Ray Davies - Americana

Ray Davies - Americana (2017)
Americana

 本質的に自分が好きな音楽…に限らないのかな、好きなモノでも何でもそれはDNAレベルに刻まれているんじゃないかと思うくらいに、一瞬で引き戻される事がある。音楽でも食べ物でも風景でも、もしかしたら恋人なんかもそうなのかも(笑)。すっかりと風化してしまった印象すらあったThe Kinksのフロントマン、Ray Daviesが10年ぶりにフルオリジナルアルバムをリリース、なんてニュースにもならないし何かでちょこっと知っただけなんで、びっくりしたけどさ、まだやるんだ?って。すっかりライブもそこそこにして隠居生活だろ、ってな感じだったからあの歳になってのオリジナルアルバムなんて…嬉しい限りです。ただ、当初は70過ぎた爺さんのアルバムだからなぁ、なんてノスタルジックな気分だったのも確かだが…。

 Ray Davies「Americana」、2017年作品。凄い。タイトルが頂けないけど、それは音的なものではなくアメリカツアーの時にインスパイアされた事柄をトータルコンセプトアルバム的にしているテーマとしてのアメリカなだけで、もちろんカントリーなThe Jayhawksというバンドをバックに従えての録音だから乾いた感じのアメリカの空気感が漂う作品ではあるけど、中身はどっからどう聴いてもレイ・デイヴィスな作品で、ついついホロリとしてしまうこのメロディの天性の素晴らしさ。於いてもこのメロディセンスは健在でどんだけ良い曲を生み出せる人なんだ、とつくづく感心する素晴らしいアルバム。これぞレイ・デイヴィスですよ、正に。声だってそのままだし何と言うのかな…、情感の篭った歌のツボがしっかりと聴こえてきて上手い下手よりも響く、味わえる、刺さってくる、そういう情感の響きがヒシヒシとね、素晴らしい。バックバンドのスライドやカントリータッチな風味もレイ・デイヴィスの作風には似合ってて、元来湿っぽくなる英国風味を軽やかにしてくれている。もちろんレイ・デイヴィスの歌だけ聴いてればそれはそれは完璧な英国風味でしかないし、メロディラインだって流れだって全部英国的でしかない。パッと聴いただけだとカントリー・アルバムにしか聴こえないんだけどさ、その深さってのがあるんだよ、これ。

 もう何年もまともにThe KinksもRay Daviesもそのまま聴いてないけどさ、こうやって聴いてしまうと凄く自分に染み入るメロディで、あぁ、凄く好きなんだよな、こういうの…って思い出して、思い出してってか、好きという度合いの次元が違う事に気付かされる。圧倒的なんだよ、愛の深さが(笑)。しかも自分で意識してないのにそこにあるという困った好きってヤツだ。ゲストな女性ボーカルもアクセント的に良いかな…、まぁ、物足りなさ感が出てしまうんでまだまだだろ、ってのあるけど。あぁ、良いなぁ…、もう何枚もアルバム聴けないだろうけど、こんな素晴らしい作品をまた残してくれてホントにありがたい。何十回でも聴けてその深さに気付かされてまた追い続けるアルバムになるだろう。これまでのソロアルバムやThe Kinksの「マスウェル・ヒルビリーズ」あたりがカントリータッチで比較されるんだろうけど、2017年にコレだよ、作品のレベルが違うし次元も違うし余裕も違うし、やっぱりそういうのが全部詰め込まれててリラックスして生み出されてる。もう色々なことが吹っ切れててやりたい、やれる音がそこに出ているというだけ。2017年、これからどんな作品がリリースされても多分このアルバムが一番になるだろうな。この良さに痺れてほしいけど、でも、わからなくても嬉しいです。だってそれは自分だけが大事にしてるモノだから分かち合わなくても良いもん(笑)。





Ten - Ten

Ten - Ten (1996)
テン(紙ジャケット仕様)

 90年代に活躍し始めたバンドやメンバーって既に20年以上のキャリアを持つベテランの域に入って来てて、幾つものプロジェクトやバンドを動かしたりしている。もうひとつのバンドだけで活動するなんてのはほとんど無いんだろうな、と言うかそういう人の流れは昔のJazzと同じようなモノで、ロックの世界もそうなってるんかな、と思う事もしばしば。脱退から新しいバンド、そして再結成から分裂など、色々なパターンがあることを見てきている。あまりそういうの見ていると仕事に対する忠誠心の凄さは目に付くけど、リスナーやファンへの姿勢ってのを疑う時もあるな。

 Tenの1996年のデビューアルバム「Ten」。そもそもはボーカリストのゲイリー・ヒューズのソロアルバムを制作しようって事でゲストメンバーを集めていた時に出会って意気投合したバンドのようだ。自分的にはリアルタイムでは全く聴いてないしバンド名も意識してない英国のハードロックバンドってことで、この辺のは弱いんだろうなぁってのをヒシヒシと実感するが、後の時代になって聴けるんだから、ま、良しでしょ。それにしてもアルバムのオープニングからこのVan Halenのファーストのようなギターのトーンとプレイで聴かせてくれるトコロがどういうバンドなんだろう?とかどういう曲が出て来るんだろ?って期待させるよね。きっとスゲェギターが聴けるバンドなんだろう、とかさ。そしたら結構爽やかなリフト曲が始まって影のあるハードロックが展開されてさ、中音域でのボーカルが大人チックに歌を広げてくれる。

 ファーストアルバムならではのトーンが詰め込まれているなという印象で、ソリッド且つシンプル、そして自分達のプレイをたっぷりとつぎ込んでるのがよくわかるし、余分な音色や化粧なんかは全くしていないから、そのまま出てくる。だからファーストアルバムってのはどのバンドでも好きだ。Tenでもそれは同じく、ましてやキャリアがあっての連中だからこそ新たな一歩として今後のスタンスをきちんと出してるしね、ギターも泣きのメロディたっぷり弾いてるし、基本的に速い曲なんてのはなくて聴かせる曲、メロディを理解してもらえる曲ばかりだ。それでいてギターキッズからも好まれるであろうスタンス、シーンでもそれなりだったのかな、今となっては古さを感じる部分はあるけど、意気込みはしっかり伝わってくる作品。





Three Lions - Three Lions

Three Lions - Three Lions (2014)
スリー・ライオンズ

 大英帝国のロックってのはやっぱりひと味もふた味も違う。もちろん各国のバンドってそれぞれがお国柄的な風味を持ってて、どういうサウンドやろうともそれはどこかに出てくるし、だからこそ面白味は増すものだから聴いててどこのバンドなんだろ?って探すのもまた面白い。それにしても英国のバンドの、しかもハードロック路線ってのはそんなに幅広げられないのか、ってくらいにわかりやすい…のは自分が長年その手のを聴いているからだろうか。ちょいと憂いがあって硬質感もちょいと、それでいてある種わかりやすい旋律…、決して仰々しくならない華々しくもならないし、湿ってるよね的な音、うん。

 Three Lionsなんて大胆なバンド名を持ってきて、どんなんだ?って思わせるのも狙いかな。英国でのライオンって結構な象徴だからバンド名に持ってくるのって自信ないと出来ないか単なる勘違いになっちゃうワケだ。いや、勝手な妄想。うん、それでアルバム「Three Lions」が2014年にリリースされてて、どんなnかと思えば、元々Tenというバンドのギタリストがシーンに復帰してきて組んだバンドです…即ちあのメロディラインの路線のバンド、ってかほとんどそのままなんで分化したひとつ、なのかこれが本流なのか、はあるだろうね。リスナー的には良質なメロディラインでこんだけ間違いなく英国ハードロックを継承している音ならいくらあっても良いんじゃないの?って思うけど。

 最初の曲が一番フック引っ掛かってくるんだけど、アルバムの中ではこれ一曲が最高ってくらいのが出ちゃってて、他の曲も頑張ってるし、どこをどう聴いても英国製のハードロックでメロディもそうなんだけど、あと一歩感があるかな、聞き足りないだけかな。それとしっとり目な曲も結構あるから聴かせるという部分ではさすがですね。ギターの裏メロとかソロでのメロディアスな展開はお手の物だろうなぁ、こういうの、違和感なくそう弾くだろうな、って展開と旋律のままに進んでくれます。何回か聴いているとこのアルバムの良さがもっと染み渡ってくると思うんで、英国モノはじっくり聴かないとダメなんです。





Accept - Restress and Live

Accept - Restress and Live
アクセプト『レストレス・アンド・ライヴ』【初回限定盤Blu-ray『BANG YOUR HEAD!!!』+2枚組CD『BLIND RAGE TOUR』(日本語解説書封入/日本語字幕付き)】

 長年やってるとバンドのメンバーってのはどうしても変わっていくモノなんだろうし、もう既にロックの歴史も長くなってきて老化していってるからどんどん新陳代謝も進んでいるしね。それでもバンドの本質が変わっていないバンドってのはやっぱり凄いなって思う。実はそういうのって結構多くはないんじゃないだろうか、などと思ったり。それもさ普通のバンドならともかくHR/HMのバンドなんてまさか70歳になってもやってるなんて思わなかっただろうしさ、普通のロックだって同じだろうよ。若いバンドは自分達のレジェンドだったバンドと一緒にステージに上がるとかもしかするとバンドに入れちゃうってこともあるんだろうし、よく分からん話だな…。

 Accept…、それも再結成してからの今のAcceptの新作ライブ「Restress and Live」ってのが出てて、YouTube漁りしてた時に右側に出てきたから、あ、これ出たんだ、って事で軽い気持ちで見始めたら面白くてついつい全編見入ってしまった(笑)。スタジオ・アルバムなんかでも見事にウドがいなくなった後を新しいボーカルが同じような歌い方と声でバンドをカバーしていて、こりゃ何ら変わらずに全盛期と同じ鋼鉄感を出しながら出来るんだな、ってのはあったけどライブ見ててあまりにもその馴染みぶりに驚いた。全く、何ら違和感なく馴染んでて自分の居場所は正にここしかないと言わんばかりにバンドにハマっててさ、それに引きずられてってのもあるだろうけど、バンド全体が若々しくパワフルになってるとすら思える。メンバー結構歳なハズだけど、しっかりとシェイプアップ?っつうかスリムなメタルバンドの体型を保ってるから見栄え的に年齢を感じさせないってのもある。ファッションもしっかりと拘ってて、上はTシャツだけどそこからは結構凝っててメタルバンドってこういうもんだよな、っていうのを超えたカッコ良さを保ってる。ウルフ・ホフマンのギターの音にしてもしっかりと最新のサウンドしてるし、それでいて滑らかな音色でフライングV使いとしても楽しめる。

 しかしこんなにコーラス上手くて演奏上手いバンドだったっけ?あまりにもウドのインパクトが強すぎたからかこういう雰囲気なバンドでもなかった気がするけど、これが今のAccept。凄くバンドの中が充実しているってのが伝わってくるし、ライブの最中のメンバーの絡みやアクションなんか古臭いけどKissと同じでこういうのはあると楽しめるんだよ。バンドの仲の良さも分かるし。そして新しい曲中心に申請アクセプトをアピールしつつも古い曲の違和感の無さを武器に重金属バンドの真骨頂オンパレードで畳み掛けてくる。2015年地元ドイツでのメタルフェスでのトリだったのかな、その模様をフルで記録したライブってことでCDの方はロシアでのライブが入ってて曲も異なるってことだ。地元での人気のステータスってどういう位置づけなんだろ?キャリアも長いしそれなりに大物感あってほしいが。それはともかく、最後の最後までパワフルで、重金属鋼鉄感満載のまま締めてくれる徹底ぶり、ここまで徹しているバンドも多くはない。楽曲にメジャー感が全くないけどこういうの、凄いな。



Eclipse - Are You Ready To Rock

Eclipse - Are You Ready To Rock (2008)
アー・ユー・レディ・トゥー・ロックMMX

 「今」というシーンを追いかけるのって実は一番難しいんじゃないか、なんて思ってて、好きなバンドがあったら当然追いかけてれば良いんだけど、周囲のシーンも含めて同時代的に追いかけるのはなかなか大変。後追いになる時はカタログ化されたり体系化されてたりするし、情報もまとまってくるし何とか追いかけられるもん。でも、一番旬な時に旬なモノを追いかけて聴くのが一番楽しいんだろうし、なかなか難しい…って思うのもホントに自分がそうやって取り組んでないからだろうね。90年代以降、すべてのものが新しいという感じだからなぁ…。

 Eclipseってスウェーデンのバンドの2008年リリースの作品「Are You Ready To Rock」。北欧のメロハーシーンではかなりの良作のようで、ジャケット見てるとアメリカ南部のサザンロック系かと思うくらいのモノだけど、全然違っててモロに80年代風味のあるメロディのしっかりした、AOR的とも言えるハードロックで、こりゃ聴きやすいわな。当然ハードロック路線であろうともキャッチーな方が受けるだろうし、疾走感溢れる快活な曲が並んでいた方がアルバム的にもバンド的にも好まれるからこういう選択もあるんだろう。歌も上手いしギターも上手いし曲もしっかりフックが利いてるし軽くもないし、見事なバランスで出来上がっている。女性ファンも多いんだろうなぁ、とか想像できちゃうし、そりゃ受けるわ。

 それにしても、ここまでアメリカナイズされた音が出来ちゃうってのはシーンを狙っての事なのだろうが、それも才能だよなぁ、なんて思ってしまう。暗さや憂いや影ってのがあんまり聴かれないしね、上手いわ。歌の快活さとギターのスリリングさにリズム隊の躍動感のそれぞれが見事に相まって気軽に流してても気持ちのよいアルバムだ。80年代風味ってのは自分的には聴きやすいのかな、その分引っかからないで自然に流れてってしまうのが慣れすぎ(笑)。んでも、コレ、ツボを抑えた曲が多いし、良いアルバムだな…。



Treat - Organized Crime

Treat - Organized Crime (1989)
Organized Crime

 ゴリゴリのロック好きからするとメロディアスなハードロックってのはどうも軟弱に聴こえてしまって、きちんと追求する気にならないってのが本音だ。聴けば良いと思うけど、それでも飽きてくるんで、やっぱりゴツゴツしたヤツの方が好きだ。それでもメロディアスというモノは気になるもので、それもギターの旋律が、と付いてくると聴いてみたくなる。そんなことであまり興味を惹かなかったバンドなんかも聴いてみることが多くなっている。おかげで実に色々な音を聴くようになったのでアレルギー耐性も付いてきたというものだ。

 Treatというスウェーデンのバンドの1989年作「Organized Crime」、名盤と言われているアルバムで、当時知らなかったなぁ、これ。いや、ジャケットは見た記憶はあるけど聴いたことはなかったし、Bon Joviの二番煎じの北欧メタルの雄だなんて知ることもなかった。んで、聴いてみるとさ、何か妙にアメリカンなキャッチーな感じのが流れてきて、どうにもダメかもな、なんて思いつつレビュー見たりしてると途中からメロディアスな北欧系の美しいサウンドに変わるってんで、我慢して聴いてるとなるほど、突如としてバラード曲からこれまでのアメリカンな無理な雰囲気はなんだったんだ?ってくらいにお城が見えてくる。いや、アメリカに城はないけどヨーロッパってお城がたくさんあってさ、そういう印象が漂ってくるワケですよ。ホントにこのヘンの方々ってメロディアスなギターとか上手いよな…。

 終盤の美旋律の流れが何か凄くってさ、こういうのだけでアルバム作っておいた方が良かったのになぁと思うくらい。序盤はアメリカ中盤から後半は北欧そのものというアルバムで器用なバンドと言うのか、魂売ってると言うのか、いずれにしても良質な作品を作れて聴かせられるバンドってことですな。しかしこういうのって80年代からあったのか。随分と早い時期でのこの手のバンドだったんじゃないかな。



Brother Firetribe - Heart Full of Fire

Brother Firetribe - Heart Full of Fire (2008)
Heart Full of Fire

 何か面白いのないかな、って適当な間隔で探したり漁ったりするんだけど、いや〜、これは知らなかったなぁ〜ってのは山のようにある。だから面白いとも言えるし、何でもっと早く聴かなかったんだ、っていう後悔の念もあったりと情報過多な時代だからこそ埋もれてしまう情報に眼を配らないといけないという矛盾、そんな時代だ。それにしてもまだまだね、面白いのあるよ。ずっと聞くかどうかわかんないけど、多分良作だったら聴くだろうし、一時的にしか聴かないものもあるだろう。ただ何となく知識的に増えるのは良いことかな、とも思うし。

 Brother Firetribeってプロジェクトバンドの2008年の2枚目の作品「Heart Full of Fire」。これがまた何で、ってぇとですね、Nightwishのギタリストのエンプさんが参加したプロジェクトで、このアルバムではタイトル曲「Heart Full of Fire」で何とアネット・オルゾンが歌っているというプチNightwishだったりするワケだ。もちろんNightwishの核であるツォーマスとマルコがいないからどこにもNightwishらしさはないんだけどね。それでもちょいとそうなのか?って思うじゃないですか。んで聴いてみるとこれがまた見事なまでに80年代風味のメロハーっつうかメロディのしっかりした快活な商業ハードロックやっててね、それでもやっぱヨーロッパ圏の人達だから様式美旋律と哀愁は持ってて、かなりハイレベルなサウンドを出してます。サイドプロジェクトにしては勿体無いレベルの普通にバンドとして活動できるレベルのメロハーだもん。

 エンプのギターがどうの、ってのは全然なくってこのボーカル、Levarageっつうバンドの人らしいけど知らん…フィンランドは面白いの出て来るよねぇ、ホント。産業ロックというと実に魂売った感があって好きになれないトコあるけど、メロハーってなると聴きやすくて良いじゃない?ってなるトコあるから面白い。キライじゃないんだろうね、こういうの。多分80年代風味ってのもちょいと心くすぐるしさ。ただ、どれも似たり寄ったりなので覚えきれないという弱点は多々ある(笑)。





Deep Purple - infinite

Deep Purple - infinite (2017)
インフィニット【完全生産限定SHM-CD+EP『タイム・フォー・ベドラム』】

 世界のバランスがおかしくなってきている。平和ってのは長く持たないものだ、ってのは歴史が証明しているけどやっぱりそうなのかな。今の時代だと結論もすぐ出そうだけど、まぁ、あまりよろしくはないな。それ以外でも不穏な事がいくつか起きてて何やら暗黒の90年代と同じ空気感が漂ってきつつあるか。そんな他愛もない事をちょいと思いながら相変わらずロック聴くか、ってことで日々を過ごしているワケだ。

 Deep Purpleの2017年新作「infinite」。まぁ、何となく今のDeep Purpleってどうなってるんだろ?って思ってYouTube見てたら新作あって、へぇ〜、って思って聴いてみたんだけどさ、聴いたってか見たんだが、もうなんか…70歳前後のお爺ちゃん達がやってるワケで、カッコ良さとか、あのパープル、みたいなのとかもちろん全く無いし、そもそも誰が作ってるんだ?ってな話からだよな、とか疑問符だらけになってしまってさ、そりゃ70年代のパープル風味であるのはわかるけど、それはオルガンの音とスティーブ・モーズのギターのプレイがあのスタイルに合わせているから、ってな感じはあるし、音の質感もあるか。歌とドラムがオリジナルだけど、もうさ、何か悲しくなってきて…ってのが本音。

 とは言え、音だけを聴いていると落ち着いた大人のロックでパープルらしさ、ってのがちょいとあるかなぁ、ってくらいで、個性とまでは行かないでしょ。でも、れっきとした本人達だからなんだが、リッチーもジョン・ロードもいなくて曲は似せて作るという才能が必要になってくるだけだろうか、それなら出来るんだろう。これをパープルってんだから見たくないバンドの将来像の筆頭になってしまわないだろうか…。頑張ってるジジイだなぁとかスゲゼなぁ、ってのは全然思えなくて悲しいなぁ…って感情の方が大きいか。どうなんだろ?





Night Ranger - Don’t Let Up

Night Ranger - Don’t Let Up (2017)
ナイト・レンジャー『ドント・レット・アップ』【初回限定盤CD+ボーナスDVD(日本盤限定ボーナストラック/歌詞対訳付き/日本語解説書封入/日本語字幕付き)】

 明るくてヌケが良くて快活でドライブするロック、ってのがアメリカのロックのイメージで、色々な方向性があるけど概ねこの部類に入ってくるんだよね、アメリカってさ。近年はメタル勢があって、こういう概念下には入らないものも多くなったけど、元々アメリカってのはそういうロックだった。キャッチーさももちろんの事ながら上手さってのも当然あって、人様に聴かせるモノなんだからきちんと作り上げた作品にしてある、ってのも鉄則。その中でバンドらしさとかを出していくんだからそりゃハイレベルなラインでの作品作りになってくるのは当然で、それが面白くないってのはやっぱり好みによるトコロが大きい。

 Night Rangerの2017年新作「Don’t Let Up」。80年代序盤に出てきて紆余曲折あったものの、現在ではオリジナルメンバー3人が名を連ねている状態であのアメリカンハードロックを徹底的に打ち出した作品をいくつもリリースしてきたけど、この新作も相変わらずの快活なハードロックをそのまま出してきた良作。よくもまぁここまでそれらしい作品が作れるものだと思うくらいにナイトレンジャーらしい作品から始まるアルバム。序盤に飛ばしてちょいと落ち着きながら、ってのも相変わらずのナイトレンジャーらしい展開。新しいギタリストにはこれもまたキャリアは長いケリー・ケリーだし、結構息の合ったギターを訊かせてくれてて、もっともナイトレンジャーに入ってるからそれに合わせたプレイにはなるのだろうけど、違和感なく溶け込んでいるようだ。聴いてて浮いたトコロが訊かれないんだからそう思うんだけどね。

 んで、この歌と曲、本質的に何も変わらずのそのまま、どっから切ってもナイトレンジャーっつうスタイルはこんだけ幅広いアメリカンロックの中でも際立っているってことで貴重な存在か。こういう快活なハードロックを出すバンドが今じゃ他には多くないってところで生き残っているというべきか、そもそも人気のあったスタイルの創始者として継続しているから成せる業か、アメリカのバンドは多くが変化しないスタイルなのはようやく確立できたスタイルを変えるとその分野でのトップと競争することになり、結構なリスクが伴うから、ということだろう。そんなに隙間は多くないしね。だから確立した分野でしかkりと立ち位置を確保するってのが一番ファンにとってもバンドにとっても良い選択肢になっているのもある。どうあれ、ナイトレンジャーもそういうスタンスで良い作品を続々とリリースしてくれているので楽しめるバンドってのは確かだ。







Brian May + Kerry Ellis - Golden Days

Brian May + Kerry Ellis - Golden Days (2017)
Golden Days

 すっかりQueenネタだけで生きていると思ってたブライアン・メイが、まさかこんなクリエイティブな活動をしているなどとは知らなかった。そもそもケリー・エリスって誰だ?ってなトコロから始まるんだけど、どうもミュージカル「We Will Rock You」での出演者でその歌声に惚れたブライアン・メイが一緒にやらないかってな事で始まったらしいプロジェクト。ライブの映像なんか見てるとブライアン・メイのアコギとの二人だけでやってるのがあったりバンドでのヤツがあったりと形態は多彩だけど、きっちりと歌声を活かすというトコロに注力しているのは相変わらずのブライアン・メイ。

 その二人の2017年新作が「Golden Days」としてリリースされて、PVなんかもあるんだけどかなり驚いたのはゲイリー・ムーアの名曲「パリの散歩道」のカバー。そのまんまなんだけど、ケリー・エリスの歌声がサラリと入ってきてかなり良い感じに仕上がってて、これは誰が聴いても名曲だろうってのが分かるって話。しかもブライアン・メイのギターがもうゲイリー・ムーア以上にゲイリー・ムーアに成り切っててさ、完コピでもあるしそれ以上でもあるしそこまでじゃないってのもあるけど、ただ完全に作品として昇華されているカバーであることに間違いはない。素晴らしい。もちろんそれ以外のオリジナル曲も結構軽快にやってくれちゃってるし、このお爺さん、見事なまでに現役感丸出しでケリー・エリスにどっぷりとつぎ込んでる。

 リッチーで言うところのキャンディス・ナイトなんだろうか、女性の抜けた歌声でのクイーンのカバーも平気でやっちゃうし、往年の曲のカバーなんかも普通にやっちゃってて、とにかく何か出来ること全部やっちゃうよ、好きなだけね、ってな感じで創造性を発揮しているブライアン・メイ。もうちょっとプロモートしてくれよ、結構良い作品に仕上がってるしさ、クイーンにこだわらない姿も見せて欲しいモンだし、こんだけの見事なボーカルと作品ならクイーンファンだって悪い気しないで聴けるぜよ。実に英国チックな品格のある雰囲気も○。







Dan Baird - Buffalo Nickel

Dan Baird - Buffalo Nickel (1996)
Buffalo Nickel

世界を平和に、って想いは実に難しいと思うばかりだ。あんだけの犠牲を払って平和を提唱して導いてきたにもかかわらず、簡単に戦争の危機を目の当たりにしないといけない時代に突入してしまうという…、人間はやはり元来残酷で攻撃的な生き物でもありわがままな生物でもあるというのも事実、それがぶつかり合うのも歴史が証明していて必ず平和にはならないというのも歴史が証明しているという哀しさ。少なくとも自分が生きている間くらいは平和な世界に近い状態であってほしいものだ。もちろん後世にはもっと平和であってほしいもんだけどさ。

 ダン・ベアードってThe Georgia Satellitesのフロントマンのソロアルバム第二弾、1996年作の「Buffalo Nickel」。この人も根っから変わらないんでいつでもどこでも同じような金太郎飴的なR&Rしか出てこないってのが安心の一枚。んでもってこの歌声も独自の田舎声で馴染みやすい作品。カントリータッチのR&Rと言うのかな、この手の土着的R&Rにしてはブルース色があまり付いていないというのか、その実あんまりブルースに近さを感じない音というのはあまり気づかれていない点かもしれない。自分自身、のヘン聞いててブルース色ないなんて考えもしなかったし土着的R&Rだからブルース出来るだろうし、どっかでやってるだろってのあったけど、結構見当たらなくてカントリーの方が近いっつうのかな、南部系だからサザン的なスタイルっていうイメージが有るのかもしれんが、それは実はなくてもっとオーソドックスだし…と結構イメージと異なる部分があるR&R。

 とは言えども快活なアメリカのR&Rなので聴いていて心地良いし、悩むことなくこれで良いんだよ、って思ってしまう説得力のある作品。どのアルバムが良いとかってよりか、どれを聴いても同じく安心できるからそれぞれ適度に楽しんでくれってトコロか。好きな人は好きになるだろうなぁ、こういうの。それなりにギター的にもやっぱり面白いし、ギターの音もヘンなエフェクトかけてないからそのままの音で出てきてるからわかりやすいし、あぁ、ロックってこんなんで良いんだよな、って思う。







The Brian Setzer Orchestra - The Brian Setzer Orchestra

Brian Setzer Orchestra - Brian Setzer Orchestra (1994)
Brian Setzer Orchestra

 ギターという楽器の面白さは楽器そのものもあるしエフェクターというおもちゃ的楽しみもあって、近年ではこのエフェクターもビンテージ風味から発展して随分とホントにニッチな世界で多種多様なモノが発売されてて試したいけど、こればかりは実物買ってギター繋いでみないと分からないという所がハードル高い。それも数万円するのとか普通だしさ、そう簡単に手を出せないものの、そこは昔ながらの口コミだったり評判だったりと古い時代を生きてきた人間たちには当然のハードルを楽しみながらのおもちゃになっているようだ。ホントにさ、これでもかっつうくらいあるから楽器屋行って楽しめるんだよね、これ。

 The Brian Setzer Orchestraの1994年リリースの最初のアルバム「Brian Setzer Orchestra」。ロカビリーから発展させてスウィングスタイルを持ち込み、ビッグバンドと一緒に演奏することで40年代のサウンドの現代版、みたいなものをやろうと思い付いて紆余曲折してようやくリリースに漕ぎ着けた一枚、と聞いたことがあるが、それもつかの間、今じゃもうこのスタイルが定着して売れてしまっているし、ギターもホント好きに弾きまくりだし、この頃の苦労が報われているってのは良かったよなぁと。このファーストではまだ底抜けに明るいパーティバンド的なスタイルまでは突き抜けていない。作品として実験してますというような部分も多くてしっかりと音を付くぢ上げてるという印象で、硬い、と言うのか丁寧に作られている感触。

 元々歌もギターも上手い人が今度は楽譜まで書いてオーケストラに演奏させる部分を徹底的に作り上げるという仕事、Tattoo入れた兄ちゃんのやることじゃないよなぁ…と思いつつ、その才能が素晴らしいが故にココまで出来ているという素晴らしさ。その分自信のギターがやや控えめな気もしないでもないけど、出て来る時は相変わらずのどうやって弾いてるんだ?的なプレイばかりで楽しめる。うん、ここから蓄積してこの後のブレイク、そして今のステータスってのはなかなか良い感じだ。んで、こういう人がいるからシーンは楽しくなるのもあるし、ギター的にもグレッチ一色の独自性で面白いしね。



George Throgood & The Delaware Destroyers - Live At The Boarding House

George Throgood & The Delaware Destroyers - Live At The Boarding House Ksan Broadcast, San Francisco, May 23rd, 1978
Live At The Boarding House Ksan Broadcast, San Francisco, May 23rd, 1978

 意外なトコロで意外な音を発見するってのが音楽を聴き続けている事の楽しみでもあるし、面白いところ。昔から名前は知ってるけど実はあんまり聴けてないとか好きで聴いてたけど、それはとある時代の一部分だけでしか無かったとか、このバンド、こういうんだったんだ?とかね、割とバンドごと追いかけてないと分かんないトコあんだよ。んで、昔はそれでも全部のアルバム聴いてみる、手に入れるってほどまで好きならいいけど、そうじゃないのはそこまで出来ないから中途半端に終わってるワケ。それをさ、長年かけてじっくりと蓄積していくってのもなかなか出来ないから結局そのままになってる。でもね、こうして聴いてると、深掘りしなきゃいけない、というかしても面白いんじゃない?って状況になるのでそれはそれで楽しめているという…。

 Geroge Thorogoodというギタリスト、ってか一人ロックンローラーな人、アメリカのデラウェア出身という田舎者、それはもう顔見ても分かるし明らかに田舎者のむさ苦しさとファッションセンスのダサさってのもあるが、ギターの腕は超一級でブライアン・セッツァー顔負けのプレイを聴かせてくれるという…、自分が知ってるのは80年代入ってからのモロにR&Rだけの時代だったからそういう人だと思ってたけど、こないだふと1978年のライブ盤「Live At The Boarding House Ksan Broadcast, San Francisco, May 23rd, 1978」ってのがリリースされてたから初期のライブなら面白いかな、って聴いてみたんです。そしたらこんなスライド中心なロックプレイで激しいライブだったんか?ってかそういうのばっかだったんだ?ってのにびっくりしてさ。イージーなR&Rばかりやってるんじゃなくて、しっかりギターを追求したというか常任では弾けないプレイスタイルをひたすら駆使してのライブで、突出してるんだよね。んで、スライドだから個性的で、そりゃ話題になった新人だろうよ、と。そんなのがそのまま聴けるライブでかなり見事。

 アルバムデビューが1977年、サラグッド27歳の頃でのデビューで、このライブはデビュー翌年なので気合入りまくってる頃、ホントこんだけギター弾けてたらどんだけ楽しいんだろってくらいに弾いてる。ブルーススタイルはもちろん習得しているんだろうけど、この人のギターはもっと明るくてカントリータッチとさえ言えるくらいではある。もちろんそうはならなくてスタイルはブルースベースなのでブライアン・セッツァーとは大きく異なるんだけどね。それにしてもこんだけギターを聴かせてくれるってのもなかなかないからこういうライブのリリースは良いわ。存分に楽しめる作品です。



J.Geils Band - Morning After

J.Geils Band - Morning After (1971)
Morning After

 J.Geilsの訃報を聞いていつものことながら、ふ〜む…、と軽く受け流してしまった次第なのだが、それと言うのも顔が思い出せなかったからというのがあって、自分的にはまるで身近に感じていなかったバンドだからだ。でももちろんバンド名も個人名も知ってるから、そうか…、確か結構カッコ良かったんじゃなかったっけ?とか思ってた程度の付き合い。好きな人はもちろん大好きだろうし、こんな適当にしか覚えていない男の戯言に付き合う必要なないので、お手柔らかに…。

 J.Geils Bandの1971年リリースのセカンド・アルバム「Morning After」。ココのところブルースアルバムを聴いていたからか、この手の音がすんなりと入ってきて、こんなに馴染みやすい音だったっけ?と自分ながらに不思議に思った次第。結局そんだけ聴いたことなかったバンドなんだよね。一言で言えば少なくともこのアルバムはブルースロックアルバムで、R&Rとの融合も果たしている泥臭くて熱い演奏が詰め込まれている作品。ハープがやたらと目立つのはJ.Geilsというリーダーにとってどうだったんだろうかね、このハープが明らかにJ.Geils BandってのをR&B色の強いバンドにしているし、この作品でも突出して目立ってる、ってかバンドの個性になってるね。これがホント泥臭くてカッコ良いというか親しみの持てる曲ばかりが並んでいる。若い頃に聴いてたら結構好きなバンドになってただろうな、と思う。もちろんこれからでも良いんだけどさ。

 ボストン出身だからか凄くアメリカンってんでもなくってどこかイモ臭い雰囲気も出ていて、このすぐ後に出て来るエアロスミスの初期なんかもある意味似た空気感はあるね。やってるロックの方向性が違うから簡単に比べられないけど、このどこかイモ臭い的なトコロが似てて…(笑)。勢い一発のR&RじゃなくてしっかりとベースにR&Bやブルースがあってのロック、地に足の着いた音を出しているロック、そんなアルバムという印象だ。





Moloch - Moloch

Moloch - Moloch (1969)
Moloch

 アメリカのB級ロックってほとんど通ってなかったし、そもそもアメリカのロックを追求するろいう意思が無かったから知らないに等しかった。んでも、あれこれ聴いたりしてると絡みが出てきて聴いてみたりするともちろん面白いな、ってのもあるし、表面的にしか出てきていなかったアメリカのロックよりももっとディープで英国のロックに影響ウケまくってるのも多いから確かにB級なんだけど面白いなってのもある。世界各国でそういう動きはあっただろうけど、どれもこれもあまり表には出てこないのはオリジナルを超えられないからだろうね。それでも趣味の域での本気度が楽しめる部分は大きい。

 Molochというテネシーから出てきたバンドの1969年の唯一作「Moloch」。時代が時代なだけにジミヘンからの影響が大きいんだろうけど、それでも一方ではアメリカのブルースロックシーンからの影響も感じられるしオルガンが全編鳴ってるあたりからはサイケデリックの波も思い切り被っているだろうし、そんなのがアレコレと分かるけど、ファズギター中心のヘヴィブルースロックとも言えるサウンドは結構な迫力があって楽しめる。絶対こんなもん売れるハズなかっただろうなと言うのも当然分かるけど、しっかりとアレンジして録音しているんだからテクニック面ではしっかりしてたんだろう。この手のは何回も聴いてると結構クセになるもので、アメリカのこの時期のはそういうのもあるよな。自分的にはそこまでハマりたくないけど(笑)。

 ホント、ブルースロックって流行してたんだな、って思う。どいつもこいつもそういうフレーズを普通に奏でててしっかりと曲に馴染んだプレイを聞かせてくれるんだもん。このバンドのギターは思い切りギター弾くと普通にブルースロックになる。ただやっぱりスゲェってほどには響いてこないんで、ここまでなんだろう。曲もギターも面白いんだが…。



Leslie’s Motel - Dirty Sheets

Leslie’s Motel - Dirty Sheets (1972)
Dirty Sheets

 しかしこんだけブログ続けててまだブルースロックで聴くものがあるのか、ってのが不思議に思うくらいにはブルースロックってのは色々あるようだ。そりゃB級のものまで抑えていけばとことん深くまであるだろうから際限があるとは思っていないし、全部聴けるとも思ってない。ただ、その度に深く追求しながら楽しめる音に出会えると良いなぁみたいなトコロか。実際それなりに面白い発見に出会うことも多いし、そ一方でどんどん忘れ去っていくというのもあるのだが(笑)、それは何度でも楽しめるという意味で良いのかもしれない。ただバンド名とか印象ってのはずっと覚えているモンだからなぁ…。

 B級どころかC級なのかもしれないLeslie’s Motelってバンドの1972年のアルバム「Dirty Sheets」。何でも当時録音されつつもリリースされることなくして終わったが2009年になって再発見されてリリースとなったバンドの作品らしい。結局これで食えなかった人達のアルバムなので、今更評価されてもなぁってのが本人たちが言いたいことのような気がするけど、こんだけの作っておきながら未発表のままにしておいたのもこれまた勿体無いお話じゃないか、ってくらいには面白い取り組みをしているブルースロックバンド。オルガンも入ってて演奏だってそれなりにしっかりしててアレンジも普通に出来上がっているんだから何でリリースしなかったんだろ?って首を傾げるくらいのシロモノだ。ツインドラムスってのも時代風で良かっただろうにね。

 んでアルバムはと言えば、しっかりとこの時代にしてはやや古い感じがするもののオルガンとブルースギター中心のちょいと骨太なロック、ブルースロックでありそうで無かったバンドなんじゃないか、ってところだ。ルイジアナからってのはちょいと意外ではあるけど、サンフランシスコのシーンに殴り込めそうな勢い。聴きやすくまとめられているのもしっかりしてるし、普通に楽しめます。歌が少なめで演奏中心のものが多く、サイケ時代からの延長線とブルースロックを掛け合わせているかというような感じで、そこを強烈なギターが繋いでいくというパターン、フレーズはもちろん古めかしいものの連発でまったく時代そのものの音を味わえます。



The Allman Brothers Band - A & R Studios: New York, 26th August, 1971

The Allman Brothers Band - A & R Studios: New York, 26th August, 1971
A & R Studios: New York, 26th August, 1971

 70年代のロックはアメリカでも英国でもまた世界各国でも盛んにそれぞれの文化形成されていった。その結果、お国柄の色が付いたロックがそれぞれ出来上がり、後から聴いた世代からしてもその文化の違いを嗅ぎ取ることでそのお国柄の特徴を認識して何とかロック、と呼ぶようになったのだった。その中のひとつにサザン・ロックなるものがあるのだが、元々はブルースバンドという面と南部独特の大らかで大陸的なムードを合わせていったオールマン・ブラザーズ・バンドが創始者になるのだろうか。でもオールマンって今はもうサザンロックバンドなんて思われてないんじゃないだろうか?

 The Allman Brothers Bandの発掘ライブ盤「A & R Studios: New York, 26th August, 1971」。FMラジオ用のライブ録音ソースってことで見事な演奏だし、メンバーも最初期の全盛期メンバー、そうデュエイン・オールマンも参加しているライブで、強烈なギターをカマしてくれているのが聴けます。ファンの中では「The 1971 Fillmore East Recordings」よりも良いのでは?なんて話もあるけど、まぁ、そこまでは自分的には思わないけど生々しいライブでもちろん一番熱い時期のライブだし当然凄いワケよ。特にデュエイン・オールマンのスライドのインパクトってのはここでも強烈に刺さってくるし、このバンドってアメリカ独特の大らかさとブルース、そしてスライドという武器がバンドとしてのスタイルだったワケで、それがどれも新鮮。なるほど人気あるハズだよね。自分的にはそこまでハマらないんだけど、たまにこうして聴いているとじっくりと聴いてしまうバンド。特にこのメンツのこの時期のライブじゃね。

 いや〜、流れるねぇ、ギターがさ。もうギターしか聴いてないと言っても良いくらいギターばかり耳に入ってくるのは自分だけか?そもそもそういう風にバンドがなってるような気がするが…。しかし上手い。アメリカの底力はこういうところにあって、自由にやってるようだけど地力はしっかりとあってから好きなスタイルをやってる。ディッキー・ベイツのギターもデュエイン・オールマンに劣らずなんだけど、個性面でやや不利なだけか、それでも聴いてるととんでもないプレイを結構やってるからなぁ…、何か凄いライブ盤だ。



Grand Funk Railroad - Live 1971 Tour

Grand Funk Railroad - Live 1971 Tour
Live-1971 Tour

 ブルースってのは3コードが基本だし、それでこそ自由に弾きまくり曲が変化していけるという特徴があるんだけど、だから故、つまらなくなる時はホントにつまらなくなるしダレるし飽きるしどうしようもなくなる。その簡単なコード進行でどれだけ熱く聞き手を引き込むかみたいなのが本質にある…、特にブルースロックのギターソロやアドリブ大会ってのはその部分が顕著だと思う。そしてライブでそれを本能的に理解してバンドごとその域を超えていけるのはそうそう多くはなかったというか、目立って多くはなかったように思う。もちろん作品化されてなければ分からないモノだけど、往々にしてそういうのは作品化されるので、そういうモンだろう。

 Grand Funk Railroadの1971年のライブアルバム「Live 1971 Tour」。有名な「Live Album」は1970年なので、その翌年、もっと言えばあの伝説の雷雨の後楽園球場のライブの1週間前のライブで、これもまた有名なシェイスタジアムでのライブなワケで、最も脂の乗ってたノリにノリまくってた時期のバンドのライブを生々しくそのまま記録している発掘盤。一言で言えば、今聴いてもとんでもなくぶっ飛んだライブバンドだし、ライブアルバム。底抜けにパワフルなアメリカならではの快活さとパフォーマンスが圧倒的で、これはもう英国のロックでは出せない、出てこない文化の違いだし、ここまで出来るのはアメリカンならでは。静と動がメリハリを付けて出て来るんだけど、それでも圧倒的にパワフル。その源はやっぱりこのベースだろう。こんだけ歪んだベースでグイグイとバンドを引っ張ってって暴れまくる、キャッチーな曲でもこの音色だから歌メロ意外は超絶ハードロックのまま、正に圧巻。その勢いのままでライブ全般を引っ張っていくというパワー。ドラムも合わせて強烈なリズム隊を従えてのギターとオルガンを忙しく使い分けているというのも見事。ここでアクセントにはなってるか。

 まぁ、聴いてみてくれ。自分はメタルだとか英国だとか色々理屈はあるし、自分も基本的にアメリカンハードロックってのは…ってのあったけど、こういうの聴いちゃうと、やっぱりスゲェな、としか思えないんだよ。ロックってこういうモンだろ、ってのが全部詰め込まれてるのかもしれない、それくらいにヘヴィでハードで魂の篭ったライブアルバム、オールドロックファンは確実に燃える作品だし、これから初めて聞くにしてもこんだけの熱気がロックなんだ、って思ってもらえれば良いのかな。わかりやすいしさ。いや、ホント、凄いわ。



Johnny Winter - Live at the Filmore East 1970

Johnny Winter - Live at the Filmore East 1970
Johnny Winter &-Live at the Filmore Ea

 まだロックがロックとしての道を模索している時代のサウンドは実に熱気があって面白い。皆が皆可能性を求めて試行錯誤したり実験してみたり好きなものをいくらでも融合させて発展させてみたりと当人たちにどこまで意識があったかどうかは別として結果として残されているアルバム郡を聴いているとそういうのがよく分かるものが多い。ライブひとつ取っても実に実験的にトライしているライブばかりで、定型的にスタジオ音源を再現するんだ、なんてのはほぼ皆無だったんじゃないだろうか。だからこそのライブアルバムの面白さってのはあるけど、機材がそこに追い付いていなかったのはあるか。

 Johnny Winterの発掘ライブアルバム「Live at the Filmore East 1970」。1970年10月のフィルモアイーストのライブを生々しく録音してある作品で、見事ここまでの音でリリースしてくれたと言わんばかりの傑作ライブ。相棒はリック・デリンジャーの時代、即ち「Live」のライブツアーと同じ頃のショウだから逆に「Live」がどんだけ編集されてたってのも判ったりするんだけど、それはともかくとしてこのライブそのものを存分に楽しめれば良いんじゃないかと。ホントにさ、「Live」の方がアルバムとしての出来映えは素晴らしいけど、こちらの「Live at the Filmore East 1970」は臨場感とライブ感と何よりも生々しさが凄いから甲乙つけがたい、というかこっちの「Live at the Filmore East 1970」の方が白熱してるんじゃないだろうか。二人ともギター弾きまくりだし、上手いしさ、こんだけギター弾いてくれると聴いてて気持ち良いよ、やっぱり。やりすぎなのは判ってるけどさ、それでもやりすぎまくってて、その潔さがギター好きには堪らない。

 それにしてもジョニー・ウィンターってブルースメンに近いハードギタリストって印象はあったけどこの頃ってのはもうロックギタリストだよね、完全に。ブルースルーツのロックギタリスト、もちろんブルースやりますが、基本速弾きロックです、みたいなさ。リック・デリンジャーがそこにいるからその側面も強調されてて、ブルース聴きたいなぁってのから結局ロックにハマってしまって聴いてるんだが(笑)、発掘ライブ盤って強烈なの多いし、しかもフィルモアだからさ、熱気入ってないハズなし。この熱気ってこの時代特有だけど、ホント誰もが誰にも負けないという気迫でプレイしてる。こんなのマイク・ブルームフィールドとか見てたのかな…、どう思ったんだろ、なんて知りたいモンです。クラプトンからしてもジョニー・ウィンターってどうなんだろ?ちょいと興味あるね。





Ten Years After - Alvin Lee & Company

Ten Years After - Alvin Lee & Company (1972)
Alvin Lee & Company

 ギター弾きまくり、ってのは言うほどアルバムって無いのかもね。そりゃ売るためにリリースするレコードなのにそんなのばかり入れてたって売れないし、ライブでやってるだけならともかく、それでも飽きられるだろうし、ライブ盤にしても編集して聴きやすいサイズにしておかないとってのもあっただろうし、割と見当たらないんだよな。最近でこそ未編集ライブバージョンなんてのが出てきて弾きまくり感たっぷりなのあるけど、やっぱりそれでもそこまでじゃない。そりゃさ、全曲そんなんじゃダメだからある程度って許容はあるのだが…、自分でもどんなの求めてるか分からないけどね、熱いのを欲してるのかな。

 Ten Years Afterの筆頭格ギタリスト、Alvin Leeも弾きまくりギターの元祖と言えるくらいの人だったけど、昔から好きだからアルバムはほとんどブログ記事に上げてるかな。んでも、抜けてるのもあるからいいか、ってことで1972年リリースの「Alvin Lee & Company」。編集盤ってことで割とスルーしてた部分あって、真面目に聴いてた事無いもん。イマイチ面白くなかったってのが大きいけど、やっぱりオリジナルアルバム好きだったしね。もうちょっと深く判ってくるとこういうのがありがたくなってきて楽しめたんだろうけど、そこに行く前で熱が冷めてたってトコだ。んで、改めてコイツかぁ…と聴いていたんだけど、基本的にデラム時代の未発表曲が集められてて、そりゃ面白味ないだろうよ、ってものばかり。肝心のギタープレイだって面白味のあるものなんて大してないし、何だろな〜って感じだけど、「Crossroad」と「Boogie On」ってライブ収録しているのだけは別格。TYAはこういうのがあるから外せないんだよねぇ。

 「Crossroads」はあのクロスロードと同じ曲だけどTYA的解釈によるカバーで、もちょっとペタっとした感じで普通に近くプレイされてる。ギターソロはいつもの手癖がほとんどだから特に凝ってるってんでもないけど、やっぱりこなれてて良いよね。曲も馴染み深いし別のギタープレイによるスタイルだし、それがアルヴィン・リーだから余計に楽しめた一曲でライブだし、さすがです。んで、もうひとつの「Boogie On」はもうJohn Lee Hookerのカバーなんだけどそれはもう原曲って?くらいなモンで好き勝手にウッドストック並のアドリブプレイ爆発をそのまま記録していて、これこそTYAの醍醐味そのもの。こういうのが聴きたかったんだよ、ってくらいの白熱ぶりが素晴らしい。ちなみにこのアルバムに入ってうのはどれもこれもTYAの再発CDでのボーナステイクで入ってるから初期のアルバムの書い直しでも聴けます。しかし燃えるぜ、こいつは…。



Gary Moore - Old New Ballads Blues

Gary Moore - Old New Ballads Blues (2006)
Old New Ballads Blue

 その土地土地の民族にしか出来ない音楽ってやっぱりあるよな。他のトコロから来て一生懸命探求追求してそれらしいことをモノにしててもやっぱりその地場の人間がやってるのとでは全然違うもん。それはもう英国でも日本でもアメリカの黒人ブルースでも同じで、だからこその音楽の深さと言うか文化的な、ともすれば宗教的なトコロまで入っても敵わない深い部分での血が持つ音楽的ルーツってのがあるんだろうと。そういうのを全部適当に混ぜちゃったのがロックなんだろう、多分(笑)。

 Gary Mooreの2006年の作品「Old New Ballads Blues」。ピーター・グリーンに捧げたアルバム「Blues for Greeny」の続編とも言うような内容で、タイトル通りジャケット通りブルースのカバーアルバムと言うかブルーススタイル中心のアルバムで、もっと枯れた感じで来るかと思ったけど、やっぱりゲイリー・ムーアだった。曲はね、静かめで枯れた感あったんだけどギターも歌も相変わらずのゲイリー・ムーア節だから苦笑いしながら聴いてた。同じブルースと呼ばれるものを弾きまくるんでもこうも違うかってくらいに黒人ブルース系のとは異なってて、それはトーンだったり音の伸ばし方や切り方や繰り出すタイミングの違いだったりと、それこそがそのギタリストの個性なのでこれのゲイリー・ムーアのはそれはそれで個性だけどさ、いや〜、やっぱり59年のレスポールなんて使っちゃうとこう弾いちゃうのかね。いや、ギターに弾かされてはいないから、そもそもそういうプレイが売りなのだが。

 正直に書けば、ここのところの黒人ブルースの熱いプレイと気持ちは変わらないプレイがたっぷり詰め込まれている。けど、やっぱり根本的に全然違うし、自分が聴いててうわぁ〜ってなるのはこれでもないかな、と。昔からゲイリー・ムーアって好きだから聴いてるから比べるモンじゃないし、ロックの世界でのブルースプレイヤーとしては面白い存在だしね、やっぱりこんだけの人でもああは成り切れないというのか、もしかしたら出来るけどそれじゃ意味ないってことでのプレイなのか…、しかしそういうのはあるにせよ、唯一無二なプレイヤーだったし今こういう人も多分見当たらないし、味わいのあるギターってことに替わりはないからたっぷりと楽しんでしまった。フレーズは全部どこかのブルースプレイヤーのままなのに、まとめてこうやって弾くとゲイリー・ムーアになっちゃうんだなぁ…(笑)。





Albert Collins - Cold Snap

Albert Collins - Cold Snap (1986)
Cold Snap

 やっぱり弾きまくりブルースメンのアルバムなんてそうそう見つからないなぁ…なんて色々と探しながら思う次第。もっともっと聴きたいのだが、大抵聴いているようで、何かあれば知りたいのだが、まぁ、これまでのだって音聴いて一発で分かるほどには聴いてないんだからそれらをまた聴き直せば良いのだろう。古いスタンダードなブルースを好む人からしたら邪道なエレクトリックブルースばかりを好みロック好きな自分ですが、確かにほとんどロック的なものが並んだもんな。

 Albert Collinsの1986年リリースのこれでもアリゲーターからのリリースという驚きの「Cold Snap 」。何せドラムの音とか完全に80年代のあの音だったりして、一体どうしたんだアルバート、と思うくらいにバックの音が似つかわしくないアルバム。それでもアリゲーターだ。楽曲の方もかなりファンク色強いと言うのかいわゆるブラコンの系統に属するんじゃねぇの?ってくらいに思える程のバッキングだけど、かなりあちこちで鳴ってくれるアルバート・コリンズのテレキャスのあの音、そして刺さりまくるくらいにエグいギターの音色でのオブリプレイが強烈に響くお陰でブルースアルバムとしての体を保っている、どころかブルースアルバムになっている。凄いなぁ、このギターの存在感。何弾いてもブルースメンはブルースメンなんだよ、って証明。

 ホーンセクションのチープな音も許せる。こういうのお得意だしね。自分の中では決して聴くことのないサウンドなんだけど、ホント、このギターのお陰で聴いていられるわ。バキバキのこの音はホント、独特だよなぁ…、指弾きってのもあるだろうけど、このペチペチな弾き方、やっぱり相当独特なトーンが出て来るし、7カポ中心ってのもその辺あるんだろうな、フレーズはマンネリだからどう聴いてもアルバート・コリンズってのばかりだが、こんだけのインパクト。だからこういう新しいサウンドにも挑戦して飽きさせないスタイルを作っていったんだろう。斬新と言えば斬新なアルバム。



Albert King - Blues at Sunrise

Albert King - Blues at Sunrise
Blues at Sunrise

 古くからのブルースメンの中で一番ロックのフィーリングに近いギターの音を出していたんではないか、というのがアルバート・キングでして、それはさ、フライングVでのトーンってのが一番大きいんだろうと。他の人って大抵ハコギターだからああいうトーンが中心になってて、そういうフレーズとか指の力での音色が特徴的になってるから黒人しか出来ない音がでてた部分大きい気がするんだよ。その中にあって、アルバート・キングってのはフレーズや指の力ってのはもちろんその黒人系統なんだけど、ギターの音だけは馴染みのあるトーンだから随分と不思議。だからこそSRVもゲイリー・ムーアも取っ付いていったんだろうと。

 そんなアルバート・キングの1973年のスイスノモントルーでのフェスティバルのライブを収録している「Blues at Sunrise」というライブアルバムがだ、これまた良い時期のライブで、ジャケットの写真見てイメージ膨らませて欲しいけど、こんくらい気合入ったライブな感じで、冒頭からアルバート・キングのフレーズだわ、こりゃ、ってのがバンバン出てきててライブとしてはそんなに熱い、ってんじゃないけどやっぱり気合入った感触のライブ。ギター聴いちゃうんだよ、こういうの。一音一音のトーンの引っ張り方ってのが超個性的で速いフレーズなんて全然ないけど、味わいのあるフレーズばかり出てくる。だからこそ生きてくるスローブルースでのフレーズなんかもお手の物、こんだけの味が出てくるのはやっぱりキャリアだよな…。

 この人結構たくさんライブ盤が出てるからフレーズを楽しむのはいくらでもできそうだけど、それだけ人気があるってことなんだろう。フォロワーも多いんだろう。自分的には実はそこまで入れ込む事はなかった人なんだけど、一度ライブを目の前で見たことがある。デカい黒人のジジイだなぁ…って感じで、ぶっきらぼうにギターを抱えてお得意フレーズ乱発してって引っ込んでった無愛想な人。スゲェな…って思った記憶があるわ。その後B.B.King見てた時なんて愛想良くて、サービス精神たっぷりだったから対照的でさ、色々あるな、なんて思いつつ、どっちもブルースギターを楽しむには良い経験した。こうしてアルバート・キングのライブ聴いてるとそんな風景を思い起こしつつもやっぱり良いフレーズ出してくれてるのも納得。白熱ってライブじゃなくて味わい深いライブ盤、そんな作品だね。



Magic Sam - Magic Sam Live

Magic Sam - Magic Sam Live
Magic Sam Live

 ブルースものの発掘ライブ音源ってのをそこまで漁ってはいなかったからこんなにリリースされているってのも知らなかったなぁ…。そりゃロックと同じように活動していた人はたくさんいたワケだからそれを録音していたことも数多くあったのは分かるけど、結構良質なのが出ていて嬉しいよね。ちょっと自分が興味を持てばすぐに色々な音を聴けて手に入れられる状況ってのは確かにありがたい。昔は気になったらそれをひたすら探しに旅に出るくらいの覚悟でレコード屋漁りに行ったモンだけど、ま、それはそれで楽しかったからな。

 Magic Samの発掘音源ライブでぶっ飛びモノのライブ盤が二つほどあったのだが、それをカップリングした一枚で、一挙領毒な「Magic Sam Live」。1963/64年のライブと1969年のライブが入ってて、前半のはもちろんデビュー前のライブ音源なんだけど、オイオイ、こんなのやってたんかい?まだ20代前半頃だろ?ってくらいに熱いライブでね、そりゃ地元で話題になってるハズだわ。レコードデビューは1967年だからその4年位前、好きでやってたからこそのライブだけどさ、もちろんプロレベルなバンドと音とギターで、それを会場でテープ録音しただけのモノラル音源がソースなんだけど、そんなの全然関係なくって、マジック・サムの独特のトーンのギターサウンドが既に制覇している。明らかにストラト指弾きってのが分かるくらいの生々しい音で入ってるから実に興味深い。しかもこんなにギター弾くんかい?ってくらいに普通に弾きまくってる。これぞブルースギターなライブアルバム、ロックの世界よりも先行ってるぞ、これ。この頃ロックってまだビートルズ出るかでないか、だからさ、アメリカだとプレスリーの波は一段落して、って頃か。バターフィールドとかこの辺知ってたんだろうなぁ…、多分シーンに絡んでただろうから生で見てたんじゃないだろうか。ブルームフィールドもさ。シカゴだし。

 もう一つの1969年のライブは更に音が悪くてオーディエンス録音のブートレッグと同じレベルだけど時代考慮すればそりゃ結構キレイに録れている方だからそれほど苦にはならない。その中でのマジック・サムのギタープレイが抜きん出てくるから圧倒的にそっちに耳が持っていかれるし。こういうのって聴いちゃうとそれが普通になるから慣れるんだよね。んで、残るのはそのライブの凄さとギタープレイのエネルギッシュさ。こういうのが繰り広げられていたんだなぁ…ってのが分かるライブで、これがやりたかったんだろうと。マジック・サムのスタジオ盤って歌もの中心で面白くなくて、何でこの人そんなに伝説化してるんだろ?って思ってたとしたらコレ聴いてみればわかります。だからマジック・サムは伝説なんだと。んで、親指で弾いてるギタートーン、ここもポイントですな。やっぱりブルースもライブが良い♪







Luther Allison - Live in Chicago

Luther Allison - Live in Chicago (1995)
Live in Chicago

 ブルースアルバムの名盤ってのは大抵ライブアルバムだったりするのは当然のことだろう。でも、昔漁ってた時ってのはライブアルバムそのものがそれほど多くもなくって、やっぱりマディのベスト盤とか代表的です、みたいになるワケよ。それよりもロックから入った側としては熱くて迫力のある魂燃えるようなライブが好きなワケで、そういう意味ではBBの「Live at the Regal」とか納得するモンあるんだけど、要するにブルースメンの本領はライブなのにライブアルバムがあまり見当たらなくて、出ててもイマイチなのが多くて燃えないとか…、まぁ、聴き足りないってのはあるとしてもブルースの名盤紹介なんてのを見てると大抵ライブ盤じゃなくていわゆる名盤が出てるハズだ。

 うん、やっぱブルースはライブが最高だよ。

 ってことでLuther Allisonの1995年のライブアルバム「Live in Chicago」です。昔の作品聴いてたんだけど、どうもなぁ、って思ってしまって、この人もっとスゲェイメージあったんだけど…、って聴き直しの一枚がこれ。90年代のCD革命以降、単なるリイシューから発掘ライブ音源やCDの長さを意識したライブアルバムとか色々出てくるようになったし、ブルースの本当の良さってのもライブにありきってのは皆知ってたから、こういうのがどんどん出てきてる。それで再評価されてきた人も多いし、復活した人も多い。そんな流れでのルーサー・アリソンだけど、もうねぇ、最初から聴いてびっくりなギタープレイ、ブルースプレイ、これぞロック…、いや、求めてたブルースロックそのもの、ってかブルースギター弾きまくりプレイですよ、先生。白熱迫力の熱気をそのままぶつけてて、90年代だからもう音もバランスも良いし、音色も最高に素晴らしい。曲に対してはさほど意識してないけど、ベスト曲なんだろうと思う。弾きまくれるのから歌ってるのもあったりするけど、圧倒的にギタープレイヤー。このギターのトーンとか曲によって結構アレコレいじってるからその艶やかさも変わるし、ギターも替えてるからさ。それでいてジョニー・ウィンター顔負けのアグレッシブなプレイ!これぞブルースロックギターですよ。

 しかもこの迫力のまま2時間収録されているんだから恐れ入る。普通に真剣に聴いてたらスゲェ疲れるし、やってる側も相当なエネルギーを使ってるよな、っていう…。ホーンセクションとかもいるし、ベースはブイブイとチョパったりするし、どこかファンク的な曲もあったりするし、かなり色々と試している素晴らしきライブ盤。こんなのね、ロックのライブ盤でもなかなかないよ。知名度イマイチ的な人ですが、恐るべしプレイヤー、一度お試しあれ。古い作品こそブルース、なんて思ってたら大間違い。円熟しまくったこういうのこそが往年のブルースメンの本領発揮で、このあたりのライブって結構凄かったりする、そんな代表格的なライブアルバム。ロックが明らかに負けてる時代だね。さすがにアリゲーターレーベルは判ってらっしゃる。



Otis Rush - Right Place ,Wrong Time

Otis Rush - Right Place ,Wrong Time (1971)
ライト・プレイス・ロング・タイム

 ここのトコロ、ブルースを聴いていて思うんだけど、自分なんかはロック聴いて、そこからブルースっていうルーツを辿っていったし、聴いてた音楽もブルースロック系だしブルースルーツってのは外せないモノだったからブルースに辿り着くのは不思議じゃないんだけど、今時のロックらしきものを聴いているとそういうルーツってのはあるのだろうけど、ブルースには辿り着かないロックなんだろうな、と。メタルだってそうだし、普通のロックだってそうだろう。そんだけ多様化していったってことは微笑ましい事ではあるけど、ロックがどうの、って言うならブルース知らねぇとな、なんて思ってる自分がかなりジジくさいこと思ってるな、なんて苦笑い…、自分達の世代でもそういうのない人たち多いんだから自分が納得するこだわりなんだろうと思い始めてきた…。

 Otis Rushの1971年作品「Right Place ,Wrong Time」。オーティス・ラッシュはコブラ時代に尽きる、って言われているけど、あのね、この手人達はレーベル変わったり時代が変わったり、もしかしたらバックの演奏やアレンジが変わったりしたって自分達のギターと歌はまるで変わることがないんだから本質的にはどれもこれも傑作なハズなんです、多分。そりゃ弾きまくったり弾かなかったり、歌中心だったりとかあるけどさ、そんなバランスの程度でアルバム良し悪しを語られてしまうってだけだ。実際にはホント、さほど変わらない。熱気はあるか…、だからそういう話。んで、スタジオ・アルバムなんてのは作品なんだから悪く作ることはないし、きちんとしたレベルはあるワケで、昔よりも新しい時代の方が録音も良くなってるんだからさ。なんて理屈は色々あるけど、やっぱり聴いてて響くかどうかのお話。そして、この「Right Place ,Wrong Time」ってアルバムはとっても響くアルバム。うん、やっぱりこんくらいギター弾いててほしいワケです、ロックやブルースのアルバムってのは。ロックはもうちょっと売るって事に寄ってるからアレだけど、ブルースギタリストのアルバムってのはこんくら弾きまくっててくれて丁度良い。

 それにしてもまとめて色々聴いてると色々なギタリスト達のギターのトーンと音色がそれぞれ異なるのは面白いなぁ。アルバムの曲ごとにも異なるのはあるけど、全体感としてはやっぱり同じ人だもんな、ってのあるじゃない?だけど違う人だともちろんそれは別物で、ギター何使ってるのかな、とかフロント?センター?リア?コイルは?とか色々想像しちゃう。何で黒人ブルースメン達は皆ハコギター好きなんだろうな、とかさ。こういう音が欲しいから?ん〜、どうだろう、確かにソリッドギターより音が鳴るのはあるもんね。そんな想像しながら聴いてるけどさ、これもまたカッコ良いよ、弾きまくってるよ、ホントに。こういうのが良いよ。







Buddy Guy - Stone Crazy!

Buddy Guy - Stone Crazy! (1979)
ストーン・クレイジー(紙ジャケット仕様)

 強烈な作品に出会った時はホントに嬉しくもなるし無意識に熱くなって聴いてハマってしまう。んで、もう一度聴きたい、ってなって聴くのが繰り返される。今じゃ昔ほど時間もないから一枚の作品をとことん聴き続けるみたいなことは多くはないけど、それでもやっぱり同じように聴き続けるって作品もあるんだよね。そういえば昔散々聴いてたなぁってのもいつしかあまり聞かない作品になってしまって、さほど手が伸びないなんてのもある。それでも頭の中にはそのフレーズや汗や匂い、それからその時の情景なんかも思い出せてしまうくらいの作品もある。まぁ、所詮は人生のシーンと音楽がつながっているというモノならよくある話だ。でもさ、リアルタイムじゃなくてもそういうのがあったりするし、その辺も面白いトコだね。

 Buddy Guyの1979年の作品「Stone Crazy!」。こういうのを聴いてた頃、それがどんなアルバムだとか背景がどうだったとかってのはライナーノーツを読んで始めて知る、みたいなことばかりで、それも付いていない輸入盤なんかだとそんな背景も何もないからひたすらレコードだけで、音とフレーズだけで楽しむしかなくってね、このアルバムが実は割と不遇な時代に録音されたアルバムだったとか、ファンからはあまり評価されていないだとかなんてのは知らなかった。そりゃこんな黒人ブルースの作品のウワサなんて知る由もなく、誰かと話すでもなくひたすら自分で断片情報を頼りに、そしてレコード屋で見て決めるワケでね、逆にこんなにカッコ良いのか!と驚いた一枚だったので後で知った話なんてのは自分は他と逆なのか?って思ったくらい(笑)。

 とにかく冒頭から最後までこんだけギター弾きまくってくれて歌って、しかも4人編成のバンドで一発録音だろうから、ほぼライブそのままでエネルギーが物凄いんだよ。こういうのを求めてるんだよ、今でもさ。何せブルースアルバムなくせに6曲くらいしか入って無くって、どれもこれも弾きまくりで、しっかりと楽曲の構成も成り立っている?んだから恐れ入る。簡単に言えば、多少リズムとバッキングが異なる雰囲気の違うブルースギターをたんまりと聴けるってことだ。このアルバム全編コピーしたら確実にブルースロックマンになれることだろう。自分的にはこういうアルバムをもっと聴きたい。アルバム売る側からしたらこんなの怖くて出せるか、ってくらいだろうけど、それでもこの熱さは他の作られたアルバムには出来ないよ。んで、このギターも普通には出てこないからやっぱりスゲェ作品として売れるよ、本気でこういうのを出してきたら心に響くもん。ただ難点はあまりにもパワフル過ぎて聴いている方が疲れるってことくらいか(笑)。やっぱカッコイイね!



Freddie King - Texas Cannonball

Freddie King - Texas Cannonball (1972)
Texas Cannonball

 日常生活しながら自発的に音楽を聴こうと思わない限りほとんど音楽なんてのを耳にすることは多くないんじゃないか、という風になってきた。じゃ、これまで自然に耳に入ってきたってのは何だったんだ?ってなるんだが、ネットが発達して自分の興味あるものを追求できるようになった反面、余計なものに振り回されない、余計な情報が入らないという風にもなってきたからか、CMで流れる音楽とかないし、レコード屋にも行かないで良くなってるからそこでの情報収集的な音楽も耳に入らない、音楽流してるバーってのもそう行かないし、なかなか音楽に接するシーンが無いんだよな。そこでもあしてやニッチな世界の音楽なんてさ、どうやって情報漁るんだ?ってなるが、そこがネットなんだろう。でもね、ネットって適度に情報知らないと探せないんだよ…。

 Freddie Kingの1972年リリースのアルバム「Texas Cannonball」。シェルター時代の2枚目のアルバムってことでロックファンには明らかに取っ付き易い作品だ。いわゆるロックブルースな作品で、レオン・ラッセルやドン・プレストンなんてのが全面的に参加してて、フレディ・キングもここぞとばかりにロックな連中に負けてなるものかとばかりにギター弾きまくってて、それがまた心地良いんだ。ジョニー・ウィンター顔負けとばかりに弾いてるしさ、歌はもちろんホンモノの迫力でしょ?フレーズのトーンだって独特の味わいだし、こういうフレーズの強さと言うか味ってのは同じギター使っても出ないし、どうやってるんだろうなぁ…。黒人にしか出せないトーンなんだよな、こういうの。不思議です。どんだけ上手く真似したってこういうの出来ないし、やっぱりブルースってのは民族音楽なんだろうと思うもん。だからこそロックとこの融合なこの作品は面白いし勉強にもなると聴きやすい作品でもある。もっともブルースな連中からしたら邪道アルバムという事になるのだろう。

 ブルースってのを最初に聴き始めた頃にこのシェルター時代のアルバム2枚にハマって、そこからずっと聴いている作品でね、いつかこういうギター弾けたら良いなぁなんて思っていたけど、そうはならずに歳を重ねていっただけ…。今でもコレ聴いてて、うわぁ〜ってなってる自分ってやっぱりいつまでも子供だ(笑)。ロックもブルースも音楽ってのはそういうのが良い。曲の複雑さじゃなくてギターの味わいだけでアルバムを聴かせてくれる作品、フレディ・キングの魅力はこのヘンに詰め込まれてる。ブルースって何かなぁ…って人もいるだろうけど、コイツはロックだよ。



Oasis - Heathen Chemistry

Oasis - Heathen Chemistry (2003)
Heathen Chemistry

 単純に良いなぁ、って思える曲に出会いたい。カッコ良いなぁってだけでも良い、そんな話をしていたんだけど、それに出会いたいがゆえに色々なものを聴いてしまうし、良いよ、と言われると挑戦したくもなる。それでカッコ良い、って思えたらシビれるし、それで感動できるならそれは何かありがたい。何で感動したいんだ?と訊かれると少々答えに窮するけど、多分人間だから、って答えるのか(笑)。いいな〜って感動すると嬉しいじゃない?そういうのがどんどんと減っていく世の中でさ、シビれるのにたくさん出会いたいんだよ、きっと。

 2002年リリースのOasisの5枚目の作品「Heathen Chemistry」。このバンドもあんまり聴いてなかったバンドだったけど、この頃のブリットポップ競争ってのか、人気取りは凄かったな。ロックなんだろうけどポップよりの方向性でとにかくリスナーをガンガン獲得していってて、それでも基本的にギターバンドだからポップに振れすぎることもなくてアルバムをリリースしていった。ところがOasisの場合はどんどんとメンバーを入れ替えて行っちゃったもんだからバンドがだんだんとロックバンドになってったというのか、ライブにしてもしっかりとやるようになったと言うか…。兄弟げんかばかりのバンドというイメージだけど、やっぱり兄ちゃんの才能がありすぎたってところかな、それでもこのアルバムは他のメンバーの曲も取り上げてアルバムにバリエーションをもたらしたという作品ではあるけど、逆に兄ちゃんの才能が露呈してしまったというかね、際立ってしまったか。

 アルバムとしてはその分クォリティが高いままを維持できなかったというのもあってか、地味な作品に数えられているみたいで、それは同意するんだけど、こういう作品も必要だろうね。ビートルズを狙っていたバンドだからさ、誰かに寄りかかるってんじゃなくて、っていう意味でね、あって良かったアルバムだろうと。そこまで魅力的な作品が揃わなかったのかもしれんが、それは後で分かる話だ。ここの所強烈に暴力的攻撃的なのばかり聴いてたからこういう普通にソフトにロックなのを聴くと優しいなぁと思うけど、それが受けるんだからそういうのが普通です。こうして古いロックにどんどんと回帰していってしまうのだ(笑)。



Bring Me The Horizon - Sempiternal

Bring Me The Horizon - Sempiternal (2013)
センピターナル(期間生産限定盤)

 ひとつの音楽せに拘ること無く自らの音楽性を追求することを怖がる部分とチャレンジし続ける部分と療法あるし、それでセールスが振るわなくなるとバンドは停滞してしまうことが多いが、音楽性の変化によってリスナーが減るのはあると思うけど増える部分もあるだろうし、しかし次なる音楽性が大衆にどう思われるかと云うのは確かに不安感はあるだろうね。ましてやこれまで成功していたら余計に、だ。そういうのはクリエイターとして常に持ち合わせているんだろう。音楽性変わっても離れるファンって一過性のものだろうと思うけどな。

 Bring Me The Horizonの2013年作の4枚目のアルバム「Sempiternal」。これまでデスメタルから入ってきたバンドがこの4枚眼に至るまでに既に何度も音楽性を変化させて…、変化と言うよりは進化させて卒業していったというのか、できる部分を吸収していって、そのまま自分達の持っている才能を繋ぎ合わせて、そこにメジャーシーンの要求でもあるポップ化、キャッチーなメロディセンスをも埋め込み、あらゆる包囲網から貪欲にサウンドを取り入れて実験して個性を確立して行ったひとつの完成形に向けてのアルバムが「Sempiternal」。この後のアルバム「ザッツ・ザ・スピリット」がその部分では最高峰に位置する完成形ではあるが、本作でその路線への転換と成功をある程度手に入れたことで出来上がっている。やたらとテンションの高いメロディラインの嵐とヘヴィなリフトフレーズに混じって流れてくる美しくも繊細な音達、バンド全体にラフさはなく細かい音まできちんと繊細に鳴らしてラウドな音でそれを冗長するかのような使い方でのヘヴィさ、常に歪んだ声での歌声は上手くはないけど徴収を魅了するには存分な歌とも言えるか。

 コーラスワークもメインボーカルもテンション高くて、こういうのってどうやってやれるんだろ?って思うくらいに見事にキャッチーさとヘヴィさが同居してて聴きやすい。その聴きやすさがポップに寄ってるワケじゃないからリスナー側はヘヴィなロックに振れていくし、そこでは実に受け入れられやすい。面白いのは英国ではこのバンド、お子様向けバンドとさえ呼ばれているくらいにキャッチーとのことで、確かにライブ映像なんかみてても派手な格好した女の子が多くてアイドル的人気を誇っているらしい。そういうのもあるんだろうなぁ、それを自分が好きだってのはどうなんだろ?いいのか?って自分を疑うんだけど、聴いてて心地良いんだからしょうがない(笑)。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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