Samson - Head On

Samson - Head On (1980)
魔人襲来

 同じ年代のアルバムでも当然だがサウンドプロダクションにカネを掛けれる環境であれば、今の時代にも通じる良質なサウンドで録音されていたのだろうが、やはり予算が無いとか時間がないとかきちんとしたサウンドプロダクション環境下で作れない状況だとチープな音色でアルバムが出来上がってしまう。スタジオ一発録音なんかならまだなんとかなる部分もあったのかもしれないけど、重ね録りするようなスタジオ・アルバムだとあとで編集出来るのは確かだが、その時の環境によっては随分と貧弱なミックスになってしまったり音色に変わったりしてしまうのもあるだろう。自主制作盤に近い状態での録音だとそういう傾向がまま多いようだ。今の時代ならPC使いながらだからどうとでもなりそうだけど、アナログの時代はそうもいかないからやっぱり時代の音が反映される。それもカネの有無によって異なるという楽しみ付きで。

 Samsonの1980年リリースのセカンド・アルバム「Head On」は今でも再発されるくらいのNWOBHMの中でも名盤扱いされているし話題も豊富なアルバムだが、どこまで行ってもこのアルバムのチープなサウンドが変わることはない。別にどの音が引っ込んでるとかそういうんでもないから聴いてて全部の音が鳴ってて何も問題はないのだが、なんでこんなにチープなんだ?音圧の無さとかリバーブのまとめ方とか色々あるんだろうけど、このガレージ感覚がNWOBHMのユニークなトコロでもある。生々しいバンドの勢いだけをひたすらにクローズアップしてレコードにしちゃうっていうのはパンク的発想が元祖だろう。

 さて、内容的にはもう有名なお話、今のIron Maidenのボーカルでもあるブルース・ディッキンソンが参加している作品で、ジャケットは覆面ドラマーのサンダースティックが堂々たる姿を見せている。これぞNWOBHMの悪魔的雰囲気そのものでもあって、裏切ることのないサウンド。そして「Thunderburst」なるインスト曲はIron Maidenのスティーブ・ハリスも共作者としてクレジットされていることで分かるようにIron Maidenでは「The Idea of March」として収録されてる。そういった話題にも事欠かないんだけど、元々のこのバンドが持つザクザクした質感の典型的なメタルサウンドは実に好ましい。どんだけチープであろうとみっちりと魂が込められているアルバムという気がする。その辺の熱さが良かったんだろうな。


Thunder - Laughing on Judgement Day

Thunder - Laughing on Judgement Day (1992)
ラフィング・オン・ジャッジメント・デイ

 世の中で売れたからと言ってそれが素晴らしいアルバムだとか自分が思う必要はない。ただ、一般的にはそういうのが好まれるとか力量的に優れている、楽曲として好まれる曲が多いとかあくまでも一般論的なところで語るには売れたアルバムってのはそりゃ良いトコロが多いのは確かだ。だからと言ってそれを好まなきゃいけないなんてのはないし、自分の好みじゃなきゃそういう認識で聴かなきゃ良いだけなんでね、敢えて反論する必要もないが、好みじゃないな、と言えば良いのだな。ウチの記事でも大した事書いてないのもあって、それはもう全然聞き込んでないのだったり一通り聴いた程度のだったりするんだが、そういうアルバムやミュージシャンってのもあるんだなっていうメモ的位置付けでしかない。ホントは全てじっくり何度か聴いて書いていきたい部分もあるけど、そこまでする気にならないのも多いしね。もちろん書いているアルバム以上の枚数を聴いてはいるんで、そのウチ同じアルバムでも違う印象として書いてっても良いのかも、とも思う。

 Thunderの1992年リリースの名盤の誉れ高い「Laughing on Judgement Day」。ジャケットは元ヒプノシスのストーム・ソーガソンが手がけていて、何やら意味不明な印象が頭の中で「??」ってなるのだが、それもこのアルバムの特徴で、Thunderってバンドの音を知っている人はさほど気に留めないだろうけど、音を知らないとジャケットと音のイメージがあまりマッチしていなくてちょいと混乱する。その音は前身バンドのTerraplainとは大きく異なりもっと重厚なブリティッシュ・ハード・ロックに根ざしたバンドサウンドで、随分と骨太な作風に仕上がっている。正しく大英帝国のロックと言わんばかりの堂々とした作風には驚くばかり。よくぞここまで大きく垢抜けたものだという気がするが、その間の世界的なこの手のバンドの成功例を目にしながらバンド活動を続けていれば自身達もそこに向かうかという気にもなるものだろう。ホントにそうかどうかは知らないけど、それくらい威風堂々とした作品。

 ボーカルの歌声も結構深みを増しているし、曲構成も割とスタンダードに展開していくるけど、やっぱり一番はどこかブルースベースのハードロックへの回帰と言うか、その土着性の高さが自信の表れなんだろうと。ギターが目立つワケでもなくそういう意味で往年のロックスタイルとは異なるんだが、初期ホワイトスネイクを思い起こさせるようなサウンドってのが近いか。はて、それでは自分がこのアルバムを好むかとなると実はまだよく分からない。何度か聴いてはいるけど、そこまでハマるであろう気がしない。だからブリティッシュ・ハード・ロックの名盤と言われてても好みは出るワケです。そもそも90年代のアルバムでそこまで熱上げるのってほとんどないからなぁ…。


FM - Indiscreet

FM - Indiscreet (1986)
Indiscreet

 ヤバいな…、80年代の英国ロック、ハードロックの世界にこんなニッチな世界があったとは知らなくはなかったけど、そこまでは知らなかった。幾つかのバンドがあるのは知ってたけどさ、80年代なんてどっちかっつうとポップスの方が英国は強かったどころか世界を制していたからさ、その水面下でこんなメロハー路線のキャッチーなハードロックバンド勢が頑張ってたなんてね、ちょいと不思議な部分もある。それも含めての80'sと言えばそういう括りにもなろうというものだが、今までそんなふうには出てこなかった。かと言って今からそれらを漁って楽しめるかっていうと、そこまでの音でも無さそうなので歴史の一コマでしかないという扱いになるのだろう。

 FMってこれまたもちろん英国のバンドの1986年のデビューアルバム「Indiscreet」。このバンド、今でも活動しているようで、元々こういうAOR路線で出てきたものの、どんどんと路線変更していってブルース混じりのサウンドに進化していってるようだ。逆に言えば本来路線とは異なるこのデビューアルバムだけがあまりにもAOR路線でバンドがメジャー路線を狙ったアルバムとなる。が、これまたこの後の活動の方が売れたってことなので、何が良いのやら…。それはともかく、このFMというバンド、メンバーの来歴からするとどうもSamsonやIron Maidenとの絡みが強く、こんなに軟弱な音になってる方が不思議とも言えるのだが、ある種そういうのは簡単に出来ちゃうという才能の持ち主だったとも言える。

 単純にAOR的とも言っているけど、ちょっとロック的側面が強いようで、ギタープレイなんかもクローズアップされている。相変わらず鍵盤はチープな音で、ドラムもペタペタなんだが、ボーカルがものすごく抜ける歌声でセンスあるようで、正に歌手という感じのボーカル。しかしやっぱり個人的にはあまり好まないサウンドのスタイルではある。面白いのはホントこの辺って誰でもこんなきれいなメロディ書けるもんなんだなって事。コーラスワークもしっかりしてるしさ…。


Terraplane - Black and White

Terraplane - Black and White (1986)
BLACK AND WHITE: EXPANDED EDITION

 いつの時代でもそうなんだが、とあるバンドがシーンに出てくると同じくして似たような部類のバンドがどんどんと出てくる。この減少はそもそもそういうバンドが水面下にいたから取り沙汰されるのか、これ幸いとばかりに同じような方向性の曲やバンドイメージを持たせてシーンに二番煎じを狙いに行くために出てくるのか、いずれだとは思うんだがよく分からん。NWOBHMの連中がキャッチーなメロハー路線にシフトしていったのも集中的な時期に固まってて、それは皆が皆同じようなことを狙ったのか、そういう才能だったのか、何かに影響されていったのか何なんだろうな。そもそもNWOBHMってもっと骨太なシーンなはずで、それでこんな軟弱なのやってたってファンがつかないだろって思うけど、それは新しいファンの獲得だから良いんだ、って発想なんかね。

 Terraplaneというもちろん英国のバンドの1986年の作品「Black and White」。後のThunderを結成するメンバーが3人いたことからその源流として割と名高いバンドではあるが、ここで聴かれるサウンドは確かにThunder的部分はあるけど、もっと時代に即したメロハー要素がたっぷりあって、さらにチープなサウンドも特徴的ですらある。鍵盤の音が安っぽいんだろうな。それとギターソロが目立つというんでもなく、曲中心の、それもメロディ中心の楽曲主体だから故、ロックバンド感が薄くてAOR感が強い感じ。ただ、作風は悪くないし、狙いとしてはバッチリだったがそこまで魂を売り切れていないトコロが突き抜けられなかったんだろうね。それにしてもこういうポップス感の強い曲でハードロック調にアレンジするってのはこの頃から始まっていったようで、既にブラッシュアップされてきているからこういう完成度の高いアルバムが出来上がったと思える。

 正直何枚も聴いているとどれもこれも最高峰はBon Joviあたりになるんだろうかと思う。それくらいに圧倒的な完成度を誇っているバンドがあるってことはそこまでになれなきゃやっぱり二番煎じどころか単なるフォロワーレベルで終わってしまうんだから、オリジナリティをどんだけ出せるかってところがキーポイント。それがあるか、ってぇとなかなか難しいのがココらへんのバンドの悩ましいトコだったんだろう。だからこそ愛されるB級路線のメロハーになるってとこだ。



Tobruk - Wild on the Run

Tobruk - Wild on the Run (1985)
Wild on the Run

 ここのところ80年代初頭のメロハー的バンドに偏っているんだけど、アレコレ調べてるとこのヘンってNWOBHMのポップサイドという側面とも言われているようで、なるほどそういう言い方もあるのかと妙に納得してしまった次第。NWOBHMってのはアングラ臭漂うゴリゴリのエッジの立った歪んだギターでのメタルというイメージで、どっちかっつうと悪魔的なモノを想像するんだけど、その半面そこから出てきた連中がメロハー的バンドをやるって姿も多く見受けられてて、それはそれでNWOBHMな位置付けでの登場とされているみたい。アメリカではLAメタルがシーンに躍り出ていたワケだからその対比としては分かりやすいのかもな。後から色々と分析されると様々な部分で合点がいくものだ。

 Tobrukというこれもまた英国のバンドの1985年リリース作品「Wild on the Run」だが、上述したNWOBHMのハードでエッジの立った部分とメロハー的な要素の両方を詰め込んだ見事なバランスが取れているバンドだ。その多くの要素はボーカルのスネイクなる人物の個性豊かな歌声に尽きるだろう。メロディアスに歌うくせに声自体はダミ声的と言うか、アクセプトのウド的なスタイルに近いかな。バックの演奏陣も普通にこの時代のメタル的にプレイしているし、鍵盤がやや軽い感じを出しているもののしっかりと時代に即したハードロックの領域にいる。ところがメロディがしっかりしすぎていてメロハー的に聞こえてくるという面白さ、通り一遍のバンドの軽さからは離れているので同一視もできない面白さを持っている。

 冒頭の曲からしてキャッチー。売れても良いだろってくらいには親しみやすいメロディだけど、この手のは他にもいくらでもあったからなぁと言われればそれまでか。随分とパワフルに歌われているし、コーラスワークもしっかりしててギターもお手の物、そんな曲が全編で繰り広げられる。アレンジも割と凝ってるし、聴いてるとどこかQuiet Riot的な部分もあるか…、だから誰がシーンに出てきてもおかしくなかったんだろう。そのレベルにあるバンドの作品なので、ちょいとマニアックに聴いてみるならオススメなアルバム。






Shy - Brave The Storm

Shy - Brave The Storm (1985)
ブレイヴ・ザ・ストーム

 Huluに入ってから割とアチコチで海外ドラマや映画を見たりしている。普通のケーブルテレビとかと違ってオンデマンド配信だから好きな時に好きなの見れてトイレ行きたくなったらそこで止めてまた続きを見るってのも出来るのがいわゆる番組時刻通りに流されていくテレビ方式との違いだ。それに加えてちょいと戻って見直したりテーマ曲を飛ばしておくとかも容易なのでその意味で時間短縮なんかも出来ているか。難点はHuluって名の通り古いのばかりが中心においてあるんでどこかレトロチックに感じてしまうトコロだが、それhそれとしてコンテンツを楽しむってことに集中する。そりゃ一本ずつのDVDやボックセットなんて売れないだろ、って思うよ。こうして見てれば良いもんな。

 Shyという英国のバンドの1985年リリースのセカンド・アルバム、と言うかメジャー移籍第一弾となったアルバム「Brave The Storm」。80年代のメロハー創世記での作品だけど、これがまた随分とAORちっくに仕上がっていて、それもパワーロック的要素の強いメロハーバンド、いわばジャーニー的と言うものだろうか、結構大成しそうな雰囲気あったけど全然鳴かず飛ばずで衰退していった残念なバンド。このクォリティだったらシーンにしっかりと斬り込めていっただろうに、とも思う。実際自分でもこの頃この手のロックってアレコレ聴いてたりしたけどバンド名すら聴いたことなかったくらいだから、やっぱりまったく話題にはなってなかったんだろう。

 それにしてもこんだけキラキラしたサウンドと軽快なギタープレイ、そしてパワフルで情感的なトニー・ミルズのボーカルスタイルがバンドをグイグイと引っ張っていく姿は結構良い感じあるんだけどな。曲だって有りがちでそれなりだけど、良質なポップ性高いハードロックに仕上がっているし…、ってここまで書いてて思ったけど、この手のバンドの差別化って何処なんだ?って。ボーカルスタイルは大きいだろうけど曲そのものってのはもう皆メロディアスなんだから、やっぱりどこまで心に残るメロディかって話?多分それよりも宣伝性なんだろうな…と思ったりした。あ、あとはギターの個性。Shyでのギタープレイはゲイリー・ムーアになれるんじゃないか、ってくらいには演歌的なんで楽しめる。うん、良いバンドで良いアルバム、しっかり差別化出来ててアルバムで楽しませてくれる作品。





Snowblind - Snowblind

Snowblind - Snowblind (1985)
Snowblind

 これだけ皆が皆iPhoneなりのスマホをどこでも見ている時代になって、情報過多になっているけれどその反面モノが全然売れない。どっちかっつうと情報が多くなるってことは好みが分割されていくからニッチなものが売れていく傾向にあるはずなんだけど、それ以前に買うという行為まで及ばないということが増えているのか、単純に売れないだけなのか…。音楽や映像なんてのはもうYouTubeでいいやって人も多いだろうから売れないってのも分かるんだけど、じゃ、それを生業としている人達はどうすんだ?あの手この手で商売にするのだろうけど、なかなか大変だよな。普通に見てて売れないんだから売るという努力なしにはもっと売れないだろうし、色々と考えさせられる。

 Snowblindという英国のバンド、1985年リリースの唯一作「Snowblind」。特に誰が居たとかではないんだけど、NWOBHMからのメンツが流れ込んできて出来上がったバンドの超メロハーってことでそれなりなマニア間では知られた作品。まずもってこのジャケットがアウトなので到底聴く気が無くなるのはやむを得ないが、そこを我慢して聴いてみるとこれまた良質なキラキラサウンドに包まれた80年代そのままの音色が響いてくる。やっぱりこの頃ってAsiaなんかの影響が大きかったんだろうなぁ…、ロックの大御所ですらポップをやるっていうのから刺激を受けていたんじゃないだろうかと勝手に想像するのだが、自分たちなりの妥協点がこの辺のメロハーになったっていうかさ、それはそれで一ジャンルを築き上げたんだから大したもんだが、このアルバムもそれに倣えとばかりに良質なメロハーを展開している。

 80年代中盤にもなってきたからか音質面ではむちゃくちゃ安っぽくもなく、こういう音だな、っていう質感のままで聴けるのは耳に優しい。演奏陣営も当然それなりのレベル感にあるし曲の出来映えもよく出来てて聴きやすいし、キャッチーなのは当然で、どこかにとんがっているような部分もなく良作として捉えられるものだろう。だからと言って何か聞く理由ってのも特にないのが難点ではあるが、普通に良い作品。シーンとしてはこの後ヨーロッパとか出て来るんだからその前フリみたいなモンだな。そういう化け方してもおかしくないレベルには合ったバンド。


Lionheart - Hot Tonight

Lionheart - Hot Tonight (1984)
Hot Tonight ※日本語・解説/対訳付き

 しかし80年代のハードロックバンドと呼ばれたバンドって皆こんなんだっけ?ってくらいにミーハーな音でハードロックやってたんだな。そりゃまLAメタルなんかでも今聴けばしっかりキャッチーなキラキラな音だったワケだし、時代の成せる技だったんだろうな。それをハードロックだぜ、って聴いてた方もアレだけど、水面下ではもっとしっかりしたメタリカみたいなのが出てきてて、受け狙いじゃなくって本気でメタルやるんだ、みたいなのもあったしね。しかしNWOBHMの一端を担うと言うバンドも早々に崩壊してそれぞれがバンドを組み始めていったのは良かったが、ここでもまたそれなりに名の売れたバンドからの離脱組が組んだバンドによる良質な産業ロックバンドが誕生していた。産業ロックバンドってんでもないんだろうが、今聴けばウケ狙いかね、って思えてしまうアルバム。

 Lionheartの1984年リリースの「Hot Tonight」。元アイアン・メイデンのギタリストだったデニス・ストラットンを中心としたバンドで、そんだけゴツゴツかと思いきや、ボーカルにハイトーンが秀逸な無名の新人を入れての力作を作り上げた。ところがそれがまた話題ばかりで蓋を開けてみれば何ともNWOBHMとは無縁な産業ロック路線で、昔懐かしのAメロからBメロ、そしてサビを繰り返してのギターソロにキャッチーなコーラスワークというありきたりな曲構成とキラキラサウンドによる作品が出来上がっていた。アルバムジャケットもライオンなのにイカってなんだろ?って思うくらいの意味不明なジャケットでどこから斬っても中途半端な作品が出来上がった。ところがそれを聴いているとここまでキャッチーに出来るんなら確かに売れた可能性はあるな、と。良く言えばBon Joviと同じ路線なワケだし…、ってかこの頃そんなバンド山のようにあったんだろうし、そこでチャンスを掴み取れた可能性もあったか…。

 ん〜、Praying Mantisにも参加するデニスのプレイってのもあるんだが、ちょっと魂売りすぎてないか?ところどころのメロディアス路線がよぎるシーンはあるけど、やっぱりこの人はもっと硬質にプレイしてた方が良いんじゃないかと。そう言えばその他のメンツはこのあとMSGに参加することになる、と書かれていたりするし実際そうなんだけど、それって終わりかけてきた頃のMSGだからなぁ…とちょいと冷めて見ちゃったりしますね。そんなメンツが作ったアルバム、悪くはないが時代遅れ感満載なのが残念。

Stratus - Throwing Shapes

Stratus - Throwing Shapes (1984)
Throwing Shapes

 キャリアを漁って色々なバンドに辿り着く、ルーツを漁ってその人やバンドの来歴を知って背景から何でこういう音が出てくるようになったのかを探る、なんて考え方もあるけど、大抵はキーパーソンがいて、そこにメロディメイカーなんかがいることで身近なメンバーを集めて出来上がる。それで新たなスーパーバンドって言ってみたり話題性を集めてみたりするのもひとつの商売。新人バンドが無名から成り上がるに比べればもうちょっと勝算はあるってなもんだ。ましてや時代はバブルに突入、何でもやってみればカネになるんじゃないか、って風潮があったのかどうかは分からないが、ひとつにはどこの優れたミュージシャンでもこの時代にはキャッチーな路線の音をやって成功していたってことだ。誰でもが、ってほどでもないが…。

 Stratusってバンドが1984年にリリースした作品「Throwing Shapes」。Praying Mantisのトロイ兄弟がPraying Mantis解散後、そして再結成を目論む途中過程で元Iron Maidenのドラマー、クライブ・バーと元Grand Prixのボーカリストバーニー・ショウと組んだバンドがこのStratusになる。当然ながらメロディメイカーはトロイ兄弟なんだが、売れなかったことでバンドが解体してしまったことが響いていたのか、ここでは持ち前のメロディセンスを活かして何ともキャッチーで快活なアメリカンサウンドに近づいている。ましてや時代が時代だからキラキラした鍵盤なんかも出てきて、一体何聴いてるんだっけ?ってなくらいにはジャーニー化しているっつうか…、そんなHRなメンツでもこれかよ、ってくらいにはキャッチー。バーニー・ショウって何でも歌えるんだな、って思ったけど、ぴったりハマってる。いや、アルバム冒頭の数曲は結構キツいんだけど、だんだんとこなれてきてなるほどPraying Mantis的に落ち着いてくると面白くなる。

 やっぱりギターメロディや哀愁のメロディを書かせたら天下一品ですな。クライブ・バーのアイアン・メイデンなドラムとはまるでかけ離れた世界を叩いているのは何とも…ってな気がするが、悪くない、どころか結構な良作なんじゃないか、これ。好き嫌い分かれる曲も多いけど、しっかり出来てるハードロックも多いから随分と楽しめる作品。Praying Mantisを漁る人にはこういうアルバムが重要になるだろうよ。




Uriah Heep - Celebration

Uriah Heep - Celebration (2009)
Celebration

 ロックバンドがこんなに長く続くなんて組んだ時点で誰も思わなかっただろうし、実際そんなに長く続いているバンドなんてそうそう無いんだから気にしなくても良かったんだが、さすがにもうキャリア50年ってバンドが幾つかある時代になると、それはもう骨董品扱いだ。メンバーの入れ替わりがなく50年なんてのは多分無いんだろうから当然メンバーは替わっていくのだろうが、それでもたった一人だけがオリジナル・メンバーで、ってのも多くはない。こないだリッチーがレインボウ復活させた時はリッチーだけだったか。それもまぁ、カネの匂いがプンプンする中での夢を売った感覚あるからね。ところがこのUriahe Heepと来たら一度も解散することなくひたすらに続けているバンド、活動休止すらないまま現役でずっと続いているという希少価値の高いバンドでもある。当然あの70年代を風靡したユーライア・ヒープそのままです。

 2009年になり、バンド結成40周年って事でリリースしてきたアルバムが「Celebration」。タイトル通りにめでたい祝い事のようにアルバムの中味は2009年時点のメンバーでの70年代Uriah Heepの名曲の再演、再録音が中心となったアルバムで、こりゃ面白そうだと飛びついたんですがね、これがまた驚くことに現代風味に蘇ってきたあのユーライア・ヒープの傑作郡で、一気に聴いてしまった。ボーカルはバーニー・ショウ、鍵盤にフィル・ランゾン、ベースはトレバー・ボルダーにもちろんミック・ボックスのギターで黄金期の曲をやってる。これがまたあのコーラスワークもそのままやってたりして、おぉ…、ヒープだ…みたいな感じするもんな。オリジナルなバンドがカバーしてるんだからそりゃ悪くないですよ。ミック・ボックスのギターも随分とエグくて古臭いんだけどカッコイイ。こういうかっこいいギターって今時弾く人いないんだよなぁ、何が違うんだろ?めちゃくちゃ格好良いじゃないかってくらいにプレイしまくってて2009年のバンドなのに70年代風味のカッコよさ、こりゃ凄い。

 鍵盤ももちろんオルガン主体なんだけどハモンド風味、であってあそこまでグルグルはしていない。でもしっかりとヒープらしいウネウネはあって、紛い物、と言われないレベルでのユーラーア・ヒープそのもの。しかしバーニー・ショウの歌は上手いなぁ…、職人芸的な歌ではあるけど聴いてて心地良い。その意味ではベースもしっかりと歌っているラインを弾いてるし、やっぱり皆ユーライア・ヒープってバンドをしっかり守り切ってる面々の意思がしっかり感じられるもん。実は90年前後くらいからのヒープは結構しっかりしたアルバムをいくつもリリースしていて、70年代だけのバンドじゃないぞ、今でも健在だぞってのを出してるんだよね。こういうセルフカバーで惹きつけて今のバンドの実力を示すってのは良いアイディアです。聴く側も聴いてみようって気になるし、聴いてみたら楽しいからちょっと他のも…ってなるしさ。いや、冗談交じりに聴いてみたらとんでもなく面白かったという良い意味で外した傑作。




Grand Prix - There for None to See

Grand Prix - There for None to See (1982)
There for None to See

 著名なミュージシャンとプレイする人ってのはどっかからそれなりにキャリアを積んでそこにいるという姿が多くあるので、マイケル・シェンカーとのコラボで一躍有名になったロビン・マッコリーって…、って気になったんでちょこっと漁ってみたんだが、アイルランド人だったんですね、この人。んで、英国のGrand Prixってバンドの二代目のボーカリストとして出てきたのが最初らしいってことで探してみた。「There for None to See」は1982年リリースのGrand Prixってバンドとしては2枚目のアルバムになるらしく、そこでロビン・マッコリーの歌が出て来るが、多分初のレコーディングソースなんだろう。まぁ、バンドとしては可もなく不可もなくのちょいと湿っぽい雰囲気のある爽やかで聴きやすい感触の産業ロックというトコロか…、爽やかってんでもないが、メロディアスでよく出来てる、作られているという感じもあって、悪くない。当時聴いてたらそれなりにリスナーにはなっていたかもしれないし、ファンも多かったんだろう。じゃなきゃアルバム3枚も出せないもんな。

 ギターが結構引っ掛かる感触のリフやら滑らかなプレイだったりと名を挙げるならそっちだろ、って気もするが何故か無名なまま、案外頭角を現してきたのは鍵盤奏者のフィル・ランゾン。この後アチコチ行ってからユーライア・ヒープの鍵盤奏者の座をゲットして今に至る。そこからしても実力派とも言えるし、そんなバンドのボーカルがロビン・マッコリーというのもこれまた不思議な縁。ちなみにロビン・マッコリーは21世紀に入ってからのサバイバーのボーカルも努めていたがアルバムリリースは無し。流石に古いバンドのキャリアを漁ると色々と出て来るんだが、ここでのロビン・マッコリーの歌は正直言って、どっちでも良い(笑)。いや、それは失礼なんだが、何と言うのか、ロビン・マッコリーである必要もないし、個性も出ていない。上手く歌わなきゃって感じで歌っているからそつなく歌えているんだけど、別に目立たないんだもん。メロディに個性があるんでもないし、あぁ、ロビン・マッコリーの若い頃の声なんだろうな…ってくらい。

 よくマイケル・シェンカーもこれ聴いて採用したな。個性がないのが良かったんだろうか。ロビン・マッコリーからしたらそりゃチャンスだったろうけど、その分悪評もついて回ることになってしまって、そこはちょいと可哀想と言うか誤算だったか。そんなこと言ってもしょうがないから、いいんだけど、このGrand Prixをやってただけじゃなかなかそれ以上にはなれなかったのは確か。ユニークな試みは色々やってるアルバムではあるんだが、どうにも中途半端だったか。



Michael Schenker Fest - Resurrection

Michael Schenker Fest - Resurrection (2018)
RESURRECTION

 ワクワクするアルバムってのは自分がものすごく好きなバンドだったりアーティストだったりする場合と、やっぱり何かと話題が豊富であればワクワクするもんだ。好きで待ち遠しいってのは簡単に言えばアイドル待ちみたいなモンだけど、話題豊富ってのは誰かが参加しているとかセッションみたいになってるとか、あまり想像しなかった組み合わせが実現しているというような事が多いんじゃないかな。大抵は期待していたほどじゃない、って事を言われる事ばかりなのだが、それでもやっぱりワクワクしちゃう。だからゲスト参加とかで話題作るんだよね。楽曲提供なんてのもそうだし、何でも売れりゃ良いからさ(笑)。

 Michael Schenker Festの最初のアルバム「Resurrection」がついに解禁された。ちょいと前からこのメンツでの来日公演があって、そりゃまたカネ掛かる事考えたモンだなんて斜に構えてて、ライブのDVD見てたらやっぱりキツいなぁ〜ってのもあってさ、そりゃワクワクしたし懐かしき想い入れもあったからかなり甘く見てたけど、それでもやっぱり現役のボーカリストの姿じゃないだろ、ってのは誰でも思うしね。それでも評判良かったんだろう、そりゃそうだ、こんだけ揃ってるんだから…、ってことでアルバムリリースです。ワクワクはするけど冷静に考えればいつものマイケル・シェンカー…近年のマイケルは自分の持ちパターンでいくらでも曲作りますって感じで何でも生産してくれるから突出した練られた作品なんてのを作るよりも話題で売る、に走ってる部分あるからそれはもういつものクォリティだろうし、ギターソロも同じようにどう弾いてもマイケル節で納得感出ちゃうから問題ないんだよ。だから話題の方が重要になってくるし、その話題を最大限活用してのアルバムってことで楽しみにしていた。

 冒頭から勢い良い曲で、カーク・ハメット参加のソロも入ってきてマイケルと共演、確かにトップに持ってくるチューンだよなぁ、って納得した。言うならばこの作風がこのアルバム全般を語っている。後は誰が歌っているかをクレジット見ないで楽しみに聴いていくってトコロかな。さすがにスタジオ盤だから色々と加工してあってライブほどの酷さは露呈していないから全員似た傾向の音に仕上がってる。やっさんの歌はやっぱり個性的だなぁ…、バーデンはやっぱりいちばん似合ってる。ロビンは上手いなぁ…って、ドゥギーと似ている傾向だから質感の違いくらいにしか感じない。それでもやっぱりドゥギーの現役感が一番表れているのは当たり前か。そしてこんだけボーカリストがいて12曲しかなくって、2枚組くらいにしてみんなに歌わせた方が良いのにと思う中、さすがはマイケル、インストを一曲入れてくるあたりが自分のギターがあってのボーカルなんだ、って感じで良い。いい加減昔のインストばかりは飽きてきたか?ちょいとメロディっつうかテーマが弱い感じはあるけど、構成的にもあり方としても以前と同じではあるんで発展していったら楽しめるかな。

 4人のボーカルが全員で歌を回していくのも2曲ばかりあるけど、個性が出ると言うのもあるんだけど、それ以上に散漫な印象になってしまっているかな。しかしどいつもこいつもジジイばかりで見てても楽しくないわな。そんでもこんだけ話題になってそれなりに売れるんだからそういう世代のミュージシャンなんだろう。悪くないね。夢を見させてくれるマイケルに感謝♪







Judas Priest - Firepower

Judas Priest - Firepower (2018)
ファイアーパワー(完全生産限定デラックス盤)

 キャリアの長いバンドになるとリスナーには様々な事を求められる。初期が良かったとか変わりすぎだ、とかバンドらしさが無くなってるとか軟弱になったとか難しくなったとか、結局その手の評判を総合すると変わることに対しての文句が多く、もっと言えば自分が好きなアルバムと同じじゃなきゃイヤなんだろうか、ってくらいのものだ。ところが当然そういうワケにもいかず、じゃ、どういう作品なら共感を得られるのか?結局コレも自分たちが信じる最高の音楽を生み出すしかなし。方向性が変わろうともそこにバンドらしさがあれば良いんだし。これはクリエイター側じゃないと分からない悩みなんだろうけど、そんな事を繰り返してきたバンドの新作ってのは、そこまで考えているか、もう超越しているか、なんだろうな。

 Judas Priestの2018年リリース「Firepower」。冒頭からジューダス・プリーストの意地を見せつけるかのようなエッジの立ったキレの良いリフでストレートに畳み掛けてくる。ロブ・ハルフォードの歌声も冷静に聴けばあの金切り声は出してないしハイトーンでもないんだけど、ロブ・ハルフォードの歌だし、それはトーンじゃなくて声の太さとか歌そのものとかで違和感は全く感じない。これこそジューダス・プリーストって歌声だもん。そして曲そのものも常に攻め立てていくかのように重さと鋭さを同居させた正に帝王のヘヴィメタルサウンドに相応しい。制作陣営も結構なメンツを揃えてのチャレンジらしく、気合を感じるのはあるんだけど、一方ではサウンドプロダクションが今時の他の作品達と似てしまっているんで、ジューダス・プリーストだから、ってのを感じにくいかも。グレンの病状も怪しいし、その意味ではやっぱりロブ・ハルフォードの歌だけになるんだろうか。

 それでもアルバムジャケットやアルバムの内容からするとバンドの名前を賭けての勝負作という意気込みが伝わってくるからそのままを受け入れるしかない。ズバリ言えば、ヘヴィメタルの王者に相応しい傑作だ。ただ、ギタリストが替わった事で、印象深いジューダス・プリーストらしいギターリフが弱くなっているんでは?ってのは感じるが、その分他でカバーしているか。もう最後まで皆突っ走っていくんだろうなぁ。


My Dying Bride - Turn Loose the Swans

My Dying Bride - Turn Loose the Swans (1992)
Turn Loose the Swans

 ロックと芸術。もちろん音楽とロックという相性もあるのだが、芸術とくっつくとそれはものすごく多様性を持つ。だから色々なロックが溢れているのだが、多分自分が好むのはこの芸術とくっついている方。根底には美学ってのはあるもんなぁ…。ZeppelinだってStonesだってそういうのは絶対あるし、もちろん音楽もあるけどそこに芸術がくっつくんだよ。それがないとポップス…って固定的でもないけどさ。だから明るいとか暗いとか難しいとか能天気とか色々な表現があるワケだ。総じてヨーロッパや英国の方が芸術的で歴史もあるので、そういう重みを残したサウンドやバンドが出て来る。革新的なのはその辺が大いなる理由なんだろう。

 My Dying Brideの1992年の2枚目のアルバム「Turn Loose the Swans」。一言で言えばものすごく重苦しくて暗くて美しいアルバム。最初聴いているウチは何聴いてるんだろ?ってくらいには美しい旋律しか流れてこない音楽で、メタルでもバンドでも何でもない。葬送曲じゃないか?ってくらい。突如としていわゆる重くて遅いリズムの重低音メタルが流れてくるのだが、このヘンは今ではアチコチのバンドでも聴けるようなサウンドや重さ、展開ではあるけど1992年にこれは物珍しかったはずだ。自分だってあの時代にこんなに聞かされてたらどう反応していたか全くわからない。もしかしたら飛びついていたかもしれないし、圧倒的に無視してたかもしれない。多分後者だろうな。今聞くからこそこの革新的な音、スタイル、バンドの美学が分かるワケだからさ。

 当時シーンでどれだけの影響力があったんだろ?アングラ界ではそれなりにあったんだろうとは想像できるけど、そんなに幅広くはなかっただろう。それでも今聞けばインパクト絶大なアルバム。ただしこんなの何枚も聴いていられないのはあるね(笑)。何かにハマってたらずっと聴いてるかもしれないけど、そりゃ健全じゃない、確実に。でも、人間そういうのに惹かれるんです。よくこんなに売れなそうなの出てきたな、と冷静に思うがそれなりに需要があったのも事実だし、自分も嫌いじゃないし…。ゴシックメタルの序章はこういう形で始まったんだなってのを実感して、このアルバムを聴いてます。


Paradise Lost - Gothic

Paradise Lost - Gothic (1991)
Gothic (W/Dvd) (Spec)

 ロックの歴史の中で金字塔と言われるアルバムってそれほど多くはない。別に誰が決めたワケでもなく、多くの人が何かを語る時のそのアルバムから歴史が変わった事であるかのように思われる事が多いだけだ、多分。そういう逸話ってのはホント、どこから発祥していくもんなんだろ?大抵は初めて何々を取り入れた、とかこんな音は初めて出てきた、とか後になってサバスみたいに暗黒の帝王の元祖ってなったりさ、色々あるんだけど、その来歴は分からんなぁ…。

 Paradise Lostの1991年二枚目のアルバム「Gothic」こそは後のゴシックメタルと呼ばれるひとつのジャンルの根源と称されるアルバムで、そこからしたら金字塔なのだ。それにしても1991年でこの音かよ、そりゃスゲェわ…ってのは今でも理解できる。1991年ってまだ表舞台は華やかな気配が残ってた時代だもん。この後ロック史的には暗黒の時代に入っていくけどまだその前。80年代中後半あたりは英国だとニューウェイブも盛んになってきてて暗いのたくさん出てきていたから発想としてはありだろうとは思うが、こういう混ぜ方ってのは確かに誰も思い付かなかったんじゃないだろうか。思いついてもこういうスタイルでは出来なかっただろうし、それは元々の美学としてあったんだろう。デスメタルバンドだったってんだからこの頃だと普通にアンダーグラウンドの暗いメタルバンド程度だったハズ。どっちかっつうと日本のインディーズの方が進んでいただろうし、Doomあたりだとこういうのやってたし、それでも金字塔を打ち立てたのはParadise Lostの「Gothic」なんだよな。

 何がそんなにってさ、ミドルテンポ以下のリズムで重々しく低音重視のメタリックな音をやるってのはサバスではあったけど、そこに低音声で暗黒サウンドを目指して音を出すなんてのは無かったもんな。明らかにニューウェイブ系の影響。この後しばらくしてインダストリアルメタルなんかも出てきてもっと無機質になっていったけど、ここではまだ人間が血を流し続けるみたいな暗さがあって、だからこそ美学なんだよね、ゴシックって。それがこのアルバムでも体現されていてデス声になる直前あたりの声と女性ボーカルの対比も使われているし、ここから発展させていくとああなったってのも分かる。だから故このアルバムがゴシックの元祖だと。うん。そういううんちくを垂れずともこの「Gothic」というアルバム自体の魅力はかなり放たれている。


After Forever - Decipher

After Forever - Decipher (2001)
Decipher : The Album & The Sessions (Special Edition)

 メタルの世界ってものすごく裾野が広がっていて、自分なんかは知ってるのが極少数しかなく、それも何度も何度も聴けるってのは大して多くない…どころかバンドも限られているんだけど、チャレンジはいくつもしてて軽く聴いているというレベルなら割と数多いんだが、どうしてもアルバムまとめて一枚を全部聴くってなるとなかなかパワーが必要で、飽きないで聴ける事がそれほど多くない。どうしても途中で飽きてきて放棄しちゃうんだよね。じっくりそれだけを聴いているというのもほぼないし。ただ、ここのブログのお陰でそれも聴くようにはなったし、探すようにもなったが。

 After Foreverの2001年の2枚目のアルバム「Decipher」。今やNightwishのヴォーカルとなっているフロール・ヤンセン、この頃からしたら夢のような話だろうな。どう聴いてもNightwishのフォロワーバンド、ボーカルだったワケだしさ。明らかにオペラティックな歌唱方法でのボーカルスタイル、しかも相当のソプラノ領域で歌っているアルバムは当時絶賛されたらしい。オーケストラも含めてのゴシック的なスタイルによるアルバム、更に演奏陣営のパワフルなスタイルも十分にリスナーに刺激的なバンドとして受け入れられたようだ。曲の展開や複雑さも手伝って唯一無二のバンドの地位を確立していくきっかけとなったアルバム。

 メロディが弱いと言うか、幅が狭いと言うか、そのヘンはあるのだろうが、かと言ってそこを強調してしまうと同時代のNightwishやWithin Temptationなんかとの差が無くなっちゃうし難しいトコロだったんだろうか。この頃は皆ゴシックメタル郡として自分も結構追いかけてたんだけど、そういうブームも去ってバンドの音として聴いてみればどこもゴシック調でもないし、普通にパワフルなメタルバンドで、オペラな歌を武器とした作品というだけだ。あの頃のゴシックって何だったんだ?って思う。


The Agonist - Prisoners

The Agonist - Prisoners (2012)
Prisoners

 昔はこんなん全然聴けなかったし、聴きたいとも思わなかったなぁ…ってのを聞いている自分がいて、それはもう色々なバンドに対しても同じ。自分のブログながら過去記事見ても全然今と違う感覚の事が書かれていたりもするし、その時その時の記録を克明に取っておくのもこのブログの目的でもあるからそれはそれで良いんだが、いや、そういうモンかとシミジミと思う。古いロックでも同じような事はよくあるんで今更のお話だけどさ、普通はそこまで聴き続けることもないし、そんな使命もないから幅を広げるみたいなことって必要ないもんね。昔良く聞いてた、ってのを何度も深く聴くってのがニッチなあり方だもん。ところがひたすらに幅を広げていってしまう、苦手だと思ってたものでもいつしか聴けてしまう、とか。面白いモンだ。

 the Agonistの2012年リリース3枚目のアルバム「Prisoners」。ボーカルのアリッサ嬢は今では割と有名な女性シンガーになってしまって、アチコチのジャムなんかでも見かけるようになっているけど、Arch Enemyのボーカルになってる。こないだも来日公演してたし、堅実な活動してるようだ。そのアリッサ嬢は元々The Agonistってバンドでカナダから出てきていて、割と評判になってたんで自分もどこかで通ったらしいが、あんまり印象になかった。ただ、今回聴き直してて、そういえば普通のクリーンなボーカルとデス声と両方を使い分けて歌ってたバンドあったな…ってのがこのThe Agonistで、そっかアリッサ嬢だもんな、なんて納得。んで聞いてたんだけど、こんなに凄かったんだ、と改めて驚いた。演奏も上手いし歌も上手いし、そもそも普通の歌手としての上手さとか声の伸び具合やパワフルさなんかも凄い一級品で、そこにデス声も出来るよなんてのが加わっているだけで、決してデス声がメインではなくても良いハズなんだが、Arch Enemyはそういうバンドなので、今のところしょうがない。その魅力が引き出されているのがThe Agonist時代のアルバムで、こりゃ凄いわってな話。

 曲もアルバムを通してやたらと複雑…ってか戻ってこない展開なんてのもあって、どうやって曲覚えてるんだろ?プログレの域にあるくらいの曲で、そこに弱くなること無く普通にボーカルも乗っかってて、その意味でもかなりの実力派なバンドメンバーとアリッサ嬢という図式が見えてて、見事なアルバムだと。あぁ、書き忘れてたけどもちろん超うるさいメタルです(笑)。メタルコアってのらしいけど、そのヘンジャンルの違いが分からないんで、メタルです。それでもこんだけのパワフルさはそうそう無いんじゃないか?ってくらいのボーカルスタイル。更に演奏陣営。このアルバムがThe Agonistの中でかなりの秀逸作となっているとは思うけど、ハマれれば凄さが分かるかも。ただ、ハマれない人も多いハズだからその意味では勿体無いけど、ユニークな存在。今はアリッサ嬢抜けてしまって違うボーカルで頑張っているとのことなので、そのヘンもいずれ聴こうかな。

 見事に以前は全然聴けなかったバンドだったけど、今にして聞いてみるとアルバムの良さがわかってしまうくらいになってる…、人間経験です(笑)。


Patto - Roll 'em, Smoke 'em, Put Anoth

Patto - Roll 'em, Smoke 'em, Put Anoth (1972)
Roll 'em, Smoke 'em, Put Anoth

 誰に聞いても最近CDなんて買ってないな…って言ってて、それじゃ一体どうやって音楽産業は生きているんだ?なんて話になる。DLだってそんなに売れてるのかどうかは知らないけど、どうなんだろね。それなりのビジネスモデルがあってそこで採算あってるなら良いけど、到底そうも思えない…、不思議だ。それでも音楽やろうとする人はたくさんいるだろうし才能ある人もたくさんいるだろうから、何とかプロとして生きていけるようには産業的に何とか出来ていてほしいなと思う次第。

 Pattoの1972年三枚目のアルバム「Roll 'em, Smoke 'em, Put Anoth」。初期とは異なり随分とファンク、ソウル的なスタンスに進化したアルバムで、ジャケットの写真を見ると白熱のライブ盤みたいに思えるけどそんなことはなくって普通にスタジオ盤だけど、スタジオライブに近いくらいに生々しいサウンドが入っているアルバムとも言えるか。特徴的なのはもうオリー・ハルソールによるピアノの大活躍ぶり。ギターなんてどっちでも良いや、ってくらいにピアノ弾いてるもん。もちろんギターの方もザクザクと弾いてくれているのでバンドの魅力は変わらないけど作風が随分異なっているのはちょいとアレ?って思うかも。それでもこの頃のバンドなんだから一筋縄では終わらなくて、当然いくつもひねりが聞いています。

 妙〜なコーラスあったりファンキーなのあったり、やっぱり遊んでるわ…的にね。実験精神も旺盛だよなぁ…「Mummy」とか何なんだよって思うだろうし、こういう遊び心があるのが良い。昔みたいなハードロック調もしっかり入ってるから十二分に満足できるクォリティをキープしつつ、進化していったバンドの傑作として捉えている。好きな人多いんじゃないかな。


Kevin Ayers - Whatevershebring

Kevin Ayers - Whatevershebring (1972)
Whatevershebring

 何度も何度もグルグルと同じようなバンドやアーティストを聴いては離れて戻ってきての繰り返し、そんなことばかりしてるから通算何回聴いているんだろ?って思うと割と聴いているから何気に記憶に残ってるとかあって、どこかのタイミングでちょこっとづつハマっていくというのもある。音楽ってその時の気分たったり環境だったり、そういうのが合致すると余計にハマりやすくなるしね、言葉わからなくてもやっぱり曲にそういうのが滲み出てて、自分の気分に合致する時ってのがあるんだもん。多分。

 Kevin Ayersの1972年作品「Whatevershebring」。ご存知ソフト・マシーン初期創設メンバーながら諸般の事情でバンドを離れ、ソロ活動を開始してからのアルバムで、19歳のマイク・オールドフィールドを相棒にユニークなアルバムを仕上げたという意味で貴重な作品。普通にケビン・エアーズの名前を知ることもないし、面白そうって理由で聴くこともそうそう無いだろうから、ソフツとか何かから入ってきて名前を知ってからアルバムを聴くという流れになるんで、どうしても偏見が入る。カンタベリーの云々、マイク・オールドフィールドが若かりし頃参加してた云々…、そういうの抜きにして聴いてみると、ホントにユニークなソングライターの作品で、ちょいとマイク・オールドフィールドのベースが心地良いくらいに後ろで鳴りまくってる事に気づくし、なんだこのギター?って思えばそれもマイク・オールドフィールドだったりと彼の才能をどんだけ披露できるかみたいなトコロのある作品。もちろんそこまで自由度を与えての永遠のヒッピー、ケビン・エアーズは好きにやってただけとも言えるが、こんだけユニークな作品を作れる人もそうそう多くない。

 ある種キンクスのレイ・デイヴィス的な天才肌でもあるし、実験精神も旺盛で新しいことはどんどんやっちゃう人、このアルバムでも冒頭のデヴィッド・ベッドフォード主役のオーケストレーションから何じゃこれりゃ?ってなり、軽快な曲になり、ボードヴィルにもなると慌ただしく音楽形態が変化していく。このごちゃごちゃな感じがどれもレベル高く仕上がっているのがポイント、その屋台骨にマイク・オールドフィールドがいる、ってなトコだ。とっつきにくさもあるかもしれないけど、じっくりと聴いてみれば楽しそうに色々やってるなってのが分かる作品。




Nico - Live Heroes

Nico - Live Heroes
Live Heroes

 年を取ってくると新しい事、刺激的な事ってのが少なくなる。これはもう経験からしてしょうがないんだが、例えば食べたことのない食べ物に出会う、とかさ。聴いたことのない音楽や見たことのないストーリーの映画に出会うとかでも良いんだけど、そういうのが減ってくるんだよ。んでも、同じ時間分で新しいものがたくさん生産されているんだから何かあるはずで、それを探すというのもしなくなる。確率が少なくなっているからだろうからね。ただ、そういうのを求めないと面白くないし、それは多分絶対にあるハズ。もちろん世界中をって意味でもなく周囲の手が伸ばせば届く範囲でって程度でさ。あれば良いよな…。

 Nicoの1982年のライブアルバム「Live Heroes」。もちろんNico存命時にリリースされているから本人もリリース意思があったんだろうと思うライブアルバムで、昔は何でも聞ければ良かったからレコード見つけては買ってた中の一枚。曲目見るとほぼベスト盤?みたいな感じだったんで、ライブ編集盤だろうけど、いいや、ってな感覚だったな。ニコにしてはコンパクトに聴けたライブアルバムだったんで、演奏のチープさはいつものことながら圧倒的なニコのパフォーマンスは健在、しかもこの時期にしては結構ロック寄りなスタンスで取り組んでるような感触もあって聞きやすかった。基本的にはライブ編集盤なんだけど、当時のバンドをバックにして新たに録音し直しているのもあって、若手のポストパンクバンドなんかを上手く使っていたようだね。使っていたというか、仕立てられていたと言うか…、若手バンドからしたら伝説のシンガーだもんな…、超えられるハズもないし一緒にやれるだけで幸せだったんだろうけど。

 アレンジは基本的にこの時期のニコ特有の無機質でアンビエントなサウンドの中でのあの地下の水道管と呼ばれた歌声が響き渡る。不思議と突き抜けて響いてくるのがこの人の歌声の不思議なトコロ。魅惑的でもあるし、そのあたりは近年のマリアンヌ・フェイスフルと同じようなものかもしれない。しかしどうやってこんだけ重く暗い楽曲を作り上げて一緒に演奏しようという会話になるのだろう?やってて楽しいか?って思うような曲もあるし、不思議なものだ。とは言え、芸術的感覚からすれば立派にポップスの世界。カバー曲に引っ張られるけど、実はニコの世界でしかないアレンジ、見事です、いつでも。




Marianne Faithfull - Give My Love to London

Marianne Faithfull - Give My Love to London (2014)
Give My Love to London

 情報を発信する人、受信する人、それぞれ皆が皆どちらにも成り得る時代、やってみればいずれも分かるものだが、相変わらず一方通行的な人も多いようだ。発信側はもちろん一方通行になりがちではあるけど、受信側も自身の意思だけを勝手に表明=反論だけで持論があるワケではない、ってな事もあってだからこそ人間は切磋琢磨して補い生きているんだ、とも言えるし面倒くさいとも言える。だから何もしないって選択も賢いのかもしれないけど、それは世界に参加しないって意味でもあるかな。別に参加しなくても良いし、自分もどっちかっつうと参加しないタイプ。ロックに関してはこうして発信してる事もあるけど、人間の思考の交錯って難しいなぁって思う。

 Marianne Faithfullの2014年のアルバム「Give My Love to London」。何とロジャー・ウォーターズやニック・ケイブ、レナード・コーエンなんかが楽曲提供していてジャケットに見られるマリアンヌ・フェイスフルがホントに今の時代に歌っているアルバム。マジか…知らなかった。こんなヤサグレたおばあちゃんになってたとは…。しかもこのジャケット、タバコの煙が人生を物語ってるってのか…、切なくなるジャケットだよ。英華と堕落、死と生、全てを経験して今のこの悟り切った表情と姿、美しい、という一般的な単語からはかけ離れるけど、美しいと思わせる表情です。決してロックな人生を歩もうとしていたワケじゃないけど、ひょんな事からアイドルになりロックとの関わりを持ってしまったが故に人生が全く読めないものになってしまった人、そんな印象。それでも今でも生きてこんな姿をさらけ出している、それもマリアンヌ・フェイスフルという女優・歌手の人生か。そういった悟りがこのアルバムの歌でも表れていて、こんな歌声だっけ?ってくらいには誰かわからないくらいのしゃがれ声での歌。上手いとか可憐とかじゃなくて人生そのものが声に出ている感じで、狙ってなかっただろうけど、ものすごい個性的で心にズシズシと響きまくる歌声。

 ロジャー・ウォーターズの曲なんかは面白くて、ピンク・フロイドってかロジャーそのままの曲で、こういうのしか出来ないんだよなこの人ってくらい隠しようのないロジャー・ウォーターズ節、それをまんましゃがれ声のマリアンヌ・フェイスフルが歌っている、というかカバーしているみたいな感覚に陥るくらいの曲で見事、ロジャー、って感じ。他の曲でも不思議なことにロジャーはまったく絡んでないんだけど、マリアンヌ・フェイスフルの人生観がそうなのか、重くて暗いトーンが漂っている。決して暗くないけどね。聴いててず〜っと後期のNicoを思い出してた。ニコもこういう感じで退廃的なサウンドやしゃがれ声でのアルバムが多かったし、そういえば女優からヘロインへの堕落って点も同じか。なるほど。それにしてもあのマリアンヌ・フェイスフルの今がこれほどズシリと響くとは思わなかった…。見事なアルバム。


Metallica - Reload

Metallica - Reload (1997)
Re-Load

 考える、発想するということは誰でも出来るものだし、そうしないと生きていけないだろ、ってのもあるけど実際生きていく中でレベル差はあれど、そこまで考えてない、発想していないって人も多い。特に今時はiPhoneやGoogleのおかげで考える前にググレ、みたいになってるし、発想する前にググレ、でもある。故に考えるよりも調べるになる。考えるってのは調べるではなくて、考える、なんだから考えろ、と言いたい事が多くてね。何言ってるか良く分からんが、裏まで深読みすれば面白いし、なるほど感も出てくるから世界に対して冷めた目線が出来るのかもしれない。それを知った上で生きる方が楽しいんじゃね?っての思ったり、なんだか分からん…。

 Metallicaの1997年リリースの問題作と言われて久しい「Reload」。まぁ、正直に書けばこの最初のシングル「The Memory Remains」あたりがメタリカをまともに聴くようになったきっかけだったかも。いわゆる初期メタリカのサウンドは聴き辛かったもん。ところがこの頃になると恐ろしくサウンドプロダクションがしっかりしてきて、普通に聴けるレベルになってきて手作りから脱出している。バンドの音楽そのものも大きく変化しているんで合わせてメタリカが魂売ったと言われる所以なのだろが、自分自身はここでやっとメタリカに対峙出来たね。音に深みが出てきてて、ロックバンドとしてのメタリカのステータスが大きく築かれたと思う。スラッシュメタルバンドのメタリカとしてはNGだろうけど。だから一般のメタリカリスナーとは全然会話が出来ないんですが…(笑)。

 そもそも「The Memory Remains」のコーラスがマリアンヌ・フェイスフルって…何考えてんだ?しかもこんな歌声で登場させてるってさ…、なかなかあり得ない展開。メタリカについてはそういう展開が割とあるんで意外性とか奇想天外なのが好きなバンドなんだよ。だからパイオニアでもあるし、このアルバムのチャレンジについても多分そういう意思の表れだったろうし、結構な名盤に近いアルバムだと思う。ちょいとダレる曲もあったりするからもうちょっと短いサイズで良かったとは思うけど、引きつける楽曲も多いです。敢えて反論を厭わずに書けば。「The Unforgiven II」だって格好良いし、メロディがしっかりあるのが珍しかったんだろうか。今聴き直してみればしっかりとしたアルバムだと思うけどな。




The Rolling Stones - Emotional Rescue

The Rolling Stones - Emotional Rescue (1980)
Emotional Rescue Original recording reissued, Original recording remastered Edition by Rolling Stones (1994) Audio CD

 長々とロックを聴いていると時代に変化に即反応していくことで自信の音楽性との融合を試みていくってのも重要なやり方だってこともあるし、10年一日スタイルだからこそファンが離れないというのもあったりする。自ら新しい独創性を出していくという開拓者たちもいるけど、そこはかなりのチャレンジ精神が必要になる。そんな大きな方向性をにらみながらどういうアルバム作りをしていくか、みたいなことがそれこそ会議室で行われてアルバムの制作に入るなんてのがロックバンドの世界でも当たり前だ。自分たちが若い頃に思い描いていたロックってのは…、みたいな姿ではなくしっかりと売れるものを売るために、そしてバンドの価値を上げていけるように作っていくってのがバンドの使命だ。なんだよ、それ、ってな話だけど、それを上手くやれるのが世界のトップバンドなワケ。

 The Rolling Stonesの1980年リリースのアルバム「Emotional Rescue」。録音はもうちょいと前で、正に英国にレゲエやスカ、ダブなんかが思い切り入り込んできて一大ブームともなっていた頃だが、あのストーンズですらアルバムの方向性のひとつとしてこのジャマイカンな要素をベースに持ち込んだという奇作。ストーンズなら何をやっても許されるのか…、許されたんだな、これがまた。ストーンズの全アルバムの中で最も異彩を放っているアルバムなのは異論はないのだが、一方で「Emotional Rescue」を好むリスナーが多いことも知られている。何でだろ?って思って何度も聴いてたんだけど、ストーンズってバンドの本質が出ているからじゃなくて、ストーンズが流行を取り入れてやってみたら案外相性良くて面白いのが出来上がった、そんな異色の作品だから面白い、唯一ストーンズがブレた作品だから、とも言えるか。

 そんな背景論はともかく、作品の音だけに絞ってみると何がそんなにレゲエ、ダブ風味なんだ?ってなるが、やっぱりビル・ワイマンのベースラインの作り方が著しく異なるような感じだ。ここまではっきりとした感じで弾いていたことは無かった、もしくはこんだけ前に出したミックスってのも無かった感じだから目立っている、って事かもしれない。ほかは正直、そんなにストーンズとかけ離れた感はないし(当たり前だが)、じゃ、何がこの特異な音作りになるんだ?って話。チャーリーのドラミングもあるかな。ギター陣営はある意味いつも通り。ミックも同じく。う〜ん、それでいてこの音か。面白いバンドだ。デヴィッド・ボウイなんかは自分が異なるサウンドをやりたい場合はバンドをまるごと変えちゃうんでわかりやすいんだが、ストーンズの場合はそうもいかないんだからやっぱりメンバーのスタイルをちょいと変えていくしかないもんな。やっぱりストーンズは器用なメンバーの集まりなのかと違う側面で感心してしまったという…。なるほどストーンズファンから評価が高いアルバムのはずだ。






UB40 - Live

UB40 - Live
Live

 今の時代にどういうサウンドが流行っているのかってのは実はなかなか分かりにくい。特徴的なのがひとつふたつなら分かるのかもしれないけど、水面下では色々なことが同時進行で起きていて、後にそれがシーンの始まりだった、なんてこともあるから今って時代の水面下なんてのを知らないと分からない。それはもちろん昔も同じで、その時はシーンを作ってるなんて思ってなくて色々なことを組み合わせてやってただけだ、面白いからやってただけだ、みたいなもんかもしれない。ロックやポップスとレゲエの融合なんてのはそのひとつで、昔からそういうのはあったけど、もうちょっと本気で混ぜてったのが70年代後半からなのだろう。それが2トーンやスカって形で出てきていたんじゃないかと。

 UB40の1982年のアイルランドでのライブを収めたアルバム「Live」。既に何枚かアルバムをリリースした後のライブで相当に盛り上がっていたんだろうなぁってのは分かる雰囲気のライブ。それにしても随分リラックスした感じで良いな…、このリラックス感が気持ちよくて皆レゲエってのに走るんだろう。UB40の場合はロック側の人間から聴くと思い切り黒いレゲエしてないから聴きやすいし、その分間口が広がってるのが売りで、ポリスやクラッシュってのはもっとロックに近いから、UB40の方がレゲエに近い。それでもまだポップス領域にあるから随分馴染みやすいのはいいね。それにしてももうちょっと夏に近い時期にこの辺に入りたかった(笑)。

 時期的には表舞台ではThe Clashがアメリカ制覇中、The Policeも世界制覇中という時期、UB40はもちろんそこまでの舞台には立たなかったが、その分英国のリスナーの心を掴んでいたようだ。このライブアルバムではバンドが元来持っているスタイルそのままをさらけ出していて、ホーンセクションも含めてのフルライブで聴いて楽しむと言うよりはその場に参加して楽しんでいればというような思いが強く出てきてしまうようなアルバム。何だろね、これ、聴いてても気持ち良いけど参加してたかったな、っていう感じ。多分演奏も見たいんだろうし、ノッてもいたい、っつうのか…分からんね。ただ、ひたすらこれ流してるとトリップしてくるんだもん(笑)。


The Pretenders - Loose Screw

The Pretenders - Loose Screw (2004)
Loose Screw

 最近の音楽市場に於けるCDの売り方や音楽の売り方ってのはもうオールドリスナーに対してひたすらに希少価値を武器に同じようなものを売りつける手法がメインになっていて、それはもちろんリスナー側にとっても悪いことのない、どんどんやってくれ、カネはどんどんつぎ込むぞ、みたいな意思も確立されてきているので大いに歓迎なのだが、ど真ん中のバンド以外でもそういうのが出てくるモンだから追いついていくのも結構大変だし、追いかけていくのも大変だ。先日のクリムゾンみたいにそこまでするか、ってくらいのもあればデラックス・エディションをひたすらリリースして全て買い直させるってのもあるんだが、いずれにしても嬉しいお話なのでレアなソースはどんどんと出してほしいと思う一人です。

 The Pretendersの2004年の作品「Loose Screw」。う〜ん、全然のノーチェックだったな…、と思って初めて聞きました。何やら初めてプリテンダーズの路線が変わった感じのする一枚ってことで、レゲエが取り入れられててちょいと珍しい感覚が味わえるってことらしいけど、確かに聴いてみるとレゲエなリズムをフューチャーしたサウンドが多くて、なかなかThe Clashらしくて良いかも、なんていう自分なりの慣れた感があったからか、全く抵抗もなく聴けてしまった。それよりもそのレゲエなスタイルの踏襲による変化ではなく、相変わらずのクリッシー・ハインドの歌声の切なさとか声の良さ、そして何よりも独特のセンスのあるメロディラインの良さが浮き出てきた。レゲエ的なリズムにすることでリラックスして歌えているのか、随分メロディが強調された曲が多くなってる感じ。元々が切な気な声質だからこういうのやっても明るくなるはずもなく、ちょいと胸キュンな感じのメロディになるのは新たな発見だったんじゃないか。

 そういえばプリテンダーズも初期作品がデラックス・エディションとして数枚のCDでレア音源や映像をパックにして再発されていてさ、そのデモやらライブやらがこれまた希少価値高くて嬉しくてね、結構楽しんでた。あぁ、こういう感じに作られてたんだ、とかライブにしても割としっかりしてたっていうのもあったしさ。この辺のアルバムになるとそういうのはあまり残ってないだろうけど、昔のはソースがたくさん残ってるんだろうね。まだまだ楽しみ。そしてこのアルバムもかなり快適に聴いていられるサウンドなので、ちょいと考え事したい時にはお供してもらおうかな。






Nena - LIVE AT SO36

Nena - LIVE AT SO36
LIVE AT SO36


 80年代なんてもう35年くらい前のお話…、今時の人達は80年代の音楽なんて知ってるんだろうか?親が聴いてたから知ってるなんてのもあるんだろうな。そういう意味ではきちんとそれなりのものは引き継がれているとも言えるか。綺羅びやかな時代で全てがときめいていたし、何もかもが目新しかった良き時代。もちろんそうじゃなかった人もいるんだろうけど、概ねそういうイメージだったんじゃないだろうか。自分的にこの時に出会って今でも実は好きな人がNena。ルックスもあるし歌もあるしドイツ人ってのも珍しかったってのもあるし日本公演も見てるというのもあるんで、何気に追いかけてる。ネット時代になってからはラクになったな。

 2016年のライブをパッケージしたのがこの「LIVE AT SO36」。そう、2016年のライブ、ってことは即ち今多分50歳過ぎててのネーナのライブってことです、そう、現在進行系なんだよね。ジャケットからして「え?」って感じあるかもね。一見クリッシー・ハインドみたいにテレキャスもってこのラフなスタイルでの立ち姿、往年のロッカーになってるんです、とは言わないけど、生身でロックやってるんだよね、今。それも結構最先端のサウンドを組み合わせて新しいのも古いのも一緒にしてアレンジも若いのにガンガンやらせてるから斬新だし、そういう意味ではドイツ的なスタンスで自分の曲で遊んでるというのかな、どこまで行ってもネーナはネーナの歌声と歌のスタイルだからバックがどうなっても変わらずで、それでもロック的なスタンスに突き進んでいるっていうのも実は面白い。

 ライブだから余計にそのスタイルが出てて、ポップシンガーとしてのネーナもいるし、ロックシンガーとしてのネーナもそこにいる。総じて声が好きだから何でも許せるんだが(笑)、単純にカッコ良い。曲はもちろんキャッチーだしね、ネット時代じゃなきゃおう手に入らないよ、こんなアルバム。ちょこっと調べても日本語で今更ネーナの記事なんて全く出てこないしさ、誰からも見向きされてないんだからレビューもない。勿体無いなぁ…と思ってても自分ではここで発信する程度が精一杯。そりゃさ、聞かなくたってどうってことないけど、あんだけ騒がせたシンガーの今の姿がカッコよく聴けるんだから楽しもうよ、ってなトコかな。相変わらず可愛いです♪




Herbie Hancock - Future Shock

Herbie Hancock - Future Shock (1983)
フューチャー・ショック

 80年代初頭頃が一番フュージョンってのが流行していた時期だったんだなってのを後になって改めて認識した。当時はどこもかしこもそんなのばかりで、上手いけど面白味ないな〜ってくらいに思ってたんだが、ジャズ系にも流行ってのがあるってのはある意味面白い。そんなテクニシャン達が色々いて、売れなきゃしょうがないってのもあったんだろうけど新しい方向性へのチャレンジの一つでもあったし、そこにはベックみたいにロック側から入る人もいたわけだから音楽家からしてみたら正にクロスオーヴァーな世界の一つだったのだろう。今じゃその世界もあまり見当たらないからやはりひとつの革命的なシーンだったんだろう。

 1983年に斬新なサウンドでジャズの世界からポップシーンへ殴り込んできたのがHerbie Hancockの「Future Shock」。当時はハービー・ハンコックなんて知らなかったからポップシーンに突然出てきた一発屋くらいにしか思ってなくて、それも好きな部類の音じゃなかったから大して興味も持たなかったけど、あとになればなるほどハービー・ハンコックの偉大さってのを知っていって、この時のサウンドの意味合いってのを噛み締めたってトコロか。噛み締めたって程でもないけど、やっぱり凄いことしてたんだ、ってのを認識したってのかな。レコード盤をスクラッチしたノイズもあの「Rockit」が広めたってのもそうだろうし、そもそもこういうダンサンブルなサウンドも斬新だったんだろう、しかもキャリア20年以上のベテランがこんなのでシーンに切り込んできたってのも凄い。プロ中のプロがまるで異なる世界で登場してきたんだもん。そりゃ昔のリスナーからしたら裏切りにも映るだろう。

 一方ここからハービー・ハンコックの名前を知って遡った人もいるのかな。そうすると普通にジャズに行き着くんだが、まぁ、あまりいないだろう。それでもそんな流れを知るとハービー・ハンコックのやってきた軌跡の素晴らしさを実感するんだろうとは思う。んで、この「Future Shock」というアルバム、往年のリスナーからは毛嫌いされているが、新たな客層を捉えたアルバムで、斬新そのもの。自分的には当時からして何だこれ?だったから、今聴いてもやっぱり何だこれ?なんだが、ものすごく尖ったことしてるってのは分かる。この後さまざまな音楽が出てくるけど、ここで実験されてるサウンドからの流用なんてのも多いんじゃないだろうか。電子音楽系が好きな人には大いなる教科書アルバムなんだろうと思う。残念ながら自分好みではないが、その凄さは分かる、気がする。




Jaco Pastorius - The Birthday Concert

Jaco Pastorius - The Birthday Concert
バースデイ・コンサート<FUSION 1000>

 PC出力によるデジタルアンプとかそのヘンの話をちょこちょこと訊かれることがある。もちろん元々がオーディオ好きではあるんで多少は調べたり試したりもしていたんで何となくは分かるんだけど、そういう聴き方をするライフスタイルでもないんで、あんまり真面目に追求しなくてもいいか、って程度で止まってる。それでも結局は何でもそうだけど最初に出てきた時に黎明期とそこから進化はするけど、基本あんまり変わらないので初期の知識が未だに生きるという始末。もちろんそんなにイージーな話はないのは分かってるけど、どんだけおもちゃ的に遊ぶかな、ってトコか。今じゃ皆ヘッドフォンなりイヤフォンなりで聴く方が多くなってるんじゃないかな。スピーカーでガツンって音出すってなかなかないもん。

 Jaco Pastoriusの発掘ライブ作品「The Birthday Concert」。1981年12月1日、ジャコの30歳の誕生日にフロリダで開かれたライブを記録した一枚が1995年にリリースされたもの。全盛期のジャコ・パストリアスに加えてマイケル・ブルッカーも参加しているというライブでこれはスリリングなライブが聞けそうだ、ってのは想像に難くない。冒頭の紹介からいいね、ゾクゾクする感じで開始して軽快にメンバーがソロを取って自己紹介的にスタート、ここでも既にご両人はきっちりと目立った決めてくれている。さすがだ。ジャコのベースはホントに心地良い。歌心のあるベースプレイってのかね、バックにもなるけどリードでもある、それでいてメロディアスに弾かれるプレイ、考えて弾いてるのかな?なんて思うけど本能的に弾いているようにしか聞こえない。ラインをなぞる、みたいなプレイには聞こえないもんなぁ…、実際どこまで出来ててどんだけその場のプレイなんだろ?ライブを聴き比べていけば分かるんだろうが、ホント不思議に思うプレイ。

 ビッグバンドなくせにベーシストが引っ張ってるってのも面白いし、こんだけのメンツを参加させてるリーダーともなれば準備も大変だろうに、その中でもブリブリとプレイしてて相変わらず。全ての音に余裕と自信が感じられる美しきプレイ。既にフュージョンという枠組みは超えていて、ジャズともロックとも言えない世界へと突入している時期の実に充実したライブ。ついついジャコを 聴く時はライブ盤を聴いてしまうんだよね。やっぱりとってもエモーショナルで染み入るからなんだが。






John Mclaughlin & 4th Dimension - Live at Ronnie Scott's

John Mclaughlin & 4th Dimension - Live at Ronnie Scott's (2017)
Live at Ronnie Scott's

 往年のギタリストさん達も皆さん良いお年になっている。もちろん他のミュージシャン達も結構な年になってきていて、早々に引退しちゃう人もいれば75歳になってもまだまだ現役でギター弾いてる人もいれば、単なるタレント活動みたいになってる人もいたり、そりゃそれぞれとある。リスナーとしてもね、難しいんだよな。あんな爺さんになってまでステージでボロボロのギター弾いてる姿見たいか?ってなるとそうでもない。元気に弾けてたり、相変わらずスゲェなってのは良いけどさ、大抵もうボロボロじゃない?だからねぇ、見てて辛いんだよ。もちろんそうじゃない人達もいて、それがまた凄かったりするんだが…。

 John Mclaughlin & 4th Dimensionでのライブアルバム「Live at Ronnie Scott's」。驚くことに昨年のライブ、なのかな、御大75歳でのライブで、これがまた音を聴いている限りじゃ、全盛期と何ら変わらない、とは言いすぎだけど、ほぼ変わらない相変わらずのギター弾きまくりスタイルでのライブで恐れ入る。バンドメンバーももちろんテクニカルで味のあるプレイを聴かせてくれるのだが、何と言ってもマクラフリンのギターが素晴らしい。速弾きなんかももちろんあのままで今の若手だって簡単にコピーできないだろ、ってフレーズをバシバシと繰り出してくるしもちろんアンサンブル的な部分のセンスは天下一品。いやはや驚きしか出てこない。これ、映像あるんだろうなぁ…、映像見たらもっと驚くだろうなぁ…、あんな爺さんがなんだこれ?ってくらい。ジェフ・ベックよりももちろん弾きまくってるし、スタイルがそうだからと言えばそれまでだけど、正に神に近い領域でのライブとも言えるんじゃないだろうか。

 更に楽曲でもマハビシュヌ・オーケストラ時代の曲がほぼ半分くらいと、懐かしむというワケでもないだろうが、常に刺激を求めてのライブを繰り広げていくマクラフリン的にはマハビシュヌ・オーケストラの曲は逆に新鮮なのかもしれないね。最近の活動とかまで把握してないから分かんないけど、聞き覚えのある曲も出て来るのでとっつきやすい。もちろんロックの世界というよりはジャズ・フュージョンの世界に近い人なんだけど、このギターはねぇ、ホントに凄いです。こんな人出てこないもん。気軽にアマゾン見てて、へぇ〜、頑張ってるんだ、って思って聞いたらハマってしまった(笑)。




King Crimson - Sailor's Tale (1970-72)

King Crimson - Sailor's Tale (1970-72)
SAILORS' TALES (1970-1972) [21CD+4BLU-RAY+2DVD BOXSET]

 King Crimson信者は一体どこまでロバート・フリップ卿のリリースラッシュに着いていってるんだろうか?自分もクリムゾンは結構好きでライブ音源なんかも相当集めて聴いてたりしていたし、企画ボックスのライブシリーズなんてのも追いかけたりしてて、楽しんでたモノだが、オフィシャルアルバムのリマスターの何回ものリリースやら怒涛のライブリリースやら挙句今では全てのソースの箱セットでのリリースに音源のBD化とやたら高音質やら何やらとまぜこぜにしたアイテムのリリース。そりゃもちろん、そのどれもに意味があって貴重さやら音質アップでマニアなら満足する内容になっているのだろうけど、もう着いてけないな〜ってのが正直なトコロ。そりゃもうそういう人達からはしっかりと搾取済みなんだから、フリップ卿ももういいよ、って言ってくれるのだろうけど、それでもあんだけ怒涛のリリースしているってのは、それでもまだまだあるよ、死ぬまでには全部リリースして誰にも商売させないからな、くらいの意気込みがあるんだろう。

 今回もポセイドン〜アイランドまでの集大成として「Sailor's Tale (1970-72)」って27枚組のハコがリリースされたばかりだ。内容はアチコチで目にしてくれれば良いんだが、目玉は1971年のツアーでのライブ音源に尽きる、と自分的には思う。いや、買ってないからアレだけど、そもそも昔から集めてた音源が大半なのでそれのリマスターっても所詮はオーディエンス音源が多数だろうし、音が良いのもそんなに多くなかったし、と思い出してるんだが、その中の幾つかを聴きながら、やっぱりこの頃のライブは無茶苦茶だ…と苦笑いしてるトコ。肉体派連中に囲まれた知性派のフリップ卿、周囲の迫力ある演奏と合っているかと言えば合ってるが、大きな方向としてはフリップ卿も不要?みたいなシーンも数多く出てきてしまうというユニークな時期。これはこれで面白いなぁと思うんですがね。有名なのはアルバム「」でのライブになるのだろうけど、あの雰囲気そのままのライブが多いです、即ち常にあんなブチ切れ感あるってのもこれまた凄いが。

 スタジオ盤はどんだけ高音質にしても元々がこの時期のモノなんだからどうなんだろ?ってのがずっとある。分離が良くなるとか色々あるんだけど、所詮は…ってさ。多分聞いたらぶっ飛ぶくらいの音質アップなのは分かってるんだけどさ、それでもやっぱり新しいのを発見していく時間の方を優先したいトコ。どっかで聞いたら分からんけど(笑)。ポセイドンのピアノとか凄いだろうな…。それにしてもこんだけのハコもの、どうすんだ?何度も聞かないの分かってるだろうし、困りモノだけどそれこそマニアが欲しがるもの、でもあるワケで…。

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