P.F.M - Storia Di Un Minuto

P.F.M - Storia Di Un Minuto (1972)
Storia Di Un Minuto

 最近はウチのブログもアクセス数減ってきてアマゾンのCDなんかももうなかなか売れていかないし、ロックは終わってるなぁ…としみじみと実感するのだが…、まロックが終わってるからそういうワケでもなく自分のトコロに面白味がないってのとCDって媒体が売れなくなったことが大きいのだろう。それでダウンロードなら売れてるか、ってぇとそんな事もなく、じゃ皆どうやって音楽、ロック聴いてるんだ?って言うとさ、YouTubeで気軽に、ってのも多いだろうなぁ。そこで良けりゃ買うが、それで満足しちゃったらそれで良いか、って具合。コレクションするという楽しみは結構失われつつあるのだろうか…、様々な変化の波に揉まれながらも今でも普通にロックを聴いているような輩がここには集まっているのだろうと思いたい。自分もそうだけど(笑)。

 P.F.Mの1972年の本国イタリアでのデビューアルバム「Storia Di Un Minuto」。イタリアなんだよなぁ、このバンド、って思うくらいには最初から洗練されている印象も強いし、実際に世界デビューした時もかなり洗練されていたし、なるほどプログレファンから受け入れられるはずだと思う歌心がある。叙情性にしてもドラマの作り方にしても音の盛り上げ方なんかも見事に英国風な影響はたっぷりと感じられるので、聞きやすいのかもしれない。その分イタリアン的な風味ってのは突然出て来るヘンな展開だったり、音色のチグハグさだったり繊細さから突如として展開される構成だったりと現れてくるのが妙に引っ掛かる。それが面白くてまだまだ若いP.F.Mな感じが聴けるとこがユニーク。

 それでも随分とレベルの高いアルバムが最初から出てきたもんだ。時代もあって思い切りプログレ感ある曲が多いのが好ましい。名作「Photos of Ghosts」に流用される曲もいくつか入っているからかなんとなく聞き慣れている感もあった。ただ、今となってはこの芋臭さというのか、田舎感がバンドの面白味だったのか、なんて思いもする。あのP.F.Mをイメージして聴いても外れないけど、ここまでだったんだ。ってのはちょっと思うんじゃないかな。




Arti e Mestieri - Quinto Stato

Arti e Mestieri - Quinto Stato (1979)
Quinto Stato

 歳を取るとヘンになるヤツが多いのか、年末だからそういうのをよく見かけるのか外食しててもヘンなジジイがいるし、アチコチで妙に常識はずれと言うかわがままそ言い放題なジジイに遭遇する。そりゃ色々あるんだろうけど、人に迷惑かけたり不快な思いをさせるのは人間よろしくないぜよと思うワケだ。色々な人間と人生があって画一的に何が正しいとかわからない時代にはなってるけどさ、自分的にはそう思うのだな。だからと言って自分が常に正しいワケでもないんだが、少なくともマシでいたいなとは思う。

 イタリアはトリノのバンドのArti e Mestieriってのはアルバム「Tilt」でイタリアン・ロック好きな方々にはそれなりに知られた存在であろうし、単なるユーロリスナーでもアルバムは聴いているようなバンドだが、そのArti e Mestieriって1979年に三枚目のアルバム「Quinto Stato」ってのをリリースしていたのは知らなかった。そこまで追求していなかったのと、この頃のイタリアン・ロックバンドってどれもこれも数枚リリースするかどうかって状況だったからそんな後にリリースしてたなんて思わなかったのが大きいか。ともあれ、へぇ〜、ってなことで今回聴けたんでなるほどそりゃ面白いわ、なんてフムフム頷いてしまったアルバムでしたね。

 妙に音が…フュージョン?って思っているトコロに暑苦しくて巻き舌で図太い声のボーカルが入ってきて、何か妙なもん聴けてる…、何だろ?あぁ、フュージョンに歌が入ってるからだ…、しかもこんな暑苦しいのが入ってるから余計にヘンなんだ、ってことに気づいたアルバム。半分くらいは歌なしなのでフュージョンそのものになるのだが、それでも音はロック。ユニークなアルバムに仕上がってて、名盤と騒がれるようなアルバムじゃないけど、力強さとか迫力なんてのを感じる秀作だろうね。イタリアン・ロックによる変異は英国のロックと似たような進化はあるものの、やっぱり独特の文化目線による進化系で面白い。問題なのはそこまで情報整理がしきれていないってトコロとまだ見ぬバンドが多いからよく分からんってのもある。

 それでも、このArti e Mestieriのテクニカルなプレイとアンマッチな歌声はヘンに聴く気を起こさせる組み合わせで、それは多分バックの演奏陣営のユニークさなんだろう。面白い方向に進化したんだなというアルバムで、ジャケットも、ねぇ…。


Formula 3 - Dies IraeAlbum Completo

Formula 3 - Dies IraeAlbum Completo (1970)
怒りの日  (紙ジャケット仕様)

 ロックバンドがツアーをやって世界中を回っていてもきっとどこがどんな街で、何がどうだった、なんてのはあまり覚えていないんだろうな…ってよりも、そこまで街を見れたり観光できたりなんてそれほど無いんじゃないかな。有名だし。それでも勿論幾つかは訪れたりするのだろうけど、どんだけ記憶に残ってるのかな。勿体無いと言えば勿体無いけど仕事でのツアーだからそりゃそうか、って部分もあるし、大物であればわがまま許されるトコロはあるだろうけど、なかなかそこまでの人も多くはないか。若い頃なんかだと全然そんな余裕が無いままにツアーしてるからただひたすらプレイしてただけでどんな街かなんてのは全然わからなかったって誰かのインタビューでは読んだことがある。ミュージシャンってのも大変だなぁ…と。

 イタリアン・プログレ、と言うよりもイタリアン・ロック創世記のバンドとして絶対に外せないFormula 3の1970年デビュー作「」。バンド名が表すようにドラム、鍵盤、ギターの3人で編成されたバンドで、ベースレスだ。実際にこの「Dies IraeAlbum Completo」を聴いてみればわかるけど、ベースの音は入っていない。にもかかわらず、とんでもなくヘヴィで重たくてぶっ飛んでるハードロックというのは実に興味深い。もちろんそれは鍵盤、主にオルガンでのヘヴィなサウンドとギターの重厚感による重さがあるからで、ベースいたらもっとヘヴィでバリエーション豊かになったんだろうけどね、これはこれでとんでもなくぶっ飛ぶアルバムなのでこの素晴らしき世界を楽しんでもらいたい。

 イタリアン・ロック的な旋律はそれほどでもないけど、熱さってのはそのままイタリアでね、んでもこんだけヘヴィにやろうっていう感覚が凄くて、メロディアスでもないし、展開がどうのってんでもない。ただただヘヴィに繰り広げられるバンドの音、しかもハードロックそのままでしかないサウンド、だが奇想天外な曲がバンバン迫ってくる。一体どこからどうやってこんなんが出てくるんだろ?実に奇抜なアイディアを豊富に持ち込んで、3人で出来得る事を詰め込んだヘヴィサウンド、物足りなさもあるけど、この音そのものは素晴らしい。

Quella Vecchia Locanda - Quella Vecchia Locanda

Quella Vecchia Locanda - Quella Vecchia Locanda (1972)
クエラ・ヴェッキア・ロカンダ(紙ジャケット仕様)

 凶暴なサウンドってのが存在する。パンクなんかの凶暴ってのとは違ってさ、クリムゾンの凶暴さってのは知られているとは思うけど、ほんとに荒々しく凶暴なサウンドで、音で犯されてるって昔は言われたもんだけど、それくらいにサウンドが凶暴なバンドのアルバムってあるんだよね。面白いのはそう言われるサウンドになるには大抵フルートやバイオリンってのが入ってきてて、そいつらが通常のロックサウンドに別の角度から凶暴さもメロウさも与えられるって事だ。鍵盤も一部あるかな。んで、これがまた激しいロックが好きな人間からすると結構な好みで、この激しさはロック聴いてる気分になるし、実際かっこよく感じるから好きな音になるのだ。

 Quella Vecchia Locandaの1972年のデビューアルバム「Quella Vecchia Locanda」は正にその若さと勢いが凶暴なサウンドとして出てきているアルバムで、その凶暴さの一端を担っているのは確実にバイオリンの暴れ具合であろう。オルガンのヘヴィさはギターのハードさももちろんあるけど、輪をかけての凶暴さはそこにある。ところが一方では当然のように美しくクラシカルな静かな音の調べ、それはフォークギターとコーラスワークで奏でられる美学なんてのも普通に出てくる。そのときもメロトロンやバイオリンがムードを駆り立ててのサウンドになるのだから、その変幻自在さはバンドの器用さにも繋がる。歌声はと言えば基本的に歌が上手いワケだからしっとりと歌えばそりゃしっとりするし、暴虐に歌えば迫力満点の凶暴なサウンドのフロントに相応しい歌にもなりうる。しかしこのバンドの魅力はやっぱりぶっ飛んだ迫力だね。

 今にして思えばそうでもないのだろうけど、アバンギャルド的に様々な音楽のミックス、それもイタリアというフィルターを通っているからクラシカルな要素も入ってのジャズやロック、そこの凶暴さが加わっての美しさ、セカンドの「Il Tempo Della Gioia」のジャケットがインパクト強くて紹介されることも多いからあっちのイメージの方が強いけど、ファースト「Quella Vecchia Locanda」はもっとシンプルにハードなロックが聴ける、そんな作品。よくぞこんな作品を作り上げたものだ、と讃えたいほどに自分の好みにハマってくる音です。


Metamorfosi - Inferno

Metamorfosi - Inferno (1972)
Inferno (Mini Lp Sleeve)

 体系的にイタリアン・ロックを並べてじっくりと研究したことがないので、どうしても単発的にバンド単位で聴いて反応してしまうので、どこかで年代とジャンルとバンドメンバーとか並べ立てて整理しないと頭に入らないのかな。今更頭に入れるってモンでもないけど、聴いてて単純に良いとか格好良いだけじゃなくて、背景がああだからとか時代的にとかそういうのも絶対あるから知識的に取り入れて聴いていると納得感あるんだよ。英国のシーンからの影響もあるから同時代のバンドはその辺だったとかも含めてね。だからハードロック中心だったりとか鍵盤ありきとかさ、作風にも影響しているだろうし。もっと知ってると面白いだろうのはイタリアそのものの歴史的背景とその時のご時世、シーンにあった音楽なんかも意識するとなんとなくイタリアン・ロックが出来上がった背景が見えてきてサウンドのバックグラウンドが分かりやすくなる。そうすると面白くなる、はず。

 Metamorfosiというこれもイタリアのバンドで、アルバム数枚リリースしていたのでそれなりに活動時期があったとも言えるか。多くが単発のアルバムで終わってることを思えば大したものだ。1972年リリースの2枚目「Inferno」では初期のギタリストが脱退したことでダサめのハードロックバンドから逸脱して、良質な鍵盤プログレバンドへと変貌しての名盤と称される作品に仕上げている。この辺を聴いていて思うのはボーカルがカンツォーネってのかな、上手いんだよ。本気のボーカリストっていうのが多くて、それはイタリア語に騙されているのか巻き舌がロックに似合うのか、オペラティックな歌声で、このバンドではバリトン的な歌声なので余計にそのクラシカルな声楽的なイメージを持ってしまい、それだけで迫力と言うか貫禄が漂う。その声量も楽器陣営にはまったく引けを取らないものだし、ロックでこの手の歌を持ち込んでいるのはそれほど多くないワケで、大いなる武器だったことだろう。

 楽曲はギターがない事で鍵盤が大いに活躍しまくってて、そもそもアルバムがダンテの云々なので荘厳なものに仕上げていてベースと硬質な鍵盤で畳み掛けるような構築美な音作り、よくぞここまで仕上げるものだ、ってくらいには凝ってる。きちんと威厳も醸し出しながらのロックへのアプローチ、いや、ロックそのものだけどね、新しい息吹を与えているサウンドは毎回書くけどイタリアのこの時代の産物。今のイタリアはもっとこなれているだろうし、ここまでコテコテなのはなかなか見当たらないだろう。この手の音が好きな輩には結構な名盤と取り沙汰される作品のようで、事実聴いていて凄いなぁ…ってアルバムだしね。


Semiramis - Dedicato a Frazz

Semiramis - Dedicato a Frazz (1972)
Dedicato a Frazz

 旅の醍醐味の多くは結局のところ食べ物になるんだろうな。B級グルメから名物に至るまでそのあたりの情報に困ることはないし、観光ったって見るとこ限られてるし、思い出的に残るのは景色と食事、ってのが圧倒的だと思う。目的を持った旅だとそうはならないのだが…、そういえば知り合いにどっかのサッカークラブの熱狂的なファンですべての試合を見るんだ、ってことを何年もやってて、それは耐貧旅行とでも呼べるもので、深夜バスやローカル電車だけで長距離移動するとか、観光はもちろんまったく無くて、せいぜい駅などで現地のものがあれば食べる、とかお土産だって自分の分なんて買わないから結局何もモノは残らないってな事を言ってた。試合内容は覚えてるけど、どういうトコロだったか、ってのは見てないから分からん、と。うん。

 70年代の幻のイタリアン・ロックは実に数多くあり、それがまた短命で終わっていたからこそ一瞬の輝きの美しさもあって、さらにユニークな楽曲郡のレベルの高さやあまりにも桁外れの楽曲へのアプローチ、言い換えれば未熟な時代でのロックへのアプローチがそのユニークな文化との融合を果たしたからこそ産まれた味わい深さ、それがこの頃のイタリアンの面白さだろうし、ユーロ全般に言える面白さなんだな。本日のSemiramisなんかもその類で、1972年に唯一のアルバム「Dedicato a Frazz」をリリースしてその後解散している。一度見たら記憶に残る強烈なジャケットで、しかもこの顔立ちとかどこのバンド?的にも思ってしまうので、その印象深さは忘れられない。そんな印象を持ってのアルバムを流してみるとこれがまたなんとも言えないイタリアン・ロックな破壊力と構築美で、正にこの時代でしか出なかったであろうハードなプログレ…プログレってのかな、これ。ハードロックかも。ん〜、このカンタトゥーレ具合がイタリアンの醍醐味ではあるが、やってる当人たちは多分目一杯ハードロックだったと思う。

 静と動と言えば表現は良いが、無茶苦茶なアンサンブルがぐちゃぐちゃに取り込まれていて、更にギターはハードロックサウンド、繊細なアコースティックも要所要所に導入され、ベースはもちろんランニングで走りまくってる、当然ドラムも然り。鍵盤の音はもちろん自在だが、決して美しさを強調するだけの音でもない。それに若さという一番の武器が加わり、破壊的なサウンドが仕上がっている。こういうのはホント、英米では聴けないよなぁ…、面白い。そんなことしてるのに凄く熱さが伝わってくるという不思議さも個性的。


James Brown - Funky Christmas

James Brown - Funky Christmas
Funky Christmas

 折角クリスマスなんだからクリスマスなもの聴いて書こう、って決めて何にしようか…って探している時間の方が明らかに長い。そういう角度でアルバムを眺めることもそう無いのでパッと出てこないもん。なんとなく、はあるけど、多分もうブログに上がってるだろうから、そうじゃないので…ってなると探してみるしかないんだよ。んで、見つけたのが、こんなんあるんだ?って笑ったんで紹介しちゃおう。

 ご存知James Brownがこんなアホなジャケットでリリースしていた「Funky Christmas」。ま、編集盤なんだけどさ、それでも普通にアルバムで数枚はクリスマスがタイトルになったアルバムをリリースしていて、そこからの抜粋盤ってなことで、それにしてもだ、アメリカ人にとってのクリスマスへの意気込みや思い入れってのは宗教観が違うからか、やっぱり全然違うんだよね。イベントじゃなくてもっと身近で聖なるもの、当たり前だが。そうするとゴスペル的なものもあるからJBでもおかしくないのかも?なんてのも頭をよぎったけど、そんなことあるはずもなく、JBそのままだった。

 より一層JBらしくファンキーになっているか、ってなってるのか?って期待もあったが、そんなこともなくすんありとクリスマスソングを歌っている…ってもJBだからメロウな歌なんてのはまったく無くて、暑苦しいクリスマスソングになってるのはJBらしいか。絶対にクリスマスに聴きたくないと思うクリスマスアルバムなんじゃないかなぁ…。多分アメリカ人でもこれをクリスマスに聴くってのは少ないはずだ。こんだけメジャーな人のクリスマスアルバムなのにね。

 随分と妙なクリスマスなアルバム紹介になってしまったが、ここを訪れた方のうち何人かはこのYouTube聴くんだろうなぁ…、可哀想に(笑)。いや、悪くないですよ、うん。やっぱりJBだし。


Maxophone - La Fabbrica Delle Nuvole

Maxophone - La Fabbrica Delle Nuvole (2017)
雲の工場

 クリスマスイブ!って世間は持ち上がっていてほしいし、様々な想いを楽しんでほしいよね。やっぱりイベントだしイベントはどうせなら楽しむべきだし、折角なら思い出に残るイベントの数が多い方が人生は楽しめるはずだ。良いことばかりじゃないけどそれほど悪いこともそうそう多くはない。さて、自分にとってのクリスマスイブ…、ヤバい、何の記憶もほぼ残ってない、即ち何かしらのイベントはさほど無かったってことか?あぁ、子供の頃に父親から意外なプレゼント貰ったのは覚えてるなぁ…、嬉しかったってよりもびっくりした、って方が大きかったけど、久々に思い出した。良い思い出だ…。

 イタリアン・プログレの雄、ほぼ伝説のバンドでもあったMaxophoneがよもやの再結成とまさかまさかの来日公演、そして今度は驚くばかりの新作「La Fabbrica Delle Nuvole」のリリースと一体どうなってるんだ?ってくらいに幻想を打ち破ってくれたという、そんなことはあり得ないって事が起こり得てしまった。ライブが見たいかってぇとそうでもないし、新作が聴きたかったかってぇとそんなの考えてもなかったから気にもしなかったけど、実際にリリースされたアルバムを聴いてみて結構びっくりしたんだよ。Maxophoneらしさそのままでの新作でさ、そりゃメンバーも二人しか残ってないし、それもジジイなんだから昔と同じはずもないんだが、その分他のメンツが若い?のかテクニシャンなのか、しっかりとあの古き良きイタリアンプログレなマクソフォーネを再現してくれている、気がする。感動の嵐っていう程ではないけどこれぞプログレ、ユーロピアンロックな音っていうのが詰め込まれてる。英国のプログレとは異なるヨーロッパの、イタリアの雰囲気で、それも他のバンドのとは違ってて70年代風味満載なんだよね。だから違和感なく聴けてしまう。あるとしたらちょいと軽やかになってしまったトコロだろうか。重さ暗さってのがほんとに無くなっちゃってててね、どこかフュージョンとも言える音作りにはなってるから。それは録音技術の発展かもしれないし、元々バンドはそういうものだったのかもしれない。

 それでもマクソフォーネの新作が聴けて、懐かしき音作りが聴けるってのは色々と嬉しかった。アルバムジャケットにしても唯一作「Maxophone Ital Version」から辿り着いた先はこんなとこでした、みたいな作りになってて夢がある。牧歌的な雰囲気はそのままでもちろん幅は広がってて新しい事もたくさん取り込んでる…、やっぱり音楽家集団なんだなって思う。粒が細かくて繊細でね…、そこにイタリアな巻き舌ボーカル…、あぁ、なんとも言い難い哀愁が美しい。70年代の作品っても通じるノスタルジックさ、いいね。




Museo Rosenbach - Zarathustra Live In Studio

Museo Rosenbach - Zarathustra Live In Studio (2012)
「ツァラトゥストラ組曲」 - ライヴ・イン・スタジオ (

 日本はプログレ大国…プログレ人気がかなり高い国として知られている、のだろうか…、世界的レベルで見てもロックファンが多数いる中でプログレ人気が高めらしい。確かにプログレ系統のCDなりライブなりはそれなりに売れるし何度も再発されているくらいだから人気も高いのだろう。自分もその意味ではプログレ好きな一人ではあるけど、そこまで筋金入りってんでもない。ただ、そのプログレ大国な噂が広まってたり、実際CDの再発なんかで日本での売上や印税の額を見るなりで日本ってのがどんだけプログレ好きかをアーティストやマネージメント側は認識するんだろうな。だからこそプログレフェスみたいなのもやっちゃったりして、更に往年のバンド、幻のバンドをいくつも再結成させて?来日公演させて、それをCDやDVDにしてリリースしてまたアーティスト達に還元したりしてその繋がりを太くしているというのか、面白い構造が出来上がっているものだ。でも、たしかにそれで自分たちも含めて伝説の、とか幻の、バンドを生でライブが見られるという奇跡が起きてしまうのだから。

 Museo Rosenbachと言えば「ツァラトゥストラ組曲」。1973年にリリースされたこの傑作はバンド唯一の作品として語り継がれ、実態も正体もよくわからないままに時を経ていったものだが、2000年にアルバム「Exit」をリリース…、これはひっそりとだったのであまり知られていないだろうし、そこまでの作品には仕上がっていなかったからどうにも中途半端だったけど、2012年に突如のスタジオ・ライブ作品「Zarathustra Live In Studio」が登場。もちろんその時の演目は「ツァラトゥストラ組曲」しかないワケでだ、まさかねぇ、ムゼオ・ローゼンバッハが復活するなんて思ってもいなかったリスナーは多かっただろうし、40年前のアルバムの再現録音でしかないんだけどこれがまた驚愕の演奏になっていて、イタ公独特の巻き舌は当然ながら演奏陣もあの複雑な楽曲群をいとも簡単にプレイしてしまっているという始末。一体どんなんだ?やっぱり音楽家だったんだな、当たり前だが…。

 オリジナルアルバムの方ではドヨ〜ンとした重さが漂っていたけど、さすがに40年経過した21世紀にもなるとあの重さはキレイに取り払われ、それはライブという姿からしても当然なのだろうけど、クリアーで透き通るかのようなサウンドでの「ツァラトゥストラ組曲」に仕上がっててもしかしたらものすごく聞きやすい「ツァラトゥストラ組曲」になっているのかもしれない。それを良しとするかってのはあるけど、アレンジは変えてないからホント、クリアーに聞きやすい今時の音になってるというメリットを享受すべきだろう。驚くばかりの白熱ぶりはすべてのリスナーが度肝を抜かれたに違いない。それくらいにぶっ飛んだライブで聴いているだけでもグイグイと引き込まれていく熱演ぶり。意外や意外の名ライブ盤。


Procol Harum - 1974: BBC Live in Concert

Procol Harum - 1974: BBC Live in Concert
1974: BBC Live in Concert

 60年代のBBCでは大抵20分くらいの枠でバンドが演奏する程度の番組しか無かったようだけど、70年代くらいになってくると特番的に一時間程度の枠でバンドのライブを流す「In Concert」って番組が出てきて、割と長尺なライブをそこで披露することも増えてきた。それが結果的にはアーティストやバンドにとっても自費で録音せずともBBCがライブを録音してくれてラジオで流してくれるおかげでライブ盤がひとつ出来上がったというワケだ。ただ、問題は自分トコロに権利が存在しないからあれこれと手続きやら何やらをしないとかんたんにリリース出来なかったらしい。今でもそうみたいだけど、BBCもそのヘンは商売にしているのか結構開放しているように見える。

 Procol Harumもその「In Concert」って番組に1974年に出演してまとまったライブを記録したのが「1974: BBC Live in Concert」。バンドとしては丁度アルバム「異国の鳥と果物」をリリースしたあたりの頃でアルバムの宣伝も兼ねての出演だったのだろう、この新作「異国の鳥と果物」から結構な数の曲をライブで取り上げていて随分と他にはない演目でのライブが出来上がっている。その前の作品「Grand Hotel」もかなりの傑作だったこともあって、そこからも割と聴けるというのもなるほど感あるけど、初期のヒット曲なんてのは存在していないという潔さ、英国でのプロコル・ハルムの立ち位置がこの頃どんな感じだったのか分からないけど、それなりのベテランバンドだっただろうし、ヒットも放っているから知名度もあっただろう。落ち目ではなかっただろうからこの試みは結構成功したんじゃないだろうか。なんて余計なことを考えながら聴いていたけど…。

 当然だけどアルバムでは繊細な音を聞かせてくれているバンドでもあるけど、ライブになるともちろん結構なR&Rバンドだったんだ…って驚くのはいつものこと、特にこのヘンのバンドはそういう驚きの傾向が強い。それだけアルバムの完成度が高いという事になるのだが、ライブでやるってことはやっぱりバンドでやる、オーバーダビングなしでやる、ってことだから別物になるんだよなぁ…、プロコル・ハルムだってロックバンドらしい演奏になるんだもんなぁ…なんて妙なトコロで感心してしまったのだった。




Caravan - Show of Our Lives at BBC 1968-1975

Caravan - Show of Our Lives: Caravan at BBC 1968-1975
Show of Our Lives: Caravan at BBC 1968-1975

 BBC音源って怪しいのは怪しくてオフィシャルリリースかどうかって疑問もあったりするのも多いものだ。それでも今の時代はアマゾンやHMVなんかのサイトで載ってればそれがどうであれ、普通に買えてしまうんだからオフィシャルの意味などはないのかもしれない。ただ、マスターテープからきちんと音をいじってリリースできる可能性はオフィシャルの方が高いのだろうか。そこまでやってしまえばオフィシャルじゃなくても結構な宣伝文句でリリースできるのかもね。得てしてそういったアイテムもあることだし。

 さて、Caravanも幾つかのBBC音源を収録した発掘ライブ盤なんてのもリリースされていてワケの分からない状態にはなっていたんだけど、この「Show of Our Lives: Caravan at BBC 1968-1975」で一応オフィシャルからガツンとリリースされて一件落着かと思いきや、まだまだ収まり切らなかったようで、オリジナルマスター探しをサイドやらないとダメなのか?的な要素はあるけど、ある素材の中ではやり切った感のあるリリースだったアイテム。初期の1968年から75年までのBBCセッションを収めていて、キャラバンというバンドの遍歴がよくわかる。BBCアルバムはそういう時系列的なバンドの進化を分かりやすく聴けるという意味では実に有用だ。コンパクトなサイズでバンドがどう変わっていったかが見えてくるし、ある程度バンドの内情を知っていればそれは意味のある聴き方が出来ることだろう。キャラバンも例外ではなくメンバーチェンジによって音が変化していく、それでもまだ大きな変化を伴わなかったのは主要メンバーの変化がない時代だからだろうか。

 最初期の浮遊したポップ感、即ちカンタベリーポップス感がものすごく心地良くて、そのまま軽いジャズ風味のかかった独特の世界観は確かに唯一無二のカンタベリーバンドとして存在価値を高めている。ソフツほどの複雑さはなく、かと言って重厚でもなく、あくまでも軽やかに流れるようなスタイルでのカンタベリージャズサウンド、名曲郡もいくつも入っててその度にそのユニークさを味わうのだが、やっぱりそのヘンは2枚めのディスクあたりの方が秀逸か。好きだねぇ、このヘンの音は。




Soft Machine - BBC Radio: 1967-1971

Soft Machine - BBC Radio: 1967-1971
BBC Radio: 1967-1971

 BBCラジオってかなり先進的なロック番組を持っていたんだろうな、とつくづく思うワケです。メジャーなバンドだけじゃなくてそれなりのバンドでも出演させてるし、プログレバンドなんかも出演させて実験的なのも流したりしているし、それは芸術的観点からそうしたのだろうけど、スポンサーとか関係ないから出来たのかもしれんな。改めてその幅の広さや果たした役割の大きさなんてのを実感した次第。

 Soft MachineのBBC出演は「BBC Radio: 1967-1971」と「BBC Radio 1971-1974」の2つのタイトルで未発表音源も含めてリリースされているので、普通にソフト・マシーンに興味あれば聴いていたりするだろう。自分がハマってた頃はこんなの出てなかったからアングラものや適度な編集版なんてのをいくつか買い集めていたけど、それでも全然手に入り切らなくていつしか…って感じだったけど、ソフツも発掘音源が実に数多くて今ではそれぞれの時代でのライブ盤なんてのも数多くリリースされているから実態がかなり掴めてきて、人気再燃といった部分も多いのだろう。確かにライブ聴いてると凄いんだもん。この「」ではなんとケヴィン・エアーズ在籍の時代のライブから始まり、ロバート・ワイアットの歌声が印象的な局からワイアット在籍時で一枚目のディスクを占めていて、2枚めはフリージャズマシーンの頃の演奏が71年までの出演分が収められてる。この頃既にアルバムでは中期に入っていたからなんとも早熟なバンドだったってこともわかるだろう、まだ71年でこの状態なんだもん。そこからどこに進めってんだよ、ってな話なくらいにはアグレッシブなスタイルが追求されていることも聴いていれば明らかに分かるだろう。

 そしてこのライブの白熱ぶり、正にそれぞれの全盛期とも言えるメンバーでのぶつかり合い、一連の発掘シリーズよりもちょいと前にあたる時期のライブ音源は纏まった残されているのが多くはないからやっぱりBBCライブは貴重。昔はこういうのひたすら聴いてたんだけどね、やっぱりライブってのは普段聴き続けるにはパワーを要してしまうからか通常スタジオ盤よりは聞く回数が少なくなるものだ。そうじゃなくてライブ盤ばかり聴くって人もいるんだろうけど、自分はそうでもないなぁ…。熱い演奏大好きなんだけどね、やっぱ疲れるんだよ(笑)。

The Moody Blues - Live at the BBC: 1967-1970

The Moody Blues - Live at the BBC: 1967-1970
Live at the BBC: 1967-1970

 ここに来て色々と昔聴いていたようなバンドも聴き直したりしているのだが、いつものことながら印象が自分の記憶とは結構異なっているというバンドも割りと多い。アルバム単位でもそう思うのが多いけど、バンド単位でもそんなんあってさ、イメージってのは怖いもんだなと思う。Moody Bluesってのは自分的には初期はマージービートだけど「サテンの夜」でああなって、以降はひたすらにメロトロンとアコースティック中心のプログレッシブロック、しかも割と重厚な音でコンセプトアルバムにこだわった世界観がアルバムを印象づけているバンド、というイメージだった。ところがこうしてBBCセッション集「Live at the BBC: 1967-1970」を聴いていると初期にしても正しく大英帝国ロック、キンクスやフーなんかと同じような英国ロック的な音とメロディを繰り広げていて、実に個性的なメロディラインを作り上げていたバンドだったんじゃないか、ってことに気づいたワケだ。後のムーディ・ブルースの印象とは大きく異なるのは事実だけど、ここまで英国風味のある楽曲ばかりだったとはなぁ…。

 ってなことで「Live at the BBC: 1967-1970」なのだが、初期の出演が集中していたのもあって同じ曲が何度か登場するのはやむを得ないトコロだろう、それぞれの違いを聞き分けていくというのもありだし、そもそも歌しか入れ替えてないんじゃないか、なんてのもあるのかもしれない。67年から70年ってことは、ジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジが参加してからのライブ、即ち最初期のアルバムは無視しててコンセプトアルバムばかりの時代、それも「Question of Balance」までの頃のライブでこの軽やかさ、実に意外だ。もっと重苦しくなるのかと思ってたしなぁ…、BBCライブだとこんなにも歌とメロディが目立つとはね、英国で人気が高かったというのも頷けるバンドだ。自分が甘かった。ちょっと聴き直そうと思ってる。

 最近は自分チで発掘したiPod shuffleにひとつのバンドを年代順にアルバム入れてって、シャッフルじゃなくて順番に聴き続けるってのをやってるから割とそのまま立て続けに聴いてることが多くて、新たな発見をすることも多くてね、結構重宝している。ただ、昔のiPod shuffleだからかバッテリーの持ちが悪くなってて結局手持ちのiPhoneで他のを聴いちゃうということも多いのだが…、それでも使い分けててなかなか便利。そんな中にMoody Bluesのコンセプトアルバム達も入れて聴いてこうかね。




Magma - BBC Londres 1974

Magma - BBC Londres 1974
BBC Londres 1974

 BBCセッションがリリースされているバンドはそれこそ山のようにあるんだけど、それなりじゃないとアルバム単位が埋まるまでの出演回数なり演奏時間なりが埋まらないので、パーツでしかリリースされてないバンドもある。その中でも流石に異色だよなぁ、って思うのがMagmaのBBCセッション、ってかBBCスタジオでのライブ。そもそもフランスのバンドが英国の国営放送局でのライブってのもあるし、更にバンドの特性上一時間番組レベルでも2曲しか演奏していないという脅威。当たり前だけど、記録として後から見ると結構異常な感がある。それがまたCDでリリースされているんだから面白い。

 Magmaの1974年のBBCライブ「BBC Londres 1974」。そもそも未発表曲「Theusz Hamtaahk」とスタジオ完全版とは大きく異るpレバージョンとも言われる「Köhntarkösz」の二曲でのライブ。時代が時代なのでもちろんヤニック・トップのベースでのライブというのが実にパワフルでよろしい。この頃のライブはどれを取っても素晴らしく悪魔的なのでハマり感が堪らない。そもそもマグマってのは宗教的な感覚で聴いてしまうものなので長かろうがどうだろうが、演奏の熱気にハマってってしまうし、終盤には必ずある種の高揚感を抱いてしまうという呪術的な側面もあるんで全く苦にならないで聴いてしまえるという恐ろしさ。今回もそんな感じで久々にハマれるかな〜って感じでしっかりとハマってしまった次第。

 どういう事情でBBCスタジオでのライブになったのか、まぁ、日本で言えばNHKのヤング・ミュージック・ショウと同じようなモンであれば別に違和感ないんだろうし、それはそういうモンなのかもしれない。深い経緯はともあれ、恐ろしく白熱したライブがここで聴けてしまうのはヤニック・トップ参加も踏まえて実に貴重、そして見事なライブ。かっこよい。




Deep Purple - BBC Sessions 1968-1970

Deep Purple - BBC Sessions 1968-1970
BBC Sessions 1968-1970

 BBCって国営放送だからNHKみたいなモンで、どういうワケかBBCで放送するのは普通のスタジオ盤じゃなくてBBCのためにバンドが再録、再演した音源であるべきだ、っていうBBCのわがまま、すなわち音源の権利はBBCにあるんだ、みたいなトコロだね、それで口パクならぬ歌だけ生録音でバックはマルチテープのオケを流してたり、生で演奏してたり、一部オーバーダビング的に演奏していたりとそれぞれのバンドはそのBBCの要求に苦労して対応していたようだ。その結果不思議な音源が残されていたりしてそれなりに面白い。ただ、細部での判別は結構な根気と忍耐を要する作業でそれもまたマニアな楽しみか。

 Deep Purpleの「BBC Sessions 1968-1970」が2011年にリリースされて、そもそも録音ソースが紛失していたというまことしやかな噂が流れていたパープルのBBC音源なのでここでのオフィシャルリリースはちょいと驚くべき出来事だったようだが、確かにマスターソースからの収録とも言い切れないんだろうなぁ、これ。MCとかそのまま入ってるのもあるから誰かが録音したテープからの収録もありえるんだろうけど、そんなことよりもこの1968年から1970年までのバンドのキャリアが包括されているってのがユニークで良い。第一期のロッド・エヴァンス、ニック・シンパー時代ってのはほんとに牧歌的な英国なバンドで、この路線のままでもそれなりに名前が残ったバンドだったろうになぁ、と思うけど、そんな感慨深さを感じつつも第二期に入っていくとやっぱり強烈なイアン・ギランとリッチーのプレイの迫力に押される。ここまで進化するかってくらいに進化の過程が見えてくるのがこういう編集版の面白いトコロ。見事なまでにハードロックに進化していったバンドは圧倒的な勢いで他の英国のバンドとの違いを見せつけていくのだ。

 第一期でもリッチーとジョン・ロードはあんなプレイを展開しているからその兆しは十分感じるのだが、そこでのボーカルにはインパクトがなかったというところか。もしかしたらベースもそうだったのかもね。んでも第一期は割りと嫌いじゃない。クセがない分、ヘンにユニークに聞こえるバンドですらある。そんなことをツラツラと思いつつ聴いていての2枚組、アルバムを聴いていくよりもラクにバンドの進化が聴けて面白かった。




David Bowie - At The Beeb

David Bowie - At The Beeb
BBCセッションズ

 往年のアーティストやバンドの発掘音源がゾクゾクとリリースされ続け、もはやコレクトするのは不可能じゃないかってくらいにアチコチで様々なアイテムがリリースされている。それなりに売れるんだろうからリリースされるんだろうし、アマゾンで見ていてもこんなもん出してて誰が買うんだろ?って思うけどコレクションする人がいるんだろうなぁ、と感心する。ひとつのバンドに固執したコレクションってホントアイテムとしての価値に偏るだろうから聴くもの、とはちょいと離れていくんだろうし、何か音楽ファンというよりかはアイドル的な追いかけ方に近くて、ちょいと趣旨が違うのかもしれない。それでも中味が異なっていたりするのもあって、なかなか難しいものだ。

 David Bowieの2000年にリリースされた「At The Beeb」。当時はようやくボウイのBBCセッションがまとめて聴けるようになった、ってのが大きくて、2000年のライブが収録されていてもちょいと軽視されていたかもしれないな。自分的にはこの2000年のライブは結構好きで、その実風邪気味な体調で挑んだライブでもあり、さすがにCDには入ってないけど放送された映像ではボウイがなんかの曲の途中で演奏をやめてやり直したりしているのもあったんで、色々プレッシャーもあってリリースせざるを得ないんだろうなぁなんて思ってた。それでもこのCDで聴けるライブはそんなことを感じさせないくらいのクォリティなんだからプロは違う。正に15年ぶりくらいに聴いたんだけど、これ、かっこいいな。この人の不思議な魅力はやっぱり楽曲のレベルの高さなんだろうか、歌が特別うまいってんでもないしね。ロック好きだぜ、って人からするとなかなかどこがロック?みたいな面あるじゃない?70年代はともかく80年代はね、アレだし。ところがこれがまたロックなんだよ、ってかロックの1ページに刻まれている人なんだからさ、ここでもそういうマインドを感じるしね。

 古くからのBBCライブ音源は大幅にスタジオ盤と変わるものでもないし、初々しい時代からバックのメンツが全然違うとかあるけど、やっぱりジギー時代の演奏が一番気概があって頼もしいか。自分的にはそれ以前の曲、アコースティック調の時代ね、その頃のも好きだから新鮮な響きではあった。そう思うとこのBBCセッションってジギー時代までのボウイの歩み、みたいな集大成になってるんだな。ひとつの最全盛期までのストーリーって捉えると良いところで切れてて満足感が高い。久々に聴いてたけどやはり素晴らしいアーティストだ。良く出来てる。


The Who - Maximum As & Bs

The Who - Maximum As & Bs
MAXIMUM AS & BS [5CD]

 大物バンドになるとマニアってのが勿論たくさんいて、こんな時代だからマニアの交流なんてのも世界中で行われているし、だからこそ誰かが気づいた疑問に対して数多くのマニアが意見を述べるみたいな構図にもなり、そこから新たな発見が数々行われる、それをレコード会社もある程度は参考にしてマニア向けのニッチなアイテムをリリースしてくるというのも割りとある気がしている。何がマニア?って話になるんだが、まぁ、一般的に自分も好きだし結構マニアだよ、なんて言っていられる人は多分マニアではない(笑)。まだまだ知らない事だらけなんだよ、って言ってるのが一番怖いかも。モノラル・ステレオバージョンのち外からミックス違い、バージョン違い、国ごとのプレスによる違いやプレスミス、左右反転からアルバムジャケットの色違いやロゴ違いや型番まで、マトリックスもあるしレーベルもある。オフィシャルだからと言ってもミスクレジットや収録された中味が異なっているとかオリジナル何とかって書いてあるのに異なってるとかそういうのを整理して認識しているのがマニアだ。いや、別にそれが良いというんじゃなくて、そういうのが聴いてると気になってくるもんなんだそうです。うん。

 The Whoの5CDセット「Maximum As & Bs」なんてのがリリースされていた。何かと思ったらハイ・ナンバーズ時代のデビューシングルからThe Who名義での最後、と思われるシングル「Be Luckey」までのすべてのA面B面が網羅されているボックスセットってことだ。曲だけ見れば普通にThe WHoを聴いているリスナーなら大抵持っているだろうし聴いているんだろうって話。シングル集「ザ・シングルス」や「Who's Missing」や「Two's Missing」「レアリティーズVOL.1&2」なんてのも出ているくらいだから特別に目新しいマニアが喜ぶような音源は入っているようには思えない。とは言え、最後の「I Can't Explain (2014 Stereo remix)」ってのが気になってね、1965年のシングルなのにステレオバージョンか…、元ソースが2chか4chで録音されてたんだろうけど、そこからのミックスできちんと出せてるってことはオーバーダビング時にギター被せたとかじゃなかったってことかな、なんて妄想を色々しながら聴くのだ。う〜ん、ステレオだ…、ってYouTube漁ってると色々な年代でのステレオリミックスバージョンがあったからあちこちで出てたのかな、自分的に知らなかっただけかも。それでもワクワクしながら聴けるってのは良いね。たかだシングルをまとめただけなのにこんだけ楽しめるのも面白い。こういうコンセプトで聴いたことがなかったというだけなんだが、それもアイディア次第か。

 改めてThe Whoの楽曲群とバンドの質の高さを認識した次第。どの曲もアイディアに溢れていて常に時代のちょっと先をやっているような感じで、そりゃ今聞けばアレだけど、それでも同時代のバンドとはひと味もふた味も違うセンスがガンガン出てくる。もちろん演奏のぶっ飛び具合もそれを助けていて、キース・ムーンとジョン・エントウィッスルのぶっ飛び感がものすごい。他のバンドじゃ絶対に出てこないもん、こういうの。それでいてピートのセンス…、いやはや同時代のバンドがかわいいブルースをカバーしているのに、彼らはコレだよ。まじまじと5枚をまとめて聴いてしまったのだった。



The Rolling Stones - On Air

The Rolling Stones - On Air
【早期購入特典あり】オン・エア(2CDデラックス)【特典:特製下敷きカレンダー+クリアファイル1枚】

 ロックってカッコイイよ。そんなふうに思う瞬間ってのがよくあって、多分このブログでもこういう始まりってよくあるんじゃないかな(笑)。つくづく聴いててロックってカッコイイな〜って思うことがあってね、だから聴いてるんだけど、それにしてもこの期に及んでもまだカッコイイって思っちゃうんだもんな。何回も聴いてるし知ってる曲だろうし今更衝撃もないだろ、ってわかってるのにカッコイイわ〜ってなるから始末に負えない。先日のヤードバーズなんかもやっぱ凄いな〜かっこいいな〜、って沸々としていたんだけどね、今日はもうなんてったってストーンズですよ。

 The Rolling Stonesの期待の初期BBCセッション集「On Air」。アングラでもネットでも聴こうと思えばいくらでも探せるし聞けちゃうんだけど、オフィシャルでまともにリリースするとなるとその聴かれ具合っつうかファン層の広さが凄いから知ってる人も知らない人も聴くし、そのカッコよさにまた唸らされるってなもんだ。自分もその一人でブートなんかで聴いていたときは貴重さと言うか、そういう感覚で聴いてるから音の良さもそこまで求めてないしそもそも60年代の音なんだからたかが知れてるワケでさ、知ってる知ってるなんて言うだけだったんだが、オフィシャルで思い切りリマスタリングして現代の技術で50年以上前の録音が復活しているんだからこれはもうとんでもない音質なんだよ。どうやってここまで深みのある生々しい音に仕上げることができるんだ?ってくらいに立体感と臨場感と自然っぽさを感じられる音でBBC音源が聴ける、言い換えると60年代初期のデビューしたばかりの頃のストーンズのライブが聴けるってことだ。このままのスタイルで英国でライブやってたんだろうなぁ…、そう思うとものすごく感慨深いのと生々しいストーンズが格好良いのだ。

 自分的にはストーンズってファーストアルバムが一番好きかもってくらいには最初期が好きなので、正に1963年の「Come On」から始まるなんてもうそれだけでロックはカッコイイな〜ってなるんです。んで「Satisfaction」でしょ?もう言うことないよ。この後アルバムにも入っていないカバー曲なんかも連発してくるし、これこそ60年代のバンドの普通の姿、皆が皆オリジナル作るなんてことよりもカバーやってた頃だしね、そこに入ってくるストーンズクラシックな曲はやっぱりちょいと異質感ある。うん、だからこそ格好良い。でも、カバーで熱く演奏しているストーンズのカッコよさは堪らない。ブルースに熱中している若者たちのそのままの音、誰もこの時点でストーンズが有名になるなんだこと思ってもなかったし、単なるブルースバンドのひとつでしかなかったし、それが今こうして聴ける…、ロックは良いよ。


Yardbirds - Yardbirds 68

Yardbirds - Yardbirds 68
Yardbirds 68

 年の瀬になってきたなぁ…、ちょこちょことクリスマスツリーなんかも見かけるし、もうそういう時期ですね。さほど気に留めているもんでもないけど、夜に見かけるクリスマスツリーってキレイだよなと思う。単なる電飾なんだけど、やっぱり寒い夜の中にキラキラと光ってて微笑ましくなってしまうもん。無宗教な日本だからこそそう無邪気にキレイだなとか言ってられるのだろうけど、その節操の無さもまた日本の良いトコロ。自分でああいうの飾り付けたことは多分無いと思うけど、子供の頃はやったことあるのかな、なんとなくの記憶しかないのでよく覚えてない。ただ、イベントなんかでデカいの見ると凄いなぁって思うし、入ロト考えて電飾つけるんだろうしある種の美学ではあるよね。

 Yardbirdsの発掘ソース、と言うべきか新アルバムと言うべきか、「Yardbirds 68」ってのがリリースされた。監修はジミー・ペイジなワケで、「Live Yardbirds」の焼き直しかと思ったらそれだけでなく当時の未発表楽曲群がたんまりと収録されているってことでかなり期待がデカかったのだが、これがまた見事に凄い。こんなの今までよく発掘されなかったもんだと驚くくらいの発掘音源ばかり。一枚目のディスクは「Live Yardbirds featuring Jimmy Page」のリマスター的音源で、グンと音が良くなっていて、当時回収した粗雑な音源とは大幅に異なる正に発掘オフィシャルライブ盤に相応しい出来栄えで、演奏力がやや乏しいがやりたいことが十分すぎるくらいに分かるライブが記録されていて久々に聴いたのもあるけど、興奮したね。明らかにジミー・ペイジと他のメンバーの差が出てしまっているのも分かるけど、貴重なZeppelin前の記録で、やってることはZeppelinだもん。

 そして期待の二枚目のディスクだが、もう初っ端から驚くばかりのギターリフと楽曲なんだけど、何よりもこんな音質できちんと残されていて、またリマスタリングされているから最新の音で1968年のヤードバーズの曲が聴けるというのが凄い。そして曲がZeppelinです、完全に。どれもこれもジミー・ペイジ節炸裂で、強烈に驚いたのは「Tangerine」のプリバージョンが既にこの頃に出来上がっていたという点だ。ギターソロも含めて楽曲はもうあのまま、何という才能の持ち主…。その前の「Spanish Blood」だってジミー・ペイジのアコースティック節バリバリで、Zeppelin作る時にアコースティックバンドにするか、って考えがあったのも頷ける。全体的にドラムの音なんかもモロにボンゾ風味の味付けにしてあって、ヤードバーズらしいというかZeppelinを狙っているかのような音作り。この辺、初期Zeppelinでもリハーサルとかでやってたんじゃないだろうか?そう考えるとゾクゾクしちゃう。おなじみの「Drinking Muddy Water」では珍しく普通な感じでスライド・ギターを弾いているジミー・ペイジが聴けるのもある種貴重だし、とにかく楽しみどころ満載のアルバム。

 「Live Yardbirds」も未発表トラックスもオフィシャルでリリースされるのはある意味で初めての事なので発掘音源の新作としても良いのだろう。ジャケットも妙にアーティスティックで格好良いし、ジミー・ペイジのセンス満載な気合の作品と言ったトコロだろうか。ここまでの興奮はZeppelinのデラックス盤が出た時依頼だろうか、たかがヤードバーズなんて侮ってはいけない。これはもうZeppelin以前のZeppelinに一番近いジミー・ペイジの才能が詰め込まれたアルバムだ。







Pentangle - Reflection

Pentangle - Reflection (1971)
リフレクション(紙ジャケット仕様)

 美しい世界観は人それぞれにある。音楽だけでも千差万別、どころか自分の中だけでも様々な美学が存在しているし、それが他の人達とどう違うのか同じなのか個性的なのかはよく分からん。ただ、それぞれの世界に同じように美学を感じる人がいるってのはあるからそれはヘンなものでもないのだろう。それが同居するというのは人それぞれになるのだろうが。結局美学ってのが好きなんだろう。姿形が、ってんでもなくて様々なトコロでの美学、って意味になるけどね。

 Pentangleの1971年リリースの5枚目のアルバム「Reflection」。ギターの名手、ジョン・レンボーンとバート・ヤンシュを配する英国の王道フォークバンドの作品だ。この頃既にLed Zeppelinはアコースティックアルバムをリリースしていたワケで、それと比較してみると随分と牧歌的ではある。まぁ、当たり前の話ではあるが、ギタープレイにはジミー・ペイジの指使いが聴いて取れるのは言うまでもない。ちょいとスタイルが違えばこういうのやってた人だろうしね。もっとも逆はあり得ないので、ジミー・ペイジって人は奇特な存在ではある。そしてペンタングルの「Reflection」はこれまでのアルバムからしてもちょいとポップ寄り…ってのもヘンだけど、ストイックなフォークへの求道心からはもうちょっと浮上している感じすら受けるアルバムではある。言い換えれば割りと聞きやすい作品に仕上がっている。

 個人的にはジャッキー・マクシーの歌声をもうちょっとクローズアップしてくれても良い気がするのだが、そこはバート・ヤンシュも味ある歌い方するから作曲者であればしょうがないか。だから地味な感じは受けてしまうんだよね。かと言ってギターに専念してたらそこまで名前が売れてなかっただろうし、納得はする。そういえばこのアルバムではジョン・レンボーンなのかな、エレキで結構ソロを弾いていて、これまでのアコースティック三昧からはちょいと逸脱、バート・ヤンシュはバンジョーを用いていて、ちょいと新しい雰囲気出してるか。そういえば男性陣だけが出張ってる曲は雰囲気的にはディラン風味にすらなっているかも。じっくりと聴き込むと恐ろしくギターに引き込まれる作品、というかギタリスト達、だけどアルバムとして聴くとちょいと刺激不足かも。もちろん深いのは変わらないのだが。


Renaissance - Renaissance

Renaissance - Renaissance (1969)
Renaissance

 古臭いなぁって聴く度に思うのだが、それでもアイディアの豊富さやロックへの熱い思いやひたむきな実験精神なんかが面白くて70年代のロックを聴いていると実に楽しい。これだけ聴いてて今更に聴いても思うんだから相当なものなのか、自分の耳がそこにしか親しんでいないのか、偏屈になっているだけなのかはあるが、それでもこの斬新な発想力にはいつも驚かされる。年を追うごとに発想力やチャレンジ精神ってのが好きになってきてて、そういうのがなくて流れや今までは…とかがイヤでね、常に斬新でありたいし完成を磨いておきたい、ってか鈍くなりたくないってのが大きいか。だからここでも知らないバンドとかでも聴いてみたりするのもチャレンジだし、書かなきゃいいのにメモって書いてたりするんだけど、そういうモンでね、そこからの新しい出会いもあったりするしやっぱり面白いのが良いんです。んでも、70年代には驚かされる。

 Renaissanceの1969年リリースの最初のアルバム「Renaissance」。これをまだ書いていなかった事に気づいてしまって、そうか、まだ書いてないのか、久々に真面目に聴くなぁ…なんて思いながら聴いてたんだけど、これがまた素晴らしいなんてものじゃなく素晴らしくてちょいと聴いて書く、ってどころじゃなくてじっくりと3回位聴いて書いているという始末。何がそんなに斬新で刺激的だったかってさ、前はね、結構中途半端なプログレだな…、この後のアニーの時代の方が圧倒的に素晴らしいじゃないか、って思っててそっちばっかり聴いてたんだよ。ところがだ、今回思った、それは逆だ、って。それぞれの素晴らしさはあるけど、オリジナルルネッサンスの素晴らしさはそういう構築美とはちょいと違って、その発想力は調整意識みたいなトコロとセンスの良さかな。その原動力がキース・レルフだけではないのはもちろんで、やっぱりジョン・ホウクンなんだろうと。このひとのピアノのクラシカルなセンスとルイス・セナモのボコボコしたベースとの絡みがユニークな味わいを出していて、そこでキース・レルフのギターっていう新たなセンス、これがですね、歌だけじゃなくてギターがかなりジャジーに入ってくるのは気づかなかった。更に加えてジェーン・レルフの天上の歌声、とは言わないが初々しい歌声が天を舞っていくという美しさ、このアンサンブルの最高峰が「Island」だろうなぁ、クラシックとジャズと女性ボーカルの美しさを見事に同居させたロック、そう、あくまでもこれはロックなのだ。

 大体がだ、アルバム5曲しか入ってなくて最初から10分あるし、ピアノ弾きまくりから始まるし、基本的にルイス・セナモのベースラインは全部追いかけてってるし、一体どんなん?って感じでしょ?たいてい自分の引き出しにあるものでそのバンドをイメージするんだろうけど、このオリジナルルネッサンスはそうはいかない。正に70年代夜明け前の至高の賜物、美しいアルバム・ジャケットと共に中身の美しさもまったく引けを取らない素晴らしき作品。5曲以上要らないだろ、ってところにCDだと勿論ボートラあって、それはそれで聴くのだが自分的にはアルバムで聴いたシンプルなスタイルが好きですね。それにしても美しい…。

Fairport Convention - Live In Finland 1971

Fairport Convention - Live In Finland 1971
Live In Finland 1971

 オカルトチックなB級ロック路線も面白いかと思ったが、割と英国のその辺って漁ってしまっているんであとは80年以降あたりになるのだろうけど、その辺ってのもあまりにもB級感あったりするし面白味もないんだろうな…って事でそっちの路線に走らないでガラリと変えてみようかなってことで、ここのトコロ実はずっと聴きたかったトラッド系の音へでも行こうかね、と。んでもいきなりフォークじゃしょうがないし、ならば実はロック以上にロックしているエレクトリックトラッドの最高峰から聴いていくか、ってことで登場です。

 Fairport Conventionの発掘ライブアルバム「Live In Finland 1971」なんてのがリリースされていた。実はフェアポート・コンベンションの1971年ってのは当時最もバンドがヤバいんじゃないか、って思ってた時期でもあって、それを反骨精神にしたのか、一番白熱したライブがひたすら繰り広げられていたというライブ的にはとんでもない時期というのも定説で、いくつものラジオ音源ライブなんてのもあったりしてオフィシャルなのかハーフオフィシャルなのかアングラなのかわからないけど結構発掘されているので、随分楽しませてもらっている。今回の「Live In Finland 1971」は多分ハーフオフィシャルなリリースなんだろうと思うんで出しておくけどね、いやはや相変わらずこの時期のフェアポート・コンベンションは凄まじい。歌姫と崇められたサンディ・デニーは勿論脱退しているし、その筋のギタリストとしては名高いリチャード・トンプソンも既に離脱していて、4人しかいないバンド体制でのチャレンジ、ただしここに強者が一人いたのだな。

 デイブ・スウォーブリックというフィドルの名手、これがサイモン・ニコルとひたすらにバトルを繰り広げてってそこにはZeppelinのドラマーにもなれたデイブ・マタックスとジェスロ・タルの活動で知られているデイブ・ペグが支えていくのだな。それがまた変拍子っつうか、トラッドだからそもそもリズム変わっていくし、伝承音楽の独特のメロディだったりするから一筋縄ではいかないのをガシガシやっちゃうもんだからとんでもない白熱した世界が出来上がっていくんですな…、凄いよ。



Witchfinder General - Friends of Hell

Witchfinder General - Friends of Hell (1983)
Friends of Hell

 Black Sabbathの信者がこれほどまでに世界で多いというのは日本的にはちょいと理解しがたいのかもしれない。それはピンク・フロイドでも同じことが言えるのだが、フロイドは早い時期に日本に来てライブやってるからまだ信者がいるのは分かる。サバスはそういう意味ではなかなか信者と言える人が多くはないのはこれもまた分かる。しかし世界的にはサバスは先日のライブ映像見てても思うけど、伝説のバンドの域にあるからか凄い扱いなのだな、多分。英国だからかなぁ…、信じ崇められるバンドはそのステータスをずっと保ったままだもんな。その辺がそこらのB級バンドとの違いだが、そうなるには何が必要なのか、って難しい。

 唐突にマイナーなバンドのWitchfinder Generalってのがあって、1983年のアルバム「Friends of Hell」なんてのを聴いてみたワケです。いや、サバスのフォロワーバンドってことで知られてたバンドで、それも英国からのバンド、時代的には正にNWOBHMのど真ん中、あんだけ皆が皆、スピーディでキレのあるリフとパワーを武器に世界に出てきたところで、ミドルテンポのサバス風味な楽曲を中心にして出てきたバンド、しかもジャケット見る限りはホントにアホらしさが好きなんだろうと言うか、英国らしいと言うか、バンド名が魔女狩りなくせにこのユーモア感…、英国らしい。そして音の方はと言えば確かにサバス風味なテンポとリフ展開、何よりもボーカルのスタイルが明らかにオジースタイルなのでサバスフォロワーと言われるようになったのだろう。聴いているとそこまでのフォロワーな気はしないのだが、言われるのも分かる。

 正直それだけ、って感の強いバンドで、そこで話題にならなきゃ全く世に出ることすらなかったんだろうと思う。それでもこのアルバムが二枚目なんだから2枚もアルバム出すだけの売れっぷりはあったのだろうか、時代の波に流されてのリリースだったとは思うが、そういうの含めての英国ロックシーン、面白いものだ。決して音だけじゃ伝説にはなれないし、そこにはイメージ戦略が必ず必要で、更に実力、ライブの見せ方、こだわりなど色々と必要な要素が多いのだ。まぁ、楽しめたから良いけどさ。


Black Sabbath - The End

Black Sabbath - The End
ブラック・サバス/ジ・エンド~伝説のラスト・ショウ(CD付) [Blu-ray]

 Black Sabbathのアルバムデビューはと言えば1970年2月13日の金曜日と普通にロックファンなら知っている…、ワケでもないのか?どういうワケかそれはもう完全にインプットされているんで今との時間関係をアレコレ考えること無く何年前だしな、とか分かっちゃうものだ。そして50年間ブラック・サバスの世界をやり続けていて、先日ようやくにして終わりを告げた、ことになっている。その模様を映画という形で集大成の記録として残してて、その映像がリリースされた。見たいな〜っての半分ともういいだろ、っての半分。今更ジジイ達のライブ映像を超キレイな映像で見れてもなぁってのあるじゃない?昔みたいな汚い映像だったら細かいこと分かんなくていいけどさ、なんでもキレイに見えてしまう今時、悩ましいものではある。

 Black SabbathのライブDVD+2CD「The End」。ジジイだけど若い!ヨレヨレのジジイ感は全然なくってさ、元々曲自体が重苦しいのばかりだからジジイになっても無理がないし、それよりも重さがましているとでも言うべきか、ドラマーが違うんで比較はできないけど、4人編成のバンドの音で今時の編集なんて全然してないからそのままリアルなサバスの音、やっぱりアイオミさんのリフは重いんですな。それにギーザーのベースも重さはあるのは当然だけど、決してルート音弾いてるベースじゃなくてラインを走っているのにこの雰囲気ですか、さすがサバスの頭脳。そしてオジーの歌、そりゃ昔に比べたらアレだけど、それでもこの歌か…、凄いな。現役感たっぷりなのは当然だけど、元気だし声出てるし、何よりもこの人の場合はステージでの存在感が凄い。そんなブラック・サバスってバンドの真髄がここで見えてくる。

 しかしさ、全員真っ黒なステージ衣装でステージも真っ黒で、照明も派手なの全然使わないでとにかく真っ黒な世界。それも雰囲気なんだが、だからジジイ達もあまり老けて見えないというか、逆に貫禄出ちゃうというのかね、それも上手い。映画だからってのもあるが、実際こういうステージだったのは当然だし、照明もそのままだろうしな、いやはや最初から最後まで完璧なショウで飽きること無く最後までドキドキして見せてくれる映像。




Blues Pills - Lady In Gold Live In Paris

Blues Pills - Lady In Gold Live In Paris
ブルーズ・ピルズ『レディー・イン・ゴールド~ライヴ・イン・パリ』【Blu-ray+2CD(日本語解説書封入)】

 アマゾンのウィジェットリンクが出てこないなぁ…って思ったらそうか、Flashだとサポートしてないから出てこないのか、ってことに気づいたのはともかく、ってことは誰が見えてるんだ?IEユーザーくらいしか思いつかないんだから始末が悪い。ってことはChromeやらSafariやらも見えてないんだよな…、もちろんiPhoneなんかも見えてないし、ってことに気づいてしまって、ようやくか、と言われるのはあるのだが、ちょいと何とかしようかなと。ただ、アマゾン側って未だにFlash系のリンクばかりなのでHTML5のリンクが無いんだよ。アマゾン自体はそれで作っていると思うのだが、開放してないっつうか、なんだろ?普通にどのブラウザでも表示できるのあるのかな?調べきれてないから分からんけどパッと見たところはFlashばかり。ひとつづつ商品絞って表示させるのはできるが、このメンテって結構しんどいだろうなぁ…ま、しょうがないか。

 Blues Pillsの白熱のライブツアーを記録した映像「Lady In Gold Live In Paris」がリリースされた。実はすっかり記憶から消し去られていたバンドのひとつでして、セカンドアルバム「Lady In Gold」すら聴いてないんだが、ライブ映像のを見つけてしまったのでちょいと拝見、今時珍しく熱いライブが展開されているのを見てて、何か没頭してしまったんだよ。モロに王道なストーナーロックでしかないんだけど、その分オールドリスナーには聴きやすくって、単純にロックバンドのエネルギーがそのまま観客に伝播していくというライブのスタイルがそのまま伝わってくるだけなのだが、それができバンドってもそんなにいないもんだし、そもそもこんな古臭いスタイルの音を出しているバンドもいないんだから、そりゃ楽曲で勝負しちゃうんだろうし、と二回りして新鮮な姿を味わった。

 ボーカルのエリサ嬢のお転婆なステージアクションと歌い方でバンドの顔役を十二分に果たしているし、そうだね、ジェファーソン・エアプレインのグレース・スリックな感じがするわ。んで、そこを楽しんでるとライブだからもちろんギターソロからのバンドアドリブなんてのもあって、それがまた熱いプレイで、フレーズも古臭い中での斬新さもありつつ、バンド全体が一体となってそのセッションに喰らいついてくるというような構造、あの時代の白熱ぶりをそのまま継承しているかのようなライブプレイはロックの醍醐味を今の時代にしっかりと伝えてくれる。自分がバンドやっててもこういうのだったんだろうな、って思うくらい親しみのある音(笑)。ルックスもあの時代のダサさそのままで、ギターも古臭いの使ってるけどさ、ここまでやってくれりゃもう十分だよ。ジジイどもだけのロックに喝を入れてくれ。




Radiohead - Ok Computer

Radiohead - Ok Computer (1997)
Ok Computer


 苦手な部類のサウンドにチャレンジしつつあるこの流れ、それでもロックの世界で20年以上経過しても色褪せること無く名盤扱いされている作品なんだからやっぱりそれだけ素晴らしいアルバムなのだろう。だからと言って自分がそれを好きじゃないといけない理由はなくって、好き嫌いならばそれはどっちでも良いもんだ。名盤じゃなくても好きなら好きで良いし、人の意見とか評価ってのは単なる目安でしか無いのでさほど気にすることはない。だから気に入ったアルバムはどんどんと聴くべし、気に入らなかったのはさっさと忘れるべし。そんな感覚で全然OKなのもロックでよし。

 Radioheadの1997年の傑作と名高い「OK Computer」。迂闊なこと書けないくらいには名盤だし、しかもカルト的人気が高いので、ちょこっと触った程度の人間がこのアルバムを上げていくってのはね、なかなか容易じゃないんですが、まぁ、自分的には対して通ってなくて、ましてやリアルタイム時はこういうの嫌いだったから全然通らなかったし、後追いです、こんな新しいのでも。色々聴いて慣れてきたから聴けるアルバムでもあるのかな、Radioheadって見てくれがちょいとヤバい感じでしょ?なのでなんか病的で取っ付けないんだよ。そういうイメージもあるんで苦手な部類だった。音も含めて。

 それでもリマスターアルバムがリリースされたり、あちこちでRadioheadなら「OK Computer」だ、的なのも多かったし、そうか…って何度か試みていたんだけど、たしかに凄いアルバムだし、実験精神旺盛なロック作品で、歴史に残るあるアルバムと言えるだろうね。じっくり腰を据えて何度か聴いているとそれが分かってくる。ただ、どこか自分が名盤だなと思うアルバム郡の名盤さとは異なる。作品のレベルとかではなくって明らかな方向性と言うのか、陰鬱でも名盤は多いから良いんだけど、何だろうな。そんな事こだわらないで普通に聴いてりゃいいんだから、そう思うと暗いけど魂から絞り出される歌声の悲壮感がたまらなく素晴らしい。果たしてどういうセンスの持ち主がこういう音楽が作っていけるものなのか…って不思議に思うくらい斬新な作風とも言える。何度か聴いてるとホント、深みがあってまた聴きたくなる…が、暗いからちょっと制御しちゃうかな。んでもこの叫びは響く。




Coldplay - X & Y

Coldplay - X & Y (2006)
X & Y

 CD屋さんってホント、どこもかしこも無くなってしまってるんだな。DLばかりが主流になると言ってもショップがないってのはやっぱり売れ行きが落ちることになるとは思うんで、やっぱりAppleあたりがデカい店舗を作るなんてことあるんだろうか?そう言ってる自分でもCD屋には全然行ってないんで、やっぱりそうなるんだろう。ただ、たまに行ってみるとそれなりに情報は入ってくるし面白いなって思うんだからやっぱり無いよりもあった方が役に立つ。買いたいものあればなるべく買うようにはしてるけど、そもそも行かなきゃって気になるってのがないからなぁ…。

 Coldplayの3枚目の作品「X & Y」、2006年リリース。U2の再来とまで言われたくらいのフォロワーバンド、という認識だったけど、この3枚目あたりではさすがにそこから脱却しつつあるようで、割りとオリジナリティを出しているように感じる。前はU2そのままだな、なんて思う曲が多かったけど、このアルバム聴いてるとそれよりももっと陰鬱な英国バンドの一つというような感触がする。デヴィッド・ボウイの後期なんかもこんな印象だったなぁ…。英国のネオプログレにも通じる世界観でもあるし、割とその辺近い感覚なのかもしれないね。面白いのはそれでものすごく数多くのリスナーがいるってことで、この陰鬱さでポップメジャーバンドなんだよな、不思議なことに。しかもスタジアムクラスのライブをやるくらいなんだから驚く。美しさが人を引きつけるのかな。

 聴いていると確かに聴きやすく美しい。引っ掛かるトコロなんてほとんどなくって、アルバム全体がサラッと流れていく…、ビートルズ的なのもあったりするけど、それでも綺麗なモンですよ。U2チックなのもあるけど、それもひとつのスタイルとして入っている程度という印象で、取り立ててどうのっていうんでもない。ただ、その分U2よりも良い曲なのか?ってなるとちょいと疑問ではあるが、だから流れの中の一つなのだろうか。アルバム全体のトーンが美しいんで、そんな些細な事もさほど気にならずに聴ける。どういうふうに進化していくのがこのバンドのスタイルなんだろうな。


Belle and Sebastian - The Boy With the Arab Strap

Belle and Sebastian - The Boy With the Arab Strap (1998)
Boy With the Arab Strap

 あまりガツンガツンとしたのを聴くのも辛いなぁって時もあってさ、かと言って思いの聴くのも何だしって時にセレクトされる音楽ってのはたいてい自分では決まっている。アコースティック系やほんわか系、まぁ、軽いジャズ・ロック系…ってかカンタベリー的なのとかね。ただカンタベリーだとそこまでリラックス出来ないからやっぱアコースティック系かなぁ…。トラッド系が多いんだけど、ちょいとここのトコロの流れからして久しぶりにあったなぁってのを探してみて発掘してきたこいつら。

 Belle and Sebastianの1998年リリースの三枚目のアルバム「The Boy With the Arab Strap」。コレでブレイクし始めたんじゃなかったかな、それなりに売れたらしい。自分的にはこの前後くらいでベルセバってのを知ったと思うが、こういうネオアコというかジャンルを知らなかったんで、グラスゴー出身だしトラッド系統からのアコースティック路線のバンドなのかな、なんて思っててね、もっと土着的なのかろ思ってたからさ、ネオアコポップスからのバンドというのは思わなかった。それだったら聴かなかっただろうから、まぁ、良い誤解だったのかもしれない。ほんわかとしたサウンドと歌声とメロディでほのぼのと静かに聴ける、やっぱりアコースティック系統だから聞きやすいし、それでいてしっかりとエレクトリックも入ってて独特の切なさを持ったスタイルはなかなか個性的。実際どういうバンドなのかは全然知らなくて、ベルとセバスチャンってのがいるんだろう、っていう誤解をしているくらいな話なんだが、それでもアート的にもオシャレだし音もチープだけど親しみの持てる作品だし、結構一時期ハマったな。

 こういうスタイルのバンドってそれなりにいるのだろうけど、全然聴かない。たまたま耳にして気になったメロディだったんだろうな、これ。女性ボーカルモノってのも良かったのはあるけど、単にネオアコ系とも言えないし、どこかSuzanne Vega的な風味もあったりするし、Valvets的なのもあったり…、チープなだけか。んでもメロディ綺麗だし、手軽に構えること無く聞けちゃう作品、ってかバンドでよろしいです。






Muse - The 2nd Law

Muse - The 2nd Law (2012)
The 2nd Law

 80年代にU2が出てきた時は普通にロックバンドが出てきただけで、ちょいと風変わりな音、すなわちアイルランドの音なんだろうな、って程度でそんなにビッグネームになるとかなんてあまり思われなかったはずだ。幾つかのインパクトを放つ曲が売れてイメージが定着したけど所詮それだけ。90年代に入る頃には時代の波へと迎合されつつあり、バンドとしてのインパクトは別の方向へと進んでいった。それでもこの頃のU2をも含めて影響を受けたバンドが出てきたというのは面白い。フォロワーバンドとして幾つかのバンドがビッグネームになっている今、そもそものセンスがあった中でのスタイルがU2っていうトコロか。それだけ大きなインパクトを放ったバンドだったんかなぁ…あまりにも個性的過ぎてフォロワーったってそのまんまになっちゃうんじゃないか?なんて思ったけどね、ところがそうもならずにしっかりと個性を発揮してデカくなったバンドも多い。

 Museの2012年作品「The 2nd Law」。既にこれまでのアルバムも売れていてスタジアムバンドへと歩みを進めていた中でのアルバムで、相当に期待されていた時期、前作「The Resistance」との比較論ではイマイチ感も言われるけど、どうしてどうして、結構な名盤だし多彩な楽曲が収録されていて、マシューの才能の幅広さを感じさせるアルバム。U2フォロワーとかどっちでも良くってさ、単に深みがあって格好良い、オーケストラも上手く使ってるし、それでも本質的なロックスタイルに変化はない。正に新しい世代によるロックバンド、と言ったトコロだが、聞けば聴く程に深みが出て来るアルバム。これまでの作品からはバラエティに富んだ作品が多いのかな、スリーピースのロックバンドなんて枠は完全に取り去られた感のある広がりのあるアレンジ、ギターだけに偏らないスタイル、もちろんギターも格好良いんで捨てられないけど、見事なまでにロック。更にプログレッシブなスタイルも取り入れているから楽曲に飽きが来ない。

 ものすごい才能持ち主だなぁと毎回思う。曲やアレンジもそうだけどギターも結構新しいスタイルをどんどん取り入れて刺激的なまでの音を作り上げているし、普通にロックバンドとしてのギタリスト的にすごい部分が多い。そういう聴かれ方することも少ないみたいだけど、その辺はプリンスみたいなもんか。こういうのがあってライブ見てたりするとすごいなぁって思うし、ホント、才能溢れるバンドの音という感じなのでね、すごいなぁと聴いてます。




U2 - Songs of Experience

U2 - Songs of Experience (2017)
【早期購入特典あり】ソングス・オブ・エクスペリエンス(初回限定ソフトパック仕様)【特典:ポストカードカレンダー付】

 デジタル時代に於けるライブラリ管理ってのをちゃんと決めてかないと、なんてことを思っている日々、失われたライブラリの再構築はなかなかに難儀だから…、ってのは何があったかが思い出せないからというのが主な原因で、じゃ、そもそも無くても良かったんじゃないか?って話になるのだが、それでもいくつかはあれ?って気づくのでその度に悲しくなるワケで…。まぁ、コレクションなんてのはそういう愛着のほうが強いのだろう。外付けHDDにまとめてコレクションしておく方が害が少ないんだろうなぁ…って思ってて、そっちで構築中。Macの中身が空っぽに近くなってて、今後のあり方ってのも変わっていくだろうなぁ…なんて思う。既にPCはHDDなしでクラウド管理ってのも普通だし、自分もクラウド管理にしてった方が良いのかなぁ…と思いつつもやっぱりテラバイト単位だとイメージ沸かない。

 U2の2017年新作「Songs of Experience」。もう大御所だし、ここ最近の作風からすると大きな音楽的変化が起きているってことも無さそうだから安心して安定のU2サウンドが聴けるんだろうって思ってたけど、案の定いつものU2スタイル。初期の尖りまくったスタイルからは変化しているけど、21世紀に入ってからのU2はこの路線をひたすらに歩み続けている。無理のないロックサウンド、研ぎ澄まされた感は以前ほどではなく、スリリングな側面はそこかしこで聴かれるものの安定したスタイル。ギターやベースやドラムという楽器にフォーカスが当たることもなく、それぞれがきちんと音楽の中に必要だからこそ存在している音で、それは歌にしても同じなのだろう、ボノの相変わらずの説得力のあるボーカルスタイルがアルバムを大きく占めていて、アレンジは新しすぎないけど古くはない正にU2らしい音、この辺はスティーブ・リリーホワイトの手腕にかかっているのだろうか。

 アルバムジャケットはボノとエッジのそれぞれのお子様らしいが、以前にもジャケットに登場していた子と同じなのかな?違うのかな?シンプルな写真なんだけど、ものすごく気になるジャケットで良いよね。誰だろ?とかどんなメッセージが込められてるんだろ?とかこの子達って以前の?とかさ。やっぱり反骨精神の象徴?とかなんかね、色々と。シンプルに訴えてくるところを狙ったかどうかは分からんが勝手にそう思った。もう良い年したおっさん達のバンドなのに今でもこんな素敵な新作をリリースして話題をかっさらっていけるってすごいわ。んでアルバムの音も深みがあってかなりの快作だし、やっぱりU2と唸らされるアルバム。一気に何度も聴くってよりも事あるごとにいつしかライブラリで聞く回数が増えているアルバムってことになりそうだ。




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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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