Groundhogs - Split

Groundhogs - Split (1971)
Split

 英国ブルースロックが栄えなかったらロックの歴史はまるで違うものになっていただろう。ジョン・メイオールやアレクシス・コーナーが若手を育成していなかったらロック史のヒーローがまるで違うものになっていたことだろう。多分言い過ぎではなくってそうなっただろうな、と思う。ともあれ、そうはならずに今の歴史が出来上がっているワケだからそんな「たられば」を気にすることもないのだが、その一旦を担っていたのかいなかったのか、メジャーなところではまるで名前が出て来ることもなく、歴史を紐解いていってもなかなか出てきてくれないのがこのGtoundhogsというバンド、及びトニー・マクフィーというプレイヤーの名。ルックス見りゃそりゃしょうがないだろ、って思うけど音はなかなかに重要なバンドなんだがなぁ…。

 Groundhogsの1971年リリースの4作目のアルバム「Split」。結構昔から手に入れて聴いたりしてたけど、分かんなかったなぁ…、いや、分かんないってのは音楽性そのものなんだけど、それでもバンドはトリオ編成だから別にややこしい音が出せるワケでもないし、ストレートにドラム、ベース、ギターに歌というものだし、時代的にも思い切りブルースロックの派生である。ところがこのバンドのブレインでもあるトニー・マクフィーと来たら単なるハードロックテイストという枠組みだけでは終えることなく、ここでは自身のとある一日を表現しているんだ、ってことでコンセプトアルバムになってて、音楽の方も曲が並んでいるだけでなくって、ストーリーラインに沿った曲調が作られているようだ。そのおかげで随分とサイケデリック且つプログレッシブな展開を見せる作品に仕上がっている。更に自身のストーリーってことで見事に精神状態の起伏が音楽に表れているかのように一本気な曲がない。それこそがGroundhogsがプログレッシブなスタイルを持つハードブルースロックバンドだと言われるとことでもあるし、だからこそメジャーな歴史に残るアルバムやバンドという所にはいないというのかな…、今で言うならばマニアックすぎる世界の住人なのかも。

 しかしこの「Split」というアルバム、よくよく聴いていくと実に完成度が高く、そこらのプログレバンドにヒケは取らないし、ハードロックな展開からしても一級品、ベースだけが残るとかギターの音だけが鳴ってるとか、凄く切れ味鋭くてカッコ良い。潔いくらいにスパッと鳴ってくるし、曲の中でもそれは生きていて、グチャグチャな音の中での、というのではなくってしっかりとそれは曲のパーツとして際立った音になってる。一般的には絶対に受けない曲とかばかりだけどロック好きで、ちょっと深みに入れる人なら気になるバンドかもしれない。決して名曲があるわけでもないけど、このセンス、何かヘン、って思うんじゃないかな。


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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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