも。そしてクリームの醍醐味、ライブからの抜粋になってくるからこの辺からはもうロック的に面白くなってくる。ビートルズへの客演はどもかく、「Spoonful」の未発表ライブテイクあたりからはいくつも発掘ソースが駆り出されていてそのままDisc 2へと。

 デレク&ドミノスになっての未発表もいくつかあるんだけど、この辺からはなぁ…、レイドバックしてきてロック的にはちょいとズレているんであまり聴き応えは個人的にはないけど、歴史的にはなかなか魅力的な音源が揃っているんだろうな。「I Shot The Sheriff」フルレンスって…、ま、いいや。んで確かにちょいと珍しいというか面白いのが「Little Queenie」か。まぁこのヘンはいいや。やっぱり自分的には70年頃までのクラプトンなんだろうなとは思う。音楽的にはどんどん成長して発展していくから後の時代もあるんだけど、ロック的にはね、やっぱりそのヘンまで。ただ、あの状態で続けてたら持たなかっただろうから、ってのも分かるしさ。んでもこういうのは面白い編集版だ。




Roy Buchanan - Live At Town Hall 1974

Roy Buchanan - Live At Town Hall 1974
ライヴ・アット・タウン・ホール1974 ~ライヴ・ストック完全盤~

 ホントに今は21世紀も20年近く経った時代なのか?って思うくらいには70年代あたりのミュージシャンの作品がリリースされまくっている。死んでたってリニューアルしたり発掘音源出したり、まとめ直してみたり色々な手を打ってリスナーを絶えず飽きさせずに話題を振りまき、きちんと商売にしつつも歴史的発掘作品をリリースしているから買う側も文句の出ないレベルであれば問題なく拍手喝采で迎え撃つ。それもいつまでも続かないだろうが、それはそれで一つの市場形成にもなっているんだろうから、成り立っているであろうお話。聴けるんだったらそれは楽しめるだろうし、ありがたいしその分人生が豊かになるから良いじゃないかっていう考え方ではある。ただ、全て買うかってぇとそうでもないけどね。

 Roy Buchananの期待の発掘拡張版アルバム「Live At Town Hall 1974」。あのライブアルバム「Live Stock」の拡張版ってことで詳細を初めて知ったんだけど、1974年の11月27日にニューヨークのタウンホールで2セットのライブを敢行したらしいが、アルバム「Live Stock」に収められた演奏は概ねファーストセットのもので、どちらかと言えば丁寧な演奏になっていたものを収録したらしい。ところが今回の拡張版「Live At Town Hall 1974」に収録された未発表ライブってのはほとんどがセカンドセットの演奏なようで、それはもう明らかに全然ファーストセットのかっちりとしたプレイではなくって激しくテレキャスのすべてを出し切りながら弾きまくっているロイ・ブキャナンの魔術師の所以であろうプレイが存分に詰め込まれていて、当時は恐らくこういった白熱ものよりもきちんとした楽曲になっている方が好まれたからああいうアルバムになったんだろう。しかし、今の時代、こんだけのアグレッシブなプレイのライブだったら断然セカンドセットのギタープレイが本質を語っているワケで、そりゃ好まれるだろう、ってことでのリリース。

 いやはや、そもそもの「Live Stock」だけでも魔術師たるプレイはいくつも聴けたけど、更にこのはアグレッシブなプレイが出てくるとね、やっぱり凄い人だわ、って。ブルースという枠組みを明らかに超越していて、テレキャスの限界を超えたプライをどんだけ引けるか、とか音色への挑戦だったり、もちろんプレイそのものも激しく弾いているのもあるからペケペケではあるけど楽しめる。普通にボリューム奏法で入ってくるとかあるし、何気なく聴いてても「?」ってシーンは多いからちょっとギター好きな人だと気になってしょうがないライブですね。いやはや、こんなのが出てくるんだから面白い。

The Blue Poets - Live Power

The Blue Poets - Live Power (2018)
Live Power

 世界にはまだまだ無名ながらもユニークなギタリストがいるもんだ、って毎回ブルースメンを探していると思う。年がら年中ブルースに身を浸している人ならそんなの知ってるだろ、って事かもしれないけど、ロックからブルースに入っている適当なリスナーとしてはそこまでいつもいつも情報を追いかけていないから気が向いた時にフラフラっと何かないかな、って探すんだけど、それでもこんな人にぶつかることがあって嬉しんでる。良いギター弾くなぁって思って来歴見てると何だ、そりゃずいぶんな経歴だし、こんくらいのギター弾けて当たり前かもなぁとか思ったりもするけど、やっぱり職人芸でギター弾いてて生きていくって大変だろうしさ、それでも好きで弾いてるってのもありありと分かってくるし、応援したくなるよね。

 Marchs Demlというプラハ出身のストラトメインなギタリストで90年代からあちこちでギター弾いて活躍していた人らしいけど、それほどネームバリューが高かったワケじゃなかったんだろう。いくつかのプロジェクトやバンドやったりして自分が知ったのはついこないだ。それもYouTubeなかったら知らなかっただろうなぁ。こんなギター弾く人いるんだ…、しかもプラハの人で思い切りブルース・ロックそのまんまじゃないか、と感激したものだ。今回は取り敢えず今の所Marcus Deml参加の最新のアルバム「Live Power」なんかを取り上げておくけど、やっぱり本人がYouTubeにいくつも動画を上げているんで、そっちのが面白いのは確か。ジミヘンやクリームのカバーなんかもあって「Little Wing」はジミヘンを超えてるか?ってくらいの出来映えによるギタープレイが感動的。このライブアルバムは今を切り取った作品ではあるけど、ギターそのものはもうこのまんまの人。

 ジミヘン、SRV直系のギタープレイで、ストラトのトーンを上手く操っての音色が心地良い。それでいてきちんとロックのフィールドに乗せてきているから面白くてね、バンドとか楽曲というレベルではちょいと弱いけど、MArcus Demlが思い切り一人だけで引っ張ってる。そんだけの力量とカリスマ性があるプレイで、往年のロックファンなら間違いなくあちこちと聴き漁りたくなるプレイヤーです。






Tinsley Ellis - Winning Hand

Tinsley Ellis - Winning Hand (2018)
Winning Hand

 アナログ時代はアルバムのジャケットってひとつのイメージシンボルだったし、アーティストの主張なんかを表すおのという部分が大きかったんだろうけど、CD時代になって、そのインパクトは薄まり、アートとしてのジャケットは少なくなっていった。それでもまだジャケットが主張するものってのはあったんだろうが、DL時代になるとはて一体ジャケットの意味はどれだけあるんだ?ってくらいには存在意義が低くなっている。アマゾンなんかで見かけるジャケット写真というレベルにしかなっていないから、そこでの主張なんてのまで読み取れるか、ってな話だが、案外それはあるものだな、と思うジャケットもある。細かいアートワークよりももっとインパクトに特化したジャケットの方がわかりやすいという風潮になってきたのかもしれない。今時のジャケットアートはどういう考え方で作られてるのだろうね。

 Tinsley Ellisというアトランタのブルースギタリストの新作「Winning Hand」がリリースされていた。別に追いかけてた訳でもなく、アマゾンでブルース系をアレコレ探してたらジャケットが目についたのでちょいと聴いてみたという話。この人いつもジャケットにギターというキーワードが出てくるくらいにインパクトあるジャケットなんだよね。今回のもどんだけギターをクローズアップしたジャケットだよ、しかもこんな角度での写真でストラトだけ色付きっていうギター好きなジャケット。聴きたくなるよね。ってことで聴いてみるんだけど、相変わらずのスタンダードなブルース・ロックのオンパレード、音色に変化がないので多少飽きる部分はあるけど、フレーズにしても感情にしてもプレイにしても目一杯ホワイトブルース・ロックそのまんまで、今時こういう人もいてくれるんだ、っていう嬉しさがまずある。しかもこの時代にそれで生き延びてるっていうくらいだからクォリティやプレイそのものは当然レベルが高いワケで、つまらないはずがない。

 割と奇抜なフレーズを組み入れてくるってのか、どんな音色なんだこれ?っていうフレーズが突っ込まれてくるから聴いてると一筋縄で行かなくて、フレーズを追いかけてしまう。難しいフレーズはあんまりないけど味わいは見事、過去の往年のギタリスト達ってのはもう一通り体に吸収されているんだろうなっていうくらいにはフレーズが豊富。面白い事に黒人ブルース的要素はあまり聴かれなくって、ホワイトブルースからの影響が大きいんだろうな、っていう感じ。もちろん黒人ブルースメンからも影響されているんだろうが、表現としてはこっちの方に寄ってるってとこか。一般のロックリスナーには受け入れられやすいブルースに仕上がってて存分に楽しめるナイスなアルバム。








Luther Allison - Songs From the Road

Luther Allison - Songs From the Road
Songs From the Road (Bonus Dvd)

 ここのトコロさぁ、白熱したギターをひたすら弾いているブルースメンばかり聴いてるんだけど、そういうの聴いてると今時のロックとか音楽とかどうでも良いんじゃね?とか思うくらいに生々しくエネルギッシュに魂をぶつけてきてくれる。近年のミュージシャンだって魂は変わらないだろうし、そういうひたむきなプレイも出来るだろうし、実際しているだろうけど、自分がそういうのを耳にしていないだけなのか、あまり耳にする機会が多くないだけなのか、ここまで熱気ムンムンのライブアルバムなりギタープレイなりを聴くことが少なくなっている。ところが古いのを引っ張り出したり発掘したりすると簡単にそんだけ熱気ムンムンのアルバムやライブ盤なんてのを発掘できちゃうんだからさ、そりゃ知名度とかのち外はあるのかもしれないけどさ。もっともっと自分でも貪欲になって探さないとこういうの見つからないんだろう。近年のギタリストでもいるハズなんだから…。

 Luther Allisonの1997年の没する3ヶ月前のライブでもある「Songs From the Road」が発掘ライブ盤としてリリースされている。聴いて驚くと思うけど、これでそんな時期なのか?いや、全盛期どころかこれからまだまだって時に亡くなっているってことなんだろう、そう思うのが自然なくらいにはぶっ飛びの白熱しているライブが聴ける。こんなの生で見たかったなぁ…。ロックの世界でもここまでの白熱ぶりはなかなか見つけられない。何でもありなブルースメンだからこそ出来る技かもしれないが、どっちかっつうとこの人もロック側に近いプレイだろうね。バディ・ガイの方がまだブルース寄りか…、ルーサー・アリソンは更に器用で熱唱ボーカルと白熱ギターが売りだな。さすがブルースの大御所たちからダイレクトに教わった人は真髄が違う。観客の降り上がり方も半端ないトコロからするとステージでのエンターティンメント性も見事だったのだろう。

 単にブルースという枠組だけでなくファンク、ソウルからゴスペル辺りまでも網羅したルーサー・アリソンの幅広いスタンスは十二分に生かされていてこのライブでも飽きさせることのないバリエーション豊かなスタイルを聞かせてくれる。それも含めて全部が暑苦しいくらいに熱いライブなんだから面白い。本気でライブに取り組んでるんだろうなぁってのが分かる熱狂的なライブ。こういうのどんどん聴いていたい…。


Jimmy Rogers - With Ronnie Earl & Broadcasters

Jimmy Rogers With Ronnie Earl - Jimmy Rogers With Ronnie Earl & Broadcasters
Jimmy Rogers With Ronnie Earl & Broadcasters

 ロックなブルースとヘヴィなブルースってのは似て非なるものなのかもなぁ。いや、違うモノなんだけどさ、どこがどう違うんだ、って話になると言葉では語れない気がするってだけ。バディ・ガイのプレイとSRVのプレイと今回紹介するジミー・ロジャースのプレイってさ、違うんだけど一括りに言う場合はほとんど同じ音とフレーズとプレイだろ、って話になるし、それが違うってもなかなか伝えられない。そもそも音楽の良さを細かく言葉で伝えるなんてのは出来ない事なんだから結局聴けよ、ってしか言えないんだけどね。それにしてもそんなに違うか、って思ってるのは自分とかそのヘン好きなマニアさん達だけでの話なんだろうな。他からすればどれも同じ…なんだろう。ん〜。

 Jimmy Rogers & Earl Ronnieによるジョイントライブアルバム「Jimmy Rogers With Ronnie Earl & Broadcasters」。1991年のライブなんだが、冒頭3曲のアグレッシブでハードなギタープレイは前座のアール・ロニーによる単独のギターだ。これがまた凄まじいプレイでエネルギッシュなプレイの好きな自分的には良いモン発掘したな〜ってくらいのライブアルバム。ジミー・ロジャース主役のハズなんだが、アール・ロニーの指さばきにヤられまくってる。ジャジーでもあるけどカントリー的でもあるしそれでいてブルースプレイ、っても多分ケイジャンとかも出来ちゃうんだろうなぁ、この人、ってくらいに指が動く。ギャラギャラした音色で弾きまくる姿はなかなか心地よいぞよ。それでもしっかりとジミー・ロジャースを紹介して登場すると更にテンション上がるんだからジミー・ロジャースの懐は深いものがある。まぁ、B.B.Kingみたいなもんでさ、一音一音の深さが違うから表面上のギャラギャラした音には左右されないっつうか、そんだけどっしりした音を持っているってことだ。

 ジミー・ロジャースが入ってくると当然ながら一気に超シカゴブルースになってくるしね。やっぱり落ち着いて聴けるし味わい深くも聴ける。このヘンがロック系のとは違う所だな。スタンダードすぎるキライはあるんだけど出てくる音に痺れるのは確か。こだわりのトーンなりギターそのものの音の良さもそのまま出てくるし、だから感情がそのまま出て来やすいのもあるね。いやはやハープも含めてやっぱりスタンダードなブルースの世界観を出しまくっての終盤への定番曲のオンパレードは凄い。こんな時代なのに何も変わることなくシカゴブルースそのまんまが聴けるナイスなライブ・アルバム。見事な盛り上がりが素晴らしい。


Buddy Guy - Live! Real Deal

Buddy Guy - Live! Real Deal
Live! Real Deal

 ロックはブルースから生まれたものだ、だからブルースの子供でもあるんだ、というロック神話は今でも生きているのかどうか知らないが、確かにロックの歴史をなぞるとそういう言い方も正しいし、自分自身がロックから入って聴いているとブルースに行き当たるし、確実にブルースの影響をウケているというロックが好きだからっていうのもあるか。ロックの中でもブルースの影響を受けていないのもあるし、ロック全般がブルースの子供ってんでもないだろう。ただ、ひとつの世界としてはそうだよな、って思う。それを逆手に取ってしまった人の一人がBuddy Guyなのかも。60年代からずっと活躍してきた人だからロックの全盛期も同時代に生きていたし、衰退してきた時期、そして今でもシーンに健在に君臨しているからロックの歴史をほぼ目の前で見ているんだよね。それもブルースメンという目線から。だから故、Buddy Guyがロックをやったってのも良く分かる。そもそもその傾向が強い人だったんだからロックのエネルギーに引っ張られたんだろう。それでセールス的にも成功したし、思う存分ギター弾いてるし、結果的には大成功だったろう。

 そんなBddy Guyの1996年のG.E.スミスと一緒にやったライブアルバムが「Live! Real Deal」としてDVDでもリリースされている。ちっぽけなライブハウスみたいなトコでやってるから二人の姿が接近した形で見られるものだけど、音を聴いているともうさ、凄い迫力なワケ。もう90年代だから売れた後だし、すでにハジけているしロックやってる時期だし、G.E.スミスだし、何ら文句のひとつも出ないプレイを堪能できます。ギター聴いてるともうSRVが乗り移ってるんじゃないかっつうくらいにはロック寄りなギターが聴ける。ジミヘンよりもそっちだな。ブルース・ロックをブルースメンがやっちゃってるという、それでいて歌は黒人だからある種白人のブルース・ロック小僧達が皆なりたかった姿の最高峰を実現しちゃっているというワケだ。そりゃさ、ブルース側からしたらちょっとオメェやりすぎだろ、って言われるだろうけどロック側はもう大喝采。そこにベテラン職人G.E.スミスまで加担しちゃってるんだから言うことない。この人のおかげでバディ・ガイからロジャー・ウォーターズまで、そしてホール&オーツまでつながっちゃうワケで、どんだけ振り幅広いんだ、ってな話。

 しかしもうこんだけ熱いギター聞かせてくれるんだからひたすら楽しめ、観客の熱気と一緒に自分も楽しめってくらい。映像見てると演奏側のバックミュージシャン達も凄く楽しんでるし、リラックスしてライブやってるから見てて気持ち良い。そこにもう理屈なしのストラトバリバリの乾いたトーンでのバディ・ガイのエネルギッシュなプレイ、言うことなしの名盤です。正にブルース・ロックの真髄、っつうかブルースギターの真髄。こういうギター弾けたらホント楽しいと思う。いくつになってもこういうパッションが出せるんだから凄いよ。




Otis Rush - All Your Love

Otis Rush - All Your Love
All Your Love

 ブルースメンの世界でもそれなりに発掘音源はたくさんあって、怪しげな所から、またキチンとしたオフィシャルでのリリースも含めて以前に比べたら格段に数多くリリースされているから様々なものを聴くことが出来る。そりゃライブの方が多い、っつうかライブばかりになるんだけど、結構ラジオで放送してたりしてて残ってるのはあるみたいなんだよね。自分たちでは録音するなんてあんまり無かったみたいだけど、誰かが録音したのならあるよ、ってなトコだ。さすがに客席録音盤みたいなのは出てこないからそのヘンまでっていうのはあるが、それでもぶっ飛ぶライブが多いからその手のモノは楽しんで聴くことが出来る。

 Otis Rushの地元シカゴでの1976年のライブがラジオ放送されていたらしく、その時の模様がオフィシャルでリリースされた「All Your Love」なんかはその例で、これがまた強烈なライブのインパクトを放っているので聴いていると惹かれまくる。冒頭の強烈な3連からして引き込まれていくし、それに続く歌声もやっぱりモノホンのブルースメンの歌そのものだから慣れてても引き込まれていく。さらにグイグイと強烈なギタープレイでもっと引き込まれていくし、これを調子悪いとかイマイチなライブとか言うのってよく分からん。これでダメなライブだったら一体どんなライブが凄いんだ?ってくらいには調子良いライブだと思う。それか、これが最低限だとしてもやっぱり強烈なライブを放つ人なんだ、ってことだ。自分がブルースギター好きだからかもしれないけどね。とにかくミックスがギターと歌ばかりをクローズアップしているんでとにかく耳に刺さってくつんだよ、このギターが。んで、その音色がハコギターだからかうるさくない。ナチュラル感たっぷりの音色でグイグイくるから心地よく引っ張られる。

 シカゴブルースの代表な人だけど、ちょいとシカゴブルースにしては激しさが強いかもしれないね。リズムや取り組みは紛れもなくシカゴ系のスタンダードだけどさ、こんだけのライブになるとそういう括り以上に熱くなる。とにかくエネルギッシュでテキサスブルースの引き込み具合とは全く違う聴かせっぷり。今までのオーティス・ラッシュのライブのイメージからはちょいと異なる激しいギタープレイにギャップ感を良い意味で感じるライブアルバム、その意味ではまずはコイツから聴いてオーティス・ラッシュを聴いた方が良いかもね。

Albert Collins - Live in Japan

Albert Collins - Live in Japan
Live in Japan

 今も昔も変わらないのがブルースというジャンルかもしれない。色々な音楽とブルースを交えてとかブルースからファンクやソウルなんかも入れて、なんてのもあるけど結局はどれもこれもブルースギターと歌、シンプルな進行でのアドリブ合戦みたいなところから離れることもなく、基本に戻ってくるから時代を経ても何ら変わらないスタイルが継承されている。昔のブルースメンでも今時の若手でも基本的には同じだ。だからこそそのシンプルな構成の中でどんだけ熱くエネルギッシュに人を引き込むプレイが出来るか、みたいなのがブルースメンの腕の見せ所。当然ながらライブに注目することになるのだが、これまた難しい事にブルースメンのライブアルバムってそんなに多くはないんだよな。なんでだろ?録音する設備を持ってのツアーなんてしてなかったからだろうなぁ…。

 Albert Collinsの1982年日本公演を記録したライブアルバム「Live in Japan」は九段会館でのライブからの抜粋版でオープニングからして思い切りノリノリにスイングしたプレイをビシバシと決めてくれている必殺のライブアルバム。日本でのライブってのもあって聴いている側も思い入れが深くなるし、このライブ行ったわ〜って人ももちろんそれなりにいるだろうし、結構なライブ名盤に仕上がっていると思う。この手の人たちはライブアルバムに後から音をかぶせるなんてこともしていないだろうから当然生々しいライブそのものが記録されているんで、このエネルギッシュなプレイもそのまま伝わってくるし、エモーショナルなブルースプレイも息遣いから伝わってくる。

 それにしても凄いトーンだよなぁ、このテレキャス&指弾きピッキングの味わいの深さ。しかも7カポとかだしFmのオープンチューニングとか訳わからんし、どういう音感してるんだろ?んでテレキャスのカバーも付いてたりするから指弾きする場所も限られてるだろうに、面白いです。それとストラップは右肩に掛けてのスタイル、どこから見てもヘンな弾き方するギタリストですな。それでいて歌も歌っているし身長も高いしデカいから迫力もあるしさ、もう素晴らしいです。んでもってこのギタープレイ。文句なしのテキサスアーバンスタイルの代表的なギタープレイ、大好きですねぇ、ホント。サイドを固めるACリードもギターとサックスで大活躍、とにかくバンドがノリノリでコリンズのギターもいつものように素晴らしい。いつまで経っても聴き続けられる古くならないブルースプレイヤーの姿。




Freddie King - Getting Ready

Freddie King - Getting Ready (1971)
Getting Ready

 周期的にブルースを聴きたくなるんだが、ブルースの新しいものってのはそうそう無かったりするので、結局は古いのを紐解いて聴き直したりする方が圧倒的に多い。それでもまだまだ新しい発見や、あのヒトとこの人が一緒にやってて云々とかワクワクすることってのはたくさんあるし、まだまだだなぁって思う事も多い。音色を楽しむというのとギターを楽しむってのとやっぱり迫力を楽しむってのもあって聴く度に楽しめるから何度も聴いちゃう。それでも口づさめるってほどのアルバムは多くないのだが…。

 Freddie Kingの1971年リリースのアルバム「Getting Ready」はレオン・ラッセルが設立したシェルターレーベルからの作品で、その影響が大きいのだろうけど、この時代が一番ロックに近づいた時期でいわゆるロックファンには一番受け入れられる辺りだろう。ブル^すファンからするとこの時期はちょいと魂売っただろ、って批評も多いようだ。まぁ、そんなのはともかくとしてだ、このアルバムでのフレディ・キングのハジけ具合が違う。冒頭から名曲「Same Old Blues」というバラードで始まるという意外な展開、これがまたギターも歌も素晴らしく、確かに一曲目に持ってきたくなるわなというくらいの傑作。んでもって「Dust My Bloom」ですよ、ってエルモア・ジェームズのあの曲をフレディ・キングが、って話だけどものの見事に自分のものにしちゃってるという出来映えに舌を巻く。以降はもうお得意の世界観がひたすらに出てくるのだが、いつ聴いてもこの人のギターのフレーズも手癖も相変わらずのもので、読めるんだけどイチイチ感動するという大道芸、音のズラし方とか入り方も唐突だったり、トーンも割と平坦なのにグイグイと迫ってくるというもので、スクィーズギターと呼ばれるのはそのヘンだもんね。残念ながらロックサイドにはこういうギタリストはいない。当たり前だけどやっぱり黒人独特のスタイルだし、どんだけ真似ててもそこはこうならないというか‥、不思議なものだがたとえそれがクラプトンでもこういう風にはならなかったってのかね、だから面白いんだよな。

 ブルースってのは定形パターンがあるから音楽性が云々ってもさほど違いは出てこないし、そりゃホーン合ったりとかあるけど、そんなモンだし、このアルバムもかなりスワンプなサウンドに仕上げているけどパターンはいつもの定形どおりだからやっぱりギターが映える作り。それにしても「Key To The Highway」や「Goin' Down」もあって聴き応えがある作品だ。やっぱりシェルター時代がいいな。






Flamin' Groovies - Teenage Head

Flamin' Groovies - Teenage Head (1971)
Teenage Head

 バンド名は知ってるけど真面目に聴いたことないよなぁ、とか聴いたことあるけどアルバム一枚程度だったかなみたいなのも結構ある。特に自分的にはアメリカモノはそういうのが多い。何かとロック本なんかで名前は見るけど聴いたことあるかってぇと、そんなに無いとかね。さほど魅力を感じないからそうなるんだろうけど、多分偏見(笑)。実際そんなに面白みを感じない事が多いからそうなるんだが、それでも聴いておきたいかなってのはある。そんなバンドの中のひとつにこのThe Flamin' Grooviesなんてのがある。うろ覚えの知識で初期とその後なんかじゃガラリとバンドが変わった、みたいなのは知ってたけどそこまで聴き比べてなかったんで聴いてみたところ。

 Flamin' Grooviesの1971年リリースの三枚目のアルバム「Teenage Head」。この頃まではガレージロックに影響をウケたR&Rを展開していてソリッドなスタイルが売りだったんだけど、この跡からちょいとキャッチーな路線に進んでいったみたい。やっぱりガレージ時代の方が面白かろうってことなんだが、これがまたやっぱり名が知られているだけあってカッコよい。アルバム通してって話になるとそうでもないんだけど、いくつかカッコよさがにじみ出てくる曲やリフがあってニタリと笑ってしまう。リトルストーンズ的な言い方されることも多いんだが、言い得て妙な部分はあるか。単純にR&Rスタイルだけでもなくアコースティックも交えたロックスタイルなんてのはまさにストーンズ的、主しおいのはブルース色がまるで無いことか。ガレージロックってそういうもんだけど、ブルース色なくしてストーンズ的とは何ぞやって話だな。スタイルとして似ているってことか。まぁ、言うほど似ているワケでもないからやっぱりガレージロック。

 生々しいバンドらしい音なんだな。作られた音ってのが全くなくてせーの、って録音したかのようなアルバムのサウンドが魅力的。ギターのチープな音なんかもナマナマしくて頼もしいしフレイミン・グルーヴィーズの初期傑作と言われるのは分かる。もうちょっとスリリングさとかあると聴き応えあったのかもなぁとは思うけど、痺れるカッコよさは持っているし、この時代のアメリカ、しかもサンフランシスコにこんな音出してるバンドがあって、他では見当たらなかったんだからさ。




Joey Ramone - Don't Worry About Me

Joey Ramone - Don't Worry About Me (2002)
Don't Worry About Me

 それなりのバンドのリーダーがソロアルバムをリリースするってのはなんでまたそれが必要なんだろ?とも思ったりしたけど大人の事情なのか、単にメンバーへの不信感なのか、バンドっていう単位が平等すぎて自身の音楽性だけではメンバーを纏められないというのか、そりゃましょうがないんだろうな、とも思うようにはなってきた。長くやってりゃ、そりゃ自分のやってみたい音楽の指向性とメンバーとの間のギャップも生じるだろうとは思う。んで、そのソロアルバムなりをリリースするのだが、それを聴いても大抵はバンドでやってる音と大差なかったりして、なんでバンドでやんないんだろ?みたいにも思う。本人が思ってるほどバンドの音と自分のやりたい音との差がないんじゃないだろうか、なんて思ってしまう。

 ラモーンズのフロントで活躍していたJoey Ramoneはラモーンズ活動休止後にソロアルバムをリリースする予定で足掛け3年くらいかけて「Don't Worry About Me」というアルバムをレコーディングをしていたようで、結果的にはジョーイが亡くなってからのリリースという遺作になってしまったが、しっかりとリリースに向けて作られていたアルバムなので普通の作品として聴ける。んでまたこれが結構な名盤に聞こえてくるから面白い。何らラモーンズの時とやってる事変わらないし歌も変わらないし、何か違うのか?メンバーが違うくらい?それでもラモーンズのメンバーも参加しているし、っていう程度だが、バンドが活動休止になってしまっているので、こうなっているのだろう。サッチモのR&Rカバーから始まる見事なR&Rサウンドのオンパレードで正にラモーンズの世界観。キャッチーでメロディ感溢れる音の洪水にイギーの「1969」なんかもカバーしている怒涛の37分、このコンパクトさも聞きやすくて良い。いつのどのアルバムを聴いても裏切られることのないラモーンズのアルバム郡の中に入れても何ら違和感を持つことのない出来映えの作品、素晴らしい。

 この人のメロディ感覚ってユニークだよなぁと思う。サーフィンロックの流れなんだろうけど、それがこういうビートに乗って出てくることも面白いし、そもそものメロディセンスも抜群で、多分独特のセンス。他にあまり聴くこと無いメロディ感で、どっかのポップシンガーが歌ったら売れちゃうんだろうなってくらいにはキャッチーだし、そこが魅力的なんだが、このアルバムでも存分にそのセンスが発揮されている。だからやっぱり良いアルバムなんだよね。それと録音が新しいから聴きやすいしさ、あまり目にする作品じゃないけど、こういうのあるよってなことで聴いておいてほしいアルバムです。


Johnny Thunders - Hollywood Babylon

Johnny Thunders - Hollywood Babylon
ハリウッド・バビロン(HOLLYWOOD BABYLON)

 さすがに古いロックはさんざん聴いてきたからすかkり自分に馴染んでいるってのともういいかな、ってくらいには飽きてきている感もあるのは事実。それなりのは頭の中で再生できちゃうワケだし、聴けばアレか、みたいにはなるしね。かと言っても一方では記憶力が衰えてきてるのもあって、誰の何て曲だっけ、ってのが即座に出てこないことも多い(笑)。古いロックのカッコよさを追求するのもあるし新しいのに刺激を受けていくのもあるし、新たな世界を探求するのもあるし、適当に気ままに聴いているんで一貫性は無くなってきてるんだが…。

 ドールズを思い出したことでフラっと覗いているとJohnny Thundersのライブ盤「Hollywood Babylon」が目に付いた。この人のライブとか未発表音源とかって山のように出ていてジャケットも変わって出てたりブートレッグそのままもオフィシャルらしき顔してリリースされてたり、いや、それはオフィシャルのライブ盤だとかホントに色々とリリースされすぎててよく分からない状況。カセットで客席録音したのとかオフィシャルで…って言われても困るよな。せめてオフィシャルなら卓録モノ出してくれとか思うが、それもカセット録音だからさ、みたいなのもあって作品って何だ?ってな疑問すら抱く。ただ、熱狂的なファンとかライブを聴いてみたいリスナーからすればこれほどありがたい状況もないだろう。何年頃のライブが聴きたいとかあればたいてい出ているから手に入るだろうし、聴けるしジョニー・サンダースって人のロック魂を感じられるんだからね。

 そんなことでこの「Hollywood Babylon」は1987年のハリウッドのライブで、ニューヨーク・ドールズ時代の盟友アーサー。ケインとジェリー・ノーランが参加したスペシャルなライブを記録したタイトル。更に選曲もベスト盤的且つロックのルーツのカバー曲多しという代物で、ジョニー・サンダースのライブにしては割と丁寧と言うかきちんとしたライブをやっているので助かる。偏見かもしれんけど大抵のライブがヘロヘロで聞き辛いのが多くてさ、それに比べてこのタイトルは普通にロックしている、本来のジョニー・サンダースのライブの姿が聴けるんで正にR&Rなサウンドが楽しめて良い。





Japan - Obscure Alternatives

Japan - Obscure Alternatives (1978)
Obscure Alternatives

 先日クレジットカードが読み込まれなくなってしまって困った。店舗のハードの問題か?とも思ったけど自分のカードの問題の方が確率高いだろうなぁ、と別の日にまた使ってみたらやっぱり読み込んでくれなくって、その時は判ってたから現金払いにして慌てずに済んだんだけど、そういう事もあるのかね。ICチップか磁気部分がイカれてるんだろうけど、財布に入れっぱなしで、他のカードは無事なので一体何が原因でそうなるんだ?と不思議。ハッキングでもされてるんだろうか?などと考えつつも取り敢えず再発行依頼して数週間待ち状態。カードのない生活って何かと不便。常に現金準備しないといけないからね…。

 デヴィッド・シルビアン率いるJapanの1978年セカンド・アルバム「Obscure Alternatives」。本人たちからすると初期の作品は抹消したいくらいの産物らしいが、この初期作品の方を好むリスナーがいるのも事実で、自分なんかは明らかに初期の方が好きだ。冒頭から聴いてて思うのは、ニューヨーク・ドールズみたいな感触があって歌い方なんてデヴィッド・ヨハンセンみたいだもん。粘質系の声質も似ているってのあるかな。後のジャパンでは聴かれることのないちょいと歪んだロックやレゲエサウンド中心の妙なサウンド、同じフレーズの繰り返しによるミニマルサウンドも展開されていながらのこのロック感、今聴いてても不思議なジャパンサウンド、イーノの影響とかあるんだろうな。後にフリップ卿が一緒にやったことで分かるように独自の妙なセンスがここでも生きている。ニューウェイブサウンドと一言で括れないし、ロックとも言えない部分あるからね。故に本人からするとまだ方向性の定まっていない中でのアルバムってことになったんだろう。

 昔は嫌いだったなぁ、こういう軟弱に聞こえる音って。んでルックスも良いからアイドル的なんだろうな、なんて思ってたし。英国本国ではさほど人気もなく注目されることもなかったみたいだけど、バンド名とこのルックスの良さで日本では人気が高かった。日本の女子のアイドルたちを見つける先見の明は常に早かったからね。それにしてもこのベース、ヘンだよな、やっぱり。ギターにしても上手くはないし、それでもこの妙なサウンドは出来上がっているんだから面白い。


David Bowie - Serious Moonlight

David Bowie - Serious Moonlight (1983)
シリアス・ムーンライト [DVD]

 David Bowieの名前を80年代に知った人も物凄く多いと思うし、それでボウイのファン層は確実に広がった。まさかこの人が70年代から、もしくは60年代からのヒーローだったなんて80年代から入った人は想像もしなかっただろう。そんなジジイなのか?って話だが、テレビに出てきて同時期のヒットチャートを賑わせていた人で、同じようなサウンドというかキラキラポップをやってるんだからそんなに差があるなんて思わなかっただろうし、ちょっと老けてるけどカッコよいからいいんじゃね、程度のものだったろう。そう思わせてしまったのも凄いし、そこまでシーンにしっかりとハマったってのもボウイならではだろうか。パッと見てロックな人に思えないからそういう売り方も出来たんだろうけど、無茶苦茶ロックな人だったからなぁ…。

 David Bowieのポップスターとしての全盛期でもある1983年の大ヒットアルバム「レッツ・ダンス」を引っ提げてのツアーのひとつを記録したオフィシャルのライブビデオ「Serious Moonlight」、当時から発売していて今でもDVDでリリースされているから見るもの容易だし、見てもらうとこの頃のボウイの裏切り具合…じゃなくてポップスターとしての地位確立ってのがよく分かるライブ。こんなに器用に踊れる人だったんかい、ってのとかここまで金色に髪の色抜いてイメチェンしてスーツに身を包んでのスター然としたファッションで、明らかにロックからポップスに魂売った的なトコ、よく分かるから。しかも昔の曲もやってるんだけどここまでポップ的に音を変えれるのか、ってくらいにバンドアンサンブルから何から全部変えてしまっての超ポップス的アレンジにホーン・セクション、いやはやこんだけやったら売れるだろうよ、ってな具合。今となってはそれもひとつの楽しみなんだが、当時リアルタイムでこれを見ている時は思い切り80sポップスの一員でしかなかった。他と何の差もなくチャートにいたポップスター。

 当時からやっぱり好きな部類のアーティストだった。70年代のボウイは後追いで知ったから80年代になってここで知ったのが最初だし、ポップスターだったけどどっかやっぱりロック的に聞こえてたのかもしれない。それは昔の楽曲だったのかもしれないけどさ。今はもう全部知ってるからこの時代もアリだけど、いや〜、Duran Duranと大して変わらない扱いだったもんなぁ。んで名前知ってからは坂本龍一さんと仲良いとか「戦場のメリークリスマス」に出てくるとか何かと話題豊富でへぇ〜、なんて言ってる内にボウイの過去を色々と知るんだよね。面白かったなぁ。




Dead or Alive - Sophisticated Boom Boom

Dead or Alive - Sophisticated Boom Boom (1984)
Sophisticated Boom Boom

 手当たり次第80年代を聴いているんだが、やっぱり当時割と聴いてたのを聞き直すって方が多いか。改めてあの頃のバンドとかを今更きちんと聴くって気にもならないし、そこから大物になってるのはもう聴いてるだろうからね。消えてっているバンドをニッチに取り上げるって手もあるが、そこまで面白い事があるような気がしないんで取り敢えずこのヘンかな。80年代…ってか今でもそうだろうけど、ビジュアル的なインパクトも重要になってた時期で拍車をかけたのがMTVの台等によるPVの存在。それでミュージシャンのスタンスとか印象ってのをテレビで見て決められたってのがある。良くも悪くも、だけど。どういうアーティストなのかってのは一目瞭然だったからさ、それでキライになったのも多いけど、心惹かれたのも多かったな。

 Dead or Aliveの1984年のファーストアルバム「Sophisticated Boom Boom」。これって1984年だったのか…ってのも改めて知ったんだけど、当然売れまくったのは次の「ユースクエイク」で、当時の流行ぶりって言ったらとにかく誰でも知ってただろってくらいの代物だった。その前のファーストアルバムでこの訳の分からないジャケットでまだこの人がどんな人かも知られてなかった頃の実に男らしいサウンドとジャケットに見られる姿…、このくらいなら別に英国ならよくあるお話だったんだがな…。いやいや、それはともかく、とにかくDead or Aliveのサウンドそのままがファーストアルバムから全開で、まだキャッチーな路線が入っていない程度で骨幹を為していたパンクエッセンスの強いデジタルビートと挑発的なベース音や野獣の咆哮とも言える図太い歌声はこの時期にすでに出来上がっている。アンダーグラウンドではこういうのあったんだろうけどメジャーにこれを持っていったのはこの人達なんだろうな。そういう意味でも革新的なバンド、ユニットだったと言えるハズだ。

 自分がDead or Aliveを当時から興味深く思っていたのは多分その根底にあるパンクエッセンスや攻撃性や挑発性だな。単調なポップスやディスコサンド、ユーロビートなんてのとはちょいと異なる攻撃性があったから新鮮だったんだろう。だから今聞いててもすんなりと入ってくる。邪魔なデジタルサウンドは入ってるけど、本質的な攻撃性が良くてね。その意味ではプロディジーなんかと同じ扱いになってるかも。全部徹底的に聴くぞって気にはならないけど、聴いてても実験的なことも数多く入っているし、確かに新しいサウンドを作り上げているバンド、アルバムだろう。


Culture Club - Waking Up With the House on Fire

Culture Club - Waking Up With the House on Fire (1984)
ウェイキング・アップ・ウィズ・ザ・ハウス・オン・ファイア(紙ジャケット仕様)

 今更ながら80年代のバンドを自分なりに立て続けに聴いて再評価しているんだけど、当然ながら自分の聴いていた感覚の方がおかしくて、というかガキの頃の印象が強すぎて正当に判断、評価していないという方が相応しくてね、冷静に普通に音楽作品として聴いてどうなんだろっていう当たり前の聴き方してないからさ。それをね、今更ながらやってるんです。いや、ロック系の方もあれこれあるんだけど、流れ的に、ってのと自分的に聴いてて面白いからってのが大きいね。あんがどれもこれも冷静に良く作られてるし、様々な実験してたりもするしそういう聴き方しているとこれまた楽しめてね、元々知ってるのも多いからさ。

 Culture Clubの1984年リリースの3枚目のアルバム「Waking Up With the House on Fire」。当時はジャケットのインパクトによるルックスの変化の方が話題になって、更に音的にはヒットシングルも少なくて地味なアルバムという印象で実際そこまで売れなかったしMTVでの露出も減っていったようだ。この後くらいからどうも衰退期に入っていってしまったのかな、自分自身もそうだったけど休息に80sが終わりを迎えていったもんな。カルチャー・クラブも80年代キラキラポップを代表するバンドのひとつだなぁ…。このアルバムに来る前の話題の豊富さやインパクト、売れ方が凄かったからここで地味に映ってしまっているアルバムなんだが、中身はかなり大人に進化しているって言えるだろうね。意外なことにここいらのバンドの中で一番音楽的にしっかりしてて聴きやすいバンドなんだよな。歌も上手くて魅力的だし、バンドの音もモータウンベースだから甘ったるいボーイ・ジョージの声もしっかりと似合ってるし。ユニークなのはドラマーがパンク野郎ってトコで、このジョン・モスというドラマーの来歴が面白い。

 カルチャー・クラブの前にダムドやアダム&ジ・アンツなんかで助っ人ドラマーとして叩いてたみたいで、その周辺にいたらしいんだよな。何故かカルチャー・クラブに参加しているんだからどういうきっかけだったのか…、恋人だったのか?とか思うけど、邪推はやめよう。そのおかげでか、単に甘ったるいサウンドに留まらないビートが出てくるのはきっとこのドラマーのおかげだろう。そしてこの「Waking Up With the House on Fire」というアルバム、意外や意外、相当の名盤だった。前2作は80年代を代表するキラキラポップアルバムだったが、ここに来てバンドの真髄が発揮された作品を作っているとも言えるか。多くのリスナーがそういう風に聴かなかったから今でもあまり評価されていないアルバムだろうけど、案外良いわ。








Duran Duran - Rio

Duran Duran - Rio (1982)
Rio

 多分世間的にも自分の認識的にも後追いの世代でも80年代を代表するバンド、80年代のあのサウンドの火付け役と言えば多分Duran Duranの名が上がってくるだろう。それくらいにサウンドの印象は強烈でキラキラ80年代サウンドそのものを出していたバンド、しかもルックスが素晴らしくアイドル的によろしくってオシャレなサウンド…と言うか、確かにそれまでには聴かれることのないサウンドを出していたのは事実。これがバンドの意思によるものなのかどうかってのは意見があるとは思うが、たとえ仕掛け人がいたとしてもいいじゃないか、しっかりとそれをカネにして世間的な知名度も上がったワケだし、と前向きに捉えよう。30年以上も経過して改めて聴いているんだけどね、昔は全然聴けてなかった聴き方で聴けるんでそれはそれで面白い。

 Duran Duranの1982年リリースの2枚目のアルバム「Rio」。まぁ、さすがですな、聴いてて思い出せる曲ばかりで、そんだけシングルヒットが多かったのと知られる曲が多かったんだろう。か、もしくはアルバムを何気に良く聴いていたのか…。昔からこのバンドってホントにバンドとして機能していたのか?って思っててさ…、だって同じ5人編成のバンドから出てくるような音とは根本的に違う音が出てるワケじゃない?その要って鍵盤なんだろうけど、ってかそれしかないくらいに特異点なんだろうな。そうなるとギターって何やってるんだろ?って思ったんだよね。アルバムを冷静に聴いてみて、結構しっかりとギターはギターで自己主張して弾いてたんだ、ってことは分かった。ただ、それがあまりにもキラキラ音に吸収されてしまっていて、ギターの音色という感触で聴けてなかったからギターの存在感の薄さを感じていたんだろう。ホントに冷静に聴いてて、これ全部ギター無いと始まらんじゃないか、ってくらいに重要な存在だったようだ…、アンディ・テイラー君よ、スマン、勘違いしてた。でも、これだとやっぱりバンドのピースのひとつでしかなくってな…、顔のデカさは負けるし相対的なかっこ良さはベースとボーカルには負けるし、やっぱり難しかったんだろうよ。そして君だけがロック寄り過ぎたんだろうと思う。

 はて、Duran Duranってバンドとしてはどういう音をホントは目指していて出していたんだろうか?まさか彼らが自分自身でこういう音を作って出してたんだろうか?だとすると歴史的に名が残るバンドであるはず…、いや、そうなってるんだけど、扱い軽いじゃない?ま、いいんだけど。Japanの影響とかファンクとパンクの融合とか言われるけどさ、どうなんだろ。英国だからそういうのミックスしまくったってのはあるんだろうけど、どうもピンと来ない。もしかしたら天才集団だったんだろうか?調べたくないから調べてないけど。んでこの「Rio」ってアルバム、最初から最後まで徹頭徹尾キラキラポップで実に良く出来てて聴きやすい。面白いことに古さを感じることもないくらいにキラキラしてて今でも十二分に聴ける。






Blue Angel - Blue Angel

Blue Angel - Blue Angel (1980)
Blue Angel

 華々しい80年代のポップシーンでは実に様々なキャリアを経由した連中がいたというのは後になって色々と知ってから判ってきたことで、当時はどれもこれもキラキラ光るポップバンドやシンガーみたいに見えてた。そりゃおっさんも若いのもいたけど、年食ってからも出てこれるんだなぁ…なんて思ってた程度で、海外はそういう懐も広いんだななんてね。今思えばそりゃみんな紆余曲折バンド活動してて失敗したり上手く行かなかったりしてようやくチャンスを掴んだのが80年代のキラキラポップ時代だった、というのも多かったようだ。だからこの時期に出てきたバンドとかもキャリアありきの人とピチピチの新人ってのがあるんだな。マドンナなんかはピチピチの新人だったけどシンディー・ローパーなんかは苦労人だったってのは割と知られた話。

 そのシンディー・ローパーがあの大ヒットアルバム「SHE'S SO UNUSUAL」で出てくる前に実は自分中心のバンドを組んでいて1980年にバンド名を冠した「」ってアルバムをリリースしていて、そのリードシンガーだったってのは割と知られていないんじゃないだろうか。そんなん誰も興味持たないもんな。いやさ、シンディー・ローパーって最初凄かったし、マイルス・デイヴィスもがカバーする「Time After Time」なんてのもあるから凄さに拍車がかかってるんだけど、アルバムって少なくてね、んで、すぐ低迷期に入っちゃったから結構一発屋に近くて、あんだけの実力なのにそれもないだろう、ともちろん後に復活してるんだが語ろうと思うと割とアルバムがない、ってか自分が知らないのばかりでね。んであれこれ見てると、この最初のデヴューアルバム「Blue Angel」が出てきたワケ。ほほ〜っと思って冷やかし混じりに聴いてみたらなんとも見事にキャッチーなポップ・ロックやってて侮れない。

 プリテンダーズとかノーダウトとかの感触を持ったバンドになるのかな、何せシンディー・ローパーの声域の広い歌声が存分に生かされた歌唱が聴けてキャッチーなんで売れても全然おかしくないレベルだったんだけどな。ただ新しくはなかったんだろう。50'sダンスバンド的イメージを持ったバンドってな所か。同じ頃のStray Catsくらいに軸を振っちゃえば良かったんだろうけど、中途半端にポップスとの間にいたからウケなかったのか。割と良いバンドだなぁと素直に思う。シンディー・ローパーもやっぱり歌がしっかりしているから聴きやすいし。まぁ、この後大ヒット放つんだから結果的にはこんなのやってなくって良かったんだろうが。




Madonna - Madonna

Madonna - Madonna (1983)
バーニング・アップ

 大物アーティスト達の初期作品ってのはその時点のアルバムを聴いてみてもなんでこの人ずっと残って大物になったんだ?って分からないのも多数ある。ポップス系なんかは全くその通りで、未だになんでトップにいる?みたいな感じ。ロック系でもあるけどさ、だから音楽的才能って話と音楽ビジネスでの成功者っていう違いによるんだろうな、と。初期アルバムから才能が溢れまくってる人はその後もずっとその才能を生かしていくから勝手に大物になっていく。一方売るという才能に長けた者は常に時代に合わせて売るという事に主眼を置いた作品をリリースしてファッションを変えて生き残っていく。それが出来れば理論的には残っていけるハズだ、って事でもちろんその代表例がマドンナ。

 1983年にリリースされたMadonnaのファーストアルバム「Madonna」。リアルタイムで聴いてたから何故か「Like a Virgin」よりも以前に知っていた事になる。多分それはMTVの効果だったんだろうと思うんだが、このファーストアルバムとPVでは30年後の今でも大物としてポップスターのトップラインで残っているなんて想像もしなかったし、すぐ消えていくアメリカのアイドル的シンガーの一人でしかないって思ってたから思い返してみれば凄いことだ。んでアルバムを聴いてみると別に大したモンじゃないし、歌が上手いワケでも個性的ってワケでもないし音楽性が突出しているというものでもなく、80年代諸島のポップスそのもの、でこのアルバムからこういう音楽に火が点いたって言うんでもないし、じゃ何だ?ってくらいには普通。作り手からするとマドンナって人は自分自身で楽器をプレイしてこのデモテープも作って歌って踊ってセクシーに自分を見せてアピールしていた、それはこの時代では珍しかったという事で、音楽的なセンスというよりも端から自分を売るためには何をどうしていくか、ということを考えて出てきていたようだ。もちろん音楽的にセンスが無きゃそんなこと出来ないだろうけど、恐らく彼女の音楽的センスは非凡な才能であろうと思う。

 それよりも売るという執念によって今でも生き残っている人と思うし、その生き様こそがマドンナとも言える。故にこのファーストアルバムを音楽的に聴いてみた所で面白い所など皆無だ。ただ、リアルタイムで聴いていた人なんかが思い入れたっぷりに聴くという所だろうか、それこそがポップスという宿命だな。久々に流してみて全てに古さを感じつつもマドンナのひたむきさとキャラ立ちさせようとしている姿が微笑ましく感じたくらいか。それでも大抵の曲は覚えてたんだから面白い。




Prince - Controversy

Prince - Controversy (1981)
CONTROVERSY

 70年代からのソウルミュージシャンが80年に入る頃になっても70年代のムードそのままでライブを演じながらシーンで活躍していこうとしていたけど、結局は時代の取り残されていって沈んでいってしまった。もしくはシーンで見ることはなくなっていった人も多かった。今でこそそれでも復活劇と言って持て囃される事もあるけど、時代の波は一つ前のものはすべて古いと容赦なく切り捨てていくので、リバイバルなんてのは一回りしないと通じないものだ。70年代のソウルシンガー達が必死になって生き延びるためにやっていたものをいとも簡単にあっさりと切り離ししてしまった天才がこの人、プリンス。

 1981年リリースの4枚目の作品「Controversy」。そう言えばプリンス自身もアルバムデビューは1978年なんだから70年代のミュージシャンでもあるが、そのヘンはあまり気にせずに進めていこう(笑)。いやこないだまで古くからのソウル・ミュージックを聞いてたからか、ここで聴けるサウンドの斬新さ、新時代の幕開け的な音作り、これぞ最先端のソウルミュージック的なスタイルに大きく驚いたワケ。ミネアポリスサウンドって言えばそれまでかもしれないけど、ジャストに鳴らされるビート、ファルセット多様とコーラスワークで見事にキャッチーに組み立てられたメロディ、そしてグイグイと単調に引っ張っていくリズムによる覚醒、確かにルーツに忠実でありながらも明らかに革命的なサウンドを組み立てている。それも4枚目のアルバム時点ではたまたまそうだったというだけなのだから恐ろしい。もっとも同じ路線で語る事自体がおかしいんではあるが…。

 昔はこのヘンのプリンス聴いててもどうにもイマイチと思ってたけど、だんだん判ってくるようになるのか、面白いな、って感じる程度には自分のレベルが変わってきた。気分に左右されるんだけど、こういうノリも良いんじゃない?ってな感じに聴いている。一応以前からちょこちょこと気になってる人だし、いつか全制覇したいと思っている人なのでアルバムは結構買ったり落としたりして持ってるんだよね。ただ、体系化出来てないから確かこの辺が…みたいな感覚で聴いている。普通こんだけのミュージシャンだと初期とか中期、後期なんてのは割と作風変わっていくんだろうけど、ある意味この人の場合最初から最後まで全部同じでもあるし全部違うのかもしれない。この「Controversy」はそんな中でもかなり洗練された飛躍へのステップ前の重要な一枚な気がする。




Marvin Gay - Live In Montreux 1980

Marvin Gay - Live In Montreux 1980
Live In Montreux 1980  (2cd)

 昔から黒人系でまともに聴けるのはブルースくらいしかなくって、ラップはダメだし、ソウルやR&Bもルーツ的な意味では多少かじる程度だったけど、じっくりと好きって言えるほどまでのバンドやアーティストなんてJBとかファンカデリックとかそんくらいで、正直全然分からん。知らないってのもあるけど、聴いても面白いと感じることが出来なくて、その筋の友人なんかと話すとなぜ分からん?と言われるくらいには黒人音楽音痴。それでも白熱したライブやアルバム、名盤あたりは手を出していてそれなりには理解してそのアルバムの良さを認識はしているつもりなのだが、その世界ってのは深いなぁと。なんとなくは分かるんだけどまだまだその深みに手を付けるには未熟なんだろうと自分的には思ってる。

 Marvin Gayの1980年のモントルーのライブが「Live In Montreux 1980」としてCDとDVDでリリースされているが、これがまた名ライブとして語られているようだったので、ちょいと手を付けてみる。最初はやっぱり黒人のライブ、というか音楽ってこういうある意味ジャストで完璧なバックの演奏陣営にファルセットが乗るもので完璧すぎて面白味ないんだよなぁ、なんて思いながら聴いてるんだがそのウチそのグルーブのドライブ感が心地良くなってきてさ、何かスゲェぞ、楽しいぞ、なんて感じちゃうんだから不思議だ。もっともそれがすべてじゃないんで、途中飽きたり、かったるいなぁと思うのもあったりして聴いてるからまだまだなんだが、多分黒いのってそういう所がリスナーの心を掴むんだろう。甘ったるいのが良いとかグルーブが良いとか暑苦しいのがいいとか色々あるだろうが…、

 こんだけの一級エンターティナーになると曲を知ってるとか知らないとかじゃなくてグルーブでグイグイと乗せていくとか盛り上げていくみたいなのも普通に出来るのが当たり前だろうし、実際こんなの生で聴いてたら踊りたくなるんだろうね。




Sam Cooke - Live at the Harlem Square Club 1963

Sam Cooke - Live at the Harlem Square Club 1963
Live at the Harlem Square Club 1963

 時代の産物ってのはその時代じゃなきゃ生まれなかったであろうものだが、それが功を奏して今じゃとても真似できるものではない唯一無二の代物になってしまうものだ。特に音楽なんてのは時代の流れと共に出来上がってくるものだからどうしたって時代を背負う部分はあるし、それはやってる側も聴いてる側も同じで、だからこそ文化の一端でもあるし流行りものにもなっていくものだ。それを後からの世代が聴いて、時代背景を鑑みてじっくりと聴くことで、より一層そのアルバムなりの深みを実感するのだ。その手前にはそもそも名盤があったり良い作品があったりして、聴きたくなる準備がなきゃいけないのかもしれないが、名盤ってのはそうじゃなくても聴いてりゃその凄さが判ってしまうのだから多分大丈夫。

 Sam Cookeの発掘ライブアルバム「Live at the Harlem Square Club 1963」はそんな一枚で、1963年のライブが収録されているのだが、当時のマネジメントからはあまりにもサム・クックのイメージとかけ離れたライブアルバムが出来上がってしまったため、お蔵入りにしてしまったというもの。それが1985年にリリースされたというのだが、その頃は当然マニアに向けての作品になってしまっていて、当時のリスナー達に届いたのかどうかは分からない。その方が良かったのかどうかも分からんけど、後の世代からするとありがたい一枚、でもあるし混乱する一枚でもある。確かにマネジメントが危惧したように、このライブアルバムはこれまでのサム・クックという上品なソウルシンガー、ともすればポップシンガーな一面を思い切り否定するかのような肉体的で唾を吐き捨ててシャウトしている姿が記録されているからだ。そんなに詳しくない自分でも、こういうライブが出てくるのは想像出来なかったもんね。そもそもJBでも聴くかなって思ってた所にコイツが目に入ったから聞いてみたらこのぶっ飛び具合だったんだから。しかもライブ会場はもちろんハーレムの一角のクラブなワケで、モロにそのまんまなライブなんだな。

 オーティスやJBやああいったフィジカルなソウルシンガーのライブと何ら変わらない、シャウトしまくりのライブで、バックが質素なだけに余計にサム・クックのパワフルさが浮き彫りになり、会場の熱気ぶりもそのまま味わえるという貴重なアルバム。見事なまでに時代の雰囲気を捉えているライブで40分弱ながら一気に聴いてアドレナリンを放出しまくってしまうものだ。いやはやこんな商が繰り広げられているとは驚き。やっぱり生身のライブってのは面白いな。


Garnet Mimms - Warm & Soulful

Garnet Mimms - Warm & Soulful
Warm & Soulful

 ルーツを漁る、そこでまた様々な事を発見してまた戻ってくる、の繰り返しをしているうウチに色々な知識も尽くし、音楽の面白さも判ってくる。別にそうなりたいと思ったワケでもなく、気になったから漁ってみた、ってのがきっかけ。ホントはそういうのを体系化して理路整然としていくのも良いのだろうけど、そんなこと到底出来ないし、かと言って全部覚えていろってのも無理だ。ま、だから所詮趣味でそういうのやってるんだからどっかでそんな話になって、へぇ〜なんてことになれば面白いだけ、ってな事だ。逆にそういう話もいっぱい聴けるしね。最近でも飲み会に行って周囲の話聴いてると、実に常識的な、一般的な会話をしているのだが全く付いていけない自分がいるんだよ。自分で情報取る時代になってから好む情報しか取りに行かないもんだから一般情報を知ることが無くなってきてる。かろうじてiPhoneでニュース見たりはするけど、それも真面目に見てないからどんどん世間ズレしてくるという…、ヤバいよね。

 Garnet Mimmsという人のベスト盤「Warm & Soulful」なんてのを。そもそもシングル時代の人だから適当なベスト盤聞いてたんだけど、たどり着いた理由は先日の「As Long As I Have You」という曲のオリジネイター…、っても作ったのはこの人じゃなくてちゃんと作曲家さんたちがいるんだけど、シングルヒットを放って知らしめた歌手はこのガーネット・ミムズ。Zeppelin絡みでルーツを漁ったことあればすぐに出てくるんで名前は知っている人もいるかな。このベスト盤聴いてみれば分かるけど、冒頭からしてジャニスもカバーしている「Cry Baby」だったり、The Whoの最初期にやってる「Anytime You Want Me」もあったり「My Baby」もあったりとロック側からは結構カバーされているシンガーです。当然アメリカ人なんだけど、60年代前半頃に英国に渡って活動していたのかな、だからその頃に英国でシングルをリリースして売れてたってワケだ。だからそれをモロに聴いていた60'sなミュージシャン達は思い切り影響受けているという歴史。

 自分もよく分からないんだけど、この時代にこういう音ってのは革新的だったんだろうね。確かに「As Long As I Have You」なんてのはカッチョ良いもん。そして結構画期的。それはもう後のカバーがあったからだけど、他の曲でもそういう聞き方するとかっこよくなるんじゃないか、ってのはある。もちろん今の時代にわざわざこのヘンから曲を引っ張ってカバーするってのもいないだろうけど、それをロジャー・ダルトリーがやったらカッコよく仕上がった。そうしてこういう文化が時代を超えて引き継がれていくなら面白いよね。まだこれからどうなるのか分からないけど、デジタルが死ななかったら引き継がれてくのだろう。




Otis Redding - Dock of the Bay Sessions

Otis Redding - Dock of the Bay Sessions (2018)
Dock of the Bay Sessions

 古い音楽を漁るって、無限のものかと思ってたけど割とそうでもなくって今に比べりゃ数が少なかったからか、まだ自分で抑えきれる範疇の物量だったり知識量だったり関係性だったりするから案外頑張れる。もちろん全部を網羅するなんてのは無理だからそこまでする気はないけどさ。好きなものプラスちょいと、くらいなら多分追いつける。問題は好きなものの幅が広がっていくとその分広がりすぎるんだってことくらい。たかが趣味なんだから好きに聴けばいいし、時間だってある時に聴けばいいし、まだまだ人生は長い、多分聴ける。でもどうせなら色々な感動を味わいたい、そんな音に出会いたい、楽しいからね。

 Otis Reddingの「Dock of the Bay Sessions」なんてのがリリースされてた。何だろ?って思って見てるとなるほど、そもそも自分が認識していた「Dock of the Bay」というアルバムはオーティス没後の編集盤だったので、オーティスの意思で作られていたワケではなかったということだ。んで、今回はオーティスが生前に思っていた曲をセレクトしてきちんとアルバムとしてリリースしてみました、というものらしい。ジミヘンの再リリース作品なんかと同じ話なんだろうけど、そこまでのマテリアルがあるワケではない中、こういう形で再リリースされるのは悪い話じゃない。自分的にはこの中身が聴いててもどこかで聴いていたオーティスのアルバムなんかに入っているのと同じものかどうか、まではパッと聴いている限りでは分からなかったんだけど、音はしっかり良くなってる気がする。

 案外とおとなしい作品だったのかな、ってのが最初の印象。曲の並び方のせいなのかもしれないけど、どこかもっとハードなシャウトを期待してたからかもしれない。ライブアルバムじゃないんだからあんな激しいのが出てくるハズないし、だからおとなしいというイメージだったんだろう。それで自分のイメージを軌道修正してまた聴いてみるとやっぱりオーティスが喉を真っ赤にしながらシャウトしてレコーディングしている姿がイメージ出来た気がする。ちょっとボリューム足りなかったかな(笑)。真のファンから見たこのアルバム、ってどういう印象になるんだろうかってのも気になるので、またおいおい情報は追っていこうかな。




Roger Daltrey - As Long As I Have You

Roger Daltrey - As Long As I Have You (2018)
AS LONG AS I HAVE YOU

 ネームバリューのある人の作品が新しくリリースされるってのは気にはなるけど、やっぱりたいていそういうのはジジイどころかもう終わってるだろって人が多いんで無邪気に喜ぶワケでもない。その中でもバリバリの現役感を持ったアルバム、新作をリリースしてくる人もいれば、今の自分はこういうもんだ、っていう作品をリリースしてくる人もいる。そりゃ商売だしアーティストだから色々な表現があるのは当然だ。リスナー的にはそれも踏まえて聴くのは聴くんだろうね。んで、ああだこうだと思うワケだが、その作品がどういう風に評価されていくのかはもっと跡にならないと分からないかも。リリース当時、という話で言うならばそりゃ過去の栄光が大きければ大きいほどその差は大きいに決まってる。まだそこまでの回数をすべての人が聴けてないんだから。

 ご存知The Whoのフロントマン、Roger Daltreyが2018年にリリースした快心の作品「As Long As I Have You」。いや、快心のって書いたのはですね、冒頭の、そしてアルバムタイトルにもなっている「As Long As I Have You」って曲がさ、もうとんでもなくぶっ飛んでてこの親父、いやジジイ、スゲェ!って思ってしまったからですね。アルバム全体として古き良き音楽をカバーしているので、曲そのものの良さは50年代からずっと評価されてきているものだけど、それでもそんな楽曲群を取り上げて歌っているところで再度命を吹き込んでいると言うのか、アレンジにしても歌にしても見事に蘇っているし、実にパワフルに仕上がってる。されに言えば自身の独自の音楽性なんてのは基本的には持っていないロジャー・ダルトリーだと思っていたんだけど、それがしっかりとロジャー・ダルトリー節になってるという意外な個性。もっともそれはThe Who的、とも言う話になるのでそれがロジャー・ダルトリーの音楽性なのか、ってのはちょいと違うのだろうが、少なくともリスナーが一番聞き慣れているロジャー・ダルトリーのスタイルそのままのアレンジに仕上げている。だからはっきり言って名盤です。そりゃだって古き良きポップス…というかR&Bっつうかその手のはもう曲として折り紙付きだし、それをロジャー・ダルトリーが歌ってるんだもん。アレンジはThe Who的だし。

 んでさ、その「As Long As I Have You」ってLed Zeppelinが最初期のライブで毎回取り上げていた曲でね、それで良く聴いて知ってたから、ここでロジャー・ダルトリーが冒頭に持ってきて歌うって、どういうアレンジなんだろ、って興味津々だったんです。ところがこれがまた当然Zeppelinとは異なるアプローチとゴージャスなアレンジでしっかりと仕上げていて、新たに感動したんです。それが冒頭だから以降の曲も当然原曲知ってるワケじゃないけど、安心してロジャー・ダルトリーの、そしてThe WHoをイメージしながら聞けちゃうワケ。それでも何ら違和感なく、どこが70歳過ぎたジジイの歌なんだ?完全に現役のシンガーの迫力ある熱唱形ボーカリストの作品に仕上がっているじゃないかと。やっぱり侮ってはいけない、このヘンのジジイは。拍手喝采の名作です。






Alice Cooper - Live Alice Cooper Show

Alice Cooper - Live Alice Cooper Show (1977)
Live Alice Cooper Show

 ロックの歴史に於いてショーアップの狙いから大道芸との融合による劇化現象へと進んだのは何も誰かが起源だったというモノでもなかろう。昔からエンターティナーの中では仮装やメイクなんてのは普通にしていたワケだし、そりゃもうサーカスとかマジックとかもそうだしチャプリン見てたってそうだし、オペラや演劇でも当たり前だしね。だからロックの世界でそういうのが…みたいなのは自然な流れ。ただ、それを大々的に広めて認知させたのは多分キッスとこのアリス・クーパーなんじゃないだろうか。時代的にはまだこういうのが珍しかったワケで、昨今の誰もがヘンなメイクしているという時代とは異なってて、それなりに世間体に対する挑戦というのもあっただろう。今とは意味合いが雲泥の差があるかも。

 Alice Cooperの1977年リリースライブアルバム「Live Alice Cooper Show」。そこそこ人気のある曲のオンパレードだし、バンドの演奏も当然かっちりしているし、アリス・クーパーの歌だって情緒あるもので、集大成的な意味合いではかなり役立つライブアルバムだと思ってる。かと言って何度も何度も聴いたアルバムか、ってぇとそうはならないんで名盤というのでもなかったのかな。改めてそれこそン十年ぶりくらいに聴いてるけど、よく出来てるなぁと思う。やっぱりボブ・エズリンの仕上げってのはあるだろうし、妥協を許さないアルバム作りになってるのは確かだ。ただ、その分本当のライブ=生の感触というのはちょいと少なくなっているようだ。逆に言えばアルバム的な完成度を上げている、ということにもなるが、そこは聴く側の意識がどっちに向いてるかによるんだろうな。

 自分的にはベスト盤的に聞けてたのとやっぱりそれでもライブ感あったのとギターが出る時は前に出てきてて、やっぱりバンドとしてはすごいんだなってのも感じるから納得しちゃうアルバム。やっぱり「Welcome to My Nightmare」あたりのアルバムって良く聞いてたから、そのヘンがライブ盤で聴けるのは楽しみだったもん。それにしてもこの人の演劇じみたショーってのはメイクも含めて一つの流れを創ったのは事実。それを今でもやってるってのは驚きに値するものだ。




Ghost - Meliora

Ghost - Meliora (2015)
Meliora

 先日ちょいと不思議な光景を目にして、果たしてそれはアリなのか?としばし考えてしまったのだが、メシ食いに行って待ってる時にね、手袋したまま箸使って食ってた人がいてさ、手袋っても、バイクの革手袋とかドライバーさんがするああいうのだけど、それでも両手とも手袋したまま食べるのってアリなのか?と。帽子かぶったまま食ってるとかはまだ見たことあるからそういうもんか、とも思うけど手袋はなかなかいないので新鮮だった。もうね、モラルとか常識とかTPOとか時代と共に変化してるからどっちがおかしいとか正しいとか分からなくなってるのは確かにあるし、だからと言ってってのもあるけどさ、自分的にはそういうの無いわ。でも誰に迷惑かけてるでもないから別に良いんだろうね。

 Ghostってスウェーデンのバンド…、バンドってかフロントマン一人のエゴで成り立っているプロジェクト、とも言うべきか、それでも結構な人気を誇るバンドの2015年リリース作品「Meliora」。前から話題は知ってたんだけどまともに音を聴いてはいなかったんで、今回の流れでようやく聴いた次第。正直な所が、もっとダークでヘヴィでゴシックなメタリックな世界だと思ってたんで、このキャッチーさと軽やかさとメロディアスさとオールドタイマーな音に少々驚いている。イメージがアレだからってこんな音を出しているとは思わなかった。見てくれのインパクトで客を戦かせておきながら聴いているウチに妙に聞きやすくて口づさんでいるなんてなったらリスナー的にも自分が分からなくなってきて、ついついゴーストって何か良いぞ、みたいになっちゃうだろう。いや〜、こんなんだとはなぁ…、もともとがスウェーデンだからそりゃヨーロッパ的な美しきセンスは持っているワケで、そこを惜しげもなく出したストーナーロックな作風でこれまた新たな息吹と言わんばかりの作風。まさかこんな風体のバンドがそんなのやってくるとは…。

 ちょいと音そのものが古臭く作り込み過ぎてるキライがあるんで最先端の音ばかりに慣れ親しんでいる人は聞き辛いような気もするが、そのノスタルジックさも狙い通りか、楽曲のポップさは素晴らしい。どの曲もどこかうっすらと記憶に残るメロディがあるし、音色があるし、それでいてヘヴィにギターが鳴っているのは鳴っている。ただ、そこがリフっていうほどのリフでもなk,ストーナー的、ってのかね、メタルじゃないけどさ、ハードロックでもないしね、ヘヴィな音作りなんだろうな、っていうか。とっても独特な音。多分何回も何回も聴いているとハマってくるような感じの作風で、奥が深いと思う。こういうの好きなんだろうな、自分。ただ、あのルックスが邪魔する(笑)。






Battle Beast - Steel

Battle Beast - Steel (2012)
Steel

 Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンって便利なんだろうなぁ…なんて思ってて、ふと勢いで買ってしまった。使用感としてはもちろんケーブルに煩わされることが無いのでケーブル触ったノイズもないし、その意味では実に利便性は良い。反面ワイヤレスだから耳から落ちるとそりゃもちろんそのまま落とすワケで、ケーブルあればどっかに引っかかるだけだけど、イヤホンがそのまま無くなるっつうのはちょいと慣れないと怖い。落とす可能性は結構高いし。それと音楽聴く分には大して問題ないけど、反応が遅れてくる。これはイヤホン側の問題かもしれない。それ意以外では充電時間もそれなりだし、コンパクトだし概ね気に入っている。手軽さだけを求めればこれで良いかと。じっくり聞く時はそんな貧弱なので聴く必要もないから一方ではゴージャスなヘッドフォンも気になるなぁ…って日々。

 Battle Beastの2012年リリースデビューアルバム「Steel」。ボーカルが今のノーラではなくニッテという女性だけど、初代ボーカリストのニッテがそもそもぶっ飛んだ歌声でのボーカルだったが故に後任のノーラがああいうスタイルになっているのが正なのだが、今じゃもうあのスタイルがバトル・ビーストのスタイルで、定着している。近年のノーラはヘアスタイルも落ち着けてイメージを変える努力をしている感じではあるが…、何せこのファーストアルバムでのすべて、そう、楽曲もバンドのインパクトもコンセプトもスタイルも音圧もすべてが完成されている見事なアルバムなのだ。以降のアルバムでもこのアルバムを基準として作られているからどれもこれもハイレベルなアルバムが並ぶのだが、原点はここにある。80年代風味なヘヴィメタルを基礎としつつもキャッチーなメロディと現代的なテクニックの駆使、新たなボーカルスタイルの導入、そして何よりも男勝りのヘヴィメタル愛に溢れる魂。それがすべて組み合わさったアルバムで、正に奇跡的な作品。

 どの曲を聴いてても気持ち良くメロディを味わえるのとパワフルな熱唱を聴ける、更にギターにしても快活なプレイとザクザクしたリフも味わえるし、ここ、ってところは外すことなく期待通りの音が出てくる。普通に聴いてると多分勝手に頭振ってる。ツボにハマるんだよなぁ、ホント。しかも男よりも男らしい女性ボーカルってのがこれまた良いわ。アクセプト的と言われるけど、確かにああいう感じで攻め立ててくる。バトル・ビーストの中じゃこのアルバムが一番聴いているかもなぁ。ボチボチ新作の情報も出てこないかな。




 | HOME | 

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


ロック好きの…別館リンク


ブログ検索


最新記事


カテゴリー


最新コメント


最近のトラックバック


カレンダー

05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去ログ+

2018年 08月 【1件】
2018年 07月 【22件】
2018年 06月 【30件】
2018年 05月 【31件】
2018年 04月 【30件】
2018年 03月 【31件】
2018年 02月 【28件】
2018年 01月 【31件】
2017年 12月 【31件】
2017年 11月 【30件】
2017年 10月 【31件】
2017年 09月 【30件】
2017年 08月 【31件】
2017年 07月 【31件】
2017年 06月 【30件】
2017年 05月 【31件】
2017年 04月 【30件】
2017年 03月 【31件】
2017年 02月 【28件】
2017年 01月 【32件】
2016年 12月 【32件】
2016年 11月 【30件】
2016年 10月 【31件】
2016年 09月 【30件】
2016年 08月 【31件】
2016年 07月 【31件】
2016年 06月 【30件】
2016年 05月 【31件】
2016年 04月 【30件】
2016年 03月 【31件】
2016年 02月 【29件】
2016年 01月 【32件】
2015年 12月 【32件】
2015年 11月 【30件】
2015年 10月 【31件】
2015年 09月 【30件】
2015年 08月 【31件】
2015年 07月 【31件】
2015年 06月 【30件】
2015年 05月 【31件】
2015年 04月 【30件】
2015年 03月 【31件】
2015年 02月 【28件】
2015年 01月 【32件】
2014年 12月 【31件】
2014年 11月 【30件】
2014年 10月 【31件】
2014年 09月 【30件】
2014年 08月 【31件】
2014年 07月 【31件】
2014年 06月 【30件】
2014年 05月 【31件】
2014年 04月 【30件】
2014年 03月 【31件】
2014年 02月 【28件】
2014年 01月 【32件】
2013年 12月 【32件】
2013年 11月 【30件】
2013年 10月 【32件】
2013年 09月 【30件】
2013年 08月 【31件】
2013年 07月 【31件】
2013年 06月 【30件】
2013年 05月 【31件】
2013年 04月 【30件】
2013年 03月 【31件】
2013年 02月 【28件】
2013年 01月 【32件】
2012年 12月 【32件】
2012年 11月 【30件】
2012年 10月 【31件】
2012年 09月 【30件】
2012年 08月 【31件】
2012年 07月 【31件】
2012年 06月 【30件】
2012年 05月 【31件】
2012年 04月 【30件】
2012年 03月 【31件】
2012年 02月 【29件】
2012年 01月 【32件】
2011年 12月 【31件】
2011年 11月 【30件】
2011年 10月 【31件】
2011年 09月 【30件】
2011年 08月 【31件】
2011年 07月 【31件】
2011年 06月 【30件】
2011年 05月 【31件】
2011年 04月 【30件】
2011年 03月 【31件】
2011年 02月 【28件】
2011年 01月 【32件】
2010年 12月 【32件】
2010年 11月 【30件】
2010年 10月 【31件】
2010年 09月 【30件】
2010年 08月 【31件】
2010年 07月 【31件】
2010年 06月 【30件】
2010年 05月 【31件】
2010年 04月 【30件】
2010年 03月 【31件】
2010年 02月 【28件】
2010年 01月 【32件】
2009年 12月 【32件】
2009年 11月 【30件】
2009年 10月 【31件】
2009年 09月 【30件】
2009年 08月 【31件】
2009年 07月 【31件】
2009年 06月 【30件】
2009年 05月 【31件】
2009年 04月 【30件】
2009年 03月 【31件】
2009年 02月 【28件】
2009年 01月 【32件】
2008年 12月 【32件】
2008年 11月 【30件】
2008年 10月 【31件】
2008年 09月 【29件】
2008年 08月 【30件】
2008年 07月 【30件】
2008年 06月 【30件】
2008年 05月 【31件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【31件】
2008年 02月 【29件】
2008年 01月 【31件】
2007年 12月 【29件】
2007年 11月 【30件】
2007年 10月 【29件】
2007年 09月 【28件】
2007年 08月 【31件】
2007年 07月 【30件】
2007年 06月 【29件】
2007年 05月 【30件】
2007年 04月 【30件】
2007年 03月 【26件】
2007年 02月 【27件】
2007年 01月 【20件】
2006年 12月 【31件】
2006年 11月 【30件】
2006年 10月 【31件】
2006年 09月 【30件】
2006年 08月 【31件】
2006年 07月 【31件】
2006年 06月 【30件】
2006年 05月 【31件】
2006年 04月 【30件】
2006年 03月 【31件】
2006年 02月 【28件】
2006年 01月 【31件】
2005年 12月 【31件】
2005年 11月 【30件】
2005年 10月 【20件】


リンク


RSSフィード


全記事表示リンク

全ての記事を表示する


QRコード

QR

Click! Click!


格安sim mineo!

結成50周年記念 LED ZEPPELIN レッドツェッペリン - 狂熱のライブ/ポスター 【公式/オフィシャル】

永遠の詩(狂熱のライブ)<2018リマスター>(2CD)

世界で一番ジミー・ペイジになろうとした男 (Guitar magazine)

Dazed & Confused: the Yardbird [12 inch Analog]

Free Spirit [Blu-ray]

The Who: 50 Years: The Official History

ランバート・アンド・スタンプ ブルーレイ&DVDコンボ [Blu-ray]

ルシファーⅡ

「LEGEND - S - BAPTISM XX - 」 (LIVE AT HIROSHIMA GREEN ARENA) [Blu-ray]

Decades

British Blues Explosion Live [Blu-ray]

Led Zeppelin Live: 1975-1977
Led Zeppelin Live: 1975-1977

THE DIG Special Edition キング・クリムゾン ライヴ・イヤーズ 1969-1984 (シンコー・ミュージックMOOK)
THE DIG Special Edition キング・クリムゾン ライヴ・イヤーズ 1969-1984 (シンコー・ミュージックMOOK)

Klipsch 革製ネックバンド型Bluetooth イヤホン X12 Bluetooth Neckband Black KLNBX12111
Klipsch 革製ネックバンド型Bluetooth イヤホン X12 Bluetooth Neckband Black KLNBX12111

ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 599【国内正規品】
ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 599【国内正規品】

ヒプノシス全作品集【2000部完全限定】
ヒプノシス全作品集【2000部完全限定】

麗しき70年代ロック・スター伝説 8ビートギャグ リターンズ
麗しき70年代ロック・スター伝説 8ビートギャグ リターンズ

ブリティッシュロック巡礼
ブリティッシュロック巡礼

フリー・ザ・コンプリート 伝説のブリティッシュ・ブルース・ロックバンド、栄光と苦悩
日本語訳版出てたんだ!


Click!!


Powered By FC2