Geordie - No Good Woman

Geordie - No Good Woman (1978)
No Good Woman

 今やIDやPWなんてのはホントに色々なところのが登録してあって、とてもじゃないか全部覚えていられないからメモったりしているけど、それでも全部あるのか?ってのは結構疑問。今回自分のMacの再構築してから使い始めてみるとこのID,PWの類の多さに手を焼く。でも、それがないと入れないし見るだけでも必要だったりするしさ、なかなかコレが困るワケです。最近のブラウザは全部覚えててくれるから自分でそのIDやPWを意識しなくても入れちゃったりするしね。キャッシュで出てきてくれたりもするんで助かってるけど、その分覚えてない。だから今でも幾つか入れないままのところもあって、どうするかなぁ…とか。やり方色々あるんだろうけど、こまめに管理するかどうかなんだろうな。面倒だ…。

 Geordieの1978年リリースの4枚目のアルバム「No Good Woman」。ご存知今じゃAC/DCのボーカリストとして名を馳せたブライアン・ジョンソンがAC/DC以前に在籍していたバンドの作品で、この時点でブライアン・ジョンソンはアルバムの半分くらいしか参加していないので、AC/DCに入るためにバンドを辞めたんじゃなくてそもそもGeordieを脱退していてプラプラしていたところにAC/DCのオーディションを受けたって事ですな。んで、このアルバム、残りの半分のボーカルとブライアン・ジョンソンの歌との差が激しくてそりゃバンドも解体するだろうよって思うくらいにはブライアン・ジョンソンのパワーが強烈なバンド。曲は大した事のないロックで、ブルース色があるワケでもないし、R&R的でもないし、70年代のロック的な音で何かセンセーションを巻き起こすようなものでもないから、普通だったんだろう。そういうバンド多かったけど。

 ブライアン・ジョンソンが関わった曲は骨のあるロックに仕上がってるし、そうじゃないのはどっちつかずな半端な作風が多く、如何にバンドが彼に依存していたかってのが分かる。それでもアルバム4枚、この後5枚目も出してるから大したもんだが。それにしてもAC/DCであんな歌が歌えるなんて思えないんだよね、この辺の音聴いてると。オーディションしてAC/DCを歌ったからこそ採用されたんだろうけど、この頃の歌声だけじゃ判断できないもん。結果的には吉と出たから良かったんだが、よく冒険したもんだと思う。



Queen - The News of The World 40th Anniversary Edition

Queen - The News of The World 40th Anniversary Edition
世界に捧ぐ(40周年記念スーパー・デラックス・エディション)(完全生産限定盤)(DVD付)

 今回の様々な反省点…コンテンツのバックアップは手作業でしっかりと確認しながら別のHDDに入れていきましょうってことだ。大体がもう必要なファイルって音楽と映像、写真くらいしかないしさ。メールとかもうどっちでも良いし、iPhoneでアドレス帳は管理されているんだろうし、だからCloudって上手く使えば実に有用ではあるってのは分かる。しかし、自分みたいなコンテンツのボリュームになるとCloud管理なんてのはもう非現実的でさ、テラバイト単位でのCloudストレージってもそうそう安くもないし、そもそも別のHDDにちゃんとあれば良いじゃないか、って思うわけです。今回はなぁ…、失敗。また集められるモノなら別に良いんだけど、もう見つからなそうなのも多いし、気づかなかったことにしたい。

 Queenの「The News of The World 40th Anniversary Edition」が40周年記念ってことでたっぷりのボリュームでリリースされている。とは言っても気になるのはアウトテイクス系くらいかなぁ、ってことでそいつを狙いに聴いてみる。オフィシャルでこうやって出てくるアウトテイクス系ってのはそれでもやっぱり聴ける範囲ないのアウトテイクスしか出てこないからやっぱり最終一歩前あたりのきれいなのなんだよな。生々しいアウトテイクスや制作過程のデモなんてのももっと出てくると面白いんだけどね。どうしたってオルタネイトテイクレベルになっちゃうのは致し方ないか。本作のボーナストラックディスクにしてもきちんとアルバムの曲順に習っての別バージョン集になってて、それはそれで聴き応えもあるし、新鮮な発掘でもあるので十分に楽しめたのは間違いない。ただ、何度も味わえるって代物じゃないのがこの手のボーナスの悩ましいところ、それでもやっぱ聴きたいという欲求があるから商売が成り立つんだが。

 冒頭から如何にもなアウトテイクス感満載でフレディの自然な話し声でスタートする「We Will Rock You」、聴いてると対して変わらないじゃないかって思うけどギターが入ると別物、ってか一本だからこうなるのか?まぁ、それでも新鮮は新鮮、次の「We Are The Champion」はもう完成版に近いから歌い回しとかちょいと違うか、くらいでピアノなんかもそりゃ違うけど、やっぱり良く出来てるレベル。んで「Sheer Heart Attack」は歌なしバージョン、ラフミックス、ね。自分で思い切り歌って被せてwith Queenで楽しみましょう(笑)。「Spread Your Wing」あたりもほぼそのままだけど別物だから微妙に楽しめる。フレディが気持ちよく歌ってるもんなぁ…とかね。「Get Down Make Love」は正に初期バージョン、って感じでこれからどんどん進化したんだなぁってのが分かる。多分これでも完成形に近いバージョンだったんだろうね。練回してアレだったのか、ってのはあるけど、クリエイトな視点で見ればユニークな制作過程。

 などなどオリジナルアルバムを再度じっくり聴いてからの楽しみ方が一番だろうね。自分も終盤はちょいと忘れかけててそんなに違うっけ?って聴き直しながらの楽しみだったし。それにしてもフレディの声がホント素晴らしい。このあたりでこんなに艷やかな歌声だったっけ?ってくらいにそっちの味わいを楽しんでしまった。やっぱりQueenは面白い。




Liam Gallagher - As You Were

Liam Gallagher - As You Were (2017)
AS YOU WERE [CD]

 Mac自体は軽くなり快適なのだが、バックアップからのアプリケーションの復帰もこれまたなかなか面倒で、結局あちこちから持ってきて再インストールしている。こういう機会だから使い慣れたソフトなんかも変えてしまって新しいものに挑戦するってのもあるしね、いくつかそういうチャレンジをしてみたのだ。ところが、やっぱりもう何十年も使ってきてそのソフトに落ち着いていたってのは使いやすかったり機能がしっかりしてたりと自分的にはマッチしていたんだな、だから新しいのだと結構物足りなかったりやりたいことがイマイチ出来なかったりと実験してみたけど力不足、結局これまでのソフトに戻るのだった。それでもAdobe系はバックアップから戻したりするのも大変で、色々と難儀だった。バージョンアップとか色々やろうとしたから余計にだけど、フリーソフト系のユーティリティなんかも含めて相当数のソフトを何かと使っててさ、結構たくさんやり直さないといけなくて、そこまであると思わなかった。そんなことしててひたすら時間を費やしてしまったここのところ、嫌いじゃないから良いんだけど面倒は面倒だ(笑)。

 Liam Gallagherのソロ名義でのアルバム「As You Were」…、何とかってバンドやってたんじゃなかったっけ?それとは別にソロアルバムのリリースなのだろうか、どっちにしてもリアム・ギャラガーかOasisの名前で売るのがメインだろうから構わないのだが、兄ちゃんのアルバムよりはちょいとこちらの弟の方が先にリリースしていたんだが、さほど聴く必要性を感じなかったんでしばし放置してた。せっかくなので兄弟比較的に聴いてみるかね、ってことで手を出してみたら案外こっちの方がスタンダードに良かったりして、その実リアムって結構Oasisに貢献してた?みたいなとこある。もちろんOasisのボーカルだから曲調があんな感じで普通に歌われたらOasisじゃないか、って喜ばれそうなのは当たり前なんだが、そこがメロディメイカーの兄ちゃんがいないところ、ああいうメロディにはならないというところで逆にロック的ではある。

 そもそもリアム・ギャラガーだって結構な才能の持ち主だし、だからこういうソロアルバムでもロックよりな作品が出来上がってくるワケで、兄ちゃんが天才的過ぎただけって話。普通からしたらこれまでのアルバムからしても非凡な才能の持ち主ってのは知られていることだろう。そしてこのアルバムでは自身のスタンスに立ち返ってのシンプルさを出しているからか、ロック寄りな感じで意外や意外、兄ちゃんのアルバムとは好対照な作品が出来上がっている。新しさはちょいと見当たらないけど、その分ファンを裏切らない作品、かな。






Noel Gallagher's High Flying Birds - Who Built the Moon?

Noel Gallagher's High Flying Birds - Who Built the Moon? (2017)
Who Built the Moon?

 100GBを超えるレベルでのiTUnesの楽曲バックアップはどうもすべてが上手くできないのか?Time Machine機能でまるごとバックアップできたと思っててそのままHDDきれいに消してOS再インストール後にアルバムとかを戻そうとしたら中身が空っぽのままとかそもそも無い、とかやり直しててもインデックス上はあるけどファイルがいないとか実に様々なバックアップ漏れがあって、かなりのコレクションが喪失したようだ。元々あり過ぎたから何が無くなったのかってのがいまいち把握できてなくて、それなら無くても良いんじゃないか?なんて思ったりもするけど、結構なロス率な気がする。思い切ってコレクションを真っさらにして集め直すという大胆な試みをしても良いのかも、なんて気もするがそこまではなかなか踏み切れず、補正をいくつかかけながらのライブラリ閲覧中…。

 Oasisが解散してからどれくらい経過するのだろうか、勝手気ままにやってるご兄弟さんのようだが期を同じくしてそれぞれがアルバムをリリースしている。本日はメインソングライターの兄貴、Noel Gallagher's High Flying Birdsの作品「Who Built the Moon?」だ。Oasisでのソングライターぶりから流れてきたファーストソロの方はまだまだあのOasisぶりが健在だな、なんて聴いてた記憶があるがそこから何年かしたこの作品。ジャケットからしてもちょいと不思議感はあったけど、音を聴いてみて結構驚いた。Oasis節は鳴りを潜めて、なんだろうな、サイケ風味でもあるしエスニック風味でもあるしアフリカンでもあるしエレクトリック系なのもあるが、60年代後期のごっちゃごちゃな世界観をモチーフに近代のエレクトリック感を持ち込んだとでも言うべきか、本人のギターはほぼフォーカスされず、カラフルにキャッチーな作風に仕上がってて、これをどう聴くか、ちょいと悩ましい。センスはさすがなので聞きやすい仕上がりになってるし、小洒落たところで流れてたらすごくカッコよい雰囲気に聞こえるサウンドだし、多分、そういうセンスに敏感な人なら、誰これ?って気にして買うんだろうなぁというサウンド。

 あぁ、90年代のWAVEで流れてて良さそうな感じで、どこかシューゲイザー?あの雰囲気もあるなぁ…んでももっとカラフルで賑やかなのもあるし、うん、さすがの兄ちゃん、斬新なスタイルをまだまだ目指して進んでいったってのが見事。メロディラインはお墨付きだからサウンドが古くならないようにこういう仕上げなんだろうけど、それでも最先端にあってハイセンスなアルバムを聞かせてくれる。何かと流しててもハマっていけるような音なんだろうな、これ。やっぱり才能溢れてる人は違う。それをまざまざと実感したアルバム。






Muddy Waters - The London Muddy Waters Sessions

Muddy Waters - The London Muddy Waters Sessions (1972)
ザ・ロンドン・マディ・ウォーターズ・セッションズ

先日からMacの調子がおかしいなぁってことで面倒だけど真面目にチューンナップしとかないとガタガタでダメだ…って思って意を決してバックアップしてクリーンインストールからアレコレしている。ところが思いの外時間がかかっていて音楽聴くどころじゃなくって、もちろんブログネタも仕入れてなくって時間が無さ過ぎる。それよりもTimeMchineでのバックアップが全部なんでもかんでも取れているんじゃないってことが致命的だった。貴重なコレクションの一部が消失していてそれもショック。この辺の手直しとか修復、ライブラリ探しとか色々あるし、そもそもMacの環境がまだ整ってない。それでもクリーンインストールのおかげで動きが軽くなったのは助かってはいるが。

 そのライブラリ漁りなんかでこんなのあったな…って目に付いたのがこの「The London Muddy Waters Sessions」。1971年のセッションで、例のハウリン・ウルフとクラプトン達との続きモノで二匹目のドジョウ狙いだったようだが、あんまり話題にもならずに地味にリリースされているだけという評価に落ち着いているのはこれまた不思議なものだ。自分的にもそういえば何度も聴いたこともなく、あったな、っていう感じでしかないんだから中身が話題ほど面白くなかったんだろう。メンツだけで言えばマディ・ウォーターズにロリー・ギャラガー、ミッチ・ミッチェルってだけで飛びつくのだが、スローブルースに御大が筆頭となってのスタイルともなればロックフィールドでの暴れっぷりは全く出せないミッチ・ミッチェルのドラミングなんぞは聴けるはずもなく、またロリー・ギャラガーにしても極々一部のシーンで弾きまくりが出てくるものの、基本的にはスローブルースのバッキングに徹していて、御大への気遣いとも言える程度にしか前に出て来ていない。そりゃ面白くないですな。オーソドックスなブルースチューンばかりがマディ・ウォーターズの歌声で繰り広げられているんだけどさ、それ自体はいつもの事だからゲスト陣営のロックエッセンスがどんだけ入るか?ってのがキモだったんだがなぁ…、そこまで気づいていなかったか。

 そんなことで可もなく不可もなく、至ってスタンダードにエレクトリック・ブルースを皆でプレイしていますというだけのライブアルバムに仕上がってしまった…ライブなのか?ライブみたいなもんか。もっと捻って考えて作ればこうはならなかったろうにもったいない。これはハウリン・ウルフとクラプトン達が参加した「ザ・ロンドン・ハウリン・ウルフ・セッションズ」でも同じことは言えるんだけどね、やっぱり御大への遠慮が出ちゃってて面白みに欠けた。その辺はブルームフィールドやバターフィールドが一緒にやった「Fathers & Sons」が一番化学反応を示していて頼もしい。自分的にはこの辺のセッションものでは「Fathers & Sons」が一番好きですな。


AC/DC - AC/DC Live: Collector's Edition

AC/DC - AC/DC Live: Collector's Edition
AC/DC Live: Collector's Edition

 ロックの巨匠達はこれからもこの世を去っていくのだろう。既に取り立てて自分にとって悲しみの情が起きるとかはないので、話題のひとつでしかないのだが、そうしてロックも終えていくのだろうなぁという感じ。先日もとあるロックバーに置くことが合ったのだが圧倒的にAC/DCが多くてね、あぁ、そうか、ってなるんだけど、そういう時の良いのはまとめてAC/DCならAC/DCを聴いている時間があるってことだ。普段それだけを聴いてるってこともないのでそういう機会にまとめて聴いてやっぱりああだこうだって話を酒を飲みながらするってのは、それが弔いなんだろう。悪くない。

 AC/DCの1991年ツアーからの抜粋ライブアルバム「AC/DC Live: Collector's Edition」。もちろんマルコム・ヤングも現役時代だし、70年代に人気を博したバンドがここに来て91年にはかなりの大御所に近くなっての再人気ぶりを疲労していた時期、言うならばブライアン・ジョンソン時代の全盛期なのかもなぁ…、って頃のライブなので、当時の評判と今の評判では大きく異なっていて、明らかに今だと評価が高い。確かにじっくり聴いててもAC/DCの良い所、ライブバンドのカッコ良さがちゃんと記録されててスゲェなぁ〜ってのが伝わってくる。スタジオアルバムだとどうしてもこのヌケ感は埋もれてしまうんだけど、ライブ盤だからもう突き抜けてて凄い。先日はロックバーでこの辺を結構な音量で流してくれてたのでギターの音の良さとか凄く伝わってきて良かった。どう聴いてもメタルじゃないし(笑)、明らかにハードロックからブギバンドでしかない。しっかしこのSGギターのキレの良さは素晴らしい。こういう音が出るのは確かにSGくらいなのかもしれない。ストラトでもレスポールでも出せないからなぁ…。

 んでもって入ってる曲も前時代を網羅していて、このツアーでの新作中心だったかもしれないけどしっかりと過去作品も入ってるしね、暗めのロックバンドの印象からはガラリと変わっての90年代のヌケ感。この辺りで日本に来てライブやってたらもっと人気あっただろうけど、なかなか来なかったバンドでもあるか。自分も割と後になってからAC/DCって色々聴くようになったもんな。最近の方がよく聴くかもしれん。アンガス・ヤングのイメージが圧倒的でマルコム・ヤングはどうしても地味な印象だけどどうしてどうして兄弟同じようにブギしたギターを弾いているのもこれ事実。そんな素晴らしきライブに乾杯!


The Corrs - Jupiter Calling

The Corrs - Jupiter Calling (2017)
ジュピター・コーリング

 ヨーロッパの寒さも久しく経験してないけど、温度ほどの寒さでもなくって案外生きていけるモンだななんて思った記憶があるが、今そう思えるかどうかは分からんな。日本もかなり寒くなってきて、その寒さの比はヨーロッパのそれとはちょいと質が異なるが、それだからこそ似合う音楽もまたあったりする。同じようにヨーロッパならヨーロッパの寒さに似合う音楽もあるワケで、特にアイルランドって所はそういうのが一番似合うと言う国だ。寒さと心の熱さ、それを音楽として表現してお国柄なサウンドにしているあたり。うん、アイルランドはいつも魅惑的です。

 The Corrsが新作「Jupiter Calling」をリリースした。女性三人が主役だから結婚出産子育てという過程を経る10年くらいの間は活動が思い切り出来ないまま、一方では生活感の変化による新たな作風みたいなクリエイティブ面も促進されるのだが、ゆったりとした活動で動き始めている。2015年に久々の作品「White Light」をリリースしているが、ちょいと定まらない感の漂うままにリリースされていて、自分もあんまり聴く機会が多くはない作品だ。悪くないんだけどね。んで、今回の「Jupiter Calling」はどうかな、と。ジャケットからするにもう思い切りリラックスしたほのぼの感漂う写真で、それぞれのスタイルも表現されているし、背景の家ばもしかしたら自分たちの家の壁なんじゃないのか?ってくらいに故郷感が漂っててね、活動停止前にリリースしていた「」の作風に近いのかなと思ったらドンピシャでした。正にあのままのアイルランド風景を思い起こすような作風とアレンジに仕上がっていて以前のようなポップシーンを賑わすようなアレンジは施されていない。うん、これで良いんだよね。実にリラックスしたコアーズのメロディラインでのトラッド感溢れる作品に仕上がってる。ロック感なんかはまるでないのでその意味では別の世界にあるバンドかもしれない。

 アイリッシュトラッドという世界の入ってきたのかな、もともとそれを武器にはしていたけど、それは今回の作品でも同じで、ここぞと言う時にはシャロンの必殺のアイリッシュ旋律のバイオリンが炸裂する。そもそものメロディ感がアイリッシュ的というワケでもないんだけど、馴染むんだろうなぁ…、実にコアーズらしいメロディが続くんだよ。多分アイルラインドではかなりの大御所になっているんじゃないだろうか。いつどこで聴いてもしっとりと聴ける作品で、大人の味わいと普段とは異なる世界をちょいと味わえる聴きやすい作品、バカ売れするってんじゃないけど多分愛される作品。こういう路線になっていくんだろうなぁ…、どこかで思い切りケルトに振った作品なんかも作ってほしいな。




Marcela Bovio - Unprecedented

Marcela Bovio - Unprecedented (2016)
Unprecedented

 そういえば、と気になったので調べてみるとなるほど、ちゃんと活動していたんだ、良かった…とばかりに遅まきながら気づいた次第。うん、マルセラ・ボヴィオ嬢のお話♪ Stream of Passionというバンドでんおフロントボーカルとバイオリンを担っていた女性なんだけどね、Stream of Passionも好きなバンドだったんで解散しますって話までは知ってて、それからどうするのかな、とは思っていたものの、さりとて彼女の情報が日本語でのニュースサイトを駆け巡ることもなく、全然抜けていたんだけど、ここ一連の新作リリース漁りの中で、ふと思い出して調べてみたら2016年にソロ名義でのアルバムをリリースしていた。嬉しいねぇ…、全く日本じゃ取り上げてくれないから分からないし、まぁ、取り上げた所でどんだけのニュース価値があるか不明だが、こういうのも現地ではどうなんだろ?そういえばこの人、現地ってどこなんだろ?メキシコ人ってのは知ってるけど…って調べてみると何と驚くことにStream of Passionのベーシストさんと結婚してたんですね。んで、今はオランダ在住とか…、ってことはオランダが地元になるのか。

 Marcela Bovio嬢のソロ作「Unprecedented」、2016年リリース作品。アルバムジャケットから想像出来るようにしっとりとした大人な音です。まぁ、簡単に書くとバイオリンと歌だけ、と言っても良いくらいの風変わりな作品。こういうのが成り立つんだなぁ…ってくらいに他ではあまり聴いたことのない感覚のアルバムで、ホントに歌とヴァイオリンをひたすら聴かせるためだけのアルバムというところか。それでもあの声量と歌唱力は健在なのでものすごく生々しく響いていくる。静かめなアルバムだからと言って静かに歌っている訳じゃなくで、思い切り教会音楽的に歌い上げているからStream of Passionで聴けたあの独特の歌声がそのまま聴けて嬉しかった。あぁ、この歌声だ…って感じでね。思い切り歌った時の高音部の何とも言えないトーンに化ける瞬間の歌声が好き。それを惜しげもなく当然ながら披露して、しかもここまではっきりと聴かせてくれるのは良いね。音楽的な路線では多分どこで行けるんだろうと思うから、後はシーンによって活躍するんだろう。

 色々とゲスト参加してたりするみたいだけど、とても追い切れないなぁ…、アルバム単位でなんかやってくれると嬉しい。バンドだったら最高だけど、多分もうソロ名義での活躍でやっていくんだろうか。Mayanというバンドに参加していくような事も書かれているんで、そっちを追えば良いのか?歌声は聴けるにしてもそもそものそのバンドの音がどうなんだろ?ってトコから入らないといけないからな、なかなか色々とハードルがあるもんだ。それでも彼女の歌声はそれだけ魅力ある、と思いたい。




Delain - A Decade Of Delain -Live At Paradiso

Delain - A Decade Of Delain -Live At Paradiso
ディレイン『ア・ディケイド・オブ・ディレイン~ライヴ・アット・パラディソ』【2枚組CD(日本語解説書封入)】

 洋楽モノを聴いていて難しいな、って思うのはそのバンドの地元での人気具合とかレジェンド具合とか立ち位置とか、そういうのが分かんないんだよね。日本で情報を知って聴いているだけだと日本での人気がどうのってのはなんとなく分かるんだけど、それもさ、アイドル的なポップシンガーならまだヒットチャートとかで分からなくもないんだが、ロックバンドになってくるとヒットチャートには出てこないし、そのバンドがどういう評価されているのかはよく分からない。アメリカだと多少は分かるんだけど、英国くらいまでかな…、ヨーロッパになるともう全然分からなくてさ。ライブ映像での会場のデカさとかイベントでの順番による立ち位置の確認くらいだろうか、どんだけレビューで良さげに書かれていても実際は?ってのあるし。その意味では実に分からないのがこのDelain。

 ライブアルバム「A Decade Of Delain -Live At Paradiso」をリリースしたのだが、地元オランダのアムステルダムの老舗パラディソでのライブからだった。もちろん超満員なので人気面ではこのハコレベルはクリアしているんだろうし、パラディソで演るってのは由緒ある会場だからなのかこの規模感なのかが分からない…。ゲスト陣営の豊富さは昔からなのだが、その意味からすると大御所バンドとの交流は深いし、それに恥じないポジションにあるのだろうか。一般的な人気からしてもレビューではヒットを多数放ち、みたいなのもあって、そうなのか、なんて思うのだが、オランダでは実際どれくらいのバンドになっているのだろう?どう見てもそんなに箔のあるあるバンドには思えないのだが…、そんなことないのかな。

 それはともかくながら、このライブ、相当の気合が入っているのは当然としてこれまでの集大成、バンドメンバーもどんどんと変わっていくDelainというバンド、その分ステージでのバンドとしてのスタイルは安定しない。スカーレット姫の歌声と鍵盤のマタイン君のセンスだけで成り立っているとも言えるバンドだから、そのままステージに出てしまっている感じ。ゲスト陣営のアリッサやマルコなんかはアクセント的には迫力ありすぎてステージで明らかにスカーレット姫よりも存在感出しちゃってるし、それでも随分貫禄付いてきたかな。やっぱりバンドとしての一体感的なトコがなぁ…、メンバーの名前すら気にならないっつう(笑)。それにしても曲が良い。歌も良い。だから映像で見るよりも音聴いてる方が自分的には良いという珍しいバンド。






Iron Maiden - The Book of Souls Live Chapter

Iron Maiden - The Book of Souls Live Chapter
魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~ライヴ(通常盤)

 新作ラッシュに乗って色々と聴いて入るんだけど、ホントに新しい音とか新しいスタイルとかイノベーション的なバンドに出会っているかと言うとそうでもなく、やっぱり昔から知ってるとかちょっと教えてもらったバンドばかりなので、衝撃的な刺激ってのは多くはない。もっともとその中でもこりゃ面白いモンに出会った、ってのもあるんで確率の話だけなのだろうが。難しいのはスゲェってのがあって、それを何度も何度も聴くっていうアルバムにしていくと言うか、そうなっていくかどうか、ってトコで、凄くても何回も聴くモンじゃないな、ってのも多くてね、そりゃ好みってのが絡むワケだ。音楽の嗜好ってのはホント色々な要素が絡み合うもんです。

 Iron Maidenのアルバム「The Book of Souls」に伴ったワールドツアーが行われていて、そこからの抜粋ライブアルバムが「The Book of Souls Live Chapter」としてリリースされた。どこかのライブの完全収録盤じゃなくってあちこちのライブ会場で録音したソースを厳選抜粋したライブアルバムなのでかなり手が込んでいる、ってか作る側としては結構大変なパターンではある。昔はそういうライブアルバムばかりだったけど、いつしかその公演丸ごと収録的な方がウケてって…ってか、作りてのコストの問題なのかな、そういうライブアルバムが増えてきている中でのこの各公演からのセレクトライブアルバムだ。音像整えたり一連の流れに違和感をなくしたりと結構作業量は多いだろうなぁ…、どこの公演を入れるなんてのももちろん悩みのタネだったろうし。それをわざわざ作り上げてきた所に意気込みを感じる。アイアン・メイデンのライブアルバムは幾つもリリースされているけど、久々のリリースなんだよね、実は。MAIDEN ENGLAND '88はあったけど、新作のライブツアーからのアルバムなんてのは久々なシロモノ。

 とは言っても結局昔の馴染みのある曲がまた聴けるというパターンになっていて、年齢を感じさせるのはしょうがないながら、今のメイデンを記録したライブアルバムで、過去作品と比較しちゃいかん。んでもライブそのものは凄い。ホントに世界各国でのライブから収録してあって、我が日本の両国国技館でのライブも入っている。やっぱリオとか南米のは凄いなぁと思うけどね。しかしこの音像、古臭いライブアルバム感あるなぁ…、音が整ってないと言うか、きれいな音じゃないんだよ。それが良いんだが、ライブ感溢れる音で聴けるから実体験している感は強い。安定の演奏に勢いもパワーもあるライブの臨場感、馴染みのある楽曲、今これを聴く必要があるかと言われるとそれはあまり必要ないんだろうけど、今のアイアン・メイデンを味わうには良いライブアルバム。どうせ他に聴くものも多くないんだから良いじゃないか、ってとこですかね。それにしても観客の歓声が凄い…。


Doll$Boxx - high $pec

Doll$Boxx - high $pec (2017)
high $pec【初回限定盤】(CD+DVD)

 日本のバンドはさほど聴くことがないんだけど、もちろん幾つかの王道バンドだったり何故か好きなバンドってのももちろんある。かと言って追いかけるほどに見たり聴いたりするか、ってぇとそうでもない。Babymetalくらいか(笑)。昔のバンドなんかもそこまで熱入れてってのはあんまりなかったな。洋楽志向っていうのでそのままいたからね、日本のバンドも凄いのたくさんあるし、見ればそりゃカッコ良いんだけど身近すぎるのかな、夢を見させてくれない、ってのか…。ま、単に聞く機会が少なかったってことにしとこう。

 DOLL$BOXXの二枚目のアルバム「high $pec【初回限定盤】(CD+DVD)」。縁あって辿り着いているバンドのひとつなんだけどね、5年ぶり2枚目のミニアルバムリリースってんでちょいと驚いた。二枚目出す気配なんて全然なかったし、どうにも全盛期過ぎた感があってトーンダウンしてるのもあったからどうなんだろ?って思ってたけど、勢いあるのと歌のパワーを期待して聴いてみた。演奏陣営はもちろん鉄壁のガチャリック・スピンなワケだから圧倒的、どころか圧巻。日本のロック界で男女入れてここまでの演奏出来るのってそうそういないんじゃね?ってくらいのハジけ具合とハチャメチャさは健在で、これで全員女子。そこにあの歌が入るワケだからそりゃ強力でしょ。それぞれではイマイチな所がこうして合体すると生き生きとしてくるんだからバンドのケミストリーは面白い。ソングライターはやっぱりガチャピンのはなちゃんなんだろうな。センス良いです。ハチャメチャ感とポップ感、そこにデス声の使い方、ごちゃまぜなロック感は時代の最先端とも言えるか、実に様々なアプローチが試されているんだが、それでもトータル的にDollsBoxx的な音に仕上げている。ガチャピンでもFUkiでもない音。そこは凄いよなぁ…。

 んで楽曲郡なんだが、ちょいと聴きは割と取っ付けないっつうかフックが足りないっつうか、何だろ?感がある。何回か聴くとそれは薄らいでくるんだが、これはもう年齢かな、若さ溢れるパワーで押し切る的な部分が前作に比べると明らかに劣化していて、そのスタイルのままでやるとなるとちょいち厳しいか、って思う。音楽的なスタイルは面白いから難しい所だから、リスナーが聞く耳や期待感を変えていくしかないかも。バンド側はそのままでしかないし…、曲の骨格はユニークなスタイルなんで、変わってほしくもないし、難しい。ま、そんな事考えずにこのスタイルでハチャメチャに楽しめるトコが面白いんでね、たまには思い出して活動してほしいもんだ。




Lunatic Soul - Fractured

Lunatic Soul - Fractured (2017)
Fractured

 冬に入った、という実感が乏しい。まだ秋になったばかりだ、くらいに思ってるんで、大いに色々と噛み合わないことがあって早く冬を納得しろ、ってな事がある。着るものにしても部屋の中にしても寝るにしても出かけるにしても中途半端な状態のまま…、しかし思い切り冬支度ってまだ早いんでしょ。今冬支度しちゃったら4ヶ月半くらい冬支度のままになっちゃう。別に良いけど、冬が長いなぁと感じてしまうのがイヤなのかな。秋って短いじゃない?…っても寒いのは寒いからしょうがないけどさ。

 Lunatic Soulの新作「Fractured」。Lunatic Soul=Riversideのフロントマンのソロプロジェクト、ってことでRiversideの音よりはちょいと歪み具合が少なくて重さもやや取れていたのがこれまでのLunatic Soulの作風だった感じなのだが、もちろん本作でもその傾向はキープしつつも、これはもう明らかに当たり前だけどRiversideとほぼ同じ感触のサウンドに仕上がっている。そもそもワンマンでも出来ちゃうくらいの才能の持ち主なので、ソロプロジェクトってったってRiversideの音色そのままだ。曲構成から展開、スリリングな味わいから歌、効果音まで含めてどこまで行ってもRiversideに通じる。アグレッシブさ=バンドの持つパワーだけはRiversideに追い付いていないというのはあるが、他はもうそのまま。こんな作品出しちゃってメンバーはどう思うんだろうな?自分たちは単なる楽器演奏なお仕事しているだけか?って思わないだろうか。いや、あまりにも突出した才能を認識しているからこれくらい出来ちゃうのは当たり前だな、って事か…。

 相変わらずの繊細な構築美、コーラスワークからアコースティックさ、ベースの響き具合の心地良さ、どこから取っても見事なポーランド的プログレッシブサウンドだが、あの激しさがないと物足りなさを感じるのはやっぱりRiversideをどっぷりと感じてしまうからか?そりゃそうだろうな。何でこれがRiversideじゃない?って思うくらいだから…、しかしLunatic Soulってのはそういうプロジェクト、実に高品質なサウンドで、多彩な才能を聴けるのはありがたい。多分Lunatic Soulの方が魂削らないでプレイできるんだろうな。Riversideだと人生削ってのプレイが必要だもん。だからリラックス感も漂っているという面白さ。




Paradise Lost - Medusa

Paradise Lost - Medusa (2017)
Medusa

 最近iPhoneでやる事が結構限られてきた。実際は色々な事できるし可能性を追求したらそりゃPCと同じこと以上に出来るんだから限られてきて使い方なんてのは自分の勝手な話なのだが、そういう使い方してないし、じっくりやるものはMacでやっちゃうからiPhoneの小さな画面でやろうとは思わない。入力系もそうだしグラフィックもそう、結局Macでやった方がラクだしね。さて、そうするとiPhoneってのは手軽な情報入手ツールでしかなくて、そこでクリエイティブな事なないから、じゃ、何か?映像だってMacで見るしなぁ…、音はそこらでも聴くけど、それくらいか。ゲームやりゃいいのか(笑)。やらないし…。

 英国の重鎮ゴシックバンドから発展したサウンドで30年も人気を博しているParadise Lost、またも新作「Medusa」をリリースしていたので、特に凄く好きってワケでもないけど、嫌いじゃないししっかりポリシー持ってやってるし、英国的だからなんとなく聴いてしまう。ゴシックメタルっても既にそこからは逸脱していてもっと深く絶望的な世界へと進んでいるから、ま、ゴシックって言えばゴシックだけどもっと未来の無い感じ。それを探求しているかのような作品がここの所続いているので、原点回帰とも言われているけど、そもそもそういう方向性だったからしっかりと地に足つけて自分たち風なサウンドを追求しているのだろう。全く絶望的な歌い方=グロウル=デス声でひたすらに曲の重さを更に重くしてて、ギターリフの方が歌よりは軽めでは?なんて思えるくらいには重い歌。

 面白いよね、こういう音でもしっかりと荘厳な雰囲気、威厳を保ったスタイルのサウンドが出て来るんだからさすが英国のバンドだ。決してチープな音には流れていかないし、重鎮と呼ばれるだけの威光を保った作品になっている。決してポップで聞きやすくもないし、ヘヴィメタルと呼ぶには激しく乗れるモンでもない。ただただひたすらに吐き捨てるかのように絶望に向かって突き進んでいく作品、よくもまぁこういうスタイルでバンドが納得して進んで行くものだとすら思う。本人達、明るくはないよな、きっと。んで、それを聴いて悪くない、なんて行ってる自分もそうなんだが…。




Ne Obliviscaris - URN

Ne Obliviscaris - URN (2017)
ネイ・オブリヴィスカリス『アーン』【CD(歌詞対訳付/日本語解説書封入)】

 古いロックと新しい音楽ってやっぱり違うよな…ってのを新しいの聴いた時にはよく実感する。良し悪しじゃなくてね、時代の変化に伴うアレンジの進化だったり、曲構成の違いや取り込まれる音楽の多様性など、そのバリエーションは実に多岐に渡るし様々なアイディアが具現化されている。それが面白くもあり刺激的でもあり進化でもあるからこうして色々聴いていられるんだろうしね、面白いよ。

 ちょいとツイッター情報で出てきたバンド名のひとつがこのNe Obliviscaris。前にもバンド名教えてもらって聞いてて結構な衝撃だったんでバンド名も覚えてたし、そっか新しいの出たのかって事で、聴いてみたのが最新作「URN」。もうね、冒頭から衝撃的な曲展開にどこまでもぶっ飛んでて、途中からは無の境地に至ったというか、理解をしないようにした(笑)。オーストラリア出身のバンドでアルバムは3枚目になるのかな、エモーショナルメタルと言われてるらしい。よく分からん。ただ、確かにそういう単語の意味が入っている感じの音ではあるが、もっとプログレッシブな展開もある。何せこの時代にアルバム一枚に6曲、しかもそのウチふたつはPart 1、Part 2って分かれてるだけだからタイトル的には4タイトルになるのか。アルバムを通して一曲なんじゃないかっつうくらいにドラマティック作られているのも特徴的だし、その静と動、しかもバイオリンによる叙情の変化は素晴らしい。普通に聞いたらうるさいだけの音がこの変化によってメタル感なくしてて、プログレッシブ感出て来る感覚。一曲が長いからそこでもドラマティックな展開もあるし…。

 ホント、無茶苦茶なパートではドラムとメロディがまるでチグハグ…ってかこのリズムでその歌い回し?みたいなね、繊細な部分は正にクラシック的な叙情感あって美しい、オーストラリアでこの美しさもなかなか見当たらない。そこから一気にヘヴィなグルーブ感のある音へと急降下している様は聴いている人間をかなり麻痺させる。デス声にしても邪魔ったらしく入ることなく明らかに曲の構成上、展開上あって然るべき位置にあるかのように入ってくる。あ、基本は普通の歌声でコーラスに入ってくる程度ではあるんだけど、そこにソプラノ女性の歌声も重なったりしてきてもうカオス。そもそもカオスなバンドの音なのに、何もかもカオス。美しい…。芸術感覚のある方は多分聴ける。そうじゃないと無理、多分。




Vandenberg's Moonkings - MK II

Vandenberg's Moonkings - MK II (2017)
Mk II

 80年代でも既にクラシックロックの部類に入ってしまうんだろうな。もっとも80年代って言うとそんあんおよりも綺羅びやかなあのポップミュージックの世界を思い出すんだが、ロック的にも後で見直すとそれなりに時代としては重要な時期、と言うかバンドが出てきた頃でもあって、まだロックががんばれた時代だったのかな、とも思うか。当時は70年代すべてだった気がしたからアレだけど、若さゆえの誤解かな。21世紀も暫く経った現在でもクラシック・ロックへの会期は様々なバンドが出てきては消え、しかしまたリスペクトしたのが出てくるという事の繰り返しなので、一定量のニーズはあるんだろうし、それだけしか聴かないってのもいるだろうしな。しかし今のジジイ達が消え去った、例えば20年後くらいになったらやぱり需要は減るんだろうなぁ。

 Vandenberg's Moonkingsの新作「MK II」がリリースされた。バンド名に記されている通りにエイドリアン・ヴァンデンヴァーグが参加している新しいバンドの二枚目のアルバムです、ってことだ。ちなみに何も新しいモノは聴けないので、刺激を求めるならがこれは向かないが、安心感を味わうなら良いのかもしれない。ここまでオーソドックスに古き良き時代のハードロックを快活に聴かせるのか、ってくらいに古臭い音。面白いのはレトロロックをやるぜ、っていう若いバンドとは大きく違ってて普通に本気で真似するワケじゃなくてストレートに作ったらこういう音なんです、みたいな正直さがにじみ出ていて、これしか出来ないんだろうなぁとも思うが、本人達は自分たちのハードロックをそのままやった新作って思ってるハズ。だから圧倒的に本気で古い。狙ってないもん。んで、ヴァンデンバーグだからオランダ人、故にアホみたいに明るく快活って音にはならない、しかし湿った味わいも出てこないという微妙なオランダの気質が見事に出てきていてチグハグな感すら味わえるハードロック、この微妙さが結構良い感触。

 ヴァンデンバーグ以外のメンツは若手を揃えているので、バンドの勢いとしてはかなりアグレッシブで、ジジイたちのロックバンドとはちょいと異なる。だからそこも含めて微妙な味わいが出ていてね、ヴァンデンバーグも弾きまくるギタリストじゃないから地味だし、でも楽曲が凄くカッコ良いってんでもないし、何とも売りのないバンドだなぁ…とその存在感の微妙さもなかなか面白い。そんなアルバムだったかな。




Evanescence - Synthesis

Evanescence - Synthesis (2017)
SYNTHESIS(デラックスエディション)

 ミュージシャンにしても画家にしてもクリエイティブな世界に関わる人は一旦商品として市場にリリースされた自分の分身について、いつでもやり直したい、今ならこうする、もうちょっとこうしたかった、というさらなる高みへの欲求は常に持っていると言われる。自分みたいにそういう気質がない人間はさっさと忘れ去っていたいとか、やっと追わってくれた、とかそういうふうにしか思わないんだけど、そこが本気のアーティストとの差だよなぁ…。バンドでもあのアルバムは時間がもうギリギリで、とか色々理由がある仲でリリースされているものもあって、インタビューなんかでもそういうのを見かける。そういうモンだってのあるけど、じゃ、そういう修復した作品って聴いてみたいな、とも思うんだがそれはなかなか聴けない。ライブアルバムなんかで聴けるくらい。再録なんて贅沢なのはなかなかないし、アーティスト側もそれなら新しい今の姿を作りたいって思うだろうしね、だから現実に昔の曲を作り直しましたみたいなアルバムはそうそう多くはない。

 ところが、Evanescenceというまだまだ若いバンド、ってかAmy Leeなんだけどさ、彼女の思いだけで作られているバンドだから出来たんだろうが、90年代からアルバムは三枚しかリリースされていないのに、自分流儀のアレンジで再録したかったっていうことで作られたこの「Synthesis」というアルバム、なかなかに贅沢な仕上がりだ。全16曲中2曲の新曲以外は過去作品、アレンジだけで言えばほぼピアノとオーケストラ中心のクラシカルな世界への接近によるアレンジ。もともとエイミー・リーって女性はその世界にいた人だから彼女の曲は基本的にはピアノで作られているし、過去作品でもそういう要素はあった、それが本人の中で大きく膨れ上がった事で今の自分がやっておきたい表現方法で作り直したという作品だ。

 んで、これが、凄い。

 エヴァネッセンスのライブでもピアノだけで歌い上げるアレンジに進化している曲も多かったからその延長線上なんだが、エイミー・リーの歌唱力の太さと表現力が余すことなく発揮されていて、さらにそこに深みとツヤが乗ってて、唯一無二な詩世界が出来上がっている。もうメタルとかゴシックとかの世界を明らかにはみ出ているパワーボーカリスト、しかもしっとりとも歌える歌手として存在している。自分的にはやっぱりこの歌声好きなんだよな。賛否両論だと思うけど、こういう歌って彼女以外で聴かないもん。

 新曲2曲は本気でコレがエヴァネッセンスとしての曲だとしているとなると、バンドの方向性はかなりヤバいかも。歪んだギターも無ければエモーションも感じられないアレンジだから、まるで好みじゃない。いや、さっき歌声べた褒めしててコレかよ、って話だけど、そりゃ別物なので(笑)。こういうオーケストラアレンジの作品に入れる新曲だからこういうアレンジにしてるんです、ってんなら話分かるけどね、ま、そのヘンは次があれば次を待つしかないか。それにしても過去作品の出来映えのセンスの高さは凄いな。改めてこうしてじっくり聴いてると駄作がない。アレンジがつまらないとかあるけど、圧倒的にエイミー・リーの歌声による表情の変化で曲の大半が生き生きとしてきている。見事。またアルバム全部聴き直そうって気になった。




Taylor Swift - Reputation

Taylor Swift - Reputation (2017)
REPUTATION [CD]

 11月はなんとなく気になるバンドやアーティストの新作が幾つかリリースされるみたいで、そりゃスゲぜ楽しみだぜ、ってほどのバンドはないんだが、出すんだ、っていう感じに気になるのはあるから楽しみがあって良い。新作の情報を知るってのもだんだんと難しくなってきているのか自分のアンテナ感度の問題なのか、情報網張っててもなかなか気づかない場合もあって、昔からこれは割と悩みどころ。それでも追いつきながら聞けてるからまだ良しなんだと思うが。知らないのも多いのかなぁ…。ハーフモノだと知らないのは多いか。

 今や世界的アイドルに成長したTaylor Swift、久々の新作アルバム登場ってことでリリースされた「Reputation」。もうジャケットからしてアメリカの今をときめくオンナ的なスタンスで子供時代は終わってます、ってな感じで貫禄がついてきたしねぇ、どんだけワガママな女王様になってるんだろうか、とも思うがアメリカってのはそういう成功のチャンスがある国なんだ。カントリー好きな片田舎の女の子がこんだけのスターになっちゃうんだからさ。このブログになんで彼女が登場するんだ?って話ですがね、いや、初期の出だしの頃にフラッと聴いた時は若い女の子がギター弾きながらカントリー歌ってて、それがしかも自分の曲です、ってな話で、こりゃ面白い世界だな、って。んで、作風がポップとカントリーの合いの子で、そこに可愛い女の子の声だったからポップに聞こえるんだよね。こりゃアメリカなら受けるだろうなぁ…と、その後雨後の筍のようにいくつも同じような女の子たちが出てきたけど、ここまでの圧倒的アイドル路線ではなかったからさ、その意味ではテイラー・スウィフトってのは路線を商業主義にしてカネが勝ち取って成功しているアイコンではある。ピュアにやって出てきた女の子達はそこまでにはならないワケだからさ。

 その分一般的なリスナーやいわゆる世間的には露出も多くなってキャッチーでもあって受けた。4枚目あたりからカントリー路線は大幅に鳴りを潜めて最先端ポップサウンドを奏でるアイドルに成り代わり今に至る。今回のアルバムもどうかなぁ…、このジャケットからしてもっとモダンでオシャレになったんだろうなぁ…と想像はしていたけど、案の定。最初期に聞けたピュアなカントリータッチの音はひとつもなく、メロディ的にも明らかに異なりアレンジも最先端の先くらい。故に聴く価値なし、と肩を落としたのだった…。あのピュアなカントリータッチはいつ聴けるんかなぁ…、もっと人生の波乱があってからじゃないと無いんだろうなぁ…、などと淡い夢を追ってみたら見事に敗れ去った一枚。








Gizmodrome - Gizmodrome

Gizmodrome - Gizmodrome (2017)
ギズモドローム『ギズモドローム』

 来日公演が発表されてから話題になったので自分もそんな情報の中で知ったプロジェクトがこのGizmodromeというものだ。メンツが面白くて、ポリスのドラマー、スチュワート・コープランド、ギターはエイドリアン・ブリュー、ベースは何とLevel 42のマーク・キング、そこに一時期PFMで活躍していた鍵盤奏者のヴィットリ・コスマという人物が参加していると言う。元々ヴィットリ・コスマとスチュワート・コープランドのユニットから始まっているって話なので、単純にスチュワート・コープランドのソロアルバム的な試みの発展系なんだろうなぁ。出来上がってきた音を眺めていたらそういうメンツが周囲に上がってきて誘ってみて良い感触だったとか、そんなお話なんだろう、と勝手に想像。

 Gizmodromeの「Gizmodrome」。メンツの来歴からして、どう見ても軽くてポップでキャッチー、あ流れるようなサウンドが中心だろうなぁ…、でもマーク・キングが気になる…、くらいだったんで音を聴いてみて妙に納得した。エイドリアン・ブリューの天才的な変幻自在なギタープレイはホント、こういう流動体の中では実に合間を縫ってプレイされていくという器用さ。それでいてクリムゾンなんだもんなぁ…、不思議な人だ。そして期待のマーク・キングのベース、素晴らしい。Level42のあのスラップはほとんどないけど、それでもこんだけの存在感は見事。スチュワート・コープランドのドラムの音があんだけ軽いからか、マーク・キングのベースの音が実にマッチしてて抜けて出て来る質感が素晴らしい。そこにブリューの変態的なファンキーなギタープレイ…、どんだけハイレベルなサウンドなんだ、こりゃ。

 多分誰も聴いたことのない快活で軽快でご機嫌でテクニカルで楽しめてスカッとする素晴らしい音楽が詰め込まれているので、メンツに騙された人も興味本位で聴いた人も、好奇心旺盛な方も多分脱帽するサウンドです。凄いわ、驚くばかり。しかもこれイタリアで録られてるらしいからか余計にその明るさの抜けが見事で何度となく繰り返して流したくなるアルバムに仕上がってる。この分だとライブも相当楽しそうだ。




Sons of Apollo - Psychotic Symphony

Sons of Apollo - Psychotic Symphony (2017)
サイコティック・シンフォニー

 スーパーバンド的なプロジェクトってのはメンツの実力でリスナーの興味を引くってのが売りになると思うんだけど、その時に出てくる音がリスナーの期待しない音って場合もあるのは当然だろう。それでも裏切ることなく期待通り、もしくは期待どおり以上の裏切りならばアリなんだろうね。やってる側もそういうの分かってるから楽しみながらも個性を存分に発揮するメンツでのセッションってのが望ましいのだろう。更に言えばそれでいながら楽曲レベルが高ければ音楽的に腐らないという価値が乗っかる。それくらいは意識してるだろうなぁ。

 Sons of Apolloなるプロジェクトのアルバム「Psychotic Symphony」。元Dream Theater組のドラムと鍵盤が中心なのか、そこにビリー・シーンとガンズでギター弾いてる人、それにジェフ・スコット・ソートーが歌っているという不思議、イメージ的にはなんとなくドリムシ感あるけどジェフ・スコット・ソートーの歌ってことはそれなりに歌があるんだろうし、ガンズのギターの人って全然知らないから分からんが、テクニカルなんだろう、ね、きっと。ガンズでテクニカルってどうしようもないけど、そういうメンツで固めてるハズだし、勝手にそう思ってる…、さて、それで出て来る音はと言えば、割とストレート…にハードロック…、歌ものメタル…メタルじゃないか、ハードロック的要素かなぁ…、どっちでもないか。変拍子はもちろんあるけど、歌いやすいレベルの中にあるからそんなに意識しなくても、何か引っ掛かるヘンなリズムの曲、みたいな感触。ジェフ・スコット・ソートーの歌も図太くしっかり全編に入ってるからポップ寄りのバンドではあるね。

 まぁ、相変わらずビリー・シーンのベースの凄まじさは所々で驚異的に響いてくるのと、ガンズのギターの人、スゲェ上手いし面白い。超絶テクニカルでびっくり…ってかテクニカルってのもあるけどユニークなギタープレイヤーでもうVaiみたいな人ってたくさんいるんだね、って感じ。ドリムシ組はいつも通りそりゃそうだろ、って感じだからさ。聴いてて思ったけど、コレ、なんというタイプの音楽なんだろ?ロック、ハードロック、メタル、どれも当てはまらない…、ハードプログレでもないし、一番近くて歪んだフュージョン…?音楽は広がっていくもんだ。




Revolution Saints - Light in the Dark

Revolution Saints - Light in the Dark (2017)
ライト・イン・ザ・ダーク【デラックス盤】

 ロックバンドの連中も昔のジャズメンみたいにそれぞれの領域のプレイヤーとのジョイントやセッションによってプロジェクトバンドを組んでアルバムをリリースしたりする傾向が割と多くなってきている感じだ。どれもこれも使い古された「スーパーセッション」という単語で括られたりするのが何とも悲しいんだが、卓越したプレイヤーがそれぞれのバンドの作品で似たような雰囲気を感じてやったり、レーベルやプロデューサー絡みでプロジェクトやったりとなかなか多彩な活動が出来るのはプレイヤー気質の高いミュージシャンにはありがたい時代か。バンドのケミストリーを信じる派には少々エネルギー不足感はあるのだが、そこはテクニックでカバー、かな。

 Revolution Saintsというプロジェクトでの2枚目の作品「Light in the Dark」、ジャーニーのドラマー、ディーン・カストロノヴォとナイトレンジャーのフロントマン、ジャック・ブレイズ、ギターはダグ・アルドリッチというトリオでの編成で、内容はテクニカルなセッションバンドかと思いきやそんなことがあるはずもなく、イタリアのプロデューサーがジャーニー的なAORハードロックを作り上げたかったのか、そういう人脈だったのか、曲作りからアレンジまでを施してこの面々にやってもらった、に近いくらいのプロジェクトのようだ。即ちプレイヤー側の音楽的才能はともかく、ミュージシャン的力量のみを期待したプロジェクトってトコですな。ま、別にそれでも出て来る音の完成度が高いからミュージシャン側も文句なしでプレイするのはあるのだろう。どの曲も見事なまでにジャーニーと言えばジャーニー的な快活なAORだけど、ヨーロッパ的なエッセンスは入っているので、単純にアメリカンなAORにはなってない所が割とキモで、ありそうで無い雰囲気ではあるか。

 それにしてもこの辺の人達が歌っててこんだけ湿っぽいってのもそうそうないのはあるなぁ…、そういう意味ではチャレンジだったのかもしれん。楽曲レベルの高さはその辺の似たようなバンドからしてもかなりのシロモノだし、自力で出てきてたら結構なバンドだったろうに、そういうのが無かったが故のプロジェクトだったのか…、なんかその辺がやっぱり気になって素直に聴けてない自分がちょいと小うるさくて悲しい(笑)。




The Darkness - Pinewood Smile

The Darkness - Pinewood Smile (2017)
PINEWOOD SMILE

 先日自分チに転がってるガジェットを整理しててiPod shuffle 2GBってのを発掘。2cmくらいのあの小さいヤツね。今じゃiPhoneにある程度の音がもちろん曲名もバンド名も分かる形で入っているし、常にそれを持ち歩いているんだから今更iPod Shuffleって別で持つ必要も無いだろう、って思うし、事実要らないと思う。ただ見事にそれが使えるからさ、壊れてないし別に2GBが少ないとかもないし、逆にラジオ的に聴けて面白いのかも…なんて専用機ならではの特性を活かして使ってみようかな、なんて。大して重くもないしかさばらないし、ちょっとクリップ止めしとけば良いだけなんだしね、ってことでFreeやPaul Kossoff、Rodgers関連を全曲入れて2GB弱、ランダムにひたすら聴いているという始末。それとは別にiPhoneでも聴くしiMacでも聴くし、自分的にはそれぞれのライブラリって全部バラバラだから聴くガジェットによって入ってるものが全然違うし、入れた時の気分だから懐かしい自分に出会えることも多い。今回のiPod Shuffleも5年位前に入れてた音がそのまま残ってて、なるほど…って味わったしね。

 The Darknessの2017年5作目のアルバム「Pinewood Smile」。全くエゲつないジャケットを考えるものだ。あんまり見ていたくないアルバムジャケットだから聴きたくもなかったんだけど、そうもいかないわな…ってのはクィーンばりのスタイルでデビュー時から世間を賑わせていたバンドの新作ってのもあるが、何と言っても本家クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーの息子がThe Darknessのドラマーとして参加しているのが本作なワケだ。もっとも音だけ聴いてその変化とか類似性がはっきり分かるモンでもないし、そこまで個性的なドラミングが売りだった人でもないから分かんないけどさ、ただ、やる側も聴く側もその事実は意識するよ。これまでより一層クイーンらしく感じてしまうし、フレディだったら確かにこうやって歌うだろうなぁとかこういう曲も普通にあっただろうな、とかね、妄想も入るし。

 ただ、やっぱりThe Darknessのボーカルという声なのでいつまでもクイーンって話でもない。しっかりと個性が出てきていて存在感を確立してきている。じゃなきゃ5枚もアルバム出せないわな。結構悩んだり困ったり考えたりしたと思うんだよな、ここに来るまでにさ。でも、結果的に上手くすべてを作用させてプラス方向に活かしたサウンドやバンドの個性、声質もテイラーの加入も、それでいてきちんとハイレベルな音楽を届けるという使命を全うしている。おそらく英国人の誰が聴いてもニヤリとするだろうし、何か言うだろうけど、それでもこれはThe Darknessだよ、って言って、へぇ、って通じるくらいにはなっているバンドになってるハズ。良い作品、見事なレベルの高さ、結構な傑作、ですね。




Sabaton - The Last Stand

Sabaton - The Last Stand (2016)
ザ・ラスト・スタンド【初回限定盤CD+ライヴDVD(日本語字幕付)】

 新しいバンドを知るのは色々なパターンがあるし、自分でも思いもしない方向から聴くこともあるし、それはも人ぞれぞれあるんだろうなと。2017年も夏フェスにイベントなどなどが幾つも行われていたし、その都度バンド名なんかはチェックしていて、見たそうなバンドが複数あれば参加しても良いかなと常々思ってはいるものの、実際そういうフェス系にはなかなか出会えなくて、結局見れないままのものも多い。フジロックなんかは遠いから3つくらい重なってても初めて悩むか、って感じはあるけどさ。んで先日も一部の間で盛り上がっていたであろうラウドパークなんかもそんな類だ。メタルにこだわりはないので必須なイベントじゃないけど、ハードロック系も参加するんで重なれば、ってのあったけど結局MSGくらいだったし…、シークレットアクトがアレだったんで、ちょいともったいなかった感はあるけど、それはもうしょうがない。

 んで、盛り上がってたのがSabatonですかね。その前にBabymetalのSSA公演に行ってたんだけど、その時ってBGMが全部メタルなんですよ。それも結構ニッチなの流してて、Shazamで毎回曲確認したりしてると色々判って面白くてね、へぇ〜、とかこういうのなんだ、とか誰だコレ?とかさ。結構そん時に多かったのがAnthraxとSabatonでね、アンスラックスはなんとなく知ってるからいいけど、Sabatonってどんなん?結構面白い音じゃない?なんて思っててね、そしたらラウドパークで来日公演で大盛り上がりって…、どんなん?って思い出してYouTube見て、何だこりゃ?って。気になって調べてみると更にアホらしくて凄いなぁと感心。音的に好みとかはよくわからんけど、個性的ではあるし、バンドの方向性も明確だしおバカが出来るのも見事だし、スウェーデンだからヨーロッパの旋律なので好み的にはその時点である程度クリアーするか、って感じ。

 2016年作の「The Last Stand」から…、もうベテランバンドだからアルバムの作りもまったくブレてなくって凄い。一曲一曲が歴史に忠実な何処かの何かの戦いをテーマにした歌詞というこれまでに類を見ないバンドのスタンス、いやはや、知らなかったけど凄い。今更何言ってるって声が多いのもあるだろうけど、そうやって知らない世界に足を踏み入れるのだ。何というかヘヴィメタルってこういうもんだよな、と。パワフルでおバカで突き抜けるくらい熱く拳を振り上げる、みたいな一体感を出すっていうさ、それをそのままやってるんだけど、その一体感と高揚感が凄い。つまりが曲レベルとメロディセンスが素晴らしいという所なのだ。ベテランバンドってのはそういうのしっかりしてるからね。なるほどBabymetalのライブで多数流れるハズだ…と妙に納得。んで聴いてると結構コレがハマるという(笑)。俺も戦いに挑むぞ、的なね…。


Lovebites - Awakening from Abyss

Lovebites - Awakening from Abyss (2017)
アウェイクニング・フロム・アビス ~リミテッド・エディション【DVD付き生産限定盤】

 巷で話題に登るバンドはなんとなくチェックしたりしている事も実は多い。まぁ、あんまり書くとアレだけど、それでいて自分が結構気に入ったりするとここに書いたりするんだけど、そうでもないと無かったことにしてココには登場しない。つまらなすぎてどうしようもねぇな、ってなると逆にココで酷評する、なんてことは…、今は無いかな。ただ、それだけでもなくって何とも分かんないってのもあったりするし、聴いているポイントが違ったりするのもあるんでそこはもうケースバイケース、必ずしも登場しないからと言って聴いてないとかキライとかそういうんでもないので悪しからず(笑)。

 アルバムジャケットだけはアマゾンでちょこちょこ見ていたLovebitesというバンドのデビュー作品「Awakening from Abyss」。その時点ではこのバンド、どこの国のバンドなんだろ?って感じだったんだよね。んでTwitterなり何なりで色々出てきて、へぇ、好きな人は聴くんだ…、って思って改めてチェックしてみたら何と日本の女性バンドだった。今の時代女性のバンドでメタルってのもそりゃまあるだろ、ってなくらいにはメジャーになっているし、女性陣の楽器演奏テクニックだってそりゃもう普通に凄いですからね、世界を見たってそうだし、日本だってそりゃそうでしょ。とは言ってもどんだけ?ってのは興味深かったりするんで、結構な評価もされているみたいだし、ふ〜ん、ってな事で興味本位で聴いてみたのですな。

 インストから2曲目が始まると面白いよな、この時点でとても日本らしい楽器のバンドの音になってるんだよね。アメリカでも英国でも諸外国でもない日本の湿った感のあるサウンド。出てきたギターや楽器類の音は日本のメタル勢そのままの音で、男女関係なく見事なバンドサウンド。テクニックだってもちろん申し分ないし、曲構成だってよく出来てるしもう時代はここまで来ているのかって驚くくらいのレベル。世界が狭くなるワケだ。んで、歌、これも日本人です、ってのは明らかなる声質で上手いしよく声も出ていて流石鳴り物入りのバンドのボーカル、って感じ。まぁ、自分的な好みで言えば、この手の声質は苦手なのでその時点でバンドの音がどうあれあまり聴くこともないかな、ってのあるんですが(笑)。

 ヘヴィなサウンドの中で日本の女性ボーカルが歌う場合、どうしてもパワー負けしちゃいけないし、テクニックも必要だし、こういう歌い方が必然になるのは当たり前だし、そういう意味では過去から現在に至るまでの歴代の女性ボーカリスト全員に共通する部分だ。それが自分的にNGなんだからしょうがないよなぁ…、そうじゃない人はホント少ない。その希少さとセンスを持った女性ボーカルが好きなんですね、うん。それにしてもこのボーカルさん、上手いわ。




Kadavar - Rogh Times

Kadavar - Rogh Times (2017)
カダヴァー『ラフ・タイムズ』【完全生産限定スペシャル・プライス盤CD(日本語解説書封入)】

 秋ってのは好きだ。ここ何年かは夏から一瞬の秋とすぐにそのまま冬という感じだったけど、今年は結構秋らしい時間が長そうな気がしてて良い感じ。妙な台風で惑わされた感あるけど、そこから一気に秋だからこのまま快晴が続いてくれて秋らしい味わいがあとちょっと続いてくれると嬉しいな。その分どっかに出かけたいとか思うワケだが、渋滞ばかりの首都圏じゃそんな気にもならないか。何でまた皆そんなに混む時に混む所にワザワザ渋滞の中を根性で行くんだろうか?これが分からん。それも首都圏人種ってのはそういうモンなんだということで。

 ドイツのバンド、Kadavarの4作目のアルバム「Rogh Times」。アマゾンで目についてバンド名も知ってたし、そういえばこのレトロバンドって今どうなってるんだ?って思ったのもあって聴いてみた。そしたらさすがに相当進化していてレトロバンドなんて言うレベルを遥かに超えてて、ある種新たなオリジナルなスタイルへと突入してバンドの個性を確立していってる。それ自体は自分の音楽的好みとは離れているんだけど、その手法と言うか構築の仕方は見事なモンだなと。サバスやZeppelin的なのをモチーフにバンドのスタイルを作っていったんだろうけど、そこからかなりヘヴィネスに仕上がってって、それら70年代HRの影響は当然大きく残ってるけど、更にアメリカンサイケハード的な領域までもミックスしちゃってるのかベースの重低音がブイブイと鳴ってる曲が多く、曲調も明らかにサイケスタイル、ヘヴィサイケスタイルだから70年代のバンドが60年代をモチーフにやってるサウンドという感じ。それでいて音は古臭くない部分もあるから妙な気分になる。

 もうちょっとメロディなりリフなり曲の印象なりがしっかりとしていると曲の違いが分かりやすいんだが、音の特性が同じなのでちょいとアルバム通してだと麻痺してくる。そこは慣れなんだろうから回数聴くしかないけどね。紐解いて見るとメンバー変わってたりレーベル変わってたり色々あったんですね。それでこういう成長ならなるほど、という所で、ダサから見事にカッコ良さへと昇華しててロックイズムを継承しているって感じです。ただ、聴く人選ぶバンドになってきたかなぁ…。






Attick Demons - Let's Raise Hell

Attick Demons - Let's Raise Hell (2017)
Let's Raise Hell

 ガツンとしたのが好きだ、これはもう昔から変わらないなぁ…、今に至るまでそんなのばっかり好きだとか言っててどうすんだ?大人になったらジャズ聴いて髭生やしてコーヒー飲んでるもんだろ、なんて思ってたんだが、未だにそんな傾向は微塵もなく、コーヒーは飲むけどさ、相変わらずのガツンを楽しんでいるという人生、ロックする連中は減った気がするがロックな連中は多数いるし、仲間もたくさんいる。んでもって教えてくれる人達もいれば、本人にその気なくてもつぶやいているのを気にしてチェックするという覗き見的な情報収集もあってそれなりには聞き耳立てているのだが、そんな中、こんなバンドあるんだ〜、って驚いたのがこれ。

 ポルトガル出身のAttick Demonsの二枚目のアルバム「Let's Raise Hell」。いやはや、ボーカルが完璧にブルース・ディッキンソンだからバックの音の出来映え云々に辿り着く前にどうしてもボーカルに耳が向いてしまってまっとうな聴き方が出来ないという珍しいパターン。それでも数回聴いていると、なるほど、ボーカルの迫力だけにとどまらず割と多彩なサウンドにチャレンジはしているのかな、という気はするけど地力がどこまであるかはまだまだ分からないな。バンドそのもののコンセプトがしっかりしてこないと寿命短く終わっちゃいそうだけど、ここから彼らなりの作風を作っていけるかどうかがキモだ。少なくともこのアルバムではそういうのを無視して単純にメタルを楽しむという面で成功しているし、迫力の歌声も生き生きしてて素晴らしい。

 ポルトガルだからひたすら熱いプレイとパッションはそのまま信条だろうし、表現するのにこういうメイデン風サウンドはぴったりだろう。メイデンだって南米じゃとんでもないライブを多数繰り広げているんだから、その信者たちからこういうのが出てきたって何ら不思議はない。そしてメイデンよりも全然若いからこそのパワーとエネルギーを炸裂させてくれてて、メイデンを彷彿とさせてくれるのも良い。更に近年のパワーメタル的なスタイルを中心としたバンドの音、メロディアスに進むかゴリゴリ行くのか…、どっちにしてもこの勢いをそのまま維持してガンガンやってほしい期待のバンドです。


Beast in Black - Berserker

Beast in Black - Berserker (2017)
BERSERKER [CD]

 好奇心旺盛だからなのか単なる趣味なんだけど、時間があるとついついアチコチの情報を漁っては試して聴いたり見たりして面白いものを探そうとしている。70年代の面白さほどのは見つかるはずもないのだろうけど、それでもときめくくらいの楽しみを与えてくれるバンドは山のようにある、はずだし、実際そうだった。その辺はこだわりを持たないで本能的に面白いな、ってので探し当てるしかないんだけど、難しいのはロック〜ハードロック辺りまでを探したい感じなのがどうしてもメタル系まで入っていってしまうところで、メタル系でも良いんだけど、概ね同じジャケットが並んでて何だか識別がつかないんでね、難しいんです(笑)。それにしてもいつの時代も数多くのアルバムがリリースされているものだとつくづく思う。

 Beast in Blackというフィンランドのバンドのデビュー作「Berserker」。元Battle Beastの初期のキーマン、ソングライターがBattle Beastをクビになって自分のバンド組んでの再出発という作品。そもそもメインソングライターがクビになるってのも大した事だけど、それでいて音楽性がさほど変わらなかったBattle Beastの確固たるバンドのスタイルも好きなのだが、今回のBeast in Blackは初期にBattle Beastが聴けるんだろうな、と期待しててね、いや、好きなんですBattle Beast。来日公演はBabymetalと被ってて行けなかったんだけど(笑)。そのBeast in Black、それなりに知られたメンツも参加してのテクニカル的にはなんら問題のないバンドってことらしいが、その辺は大して興味ないので早速音に入る…、いいね、案の定初期Battle Beastそのまま。笑っちゃうくらいそのままで、女性ボーカルじゃないってだけなんだろうけど、それでもかなりのハイトーンなのでBattle Beastとの違いはさほど感じられないくらいの歌声とも言えるか。Beastって単語にこだわりがあるんだろうけど、正に野獣な感じの音を出してくれてる。しっかりと期待通りのアルバムが出てきてありがたい。一説にはどんな曲作っても同じでバリエーションが少ないってのがクビな要因だったらしいけど、メタルってそんなもんだろ。はたから見れば全部同じに聞こえるもん。それでもこれだけ多数のバンドがあってリスナーがいるってのは細分化されての人気なんだから妙にスタイル変わっていく方がおかしいと思うんだけどな。まぁ、色々な考え方の売り方はある。

 しかしこの「Berserker」、いいね。まるで裏切ることのないヘヴィメタルそのもので好み。メロディーにしてもアレンジにしても曲の展開にしても80年代風味はもちろん、コーラスワークとキャッチーさ、ギターソロの派手さ、歌の歪み具合、メタルってこういうもんだろ、ってな要素を全部抑えているというセンスの良さ、そこに加えての鍵盤による効果的な使い方も入れて近代的なスタイルも混ざっているのは時代的なものだろう、レトロなスタイルとはちょいと違う新しいレトロ感が良いね。何よりも暗くて思いってのは良い。ところどころ何考えてんだ?的にダンサンブルになるのもあって実験してるのも、まぁ、よしとしよう。別に曲が悪いわけじゃないからね。それにしても久々にこういうガツンとしたのを聴けたからか随分気合が入って体に力が漲ってきた気がするところがこういうパワフルなバンドを聴くことの醍醐味。想像通りの曲展開なんてきたら新作だろうが旧作だろうが何でも同じに楽しめるという、良いか悪いか分からんが、タイミング次第では素晴らしことだ。少なくとも今は存分に楽しんでるし、大音量で流すと実に気持ちのよい音。




The Grateful Dead - Anthem Of The Sun

The Grateful Dead - Anthem Of The Sun (1968)
太陽の讃歌(デラックス・エディション)

 ロックってホント終わってるんだろうな、と思う事の一つに「悪ぶるヤツ」がいないって所かな。良い子ちゃんみたいに話したりMCしてたりしてて観衆と同期しちゃってる。ステージの上でのスター感とか別空間みたいな世界観がなかなかない。そういう世界観を持ってる、作ってる人もいるから全部じゃないけど、ロックってのがどうもワルの象徴ってのからはかけ離れすぎた単語になってるんだよね。そりゃ当たり前なんだけど、それにしてもさ、メタルっつったら鋲付きの何かがあったりしてほしいし、ロックっつったらどっか革ジャン的なのあってもらいたいし、そういう古きオヤジやジジイの幻想が見当たらない、だから終わったと言われるのかも。ま、それだけじゃないけど。

 Grateful Deadの1968年のセカンド・アルバム「Anthem Of The Sun」。セカンドアルバムにしてこれかよ、ってくらいにぶっ飛んでる一枚で、ライブ録音音源にスタジオ音源を重ねて作り上げた見事なまでのサイケデリックサウンドの代表。ファーストよりこっちの「Anthem Of The Sun」の方が自分的には聴きやすいしデッドをよく表している音楽だと思う。天才だったんじゃないか?っていうのを感じるもんね、これは。作ろうとして作れるのかね、こういうの…って。ジェファーソン・エアプレインのライブでの雰囲気やちょいと異なるけど初期ザッパの世界観なんかが重なり合ったデッドらしい音、暗くならないし重くもならないデッドならではの心地良さも久々に味わえた。ビートルズのサイケなんかもこの辺同じセンスだもん。どっちがどっちをサンコウにしたかわかんないけど、だからと言って出来るってのでもないから凄い。

 案外ポップ。ビートルズ好きです、って言っててデッド分からん、って人にはオススメか(笑)。ホントセンスに差はないんじゃないかと思うくらいにユニークな作品。他にもデッドの作品は色々と面白いのも多いけど、この「」もかなり興味深い作品、そこまでアーシーさを感じないのは作り込まれている所があるからかなぁ…。


Jefferson Airplane - Bless It's Pointed Little

Jefferson Airplane - Bless It's Pointed Little
BLESS ITS POINTED LITTLE

 長引く風邪だ…、喉が痛いんだよなぁ、ずっと。それでも取り敢えずは回復方向になってきたのは良かった。おかげでちゃんとロックを聴く気にはなってきたし、だからと言ってまだガツンとしたのを聴くまででもないけど、ちょっとそういうのも聴きたいなという気分。ブログ的には超手抜きな一週間だったんで、それはそれで取り上げることも無かろうよ、ってなのが幾つか取り上げられて良かった。また、手抜きしたい時にはこういうのばっかり並べてみるか、とか思ったりしたけど、案外そんなの出てるんかい?ってなのもあって、昨今の何でも安くまとめてリリースします商法は情報に付いていけない輩にはありがたいモノでもあるのだ。

 Jefferson Airplaneの1969年リリースのライブアルバム「Bless It's Pointed Little」。ライブそのものは1968年10,11月のフィルモアイーストとウェストのものからの抜粋版で音像の違いはあるけど、当時はそんなもんだ。んでもやっぱりライブの一体感とか迫力なんてのがそのままパックされているのでロックらしいアルバムに仕上がっている生々しい記録。フィルモアものは貴重度高いよなぁ…、時代も時代だし、会場もきっとこじんまりと熱くライブが出来るサイズだったんだろう、色々なバンドが素晴らしいライブを残してくれている。もっともビル・グラハムのライブハウスだったから何でも記録出来たってのが大きかったみたいだけどさ、ありがたいじゃないですか、アレコレ聴けるってのはね。ジェファーソン・エアプレインのこのライブアルバム「Bless It's Pointed Little」はそもそもライブ盤出す予定で録ったのかな?分からないけど、多分そうだろう。アルバムだとどうしてもキャッチーでサイケ・ポップ的な印象が強くなる側面があるけど、生々しいライブだと当時のサイケデリックシーン的なのが聴けて、やっぱりサンフランシスコ〜な感覚がよろしい。とってもアーシーな香りがするもんね(笑)。

 ジャニスやデッド、ジェファーソン・エアプレインって昔からそんなまとめかたあってね、全然違うじゃねぇかって思ってたけどさ、ライブ聴いてると皆同じような世界感だったのかなぁ…っての分かった気がする。何でもグチャグチャにやって演奏も音楽も歌も何もドロドロ〜な雰囲気だったりとかさ、時代の音だな。トリップしてないと出来ない音楽って絶対あるよな、っての思うしさ、真似したってこういうのはなかなか出てこないんじゃないか?何気にその辺のフォロワーバンドっていないし、面白いものだ。


The Doors - The Singles

The Doors - The Singles
THE SINGLES [2CD+BLU-RAY]

 60年代のロックが今でも蘇り、しかもハイレゾ音源やブルーレイディスクでのリリースなどとそこまでする元ネタの美しい音源や映像って残ってるのか?なんて余計な事を思ってしまうのだが、リリースされるアイテムを見聞きするとそれなりには綺麗になっているんだから技術の進歩は素晴らしい。しかしこういうのって今後どういう風に進むんだろうか?デジタル主流になってどこまで行っても細かく綺麗になって容量が大きくなっていくって方向なんだろうか?それ以外の可能性もあるんじゃないかなぁなんて気もするが、わからんな。

 The Doorsの「The Singles」という2CDとブルーレイの3枚モノ、やっぱりヒデェなぁ〜って思うこのジャケット、アメリカモンってのはホントにこだわらないっつうか消耗品扱いって言うのか、分かればそれで良い、目立てば良い、みたいなトコあるからこういうジャケットで出てきちゃうんだろうな。もっともジム・モリソン自体が既にアイコンになっているからこれでも分かるし、この方が分かるのだろうけど、それにしてもこれはねぇ…って思うが、そんなもんか。

 アメリカでリリースされたシングル順にただひたすら収録してあるシロモノで、音はアメリカオリジナルからのお話だからよろしいんだろうと思う。マスターから持ってきてればね。映像にしてもそれは同じくだろうし、やっぱりそのバンドの出身地というかそのマザーテープがある国でのリリースは一番音良いもん。日本やドイツってのは二次的マスターでも如何に音を良くするかってのやってたけど、それでもオリジナルでぽんっと出されるとそっちのが圧倒的に音良いってのがあるからね。

 ジャケットの酷さを除けばもちろん楽しめるドアーズの歴代ヒット曲の数々、アメリカじゃ普通にラジオで流れている曲ばかりだから日本の馴染みとはまるで異なるけど、そういう聞き方で楽しめれば良いんじゃないかな。

Focus - Hocus Pocus Box

Focus - Hocus Pocus Box
Hocus Pocus Box

 なんとなく体調が戻りつつある気がしているが、早くも11月に突入ですか…。10月初頭はまだ暑いという感じもあったのが11月になるともう寒い、になるんだから面白い。今年は雨模様がやたらと多いのも特徴的ではあるが、オタクな連中には大して影響はないという意見もある…、いや一般的にはやっぱり雨ばかりはイヤなのは確かだ。買い物行くにも出かけるにも何にせよ「面倒だ」感が出るからね。

 Focusの恐ろしいまでのボックスセット「Hocus Pocus Box」なんてのがリリースされていた。何とCD 13枚で5千円という異常なまでの安さ…、中古とかでもこの安さで集めるのは難しいだろうし、一気に手に入るなら何ともラクなお話だけど、こんなバンドを手に入れようなんて輩はコツコツとアチコチで買い溜めているだろうから、そういう意味では大して嬉しくないのかもしれないが、一応全部リマスター音源らしいので安さもあって買っておくか、って気になるアイテムではある。どうしたってフォーカスってぇと初期くらいしかまともに聴いてないし、アルバム全部とか後期まですべてなんて全く知らないから、こういう形で音源が手に入るならば聴く機会も訪れようってなモンだ。

 正直言って実際どういうバンドなのか、よく判っていない。フュージョン的にテクニカルな側面が強いものの当然ながらプログレ的な構築日もあるし、ライブなんかはそれに加えての迫力もあるし、一言ではまとめられないバンドなのは確かだ。それもあってバンドの遍歴をこうして聴けるのは面白いだろうな。こ



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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