Betty Davis - Betty Davis

Betty Davis - Betty Davis (1974)
BETTY DAVIS + 3

 男の影には必ず女がいて、表に出てくるのもあれば裏で仕切ってるのもある、全く別世界に生きている人もいればとことん関わりたがる人もいる。表面的に出て来れば分かりやすいけど、そういうのも多くはないだろう。元々表舞台にいたもの同士が一緒になるってのはあるだろうけど、やっぱり何かしらシーンと絡む事が多いだろう。きっぱりと手を引くなんてのはなかなか出来る事ではないようだ。ベティ・デイヴィスって聞いて、あの映画女優の?って戸惑ったんだけど、何の事はない別人の黒人女性シンガーのお話だった。ややこしい…。

 Betty Davisの「Betty Davis」、1974年リリースのファーストアルバム、既にマイルス・デイヴィスと結婚してからのデビューなので、ちょいと珍しいパターンか。しかもジャズに影響を受けて云々ではなくて思い切りファンクソウルそのままで、強烈な個性を華ってのシーン登場、ともすればロックとの融合でもあろうかと思えるくらいのアグレッシブなサウンドが詰め込まれている。官女の影響でマイルス・デイヴィスも派手な衣装になりエレクトリックの世界も更に深くなっていったようだが、それはそれで新鮮な刺激だったろう。単なる女性ではなく、もちろんその筋に近い所にいた人なのでマイルス・デイヴィスとも一緒になれたんだろうし、スライやジミヘンなんてのも自身の知り合いだったから紹介していたというから、まぁ、そういう立ち位置での女性だったんだろうな。

 その縁を目一杯発揮した作品が「Betty Davis」で、バックメンバーにはTower of Powerにスライ達などのベイエリアのファンクシーンから続々と参加しているという一大セッションに仕上がってるからサウンド的にはまるで問題ない。それを以ってしても更に斜め上を走るベティ・デイヴィスの強烈な個性を放つボーカルが圧倒的。なんじゃこりゃ?って感じのヒステリックでエキセントリックな歌でそのハチャメチャさはロックボーカルのそれに近い。故にロックとファンクの融合と言われるんだろう。それにしてもこういうファッションセンスってのはどこから出てきたのか、皆好きだよねぇ…。



Cold Blood - First Taste of Sin

Cold Blood - First Taste of Sin (1972)
ファースト・テイスト・オブ・シン

 共通項がある人とない人との会話って言えばそりゃ共通項のある人の方が話しやすいのだが、ない人との話もしないといけないような状況もある。適当な会話で話がつながれば良いのだが、なかなかそうも進まなくて話題を見つけて行かないといけないような場合もあったり…、黙ってても良いんだけど、そういうのもちっとね…なんて時困るよな。無視しちゃうというのもあるけど大人げないし、そういうシーンに気を使ってしまうのはまだまだ子供なんだろうか。

 1972年ベイエリアからのファンクロック、と言うのかブラスロックの騎手とも言うべきか…、Cold Bloodの「First Taste of Sin」なる作品、メンバーが白人だからね、黒人のような音楽やってる、やろうとしているんだけどやっぱり白人、アメリカ人だから聴きやすいってのもあるし、黒い甘さや重さやまったりさってのは無くって、そういう意味で行けばやっぱりロックの範疇になるんだろうな。それに加えて紅一点のリディア姫の歌声だ。パワフルで色気があってシャウトも出来てしっかりとバックに負けない、そして更に美貌も加わっての看板娘が歌ってうことでそれなりの人気を博していただろうと。そんなのを聴いてみたんだけど、こういうボーカルってまだまだいたんだなぁ…と改めて知った次第。まだまだ知らない世界はたくさんある。

 ギターから聴けばどう聴いてもロック畑の音でしかないし、バンド全体がそういう方向性だけど、音数が多いからゴチャゴチャしたサウンドになっててそこにブラスも入ってコンガも加わる、密度の高い音楽が出来上がるよね。リディア姫の歌がそこを抜けていくからゴージャスさが増して味わい深いロックになる。なるほど楽しめるアルバムだけど少々疲れるかも(笑)。





Sly & The Family Stone - Life

Sly & The Family Stone - Life (1968)
Life

 JBみたいなファンクなビートで突っ走りまくるバンドって無いのかな…、色々とあのビートを探すんだけど全然見当たらなくって、黒いのってどっちかっつうとやっぱりまったりと気怠い感じのが多くて疾走感溢れるビートを刻みまくってのファンクってのがね、好きなんだけどなかなか無い。ファンカデリックとかになるのかもしれないけど、ちょっと違うだろうし、本気で探してないからだろうけど、嫌いじゃないから聴けるなら聴いてみたいなんて思うものだ。

 1968年にリリースされたSly & The Family Stoneの3枚目のアルバム「Life」。まだ時代はサイケデリックの波の影響下にあったからかまったりとサイケでムーディな雰囲気もたっぷりと残っているけど、独特のミクスチュア的な楽曲はちょいと洗練されてきててこの後の名盤郡に近いセンスを聴かせてくれる作品に仕上がっている。改めて聴くとロックとファンクの中間で融合しているバンドだな、ってのを思う。ギターにしても黒人ギター的にはこんなに歪んでいることもなかっただろうし、かと言って歌はもう完全にソウルのあの感じ…、ふと思ったんだよね、これ、ザッパでも同じような事してるよな、と。もっと高尚にやってるのがザッパだけどこの切り貼り絵みたいな音の使い方はザッパと似ている手法だ。なるほどね。

 しかしどの曲もポップで聴きやすいし甘ったるい香りもする作品ばかりでビートの効いていないところを除けば立派なポップス作品。それでもよくロック畑が受け入れたものだとは思うが時代の流れか。この後のウッドストックの影響が大きいことは言わずもがなだ。自分的にはやっぱりもっと突き抜けてほしいと思うかな。





James Brown - Gravity

James Brown - Gravity (1986)
Gravity

 随分と飛躍したジャケットが出てくると自分のブログながらも少々違和感を感じる。こういうジャケットで絶対ないもんなぁ…、アメリカものだとこういうの多いけど基本英国系だからあまりないし、何でまたこういうジャケットを80年代にもなって出して来たのか…、60年代ならわかるけどさ。黒いモノ系はこういうの多いから不思議じゃないけど、アルバム出すのにもうちょっとジャケットに気を使えば良いのになと普通に思う。あまりそういう所、アーティストじゃないのかな。

 James Brownの1986年発表のアルバム「Gravity」。いやね、映画「ロッキー4」の主題歌になった「Living In America」が入ってることで大ヒットしたアルバムなんだけど、その曲のベースってTMスティーブンスだったんだってさ。当時はもちろん知らないから意識してないけど、そんな所でもこの御大は登場していたというミュージシャン、さすがですな。んで、JBか…、面白そうだ、ってことで聴いてみたところ。こういう 相変わらずのソウルながらも80年代の今となっては安っぽい音でJBが歌っているというのはなかなか…、それを演出したのがダン・ハートマンという事で、なかなか80年代は賑やかだ。バックの音はシンセだらけで偽物っぽいドラムの音なんかに彩られているのだが、JBの歌やノリやグルーブはそれでも健在に響いてくるんだから凄い。

 それどころかね、しっかりとJBのアルバムになってて、スタンダードなファンクから超ハイスピードなファンクまで抑えててそこでの「Living In America」って流れだからかなり強烈な作品だ。ちょっとびっくりした。この時代にここまでグルーブした音をこの音で出してたとは…、恐るべしJB、さすがJBってとこか。アルバム通して聴いていると「Living In America」がちょいと浮いているか、って感じだ。やっぱり音が違うんだろう。それでもアルバムとしてじゃロック好きでしかない自分でもやっぱスゲェんじゃね?って分かるようなアルバムだ。こういうノリを久々に聴いたからかもしれないからだが…。



Stevie Salas Colorcode - Set It On Blast!!

Stevie Salas Colorcode - Set It On Blast!! (2009)
セット・イット・オン・ブラスト!!

 TMスティーブンスのチョッパーで思い出したのが今はどうしてるんだろう?とも気になったスティーヴィー・サラスって人。出てきた時たまたま何かで知ってか店で聴いたかで、こういうのって面白いなぁ…って思ったのもついこの間という気がするが、その後が色々なトラブルもあったようであまりシーンに出てきていない印象もあったし、よく分からなかったけど、面白い面々とセッションしたアルバムが幾つか出ていた。今回は2009年にリリースされたカラーコード名義のスタジオアルバム、もちろんベースはTMスティーブンスで強烈なファンキーハードロック炸裂中。

 「Set It On Blast!!」は冒頭からバキバキのベースで脅しをかけてから始まるゴキゲンにドライブしまくったお得意のファンキーナンバー、グイグイと惹き付けていくドライブ感はさすがだ。やっぱりこういうのはロックを感じるし、勢いもあるし実に伝わりやすいグルーブで頼もしい。こんだけファンキーでハードロックしてるのもそうそうないだろうし、今となっては随分珍しい部類になるパワフルな作品。改めてロック的なのが好きなんだなぁとも痛感したね。少々単調になってしまうのはジャンルの特性柄仕方がないんだろうけど、アメリカンロックそのものもそんな感じだから良しとして…、ここではやっぱりTMスティーブンスとのテクニック披露の絡みが楽しめるトコが聞き所。今作はかなりフューチャーされているようだしね。

 面白いのはゲスト陣営で、毎回色々と話題を振りまいてくれるけど、今回はマットー・ソーラム参加ってのがちょいと話題的な所か。ガンズ脱退後のドラマーだけどそういう絡みあったんだね。バーナード・バトラーやスティーブ・フェローンも含めて割と交流広い人ってのはスタジオ歴が長いからだろう。もっともそういうのを意識しなくても普通に楽しめるアルバムに仕上がっているんでグイグイとゴキゲンに楽しんでおきたい作品。





Steve Vai - Sex & Religion

Steve Vai - Sex & Religion (1993)
Sex & Religion

 ロックシーンが静かだ。自分の情報不足が要因なんだろうけどあまりホットなニュースとか話題なんてのを聞くことがない。別にビッグアーティストの話じゃなくてもいいんだけど、ロックシーンそのものの情報があまる入ってこないという感じ。自分から近寄らないとなかなか入ってこないのか、それとも実際そんなにないのかも。フェスの出演バンドとか見ててもどうにも…ってのとか知らないのばかりでやっぱ食指が動かない。それじゃシーンの情報知らなくてもしょうがないか、とも思うが。

 Steve VaiがVaiというバンド形式で1993年にリリースした一枚「Sex & Religion」。バックにはテリー・ボジオとTMスティーブンスにここで発掘されたボーカルのデヴィン・タウンジェンドという布陣でなかなかの力作。TMスティーブンってこの頃あちこちに参加して話題振りまいてたなぁ…。ボジオはザッパ門下生なので違和感ないけどね、それでもVaiのやってる音楽ってのはどこに向きたいのか?ってのはあるし、ギタリストギタリストしたアルバムじゃないからそういうトリッキーさもあまり見当たらないから普通にバンドのひとつとして聴いている事になるんだけど、そうすると楽しいか?って話になって、いや、それほど魅力的ってんでもないしな、と。レベルは高いし練られてる作品だしってのはわかるんだけど、この辺は好みの問題か。

 バリエーションに富んだ作品が散りばめられてるんだが…、そっか、分かった、デヴィン・タウンジェンドの個性が前に出てしまっているからやっぱりVaiと言うバンドの音になっちゃってるんだな。ギタリスト視点で聴いてるとちょいと不満気だけどバンドとして聴いてみればいいんだ、って話。もちろんちょこちょこと目立つ所でトリッキーな技も聴けるので普通に楽しめる部分もある。やっぱり自分的に合わないんだろうな…。





Frank Zappa -One Size Fits All

Frank Zappa -One Size Fits All (1975)
One Size Fits All

 こういう音楽人も出て来ないんだろうなぁと思う人、ザッパ。ギタリストとしても興味深い人だし、もちろんコンポーザーとしてもアイディアにしても正に独創的で、プログレルーツあたりから語られることもあるけど、どうしても自分はザッパがプログレのカテゴリに入っているのはよくわからん。ドゥーワップ色が強いしやっぱりプログレ的な叙情感なんてのは皆無だしどうにも人による認識の違いは色々あるものだと感じるが、それはどうでもよいとして、久々にザッパ聴きたいな、と言う事で数あるアルバムの中から何を取り出すか…。

 1975年リリースの「One Size Fits All」。一般的、という言葉が当てはまることはないのだろうけど、一般的には名盤扱いになることの多い作品、何せ最初の「インカローズ」からしてこの頃出始めていたフュージョン的なエッセンスに近いものがある超絶変態楽曲、全てがおかしいんだけどギターソロもなんじゃこりゃ?的なので、歌にしても何にしてもこの頃のザッパって出来ないことは何もないだろってくらいに全てを実現しているようだ。それでも基本的にザッパらしい歌メロや展開ってのはいくつもあるから、そういうのが編み出されていることで聴いてて安心することも多い。あまり不慣れなリスナーからしてもこの「One Size Fits All」という作品は聴きやすい部類に入るんじゃないだろうか、基本的にロックの範疇内でのサウンドが詰め込まれているからちょいと知的に聴いてみようって意識さえあれば楽しめるし、そこにはあまり聞き慣れない音楽の要素があることも気づくんじゃないだろうか。自分的にはそういうのがあったなぁ…、普通のロック的なのとは全然違う要素とかね。

 ザッパを聴いていていつも思うのはとっても聴きやすいってことだ。ただし、その分サラリと流れていってしまうのも多くて、フュージョン的な感覚もある。じっくり聴けばものすごく楽しめる、聞き所があるのはもちろんなんだけどどこかサラリと聴かせてしまう上手さってのがあるからかな。今回の「Sofa」なんかもその類。あぁ、凄いなぁ、これ、ってそのまま流れていく…ような感じ。んでお笑いな「ポジャマーピープル」は独特なトーンのギターソロから始まるユニークな曲。確かにこの辺りのジョージ・デュークとか素晴らしいよね。他の曲でも光ってるけど、冴え渡るギターソロと共に楽しい曲、それはもうこの後にも続いていくんだけど、やっぱりザッパは歌詞カードがあってこその楽しみも大きいし、その辺がデジタルデータになっちゃうと魅力半減になるので国内盤CDが一番良いんだろう。ネット上に訳詞があるわけでもないし…、そういうのあると助かるんだけどね。

 しかしアマゾンでザッパって見るといつの間にかものすごい数のアイテムがリリースされてる事に気づいてちょいと驚いた。本人亡き後のリリースで、本人の意思なのか、単に家族がリリースしてるのか分からないけど、たくさん出てくるねぇ…ライブばかりなのは当然としても素材は何でも録音してたワケだからそりゃそうだろうが。今から集めるって気にもならないけど、これから集める人は大変そうだ(笑)。



Jeff Beck - Loud Hailer

Jeff Beck - Loud Hailer (2016)
Loud Hailer

 3大ギタリストだって既に70歳代に突入していて到底現役とは思えない世代なのだが、なぜかジェフ・ベックだけはそんなことを感じさせることもなく元気一杯な現役なギタリストのままだ。一体何が彼をそうさせるのか、相変わらず革新的なプレイと組み合わせへのアプローチに余念がない。そして新作だ。古いものの焼き直しでベックらしいと言われるのではなく、そのギタープレイとアプローチでベックらしいと言われる見事な作品を届けてくれている。

 アルバムは「Loud Hailer」、今回のバック陣営は英国のBonesというバンドの連中が主体のようだ。ボーカルもそこの女性が担当していて、そのメロディラインなんかにベックの意思が入っているのかどうかはよくわからないが、ベックって歌メロなんて作るのかな…、ギターがあんだけ歌うのはわかるけど、そのまま歌ってワケにもいかないしどうなんだろな。さて、アルバムを聴いているともちろんベックのギターでしかないくらいにワイルドに弾きまくり、さも自分のアルバムであるかのようなスタンスなのは当然なのだが、それでもきちんとロックバンドとしてのスタンスも出していて、それは何だろう、こういうジャンルだってのがない。ドラムの音は2000年代のベックの所のデジタル的な音だし、かと言って歌はやけにオールドタイプな感触だし、曲にしても相変わらずのベック的作品が多くを占める、それもまた個性的…だよなぁ。

 あぁ、今回はだからインスト中心でギターを歌わせる作品じゃなくてもっと普通にロックバンド的な立ち位置でのギタリストって作品でね、聴いているとどこかでこういうベックのアプローチ聴いたなぁ…と思い出してみればそれはロジャー・ウォーターズの「死滅遊戯」でのベックのギタープレイだ。歌や曲のアプローチも実は結構その時のロジャー・ウォーターズの作風に似ているし、まるで異なる色なんだけど面白いものだよね。ああいう感じでベックが弾いてて曲が流れていく…、いいね。どの曲もそんな雰囲気で一杯で、そこでもベックのギターの音色が変わっていってそれだけでも楽しめる、この歳でこういう作品作ってくるんだもんな、やっぱ先鋭的と言うか幅広いというか…、久々にロック側に振ったアルバムになるかな。





Radiohead - A Moon Shaped Pool

Radiohead - A Moon Shaped Pool (2016)
A MOON SHAPED POOL

 もうだ最近は全然ダウナーなものって聴かなくなってきてるんで、暗いのにひたすらハマるという時間は多くはない。プログレ系統のだったらそれなりに聴くけど、ダウナーってんでもないし大抵ハードなエッセンスが入ってるのばかり聴いてるんで、よくわからなんな〜ってのはあまり聴いてない。そもそもその手のって苦手だったから聴いてないんだが、割とそういうバンドでもベテランの域に入ってきているバンドも多くて、何となくは知ってたりするし、聴いたりもする。聴くと悪くないからそりゃ人気もある程度あるだろうなと納得もする。ただ、自分がこういうのをいつ聴くんだろ?ってのがあまりイメージできないだけ。

 Radioheadの2016年作「A Moon Shaped Pool」がリリースされたのでそれなりの大物バンドになっているのもあるからあちこちでリコメンドされていてさ、あぁ、そうなのか、くらいだったけどたまたま毛色は違うけど先日ライアン・アダムス聴いたし、ちょいとダウナーなのもいいかもな、ってことで聴いてみた。やっぱり不思議な空間で不思議な歌が流れていた作品、ただ、そんなに暗いとか切実ってんんでもない…のはもういい加減大人になっているから最初期の悲痛さからきちんと距離を置いて生きていられたのだろう。あのままだと速攻で人生捨て去りそうだったし。それでもこのくらいにしか普通という路線に戻ってきてないのか、ってのはあるけど随分と聴きやすくなっているし、アンビエント的な音を歌でしっかりとポップシーンに戻しているユニークな音楽形態も正に個性的で独特。こういう心地良さってのがあるんだな、って発見でもある。

 ギターもベースもドラムも全然関係なくアンビエントな音が流れているだけで後は歌で曲にしている…、斬新なアプローチだけど昔からRadioheadはそういうバンドだ。バンドと言うのか…、音楽集団として取り組み必要な所に必要な音を入れていく、みたいなアーティストなんだろうな。ところがそれが絶妙でしっかりと成り立っているし、それどころかしっかりと聴いている者を引き込んでくる。そのパワーって凄いな。こういう音でもしっかりと引き込むってさ、なかなか出来ないでしょ。それだけ完成度が高いアルバムに聞こえた。センス良いよなぁ、こういうの好きだって言える人って。





Ryan Adams - 1989

Ryan Adams - 1989 (2015)
1989

 アルバムまるごとカバーってアリなんだろうな。クラシックの世界と同じでロックも新たに作るだけでなく丸ごと再演奏しちゃう、それを収録して売っちゃう、みたいな風になっていく世界もあるのだろう。昔々にジョージ・サラグッドがかっこいいR&Rはもう昔に作られてるから自分たちはそれを演奏するだけだ、みたいに言ってるのを聞いて、それもそうだけどさ、なんて気もしたが確かにね。そういう解釈もあるだろう。ところが才能あるミュージシャンがアルバム丸ごとカバーするってのはまた意味合いが異なる、こういうのもあるのか、って気がした一枚。

 ライアン・アダムスって古いロックばかり聴いている人間には全然ピンと来ないんだけど、アメリカのポップロックシーンではそれなりに名が通っている人で、良い曲作ったりするんだよね。割とメジャーな人でもカバーしたり曲作ってもらったりとかあるみたいで、知られている。そのライアン・アダムスが何とも驚くことにテイラー・スウィフトのアルバム「1989」を丸ごとカバーした作品「1989」を作った。テイラー・スウィフトのはリリースされた時に聴いたんだけど、ここまでポップスターに舵を切ってしまった作品は到底聴けるものでもなくってさっさと見切りを付けてしまったので曲がどうのとか全然覚えてなくってね、そんなのライアン・アダムスがカバーしてどうなるんだろ?って思ったんだけど、蓋を開けてみたらびっくりなアレンジに仕上がっててさすがだなと。

 テイラー・スウィフトのが明るく陽気なアメリカン・ポップスでしかないのに、ライアン・アダムスのはひたすら鬱でダークな雰囲気を持った作品になってる。同じ歌詞同じメロディをベースにしているんだけど、こんだけ変わるモンかね?さすがミュージシャンの中のミュージシャンだなぁと。音楽をちゃんと知ってるからこそ出来るアレンジの変貌で、そこにロックの暗い部分をきちんと入れて仕上げてる。だからこの「1989」というアルバムの楽曲は即座にして2種類の陰と陽を持つアルバムが出来上がってしまったと言う珍しいパターン。この手を使ったら世界中のアルバムが何倍にも膨れ上がってしまうけど、楽しいかもな、と思った。まだ名盤とか名付けられる前のカバーだからほんの数年の時差でリリースされたアルバムなんて後になれば同じような扱いになってしまうだろうし、面白い試みだ。





Michael Schenker / Pattison Summit - Endless Jam

Michael Schenker / Pattison Summit - Endless Jam (2004)
Endless Jam

 往年のロックカバーアルバムって、確かマイケル・シェンカーもやってたなぁ…と思い出してね。他にもあると思うんだけど何か探してみようかな。ただ、ギタリストによるカバーだとやっぱり面白いんだよね、自分的にはさ。それでもアレンジや音圧や質感みたいなのも重要な要素だからどれでも楽しめるってモンでもないが、この人はこういう解釈でやるんだなぁとかね、何となく聴いてみたいなってのが聴けたりするし、それよりもミュージシャン自身がひとりの少年の気持ちに戻ってプレイするってのはヘンに仕事でオリジナルをやるよりもピュアに弾くんじゃないかな、とか。実際はわからんけど、そういう要素の方がとってもわかりやすく感情が入ってくるような気がするもん。

 マイケル・シェンカーの2004年のレーベルからの差金で実現したSchenker/Pattison Summit名義による「Endless Jam」。この後「THE ENDLESS JAM CONTINUES」もリリースしてくるので一気に録音したのかどうかは知らないけど、それなりに面白かったんだろうし、やってみたかったのかもしれない。その「Endless Jam」はドラムにエインズレー・ダンバー、ベースはパット・トラバースやレスリー・ウェストの所で弾いてた人らしく、それなりに強烈なメンツが揃ったアルバムで、マイケル・シェンカーがとっても心地良くギターを弾いている。どれもこれもロックの名曲ばかりなので期待は膨らむんだけど、辛口に言えば歌が平坦なのでやや飽きる。ついでにギターもフレーズはコピーしていなくてどっからどう斬ってもマイケル・シェンカーのフレーズとギターなのだが、練られていないのか、引き倒しているだけみたいな感もあってちょいと欲求不満。もっとメロディアスなのを弾いてほしかったかな。それでももちろん曲からズレてるワケじゃないし華麗なるギタープレイなのは当然なのだが…。

 このアルバムの中で一番興味深かったのは「The Stealer」でさ、あの泣きのギタリストと呼ばれたポール・コソフのギタープレイをどうやってマイケル・シェンカーが料理するのかな、ってのは随分昔から興味津々だったし、それがここで実現してるから期待満点でしたよ。曲中のオブリギターは正にマイケル・シェンカー節炸裂とやっぱりハマるプレイだな〜と。ただ、ギターソロそのものになるとやっぱりもっと練って弾いてくれれば…ってくらいに流れで弾いてる感じアリアリでね、ちょいと残念。これっきゃないっ!ってのをキメてほしかったんだが…。やたらと長々弾いてるんだけどねぇ…んで、次のマウンテンの名曲「ウェエスタンのテーマ」も同じような流れで弾いてしまっててちょいと残念。それでも神の弾くプレイだからねぇ…ってのはもちろんです。そんな事を思いながら聴いてたけど、やっぱり華麗なるギタリストだなと。この人はオリジナルでメロディを作り上げていく方が良いの作るんだ、ってのもわかったし。





Ace Frehley - Origins 1

Ace Frehley - Origins 1 (2016)
Origins 1

 情報のアンテナはホントにあちこちに張っておかないと面白いモノを取りこぼす事になるものだ。一人であれこれやってるだけじゃなかなか漏れるよなぁ。かと言ってしょっちゅう誰かとロック話しているワケでもないからアンテナったって難しいし、何でもかんでもってなると情報の洪水に飲まれてしまった自分が好みそうな情報を見逃すだろうしと、色々と難しいんだよな。なので時間を適度に取ってひたすら漁るってことするんだけど、それでも偏っちゃうワケで、それをカバーするためにTwitterなんかで見てたりするんだが…、まぁ、リアルじゃなくても見つけられれば楽しめるからいいか。つくづくそう思った今回の発見モノ。

 Kissのエース・フレーリーのソロ名義作で2016年にリリースされた「Origins 1」。このムサいおっさん誰だ?から始まるジャケットなんだが、あのKissのエース・フレーリーがロックの名曲の数々をカバーしたアルバムをリリースした、ってなモンだ。もちろんその中にはKissも入っているというユーモアもあって、なるほど楽しめるんじゃないかとちょいと期待。冒頭から「White Room」でこれがまたかなりワイルドな音と質感と演奏で、さすがにアメリカ、こういうあっけらかんとした空気感でカバー出してくるか、と。もちろん原曲に忠実にカバーされているから個性という部分では別に何もないんだけど、他の曲も含めて音とかギターとかやっぱり一本筋の通ったエース・フレーリー節ってのがあるんだろうな、ブレずにアルバム全曲芯が通ってるもん。歌がってのもあるけど、曲もバラバラなハズが割と統一感ある感触ってのは面白い。ギターもよく弾けてるよなぁ…やっぱり才能のあるギタリストなんだなと改めて実感。

 それにしても面白い。こんだけワイルドな音で70年代の名曲郡が蘇るってのがあまりあり得ないしさ、プロダクションも一級だから現代的で且つアメリカ的快活なサウンド、ジミヘンの「Spanish Castle Magic」だってジミヘン以上に聞こえる感触すらあるしなぁ…、そりゃ50年前のサウンドと比べちゃうからだろうが。んでもってフリーですよフリー、フリーの「Fire & Water」ってね、レスポールの音も含めてよくコピーしてるよなぁ…さすがだ。ちょいとピッチ早めなのが気にはなるからややポイント下がるけど、それでもアルバムの統一感的には見事。よく聴けば全然コピーなんてしてない、しっかりと自分流に弾いているし、音だってそうだ。それでも曲に対するリスペクトなんだろうなぁ、うまい具合に融合して出てきて面白い。んで、これポール・スタンレーが歌ってるのか、やっぱり上手い。さらにびっくりなThin Lizzyの「Emerald」だよ。好きなんだよなぁ、これ、ギターソロどうなってるのかな〜なんて聴いてるとかなり迫力あるツインギターで攻めてくる…、ん?と思ったらガンズのスラッシュが弾いてるようだ。いや〜、こりゃ凄い…ってか曲そのものがこういう現代的な音になってるから迫力を増しているのもあるけど素晴らしい出来映えだ。んで、Zeppelinから「Bring It On Home」ですか…、よりによってこんな曲を選んでくるってのは色々な思惑が合ったんだろうけど、アレンジしやすかったのかな、かなり独自解釈でカバーしていてユニーク。「Wild Thing」はオリジナルの方のカバーでジミヘンのじゃないから軽めと言えば軽めか、時代的にこっちの方がリアルだったんだろうな。さて、幾つかのKissカバーソングはさほど違和感なくカバーされていると言えるのでは?それにしてもKissのメンバーでの再録音じゃなくてここでのセルフカバーって…ってのはしょうがないんだろうけど、それこそ本人たちにゲスト参加してもらうとかなら面白かったのに(笑)。そしてキンクスのカバーだ、やっぱりキンクスってこの世代の人間たちにはインパクトあったバンドだったんだろうなぁ、大抵の人がカバーするもんな。そして残念ながら本家本元に敵っていないじゃないか、って思えるナンバーに仕上がってるのは歌のせいか?

 などなど、何度も聴かないけどこういう解釈での今時の録音による名曲の扱いってことで楽しめた。どっかで流れてたらすごく気になったかもしれないんで、こういうのって知っておくと楽しめる。







Kiss - Jigoku Retsuden

Kiss - 地獄烈伝~ニュー・レコーディング・ベスト~ (2008)
地獄烈伝~ニュー・レコーディング・ベスト~(初回生産限定盤)(DVD付)

 70年代ってのはもう40年前の話になるワケで、ハードロックだってもうそんだけ年月経ているってことなんだが、未だ70年代を漁って楽しんでいるってのもどうかと…、新しいのも聴いてるんで趣味の幅が広がっているってだけで良いのだが、エアロスミスやチープ・トリック聴いててやっぱかっこいいなって思ってる自分があってさ、今時のガキが見て聴いてもかっこいいって思うモンなのかな、なんてふと不思議に思ったんだが…。

 はて、今回はこんなの出てたってのを知らなかったということでそのヘンの流れから一枚。Kissのベスト盤「地獄烈伝~ニュー・レコーディング・ベスト~」なんだけど、2008年頃の時点でのメンバーによる昔の曲の最レコーディングアルバムってことだ。さすがに録音機材の進歩によって昔の録音から音のバランスが変わっていくのをベスト盤として収録したら聴きにくかろうという配慮から一旦全部録り直してみようってことで実現したものだ。確かに自分の周囲でも70年代って音が古くて聴きにくいからあんまり聴いてないって人もいるし、そういうのをありと思うならばこういう再録によるベスト盤ってのはありかもと。Kissの場合は曲がさほど複雑じゃないからメンバーさえ揃えば録音出来ちゃうってのも多いからその辺も凝ること無くラクだろうってのもあるが。

 ちょいと不思議な期待をしながら聴いてみたんだけど、狙いはしっかりと当たってるって気がする。今時の音で全部録音されてるから統一された質感で往年の名曲群が聴けてありがたい。時代の空気感とかってのはやっぱり音に詰め込まれていたんだなってのはあるけど、これはこれとってもよろしい感じ。他のバンドではなかなかここまでの取り組みは出来ないだろうし、Kissならではのアプローチか。概ねの名曲群は入ってるし、ポールもジーンも歌声がそんなに変わってないんだなってのもわかったし、まぁ、ギターがちょいとメタルチックになってるのはもうちょっと抑えてもって思うが、トミー・セイヤーの音だからね。ドラムはエリック・カーとのことで、「Black Diamond」も結構ハマってて悪くない、どころか良いので全然楽しめる。しかし面白い試みやるよなぁ。大抵こういうのは皆ライブアルバムにして片付けるんだが、スタジオ盤出しちゃうのはいいわ。





Joe Perry - Have Guitar, Will Travel

Joe Perry - Have Guitar, Will Travel (2009)
ハヴ・ギター,ウィル・トラヴェル

 エアロスミスってバンドを見るとき、やはりスティーブン・タイラーとジョー・ペリーの二枚看板がバンドの顔であろう。ライブでも映える二人がバンドのイメージを引っ張っているのは間違いない。はて、音楽的な所ではどうだろうか?って見てるとやっぱりスティーブン・タイラーの方がその才能を如何なく発揮しているような感じだ。それぞれの性格の問題かもしれないが、ジョー・ペリーの方が大人な感じで、メンバーに気を使っていたりしながらバンド経営しているという感じ。実際は知らないけど見てるとね、そう思う。

 それでもしっかりとソロ名義のアルバムを着々とリリースしていてそういう意味ではスティーブン・タイラーよりも自由にやっている、すなわち音楽的な主導がスティーブン・タイラーにあって、それはエアロスミスそのものだから、ってことでソロアルバムの必要性が出てくるという穿った見方も出来るのだが、2009年、エアロスミスがほぼ休止状態だった頃、しっかりとソロ・アルバムを作ってリリースしてきた「Have Guitar, Will Travel」ってアルバム、この人のソロアルバムは当然メンツが固定されていないからどういうのとやるのかな、みたいなのもあるけど、これまではやっぱりソロアルバムレベルでしかなくて、色々と欠ける要素があったんだがこの「Have Guitar, Will Travel」は割とそういう意味では充実したアルバムと言えるか。

 ボーカルに若いドイツ人を採用して、それがまたスティーブン・タイラーそっくりなボーカルなのでちょっとエアロスミスに聴こえてしまう曲もいくつもあって良い印象を与えている。作風はホントエアロスミスそのままだからなぁ…、ソロアルバムなんて作る意味あったんだろうか?って気もするけど、その時の環境なんだろう。簡単に言えば劣化版エアロスミス的な作品とも言えるアルバムだけど、悪くないね。何度も聞き直す作品じゃないけど、ちょうち色の違うエアロってなかなか似ているバンドもないし、そう思えば聴きやすくなる作品。しかしこのジャケット…、日本文化ってのはホントに侵食しているんだな…。







Aerosmith - Rocks Donington 2014

Aerosmith - Rocks Donington 2014
エアロスミス ロックス・ドニントン 2014【初回生産限定盤Blu-ray+2CD+1BONUS CD(日本盤限定ディスク)/日本語字幕付】

 スティーブン・タイラーってそんなにアレだっけ?って思って近年のエアロスミスなんてまるで手を付けてない気がしたのでちょいと今のところ最新で見れるエアロスミスに手を付けてみようと。ちょっと前にリリースされていた「Rocks Donington 2014」ってのがあったからそいつを見てみよう…。2年前まではそれなりにエアロスミスだったんだよ。ただね、全編見ていてスティーブン・タイラーが独り立ちしちゃったってのも何か分かる気がするわ。バンドの音とスティーブン・タイラーのエネルギーに差がありすぎるんだもん。特に2枚看板とも思われたジョー・ペリーとのギャップがなぁ…なんて思った。この人こんなにギターダメだっけ?相棒のブラッド・ウィットフォードのギターの的確安定さもクローズアップされてしまうことも多いんで余計に音色フレーズカッティング、切れ味リフなどなど諸々の弱さがはっきりと見えてしまって…、いや、昔からそうだったんだろうけどそれを補うカッコ良さってのがあったんだよ。ただ、今はそこまでのパワーがないからどうしてもギャップが生まれてしまう、ように見えた。間近でやってるスティーブン・タイラーなんてモロにそれを感じただろうし、エアロスミスという化け物を誤魔化しきれなくなってきたんじゃなかろうか。勝手な想像だし他に情報見てないから実際はどうなのか知らないけど。

 しかしレスポールの綺麗なのがいっぱい出てくるし、ストラトも良い音してるし、正にロックと言わんばかりのギターが何本も出てきて嬉しい。やっぱり様になるバンドではあるから動きがどうのと言わなきゃやっぱりロックらしいスタンスのバンドの代表格だし見ててさすがスタジアムバンドだ。それにしてもこんなセットリストなんだな、今時は。70年代の曲も半分くらい残ってるんだけど、そこで「No More No More」が残ってるのはやや不思議…、他にもっとありそうなもんだが。んでね、今回実は初めて知ったのがジョー・ペリーってギターソロのためにギターをもう一本使うってことが判った。今回はその「No More No More」の最後で判明したんだけど、ずっとテレキャス使っててソロの所でテレキャスを後ろに回して下からもう一本ギター受け取って弾いてるんだけどさ、何でそんな事を、と思うなかれ、確か「Live Bootleg」のアルバムの中ジャケの写真にギターが一本背中側に回ってて、もう一本ギター弾いてるって写真があって、どうしてこんな事になってるんだろう?って思ってたんだよ。それがこの曲でのソロだったってのを初めて知った。そうか、そうやってやってたのか…、見なくても考えれば分かるんだが、やっぱり見ると嬉しいよ、うん。

 終盤になればなるほど熱が入ってきてライブ的には非常に良くなってきててフロント二人もきちんと噛み合わさってバンドもグルーブしているから冒頭に書いたような懸念はちょいと違うのかも。何だかんだと言いながら見てるとね、やっぱり見ててカッコ良いバンドだ…絵になる瞬間がいくつもあるし盛り上がりもハンパない。やっぱり世界を制してるバンドだよなぁ…。それでもね、広いステージの上だけど、みんながドラムの近くに固まって演奏しているのがいいよ。バンドってお互いの顔見てないと不安になるし、それが当たり前だからそうやって演奏する方がいいんだよ。多分、いろいろな理由で固まってるとは思うけどさ、フロント二人は自由に動きまくってるから華はあるし、いやいや、かっこいい。うん、さすが。





Steven Tyler - We're All Somebody from Somewhere

Steven Tyler - We're All Somebody from Somewhere (2016)
We're All Somebody from Somewh

 一体何事が起きてる?みたいなのはちょっと前からあったんだけど、益々独自な活動が増えてきたエアロスミスのシンガー、スティーブン・タイラー、エアロ辞めるってのもあったり、最近じゃ活動停止だってのも。アメリカン・アイドルの審査員ってのも何だそりゃ?ってのあったけどさ、そしたらカントリー・アルバム作りたいからソロでやる、ってな話で、実際にアルバムが出来上がってきたので、、さほど興味もなかったけどちょいと、ね。

 アルバムタイトルは「We're All Somebody from Somewhere」、あんまり先入観もなく聴き始めたんだけど、何か…ん?ヘン?って感じでね。曲とか目一杯ナッシュビルなカントリーでしかないサウンドだし、使ってる楽器もその手のばかりなんだけど、全くカントリーに聴こえないというか(笑)。この人、声がロックなんだな。どんだけ何をやっても歌い方変えない限りロックにしか聴こえない声で出てくる。ただ、確かにエアロスミスでは出来ない音だし、アメリカ人でこれくらいの歳になりゃカントリーってのも普通に聞く音楽で、もっとも心地良いサウンドだしなぁ、そりゃやりやすいだろうよ。しかも普通のリスナーへの知名度露出度も高いスティーブン・タイラーだったら皆聴くし、結構なヒットを記録するんじゃないだろうか。言うならば本物のロックシンガーが歌うカントリー、ってジャンルの確立なのかもしれない。何か面白い。

 最後にジャニスで有名な「Peace of My Heart」が入ってて、そのライブバージョンがYouTubeにあって、それがまた最高に凄いくてさ、アメリカ人大喜びだもんん。これでブルースもカントリーもないだろ、明らかにロックだよ。いや、音楽の根本ってこういうものなのかも。このライブ見てると面白くてね…エアロスミスの曲までカントリーにしてやってるのもあったりして、そうなると何だかわからん(笑)。他のメンバー面白くないかもしれないけど、ああいうのは出来ないからなぁ…、悩ましいだろう。一方のスティーブン・タイラー、いいよ、これ、手軽に気軽に何も考えずに聴けるし、ロック好きからすれば取っ付きやすいきっかけになるでしょ。相変わらず凄い人だ。







Cheap Trick - Bang Zoom Crazy, Hello

Cheap Trick - Bang Zoom Crazy, Hello (2016)
Bang Zoom Crazy, Hello

 アメリカのバンドって長々とバンド活動できる環境が多いんだろうな、とふと思った。ヨーロッパとか英国だとそこまで色々と活躍の場が揃っていないのか、古くからのバンドがずっと続けてやっていられる、みたいなのが少ないように感じる。もっともそれでも主戦場はアメリカになるので、やはり土壌の違いが大きいんだろう。だから故、KissやCheap Trickやちょっと前じゃEaglesとかその手のバンドまで含めて長々と活動していられるんだろうね。あまりにも老いぼれたロッカーを見るのはちょいと忍びないけど、元気にやってる姿はそれなりに楽しめるものだろう。

 Cheap Trickが久々に新作「Bang Zoom Crazy, Hello」をリリース。これもまたジジイたちの回顧録かと思いきや、とんでもなくCheap Trickで且つハードにドライブしているサウンドに化けてて驚いた。化けてて、ってかもともとその傾向のバンドなのでそのままなんだけど、相変わらずのパワーポップ調のメロディに加えてのハードロック、それも今のハードロックじゃなくてもちろん昔のハードロックサウンドの現代版になるんだろうけど、全体的に音が軽いのは相変わらず、見事なまでに出来上がっている作品で、やはりプロ中のプロ、ロビン・ザンダーの歌声も渋くはなってるけど相変わらずのロビン節健在でどっからどう聴いてもCheap Trickなアルバムだ。

 ドラムは、リック・ニールセンの息子なんだな…、ひとりでも若いのが入ってくるとバンドの音が若返るのはあったけど、ここでもそのマジックは生きていて、しっかりと勢いのある若さ、パワーが出つつ、ベテランの旨味なんてのもあって充実している。ちょっと前のThe Whoと同じ構図でね、その時も変わるんだな〜って思ったけど、ここでも同じように感じる。しかしどの曲もホントに「ロック」な感触とそれでいての自分たちの個性がバリバリに出ているというのはホント凄い。若いのに全然負けてない、どころかやっぱり王道バンドの風格だよ。単なる回顧録じゃなくて今のハードロックバンドとして真っ向から取り組んでる傑作。





Red Hot Chili Peppers - The Getaway

Red Hot Chili Peppers - The Getaway (2016)
ザ・ゲッタウェイ

 ギター弾く人っとベース弾く人、ドラム叩く人とそれぞれが会話してるとやっぱり明らかに好みや同じアルバムでも聞いている所が違ったり、好きな部分も全然違ったり、それは皆そうだろうけど、楽器やってる分類で聴くとそういうのはやはり結構出てきて面白い。ロックやアルバムへの入り口なんかももちろん違うし、色々な会話があって楽しめるのが宴の喜び。そんな中、自分が全然特異としていないバンドの話題も出てくるのは当然で、そっか〜、久しぶりに聞いてみるかな〜って思ったのがこちら。

 Red Hot Chilli Pappersの2016年作「The Getaway」。レッチリってそんなに聴かなくて、ライブアルバム聞いてやっとその面白さがわかった程度のにわかリスナーなので、大して書ける事もないんだけどさ、ただ、ライブ聞いてるとやっぱり凄いロックバンドなワケで、あんだけのテクでバカ騒ぎしてあのグルーブ、やっぱ凄いパワーだ、って印象が残ってて…、ただそれでもアルバム聴いてみるとそのパワーはイマイチおとなしく感じられてしまい、曲が良いというのでもないからやっぱりアメリカ的な所が大きいのか、歌詞がわからないから自分が楽しめないのか、自分的にはあまり馴染まないようだ。けど、こんだけ残ってるんだし、やっぱり面白いバンドなハズでまだまだあチャレンジかな、なんてね。んで、話題も出てきたし新作も出ていたのは知ってたんで聴いてみようかな、と。

 いや〜、大人のアルバムになってる。こんなにメロディアスになっちゃっていいの?あんだけのグイグイしたグルーブでの押せ押せバンドの面影はまるで見当たらない。一体自分は何のバンド聴いてるんだ?ってくらいの錯覚に陥ってしまうくらいに路線の異なるアルバムに仕上がっている。あれこれ見てると前作からギタリストが変わり、音楽性もそうなっているらしいけど、へぇ〜、こんな風になるんだ…。こないだ話しが出た時はいつものレッチリだよ、と言っていたけど自分の知識レベルが如何に古いか知らされた(笑)。いや、もちろんああいうのに近い曲もあるけど、それもまたマイルドに仕上げられていて歌メロが綺麗になってるからある種新しい世界ではあるんだが…。しかしこれはこれでどう聴いたもんか悩ましい。そうして何度も聞かされるのが秘訣なのかもしれないが(笑)。







Simo - Let Love Show the Way

Simo - Let Love Show the Way (2016)
Let Love Show the Way

 今のネットワーク時代ならともかく、昔はホント、ロック聴くのも一人だし、どんなのがあるのか探したり調べたりするのもネットないからね、一人で探すし、友達ったって、そんなに知ってるヤツもいるワケじゃないからホント、今思えばよく情報集めてたよな、って思う。レコードのライナーから辿って行ったり、雑誌のインタビューから探したり、色々と夢中になって情報探したりして、それもまず普通に売ってなかったから探し行かないといけないし、楽しかったんだろうけどね。そんなのが同じような話で出会うとさ、よくやってたよなぁ〜なんて会話。だから今でも好きなんだろうし、そこにこだわるのもあるかな。

 2016年デビューのアメリカはナッシュビルからのバンド、SimoはもちろんSimoさんのバンドで、「Let Love Show the Way」ってアルバムでデビューしてきたけど、スタジオアルバムはともかくながらもライブのビデオ見るとさ、もう暑苦しくギター弾いてるワケですよ。絶対女史にはモテないだろうスタイルでひたすらギター弾いてる。んでまたやってるのが古臭いブルースロックのちょいとハード系ってトコで、ギターはレスポールとか335だし、スライドバリバリだし、なんじゃこりゃ、ってくらいにあの時代の雰囲気出してる。ところがデビューは最近だけど、既にキャリア的にはパープルやジョー・ボナマッサと一緒に回ってたりしてしっかりと実力は折り紙付きという地味な活動の結果なようで、どこもかしこも評判が良かったから出てきたようだ。こういう順番で出てくるのって本来の姿だろうし長持ちする、だろうし良いな。

 オールドロックファンにはかなり聴きやすい曲構成やバンド構成、音も複雑じゃなくてストレートに聴けるし出てくる楽器もヘンなのないからラクだ。ブルースロック…ロックにブルースが入ってるのは当たり前だろ、って音でグイグイと畳み掛けてくる。トリオ編成だからあまり無茶してこないし、それでいてどことなく新しいことにチャレンジはしているのもあって聴きやすい。しかしどここあレスリー・ウェストを思い起こさせる風貌でも何かあれば売れるのかもしれないなぁ…(笑)。







Heaven’s Basement - Filthy Empire

Heaven’s Basement - Filthy Empire (2013)
Filthy Empire

 しばし続いた宴の日々、昔に比べると全然遊び切れていないのはあるんで、そこそこだろうな、とは思うけど、もっと若い連中と一緒に飲んでればまた違うのかもしれない。弾けてくると自分のパワーを受け止めてくれる人いないと本気で弾けられないじゃない?逆にそうされると面倒なので、避けるのもあるのだが(笑)。それでもやっぱり深酒はしてしまうもので日々二日酔いが続いていたので少々休息…なんてのは自分の意思だけでは出来ないので困る。やっぱ日本酒は後から来るパワーが凄い。久々に会った仲間は相変わらずのロック好きでいつも刺激を運んできてくれるのが嬉しいね。

 往年のロックの名残をそのままやってるバンドってのがね、探せば探すだけ出てくるのは嬉しいものだ。今回もまたHeaven's Basementなるバンドを見つけて、2013年にアルバムデビューしてるらしいが、今聴いてるアルバムは「Filthy Empire」。いや、聴き始めて、これ、アメリカだろうな、って思ったくらいのああいう大陸的ハードロックに近い質感のサウンドで、ちょいと意外。まぁ、聴いていると、あれ?ちょいと湿ってるかな、あ?みたいなトコあったんで来歴眺めてると英国のバンドだった。ちょいと前にDarknessってバンドからRoadstarの系譜があって、その流れでのHeaven’s Basementらしい。だから70年代風ハードロックの流れってのはそのままなので、どこまでその完成度が高くなるのかって興味なのかもね。自分的にはそういう繋がりでの捉え方がないからここで初めて聞くというモノなので、単に嬉しいな、こういうの、って感じ。

 うん、ボーカルが割と好み、かな。ちょっと粗野ではあるけど、ロック的なスタイルをきちんろやってるスタイル。ギターもいいね。もちょっとブルージーさがあると良いかな。このままだとルーツがハードロックそのものだけのギタープレイで、味わいがあまり聴かれないと言うか見えないと言うか…、楽曲はノリも良いし、やっぱりワイルドな大陸系のハードロックサウンドが多いのかな、そこに英国的なメロディが重なるから新しいと言えば新しい、か。今の時代からこういうロックにハマる人にはかなり良いバンドとして映るだろうし、実際かなり良いバンドだし、聴いててスカッと気持ち良い。







Vintage Trouble - Vintage Trouble

Vintage Trouble - Vintage Trouble (2015)
華麗なるトラブル(初回限定盤)(DVD付)

 探してみれば新しくも古いバンドはいくつもあったりする。それがそのまま残っていけるかどうかってのはあるが、アプローチとしては古い音の再現だけでなく必ず新しいエッセンスが入っているからそのバランスとか上手く出来ればしかkりとシーンでやっていけるのはあるだろう。そもそもロックのエネルギーをきちんと持ってれば自ずとそれなりのスタンスで進んでいくハズだし、何も全てを真似するバカもいないだろうし、また出来ないだろうし。色々な新鋭バンドを見ているとそんなことを思う。

 今回もまた…、今度はロサンゼルス出身ながらも出てくる音のモチーフに聞こえるのは60年代のR&B、しかも英国で流行ったような音が出てきているバンド、Vintage Trouble。セカンド・アルバム「Vintage Trouble 」が2015年にリリースされているけど、これがまたカッコ良い。ビデオ見ててちょいとびっくりしたのがボーカルが黒人ってトコだ。声聞いててもそんな感じはしなかったけど、ばっちり黒人。バンドは白人というパターンで今の時代でもそれほど多くはない人種ミックスなバンドで、歌がまた上手い。ソウルフルってよりかR&B的な部分が大きいのかな、あまり聴かないジャンルだから分かんないけど。それはともかく、曲がこれまた良い。The WhoやSmall FacesがやりたがっていたR&Bの世界にさらにビートが加わってプレイされているという素晴らしきノリの良さ。リズムが強烈なんだろうな、もうちょっと演奏がシャープだともっとキレるんだろうけど、そのゆるさもまた味か。

 圧倒的なライブバンドだと思う。曲も構成も音もシンプルだから複雑なことは何もなく、単にライブ楽しもうぜ、みたいなことを信条としているんだろうと思うし、そうやって楽しむには調度良いサウンド。しかし強烈なバンドだなぁ…、こういう音が今の時代に出てきて受け入れられているってのがいつも思うけど不思議だし面白いし、先人たちのアルバムを今更買う若者も少ないだろうから、こうやってリバイバル的なバンドが出てくることで音楽性を引き継いているってのはいいよな。







Supersonic Blues Machine - West Of Flushing, South of Frisco

Supersonic Blues Machine - West Of Flushing, South of Frisco (2016)
West Of Flushing, Sout

 何だかんだとブルースロックって根強くいつの時代にもやってるヤツはいるんだな。もっともどんなジャンルの音でもその時代には必ず存在しているからどんどんと増える一方なのがこの世界、どんどんと隙間が狭くなっていくのは当たり前だし、それだからヘンな融合を果たすことで拡張していっているってのはある。その中でも残るバンドは残るし、何が引き金になるのかわからないけど、だからこそ皆が皆色々なアイディアを試しながらアルバムをリリースしてみたり、発掘してみたりする。

 今回は自分的にはよく判ってないけど、アメリカからとてつもなくビッグな新人バンドがデビューしていた。バンド名をSupersonic Blues Machineって言うのだが、「West Of Flushing, South of Frisco」ってアルバムをリリース。しかしどうしてこういうのは如何にもアメリカって感じのジャケットが出来上がるのかねぇ…。とりあえず流してみるとこれまたアメリカ大陸的なあの雄大なブルースロックが流れ出てくるし、ギターはどれもこれも本物のブルースからサザンブルース的なギターばかりで心地良くさせてくれる。歌にしてもバンドの音にしてももうあの雄大なアメリカ大陸サウンドでしかなくて、何の捻りも何もなくそのまま堂々と流れていく。見事なまでに何も変わらないアメリカのサウンドで、あんだけ同じような曲やバンドがあるのにまだここで新しいのを出してくる意味は?みたいにすら思えちゃうけど、聴いてるとこれていいんだろうなぁ…気持ち良いもんなぁ…と。

 何なんだろ?ブルース系のアルバムを作ってばかりいる面々が主役になって、自分たちもアルバム出すか、どうせやるならこれまで関わった連中とか同じような連中にゲスト参加してもらって売れるようにはしたいよな、じゃ、みんな呼んでやってみるか、ってな具合に進んだんじゃないだろうか、ZZ topのビリー・ギボンズを始めとした数々の著名なゲスト陣を見ると、普通じゃ集まらないメンツばかりなので、裏方ミュージシャンが表に出るからこその技、しっかりとそのプレイも味わい深いものばかりだし。そりゃそうだよな、そういうのを裏から支えてきてるんだから全部分かってる連中が前に出るんだもん。多分誰が聴いても良いんじゃないか、ってレベルでギターはもうゲスト陣営を聴くってだけで価値ありだし、如何にもそのままだけど悪くないアルバム。







Mojo Man - Mojo Man

Mojo Man - Mojo Man (2015)
モジョ・マン

 不定期だけど新しいバンドを一気にガチャガチャと漁りまくることがあるんだけど、その時その時の自分の気分で漁る方向自体は違うんだけど、結局いつも同じような所でツボにハマって深掘りしていく事が多い。知らないジャンルとかだと試してみたりする時間をかけることはあるけど、古い音をいかに最新的な音でやるか、みたいなバンドももう当たり前に出てきてるからその加工具合を楽しむっていうのもあるし、自分が慣れている音ってのもあるからその系統のは割とチェックしている。そうしてると面白くてね、なんとなくやっぱり5年に一バンドくらいはそういうたぐいのバンドがちやほやされていてシーンの端っこにいたりするからさ、そんなのを見つけて聴くとさ、これがまた…。

 2015年暮れにオランダから出てきたMojo Manという見事なブルースロックバンド…、ブルースロックとも言えないけど、オランダからだからもう何でもぐちゃぐちゃではあるか(笑)。デビュー・アルバム「Mojo Man」からしてもう何でもありな感じだけど基本的に土臭いスタンダードなブルースに根差したギターやバンドの音があって、そこにホーンセクション入ったりして、ちょっと聞いてても国籍不明なサウンドとしか言えない。ボーカルも軽いと言えば軽いけどシャガレて出てきてるからそんなにバンドとして音が軽いわけじゃない、でも聴きやすい具合に鳴ってるから不思議。何よりもやっぱりパワーとエネルギーに満ち溢れていて、こういう若さとか勢いや実験精神みたいなのが嬉しいし、自分が聞いてて熱くなる所のひとつだよな。

 音に縛りがない。多分ブルースロックってのを意識してるんだろうけど、到底そこに収まらない幅広さがあるからどんだけリスナーを楽しませてくれるかってのはこれからまだまだ味わえそうだ。ちょっと間違えると簡単にカントリーあたりも出来てしまうだろうし、それでいてオランダだから何かヘンなトコあるしさ。なかなかこのバラエティに富んだバンドは注目に値するこれからがとっても楽しみなバンドです。







Temperance Movement - Temperance Movement

Temperance Movement - Temperance Movement (2013)
Temperance Movement

 やっぱり紙媒体の雑誌って情報をまとめて取るには便利なモノなんだと思った。昔に比べたら雑誌なんて全く買わなくなってるし、本屋さんにも行くことがなくなってるから立ち読みでちょこちょこっと情報を漁るってこともなくて、自分が欲しいと思った情報を取りに行くだけのネットの情報の探し方とは大きく異なる紙媒体の雑誌からの情報はなかなか楽しめた。マニアックな情報はネットに任せて幅広く情報を手に入れるには雑誌はやはり手軽で便利かも。難点はそのまますぐに不要になってしまうから邪魔なものになるってトコか。じゃ、デジ本にしときゃいいのか。そうなると多分読まないんだろうと思うのだから不思議なものだ。

 さて、英国からまたまた出てきている往年の70年代ブルースロックそのままをやってるバンド、Temperance Movementなるバンドのファーストアルバム「Temperance Movement」が2013年にリリースされてて、今はもうセカンドアルバム「white bear」もリリースされてるので、それなりに需要があるバンドなんだろうと。いやいや、ここまで古臭くて泥臭いのはなかなか見当たらないくらいのモロにブルースロックバンド…ながらもギターそのものは別にブルースなものじゃないのは面白い。アプローチはフリーが一番近いのかもしれないけど、あの重さとノリではなくってバドカンとフリーの間みたいなところか。ボーカルの声質がシャガレ声だからどうしてもロッドやポール・ロジャースと比較されるけどもうちょっと生理的には受け付けにくい声に聞こえるか。ただ、ギターの音は良いな、これ。ストレートな音で古いロックファンには聴きやすい音してるし、曲調も古臭い構成が中心なのでわかりやすい。そうなるとバンドの個性は?となるけど、これがありそうでなかった隙間的な音を出しているとでも言えば良いのか、確かに今の時代のバンドの音ではある。オマージュってんでもないし、なかなかユニークな音だね。

 ギターのカッティングとかフレーズが大胆でザクザクくるのが良いなぁ…、そこにオーソドックスな歌がスタンダードなドラムとベースに支えられて出てくる、ツインギターもR&R的な絡みでストーンズってよりもジョージア・サテライツ的なトコあるけど、こういう味わいは今の時代になかなかないから嬉しいサウンド、曲のクォリティもまずまずで多分じっくりと何度か聞いていくと味わい深くなる類の音なんだろう。自分的にちょいと物足りないのはやっぱりモノホンのブルースギターか。それでもこういう音で心地よく楽しめるのはいいね。







The Rides - Pierced Arrow

The Rides - Pierced Arrow (2016)
Pierced Arrow

 自分がレコードやCDで聴いていたバンドやプレイヤー達と一緒にバンドを組むとか参加するってのはどんな気分なんだろう?自身がなきゃそんなこと出来ないのはもちろんだけど、それなりに才能があるからそういうシーンんも生まれるワケで、そこに商売絡みの思惑も入りつつ決まっていく事なんだろうから、相当に色々なハードルはあるのだろうけど、それでも純粋に夢みたいな事が叶うっていうのはやってみたいって思うだろうな。それで良い物が出来るのかなんてのは二の次でさ、こんだけ世代を重ねてきたロックの世界だとそういうのがあちこちで起きてるからね、どんなモンなんだろうとふと思った。

 The Ridesって…覚えてなかった(笑)。たまたまネット徘徊してて見つけて、へぇ~、スティーブン・スティルスとバリー・ゴールドバーグ、そこにケニー・ウェイン・シェパードですか…、リズム隊にはSRVのトコのドラムも参加とか?そりゃまたビッグなスーパー・グループじゃないか、と漁ってると、あれ?これあるんじゃね?ってライブラリ見てたらファーストの「」は見つけて、あらま、じゃ、今回のはセカンドアルバムなんだ…と「Pierced Arrow」を見つけて思ったワケだ。こういうのが2枚もアルバム出すってのも珍しいからそれなりに皆価値を見いだせているんだろう。しかし自分的には全然忘れてたってのは印象が薄かったのか、やっぱりその場だけで終わってしまっていたのか、いいね、レベルだとそういうモンかも…とちょいと反省。

 んで、このセカンドアルバム「Pierced Arrow」、ケニー・ウエィン・シェパードのギターがいいねぇ~、更に渋みと言うか味と言うか深みを増してて、しっかりと音に溶け込んでる。後はバンドでも個人でも良いけど名曲なり名演なりインパクトなりをどこかでしっかりと作り上げて知らしめられれば往年のブルース好きリスナーのハートは捉えられるんじゃないだろうか。この作品「Pierced Arrow」でもギターが入ってくる所はどれもゾクゾクするスリリングさもあるし、出てきた音の期待感もまるで裏切らないし、フレーズだって気持ち良く読み通りの展開に進むし、もちょっとオブリがあっても良いんじゃ?って思う程度には控えめだけど、それでも気持ち良いよ。その辺の良さはあるからなかなかの佳作。ただやはり何度も聴かない、かなぁ…。





Ben Poole - Time Has Come

Ben Poole - Time Has Come (2016)
Time Has Come

 あ〜、そうだ、譜割り出来ないのがロックだ(笑)。そんな会話してて思った。今更ロックにこだわることもないんだけどね、何かその辺崩れるとそもそもが崩れる気がするので敢えて書いてるだけ。ついでに、ここのところ電子タバコがヒットしている様相で、ちょこちょこと見かけるようになってるけど、色々な要素はともかく、あれじゃタバコ吸いながらギター弾けないよな、って事を呟いたら大いに納得されたというか…、そういうのがこだわりだろ、と。笑い話。

 英国からの若手ブルースメン、若手過ぎたけどようやく大人になってきたかなというBen Pooleの新しい作品「Time Has Come」がリリースされてたのでちょいとつまみ食い。相変わらずの正確で安定したギタープレイはまるではみ出ることのない優等生なギタースタイルで、ともすればフュージョン的とすら言えるもので、サウンド方も相変わらずモダンな音で手堅くリリースしてきた。もうちょっと弾けまくった音とギターフレーズを展開してもらうと心地良いんだけど、それこそが今の若手の音なのかな。もちろん悪くもないんだけど、ブルースまでもが教科書で学ぶ音になっちゃうと面白く無いじゃない?天才だからこうなっちゃうのは当たり前なんだが、ちょいと物足りない…のは多分自分の僻みか。

 ただ、アレだなぁ…、この路線で進むと普通にポップシーンにいるギター弾いて歌う人ってなっちゃうので、自分が聴く人じゃなくなっていくんだろうなぁ。クラプトンは元々のああいう時代があってからポップブルースの第一人者になってるからいいけど、その後釜に入るってのはどうなんだろ?もちろんあんだけ人気のあるクラプトンへのリスペクトからそういうのが出てくるのはおかしくも何ともなくてあって当然の事ではあるが。そうか、だからクラプトンに近づいてる、っていう言い方で解釈すれば良いのか。うん、それはそうだ。



Bring Me The Horizon - That's the Spirit

Bring Me The Horizon - That's the Spirit (2015)
That's the Spirit

 何にロックを感じるか?根本的にはやっぱり反骨心とかポリシーとかそういうスジのある所がないとダメで、音楽的になりすぎるとロックからは離れていく部分があるのはしょうがないとして、それでもそのマインドが出ていれば変わらないんだけどね。70年代はそんなのばっかりだったから分かりやすかったけど時代を経てみるとだんだんそういうのが分からなくなってくる。明らかにロックという形が変わってきているのも現代。昔のロックだけがロックじゃないけど、根本的な所が変わってしまったら言葉が変わるだろうから、やっぱりそこには拘りたいな。

 Bring Me The Horizonというバンド名を聞いたのはちょいと前だが、別に聴こうとも思わなかったしそのままだったんだけどこないだYouTube見てる時にリコメンドの所に先日行われたライブが出てきてて、名前しか知らないし、どんなんだろ?と気軽に見てしまったら、何とず〜っと見ていた、と言うか見ていられたと言うか、それだけ飽きずに見てたし聞いてたし、ライブ感を楽しんですらいた。その事に自分がちょっと驚いたけど…、いや、飽きっぽいしさ、聞いたことないバンドをそのまま見続けてハマるってそんなに多くはないじゃない?だからね、もしかして凄く面白いバンドなんじゃないか?って。んで、アルバムを全て揃えて一気にチャレンジ中なのです。まぁ、だから今の状態じゃ全然分かってないんだけど2015年にリリースされた5作目のアルバム「That's The Spirit」を聴いてみた…のはライブで見てたらここからの曲が多かったみたいで、しかも観客ノリノリだったしその光景見ててこんなにキャッチーでアグレッシブで攻撃的でしかも飽きさせないメロディ持ってて、やっぱり英国的なセンスがあって、と多分今のバンドの最高作なんだろうってことでね、こいつから聴いた。

 ライブの方が100倍カッコ良いのは間違いない、ってことはやっぱりライブバンドなワケだ。それってかなりロック。客のノセ方にしても上手いしなぁ…それでいてこのメロディはホント見事。歌声だって上手いとかじゃなくてハートが響き渡る歌い方で気持よくて感情を出すことが上手いのかな、伝わってくるモノが大きい。バンドの音は確かにかなりハードなメタル的な音だけど、それすらも歌のパワーの後ろで効果音として鳴っているひとつの音というような位置付けにまで溶け込まされていると言うのか、メタルじゃないだろ、これ。かなりエッジの立った歪んだギターがバックにいるけど、リフを刻むとかじゃないし、パンク的な側面もあったりするし今の時代の進化したサウンドが全て盛り込まれているロックアルバム、こりゃウケてるハズだ。キャッチーさに新しい音作り、そしてルックスの良さも手伝っての人気バンド、それなりに理由があるワケで、こんだけハードでもウケるってのは実力ありだろうよ。既に10年選手くらいってことだから多分安定しているだろうし、それでいて音楽性はどんどんと進化して新しい物を取り入れて変化していくことを恐れていないようで、先進性も高い。見事。

 新しいバンドであろうともこういう本物の音をだすバンドってのはやっぱり出てくるんだな。英国産ってのが自分にはとても響きやすいんだけど、とってもよく出来てるアルバム…、リスナーが若いのばかりだからまだまだ往年のロックファンには認められてないのかもしれないけど、これはかなりイケてるバンドだ。しばらくハマってみるかな、ってバンドです。



Train - Does Led Zeppelin II

Train - Does Led Zeppelin II (2016)
Does Led Zeppelin II

 ツェッペリンのスタジオ盤ってのはここの所それほど聞いてないな、と思って適当にネットで何か出てないかなと調べてみると面白そうなモンが出てきたので、ふ〜ん、どんなもんかなと試しにとばかりに聴いてみたら無茶苦茶ぶっ飛ぶくらいに驚いて、そのまま聞き入ってアルバム一枚丸ごと聴いてしまった。そしてあれ?何聴いてたんだっけ?Zeppelinじゃなかったんだっけ?と錯覚を起こすくらいに見事なカバーアルバムだったと言える作品だった。いや〜、ここまで出来るものなのか…とバンドの底力に驚いたもんだ。

 Trainってサンフランシスコのベテランバンドがこないだリリースした「Does Led Zeppelin II」。いや、タイトルそのままにZeppelinのセカンド・アルバムを丸ごとカバーしてて、何の捻りもなくそのまま完璧にコピーしたくて楽器の音もステレオの定位ももちろn音もフレーズもリバーブも概ね曲の長さもそれぞれの音色も何もかもをコピーした作品に仕上がってる。ここまでのクォリティでコピーされたZeppelinのアルバム作品を聴いたのは初めてかもしれない。やっぱりプロの世界で長くやってる才能ある集団が本気で取り組むとここまでのシロモノが出来上がるものなのかとバンドの持つ力にホントに驚いた。もちろんエンジニアや関わるスタッフなども含めてプロ集団だったからこその出来映えなのだろうけど、何よりも見事に驚いたのがボーカルの完コピ具合で、歌声がプラントそのまま…、あの頃のプラントそのままに近くて最初から最後までホントに驚くばかりの出来映え。さすがにドラムがやや軽めではあるけどベースの音もギターも…ここは少々音のアレはあるけど、こんだけ完コピで何も言うことはないし、それに加えてのボーカルだ。凄いわ…。

 冷静に聴くとさ、ここまで完璧だと何でこれ聴いてるんだ?って話になるんでアーティストのオリジナリティって意味だとこういうのは難しいんだろうけど、それでもこんだけ好きで出来るんだよ、って言うパフォーマンスは凄い。セカンドって決して簡単に出来るモンじゃないし、ましてやスタジオ盤だと余計にエコーとかアコギの鳴り具合とか時代の空気が詰め込まれているし、そんなのもかなり研究して再現しているし、ここまで出来るのか…とつくづく感心。一度騙されたと思って騙されてみてください(笑)。









Rush - Permanent Waves

Rush - Permanent Waves (1980)
Permanent Waves

 70年代のプログレってのは割と好んで聴いていたんだけど、今思えばそれも英国モノばかりで多少ユーロをかじってはいたけど、そこまででプログレマニアってほどではなく聴いていたという程度だ。当時をリアルで体験していた世代からするとプログレバンドは数多くあったけど、結局ZeppelinやQueenなんかもCrimsonやEL&Pとか同等に聴いていたワケで、特にプログレだからとかという事じゃなくて全てがロックだったから皆好きで聞いてたものだ、という認識。だから自分も多分そういう認識で聴いていて好きだったんだろうなと。多少は後追いもあって深掘りしていたけどそれも同時代のものだからロックというカテゴリの中でのバンドばかり。だからあの音楽的に特異な部分だけを抜き出してバンドのサウンドの中心に持ってきていたバンドはあまり聴いてない。その代表格が自分にはRushとかなんだろうな。

 1980年の傑作と言われるRushの「Permanent Waves」。これはもうホント、傑作です。Dream Theaterの世界はダメだけどこれはOKなんですね…、Asiaとかと同じニュアンスだからかな。80年代ってのもあるし。当時は全然ダメだったけどさ、後々Rushってのは出てくるワケよ、自分の周囲も含めてさ。Zeppelin系統からも名前が挙がってくるし、んで幾つか聞いてたけど、初期はもっぱら大作ばかりで疲れたものだ。ところがこの「Permanent Waves」は何じゃこりゃ?ってなくらいに軽快にポップに詰め込まれた作品からスタート、その出来映えに驚くばかり、ポップ時代のYesとかみたいなもんだろうけど、明らかな違いはそういうバンドになったワケじゃなくて、一つの手法としてやってみただけというプログレッシブな姿勢だろうか、流石だよね。アルバム単位で聞いてみればその意味合いもよくわかり、Rushというバンドがここで一気に洗練されてシーンに名を知らしめたというのは大きかったんじゃないかな。

 アルバムの方は軽快な曲で始まるものの、しっかりとヘヴィに凝りつつテクニカルにそして、重要なのはロック的な側面をしっかりと持ちつつこの音を創り上げているって所だ。音楽だけをしているというワケじゃないってのがね、自分的に聴きやすいんです。それが何かってのはよくわからんですが、多分Zeppelinから始まっているバンドだからエッセンスもあるんだろうと勝手に解釈してたり。まだまだおもしろいアルバムやバンドってのは幾つもあるもので、ようやくRushあたりに手を付けられるようになってきたのかな。それにしてもよくここまで完成度の高いのを作ったものだ。



Dream Theater - Awake

Dream Theater - Awake (1994)
Awake

 ふと耳にした曲から何でそんなん出来るんだ?って思って気になってたのでようやくにして聴いたというDream Theater、前からちょこっとは聴いたことあったけどそんなにハマれるほどでもなくってね、随分とややこしくて難解なことやってるという印象しかなかったんで、好みじゃなかったんだよ。ロックという次元から離れた音楽家が取り組む音楽という世界だからさ、ロックのロの字もないワケじゃない?ただ、最近じゃもうそういうのばっかりで、やっぱりテクニカルに何でもできちゃってるってのが多いから、そういう意味では既に元祖な世界で否定するモンでもないし、自分もそういう次元じゃない所で気になっているんでまた挑戦してみようかなと。

 Dream Theaterの3枚目の作品「Awake」なんてのを。新しいのでも何でも良かったんだけど、やっぱり若気の至りである方がバンドの本質部分が聴けるんじゃないかと勝手に思ったからです。前作「Images & Words」が売れて今作も期待の一枚だったとのことで、そりゃ全盛期というか脂の乗ってる時期だから悪いはずもなかろうよ、ってのもあって聴く人によっては天下一品の作品らしい。自分的に聴いてみてそれがわかるかと言われると全然分からないんで、何とも言えないのだが(笑)、ただ、こうも簡単に変拍子とか転調とか曲のメリハリってのを付けて出来るものなのか、それも割とキャッチーなメロディラインで…みたいな所。今時のバンドからしたらこれが普通のアレンジなんだろうけど、アルバム出てたの1994年でしょ?一方でグランジが終わったばかりの頃だぜよ、こんな複雑なのウケるなんて誰も思わなかったのに、しかもアメリカから出てきてウケたという事実。音楽リスナーは結構頭使う音楽も求めていたってことが証明されて今に至るってところか。

 綺麗に纏まっている音、どのアルバムも多分そうなんだろうけど、テクニックはもちろん完璧だし、音楽的に不安定な要素はまったく見当たらず、楽曲だって当然ながら狙い通りに練られて作られている作品、ロックの発明ではなく音楽としてのアルバム、そういう意味では当たり前のクォリティを持った作品。非の打ち所はない。ん〜、ただ自分的にはやはり好みではないなぁ…、いつになったらこういうのが理解できるようになるんだろうか?理解できなくても良いのだけど、多分本質的な所で音楽好きってんじゃないんだろうな、自分。そんな事を考えつつも見事なアルバムだ…と舌を巻きながら聞いているのだが(笑)。



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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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