Peter Gabriel - Peter Gabriel 3

Peter Gabriel - Peter Gabriel 3 (1980)
Peter Gabriel 3 (Remastered)

 ロックのアルバムには芸術性の高い作品やエネルギーをそのまま封じ込めた作品、音楽として作り込んだ結果というものなど様々なベクトルを向いたものがあるが、そういうのをカテゴライズしたものがカテゴリという概念、そういう意味で行くと芸術性の高いものがポスト・パンクやニューウェイブ、前衛的なサウンドとも言えるのだろうが、この手の作品は実に難しい。普通にロックだぜ、って言って聴けるモンじゃないからそれなりに「ヘン」な感性を理解できるセンスが必要だ。本能的にそういうのが好き、キライっていう事でその感性は出て来るから敢えて近寄らないでもいられるんだけど、近寄ってみるとそのセンスに入れるか入れないかってのがマザマザと分かる。

 自分的にはこのピーガブのセンスってのはともかく、声が苦手だ、アルバムは名作傑作の誉れ高い1980年の代表作「Peter Gabriel 3」。ゲートリバーブを導入したドラムサウンドから始まることで斬新な作品、こういう実験的な取り組みやシンバルを一切使わないという制約の中で作り上げた冒険意欲、こういうのもロックというか芸術性の高い創造作品の成せる業とも言える。聴いている側はその違和感に惹き付けられてその芸術性の奥深さに入り込んでいく、そういう聴き方が出来る人はそうなっていくのだろう。正しくアーティスティックな作品として名高いアルバムで、聴いてみればそりゃもう、なるほどなとなる作品で、普通に聴いていられる作品ではない、少なくとも自分には全てが違和感という作品。そこで声の好き嫌いが思い切り出て来るんだけど、それを無視してもポストパンク的なニューウェイブ的なアルバムサウンド…、PILみたいなモンでね、それはもう音作りとかアプローチが、ってことだけど、どんだけロバート・フリップがギター弾いててもケイト・ブッシュがコーラスしててもこのヘンな違和感は残る。それで何度も聴くってのもあるのだが…。

 深い。とにかく深い。面白いのは、こういう実験的なことをして今の時代にまで通じる音作りを成し遂げているという野望、そういう作品が出来た、っていう事がロックだ。単に前衛的な実験音楽をやっているんじゃなくて、それがきちんとポップスの作品として成り立ち、一般化しているというセンス、先取りのセンスだ。そこにはロックアーティストというよりも芸術肌の職人たちが多数絡んでいるというあたり、実験音楽ってのは単に実験だけじゃしょうがないからね。この時点でスティックを既に操っているトニー・レヴィンなんかもそういうセンスだったのだろう。そううのを総評しながらアルバムを聴いてみてやっぱり、この人の作品は好きじゃないわ、って思う自分なのだが(笑)。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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