The World - Lucky Planet

The World - Lucky Planet (1970)
Lucky Planet

 よくあるお話…「音楽好きなんですよね?」「ん…ん。」「自分も大好きで、○○○とか好きなんですよ!」って会話…、いつも思うのは音楽に詳しいとかって話とロック好きで聴いてるのとは全然違うんですよ、って事。多少接点ある所は見つけられるだろうけど、根本的にロック好きなだけだからさアレが良いとか好きとか言われてもね、好きなら好きで良いじゃないかと。好きの度合い計ってるワケじゃないし、知ってる知らないの話でもないし。自分なんかは単にロック好きです、ってだけ。だから音楽に詳しいってことはないし、人が思う良い曲の基準が違うのは明白でね、だからと言って話さないってんじゃない。違ったって話して面白い事もたくさんある、その方の刺激もたくさんある。なんだろ、この違い…、結局ロック(的なセンス)と音楽との違い、かね。

 イアン・ウォーラスってやっぱり最初から技術屋さん的な才能があったらしく、ドラマーとして全うした人生だから生涯のキャリアをWikiなんかで眺めてても知った人達のバックでのドラムが多くて、変に技術もあるし安定している、さらに言えば目立ち過ぎないとか職人芸とか色々とあるのだろうけど、それで食ってた人だし、やっぱり才能合ったのだろうなと。んで、見てると出てくる所がボンゾ・ドッグ・バンドあたりからでさ、へぇ~って思ってるとニール・イネスのバックでドラム叩いてたのが1970年のアルバム「Lucky Planet」で出てくる。ニール・イネスよりもイアン・ウォーラスの方がロック的に知名度がマニア的に高いので、そこからこの「Lucky Planet」にたどり着く輩が多いようだ。自分ももちろんそうだけど、さすがに幅広く聞いてきたから即座にこういうのがダメとかあれが、とかはないね。批判論も多いみたいだけど。

 実に大英帝国の陰りのあるポップス的なアルバムで良盤だなぁと。イアン・ウォーラスのドラムとかどうでも良くって(笑)、アルバムとして馴染みのある音世界。凄くヘンな例えだけど、キース・ムーンのソロアルバムみたいな感じ…、脳天気なふりしてるけど凄く寂しがり屋さん的な音ってのかな、ビートルズなんかもそういう感触あるけど、ここで聞けるのもそういう音だから、ロックだぜ、みたいなんじゃないけど、正しく英国的なポップスな作品。ボンゾ・ドッグ・バンドって全然聴いてないけど、面白そうだなぁ…。


King Crimson - Live At The Marquee, London, August 10th, 1971

King Crimson - Live At The Marquee, London, August 10th, 1971
Live At The Marquee, London, August 10th, 1971

 先日の現役アメリカ大統領の広島訪問とスピーチがアチコチで話題になっていたけど、実にまともなものを見た、と言うかメディアが偏向していなかったからだろうか、最近は近隣諸国のアジア的思想に基づくものが多かったからか結構毒されている部分あったけど、太平洋を超えてくるものはやっぱり西洋的な雰囲気があるということだろう。何かひとつの重みが取れて次への方向性がきちんと見えたのは良かっただろうと素直に思う。そんな事を思いながらも聞いているのは全然関係のないモンだったりするんだが(笑)。

 ボズ・バレルって元々ボーカリストでした、バドカンではもうベースとコーラス程度しかなかったけど、そもそもはBoz Peopleってバンド組んでたくらいだから早くからその才能が知られていた人で、セッション時にクリムゾンの連中と絡んでしまったことで参加、当初は歌だけだったけどジョン・ウェットンがなかなかベースで参加しないのもあってベースを爪弾いて遊んでいたところからベースを始めてそのままベーシストになっちゃった人。元々の音楽的才能があったからこそベースラインも歌っているし、リズムもしっかりしているのだろうか。才能に秀でた方なのだろう。実際King Crimsonにいたのは数年にもならないレベルだけどアルバム「Islands」に参加して、1971-72年のジャズクリムゾン時代のライブツアーに参加していたので演奏している音はかなり聞ける。King Crimsonのコレクターズ・クラブってのはライブ音源をひたすらリリースしているオフィシャルレーベルで、こんだけリリースしてくれたら嬉しいよなぁってくらいに出してて、しかも音良く直してるし昔散々漁ってたアングラは何だったんだ?ってくらい。もっとも元がそっちの音源で、それをオフィシャルで使ってるんだから大したもんだが…。

 1971年8月10日…、昔は8月9日と言われていたけど10日なんだろう、ロンドンのマーキーでのライブ「Live At The Marquee, London, August 10th, 1971」、こんな良い音であったのか…、自分のテープはボロボロの音だったんだが、と記憶を辿りつつ聞いているけど、まだボズ・バレルも参加して間もないころ、バンドもまだ刺激を楽しんでいる頃でフリップ卿が見事にバンドをまとめて率先しているし、バンドも多分新しい試みにワクワクしながらプレイしている感じがあって後のライブに比べると一番良い時期のライブとも言えるんじゃないか。バレルにメル・コリンズ、イアン・ウォーラス、良いメンツです。混沌としたジャジーなアプローチに浮遊感のある、そして緊張感のあるプレイ、この時期ならではの旋律、ライブってのは生々しく変化していくし、クリムゾンの場合はインプロで鍛え上げていく過程も楽しめる。やはり英国的な雰囲気を醸し出しているメル・コリンズのフルートやサックスが心地良い。

 久々に聴いたなぁ、クリムゾンのライブ。しかもこの時期なんて全然手に取って聴く事なかったから相当前に聴いて以来だ。スタジオ盤の印象が強いんだけどやっぱりライブ盤聴くとこっちのが良いなぁ…ってかさ、こんだけのライブだったのか、っていうのがこの「Live At The Marquee, London, August 10th, 1971」。いいの出してくれます。





Bad Company - Live In Concert 1977 & 1979

Bad Company - Live In Concert 1977 & 1979
Bad Company Live In

 大抵のオールドロックリスナーと話していると、やはり最近の音楽までは全然網羅していなくて自分たちが聴いていた頃のものまでで終わっている、と言うかそこまでしか聴かない人が多い。スタジオ・アルバムなんてのは当然なんだろうけど、そこで近年こういうライブが出ているよ、という情報も特に入手仕切れていないから何らかの情報を上げると話題が盛り上がる。それで買っているかどうかは知らないけど、自分たちがリアルで聴いていた頃のライブが今聞けるんだから、そりゃ聞けるなら聴きたいでしょ。カネが無いワケじゃないから買う環境があるなら勝手に探して買えるのだろうけど、そこまでやらないのもこれまた人間。やっぱり発掘音源もマニアなものにしかならないのだろうなぁ…。

 Bad Companyの1977年と79年のライブをセットにしたライブアルバム「Live In Concert 1977 & 1979」がリリースされている。何でまたそんな中途半端な時期のライブからリリースしたのか…、デビュー当時のライブとか日本公演とか出せば結構な話題と演奏の勢いだろうに、美味しい時期を見送っての円熟期、しかもどっちかっつうとバンドが迷走し始める1979年なんてねぇ…、なんて思ってはいけない。しっかりと聴いてからにしよう、ってことで1977年のヒューストンのライブから聴いているが、初期の勢いってのとは違う落ち着いた感のあるライブ、それでも充実しているからライブとしてはもちろん楽しめる作品なんだが、ライブだからと言って大きく変わる曲があるわけでもないのでこんなもんかな。昔アングラで聴いてた時もそう思ったな…。

 一方の1979年は更に落ち着いてしまう。まぁ、悪く書けばやっぱり覇気に欠ける、覇気ってんでもないんだけど、じっくりと熟してしまっているというのか…、これから先にやれることないようなぁみたいなのがあるか?いや、そんなことはないけど、聴く側の問題ですね。ライブそのものは大人の色気が出ているショウになっているみたいです。オープニングからしっとりとした「Bad Company」なので余計に…。自分的にはこっちのライブの方が割と好きかも。まぁ、どちらもちょいともっさりした感があるのは何故だろう?何か抜けないんだよねぇ…。アメリカナイズってワケでもないし、そういう所が味なのだろう。昔に比べりゃこういうのが安値で簡単に手に入るんだから聴いてみてから、っていうのが出来るのは良いよな。






Sammy Hagar - VOA

Sammy Hagar - VOA (1984)
Voa

 サミー・ヘイガーってソロでも結構売れてたんじゃなかったっけ?って思ったけど、そこまで売れてたワケじゃなかったようだ。Van Halenに加入した事で知名度は一気に広がったということになるのだが、それでもソロアーティストとしてアルバムを何枚も出していた人なんだからレーベル的にはひとつのアーティスト、商品を失くした事になってしまったのだが、そう考えると結構大人の事情ってのは色々と働いたんだろうなぁと考えてしまったり。まぁ、今更なんだけどビッグネームとかがバンドに参加とかなるとそういう商売面での影響を考えての対処もあるだろうから大変だろうな。

 そのサミー・ヘイガーが1984年にリリースした「VOA」。正にタイトル通りのアメリカの声を狙ったアルバムとも言えるし、正に脳天気な…いや、失礼、明るくドライブしたアメリカンロックそのものをやりまくっている、どこを取っても気持ち良いばかりの爽快感が迸っている作品で、流石に興味なくても知ってる曲もあるので、それなりに売れたんだろうよ。一方のVan Halenは「1984」で大ヒット中なワケで、まぁ、それが合体するってのは話題性は凄いわな。ただ、サミー・ヘイガーってVan Halen加入後もソロアルバム出してたから、その辺の事情もしっかりとクリアして…って今ふと思い出してクレジット調べてみたら、そうだ、エディがベース弾いてるのとか出してるんだ(笑)。何ともエディをこき使う人だ…。

 さて、アルバムの方は、見事に非の打ち所がないくらいに快活で元気いっぱいでドライブには持って来いのサウンドばかりが詰め込まれてて、同じ歪んだギターでも何でこんなに爽やかなんだ?ってくらいにアメリカンロック、AORとも言える位だけど歪んでるからハードロック。ブルースもないし、捻りも何もない、ただただひたすらにドライブしたキャッチーで力強い歌メロが流れ続けるロック、このヘンからロックという言葉の定義がちょいと変わりつつあったか?アメリカンロックそのもの、ここまでのアメリカンロックはあまり知らないくらいだ。アルバム一枚聴いて、気持ち良かった〜ってなるけど、何ら印象に残っていないというのは自分的に不思議で凄い事だと思う。

Van Halen - Live Without A Net

Van Halen - Live Without A Net (1986)
ライヴ・ウィズアウト・ア・ネット [DVD]

 昔はバンドメンバーなんてのは常に固定化されていて、メンバー変わったらバンドが変わっちゃうくらいの印象を持っていたんだが、今時はそこまで真剣でもないのかな、バンド側にしてみればそんなことはないのだろうけど、割と簡単にメンバーが変わっていって、それでも音楽性に変化なく進んでいるような節がある。そもそも主要メンバーが複数バンドを掛け持っているっつうのも不思議な光景で、それで成り立つんだ…っていうかさ、起用で忙しい時代になったものだと認識すべきなのか、柔軟な体制になったと喜ぶべきか…。

 ギターヒーロー的にちょっと思い出したら久しぶりにエディのギターに触れてみたくて何かあったかなと。うん、1986年のライブを90分に渡り収録したサミー時代のVan Halenの映像「Live Without A Net」。当時から見てたけど、やっぱサミー・ヘイガーのVan Halenってどうにもアメリカン過ぎて好きじゃなかったのであまり見てない。そもそもエディがいるのにギター弾く必要ねぇだろ、って思ってたしさ、冒頭からして明らかにエディとのギターの違いが明白で、主要な所ではエディが鍵盤弾いてサミーがギター弾くなんておかしいだろ、とかね、そういうところからして許せないこと多くて受け付けなかった代物です。まぁ、今観直して見ればサミーがギター弾くことで幅が広がっているのもあるし、鍵盤にしてもエディが弾かなかったら誰も弾かないんだし、機械でやるよりも生でやる方が良いだろうし、確かにこのライブスタイルは間違ってないし、明らかにVan Halenというバンドの幅が広がった時期でもある。

 …とは言え、やっぱりこの底抜けに明るいアメリカンなサウンドは苦手だ。エディのギターソロの部分だけはとんでもなくひたすら見てて心地良いし、常に新発見はあるしギターの無限の可能性に気付かされるし、やっぱり凄いなぁとため息しか出て来ない。他の曲見ててもやっぱりエディのギタープレイとかギターのあり方みたいな所を見てる。今の時代になってもこんだけ自在にギターを操っていられる人は出ていないし、やっぱりとんでもなく天才なのがわかる。昔ほどじゃなくこのビデオ見れるかな…、それでもこの抜けの良いアメリカンな音はねぇ…、まぁ、いいか。もう30年前の代物なんだよな。そりゃ息子と一緒にやるくらいの年月が経過していたってもんだ。




Deep Purple - Paris 1975

Deep Purple - Paris 1975
ディープ・パープル MKIII~ライヴ・イン・パリ 1975【2CD(日本語解説書封入/リマスタリング仕様)】

 「君にはこれを薦めよう」と言ってCDRのコピーを渡してくれるバンドの友人。自分的にはリッチーのギターの音が好きじゃないのでリッチー絡みって昔からほとんど聴いていない。ただ、もうそう言い続けて長いのでそれなりに回数も種類も聞いているので、きちんと通っていないというだけになっててそりゃそれなりには知ってるっていうレベルかな。やっぱり音が好きじゃないのはあるけど、カッコ良いなぁって思うのはもちろんたくさんあるし、キライなわけじゃないので素直に聴いてみるかって思うくらいにはなってる。第三期ってのがよく判ってないのはあるけどカヴァーデールの頃で、グレン・ヒューズもいるんだよな、っていう程度。

 Deep Purpleの「Paris 1975」。このシリーズってちょこちょこ出てるけどオフィシャルライブ音源発掘シリーズなのかな?いいよね、こういうのあるバンドって。どんだけ出たって買うヤツは買うし、そもそもそういうのがアングラ愛好家の標的なんだから、その最高峰がオフィシャルリリース盤だったら一番良いことだし。ただ、オフィシャルで出すとどうしてもカットが入ったりするので、結局生々しいの全部入ってるアングラ盤の方が良かったりするんだけど、この「Paris 1975」はどうやらかなり評判が良いようだ。そんな事を聞いていたので割と楽しみに聴いたのだが、期待通り、妙なテンションの高さもあり、バンド全体が勢いに溢れててカッコ良い。これでリッチーラストのライブなの?ってくらいにテンション高い。バンドらしい音だよなぁ、ホントに。イアン・ペイスのドラムが凄くノッてるってのかな、やっぱり小手先起用で上手いからノッてると凄いわ。グレン・ヒューズもしっかりと決めてくれてるしカヴァデールの歌も若々しいしさ、迫力満点で良いライブ。

 ギターの音もそんなに気にならなくなってきてはいるものの、所々の音がやっぱり耳につく。ジョン・ロードの鍵盤がマイルドだから余計にストラトシングルコイルの過剰歪み音が刺さるんだな。それでもこのライブの勢いの前では大して気にならないね。第三期ってこんなにカッコ良いライブやってたのか、っていう驚きの方が大きくて、人気ある事に納得。そしてカヴァデールの以降のバンド人生への自信ってのはこういう所から出てきてたのかってのも納得。だからWhitesnake結成へ進めたんだなと。ハードロックと言いつつも割とプログレッシブなスタイルも持ったバンドなので曲数少ないけど演奏時間は長いんだな、それでも一気に聞けるくらいのテンションの高さがあるから2CDでも全然OKだった。やっぱり一級品のバンドは違うな。






Rainbow - Difficult to Cure

Rainbow - Difficult to Cure (1981)
Difficult to Cure

 自分にとってここ10年は間違いなく「最近」という言葉の単位になるし、ここ20年だって1996年から、ってなるワケだから「最近」とまでは言わないけど「割と最近のことだよな」という程度の「最近」という意味合いには入る。90年頃になると「まぁ、新しいよな」という感覚で80年代も似たような感覚はある。70年代は一気に「古い時代の」になるので面白いものだが、それだけ自分の中での時間間隔に変化があるということだけど、実際ロックシーンでの10年単位ってのもそういう時間軸に近いんじゃないだろうか。70年代なんて5年続けば大したものだったのに、今じゃ20年続いてても割と最近、みたいな風潮あるでしょ。まぁ、自分の時間感覚との違いなのかもしれないけど、70年代は濃かったもん。

 1981年にRainbowがボーカルにジョー・リン・ターナーを迎えての最初のアルバム「Difficult to Cure」。リアルタイムで聴いていた人達の反応は見事にポップ化になったこの作品への抵抗が凄かったと言う。自分が後からRainbowを聴いても同じことはやはり思うし、こんなにポップでキャッチーになった作品ってのはどうなんだ?って気がするしね。もちろんカネが稼ぎたかったバンドメンバーとしてはこういうのもありだったろうし、こうでもしていかないと売れないワケだし、その意味ではアメリカでの成功は手に入ったのだから正しかったと言えるだろう。ロックバンドとそのファンの関係ってのは作品にバンドの意思が込められていて、それがどんだけ伝わるかってのがある。この場合もちろん言葉じゃなくって音だけで伝えるしかないから、バンド側は難しくなる。それが通じれば音楽性の変化進化は進むんだけど、突然変わると戸惑い離れる…、面白いもので、ファンってそういうのを肌で感じるんだよね。だから商業主義に走ったとか言われるのって多分そういう意思があったから言われることだろうし、この作品も裏切り者と言われたのは多分そういう意思があったんだろう。実際そうだった訳だし。だからその時は離れた人、メンバーも含めて多かったってことだ。

 それでも一方では音楽的な所で聞いていくとどうなのか?これがしっかりとレインボウらしいと言うかリッチーらしいという部分は全編に渡って浸透していて何ら商業路線が邪魔をしているワケじゃなくて練られてこねられて作り上げられている。その意味では過去アルバムよりも作り込まれているかもしれない。鍵盤の音がクローズアップされてて、それがポップな音色なので曲がポップだという印象が強いのだろうけど、しっかりハードロックしてるのも多い。中にはなんだこりゃ?ってのもあって許せないのは判るんだが(笑)。いや、自分的には全然聴かないアルバムだから、何ら問題なくってね、ジョー・リン・ターナーがどうとかまるで無いからさ、しかも時代が80年代入ってるから既に70年代の古参バンドという見方もあってね、レインボウのこの5年ってのは濃すぎたからさ、そういうのもあって冒頭の文章になるのだ。ただ、この「Difficult to Cure」は好き嫌いあれどレインボウの名を上げたアルバムでもあろうし、リッチーの作品の中でも悪くないアルバムだろうと思うな。




Michael Schenker’s Temple of Rock - On A Mission : Live in Madrid

Michael Schenker’s Temple of Rock - On A Mission : Live in Madrid
オン・ア・ミッション~ライヴ・イン・マドリード(ライヴCD)

 どうにも世間的なトコロが色々と騒がしくなっているのだが、裏で何か大きな事が起きてるのかな?隠したい出来事があるが故に他の方に気を逸らせるというメディアの誘導というのはありうるだろうか。また、何かの陰謀で貶めたい人物がいるから徹底しているとか…、面白いことに事実だけでなく、意思がないと世間の騒ぎってのは出来上がらない部分もあって、ある程度は仕掛けられているからこそ成り立つってのが一般的事実。だから、その裏の意図が必ずあるワケで…なんて思いながらアレコレ見てるんでヒネてくるワケですよ(笑)。

 メジャーシーンへの復帰から10年、正に完全復帰を果たしたマイケル・シェンカー、2015年11月のライブを収録した「On A Mission : Live in Madrid」をリリース、ココの所のライブ活動の充実さの自信からか結構な数のライブアルバムや映像をリリースしているんで、割とお腹いっぱい感あるんだけど、メンバー違うし、やってる曲も大半が違うからいいのか。完全復帰ってのはさ、メンバーの知名度の高さですよ。暗黒時代は無名のメンバーとのドサ廻りみたいなもんで、マイケル・シェンカーの名前だけでやってます的なのが多くてね、それだともうファンとしては落胆なんですよ。でも、こうしてシーンのトップレベルと一緒にやって高品質なショウを繰り広げてくれるってのは嬉しいよな。こうあってほしいと思うもん。一説にはカネ無いから何でもリリースできるものはリリースしまくって少しでも稼ぐということをする風潮とも言われてるけど、それでファンはいっぱい色々なコンテンツが手に入ってマイケル・シェンカーが稼げるなら良いじゃないか、何が悪い?って思うくらいだ。他のバンドもどんどん出しまくってほしいよ。古いライブとか新しいセッションとかさ。

 そしてこのマドリッドのライブ、リズム隊はスコピ組、んで歌はドゥギーだからもうプロな集団の現役バリバリのメンツだからグルーブが違う。ノスタルジックなメンツではこういう生々しいグルーブにはならないからね、やっぱり生きてるっつうか現役の勢いを持ったバンドのライブ。そしてやってるのがUFOにスコピ、シェンカーの楽曲とこのメンツでのアルバムからの曲と見事なミックス具合で新旧織り交ぜてのライブが見事。注目はもちろんマイケル・シェンカーのギターだけど、その前にリズム隊のみごとなチームワークが明らかにバンドに生気を与えてて、シンプルだけど熟年のドライブ感、そしてドゥギーの歌は文句なしの上手さ、もちろん神のギターは正確無比そのもので音色が昔とは変わってるけどいいじゃないか、相変わらずのメロディアスなギターと繊細なリズムワークと味わい深いサウンド、やはり神は今でも健在だ。スコピの曲はバッキングに徹しているのはシェンカー兄弟故のスタイルか、案外マッチしているのが何とも妙な気もするが、このバンドだと違和感ないんだもんな。

 映像の方はまだ見れてないんで音だけとYouTubeのライブを見ていての楽しみだけど、ギターの弾き方も結構進化してて、左手だけで音を鳴らし続けていく「Rock Bottom」のソロとかね、色々研究してたりする感じ。YouTubeにはリハーサル映像があったりグラハム・ボネットとの共演ものがあったり、色々活躍してるなぁ…と思いきや、2016年8月にはMichael Schenker Festと称して、ロビン・マッコリーやグラハム・ボネット、ゲイリー・バーデンを引き連れての来日公演を行うようだ。ん〜、80年代のMSG全部楽しめるってことだろうなぁ…、行けたら行きたい。

オン・ア・ミッション~ライヴ・イン・マドリード[DVD]




Spiritual Beggars - Demons

Spiritual Beggars - Demons (2006)
Demons

 そういえばウチって普通のロックらしいロックってのが最近出てきてないかも…とふと思った。近年のバンドの中でロックらしいロックバンドって何だろうな。リバイバルとか再結成とかメタル系とかミクスチュアみたいなのは多いけど昔で言うロックらしいバンドって、なかなか陽の目を見ていない?のか自分がそこにアンテナ張ってないだけか?多分後者であろうな、とは思うのだが、あんまりないんじゃないかなぁ…。ロックらしいロックバンドって定義も人それぞれだろうが、まぁ、反骨心からやってるロック、ってとこだ。音楽的にやってるロックってのとはちょっと違う。

 Spiritual Beggarsの6枚目の作品「Demons」2005年リリース。ちょいとArch Enemyからギターのメロディアスさに惹かれてて、こっちのバンドだとどうなんだろ?って興味もあって最近この人を幾つか聴き漁ろうかなというところ。んで、このヘンを適当に聴いてるんで、バンドの歴史的な背景とかはよくわかってない。バンドよりもギターって聴き方なんでね。ただ、Spiritual Beggarsって普通のハードロックバンドに近いから聴きやすいし、ギターも綺麗に鳴っているのは確か、ただ、そこでArch Enemyで聞けた幾つかの超絶メロディアスソロが出てくるかってぇとそこまでの強烈さはなかなか出し切れてないか。もちろん独特のトーンでの美しいギターソロがそこかしこに入ってて、必殺な感触は幾つもあるんだけど、ギターのメロが曲を引っ張るみたいなさ、マイケル・シェンカー的なのがまだ身に染みてきているのは多くない…が、多分時間の問題な気がする。

 通して2回聴いたトコロ…、なるほどねぇ、確かにオーソドックスなスタイルでのハードロックバンドだけど、このアルバムに関して言えばちょいと音作りがハードロックよりも重い作りなので耳慣れないね。しかし普通にハードロックだなぁ…、複雑さもさほどないし、ヒネ感もそんなにないし、メロディアスギターソロももうちょいと…、な気がするけど名盤と誉れ高い時代らしい。そうか。もっとちゃんと聴かないと分からないアルバムなのかもな。そのうち分かってくるだろう…と期待をしてちまちま聴いていこう。




Korpiklaani - Karkelo

Korpiklaani - Karkelo (2009)
コルピの酒盛り (メタル・フロンティア・アーカイヴ・コレクション)

 あり得んなぁ…ってのが出てきて、それなりに人気を博しているってのがまた不思議だけど、そういう世界を出せるのってヘヴィメタルっていう土台のジャンルだけなのかもしれない。それ以外にここまで融合性が高くて多様性の抱負なジャンルはないんじゃないだろうか。ロックというカテゴリに於いてもこの幅の広がり方は類を見ない。どちらかというとロックの世界ではどこか閉塞感が漂ってる部分もあるか。まぁ、それはメタルの世界もきっとそうなんだろうけど、自分的にはそこまで詳しくない。ただ、こんなのがあるのか、と驚いたもののひとつがフォーク・メタルと言われる世界。フォークとメタル!?何言ってんだ?って感じでしょ?そうなんだよね。

 その筋ではもっともメジャーであろうと言われるKorpiklaaniの2009年の作品「Karkelo」。別にどれでも似たようなものだろうからこのアルバムに拘る理由もないのだけど、何となく評判が良いような気がしたのでこのヘンから聴いてみることにした。何とも驚く世界…、フォークってのはフォークギターの意味ではなくって民族楽器と民族的メロディが存分に含まれていると言うか、そのものにメタルを足したとも言えるのか…、だからフォークギターと歪んだギターって意味じゃなくてね…、いや、それは自分がそういうイメージを持っていたので聴いてみてそうじゃなくって、民族音楽の方向のことを言っていたのかとちょっと納得したんですが…、パンクと民族の融合って意味ではザ・ポーグスがやってたから、アレのメタル版って解釈になるワケだ。もっと民族色強いけどね。

 酔いどれ酒盛りソング、とはそのリール楽器やフィドルの脳天気な音色と陽気な酒場での音楽というイメージそのものを取り入れてて、バックは軽めのメタル的ギター…、軽めってのは音の作り込みの意味だからライブになると重いのかもしれない。でも、重いとちょっとこの感触は出ないから多分軽めの質感になっていると思う。わからんけど。それにしれもこの融合も見事だなぁ…、しっかりとメタルだけど民族…、それが各国で出てきてるからそれぞれのお国柄の旋律が詰め込まれているというワールドワイドな手法、それに加えてヴァイキング神話をモチーフにしたヴァイキングメタルなんてジャンルもあるようで…、何か北欧は面白そうだなぁ…。






Eluveitie - Origins

Eluveitie - Origins (2014)
Origins: Deluxe Edition

 ロックを聴き始めて色々と探求していくとどうしてこういう音が出来上がるのだろう、とか何の影響でこういうのが出来上がるんだ?って当然の疑問が浮かんでくる。そこから理論的に漁る人もいれば単純にそのルーツを漁ってみるってのもある。自分なんかの場合は後者の方で、そういうものなんだ…みたいに漁っていったけど、英国モノを追求していくとアメリカのブルースか、トラッドフォークの世界に行き着くことが多かった。もちろんそこからのルーツもあるんだろうけど、それって?ってな話。トラッドフォーク…ケルト…みたいなね。

 しかしそれから時代は流れ、そのケルトのルーツがこんな形で世に出ているなんてのはついぞ知らず、全く驚いたものだ。Eluveitieなるスイスのバンドでの2014年作「Origins」なんてのを。いや、多分どのアルバムでも良いんだろうけど、たまたまこいつの「The Call of the Mountains」から聴いたからさ。それがまた嬢メタルのボーカルなんじゃないかってくらいにお嬢様が華麗な声で歌っているので良いじゃないの、って思ったんだけど、その前にイントロからシて何じゃこのケルティックな旋律と楽器隊は…、しかも思い切りケルトなバイオリン入ってるし縦笛もいるし、ハーディガーディもいたりしてどんなん?って。しかもゴツいお兄さん達がデスメタルしてるワケで、もうね、何だかわからんです(笑)。

 んでアルバムを聴いてみようと。そしたらデス声でデスメタル、旋律のそこかしこにケルティックが入ってくるけど、基本はガナり立てたうるさいメタルで、まぁ、得意じゃない音。ただ、民族的な楽器の音色と旋律が耳につくから聴けてしまうというか…、こんな組み合わせで作れるものなんだってね。フォークメタルって言葉自体が意味不明だったけど、ちょっとだけ判った気がする。どうしてこういうのが成り立つんだろ?ホント不思議なんだけど、違和感はないんだよ。成り立ってるんだよ。面白いよね。






和楽器バンド - 八奏絵巻

和楽器バンド - 八奏絵巻 (2015)
八奏絵巻(CD+DVD)(初回生産限定盤type-B LIVE収録)

 そういえばコイツも書いてなかったなぁ…、随分前から聴いてたんだけどなかなか登場する機会が無かったからここで出しておきますか、って想い出したからだけど、何でだっけかな、ココの所ごちゃまぜ風味のロックを色々と聴いててその中でここまでごちゃまぜってのも無いだろってので思い出したものだ。洋楽系でのごちゃ混ぜ感かまだ分かる範囲って言うか、ロックの世界だとどんだけ混ぜたって分かる範囲だから、それを大きく超えるってのはホント、日本からしか出て来ないんじゃないか?ってくらい日本のミクスチュアー度合いは凄い。しかもそこにポップスのエッセンスが必ず入ってくるから聴きやすくなっているという最低条件があるし、見事なものだ。

 2015年リリースの和楽器バンドのセカンドフルレンスアルバム「八奏絵巻」。圧倒的なボーカルの歌唱力は世界広しと言えどもこの人くらいしかこういう歌は歌えないだろうってくらいに独自性の高い歌唱法と発声法での歌唱力。そこが単に上手いってだけで出すワケでなく、しっかりとバンド名に恥じることのない和楽器の音と旋律、リズム、音色、どこから斬っても和な食感が必ず出てくる個性、これもまた見事なもので、歌の独自性に加えての三味線や太鼓、琴や笛の音色が心地良く鳴り響く。一方ではベースにハードなギターとドラムスも鳴っているのだから面白い。音楽ってのはやりようによってここまで詰め込んで広げられるものかと感心するばかり。

 こんだけ和風で出来る要素がすべて詰め込まれているんだから面白くないはずもない。ビジュアル面だって和風でもあるし華麗でもあるし男気もあるし綺羅びやかで実に楽しめる。それでいて実力があるんだから何の問題もなかろうよ、見事なバンド。こういうのが世界に出てって楽しませていければ面白いだろうなぁと。ただ、なかなか日本人にしか分からないマインドがありすぎるのかも、とも思うけど、それはそれってことで…。うん、自分的にはこんだけの音の軽さってのはBGM的にしかならないんだけど、面白いからね。映像含めて楽しむバンドです。






Purson - Desire's Magic Theatre

Purson - Desire's Magic Theatre (2016)
Desire's Magic Theatre

 ストーナー系って聴くとハマるんだけど、割とその時で流れてしまって後々じっくり何度も何度も聴く作品にまでは昇華されないこともあって好きなんだけど、ね、みたいな話になる。もっと若ければそうでもなくて大好きなバンド!みたいになってずっと聴いてるのかもしれない。ただ、どうしてもそこまで入りきれない部分あって、楽しんで聴くという次元にしか行けないのももどかしい。新しい世界だとそうでもなく突っ込んでいくんだけど、やっぱりベースがあるから何となく自分で安心しちゃってるんだろうな。展開も見えると言うか…、そういう話じゃなくて楽しめないとダメね。

 期待の英国出身Pursonが二枚目のフルレンスアルバムをリリースしてくれた。「Desire's Magic Theatre」ってなタイトルでね、ホント期待満点だったワケ。それはファーストの「Circle & the Blue Door」がものすごく良い感じで、独自性を出してたから結構聴いてたんだよ。まぁ、ここんところは聴いてないけど、ミニアルバム出したりもしてくれてたからその度には聴いてて、相変わらずのPurson節でニヤリとさせてくれたんで、今回もそういう楽しみを味わいたいってのがあった。どんどんとバンドらしいカッコよさを出して来てるし、自由にあの時代の面白さをバンドに取り入れて一言でのサイケデリックバンドってんでもないし、正に新しいけど古い音(笑)。そんな期待をしながらじっくりと聴いてみました「Desire's Magic Theatre」。

 凄くバリエーションが広がってるわ。そして細かいところまで音が凝ってる。効果音も含めてじっくり練って作ってる感じだよなぁ。尖って刺さってくる部分はあんまりないんだけど、ジワジワと攻め立ててくるようなソフトな染みこみ具合が心地良いです(笑)。相変わらずのPurson節が更に効果的に発揮されてるとも言うような、セカンドにしてこの独自性が凄い。世間的な、ロックの世界でどれくらい評価されているのかわからないけど、貴重なバンドだよなぁ、多分。かなり病みつきになるもん。






Blood Celemony - Lord of Misrule

Blood Celemony - Lord of Misrule (2016)
Lord of Misrule

 自分のライブラリを見ていて、ついこないだ買ったばかりだよな、これ、とか思ってるものが実はもう15年くらい経ってるとかでちょいと年月の経過の速さにおののいたりしている日々だが、この調子で行くとすぐに10年くらいは経過しそうだな…などと不安にもなる。どうもCDなりレコードなりの背中の色が古びれてきていると思えばそういうことか、そんだけ年月経てば古くなるわな。当時はこれで決まり、みたいなデラックスエディションなんかも実は嘘つきでまだまだ以降もリリースされていたり…、一方では新しいバンドも漁るしどこに進みたいんだ自分?

 Blood Celemonyの2016年の新作「Lord of Misrule」。リリースされるのは知りつつもなかなか聴いていなかったアルバムだけど、これまでの作品の質感からして多分好みだろうなと自分で思っていたのでようやく着手。冒頭からチープなギターの音で始まりフルートも絡んだサウンドながらメタルというバンド色はほとんど感じることなく、オールドタイムなロックの香りが濃厚、更に録音の手法が見事にガレージ的にチープに仕上げていて、いつの時代の録音だ?と思わせるような音の仕上がり。今時でもこういう音の質感出せるんだな。どの音も40年位前に戻ったかのようなサウンドが味わい深い。

 楽曲の方になると一発でロックの名作だ!と言えるような曲が並んでいるワケじゃないけど、フルートと歌の絡みやそこから生まれてくるビートやリズム、雰囲気なんてのは70年代ではあり得なかった世界だし、今だからこそ出来ている妖しさもたっぷりとあるワケで、その当たりが単なるオールドタイムなバンドじゃないし、レトロなだけでもない。いやいや、この歌声の怪しい魅力とギターの艶かしさ、フルートの色気はなかなかソソられますよ。そんな事を思いながら聴いているとあっという間に終わってしまって…、無駄に長い曲がないのも良い。最期までダレずにこの独特の雰囲気が続く…、良いねぇ〜。




Arch Enemy - Black Earth

Arch Enemy - Black Earth (1996)
BLACK EARTH -REISSUE-

 随分前にTwitterで何かの話題が出てきて、その後Arch Enemyの初期3枚はホント、名盤です!って言われてね。教えてくれた方もかなり色々なオールドロックも聴きつつ、何となくの趣味も知りつつ言ってきてくれてるってのはやっぱりどこか共感する部分あるバンドなんだろうと。んで最初ちょこっと聴くんだけど、とにかくダメで(笑)。ギターのメロディアスさとかはともかく歌がアレだから聴けない、聴いていられないってのが多くてさ。デス声がねぇ…、って思ってたんだけど、別の方からデス声でも色いろあるんですよ、って言われて、何言ってんだ?って(笑)。ところが、しばらくその辺ウロウロと聴いてたりすると確かにそうなんだ、デス声っても色々あるんだ、ってことが判ってきた(笑)。

 …ってなことで、驚く無かれ、Arch Enemyのファーストアルバム「Black Earth」、1996年リリース、今はその再発盤も出ていて音が多少良くなっている、らしいのと、ボーナスディスクでの初来日公演のライブが入っているというおまけ付きでありがたい。いや、驚く無かれってのは、今日からかな?このメンツでのこの初期三枚に絞ったBlack Earthというバンド名義での来日公演が行われるってことだ。Arch Enemyってバンドは今でも現役でアルバム出してツアーしてるからその名前でオリジナルメンバーが再結成ってワケにもいかないので、オリジナルの方が名前変えて活動というパターン(笑)。まぁ、それでも初期三枚に絞ってるから聴きたい人はもちろん行くのだろう。どんなライブが繰り広げられるのやら…。

 自分的に言うと、日本のインディーズ界の雄、ガスタンクが大好きなのだが、ガスタンクって言われてみればハードコアな路線から歌声にしても潰した感じでもありしゃがれた声もあり当時はデス声なんて言わなかったけど、そこに至る途中過程の歌声ではあったんだな。で、ハートフルメロディと言われていたワケだ。ここらで聴けるArch Enemyに至ってもその路線と同じようにデス声をもちろん意識はしてるけど、作られたものではなくてヘヴィにシャウトしている結果論としての歌声がこうなっているから、感情や表現手法が極端なだけでしっかりとそれは反映されている。話逸れるけど、ここ以降のArch Enemyでの歌声はその部分が欠落してて音としてのみのデス声にしか聴こえないんでね。だからこそ初期三枚は歌も含めて良いよ、と言われたのだろうと納得。更にそれを何度も聴くことになるとは…。

 そんなダメダメだったのに何が良く感じたのか?ギターかなぁ…、やっぱ歌もかな、メロディってか。アレンジも自分の中ではあり得ない展開だったりしたけど。更に言えば世界観。この暗さと絶望感の中での一縷の光となる美しきギターソロのメロディ、その決勝が「Fields of Desolation」のエンディングソロですね。コイツは絶品。再録盤とはまるで異なる完全な未完成ソロが素晴らしい。1996年頃…、90年代に入ってから凄くメタルが増えててたくさんCDが並んでたのは記憶してるけど全然聴かなかったし、その中のひとつがこれなんだろうけど、20年経って残ってるのはやっぱり凄くないと残らない。そして今更ながらに聴いているという…、面白い世界があったもんだ。ってももう5年くらいになる話だが(笑)。さ、ライブ楽しもう♪







Dizzy Mizz Lizzy - Forward in Reverse

Dizzy Mizz Lizzy - Forward in Reverse (2016)
フォワード・イン・リヴァース(デラックス・エディション)(完全生産限定盤)

 昔の名前で出ています、の発展的な再結成ってのはそのオリジナルメンバーで新しいアルバムを作ってしまうってことだろうか。これこそ昔のバンドがまだ生きていて今の音を出しているっていう証明だし、純粋に何年も前の作品からの続編と言える新作として記録されるはずだ。ただやはりそこには年月が存在していて、空白の30年の後のアルバムと言われてもやはり素直に同じバンドの続編のアルバムとして聴くって雰囲気ではないわな。

 Dizzy Mizz Lizzyの2016年再結成後の新録音アルバム「Forward in Reverse」。とにかくジャケットが結構目立ってて、Amazonであれこれ探しててもこのジャケットが結構チラついてたし、シンプルだけど目立つ。んで、正直言えば昔のDizzy Mizz Lizzyって全然知らないんです。名前は聞いたことある程度で、今になって再結成ったって、それがどれだけの価値なのか全然判ってない。どんだけ人気あったのかってのも知らないから言葉だけでのデンマークでの国民的英雄バンドという肩書の凄さはイマイチよく判ってない。ただ、今のリスナーってそういうモンだろうから、そこはもう同じ目線で聴いてしまえば良いのかな、って話。

 んで「Forward in Reverse」を最初から聴いてたんだけど、最初からしてなんじゃこりゃ?って展開とインストだからもしかしてクリムゾンとかそういう類のバンドだったりする?なんてのが頭をよぎったり…、そこからはリフと歌が中心になってきたから聴きやすくなったけど、それでも曲の展開はかなり惹き付けられた。そして楽曲郡に至っても妙にヒネてるのか、聴きやすいしメロディアスなんだが…何か英国的ではあるけどそことはちょっと違ってて…、クセがそこまで強くない。音も全然ハードって言うんでもない…、けど歪んだギターがバックでリフがあるからハードロックの範疇になるのだろうか。ず〜っと聴いてたんだけど、コレ、飽きないんだよ。だから多分凄くよく出来てるアルバム。Dizzy Mizz Lizzyの過去はどっちでもよくって、こういうバンドがあって、こういう音を出しているってのが素直にいいな、って思える。う〜ん、どこかMuseとかそのヘンに似てる匂いがするんだよ。

 そういえば、ちょうど来日公演している頃なのか?トリオバンドとは思えない迫力のライブだろうから盛り上がるでしょうな。






AC/DC - Rock or Bust Tour 2016 with Axl Rose

AC/DC - Rock or Bust Tour 2016 with Axl Rose
Back in Black (Dlx)

 生きてると面白い現実に遭遇することがあるものだとつくづく思う。レジェンドバンドの再結成や、オリジナルメンバーでの復活、あり得ないだろって組み合わせでのジャムや加入劇、人間丸くなったな、って復縁による再結成などなど、その時々にそんなのを楽しんでいるが、面白いのはバンドが進化していってしまったが故にオリジナルのメンバーが集まっても同じバンド名が名乗れないような問題が出てくるとか、なるほど、起こりえる問題だわ、と妙に納得したり。一方ではバンドのメンバーが年老いてきたことや病気から離脱するなんてのも出てきて、そこまでやるもんなのかなぁ…とか思ったり色々あるものだ。

 ワールドツアー中のAC/DCのフロントマン、ブライアン・ジョンソンが難聴の理由でツアーを離脱せざるを得なくなったことで、10公演程度を延期して、その間に新たなゲストボーカルを決めてツアーを再開しようということになったようだが、一部ではアンガス・ヤングが一方的に声明を発表したとか、ブライアン・ジョンソンがへそ曲げてるとか言われているが実態は知らない。ただ、そんなことが2016年の3月に起こり、その後任は誰が出来るのか、なんてワクワク感があったことは事実だろう。これが外すととんでもないことになるし、バンドの印象も下がるしライブに来たファンを失望させるのはよろしくない事は明らかだ。さて、そしたらそこにとんでもなくぴったりなボーカルがその穴を埋めた。アクセル・ローズなんだな、それが。聞いた瞬間に、なるほど、それはぴったりだろ、と。アクセル・ローズって普通の歌い方じゃないし、確かにブライアン・ジョンソン的なシャガレ声での歌い方もメインだし、そのイメージで言えばAC/DCで歌うってのは全然なるほど、ぴったりだ、って。

 それで参加決定は事実だと。しかしGuns’n Roses復帰劇が4月、5月にAc/DCツアー、6月からまたGunsツアーってな忙しさながらもしっかりとやるんだろうな、この人はって感じで5月初頭から始まったAC/DCのツアーでのアクセル・ローズ版、これがまた聞いてみたらぴったんこで何ら違和感ない。ってかブライアン・ジョンソンよりも色気があるから良くなってしまっている曲も多い…、コレは問題だろ(笑)。ただ、アクセル・ローズはここでももちろん骨折の影響による固定座席でのボーカルなのでパフォーマンス的な部分での派手さは抑えられているところは救いか。もちろんAC/DC信者からはコケにされている部分もあるのだろうけど、自分的にはこれは面白い組み合わせだ、そして実にハマっている組み合わせだと思ったね。





Guns’n Roses - Reunion Live show

Guns’n Roses - Reunion Live show
Appetite For Democracy: Live A The Hard Rock Casin

 ウチのブログにも割と文句言い〜のコメントが付くんで、世の中的な風潮も含めて思うのだが、形あるものに対しては簡単に誹謗中傷できるのが人間だ。ところが、それを生み出す、創り上げるってのはなかなか出来ないし、思いつくことからして出来ない人間が多いだろう。それが出来ない、自らは発信もしていないのに誹謗中傷するだけと言うのは何の効力もないワケだ。「じゃ、自分でやってみせてよ」の一言で何も出来ないことが明白になる。まぁ、そんなこと気づいてないから誹謗中傷が出てくるのだろうし、言えることはそりゃあるだろうけど、きちんと表明していなきゃ他人には分かんないからね。ただ、世の中はそういう「世論」が大きくなるとコトが動く仕組みではある。

 ちょいと前にGuns’n Rosesでアクセルとスラッシュが一緒にやるらしい、またベースはダフが復帰するらしい、ってウワサがあって、信ぴょう性は高かったんだけど、今年の序盤から一気に具体的になっていきあれよあれよという間に実現してしまったオリジナルメンバー3人が揃ったGuns’n Rosesのツアー。そう書いていてもすっかり忘れていて全然チェックしてなかったんだけど、先日ふと思い出してYouTubeで見てみた。便利な時代だといつも痛感するものだが、何かヘン…、あ、アクセルが脚を骨折したようで、豪華な椅子に座って全然動けない状態で歌っている。う〜ん、これは痛い。大怪我してても仕事してるというスタンスからすれば見事なものだが、ロックステージとしては頂けないなぁ…、ましてやオリジナルガンズっつうイベントで…、と見た感じは思ったものだが、しょうがない、それでもツアーやってライブやってることはファンは嬉しいだろうし。

 正直言ってどうなのか、よくわからん。オリジナルの3人が揃ったから昔の曲が生き返るのか、楽器隊からしたらそりゃ念願のアクセルのボーカルでのバンドだからオリジナル感満載のステージを味わえるのは当然だが、アクセル側もやっぱりそういうのあったんだろうな。多分、ファンの方もそうだろう。結局それで舞い上がってショウビジネスになるのがこの手のバンドの復帰劇。見ていて思ったのは、30年近く前のライブと今回のライブ…、あまり変わってない…。アクセルの歌はそりゃ張りが無くなってるけど、その分テクニックついてるし、楽器隊も深みが出ているし、何とも驚きのライブショウだった。それだけにアクションのないフロントマンが残念。夏からまたツアーやるみたいなので、その時にはロックバンドらしいステージが見れるのだろう、楽しみだ。




Paul McCatney - Band on the Run

Paul McCatney - Band on the Run (1974)
バンド・オン・ザ・ラン

 飲んだくれてそのままカラオケに雪崩れ込んで…ってのは良くある話なのだが、大抵はその時のメンバーによって曲が決まってくる…、曲というよりもカテゴリとか年代だな。もちろんバンド連中で行くとなるとそれぞれの好みが微妙にズレてるのもあって、それでもキライなものでもないし新たな発見ってのもあったりするし、他の連中を染めてやるなんてことも出来たりして何かと刺激的ではあるが、今回はちょいと自分的に軽い驚きを覚えたものをひとつ。

 ポール・マッカトニー率いるWingsのアルバムになるのか?ポール・マッカトニーのアルバムになるのか?「Band on the Run」ってヤツ、1974年リリースの作品。このタイトル曲が出てきて、そもそもポール・マッカトニーについては自分的にはもう全然ダメだので聴いてないってのも、好きじゃないってのもメンバー皆さんご存知なのだがそんなんはお構いなしにバシバシとこのヘンが出てきてさ、んで、へぇ〜なんて思いながら聴いてるんだけど、そもそも何だこれ?って展開が繰り広げられるモンだから、割とびっくりして…、ビートルズの展開を考えればこうなっててもおかしくないんだけど、何かそういう風に展開していってるって思ってなかったからか、ここまで展開させてる作品だってことを初めて知った。んで、メンバーにコレってポール・マッカトニーが自分で作ったアレンジなのか?と訊いたら多分バンド単位でやってるんじゃないか?ってな話。まぁ、そもそもはポール・マッカトニーだろうけど、う〜ん、なるほど凄い。

 んなこともあってちょっとアルバム丸ごと聴いてるところ。初めての試みだけど、なるほどビートルズの進化系と言うか、そのままって言うか…、ジョンのテイストが抜けるとこうなるだろうなっていうそのままな音が出てきてて、もちろんバリエーションに富んでいるのは当然ながら、やっぱりメロディメイカーだし凄いわ。ジョンの毒気がないってのは明らかだから、ビートルズのエッジってのはそういう融合性でもあったってことで、比べるもんでもないけど、かなりマイルドなのは当たり前か。しかし良いアルバムだな。好きじゃないけど、素直にそう思う。




Free - The Free Story

Free - The Free Story (1974)
ザ・フリー・ストーリー

 多分古き良きバンドを好きな人ってのは同じバンドの同じアルバムでも何枚も何種類も持ってたりすることも多いだろうし、曲単位になれば更にそれは広がったりして様々なバージョンを所有していることだろう。もちろんライブバージョンも入れたら結構な数になったりもするし、シングルバージョンとかミックス違いとか歌詞違いとかモノ、ステレオなんてのもあってアレンジが違うとかそういう世界があるロックね。先日もあの曲やろう、ってバンドのメンバーと話しててスタジオに入るのだが、それぞれどうもやってきたバージョンが違うみたいで回数とか編曲が合わないことがあって、もちろんいつものことなので、笑いながらどれにするか、ってなるのだが、オフィシャル側でも既にどんだけ出してるか判ってないんじゃないかなぁ…ってのも多いだろう。

 Free解散後の1974年にリリースされたベスト盤「ザ・フリー・ストーリー」、ベスト盤って言うか…、ストーリーそのものとも言えるのか。一応時系列的に名曲郡が並んでいるけど、終盤はもう数少ない選曲になりつつ、更に未発表系の楽曲なんかが配されていて貴重度を上げているワケだが、アナログ時代は2枚組で、どうにも終盤はダレダレになっちゃってあまり真面目に聴いた記憶が無い。CD時代になって「Heartbreaker」がオミットされている状態が続いていたみたいで、人によってはインパクト絶大なバージョンだったらしく、何でだろ?って聴き直してて、なんだ、ライブだからか…と思い出した。これだけ1972年10月15日ポーツツマスのライブバージョンが入ってて、ボロボロのコソフがここまで弾けてるってので奇跡の一曲だってことで収録したのだろうか、アングラでも一切出回っていない唯一無二の貴重な同日のライブ音源だったのだな。それがアナログ時代終焉と共に聴けなくなっていつしか貴重なテイクとして知られていったのだった…。

 5CD Boxの「Songs of Yesterday」がリリースされてCDで初めて陽の目を見たみたいで、なるほどそうか…って懐かしさを覚えた人も多かったのだろう。自分はそこまで思い入れなかったからなぁ…。いや、好きなんだけどね、Freeってさ、ただ、終盤ってやっぱり得意じゃない。でも、もうそうも言ってられないから割と聴いてるけど、やっぱり熱いギタープレイが好きだからなぁ…、あの熱さが3年で消えるなんて、時代は残酷だ。そういうのも時系列で並んでいる編集盤だとはっきりと感じてしまうという残酷な編集盤、更にはPeaceの音源と称されているけど、日本公演でやってたヤツだし、Freeとしてのモノになっちゃってるでしょ。それにしてもこういう音で世界に出れるってのはホントに時代でしかないかも。今の時代でもあるだろうけど、やっぱりこのノリは誰にも出せない。たまに全曲丸ごと聴くみたいなことをしたくなるバンド♪





The Kinks - Face to Face

The Kinks - Face to Face (1966)
Face to Face

 天気予報が当たらないと結構困ることもある。大抵気にもしてないんだけど、何かのイベントを入れていたりした時なんぞは何でこうなる?みたいな事もある。ちょっと前に日の出前に家を出る事があって、出掛けたんだけど、その時の予報では日中は晴れて暑いから…ってなモンだったんで、朝寒かったけど割と薄着で出てったんだが、結局寒いままで、しかも雨が降ってきた…、何だそりゃ?って途中で天気予報見ると変わっててさ、寒いまま過ごしていたという…。昔の方がもうちょっと予報が当たってた感じがあるけどなぁ。

 The Kinksの1966年リリースの「Face to Face」、オリジナリティを積極的に打ち出した初期の作品ってことでその価値を高めているが、それも含めてその楽曲郡のオリジナリティのレベルの高さがレイ・デイヴィスを天才と言わしめる所だ。どの曲を取っても正直名曲。初っ端からパンチの効いた「Party Line」で攻め立ててメロウに流れていく、そのメロウなラインのセンスがさすが天下一品のソングライティングセンスとしか言えない代物。楽曲を彩る楽器の音もこれしかないだろ、ってな具合に鳴っててシンプルだけど正に名作、1966年だからね、普通のバンド何してた?ってくらいでさ、The Beatlesくらいなもんです、これくらいのアーティスティックな作品を作れていたのはさ。もちろん売れなさ加減では圧倒的にThe Kinksに分があるのは言わずもがな。

 今時初めてThe Kinksを聴くって人はこういう作品をどう思うのだろう?聴き続けて気に入る事があるのだろうか?いや、あるだろうけど、数多くパンチある楽曲やアルバムがある中でこのヘンがフェイヴァリットになるって…、あるのかなぁ、なんて思ったり。昔々はモノ盤レコードか何かで持ってて何かで輸入盤買ったらステレオ盤だったりとかした気がする。その後CDになって色々出てきて、今じゃ2CDのデラックス盤なんてのもあって曲入りすぎててなんだかワケ分からないんだけど、多分全部違うのだろう。そんな紐解きもしながらじっくりと一曲づつ聴き比べていきたい所だな。そういう事をする価値のあるバンドだと思ってるしね。それでいてキャッチー、且つ媚びない。うん、ロックだ。




East of Eden - Snafu

East of Eden - Snafu (1970)
Snafu-exp.+24-bit-rema

 ほっとくと勝手に70年代の英国に突き進んでしまうウチのブログ、もっともっと聴いてるものとか聴きたいものとかあるのでそっちに進むべきなんだけど、何故かね、やっぱり70年代のを聴くと強烈でさ、今時のとかが軟弱なコピーものにしか聴こえなくなってくる部分あってさ、オリジナリティだったり創作意欲とかアイディアの奇抜さとかが斬新で、そういうのは70年代までが一番旺盛だったんじゃない?今でもたまにそういうのはあるけど後に残るものまでってのはもうちょい時間かかるだろうし、本当に創作的なものってのはどんどんと難しくなっていくだろうし、だからロックは終わってる部分あるのも事実だけど…。

 1970年にリリースされたEast of Edenというバンドの二枚目のアルバム「Snafu」。名前から始めるとバイオリン奏者にデイヴ・アーバスって人がいてね、その人のバンドだから当然バイオリンがメインに居座っているバンドで、これがまた面白い具合に同居していて一般的にはジャズロックとも言われているけど、そうとも言えない括りでもあって、サイケの波もあるしアジア風味もあったりもっと土着的なところもあって形容しがたいロック、それこそが創造の産物でしかない音世界で、簡単に言えばプログレのひとつ、になるのか。自分がEast of Edenを知ったのもプログレからだけどね。まぁ、その後びっくりしたのはThe Whoの「Baba O’riley」のあの最後のバイオリン部分ってこのデイヴ・アーバスが弾いてて、しかもキース・ムーンがプロデュースしているっていう所だな。それでまたEast of Edenってのを聴いてみたりして、そのヘンな音世界とバイオリンな感じに面白さを見出したって所か。

 多分この「Snafu」が一番メジャーどころだろうし、バンドの個性もよく表しているし、何なんだ?的なのもあって楽しめるんじゃないだろうか。果たしてどこに進みたかったのだろうか?と思わなくもないけど、それこそがこの時代の英国ロックの面白さ、とにかく今あるものを全部グチャグチャに入れてみて自分なりのエッセンスを加えて何が出てくるのかお楽しみ、みたいなモンでさ…、バンド編成にもしっかりとサックスもバイオリンもフルートなりもあるわけだから何でも出せる自覚はあっただろうしね。だから時にはフリージャズ的な展開を魅せるものもあれば民族的なのもあったりと楽しめる。こういうのをひたすら聴くとその幅の広さとアイディアの豊富さを楽しめるってモンだ。


Van Der Graaf - The Quiet Zone / The Pleasure Dome

Van Der Graaf - The Quiet Zone / The Pleasure Dome (1977)
ザ・クワイエット・ゾーン/ザ・プレジャー・ドーム+3

 あまり引き摺られないようにしているんだけど、バイオリンの入ったロックがなぜか続いている…、それだけたくさんあったってことだろうし、やっぱり音色の特性からしてエキセントリックなサウンドが出てくるから刺激的なんだろうね。ロックにも合う音だし、それでいてもちろんクラシカルな楽器だから正統派だし、うん、そんなことで亜流な自分からすると面白い楽器でもあり、本来の楽器という尊敬もあるのかな、本来のってヘンだけど…。

 そんなバイオリンを見事にパンクなまでに昇華させた人、ってワケじゃないけどデヴィッド・グレアム参加のVan der Graaf名義での8枚目の作品「The Quiet Zone / The Pleasure Dome」。ガラリとバンドメンバーを一新しての作品で、タイトル通りに静と動なワケだが、どっちかっつうと動の方が強烈で、ピーター・ハミルの攻撃的なスタイルが見え隠れ…そこにバイオリンのヒステリックな音が狂気のように刺さり、冷淡なリズム隊の間を泳いでいる…、その真骨頂は次作ライブアルバム「Vital-live
」で炸裂するのだが、これまでのバンドのキャリアを好んでいた人達は唖然と見守っていたに違いない、果たしてどこまで行ってしまうのか、なんて…。自分的にはこの変化がかなり好きだったんで、今思っても多分バイオリンの狂乱ぶりが好きだったんだろうなぁと。元々ハミルの歌は冷酷ですらあったから、それは好き嫌いあるだろうけど、こうして冷の部分を増長してしまうかのようなバイオリンの音色が重なるとグッとそっちに持っていかれるってのが面白い。

 今聴いてもかなり刺激的なアルバムだし、他にはない作品、彼ら自身もここでしか出てきていない音だし、もうちょっと表立った評価があっても良かろうと言う気もするけど、大抵はこの作品って粗末に扱われることが多い気がする。初心者には薦めないけどさ、ある程度VdGG聴いた人ならここまで辿り着いても楽しめるだろうし、「Vital-live」聴いて驚愕した人はこっちの原点も再確認ってありだろうし…、もっともそんなの皆やってることだろうが。根底にあるハミルのスタイルは変化ないどころか深化しているから、より響きやすいスタイルで発しているだけとも言えるのか、ホントに奥深い作品で何度も何度も聴いていく作品な気がしてます。





Solstice - Silent Dance

Solstice - Silent Dance (1984)
Silent Dance

 バンドでスタジオに入り散々音出してそのまま飲みに行って大騒ぎして盛り上がってまた散々歌いまくって半日遊び呆けて帰宅は深夜過ぎ…、結局飲んでる時間10時間くらい、もちろんスタジオの中も飲みながらだから盛り上がるし何でもありだし、正に適当で感覚のみで冴え渡る。一応スタジオ後飲み会では反省会から始まるのだが、結局グダグダで気持ち良けりゃいいんだよってな話で外に見せる価値ゼロなバンド(笑)。自己満足だらけだからなぁ…、楽しい一日だったが体力使った一日。

 80年代のプログレ…ポンプロックってのは全然通ってなかったから今回のバイオリン関連のロックで出てきた時には、へぇ〜ってな感触の方が強くて、マジマジと聴いてしまったSolsticeの1984年のファーストアルバム「Silent Dance」。何とも音がチープな80年代の音で、そこからして聴きにくさがあるのだが、それは元より、ルネッサンス云々なんて批評もあったんで、どうかね?って興味本位で聴いてたけど、なるほど、ろういう言われ方はあるだろうな。アルバム全体的に清涼感とか透明感ってのはあるからクリスタルボイスでなくともそういう比較にはなるし、歪んだ音が入ってるロックではなくってどっちかっつうとデジタル的な世界に近い音の質感だから正にこの時代。でもプログレってんでもないのは確かで、だからこそポンプロックの位置付けになったのか、この時代にこういうのやってた人いたのかっていう感慨の方があるわ。

 この頃のシンセってとっても安っぽい音しか出なかったからなぁ…、こうなっちゃうのはしょうがないのだろうけど、当時は最先端の音だったワケだし、こういう音のアルバムもありだろう。楽曲は割とポップで聴きやすいし、バイオリンも普通にオーケストラ的な位置付けでど真ん中で鳴っているから見事に融合している作品、アコギとの絡みが美しい曲なんぞもあってなかなか良い感じ。ただ、まぁ、ロック的に聴くか?ってぇともちろんそうでもないが…。とは言え、ここまで作品にバイオリンが必須みたいになっているのはそう多くはないし面白い部分は多いかな。




Believe - Yesterday Is a Friend

Believe - Yesterday Is a Friend (2008)
Yesterday Is a Friend

 普通のロックバンドにはほとんどバイオリンなんて楽器は入らないから、たまに入っているのを聴くと結構刺激的という意味が大きくて好きなのだが、こういう楽器をロックに持ち込むってのはやっぱりうまく使わないと機能しないから難しさは大きいのだろうと思う。それでもいくつかのロックバンドが挙げられるが、そんな中でも割と最近のバンドでもあるんだよなぁ、と思い出したので登場させておくかと。

 2008年リリースのポーランドのバンドBelieveによる2枚目のアルバム「Yesterday Is a Friend」。常設メンバーの中にSatomiなる日系人のバイオリニストが参加しているバンドなのでもちろんそこかしこでバイオリンが鳴ってくるのだけど、それは音楽的に必要だからそこで鳴っているというような感触で実に効果的に使われている。だからバイオリンに限らず、フルートなんかも同じような意味合いできちんと使われていたり鍵盤にしてもそれはもう効果的に出されてくる。基本はもちろん普通に暗いロックバンド…、かなりプログレ色強いけど割と聴きやすい作品に仕上げているのがこのバンドの面白い所で、自分のポーランドのバンド好みってのはこういう所からも納得する。来歴はアレコレあろうけど、繊細で展開を含めた音楽作品として実にポーランドらしく憂いのあるサウンドが特徴的。

 ロック的なのか?と問われるとそれは多分違うんだろうな、とプレイしている姿なんかを見ていると思うワケで、ロックとかって言うよりはミュージシャン達が普通に楽器を組み合わせて出来る世界を表現しているだけという才能をしっかりと打ち出して曲を創り上げているという感じなので、多分ロックじゃない。表現手段としてロックやプログレの持つ手法を取り入れているという方が近いだろう。でも、2000年代以降のロックってのはそういうインテリジェンスなのが多いからあまりロックというのに囚われることもないのだろう。やっぱりロックって死んでるよなぁ…とか関係ない事思っちゃった。








Gualberto - Vericuetos

Gualberto - Vericuetos (1976)
Vericuetos

 GWというのにどうもヘンな方向に進んでしまっているウチのブログ、以前はもうちょっとTPO考えてたんだけどもうここの所全然気にしてなくて世の中の流れなんかまるで無視して自分の聴いてるものや感覚的に次に書くモンだろうな、ってのを並べ立てているからどんどん世の中からかけ離れていく。所詮趣味なんで好きに書けば良いモンだから気にしてないんだが、連休なんだからゆっくりと楽しめる人は楽しんでもらいたい、ってのは一応あるんだよ。んでもこんなワケの分からん方向に進んでいるってのは当然ながら面白くないと思われる方が多いだろうなぁ…、とか。んな事考えつつも、一方ではバイオリンの入ったロックの方向に進むか、それともゴシックなファッションの方に進むか、はたまたエキセントリックな女性という機軸に進むべきか…。

 1976年にスペインでリリースされたGualbertoの「Vericuetos」という作品、バイオリンのみならずシタールやスパニッシュ、フラメンコなんかが入り混じったエキセントリックなインストプログレッシブロックなアルバム、だからと言ってクラシック的な音というワケでもないところがこの手の作品の面白いところ。やっぱり独特の音楽感覚での楽曲が様々な楽器を使って編み出されているというのかな、そもそもシタールとかバイオリンとか結構エグい楽器がリードを取っているから歌無くして歌メロラインらしく旋律はありつつの、楽器隊も好き勝手に暴れられるという凄まじい演奏が聴けます。古くから名盤と誉れ高い作品ではあるけど、その性質からそこまで世に認められているというのでもないようだ。もっとも自分が聞いたのもこの流れがあったからこそですが。

 時代の流れもあって、今聴くと軽やかな演奏に聞こえる部分はあるし、ロックテイストなる部分が薄くて凄腕ミュージシャンによる演奏という側面の方が強いってのもあるからか、フュージョン的に聴こえてしまう部分もあるけど、そこにバイオリンなりヘンな音が入ってくるからやっぱり妙なロックと言わざるを得ないか。バイオリンフューチャーってよりもバンドアンサンブルの中にバイオリンが入っているというようなモノで特別目立つような感じではないかな。




Emilie Autumn - On a Day...

Emilie Autumn - On a Day... (2000)
Emilie Autumn - On a Day...

 結構気にはなってるけど最近全然消息を知らないままになっているアメリカのロックバイオリニストでゴスロリな強烈なアーティストであるEmilie Autumn、どうしてるんだろ?そんな事を思いながらここ最近のバイオリン関連で思い出していたので久々に聴いてみることに。この人の場合は歌もあったりして普通にロックアーティストだからロックリスナーにはもっとも好まれるスタイルまで到達していると言えるか。それでもやはりバイオリン奏者としての才能を発揮すべき機会は大いにあるべきだと本人なのか周囲なのかはともかく、しっかりと表現する機会としては与えられているようで、そのウチの一枚がこれ。

 Emilie Autumnの2000年リリース作「On a Day...」、全編バイオリンソロ中心のインストアルバムで、思い切りEmilie Autumnというバイオリニストの才能を引き出している。バックの音もクラシック的なサウンドで引き立て役レベルで入っているくらいだからロックサイドの彼女の雄姿はここではほとんど垣間見られない。完全にバイオリニストとしてのあふれる才能を披露しているばかりで、その美しさにはただただ感心しまくり。もちろん自分のフェイバリットになるものではないけれど、聴いててほっとするし安心するし、優しさや繊細さがヒシヒシと伝わってくる作品なので響く人は響くんじゃないだろうか。普段うるさい音ばかりだから余計にね、そういうのがあるかも。ちなみに今はこの「On a Day...」ってのと後にリリースした「Unlaced」を合わせて「Laced/Unlaced」という作品としてリリースされている。

 ロックとバイオリンって組み合わせは相性悪くないんだけど、バイオリンって楽器が歌と被る部分も出てくるしギターと被る楽器でもあるから使い道が難しいとも言えるか。だからバイオリン主軸の音でのロックはあるけど、すると今度は歌と被るからどうしても主役ではいられない…、これだけの力量を持つバイオリニストがその脇役だけではあまりにも勿体無いというのもあるから一緒にはなりにくいのかもな。Curved AirはそこをうまくやってたしKing Crimsonは歌の比重よりも圧倒的にインプロの比重が大きくなっていた頃のバイオリン参加なので問題なかったということか。コアーズで聴けるようなアイルランド旋律の持ち込みみたいな形ではまだまだありうるけど、専売特許みたいなもんだし、バイオリンってなかなか融合が難しいねぇ。




The Sword of Far East - Live Rock!!!!!!

The Sword of Far East - Live Rock!!!!!!
Live Rock!!!!!! [DVD]

 そういえば日本にも素晴らしき女性ロックバイオリニストがいたよな…、よくポスターとか見かけたアレだ、アレ…、みたいに最近名前がすぐに出て来なくて困るのだが(笑)、エラく綺麗な方がロックのビートに乗せて情熱的にバイオリン弾いてくれるヤツです…、The Sword of Far Eastだね。バンド名からして世界に通じるスタイルを作り上げて行こうと言う野心が見えているところが良い。

 真面目に聴いたことなかったんで、これを機にちょいと聴いてみようかとYouTube覗いたらオフィシャルからユニークな試みの映像が出ていたので取り敢えずそいつを聴いてみよう。「超名曲33曲をバイオリンロックメドレーに!」というタイトルだからそのままだろう、ってことで美しいAyasaさんのバイオリンに陶酔する姿を見ながら抜群の音でのスタジオライブ映像を堪能。しっかしさぁ、ロック名曲ってここまで時代を縦横無尽に駆け巡ってメドレーにしちゃうのってなかなか大変だったんじゃないの?Ayasaさん本人知らない曲ばっかりでしょ、多分。それでもこんだけのエナジーをバイオリンで出しちゃうんだからロック好きなのはよく分かるけどね。結構聴き倒したんだろうなぁ、このヘンをさ。

 面白い試みだし、The Sword of Far Eastってのがどういうものかを魅せるにはばっちりなPVだし、綺麗なお姉ちゃんがこんなん弾いてるの?っていう驚きも十二分に伝わるけど、個人的にはバンドの音がどうしても一体感がなくてカラオケバンドになっちゃってるのがロック的になんか違う、みたいな所か。当然なんだけど、そこがホントにバンドらしい音になってくるともっとドライブして真実味が出るんだろうな、とか想像しちゃう。しかしホント、どんだけ詰め込んでるんだ(笑)。




Vanessa Mae - Live at the Royal Albert Hall

Vanessa Mae - Live at the Royal Albert Hall
Live at the Royal Albert Hall [DVD] [Import]

 時代は変わる…色々と出てくるモンだなぁとつくづく感心、それでいて決してその場限りの色物というワケじゃなくてしっかりと裏打ちされた実力とテクニック、そこに自身のパッションが込められて一つの音楽として出されてくるという素晴らしさ、あるもんだなぁ…。バイオリンというヒステリックで情熱的な音を出す楽器をどこまで引き出せるかみたいなのを実践している女性が英国から90年代に出てきていましたとさ。

 Vanessa Maeなる天才バイオリニスト、10代の頃から既に多種多様のバイオリンという楽器はマスターしてしまい数々の表彰も受けつつ、それだけでは飽きたらなくなったのか、より情熱的で自身の本能の赴くままにプレイして行ったらそれはロックとの融合に近いものになって行きました、的に聞こえるんだが、しっかりとクラシックも消化しているので、どうしたってロックなんてのは勢い用のバックでしかないと聴こえてしまうのはそりゃそうか。ただ、ロックが持つライブのエネルギーなんてのはそのままライブで通用させているみたいで、新種な音世界を繰り広げている人とも言える。何が良いのかよくわからないけど、多分何でも良いのでDVD作品「Live at the Royal Albert Hall」なんてので良いかな。そのエキサイティングなライブの模様はロック好きな人に相通じるモノがあるだろう。

 音色は心地良いし、スリリングだしエモーショナルだし見てても楽しいしなんら文句なし。こういうことを実践している女性もいるんだなぁと感心しきりだもん。クラシックバイオリンそのままをロックに持ち込んで来たという意味では革新的ですらある。クラシック出身者がロックを演奏するのはあるけど、クラシックそのままをやってるんだからさ、まぁ、意味合いは少々異なるけど、斬新なアプローチだし、さすがに聴いてて惚れ惚れするテクニックは圧倒的な強み。






Karen Briggs - Soulchestral Groove

Karen Briggs - Soulchestral Groove (2009)
Soulchestral Groove

 昔はロックの世界で使われるバイオリンやフルートなんてのはごく少数でしかなく、色物的に使われている程度みたいな認識すらあったが、どんどんと音楽が発展していき、今でも多くはないけどバイオリンやフルートみたいな楽器が使われているものはそりゃ多くはなってきているだろう。クロスオーバーしている音楽の世界、ジャズやフュージョンとロックの融合などからこういうエッセンスも入り混じり、ハードフュージョンなんてのとかそこにバイオリンなんてのがあったことで、気になってみたバイオリン奏者カレン・ブリッグス。

 カレン・ブリッグスのキャリアはかなり長いみたいだけど、やっぱり様々なセッションなどをこなした後の2009年リリースのソロアルバム「Soulchestral Groove」なんてのを聴いてみた。やっぱり吸収力あるからロック的なエッセンスを加えたもので出てくるんじゃないかと期待してのお話だけど、違わずにそんな世界だったんでまぁ、良かった。見事にバイオリンが歌い上げている…普通にクラシックなんかじゃないからややヒステリック的にも出てくるし自身の音だけをフューチャーした作品でもなく、しっかりとバンドの楽器の音も目立つように創り上げているから、そのヘンはジャズのリーダー作と同じような位置付けでの制作か。

 黒人でバイオリンってのも珍しいからきっちりとした出自なんだろう。それだけでなくしっかりと仕事をモノにしているから実力も折り紙付きだろうし、ソロアルバム聴いててもただのバイオリン弾く人の作品という感じではないからちゃんと幅広い音楽ファンが楽しめるような味わいになってる。もっともどこかで聴いたような楽曲が多く入ってるから聴きやすいってのは大きいけど、それでもこういうコンテンポラリーなサウンドって面白いよな。イージーリスニングにはちょっとヘヴィだけどじっくり聴くには少々物足りない…かもしれないが、世界を広げるって意味ではロック野郎には割りと斬新に響きました。






 | HOME |  »

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


ロック好きの…別館リンク


ブログ検索


最新記事


カテゴリー


最新コメント


最近のトラックバック


カレンダー

04 | 2016/05 | 06
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

過去ログ+

2017年 04月 【27件】
2017年 03月 【31件】
2017年 02月 【28件】
2017年 01月 【32件】
2016年 12月 【32件】
2016年 11月 【30件】
2016年 10月 【31件】
2016年 09月 【30件】
2016年 08月 【31件】
2016年 07月 【31件】
2016年 06月 【30件】
2016年 05月 【31件】
2016年 04月 【30件】
2016年 03月 【31件】
2016年 02月 【29件】
2016年 01月 【32件】
2015年 12月 【32件】
2015年 11月 【30件】
2015年 10月 【31件】
2015年 09月 【30件】
2015年 08月 【31件】
2015年 07月 【31件】
2015年 06月 【30件】
2015年 05月 【31件】
2015年 04月 【30件】
2015年 03月 【31件】
2015年 02月 【28件】
2015年 01月 【32件】
2014年 12月 【31件】
2014年 11月 【30件】
2014年 10月 【31件】
2014年 09月 【30件】
2014年 08月 【31件】
2014年 07月 【31件】
2014年 06月 【30件】
2014年 05月 【31件】
2014年 04月 【30件】
2014年 03月 【31件】
2014年 02月 【28件】
2014年 01月 【32件】
2013年 12月 【32件】
2013年 11月 【30件】
2013年 10月 【32件】
2013年 09月 【30件】
2013年 08月 【31件】
2013年 07月 【31件】
2013年 06月 【30件】
2013年 05月 【31件】
2013年 04月 【30件】
2013年 03月 【31件】
2013年 02月 【28件】
2013年 01月 【32件】
2012年 12月 【32件】
2012年 11月 【30件】
2012年 10月 【31件】
2012年 09月 【30件】
2012年 08月 【31件】
2012年 07月 【31件】
2012年 06月 【30件】
2012年 05月 【31件】
2012年 04月 【30件】
2012年 03月 【31件】
2012年 02月 【29件】
2012年 01月 【32件】
2011年 12月 【31件】
2011年 11月 【30件】
2011年 10月 【31件】
2011年 09月 【30件】
2011年 08月 【31件】
2011年 07月 【31件】
2011年 06月 【30件】
2011年 05月 【31件】
2011年 04月 【30件】
2011年 03月 【31件】
2011年 02月 【28件】
2011年 01月 【32件】
2010年 12月 【32件】
2010年 11月 【30件】
2010年 10月 【31件】
2010年 09月 【30件】
2010年 08月 【31件】
2010年 07月 【31件】
2010年 06月 【30件】
2010年 05月 【31件】
2010年 04月 【30件】
2010年 03月 【31件】
2010年 02月 【28件】
2010年 01月 【32件】
2009年 12月 【32件】
2009年 11月 【30件】
2009年 10月 【31件】
2009年 09月 【30件】
2009年 08月 【31件】
2009年 07月 【31件】
2009年 06月 【30件】
2009年 05月 【31件】
2009年 04月 【30件】
2009年 03月 【31件】
2009年 02月 【28件】
2009年 01月 【32件】
2008年 12月 【32件】
2008年 11月 【30件】
2008年 10月 【31件】
2008年 09月 【29件】
2008年 08月 【30件】
2008年 07月 【30件】
2008年 06月 【30件】
2008年 05月 【31件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【31件】
2008年 02月 【29件】
2008年 01月 【31件】
2007年 12月 【29件】
2007年 11月 【30件】
2007年 10月 【29件】
2007年 09月 【28件】
2007年 08月 【31件】
2007年 07月 【30件】
2007年 06月 【29件】
2007年 05月 【30件】
2007年 04月 【30件】
2007年 03月 【26件】
2007年 02月 【27件】
2007年 01月 【20件】
2006年 12月 【31件】
2006年 11月 【30件】
2006年 10月 【31件】
2006年 09月 【30件】
2006年 08月 【31件】
2006年 07月 【31件】
2006年 06月 【30件】
2006年 05月 【31件】
2006年 04月 【30件】
2006年 03月 【31件】
2006年 02月 【28件】
2006年 01月 【31件】
2005年 12月 【31件】
2005年 11月 【30件】
2005年 10月 【20件】


リンク


RSSフィード


全記事表示リンク

全ての記事を表示する


QRコード

QR

Click! Click!


楽天市場
HMVジャパン

Amazon