Johnny Winter - Nothing But the Blues

Johnny Winter - Nothing But the Blues (1977)
Nothing But the Blues

 ブルースって一言で言うけどさ、もちろん特定のパターンだけの音楽でもなくって実意様々なスタイルや形態があって、例えばシカゴスタイルからデキサス、カントリースタイルやドブロでのプレイ、アーバンブルースやモダン・ブルースなどの違いはもちろんあるし、ロックと融合してくるとそれはもっと多様になるんで、簡単にブルースとも言えないパターンまでもが出て来る。もちろん時代と共にそのアグレッシブさは変わっていくんだけど、それを実にプログレッシブに進めていたのがジョニー・ウィンターだったのかもしれない。ちょいとハードに弾きまくるブルーススタイルからR&R、ハードロックまで駒を進めつつ、黒人ブルースのルーツに立ち戻ってのブルースまでをそのキャリアの中で存分に発揮して作品を残してくれている。ホントに何でも好きでブルースやりたかった人なんだなぁ…と。

 Johnny Winterの1977年リリースの「Nothing But the Blues」。まぁ、アルバムジャケットだけでも聴いてみたいって思わせるセンスもあるが、中味としてもマディ・ウォーターズとのジョイントアルバムとも言えるし、ジェームス・コットンとのアルバムとも言える純黒人ブルースとの融合を果たした多分ジョニー・ウィンターのアルバムの中では一番接近したアルバムなんじゃないかな。だから、思い切りブルースしているアルバムで、装飾のないジョニー・ウィンターを味わえる。何せマディ・ウォーターズのバックバンドっつうかジェームス・コットンのバンドがバックで演奏してるし、ジェームス・コットンはそこかしこでハープでジョニー・ウィンターに絡んでくるし、最後の曲なんてのはマディ・ウォーターズ作曲で本人が歌ってるし、それがジョニー・ウィンターのアルバムのラスト飾ってるワケよ。どんだけ敬愛した作品なんだよってくらいに愛に溢れたアルバム。

 ジョニー・ウィンター作曲のオリジナル作品ばかりなんだけど、どっからどう切っても普通にどこかのオリジにあるブルースな作品ばかりで、誰がカバーしてもおかしくないし、誰かの作品だって言ってもおかしくないくらいにブルースってモンを知っている人のアルバム。スタイルはモダンもアーバンもシカゴもドブロもロックもあってブルースと言われるものは何でも吸収していたジョニー・ウィンターの本領発揮と言わんばかりの作品で、休む間もなく次から次へとブルースを味わせてくれる。全く驚くべきプレイヤーです。


Mike Bloomfield & Al Cooper - Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12-13-68

Mike Bloomfield & Al Cooper - Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12-13-68
Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12-13-68

 アメリカでのホワイトブルースってのは人種差別も手伝ってか、さほど数多くのミュージシャンがその道を辿ったワケじゃない。ロック黎明期においてはもうバターフィールドのところくらいしかなくって、その後にジョニー・ウィンターが出て来るくらい。サザンという枠組みではオールマンがあるけど、黒人ブルースに云々ってのはあんまり出てこないしね。ジェファーソンやデッド、CSN&YやThe Bandなんてのもブルースというのと直接的につながってはこない。ジャニスはベッシー・スミスってのあるか。英国の若者は人種差別的概念がなかったから聴いて響いたのを真似てみた、なんだけどアメリカはね、そんなの聴いてたらそれこそ村八分だったろうし。でもその世界に入っていった連中は凄いよね。だから真剣にはまり込まないとどうしようもなかったんだろうな。

 Mike BloomfieldとAl CooperによるSuper Session企画は幾つかのライブを経て生み出されたモノだったが、その実験的要素を含んだライブテープは紛失したとのことで幻のライブと思われていたけど、それが発掘されたってことでリリースされたものがこの「Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12-13-68」。何と驚くことに「It's Own My Fault」という曲では若き日の、そう、デビュー以前のジョニー・ウィンターがバリバリに弾いて歌っているという貴重さ。この時点でこんだけのプレイしていたってのも凄いし、既にギターヒーローだったマイク・ブルームフィールドを前にしてこれだけ弾きまくり歌いまくるってのも凄い。どっからどう聴いてもジョニー・ウィンターの個性が盛りだくさんなプレイスタイルは圧倒的だ。対するマイク・ブルームフィールドのプレイはこの「It's Own My Fault」という曲においてはブルームフィールドらしさからちょっと離れたプレイに徹してジョニー・ウィンターとの個性の違いを出しているのだろうか。ほとんど聴くことのないフレーズがふんだんに使われている。

 ライブは1968年12月のフィルモアイーストだから、こういうギタリスト二人がセッション的に音をぶつけ合うなんてのもそれほど試されていなかった頃だし、英国ではクリームがライブでそんなことしてたかなって頃。Led Zeppelinが生まれた頃か…、既に50年程前の話なんだから恐れ入る。こんなライブを今聴けるか?聴けないんだよなぁ、何でだろ?どこがどう違うんだろうなぁ…、って思うくらいこの時代の面白さを実感しつつ、更にブルースギターの楽しみを思い切り味わえるライブアルバム、素晴らしき発掘、ブルースロック的なの好きだったら必ず聴くべき傑作ライブ盤だ。久々に聴いてたら燃えてきたわ、やっぱり。ジョニーもマイクもスゲェ。




The Butterfield Blues Band - Live

The Butterfield Blues Band - Live
ライヴ

 純粋な黒人ブルースってのはやっぱりずっと聴いてると疲れるのと、ホワイトブルース=ブルースロック系だとそりゃもう聴きやすくてカッコ良いってのがロック好きなガキの本音で、カッコつけて黒人ブルースってのはさ、なんて言ってても本当にそれを好きで好きでってんじゃないもん。やっぱりホワイトブルースが良いんです、うん。んで、ブルースロックをやっている初期の方々達はもちろん黒人ブルースを聴いてこうなりたい、こういうの演りたいって思って演ってたワケで、その思い入れぶりは英国よりも本場アメリカの方が強かったようだ。それとナマで目の前でブルースシーンを見ていたってのも大きかったんだろうね。

 The Butterfield Blues Bandの「Live」はちょっと時代感覚的に驚く部分もあるんだけど、1970年のライブをパッケージしたライブ盤なんだな。マイク・ブルームフィールドが抜けたのが1968年頃、そのちょっと後のライブアルバムだったのか、これ。もっと後の方のライブかと思ってた。じゃ、何か、ブルームフィールドが「Super Sessions」でギターヒーローやってた時の翌年にこういうライブだったってことか。なかなかこの辺の方々は上手くいかない人生だったんだなぁ…、改めてブルースメンって感じか。ブルームフィールドがいなくなって、ビショップもいなくなってからはホーンセクションとブルースハープを中心としたブルースバンドになっていき、もっとジャズに近寄っていった作品も多くて、当時のロック熱からしたらブラスロックの部類に入っていくんじゃないか、ってくらいのものだ。それでもデヴィッド・サンボーンが在籍していたことは知られているんだろうけど、やっぱりこのライブアルバムを聴いていてもロック熱的には物足りない。物足りないのは熱気じゃなくってギター熱、というかギターヒーローが花形だったバンドなのにココではギターが地味なサイドメンになっているから気持ち的にダメな部分が多いってことだ。 

 ところがそうではなくってハープ&ブラスロックバンドのバターフィールドバンドのライブ盤として聴くと、熱気ムンムンでライブならではの迫力も十二分に感じるし、そもそも演奏はしっかりしてるし、ハープは独特の節回しもあるから単なるブラスロックとは異なる個性も出ているワケで、微妙なポジションながらも新たなプレイスタイルを実践したバンドのライブとも言えるものだ。その意味では決して他のロックバンドに劣ることなく、またスタジオ盤に比べたらやっぱりライブの面白さが出ているし、ライブアルバムのプロデューサーってどこまで意味あるのかわからんが、トッド・ラングレンだったりするという不思議。ライブアルバムってやっぱり熱気ムンムンで良いな。


Janis Joplin - with Tom Jones 1969

Janis Joplin - Live: Amsterdam 1969/USA Radio
Live: Amsterdam 1969/USA Radio

 先日「リップシンクバトル」なるアメリカのテレビ番組を見る事があって、もちろん出演している人達もやってる曲もほとんど知らないんで、それ自体はコメディ番組でしかないんだけど、イギリスの若い女優さんが何をやるのかと思ったらジャニスの「Peace of My Heart」なんてのをやり始めたからとっても驚いた。お茶の間の番組でポップスや売れてたもの中心でしかやらないような番組でジャニスが出て来るんかい?って。そんなにジャニスって普及しているアイコンなのか?ってのがあってさ、そこに驚いた。さすがにテレビで受けないようなのをやらないだろうから、そんだけ浸透してるってことだろうし、皆それで楽しむワケだからさ。んで、そんなに見たからホンモノも久々に聴きたいなぁ…ってことで漁ると色々あるんだなぁ…と。YouTubeによる発掘は凄いモノがある。音だけでのブートレッグ的なのでもジョニー・ウィンターとのセッションとか、ライブでのバターフィールドとのジョイントとかテレビ番組では何とトム・ジョーンズとのセッションなんてのがあって、色々やってたんだなぁ…と昔の文字情報レベルでは分からなかったのがこうして色々出て来る。音源の方も幾つかのライブがまとまって出てきているし、楽しめる時代だ。

 …ってなことで、トム・ジョーンズとのデュエットは1969年11月11日のトム・ジョーンズ・ショウというテレビ番組で実現した企画で、この時のジャニスはコズミック・ブルースバンドと共に後の映画のタイトルともなった「Little Girl Blue」をソロで歌い上げて、トム・ジョーンズとは「Raise Your Hand」を楽しそうに歌っている。それがまたキレイな映像で残されているんだから恐れ入るのだが、今と比べてみればそりゃもうとんでもなくチープな器材で謳われているにもかかわらず、どんだけの歌なんだよ、二人とも。まずはジャニスがあの声で熱唱するんだけど、もうね、この人ホントにちょこっと歌っただけで空気変わっちゃうんだよな、普通にさ。それでいて楽しそうに熱唱しているんだからもうとんでもない。それで2番になると当然トム・ジョーンズの出番なんだけど、これがまたホントにとんでもない歌声だから全くジャニスに引けを取ることもなく、しかも歌のトーンとか声の高さとか近いものあるのかな、違和感なくそのまま出てくる。終盤の熱唱ぶりのシャウトなんてふたりとも、ってかジャニスは心のままにシャウトしてるけど、トム・ジョーンズは間合いを図ってのシャウト、それでもオーティスかよってなくらいのガッタガッタな叫び声で、やっぱりいつの時代になってもこういう迫力はなかなか出せない魅力。

 ジャニスってやっぱりロックだな、って実感したもん。昔ジャニスは自分の事をブサイクで誰にも見向きされない人間で、それがコンプレックスなんだ、そしてそのまま生きているってなことを言ってたんだけど、そういう悲壮さ加減ってのが出ているんだろうか、歌ってる時の楽しさの裏側にある人生の侘しさみたいなのが見えてきて、あぁ、ロックだ…って。ヒッピーみたいな格好でテレビに出てきて、それでも精一杯おしゃれなの選んできたけど、それでもセレブなトム・ジョーンズと比べりゃもう全然貧相な娘でさ、それが熱唱してるんだよね。この時代のロックを代表する歌い手だし、もうね、やっぱりロックはカッコよかったんだよ。ってことでこの後ジャニスばかり聴いてたという始末。どんだけ今時の歌姫が歌がうまいとか迫力あるとか言ってもこの次元を超えることはないんだろう。


John Dummer Band - John Dummer Band

John Dummer Band - John Dummer Band (1969)
John Dummer Band

 なんとなくディープな英国ブルースロックバンドを漁ってったんだけど、もちろん何でもかんでも聴いたことがあるワケじゃないから改めて聴いているのもあるし、発掘してるのもある。毎回毎回そんな事してるのって、やっぱりここの所書いてるような発見や面白さってのがあるからだし、へぇ〜なんてのも多いからだろう。昔はホントに情報が少なかったのとカネも少なかったってのあるか。一言でブルースロックと言ってもそれはもうメジャーなものか遊びでやってるものもあったりするし、皆が集まって何か演るとなれば当然ブルースセッションだったワケだし、そんなのももういないか(笑)。

 John Dummer Band名義での1969年セカンドアルバム「John Dummer Band」。これがまたさ、キーフ・ハートレーもそうだけど、何でドラマーがリーダー名義のバンドが出てこれてロックの名作になってきてて、しかもそれが心地良いってなるんだ?面白い時代だ。ロックもリーダー名義でのジャズ的なセッションによるアルバムを目指していたのかもしれない。そんな事を思いつつも聴いてみるとこれが初っ端から見事なまでのカントリーブルース。何とスウィングしているブルースなんだ…と驚きを覚えるスウィング感で実に軽快。好みかどうかで言えば全然なんだが、このグルーブ感はとっっても心地良いのと曲によるけどフィドルも入ってきて何ともカントリータッチに軽快…なんだけど、やっぱり抜け切らない所は英国風味たっぷりという面白さ。パッと聴いてたら何だこれ?ヘンなカントリーアルバムだなぁ…ってくらいの作風に仕上がっていて、呆れ果ててしまうくらい(笑)。

 実に渋い面々が揃っていて、Jo Ann Kellyも参加…って、どこかで聴いた人だなぁとかさ、もうこのヘンになると色々と調べてメモってかないと分からないレベル。そんなこと気にしないで音を楽しめよってのもあるけど、やっぱり相関関係とか作品つながりとかって面白いから気になるんだよね。キリ無いからしょうがないが。しかいまぁ実にオーソドックスなブルースロック、と言うよりもブルース寄りな作品を作ったもんだ。へぇ〜、なんて思ってたらアルバム一枚さっさと聴けてしまうという手軽さもよろしい。良いギターだなぁ…。


Keef Hartley Band - The Battle Of North West Six

Keef Hartley Band - The Battle Of North West Six (1969)
The Battle Of North We

 ホントにBluesbreakersってのは様々なブルースロックプレイヤーを輩出しまった。たもんだとあれこれとクレジットを調べていると判ってくる。昔はレコードのクレジットで名前覚えてて、それが出てくると「あれ?」ってな感じで見直したりしないとよく分からなかったんだけど、今はネットで全部関連性も含めて見れるから、そうだったんだ、とかこの人もなのか、なんてのは今でもアチコチで発見されてて楽しめる。もう、この人誰だっけ?とか忘れてるのもあるけどさ、それも紐解いて行けばわかってくるし、意外な所で意外なつながりもあるし、今こそそういうのを体系化してツリーしていくべきだよ。

 Keef Hartley Bandの1969年のカッチョ良いセカンド・アルバム「The Battle Of North West Six」。初っ端からミラー・アンダーソンのヘヴィブルース風ギターが直撃してくるので一気に引き込まれていく。やっぱりブルースブレイカーズ絡みは凄いなぁ…と。あれ?それはキーフ・ハートレーだし、この人は?ってなるが、実は後々にSavoy Brownに入ってKim SimmondsとStan Webbとのトリプルギター編成を組むことになる人。納得でしょ。んでね、このアルバム聴いてると分かる、ってか最初からそうなんだけど、スゲェベースが鳴ってるんです。ゴリゴリでガキガキで自己主張の嵐のようなベース。どこのどいつがこんな音鳴らすんだ?って名前見て驚くのがゲイリー・セイン。まさかこんな所で武者修行してたのかって思うくらいだけど、こういう基礎があるからユーライア・ヒープだったんだな…とか妙に納得。元々その辺で出てきている人だから実は色々と参加してるんだよね。話が逸れるんでその辺はまたいずれ、になるけどさ。キャリア的に見るとユーライア・ヒープの活動が一番ヘンなのかもしれない。

 話を戻してこの超ヘヴィなブルースロックバンド、ホーンセクションもあったりするし、ベースはそんなんだし、ギターは思い切りブルースロックだし、歌もそのまま。更にハリー・ベケットのフルートもあるしさ、そりゃもう当時誰でもやってた音楽だから受けるのも当たり前だけど、生き残るのも難しかっただろうな、というくらいに個性派なかなか見つけにくい。今となってはネームバリューで知られることもあるのかな、うん、でも、こういうブルースロック、いいよ、気持ち良いよ。自分の進歩がないだけかもしれんが(笑)。


Tear Gas - Piggy Go Getter

Tear Gas - Piggy Go Getter (1970)
Piggy Go Getter by Tear Gas (2004-01-01) 【並行輸入品】

 さすがにiPhoneも使い方が決まってきてしまって、もっともっと色々な使い方あるだろ?なんて思うんだが、そこまで関わってる時間がないので、ほとんど触りきってない。街中での人達は何をあんなにやることがあるのだろう?ってくらいに依存している姿を見かけるが、不思議なもんだ。音楽聴くか本読むかくらいで、あとは適当に情報収集程度で動画は見ないんだよね。ゲームもやらないし。持ってれば地図や天気見たり、渋滞情報とか…、結構色々使ってるな(笑)。それくらい生活に密着しちゃったってことか。当たり前な事ですな。

 英国の空気はやっぱり奥深くて面白いし、聴いてて染み入るトコ多いし、やっぱり聴き親しんでるからか馴染み深い。ブルースロックなんてのはもうそれこそロック好きだ、って思った頃からの付き合いだしね。んなことで、メジャーなのからちょいと離れてTeag Gasってバンドの「Piggy Go Getter」って1970年のファーストアルバム。一応ブルースロックらしいギターだったっけ?って思って聴き始めてたんだけど、到底そんなことなく、正しく英国ロック。そうとしか言えない風味を味わえる。牧歌的なアコースティック的な世界もあれば後に通じるハードロック路線もあったり、まぁ、言うならばビートルズの発展系とも言える作風もあるのかな。このバンド、後にアレックス・ハーヴェイ・センセーショナル・バンドに発展していくんだけど、ベースはあのクリス・グレン。あの、ってのはマイケル・シェンカー・グループに参加している人だ。ドラムのテッド・マッケンナもこの後のアルバムから参加しているから、この人達凄い長い付き合いなんです。

 そんな話題はありつつも、Teag Gasそのものはかなりレベルも高く、何でこういうのが後の世代にきちんと残されていかないのかなと思うくらいの作品。今時の何かを聴くくらいならこの辺聴いてる方が全然楽しいと思うんだけどね。みんな真剣に何もないところからロックを作ってるからアイディア豊富でギターにしたってしっかりとエグく弾いてくれるし、ドラムもドカドカと騒ぎ立ててて楽しめる。それでいて繊細で美しい音色がそこかしこで鳴ってる…、良く聴いてりゃコンガも鳴ってるじゃないか(笑)。なんて頼もしいんだ…。





Steamhammer - Mk II

Steamhammer - Mk II (1969)
Mk Ii

 iPhone8かぁ…、自分のiPhone6sだってまだまだ全然使えるのに2年でさよならするのもどうなんだろ?キャリア各社の料金形態もややこしいことこの上なくって結局よくよく追求してみるとそんなにお得な話じゃないってことにも気づいてしまう。とは言え、本体代割引は魅力だよなぁ…、格安simプランに移るとそのサービスが使えなくなるから常に古い機種ってのもヤダし、悩ましいところだ。もうちょっと悩むか。無線充電ってそんなに魅力的でもないけど、新時代を感じるものはあるね。

 ブルースロックって実はそんなに名前が上がってこない世界で、自分的にはもっとマイナーなので強烈にB級しているのも好きなんだが、ってかそっちの方が圧倒的にヘヴィブルースだし、そういうのも探すんだけどなかなか見当たらないなぁ…、Fuzzy Duckとか好きなんだが、ってことで、Steamhammerの1969年暮れにリリースされたセカンドアルバム「Mk II」なんてのを。マーティン・ピューって人知らないかな…、The Yardbirdsのボーカルのキース・レルフが後に組んだバンドがArmagedonってので、そこのギタリストとして参加してるんだけど、そのマーティン・ピューのギターってのが結構好きでね、Steamhammer自体も4枚くらいアルバム出してるんだけど、最初は超ブルースバンド、このセカンドになってくるとブルースベースのヘヴィバンド、ここから先はもっとプログレッシブに…ってか深掘りしてってる感じもあって結構楽しめるバンドなんですな。その過度期の「Mk II」はかなり惹き付けられるサウンドを出しているのでB級系に手を出さない人でもそこそこ楽しめるのかも。ただ、70年代のごった煮ロックと言えばそれまでではあるが(笑)。

 鍵盤がドアーズなんだよなぁ…、んでコーラスもあって、ヘヴィなドタバタドラムでギターはちょいと線が細い時もあるけどウネッてるブルースギターで若さをそのままぶちまけて、皆が皆アイディアを出しまくって作り上げていったような迫力と熱気のあるアルバム。フォークギターもかき鳴らされてて激しさの中の繊細さもあって実は相当聴きどころ満載なアルバム。久々に聴いてるけどこんなにカッコよかったっけ?ってくらいに深みのあるアルバムだった。またじっくり全アルバム通して聴いてみたいな…、今度やってみよう。知られざるギタリストの一人であるマーティン・ピューの世界観、結構興味深いと思います。


Savoy Brown - Raw Sienna

Savoy Brown - Raw Sienna (1970)
Raw Sienna

ブルースロックと一言で言っててもやっぱり結構違いがあるもんで、好みの差が出てくる。この辺は初期体験の違いになるのだろうけど、ヘヴィーに心に響いたモノがやっぱりいちばん好きなんだよね。それはもう自分的にはブルースだったけど、世間的にはブルースロックの範疇で、モノホンのブルースってんではなかったんだが、それでもこういうのがブルースなのか、と衝撃を受けるには十分なレベルだったのだ。まぁ、ジャニスやらZeppelinやらMike Bloomfieldあたりだったんだけどね。

 そこからすると英国の3大ブルースバンドとして語られているFleetwood Mac、Chicken Shack、Savoy Brownってのはブルースロックってよりもブルースベースでのロックバンドってイメージで、それも初期はブルースから始まってるけどすぐに進化していった英国お決まりのパターンなワケで、それもやや軽めに聞こえるのが自分的感覚。そんな中からのSavoy Brownの1970年5枚目のアルバム「Raw Sienna」。とりたててコレってんでもないけど、全盛期周辺のメンバーも安定してた時期のアルバムだ。その分既にブルースバンドという枠組みからは大きく外れていて、こちらもブルースにホーンセクションを導入していて、シカゴ影響ありありか。そこに英国風味の牧歌的感性が働いているんだから面白い。Kinksにバターフィールドバンドが加わった感覚があって、実に中途半端(笑)。その面白さが受けたんだろうけど、この辺別の感覚で聴いていると面白いのかもなぁ…と思った。

 自分的にはどうもブルースギターを聴いてしまうので、曲全体が軽いからそこでギターのエグさが出てきても、なかなかバランス悪くてブルースなんだけどブルースバンドってんでもないなぁ…みたいに思えててね、割と全アルバム聴いてるんだけど、どうにもハマれないバンドのひとつ。んでもKinks的に聴くというスタンスなら聴けるのかな。その意味だとかなりユニークなバンド。英国3大ブルースバンドの一角なんて思うからおかしくなるんだ。70年代以降はもう発展している英国バンドとして聴こう。


The Climax Chicago Blues Band - Plays On

The Climax Chicago Blues Band - Plays On (1969)
プレイズ・オン(紙ジャケット仕様)

 デジカメの衰退と発展って凄いよね。スマホで高画質の写真が撮れてしまうから小さいデジカメなんてもう誰も使ってないだろってくらいにここ数年で無くなってきているし、一方ではカメラが手軽な趣味になっているってこともあって、また昔からやりたかったけどなかなか手が出なかったのがコンデジなんかで手軽に出来てしまうってことで、スナップじゃなくてきちんと写真を撮るっていう趣味においては結構コンデジから一眼レフなんてのが売れているようでもある。面白い現象だなぁと。自分なんかはスマホでほぼ全く写真撮らない人なので、全然分からないんだけどさ(笑)。

 The Climax Chicago Blues Bandという英国の、はい、もう一度書いておくと「英国」のバンド、です。今回は1969年リリースのセカンド・アルバム「Plays On」ですが、まぁ、バンド名の通りに基本的にはシカゴブルースそのままをプレイしているバンドで、あまりにもそれが瓜二つなのでイノベーションが起きることなくオリジナリティの欠損という認識のままのバンドになってしまった感があるけど、それでも結構長寿バンドで、70年代を生き抜いている。面白いのはこのアルバムも含めて初期はシカゴブルースの模倣だったものが、徐々にそれではシーンに対応仕切れないというところからか、メンバーのそもそもの英国人らしい気質からか、妙にジャジーにプログレッシブな展開が絡む曲が増えていって、結果的にはギターはブルースフレーズ満載なんだけど、ブラス楽器主体のアンサンブルに比重が置かれてくるとプログレッシブなジャズロックになっていくという不思議なバンド。かと言ってブラスロックにはなり切れず、オルガンなんかもあるから英国らしいヘンなサウンドになっていくのだな。このアルバムではまだそこまでの幅の広さには展開されてないけど、その気配感は多分にある。

 その発展系を意識しないで聴いていると、確かにシカゴブルースの模倣と英国の繊細な音使いによるジャジーなロックの合いの子になってて、アルバムを聴き終える頃にはこのシカゴブルースバンドってのが明らかに英国のバンド、って認識に繋がるだろう。やっぱりちょいと前の時代のバターフィールド・ブルース・バンドなんかと比べてみると明らかにそのディープさが違うし、英国らしい軽さというかが備わってるもんなぁ…。やろうとしてる事は分かるし好きなことも分かる。うん、自分的にはこのヘン、好みだけど、やっぱりちょいと重みがないかな。




Chicken Shack - Imagination Lady

Chicken Shack - Imagination Lady (1972)
IMAGINATION LADY

 最近色々と替えようかということを気にしてて、それもこれもiPhoneどうすっか、から始まってるんだけど、そういえばキャリアである意味ないよな、格安SIMでもいいか?ん〜、なんてのから動画配信もどこが良いんだ?とか今のケーブル環境から一気に変えるか、とかそもそも回線どうするか?とかそんなお話。割と最新型にしてきたつもりなのにいつしか古くなっている。老朽化じゃなくて環境が古くなってて器材が対応していないとかそんなお話で、何やら勿体ないのぉ…と。

 1972年にリリーうされたChicken Shackのアルバム「Imagination Lady」は、メンバーをごっそりとSavoy Brownに持っていかれたおかげで、トリオ編成でのプレイが収録されてる作品で、作風もこれまでとはかなり違う、チキン・シャックの中では結構な異色作にもなるアルバムになった。簡単に言えば、普通にブルースロックしている、ってことでして、聴いていると自分的にはこっちの方が好みではある(笑)。初っ端からグイグイと腹に響くのが何といってもジョン・グラスコックのベースプレイ。正に圧巻なプレイで的確、且つグルーブも素晴らしく、ドタバタドラムを見事に流していくプロフェッショナルさ、そしてスタン・ウェブの貧弱にも聞こえるギタープレイをグイグイと引っ張っちゃうという…、素晴らしいベーシストだ。Toe FatやCarmen、Jethro Tullにも参加することになるようだが、そんなに目立ったかなぁ…、また聴いてみなきゃ。

 そこが聴きどころっていうワケじゃなくて、バンドのアルバム的にはいつもそうだけど歌が弱くてイマイチ迫力に欠けるのが難点ではあるチキン・シャック、それもここでの作風では思い切りクリーム風なブルースロック、結構熱くプレイしていて、この熱さの原因はメンバーがいなくなった事への怒りと腹いせと自身の証明なんじゃないだろうか。それにしても曲中では往年のロックの名曲へのオマージュなのか、パクリなのか、そんなことを感じさせるフレージングがあちこちで…、さすが英国人、ユーモアたっぷりだな、とも思えるか。それにしてもこういう音だったらこんなジャケットじゃなくって、もっと時勢に合わせて売れるジャケットでブルースハードロックアルバムってことで売れば良かったのにな。そっちには行きたくなかったか。


Groundhogs - Split

Groundhogs - Split (1971)
Split

 英国ブルースロックが栄えなかったらロックの歴史はまるで違うものになっていただろう。ジョン・メイオールやアレクシス・コーナーが若手を育成していなかったらロック史のヒーローがまるで違うものになっていたことだろう。多分言い過ぎではなくってそうなっただろうな、と思う。ともあれ、そうはならずに今の歴史が出来上がっているワケだからそんな「たられば」を気にすることもないのだが、その一旦を担っていたのかいなかったのか、メジャーなところではまるで名前が出て来ることもなく、歴史を紐解いていってもなかなか出てきてくれないのがこのGtoundhogsというバンド、及びトニー・マクフィーというプレイヤーの名。ルックス見りゃそりゃしょうがないだろ、って思うけど音はなかなかに重要なバンドなんだがなぁ…。

 Groundhogsの1971年リリースの4作目のアルバム「Split」。結構昔から手に入れて聴いたりしてたけど、分かんなかったなぁ…、いや、分かんないってのは音楽性そのものなんだけど、それでもバンドはトリオ編成だから別にややこしい音が出せるワケでもないし、ストレートにドラム、ベース、ギターに歌というものだし、時代的にも思い切りブルースロックの派生である。ところがこのバンドのブレインでもあるトニー・マクフィーと来たら単なるハードロックテイストという枠組みだけでは終えることなく、ここでは自身のとある一日を表現しているんだ、ってことでコンセプトアルバムになってて、音楽の方も曲が並んでいるだけでなくって、ストーリーラインに沿った曲調が作られているようだ。そのおかげで随分とサイケデリック且つプログレッシブな展開を見せる作品に仕上がっている。更に自身のストーリーってことで見事に精神状態の起伏が音楽に表れているかのように一本気な曲がない。それこそがGroundhogsがプログレッシブなスタイルを持つハードブルースロックバンドだと言われるとことでもあるし、だからこそメジャーな歴史に残るアルバムやバンドという所にはいないというのかな…、今で言うならばマニアックすぎる世界の住人なのかも。

 しかしこの「Split」というアルバム、よくよく聴いていくと実に完成度が高く、そこらのプログレバンドにヒケは取らないし、ハードロックな展開からしても一級品、ベースだけが残るとかギターの音だけが鳴ってるとか、凄く切れ味鋭くてカッコ良い。潔いくらいにスパッと鳴ってくるし、曲の中でもそれは生きていて、グチャグチャな音の中での、というのではなくってしっかりとそれは曲のパーツとして際立った音になってる。一般的には絶対に受けない曲とかばかりだけどロック好きで、ちょっと深みに入れる人なら気になるバンドかもしれない。決して名曲があるわけでもないけど、このセンス、何かヘン、って思うんじゃないかな。


CCS(Alexis Korner) - Ccs 2

CCS(Alexis Korner) - Ccs 2 (1972)
Ccs 2

 英国に於けるブルースの普及、それを現場のライブハウスなどで若手に実践させる場を与えながらシーンを作っていった人達として知られているジョン・メイオールとアレクシス・コーナー。二人共本音はどういう意思を持ってそんな活動してたんだろうか。最初から若手育成するため、なんて発想でやってたワケじゃないだろうからたまたまブルースっていうものは刺激を与えあってジャムって作り上げていくのが楽しいんだ、っていう路線にあったからそういうセッションを気軽に出来る形になったのだろうか。それにしても名も知れぬ若者をステージに上げてジャムったりしてたようだし、それはそれでなかなか出来ることじゃない…、時代なのかなぁ…、太っ腹な方々です。

 アレクシス・コーナーの活動ってその実あまり知られていないんじゃない?って自分がそうだからかもしれないが、調べたり聴いたりしてるとなかなかブルース一本槍というんでもないから実態掴みにくいってのが要因かな。昔々にベスト盤の赤いのと青いの買って聴いて、古い人過ぎてよく分からんなぁ…とそのままにしてたのを思い出した。んで、今回はもうちょっと面白いのってことで1972年にミッキー・モストプロデュースによるCCSってバンド形態でのアルバム「Ccs 2」。アレクシス・コーナーがギター弾いてて、その他はベケットとハービー・フラワーズくらいかなぁ、知られている名前って。それでも当時の英国ではツェッペリンの「Whole Lotta Love」のカバーが売れたってんだから、それなりに知られた人達だったらしい。その辺が収録されてるのがこの「Ccs 2」なので聴いてみるのだが、これがまたアレクシス・コーナーってどんな人?ってくらいに訳分からん(笑)。

 基本ブラスロックになるのか?ジャズまで高度じゃないし、ロックにしてはホーンうるさいしさ。だからツェッペリンの「Black Dog」もやってるけど、なんじゃこりゃ?感満載で面白いけど、それだけ。「WHole Lotta Love」にしても、冒頭のギターはさすがだけどアレンジはどうにもなぁ…って感じか。他にはジャクソン5の曲とからしいが、基本ホーンセクションありきだからそのままなのか?よくわからん。何がしたかったのかがよくわからないけど、プロデュースにミッキー・モストだから知り合いだし、その辺やってちょっと売ってみようか、って感じだったんかね?実に掴みどころのない作品だけど、紛れもなく時代を先取った感性のアルバムというトコロが見事。






John Mayall & The Bluesbreakers - Bare Wires

John Mayall & The Bluesbreakers - Bare Wires (1968)
Bare Wires

 ミック・テイラーって言えばジョン・メイオールのトコロで云々ってこないだ仲間が言ってたな…って思い出して、その辺のアルバムを探してみる。確かこの辺り…だったよな、と色々と確認しながら探し出すんだけどさ、いや、これ、凄いメンツが揃ってるわ…。アルバムはJohn Mayall & The Bluesbreakersの1968年リリースの「Bare Wires」だ。なんてったってギターはミック・テイラー、サックスにディク・ヘクストール・スミス、ドラムはジョン・ハイズマンという後のColloseum組がそのまま入ってる。そしてベースには後にグリーンスレイドに参加するトニー・リーブス、やや地味だけどもうひとりのサックスには後にJuicy Lusyに参加するクリス・マーサーという布陣なのだな。

 面白いのはミック・テイラーはピーター・グリーンの替わりに参加しているし、ベースのトニー・リーブスはアンディ・フレイザーの替わりに参加してる。ドラムのジョン・ハイズマンはキーフ・ハートレーとの入れ替わりというワケで、これだけで英国のこの頃の3つのバンドへ巣立っていった連中の後釜に参加ってのが分かる。そしてここからも3つのバンドに派生していくんだからジョン・メイオールがどうしてジョン・メイオール学校と言われるか分かるトコロだろう。それでいて当のジョン・メイオールも実験的なスタイルを実践していて、この「Bare Wires」というアルバムでは明らかにサイケデリックスタイルな曲にチャレンジしている。それをこのメンツで演ってるんだから凄い。昔このアルバムでミック・テイラーが弾いているのが凄い、って言われててさ、どこが凄いんだよ、全然弾いてないだろ、って思ってて全然聴く気にならなかったんだよな。今もそう思うし、たまに出てくる時のミック・テイラーのギタープレイはそりゃもう若々しくて熱いな、ってプレイだけど全編ギターの出番が少なすぎてさ。

 ところがそこから軸足を変えて聴いていると、何やら凄いなぁってのがジョン・ハイズマンのドラムとかディク・ヘクストール・スミス(多分)のサックスやトニー・リーブスのベースなどで、ジョン・メイオールの歌なんてのはほんと聴こえなくなってきて(笑)、あぁ、やっぱりこの辺のミュージシャンはホント凄い才能あった人達なんだなぁって思う。肝心のアルバムそのものの評で言ってみれば、まったく面白味に欠ける作品なんじゃないか?って思うのだが、ミュージシャンの力量がそれを支えているという感じ。言い過ぎか(笑)。時代的なアルバムとしては必要な作品だったろうし、それでハジけた部分もあっただろうからね、駄作ですってもんじゃないのは重々承知の上での好みのお話。


Mick Taylor - Stanger In This Town

Mick Taylor - Stanger In This Town (1990)
STRANGER IN THIS TOWN

 渋いイメージのギタリストってぇと結構思い付いたりしてみんなどうしてるんかなぁ〜なんて知り合いでもないくせにその動向が気になったりします(笑)。こんだけロック聴いてるとさ、昔聴いて今は聴かないのとか、あったなぁ〜ってのも多いワケで、そうするとこうして色々と聴いてるとそういう懐かしさと言うか感慨深さみたいなのも出てきてですね、妙に親しみを覚えていたりするものなんです。

 そうそういぶし銀というには有名すぎるし渋いイメージってもちょいとメジャーすぎるんだけど、それでもやっぱりストーンズという晴れ舞台に参加するには渋すぎたし、その舞台を降りてからの活動もほとんど目立たない中、まだまだミュージシャンとして今またストーンズの舞台にも参加したりしているという不思議な人、もっともその頃に相当稼いだから生きていられるのかもしれないけど、実際はブルースギターの好きな人でそれだけだったんだろうなぁとも思う人、ミック・テイラー。ソロアルバムらしいのは実はあんまり出してなくって、ひたすらライブプレイに活動を置いていた人なんだろうなぁ、それこそブルース好きって話だ。んで、そんな活動をまとめているのが1990年にリリースされた「Stanger In This Town」というほぼカバー曲ばかりの寄せ集めライブアルバムだ。

 これがまた確かにストーンズに在籍していた人だもんな、そうかそうか、ってくらいにブルースプレイしている。歌って弾いて楽しんで、思い切り演奏してるね、ってのがたっぷり入ってるアルバム。脱退時には音楽性の方向性の違いと言いつつもこんだけのブルースソングばかりで何が違ったのだろうか?と不思議に思うが、もうちょっと真面目なブルースやりたかったのかもね。入ってる曲はブルースロック好きなら大抵知ってるのばかりで、曲はともかくギタープレイに耳が行ってしまうトコロだけど、やっぱりさすがだよね。出て来るフレーズがもうああいうのだもん。ただ、出しゃばらないってのがやっぱり第二の男的スタンスと言うのか、ギターヒーローにはならなかったオトコのスタンスと言うべきか、渋いギターをたくさん聴かせてくれるライブアルバムです。








Snowy White - White Flames

Snowy White - White Flames (1983)
White Flames

 職人気質のミュージシャンという人がメジャーシーンを支えている。そもそもスタジオミュージシャンとして名を馳せて行った人達と元々はバンドやそれなりの前線で出てきたけど、気質的に職人芸に入っていった人と分けられると思うが、後者の代表例とも言える人がスノーウィー・ホワイトになるのかな。なんかねぇ、いぶし銀ってかさ、職人気質なんだろうなぁというのがあって、自分的に一番良く見かけるのはロジャー・ウォーターズのライブ映像でね、ほとんどのライブ映像作品には出演してるんじゃないか?ゴールドトップのレスポールが日を追うごとに剥げてってさ、カッコ良いんだよ。コイツガ女房だよ、ってなくらいに弾き込んでてそれしか使ってないだろってくらいに使ってる。そしてまた良いトーンが出て来るんだよ、59年頃のヤツなんだろうか、素晴らしいんです。

 そのスノーウィー・ホワイトがThin Lizzyから離脱した時にリリースした自身の名義のソロアルバムとしては最初の作品となる「White Flames」、1983年の出来事。確かののジャケットじゃなかったと思うけど、昔も聴いたことあるアルバムだなぁと懐かしく思いつつ聴いているトコロで、いやはや、こんなに渋い作品だった、な、確か、と改めて思った。Thin Lizzyのハードなギタープレイやロジャー・ウォーターズやピンク・フロイドでのセッションから想像するにブルースベースでの弾きまくりプレイでもあるのかな〜って想像してたらとんでもなくアダルトな大人のサウンドが飛び出してきて昔のロック少年にはまるで響かなかったという記憶が蘇ってきたが、それから何十年経ってこうして聴いていると、なかなか渋くてよろしい、という感想になっているんだから面白い(笑)。

 ブルースギターベースなのは間違いなくって、ギターソロが鳴るトコロは確実にそのままなんだけど、音楽全般としてはかなり落ち着いた雰囲気の曲が多くて自身で歌っているのもそうだけど、きっちりとフュージョンやサンタナ風、いわゆるテクニカルギターインスト風だったりしてミュージシャンとしてのアルバムになってる。ともすればジェフ・ベック的なアルバムとも言える曲もあるし、なかなかバリエーションに富んだ作品に仕上がっていて玄人向けと言うべき作風か。その中で「Bird of Paradise」という曲で全英6位を獲得したヒット作のある人なんですよ、うん。このアルバムに入ってるしね。




Thin Lizzy - Renegade

Thin Lizzy - Renegade (1981)
Renegade

 先日アイルランドの街並みが中心となった映画を見てて、あぁいいなぁダブリンなぁ〜、なんて思いを馳せながら楽しんでたんだけど、そういえばその映画の中でもThin Lizzyの名前やフィル・リノットの銅像が映ったりしてて、そうだなぁ、ダブリンだもんなぁ…、お国のヒーローだもんなぁ…とか色々と思ってしまった。んで、最近Thin Lizzy聴いてないな、って事もあって久々に登場。

 Thin Lizzyの1981年リリース作品「Renegade」。ギタリストはスコット・ゴーハムとスノーウィー・ホワイトという地味な編成で、それが故に割と黙殺されつつあるアルバムとの印象はある。ってか自分でも結構そうだったし、ほとんど手を伸ばして聴いてたって記憶がない。どうしても中期の派手なのか初期のアコースティック系なのとかになってって、後期のはそもそもあまり手を出さなかったってのはある。ジョン・サイクスになると、それはそれで別物として手を付けるってのはあったから、その狭間に位置するこの辺はホント、回数少なかったな。そんなことを思いつつも流していくんですがね、これがまた実に素晴らしく欲出来ているアルバムで、これぞThin Lizzyじゃないか、ってくらいに最後の最後まで哀愁漂うロックが詰め込まれてた。鍵盤にダーレン・ウォートンが参加してしばらく経つが、このアルバムの初っ端からして鍵盤ありきのサウンドで、どこかこれまでのThin Lizzyとは違う、やや冷たい感触も漂う雰囲気になってることに気づく。それでも、この「Angel Of Death」のクールなスタイルはThin Lizzyが元々持っているアイルランド的な気質がなければ成り立たなかったであろう独特のハードロックサウンドと言えるのでは?この時点でもまだまだ新たな野望とスタイルを追い求めていたフィル・リノットの挑戦が垣間見れる快作。

 一番響くのは最後の「It’s Getting Dangerous」ですかね、これでもかっつうくらいの哀愁メロディが奏でられるこれもまたThin Lizzy特有のスタイルの曲ながらも名曲。地味に目立たないけど、数々の名曲群の中に入れても良いだろうよ、ってくらいの作品。もっともアルバム全体が実は素晴らしいんでもっともっと聴かれて欲しいって思うんですがね。自分でもそれに気づいていなかったんで、コレを機に多分よく手を伸ばすアルバムになるんじゃないかな。この枯れ具合と寒さと疾走感はこれからの季節もそうだし、年頃的にも好ましい感触だしね。いや〜、情けないなぁ…、この素晴らしさを実感しないままに過ごしてたなんて…、と猛省中。やはりThin Lizzyの作品に駄作はない。最初から全部じっくりとまた聴いて楽しもうかな、なんて思い直しているトコロだが、まずは、コイツ、丁度今3回目を聴いてるくらいにはこのセンチメンタルな世界観が気に入っている(笑)。


motorhead - Another Perfect Day

motorhead - Another Perfect Day (1983)
ANOTHER PERFECT DAY

 昔レコードを集めていたようなキャリアの長いコレクターが音楽に詳しいだろうと思いがちだが、コレクター諸氏でも全てが網羅できた神に近い人はともかくながら、大部分のまだまだ道半ばの諸氏からしたら集めきれていないレコードなんかも多数あるワケで、それに比べると今時の吸収力のある若い世代がYouTubeやDLなんかで簡単に聴けて知識アップしてしまう構図の方が多分相当にレベル的には高まるのだろうな。だからその筋に入ってきた若い世代は簡単にジジイどもの世界まで到達してしまうということだ。なるほど…、あり得るけど、そこまで入る人ってどんくらいいるんだろ?

 Motorheadの1983年リリースの「Another Perfect Day」、Thin Lizzyのブライアン・ロバートソンが参加したアルバムという事で知られている作品。当時のモーターヘッドファンからしたらあり得ないギタリストのチョイスだろ、ってトコロからアルバム聴いても軟弱に映ったメロディセンスの高いギタープレイが目の敵にされたようだ。そりゃそうだろうな、と納得する部分は多々ある。でもさ、この極悪な爆音にこのメロディアスなギタープレイってなかなかこれまた見当たらないサウンドだし、新たな試みにしては出来すぎてるサウンドで、これはもう組み合わせがこうじゃなきゃ狙っても出来ないくらいのサウンドではある。ベースがバッキバキに歪んでいる中、マイルドで芯の太いレスポールサウンドのソロプレイがメロディアスに流れるんだから恐れ入る。今となっては結構な評価になっているとは思うけど、どうやって取り組んで良いんだ?ってくらいには悩ませるサウンドではあるね。

 いつものレミーのベースと歌、ドラムもいつも通りの中、ブライアン・ロバートソンのこのギターは美しすぎる。旋律にしても思い切り幅を広げているし、結構面白い曲に仕上がってるけどな。いつものモーターヘッドのプレイスタイルは全然崩れていないし、何らバンドそのものに問題はない気がするけど、市場リサーチに敏感なレミーはこの年の暮れにはブライアン・ロバートソンを排除してしまっている。それなりの理由もあったようだけど、ある種勿体無い排除だったかも。今の時代に至るまでこの手の音をメインにしたバンドは目立ったトコロにはいない。どっか出てきても売れるとは思わないけど、ひとつのチャレンジとして拡大できるジャンルなのかもしれない。多分、こういうギターが好きなんだろうな、自分。


Tank - Tank

Tank - Tank (1987)
Tank (24bt) (Dig)

 The Damnedから派生したのってThe Lords of New ChurchとTankになるワケだが、どちらもバンドとしてのステータスを確立していったってのは元のバンドにある程度の力量のあるメンバーが参加していたという事で、バンドそのものもそれなりに力量のあったバンドだったってことになる。これがクラッシュやジャム、ピストルズなんかだとそうはならないし、その意味でもThe Damnedというバンドはパンクと呼ばれつつも一番奥深いセンスを内包していたバンドだったのかもしれない。

 The Damendでベースを弾いたことのあるアルジー・ワードが主役となって結成したバンド、Tankは1981年に産声を上げ、そのモーターヘッド的スタイルがNWOBHMという時代性にマッチして、その筋での重要バンドの位置を確立していった。今聴いてもTankのサウンドは腹の底から力が湧いてくるようなサウンドで、メタルでもないしパンクでもないし気骨のあるロックというトコロだろうか、とにかく気合の入る音を出していたのだ。そのサウンドは一貫して変わることなく、どこかで軟弱になつこともなかったし、迷いが生じることもなかった。つまりこれ一本で行きていくぜ、的なバンドだったってことで、その意味ではパンクだったのかもしれないが、今回のアルバム「Tank」は1987年にリリースされていて、5枚目の作品となったアルバムだ。キャッチーな曲など必要ないからこのゴツゴツなスタイルが大いに気に入っているのだが、特に顕著になってきたのはアルジー・ワードの歌うメロディの美しさと言うのか、哀愁ある男臭い歌メロが妙に染み入る。そこがこのTankの愛されるトコロなんだろう、確かにハードなスタイルの音の中にあるにもかかわらず、歌だって男臭いくせにメロディーが良いというのは反則だろ(笑)。

 どうにもジャケットが締まらないのと、前作から3年ほど間が開いているというのもあって、人気のないアルバムみたいだけど、上手くすればこの時代でもヒットする可能性はあったのにな。時代はメタルからハードロックへとシフトしていた頃だし、男臭いのもメタリカを筆頭に受けていた時代だし、そこにこういう音が紹介されていれば飛びついたリスナーも多かっただろうになぁと素人的に想像出来る。ただ、レーベルの倒産危機なんかがあってバンド活動を停止してしまったという逆方向の要因があったみたいで、一旦ココでTankは活動を停止している。勿体無い。Tankのアルバムはホントに最初からここまでどれもガツンと気合の入ったアルバムばかりなのでいつもは聴かないけどたまに聴くと気合入って良いんだよ。このアルバムなんてバラードもあるしさ、評判よりも圧倒的に良い内容を誇るアルバムです。

The Lords of New Church - Is Nothing Sacred

The Lords of New Church - Is Nothing Sacred (1983)
Is Nothing Sacred

 古くからスーパーバンドなんて言葉があって、どこそこの著名な人達が集まって組んだバンドって事なんだが、そのウリ文句で成功したのはあまり聞いたことがない。せいぜいポール・ロジャースのBad Companyくらいだろうか、という印象。他にもあるけど商業的にもバンド的にもってのはなかなか見当たらないんだよね。そりゃさ、そんだけの強者集めたら凄いけど個性も強いから成り立たないってのもあるだろうし、エゴも出るだろうから圧倒的な天才に着いていくみたいな構図じゃないと厳しいんじゃない?なんて凡人は勝手に想像するんだが。

 The Damned解散で再結成時にはバンドに戻らずにパンク界でのスーパーバンドとなったThe Lords of New Churchを組んだブライアン・ジェイムズ、ボーカルにはDead Boysのスティーブ・ベイダー、ベースにはSham69のデイブ・トレガンナという布陣での1983年リリースのセカンド・アルバムが「Is Nothing Sacred」。肩書の通りのバンドであれば素晴らしきパンクバンドのハズだったんだが、どういうワケかそうはならず、ポストパンク的なスタイルを実践、それはちょいとゴシック調でもありメロディアスでもあり、The Damnedの中後期あたりと共通項もあるスタイルになるのかな、特にこのアルバムなんかはドラムが80年代初頭のあの音だからむちゃくちゃポップスに聞こえるワケで、普通に聞いたら単なるポップチャートに入ってくる音を出すバンドなんだな、っていう感触。肩書なんて何の役にも立たない感じのポップバンドサウンド。いや、実験的な要素はたくさん盛り込まれているし、確かにポストパンク的なスタイルでもあるし、スティーブ・ベイダーの歌だからかっちりってワケでもないし、ロックエッセンスたっぷりなんだけど、録音の問題なのだろう、本来のバンドの音を殺してしまっているかのような音は聴いていると結構キツイ。好みの問題だろうが、もうちょっと何とかしてほしかったなぁ…。

 気を取り直して音から音楽、内容へと耳を切り替えてみるとこの時代にはこういうサウンド出すバンドは確かに無かったのかもな、と。ただ、これでリスナーを取り込むってのもなかなか難しかったんじゃないだろうか。3枚位はアルバム出てるからそれなりに売れたんだろうけど、買っていた昔からのリスナーは多分こういう音は求めていなかったんだろうし、どうにも難しい。もっとパンクロック連中らしい音でストレートにやってくれりゃ良かったのにな、とも思うがそれじゃ新しいバンドにはならなかったのだろうし、どうにも…ってなトコだ。



The Damned - Live Shepperton 1980

The Damned - Live Shepperton 1980
ライヴ・シェパートン1980 【オリジナル日本盤LP再現紙ジャケット仕様/K2HDマスタリング+HQCD/完全生産限定】

 キャリアの中でベースからギターへの転身とかドラムからボーカルとかギターとか色々と転身して続けていく器用な人が何人もいる。そもそもどんな楽器もある程度出来てるという基本的な才能だったり、音楽表現者として備わった能力があるからこそそれでも通じるのだろうけど、なかなか出来ることじゃない気がする。マルチプレイヤーって人もいるが、どっちかっつうと演奏家という側面が強くてプレイヤーとしての探求みたいなのは深くないというか、最低限の演奏なんだろうな。もちろん天才肌なんだろうけど。

 The Damnedの1980年のシェパートンでのライブアルバム「Live Shepperton 1980」。バンド的には一旦解散してて、その後再結成という事でメンツを揃え直したけど、ベースがアルジー・ワールドになってる、ってことはギターはキャプテン・センシブルになったってことで、この人もともとバンドの中でベース弾いてたんだよね。もちろん元がギタリストだったのは演奏聴いてりゃ分かることで、なるほどこれで思い切り出来るハズだ、ってな感触はマジマジと感じるトコロ。んでパンクという枠組みからちょいと外れていったアルバム「マシンガン・エチケット」をリリースした後のライブを収録したアルバムなので、ダムドもどうなんだろうなぁ…なんて思ってたけど、とんでもないライブアルバムです。この後ゴシック路線に入るんで、おとなしめなのかと思いきや、パンクどころかNWOBHMの一環なんじゃないかっつうくらいのスピードとパワーで怒涛の如く攻め立ててくるライブ。有名な作品なんかもそのままパワーアップしてプレイされているので、物凄い事になってる。ハードコアパンクへの布石とも言えるのかな、元々演奏力の高いバンドだったからこういう音を出しても演奏的には上手く出来るからなんだけど、「Neat Neat Neat」の後のラットのドラムソロなんて、パンクバンドのそれじゃないからさ、ジミー・ペイジに認められただけの事はあるプレイもナイス。

 ビートルズの「Help!」なんて何だこりゃ?ってなくらいになってるしね、ネタ的に面白いからやってたんだろうけど、今じゃそれよりもオリジナルのダムドの曲のパワーアップさの方が頼もしい。そして「Smash It Up」や「Plan9 Channel7」あたりの後のゴシック調の楽曲のライブプレイもここではもう圧巻のパンクスタイルでの演奏だし、とにかく勢いありまくりのライブで多くのパンクバンドが独自路線を歩んでいった中で、この時期だけを切り取れば確実にThe DamnedというバンドはNWOBHMに接近していたとも言えるだろうか。だからこそのアルジー・ワードのTankというバンドが出来上がったのだな、と納得。









Public Image Limited - Paris Au Printemps

Public Image Limited - Paris Au Printemps


 ロックってのは実に色々な表現の仕方があるものだ。魂込めて吐き出すのも一つの方法だし、ひたすらに内向的に絶望感を煽っていくのもひとつ。そこらヘンの好みというのが音楽形態に表れてきてリスナーを選ぶと言う感じだけど、聴く側はそこまで意識していないから好みというだけでの基準になるのかな。もうちょっと音楽的見地の高い人はそうでもないんだろうけどさ。多感期にそういうのを聴くとシリアスなのとくだらないのが判ってしまうんじゃないかな…、ってかシリアスなのに出会ってしまうとそのシリアスさに気づいてしまうというかね、感性にもよるか。

 P.I.Lのライブアルバム「Paris Au Printemps」。1980年リリースのパリでの二日間のライブの編集アルバムだけど、それなりにキャッチーな曲なんてのはひとつもなく、ただただひたすらにストイックにアバンギャルドに実験しているバンドの進行形をそのまま記録しているもので、商業的見地はまるで入っていないというアルバム。それだから故に売れてしまうというか、ジョン・ライドンらしいというか、パンクの行き着く先にはこの手の妥協なしの路線をひたすら突き進むしかないと言うか…。芸術肌なんだろうね、基本的に。だから敏感な音をも察知して作り上げているし、そもそも作り上げるってことが出来る時点で芸術肌でしょ。自分がこういうのやりたいって見えてないと他のメンバーに伝えられないワケだし、それで出てきた音が自分が狙っているモノであるならばそれはもう完全に芸術家。しかも今まであまり聴かれる事のないサウンドだったりすればそれはもうあれみたいなこれみたいな、じゃなくてオリジナルな頭の中を伝えるしかないんだから見えてないと出来ない。そのセンスが凄いと思う。

 そしてこのライブだ。観客なんて思い切り無視ってくらいにストイックな感触、しかも「ダマレ」ってな発言で観客との距離を思い切り開けて、やりたいことをひたすらに実験的に展開している。うん、思い出してみればドアーズのライブもこういう雰囲気はあったな。そしてP.I.Lというバンド出来には最初期のオリジナルメンバーでのライブってことで貴重な瞬間の記録、そもそも「METAL BOX」の曲とか不可能だろ(笑)。しかしこういうのもしっかりとパンクだもんな…、更に言えば、パンクの発展系のくせに思い切り知性を感じるというのも不思議な話で、こういうロックの側面に惹かれるリスナーの気持ちは良く分かる。感受性高いんだろうなぁ…。



The Stranglers - Feline

The Stranglers - Feline (1983)
Feline

 熱い魂を叩きつけるかのようなロックのエネルギーとパワーが好きだ、というところからすると真逆に位置するこのニューウェイブあたりの路線、そんな魂なんぞどこ吹く風、ひたすらに陰鬱に自虐的な方向へと突き進む内向的なエネルギー、と言ったところか。そのいずれもが人気を博しているし、どちらも同じくらいの人気がある。ただ、大抵は何れかに属することが多いし、両方をバランスよく好むという人間もそうそうはいないだろう。はて、自分はと言えばやっぱり当然前者になるんで、底が浅いというか所詮ミーハーと言うか(笑)。

 The Stranglersの1983年作品となった「Feline」。これまでからレーベルも移籍してますますヨーロピアンエッセンスが強くなってきたとも言える作品で、昔の初期パンクのバンドです、なんて雰囲気はまるで残っていない。かと言ってポップバンドとも言えず、ニューウェイブですね、とも言えないユーロピアンな雰囲気が漂っているアルバム。ってかストラングラーズ自体がそういう存在になっていて、日本じゃもう全然下火だったけど英国ではこの時期の方が人気があるというお話なので、やっぱり大きくセンスが異なるんだろうなぁと思う。日本でこんなんが人気出るとは思えないもん。それでも聴いていると確かに美しくデカダンでユーロピアンな雰囲気の中、メロディアスな歌が流れてきて、それも媚びを売るものではなく悲嘆的なスタイルに近いか。歪んだギターなんてのはほぼ聴かれないというのも特徴的。

 一方では80’sと呼ばれる第二次のインベンションが怒っている中で真逆のロックシーンとしてこんなのが受けてたってのは面白い。さすがに表舞台に乗り込む程の無鉄砲さではなかったところは救いだが、どう思って見てたんだろうね。ちょっとそっちに寄れば乗れたんだろうと思えるだけにちおいと興味ある。それはともかくとして、この音、知的なセンスがバリバリと感じるものの、ロック的に好きか?ってなるとなかなか「うん」とは言えないかな。ただ、ストラングラーズってこういう進化があるから面白いし、ストラングラーズらしいからじっくりと制覇していくバンドかな、なんて思ってますね。



Wire - Pink Flag

Wire - Pink Flag (1977)
ピンク・フラッグ

 ポストパンクって一体何だったんだろ?なんて今更ながらに思う。次世代パンクって意味合いなんだろうけど、ま、その通りか。ただ、スタイルとしては結構幅広かったからか自分がそういうのを聴いた頃って何かピンと来なかったんだよね。その時に聴いたのって多分Alien Sex Fiendとかなんだろうけど、それが悪かったんだろうか。そもそもがこういうのを聴いてたらもうちょっと興味持って取り組んだかな。ニューウェイブと共にイマイチな世界だったからほぼシカトしてたけど、もったいなかった。

 Wireというバンドの1977年のファーストアルバム「Pink Flag」。既にパンクが崩壊して、っていう話は今なら言えるけど当時はまだそこまででもなかったハズで、しっかりパンクエッセンスは音楽シーンに残っていたと思う。そこに対して初期パンクと同じ時代にこの音で殴り込んだというのはかなり衝撃的だったんじゃなかろうか。それでも歴史的にはさほど残っていないというのはそのインパクトが薄かったということにはなるのだが、どうだろ、ちょっと手法が違ったらシーンへの影響は大きかったんじゃなかな、なんて思う。最初の曲はちょいとニューウェイブ的な感触もあるから正にポストパンク的なバンドなのか?って思うけど、すぐに3分に満たない勢いのある曲で占められた楽曲が続く。21曲で30分というサイズは聴くものをちょっと驚かせる。

 ソフトマシーンやフロイド絡みのマイク・ソーンのプロデュースと言うことでもしかして?なんて思うけど、それは音が整っているというメリットだけで、決してそれらのバンドの作風が用いられているというものではなかった。しかし短い曲が多い中でバリエーションには富んでいてポストパンク史に残す金字塔とまで言われる程の作品として仕上がっているのはその通りかも。案外聴きやすいサウンドの秘訣なんかもあるだろうし、ミュージシャン気質の高いバンドでもあったようだ。カバーしているバンドも結構あるしなぁ…、日本での知名度は低いんじゃないだろうか。



Gang of Four - Entertainment

Gang of Four - Entertainment (1979)
Entertainment

 パンクロック創生期は分かりやすかった。何がしたかったのか、だからああいうのをやったんだ、みたいなのもシンプルだったし、そのパワーとか勢いってのはその時代背景じゃなきゃ出来なかった事だったろうし、だから故に生まれたスタイルだったし、と納得感満載なんだが、その初期衝動のあとのスタイルとして進化していったポストパンクや何とかパンクやニューウェイブなどなどは別の話だろうと。初期パンクがレゲエとくっついたようにニューウェイブはファンク的なのとくっついている事も割と多そうだ。妙な組み合わせだなぁとは思うけど割とそれがクールに決まったんだろう。

 Gang of Fourというバンドの1979年の最初のアルバム「Entertainment」。これもまた最初にして最高傑作と言われているアルバムで、センスはパンクロック的なエッセンスだけど、やってるのはどこかファンクな世界とポップな攻撃性。だから聴きやすいしハマりやすいという性質を持っている。全くウィルコ・ジョンソンのギタースタイルを我が物にしてしまったアンディ・ギルという才能の持ち主がこのバンドの命綱でもあり、この傑作をバリエーション深いものに仕上げている。ギターのカッティングの鋭さも天下一品。こんだけの鋭いカッティングを持つ男はそうそう見当たらない。その意味でもきちんと聴いておくべきアルバムかも。

 こういうのをニューウェイブとして扱ってたから聴かなかったんだよな。全然ニューウェイブな音じゃないじゃないか。しっかりとパンクロックな音だし、その発展系だし、ナヨナヨなニューウェイブというジャンルと一緒にしてほしくなかったなぁ…。そうすりゃもっと早く聴けたのに。結構そういうのがあるんだろうと思う。ただ、それでも巡り合って聴けたってのは良かった。オルタナティブ・ロックってのもまた違うけど、ロックの進化って単語が付いていかないってのも事実だし、正にそんなのを実感した見事なロックアルバム。



Killing Joke - Killing Joke

Killing Joke - Killing Joke (1980)
KILLING JOKE

 自分にとってのロックってブルース色があるかないかってのはまずひとつの基準にはなる。プログレ系になるとそれは別の話になるんだけど、他のものは大抵そのあたりから派生していく。パンクやニューウェイブ、パブロックなどはその系統に属していないので自分的には別の路線にある音楽とも言えたかな。今はそうでもないけど、昔はそういうのがひとつの基準だったから、そこを徹底して聴いていったってのはある。だから故にブルース色が入っていないロックの世界は新鮮に聴けるってのあるかな。面白いと思うかどうかは別として。

 Killing Jokeの1980年デビューアルバムにして金字塔となった「Killing Joke」。とにかく昔から知ってたけど、聴いちゃいけないんだって思わされた宣伝文句もあって聴いたことなかった。ポストパンクの金字塔とも言われてあまりにも呪術的とも言われてたし、ジャケットからしてヤバそうな雰囲気だしね。まぁ、そこまで話題にならなかったのが一番の要因だけど、確かにKilling Jokeって日本だとかなり知名度低いし人気もさほどでもない。アルバム紹介では出て来るけど、一般的な評価としてバンド名が挙がることはほとんどないもん。自分もその多数の日本人の感覚と同じでシーンに置いてそんなに重要なバンドだという意識はなかった。

 さて、この「Killing Joke」というアルバム、デビュー作にて金字塔、なるほど、確かに。インダストリアル系と言えばそれまでだけど、無機質な中に歪んだギターを冷徹に入れ込み、正にインダストリアルなサウンドを作り上げることに成功している。こういうのはどうしたら出来上がるのだろうか?単に音色の違いだけでもなかろうし、ギターやベース、ドラムだって普通に弾いているだけだからバンドでこの通りやったら普通のロックバンドの音になるんだろうと思う。それでも、このアルバムではそんなイージーな音には仕上がっていない。やっぱりボーカルの重さ、カリスマ性によるものだろうか、明らかに普通のサウンドとは一線を画している。こういうのってホント、80年前後あたりから出てきてる音で、馴染みがない。だから故に新鮮な響きを持って聴けるし、パンクのスピリットはそのまま生きている。実にロックだな、ってのを感じる攻撃性、何気にかなり気に入ってしまった世界観…、いいな、これ。



Ian Dury - New Boots & Panties

Ian Dury - New Boots & Panties (1977)
New Boots & Panties

 パブロックたるジャンルでの看板スターとして挙げられるのがDr.FeelgoodとIan Dury。いずれも自分的にはほとんど触れてこなかった人達なのでほぼ知らない。アルバムやライブを何度か聴いたことはあると思うけど、全然記憶してないし知らないんだよね。ただ、そういうジャンルの中でのヒーローとしては知っててさ、何でだろ、聴いてみようと思ったこともなかった。聴いても好みじゃなかったのが残ってたからかもしれない。今じゃ英国ロック史的にもそれなりのステータスを築き上げてるし、やっぱり聴いておかないと、かななんてこの流れもあって挑戦してみたところ。

 Ian Duryの1977年デビューアルバム「New Boots & Panties」、35歳の時の作品で、最初にして最高の傑作と言われているアルバム。パンクの元祖と言われたりパブロックのヒーローとも言われたのでどんな音が出て来るんだろ?なんて思ってたんだけど、最初からどうにも不思議な美しきピアノでのサウンドが流れてきて、更に言えばベースのリズムとラインが中心となったブラコン的なサウンドと気怠い雰囲気が重なったような、そう、The Stranglersがやってそうなサウンドが出てきて、かなり驚いた。もっと攻撃的な音が出て来るモンだと思ってたからこんな知的な、というのか、Japanよりももっと男に寄ったサウンドなんてのは想像しなかったな。何でこれで名盤とか最高傑作とか言われるんだろうか?なんて考えてしまったけど、聴いていると心地良いというのは確かだ。かなりバリエーションに富んだ作品で、ベースのリズムがホントに心地良いけどギターもかなり良いセンスで鳴ってくるし、イメージとは裏腹にしっかりとしたバンドアンサンブルでイアン・デューリーというイメージをサポートしている。

 普通に変なイメージさえ持ってなかったらこういうのってどういう名盤って言うんだろうな、ロックとも言い切れないしもちろんパブロックとかパンクの世界じゃないし、どうなんだろね、って感覚だけど、それでは売りにくいってのもあったのかイメージを付けて出してきたというトコロか。そのギャップにはちょいと驚いたけど、アルバムそのものの出来映えは見事なものと言い切れるレベルだろう。果たして自分がこういうのが好みかと言われるとそれもないんで、やっぱりあまり聴かない部類になってしまうんだろうけど。





Dr.Feelgood - Down by the Jetty

Dr.Feelgood - Down by the Jetty (1975)
ダウン・バイ・ザ・ジェティー

 歳と共に新しいのを受け付けなくなるって人も多いだろうけど、古いけど新しいもの、即ち70年代だけど通ってきていない音ってのもあって、こうなると新しいものを受け入れられないってんじゃなくって古いものを聴けていなかったってことになるから、聴いてみたくなることってのもあるんじゃないかと。会話してるとパープルとかツェッペリンなんてのはその世代なら聴いていただろうが、ちょいとマイナーなのになると普通は漁ってないと聴かないから、そこでマニアと時代的にロックを聴いていた人と分かれるのかも。ま、だから何だ、って話だが(笑)。

 Dr.Feelgoodの1975年のファーストアルバム「Down by the Jetty」。このジャケットもバンド名も昔から知ってたし持ってたけど、何か全然聴かなかったんだよね。何だろ?音もシャキッとしててカッコ良いのにどこか響かなかった若かりし頃、所詮は好みだからそういうのもあっただろうけど、多分シンプル過ぎて面白味に欠けたのだろう。今パブロックの流れで聴いているけど、実にストレートなギターカッティングを中心とした英国ビートロックそのままの音で、ともすれば60年代のバンドだろ?ってくらいのマージービート的サウンド。歌は野性味に溢れるロック的には実に魅力的な歌だし、ギターは強烈なカッティングでグイグイと引っ張っていくし、何ら聴かない理由も見当たらないが、楽曲そのものの良さってのはちょいと欠けるかもね。そのヘンがThe WhoやThe Kinksとは異なるトコロか。んでも、まぁ結構な人気を誇っているし、今でも根強いリスナーもいるし、やっぱりハマったら面白い深みはあるのだろう。Yardbirdsとか好きなら好きでもおかしくないしね。

 日本のめんたいビート系はこの辺がルーツになるのかな、ルースターズとかはモロって感じもあるし、なるほどなぁ、と。そうするとやっぱり60年代ビート系との共通項になるわけだ。ライブで見たら多分一発で気に入ってただろうなというくらいの強烈なビートがカッコ良いし、ファーストアルバムでこの完成度だからそりゃ頼もしいバンドなハズだ。しばらく真面目に聴いてるとハマるかも。





Brinsley Schwarz - Despite It All

Brinsley Schwarz - Despite It All (1971)
ディスパイト・イット・オール

 こんだけ聴いて書いててもまだまだ通っていないジャンルやアルバムなんてのが山のようにある。しかも70年代のロックって限定してもまだあるんだから恐ろしい。英国の、って限定しても同じだし、どんだけ音楽産業ってのは広くて欲深かったのか、そして言い方を変えると実に深い森の中を彷徨う趣味なのか、となる。ココのトコロね、パブロックとかスワンプとかちょこっと聴いてて、あぁ、そういうトコにルーツがあるのかな、とか思うんだけど、当然と言えば当然だし、意外と言えば意外なことにトラッドとの共通項もしっかりあるんだなと。何か奥深いなぁ…ってね。

 Brinsley Schwarzってバンドの1971年のセカンド・アルバム「Despite It All」。ちなみにブリンズレー・シュウォーツってのはこのバンドのギター、ボーカルの人の名前でして、そりゃまぁバンド名にしたくなる珍しい名前ではあるわな。ずっとバンド名だと思ってたもん。んで、昔からこの手のバンドの筆頭格ではあって、聴いたこともあったけど全然ダメでね、ロック的じゃないじゃない?フォーク・ロック系もそもそも好きじゃなかったし。だからこの辺は結構スルーだった。んで、色々あって聴いたりもしたけど、今回聴いてて思ったのは、こんなに英国トラッド系に近い音だったっけ?って。アルバム最初の曲のインパクトがそう思わせたんだろうけど、軽快なジグにフィドルさばき、こいつはご機嫌じゃないか、ってね。アルバム通して聴いていくとだんだん大人しい作品に聞こえてくるし、お?って引っ掛かるのも少ないのは確かなんだけど、この心地良さはさすが。

 アルバムジャケットの印象が強いよなぁ。何なんだ、この爽やかなイメージは、って言いたくなるくらいに中身の音は湿ってるという当然の帰結。ブリンズレー・シュウォーツってジャケット結構意味深でカッコ良いよね。このアルバムはまだ初期のカントリー・ロックの影響下にある作品と言われているようで、聴いてみても確かに突出した出来というものでもないように思う。ただ、英国でこの時期にここまで上手くアメリカ寄りながらも英国らしくブレンドされたフォークロックって多くはなかっただろうから注目されたんだろう。当然それは若者が求めてたロック感とは違う部分での刺激だったとは想像するけど、そもそもポップな部分も多いし、割と普通に受け入れられたのか。自分的にはなるほど、面白い音かも…でも飽きなぁ…、ですが。



Help Yourself - Help Yourself

Help Yourself - Help Yourself (1971)
ヘルプ・ユアセルフ(紙ジャケット仕様)

 今の時代に至るまでも英国のロックシーンはホントに多種多様なものを吸収して、そもそも新しい音楽を開発していこうなんて意識なしで勝手に新しいものが創造されていってる。何かを聴いてこういうのやりたいな、ってトコから始まって独自解釈と自分達で出来る範囲での取り組みから始まると、いつしかそれはちょいと何かとミクスチュアされていって英国独自のものとなっていく、なんてことが多い。逆にアメリカが英国ロックを真似した場合はほとんどそのままでアメリカの快活さが必ず入ってくるのでもっとシンプルになる事が分かってるからどうしてもすっきりしてしまうんだな。

 パブロックの創始者的な立ち位置にあるHelp Yourselfの1971年のデビュー作品「Help Yourself」。実際パブロックというジャンルが出てきたのはもうちょっと後だから、どっちかっつうとスワンプ=カントリーホンク的なサウンド、ニール・ヤングとかフォーク・ロックのウェストコーストサウンド系なんだけど、単純にそういう風には聴こえないのが面白い。やっぱり快活さとか本来のアメリカのカントリー的な乾き具合が事実無いからこういうしっとりな音でのカントリータッチになっちゃうんだろう、だから故に英国での独自ジャンルになっちゃうんだよね。面白い。このアルバムでももちろん狙いはCSN&Yあたりの音なのだろうけど、自分達なりの解釈が入ってるから曲によってはカントリーなのにプログレ的な展開を感じる「Old Man」なんて曲もあったりして、一言でスワンプの筆頭格、というのもどうかという部分はある。

 最初は衝撃的だっただろうと思う。クラプトンやストーンズ、キンクスなんかがこぞってこういう世界観のアルバムをリリースしていった時期だから流行していたんだろうけど、やっぱりこれだけだとしんどいよね。バリエーション豊かな曲を、ってもなかなかそうはならないし、あまりやりすぎると冗長にもなるし、そのバランス感覚を持っているバンドだけが生き残っていくことになるのは当然の流れとなった。70年代ってのはそういうのシビアだったもんね。自分的にはやっぱり好んで聴くタイプのバンドではないけど、何かとバンド名は出てくることが多いから聴いたことあった次第。リラックス出来て良いのはあるね。





 | HOME | 

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


ロック好きの…別館リンク


ブログ検索


最新記事


カテゴリー


最新コメント


最近のトラックバック


カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去ログ+

2017年 10月 【21件】
2017年 09月 【30件】
2017年 08月 【31件】
2017年 07月 【31件】
2017年 06月 【30件】
2017年 05月 【31件】
2017年 04月 【30件】
2017年 03月 【31件】
2017年 02月 【28件】
2017年 01月 【32件】
2016年 12月 【32件】
2016年 11月 【30件】
2016年 10月 【31件】
2016年 09月 【30件】
2016年 08月 【31件】
2016年 07月 【31件】
2016年 06月 【30件】
2016年 05月 【31件】
2016年 04月 【30件】
2016年 03月 【31件】
2016年 02月 【29件】
2016年 01月 【32件】
2015年 12月 【32件】
2015年 11月 【30件】
2015年 10月 【31件】
2015年 09月 【30件】
2015年 08月 【31件】
2015年 07月 【31件】
2015年 06月 【30件】
2015年 05月 【31件】
2015年 04月 【30件】
2015年 03月 【31件】
2015年 02月 【28件】
2015年 01月 【32件】
2014年 12月 【31件】
2014年 11月 【30件】
2014年 10月 【31件】
2014年 09月 【30件】
2014年 08月 【31件】
2014年 07月 【31件】
2014年 06月 【30件】
2014年 05月 【31件】
2014年 04月 【30件】
2014年 03月 【31件】
2014年 02月 【28件】
2014年 01月 【32件】
2013年 12月 【32件】
2013年 11月 【30件】
2013年 10月 【32件】
2013年 09月 【30件】
2013年 08月 【31件】
2013年 07月 【31件】
2013年 06月 【30件】
2013年 05月 【31件】
2013年 04月 【30件】
2013年 03月 【31件】
2013年 02月 【28件】
2013年 01月 【32件】
2012年 12月 【32件】
2012年 11月 【30件】
2012年 10月 【31件】
2012年 09月 【30件】
2012年 08月 【31件】
2012年 07月 【31件】
2012年 06月 【30件】
2012年 05月 【31件】
2012年 04月 【30件】
2012年 03月 【31件】
2012年 02月 【29件】
2012年 01月 【32件】
2011年 12月 【31件】
2011年 11月 【30件】
2011年 10月 【31件】
2011年 09月 【30件】
2011年 08月 【31件】
2011年 07月 【31件】
2011年 06月 【30件】
2011年 05月 【31件】
2011年 04月 【30件】
2011年 03月 【31件】
2011年 02月 【28件】
2011年 01月 【32件】
2010年 12月 【32件】
2010年 11月 【30件】
2010年 10月 【31件】
2010年 09月 【30件】
2010年 08月 【31件】
2010年 07月 【31件】
2010年 06月 【30件】
2010年 05月 【31件】
2010年 04月 【30件】
2010年 03月 【31件】
2010年 02月 【28件】
2010年 01月 【32件】
2009年 12月 【32件】
2009年 11月 【30件】
2009年 10月 【31件】
2009年 09月 【30件】
2009年 08月 【31件】
2009年 07月 【31件】
2009年 06月 【30件】
2009年 05月 【31件】
2009年 04月 【30件】
2009年 03月 【31件】
2009年 02月 【28件】
2009年 01月 【32件】
2008年 12月 【32件】
2008年 11月 【30件】
2008年 10月 【31件】
2008年 09月 【29件】
2008年 08月 【30件】
2008年 07月 【30件】
2008年 06月 【30件】
2008年 05月 【31件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【31件】
2008年 02月 【29件】
2008年 01月 【31件】
2007年 12月 【29件】
2007年 11月 【30件】
2007年 10月 【29件】
2007年 09月 【28件】
2007年 08月 【31件】
2007年 07月 【30件】
2007年 06月 【29件】
2007年 05月 【30件】
2007年 04月 【30件】
2007年 03月 【26件】
2007年 02月 【27件】
2007年 01月 【20件】
2006年 12月 【31件】
2006年 11月 【30件】
2006年 10月 【31件】
2006年 09月 【30件】
2006年 08月 【31件】
2006年 07月 【31件】
2006年 06月 【30件】
2006年 05月 【31件】
2006年 04月 【30件】
2006年 03月 【31件】
2006年 02月 【28件】
2006年 01月 【31件】
2005年 12月 【31件】
2005年 11月 【30件】
2005年 10月 【20件】


リンク


RSSフィード


全記事表示リンク

全ての記事を表示する


QRコード

QR

Click! Click!


楽天市場
HMVジャパン

Amazon