Vashti Bunyan - Demos 1964 - 1967

Vashti Bunyan - Demos 1964 - 1967
Some Things Just Stick In Your Mind – Singles and Demos 1964 - 1967 [Vashti Bunyan本人によるライナノーツの日本語対訳付き]

 アーティストのデモテープなんて昔だったらアングラモノでしか聴けなかったし、それだって誰でも聴けるってもんじゃなかったからその手のって見つけたら随分と楽しませてもらったものだ。アーティストからしたら完成品があるんだからもちろんそれを楽しんでもらいらいのは当然で、その最初とか途中のデモテープなんてのまメモだったりスケッチだったりする程度の話だから世に出すもんじゃないって風潮あったしね。ところがCDが売れなくなってきて、ってのと古いバンドとかの再発再評価ってのもあって作品すべてをボーナスとしてリリースしていこう、皆求めてる、みたいな時の流れになってくるとちょこちょこ出してくれるんだよね。それでも完成形に近いデモばかりだけど、大いなる発見は幾つもあって自分的にはそういうの好きなんで飛びついちゃう方かな。

 Vashti Bunyanなる英国の女性フォークシンガーがいて、1970年に幻のアルバム「Just Another Diamond Day」をたった一枚リリースしただけでシーンから消え去り、時代が流れて発掘評価されて21世紀になってから活動再開しているお方。再評価に乗って、本人が屋根裏部屋を漁っていると出てきたのが1964年にフォークギター一本と歌だけで一発録音したデモテープ…デモってかさ、こういう人で行けちゃうんじゃね?ってくらいのモノだけど、それをね、他の最初期の作品郡とカップリングしてボーナスとしてリリースしてくれてて、どっちも貴重な音源なんだけど自分的にはこのデモテープが嬉しかった。

 アルバムタイトルは「Some Things Just Stick In Your Mind – Singles and Demos 1964 - 1967」、通な方なら分かるだろうけどストーンズのアレです。それもアンドリュー・オールダム発掘のシンガーだから割と近い。ただ、英国フォーク路線からアプローチしている方が大半な今からすると違和感アリアリだけど(笑)。最初期ってのはそういうモンだよね。フォークだけやりますってんじゃなくて、フォークで歌作って弾いて聴かせるという手段から始まっていたんだろうけど、ちょっとポップシーンに通じるアレンジされた、でもなかなか…ってなって、結局本人もフォーク一本の素朴なスタイルが合っているんじゃないかってことで名盤「Just Another Diamond Day」が生まれたような。

 こういうデモってホント素のままが出てきて美しいとしか言えないんだよな。ボウイの最初期のデモテープが同じような感じで聴けるんだけど、それと同じような感覚。才能豊かな人だったんだろうね、何曲も次作の曲を作ってこうやって録音できるレベルまでこの時点で出来ちゃってて、まだ10代の頃だったらしいし。ホント綺麗な音楽。もちろんディスク1のシングルなんかも貴重なんだけど、まずは2枚目のディスクのデモが素晴らしい。







Anne Briggs - Anne Briggs

Anne Briggs - Anne Briggs (1971)
Anne Briggs

 ロックに限らず色々な事には常にカリスマ的なオリジネイターが存在していて、時が流れても歴史的に名前が残る人ってのがいる。ロックの世界でもエルビスとかビートルズ、細かい分類で言ってしまえば更にロバジョンなりJBなりってのも出てくるし、メタルならやはりサバスとかその中でも何とかメタルなら誰それ、とかプログレなら○○とか色々ある。そういう意味で女流トラッドフォークの歌手として圧倒的に名が挙がるのはサンディ・デニーだろう。ところがオリジネイターとしての存在としてでは名が挙がらなくて、そこはアン・ブリッグスになるのだな。聴けば分かるけど、そりゃそうか、と瞬時に頷くくらいには納得しちゃう歌唱とスタイル。

 1971年にリリースしたデヴューアルバム「Anne Briggs」、意外と遅咲きだしアルバムっても2枚しかないし、結局ベストモノで全曲聴けちゃうんで今じゃどれでも良いのだろうけどね、この「Anne Briggs」は衝撃的なアルバムだった。色々と聴いてった後にようやく聞けたアルバムだったし、それでも全然見つからなかったし、いや探すの大変でさ…、って今じゃこういう苦労する人も減ったんだろうけど、聴きたくても聴けない状況なんてザラだったワケよ。しかも聴かないと分からないし高額だし、困ったモンだった…。話し逸れまくってるけど、それでも高いカネ払って入手しただけの価値はあると信じてたし、実際聴いてみたらぶっ飛んだ。いや、色々なぶっ飛び方あるんだけど、未だにこういう歌手というかスタイルでのシンガーって多くはないでしょ?売れないからってのもあるだろうけど、出来ないんじゃないか?強いて言えばアデルが近いか?ビートが無いけど。

 超ストレートに歌声が刺さりまくってくる…、バックのアコギはホントにお飾りでしかない、とは言わないけどそれくらいに存在感は薄くされている。アン・ブリッグスの直線的な歌声をとにかく聴け、そんな感じのスタイルの歌い方で小細工なしにそのまま歌が入ってくるんだよね。決して熱唱しているとかじゃないのに、そのまま入ってくる。テクニック面でも何も凝ったことしてなくて、ビブラートすらない。それが個性なんだけど、それでサンディ・デニーを聴くとなるほど、と思う所が多いし納得なワケ。アコギ一本での歌か独唱かのいずれかでしか歌が収められていないけどもうね、本気でソロアルバムってのはこういうのを言うんだろう。



Contraband - Contraband

Contraband - Contraband (1974)
Contraband

 英国って複雑だ。歴史的にってのもあるし英国という国も今でもイングランド、ウェールズ、スコットランドと北アイルランドと意識的にはきっぱりと分かれているようだし、外部から眺めてみると何かとややこしい事があるけど、どこの国もそんなモンだろうから英国に限った話ではないか。音楽的な所でもそれぞれの特性、個性、土地柄みたいなのはそれぞれあるし、色々と深い。ケルトって一体どこまで入るの?とかさ、トラッドってどこまでのお話?なんてのもあるし…。

 1974年に唯一アルバム「Contraband」がリリースされているContraband、紅一点のメイ姫の至福の歌声がアルバム全編を支配する素晴らしき名盤。Mellowcandleに匹敵するレベルのエレクトリックフォークトラッドバンド、とでも言うべきか。トラッドってのはあんまりないのかもしれないけど、純粋にこの時期ならではのエレクトリックフォークで歌姫中心の個性的なバンド、ストリングスやピアノなども入ってくるし、どっちかっつうとそういうバンドだからロックのカテゴリに入る方がおかしいのかもしれないね。あぁ、このバンド、スコットランド出身のバンドで曲によりけりだけど、全体的には牧歌的な音が中心ですね…、う〜ん、良いわ、メロキャン的でもありThe Corrs的でもあり…、ってのはフィドルの狙ったような旋律がビシッと決まるからさ。

 そういえばこの手のバンドってのも幾つかコレクトしてたんだけど、何せ手に入らなくて集めきれなかった。CD時代になってからならもっと手に入れられたんだろうけど、その時には他のコレクトするのが先で手が回ってなかったし、今の時代みたいなるとサクッと思い出したようにDLで聴けちゃったりするのでラクではあるが、アナログ時代に聴いていたら凄くじっくりと楽しみに聴いていたアルバムだろうな。やっぱりねアナログ時代の音は聴き方が違うからさ、ジャケット見てクレジット眺めてじっくりと聴くからさ。そしてこの時のContrabandのメンツはハタチそこそこレベル、メイ姫は10代?いやいや、だからこその天使の歌声とも言えるのか、素晴らしきアルバム。



Nick Drake - Bryter Layter

Nick Drake - Bryter Layter (1970)
ブライター・レイター

 中途半端にしか知らないアーティストって多いから、どこかで調べている時に名前が出てくると、そういう関係性だったの?とかそういう人脈の人?とか色いろある。英国は適度にそれがあちこちでつながっているのでそういう人の流れを見ていくと、それだけでも色々な音楽に接することになるし頼もしい。一人気に入った人がいたらその背景や関わった作品など色々と漁っていくと誰かと繋がるし音楽的な所でも出てくるからね、面白いです。いちいち覚えていられないけど。

 ニック・ドレイクって鬱で暗い若者がいてね、それでもその繊細なセンスがキラリと光る才能を見せていてアルバムをリリースしたんだけど売れなくてこれがまたダメだ…って落ち込んで…、それでも頑張れよ、みたいに皆で手伝ってその才能を世にだそうとしてくれた人たちのおかげでこの美しいアルバム「Bryter Layter」が1970年に産み落とされたのだった。その応援無頼はフェアポート・コンベンションの連中やジョン・ケイルなどなど…、そんなに意識しなくて聴いててもさ、あれ、このギターの音は…?ってなるのがリチャード・トンプソンのギターの個性。んで気になるからやっぱり調べてみればそうか、そうだよなと納得。んで、アルバムそのものを聴き直していくとそこかしこでそんな音色が…ってのもあるけど、このニック・ドレイクのホントに繊細な歌とか音ってのはこんだけ力強い演奏陣のフェアポート・コンベンションに支えられてもにじみ出てくるという、ある意味フェアポート・コンベンションの強さを打ち消してでも勝てる繊細さってどんなん?って気もするが、それくらいの個性なんだろうな。

 だから曲的に暗い、ってのはそう多くはない。ただ、歌がやけに繊細で弱々しく響く。上手いわけでもないし、凄い訳でもないから一体どうしてこういう世界にいてこんだけ期待されるのか、って不思議にもなるくらいだ。でも、それを聴いてるとやっぱりキラキラした才能の破片がそこら中にあって光り輝いているんだよね。ちょっと違うけどデヴィッド・ボウイの最初期やシド・バレットを好きな人はこの響きが分かるんじゃないかな。英国トラッドの連中がサポートしててもそれをまるで滲み出させることもなく自身の世界を作り上げてしまっているんだし。



Martin Carthy - Martin Carthy

Martin Carthy - Martin Carthy (1965)
Martin Carthy

 トラッドフォーク系での神様的な存在、ロックで言えばプレスリー、ブルースならロバジョンみたいな感覚になるのかなぁ、マーティン・カーシーとかデイヴィー・グレアムってのはそういう存在に近いんだろうと。ただ、もっと前にもそういう人はいたのは確実だろうし、それがトラッドという世界だろ伝承音楽だから口伝えでしかないからアルバム作品としてきちんと残されているという事が無かったんだろうと。それが故にSteeleye Spanのアシュレー・ハッチングスは形として残したくて古いトラッドをたくさん漁ってきては録音して形を残していったというのもあるだろうし。

 そんな事でその筋では神と崇められているマーティン・カーシーの、英国トラッドフォークの原点とも言える1965年の作品「Martin Carthy」。旋律にしろメロディにしろギターにしろアコーディオンやフルート、フィドルなど後にトラッドフォーク系統のバンドが使っているものの原点があちこちに詰め込まれている作品だ。それでいてまだポップシーンからの要請もあったのか聴きやすい歌やメロのが収録されているからそういうところに並べても違和感なく聴けるんじゃないだろうか?自分的には明らかにこのメロディってやっぱりトラッド系譜だよな、ってのはあるけど。歌に比重が置いてあるから聴きやすいってのはあるか。それでもバックのギターとかかなり特殊で普通のとは大きく異るよね。

 何でもディランやポール・サイモンへの影響が云々とかあるけど、スティーライ・スパンから名前知ってるからちょっと時代錯誤的な覚え方にはなっちゃってて「ん?」みたいなトコあるけど、こちらがオリジナルってことだ。ディランやポール・サイモンって純粋にアメリカ的なフォークエッセンスじゃないのはこういうところからのパクリとか影響とかあるからなんだな、その辺のルーツなんて調べたことなかったから知らなかったけど、なるほど、ユニークなオリジナリティにおいては英国は強いね。



Davy Graham - Folk Blues & Beyond

Davy Graham - Folk Blues & Beyond (2964)
Folk Blues & Beyond

 英国アコースティックギタリストの輝かしい原点とも言える人がデイヴィー・グレアムであろう、と書いたものの自分自身も昔から名前は知っていたりしたけどなかなか聴く機会もなく、聴いてみても単なるフォークのひとつじゃね?くらいにしか響かなくてダメダメな耳でしかなかったんだけど、自分も大人になってきたのかそれなりに色々と聴けるようになるとこういうのが響いてくるんだよね。そりゃさ、ジョン・レンボーンだのジミー・ペイジだのが神と崇めるくらいのギタリストなんだから当然なんだけど古すぎてそこまで理解しなかったもん。

 んで、デイヴィー・グレアムの2枚目のアルバム「Folk Blues & Beyond」なんてのを聴くワケだ。1964年のアルバムってことだけど、いやいや、それでこれ?この頃のロックの世界なんてビートルズやフー、キンクスやストーンズが出てきた頃でモノラルで音割れてるようなひどい音でしか録音出来ていなかった時代なのにこんだけ綺麗に録音されているアルバムってのは見事。他にもそういうのあるけどさ、ロックからの基準で時代を聴いてしまうので、そういう感覚なワケですが(笑)。そして中身の音の素晴らしさ。ラグタイムせよブルースにせよインド系な音にせよ民族的なものもトラディショナルなものにせよありとあらゆるスタイルをギターで取り込み歌ってひとりで実現している。そりゃ神と崇められるくらいなものだ。だって全部やっちゃってるんだもん。こんだけ色々なプレイが出来たら楽しそうになるだろうさ。

 時代の古さを意識しないで聴いてみるのが良いんだろうね。アメリカのブルースのアルバムとか聴けてたら普通に聴けるだろうし、3コードだけじゃないギタープレイってこんだけ多様なんだ、と今更ながらにギターの奥深さを味わって楽しんでる。ラグタイムってこういう風に出てくるんだなぁ…とかスライドプレイにしてもなるほどぉ~、とか発見たくさんあって面白い。こういうところからロックに流用されていくんだ、とかさ、ルーツは知っておくと楽しめるよね。



John Renbourn - Sir John A Lot of

John Renbourn - Sir John A Lot of (1968)
鎧面の騎士(紙ジャケット仕様)

 中世の音楽って、バロック音楽とかルネッサンス期みたいな中途半端な知識しかなくてそれもロック経由での知識だから実際に歴史的にいつ頃の音楽を指しているのかとかどういう形態での音楽なのかとかそういうのって全然気にして無くてね、雰囲気と聞きかじりだけだから正体を知らないままだ。だから中世の音楽のような、っていう形容詞は使えるけどその実それって?って突っ込まれると答えようがない(笑)。今はネットでそういうの調べりゃ簡単だけどさ、昔はそんなの分かんないからいくつかのアルバムの形容詞を見て聴いてそういうもんなのだろうと判断して知識をつけてくしか無かったんだもん、って言い訳しとこ。

 ジョン・レンボーンの1968年のソロアルバム「Sir John A Lot (Of Merrie Englandes Musyk Thyng & Ye Grene Knyghte) 」は相棒のバート・ヤンシュとは異なり、息を抜くという意味はあったのかもしれないけど、聞いていると到底そういうのでもなくもっともっとチャレンジと言うか新たな境地に気づいてしまって突き進んでいる気がする。それでも出てくる音楽性はそこまで尖ったものでも緊張感が高いワケでもなく、正に中世のバロック音楽のムードをギター中心で聴かせるというほとんど誰もやったことのない世界観を作っている、とも言えるか。以降何作かはこの路線の完成形を突き詰めていくことになり、名作と呼ばれるアルバムが幾つも生み出されている。その手前の「Sir John A Lot (Of Merrie Englandes Musyk Thyng & Ye Grene Knyghte) 」は実は結構重要だし面白いし、試行錯誤も聴かれる味わいがある。ギタープレイヤーとしての楽しみはペンタングルでバート・ヤンシュと共に創り上げるとして、ソロでのミュージシャンとしてはこういう音楽への追求に興味を抱いていたのだろうなというのは想像に難くない。

 必要最小限の楽器しか鳴ってない、しかも中心はギターそのもので旋律もメロディもリズムも奏でるという正にソロ作、あ、このアルバム全編インスト作品で歌はないです。フルートやリズム楽器が多少鳴っているとかそんな感じで、ギターの作品だから自分的にはとっても聴きやすい…が、一般的にはどうなんだろ?単なるBGMにしては凝りすぎてるしね。ただ、厳かな雰囲気はあるからそういう味わいとしてはロックやポップスみたいな他の音楽では味わえないムードと音色を味わえるのは事実。ジョン・レンボーンの作品はギターとしてというよりは音楽として聴いてしまう事が多いです。ソロ作聴いてると対照的ですらあるバート・ヤンシュとの対比、それでも一緒にプレイするとアレなんだから面白いモンだ。



Bert Jansch - Birthday Blues

Bert Jansch - Birthday Blues (1969)
Birthday Blues

 フォーク畑って一言で言っても、その中身はもちろん多種多様な音楽性があって多岐に渡っているものだ。エレクトリックトラッドのようなジグ・リールを楽しむのもあればアコギで切々と、みたいなのもあれば同様的に脳天気に牧歌的に歌うものもあればフィドルや多様な楽器を用いてのものもある。そりゃロックの世界と同じく一言では言えない世界ですな。その中でも好みってのは出てくるんだけど、そういう取り組みでの聴き方って時点で何か間違っているのかも。現地の連中はそういうカテゴライズを気にしないで自分の世界に取り入れてしまっているんじゃないかな。英国音楽としてね。ま、そこまでは無いにしてももっと密着度の高い世界だ、ってことは確かだ。日本で言えば演歌とか民謡みたいなもんだし。

 ペンタングルの雄、と言うかそもそのバート・ヤンシュとジョン・レンボーンがいたからペンタングルというグループでの活動につながったんだけど、そのバート・ヤンシュが正にペンタングル活動の真っ最中である1969年にリリースしたソロアルバム「Birthday Blues」。バックはペンタングルそのままだけどジャッキー・マクシーがいないから趣は随分と異なるのと、ギターの目立ち具合と情けない歌い方がバート・ヤンシュのソロ感を強めてくれている。この「Birthday Blues」に関して言えばどうしてこんなにチープなんだ?って音もあるけど、そりゃ1969年なんだからおかしくはないのか…。ペンタングルのアルバムって音良いんだな、などと無関係な事を思ったりした。

 バート・ヤンシュの作品ってそれなりに多彩で、もっと言えばアルバムごとにかなりの変化がある。そこを楽しむのだけど、今回の「Birthday Blues」は割とのほほんとした感じで、テンション高いギターをひたすら鳴らしているペンタングルの活動の中だったからこういうユルいのが出したかったのかな、なんて勘ぐってしまうくらい。暗雲から脱出して快晴の中でプレイしているというか…、ペンタングルが暗雲というワケじゃないけど、そういった呪縛から開放されてのプレイとも言えるかな。息抜き、って感じ。だから普通にフォークなシンガーな作品の側面が強いし、そういう意味では音楽的に惚れるってんじゃなくてバート・ヤンシュの作品だからという聴き方にはなる。そういう意味ではフェイバリットになる作品じゃないけど、ペンタングルから思えばなるほどな、っていうアルバムだね。





The Pentangle - Sweet Child

The Pentangle - Sweet Child (1968)
Sweet Child

 昔トラッドフォークに手を染めたのは2つの理由からだと思う。ひとつはもちろんジミー・ペイジのギタープレイを研究していくとすぐにバート・ヤンシュやジョン・レンボーンの名にぶつかるから、そこからの意識、それから英国ロック畑を漁っているとそこかしこでトラッド的なフレーズや曲調、アコースティックギターのプレイなど日本やアメリカではまるで聴けないパターンでのプレイが出てくるし、その他のバンドを聴いていたりしてもトラッドの影響であろう旋律はそこかしこに出てくるから、これは何?ってトコから始まったものだ。正しくはトラッドフォークというよりもエレクトリックトラッドの世界から入っているんで、本物のトラッドになっちゃうとそこまで聴いてはいないけどね。

 そんな中でのもちろん代表的なバンドがペンタングルで、1968年にリリースされた2枚目の作品「Sweet Child」はこの時点で既に二枚組のアルバムで、1枚はライブアルバム、1枚はスタジオ新作というような変則的且つ革新的なアルバムだった。冒頭から期待して聴くと拍手から始まることでライブと分かるけど、その完成度の高さと緊張感は音楽性云々とか以前に聴いているとゾクゾクしてくる瞬間が多い。やっぱり二人のギタリストの繊細な中での駆け引きとか音色、旋律、音使い全てがそういう雰囲気なんだろうなぁ…、これはもうペンタングルというバンドの特性でもあるし、二人が中心にやっている曲では更にそれが顕著になるから聴いていると実に楽しめる。こういう面白さって流して聴いてるだけだとわかりにくいから時間をゆっくりと撮れて集中して聴ける時じゃないとダメだけどね、いやはやこのライブ、凄いな。ジャッキー・マクシーの歌声も睨めっぽくなくどちらかと言えばハスキーに響いてくるんで、より一層の緊張感を味あわせてくれる。

 それにしてもどうやってこういう音とか曲とかバンド演奏出来るんだ?ジャズの流れが強い演奏方法なのだろうけど、綺麗にバンドでの音が揃うこともあるワケだし、当人たちの才能とか雰囲気とかなのかねぇ…、自分でバンドやっててそういう瞬間ってのもあるけど、それをずっとやっているってのはなかなか難しいだろうし、まだまだ馴染む前の楽曲群でそれはどこまで出来るんだろ?って思うけど、そういうのがプロの音楽家なんだろうな。こういうのからギターを始めるってやっぱ凄いわ。ジミー・ペイジ然りだけど、その辺への造詣の深さはクラプトンやベック、ジミヘンにはないセンスがツェッペリンをああいう存在のバンドにしたんだろうね。やっぱりそこに行き着いてしまうけど、そんな納得感をたっぷりと味わえる素晴らしいアルバム。





Steeleye Span - Below the Salt

Steeleye Span - Below the Salt (1972)
Below the Salt

 薄暗い天候が続いているから暑いというのがより一層薄れてきててそれはそれでよろしい、というような気分でもある此の頃、ふと静かなトラッド系でも久々に聴きたいな、なんていう気分の変化が訪れたんでちょいとチョイス。昔は結構色々とハマって聴いて集めてたりしてんでそれなりに色々とある、あるけど聴き倒したか?ってぇのとはちょっと違っててさ、もちろん口ずさめますなんてほどじゃないのは当たり前で、雰囲気的な聴き方しかしてないからなぁ。それでもバンドとアルバムでの印象ってのはそれぞれ持ってるけど…。

 Steeleye Spanの1972年の作品「Below the Salt」4枚目、御大アシュレー・ハッチングスが脱退してしまった後に残されたメンバーが作り上げた作品。…とはよく言われるんだけど、どうなんだろな…、バンドの屋台骨がいなくなった、っていうのはあるけど、元々その筋の人達を集めてのバンドだったワケだし、作り上げてる音楽性は既に初期3枚で打ち出してるからバンドの方向性も見えてた中での「後、頼むわ」って出てったんだろうから残った方も、まぁ、そういう路線でなら出来るかな、ってくらいに作ったんじゃないだろうか?などと勝手な勘ぐり。もっともウッズ夫妻も消えてるし、既に何でもありな状況だった気もするけどさ。バンドというかひとつのグループとしての創成期としてはありがちなお話、ここからがバンドとしてのビジネスがスタートという捉え方をするとメンツも固まって皆が同じ度量での建設的なスタンス、平穏無事に運営されていく中でのアルバム、と見ても良いか。

 てなことでの「Below the Salt」、ドラムレスは相変わらずで軽く歪んだギターの効果が顕著で初期のやたらと重い音を継承はしているけど、重鎮がいなくなったことでか、そこまでの重さはない。故に聴きやすいという部分もあるけど、ユニークだよなぁと毎回思うトラッド…エレクトリックトラッドの世界、リズムとフレーズの合間に出てくるトラッド的なフレーズの読み込みの旋律、楽器陣営も決まっているのに妙に多重的な音が聞こえてくるのはフレーズと旋律の豊富さ、それも民族的なフレージングだから印象に残る。そこにマディ・プライヤの歌声だ。ちょっと間違えれば非常に呪術的に聞こえもするこの歌い方が絶妙なバランスで成り立っているのだろう。

 昔はあのアルバムが、とかあったけどこんだけ時間が経って聴けばどれもこれも良い作品だし、個性的な側面も出ているしチャレンジもしている。ようやくそういう耳で聴けるようにはなってきたのかなぁ…、ロック根幹にはこういう音があるのを理解した上での英国ロック、という認識だから聴き始めたんだけど、今時のバンドにその血脈があるのかどうかはわからん。ただ、それでもこういう音がふと聴ける、ってのは嬉しいね。



Lordi - Market Square Massacre

Lordi - Market Square Massacre
Lordi: Market Square Massacre by Lordi

 フィンランドの首都、ヘルシンキは市内で60万人程度の人口、周辺の都市部と言われる部分合わせて140万人程度と言われているが、2006年に怪物メタルバンド、Lordiがユーロビジョンコンテストで優勝をかっさらい、その凱旋記念公園としてヘルシンキの港でフリーライブを行った際には何と10万人が集まったと言われている。外部からの流入などあれども、それだけの国民を動かしたという事で完全に国民的ロックバンド、しかも子供にもウケるルックスとキャラクター、そして馴染みやすいメロディやキャッチーなフレーズで愛され続けているようだ。

 その模様は日本盤だと「ハード・ロック黙示録 スペシャル・エディション(DVD付)」のおまけDVDに30分強のライブが丸々収められているし、単独DVD「Market Square Massacre」としてもリリースされているが、普通はおまけ付きCDで持っているもんだろう。いや、今から手に入れるなら別に何でも良いけど多分YouTubeで観ても同じだろうし…ただ、DVDだとLordiのメンバーがライブ映像見ながら勝手にコメントを入れている副音声もあって、それがもちろん字幕で出るのでそれなりに楽しめる。何とも気さくなロック野郎達的なバンドの会話で、身内で楽しんでビデオ見てる雰囲気そのままってのが良い。彼らもそんなに集まっているとは思ってなかったみたいだし、ただ、多いなぁ…と思っていたようだ。映像ではカットされているけど大統領がステージに上がって握手して云々って一幕もあったようで、さすが国を挙げてのユーロビジョンコンテストの優勝者は普通とは扱いが違う。ちょいと他の年も調べてみたけど、優勝者でそこまで世界的印知名度が上がったのって、他にはもう随分昔になるABBAかセリーヌ・ディオンくらいしかいない。そこにこのLordiなんだから恐れ入るってなもので、改めてこの異質な快挙に驚くばかり。

 さてさてそのライブ映像、見ると一目瞭然なんだけど、港の全部が人人人で埋め尽くされ、本気で10万人いるだろうな、これ、ってくらいに人が満ち溢れている。それでいてスクリーンも無けりゃスピーカーも基本前方にしかなくて、こおkまで集まるなんて思ってもいなかったってのはアリアリとわかるけど、いやそれにしても凄い人。フィンランドってメタルが普通にお茶の間に馴染んでるって言うけど、どこまでなんだろ?それでもここにいる人達皆楽しんでる感じだから、まんざらでもないのだろう。フィンランドでここまで人が集まるって、そうそうないだろうし、Lordiとしても間違いなく最絶頂期であっただろし、素晴らしい。んで、ここで歌われてる曲ってどれもキャッチーで覚えやすくて良いしね。最近少々動きが鈍いのが残念だけど…。

ハード・ロック黙示録 スペシャル・エディション(DVD付)

Slipknot: - (Sic) Nesses Live at Download

Slipknot: - (Sic) Nesses Live at Download
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 超大会場でプレイできるバンドってのはそれなりに音量も音圧もデカくないとやっぱりパワーが足りないような気がする。観客からのパワーを受け止めて返すのもそうだけど、音楽の持つパワーそのものもそれなりのモノじゃないとやっぱり難しいんじゃない?例えばフォーク一本でそんだけの会場でやったとしてもさ、そんな熱気にはならないから単なるコンサートに大人数が来るってだけで、それもそんなには求められないだろうし、ポップスはそういうのあるけど、観客からのエネルギーを跳ね返すというよりはショウを見せるという要素の方が強いからライブ感は薄いしね。そういう所で行くとやっぱり超絶的なエネルギーとパワーを使って受け止めて凄いライブを創っていくのはロックしかないんだと。

 極端だけどSlipnkotの2009年のダウンロードフェスティバルの「(Sic) Nesses Live at Download」を見ててね、観客8万人って所らしいけど、この大観衆に対して徹底的にいつもどおりではあるけど、打って出ているワケよ、このバンド。んで、それをしっかりと観客もパワーを溢れさせてて、バンドと一体になって盛り上がっている。Slipknotってステージ上のバンドメンバーがものすごくアグレッシブなアクションしながらの演奏なので見ていてもノリやすいし熱くなりやすいし、ほぼそれ専門のメンバーが二人くらいいるので、よく出来てるライブバンドなんだよね。パフォーマンス上でもメンバー多いから魅せる部分が上手いし、それでいて音はしっかりとヘヴィなメタルサウンド、それでも実はかなりメロディアスでキャッチーな部分が多いから馴染みやすいという落とし穴もあって大観衆もいつしか耳慣れてくるというサウンド。そう見るとよく出来たバンドとパフォーマンス集団で、割と早い段階で世界を制したバンド、そして今でも継続できているというのは凄いバンドだもんな。アルバムとしては真面目に聴くことはほとんどないけど、こういうライブ見てるとやっぱり面白いなと思う。

 しかしこういう音が一般的な大衆を8万人も惹きつけるってのは時代が変わったもんだと思う。ダウンロードフェスティバルはメタル系にももちろん門戸を開いているフェスだけど、それでもロックからメタルくらいまで幅広いから皆が皆こういうのを受け入れられるとも思えないんだが、実際は皆楽しんでる。やっぱりそれだけSlipknotというバンドを面白がってるんだろうな。まぁ、自分と同じで普通に見てて面白いし飽きないから音楽だけというかライブパフォーマンスの面白さと馴染みやすい歌があり、パワーも素晴らしいってな所で楽しいのだろう。うん、映像でこれだもんな…、そりゃ生だったら面白いと言う気がする。



Tarja - Luna Park Ride

Tarja - Luna Park Ride
Luna Park Ride [Blu-ray] [Import]

 昔に比べたら映像を録るってのが相当ハードル低くなってて、それこそプロ並みの画質で普通にiPhoneなんかで撮れてしまうんだから映像が氾濫するのも当然ではあるか。とは言え、なかなかプロのミュージシャンがそんなたぐいの撮影マテリアルをソースにしてライブ映像作品をリリースするなんてのは無かったと思うんだけど、そういう意味でちょいとびっくりしたのが元Nightwishのボーカリスト、ターヤさんのライブ映像作品「Luna Park Ride」。ターヤさん自らのプロデュースなので、確実にオフィシャル…オフィシャルってか、本人認識している作品なワケだ。もしかしたら流通系統は入れてないかもしれないので、かなり自主制作に近い手段なのかもしれないけど。

 2011年3月頃のアルゼンチンでのライブ映像で、使用されている音声は当然サウンドボードバリバリのきちんとしたミックスも手がけられているであろう音…、まぁ、かなり生々しいから生サウンドボードに近いけど。んで、肝心の映像が、会場のファンが撮影したカメラのソースの編集版で、いわゆるプロショットのカメラマンによる映像ではないということだ。とは言え、結構固定的な映像ばかりなのできちんとした撮影機材を持ってきてもらって撮影したんだろうなぁと。いわゆる客席からのソースでは録画しきれない映像ばかりなので、そういうのとはちょいと違う。プロの撮影者に頼むと色々とカネかかるけどファンなら小遣い程度で録画してくれるかな?というような感じで実験的にやったんだろうね。それが思いの外それなりによろしいものが出来たからライブ映像と音声としてリリースしたというところか。

 そのライブの中身はと言えば、そりゃもちろんあの歌声は健在だし、バンドだってそりゃしっかりしているから悪くないし、アルバムも定期的にリリースしているからきちんとソロキャリアも積まれているし、しっかりとしたライブです。Nightwishの曲も幾つか入れてファンサービスもしているしね。だけどやっぱり物足りなさはつきまとうかなぁ…、実際見てしまえばそうでも無いのかもしれないけど、あのシンフォニックサウンドがあったからこそのターヤの歌声が生きたというのもあるし、やっぱり楽曲の良し悪しとかが大きいからさ。それでもこのコンセプトによるライブ映像はちょいとユニークな試みで、ライブそのものを云々ってところまではとりあえずいいか、と適当に見ていた所です(笑)。



Nightwish - From Wishes to Eternity: Live

Nightwish - From Wishes to Eternity: Live
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 ヨーロッパの音楽シーンの進化というか成長って凄いんだなって通関したバンドのひとつがNightwishで、これもWithin Temptationとかと同じ頃に知って驚きびっくりして追求していったバンドのひとつ。ゴシック的なカテゴライズされてたことが多かったんだけど、初期からそもそもそういう感じでもなくて普通に進化系発展形なメタル…メタルってもシンフォニックだしドラマティックだし映画音楽的だしちょいと違う音世界だった。狙ったかどうかわかんないけど、奇異な才能が2つも3つも重なっているバンドで、ツォーマスの天才的な音楽的な才能にターヤの天性のオペラボイス、今はマルコのベースもそのひとつに入るけど今回のライブ映像時ではまだマルコ加入前なものだ。

 2001年にリリースされたNightwish最初のライブビデオ「From Wishes to Eternity: Live」、アルバム「ウィッシュマスター」のツアー時の模様からフィンランド公園を収録しているだけあって地元での人気っぷりがわかるというものだ。この頃はまだ今のようなスタイルの曲ばかりでもなく、まだまだ成長期、それでも十二分に後のNightwishを予感させる曲は存分にあるので、面白く感じる。バンドのテクニックやスタイルは何となく出来上がってるから壮大なドラマ性がまだ鳴りを潜めているという所か。途中に出てくる野郎のボーカルは誰だ?ってくらいには知らない自分だけど、どっかのバンドのボーカルだろう。こういう男女ボーカルの掛け合いやってたのか、だからゴシックメタルと言われてしまうんだな。なるほど。入り口としては良かったのか。

 それにしてもこのベーシスト、まるで目立たないベーシストらしいベース弾きで、勿体無いなぁ…、でも、こういうモンだよね、普通はさ。しかしこんだけ歌える人がこんなメタルやっててどうしてだろ?ってのが最初からの疑問、疑問ってか不思議。バンドの誰かに騙されてたワケでもなさそうだし、好きなんだろうか?好きじゃなきゃ出来ないだろうけど、この辺まであんまりメタルバンドのボーカルが女性ってのもなかったし、面白いものだ。



Evanescence - Anywhere But Home

Evanescence - Anywhere But Home
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 ゴシックって流行ったけどやっぱり流行りものだったんだなぁ…と。それで生き残ってるバンドもあるし変化していったバンドもあるけど、今本気でゴシックをやってるバンドってないだろうしさ。良くも悪くも一つの形を作ってしまって、そこから離脱できなかったと言うか、そこだけしかなかったから発展しようがなかったと言うか…、そのひとつの形を作ってしまったってのがエヴァネッセンスなんだろうけど。

 ってことでEvanescenceのライブ映像ってあるのかな、と思ったらちゃんとリリースされているんだね。「Anywhere But Home」って作品で大ヒットアルバム「Fallen」のツアーからの抜粋版ってことなので、そりゃ唯一無二の全盛期をきちんと残したという貴重なアイテムだ。今はもうこのスタイルも残ってないし、バンドの勢いもここまでは再現できないだろうし、ホント一瞬だけの一つの時代を作ったんだよ。元々ヨーロッパから出てきたゴシックのスタイルを一旦吸収してアメリカ的なエッセンスをちょいと入れてプロ集団が再構築して作り上げたサウンドとアルバムが「Fallen」で、それが正に完成形、イメージも音もそれ以外ない、ってくらいにできちゃったのがEvanescence、テクニックも歌もホント形が出来ちゃってさ、これを超えるのって無理でしょってくらいの完成度なんだもん。そのライブなんだからとてもパワフルだし、かと言って走ることも奢ることもなく、地に足着けたヘヴィでダークな世界を見せつつもお姫様がきちんと世界を救ってくれているという構図。

 エイミー・リーってホント稀有なボーカリストだったと思う。アメリカ人にしては珍しい部類だよなぁと。ライブそのものもフランスでの模様だから多分ヨーロッパの方が人気あったんだと思う。日本でも結構な人気だったけど、アメリカはどうだろ、それなりに人気あったと思うけどな。この時点で既にメインソングライターは脱退しているけど、ライブやる文には関係ないか…、その分をエイミー・リーが一身に背負ってバンドのど真ん中を張っている。良い声してるよね、ホントに。引きづりこまれるっていうかさ、そういう魅力のある歌声。久々に聴いたし見たけど、うん、良いわ。





Within Temptation - The Silent Force Tour

Within Temptation - The Silent Force Tour
ザ・サイレント・フォースDVD

 タワーレコードかどこかに行ってて、ライブビデオが流れてて、そこで初めて見て何だろ?面白そうだな…、ってのがきっかけで知ったバンド。ちょうど来日公演もあってリリースされたばかりのDVDをプロモーションしてたんだろうから、タイミング良くハマったってお話なんだけど、新たな刺激で面白かった。今でも楽しめるんだからそれなりの作品だったんじゃないだろうかと言う気がするけど、こういうのは個人の想いってのがあるからな…。

 Within Temptationの「The Silent Force Tour」ってライブDVDで、ジャケットの白いドレス着たお姫様ってのも何だろ?ってあったし、流れているのは歪んだギターとメタルチックな連中のプレイ、そこにお姫様と妙に馴染みやすいメロディの歌、それでいてヨーロッパ的な壮大な雰囲気があるのだから自分の好み全て入ってるじゃないか、と。ロック的な要素だけがないのだが、それで良かったんだろうか(笑)。美しきものにロック的なのは求めていないし、それは別物として捉えているんだろうね、だからこういうのってロック的じゃなくても構わないで聴いていられるってかさ。それとね、やっぱりこのソプラノボイスにはホントびっくりした。こんな世界にこういうクラシックでも歌いそうなソプラノボイスの歌唱力ある人が歌ってるってどういうんだ?っていうのが驚きでさ、どこの男にたぶらかされてこんな事やってるんだ?って思ったモンだが(笑)、ギターの方とは今じゃご夫婦で3児の母ですからね、そういうことか、と。

 曲が良かったなぁ、このライブもアルバムも。それとこの流れるようなリズムと軽やかな歌とメロディ、歪んだギターがバックだけど、全然そういうメタリックな要素が邪魔しないというか、面白いモノで、荘厳さやヨーロッパ的なエッセンスの一つを味付けているというような使い方になるのか、今じゃもう慣れてるけど、その頃メタルなんてあんまり興味なかったし、聴かない音だったんだけど、こうして出されるとしっくりと来ちゃうんだからやっぱりマッチした作り方だったんだろう。それにしてもアムステルダムって夏はホントに白夜だからこのライブも見てて途中から徐々に暮れてくるってのは多分夜中の9時半とか10時頃からのライブだったんじゃないかな。

 ステージの右手にある豪華客船が絵的にかなり美味しくて、確かアムステルダムって割と日常的に客船が来ている気がしたけど、それでも良いタイミングに酔い所に絵になる客船が停っていたものだ。これがあるとないとでは撮れる絵が全然違っただろうし、おかげでライブにハクが付いたもんね。いま見ても良いライブと良いバンドだ。

Stevie Ray Vaughan - Live From Austin Texas

Stevie Ray Vaughan - Live From Austin Texas
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble Live From Austin Texas [DVD] [Import]

 今となっては伝説になっているスティーヴィー・レイ・ヴォーンのライブ映像ってこれだ!ってのがイマイチ見当たらなくてね、日本公演のも暗くて地味で全然面白みはないし、他の所のもおとなしい会場にゲストで参加しましたみたいなモントルーのとかで、ひたすらにライブを記録しているってのがあんまりないんだもん。それは単にバンド側で録画するにはカネかかるからあまり積極的ではなかった事が要因だろうとは想像がついて、残されているのってほとんどが主催側の撮影によるものだからね、だから残されている映像に面白みがないんだな。きちんとSRVを知ってて撮るってことをしてないからさ。だからと言ってSRVの価値が下がるわけでもないし、それでも見れるだけ御の字だろってのもある。

 スティーヴィー・レイ・ヴォーンの地元テキサスでの野外イベントに出ている時の映像が「Live From Austin Texas」としてリリースされてる。3曲目の「Voodoo Chile」までは1983年のライブ、その後からは1989年のライブだけどどちらもジャズフェスの会場に聴きに来ているかのような観客ばかりで熱狂的にSRVのギタープレイを見に来ているってんじゃないからどうしても温度差を実感してしまうライブで会場一体となった、と言うのからは程遠い。それでもSRVがやってることはいつも通りなのだろうから、プレイをきちんと見るということは出来る。できるけどさ、やっぱライブって観客のパワーをアーティスト側も得て発散するみたいなのあると思ってるからどうにも物足りない。本人はドサ周りのつもりだろうからいつもの事さって感じかもしれないけどね。

 当時のSRVってそんなに人気あったワケじゃないし、ボウイに拾われたからって世界的に人気のあるギタリストになったってんでもない。やっぱり地道にライブしてアルバム出して、って暮らしをしてたからとてもライブ映像撮るってほどじゃなかっただろう。それは残念だけど、それこそブルースメンって話だ。でも、こうして残されているライブ映像を見れるってのはありがたいからなぁ、出来はどうあれ、粋な姿を楽しもうじゃないか。





Gary Moore - Live at Montreux 1990

Gary Moore - Live at Montreux 1990
Gary Moore: Live at Montreux 1990 [DVD] [Import]

 ライブ映像を記録として残すというのはやはりカネかかる事だったんだろうな。テレビ出演やテレビでライブ録画するからってのは一番手間もカネもかからない記録でアーティスト側としては良かったのだろう。大物バンドはそれなりに映像が残されているけど、それ意外はやはりほとんど映像なんて残されていないもんね。70年代に限らずさ。ベックとかだってまともにないワケだし、まぁ、その頃は映像で残すというのもそれほど一般的な事でもなかったようで、記録に残すなら映画にしちゃえみたいな方が強かったのだろう。残念なことだ。今となってはテレビ出演映像なんかも流れてきてるから見れるけど昔はもう全然で、動いてる姿見れるなんてのが少なかったもん。

 Gary Mooreにしても80年代のはあんまり映像がないようだ。売れてた売れてなかったって言えばそんなに売れてたワケじゃないから当然だろうけど、それはもうハードロックバンドなんて皆そんなもんだろう。ただ、映像で記録を残すというのがMTV以降は割と普通になってきていた感はあるかも。記録を残すに値するライブと踏んだのがこの「Live at Montreux 1990」。アーティスト側の意思というか主催者側という気もするけど、それはどっちでも良くって、ブルースに天候します宣言後のまとまったライブってことで話題になった。しかもアルバート・コリンズが参加していることで自分的にはちょいと興味津々だった。スタイル的には似てる部分あるからさ。見ていると案の定なんだけど、さすがにgary Mooreは自分のライブだからかギターの音がデカい。ゲストのアルバート・コリンズの音がいつものテレキャスだからってのもあるけどちょいと小さめなのが残念。しかしながら飛び出してくるフレーズはさすがのアルバート・コリンズ…と言いたいんだけどなぁ、やっぱりどこか調子がよろしくないのかイマイチ覇気がないように聞こえる。表情はいつもこんな感じなんだろうけど、自分のライブだったらもっとバリバリとカマしてくれるもん。やっぱりGary Mooreのスタイルとは合わないのかもね。

 そのGary Moore、うるさい(笑)。ブルーススタイルの曲だけど弾いてるギターソロはペンタトニック中心ってだけで乙一が多すぎて多すぎて、確かに斬新な解釈のブルーススタイルではあるが、やり過ぎだろ(笑)。そんなことを思ったりしたけど、レスポール、良い音するなぁ…。あ、これ、ピーター・グリーンにもらったオールドらしい。やっぱ違うわ。聴いてるとすぐ分かるくらいには違うから見事。これらの財産って今どうなってるんだろ?などと余計なことまで考えてしまったけど、Gary Moore弾きまくりライブの集大成としてのライブ映像ってことでお腹いっぱいになるくらいには楽しめる映像だ。



Thin Lizzy - Live & Dangerous

Thin Lizzy - Live & Dangerous
Live & Dangerous [DVD] [Import]

 バカでかい会場でライブをやれる、やり続けられるロックバンドって割と少ないんだなと言うことに気づいた。大物バンドと言えどもそこまでってのは実は多くはないみたいだし、結構数えられるレベル程度なんだな。単発ならたくさんあるのかもしれないけど、それでもそんなに多くないか。もっとも、そのレベルに到達する頃にはバンドが解散してるとか、既にないとか再結成だからとかそういうのも多いのだが。現役バンドで大きくなっていけば維持し続けていられるんだろうけど、今度はそこまでバンドが長く続かないということも多い。うん、ロックビジネスは難しいんだな。

 さて、そこかしこで色々調べているんだけど、未だに根強くロック及びライブアルバムの中ではヨーロッパではダントツの人気を誇るのがThin Lizzyの「Live & Dangerous」。う〜ん、もちろん好きだけどそこまでか?ってのはあるんでまたアルバム聞こうと思ってるけど、一方でその映像版、実際にはアルバムに収録されているものとは異なる1978年のロンドンのレインボウでのライブが収められているんだけど、正に全盛期のThin Lizzyだからライブバンドとしての最も輝かしい姿が記録されている映像になるのだろう、自分的には実に馴染み深い曲ばかりが入ってて…あれ?そんなに聴いてたっけ?ってくらいだけどThin Lizzyって結構聴いてるんだよなぁ、自分。そしてThin Lizzyってのはキャッチーなのかもしれない、だから馴染んでいるっつうのもあるんだけど、だからライブ映像見てても確かに普通に馴染んで見ててすんなり曲が入ってくる。しかもライブはかなり完成されてて盛り上がりも凄いし、なんだ、やっぱこのライブ、映像の方も凄いじゃないか、となる。

 ただね、自分が好きなライブのスタイルじゃないんだな。演奏陣営が楽器でバトルしながら白熱した緊張感の中演奏していくっていうかさ、そういうのは無いから純粋にライブのテンションが高くて完成度が高いというものなのだ。そこがだから自分的ロックライブ名盤の中に入ってこないんだろう。まぁ、異論はあるのだろうけど、粗雑でも白熱して迫力あるライブの方が好みだってだけだ。かと言ってThin Lizzyが好きじゃないワケではないし、ライブだって好きだ。あまりにも留鳥すぎる部分はあるけどね。そういうのを久々に実感した…ここの所色々なライブ映像を見たりしているとホント、バンドの本質が見えてくるから面白い。やっぱりロックはライブだ。





The Who - Tommy Live With Special Guest

The Who - Tommy Live With Special Guest
Tommy & Quadrophenia Live With Special Guest [DVD] [Import]

 エンターティンメントとしてのロックショウが栄華を誇った時代があった。80年代なんてのはモロにそんな時代で、90年代になるとその反動で一気にダークな世界へと時代は変わっていくんだけど、80年代はホント、今思っても何かとバブリーな時代だったな。ロックらしいロックってのがほとんど出て来なくてどれもこれもチャラチャラしたのが目立っててね、大物ロックバンドもそんな流れに呑まれてたというか…。そのおかげで妙にゴージャスなライブが見れたりもしたし、珍しい組み合わせだったりホーンセクションがいたりするバージョンってのも見れたりしたけどね。

 The Whoが1989年に行った「Tommy」再現ツアーのライブ映像としてリリースされた「Tommy Live With Special Guest」は結構面白くて当時よく見てた。今はDVDで1996年の「四重人格」ライブとセットものになってリリースされているので二度美味しい作りになってるけど、昔はもちろんラスベガスのショウ単体でのリリースだったからね。オープニングから「Tommy」完全再現に加えて後半はベストヒットパフォーマンスになっててかなりお得に感じたものだ。ゴージャスなホーンセクションに英国人ならではのゲスト陣…、フィル・コリンズのおちゃらけた姿やビリー・アイドルの役者ぶり、パティ・ラベルの圧倒的な存在感にスティーブ・ウィンウッドのブルーアイドソウル感たっぷりの歌いっぷりなどなど、見どころは多数あるが、何よりも最初に目立ったのがジョン・エントウィッスルの金色ベース弦。ヘンな趣味の人っってのは有名だけど、金色のベース弦を張ってる人って実はほとんど見たこと無くって、そもそもがバブリーな時代だったんだな。キラキラの衣装は元々としてもさ、いや、何かと突っ込みどころ満載なショウ。

 元々ピート・タウンジェンドがソロツアーやってたからバンドのメンバーはほとんどそのままでロジャーとジョンが合流した事でThe Whoの再結成になっていったという経緯のようだ。まぁ、ジョンがカネに困ってたから再結成で稼いで借金を無くしてやろうみたいなのが本当の動機だったらしいけど、それでもこんだけ楽しめるものが見れるんだからいいでしょ。ドラムはサイモン・フィリップスの超手数の多い安定した音でThe Whoってこんなに安定的な音が出せるバンドだったのか?みたいなショウ。ここからだろうなぁ、The Whoってのが今後の進化を決めていったのはさ。単発の企画ツアーとかライブで過去の遺産をきちんとやり切ってって、ライブバンドとしてまたその価値を高めていって…、うん、振り返ってみればなかなか面白い復活劇だし、今でも活躍してくれているししっかりとロックを体現してくれているバンドだ。



Heaven & Hell - Radio City Music Hall Live

Heaven & Hell - Radio City Music Hall Live
Heaven & Hell : Radio City Music Hall Live [Blu-ray] [Import]

 ライブ映像を見ててやっぱり自分の好みとかロックとかそういうのがまざまざと分かってきて面白い。ヘヴィメタルとハードロックの違いとR&Rの違いなんてのもありありと判ってくる。当たり前だけど。こないだのAC/DCってやっぱりR&Rなんだよな。言ってもハードロックであってメタルではあり得ない。一方今回のBlack Sabbath…Heaven & Hellは明らかにヘヴィメタルだ。70年代のバンドにも関わらず、だ。簡単に言えば躍動感があるかないか、なのかもしれない。それは自分の好みがそうなのか、それがメタルとロックの違いなのかってのが微妙だけど。まだHeaven&Hellってのはハードロック的な部分もあるからメタルとはちょいと異なるけど、ただ明らかにメタルの元祖バンドだってのはこういうライブ見てるとよくわかるよな。多数あるバンドと混じってみても底辺にあるノリとリズムはメタル系等のものだからやはりオリジナルだ。

 Black Sabbathのロニー・ジェイムズ・ディオ期のアルバムHeaven & Hellを中心とした再結成バンドってことでバンドなもHeaven&Hellにしてのライブ映像「Radio City Music Hall Live」。この頃のBlack Sabbathの人気でこれだけの人が集まるってモンだったのか、やはりBlack Sabbath再結成的な所で集まるのか、はたまたディオの人気なのか…、見ればそのバンドの凄さとか実力とか世界観は分かるから圧倒的なものなんだが、さすがだ。ライブ映像を見てても安定感たっぷりの余裕が溢れているステージングと演奏、そりゃ派手な演出はないけどダークでヘヴィなスタイルのバンドなんだからこれくらいオドロオドロしくて普通だ。ディオの悪魔主義がそこかしこに出ているし、アイオミやギーザーの黒い主義もしっかりと相まってバンドとして見事な統一感が出ている。しかし上手い歌だなぁ…。

 それにしてもバックのBlack Sabbath陣営からすると有名曲の「Paranoid」とかやらないライブって新鮮だったんじゃないだろうか。飽き飽きしてる部分あるだろうからやらないのは新鮮だろうけど何かを失くしたような気分にもなるのかな。それだけ違うバンドで演奏してる感も出るんだろう。しかし一貫してあの黒い世界観だけでライブ一本丸々成り立たせていくこのスタイルはやっぱり宗教的で妙な恍惚感が味わえる。躍動するような興奮は味わえないけど、これまた別の恍惚感ってトコでバンドの深さを感じるし、それこそヘヴィメタル。



AC/DC - Live At River Plate

AC/DC - Live At River Plate
Live At River Plate

 アルゼンチンでの熱狂ぶりをマジマジと実感できるライブ映像をリリースしているのもいくつかあるだろうけど、こりゃまたスゲェな…ってのがAC/DCのアルゼンチンでの2011年のツアーのライブ。何とも凄い人の波が全てユラユラと飛んでハネて踊って騒いで熱狂しているという暴動だろこれ、ってくらいのライブが見れる。それに触発されるかのようにどんどんと熱を帯びて演奏していくAC/DC、その興奮と熱狂が一体化してものすごい事になってるのを映像レベルで確認出来ちゃうんだから実際の会場はとんでもなかっただろうなぁ。

 AC/DC「Live At River Plate」。2011年のライブなんだけどさ、過去最高なんじゃないか、ってくらいの気合と熱気とパフォーマンス、一体このジジイ達はどんだけエネルギッシュなんだと不思議に思う。この広いステージを縦横無尽に走り回るアンガス・ヤング、その熱狂を受け止めつつもいつもおスタイルでじっくりと歌い上げていくブライアン・ジョンソン、いやはやさすがに百戦錬磨のライブバンドなだけあって観客のパワーをそのままエネルギーに変えて発散しているってのは凄い。見て聴いてるだけで凄いのにこの熱狂的な観客…、いや、見てるととにかくそこに目が行っちゃうんだよ。この馬鹿でかい所で皆が皆大騒ぎなんだもん。そりゃ映像化したくなるわな。

 面白いのはこの頃ってアルバム「Black Ice」のツアーだったから新曲郡もたくさんあるんだけど、それでも大騒ぎでさ、そういう隔たりなくAC/DCを楽しむというスタイルがこういう観客になるんだろうね。まぁ、普通にそこで初めて聴いてても相変わらずのR&Rだからノレるのはあるだろうけど。ホント、ライブ向きな曲が多いんだとつくづく実感。圧倒的なパワーを振り撒きまくって名曲郡ももちろん大放出してのライブ、スゲェわ。



Queen - Live in Budapest

Queen - Live in Budapest
Hungarian Rhapsody: Queen Live in Budapest [Blu-ray] [Import]

 リオデジャネイロって単語をよく聞くのだが、そうか、オリンピックの開催地か、って程度にしか世間ごとに興味が無い俗世から切り離れた感覚がヤバい気もするが、リオって言えばさ…ってどうしてもロック的なイメージしかないし、熱狂的な国という印象で、あんなに激しく熱いファン層のいる国もそうそうないだろうと。それでもやはり辺境の地の一つという勝手な解釈ではあるのだが、辺境の地でのライブを成功させていったバンドのひとつにクイーンがある、と言うか自分的にはそういう辺境の地の地名を知るのはクイーンあたりからだったんじゃないかなと思うし、それくらい革新的だったんじゃないだろうか。

 Queenって1981年頃にはブラジル方面でライブもしてたし以降もリオやら何やらとやってたんでそういうの漁って見るとなるほどとも思うけど、まともにビデオになって人気を博したのは1986年にブダペストで行われたライブ「Live in Budapest」。昔はビデオとかLDでリリースされてたんだけどDVD時代になってからは全然出て来なくて、かなり遅れてのリリースだったみたい。確かに1986年のライブだから「Live at Wembley」と重なる部分もあるからなのかな。ただ、Queenのアイテムって出せば出すだけ売れるとは思うんでどんどん出して欲しいもんだ。さっきのブラジルとかリオとかさ。日本公演モノだってあるしね。

 そのライブ、「Live in Budapest」を久々に見た所だが、1986年だからQueen最後の年だと思ってたけど、全盛期の頂点でもあったんだな、ってことに気づいた。だからバンドの勢いや安定感、演奏力やパフォーマンス、特にフレディのパワフルな歌は正にQueenと言わんばかりのエネルギッシュなライブで、広いステージを所狭しと暴れ回り、大観衆を自在に操っている。お得意のポーズも今は懐かしい、圧倒的な貫禄と存在感を示し切っているステージを収めた傑作ライブ。バンド的には70年代の方が好きだけど、Queen的には多分80年代の方が売れてて洗練されているから一般的に受け入れられるスタイルで、好みは分かれると思うけど、ショウビジネスだからね。今じゃこれもQueenだし、正にフレディだし、こういうバンドだったんだよ、というものだ。

 それにしても圧倒的だな、このライブ。ど真ん中のフレディのエンターティンメント魂が会場とステージを引っ張ってるし、皆がそれに従って楽しんでる。東欧の辺境の地、共産圏でのライブでファン側も情報量が少なかっただろう時代にこんなライブを実現していた事、それはそれは結構な苦労だっただろうし、それに見合うパフォーマンスを提供してしっかりと見合ったショウを提供しているし、いや、良いライブだ。こんだけパワフルな歌声聴くと気合入るわ。

Iron Maiden - En Vivo!

Iron Maiden - En Vivo!
Iron Maiden En Vivo [Blu-ray] [Import]

 辺境の地でのロック熱ってのはこんなにネットとか発展するまではさほど知ることもなくて、クイーンがアルゼンチンとかブラジルで凄い人集めてライブやったってのがビデオで出たりして知る程度で、他のバンドがそんな辺境の地に行ってライブやったなんてのはほとんど聴かなかった。ロシアでやる、とかそういうのは何となくあったけどさ。中国だって全然なかったし、いつからだろうか、南米でのロックイベントに多数のバンドが行くようになったのは…、多分ロック・イン・リオあたりに出演するようになってからなんだろうなとは思うけど。そして、その辺境の地でのメタル熱ってのがもう宗教がかっててさ、メタルに限らないんだろうけど、とにかくものすごい観客を集めてのライブになるどころか、熱気が半端無く凄くて、だから故にこのヘンでライブやったのって大抵映像化される。他では撮れない狂熱のライブだからだろうね。残したく鳴ると思うわ。

 Iron Maidenが2011年にチリでやったライブを映像化したものが「En Vivo!」。なんかのイベントなのか単独なのか調べてないけど、2時間フルライブをいい年した連中が激しくやってる。それにしてもたまに映るライブ会場の全景が半端無くデカい。もちろん会場の熱気もとんでもなく熱いし、その影響もあるのだろうが、バンドの勢いも素晴らしく熱気ムンムンで引っ張っていく、もうベテランの連中だからそんなに意気込んでどうのってんでもないだろうけど、こんだけの熱気を見たら気合入ると思うわ。何やったって会場で大合唱なんだしさ、こんだけの人数で大合唱だったらそりゃ本人たちにもしっかり聞こえるだろうし感動モノだろうなぁ…。エディは大活躍するし、いつ聴いてみても「Fear of The Dark」の大合唱は凄いし…、いやいややっぱりとんでもないライブです。

 終盤はやっぱり初期の名曲郡のオンパレードでどこまで行っちゃうんだろ?ってくらいに突っ走っていっておしまい。Iron Maidenって英国でもこれくらいのライブ会場埋まるのかな?ここまではいかないまでもそこそこ埋まるとは思うけど、やっぱりこういう会場でのライブを知ってしまうとちょっと違うんだろうな。少なくとも日本で見る限りバンドの方のパフォーマンスに変化はないような気がするからそれはプロな所だろう。うん、やっぱりカッコ良い♪



Muse - Live From Absolution Tour

Muse - Live From Absolution Tour
ミューズ/ライヴ・フロム・アブソルーション・ツアー [DVD]

 今のロックシーンでフェスティバルをやってほぼ確実にトリを任せて観客がいなくならない、みたいなバンドって結構限られるそうだ。ビッグネーム連中はそうだろうけど、言い換えればそれはイベントに出演する必要性はなくて自分達でやれば良いだけだから、そういうのをフェスに招集するってのは必要性からして難しい部分はあるようだ。ツアー中じゃないから単発で、ってのを見つけるみたいだけど、それはそれでバンドとして休暇に入ってる時期だからスケジュールもそうそう合わないこともあるのだろう。となるとそういう次元よりもちょっと若手のバンドとなるのだが、それがなかなかいない。そういう中で何となく大物にもなりきれずに、でもトリを任せればきちんと観客がついてくる、って事で特に英国やヨーロッパ圏では人気の高いのがMuse。

 2004年のグラストンベリーフェスでのトリの模様がDVD「Live From Absolution Tour」としてリリースされてるけど、それから後も何回かグラストンベリーでトリやってたりあちこちのフェスティバルでもトリを努めてて、ライブが実に充実したバンドとして知られているようだ。日本だとどうなんだろ?そんなに知名度高いのかどうかも知らないけど、ライブ見てるとスゲェかっこいいけどな。引き込まれるロックの魅力ってのがあるし、パワーとかエネルギーやポリシーとか迫力なんてのも凄い。それに加えて実験的な取り組みやショウマンシップ、ライトアップやステージ作りなど含めて見事にプロフェッショナル。確かに大物には成りきれないアングラ感はあるけど、一度体感しちゃったら強烈に残るんじゃないだろうか。ギター的に聴いて見ても何じゃこりゃ?みたいなのあるし、引っ掛かるんだよね、曲もフレーズも。3人しかいないのにこんだけカラフルなサウンドと曲調を作り上げて出してくるってのも凄いし、ステージも広すぎないようにきちんと使ってるし、音としちゃ暗めな方向だけどその分パワーが凄い。

 このビデオはほぼ一時間程度なんだけど、グラストンベリーのトリ記念なんだろうね。これまた大観衆を虜にしながらのショウで無茶苦茶気合入っててさ、だからこそのライブバンドという称号も取っているのだろう。なんのかんのと既に長い年月シーンで活躍しているから当たり前だけど、自分的にはものすごく最近のバンド。だけどこういうロックしてるのがいてくれて嬉しいし面白いし楽しめる。



Oasis - Familiar to Millions

Oasis - Familiar to Millions
ファミリアー・トゥ・ミリオンズ [DVD]

 ロックはライブが一番だからライブビデオとかライブアルバムってのが好きだ。逆にライブで力を発揮できないのはちょいと違うだろってのはある。スタジオ作業でアルバムを作りこむってのはもちろんミュージシャン的に必要なことなんだけどね、それでもライブでガツンって出来るかどうかなんだな、自分の好みは。最近ではYouTubeで買うほどでもないな~ってのが気軽にそういうライブを見れちゃったりするので助かる、と言うかそれで楽しんでしまっている。色々と良い悪い論はあるけど、そうなっちゃうもんな。

 Oasisの2000年にリリースされたライブDVD「Familiar to Millions」から。これは…ウェンブリーなんだろうけど、とんでもない人の数だな…、クイーンの最後のライブとかもこんなだっけ?数々のライブがこんな風になってたんだろうけど改めて凄いわ。Oasisってのはそれほど好きなバンドじゃなかったけど何気に聴くことがあって、そのウチにこういうnロックもあるんだろうな、って思い始めていつしか初期は割と好きになってたりする。バンドがガタガタになってからの存命的な時はやっぱりそんなに面白くないんだけど、初期3枚くらいの頃はピュアにロックスピリッツあるし、曲もかなり神懸かっててね、何よりもその頃こんなリズムとノリでロックだぜ、なんて無かったしさ、完全にオリジナルなんだよね。しかもそれが一般にも受け入れられる、というよりも新たに心地良いリズムを提供したバンドとも言えるか。

 毎回思うんだが、この兄ちゃんのギターってホント全然上手そうに見えないし実際そんなに上手いギターじゃないんだろうよ。この弾き方さ、右手も左手も全然こなれてないままの弾き方でさ、ギタリスト的には全然なんだと思う。それでもギターという楽器を知ってて良いメロディとフレーズを入れてくるんだから才能だ。テクニック的な話ならまるで箸にも棒にもかからないバンドなんだが…、ロックってのは面白いものだ。



Pink Floyd - Pulse

Pink Floyd - Pulse
Pulse [DVD] [Import]

 ピンク・フロイドと言うバンドは不思議だ。もちろん大好きなバンドのひとつなのだけど、初期のサイケデリック路線時代が割と長くて、「狂気」以降に方向をビシッと定めた音楽性が出てきて、ロジャー脱退で自分的には満了。音楽性は基本的にブルースだけどサイケや感覚的な実験音楽要素が強い。普通はそういう音楽ってのはニッチなもので一般的に人気が出るのとは違っていることが多いのだが、どういうわけかピンク・フロイドのは最初から一般的人気を博していたという…。日本でも1970年に有名な箱根アフロディーテでの初来日公演が行われててそれはそれはもう伝説のライブが繰り広げていたらしい…、今度その断片も27枚組ボックスセットで出てくるらしいので楽しみだ。そしてピンク・フロイドってのはなぜか世界中で大会場を埋め尽くすバンドになってて、今でもロジャー・ウォーターズは馬鹿でかい規模のショウを引っさげてのツアーが成功する一人だし、もしピンク・フロイド名義で二人がやってたら確実にどこもそんなの軽く埋まる。

 そんな不思議なバンドだけど、自分的にはアルバム「Final Cut」からはほぼノータッチで、映像での「Pulse」は見てもいなかったんで、ここでちょこっと見てみようかなと思ってね。それでも22年前の英国アールズコートでのライブだから…、いやいや、ちょっともう二昔前の音と光のショウの映像ですか。まぁ、大会場でプレイするロックバンドって結構きちんと分かってしまうことがあって、どんだけロックだと叫んでいても大会場になるとミュージシャンらしくきちんとしたショウに徹底してしまうバンドとやっぱりロックなままだ、ってのがはっきりする。ギルモアのピンク・フロイドってのは明らかに前者で音と光のショウ、すなわちエンターティンメントとしての要素が強く出てしまっているので、どうにも根本的に熱くなるってことがない。凄いなとか綺麗だなとかはあるけど、むやみに熱くなるってロック的なのはない。ストーンズなんかのライブは今でも熱くなるでしょ?それが顕著なのはザ・フーだけどさ。まぁ、バンドの性質が違うからってのはあるけど、特にこの「Pulse 」は自分がそういう理屈を認識する前からちょっと聴いて全然ダメだったんで…。

 その論理だとロジャー・ウォーターズがいれば違うって話だけど、うん、そうなんだよね(笑)。まぁ、その話はもう今は昔になってしまっているので、既にひとつのアーカイブとして映像を見て、時代を思えうとやっぱりとんでもなくスペクタルなコンサートショウをやってるってのが分かる。綺麗に美しく聴かせる、それが音と光のショウだ。ロックのライブではない。でも、ピンク・フロイドってのはそういうのでも良いんだ、一般的にそれでも十分に通じるバンドになっているのだ、今でも。そういうのが分かってくるとこのライブもじっくりと楽しめる。当時の新曲群は前半で、後は名盤達からひたすら演奏して満足度の高いショウを提供している完璧さ。さすがだよなぁ…。



The Rolling Stones - Sweet Summer Sun - Hyde Park Live

The Rolling Stones - Sweet Summer Sun - Hyde Park Live
The Rolling Stones : Sweet Summer Sun - Hyde Park Live [Blu-ray] [Import]

 近年の映像における画質の良さって技術の発展のおかげでとっても臨場感溢れてて良い質感なので見ていて楽しめるし、昔のライブ映像なんかもこれくらいのクォリティだったらなぁと思ってしまうけど、こればっかりはもうどんだけリマスターしたってしょうがないだろうし、現役なバンドなら最近のライブをリリースすればその問題はクリアするから良い。もっとも中に映っている人間やバンドってのは70年代全盛期とは違うけどさ、そこを抜きにすればそれでも十分に楽しめるんだろうと。大会場での雰囲気もあるし。

 ストーンズの2013年のライブ映像「Sweet Summer Sun - Hyde Park Live 」。最近のストーンズを見ようなんて全然思わなかったけど、見てみれば音も画質も当然良いワケだからきちんと迫力あるし、ジジイになったからったって元々がブルースバンドだからそんなにパワーが落ちたとかも感じないと言えば感じないか。そりゃ72年頃のあれとは違うけどさ、もっと音楽的に唯一無二のロックバンド的なショウでギターにしてもロニーもキースもそれぞれの音が良くわかるし、何よりもカメラが多いからきちんと魅せてくれるってのはある。しかしミックは若い。これで皆70歳前後だろ?かなりおかしいよな。自分たちの周りの年齢とか自分たちと比較してみてさ、どんだけ違うかって、ねぇ。

 やってる曲はもうクラシックスタンダードにしかならないし、それって結局ベスト盤なワケだから耳タコってのもあるけど、やっぱりかっこいいってのが流石だし、自分なんかはたまにしかストーンズ聴かないから割と新鮮。それよりもこういう風に弾いてたんだ、というのを発見する方が多くて、それも機材の発展のおかげで今時はどのバンドも手元が映るからどこ押さえて弾いてるかとか見えるのは良いわ。しかしギターってこんな音出してたのか…、全然歪んで無いし、生々しいくらいにギターそのものの音がしてるだけなんだなぁ…、それでバンドがこの音とは…、凄く不思議だけどグルーブが滅茶苦茶あるんだろうな。

 なんてのをマジマジと楽しんでしまったライブ。よく見えて良く聞こえるってのは重要な要素だってことを改めて認識。Zeppelinなんかはそういうの味わえないけど、往年のロックバンドで今でもやってるのはこういう楽しみかたも出来るし、これからもどんどんリリースしてほしい。いつ見るかはわかんないけど、後で見た時に楽しめそうなネタもたくさんありそうだし。





U2 - Innocence + eXperience Live In Paris

U2 - Innocence + eXperience Live In Paris
U2 イノセンス+エクスペリエンス ライヴ・イン・パリ [Blu-ray]

 大会場で十万人規模の観客を集めたライブってのはやっぱりものすごいエネルギーとかパワーとかが溢れているからかバンド側も当然そういう会場に相応しい貫禄やキャリア、テクニックを持っていないと成り立たないのだろうし、そのパワーをすらバンドのエネルギーに変えてしまうくらいの器量がないと難しいんだろうなとか考える。普通にやってるだけ、って人もいるのかもしれないけど(笑)、そういう会場でのライブって映像で見ているとやはり凄く神秘的なひとつの閉じられた空間という感じで一体感溢れてるし、良いムードが漂ってて憧れる部分あるね。自分自身はそういう大会場でのライブコンサートってほとんど行ったことないし、日本ってタカ知れてるじゃない?フジロックとかくらいなモンだろうけど、行かないしさ。ドームとかじゃちょっと狭いしね。

 U2がパリのテロ後にリスケして行ったライブの映像「Innocence + eXperience Live In Paris」がリリースされている。もともと社会に敏感なメッセージを扱うバンドでもあるし、そういう曲も多いからあのテロ後のこの会場での一体感は見事なものだ。観客のU2に懸ける意気込みが違うしU2側ももちろんパリに対してってのも大きかっただろうしさ。そんな両者の思いがひとつに重なってるようなライブで、最近の曲はそれ自体をあまりしっかりと聴いてないんで知らないんだけど、雰囲気は同じだし昔の曲はそれこそ円熟味を増して昔の攻撃的なスタイルからは変化していて、味わいが出てきている感じだ。そこにパティ・スミスとのジョイント…、このおばあちゃんも凄い。この歳でピョンピョンハネてしまってる。いつまで経っても暑いエネルギーを持った女性なんだなぁ…とボノとは異なるけど気持ちはよく分かる。

 バンド全員が最初期の気持ちに戻っていたのか、パンクなスタイルで相変わらず若々しい。曲調はどんどんと重たくなっていくのにスタイルは若返るってのも面白いけど、相変わらずの仕込み技も加えて満足度の高いショウだったことだろう。大抵ツアーの後には映像を出してくれるから世間的にも満足させているし、常に今のU2が見れるのはしっかりとしたビジョンのビジネスが見えているって事でもあるか。最後にはパリのテロ事件の時のバンドをステージに上げてのジョイントと、あの悲劇に対してのそれぞれの思いを集めた瞬間になっている。どこまで行くのかU2、ストーンズなんかとは全然違うゴールの世界なんだろうなぁ…と、ふとそんな事を考えてしまった。





Adele - Live In Grastonbury 2016

Adele - Live In Grastonbury 2016


 様々な歌姫がいるけど、ここ最近で圧倒的にそのトップの座に君臨したのがアデル。一般的にはこんだけ売れてるし話題にもなるから知ってて当たり前の存在なんだろうけど、ロック的な側面やそのヘンを漁ってるジジイ共からしたら別に聞く必要があるワケじゃないだろうというポップシーンの産物だろうとしか思えないのだが、どこかで聴いてしまうとその歌声の魅力に惹かれる。自分なんかはアデルの曲が良いっていう聴き方じゃなくて歌が良いという印象から入っている。実はこういうのはかなり珍しくて、曲がいいから聴くとかライブ映像をみてカッコ良かったから聴くってのが圧倒的でさ、まぁ、ギター好きだからギターが良かったから聴くってのはあるから歌が響いたから、ってのはもちろんあるか。それって、でもジャニスとかくらいで、ほとんど無いもん。ジャニスだってブルースの女王だからっていう形容詞があったから聴く土壌はあったワケで。

 ところがアデルってのはポップシーンの一人だからそんな聴く必要もないし、別にロックサウンドってんじゃないから音楽的にはまるで興味を持たない世界のハズなんだよな。それでもちょこっと何かで聴いてしまうと一瞬で何だこれ?え?みたいに刺さってきた。そう、彼女の歌って心にストレートに刺さってくるんだよ、歌と言うか、声が。上手い下手技術って話を超越してて刺さってくる、それがアデルの歌声の、正に持って生まれた才能でしかないけど、それをしっかりと武器として使いながら才能を大いに発揮している自然体な天才なのだろう。

 ブログ仲間「灰とダイアモンドと月の裏側の世界」の風呂井戸さんが最近取り上げてたアデルの先日の2016年グラストンベリーのヘッドライナーでのショウを見ててね、やっぱり凄いな、と。出産してからフルライブでこうして姿を見せたのはそんなにないだろうし。アルバム「25」は世界的大ヒットを放っているし、貴重度も高まっている中でのグラストンベリーのヘッドライナーなんて最高の舞台が整った中でのステージ。そりゃ本人含めてとんでもなく興奮するだろうよ。それが見事にBBCにより放送用として全てが捉えられてたことでYouTubeでも見れてしまうので、堪能していた所だ。多少カメラワーク修正して音を整えたら多分オフィシャルでリリースされるライブになるだろうな。この大ステージで普通にやり直ししちゃう度胸とかやっぱりハンパなく大物感溢れてるし、観客何人いるんだこれ?アデルもびっくりしてたけどどこまでも人の波…、そして完璧なバック陣営にそれらの全てを抑えて頂点に君臨しているアデル本人…、何か凄い。

 ライブそのものはホント、ただ歌って喋ってるだけなのになぁ…、何だろうなぁ、この感動って。やっぱり生々しくあのソウルフルな歌声がバキバキ刺さってくるからか…、タフな人だったら全然普通にポップスのひとつとして聞けちゃうんだろうけど、多少感受性が強い人は何かどこかで泣いちゃうんだろうと。別にそんなライブじゃないんだけどね。不思議な歌声だ、ホントに。そして自分で喋ってる中で何度Fxxkin’と言ってる事か…、本人もテンション上がってるんだろうからだろうけど、それがBBC放送ってのも笑えるけど、そういう英国の寛容さってのもいいな。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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