Riverside - Eye of the Soundscape

Riverside - Eye of the Soundscape (2016)
Eye of the Soundscape

 インストものを好んで聞く事はあまりないし、そもそもインストってフュージョンとかみたいなのだとアルバム一枚聴けないしね。ジャズとかプログレとかで入ってるのは楽器のぶつかり合いだったり構築美だったりするから良いんだけど、何か割と苦手。多分軽いインストは苦手ってことなんだろう。ポーランドのバンドの中で一番のお気に入りであるRiversideが2枚組のアルバムをリリースするって情報だけ見てて、そりゃまた大作で面白そうだ、と勝手に思ってたら何のことはない、全曲インストで既発のものを集めて幾つか新曲が…というお話。どう捉えたモンかなぁ…と。

 RIversideの2016年2枚組「Eye of the Soundscape」。ジャケットからしてちょっと方向変えてきてる?みたいなの感じるけど大丈夫かなぁ…、あの暗く美しく激しくってロックから脱却しようとしているのかもしれない、なんて伺えちゃうけどまずは…、と。う〜ん、確かに自分の感覚だと聴いたことあるのが多いし、聴き直してるってのも多いけど、曲のレベルとか作り方が異なるからインストとは言え、その時時の風潮が出てて、その意味では面白いとも言えるか。ただ、やっぱり強烈なボーカルによる世界観が大きかったのか、こうして聴くと結構毒のない音を出していたんだな、なんて聞こえてくる。一方、こんなにエレクトロな音や繊細な音が散りばめられていたりして普段は歌や演奏そのものに気を惹かれていたので気づきにくかった部分は聞こえてきたか。アルバムでもそれくらい聴いてろって話だけど、アルバムの中のインストって息抜きみたいなもんだし(笑)。

 色々な作風があるなぁと。フュージョンチックなのから雰囲気だけのとか、確かに新曲混ぜてリミックス混ぜてまとめてみて聴いているとひとつの物語みたいにはなってる感じ。ただRIverside好きな自分でもほとんど聞き直すことのないアルバムになることは間違いない。こんなんBGMにしたくなる店もないだろうし、どういう意図だったんだろうなぁ…、。







Airbag - Disconnected

Airbag - Disconnected (2016)
DISCONNECTED

 アルバムがリリースされるのを心待ちにして発売日になってワクワクしながら聴くというバンドって自分達なんかはそうそう多くないと思うけど、今時の連中ってどうなんだろ?そりゃさ、アイドルとかってのは別として、普通に一番でもないバンドの音とかさ、そこまで気にしてないんじゃないかとか勝手に思ってるんだが。ましてやこんな深いニッチなロックバンドの世界でそういう人も多くはないだろうし、それでもしっかり新婦は出ているし聴き応えもある、もっともっと知られて然るべき存在なんだろうけど、日本で人気のあるノルウェーのバンドなんてそうそうないしねぇ…。

 ノルウェーのAirbagというバンドの2016年作4枚目のアルバム「DIsconnected」だ。冒頭からピンク・フロイドそのものだろ、ってくらいに以前からこのバンドのモットーはピンク・フロイドの雰囲気を如何にして現代に伝えるか、的なところが大きく、オリジナリティがあるか?ってとこなんだけど、それがまた不思議なことに個性的なのだな。曲調にしても歌にしても大げさなアレンジにしてもフロイドだけではない、あの雰囲気を持ちながらもっと曲をフロイドの世界に近づけて…って何書いてるんだ?ってなるけど、ん〜、フロイドってもっとこういう音でも似合うじゃないか、ってのを実践しているっつうかさ、そういう夢みたいなことをやってる感じ。だからフロイド愛に溢れすぎてて自分達はそれよりももっと夢のフロイド像を作っていってるんだ、みたいな。

 今回の「DIsconnected」はもう中後期のフロイドの、もっと絞って言えば「炎 ~あなたがここにいてほしい~」のフロイドの拡大解釈版で、現代的に聴きやすく、手法はギターを中心にしながらの歌ものとして、それでもゆったりと大らかにリスナーを心地良くさせ、静と動をハメ込み、見事なまでのアルバム完成度を構築美を聞かせるという作品。名作なのかどうかと云うのはよく分からんけど、凄い作品。古いロック好きなリスナーなら多分一気に聴けてしまい、どこか懐かしさを覚えたまま浸れてしまうんだろうなぁというトコだ。





Albion - The Indefinite State of Matter

Albion - The Indefinite State of Matter (2012)


 いつの間にかロックというものの幅が世界中各国へと広がっていて、昔は英国かアメリカ、それ以外はユーロロックという括りで片付いていたのが、いつしか細分化されていって、更には第三国の名前まで出てくるようになってきた現時代。ネットの普及でそういうのは早く広くなっていったけど、情報量がとんでもないことになってて整理仕切れない。更にネットの中でも今は単純な解説程度のショップサイトしか見当たらないからもっとどういうものなのかを知る術が無くなりつつある。そりゃさ、YouTubeでサンプル自分で聴けばいいんだから、ああだこうだと解説書いたってしょうがないだろって話もあるんだが…。一方で個人の趣味で書かれるブログもなくなっていってるし、結局ネット上に財産が何も残らない感じになってる。何か違う気がするけどなぁ…、こんだけ個人が色々発信してるんだから何か有益なものはそれでまとめて公開できる繋がりってあると良いと思うのだが。

 ポーランドのAlbionというバンドの2012年作「The Indefinite State of Matter」。もうね、ここ最近自分的にはポーランドってのはこの手のプログレ系ってのは特に注目していて、大抵裏切られる事のない強烈なインパクトを届けてくれるから、ポーランドの、という冠には弱いです。それで耽美系な…とか出てたら確実に聴くね。バンド名覚えてるかどうかは時々によるけど、やっぱりねぇ、今回もそうだけど外さない。ポーランドの雄といえばRIversideなんだが、全くに相通じる部分が多くて硬派、シンフォニックってもさ、国によって全然違うし、自分が持っているシンフォニックの印象とネットで見かけるのとはそれぞれ異なってたりするんで、ちょいとややこしいんだけど、Riversideの持つあの美と凶が同居している姿、さらには女性ボーカルで耽美という部分に拍車がかかっている。そういう意味では凶の部分が欠けているとも言えるかな。まぁ、だから破壊力もちょいと弱くなるんだけど、その分浸れる世界が深くなっているような、そんなイメージ。

 もうキャリア20年のベテランバンドだからRiversideと比べちゃいけないんだけど、同時代の音と言うところでは張り合っているかのような作風なのでついつい、ね。こういう音で初期からやってたんだとしたら早すぎた英雄ということになるな。初期作品、まだ聴いてないから分かんない。この作品を聴いていると決して古いバンドじゃなくて、今を進んでいるバンドにしか聞こえないし、素晴らしい作品を届けてくれているバンドとしか思えない。残念なのはアマゾンにないので普通に入手しづらいってところか。ポーランド産ってのは影響あるのかな。







Mostly Autumn - Go Well Diamond Heart

Mostly Autumn - Go Well Diamond Heart (2010)
Go Well Diamond Heart

 どっか時間作って自分の中で未整理なままになっているカテゴリを年代とバンドで整理していかないと何だかワケ分からない状態になったままだ。耽美系プログレの21世紀版なんてぐちゃぐちゃだもん。英国のみならず各国で分けないと整理できないし、女性ボーカルと耽美系、プログレとポップスのあたり、ネオプログレってのかな、そういう類になるものとかフォークから古楽のあたりもだし、そもそもジャーマンハードってのも年代分けていかないと分からないし…。まぁ、70年代のは数が多くないから何とかなりそうだけど、21世紀になってくるとそれぞれにギッチリとバンドがあって、メンバーの移動もあって派生バンドも多いから整理つかない…、どっかそういうのまとめてくれてないだろうか。Webもショップ系のばかりで情報整理という面では衰退しているからなぁ…。

  Mostly Autumn の2010年の作品「Go Well Diamond Heart」。前ボーカルのヘザー嬢が突如脱退してしまい、後任にはそれまでバックボーカルをしていたオリビア嬢が昇格、何ら問題ないんじゃないか?ってくらいに役割をばっちりとこなしているように聞こえる。このバンドも90年代終盤に出てきて時代を引っ張っていったバンドのひとつだし、まだまだ現役で活躍中、新世代のシンフォニック・ロックの騎手として知られているようだけど、自分にはとにかく新しいバンドのひとつとして映っている。正しく英国のロックで、英国からしか出せない正当な音というのは聴いていると明らかだ。他の国の類似した世界とは深みや気品、音の作り方やメロディラインなど、どれもが自分基準の英国そのまま。自分的にはこういう基準があって、他の国はどこが違うという認識なのでロックを聴く上での基準そのまま。どこもズレてなくて正しい英国ロック。だから故に聴きやすいしわかりやすい。そのレベルを維持しているからこそ分かりやすいのであって、このレベルに無けりゃ聴けないもんね。

 ネオプログレとかそういうのはちょいと違ってるな、今時のロックなんてコロコロ展開していくとかパターンが変わっていくなんてのは当たり前で、雰囲気としてはもちろん明るいハズはないけど暗いわけじゃない。しょうがなくそういう湿っぽさが出てきちゃうんだ、それが英国なんだ、というだけ。ただ、耽美系な女性が歌うことで切なさが倍増されているというのはあるけどね、でも普通にシーンで売れててもおかしくないし、聴き方によっちゃ普通のロック。それでもプログレ好き連中が飛びつくのはどこかそういうところ、あるからね。うん、歌聴けばわかる(笑)。



Mermaind Kiss - Etarlis

Mermaind Kiss - Etarlis (2007)
Etarlis

 すっかりとしっとりした女流ボーカルの歌声と自然な旋律のサウンドに癒やされている日々が続いているけど、悪くないね。じっくりと聴ける時間を取ってじっくりと聴く。アナログだったら普通の話だけど、今の時代でこうした聴き方ってのは意識しないと出来ないし、普通に流しちゃうだけじゃわからないことが多すぎる…ってかバンドやミュージシャンに対しても失礼だし、アルバム制作に費やした時間くらいは聴いて然るべきとは思ってるけどなかなかね。でもしっかりと琴線に響けば聴きまくるんです、当たり前だけど。そんな一枚を…。

 ちょいと古いけどMermaid Kissって英国のバンドの2007年のアルバム「Etarlis 」、3枚目くらいかな、かなりの名作でして、しっとりと美しく数名の女性ボーカルが歌い上げてくれるというバンド、音はケルティックなバンドと紹介されていることが多いけど、そこまででもないかな。ケルト風味はそりゃたくさん入ってるんだけど、そこに固執しないで旋律の一つとして上手く使いこなしているという感じで、ちょっと聴くだけだと普通にポップに聴こえてしまう側面もあるけど、よく出来てる。明らかに英国ロック、しかもネオプログレ的な分類に入ってくる音、そこにこだわることもないが、随分と楽しませてくれる。

 初期作品は聴いたことないけど、このアルバム「Etarlis 」で遂に化けたってことらしいので一番良い作品を聴いているのだろう。陰鬱ではあるけど希望の光が見えている歌声とメロディで決して絶望することなく漂い続けていく、そんなイメージだ。うん、この手のはね周期的に聴きながら発掘していってるので自分的にも好みな世界。







Amarok - Quentadharken

Amarok - Quentadharken (2004)
Quentadharken

 ケルト音楽への傾倒は割と早い時期に来ていて、それはもちろんGary MooreのBlack Roseの影響だったりするのだろうけど、別の角度からもケルトへの影響はもちろんあって、英国フォークからもあっただろうし、プログレなんかからもあっただろう。何かにつけて、そういうのを聴いているとケルト的旋律が普通に入っていて、自分が聞いていていつもそこでハッとすることが多くてね、そういうのが好きなんだ、って気づいてちょこっとその手のを聴いていたくらい。でもフォーク畑から進むと普通に出てきてね、それでいつしかアイルランド系のはそこそこ聴いているようにはなった。The Corrsが出てきてからはもう簡単だったけど(笑)。

 今度はスペインのカタルーニャ地方からのAmarokの2004年作「Quentadharken」。同じスペインで民族的な音楽を意識しつつもこうまで異なるというのはやはり音楽の枝葉の根はかなり深そうだと言えるんじゃないかと。もっとも根っこが違うのかもしれないけど。Amarokって言うとどうしたってオールドリスナーはMike Oldfieldを思い出すワケで、そういえばこないだのLuar Na LubreはMike Oldfieldの前座を務めたことでメジャーになっていったらしいが、こっちのAmarokはモロにアルバムのタイトルと被っている。意識してるかどうかは知らないけど、偶然にもそういうのが繋がっていた。

 んで、このAmarokってバンドの音ですが…、表現しにくいねぇ、ホント。プログレ的な曲の展開は当然ながら出て来る楽器は一般的なバンドの音に加えて民族楽器古楽器が入ってきて、旋律なんかは民族的ケルト的だけど、妙に現代的で暗さはやはり薄いと言えるだろう。環境音楽に近いけど、女性の歌声が入ってくるからふと現実に引き戻される…、それでいてシンフォニックな流れや展開もあって、正にミクスチュアな音楽世界が繰り広げられている。聴きやすいってのが面白いなぁと思う反面、自分的にはコアな世界にはならないなぁってのもある。やっぱり強烈なインパクトがある方が好むからね。もちろんこういう音世界も聴くし嫌いじゃないけどちょいと大人しいってのとバンドの音があるからポップス的に聞こえてしまうからかな。

Luar Na Lubre - Espiral

Luar Na Lubre - Espiral (2002)
エスピラール

 地中海辺りの音楽なんて幾つかカジッたことあるくらいで全然これがそうだ、なんてきちんと知ることもないまま来ている。それがここのところ妙に気になってて、このヘン追求していくと面白いかもなぁ…とかね、それぞれの地方がああだからこうだから…と歴史のお勉強もしないとそういうのが理解できない部分もあって、どう絡んでいくのか…、それが閉鎖的な中で進化しているのか、ポップスへの影響はどういう形で出ているのか…などなど考えうとキリがないんだけど気になるね。チマチマと時間を見つけては知識として知っておくようにしたいな。

 スペインのガルシア地方からのバンド、Luar Na Lubreの2002年の作品「Espiral 」。5枚目くらいになるのかな、スペインはスペインでも北西の方なのでナンタラカンタラの影響が云々で、ケルトの血が濃い地方で…と来たもんだ。ここでケルトですか?ってことはケルトと地中海が重なり合うサウンド?なんて思ったけど、そこまでミクスチュアしてなくて純粋にケルトとスパニッシュの明るさというか空気が重なってる。だから英国やアイルランドのあのケルトとはちょいと異なり、垢抜けた感じでくらや重さからは抜けきってる。ただ、音楽の旋律や音色なんかは確かにケルティックなので、暗いのに慣れてしまっている自分なんかにはかなり不思議な感覚で、なるほど出自が異なるとこうなるのかと。しかも明るい地方からのケルト音楽って聴いたことなかったからさ。ロシアとかアメリカの北部なんてのは聴いたこともあったけど、スペインだしね、へぇ〜ってなモンです。

 もちろん多種多様の楽器の音色に女性ボーカル、縦笛にフィドル、ケルトそのままで美しい曲が立て続けに流れてくる、地中海音楽に比べれば随分と現代的な環境音楽風にも聞こえる…ってか環境音楽に近い。でもね、フィドルと縦笛の音色って優しくて鋭いから好きなんだよ。だから許せちゃって心地良く聴いていられるけど…、ふと思う。自分、疲れてるんだな(笑)。





Aman Aman - Musica I Cants Sefardis D'Orient I Occident

Aman Aman - Musica I Cants Sefardis D'Orient I Occident (2006)
Musica I Cants Sefardis...

 音楽の聴き方ってのは色々なパターンがある。もちろんその時の気分によって変わるのも大きいけど、シーンによっても聞きやすいとか合う合わないとかね、車の中だとプログレとかフォークなんてのは全然ダメで、ハードロックやメタルや、家の中では全く聴かないアメリカン・ロックみたいなのも聴けたりする。一方電車になるとこれもまた繊細なのは聴けないから、かと行ってガンガンのもイマイチで、もうちょい軽いのとか普通のロックレベルになることが多い。フォークやトラッド、プログレのような繊細なのはやはり家でじっくり聴くに限る。ひとりで聴いてるとその音が身に染み入るほどに聴けるのが心地良くて、ここの所の地中海系古楽トラッドにはそういう聞き方でどっぷりとハマってます。

 今回はスペインのL’ham de Focの派生グループ…ってもほとんどL’ham de Focなので、L’ham de Focの4作目のように捉えている風潮の方が大きいようだけど、コンセプト持ってやってるから別のプロジェクトにしたのかな…、Aman Amanというプロジェクト名でのアルバム「Musica I Cants Sefardis D'Orient I Occident」を2006年にリリース。この時期、Mara Aradanaはかなり多方面に積極的に動いていたのかな、プロジェクトにバンドの作品、その後のソロ作と精力的な活動が目立つ。リスナーとしてはどれも嬉しい仕事ばかりで、聴くアイテムが多いのは楽しみが増えて豊かになるってことで、じっくりとね、味わってます。今回のAman Amanも同じくで、細かいことはまだまだ分からないけど、中世セファルディの伝統音楽を現代的な音にして蘇らせたってこと、らしいが、セファルディって?から始まってるんだけどね、まぁ、その辺に目を付けて、さらに音まで持ってくるってのはその地にいるものならそう遠い話じゃないのかもしれないけど、地球の反対側からしたらもう何それ?ってくらいだ。だから難しいこと考えずにこういう音とメロディがあるんだな、ということを単純に楽しむことにしている。

 それにしても聴いたことのない地中海的メロディとでも言うのだろうか、楽器の音色だって多種多様でキラキラしてるから何がなんだかわからないし、それでも心にはホントに響いてくるという自然の楽器と音と旋律、歳のせいもあるのかなぁ…、こういう音にどんどん自分が傾いていきそうで頼もしい(笑)。まぁ、ガツンとしたロックってのは抜けないからいいんだけど、幅広げていく時にこの世界ってのは深くて楽しめて面白そうだ。まずは目先の作品群をじっくりと聴き倒して勉強していかないとね、来歴とか旋律とか古楽そのものと現代的な部分との違い、ミックス要素などなど…、ホント面白い。







Al Andaluz Project - Deus Et Diabolus

Al Andaluz Project - Deus Et Diabolus (2007)
3つの神と3つの悪魔

 今時大抵のことはネットで検索すれば出てくるんだけど、英語とか各国語が駆使できればね、そりゃ何でも探せる時代だとは思うわ。翻訳ってそれなりに進んでるし意味がわかるレベルには訳してくれるけどさ、やっぱりなかなかマイナーなものをどこまで調べるってのは難しいよな。情報はあるんだろうけど、ササッとは探せない。日本語だけじゃ全然少ないからさ。ロックなんてのはポピュラーだからどんだけマイナーなバンドでも何となく調べられるんだけど、民族音楽系になってくると自分の知識の無さも手伝って概略を把握するにも時間が掛かるし、そもそも人の名前もよくわからんし(笑)、来歴からルーツ、経緯なんてのを把握して派生を探すなんて出来ないだろうなぁ…。

 Al Andaluz Projectというのは随分前に教えてもらってて、そもそも入り口はMara ArandaというL’ham de Focのボーカルの女性が参加しているプロジェクトってことで聴いてみた。もちろんL’ham de Focも好きだし、Maraのソロ作も大好きだ。だから当然このAl Andaluz Projectも好きになるのだろうことは判ってて、アルバム「Deus Et Diabolus」を聴いてみたのだった。2007年の作品だったのか。案外新しいんだ…とか思いつつも耳を傾けているとそこにはまた摩訶不思議な世界が広がってて、自分が表現できる単語ではい言い表せない音の世界が繰り広げられて、正に万華鏡の中にポツンと一人紛れ込んでしまった異世界感、それがとても心地良くてね、あれこれ調べてみるのです…習性です。先のL’ham de FocのMara AradanaとドイツのEstampieのボーカル、シグリッド・ハンセンと更にモロッコ人の女性シンガーが集まって奏でている古楽器で奏でる民族音楽のぶつけ合い、スペインにドイツにモロッコ…、そもそも基本的な音がどこにあるのか分からないけど、3人のコーラスなんてのも相まってとにかく美しい。音のアンサンブルがここまで見事に出来上がるのはなぜ?どうしてこういう音でここで鳴るんだ?それこそ民族音楽の伝統的なスタイルを持ち込んでいるだけだろうけど、それでも聴けば聴くほどにその美しさと不可思議さに惹き込まれる。

 南スペインが昔アンダルスと呼ばれていて、それはAl Andaluzって呼び方になって、その時代の音楽を再現したいというプロジェクトな分けだから発起人はMara Arandaと誰かのアイディアなんだろうけど、わからん。あれこれ見てると地中海サウンドとか古楽器バンドとか色々あるしそれは間違ってないと思うけど、ロック的に分かりやすい言い方をするとPage & Plantのライブあったじゃない?アレのロック部分がないような感じ。でもドライブしてるし昂揚するし自分に火がついてくる気分を味わえるし魅惑的な音です。当然なんだけど、大して知らないこれらのボーカルの女性3人の歌にしても聴いてるとそれぞれの個性の違いは明らかに判ってくるし、あぁ、スペインだ、モロッコだ、これってドイツなんだ…とか。モロッコはものすごく聞き慣れてない感があって分かりやすい。へぇ〜、こういう歌メロでこういう音で…とか。もちろんそれぞれの言語で歌われているのも雰囲気出ちゃうんだろうけど、聞いている側ではそれが何語というのまで判ってません。

 分からないんだけど、こんな島国の単なるロック好きなヤツでも知っているくらいのバンドだから現地周囲では相当に有名なんだろうし、実力も一級なんだろうそパワフルで折り紙付きのプロジェクトなんだろうと思う。だからこれ以上ってのを探しても見当たらないだろうし、似たようなのも出来るのかどうか…民族音楽の融合だからどうとでもあり得るけど、そういうのを追いかけるのも大変だろうし、この周囲をグルグルと当ってこのひたすらに美しい世界を味わってます。女性歌もの好きだとこういう世界は目からウロコなんじゃないかなぁ(笑)。







Flairck - Variaties op een dame

Flairck - Variaties op een dame (1978)
ヴァリエイションズ・オン・ア・レディ

 ロックを演る、音楽を奏でる側になると多種多様な音楽などからインスピレーションを受けて独自の解釈とイマジネーションを加えて創出していく必要がある。突然変異的に全くの独自才能だけで世に無いオリジナルな個性的な音楽を生み出す人もいるのだろうけど、大抵は何かしらのインスピレーションを受けていることが多いだろう。また、継続的に音楽を生み出すに当ってもその時々で影響を受ける音楽だったり思想だったりがあるハズで、己の内部なる才能だけで音楽を生み出していくなんてことはなかなか出来ないものだと思う。だから音楽を奏でる側ってのはマルチにアンテナが張ってあって、面白そうなもの、刺激的なモノ、新しいモノってのを常に意識しているんじゃないかな。ま、違うかもしれないけど。

 Flairchというオランダのバンドの1978年のデビューアルバム「Variaties op een dame 」。う〜ん、ロックというジャンルでは括れない音で、そもそも本人たちもロックをやっているという感覚はないだろうし、シーンでもそうは受け止められてはいなかったんじゃないかな。ヴァイオリンを中心としたトラッド的なバンドで、インストモノですが、こういう旋律や音の出し方ってのはなかなか聴けるモンじゃないし、他にあるかどうかはともかく、自分の意思で聴こうとしてもなかなか出会えない。「Alive」をブログで教えてもらってから、不思議な感覚で聴いていたものの、まさか70年代のその起源があるとは思いもしなかったくらいに寿命が長いバンドで今でも活躍中。何なんだろうね、古楽とトラッドとヴァイオリンと…そういう方向でのミクスチュアな音の追求で、やってる姿勢はロックと同じ。ただ、音楽としてみたらロック的なものではない、というだけでスタンスがそういう世界でも融合作って事だし、そうか、そういう所が面白さを感じるトコなんだな、チャレンジしている、っていうかね。

 どう表現して良いものか…、特徴的なのはフルートとバイオリンがメロディを奏でつつもギターでアグレッシブに仕掛けていき、躍動感溢れる曲を仕上げている…、もちろんメロディによる旋律がその美しさを更に飛翔させているんだけど、音楽って深いな、と思わせる。何かわからんけど凄いわ…みたいな。







Estampie - Ondas

Estampie - Ondas (2000)
Ondas

 自分の音楽の好みって面白いなと。皆そうなんだろうけど、多少ジャンル分けなんかで好きなモノってのは大まかにあって、その中でもこういう傾向が、とかあって幅が決まってくる。または別のカテゴライズなんかもつまみ食いするから好きだよ、ってのもあるけど、それは突き詰めていくとその中でも同じように好みに差が出てくるハズ。ロック好きだけどジャズもね、ってのと同じでさ、メインはロックでそこは色々あるけど、ジャズなら何でも良い、って分けでもない。それの細分化。だから女性ボーカル好きだな〜って自分で思ってるけど、そこには好みがあるんだな(笑)。

 どっちかっつうとヒネた感覚なので、民族的・土着的なのが好きなようだ。ちょいと最近のポップス寄りでトラッドやアコースティックなのを聴いてみたけど、どうにもピンと来ない。やたらと現代的なアレンジが入ってるのもイマイチな要因だけど、それよりも多分本質的な所で魅力に欠けているんだよね。ところが今回のEstanpieみたいなのだとずっしりと来る。あくまでも趣味の範囲だけどそれでもずっしりと聴き応えあってハマっていけるんです。アルバムは「Ondas」なんてのを聴いてて、よくわからんけどどのアルバムも外さない。初期は古楽的要素が強くて中期以降はそこから発展した独自性、ドイツのグループだけどね、ドイツの民族音楽的なのってこういうのじゃないです、多分。Estampieは中世的な古楽サウンドからスタートしてるから、ドイツらしさってのはあまり出てきてない。それでこのクォリティだし、こういうのを他に聴こうと思ってもなかなか…、自分にはものすごく良い刺激で、ゆったりと聴けてしかも荘厳で落ち着いてて気品溢れるサウンド、そして天上の歌声がどうにも独特なメロディで歌い上げていく…、どれもこれもロックにはない音だけど惹かれるんだよねぇ…、強いて言えばSteeleye Spanのあの重さに通じる所があるかも。あそこまで重さはないけど、別の面白さがあって結構ちょこちょこ色々な作品を聴いてる。

 2000年の作品なんで、決して古くないし、そんな時代でもこういう音を紡ぎ出しているバンドがきちんと継続的にアルバムをリリースできていて、こんな東の果ての国のひとりのロックファンまで知り得るという状況なんだから凄い。こういうの聴いちゃうと軟弱なの聴けないし聴いている必要性がない。時間が勿体ないもん。もっと色々と調べてって音の遍歴やメンバーの遍歴、グループ外の活躍などと幅を広げていくともっと楽しめるバンドだろうし、その価値ある世界だから地味にチャレンジしていこうかと。楽器と楽器の音もリンクさせてかないと分からないし。ヘンな話だけどZeppelinのアコースティック系好きだったらこういう重さって分かるんじゃないだろうか?まぁ、ペープラとも言うが…。







Birdy - Beautiful Lies

Birdy - Beautiful Lies (2016)
Beautiful Lies

 秋の気候に似合った気分と音楽、そして木枯らしのイメージと様々な要素がアコースティック的な方向に向かっていると勝手に勘違いしながら自分の気分の象徴のひとつでもあるかのようにそんな音楽を探してみる。ホントはポップス的なところじゃなくてもうちょっとディープにトラッド的や民族的な方面でのアコースティックでミクスチュアなのが探したいんだけどなかなか探すのにも時間がかかるし探していくまでの根気が今はないんでまたそのうちかな〜と。

 Birdyという英国の女の子がね、まぁ、アデルですわな、これは。こんなのがゴロゴロいるワケじゃないだろうけど、いるもんなんだよね。もう大人たちの影響というか時代の影響で子供の頃から才能ある子はどんどんと好きな方向へ成長していくから才能が知られるのも早くなってきてるだろうし、それを実現する環境も整っているから実はたくさん発見されるんだろうと。その中のひとりでもあろうBirdyのアルバムは「Beautiful Lies」あたりで良いかな。自分的にはアコースティック一本のライブの方が全然響いてきて好きなんで、そっちをオススメしたいけど…、ってかそれが最近の秋色に似合ってるしさ、気分もだけど。

 こういいうの演ってるから暗いってワケじゃないだろうけど、やっぱり静かなの好きなのかな。それでいてアルバムでは結構なポップス感だし、まだ十代だからそこまで拘らないで自由に色々やってみてからで良いのかな。本質的な才能はあるんだからどうとでも出来ますってのも自信だろうし…、あぁ、そういう見方をしちゃうと面白くないから普通に音を聴いていいな〜と楽しむのが一番だ。なかなかよろしい感じのサウンドです。







Priscilla Ahn - A Good Day

Priscilla Ahn - A Good Day (2008)
Good Day

 色々と病んでるなぁ…。ロックってやっぱり元気とかパワーとか勢いとかがないと聴けないっつうか聴く側もパワー使うんだよ、きっと。先日久々に友人に会った時に話してて、ちょいと前に結構な病だか怪我だかしてて、さすがにその時にロックとか聴いてたら辛くて、軽いの聴き始めたらBabymetalにハマったって笑ってたけど、最近自分でもどうにもロック聴いてるとしんどいな、っていう時もあってさ、何か聴いてても聴いてないっつうか、そういうのもあったから今の自分に合うのを聴いてる方がいいな、そもそも音楽ってリラックスしたいじゃない?ってのもあってね、適当に探してみた。うん、昔のとかだとまたアレコレってなっちゃうから全然関係なく、最近のポップス系ので探してみた。

 Priscilla Ahnって女の子の2008年のアルバム「Good Day」。一曲目のアコギとハーモニカと透き通る歌声がいいなぁ〜と。アルバム聴き進めていくと普通にポップスになっちゃうから面白味がどんどん無くなっていくのが残念なんだが、根本的にはアコギと歌とピアノだけなのでナチュラルで聴きやすい。さすがにそれだけでシーンにいられないからアレンジをポップス風味にするのはわかるけどね。軽やかに聞きたいからという理由で見つけたんだけど、この娘名門Blue Noteからデビューしているという実力派のようだ。ふ〜む、そりゃそうか、こんだけの作品を十代で出しちゃうんだもんな。もう十代の天才って驚かないくらいたくさん出てきてるからそれがある種当たり前ってのもアレだけど。

 曲そのものが良いというのがまだまだ多くないから物珍しさの方が大きいか、シンガーとしての器量はあるけどクリエイターってとこがどうなのかな、って感じはするもののしっかりとアルバムも出し続けているし来日公演なんかもしてるみたいだから着実にステップアップしているのかな、忘れなきゃまた聴くかもしれないけど、多分忘れる。そう思うと70年代のフォーク歌姫たちは相当にインパクトあったんだなぁと改めて思う次第。





Eric Clapton - Live In San Diego

Eric Clapton - Live In San Diego
LIVE IN SAN DIEGO

 随分と涼しくなったな、と思うと大抵10月の半ば頃になっている。昔に比べるとやや暑い時期が長くなっている、と言うか後ろ倒しになってきているような感じがあるんだけど気のせいだろうか。昔ってもほんのン十年前だからそんなには変わらないのだろうけど、自分の感覚的にはそんな気がする。まぁ、そういうので言うと色々と日本が熱帯化してきてて昔は南西だけ、なんてのも今は普通に東でも、なんてこともあって、世界は常に変化しているんだなってのも当たり前か。

 2007年のライブを収録したアルバム「Live In San Diego」なんてのを唐突にリリースしたエリック・クラプトン。昔からありがちなまんま自信のギター弾いてる姿をジャケットに持ってきたブートみたいなデザインなのでオフィシャルなのかどうかもよくわからんけど、まぁ、普通にアマゾンで変えるみたいだから多分オフィシャルだろう。もちろん普通に聴けるライブの音の臨場感だし、どころか良く録れてて見事なバランスの仕上がりだからオフィシャルです。んで、中身もね、久しぶりにクラプトン聴いたからってのもあるだろうけど、かっちりしっかりガッツリなギター爺さん、歌な爺さんしてて案外気合入っててちょいとびっくりした。もっとダレっとした感覚を持ってたからかな。歌声のシャガレ具合はさすがに年の功ってトコだけど、力強く歌ってて響きやすいんじゃないかな。

 一方のギターもフレキシブルに弾いてて昔ほどブルースブルースってこだわり無くギタリストって感じで弾いているから音が前に出てくる。もうこういうモンじゃお手の物と言わんばかりにトーンにしてもフレーズにしても持っていき方にしても手慣れたモノで自分をよく知ってるギター。サイドメンにドイル・ブラムホールⅡ世とかデレクなんかもいたりするみたいだけど、圧倒的にクラプトンのギターが目立つ。前座で出てたロバート・クレイとの共演も面白いし、何と言ってもこのライブアルバムはJ.J.ケイルのためのものなんだろうな。自分的には全然馴染みないから何とも言えないけど、期するものがあったんだろう。ココまで来るとキャリア統括って感じの曲しか残ってないから悪いハズもなく、道理で聴きやすいハズだって想いながら最後まで楽しめてしまった。大人の音楽、大人のライブ、だね。



Rod Stewart - Absolutely Live

Rod Stewart - Absolutely Live
アブソルートリー・ライヴ

 そういえばロッド・スチュワートもナイト爵を授与されたってのもあったな…。英国ってのはホント、不思議なところで寛容と言うかユニークな文化だなぁと思う。どういう人にこういうのが与えられるのかよくわからんけど、国民が皆納得するような人であるべきなのだろう。日本での国民栄誉賞ってのと似てるのかもね。まぁ、そんなのは所詮他人事なのでどうでも良いんだが、ロックから出てきた連中がこうして認められるってのは、やっぱり老齢化…いや、もういいか(笑)。

 …ってなことで、何かあるかなと。ロッド・スチュワートの1982年にリリースされたライブアルバム「アブソルートリー・ライヴ」ってのを。今の時代に聴いた瞬間から、うわっ、80年代の音(笑)。ってなってしまうくらいにそのままなんだが、ライブの中身はノリノリでご機嫌なロッド・スチュワートの楽しそうなライブそのままがパッケージされてる。先に書いておくと、ロックらしいことはたくさんあるけど、既にロック的なライブじゃないです。エンターティンメントとしてのロック要素が強いショウで、笑顔を振りまいてのライブショウって感じなんじゃないかな。それでこそロッドってのもあってね、殺伐としたショウなんて似合わないもんな。ロニーがいても同じだろうし、それでこそここからどんどんスターダムにのし上がっていくスーパースターの資質。曲ももちろんヒット曲集に近いし、バンドも当然上手いし、結構なライブショウだよなぁとシミジミ聴いていられる。

 それでもさ、当然なんだけどロッド・スチュワートの歌声ってのが絶頂期だから見事なモノでさ、自然にこういう歌声が出せて楽しめるってどんな気分なんだろ?ってくらいに良いね。適度なポップさとこの歌声、何ら文句ないだろ。後で被せまくっている黄色い声の歓声はひたすら邪魔にしか聞こえないけど、そういうのも含めてロッド、か。何か一気に聴けてしまったなぁ、これ。そんだけ聴き応えあるってことか。





Bob Dylan - Hard Rain

Bob Dylan - Hard Rain
Hard Rain

 ボブ・ディランがノーベル文化賞を受賞って…、ロックもそういう風に認められるような時代になってきた、すなわち歴史の遺物になりつつあるという見方も出来るのかも。そんな穿った見方しなくても素直にディランの書いていた歌詞が歌というものに乗って、世間に広く伝えられて文化として成り立ったというキャリアとポリシーの産物ということが評価されての受賞なのだろう。アメリカでの街頭インタビューでは割と万人がディランを知っていて喜ばしいことと言っていたようだけど、日本じゃその知名度は圧倒的に低いと言わざるをえないだろう。それでも普通のノーベル賞受賞の人ってのはそんなに世間に知られているワケでもないから、それに比べりゃ知名度あるんだろうが。

 Bob Dylanの1975年の最も有名高名なツアーとなったローリングサンダーレヴューツアーからのライブアルバム「Hard Rain」。ジャケットからしてさ、この時代でこのメイクってちょっと時代遅れだったんじゃないか?って思ったのだが、実際のライブシーンを見ることもなかったのでよく知らない。確かこんなメイクでライブやってる写真なんかもあったけど、このツアーだったのかな。アルバムってよりも自分的にはテレビ放送のヤツね、今じゃYouTubeに普通に上がってるから見れるけど、なんかなぁ〜って感じで見たことあるくらい。文学賞ってことで、やはり歌詞に重きを置かれての受賞だろうからやっぱり歌詞を追いかけてその芸術性を味わうべきなのだろうけど、なかなかそういう見方が出来なくて。そこにこの字幕付きのテレビ放送ですよ。いつもながら全部を訳さない中途半端な訳が付けられているんだけど、そういうことを歌ってるんだな、ってのがわかりやすくてこういうのはよろしい。

 時代的にジョーン・バエズも知名度あったし、ここで一緒にやってる絵はかなり自然で上手さが光る。この二人気が合うんだろうな。言いたいことも似ていただろうし、ここで惹かれ合うのは当然か。しかしこの手のモノってのはあまりにも一辺倒で聴いて見ているのが割と苦痛になってくるのは多分自分の好みの問題だけだ。この良さが分からないなんてロックを語れねぇだろ、っていう人が多いのも分かる。英語が普通に理解できればもっとすんなり入ってくるのは間違いなんだけど、生憎そういう耳じゃないからダメなんだろう。でもね、なんか、その熱気とかスタンスとか曲げない所とかってのは伝わってくるし、歌詞だってあんだけ歌いたいことをたくさん詰め込んでメッセージにしているのも分かるし、うん、さすがだよね。これで見直されてまたこういうのが風潮的に流行るのも面白いかも。





Kebnekaise - III

Kebnekaise - III (1975)
III (Reis)

 どうあれ、趣味があるってのは良いことだと思うし、その趣味が時間をかけて追求できたりするものだと尚良い、とも思う。一時的な趣味だとその時だけだから長い道楽にはならないし…、それでも徐々に突き詰めていくってのもあるだろうね。自分でも何度となく気にはなったけど追求しきれていないモノってのあるし、何となくで聴き始めたロックなんてのは未だにこの状態でしょ?あと10年したら聴いてるのかなぁ、とか思ってたけど多分聴いてるだろうし、楽しんでるだろうし、更に追求しているんじゃないだろうか。そこに割く時間がどれだけあるか、の話で、ただ、その時間が山のようにあったら多分それはそれでやらなくなっちゃうんだろうから悩ましい所だ。

 なんて読むんだろうな…スウェーデンのKebnekaiseっつうバンドの1975年作「III」。割と知られているアルバムだったみたいだけど自分的には全然通ってなくて、ここ最近聴いたばかりだ。何と言うのか、普通は民族楽器で奏でてこそ生きる民族的メロディやトラディショナルな旋律ってのがどこでもあるんだけど、それをギターなんかで奏でていて、曲調は割とトラッドなままだから正にミクスチュアな音、ロックと言えばロックだけど、そりゃあんた成り切れないのは必至で、それが面白い個性を放っているってのはあるが、メジャー級にはもちろんならない。そういう路線で言えばSteeleye Spanとか凄いんだけど、そういう路線に進んでいたバンドと言えば分かるか。

 ロックから入る人間には実に分かりやすいんだけど、ただ、音色ってやっぱりお国柄が出るから、そこをギターなんかでやっちゃうと一気に無国籍化すると言うのか、特にスウェーデンだよね、みたいなのは薄くなる。旋律なんかは残るんだが、強烈なモンでもないから…、ヨーデル的なのが雰囲気じゃない?なので微妙だよ。アイルランドの旋律を強烈にギターでやったThin Lizzyあたりとはちょいと違う…、そもそもお国柄の旋律がロックに合う合わないってのはあるけど。それでも見事にその雰囲気は出ているから心地良くほんわかと聴けたりするのは面白いな。





Tanzbar - Tanzbar

Tanzbar - Tanzbar (1978)
タンツベール(紙ジャケット仕様)

 古楽ってよく判ってないけど、古くから伝統的に使われている楽器を用いた音楽のことだろうから、そりゃもちろんそういう楽器で奏でられる音ってのは地域性に密着している=民族音楽で使われる楽器となる。んで、多分近しい地域のはそれぞれが楽器を持ち寄って交流していただろうから、そういうミックスされたものもあるだろうし、そこを更にロックなんかにもくっつけてしまった人たちも多数いたし、なるほど面白いものだ。音としては割と英国の70年代を漁っているだけでも聴けたりするのできちんと追っていくとこういう音なんだ、でもこの音が出る楽器でどんなんを演奏するのが本来の古楽なんだ?とかなるとなかなか難しいんだよな。

 Tanzbarというドイツのバンドが1978年にリリースしたアルバム「Tanzbar」は古楽満載の作品で、英国のその系統よりももうちょっとオリジナリティには欠けるけど、その分こういうモンだったのかな、的な音が聴けるとも言える。まぁ、それがどういう地域のどんなのを目指しているなんてのはわからないけど、聴いていて心地良くその雰囲気を味わえるし、本人たちは明らかにその世界の方々だから偽物というんでもない。こういうのがきちんとドイツからもリリースされていて、残されているってのが素晴らしい。この辺のって各国にあるのかな…、でもスペインとかイタリアなんて普通にあるだろうし、そりゃあるか。そこに手を伸ばしたらかなりとんでもない世界に進んでいくだろうなぁ…、止めトコ。

 こういう音はね、自分的にはロックとは違う世界での旋律を楽しんでる、刺激的に聴いているというのか、その辺がロックに持ち込まれているってのがあるから楽しんでる部分が大きい。こういう音をやりたいのか、ってなるとそれはないなぁってなるし。もちろん楽器もないし出来ないし、どうやるのかも分からないけど、でもおばちゃんとかが普通に弾いてたりするんだからそんなに難しいもんじゃないんだろうと。民族系のはどれも大抵そのはずだ。たださ、旋律とかリズムとかやっぱりその地域で身に染み込んでいるものだからちょっとやそっとじゃ自分のモノにはならないしね。英国でもアイルランドの民謡でもそれは一緒だけど。

 このTanzbarは男性コーラスと女性ボーカルとのコーラスワークも聞き所で、基本的にリズムのノリが良い曲が多いし聴きやすい感じもあるから随分と楽しめる。楽器が古いからか音の古さも気にならないし、マイナーながらも味わえる地味なアルバム

Juri et Lisa - All Things Are Quite Silent

Juri et Lisa - All Things Are Quite Silent (1994)
All Things Are Quite Silent

 色々漁ってると年に何回か驚愕のバンドやアーティストを発見したりする。それは大抵偶然でしかなかったり、いくつかは紹介してもらったりとあるけど、いずれにしても自分がそこで出会えた事、そして音楽を聴いた時に受ける衝撃度ってのはやっぱり刺激的で新鮮だ。好きな音キライな音、大体そういう感じの音なのかな、とかもちろん世の中的に聞かれてる音なんかはそういう衝撃よりも良い曲だな、とか良い声なんだな、というのが多くて、それは衝撃じゃなくて音楽的に納得感あるだけ。ところが衝撃ってのはそういう次元を超越しててさ、何だこれ?ってのが一番かなぁ…。そういう意味では今回はそこまでじゃないんだけど、来歴見て驚いた。

 Juri et Lisaの1994年の作品「All Things Are Quite Silent」。驚いたのはこの女性達、日本人だし、そもそも日本のグループってことで、音から聴いたから全然思わなくてさ、何か湿っぽくて古楽でヨーロッパな雰囲気で面白いなぁ…、でもこの湿っぽさはちょっと不思議だし、クリスタルボイスじゃないけどどうも馴染み深い歌声で…、なんて思ってたら日本発だった。え?って。だってアルバムジャケットだって、明らかにこれAll About Eveのあのジャケ写の人の写真でしょ?んで音聴いてもはじめメロウキャンドルの影響たっぷりな最近モノかな、なんて思ったくらいだし、英国だろう、って勝手に思ってたんだよな。ところが日本発…、へぇ〜、全部英語だからそれもわからなかったし、日本でこういうの出来る人いるんだ?って事に驚いた。どのフレーズどのアレンジ、どの曲の断片を切り取っても全くあっちの音。でもちょっとヘン。

 それがさぁ、1993年頃から世に出てたワケで、全く知らなかった自分が情けない。どっかでアルバムジャケットでも見てれば知って聴いてただろうに、全然知らなかったなぁ…残念だなぁ…、今でもライブ活動とかたまにあるみたいだからちょっと気になるんでチェックしておこう。この手の音なら若さ関係なしにきっとこのままの音が聴けるだろうと期待して。そうだなぁ、ホント、コレ、黒百合姉妹ってので幾つもアルバム出してるし、まだまだ聴かなきゃって気になる作品が出て来るのは面白い。音そのものは英国や辺境の地で出てくるようなモノなのでそれをそのままというニュアンスが強いけど、そういうのよりももっと身近に聴けるというか、やっぱりどこか聴きやすいんだよ、多分湿っぽさっつうかそういう所で。どんだけ研究してもここまで出来ないだろって世界が出来ちゃってる。凄い。古楽的とかなのはあるけど、ミックス度合いがロックだよ。こういう音大好き。刹那的でもないし甘くもないし悲壮でもないし明るくもないし、愛らしく歌えられて演奏されてる。一つ一つの音が生だから人間の想いが全部出てきててそれが全部絡み合っててまったりと聴ける音。良いモンに出会えた〜♪



Nosound - Scintilla

Nosound - Scintilla (2016)
SCINTILLA

 歯医者行かなきゃ…、面倒だな。最初は大抵飛び込みで行ってしまうんだけど、何回か通わないといけないとなると予約制だし、かなり束縛される感あって好きじゃないんだよね。歯医者でも店でも何でも予約するのって苦手。そりゃその方が確かだし、普通にそうしろよって話だけど、今から数時間内とかなら予約してもまだわかるけど、一週間先とかその場その場にならないとわからないじゃない?だけど予約することでその近辺は色々と固定されてしまうし、そういうのが苦手なのかな。実際は予約をすっぽかしちゃいけない、とか変更は一切できない、みたいに思ってる真面目な部分があるからだろうけど…。

 イタリアの陰鬱系サウンドでちょっと前から割とお気に入りになっているNosoundの2016年作「Scintilla」。いいねぇ…、期待を裏切らない陰鬱さとちょっとゴツゴツした感触のある堅苦しい音、バンド名が美しいし、出て来る音も相応しくてさ、これもまぁ、簡単に言えばポーランド陰鬱系と同類でこないだのThe Pineapple Thiefと比べると、歌メロのキャッチーさには欠ける…ってかこっちのがロックらしい。音の輪郭と流れがぎごちない…いや、ゴシック的というのが良いか。ふらっと聴く分にはどちらも似たようなサウンド、だけど聴いてると明らかにまるで異なる方向性、それでも合致する部分が多いから比較論にはなっちゃってるけど…、そういうモンでもありません。ただただ美しく音世界に浸れる作品。様々なゲスト陣営が参加しているようで、力作との事だけど、そもそもあまり気にすることなくその変化を楽しみながら聴いている。

 静かなところでじっくりと一人で聴いて堪能する音楽。うん、そういう時間の余裕とこの音色が良いのかも。昔はロックなんて一人で聴いてたし、誰もそんなの話しなかったから一人でひたすら感動してたものだ。今みたいにすぐアレコレ言えたもんじゃないし、人がどう思ってるのかすら知らなかったから純粋に耳で楽しんで好みを聴き分けてた。こういうバンドもね、ネット上には全然情報ないからそういう楽しみ方ができて、なかなか味わい深く楽しんでる。もちろん自分だけのバンドじゃないけど、いいの見っけ♪みたいに楽しめてる。うん、美しい…、ハードロックでガツンガツンと言ってる自分がこういう繊細で壮大な音に感動してるのは傍から見るとちょいとわからんらしいが(笑)。





The Pineapple Thief - Your Wilderness

The Pineapple Thief - Your Wilderness (2016)
Your Wilderness

 気分が乗らない日々…、あぁ、音楽的にじゃなくて人生的に?とは言い過ぎだけどなんかねぇ、乗らない日々なんだよ。んでも、そりゃそのままのワケにもいかないし、何となくそういう気分に見合った音を聴いていたりするんだが、よくも見事にそういう気分にマッチした音ってのがあるもんだなと、このジャンルの存在価値をありがたく思ってしまった。気分的には乗らないんだけど、それだけじゃなくてちゃんとテンション上げていくっつうかね、そういう作りだから自分の気分もそういう風にならなきゃ、とかそうだね、そうなるんだ、とか思えるワケよ。

 The Pineapple Thiefの11枚目のアルバムだとのこと、「Your Wilderness」。英国のバンドでプログレ…ってのかな、ポーランド的なプログレっつうのか、まぁ、簡単に言えば陰鬱なんだけどフロイド的に妙にハマるテンションがあると言うのか、以前からちょこちょこ聴いたりしてて、好きな部類だったんで、今回の「Your Wilderness」は新作出たってことで久々に聴いてみた。今までの作風と比べて云々まではないけど、基本的に変わらず暗いんじゃない?暗さの中にも光明が見えるような…でも全体的には陰鬱な世界、でも美しき音色も散りばめられてて…というように芸術性の高い音楽、とでも言う方が似合いそう。アルバムジャケットからして妙なイメージを想像できるでしょ?

 こういう世界って日本でも割とウケる気がするけど、まぁ、今の世の中でのロックだからそれほど好きだって人も多くないか。昔ロック好きだった、って人は好きかも。プログレ世代の方々ね(笑)。普通にプログレには聞こえないし、普通にロックにも聞こえない、独特の陰鬱世界。でも真っ暗じゃないから聴きやすい。すごくアコースティックな音が根底にあるみたいで、その辺が人間臭くて惹かれるのかも。メロディがキレイなのもあるだろうけど。うん、ちょっとづつ元気を取り戻すというアルバム…バンドかな。





Epica - Holographic Principle

Epica - Holographic Principle (2016)
エピカ『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』【完全生産限定盤CD+ボーナスCD+インストゥルメンタルCD(日本盤限定ボーナストラック収録/歌詞対訳付き/日本語解説書封入)】

 これだけ多種多様なサウンドがひしめき合っている音楽、ロックの世界で自分達の個性を打ち出すってのはそうそう簡単なことじゃないだろうけど、それでもしっかりとそれぞれのバンドが新作を出したりしているんだから、それはやはり個性的なんだろう。目立つほどのものじゃなくても確かに個性的だよな、みたいな所があればウリになるしね。あまり考えすぎるとファンから嫌われちゃうからその辺も上手くやって…ってのがあるから難しを増しているかも。でも、新ためてシーンを見ているとやっぱり個性的なのが残っているし、過度期は色々あっても結局はふるい落とされていくもんな。

 Epicaの新作「Holographic Principle」。このバンドも自分的にはどこがどういう個性で、ってのをきちんと消化できないまま毎回聴いているバンドのひとつなんだけど、今回の「Holographic Principle」はもう明らかに個性を感じる一枚で、なるほどね、こういう世界なんだよな、と納得した。いや、その間のライブアルバムとかでも凄い世界観だなぁってのとかあったけどさ、それはライブというイベントだからだろって思ってたのもあって、そこに行き着くとは思ってなかったんだよな。ところが、このゴージャスで混声コーラス怒涛の世界とかオーケストラ的なものとの融合が当然な世界っつうかね、そこまで派手にやるんかい、ってくらいに突っ込んできた。シモーネ嬢のあっや細めな歌声を際立たせるのもあるし、そもそもシンフォニックならとことんまでシンフォニックで突き進め的なのもあるんだろうけど、とにかくゴージャスで豪華な作風。芯はシンフォニックメタルだし、デス声もあるし昔のゴシックメタル的なモンだけどね、もっと曲に合わせてバンドの音が曲を躍動させているっつうのか、固定化された概念なしに曲と共に変化進化するスタイルで進行していくからものすごくハイレベルなサウンドになってる。そこにこのゴージャスなコーラス…クワイヤだ。

 一体どういう時にこういう音楽を流すのが適当なのか、今回はスピーディなのも多くて結構色々なシーンで聴いていられるアルバムになっている。Epicaってのはどんなバンド?って言われたらこのアルバムかライブ盤をオススメするかな。何か一瞬頭の中真っ白になるくらいにはインパクトのあるバンドとしてインプットされるんじゃないだろうか。





Delain - Moonbathers

Delain - Moonbathers (2016)
Moonbathers

 そういえば以前、ギターをどうやって始めたのかみたいな話をしていて、ああだこうだとあったけど、今はどうなんだろ?って話になったら話している人の子供さんなんかはいきなり今時のメタルとかからやりたがるって。そりゃさ、自分が聴いてるものが当面やりたいモノなんだからそれをコピーするってのが発想としては当たり前なんだけど、そんなハイテクなものにいきなり挑戦しちゃうよりももっと先にやっとくことあるんじゃね?って思うんだけど、そっから入るんだよ、と。そういう偏見がある時点で自分がダメだな、って思うよな、やっぱり。超える山が高いってことを知らないで超えちゃえばいいんだもんね。でもさぁ、それだとロック魂芽生えないんじゃね?と言っておく…、全然そんなもん要らないんだとは思うが…orz

 こちらも今年リリースされたばかりのDelainの新作「Moonbathers」。何だろな、ゴシックメタル流れでWithin Temptationがいて、その創設者のギタリストが病気でバンド辞めて、本家は弟たちが継続させてるし、メロディラインもセンスも独自性も高くてオランダが誇るバンドのひとつになっているんで安泰だけど、カラダを治した兄ちゃんははてどうするか、ってことで自分のバンドをもう一度作ってやってみますか、ってことで始めたバンドがDelain、10年前くらいのお話。その時にバンドやろうか、って思ったのは当時10代だったシャーロット姫の歌声に出会ったからと言うことで、ひたむきにやってきました。んで5枚目のオリジナルアルバムが「Moonbathers」なんだけど、当たり前だけどアルバムごとに成長していて、基本路線は同じながらも歌との相性みたいなのがどんどん良くなってきているっつうか、そういう感じではあった。ただなぁ、やっぱりシャーロット姫の歌はこの手の音にはちょいと合わないのかもなぁ、なんて逆説的なことを思っていたりする。合う合わないってのは客観的すぎるし、実際アルバムも毎回手の込んだ作られ方しているんだし、悪いはずないんだけど、どうやったってWithin Temptationのシャロンにはなれないだろうしさ、音楽的には似ているままなのは当たり前だし…、今回はちょいとシンフォニックに振ってきているからまた個性を出せれば良いけど…。

 と、アルバムを聴く度に何で自分はこのバンドの作品を聴いてるんだろ?って思うんだな。あと一歩、っていう応援があるから聴きたくなるんだろうか?そんなに優しくないんだが(笑)、何だかんだと毎回聴いててまだまだだなぁと思うのが常なDelain、でもね、今作はかなり良いアルバムです。厳しいんじゃない?って書いてるけどアルバムとしてはかなり完成度高いしバランスも良いし、頭の上のたんこぶが無きゃ、ダントツで着いていきますってくらいの音が出来てるもん。恒例のアリッサのデスボイスでのゲスト参加が冒頭から場を支配しちゃってるのが迫力ありすぎたけど。果たしてバンドとしてはどういう路線を描いているんだろう?やっぱりキャッチーでメロディのあるシンフォニックメタル路線?WTとズラしたりしないんかな。



Monument - Hair of The Dog

Monument - Hair of The Dog (2016)
HAIR OF THE DOG

 ギターを始めたいんだがどこから手を付けていいか分からないから教えてくれ、ってな事を言われたのだが、はて、自分はどこから手を付けてギターを弾くようになったんだっけ?ギターを始めるって時に人それぞれ取り組み方があるんだなぁってのも改めて実感したんだけど、自分なんかは明らかにギターを弾きたい、ギターソロを弾きたい、ギターでリフを弾きたい、ロックをギターでやりたい、ってのが先で、この音楽を奏でたい、だからそのひとつであるギターを弾きたい、ってのはまず無かった。かんたんに言うとギターそのものへの興味が先で、音楽は二の次だった、ってことで…、うん、そこから違うからダメなのかもしれないが(笑)。でもさ、ギターってそういう魅力なんじゃないかなぁ…、だからどこから手を付けてなんて考えることなく、その弾きたい音をひたすら弾けるように練習したってトコでさ、コードとか後で知るみたいなトコあったし(笑)。

 こないだリリースされていた…、そう、いつの間にかリリースされてて、出たら気にしておこうと思ってたんだけどこないだ出てたのを知ったという情報の遅さ…、いいじゃないか、新作だ。Monumentの2枚目のアルバム「Hair of The Dog」。正に、モロにあの時代のIron Maidenの勢いとパワーと熱気と正しい英国の旋律とヘヴィメタルを奏でているバンド、ファースト「Renegades」を聴いた時にその衝撃はとても強かったんだけど、セカンド「Hair of The Dog」でも何ら変わること無くそのメイデンフリークぶりは健在で、本家がこういうのがもう出てこないだろうから、ここでのこの若さとパワーは貴重なサウンドで、しかもただ単にモノマネしてるわけじゃなくてきちんと自分達の世代でやるべきヘヴィメタルサウンドを出しているし、ヘヴィメタルと書いてはいるけど、今時のメタルとは一線を画していて、ロックの世界にあるメタルだ。ヘヴィメタルの世界にいるメタルは技巧的な側面が強くてロック的側面が弱いと思ってるからさ、そうじゃなくてロック的な部分が強いハードロックという方が良いか、こういう勢いが良いんだ。

 中身はね、どれもよく出来ている作品ばかりで、そりゃ明らかにモチーフとなるものがあって、それに類似するサウンドをやる以上クォリティが低かったら誰も見向きしないんだから、ハイクォリティであることは必然になるし、演奏にしてもその上手さは当然になるわけで、それを持ってしてどんだけ出せるっていう、ある種ハードルはかなり高い領域だからね、そんだけのもの持ってないと支持されないワケ。それが絶賛なんだから才能なのか努力なのか、アルバム最後まで聴かせてくれるし飽きさせない、勢いだけじゃなくてきちんと聴き込ませる深みも持っているってことだ。様々なビートと展開で、勢いを殺さず、大英帝国の誇りもきちんと織り交ぜたまま正しく展開されるこのサウンドは似たようなバンド郡の中でも抜き出ている個性だろう。このまま頑張って欲しいね。







Gift - Blue Apple

Gift - Blue Apple (1974)
Blue Apple

 70年代のジャーマンハードロックはダサさがウリ、との認識が自分の中を占めつつあって、それは多分に間違っていないんだろうけど、それだけじゃないよってのを実感するアルバムもあるのは事実だ。そりゃ当たり前なんだが(笑)、ひたすらガツンとするのを好んで聴いているとやたらダサい音のばかりでさ、そういうモンなんだろうと思っちゃうワケよ。だからとんでもなくAクラスのバンドを聴いてしまうとちょいと驚くのです。

 それでも世界的に見れば無名も良い所で70年代のハードロック好きです、っていう輩にすら知られていないだろうなぁ…と思われるドイツ出身のGiftというバンド、1974年にリリースされたセカンドアルバム「Blue Apple」を聴いてみてくれ。曲によるけど、あのRainbowと遜色ないスタイルの楽曲が幾つか収められてる。すなわちリッチーはこれを聴いて真似して拡張したというワケだ。ん?もちろんそうじゃないかもしれないしそうかもしれない(笑)。それくらいにインパクトのあるカッコ良さ、ダサさじゃなくてスピーディでグルーブしててリフがかっこよくてヘヴィ、さらに鍵盤もきちんと留鳥にプレイされて多分驚く。3曲めの「Evrything’s Alright」を聴いてくれ。ホント、Rainbowだから。ハモンド美しいし、展開も見事だし、この時期にこういう音出せてたバンドって世界的になかったんじゃないだろうか?上手くやれば世界レベルのバンドになったのだろうが、世の中は複雑なのだ…。

 ちょいと遅れた時代のアルバムだからこんだけ整然として音もきちんと録音されたアルバムに仕上がっていて、しかも今聴いても世界レベルに通じるサウンド、バンドの力量もあるだろうけど、録音技術の向上も大きな理由だろう。それでこのカッコyいハモンドとギターがメインなハードロックが聴ける、どの曲も練られてて、単純にジャーマンハードとは言い切れない、もっと英国ハードに近いサウンドだし、そのシーンでもやれたと思うんだけど、そっちには出てこなかった。だからやっぱりドイツ国内だけのバンドだったようだ。もったいないねぇ…、ホント、カッコ良いのに。May Blitz並に知られていないけどカッチョ良いバンドってトコだ。野性味溢れるボーカルにヘヴィーなギター、メロトロンまで鳴る叙情性も持ち合わせているし、見事に世界に出れたバンドなのにな。

My Solid Ground - My Solid Ground

My Solid Ground - My Solid Ground (1971)
マイ・ソリッド・グラウンド

 ドイツのハードロックバンドに限らずその手のバンドのアルバムジャケットに対するセンスってかなり独特で、今でもそうなのかもしれないけど、何というか、普通にセンスない(笑)。ないっつうとアレだけど奇妙奇天烈なのが多くて、かっこいい!とか芸術的だ、みたいに思えるものがほぼない。それがドイツのセンスだと言えるのかもしれないし、多分だからこそドイツのジャケットなのだろう。不思議なものだ。これが他の国に当てはまるかというとそうでもなくて、やはりドイツだけって話だから個性的なセンスなのだ。

 1971年にリリースされたMy Solid Groundなるバンドのデビュー作「My Solid Ground」。時代としてはもうサイケから脱出しているにもかかわらず、このバンドの根底には大きくヘヴィナサイケが渦巻いていて、それはアメリカのヘヴィサイケなのかもしれないんだけど、割と大雑把なギターワークが目立つから聴いていてガレージ的な雰囲気は感じる。一方では時代を追いかけないといけない部分だったのか、サイケから脱却して浮遊していく世界観なんてのもあったりするのか、オルガンやピアノなどの鍵盤プレイヤーが参加しているバンドだから、ヘヴィなトコと静かなる歌の世界を同居させていて、ある種独特なバンドの音を築き上げてはいる。ただ、ドイルらしさってのとは無縁で、ほぼ英国のロックと同じ世界観で聴いてみて、というところからの話。

 冒頭から垂れ流しの長尺曲、それもパープル的なアプローチだからかなり冗長なイメージはあるけど、演奏の熱さがそれを気にさせなくしている。他の曲もそうだけどやっぱこの時代のロックだよね、一発入魂的に気合が入った録音ばかりでガツンガツン来るプレイだもん。武骨なまでに一辺倒なハードロックでの攻め込み、素直に受け入れようじゃないか、この心地良さを。



Epsilon - Move on

Epsilon - Move on (1972)
Move on

 外食が多い…ってかほぼ外食の生活なのだが、どこもかしこもチェーン店ばかりになってきてさすがに飽きてきてて、どんなの食べたい?って思ってももう知ってるモノばかりだから飽きちゃっててね、そりゃ高いカネ出したり高級な所とかならいくらでもあるんだろうけど、どうしたって自分の生活圏でメシ食うワケだから普通のしかないしさ、かと言って今更珍しいのがあるワケじゃないし、普通のものを回して食べるだけしかないよな…って飽きたなぁ…と。コンビニが一番適当なのかも、って行き着いてしまうことも多いし…、みんなどうしてるんかね?飽きないのかな。

 1972年にリリースされたもちろんドイツのハードロックバンド、オルガン系含むね、Epsilonのセカンド・アルバム「Move on」。もうねぇ、冒頭から分かるんだけどさ、日本の70年代のハードロックバンドと同じ香りがするんですよ。ダサさとかクサさとかひたむきさとか熱気とか全部。そこからして聴いててどうしたってこりゃスゲェよ、ってなる。別に上手くもないし凄い曲がたくさん詰め込まれている訳でもないし、名盤なんかじゃないけど、自分がこういうの大好きでヤラれちゃうってだけです。歌はガサツながらも思い入れたっぷりに熱気たっぷりに歌い上げてて、曲はハードロックだけど、徐々に盛り上げていくドラマティックな路線をマイナー調で畳み掛けてくる日本人が弱いパターン、個人的にもこういうのは大好きなんですよね。うん、だからそういうのだけでも決まりなんだよ。んで、リフのダサさ、曲のダサさ、もっさり感あるんだけど、全部ぶち壊してガツンと美しいギターの音色が生々しく奏でられてそっちに耳が行ってしまう。野性的且つ繊細なギターの音がとても良い。

 さすがに勢いだけでやってるんじゃないか?ってくらいの衝撃なんだが、長々と曲を聴いているとやっぱり単調になってくるのでほどほどに、この熱気を味わっておこう。ライブ盤とかあったら面白そうだなぁ…、みんな絶対途中から飽きてるハズだし、だからどんな工夫してたんだろ?とかね、興味はあるな。しかし、40分弱のアルバム、ホントにガツンガツンと来てそのまま終わっちゃう。自分的にはとっても良いアルバム。ギターにフォーカスされてるワケじゃないけどロリー・ギャラガーの熱気に通じるものがあるわ。



Orange Peel - Orange Peel

Orange Peel - Orange Peel (1970)
Orange Peel

 昔レアだったアルバムってのは今割とネット経由で色々とDLできたりYouTubeにあったりと聴きやすい環境にあるのかもしれない。本人たちですらこんな風に聴けるんだったらもっと聴いてくれよみんな、くらいの気持ちもあるのだろうか、大手みたいに躍起になって消されることもなく転がっている。おかげで幻の…ってアルバムもちょいと探せば聴けたり買えたりするのは良い。しかもCDってやっぱりきちんと再発しているんだねぇ…、このヘンのって需要見込めないだろうから再発するのって意味あるんかな?って思う世界じゃない?それでもやっぱりきちんと形で残されているってのは良いよ。凝った製造しなきゃCDなんて安く作れるものなのだろう。

 Orange Peelというドイツはケルン出身のバンドの唯一作が1970年に「Orange Peel」としてリリース、ジャーマンハード創成期のバンドで、ここからアチコチに波及していったメンツが割と雁首揃えているとかいないとか…、人脈まで追いきれてないんだよね、ジャーマンハードって。音は真面目に聴いてるんだけど誰それが云々とあっち行ってコッチ来てとかまできちんと追いかけてない。どっかで整理したい気もするけどそれよりも新たな刺激が欲しくて(笑)。いやいや、そういうのを疎かにしてはいかんです。

 話逸れまくったけど、このOrange Peelというバンド、今度はねオルガンハードの世界です。冒頭からオルガンが鳴り響いてて全然ガツンとしたギターが来ないからあれ?って思ってたくらいに長々と弾いているインスト、ところがきちんとガツンガツンと生々しいギターが絡んできて、そもそもA面一発目から20分弱の長尺曲一曲だけでA面終了なんだから恐れ入る。バンドの自己紹介としては最高にインパクトあるけど、商業主義的には全く売れるはずもなく、また聞かせるとも考えてないだろ、ってくらいにワガママなバンドのぶつかり合いをそのまま入れているかのようなオルガン主導なハードロックバンド。これまでのごった煮の世界からしたら、相当洗練された音でのハードロックだし、無理やり色々なフレーズを繋げて長尺曲にしているのとは違ってすんありと流れるような展開と楽器ごとの区分けがきちんと出来ているのでB級感はほとんどない。レーベルがきちんとしているのだろうか、しっかりとした録音で残されていることも大きいかな。

 60年代末期にDepp Purpleのドイツツアーなんてのがあったのか?そこでの前座で同行していたこともあるらしいが、その影響も大きいんだろうな、こういう音って。そう言われてみればかなりパープル的だ(笑)。しかも初期のパープル的だからそりゃイモ臭いだろ、って言わんばかりなのだけど、その辺はクラシックじゃなくてロックのエネルギーを貪欲に出しているところとオルガンをどう上手く鳴らしていくかの所なのかな、A面の長尺曲が終わってB面での普通のサイズの曲だとこのバンドの面白さが発揮できていないのかな…、どうも冗長に聞こえてしまうが、これはこれで時代を反映した楽曲群と言うべきだろう。かなりダサいけど(笑)。



Message - From Books & Dreams

Message - From Books & Dreams (1973)
From Books & Dreams

 自主制作1,000枚だけリリースの70年代の幻の作品、何とか何とか、ようやく再発!とかってのはやっぱり貴重なアイテムなのだ、ってことが理解しやすい。本当に音楽がDLやネットだけで存在するようになったらそれはもう貴重度希少価値ってのはあり得なくて均一に並んでいる音楽のひとつになる。そうなると均等に聞く人が出て来るから後々のそれぞれの作品の評価が結構変わってくるんだろうな。何十年単位のお話になるけど。今はまだ古くからのアナログ時代の歴史が持ち込まれてるからそういう視点にはなってないけど、そうなるのかなぁ…なんてふと思った・自分が生きてるウチにそうなるなら見てみたい世の中だ。自分達の爺ちゃん達もそういう事思ったんだろうか?とふと思った。

 さて、1972年にデビューアルバム「The Dawn Anew Is Comin」をドイツからリリースしたMessageなるバンド、こちらも英国とドイツの混合バンドで、今回は翌1973年にリリースされたセカンドアルバムの「From Books & Dreams」だ。何ともインパクトのあるジャケットで…、見たことあるような…って気づいたけどMcChurch Soundroomの「Delusion (Remastered)」に似ていたんだな。んで、このMEssage自体はファーストは自分でも以前書いてるんで、そうか、なんか妙な錯覚を起こしていた…って思いつつ聴いているのだが、正しく70年代初期のごった煮サウンドそのままでハードロックをどうやって展開できるか、みたいなのに挑戦している姿が見えて面白い。もちろん一辺倒なハードロックのはずもなく、そこには寸劇やドラマなんかも入りつつ、ジミヘン的なギターサウンドも加わり、楽曲は自由に変化していく展開は当然、そして空を舞うかのようなサックスの音色がジャジーなバックの音の中で美しく響き渡る…、この辺はCatapilla的な混沌さに合い通じるか。アルバムの終盤に行けば行くほどにこの混沌さと恍惚感が増してきてアルバムジャケットのドクロを舐め回す蛇がヌルヌルと動いているかのような音世界。もちろん演奏そのものは大して上手くもないし、若さと気合と熱気だけでここまで創り上げているような部分はあるけど、ギターの音は好きだな。ストラト系だろうけど、こういうスカンとした音はシングルコイルな音の感じで良いね。

 やっぱりこの時代の面白さは何でもありの大作だな。長い曲を作ろうってやってるのかもしれないけど、無理なくそつなく自然に流れが出来上がっていて、様々なドラマが盛り込まれていながら最後には最後らしい展開をきちんと持ってくる、そういうドラマティックな世界があるからさ。一概にハードロックと言えない部分がそういう音の深さを出してて、英国のそれに肉薄する作品のひとつじゃないかと。ジャーマンハードの世界もかなり広くて楽しめるんだけど、似たようなアプローチが多いのがちょいと難点か…。



Nine Days Wonder - Nine Days Wonder

Nine Days Wonder - Nine Days Wonder (1971)
Fermillom

 ネットから始める音楽収集ってそれ自体がどれくらい貴重なモノとか希少なモノって認識が実に薄くなりがち。そもそも貴重だとか希少だとかっていう必要性がないから、単語として当てはまらないとも言えるか。そうするともう全然自分が認識しているようなロックへの楽しみじゃなくなっていて、純粋にその音が好きかとかそういう話だけになっちゃうんだろうか。もう10年もしてロック好きです、みたいな小僧達と話してみると分かる事かもしれん。昔は手に入らなかったんだぞ、とかなかなか聴けない音源でさ…なんて意味のない事になってるのかもな…。

 1971年にドイツから世に出てきたNine Days Wonderというバンドのデビュー作「Nine Days Wonder」。ドイツから出てきたってあるけど、ドイツ、アイルランド、オーストラリア、英国出身のメンバーによる多国籍バンド、出て来る音は英国B級プログレ的ハードロックにサックス入れたようなサウンドでこのサックス奏者ってのはこの後Gnidlorogに参加する人で、すでに音色とプレイはあの音そのまま…っても言われなきゃわからないかもしれないけど、何となく似てるなぁってのは思えると。こんなB級な所でもしっかりと個性を出してる人もいるんだよな。そして、バンドの音はと言えば…、まだサイケの波が残っている時代だから妙な効果音やら演劇がかったストーリー展開も挟み込まれているのが時代を感じる。そういう寸劇ってのはThe Whoのロックオペラで一気にメジャーになった手法なのかもしれないし、ザッパが用いた手法も確実にここでは持ち込まれていて、一瞬何聴いてるんだっけ?ってなるくらいによく出来てる。メンツがいわゆるバンド編成にサックスで、ヘンなハードロックだから英国B級ハードロックにしかならなくて、そこにはドイツらしさってのはさほど感じられない。ただ、英国的でもない…、その中でも光ってるのはやはりサックスの音色…、曲は流れに任せてどんどんと変化していく長尺楽曲と寸劇的なスタイル。ボーカルにしても歌っているってよりも劇を演じているという感覚が強いんじゃないかな。

 この時代のユニークなのは自由な発想での曲作りもあるけど、ベースやドラムも常に曲と共に変化していくし、普通にビートやリズムに徹するなんて事はまずあり得なくて、きちんと自己主張するスタイルだからメンバーでバンドやってるっていう感覚強かっただろうなって思う。皆で練ってフレーズ出してるもん。その分うるさいしセンス図られるトコあるだろうが、その辺が好きでね、名盤になるはずはないけど、かなり良い感じのハードロック、もちろんヘンなハードロックです。こういうルーツが見えないバンドって革新的だという部分はあるね。ただ、同時代の音を先に聴いちゃってるから、ジミヘン的なギターアプローチとかザッパの影響とサイケの波…みたいなのごった煮にして出来た音かな、というのはあるが。それでもアルバム数枚出してるんだから結構なバンドだろう。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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