Tony MacAlpine - Maximum Security

Tony MacAlpine - Maximum Security (1987)
マキシマム・セキュリティ

 暑い夏に聴く音楽は何が一番適しているか、涼しくなる感じのモノが一番とも思えたけど、実はフュージョンとかも似合ったりするんだろう。一方コテコテのメタルなんてのも暑苦しい上に更に暑苦しくってことで案外似合ってたりするようだ。一番なのはやっぱり本来夏の気候というトコロで生まれて奏でられている音楽なんだろうから、ボサノヴァとかレゲエとかスカってのが一番なんだろうな。あぁ、そういう方向性もあるか…。流れ的に暑苦しくコテコテになってきてるからさわやかな路線も良いなぁ…。

 Tony MacAplineの1987年のアルバム「Maximum Security」。しかしここまで技術が発展してしまうんだなぁというくらいに70年代の音とは雲泥の差、それは音楽的な面でもギター的な面でもテクニカル面でも感じちゃうよね。もう今のギタリストの原型以上のが出来上がってるワケだし、そこに音楽センス的にはきちんとクラシカルな聴かせるという要素も入ってて、インストアルバムながらも垂れ流しではない聴けるメロディが載っている作品と言えるか。黒人がこういうのを奏でるんだ、っていうのもほとんど見当たらないのでその意味でもユニークな存在ではあるが、鍵盤から入っていることを考慮すればまだ納得できる。ソウル面やブルース面を一切感じさせることのないこのギタープレイはクラシックだけで出来上がっているとも思えないし、そのあたりはやはり新世代というべきものなのだろう。この時代でもまだ大勢いたギタリストと比較しても全然異なる方向性だ。ジョー・サトリアーニとかスティーブ・ヴァイと言ったあたりが近いものではあるが、いわゆるバンドで出てきたギタリスト達の世界とは全然違うもんね。

 それでもこの「Maximum Security」というアルバムでは当時ドッケンにいたのかな、ジョージ・リンチとナイト・レンジャーのジェフ・ワトソンがゲストで参加している。ただ、聴いてるとそれはそこまでクローズアップされる必要性もない程度で、やっぱり本人のギターと鍵盤プレイを出しまくっているってトコロで成り立っているのは当たり前で、更に曲の展開がよく練られてて聴きやすいというナイスな作品。自分的にはそれでもやっぱり飽きちゃうけど…、ギターの音を追いかけている分には凄いなぁ…としか言えない。



Bootsy Collins’s Rubber Band - Ahh the Name Is Bootsy Baby

Bootsy Collins’s Rubber Band - Ahh the Name Is Bootsy Baby (1977)
Ahh the Name Is Bootsy Baby

 ある程度ロックとは異なる世界を聴いていると、それぞれの凄さとか面白さみたいなのは判ってくるし、やっぱりその世界にハマっていく人がいるのも分かる。それでも自分的にはしばらく聴いてると、やっぱりロックのがいいなぁ〜とかなっちゃうところがその世界にハマれないんだな。今回も黒いの幾つか聴いてて、書いている以上に他のも聴いたりしててね、それでも何かどっか違うんだろうなぁとかあってさ、ギターでも黒人系ので弾きまくるなんてのは他にはほぼ皆無で、あってもフュージョン系とかトニー・マカパインくらいか、って話だしさ。

 じゃ、ってことで面白い変態ってのでBootsy CollonsのRubber Bandでいいんじゃない?ってことで1977年リリースのセカンド・アルバム「Ahh the Name Is Bootsy Baby」。1977年ってそっか、アメリカじゃディスコブーム全盛期だからこういうのでイケたんだろうな、と納得。JBの時代からFunkadelic、Parliamentでの活躍から同士達と共に作ったRubber Band、方向性がどう違うかってのはほとんど変わらないし、ブーチーのモコモコベースがブイブイ言ってるのはあたりまえだし、ほぼワンコード展開でのJB的ファンクとも言うべきか、一辺倒で走りまくるという姿勢、明るくファンキーでオネェチャン達とのコーラス掛け合いとか如何にもお遊び要素満載な作風。能天気なスタイルはズバ抜けてるとも言えるが、ふとザッパとの共通項を見出してしまった。こういうのをもっと研ぎ澄ましていったのがザッパの音楽なのかもな、と。まぁ、時系列的にはザッパが先なワケだが。

 しかしやっぱりJBって凄かったんだなと、こういうの聴いてて思う。そこかしこでJBの影響満載だし、良い曲を作って、とかそういうのはあんまり無かったんだろうな。楽しくやることやって騒げるの、とかそういうんだろうか、音楽的な繊細な組み立てなんてのは皆無で、本能だけで作り上げてるんだろうと思える。それでもこんだけのブイブイサウンド、なかなか出せないグルーブ、やっぱり凄い人だし面白い。かと言ってソロアルバム全部聴くぞ、って感じにはならないのだが。



Eddie Hazel - Game Dames & Guitar Thangs

Eddie Hazel - Game Dames & Guitar Thangs (1977)
Game Dames & Guitar Thangs

 やっぱり夏は熱いワケで、好んで外に出るよりはエアコンに当たりながら一日を過ごすなんて方を選んでしまうもので、そうすると自然に趣味を邁進する時間が増える。すなわち音楽を聴いたりする時間も増えてくるというような気がしてる。実際そうかどうかは分かんないし、どっちかっつうと減ってるのかもしれないけど、篭ってる時間が多くなるのが夏、とも言えるのではないかと。その分集中力に欠けるかもしれんが。

 Eddie Hazelの1977年最初のソロアルバム「Game Dames & Guitar Thangs」。思えばエディ・ヘイゼルってヤツなんだ…、面白いギター弾くなぁ…ってのはFunkadelicのライブ盤「Live: Meadowbrook, Rochester, Michigan 12th September 1971」でマザマザと実感してて、更にその面白さを実感したのがRuth Copelandのアルバム「I Am What I Am」のギター。ブルースベースでもないし、もちろんファンクな感触でのソロでもなく、スペイシーではあるけど、果たして一体どういうスケールと言うか感性で弾いているのかよくわからないスタイル。テクニック面はもちろん申し分ないけど、どこからこういうフレージングになるんだ?とかトーンや音の使い方がやっぱヘンなんだよね。よくジミヘン的とも言われるけど、その宇宙的発想によるギタープレイは確かにジミヘン的だけどフレーズはそういう意味ではまるで異なるからアプローチが似ているという事か。

 それにしてもエディ・ヘイゼルのソロプレイを存分に楽しめる作品ってのはその実多くもなくって、参加してるけどそこまで弾いてないってのが多いからこのソロアルバム「Game Dames & Guitar Thangs」は期待満点で聴いたもんね。そしたら冒頭から切ないながらにあのペラペラな音とトーンでギターが流れてきて、こりゃ良いわ…って。冒頭はママス&パパスのカバーらしいがそもそも知らないからいいや、エディ・ヘイゼル節になってるしギターたっぷり聴けるから美味しい。知ってる曲ったらビートルズの「I Want You」のカバーやってるくらいか。それも何故かこんなにドロドロサイケな雰囲気でギターをたっぷりと味わえるのはいいし、淡々と延々と味わい部会ギターソロが繰り広げられてて、素晴らしく宇宙に連れて行かれる感が高まってくる名演。なかなかこういうの聴けないよ。もっともっとエディ・ヘイゼルというギタリストの存在を知ってもらいたいよね。とても説明しきれる範疇にはいないギタリストなんだけどさ、天才的な才能でギター弾いてるの分かるもん。古いロッック好きな人、ジャケットの偏見とかファンクの偏見とかなしにこの人のギター試してみるちょっと価値観変わるかも。



Funkadelic - Let's Take It

Funkadelic - Let's Take It (1975)
Let's Take It

 黒人ロックの始まリはやっぱりジミヘンなんだろうけど、あまりにも時代的にも早すぎたし、しかも天才的でもあったもんだからある種黒人ロックというカテゴリが閉ざされてしまったとも言える。黒人がロックやるとジミヘンかよ、と言われてしまうくらいのインパクトだったから後が続けないというか…、おかげで今でもそういう形でのロックはなかなか出てきていないと思う。あるけど、やっぱり一過性のまがい物的に捉えられちゃうし、良くも悪くもオンリーワンな人だからしょうがない。そういうのも判っていてファンクとロックを掛け合わせたスタイルでジミヘンをリスペクトしながらという側面も持ちつつのバンドがファンカデリックか。

 1975年リリースの「Let's Take It」、既に7枚目くらいになるのだろうけど、パーラメントとのメンバーが大半被っていると言えどもホーンセクションもないしギター中心的なバンドだからロック寄り、と言われる。もちろん事実そうなんだけど、この世界観は他のどこのも見当たらないファンクとロックの融合で、そこに宇宙感とかサイケ感が加わってて煙モワモワな雰囲気が漂ってるからどうにも怪しい。それに加えて一番の醜悪はこのジャケット郡だろう。とにかく趣味の悪いものをすべて集めてみたという感じのバンドで、それが売りでもあるからまた困る。中身がどうでも良けりゃ聴かないだけなんだけど、逆に中身はしっかりと面白い部分がたくさんあるからね。じゃなきゃこんな風に出してこないだろう。

 このアルバムにかぎらずミックスがきちんとロック的なものにはなっていないからロックにはほぼ聴こえないんだけど、鳴ってる音を聴いていくと明らかにロック。ギターがそこかしこで歪んで鳴ってるし、ロックになってもおかしくないけど、明らかにリズムと歌が違ってて、かと言ってファンクノリじゃないワケだから一体何だこりゃ?になる。ところどころに出てくるお遊びネタがやっぱりP-Funk的なんでどうしてもそっち行っちゃうよな。面白いバンドだ。このアルバムは特にファンクに寄ってるかもしれない。最早それはどっちでも良い事になってて、この編成で楽しむ、という感じか。聴いていてもそれを意識しないで曲を楽しむのだが、そういう意味ではあまり良い曲と言うのはない…って言ったら身も蓋もないけど、その意味でのレベルは格段に差がある。やっぱり演奏力とお遊び力が大きいのかな。





Parliament - Clones of Dr Funkenstein

Parliament - Clones of Dr Funkenstein (1976)
Clones of Dr Funkenstein

 ちょこちょこと聴いてるけどなかなか自分的にはそれは身になってこないのが黒いの系、ブルースは好きなんだが…。それでもファンクはやっぱり面白いと言うのは昔からあって、カチャカチャなってる熱気ムンムンなファンクビートが聴きたいんだけど、実はなかなか見当たらず、色々と聴いてみたけど、近いのはこの辺なのかね、ってちょいと遠回りしてる間に見つけたのがP-Funk。本筋の方だとここじゃないんだけど、まぁ、面白いし発掘もあったからってので聴いてたりする。

 1976年リリースの名盤扱いになっている「Clones of Dr Funkenstein」。一体こいつらは何なんだ?ってくらいのいきなりのアルバムジャケットのジョージ・クリントン総帥。どんだけふざけた事してるのかってくらいに意味不明なジャケットだけど、作品としての中身を合わせてみればファンケンシュタイン博士の云々、それがキミですか…というようなお話らしいが、そこまで真面目に求めてはいない。単にそういうコンセプトだからこそのアルバムジャケットらしいけど、全く最初にこのジャケット見た時にはもうこのあたりって何なんだ?ってのがいっぱい疑問符付いてたもん。当時は中身も聴けなかったから好奇心と嫌悪感だけだったけどさ。それでもいつしか聞く機会が出てきて、今に至るのだが、パーラメントそのものは割と着手してるかな。何せメンツが強烈だから、っていう理由。

 ところが思いの外、グリグリなファンクでもなくって、それをベースにしたクリエイティブな作品みたいなのが多くて既にやってきた出来てしまって当たり前的なサウンドはメインには出てこない。だからイマイチ求めているカチャカチャノリってのはほぼ無いんだな。それが残念で、もっと原点にある音を聴きたいんだが、と思う訳だ。そんな風にして聴きながらも作品としてのユニークさに気づきはじめてしまってて、ホーンセクションの完璧さとかさ、ちょこっと鳴ってるギターとかよく出来てるなぁ、と。べースにしてももちろんブーチーだから当たり前だけど目立ちまくることなくヘンなのいっぱい弾いてるし。結局ポップスの世界に近い音になってるのかな。楽しめるアルバムではあるだろうけど、やっぱり飽きるんだろうなぁという感じか。



The JB’s - Doing it to death

The JB’s - Doing it to death (1973)
ドゥイング・イット・トゥ・デス

 ロックの世界に比べてファンクの世界は相当にお遊び要素が強いような気がする。ファッションにしてもコメディ的だし、極端だしド派手であり得ない格好してるのは多いし、それは今に至るまで金ピカラメラメみたいなのが脈々と続いているしね。更にアルバムにしろバンドにしろ、とにかく流動的でおふざけで簡単にバンドが組まれてアルバムをリリースしている。よく捉えるとジャズの世界と同じくリーダーがいて幾つも好きにメンバーを組み直して演奏すれば良いんだ、ってことなんだけどそれにしても一貫性がなくってその場の流れで名前つけたり遊んでたりするのが多そうだ。単なる印象でしかないけど。もっともその印象はJBやP-Funkなんかを見ているからそう思うだけで、それ以外は皆まともにバンド組んでアルバム出してってやってるんだからド派手な格好以外は当てはまらないのかもしれない。

 JB’sの1973年リリースのセカンド・アルバム「Doing it to death」。そもそもJB’sってのはもちろんジェームズ・ブラウンのバックバンド経験者で組まれているバンドなんだけど、その仕掛けはもちろんジェームズ・ブラウン御大自らがプロデュースもやって自身のレーベルからリリースしているワケで、しかもジェームズ・ブラウン自らボーカルで参加しているんだからそれはもうほとんどジェームズ・ブラウンのアルバムなんじゃないか?って傍目からは思えるものだ。曲だって御大自らのものばかりなんだから、一体何なんだ?というのはあるが、こういうのがあるから面白いってのと冒頭に書いたようなお遊び的な要素が多い、っつうかね、そういうトコなわけ。そんな背景羽貫にしてアルバム聴いてみればそりゃもう鉄壁のサウンドによるアルバムに決まってるワケで、御大自らのお遊びでメイシオー・パーカーをイジりまくるのもあるけど、基本的にはジャズファンクなグルーブをひたすら奏でるスタイルが中心のアルバムで、とっても心地良い。そりゃ後になってサンプリングされまくるハズだ。

 一方ではきちんとスーパーファンクしてるのもあって、この頃のJB周辺のファンク度合いは見事なものだ。強烈にグイグイと引っ張り込む勢いを持ってるから、そりゃそのままP-Funkという世界にまで進んでしまうのも分かるってなくらい。似て非なるホーンセクションの存在、とんがりすぎない頬良いバンドの演奏はJBというバックで鍛えられていたからこそのアンサンブルなのだろう、他のファンクバンドほどの多方面へのトンガリ具合は多くない。その分聴きやすくて良いね。





Tower of Power - Live & in Living Color

Tower of Power - Live & in Living Color
Live & in Living Color

 そうそう気分になることもないのでこの機会に黒いの幾つか聞いておこうかな、と思って名盤と呼ばれるライブアルバムを片っ端から聴いてみた。名前は知ってるしアルバムジャケットも知ってるから、あぁ、これか…という感じで聴くんだけど中身は知らないし、そもそも好みではないだろうからなぁというのがあってどんなもんかと。案の定、それらの幾つかはまるで好みに合わず、どこが良いのかさっぱり分からないままでアルバム全てを聴くこともなく、自分の未熟さを認識しながら後回し。結局こういうの良いな、って思うのは強烈なファンクビートが聴いててギターがそこそこ以上に活躍していてノリが強烈なもの、更に言えば白熱しているもの…、まぁ、自分のロック感で言えば「ガツン」ってヤツだな、そんなのばかりが聴けたアルバムだった。結局好みはそういう所に偏るモンなんだなぁと。

 Tower of Powerの1976年のライブアルバム「Live & in Living Color」。ま、ほぼ黒人ではないんだけど一応混成バンド、古くは60年代終盤からの活躍で自分的にはフィルモア全盛期の立役者の一人でもあるというバンドという認識。今回の作品は1976年なのでそこからはかなり成長しているものだけど、そりゃもちろんそのまま時代を進んでいるんだからパワフルになってるのだろうという思いもあって取り組んでみた。うん、やっぱり史上最強のホーンセクションと言われただけのこともあって、強烈なファンクビートを聴かせてくれるのと、もちろんギターの味わいの楽しみがある。ここまで来るとアメリカンだの何だのってのを超越しててここでしか出せないだろうってくらいの音になってくるから面白いね。

 ロックにも多様なスタイルがあることを考えると黒人系でももちろん多彩なスタイルがあるワケで、それを一括りに黒いのはと括っていたのもちょいと乱暴だったかと思うが、こういう変則的なバンドに出会うとやっぱりロック的要素が強くてユニークだなと思う。実際このユニットは色々なミュージシャンとのセッションが盛んに行われていくことにもなって、その知名度を広げていった面も大きいし。それもこれも実力ありきのお話だけど、このアルバムは冒頭から強烈に盛り上げてくれるし最後は23分にも渡る一大ジャムセッションを収録しているという時代ならではのワザ、これがまた心地良く聴けちゃうセッションなんだな。





The Isley Brothers - Isleys Live

The Isley Brothers - Isleys Live
Isleys Live

 こないだアースのライブ盤聴いててあんだけ熱いファンクって良いよなぁ…、スタジオ盤だとそこまで思わなかったけど、やっぱライブ盤っていいわ。他になんかそういうのないの?ってな事を詳しいヤツに聞いてみたら、ロックと違ってソウル系ってのはライブ盤が少ないんだよな、と。なるほど。じゃ、あんまりグイグイ来るのって無いのかね、ってな話してたら、そうだなぁ…、パッと思い付くのだとアイズレーズのライブくらいかな、と。ふ〜む、じゃ、チャレンジしてみますかね。

 The Isley Brothersの1973年のライブ盤「Isleys Live」。時期的には全盛期直前の頃ってな話だけど、それでもだいぶアルバム出せるくらいなんだから期待のファンクバンドだったのだろう。更に言えば、自分的にThe Isley Brothersの名前ってのはジミヘンが前座やってたんだっけ?とかそれくらいしか知らないから、そもそもどういうバンドかもよく判ってない。ソウルとファンクの違いもあるのかどうかよくわかってないからさ。そんな適当な感じで聞いているのだが、思いの外これはロック寄りのサウンドじゃないか、というのが最初の印象。ギターが思い切りジミヘンしてて弾きまくってるのが面白い。こういうバンドでギターがこんだけ弾いてくれるのってあんまりないと思ってたからこういうの出てくると嬉しくなるんだよね。やっぱり特徴的な音とトーンとフレーズだし、白人系ではなかなか聴けない感触あるからユニーク。エディ・ヘイゼルくらいしかしらなかったし、それは嬉しい発掘だった。

 んで、ロック的で良いかも、なんてアレコレ見てると、そりゃそうだ、ディランやニール・ヤング、キャロキンなんかのカバーが入ってるっていうんだからロック的にも聞こえるか、と。その辺弱いから聞いてて分かんないしなぁ…あ、ジミヘンのMachine Gunが来た…、へぇ〜、でも演奏自体は思い切りファンクなワケで、コンガもあって時代を感じるが、どうしていちいちMCで前説的な紹介があるのだろうか。ライブの流れがぶった切られてどうにも勿体無いなぁとも思うけど、これも芸のウチなのか。演奏や白熱ぶりはもちろん素晴らしく、ある種単調になりがちな部分はあるもののライブならではの狂熱ぶりはたっぷりと楽しめた一枚。冒頭の知人が言っていたライブ盤がこのアルバムかどうかは分からないけど多分、コイツなんだろう、熱く聴けました♪



Earth Wind & Fire - Live in Rio

Earth Wind & Fire - Live in Rio
Live in Rio

 黒いの専門ってリスナーがいる。白いのは軟弱だから聴けないんだよ、黒いのがキモくていいんだよ、なんていう輩である。純粋に音楽だけを聴いていくとそうなるのかもな、って事も思いつつ、やっぱりそこにはロック的なカッコ良さとか、それでもいいんだよ、みたいなのがないとね。流れ的にそういう感じになったんで、ちょいと気になってたのをここんところ聴いてて、そうか、なるほど、みたいに思ったのも多かったんで…。

 Earth Wind & Fire、もちろんあの御大であるが、その1980年頃のライブアルバム発掘リリース盤「Live in Rio」。何せ全盛期のライブ収録、更に会場はあのリオなんだからそりゃもう熱すぎるほどに熱いだろうってのは想像にがたくない。冒頭スピーチからだから「ん?」ってのあるけど、曲が始まればもうやっぱり白熱、曲が進めば進むほどに勢いを増しての熱いファンク、そうそう、自分的にファンクといえばこんな感じだよ、ってなくらいにそのままの音が流れ出てくるという驚くべきEW&Fの得意技攻撃、フィリップ・ベイリーのファルセットでのしっとり感もありつつ、モーリス・ホワイトの力強い歌声、ってかこの人歌とリズムが同時に出て来る人だしね。んで、底辺をじっくりと支えるベースのグルーブも最高、やっぱろリズム隊の引き締まり感が凄い。カチャカチャ鳴ってるギターもどんだけのカッティング?ってくらいだし、なるほど世界最高峰と言われたバンドの演奏だ。

 ある種この頃のベストヒット集でもあるから悪い曲もなく、ベスト盤聴くよりも勢いあって良いでしょ。普通にライブアルバムとして聴いてもロックも合わせたってこんだけのはなかなか見当たらない。これまでそんなにこの手の音にハマらずに来てるから助かってるけど、こういうのハマったらそりゃロックなんて軟弱に聞こえるかもね。でも、幅の広さがやっぱり違うか?まぁ、そういう比較をしてもしょうがないんで、素直をにスゲェのはスゲェし、良いモンは良いし、ビシッと心に決まるものが全てですよ。大音量でこういうライブ聴いてたら多分皆響くと思う。良いきっかけになるかも。



Nathan East - Reverence

Nathan East - Reverence (2017)
Reverence

 大人のサウンドってのが昔からある。どこかのバンドの人がソロアルバムなんてのを出すと大抵それは大人のサウンドをしたアルバムに仕上がってて面白味に欠けるものが多かった、という誤った認識をしている自分(笑)。何でだろうね、バンドが持つ熱気や一体感みたいなのを感じる事なくリラックスした音楽に向き合った作品になったからだろうか、毒やトゲみたいなのが無くなって聴かせるサウンドになってるのが多いからだろう。どんなソロイストでもそうなるのは面白いものだ、やっぱりバンドっていう母体はパワーの塊なんだな、なんて思ってたし。

 Nathan Eastのセカンドソロアルバム「Reverence」、2017年リリース。クラプトン絡みの活動でかなり知られた存在になったテクニカルなベーシスト、その昔はフィリップ・ベイリーとフィル・コリンズの「Easy Lover」の隠れた作曲者の一員でもあったというキャリア人、セッションベーシストとしてだけでなく、持ちうる音楽的才能をアチコチで発揮している人なワケで、いやはや驚くばかりの面々とのセッションがあったりする。そんなネイザン・イーストのソロアルバムで、ゲスト陣営も自分的にはあまり知ることのない人達が多いけど、有名な方々を迎えた作品の模様で、まぁ、こういう音だろうなという想像はあったけど、そのままにオシャレなサウンドが出てきた。簡単に書いちゃえば、モダンでオシャレんなBGM風サウンドの主旋律がネイザン・イーストのベースソロになっているという感じ。こういう時の本来のベース音ってのは入っていないのかな、だから軽やかになるのだろう。

 聴きやすい。凄く聴きやすくてサラリを入れるから害がなくて話題さえ取れれば誰でも聴ける音。その代わりリスナー的にはそこまでしかないので、あとはプレイヤー達がどこまでこういうのを汲み取って教科書にするか、みたいな部分あるかも。もちろんもっと深いんだろうけど、自分が聴く限りはそこまでかなぁ…。ジャンルを超越しているのは確かだけど、それでどう、っていうトコロまではベース好きな人じゃなきゃ分かんないんだろうな。んでもこういうのって大人の味わいを楽しめる作品としては筆頭に挙げられるのかも。





Weather Report - Mr.Gone

Weather Report - Mr.Gone (1978)
ミスター・ゴーン(期間生産限定盤)

 時代はクロスオーバー、正にジャズとロックの融合体でもあるフュージョンが全盛期となり、ロック側からもジャズ側からもテクニカル志向なプレイヤー達が集まってバンドを組んだりセッションしたりとリスナーを楽しませるのもあるが、まずは本人達が楽しむというトコロからのスタイルが出来上がってきた。もちろん出自はそれぞれあるので色は付いているのだけど、それでもジャコはやっぱりロックだ、と思う部分あるしさ、なかなか頼もしい時代だったんだろうなと。

 んで、80年前後のロック側からフュージョン的なのへアプローチが盛んになっている頃って、その前に同じ取り組みをしていたフュージョン系の方はどうだったんだろうか?なんてのもあって、Weather Reportの1978年の作品「Mr.Gone」なんてのを聴いてみる。なんてったってジャコ・パストリアスのいた最全盛期の時代のアルバムですよ、悪いはずも無かろう、ってなセレクトで、そもそも背景も何も知らないフュージョンの世界へのジャコパスだけでの繋がりで聴いているという無謀な自分としての聴き方です。まぁ、それでもどうもアレコレ読んでると相当にこのアルバムは評判が悪かったようで、そういうのもあるんだな、なんて思ったりもするけど、聴いてみてなるほど、これは評判悪かっただろう、ってのは納得。だからと言って面白くないというものでもなく、聞き所は満載だったので、ある種、ロック側の何でもあり感覚からしたら楽しめるけど、ジャズ側からしたらダメだったってだけ?なんて思ったり。

 アフロだったりテクノだったり方向が定まらない中でのテクニカル集団のプレイ、かと言ってソロプレイが充実しているってんでもなくて見事に散漫に仕上がってしまっている作品、というのは否めないんだろうね。BGMにもならないし…、ロック的に言えばSoft Machineの中期の作品ってこういう雰囲気あって、どこに行くんだ?的なのが面白かったりしたしさ。だから何でもありなんだよ、っていうのがロックで、やっぱりどこかきちんとしたものがないと難しいというジャズ、か。故にこのアルバムはバンドはジャズ系所属ながらも音的にはロックに所属する作品なのだろう。



Bruford - Gradually Going Tornado

Bruford - Gradually Going Tornado (1980)
Gradually Going Tornado (Reis)

 テクニカルな方々の集まったアルバム、昔から幾つも聴いててハマれていないのはやっぱり軽やかに演奏出来てしまう事もあるけど、それ以上にバンドとしてのポリシーとかスタンスとか色合いとかカラーみたいなのが付いていないって事かな。そういうのはもしかしたらレコード会社や事務所や本人達がイメージとして植え付ける販売戦略の一つなのかもしれないが、やっぱりそれによってバンドのトーンが違ったりするしさ。もしかしたら音楽的に解明していくとそういうのは一切関係ないのかもしれないが(笑)。それにしても明るいとか爽やかというのがこの手のテクニカル集団の音楽の特徴、ではある。

 Brufordの1980年三枚目のバンド名義作品「Gradually Going Tornado」。唐突に歌が入ってくるのでこれまでのテクニカル集団の楽器がぶつかり合い的な軽やかなテクニカル集団のアルバムとはちょいと毛色が異なる、と言うか、異なって聞こえてくる。この歌が入ったことでバンドに色合いが付いてしまって、軽やかなバックサウンドに大してこういう軽快な歌だと、正にエイジアに代表される売れ線ロック的なイメージが付いてしまうのだな。それでもそこまで売れることもなく、やっぱりその筋の英雄でしかなかったのは幸いだったかもしれない。歌が入ることでの色合いは特色がやや薄れてしまった、言い換えると、この手のキャッチーな歌が入ったような曲だと、これくらいバックが凝っててヘンなことしてるのは当たり前にある、ってことだ。日本だってJ-Popのバックとか無茶苦茶凝ってるのもあったりするじゃない?それと同じように聞こえるってことですな。

 …ってな事もありつつ、またアラン・ホールズワースは脱退してのジョン・クラーク。レーベルからの売れることへの要求も含めてバンドとしての結束力とかパワーはやや欠けてきたのだろう。この後ブラッフォードはクリムゾンの再結成へと動いていくのだから。この時代、皆妙な方向に進んで行ったけど、テクニックある人達が音楽できちんと生計を立てていきたいってのは当たり前に思うことで、そのためには売れるモノ作ってやってくれよ、ってな回答だったんだろう。音楽をピュアに楽しむ層よりも消耗品として聴く層の方が圧倒的に多いから、その世界からちょいとカネを持ってくるか、なんて発想だったのかもね。

 しかしまぁ、ジェフ・バーリンのベースプレイの方はホント、素晴らしく楽しめるしブラッフォードのドラムも然り、ギターだって負けていないし、そういうアンサンブルを楽しむという面では実に楽しめる曲があるのも嬉しいね。プレイヤー達が楽しむアルバム、かな。



Soft Machine - Land Of Cockayne

Soft Machine - Land Of Cockayne (1981)
Land Of Cockayne (rema

 世の中、評判の悪いものってのは何かときちんとそれなりに理由があるものだ。大抵はその時の時流で決まるものなので、あとになるとその評判という口コミ部分が消え去り作品なり資質そのものが残って評価されるので、よくある死後の再評価が高まって、とかそういうお話になる、と思う。ましてやレコードやCDなんてのは発売時の時流やバンドやアーティストの背景論など色々含めて感情論があるんだからモロに評判というモノを受ける。しかし、逆に作品としてある程度の年月は残るモノでもあるので今じゃ全然違う捉え方されてるなんてのもあって当然だろう。

 Soft Machine名義での1981年のスタジオ作最後の作品「Land Of Cockayne」。名義、と書いたのはもちろんアルバムの首謀者がカール・ジェンキンスで、彼はソフトマシーンのオリジナルメンバーでもないし、ソフトマシーンを名乗る理由が何も無いのにワザワザここでソフトマシーンの名義を出してきたから、というものだ。ところがこのバンド、常にメンバーが変わってきていて、本作でも3名はソフトマシーンとして過去にアルバムをリリースした事のあるメンバーなんだからそれも良いじゃないか、というのもある。その辺はこだわりのお話になるんだけど、アルバムをリリースして売るんだ、という視点に立てばそりゃソフトマシーン名義の方がまだマシだろう。今更ソフツの音楽性が少々変わっていたトコロでリスナーも文句は言うまい。それにそこまでかけ離れた音をやっているワケでもなかろう、というのもあるか。本人達の意識だけでは…。

 聴いている側からすると、どこがソフトマシーンの音なんだ?ってのはあるけど、少なくとも個性の強い面々に大してソロイストの出し方ではなく、ソフツらしい在り方での演奏をしてもらっているようにも感じるからなぁ…何せベースはジャック・ブルース、とにかく要所要所で目立つことこの上ない。フレーズはシンプルでも目立つ。一方アラン・ホールズワースのギターはそこまで目立ってはいない、やっぱりソフツの一員的な弾き方、か。細かい所は色々あるけどね、自分的にこの手の音は得意じゃなかったから後期ソフツってのはもう全然聴かなかったけど、こういう流れで聴くと、かなり秀逸で素晴らしきアルバムじゃないか、とも思うんです。名義の話はあるけど、やっぱり出てくる音としての部分ではね、緊張感ないし単なるBGM的でもあるけど、この後のカール・ジェンキンスの活動を思うと、そういった目立つことのない音楽という方向性はあっただろうし、そのひとつの実験をこんなメンツで出来てしまったというのも自信かもしれない。だからフュージョンくさくなくて嫌いじゃないのかも。





Allan Holdsworth - Road Games

Allan Holdsworth - Road Games (1983)
ロード・ゲームス

 ロックとフュージョンの世界を股にかけているプレイヤーってのは昔から割といるんだけど、概ね自分の好み的にはそこには届かないでいることが多い。まぁ、要するにフュージョンやらジャズやらが出来る方々ってのはやっぱり上手いしロックなんて出来ちゃうワケだし、とは思うけど、その器用さの反面、曲としての面白さには大抵欠けていたりすることが多いのがあるか。もちろん歌モノじゃないからその面白さの質がしが雨から比較するもんじゃないし、口づさめるような、ってのとはちょいと違うからアレだけどね。

 Allan Holdsworthの1983年リリースのワーナーからのメジャー第一弾アルバム「Road Games」。昔の仲間、Tempestのポール・ウィリアムシやジャック・ブルース、ドラムはチャド・ワッカーマン!なんてのが集まってのホールズワース快心の一枚。ゲスト陣営による歌が入っていることでそれなりの聴きやすさはあるけれど、それでもアラン・ホールズワースの変態的ギターフレーズは冒頭から炸裂してるし、そもそも鍵盤じゃないの、これ?ってなトコロから始まるあたりは面白い。んで、音色もそのままホールズワース独特のあのトーンが炸裂してくれるというもの。リズムやらなんやら色々とヘンなんだろうなぁ、これ。こういうのってやっぱり考えて作るんだろうけど、自分なんかの素人考えだと拍の取り方ってどうしてるんだろ?なんて思っちゃう。数えているのかな?まさかね…、なんて。

 しかしこの手の音楽ってどうしてこう爽やかになっちゃうんだろ?大抵のこの手の作品は影がない。もちろんそんな作風を狙っているってのを聞いたこともないからだけど、綺麗に聴いちゃうし聞かせているからだが、純粋に楽器から出てくる音を楽しませる、楽しむというものだからその意味ではより強い個性以外にはどれもこれも同じ音楽のように聴こえてしまうところがある。もちろん全然異なるんだろうけど、例えばU.Kとソウツの後期とこのアルバムなんてのはアラン・ホールズワースがいるからどれも同じような音に聴こえてしまう…トーンが同じと言うべきかな。

 昔自分がベックをあまり得意としなかったのはそういうのもあったかも。だからこの手の抜きん出たプレイヤーの作品って馴染むのに時間かかるんだよね。んでも聴いてる時はキタキタ〜〜みたいにギターを楽しんで聴いてるんだけどね。



仮バンド - 仮音源-DEMO-

仮バンド - 仮音源-DEMO- (12017)
仮音源-DEMO-

 ハイレベルなテクニックを持つプレイヤー達が奏でる音楽ってのは割と決まってきてしまうのかもしれない。そういえばちょいと前に見た映画で「ジャズが出来なきゃロックにしろ」ってセリフがあってさ、なるほどそりゃそうかも、と。結局楽器のぶつかり合いというバンドの楽しみ方はあれど、そもそも音楽的なトコロでの難しさをそれぞれの楽器で取り組むというスリリングさと解釈をぶつけ合うみたいな事もあるのだろう。ロック側ではベックなんかが有名なトコロか。

 Babymetalのバックで演奏しているからこその知名度の上がり具合からその三人がちょいとやってみますかね、という感じで音を合わせたアルバムが仮バンドという名義で「仮音源-DEMO-」なタイトルでリリースされている。あのベビメタのバックのあの面々なんだからそりゃテクニック的には申し分ないし、面白そうな音が出て来るのは判ってたけど、こういう路線になるんだなぁ、ってのは言われてみりゃそうだけど、そうか…ってなトコロもあった。ゲスト陣営が結構な華を添えているので単調にはならないで味わい深く聴けるのと、アルバム自体が短いので聴きやすくて快適なのは別の意味でよろしい感じ。

 それにしてもインタビューとか読んでても結構こだわり抜いている部分も多くて何拍子の曲で〜とかそれぞれがバラバラに、とかモードのお話やコード展開なども曲ありきというよりも理論とか展開、コードの進み方みたいな知的な取り組みがありきで、音を出してのバンドでのぶつかり合いという制作過程だったみたいで、それがまた面白い。んで、出てきた音ってのはある種良い曲とか聴きやすいとか歌いやすいなんてのは無くって、テーマに沿っての音の表現での取り組みを味わうというもので、端的に言ってしまえばフュージョンのメタル寄りみたいなトコロか。それぞれの主張する楽器の音はもちろんしっかりと出ているけどバランス良いから見事にアルバムの中でそれぞれが個性を発揮してる。

 こんなメンツがベビメタっていう枠のバックをやってるのか…、そりゃ完成度高いはずだわな。この面々に加えてメタル寄りなセンスのギタリストをもう一人配置してのメタル成分なワケだが、その実こんなことやっちゃうメンツ…、ロックとかメタルとかでは括り切れない世界にいる人達なんですね。素晴らしい。んで、この作品そのものはそんな難しいこと知らないで聴いて、あぁ、スゲェな〜、みたいに楽しめる。後で聴けば難しい拍だったりするんだろうけど、聴いててそこまで違和感なく聴けちゃうんだよね。そういう作り方も凄いと思う。

 こうやって出てきて知名度上げてもらってリスナー的には面白いミュージシャン達を知ることもできてありがたいし、また楽しみに音を楽しめるってなモンだ。時間あればもっともっとやってほしいね。



Dream Theater - Octavarium

Dream Theater - Octavarium (2005)
Octavarium

 暑い日々になっているけど、昔ほど苦にはなってないなぁ…って外に出てないだけか(笑)。暑さに慣れてきたワケでもなく、単純にクーラーの場所にいることが多くなっているからだけど、夕方から夜に外に出るとそんなに無茶苦茶暑くもないだろ、ってな感覚ではある。多分、何か間違ってるが。たまに日中に外を散策するとヤケに暑い事に気づくんだけど、キライじゃないんだよな、暑さって。人がいなきゃもっと心地良いだろうなんて思うが、それはもうしょうがない。

 Dream Theaterの2005年の作品「Octavarium」。随分と話題になったマイク・ポートノイの脱退劇だったけど、全然興味なくて誰それ?的な感じでしか思ってなかったからなぁ…、そもそもDream Theaterって聴かなかったしさ。最近だよ、なかなか大打撃だったんじゃないのか、それ?ど真ん中の男がいなくなる、ってことだろ?みたいなのに気づいたのはさ。それくらいでしかなかったので、このあたりのブログ記事なんてアテにしなくてサラリと読んでいただいて結構です…(汗)。とは言え、このアルバム、深い意味がアチコチに散りばめられている知的な面でも傑作で、練りに練って緻密に作り上げられたシロモノってのは有名なお話。意味深な部分から音そのものまで全てが整合性を保っていて、どれもこれもが全部つながってくるという音楽。そこまで作り込める狂気ってのはなかなかいないし、本当に天才なんだろうなぁ、ってのを感じるので先の脱退劇の重さが判ってきたという事だ。

 音楽的なトコロで自分の好みか?と問われると決してそんなことなくって、どこかがあまり好みではない。多分本質的なトコロ…、湿っぽさというのか英国らしさと言うのか…、そりゃアメリカのバンドだからさ、文化的なトコロでの物足りなさってのはもうしょうがないんじゃないかと。解明できるのだろうけど、そこまでは拘ってなかっただろうし、どこかその部分が耳慣れたのと違うかなってのはある。それにしてもこんだけ完璧なのが出て来るのはどういう才能なんだ?って思ってしまうし、実際凄い才能の持ち主ばかりなんだろうし、だんだんハマってくる音ではあります。もうちょっとしたら全部聴いてアレコレ言ってるのかもしれないくらいには興味深い。



Anathema - Weather Systems

Anathema - Weather Systems (2012)
Weather Systems

 駅の構内を自転車で通る人っているけど、それを見ると自分的には未だ不思議な感覚に陥る。駅って人の交差点で、しかもその土地は他人様のモノだしそこを普通の道路のように横切るとか引いて歩くとかどうも違和感あってね。そもそもそんな人が多いトコロを自転車で通ろうと思うな、とか色々。外国人も割といるからそういう文化なのかもしれないけど、日本人的にはかなり不思議でね、そういう日本人らしさみたいな心って持っていて良いものもあるよな、などと思ったり。

 Anathemaの2012年の名作と誉れ高い作品「Weather Systems」。まだこのアナシマというバンドの深みにはハマっていないので、この名作が自分的にどこまで分かるのかな、なんて不安もあったけど、こりゃなるほど、傑作だろうと。90年初期頃からのバンドだからもう20年選手の時のアルバムでこんだけのものが出来上がるってのはなかなか珍しいパターンで素晴らしい。世界観をどんどん進化させていったからこその到達点なのかもしれない。クリーントーンのアルペジオから始まり、徐々に盛り上がりを見せて終盤ではどんだけ感動的に感傷的に盛り上げていくんだ、ってくらいの曲作りの上手さ、そこに天上の歌声とも言われる女性ボーカルの歌声、自分的にはちょいとアンニュイな感触がある所がやや難ありなのだが、トーンはバンドに合っているワケで、音楽的にはとっても好み。

 割と頻度高くこの手のプログレ的なのって聴きたくなる…、激しいけど叙情的でうるさくないサウンドで美しく仕上がっているからこその味わいってのが心地良くってね。そんなのが聴きたかったから丁度ピッタリでこの美しさを堪能した。ここまで非の打ち所が無くて音的に完璧に仕上がってしまうとBGM的に聴こえてしまって、人間臭さが見えなくなってしまう部分もあるけど、その分完成度が高い。当たり前だけど。それにしてもどこを切っても美しい。重さが加わればもっと好みだな。





De Danann - Ballroom

De Danann - Ballroom (1987)


 大抵ここの記事を書く時はそのアルバムを聴きながら、Webでアレコレとそのアルバムの情報を幾つも読んで、色々な人が何を感じてるのかとか漠然と書いているものを見ている。それはもう情報が少ないバンドなんかだと英語しかなかったりするからそれも含めてなんだけど、今回もね、昔から傑作と言われていたけど自分では良いなぁ、レベルでしかなくてそこまでなのかな、なんてのがあったアルバムでさ。んでも、こうして記事に書いてみるかと漁っていると面白いレビューがあって、なるほど、と納得した。

 De Danannの1987年リリースの最高傑作と名高い「Ballroom」。ドロレス・ケーンの歌声が主役なのだが、彼女が幸せの絶頂にあった時期のアルバムというのもあるし、音楽的にもキャリア的にも充実していた時期ってのもあるのだろう、以降で聴かれる哀しさ的なのはかなり鳴りを潜めていて、淡いセピア色の雰囲気程度、正しくアルバムジャケットの情景が目の前に広がってくる。更にWebでアレコレ見てるとね、この頃ライブに行った人のログがあって、ライブってもパブでやってるから普通にメンバーも客席で酒飲みながら会話してて、時間になればステージに上がって演奏する、みたいな感じのアットホームなアイルランド的な雰囲気でのライブで、もう全然日本じゃ味わえないだろうし、そういう時にこういうのが似合うんだよな、ってのが正しくそのまま。だからアルバムだけを聴いてどうのと言っているこちらの人間とは種類が全然違ってて「良い」というのは雰囲気も音楽も人柄も含めて、っていう所にあるワケだ。そりゃもうね、手の届かないトコロでああだこうだなんてこの手の音楽を語ってもしょうがないもん。そうやって楽しみたいトコロだよなぁ…。

 そんな事をマジマジと感じたのはやっぱりこの「Ballroom」というアルバムの持つジグ…、リールでの踊ろうよ的な音楽の成せるワザです。聴いてて心がウキウキするし、太ったおばちゃんと一緒にでも踊ろうか的なトコロがあるからさ、やっぱ好きなんだよね、こういうの。アイルランドのケルトのこういうのって凄く自分的には刺激的でロックでもこういうの来るとカッコ良いしさ。目の前で踊ってる姿とか情景が浮かぶんですよ、これ。キライな人はいないと思うけど好んで選んで聴く機会がないだけだろうと思うので、知らなかったらお試ししてください、ってね。Thin LIzzyが理解できるかも(笑)。静と動、ふんわりとした雰囲気をアルバム全体に漂わせるドロレス・ケーンのおおらかな歌声、どこを取っても傑作とした言えない音楽。そこに先のギグでの雰囲気が加わるんだから最高だ。そんなシーンに遭遇してみたいよなぁと思うけど日本じゃなかなかそうはならないし、自分がそういうバーにいたってなかなかそうはならない…、憧れでもある雰囲気かな。





Anne Briggs - Sing a song for you

Anne Briggs - Sing a song for you (1973)
シング・ア・ソング・フォー・ユー

 女性シンガーの歌い方にも様々な芸風があり、それは本人達が狙って出来るものでもなくって自然と歌っている中でそうなる、というのかな、歌い方による影響度合いってのは多少はあるだろうけど、声質によって変わってくるトコロも大きいから、例えば鋭い歌い方がしたい、と思っても実際の歌では柔らかく愛にあふれる歌声にしか聞こえない、なんてこともある。すると今度はそれを活かした歌になってくるのは当然で、そんな事を自然に取り込んでしまって出て来るのが個性ってモンだ。

 Anne Briggsの1973年録音ながらも90年代になってからのリリースとなったアルバム「Sing a song for you」。録音した当時は本人が全然満足出来ないレベルの作品だったようで、だから故にお蔵入りさせてしまい、そのまま引退同然の生活に戻り、育児に専念していたとの話だ。でもこの手の人ってそんなに稼げたワケでもないだろうから家庭に入っての生活ってのが一番幸せだったんだろうなぁとは思う。トラッドなんて歌いたい人が歌って、生活に密着したトコロにある音楽なんだから、そこで楽しんで歌うってのが一番自然なんだろうし。

 そんな背景の中、このお蔵入りアルバムをリリースしないかとの話が本人にも届き、改めて聴いてみれば当時思ったほどの出来の悪さでもなく、バリエーションに富んだ意欲作じゃないかってのもあってリリースされたアルバムが本作。それまでの悲壮感漂うアルバム郡とはちょいと異なり、かなりソフトで幅広いサウンドに載せた歌を聞かせてくれて、ブズーキもロクに弾けなくて…などと言ってたものの、どうしてどうして、しっかりとトラッドに仕上がっているじゃないですか。ジャケットの美貌もしっかりとその瑞々しさを醸し出しているし、何ら違和感ない素晴らしき作品。







June Tabor - Airs and Graces

June Tabor - Airs and Graces (1976)
Airs and Graces

 英国の歌姫たちは品のある女性が多い、と勝手に決めている。お転婆娘やドラッグまみれの歌姫もいるのだろうけど、総じて品のある女性たちが多いように見える。近年のはあまりカウントに入れてないけど、昔の70年代あたりのはそういう印象。もっともそこまで女性の進出が多かったワケじゃないから目立った女性がたまたまそうだった、ってことなのかもしれないけどね。

 June Taborの1976年リリースのファーストアルバム「Airs and Graces」。元々マディ・プライアとのデュエット作品「Silly Sisters」でシーンに登場してきた印象も強く、それを受けてのソロアルバムリリースというタイミングになったようだが、真っ直ぐで清らかで凛とした歌声は正にジューン・テイバーを言い得て妙な枕詞であろう。サンディ・デニーが持つ優しさや柔らかさはジューン・テイバーの歌声にはもっと硬質に表現されており、より一層まっすぐに前を見据えての歌になっている。ジャンルも時代も異なるけどシニード・オコナーなんかのスタイルも似ているかな。ジューン・テイバーの方がもっとピュアにまっすぐな雰囲気はあるか。

 アルバムはほとんどが無伴奏じゃないか、ってくらいに独唱で歌い上げている。バックが入ればそれはそれで聴きやすくなるのでちょこちょこと入ってくる分にはありがたくて、飽きない工夫がされている。やはりどんだけ凄くても歌声だけで聞かされると数曲が限界ですよ。そういうのも含めて作られているけど、その分一曲づつ聴くと息遣いから彼女の歌に込められた雰囲気空気みたいなのもしっかりと伝わってくるのは見事。アルバムジャケットの若くしてこの一歩も引かないと言わんばかりの女王様風な挑戦、レコードを手に取るリスナーは多分皆負けてしまうだろう。こういう作品もあるんだな、という意味でも、またこういう女性っているんだなという意味でも聴いておいて損しないのはあるか。





Maddy Prior - Woman In The Wings

Maddy Prior - Woman In The Wings (1978)
Woman In The Wings

 英国ロックの奥深さってのを実感している人も多数いるだろうし、これから入っていく人も多いだろう。そしてそういうのにお構いなしに普通にへぇ〜とかそうなんだ、的に見ている人も多いだろうし、単に眺めているだけの人もいるだろう。色々いるんで誰向けに、なんてのは大して考えていないけど、やっぱり英国ロックは深い。マーティン・バレかぁ…なんてアレコレしてたらココに行き着いた。

 Maddy Priorの1978年リリースのソロアルバムとしては初めての作品「Woman In The Wings」をリリース。タイミングとしてはSteelye Epanを解散した後にクリサリスからのリリースになったんだけど、そこには同じくタイミング的にトラッドに傾倒していたジェスロ・タルの面々が在籍していて、その関係からかマディ・プライアのこの「Woman In The Wings」もジェスロ・タルの面々が全面協力どころかプロデュースまでしている。はて、それはそれで実に楽しみな組み合わせなのだが、驚くことに見事な融合体としてのアルバムに仕上がっていると言わざるをえないだろう。それ程に完成度の高いアルバムが出来上がっている。

 ジェスロ・タルほどの器用なメンツがプロデュースに関わってくると当然アーティスト側は巻き込まれていってしまうものだが、マディ・プライアは全ての曲を自分自身で作詞作曲して、スタジオに持ち込み歌い上げている。タルの面々はコレをどうプロデュースするか、だけだったので、いつもの自分達のような作風で仕上げている。結果的にはストレートで抜けるようなマディ・プライアの歌がタルの複雑なアレンジと楽器群を背景に鳴るというシロモノで、これがまた見事。当然ながらイアン・アンダーソンの独特のフルートが鳴り響くし、マーティン・バレのナイスな独特のギターソロも聴かせてくれる。そして何といってもタル風味の味わいが醍醐味。

 作品としてはかなり地味なポジションにあるが、もっと英国ロックからトラッド、更にはタルのプロデュースのおかげでの幅広い歌を披露することになったマディ・プライアの底力の魅力。そんな美しき変態的な融合作品だと知ってもらいたく思う。深い作品とはこういうのを言うのだろう。素晴らしい。





John Wetton - Caught in the Crossfire

John Wetton - Caught in the Crossfire (1980)
コート・イン・ザ・クロスファイアー(紙ジャケット仕様)

 ロックの世界でもいつしか渡り鳥と呼ばれるくらいに様々なバンドに参加しては脱退し、それでいてキャリアはきちんと形成していった人々も多い。コージー・パウエルやドン・エイリー、ケン・ヘンズレーやジョン・ウェットンなんかもその類に入るのだろう。ブラッフォードやサイモン・フィリップスなんかもそんなトコロかな。こういう方々がソロ活動した時ってどういうのがやりたかったんだろう?って素朴に疑問を抱くのだが、大抵は大きく、かなり大きく期待を外される事が多い…。

 John Wettonの1980年リリースのソロ名義でのアルバム「Caught in the Crossfire」。何とメンツはフリー/バドカンのサイモン・カーク、ジェスロ・タルのマーティン・バレ、AWBのサックスメン、ジャケットはヒプノシスという揃いも揃ったメンツでの録音。誰がどう聴いても期待させるのだが、出てきた音は…、そう、Asiaで聴かれるあの音のプロトタイプとも言うべきサウンドで、全くの肩透かしを食らうのだ。Asiaがあんだけ成功しているからそこから入った輩は気にいる作品なのは間違いなかろう。しかしなんでそういう音が出て来るのかは全くわからん。こういうのなら簡単に作れるししかも売れたら好きな音楽を更に探求できるんだからこういう路線もハイレベルではあるし、やってみるか、なんてトコロだろうか?ソロ名義でやっちゃうんだからなぁ…。

 昔プログレにハマってた時にソロアルバムあたりまで手を出しててさ、しかもこの直前はU.K.だったんだからバリバリにベース弾いてたワケよ。んでソロアルバムのメンツ見てサイモン・カークでしょ?こりゃもしかしたらマーティン・バレもいるからブルースベースなのもあったりするんじゃね?なんて思ったりもしたけどね。ただ、全員カネは無かった人達だろうから、この路線へのチャレンジも見ておきたかったのかもしれない。売れはしなかったとは思うけど、Asiaで飛躍しちゃったからこの路線も悪くなかったのは確かだろう。それにしても…、だ。



Head Machine - Orgasm

Head Machine - Orgasm (1970)
ORGASM

 電子タバコは流行ってる。今じゃ複数のメーカーから発売されててそれなりにどこも売れてるみたいだ。先日も飲んでたらキレイなお姉さまが宣伝に来てくれたのだが、どうにも自分的にはまったく合わないので興味なし、とおさらば。ストレス発散の喫煙でストレス抱える電子タバコを吸ってどうすんだ?ってのがあってさ、要するに不味いんだよ、アレ。もっと言えばアレはくわえて吸えないからギター弾きながら吸えないって事だ。そりゃカッコ悪かろうよ。

 Head Machineなる怪しげなバンドの唯一作「Orgasm」。今じゃもう知られているけどケン・ヘンズレーとリー・カースレイクなどを中心としたToe FatやらThe Godsやらの面々を引っさげての簡単に言えばケン・ヘンズレーの趣味アルバムと言ったトコロか。それがまたユーライア・ヒープに加入する前のお話で、1970年のリリース。この後にヒープに参加して一躍有名人ってなトコだけど、こんな妙なアルバムを趣味的にリリース出来るほどのパイプもあったワケで、才能ある人は何やっても生きていけるのだろう。実はこのHead Machineなるバンド、全員が変名でレコードにはクレジットされててケン・ヘンズレーもケン・レスリーとなってる。何を狙ったのかは知らないけど、こういう売り方ってのも試してたのかな。

 音的にはケン・ヘンズレーのこの頃にやりたかったハードロック、なんだろう。面白いのはレスリーオルガンでの歪みドライブではなく、普通に歪んだギターでのハードロック作品になってるトコだ。鍵盤ハードロックじゃなくてギターのハードロックをやろう、って決めたバンドだったのかもしれん。それでもノリはあのままでダサダサなので、どうやったってカッコイイ!にはならないトコロが不慣れなセンスか。鍵盤と同じ考え方でギターが鳴ってるからそりゃ違うだろうとは誰でも分かるのだが…。要するにリフとかフレージングってのがほぼ無くってコードとソロ、みたいなプレイばかり、ばかりじゃないけど、だから平坦になっちゃってるってのかな、そんな雰囲気で、どうしたって知られて残っているハズもないアルバムだけど、ケン・ヘンズレーだからこうして残されているってなワケ。自分的にはキライじゃないけど、どうにも的を得ないアルバムかな。



Toe Fat - Two

Toe Fat - Two (1970)
Two

 ロックバンドに於けるキーボード楽器という位置付けはホントにそれぞれだなぁと思う。パープルやヒープみたいにそれがなければバンドとして機能しないだろってのもあればひょこっとヌケてしまっても何ら問題ないよってなバンドもあるし、それはギターではあまり無いことなんだけど、鍵盤だとそういうのはよくある。ドラムやベースという楽器はないと始まらないとは思うけどそれでもロックの世界ではそれがないのもあるけどね。そう考えれば鍵盤だけ云々ってもんでもないのか。でもひとつのバンドで、元々鍵盤いたのに途中でいなくなってもそのまま、ってのはどうすんだよ、ってな話だけどな。

 Toe Fatってバンドの1970年リリースのセカンドアルバム「Two」。元々はケン・ヘンズレーとリー・カースレイクなどのThe Godsの面々がクリフ・ベネットというシンガーとくっついてロックやるぞ!ってなバンドだったんだが、この二人はユーライア・ヒープに参加するためにさっさとバンドをヌケてしまって、その穴を鍵盤奏者を入れずにギタリストとドラマーを入れただけでバンドを存続させてこのセカンドアルバムリリースに漕ぎ着けたという作品。だからバンドそのもののコンセプトが異なってきているし、ともすれば別バンドなんじゃないかってくらいだけど、この時代そこまで気にすることもなかったか、一応Toe Fatというバンドがそれなりに売れたからか?それはないだろうけど、バンド名継続での二枚目登場。驚くことにギター中心のハードロックバンドに仕上がっていて、案外ユニークなポジションでのアルバムで、ジャケットの気味悪さが売りでもあったからかインパクトは大きく、アルバムを鳴らしてもザクザクとした思い切りの良いハードロック調は実に心地良い。

 どこかB級的印象はあるものの出て来る音はしっかりとしたハードロックな音で、歌だってヌケのよいソウルフルな歌だからもしかしたらどっかのバンドに入ってたらメジャーになってただろうな、ってなレベル。こういう逸材がきちんとシーンにいるんだから面白いよなぁ、しかもユーライア・ヒープレベルの一歩手前にいたのに、とも思うしさ。ジャケットの気持ち悪さに紛らわされずにしっかりと聴くと普通にエグいロックが聴けます。

The Gods - Genesis

The Gods - Genesis (1968)
ジェネシス

 こういうバンド名を付けるあたりからして相当の自信があったんだろうと思ってしまうが、若気の至りなんだろうな、きっと(笑)。昔、The Godsというバンドにユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーがいたらしいから探してみるかと思ってて、アチコチのレコード屋を漁ってたんだけど、これとは全然異なるジャケットのヤツが見つかって、もちろんその時はアルバムジャケットがどういうのか知らなかったからそのアルバムを買ってったワケだが、家に変えてレコード聴いてるとどうも全然違う感じがする…、クレジット見ても全然見当たらないし…なんて思って聴いてて全然面白くなくって、そりゃそうかとも思ったけど不思議にも思っててね。そしたらとある日、このジャケットを見かけて、あれ?これ?みたいになってまた買ってったワケよ。そしたら今度はなるほどなぁ、こういうのか…と思った次第で、じゃ前買ったのはなんだったんだ?とアレコレ調べてみればアメリカのThe Godsというバンドだったというオチ。

 The Godsの1968年リリース作品「Genesis」。ユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーとリー・カースレイクが参加していた正に前進バンドとも言えるトコロだが、あの躍動感はここには見当たらない。もっと素直にオルガンハードロックが演奏されているというトコロで、ギターなんぞ全然目立たずにひたすらオルガンによるハードロック…ってほどハードでもないなぁ…。オルガンロックってトコロか。随分と牧歌的でキャッチーだし、歌メロも口づさめるレベルのものだし、時代もあってかちょいとサイケ風味なトコロもある。実は売れたんじゃないだろうか?ってくらいにはポップに近い作品で、楽しめると言えば楽しめるから面白いけど、よくよく聴いてるとビートルズの影響もかなりあるんだろうな、ってのも思った。

 60年代ってこういうのだろうな。まだロック的なのが全面に出てこないで音楽を演奏する、色々なアプローチで演奏する、みたいなのが中心でさ。60年代終盤になってくるとガツンとしての出てくるけどさ、多くはその変化に気づかないでこういった作風のバンドだったワケだ。やっぱりそれを思うとジミヘンやクリームってのは強烈だったんだなぁとシミジミ。そして途中、ケン・ヘンズレー独特のあのヒープで見せたサウンドがモロに出てくるので、コイツは面白い。あのコーラスに独島のドライブ感、そしてハイトーンと抑揚感に包まれたメロディ、素晴らしい。



Jonesy - Keeping...

Jonesy - Keeping ... (1973)
キーピング・アップ(紅薔薇処刑)

 知る人ぞ知る名盤ってのがあってさ、昔からその手の話ってよく挙がるんだけど、やっぱり人それぞれによって感覚が違うからマニアックな世界へ行くとそれぞれがバラける。それでも名盤だ、と太鼓判を押されるアルバムにはそれなりに名盤と言われる所以の音が詰め込まれているから悪くない。そもそも誰がそれを言ったら信用できるのかとかあるからウワサ程度でしかアテにしてはいけないんだろうとは思ってるが。自分だってここで勝手に書いてるだけでその話題だけがどこかに進んでいったら名盤って言われてるみたいだよ、の発端の一部分を担うことになるんだろうし。まぁ、出元はそんくらいに適当なんだろうという事ですな。

 Jonesyの1973年リリースのセカンドアルバム「Keeping Up…」。名盤です。はい、名盤。名盤ってか、メロトロンを壮大に鳴らした中でドラマティックにシンフォニックにハードなギターも含めて、そしてコーラスワークも重ねてスケールの大きな世界観を出した曲が最初に来るのでアルバムを鳴らした瞬間から皆が皆虜になる作品と言って良いでしょうかね。よくクリムゾン的叙情感と言われるけど、正にそれはその通り。あそこまで研ぎ澄まされた感覚はないけど、音色的にはその路線でもっとギターがロック寄りというか、小粒な感じかな。アルバムジャケットからしてバラの絞首刑でどこかシュールだし、その印象そのままのアルバムなのでホント、美しくも儚い壮大な叶わぬ夢感が出ててねぇ…、もっと存在感を出せるバンドだったんじゃないかと思うけど、結局短命で終わってしまったバンドというトコロが残念。

 ドラムの音にしてもマイケル・ジャイルズだしなぁ…、クリムゾン好きなんだろうなぁ…とか思いを馳せるバンドだ。決して明るくなることはなく英国の叙情性を思い切り打ち出したアルバムで、そこにはトランペットという哀愁楽器までもが登場してくるので、ユニークな取り組みにも挑戦してひたすらにあの世界を突き詰めていこうという心意気が頼もしい。その甲斐あってかなかなか他では聴けない繊細なバラード曲までもが聴けますね。昔よく聴いたアルバムのひとつで、ホントに英国の売れないバンド郡の中にはこういうのがたくさんあるんだ、と思ったアルバムのひとつ。このヘンからだろうなぁ、この世界を深掘るようになったのは。



Trapeze - Medusa

Trapeze - Medusa (1970)
メデューサ

 まだまだ片っ端から漁っておくアルバムってのはあるなぁ…。一通りバンドは通過したのかもしれないけど、アルバム単位で聴き通せていないのも多いし、あ、もちろん70年代英国に絞ってのお話でして、世の中全てのレコードに対するお話ではないです。もっともっとニッチな世界でのことで、それでも聴けてないのが多い。んで、聞き直したりするアルバムでも毎度の事ながら新しい発見や感覚があるから適当なサイクルで聴くってのが案外面白いというのもある。あまりそういう聞き方する人も多くないだろうから、こういうのきっかけに聴いてみると面白い感覚出てきますよ。初めて聴いた時、10年後に聴いた時、みたいな感覚の違いね。

 Trapezeの1970年リリースのセカンド・アルバム「Medusa」。このバンドもどうなんだろうなぁ…5枚も出したり、再結成してたりもするから一応B級ではないんだろうけど、それはメル・ギャレーとグレン・ヒューズの後の活躍によるトコロが大きいんだろうか。それでも数枚以上のアルバムが出ているワケだから期待されてたんだろうね。いつ聴いてもバンド的にはどこかイモ臭いというと失礼だけど、ヌケ切らないスタイル感覚がもどかしいのだが…。グレン・ヒューズの歌声がまだ70年代初頭の狂おしいスタイルでソウルフルとまでは行かなくって、かと言ってブルースな歌い方でもないからファミリーのロジャー・チャップマンとかロッドとかその延長的なスタイルになるのだろうか、それでいてやや声が潰れてる感あるから好みは分かれるだろうし、それが故にバンドの特徴でもあったのだが。一方のメル・ギャレーのギターはもう良いねぇ〜、この頃からいぶし銀的なオーソドックスなスタイルでブルースベースなプレイ、音色もそんなトコロで、如何に初期ホワイトスネイクがブルースに根ざしていたバンドなのかと思える。グレン・ヒューズの歌もパープルに移るとここまで粘っこくないからやっぱりデビカバのサポートということで洗練さが出たのかな。

 さて、このTrapezeのアルバム、期待のバンドだったからか1970年初頭にファーストアルバムリリース、同じ年の秋にこのセカンドアルバム「Medusa」リリース。ご存知のようにこの秋の時点ではバンドは既に5人から3人に減り、トリオでひたすらツアーを回っていたようだ。そのことからするとこの「」はかなり凝縮されたバンドの音が詰め込まれているのは容易に想像が付く作品で、実際聴いてみても実にソリッドでトリオ編成ならではのタイト感が感じられる。あまりオーバーダブもしないでバンド一体となっての録音に近かったんじゃないかな。ドライブ感やグルーブ感も見事だしね。ちょいと残念なのは楽曲そのものがもうちょっとどういう方向に進むのかを打ち出せていればな、ってことくらいか。演奏主体のバンドに近いのかな。曲で楽しませるみたいなのがあればもうちょっとメジャーになってたのかとも思わなくもない。しかしメル・ギャレーのギターも結構好きだなぁ…。



Gracious! - This is … Gracious!

Gracious! - This is … Gracious! (1971)
ディス・イズ・・・グレイシャス!(紙ジャケット仕様)

 「G」のあたりを漁ってたらちょうどコイツが見えて、久々じゃないですか〜てなばかりに聴いていた。そういえば、と思ってこのブログ見てみるとファーストの「Gracious」は書いてるけど、セカンドの「This is … Gracious!」は書いていなかったんで、そうか…と。さすがにこんだけ記事書いてると何があるのか何となくしか記憶が無いからなぁ…。たまにダブってるのはあるが、書いてないってのも発見するのが難しくてですね、なかなか深い森になってきたもんだと実感(笑)。

 Gracious!の1971年リリースのセカンド・アルバム「This is … Gracious!」。簡単にセカンド・アルバムと書いてはいるけど、ファーストの「Gracious」はヴァーティゴからのジャケットも含めた名作で、衝撃的な内容だったんだけど、このセカンドは1971年リリースとは言え、フィリップスからのリリースになっている。録音してからリリースされるまでの合間でヴァーティゴとモメたらしく、急遽離脱になったのかな?ソースはあったから親会社のフィリップスからリリースされたとか。ちなみにここでの最初の大作「Super Nova」は1970年のワイト島フェスティバルで演奏されているから、ちょうどその頃には録音していたかそのくらいの時期だったんだろうか、あのカッコ良さがワイト島で再現されているのには驚いた。昔だったらそんなの絶対目にすることなかったのに、今の時代だからこそYouTubeでサラッと見れてしまうという奇跡。これがGracious!なんだ…とたんなるヒョロヒョロの若者達を見て思うわけだが、あのジャケットの連中なんだもんな…5人編成でサウスポーのギタリストですか…とか色々見ると分かることが多くて楽しめる。

 さて、このセカンド・アルバム「This is … Gracious!」はファーストの「Gracious」に比べても名盤、プログレッシブなハードロックと牧歌的な英国風味をしっかりと持っている正しく英国B級的ロックの最高峰。決してB級に徹しているワケじゃないけど今となってはそんな位置付け、それでもこの世界に入ってくると最初に出会うバンドなので最高峰なワケだが、ハードなスタイルにメロトロンが被さり、英国の田園風景を思わせる牧歌的な展開があり、なかなかに味わいのある歌が入る、曲展開も当然想像の斜め上を行く素晴らしき構想で、時代の産物として言えないその発想は相変わらず魅了して止まない美しき展開。A面のメドレーは最後まで聴いてとことんその美しさをドラマティックに味わえる傑作。もちろん以降の作品もその魅力から離れることなく新しい展開に挑戦している姿をも聴ける。なんとも美しき短命バンド、こういうのがあるから英国のこのヘンは止められないんですねぇ…。





Gravy Train - Staircase to the Day

Gravy Train - Staircase to the Day (1974)
Staircase to the Day

 摩訶不思議なサウンドを生み出して他のバンドとの差別を図り、しかも何者のコピーでもないというスタイルを探求していったのが初期70年代の英国のバンドの数々。そこにレーベルも何が売れるか分からないからとにかく何でもレコードにしてレーベル作って特性を出してどんどんとアルバムをリリースしたり、プッシュしたりして幅を広げていった。その恩恵で超無名のバンドでも何かしらの個性があれば世間に知らしめることも出来た時代だったのかもしれない。しかも後年になってマニア連中がこういうのの少しでも面白いトコロを個性化してカリスマ扱いしていったので、その価値も合ったってもんだ。そんな中でアルバム4枚もリリースした才能のあったバンドなんて大して多くなかったけど、このGRAVY TRAINはその内のひとつ。

 Gravy Train、1974年リリースの4枚目の作品「Staircase to the Day」は以前のヴァーティゴから離脱してドーンレーベルからの発売となった。そこではこれまでの混沌とした作風とはやや発展してもっと洗練された音になろうとしたのだろうと思うが、結果的に出てきた音は更に混沌として、それこそ他にはまるで聴かれないような組み合わせとアレンジによる楽曲ばかりが録音されていて、一体これはどういうバンドなんだ?って奇抜さが売りになってしまったか。しかも厄介なのはアルバムジャケットがこれまでヒプノシスあたりで目立っていた所に今度はロジャー・ディーンの半魚人?なジャケットになってアート的にも目立っているって事だ。それによってより一層このアルバムは知られていく事になる。

 さて、肝心の音の方は…、もうね、あり得ない組み合わせでさ、冒頭からスペイシーな鍵盤とアコギが組み合わさってて、カウベルバックで時々ギターリフやクラビネットリフが重なり、一体どこがサビなんだ?っていう歌もあり、ちょいと暑苦しい感のあるボーカルが迫ってくる、これがまたカッコ良い(笑)。白熱してるんだよね、全体的に。だからハードロックの部類でもあるんだけど、歪んだギターのハードロックってんじゃなくてハードにロックしようとしているロック、それも何かと熱く、という感じで魂のハードさが全面に出ているというのか、バンドとしての熱さはよく分かる名盤。いや、ほとんど評価されてないんだけど、かなりの名盤だと思う。フルートも相変わらず牧歌的に醸し出しつつもハードに展開するバンドの音などあり、こんなの聴いたことない、ってのが次から次へと繰り出されてくるので頼もしい。ホント、何がしたかったんだろうか?でも、これこそGravy Trainの混沌サウンドだ、とも言えるのだろう、愛すべきアルバム。



Jade Warrior - Jade Warrior

Jade Warrior - Jade Warrior (1971)
Jade Warrior

 ロックというフォーマットにこだわりを持っていないという発想、それがまず第一なのだが、そうするとどうなるかと言うと、まずバンドメンバーと担当楽器にこだわりがない、と言うか、メンバーによって担当楽器がある程度決まるので、それで限られた中で何をどうやって音楽するか、みたいな考え方もある。大抵はそっちの方が大きいんだろうな。狙った音楽を作るためにそういうメンツを揃えるってほどの人脈や明確なビジョンを持ってやっていけた人は多くないだろうし。

 Jade Warriorの1971年のデビューアルバム「Jade Warrior」はどういう表現をして良いのかかなり困るサウンドが収められている。ヴァーティゴからのリリースなので、そういう音という形容詞で知ってる人は分かるんだろうけど、一般的な目線での説明は多分ムリだ。メンツからして、ベース・ボーカル担当とギター、それにパーカッションとフルート担当という3人での編成、Julyからの残党が二人在籍していることでその流れで語られることが多いけど、決してサイケではないし、どっちかと言えばハードロック路線ではあるけど、ドラムがドカスカ叩かれることが一切無く、あくまでもパーカッションだけなので何がハードロックなんだ?ってくらいにはスカスカ。ギターだってヘヴィだけどいわゆる歪んだ音でのコード弾きってんじゃないからハードロックとは違う。多分、ヘヴィに鳴るギターの入った土着的サウンド、とでも言うべきか、それでいて英国特有の雰囲気の歌メロなりが入ってくるんだからよく分からない。このバンドを言葉で語るのはとっても難しい…。

 透明感溢れるサウンドも持ちつつ、ヘヴィにギターをかき鳴らすこともあり、まだまだ部分的にサイケ感覚を持ち越している部分もあるが、フルートやバイオリンなどが出てきてパーカッションでリズムを盛り立て、独特の世界観を打ち出している、未だ唯一無二の世界。ジャケットやバンド名にあるような和風なイメージは音にはほぼ無関係で、神秘的な側面というトコロからまだ当時そこまで知られていなかった東洋の日本のイメージを持って謎に輪をかけての売り出し戦略だったのだろう。きっと多くの人達が日本風ってのはこういう変わったものなのか、と勘違いしたままに違いない(笑)。



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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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