Moody Blues - Days of Future Passed

Moody Blues - Days of Future Passed (1967)
Days of Future Passed (Reis)

 ついこないだ正月だったと思ったんだが、早くも1月は終わり新たな月を迎えるあたりになる…、一日一日ってもっと生産的に効率的に生きられないものだろうか?なんて考えることもしばしば。ゆっくりとすることができれば良いんだけどなかなかそういう生活になっていかなくて…、ちょっと前はもっとゆったりとした時間の流れの中で生きていたんだけど、何か損してるような気がするよな、色々と。ヒマな時間が欲しいんじゃなくてゆったりとした時間軸があると良いってお話。

 1967年Moody Bluesのセカンドだけど実質ファーストアルバムと良く言われる「Days of Future Passed」。その所以はもちろんクラシカルな音楽とロック的エッセンスの融合ってことでこの路線を走っていくことになった最初のアルバムって意味だ。ジミー・ペイジをして真のプログレッシブ・ロックと言わせたバンドだしね、聴くまではどんだけテクニカルで変拍子でプログレッシブなんだろ?なんて想像してたんだけど、音を聴くとこれがまたそんなのとは全然違った、一日の流れをそのまま音楽で表現しましたというコンセプト通りの雰囲気のある音楽が詰め込まれている。オーケストラがこれだけ入ってて…、入ってるっつうか普通にクラシック聴いてるのと大差ないくらいに入ってるわけで、そこにロック的な電気楽器が入ったりしてるからさ、不思議な感触で、しかもそれが違和感なくしっかりと融合を果たしてて、オーケストラを交えてやりましたってだけじゃなくて、それ用にきちんと作り上げられている音楽作品という位置付けで、だからこそ明らかにクラシック愛好家への間口も広げているし、それはジャケットのデザインにも出ているよね。昔のクラシックってこういう上部にタイトルなんかが入ってる形態だったし。

 そして真のプログレッシブ・ロックと言わせたるところ、正にポップサウンドとクラシック…オーケストラの融合による傑作となった、それ自体が見事な革新的な作品になったという部分が大きいのだろう。なるほど、今聴いてもこんだけクラシックと融合しているのもそうそう無いわ。もっとロックに寄ってたりするしね。これは明らかにクラシックに寄ったところでのポップス、ロック、という辺りで、その中でも「サテンの夜」っつうのが出てきて、そりゃ凄いわ。バンドメンバーの技量とか曲のセンスなんてのは多分まだ全然出てきてなくて、まずは音楽への集中というところに価値を見出していたんじゃないかな。普通に聴いてると全然面白くない音楽だもん(笑)。ロック的にはつまんないよ、多分。クラシック聴いてるみたいだし。ところがそういうのもやっぱり凄さとか価値とかあってさ、音楽自体は凄いなって。好き嫌いと素晴らしさは別なんです。それでも聴いておくべき一枚だろうね。




Procol Harum - Something Magic

Procol Harum - Something Magic (1977)
Something Magic

 ヒット曲を持ったバンドって一発屋的に思われたり、その曲がバンドの代表曲…すなわちバンドのすべてを物語る作風みたいに思われる事が多いだろうし、それが奇特な一曲だったりする場合は結構見向きもされなくなっちゃうとかあるだろうし、なかなかヒット曲に悩まされる事もあるみたいだ。古いロックの場合はそういうのも割と多くて、それはそれ、でもライブは自分たち流に好きにやる、みたいなのが通じたバンドもあれば通じなかったバンドもある。音楽がしっかりしてれば問題ないんだろうけど、やっぱり色々な事に引っ張られるしなかなか大変だったみたい。

 Procol Harumと言えば「青い影」しか出て来ないよなぁ、今じゃ。自分は割とこのバンド好きだったんでアルバムを全部追いかけてったからアルバム単位で普通に分かるバンドなんだけど、一般論じゃなかなか…、他にアルバムあったのか?くらいなモンじゃない?今回は1977年リリースのその時の最終作にあたる「Something Magic」です。この辺りって傑作と軽い作品と交互に出してたりしてアルバムごとに好みがガラリと変わる事も多かったんだけど最後はやっぱりこっちのクラシック路線、しかも荘厳な重さを出した正に英国然とした貫禄のある一枚で、正直、傑作名作の部類に入るアルバムに仕上がってる。パンク全盛の時代だろうが、往年のロックバンド、実力派バンドとしての凄みってのはこういう所で出てくるってくらいに見事なアルバム。もちろんロックという簡単な言葉では括れない、見事なスケールを持った作品。

 何だろう、オーケストラもありだしギターもありだし、もちろんオルガンもありだし、歌も然り、そういうのは元より、作品として素晴らしく完成されたアルバムで、飛び抜けた名曲っていうのは目立たないけど、全部が名曲のレベルにあるアルバムとでも言うべきか、非の打ち所がないんだよ。よく出来てる、だから聴いてるとひたすらハマっちゃう、その世界観に共感しちゃう、そんなアルバム。ロック的なビートがあるとかってのがないから、ドラマのサントラ聴いてるような感じでもあるけど、それにしちゃ音楽が出来過ぎてるというかね、プログレという範疇のモノでもないし、正に音楽。そんな作品ですね。




Deep Purple - Shades of Deep Purple

Deep Purple - Shades of Deep Purple (1968)
Shades of Deep Purple

 ハードロックの鍵盤奏者ってぇとやっぱりジョン・ロードとケン・ヘンズレーが二大巨頭として出てくるのが普通か。他にもさぁ、ってのが幾つもバンドとしてはあるし、ヴィンセント・クレインなんかも出てくるだろうし、自分が求めてる音ってのはどっちかっつうとその他のバンドだったりするんだけど、結構一発屋ばかりだったんで、そうだなぁ…ってことで、ちょいと王道に戻って、と言うか、最初期は全然王道でも何でもないバンドだったのが変貌していったってのが真相だが…。

 Deep Purpleのファーストアルバム「Shades of Deep Purple」1968年リリースの作品で、後のハードロックバンドとして名を馳せるパープルの音楽性とは大きく異る第一期というのはやはり一般人気からはかけ離れるだろう。聞いていてそう思うし、そりゃもちろんメンバーの志向性なんかは出ているけど、そこまで、ってな感じで、どこを目指していたバンドってのはまだまだ全然わからない感触。それでも普通に英国から出てきたバンドとして聴けば、この頃のバンドとしてはもちろんかな抜きん出たサウンドを出しているバンドで、サイケ調とも言える音で、クリームのカバーなんかもあるように、アートロック的な志向性だったのかな、シングルヒットした「Hush」だってプロコル・ハルムみたいなクラシカルな雰囲気を出した音だしね。ジョン・ロードってのは多分鍵盤奏者としても音楽的センスの持ち主としてももちろん凄い才能だったんだろうけど、新しい物を生み出すという部分ではまだこの頃は発揮されていないし、リッチーもそれは然り。だからこの頃のバンドとしてのレベルはかなり上なんだけどやってることの革新性は大して見当たらないというところか。

 自分の友人でパープルは第一期が一番面白いと言うのがいる。なるほどね、確立する前の英国バンドとしては色々と面白いトコ持ってるもんなぁ…と納得。ロッド・エヴァンスの歌がモロに英国風なんだろうし、全体から漂ってくるムードも明らかにサイケ調ってのは時代の産物。リッチーのギターの入れ方がひたすらロックしているというのがちょいと尖ってる所だろうか、なかなかユニークな存在だけど個性を打ち出すほどまでには至っていないか。それでもオルガンとギターと双璧になりバンドも上手い具合にまとまっているという意味では結構な作品。




Ten Years After - Rock & Roll Music to the World

Ten Years After - Rock & Roll Music to the World (1972)
Rock & Roll Music to the World

 B級路線に走ればそれこそ色々とあるんだけど、どうもそっちな気分じゃなかったんで普通にメジャー路線な方向に進んでみようかと。それにしてもちょこっと漁ってたんだけど、B級どころかC級レベルのがどんどん発掘されていて、さらに各国の自主制作盤なんてものまで発掘されたりしてるみたいだから70年代縛りでロックを追いかけていても結構楽しみは続けられたのかもな。でも聴いてるとさ、やっぱり下手だったり音も悪かったりと熱い思いだけはわかるけど商品化されなかった理由も判っちゃったりするのも多いなぁ…。

 Alvin Lee率いるTen Years Afterの1972年作「Rock & Roll Music to the World」。不動のメンバーでのアルバムだけどデビューが早かったから既に7枚目くらい?既に成熟仕切ったと言うか、やり尽くした感もあった頃なのかな、それとも路線変更を色々と迷走していた時期でもあるみたいだけど、一方で世間的にはウッドストックの名演が世界に知られ始めてたので、速弾きギタリストの第一人者的にスターの仲間入りしてたというギャップ。あれはあくまでもアルヴィン・リーの一面でしかなかったんだろうけど、衝撃的だったんだろうなぁ、やっぱり。フルピッキングでの速弾きだもんね、自分も衝撃的だったし、それよりもバンドのパフォーマンスの凄さが圧巻だった。ただ、このバンド、不思議な事に全盛期があまりにも凄すぎたので、その後が続かなかったという印象が強くてね、アルバムでもそんな感じだったんで全部真面目に聴けてないかな。

 さて、「Rock & Roll Music to the World」だが、初っ端から70年代なロックの感じのリフと楽曲でニヤニヤしながら聴いちゃうよね。そうそう、こういうもんだろ、と。んで、音の抜けもソロもバランスもさすがのAクラス、アルヴィン・リーの歌声もギターも熱いし、やっぱりいいよね。アルバム丸ごとやっぱりさすがだな、落ち着いた感はあるけど相変わらずのアルヴィン・リー節全開だし、バンドの呼吸もさすがだし、特にブルース系統の曲なんて、スタジオ盤とか意識しなくても普通にライブテイク的な熱さを持ってるしギターも被せてどうのってんじゃなくて一発だろ、これ、ってくらいな弾き様でとっても素晴らしい。昔はこの大人しさがダメかな〜って思ったけど、今はこの大人しさが成長なんだろう、って思える。今なら言える傑作アルバム、か。






Chick Churchill - You And Me

Chick Churchill - You And Me (1973)
You And Me - Green Label

 昔好きだったバンドを今でも好きだからちょくちょく聴くってのと、いや〜、あんまり聴かなくなってきたな、どころかココ何年も聴いた記憶がないなってのもある。もうね、30年以上聴いてるとそういうのもたくさんあって、そもそも何で好きだったんだろ?ってのもあれば何で今は良く聴こえるんだろ?ってのもある。ま、そういうもんだ。んで、鍵盤のハードなの聴きたいな〜なんて思ってて、ふと目に付いたのがこの人。

 Chick Churchill、ご存知Ten Years Afterの鍵盤奏者で、TYAのライブでアルヴィン・リーの後ろでド派手に頭振ってオルガン弾いてる人ですよ。あぁ、もちろんベースのレオ・ライオンズもずっとアタマ振ってるんだけどさ、この人も結構凄くて、もう明らかに60年代のプレイなのね。で、それが結構好きでさ、もちろんオルガンも結構ハードに弾いてた印象もあったから、1973年にリリースされたソロアルバム「You And Me」なんてのはそれこそ好き勝手に弾いてるんだろう、って思ったものだ。メンバーを見ればドラムにコージー、ギターにバーニー・マースデン、TYAからはもちろんレオ・ライオンズ、更にジェスロ・タルのマーティン・バレなんてのも参加、更にミックスにはマシュー・フィッシャー…、揃いも揃ってるこのメンツ、それでハード的なプレイだったらかなり楽しめそうじゃないですか♪

 って話だけどさ、そもそも昔聴いてて全然記憶に残ってなかったのはそりゃそうか、当たり前だな、ってまたしても思ったくらいに何の取り柄もないアルバムで、メンツの豪華さだけで残されているようなモンだ。歌もチャーチルが自分で歌ってるからか、ナヨナヨした感は否めないし、いや、味があると言えばあるんだが、どうもねぇ…。それでコージーとかバーニーにマーティンなどなどですか…、鍵盤も派手に弾きまくるってんでもなくピアノを聴かせるってんでもなく、ポップスでもなくロックでもなく、う〜ん、何したかったんだろ?単に音楽を作ってやりました的なモンだろうか?ってくらいだ。そつないのは事実だけど、時代からは忘れ去られるだろうなぁ…。


Uriah Heep - Outsider

Uriah Heep - Outsider (2014)
Outsider

 最近ライブ観に行ってないなぁ。行こうとする意思があまりないってのと観たいな、って思うのがジジイばっかでそれ見てもなぁ、って思ってしまう事が大きな理由だ。ノスタルジックなのを楽しみに行くってよりか熱いものを観たいって言うのか、衝撃を受けたいんだよね、どうせライブ行くなら。もちろんクリムゾンとかヒープとか見たら今でも燃えると思うけど、チケットを取るという行為をさせるほどの魅力ではないんだよね。どれもこれも評判は良いし、そりゃシビアにも見るけどやっぱり生で見れて良かった、という感想の方が大きいワケで、音的に衝撃とかロック的な衝撃じゃない感じだし、いや見てないからそんなのわからんけどね、若いバンドだと聴いてて聴いてて、これ観たい!みたいなので見れると良いワケじゃない?そういうなんか野望っつうか欲望みたいなので見てるワケじゃなくて、どっか待ちの体制でしかないというか…、いや、いいんだけど、最近ライブ見てない。

 Uriah HeepもこないだLucifer’s Friendと共に来日して思い切りヘヴィなステージを展開したと言うお話で、そうか…、で、今のメンツの力量ってかどういう声でどういう音が中心なバンドかも知れなかったんで、ちょいと手軽に聴いてみた「Outsider」、2014年リリースの作品。オリジナルメンバーはミック・ボックスのみ、ってか知ってる名前はそれしか無いんで、他に書きようもない。ちょっと違った意味で聴くのにちょっとワクワクした。どんな音になってるんだ?声はどんなんなんだ?とかさ、もうバンド名と自分が知ってる印象と全然違うワケだろうしね。

 いやはや、案の定、最初から何聴いてるのか分からないくらいで、Uriah Heepです、って言われても、どこが?ってしか言えなくて、ミック・ボックスがいるからです、って回答だろうけど、でもこれって…?的。普通にロックしてるしオルガンらしき音もあったりベースもかなり頑張ってるし、音もしっかりと纏まってるし、固定リスナーが付いているんだろうってのも分かる。で、この歌もまた結構な歌い手だからバンドとしてはかなり充実しているのは間違いなさそうだ。ところが自分的にはこれ、どこかロックなのか?ってくらいに音が流れていく。そりゃさ、良いところもあるだろうし、続けているっていうのも凄い事だし、来日公演でライブやりゃ昔のナンバーもやっててUriah Heepなんだろうけど、やっぱりマジックが無いよ。う〜ん、ただ、どれもこれもジャケットも含めてセンスは良いし、ヘヴィな音もしっかり出てるのはあるし、そこらのバンドよりも聴きやすいってのもある。んで、かなり聴きやすくやってくれてるし非の打ち所はあまり見当たらないし、充実した内容のアルバムではある。でもさぁ…難しいなぁ、今の時代のロックは…。








Emerson Lake & Powell - Emerson Lake & Powell

Emerson Lake & Powell - Emerson Lake & Powell (1986)
エマーソン、レイク&パウエル+2

 何か最近買うもの、買いたいものってのが少なくなってきた気がする。いや、CDとかDVDみたいな音楽系のは買おうと思えばいくらでもあるんだけど、そういうんじゃなくて買いたいものって結構無いんだよな。歳のせいか無駄なもの買わなくなってきてるし、モノが増えると捨てるのが面倒になるってのもあってあんまり買わなくなってるし、あるモノをまた買うとかもないし、欲深くなくなってきたのか、執着心が無くなってきたのか、あまりこれは買っとこう、みたいなのが無くなってきた。モノが増えないってのはゴミが増えないってことで良いんだけどね。

 ふとエマーソンってコージーとやってたのあったけど、あれキライだったな〜、って思いだして聴いてみたりしたんですがね…、やっぱりキライな「Emerson Lake & Powell」です(笑)。キライってか、好みじゃないってか、こういう鍵盤のテーマソング的なのってなんかなぁ…、音色的にダメだわ。歌もどうにもコレだって感じじゃないし、コージーのドラムはさすがだな、って思うけど、どれもこれも偽物な音の感じで…って鍵盤ってそういう楽器だから当たり前なんだけど、この頃の鍵盤ってシンセとかサンプリングの音の初期だから作り物感満載な音がウケたんだろうな。それがまたダメでして…、チープな感触なワケだ。今聴くとそれはもう更にチープなんですが…。

 ところが、このアルバムからは結構な音がテレビなんかで取り上げられていて、なるほどパワフルで聴きやすくてアメリカンじゃないけど快活さがあって、って事で重宝したらしく、結構使われている。プロレスでも使われてたって事らしいが、全然自分の中ではイメージがない…、なんでだろ?時代がちょっとズレてるのかな、多分そうだろう。これって出た時どういう風に受け止められたんだろうなぁ…、エマーソンの音色もだし、コージーの参加もロック系から来たらちょっと違うんじゃない?ってなるだろうし、プログレから来ても音的に違うしさ、ただ、エイジアとかイエスがあの時代だから受けるってのはあったんだろうか。何でもやってみないとわからんしね。






Nice - Fillmore East 1969

Nice - Fillmore East 1969
フィルモア・イースト1969(紙ジャケット仕様)

 色々な訃報が入ってくる。冬だからってのもあるんだろうか。身近なところじゃないからまだ忙しくなったワケでもないけど、ロック界は益々こういうのが増えてくるんだろうなぁと思ったり。そういえばボウイさん亡き後のボウイさん関連品の売れ方がハンパないね。どこも品切れだったりそんなに見向きもされなかった書籍なんかも売れてたりするしアマゾンだってボウイさんだらけだったり、ウチのサイトでもボウイさんへのアクセスが凄くてさ、やっぱり知られていた人なんだなと。身近じゃ全然話す人なんて大していないのにね。

 Niceのライブアルバム「Fillmore East 1969」ってのがいつの間にかリリースされていて、鍵盤繋がりで良いね、ってことですが…、正直言ってNiceってそんなに好みな音でもなかった気がしたし、どうだろうな、なんてのもあった。ところがですね、まぁ、曲順が良かったんだろうか、最初の「ロンド」のパワフルなオルガンにイチコロでした(笑)。ロックってのはさ、こういうモンだろうよ、と。ギターガツン!もいいけどさ、こういうのって出来ないだろ?ってくらいにオルガンがハードにウネリまくっててさ、無茶苦茶ロックなワケよ。クラシック畑の教祖でもあるのにこんだけロック、しかももうNiceも末期だからエマーソン先生も好き勝手に弾きまくり、正にワンマンショウと言わんばかりのライブステージ。強烈にカッコ良いです。

 ところが、当然ライブなのでアルバムとはアレンジが違ったりヘヴィだったりして、激しいオルガンプレイだけでもなく、ジャジーに攻めたり歌ったりとなかなか大活躍、いやいやいバンドとしても結構なアンサンブルなんじゃないかなぁ、弱さはあるけど、結構こういうのは好きだね。エマーソンからしたら物足りなかったんだろうけど。60年代の音だしねぇ、今の時代じゃ出れないよ、こんなのって思えるけど、それがこの時代の良さだ。そして自分たちを信じてのライブパフォーマンス、没頭して聴くべし、ってとこだ。






Rick Wakeman - Myths & Legends Of King Arthur & The Knights Of The Round Table

Rick Wakeman - Myths & Legends Of King Arthur & The Knights Of The Round Table (1975)
Myths & Legends Of King Arthur & The Knights Of The Round Table

 先日ちょっとバカな真似をしてみた。うん、クラシックを聴いてみようとチャレンジしちゃってね(笑)、躍動感とか構成美なんてのはもちろん凄いなぁって感じるし、レンジ幅大きいから聴くの大変だなぁとかいつ曲が変わっていくとか終わりに近いとかわからないから聴き続けないといけないのか、とか先が分からないからゆとりがないと聴けないなぁとかそんな事ばかりを考えてしまった。作品はと言えばそりゃ悪いはずもないし、凄いよなぁと感心しきり。聴けるようにはなってきたのかなと我ながらちょっと思ったけど、まだまだだな…。

 リック・ウェイクマン話題が続いたので1975年のイエス脱退後にリリースしてきたソロ名義のアルバム「Myths & Legends Of King Arthur & The Knights Of The Round Table」なんてのを。いやね、もう昔からこの人のソロ作品って聴いたりしたけど全然ダメでさ、凄さは分かるんだけど聴けないんだよ、こういうの。んで、そんなに好んで聴くことはなかったんだけど、折角なので久しぶりに聴いてみようかなとね、うん、聴いてみたわけですが、やっぱり壮大で荘厳な音世界はポップの領域を優に超えた天才的な代物で、プログレという枠も軽く超えた明らかにクラシカルな作品、それもアーサー王をテーマにした自身の音楽なんだから歴史に残っていく作品なんだろうな、それ自体がもうポップシーンを超えてるし、中身も然りだろう。

 ナレーションから始まり壮大なサウンドで展開し、歌がストーリーを展開していく…曲調は当然ながらそれぞれの物語のシーンに合わせて作られているのだろうし、こんな事出来たら凄いよな、みたいなのが全部出来てるから完璧。ただ、こういう音で出されているのが面白く無いなっていう個人的な好みの問題があるだけでやってる事は凄いもん。ジャケットも含めて歴史的作品に位置付けられてなんら不思議のない作品。まぁ、3部作ともそうなんだけど、こういうの作れる音楽家っているんだなぁ…と感心するわ、ホントに。それがロックシーンにいて、数々のセッションに参加していたってのはある意味当然か、惜しい人物を失くしたものだ。




Strawbs - Grave New World

Strawbs - Grave New World (1972)
Grave New World

 この辺の音が好きか?って言われると昔は聴いてたけど今は好きとは言い切れないかも。嫌いじゃないけど、積極的に好んで聴いていく音とはちょっと違うよなぁと。まぁ、前は英国モノだったら何でも吸収しとけみたいなのあったけど、さすがに今はもうそこまでは無いから単純な好みと聞き所に依るかと。ただ、こんなブログやってるから聞くか、って聴くことも多いんだけど毎回聴いてると面白いな、とかへぇ〜こんなんだったんだ、良いじゃない?とか思うポイントがあってさ、だからやっぱり半分くらいは好みじゃなくても聴いて発見して楽しんでるってのはあるな。

 Strawbsの1972年作品「Grave New World」・それこそリズム隊はHudson=Fordで、鍵盤奏者からリック・ウェイクマンは離脱済、デイブ・カズンズが奮闘している作品で、ジャケットはちょいと印象深く見えるのはウィリアム・ブレイクの絵が使われているからかな。このバンドも不思議なモノで、プログレ系統で語られる事が多かったみたいで、自分もその辺から聴いてったんで、今でもプログレバンドのひとつと思ってしまう部分はあるけど、聴いていると実際にはそんなにプログレバンドなところは多くない。ちょっと実験的にメロトロンや逆回転なんかを取り込んで曲に変化を付けているからやってることはプログレなんだけど、バンドとしてそうなのか、ってなるとそうでもなくて、割とアコースティック中心なポップ、ソフトロック的な側面が強い。んで、この「Grave New World」はそれがモロに出ている感じで、アレンジ面ではプログレ的=革新的、斬新な発想とも言える使い方はあるけど、基本的に歌モノだし…、って、でも、そういうのって他にはあんまり無いからプログレなのか…、納得(笑)。

 …ってことで、全然プログレバンドというにはちょっとイメージ違うので、普通の取り組みで聴いていけづだろうし、ちょっと曲が凝ってるのもあるから幅広いけど、基本フォークバンドだと思って…、うん、この後の作品からはもっとロックに寄ってくけど、ここまではアコースティックなバンドなんです。そのアコースティックぶりがこれまた結構なモノでしてね、歌はちょいとナヨナヨしいけどしっかりとロックバンドです、うん。David Bowieの初期作品とも相通じるものあるね。




Hudson=Ford - Nickelodeon

Hudson=Ford - Nickelodeon (1973)
ニッケルオデオン (生産限定紙ジャケット仕様)

 ポップって意識して聴かないと聴かないから基本的に自分のライブラリにはほとんど入ってない。70年代のでも売れ線のは無いしなぁ…ただ、ポップなんだけど違う路線から入ってるのは幾つもあるし、それはロックというカテゴライズの中でのポップであってポップスじゃないっていうのね。ま、何でもいいか(笑)。ソフトロックってんでもないし、自分的には線引出来てるんだけど説明がちょいとややこしくなりそう…。ほっといてくれ(笑)。

 Hudson=Fordというユニットバンドによる1973年のファーストアルバム「Nickelodeon」。まぁ、出自がVelvet OperaからStrawbsへと流れた二人で、バンド内対立で離脱してきて二人で組んでシーンに再登場となった一枚。何とバックにはリック・ウェイクマンも参加しているので、そりゃそれなりの人でしょ、って言いたいけど単にStrawbs繋がりだろうね。んで、Strawbsの方も妙なポップだったりするので、この二人は?ってぇと、もっと素直なポップに寄ってる感じで、何ら普通のポップス、ソフトロックと変わらないだろうってくらいに英国ならではの優しく愛に溢れた見事なポップを聞くことが出来るので、この辺好きな人は気に入るだろうね。Stackridgeとかそんな感じのポップ路線で、それでもギターとかはきちんと鳴ってるし、歪んでもいるんで単なるポップスじゃないけどさ。

 歌メロ含む楽曲のセンスの高さは流石に強者バンドをやってきた二人なので、一級品の出来映え、ソフトにメロウに聴かせるものもあればちょいとハードに聴かせるのもあり、そこにははっきりと聴きやすい歌声が入ってて実にこの時代らしいサウンドに仕上がってる。売れる売れないで言ったらそりゃ売れなかった結果はあるけど、何か一つあたって売れたら結構なモンだったんじゃない?くらいの才能はあるよね。ただいつものことだけどこういうのは「個性」がどんだけ豊かか、ってのがあるからなぁ…。






Krazy Kat - China Seas

Krazy Kat - China Seas (1976)
krazykat_chinasea.jpg

 今の時代って上手く楽器弾ける人も多いだろうし、センスも良いんだろうけど、実験的に色々なものを組み合わせて音楽作ったりロックしたりするのってあるのかな。もちろんそういうのがシーンの先端にいてほしいんだけど、そもそもロック的なのが先端にいることがもうないだろうし、いてもそれは古いのにちょいと新しいものを入れた程度で、何と言うのかさ、70年代みたいに色々と野心的に皆が皆新しいのを取り組んでるみたいなのがどっかにないかな、って。まぁ、あってもそれは知らないところでの事になるんだろうけど。

 Krazy Katって知ってる?1976年に出てきた英国のバンドで、元々メンバーの3名はCapability Brownの連中だったからその後継バンドとも言えるんだけど、Capability Brownほどメジャーな扱いにはなってないか。それでもアルバム「China Seas」なんてのはなるほど、こちらもキッチュなポップとコーラスワークで中途半端にセンスの良い楽曲を入れまくってるという面白いバンド。Queenってこういうの達の中で最高のセンスだったんだなってことがよくわかるくらいにB級以下の楽しみがある(笑)。いや、時代も悪いんだけどさ、でもそのトップにはELOみたいなのもいたんだから自分たちもってのはあったかも。

 ホントにさ、結構良いんだよ。ロック的にもQueen的にもさ、アレンジだってしっかりと凝ってるし、曲もきちんと狙っているところ分かるし、ただ、個性、ってのがやっぱり飛び抜けなかったってのかな。当時は色々と他のバンドとも競ったとしてもやっぱりそこはホンモノだけが残るってか…。でもね、多分聴いたら面白いかも、って思う人多いんじゃない?プチクイーンだもん(笑)。






Nutz - Nutz

Nutz - Nutz (1974)
Nutz

 まだまだロックは楽しめる、ってのをね、色々聴いてると思うワケよ。ホントはさ、新しいのをどんどん聴いて、そこからホンモノとか面白いのをチョイスして刺激を受けていくのがいいんだろうと判ってるんだけど、昔のアルバムからそういうのを受けても同じなんで、どんどんと聴いてないものや聴いててもまた聴き方が変わってきてるから、聞き直してたりするのもたくさんある。普通のここの読者の人が週にどれくらいアルバムを聴くのかわからないけど、5,6枚は聴くでしょ?聴かないのかな…、自分なんかは多分10枚以上だろうけど、ま、飲んでてフラフラな時も多いから何とも…(笑)。

 1974年にデビューしてきたもちろん英国のバンドNutsのファーストアルバム「Nutz」。いや、Queenのコーラスワークの美しさに改めて感銘を受けて、そんなコーラスワークって結構色々なバンドであったんじゃなかろうか、なんて思って、最初はCapability Brownが思い付いたんだけど、もう書いちゃってるんで、何か無かったっけ?って、あ、コレコレ、ってことでね、久々だしジャケット最高にイカしてるし…、そういえばこないだの飲み会でこんな写真をさらけ出してるヤツもいたな…。いや、それは置いといても、これさ、ヒプノシスなんだよね。どっかセンス違うとこでそれは分かるだろうけど、かなりユニークな絵でよろしい。

 さて、音の方はキッチュでポップでキャッチー、そして軽快なロックとコーラスワーク、それでも結構メリハリの付いた曲を幾つも演奏してて演奏は結構上手いし器用なところはあるし、悪くない…どころか結構ウケるハズの作品なんだが、少々英国的ユーモアが入りすぎていたところと、このバンドはコレだ、っていう個性に欠けていたというところだろうか。コーラスワークは確かに必要以上に入ってて印象深いという個性派あったけど、あまりにも曲がごちゃごちゃした中に入ってくるから目立ちにくいというか…、それでも今聴くとこういうのはなかなか見当たらないよな、っていう音ではある。ハードロックへ進みたかったんだろうけど、センスありすぎてポップになっちゃったんだもん、って感じで、アルバム的にはとっても聴きやすい。B級バンドとは言えない思い切りメジャーな音だし、そうすると単に売れなかったバンドのひとつになっちゃうんだが、その後アルバム3枚くらいは出してるし、もうちょっと注目しても良いのかと。






Queen - Made in Heaven

Queen - Made in Heaven (1995)
Made in Heaven

 ロックってのはもうこんだけ長く存在していると無駄な知識ばかりを知っている部分もいっぱいあって、逸話やインタビューでの発言、実はこんなんだった、とかそういうのがアチコチあって、そんな情報をどんだけ知ってるかってか、知ってると面白いし、自分が「へぇ〜、」って思ったりするだけなんで単に興味本位なだけだけど何人かが集まって会話するとそういう小ネタがたくさん出てくる。もちろん知らないことも多数あるからなるほど、と面白くなる。だからロックは歴史だ、となるし知識だ、ともなってきているんだな。もちろん単純に聴いて楽しければ良いんだけど、興味持つと深く入りたくなるしね、そういうもんだ。

 70年代初頭にMott The Hoopleの前座バンドとして英国でツアーを行ったQueen、どんどんとバンドが成長していて、また変化していって最終章は1991年に打たれることになったが、既にその頃からQueenとして、フレディ・マーキュリーとして残されているマテリアルが幾つかあると囁かれていて、そのうちに編集盤が出てくるはずだ、なんてのはあった。そして1995年になって「Made in Heaven」がリリースされた。う〜ん、そんなに年月経ってからだったのかなぁ…、死んですぐ出たみたいな記憶があったけど、3年も経過してたんだ…。もうね、タイトルからして「Made in Heaven」でしょ?それだけでグッと来たもんな。んでアルバム流してみれば最初から美しくも力強いフレディの「It’s A Beautiful Day〜」なんてのが歌われててさ、うわ〜、こりゃ凄いや〜、もっと聴きたかったな〜ってつくづく思ったもん。その後も「Made In Heaven」って、あれ?「Mr Bad Guy」からの歌の流用?なるほど、でも全然違うなぁ…とか、「Let Me Live」なんかモロにQueenって感じのコーラスワーク全開で、見事な曲でさ、最後の最後でこんなに良いの出せるんじゃないか!ってくらいにQueenって曲。そしてフレディ・マーキュリーが生前最後に歌った曲と言われている「Mother Love」基本「Innuendo」からの流れを汲むスタイルが出ている曲で、元気いっぱいのスタイルじゃないけど、最後の最期までフレディ・マーキュリーらしい歌声をしっかりと聴かせてくれている泣ける歌だ。そしてノエビア化粧品の曲がこんなにQueenらしくなって帰ってきたと言わんばかりの「I Was Born To Love You」、弾け飛ばんばかりのエナジーに満ち溢れている素晴らしい歌声、そしてQueen流に仕上げてきたのはリスナー的にはとても満足な仕上がり。

 後はなぁ…どんどん涙が出てくるような曲ばかりになっていくんだよね。アチコチの素材から持ってきて作り上げている風なのが多くて、元ネタが有名じゃないからそれなりに成り立つんだけど、「A Winter’s Tale」はフレディ最後のソロ作曲だったとか…、何かね、デモ・テープに被せたのかなって感じでメンバーが見事にそれを活かしているという作品で、よくぞ作り上げた!と喝采したいものだ。これでほとんどの素材は出し尽くしたんじゃないだろうか。以降もフレディ・マーキュリーの素材はほとんど出てきてないし、正にQueenの歴史を締めくくるに相応わしい名盤。寄せ集め作りこみ過ぎ部分はあるけどQueenというバンドをしっかりと出し切っている。どうもBowieの最期をも思い出して聴いてしまった…。










Mott the Hoople - Live 2013

Mott the Hoople - Live 2013
Live 2013

 先日ギター好きな連中と遊んでて、まぁ、誰も彼もが楽器が好きなんだろうな、細かいところまでじっくりと眺めて語ってアレコレ…面白かった。当然ながら酒飲んでるからその分また大騒ぎなんだが、やっぱり色々なネタが手に入るので騒いでるのは楽しい。自分に刺激を与えてくれる音楽や会合ってのはやっぱり面白いし、必要なモノですな。基本的な共通項はギター好きってだけで聴いてるのは結構皆異なるんだけど、もちろん大物メジャー系の会話は成り立つしそれぞれのニッチなところもあるからそんな話題で楽しんだ一晩♪

 T-Rexと並ぶ…とは言い過ぎだが、一応グラム・ロック時代のヒーローバンドでもあったMott the Hoopleの2013年の再結成ライブの模様が、当時はコンサート会場で即時生産品で売られていたものだけど、その後一般リリースされて好評を博している「Live 2013」なんてのを。2009年にも同じようなライブ盤「Live at Hammersmith Apollo」を出してて、もちろん毎回ベスト盤ライブなんだけど、これがまた意外な事にバンドの勢いというか曲調なんてのも全盛期とあまり変わらないんだな。もともと若さを売りにしてた部分が少なかったからか、こんなジジイになってもそのままやれてる。もちろんイアン・ハンターの声だって声の張りなんかは衰えてるけど、曲が始まってしまうとそのままの歌が出てくるから驚き。確かドラムだけが変わってるのかな、あとはオリジナルメンバーだったような。ミック・ラルフスもいるしね。

 改めてホントに良いバンドだなぁとシミジミと思うワケです。ライブの白熱とかそういうのはもちろんあるけど、曲が成長してるんだよね…ってか曲が衰えない。英国的な…、そうキンクスみたいなもので、年月を経てもどんどんと味が出てくる曲ばかりで、古くならないというのかな、だからこういう再結成でも自然に聴けちゃったりするし、違和感もあまりなく聴ける。そりゃさ、ホントに全盛期に見てた人からしたら違うだろうけど、あんまり全盛期の映像ってないから見てないんだよね。もちろんライブの音はアレコレとライブ盤聴いてるからもっと尖ってるのは判ってるけどこの「Live 2013」もなかなかのモノです。






T.Rex - Dandy In The Underworld

T.Rex - Dandy In The Underworld (1977)
地下世界のダンディ

 ロックが元気な時に旅立つ人はスターや伝説扱いのまましばらく生き続けるのだが、ロックが衰退してしまった現代に於いては以前のような扱いではなく、有名人著名人が幕を閉じた的な扱いになるような風潮があって明らかにロックの世界での伝説のスターという意味合いとは異なる。もちろんそれなりに財を得て名声もあり、社会的地位も獲得しているワケだからそうなるのは当然だが、その昔に旅だった人物たちからしたら随分と違う扱いだな〜と思うのじゃないだろうか?まぁ、どっちでもいい話だろうけど。

 T.Rex名義でマーク・ボランが存命時の最後のアルバムとなった「Dandy In The Underworld」、1977年リリースの気合の入った作品。ドラムにトニー・ニューマン、ベースにハービー・フラワーズってのでちょいと驚くよね。いや、自分も後で見ててそんなメンツ持ってきたんだ?それでこういう音って何か凄いなぁ…やっぱりマーク・ボランってカリスマ的人徳があったのかな、なんて思ったりした。メンツの力量はもちろん確かなものだけど、この面々でマーク・ボランお得意のブギや軽やかなメロをやってるんだから何とも勿体無いと言うか力量溢れまくりってか…。もちろんその分タイトできっちりとしたプレイが詰め込まれていて、T.Rexの復活の兆しを見せたアルバムとして、実は名盤だというのがあるのだが、それよりもその後に事故で亡くなってしまったことの方が話題になっちゃってアルバムそのものは話題になりきらず、という印象だ。

 ところがアルバムをきちんと聴いてみれば分かるんだけど、全盛期以上の傑作に仕上がってて、それよりももっと熟しているっつうかな、目立ったポップチューンには仕上がってないんだけどどの曲もそのレベルにある…悪く言えばセルフパロディ的な曲が多いんだけど、充実してる楽曲が多く入ってて、低迷期を一気に脱出している作品だよね。これでシーンのトップに返り咲くには少々新鮮味に欠けるけどマーク・ボランここにあり、ってのはしっかりと主張しているもん。正にブギーのスターって感じの曲が多くて楽しめるアルバム。




坂本 龍一 - 千のナイフ

坂本 龍一 - 千のナイフ (1978)
千のナイフ (SACD ハイブリッド)

 「8ビートギャグ」のインパクトはデカかった。女の子に「面白いよ〜」って見せてもらったんだけど強烈だったもんな。中でもモンちゃんと教授とデビちゃんのインパクトは強烈に残ってて、よくぞあの人気全盛期にアレを書いてそのまま何も無く、どころかアーティスト本人達からも好まれているという風に進んでて何とも不思議なものだと思った。だからさ、デビシルが出てくるとどうしても教授って思っちゃうワケでね、それはそれで良いのかどうか…。

 …ってことで教授…、坂本龍一氏の1978年のソロ名義デビューアルバム「千のナイフ」。同年11月にYMOがデビューしているということで、とんでもなく忙しい人だったんじゃないだろうか?若かりし頃はそういうの平気でこなしちゃうってのあるんだろうけど、それでも作品のクォリティがまるで落ちない…ってかYMOの方は自信がメインパーソナルじゃなくて進んでたからかもしれないが。それにしてもだ、この「千のナイフ」というアルバム、今聴いてもぶっ飛ぶくらいに衝撃的な作品なので、当時からしたらホント、世界中からぶっ飛ぶ作品に思われたんじゃないかなぁ。現代音楽的な手法の中に渡辺香津美さんのギターが強烈に迸ってて、それでいてミニマルが流れているという…打楽器の音は和太鼓的な音色も組み込まれているのに単純にその音じゃないからどこか「和」を感じるけど何だろ?みたいに思っちゃう節がある。更にその上を電子音が飛び交うワケで、一般的なポップスとか音楽とかってのを軽く超越した現代音楽、でもとっても聴きやすいし、そりゃもちろんYMOでやっててもおかしくないだろなってのもあるし、いや、やっぱり凄い人だ。

 坂本龍一さん、と言うかYMOが好きとかわからなかったもんなぁ、昔は。ましてや教授のソロアルバムって「戦メリ」ですらあの曲くらいしか聴いてなかったからだけど、もっと肉体的なロックを好んでいたからこういう音楽的に高尚なのはよくわかんなかったって話。さすがに何十年も色々と聴いてるとこの作品の凄さがわかってくる次第で、70年代のアバンギャルドに近いプログレ、ドイツのプログレ辺りと比較してもそりゃレベル高いし、なるほど、そういうことで教授の知名度は圧倒的なんだ…と。それでも「和」を常に感じるのは音色と音階なんかだろうなぁ…、日本人的に誇らしい音ですな。







David Sylvian - Gone To Earth

David Sylvian - Gone To Earth (1986)
ゴーン・トゥ・アース(紙ジャケット仕様)

 たまにCD-RやDVD-Rに焼いてあげたりするんだけど最近ほとんど使わなくなってきてるから、人にそれを上げる時に入れる不織布やケースなんてのが無くてね、どうしたもんかと考える。結局そこらのチラシなんかで折り畳んで入れて渡すという暴挙、暴挙ってか別にそんなんでキズつかないし、どうせ相手方も一回PCなりに入れておしまいだろ、くらいに思ってたりするんだけどどうなんだろ?自分なんかはCD買ったって一回取り込んじゃうだけだしDVDにしても同じくだしね。人それぞれなんだろうが、まぁ、バルクで買ってあると人に渡す時に困るなってだけです。

 1986年リリースのDavid Sylvianソロ作品2枚目「Gone To Earth」。ジャズ系統の歌入り作品ってことで先日のボウイの革新性には到底及ばないけど、これはこれで陰鬱なジャズ素養のあるデビシルサウンドかなって事で引っ張ってきました。好みかどうかで言えば全然好みじゃないし、大して聴き込もうとも思わないくらいの音なんですがね、嫌いじゃないです。それは多分この陰鬱な世界観にきちんとマッチした湿り気のある歌というところと、メル・コリンズのサックスにフリップとビル・ネルソンのギターワーク、か。目立つモンじゃないけど、しっかりと世界観を感じ取って雰囲気を出しているという、これぞデビシルちゃんが求めてましたってのを出してくれてるんじゃないかな。だから作品としてはかなり完成度高いし、それでいて軽くない音、ロックか?ってぇともうロックというカテゴライズを超えているかもなぁみたいなトコあるしね。

 当時割とよく見かけたんだけど、どうも手を出す気にはならなかった…のはJapanというバンドがちょいと違う感あったからね。ただ、そこからいつまで経ってもレコード屋行くと見かけるジャケットだし、それなりに結構売れたんだろう、ほんとよく見かけた。どこかで気になって買ったんだよな、これ。2枚組で1枚目は陰鬱な歌と音楽が鳴ってて2枚目はインストだからほぼ聴かず。セッションの実験体みたいなもんだから今聞けばメンツもそれなりだから世界観もきちんと出てるけど、面白いかってぇとちょいと違うからさ。ただ、やっぱり凄いな〜ってのはある。それをJapanのアイドルルックスのボーカリストがやっちゃうんだからさ、凄いよね。






David Bowie - Blackstar

David Bowie - Blackstar (2016)
Blackstar

 実は割と多趣味だ。性格的にそれぞれの趣味の領域にかなり入り込んでいくんで、それなりに時間がかかるし得ていきたい知識も多く必要になるし、その分情報漁りも欠かせなくなる。かと言ってそれに時間を掛けてると他のことする時間が無くなるから適度に、という感覚が必要になる。気が向いたらアレをコレをって出来りゃいいんだけど、夜しかできないことや日中しか出来ないこと、半日がかり一日がかり、もしかしたら数日がかりで取り組むなどなど、複数の趣味が組み合わせられれば良いんだけどね、なかなかそうもいかなくて結局別立てだから時間かかるわ…。

 残念ながらつい先日亡くなってしまったDavid Bowieの新作「Blackstar」。当初は前作の「The Next Day」と同様にリリース直前まで情報解禁しないで突然のびっくりニュースでいきなりアルバム発売&PVリリースを狙ってたみたいだけど、流石に今回は数カ月前にバレちゃったらしくて、その戦略は出来なくなったってことで普通にリリース日が広報されてのリリースでそういう意味でボウイらしい驚きも無くて残念だ。もちろんアルバムの質には何の影響もない、単なるインパクトの問題なので、後世になればどうでも良いお話ではある…。

 その「Blackstar」、3年ぶりくらいなので結構楽しみにしてたんだよね。いや、してるし、楽しいんで過去形でもなけりゃアルバムが悪いんでもない、楽しみにしてて、聞いた瞬間から結構「??」て感じに始まっただけで。アルバムタイトル曲「Blackstar」は何といきなり10分以上の気合の入った作品…ってかコレ、リズム…え?何だ?ドラムとサックス…、んで、この展開?どんな展開?え?ヘン…、みたいな印象を持った現代ジャズフィーリングサウンドのボウイ流ポップとも言うべきか、過去に聞いたことのない類のサウンドで不思議な幕開け。それに気を取られているとそのまま次が始まる。これはまだ普通に近い感覚はあるけど、やっぱり妙。何だろ?こういう音って今あるのかな?独特の音楽という気はしないけど、ただ、使い方はボウイらしい。ん〜、これは聴き甲斐のあるアルバムだぞ…7曲しかないくせにこの深さですか…と楽しくなってくる。「Reality」に入っていそうな、というか同じようなメロディと歌の展開があったりするのはボウイのご愛嬌か、十八番のメロディなんかな。更に進んで最早ロックという枠組みはとうに超えているんだけど、なんだろなぁ…こういうシンプルなドラムな音にかぶせる歌…、あぁ、そっか、ギターが目立つとかベースが目立つとかそういうロックらしさがまるで無いんだ。ビートが効いてるとかもなくって70年代中後半のボウイの世界に近いインダストリアルな感覚、そこに人間味のあるものを少々入れて歌が縫って走っていくみたいな感じ。かなり心地良くなってきたぞ(笑)。

 ジャズの味わいがふんだんに盛り込まれているクセにヨーロッパ的な無機質感が入り込んでくるという不思議な味わいの古いけど新しい感覚の音世界。相変わらずのセンスの良さをこういうところで出して来てくれる。ここ何作かは割と普通に近い音だったんで、こういう刺激的且つ大人ならではのゆったり感によるノスタルジックさ加減、ホント不思議だ。サックスのクローズアップが心落ち着かせるのか…、それでも感傷的な楽曲は一曲くらいなもので、新たなジャンルへの接近なのか開発なのか…、新境地です、自分にとっては。どれもこれも新しいことはないけど古いものの組み合わせでこの新鮮さはさすが。

R.I.P David








Lou Reed - Coney Island Baby

Lou Reed - Coney Island Baby (1975)
Coney Island Baby

 そういえばこないだバンドメンバーと久々に会ってスタジオで遊んでたんだが、着くなり久々、って挨拶もそこそこにロック話…それは良いんだが、自分以外のメンバー3名、全員ガラケー弄ってて驚いた(笑)。最近どこ行ってもスマホばっかでガラケー見る機会の方が減ってたんで、そうそういないんだろうななんて思ってたけど、さすがに自分の周りの偏屈者達は流石だ、自分のスタンスをしっかり持っている輩ばかりでバカにしつつも嬉しくなってしまった。全員が口を揃えてスマホ要らねぇもん、電話とメールしかしないしな、だと。全くその通りだ。その分レコードやCDにはいくらでも無駄遣いしてるクセにな…、そんな些細なところで変わらない連中…なんて苦笑いしてしまったのだった。

 1975年、RCA時代のルー・リードの唯一のまともなスタジオ作品、と言うかきちんと作りたいものを作ったという「Coney Island Baby」。アルバムジャケットからしてどうしてもその他のRCA時代のアルバムの方に手が伸びるのだが、このジャケットは昔からどうにもそれ系な雰囲気が出過ぎてて手が伸びなかったな。そもそもルー・リードってそんなに真面目に取り組んだことも多くないし、アルバムもそこそこしか手を出してなかったからね。何となくの流れでちとデカダン的なの無いかなって漁ってて、引っ張ってきたんだけど、これがまたユニークなアルバムで楽しめた。同じ愛を語るんでもストラングラーズとルー・リードではこうも違うか、ってくらいだ(笑)。

 案外ギタリストは聴きやすいかも…、ボブ・キューリックだからかな、かなり弾きまくってるんでそのオブリ的なギターのフレーズの差し込みはうるさいくらいに鳴っているんで気になって気になってしょうがないっていう感じはある。もちろん歌のルー・リードがメインだし、その淡々とした迫力はさすがに迫り来るものがあるから、そのパワーよりも前に出ることはないけど、しっかりとノイズ的にも目立ってて楽しめる。ルー・リード本来の味ってノイズに近いのもあれば甘いメロディもあったりしてR&R的なのってそんなに個性としては感じないけど、ただ、あ、ルー・リードだ、ってわかる独特のものはある。そんな作品が幾つも散りばめられた充実のアルバムだね。

 RCAってこの頃のロックミュージシャンからするとほぼ誰からも売上と利益の搾取会社って思われてたみたいで、どうなんだろ?って思ったり。そのくせ皆秀作を残しているんだからそれはそれできちんと音を聞き分ける人間がいたんだろう。自由さが削られる代わりにきちんとした作品を作り上げて売るということに長けていたってことか。どっちを取るかだなぁ…。




The Stranglers - La Folie

The Stranglers - La Folie (1981)
La Folie [Explicit]

 出前って今は形を変えてしっかりとあるもんなんだな。いや、デリバリーって言えばそりゃそうだけど、先日あまりにも外に出るのも面倒なので何か出前なるものが近場にないだろうか?なんて探したらさっさと色々と出てきて、1500円くらいから配達してくれるのな。混んでるとアレだけど空いてりゃ30分くらいで温かいものをそのまま持って来てくれるんだからありがたい。普段外食しててそんなに美味いとは思わなかったけど、家で食べると美味いんだな、やっぱり。弁当の倍以上の値段だけどそれなりの価値と楽さはあるなぁと改めて痛感。寒い時期はクセになりそうだ…。

 1981年リリースのThe Stranglers6枚目の作品「La Folie」。未だにきちんと制覇出来ていないけどきちんと制覇したいバンドのひとつである自分にとってのThe Stranglers。パンクのカテゴライズから出てきてるけど全然音はパンクサウンドなどとは異なる知性的且つデカダンなサウンドで鍵盤のピコピコが不思議だったという印象で若いころは思ってたけど、それこそが味、ってか骨太なロックサウンドでしかあり得ない音世界、ロックと言わずして何と言うか、とも言わんばかりのパンクスピリッツが通っているバンド、うん、何書くんだっけ?

 あぁ、「La Folie」です。中期ストラングラーズの始まりと言うか、初期ストラングラーズの終焉と言うか、より一層デカダンでユーロな方向に進んでいるもののポップ的メロディへの接近が当時はファンを戸惑わせていたそうな…、こんな大人な音が出てきたらそりゃ困るだろうなというのはわかる。ここから入った人はこの深さが好きなんだろうし、ボウイ的でありつつジャパン的なトコもあり、でもこのベースは相変わらず独特の音とフレーズで確かに一人浮いているのかもしれない。鍵盤のきらびやかさとは裏腹な骨太な音。そしてヒューの歌がまた無機質でグレーに染めてくれる声で、一方のヒューは艶やかな歌声、「Golden Brown」でその浮遊したSlapp Happyにも歌わせたいというくらいの曲が世界でヒット、まるでストラングラーズらしからぬこの歌がバンドをイメージ付けたのかもしれないが、それはそれで妙なポップバンドとしてありかも。恐ろしく深みのある楽曲で、どこからどうしてこういうのが出てきたんだ?ってくらいなものだ。悲しくも美しい名曲。

 やはり深い。深みのあるバンド、そして芯のあるバンド。一枚づつきちんと制覇して聴いていかないといけないなぁ…、毎回聴く度にそれを意識しているんで、それなりには聞いているんだけど、まだぼにゃりとしたイメージでしか音を捉えられない。わからないんだけど、このアルバム、かなり充実したアルバムなんじゃないだろうか。

R.I.P Bowie




The Damned - Grave Disorder

The Damned - Grave Disorder (2001)
Grave Disorder

 やることがあると忙しいし、無きゃ無いで何かやり始めるから時間はあっという間に経ってしまうし、結局ヒマだ〜、何かやることないかな〜なんて思う時は未だ来たことがない。普通の生活をしている人達を想像するに、仕事して通勤して、休日は家族サービスしたりしてるんだろうけど、そりゃ人生早く終るだろうななどと勝手に思う。もちろん好きなこと出来る時間に好きなことするんだろうけど、そうそう簡単にそれが出来る時期もあれば出来ない時期もあったりして簡単じゃないんだろうなぁと。自分なんかはそういう時間すべてが好きなことやりたいことやってるから忙しいだけで、まぁ、誰しもが同じく忙しいって事だ。それでも趣味に時間をどれだけかけれるか、がキモですな。

 The Damnedの2001年の快心作「Grave Disorder」。The Damned名義では9枚目の作品らしいが、ここではデイヴ・ヴァニヤンとキャプテン・センシブルの二人が再度融合してThe Damned名義で発表している作品ってことで期待されたものだが、いやいや、どうして、期待どころかそれ以上に英国アングラ風味ロックを聴かせてくれてて、The Damnedと言うバンドの懐の深さが見えてくる作品に仕上がってます。あのおバカなパンクバンドの影は全く見当たらず、かと言ってデカダンな雰囲気を前面に出したゴシックなムードだけでもなく、上手くあちこちのロックを融合させた音で、ある種The Damnedらしくないとも言えるけど、幅の広いバンドとして聴いた時のこのアルバムの深さは他に類を見ない個性が溢れてていいんじゃないの、って感じだ。

 自分的に聴きやすいからなのかな。そんなに追いかけてたバンドじゃないけど、デイヴのスタイルは好きな部類だし、ゴシックやデカダンなムードも好きだしね、出しゃばらない楽器群と言うのもバランス取れててなかなか良い仕上がり、そして何よりもアルバムの楽曲が強力なのばかりで普通に聴いてて捨て曲はもちろん無いし、それどころかここに来てどんどんと更に深みを出した展開をも繰り広げているという欲の深さ。デイヴの奥さんをコーラスに迎えて…コーラスってんでもない気がするけど(笑)、ストイックなリズム隊とアルバムのムード、かなり良いです。The Damnedを聞いている人向けというよりはThe Damnedを知らない人向けかも。




Saxon - The Eagle Has Landed: Live

Saxon - The Eagle Has Landed: Live (1982)
Eagle Has Landed: Live

 モーターヘッド系三昧からハードな音に傾倒している年始だが、別にまだストレスが過剰にあるワケでもないから単に心地良さで聴いていると言えようか。正月にあちこち走り回った時もそんなんばっかり聴いてて、単調な音楽の方が心地良く走れるのはあるんだけど、さすがにこの手のばかりだと飽きてくるってのもあってチョイスが割と難しい部分もあって、バリエーションに富んだ音を用意してないといけないというか…、結局iPhoneから流すってパターンが多いんだが。

 Saxonの名盤ライブと言われ続けている1982年リリースの「The Eagle Has Landed: Live」。バイカーズロックってところで知られているんだが、実際バイカーって走る時音楽聴く環境にないことが多いだろうから、その系統の人間たちが好むサウンドという事だろうか。まさかヘッドフォンで聞きながら走るってもんでもないし、スピーカーから鳴らしたって音が全部流れてくだけだろうし、聞きながら走れないってのは残念だろうな。

 そんな話はともかく、冒頭から観客の歓声、そしてモーター音で始まってガツンと来る熱気に溢れた、そしてバンドの全盛期を象徴するかのような充実度の高いライブテンションが見事なライブ集だ。NWOBHMの騎手ってところだったみたいだけど、そこの拘らなくても確かにmotorhead的な音のスタイルとも言えるサウンドが独特。R&Rでしかないんだが、この暴力的傾向、パワフルな音はそうそう出て来ないバンドの厚みなんだよな。今でも現役で活躍している息の長いバンドだが、この頃の充実度合いとライブ感、押せ押せパワーの強さは流石です。パンクともメタルとも違うパワフルなR&R、男臭いバンドの気合の入ったライヴ・アルバム。




Tank - This Means War

Tank - This Means War (1983)
This Means War (24bt)

 たっぷりと時間があったら何する?って事を実感した年末年始、あれこれの予定も面倒で全部キャンセルして籠もってたに等しい時間があったんでそりゃもちろん聴きたいモノはたっぷり聴いて、観たいライブDVDや映画なんかもアレコレ色々と観て、更に弾いてみたい曲ややってみたいなっていうのもちょっとギターで弾いてみたりして、何か好き勝手してた。もちろん食べたいのも食べて飲んで寝たいだけ寝て、起きたら好きなことして、思ったのは自分がやりたいのってこんな程度の時間で出来るレベルのものだったのかという軽い失望。そんくらいの時間の使い方覚えろよ、って気がするもんなぁ…。

 motorheadの弟分として騒がれたTankの1983年三枚目の作品「This Means War」。相変わらずそのあだ名に恥じることのない強烈に男臭いサウンドは健在で、アルギー・ワードのヘヴィネスな歌声と突き刺さってくる楽曲群は有名な次作「Honour & Blood」の前兆とも言えるくらいに出来上がったアルバムで、この「This Means War」があったからこそ名盤「Honour & Blood」が生まれたんだなってのがすぐに分かるくらいに酷似している作品でもある。もっと荒ったいので、このツインギター体制の試験的稼働という部分もあったのだろうが、だからこそパワーアップ&コントロールの出来た「Honour & Blood」は傑作に仕上がったのだろう。そんな予感をヒシヒシとさせてくれる「This Means War」はアルバム冒頭からピコピコ鳴ってて、「??」ってなるんだけど、それが終わればいつも通りのあのリフ構成が炸裂してくれるので安心、そこからはもう怒涛の疾走パンクメタル、motorhead直系サウンド。

 Tankってもっと良い音で出し直してくれてるのかなぁ…、自分が聴いてるのは古いのだから音のバランス悪くてさ、今ならもっとパワフルな音圧で聴かせてくれるだろうに、と思うけどバンドやアルバムの本質はもう十二分に感じているんで欲張りなお話かな。しかしこれまでよりも一層暴力的攻撃的な音に仕上がってきているよ、これ。カッコ良いわ。レミー亡き後、アルギー・ワードがTankでまた頑張ってくれると良いんだけどな、そうはいかないのだろうか…。


U.F.O - Ufo 1

U.F.O - Ufo 1 (1970)
Ufo 1

 英国のロック人脈は簡単に大物もアングラも繋がってしまうというのが古き良き時代の楽しみで、そいつを繋ぎ合わせていくと実に様々な人脈、ネットワークが見えてきてそれぞれの仕事がどうして成り立ったのか、なんてのが見えてくる。昔はレコードクレジットを見ながら何となくの名前を覚えて、どこかであれ?この人って?みたいなのを繋ぎあわせてたんだけど、今はどっかにそういうのあるのかな、まぁ、ググれはある程度関連性は見えちゃうから深掘りしたけりゃいくらでも出来るので興味があれば是非。

 1970年にデヴューアルバムをリリースしたUFOの「Ufo 1」ではギタリストがまだMichael SchenkerじゃなくってMick Boltonだったってのは有名だけどここからシェンカーが加入するまでの間にラリー・ウォレスやバーニー・マースデンが参加してたことがあったというのもそれなりには知られているのだろうけど、ラリー・ウォレスって誰?ってくらいには興味をソソられていない人物だったんじゃなかろうか。そこでUFOとホワイトスネイクとPink FairiesやThe Deviants、さらにmotorheadも繋がってしまうし、関係性で言えばTwinkからシド・バレット、ピンク・フロイドあたりまで兄弟みたいになるワケよ。motorheadとフロイドが従兄弟バンドってことだ(笑)。まぁ、それは良しとして、UFOのデビューアルバム「Ufo 1」は自分的にはまるで興味の外にあって、随分聴くのは遅かったし、まともに聴いてもいなかったと言える代物。もちろんこの後の「Flying」も同じくだ。

 大体がこのジャケット、流石にセンス悪いと言うかイモ臭いと言うか…、音を聴いてみるとサイケなのかブルースロックなのか、どうしたいのかまるでわからないし、引っ掛かるところもちょいと無さ過ぎるという感じだが、無名のB級バンドとして聴いてみるとかなり味のある面白いバンドに聴こえるから不思議。あのUFOとして聴いちゃうとダメだけど英国B級バンドとして聴くとね、かなり良いよ、これ。ピート・ウェイのベースがかなりよろしいし、フィル・モグの歌も味わいあるしさ、そういうバンド。英国B級を漁っててもこのUFOってのはあんまり出て来なかったなぁ…、見て見ぬふりしてたのかもしれないけど、ダメですな、そういうのは。きちんとB級バンドとして聴いておいましょう。素晴らしくカッコ良いです(笑)。




Pink Fairies - Kings of Oblivion

Pink Fairies - Kings of Oblivion (1973)
Kings of Oblivion

 今の世代は怒りの矛先や世間の矛盾を吐き出すところやどうしようもないエネルギーの塊を発散する場ってのを必要としていないのだろうか?それくらいにおとなしく賢い人間ばかりになっているのだろうか?もちろんそんなことはあるはずないだろうし、そういう発散場所ってのも何かしら求めているんじゃないかと思うんだけど、そういうのあまり聞かないな。実は無いのかもしれない。とするとロックの原動力ってのが無いってことだから面白いのが出て来るハズがないんだよな。それだけ政府を含めた世間が正常に機能していると言うことなのかもしれないが、う~ん、時代背景が違うからなのか、ロックが生まれる土壌なぞ無くなってきているとも言えるのか…。

 1973年リリースのPink Fairies三枚目となる一旦の終焉を迎えた作品「Kings of Oblivion」。プログレとかサイケとか色々言われるバンドだけど、どう聴いたってR&Rとパンクでしかないだろ、ってのがその本領で、The DeviantsやHawkwindの流れで語られるとサイケになっちゃうもんな。でも、motorheadからの流れで聴けば明らかにパンク源流のロックになるだろうよ。そ中間を縫って出てきているバンドとも言えるんだが、早すぎたロックバンドのひとつだったのかも。この「Kings of Oblivion」も冒頭からカッコ良いよ~、ノイジーに迫力任せで出て来るんだが、ガツンという感じじゃなくって少々ぼやけている…そのヘンがサイケの流れを感じてしまう部分ではあるけどやってることはパンクへと続く流れで何のイメージも持たずして聴くべしなアルバム。

 ジャケットが3匹のコブタ…だけど悪そうで良いでしょ?こういうユーモアが効いてるのも楽しいし、やっぱりヘンな印象のあるバンド。スリリングで疾走感溢れるハードロックな音とトリップしてます的なフワフワ感とパンキッシュな流れを汲む不思議な音が詰め込まれた作品、Pink Fairiesの中では一番良いんじゃないかな。もちろんmotorheadオリジナルメンバーのギタリストラリー・ウォリス参加のアルバムです♪


The Deviants - Ptooff!

The Deviants - Ptooff! (1967)
Ptooff!

 ロックってさ、どんどんと人間がいなくなっていくんだよな?とするとやっぱりロックの終焉ってのに近づいているってことになるんだよな?そりゃ新しいロックスターだって出てきてるけど、どこまでカリスマ性があったり、歴史を作れる人がこれから出て来れるのか?ってなるとそうはなかなかいないだろうし。黎明期のロック野郎たちが消えていくってのと新しいのが出て来るってのは圧倒的に数が違うからやっぱり廃れていくんだろうな。う〜ん、クラシックロックってもういいやって思ってる部分あるけど、結局聴くのはそのヘンが多いし、やっぱりロックの寿命が見えてきてしまったのかも。んなことない、っていう気風もあるんだけどね。

 1967年リリースの元祖サイケデリックなミック・ファーレン率いるThe Deviantsの最初の作品「Ptooff!」。正に時代の寵児とも言えるサイケデリックの象徴サウンド、今聴いても特に必要性は感じないし、スゲェ!ってんでもないんだけどやっぱりその筋では名盤の誉れ高いアルバムらしい。サイケってのめり込めないから自分的にはあんまり名盤とかよくわからなくてね…。ただ、聴きやすさが同居してるからポップシーンでは上手くできている作品なんだろうと思う。聴かないとこういうの分からないしな〜、聴いても分からないしな〜、どうしたもんか、ってのはある。

 …が、古き良き雑誌なんかを眺めていてもデヴィアンツならこの「Ptooff!」だ、ってのがいつも書かれているし、聴いてみなきゃって思ってたのはある。マザーズ並みの変態さはあるんだが、それも慣れてしまってて…、あ、だから凄いんだな。ロックばりばりの頃の聞いていると受け付けないけど、ザッパ経由で聴いてみると納得した一枚。まぁ、時代の産物だよなぁ…。




Sam Gopal - Escalator

Sam Gopal - Escalator (1968)
Escalator

 ベーシストの音って当然ながらそれぞれの個人で音がセッティングが違ってるんだけど、こないだもスタジオでそんなのをアレコレ…、どうやったらああいう音になるんだ?とかそんなお話。聞いてて面白いなぁとつくづく。自分とドラマーのヤツなんかは二人とも初めて聞いた、そんなお話、みたいな感じだったけど、ベースもやっぱり深いんだな〜なんて。そりゃレコード聞いてると色々な音出てるんだから当たり前か…。

 1968年、レミーがフロントになって表立って出てきたのはコイツが最初だったんだろう、Sam Gopalの作品「Escalator」。見事なまでに若かりし頃のレミーの歌にベース…、あれ?ベースはレミーじゃなくてデュークのだ…、そっくりじゃないか(笑)。ってことでレミーは歌とギター、ギターはもう一人いるのでレミーがどこまでリードギター弾いてるのかはよくわからないけど、そんなに弾いてないではないだろうか?もしかしたら全部弾いてる可能性はあるが…、それよりも、まず、デュークのベースラインと音が明らかにHawkwind〜motorheadの頃のレミーに影響を与えているであろう音で、リッケンバッカーなんだろうね、音も同じだもん。そういうルーツを見つけるのは面白いよ。

 そして歌の方は、明らかにレミーなんだけどがなり立ててる歌じゃなくて普通のボーカルだし、ソフトに歌っているのが大半だから声はレミーだよな、でもさ、ってなくらいに地味な歌い手にしか聴こえない感じ。このままだったら完全にB級のまま埋もれていっただろうけど、Hawkwindでベーシストして蓄積してmotorheadでボーカルも含めて大成していったという人生、こうして最初期の歌声なんかを聴いてるとその生き様が凄いなと思う。ひたむきに音楽してたんだろうし、どうやって売れるか、みたいなのも考えてて溢れる才能を使って楽曲はこなしているというか、ここからの10年はレミーにとって正に変貌の時代だし、そういうのを知って聴くとより一層楽しめる。

 Sam Gopalの音自体はドラムレス=タブラで代理のリズムを出しているってだけでかなりヘンなのは想像付くだろうし、そこにそれなりにラインのあるメロディがついてリッケンバッカーのボンボンベースがラインを弾くというあたりで、正直かなりグワングワンするトリップ的なサウンドで心地良い。レミーがどうのってのは意識しなくても普通にサイケな音として楽しめる一枚。





Hawkwind - Doremi Fasol Latido

Hawkwind - Doremi Fasol Latido (1972)
Doremi Fasol Latido

 こないだ久しぶりにバンドメンバー集まってスタジオで大セッション大会を実施した。レスポールスペシャル w/ハムバッカーのギターをようやく生マーシャルでガツンガツンと鳴らしてみたのだが、これまた見事に想像通りにレスポールの音を出してくれていて、且つ重量が軽いので体力温存にも役立つという効果発揮で大満足。もうちょっと音がしょぼくなるかと思ってたけど、まったくそんなことなくて普通にハムバッカーのレスポールな音してて、ちょいとエッジ立ってたけどそれは好みの方向だったのでOKとして、存分に楽しめたのだ。やっぱりロックは音量だよ(笑)。

 レミー訃報に伴いアレコレ聴いてたりするんだけど、実は未だによく理解できていない、と言うか好むまでは行かないってのがHawkwindでして、スペースロックとかサイケデリックなんて形容詞に入るんで、Gongなんかと同列なのかもしれないけどちょいと違ってて、クスリやハッパの香りがしないスペースロックなんだよな、Hawlwindって。実際はそんなことないんだろうけど、聴いてるとそういう香りよりももっとスペイシーな傾向に進んでいる感触。だからサイケとはちょいと違っててスペイシー…っても、まぁ、子供騙しのシンセサイザーの使い方に尽きる、という気はするけど…。

 レミー初参加の「Doremi Fasol Latido」は1972年の作品で、モロにそのスペイシーロックだけど、レミーのベースがグイグイと曲のグルーブを引っ張ってって、圧倒的な存在感を醸し出してる。この頃からレミーの人気沸騰中だったらしいからやっぱり才能で目立ってたんだろうね。それに加えてあのスタイルだったから天才がロックをやってたっていう人だったのだな、実は。そうは見えなくても。こういう作品を聴いてるとレミーの才能は圧倒的だけどああいう本来の才能は生かされていなかったのは一目瞭然。それはもちろん後の話なのでこの「Doremi Fasol Latido」だけに絞って言うならば、作品としては確かにフワフワした感が強く、それでも1972年にこれじゃちょっと古いんでは?どいう気もするけどシンセのスペイシー音がそれを上手く覆ってて、更にこのグルーブだ。上手い具合にリスナーも乗ってしまっていたのでその路線で走ることになるのだが、まだ本作はドライブするロックをひたすらに奏でているという側面が強い作品。motorheadから入った人が聴いてもさほど面白くはないだろう(笑)。




motorhead - Bomber

motorhead - Bomber (1979)
Bomber (Dlx) (Dig) (Ocrd) (Spkg)

 ロックってさ、音楽的なのもあるけど生き様的なところもあって、どんだけロックっぽいのやってても生き様がロック的じゃないとどうにも認めにくいってのもあるワケよ。逆にそんなに音楽的好みとかじゃなくてもロック的な生き様をしてるのが判ってるとそれはもう圧倒的ロックなワケ。motorheadのレミーって自分的には圧倒的ロックな人で、存在だけでロックのアイコンの一人だったんで、その死を聞いた時に自分でもびっくりするくらいにはショックだった。「え〜!?」みたいな空虚感。そりゃさ、あのカラダでライブやっててもう相当調子悪そうだし、これまでの無茶も来てるだろうからいつそうなってもおかしくないんだろうなとは思ってたけどね、突然の訃報にやっぱり驚いたし喪失感が凄かった。ひとつのロックの歴史が終わったな、というかさ。唯一無二の存在だったからさ。

 そうは書いてるけど、自分的にはそんなにmotorheadのアルバムって聴いてないし、レミーの昔のバンド達もさほど好みの音ではないのでレミーのやってきた音楽について愛を持って聴いていたっていう意味でのファンではないのは確かだ。ただ、その生き様とかスタンス、ポリシーなんかがさ、もう神様的なロックなんです。これからレミーが残したアルバム群をまだまだ新鮮なものとして聴いていけるのはある意味幸せかもしれない。そんな中の一枚を取り上げてみたのが本日のアルバムで、motorheadの1979年作品「Bomber」。前後のアルバムのヒットがあったが故に後の時代では割と目立たないアルバムになってしまっているけど、それは言い換えると全盛期のアルバムの間ということで、その間がテンション落ちたってハズもないからかなりの傑作に仕上がっているのは至極当然の流れ。売れたから良いアルバムってんじゃない、きっとレミー達は何も変えずに音を叩きつけているハズだから、この「Bomber」でも相変わらずのmotorheadノリが聴けるのは当然。

 ミディアムテンポの曲が…などと書かれているのも見かけるけどどこが?ってくらいにいつものmotorhead節炸裂で、相変わらずの暴走チューンの嵐。いつも思うけど一体この暴力的な音ってのはホントにどこからどうやって出てきてるんだ?と。レミーの歌声がその大半であろうけど、マーシャルから鳴らすベースの音も然り、ギターの音も然り、か。独特の独自の唯一無二のスタイルをそのまま40年間motorheadで続けて、最期の最期までロックして、病院行って二日後に逝ったという正にレミーらしい、ロックらしい生き様、数々の伝説と優しい人柄、本人は至って素直に生きてるだけかもしれないけど、享年70歳、長く生きた方だろうか。

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Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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