年末のご挨拶



  本年もいよいよ年の瀬を迎え、10年経過した本ブログ、いつも読んで頂き感謝です。昔の記事を見てると随分とトーンが落ちてるなと自分自身も実感するものの、楽しめる音はどんどんと入ってくるので古い知識に加えての新しい刺激を吸収して書き連ねるという趣向に進化しているのはご存知の通り。

ブログ書いて10年を経過して、ちょいとこの先どうするかなってのを思うところはあるんですが、多分そのまま書くんだろうな。このペースじゃなくても良いかなってのはあるけどね(笑)。もうね、当初の「ロック好きの行き着く先は…、こうだ!」ってストーリーもあったんだけどその路線からも大きく逸脱しているし、次なるハードルを何か自分で掲げないといけないし、「何のために書いてるか?」ってのも見直さないといけなくてね。ちょいとアレコレ試行錯誤してみるかと、うん、ま、表面に出て来るのはいつの事になるやら…。

 …な事もありつつ、まずは本年、レミーの訃報で幕を閉じた感もあるんですが、「ロック好きの行き着く先は…」ブログ訪問ありがとうございます。年末年始も爆音でロック聴いてガツンと弾けて楽しむ予定です。

 良いお年を♪

 2015.12 フレ@ロック好きの行き着く先は…

RCサクセション - BEAT POPS

RCサクセション - BEAT POPS (1982)
BEAT POPS

 本年最後のアルバムになるので、一応悩んだんだよね。毎年あんまり悩まないで流れに任せて書いてるのがここ数年の傾向だったんだけど、そもそも年末年始って割とブログアクセス減るからあまり気合を入れて書かなくても良いというのもあってそのまま書いてた。今年はまぁ、ちょいと心境の変化もあって何か考えてみた。別に何の脈絡もないんだけどふとキヨシローもだなぁ…と思い出したので、今年最後はRCサクセションにしようと。

 1982年、RCサクセション絶頂期…と言うか一番売れた時代の作品だろうしヒット曲、驚くことにチャートインしたのも入ってるし、この後は「い・け・な・いルージュマジック」でのサカモト教授とのジョイントでベストテン入りもしてたし、キヨシローの露出度マックスだったんじゃないだろうか。実際は知らないけど、自分なんかもこの辺でRCサクセションって一般的に有名なロックバンドだったんだって思ったくらいだし…。「つ・き・あ・い・た・い」や「サマーツアー」あたりは割と流れてたような気がするしなぁ…、もっとも自分的には当時さっさとアルバムを聴いてたからひやたらと記憶に残っているのも強いけど。

 あ、アルバムはもちろん「BEAT POPS」。ジャケットの強烈な変態チックな写真に比べて地味な曲も多くて、それこそRCサクセションらしいなと今なら思うけど当時はアルバム的にロックばっかりじゃなくて面白くないなっていう印象もあったから聞く曲選んでた。RC史上で見ても決して名盤というわけじゃないけど、重要な位置を占めているだろう作品。メンバー間の関係性も充実してた時だし、ライブも派手にやってた頃で自分も一番よくRCに馴染んでた頃だ。懐かしいな。そんな事を思い出しながらの年末最後のアルバムを堪能中♪






B.B.King - Guess Who

B.B.King - Guess Who (1972)
ゲス・フー

 今年も幾人かの著名ミュージシャンがこの世を去ってて、レミーの訃報には意外と落胆した自分がいたんだけど、B.B.Kingも割と感慨深いものがあった。生で間近で見てるからかな、まぁ、歳相応なのでそうか〜ってなモンだけど、ここのところブルースをひたすら聴いてて思い出した。年末だしちょいと締める意味でももう一回出しておきたいな、ってことでブルースの帝王、B.B.King。

 1972年にリリースされた「Guess Who」。これね、ブルースファンの間じゃ多分全然名盤扱いされるはずもない作品なんだけどね、ジャケット見ると凄く気になるでしょ?腹出して転がってるのB.B.King本人だからね、こんなにも明けっ広げでさらけ出したまんまのジャケットってなかなか無いもんね。晩年のスーツ姿で真摯なブルースメン雰囲気からしたら、何これ?だもんな。どういういきさつでこのアルバムがこういう作風になって、こういうジャケットになったのか背景はもちろんあるんだろうけど、よく知らない。ただ、音を聴いてジャケットを眺めてそうだったのかな…とあれこれと想いを馳せるのみだけど、こういう作品があっても良かったんじゃないかなって気がする。

 作品そのものはさ、ブルース一辺倒からはかなり逸脱したアルバムで、AORにも近い、R&B作品にも近い、極めて聴きやすさを打ち出したポップ作品とも言える作風で、もちろんブルースファンが聴くこともないアルバムの作風だ。ただ、ミュージシャンとしてのB.B.Kingとしたらこういう幅の広げ方もあったんだろうなという部分は感じる。70年代になってブルースロックは出てきたものの、ブルースそのものはどうなんだろうか?自分はこのままブルースやっててもいいのか?なんてのもあったのかもしれないし、単なる周囲の環境かもしれないが。いずれにしても、ここで聴けるのはブルースじゃなくてブルースのマインドの歌声と相変わらずのギタープレイと音色のまま、作風がR&Bになってるってところだ。本質に変化はないけど、サウンドは売れ線系を狙ってみた、ってとこかな。

 Mr.ブルースメン、B.B.King…、まだまだこれからも音楽で楽しませてくれるだろうから、本人がどうあれ、作品はずっと聴かれていくだろうし、残っていくだろう。うん、いいね、音楽ってのはさ。






Sherwood Fleming - Blues Blues Blues

Sherwood Fleming - Blues Blues Blues (2015)
BLUES BLUES BLUES  ブルース・ブルース・ブルース

 最近はMacを新しく買い換えようということを思うこともないのだが、そういえば5年位は経ってるんだよな、ウチのマシンって。遅さとかスペック不足を感じることはないのでOSだけきちんと上げていけば大丈夫なんだろうけど、そういえばこないだバージョンアップしたら全然合わなくてダメだったんで戻した事を思い出した。iOSとの整合性もあるだろうし、今後どうしていくのかな。取り敢えずウチはMac中心でiOSはサブでしかないから問題ないけどさ、iOSで作業することないもんね。せせこましいしさ。

 2015年にリリースされた1930年代生まれの発掘されたブルースメン、Sherwood Flemingの「Blues Blues Blues」。随分昔にシングル3枚だけリリースしてそのまま埋もれていって、現在79歳、それを日本人の元P-vineのスタッフが好きなんだろうなぁ、探し当ててきて新たにレコーディングさせたというのが本作「Blues Blues Blues」。いや、もうね、ホンモノのリアルブルースの歌声ですよ。いつの時代の音なんだ、ってくらいに古さ満開。それが新録なんだから驚く。今でもこういうのってホンモノがやると出来る音なんだ、ってのが判っちゃったもん。多分本人は至ってリラックスして歌っている、楽しんでるんだろうけど、それでもこれかよ…、全くリアルブルースメンは凄いね。

 ソウルの名曲カバーやら自作曲など幅広くやってるし、アレンジもモダンに仕上げてるんで古いだけのブルースじゃないけど、根本的に歌声が79歳の歌だから人生物語ってる感強くてさ、圧巻なワケ。その分楽器から聞き取れるブルースってのはそう強くもなくて、やはり歌中心での世界。もうここまで来ると昔の発掘っつうよりも新たに出てきた脅威の新人と言っても良いのかもしれないなんて思うわ。






Otis Grand - Blues '65

Otis Grand - Blues '65 (2013)
Blues '65

 年の瀬を迎えている中でも世の中の風がどう吹こうがまるで興味もなく、自分の好きなものを聴いて書いてるというワガママなブログなのだが、アグレッシブなブルースギターのプレイにひたすらハマってて、廻りのこととかどうでもいいや、これだよこれ、スゲェよ面白いよ、ってな感じにただひたすら聞いているという楽しさ。ギターっていいんだよねぇ、もうさ、こういう風に弾ければって思うのはあるけど、そんなの今更なかなか難しいし、そこまでチャレンジしようとも思ってないし、自分でってのはほぼ諦めてるけどさ、聴いてるとスゲェ響くワケよ、カッコ良いワケよ、こんな音色とプレイって痺れる!みたいにね。

 うん、Otis Grandのプレイが結構良いです。いや、ここ最近取り上げてるのはどれも結構ハマれる音が多くて楽しめるんで、その辺も聴きつつ、今回はOtis Grandのプレイ、ライブ映像の「」が凄いらしいけどまだ見れてないので、その前に聴いてしまった「Blues '65」ってのを。うん、タイトル通りに65年頃に時代を巻き戻してのブルースっていうテーマでアルバムを作ったらしいけど、なるほど、ロックの世界じゃ、こういうのって当たり前にあったけどブルースでもそういうのやってみれば良いのかって。古き好き時代に戻ってのバンドが沢山出てきてて、それがそこそこ売れてたりするのがロックなワケじゃない?んでブルースってそもそもそんなに進化してないからそこまで時代を遡るっても変わりにくいってあったからか、そういう発想のアルバムやミュージシャンってのはほぼなかったんじゃないかな。SRVあたりだとフォロワーは多数いたけど、人に戻るって話で、時代を遡るってのとはちょいと違う。ところがこの「Blues '65」は音色やフレーズなんかモロに65年かどうかはともかく、その頃のアルバムと並べて聴いても遜色ない作風の音に仕上がってるしアルバムそのものもかなり気合いの入ったギターサウンドで聴いてて心地良い。うん、そうか、そういうことか…と納得。

 それでいてこの頃には多分あまり無かったであろう弾きまくりスタイルが存分に出ていて、65年頃なんだけどモダンなんだけど、弾きまくり、それはフレディ・キングあたりのとはちょっと違ってて、音がモダンだけど弾きまくりっつう新しい感覚だからだろうか。実にユニークな試みによるプレイで、そんなレイドバック感を知らなくて普通に聴いてもギター小僧なら割とハマるだろうなぁ…。知ってるとB.Bみたいじゃね?とかSRVで来たか〜とか色々と感じるものあるし、ロック寄りの作品とも言えるからウチの読者も皆喜べるだろうし、何よりも熱いのが良い。魂溢れる熱いプレイが聴けるっつうのは重要です。そんなことで痺れまくってるという年末付近、まだまだ熱いブルースを酒と一緒に楽しもうじゃないか♪








Phillip Walker - Big Blues from Texas

Phillip Walker - Big Blues from Texas (1994)
Big Blues from Texas

 ブルースって飽きないな、って思う人はそんなに多くないのだろう、そもそもそんなに聴くって人も多くはないだろうし、聴いてもそこまで色々と深くって人も更に少ないのかも。でも結構マニアックなのがいっぱい出てるし、レビューなんかもきちんと出て来るからファン層そのものは割と広いだろうし、聞き続ける人も根強くいるんだろうね。何かと再発あったり復活あったり市場に割と常にある感じだもん。カントリーミュージックみたいなモンだろうけど。

 1994年にリリースされているPhillip WalkerとOtis Grandの作品「Big Blues from Texas 」。Phillip Walkerってさ、もちろん50年代頃から活動しているお方でして、それが90年代に入ってこんなにスゲェのを出してくれてるという…、これでこんなギター弾いてる人いたんだ?って昔のも聞き直したりするんだけど、そんなに出て来ないんだよな。やっぱりそういう目立たなさもあるからこうして90年代にソロ作でこんだけカマしてくれる作品を出しているのだろうか。とにかくアグレッシブなテキサスブルースそのもので、音色も良いねぇ〜、これ、ホント。Otis Grandとのジョイントでもあるからどっちのギターも聴けるのはその差が歴然としていて面白い。音に特徴あるから聴き違えることもないし、楽しそうにプレイしているのも良いよなぁ。

 んでも、フィリップ・ウォーカーが弾くギターはもう一発で、あぁ、これこれ、みたいに分かるのはホント頼もしい個性だ。アルバムそのものも弾きまくりから始まってムーディーに聴かせるもの、オーソドックスにギターを聴かせて泣けるブルースなどもあって割と多彩に楽しんでいる感じで聞いている側もこの溢れる才能をたっぷりと聴ける。何か凄いなぁ、こういうの。ギターっていいよ、やっぱり。こういう音出してみたいな、なんて思うし、弾いてみたいなって感じるもん。








Smokin’ Joe Kubek Band - Steppin Out Texas Style

Smokin’ Joe Kubek Band - Steppin Out Texas Style (1991)
Steppin Out Texas Style

 本気でブルースを漁り切るのならこういう手法が当たり前だよな、ってことを今更ながら思った。今更ながらってのは、そういう形で深掘りはあまりしなかったなというのもあってね…、いや、好きなブルースメンのバックやってるギタリストなりをチョイスして彼らがソロ名義で出してたりどこかで参加してたりするのを探して聞いていけば、必ず影響は受けているから似たようなサウンドが聴けるはずだろうってこと。

Smokin’ Joe Kubekってギター&歌の白人テキサスブルースプレイヤーがいてね、概ね畑違いのBnois Kingなる黒人のジャズやR&B中心のプレイヤーと一緒にやってて、これが結構面白くてさ、どっから出てきたんだろ、この人達?って思ってネットでアレコレ調べてたら、この白人のSmokin’ Joe Kubekって人は御大フレディ・キングのバックでギターを弾いていたことがあるってことで、なるほど、そういうことでこういうテキサスブルースの音が出てきてるのかと思った次第。当然本人の好みや嗜好性もあるんだろうけど、思い切り好みのギターだったから妙に納得しちゃったということで。

 それにしても黒人の畑違いのBnoisとやることで幅が広がり独りよがりのギタープレイから音楽主体に変わっていったということもあるらしく、それでこんだけ弾いてるんだったらライブってきっと弾きまくるのかな〜なんてちょいと期待もあるね。また探してみようかな。なかなか美味しい物を発掘してきましたよ、まずはファーストアルバム「Steppin Out Texas Style」あたりから入ってますが色々とありそうで楽しみな人たちです。残念ながらSmokin’ Joe Kubekはつい先日亡くなってしまったらしく、もうこの笑顔でのギターが聴けないらしい…。R.I.P








John Lee Hooker - The Best Of Friends

John Lee Hooker - The Best Of Friends (1998)
The Best Of Friends

 昔は売れたんだがなぁ…ってブルースメン達は60年代以降ポップスの台頭と共に仕事を無くしていく、そして忘れられた人達になっていたところを英国のロック小僧達に発掘されて教祖としてロックの父としてシーンに復帰してきた。でもそこから外れていたブルースメンはそんなに陽の目を浴びることもなく相変わらずの下積み生活のまま、ところが今度はレーベルが肩入れして発掘作業をすることで何人もの伝説的なブルースメンがシーンに戻ってきてそのブルースプレイを見せてくれたのはとてもありがたいお話。そすいてブルースは今でももちろんメジャーな音じゃないけど根付いたサウンドとして脈々と続いているのだな。

 1998年にリリースされたJohn Lee Hookerの会心の作品「The Best Of Friends」。90年代後期にはってあのJohn Lee Hookerですら現役復帰、そしてそれを喜ぶかのように即座にロック界のブルース好きな連中が寄って集ってアルバムのサポートに名を連ねで売上に貢献するという事が実現した一枚。その手のことをやらせたら常に名前が出て来るクラプトンを筆頭にライ・クーダーやヴァン。モリソン、サンタナ、ジミー・ヴォーンやボニー・レイット、ロバート・クレイ、新しいところでベン・ハーパーなど錚々たる面々がアルバムに参加してジョン・リーの無骨なサウンドに華を添えている。ジャム曲はもちろんカバー曲ばかりで、皆が慣れたものという感じでセッションしているが、面白いのは大本のサウンドが相変わらずのジョン・リー節で、そこでのギター参戦みたいになってるから単なるギタリストという位置での参加が多いってことだ。これがまたこの武骨な音の中に入ると目立たない人は目立たないもんなんだよなぁ、と。繊細なのは全部埋もれちゃうね。荒ったいのは同調するけどさ、そんなのが面白くて上手いだけでもダメで、案外ジミー・ヴォーンなんかが一番ばっちりハマってたりする。レイ・ヴォーンでもいたらなぁ〜と想像しちゃうね。

 これ、セールスはどうだったんだろ?当時チラリとそんなことがあったのかな、っていうレベルでしか知ってなくって、聞いてなかったしさ。ジミー・ロジャースのは聞いてたけど、なんか色々と出てきてたんだよね、こういうジャムセッションみたいなブルースメン達のアルバムがさ。CDは何となく見かけた程度、やっぱりきちんと意識してないと聴かないもんだ。まぁ、それでもいつだって楽しめるようになったから良かった良かった。面白いモノを聞けたもんね。






Earl King - Hard River to Cross

Earl King - Hard River to Cross (1993)
Hard River to Cross

 あらま、クリスマスイヴですか…、ま、だからと言って、と言う感覚なんだけどイベントってのは本人がイベントだからという意識をきちんと持たないとイベントにならないんで、ちゃんと意識しましょう。クリスマスイヴです…、何するのが適当なんだろう?ま、いいや(笑)。ブルースの世界をちょこっと漁ってるけどまだまだ知らないのがいっぱいあるんだよねぇ。80年前後にアリゲーターあたりが往年のブルースメンを幾つか再発見してアルバムリリースしていくことでブルースってのがまた取り上げられたりしたけど、90年代にもブラックトップっつうのがそういう役割を果たしていたみたいで幾つかある。新しいのも古いのも上手く洗練させて出してるっつう感じで割と面白いってことを最近知った。

 往年のブルースメン、Earl Kingの1993年の作品「Hard River to Cross」はブラックトップからのリリースで快活の作品だってことだ。ニューオリンズのブルースメン、なるほど地名が音楽を表すとは言い過ぎだけど、やっぱりあるよね。ミーターズの一部との混合で出されているのもあるからなのか、そもそもこういう音なのか、ほぼソウル、ファンキー路線なサウンドにギターが切り込んでくるというようなブルース…、ブルースなんだろうな、これも。歌の比重が随分高く、ホーン・セクションなんかも見事に使われてる確かにモダンでソリッドなスタイルのブルースソウル。こういうのってほぼ聴いたことないから新鮮ではありますな。ところがここで来るだろ、っていうギターの切れ込みがやや期待はずれなものが多くてギターからブルースを聞いている自分的には少々不満気な部分が残る。ちょうどロバート・クレイを聞いた時のような感覚と同じで、ブルースなんだけど控えめすぎちゃってブルースフレーズをソウルサウンドに持ってきているギターってのかな。自分の狭い了見によるブルースの定義だと少々物足りない。

 時代がそういう音を求めていたからだろうけど、洗練されててヘタしたら売れちゃうんじゃね?って感じの音だから聴きやすいのは特徴的。ただ、聴かなきゃいけない理由もなくってその辺の個性が少々物足りないか。本人からしたら今更そんなもん、って気概はあるだろうし、実際50年代から活動している人だからなんにも気にすること無いのは当たり前でね、こういうアルバムもあるんだってくらいなもんだ。ただし、もちろんだけおギターソロになった時に味のあるギターは超個性的なので、ギタリスト的にはやっぱり面白いなと。音楽が好みじゃないだけですかね(笑)。





Byther Smith - Hold That Train

Byther Smith - Hold That Train (1981)
HOLD THAT TRAIN

 12月って20日過ぎてくると俄然時間の流れが速くなってきて、あっという間に年末になっちゃう。やんなきゃ、ってことが多いからだろうけど、大抵やらなくても困らない…ってかやらないと何となくケジメがつかないってだけかもしれないが、やっぱりやらないといけない事もあってドタバタするな。そんなのを尻目に相変わらずのロック聴きしてるんだが、ここのところはやっぱり面白いブルース、ってヤツで、まぁ、色々あるワケよ。知ってるのも知らないのも名前だけってのも含めてね。古い時代に出てたのは割と聴いたけど80年代以降に出てたアルバムとかそんなに突っ込んでないから割と聴いてないのも多くてその辺漁っててもしっかりホンモノで面白いの多いね。

 その頃から超ベテランだったByther Smithの1981年にして名盤と言われた「Hold That Train」。うん、名盤、ギター弾きまくりで音色がこれまた良いトーンしててさ、ストラトってこういうトーンのためにあるんだよな、って思うくらいに超ストラトなトーンが心地良いし、フレージングも心にビンビン響くカッコ良いのばかりで、知名度じゃ全然叶わないけどB/B/KingにしてもMike BloomfieldにしてもByther Smithと同時代にやってたことから皆が皆同じようにフレーズを盗んでたとも言われる…故にこの人がオリジナルなんじゃないか、っつう話もあるようだが、そのヘンはもう分かんないよね。ただ、バイザーの突き刺さるようなフレーズの使い方とトーンはかなりエグくて痺れる、ホント。ギターソロ始まると嬉しくなるもん…、毎回そうだけどさ、期待通り、なんだけどちょっと違う。割とフレーズに音を詰め込んでくる感じあって、それがまた音がこのトーンだから邪魔しないで聴けるっつうか。

 歌もかなり鍛えてるのか、ビシビシ響いてくる歌で、歌ってか叫びっつうか上手いわけじゃなくって魂の叫びみたいなトコあって分かりやすい、訴えやすい歌い方だからギターも歌もナマナマしくて一気に好みになるワケです。スタンダードなブルースってのからちょいと外れた方向を目指していた部分もあるのか、オーソドックスなだけではなくって面白さもあるし、いいねぇ、ブルース♪







Carl Weathersby - In the House

Carl Weathersby - In the House
In the House: Live at Lucerne 5

 ブルース系のアルバムって昔から聴いてるものもあれば都度都度気になると探しているものもあったりする。割と新陳代謝が激しい世界で、いつも誰かしら何かしらリリースしていて、新旧ごちゃ混ぜでどーんと出て来るから探し甲斐がある世界だったりする。その中で自分の好みをさらに見つけ出すというのはロックの世界よりは狭いからまだ探せるし、そんなに幅広い中でもないから楽しめる。そこで自分好みを見つけた時ってのは割とムフフ…とにやけてしまうものです。

 Carl Wethersbyなる人のライブアルバム「In the House」、2002年のブルースフェスでのライブらしいがその年にそのままリリースしたと言う快作、見事なまでに弾きまくりなギターとかなり快活な歌声、スタジオ盤なんか聴いてるとかなりファンキーに接近した中でのボーカリスト節が強いんで歌そのもののヘヴィさは折り紙つき、そこで強烈なギタープレイが炸裂するのだ。経歴的には元々古い人で、アルバート・キングのバックでギターを弾いてた人だからか、かなりアルバート・キングの影響は受けているし、実際このライブアルバムでもアルバート・キングの曲を3曲もやってて成り切ってる。まぁ、自分もその世界が好きだからウェザスビーの気持ちもわかるし、それがそのままライブでグイグイと弾きまくっているってのは良いよな〜、かっこいいわ。期待を裏切らないギターソロ、ホントにアグレッシブにグイグイと弾いてくるし、これぞギターって感じで太い音で来るのはね、堪らないっす、ホント♪

 スタジオアルバム聴いてる時も面白いな〜と思ったけど、やっぱり捨て曲も多かったと言うか、全部が良い、ってんでもなかったからこうしてライブでギター中心にやってくれてるのを聴くとこれはいいね〜ってなる。歌も上手いからどうしても歌モノ出てきちゃうじゃない?そこが自分は割と苦手だから、こういうライブ盤が良いワケよ。やっぱりロックはギターです、いや、ブルースもギターです、エグってくれるようなギターが大好きだもんね(笑)。





Hubert Sumlin - Healing Feeling

Hubert Sumlin - Healing Feeling (1990)
ヒーリング・フィーリング

 次々と生まれてくるサウンドは概ね融合体でしかないので時代時代を反映した音として捉えられるものだけど、そもそものルーツ系サウンドの継承ってのはきちんと出来ていくものなのかな。ブルースなんてその類で、今でもやってる人達はいるけど、そこでも融合が始まっちゃってるからオリジナルなブルースみたいなのってやっぱり古いのを漁る、それ自体が歴史の産物となるものでしかないのだろうか。まぁ、それ言ったら何でもそうなんだけどさ。ふとシンプルでオーソドックスなの聴きたいな、って思って元祖ブルースだとキツいからその後のブルース系、エレキのブルースの方ね、そのヘンが一番ロックに近くて聴きやすいから好きってのもあるか。

 ハウリン・ウルフの相棒だったヒューバート・サムリンってのは知られている人だけど、ソロアルバムのブルースを聴いたことはほぼ無かったなという事で、1990年リリースの「Healing Feeling」なんてのを。1990年代ってどうもこの手のが出てきてた印象ないからなぁ、こんなん出てたんだ〜って嬉しくなって聴いたもんな。ハウリン・ウルフの相棒ってとこからするともっとオーソドックスなギターブルースかと思えばなんてことはない、普通に理想のエレクトリック・ブルースで自身が歌ってたりゲストが歌ってたりとニューオリンズ界隈の連中と楽しく作った感じの作品でとっても心地良く聴きやすい。どちらかと言えば歌モノ中心なアルバムに仕上げていて、ギターはもう十分だけど普通にこんだけ弾けるぜってくらいには弾いているというところか。サックスが頑張ったりピアノが頑張ったりとトータル的に良いアルバム、というのを心がけていたんじゃないかな。

 歌にしても肩肘張らずに聴ける歌声でリラックスした感が強いからいいな、そこへお決まりだけどギターが入ってくる、指弾きだよなぁ、この音は。じっくり聴いてるとブルースでう、って言うようなフレーズとかを意識して弾いてる感はあまりなくって音に合わせて弾いているような感じだけど、しっかりブルースになってるんだからさすがだ、当たり前だが。他の誰か達と何が違うんだ、と言われると別に大差ないんだけどヒューバート・サムリンという人のギターが聴けるという差があることが違いか。そのヘンまで聴けないと楽しみが味わえないかもね。自分的にはやや毒気が足りないかという気はしちゃったけど。





P.F.M - Live in Japan 2002

P.F.M - Live in Japan (2002)
Live in Japan

 ロックは面白い。演奏する側が気を抜くと何故か聴いてる側も判ってしまうし、それはロックに限らず何事もそういうモノなんだろうから気を抜かずに真剣にやるってのが普通なのだが、実際いつもいつもってワケにもいかないのもあるだろう。ライブってのはもっとそれが顕著に出てしまうもので、やる側は日常茶飯事、聴く側は一大イベントというギャップがあるので、その期待感に応えるために気を抜けない、抜いてもそれはプロレベルの満足度を与えるってのが当然になるのだな。それを超えた所に行くと名演や絶賛の嵐というワケだ。往年のバンドの再結成劇で日本にもプログレバンドが数多くひっそりと来日している、そりゃ一般からしたらマイナーな部類だから大騒ぎにはならないけど、その筋からしたら「え〜?」ってなのも多い。その一つが今回のPFMでもある。

 2002年の来日公演をそのまま記録したCD及びDVDの「Live in Japan」。その時自分はどうだったかな…、あ、来るんだ、頑張ってるな〜なんて呑気に思ってたくらいで、まるで食指は動かなかったけど、こうして見て聴いてると生で観れたら良かっただろうな、とは思う。まぁ、基本面倒がりなのでライブじゃなくてもいいや、って思うんだが…。そういう輩のためにきちんとリリースしてくれているのはありがたいね。多分、それなりに気合の入った演奏でリリースしても恥ずかしくない出来映えとテンションがあったからリリースしてくれたんだろうと思うけど、確かにあのPFMってこういう風にやってたのか、と覆われていたヴェールが取り去られて生々しく見えてしまったという所か。レコードだけでしか知らなかった音がこうして見れちゃうんだからね、いまさらながらだけど人間が演奏してたんだな、くらいに当たり前の事から驚くようなお話。なんかさぁ、この手のって神秘的すぎてナマナマ感がなかったんだよね、それがこうして見てると確かに一音一音演奏して成り立っているんだ、って…そりゃそうだけどさ。それであの感動かい、凄いな。テクニックは申し分なく、流石に名演か、とまで言われるとそこまでじゃないけど、でもかなりテンション高くプレイしてて、年齢とかルックスとか見てても辛いけど、出て来る音の味わいは楽しめるもん。

 詳しく全部の曲を判ってるワケじゃないけど、見てて、あ、へぇ〜、みたいなのが多くて、初期アルバム曲からが多いからプログレ名盤の曲ばかりでね、それが見れるってのがまた良い。ノスタルジックだけじゃなくて普通に今を生きるバンドと並走させても文句なしのプレイと親しまれている楽曲、ちょいと重さとか荘厳さみたいなのが欠けて一般化、軽さが出てしまっているところはあるけど、しょうがないかな。こんなにフュージョンチックなバンドだっけな、と苦笑してしまったが多分そうなんだろう。だからと言って全然失望することのないライブを味わえた。





Magma - Kohntarkosz Anteria

Magma - Kohntarkosz Anteria (2004)
コンタルコス・アンテリア

 耳が肥えてきたのか、アルバムやら何やらと色々聴くんだけど、スゲェなって思うのが減ってる。そりゃもちろん色々聴いたから自分の好むのとかスゲェなってのは割と聴いてしまっているのはあるだろうけど、それでもまだまだあるだろ、って思うし新作なんかも出てきてるんだから途切れることなんて無いだろうし、もしそうなら自分がロックに興味をなくしているってことかもしれないなんて思うのだ。でも、多分減ってる。もうロックに終焉が見えてきたのか?なんて偉そうなことを思う前にもっとじっくりと本質を聴く、みたいな方向を見つけた方がより一層アルバムを楽しめるのかもしれん。まだまだそういう意味では全然聴いてないし、歌詞の深みだってあるだろうし、と色々思うけやっぱりロックってのは本能だからなぁ…。

 2004年にリリースされたMagmaの作品「Kohntarkosz Anteria」。ぶっ飛んだ。ホントにぶっ飛んだ。2004年だよ、これ。オリジナルメンバーはクリスチャン・ヴァンデだけという事だけど、それは大して問題でもなくてMagmaというバンドそのものの音がここで出てきている、どころか「M.D.K」レベルの作品が出て来るってことがぶっ飛んだ。一体どうなってんだ、このヘンのジジイ達ってのは…って唸らせるものだ。資料を紐解けば1973年頃に歓声されていた「Kohntarkosz Anteria」は3回ほどライブで演奏されたことがあったけど、その後の「M.D.K」などの出来映えが良かったってことでそのうち出番がなくなってしまって、そのままきちんとレコーディングすることなくお蔵入り、断片がいくつか録音された程度とのことで音源はライブ盤しか残されていなかったらしい。しかしそれを30年後に持ち込んで再構築しながらまとめ上げた、というのも見事だし、だからと言って神格的な時代のMagmaと同じような演奏が出来るかという命題もあったろうが、ここでは明らかに当時の絶頂期に匹敵する、もしくはそれ以上の演奏とバンドの一体感が構築されていて、それは機材の発展によるまとめ上げ方ではなく、プレイヤーがきちんとぶつかり合って一体感を出しているというスタイルでのバンドのパワーが一体化している強烈なインパクト。相変わらずの楽曲群にクワイヤとMagmaらしい部分を全面に出しながら、さらにぶっ飛ぶ演奏陣営と精神的に高揚する組み立て方と非の打ち所があるはずがない完璧なアルバム。

 Magma聴いたことない人はどんなバンド何だろ?ってのが不思議だろうと思うし、多分ちょこっと聴いた程度だと全くわかんないと思うし、かと言ってこんな長いのずっと聴くの?って思うかもね。ところがさ、アルバム一枚丸ごと聴いてても全然苦痛じゃないんだよ。クラシックとかオペラとか聞く人ってそうでしょ?それと同じようなもので、ポップ曲で長いとうんざりしてくるの多いけど、Magmaの場合はクラシックとかと同じレベル感だから曲というか演劇がどんどん展開していくようなもので、聴き方が違うからね。言葉で書くと変拍子だとかクワイヤがとかあるけど、聴いてみると変拍子なんて全然気にならないし、クワイヤだって美しい聖歌隊みたいなもんだし、ベースのブリブリは要所要所でのものだし、根本的にマイルドな部分が大きいから大丈夫だと思う。自分的にはそうだな、全部引っ括めて圧巻な音。今回の「Kohntarkosz Anteria」も「M.D.K」もとにかく圧巻。これぞMagmaと言わんばかりの作品がこんな新しい録音で出てきたってのも長生きっていい事あるよなって思う。ホント、凄い。







After Crying - 6

After Crying - 6 (1997)
6

 自分の年齢がそうさせるのか、世間的にそうなのかわからんが、明らかに若者よりも年増の方が人口増えてるよな?若いのを見る機会が減ったのか、年増が増えてるのか、やたらとどこでも年増ばかりを見るようになった気がする。子供達ってのもいるけど若者たちってのがあんまり見当たらない。そりゃさ、自分と遭遇しないだけでもちろんゼロじゃないんだからたくさんいるんだろうけど、年増が元気だってのもあるのか、どうにも世間が高齢化しているのは事実だろう。若いのがどうのってんでもないけどさ、色々と凝り固まってくる価値観から脱却したくて刺激を欲しがっている自分ってのがある。音楽聴くのもそこが大きいし、まだ見ぬ強烈なのを聴きたいってのもある。

 1997年リリースのハンガリーのバンドAfter Cryingの「6」という作品、元々強力なプログレバンドフォロワーでもあって、EL&P信奉者かと思われてたけど、実はクリムゾンも好きなんだよ、ってことが出てきたのが本作、と言われている。うん、自分でも全部聴いたわけじゃないからそう自信を持っている話じゃない。「6」はね、そんなにクリムゾン的云々ってのを気にする必要はないかな、そういうエッセンスが出て来る事もあるけどそりゃもうプログレ好きなバンドとしては出せるだろってくらいなもんで、やはり叙情的でクラシカルな音がベースにある見事なバンドの作品として聴ける。ハンガリーだからかな、やっぱり何か旋律が違うし新鮮な響きは大きいんじゃないだろうか。

 90年代ってあまりその頃のロックを聴いてなかったけど、こういうのが水面下ではnシーンを形成していて世界中から実力のあるバンドが出てきてたんだよね。プログレも然りだけど、メタルでも何でも。表面上のポップシーンはどうしようもなくなってたけど、ちゃんとロックの芽が育ってていくつも花開いているような感じだもん。そのシーンをきちんと認識して聴いてた人は面白かっただろうなぁ…と思う。まぁ、今更言ってもしょうがないけど、多分今の時代、今この瞬間でもそういうシーンはあるはずだからちょっと水面下に潜って漁って聴いてみると面白いのかもしれない。





Arachnoid - Arachnoid

Arachnoid - Arachnoid (1978)
Arachnoid

 破壊的なまでの音を無性に聴きたくなった。そういう時って一般人だとうるさい音、ヘヴィメタとか?になるんだろうけど、ロックの世界じゃ破壊的な音ってのは決してメタルではないというのは面白いところだ。メタルってのは整然と構築された音世界で、破壊的だったりしたらぐちゃぐちゃになっちゃうから、そういうのはかなり少ないと思う。完全に破壊的なのはパンクな方だろう。それでも騒いでるだけのパンクじゃ意味がないんで、知的なパンク精神というところになるが、そうすると途端にバンドが減るな。クリムゾン聴いてるとそういう破壊的なのが凄くて、その世界に取り憑かれてしまう。だからこそフォロワーが多数出て来るのだろう。

 1978年、フランスから唯一作「Arachnoid」をリリースしたArachnoidというバンド、もちろん当時から知っているワケじゃないし、クリムゾンフォロワー的と言われていても、実際にこのバンドが発掘されたのもリアルタイムじゃなかったんじゃないかな。後から目を付けられたバンドな気がするが、少なくとも自分的にはそういう知り方だった。破壊的クリムゾンのフォロワーとして周囲がパンクだった時代に硬派な音でシーンに出てきたバンド、ジャケットも何かイキんでしまうじゃないですか…、そしてパッと見、ちょいと知的感あるでしょ?そんな期待を込めて破壊的な音を楽しみたいね。

 …冒頭はやや期待ハズレ?なんて思う部分から始まったんだけど、突如、ぶっ壊れる。そして繊細な展開へと進み、随分と練られた構成と構造と音世界がひたすらに繰り広げられ、破壊劇だけでなく繊細で美しい世界も同時に味わいながら瞑想できるサウンドを展開、クリムゾン的としか表現しようがないからそう言われているけど、かなり唯一無二な音を出してて頼もしいバンドだ。聴けば6人編成のバンドってことで、テクニックも申し分ないし楽曲も見事にプログレッシブしていて、1978年に既にこういった音が継承されていたということに驚く。もうちょっと知名度出せればかなり良い線まで行けたバンドだったんじゃないだろうか?なんて思うほどレベルの高いサウンドだ。見事。



King Crimson - Live at the Orpheum

King Crimson - Live at the Orpheum
Live at the Orpheum

 何とかの来日公演!みたいに騒がれるアーティストもいるけどさ、ここのところはそんなに大騒ぎするでもないけど結構な方々が来日公演してたりすることもあって、ビルボードとかブルーノートとか見てると意外性が多くて面白い。まぁ、ライブそのものはなかなか足を運ばないんで実際に見ることはないんだけど、ふらりと行って楽しむなんてことが出来たら楽しいだろうなぁとも思う。大体がそんな所に住んでないし、行こうと言う意思がなければ行けないワケで、フラリとライブを見る、なんて環境にないんだから意思を持たなきゃしょうがないんだろう。面倒だよな(笑)。

 ちょいと前のTwitter界隈なんかじゃもうKing Crimson来日の話ばかりでそっか、来日してるんだ、くらいに思ってたけど流れてくるのを見てると昔の曲のアレコレやったとかライブはやはり凄かったとか色々とあって、今のクリムゾンってどうなんてるんだ?なんて全然興味も持たずに知らなかったんでね、ちょっと聴いてみようかなってのが今回の「Live at the Orpheum」。2014年のライブからの抜粋版で、曲そのものは自分も半分くらいしか知らない…ってのは70年代ばかりしかないからだけど、そこはまぁこだわらなくても良いかな。アレがこうなるんだ、みたいな期待はあったり失望もあったりするけど一方の知らない曲達も同じレベルで演奏されているんだから同列で流れててあまり曲を知ってる知らないは気にならない。それって、結構凄いよな…。

 …とは言え、やっぱり古い曲の再演が分かりやすいのは事実で、最初から「One More Red Nightmare」なんて馴染みのある曲から入ってくるから「おぉ〜、こう来たか…」みたいな予習が出来てから入れるのはいいね。トニー・レヴィンのベースがブイブイと太く入ってるのがもう全然違って、最先端の音で聴いてるんだな、とかドラム3人って確かにアチコチに音が振り分けられててパーカッション的に使われてるドラムとかあって、なるほどね、ライブで見たら迫力だろうなぁという気がする。ボーカルは割とジャマにならない歌声なのでそこは古いファンも聴いていられるだろうし、よく出来た再演だろうと。等のフリップ卿がいるんだからクリムゾン名で問題ないし、演奏の迫力も往年のクリムゾン並のパワーを持った面々だし、さすがだな〜っていう感触。そりゃライブ見たら皆熱くなるハズだわ。しかも古い曲やられたら昇天するだろうし。音聴いてるだけでやっぱりあの頃の曲って魔力あるからさ、脳内で凄さが倍増するし、メル・コリンズ本人もいるから音色そのものだし、なんか質の悪いホンモノ紛いみたいなトコあるからな(笑)。いや、でも、ホント、見事なアンサンブルで流石にライブの強者ばかりを揃えたバンドと言わんばかりのあのクリムゾンの進化系と言えるライブアルバムで、そのうちフルライブ盤がたくさん出て来るんだろうけど、どんなんかなと試してみるには丁度良いライブサンプル盤だ。

Van der Graaf Generator - Merlin Atmos - Live Performances 2013

Van der Graaf Generator - Merlin Atmos - Live Performances 2013
Merlin Atmos - Live Performances 2013

 惰性…そんな単語が似合う最近の生活やココもかな、そうだな、そんな感じがあってアグレッシブにこうするぞ、みたいな気概が溢れているってんじゃない。何だろな〜、冷め切ってるってワケじゃないし、熱いもの聴くと熱くなってきて凄くハマっていけるんだけど、そういうのが少なくなっちゃったのかな、それは知らないだけだろうって思うんでアレコレ聴くんだけど、だんだん自分がどんなの好きなのか分からなくなってくるという事もあるか(笑)、いや、それは判ってるんだけどね、その瞬間だけで継続的に熱いままで聴いていられるってのが少ないのかも。昔の作品やライブでも良いんだけどそれはもう当たり前ってのあるからやっぱり新たな刺激が欲しいのかな、でも日本のバンドのライブなんかに行くってんでもないし、そもそも何したいんだ?みたいなカオスになってる事もある。ん〜、考えてもしょうがないから何か聴こ。

 Van der Graaf Generatorの近年のライブアルバム「Merlin Atmos - Live Performances 2013」。正直、この辺のバンドの再結成モノってほとんどタッチしてないし、あまり触る気もなくって再結成して新作出してるんだ、くらいにしか思ってなかったんだけど、現役時代よりも長く続けてるワケだからそれなりに意味のある音が作れているのだろうなというのは分かるし、聴いてみてもいいかな、ってのもあった。ただ、もうプログレのプログレたる部分やロックのロックたる部分がどこまで出せてるのかってなるとかなり懐疑的でもあったんでそんなに食指が伸びなかったのも大きい。一概にすべてのバンドがってワケじゃなくてそういうバンドの方が多いだろうと。んで、Van der graaf generatorで言えばピーター・ハミルなんだから多分変わらない人。ポップ路線やってるワケじゃないから、結局再結成しても何してもパンクな彼のスタイルには変わらないんだろうなと。ただ、そのスタイルがどこまで発散できてるんだろ?っていう興味はあった。

 聴いてみて、後悔したね(笑)。もちょっと真面目に早めに聴いてても良かったかも。相変わらずの吐き捨てるような尖ったスタイルは相変わらず、そして新曲群に囲まれたライブのアルバムなのだが、曲を知っている知らないに関わらず、ピーター・ハミルそのままのスタイルが前面に出ているライブ、曲なのでいつものVDGGぶりを聴けるという安心感、一体今自分はいつのライブを聞いているんだろ?っていうくらいだし、曲も知らないんだけど、知っている感じの曲に聞こえてくるという不思議さ。それだけ進化がないと言えばそうなのかもしれないが、圧倒的なポリシーでスタイルを作り上げているとも言える。凄いな、ピーター・ハミルの世界は。この歳で相変わらず攻撃的なVDGGの世界をきちんと再現していた。なるほど、再結成して長くなるハズだ。



Bob Marley - Live at the Roxy

Bob Marley - Live at the Roxy: The Complete Concert
Live at the Roxy: The Complete Concert

 最近体力がなくなってきたな〜と朝方まで遊び呆けての帰宅で思う。昔はそれでも多少寝てちょっとすれば回復したものだが、一日じゃ元に戻らん感じがある。二日酔いで食べたくないから何も食べないってのも元気を失くす要因なのだが…、こないだは大丈夫だったのはウコン飲んでたからか、アレ、効くな。それでも日常は続くワケで、ダルいな〜って感じで過ごして何となく回復。時間がかかるようになったものだ。

 …ってなことでユルユルなモノ、Bob Marleyの「Live at the Roxy」。ロキシーのライブ盤って色々な人が出してるんだろうけど、これがふと思いついたのでそのまま聴いてた。名盤「Live」の勢いを期待して聴くと大きく外される一枚だけどライブとしては別の意味で素晴らしく、音も良いのでかなりハマれる。都会の喧騒から抜け出てロキシーに行ったらこんなユルユルでダル〜なライブが味わえた、なんて素敵な事じゃないかな。日本の街中でそういうことがあるのかどうか…、たまにはそういう気分も味わえたら心地良いだろう。

 んで、この「Live at the Roxy」、そのまま現実逃避すること間違いなくユラ〜リとリズムに身体を任せてフワフワしていける絶頂の味わい。尖ってる時には聴いてもしょうがないけど逃避したい時やダウナーな気分の時なら実に効果的なアルバム。ライブだから作られた感もなく、自然な会場の雰囲気も同調しやすいし何よりも優しいライブの味わいという感じか。レゲエっつうのかラスタってのかスカってのかジャマイカンソウルってのか色々あるけど、ホント、心地良いわ〜、最後の最後なんて23分ものメドレー繰り広げだけでそれでもユルユルで味わえる代物、一体どういうことだ?ってくらいにこのまま何度も流しておこうって思うライブアルバム。

 ジャケットのレスポールスペシャル見ててね、自分でも持ってるからどういう音で使うかな、って興味もあったんだけどそんなのどうでも良くなってしまって、カッコ良いギターだな、なんて見てて(笑)。チョコチョコと出て来るギターソロプレイなんかもユルいながらも味わい深いフレーズ出て来るから、それも含めて心地良い。レゲエは夏、なんてイメージは捨てて楽しもうじゃないか。



Frank Zappa - Roxy The Movie

Frank Zappa - Roxy The Movie
ロキシー・ザ・ムーヴィー(BD+CD)(歌詞対応完全日本語字幕付き) [Blu-ray]

 こないだたまたま疲れてたんでゴロン〜となりながらテレビでも…って点けながらチャンネルアレコレ回して見たりしてたんだが、全く面白味が無くってどこ見ても見続けられない。映画とかでもいいんだけど、見たことあるよな…ってのが多くて、そうじゃなくても大抵映画自体がネタ切れだし、ドラマ系は似たようなのばかりだし、この世界も結構終わってきてるんだなと。普通のバラエティとか見ないし、テレビってどうすんだろ?なんて思いながら結局消してMacで遊んでた。ネットのネタはいつまでも楽しいものあるから際限なく遊べるもんな。

 Frank Zappaの「Roxy The Movie」を。日本語字幕付きで見ましょう、必ず。Zappaの映像も歌詞があるものも全部日本語字幕付きや対訳付きで見るとZappaを倍以上楽しめること間違いないから。演奏や音楽だけでも変態的で楽しいけど、歌詞やおしゃべりはそれ以上に面白いからね。それにしても全く変態的な演奏集団だ。フュージョンとかロックとか何とかってのを超越したライブの音世界、プログレってんじゃなくてジャズ寄りだけど、Zappaの合図だけで変わっていく時もあれば激しいバトルの時もあるし遊びまくってる時も真剣で、どこまでリハーサルで出来上がってるのか、どこからアドリブあるのか、どうあっても完璧で乱れることなし、ツインドラムに若いルースがあれこれと楽しめる。この頃もかなり最強に近いメンツ揃えてるもん。

 狭い狭いニューヨークのロキシーでのライブで、一部は「Roxy & Elsewhere」に収録されてたけど、ここでようやく単発ライブの長尺版が出てきて映像で楽しめる素晴らしさ。断片的には見れてたけど、こうして丸ごとこの時代のが見れるってのは珍しい。Zappaの場合テレビでのライブショウが残されてるなんてことないしさ、あっても単発だろうし、こうしてライブ丸ごとなんて見れると思ってなかったからさ、しかも「Roxy & Elsewhere」で聴けるアレでしょ?そりゃもうね、楽しみますよ。どうやってるんだコイツら?って思ってたけど何回となく見てるとそこの合図でこうなるのか、とかわかる部分もある。それでも凄いわ。どうやったらこういう風になっていったんだろうか?Zappaの意図しない所もバンドが勝手に進めてって出来上がったのもあるだろうし、とにかく興味津々で見て楽しめたライブ。






The Who - Live In Hyde Park

The Who - Live In Hyde Park (2015)
ライヴ・イン・ハイド・パーク〈デラックス・エディション〉 [DVD]

 携帯電話各社ともサービスを使ったことがあるし、今もその二つは使ってるけど、まぁ、何だ、どれもこれも現場対応はあまり良い思い出がない。ほとんど店舗に行くことはないんだけど、替える時や不明な請求時などは行かざるを得なくて行くんだけど、待つじゃない?んで、出てきた対応も概ね満足した試しがなくて、なんでそうなんだ?マニュアルにあるからか?理屈がオカシイことが多いんだがそれも書いてあるからそういうモノですっていう事が多くて、如何に自分がその辺知らないかっていうことを知ってしまうからキライなのかもしれん(笑)。ややこしいこといっぱいやってるから分からんのだよね。んでカネは持ってかれるし、何とか料って名目でね。いや、商売的には当たり前だから分かるんです、でもね、やっぱり納得ができんってのも多い。こういうのってどうしようもないもんなぁ…、本社対応だと結構救われること多いんだけどね。なんて単なるグチ。

 The Whoがまたしてもライブ新作出したか…ってことでチェックしてみた「Live In Hyde Park」。2015年6月にハイドパークでやったライブを早速リリースというスピーディな技、多分最近のThe Whoはもうすべてのライブをその場で録音・録画して配布したりしてたからライブ盤作るのなんてお茶の子さいさい的なもんで、逆にこういう普通のリリース形態で出してくれるのはある意味ありがたい。一般流通で手に入るのはやはり簡単でありがたいものだ。サイトで販売ってもさ、やっぱり忘れちゃうじゃない?んで、映像を見るんだけど、最近の映像は画面サイズどうなってるんだ?これなんか超横長サイズでテレビなんかで見てたら上下半分くらい画面切られてる状態だから実質半分のサイズの画面で見ているようなお話。Macで見てても同じだけど、このサイズでフルで見れるのってあるのか?ないだろうけど、その分スクリーンサイズくらいでも見れるってことか。最新テクノロジーに対して何ら抵抗を持たずにリリースさせるThe Whoの革新性は相変わらずだが…。

 ライブの内容は、特に変わったことはないし、往年の曲をバンドがプレイしまくるだけ、さすがに往年のハチャメチャさはないが、その分プロフェッショナルなパフォーマンスを見せてくれるというThe Who。圧倒的な完成度の高さは他に類を見ないだろうし、それでいてハイドパークでこの人数だ、あますところなくびっちりと超満員の観客、スクリーン投影によるビジュアル面も凝ったものを使用して観客を飽きさせないし、往年の名曲をより一層進化させてのプレイスタイルも見事、ピート・タウンジェントのアグレッシブなギタースタイルは磨きがかかっているし、やっぱり凄いわ。圧倒的な迫力。ドラムのザックももうThe Who歴15年以上だし、いつまでも若くないハズだが、相変わらず生き生きしたプレイを見せてくれる。そして齢70歳超えのロジャーの歌声の太さ…スゲェ。そんなドラマティックなライブがたっぷりと見れる、そして思い切りロックなバンドのプレイが見れるっつう…、いやはや、やはりバンドごとにスタイル違えど感動するツボを持ったバンドはまだまだたくさんある。こいつも当分楽しめそうだ。





Bob Dylan - The Cutting Edge 1965-1966

Bob Dylan - The Cutting Edge 1965-1966
The Cutting Edge 1965

 ちょこっと知人と話してると、子育ても終わって多少なりともカネはあって、はてどうしたもんかな、と思った時にこれまで時間の無さとカネの無さで封印してきたレコードやCDなんかをもう一度聴いてみよう、なんてことから始まって、ちょこちょことレコ屋やCD屋に言って昔のように中古盤を見たりしてるとついつい買っちゃって…って話だ。そりゃそうだろうよ、もともと好きだったんだし、それしかなかったくらいなのに人間らしい事して誤魔化した人生送ってたんだから、一皮剥けりゃ元に戻るさ。そうは人間簡単には変わらないもんだろう(笑)。

 一体どこまであくどい商売を仕掛けて来るのか、ってくらいにあくどすぎるとしか言えないのは全くの事だが、ボブ・ディランの「The Cutting Edge 1965-1966」なるCD6枚組のセッション集。如何にも、ホントにジャムセッション集なワケで、完全にブートレッグで流出してくるようなものと同じものはオフィシャルで大手レーベルから堂々と出されてくるというマニアには堪らない放出劇なので、その筋には大変重宝がられる事は間違いないのだが、果たしてこういうのってどこまでやるんだ?って批評は受けるだろうね。自分なんかは喜ぶけどさ、ついてくかどうかは別に自分次第だしオフィシャルで聴けるなら聴けるでありがたいことじゃないですか。アレコレ思うなら買わなきゃ良いだけで…、うん、だからファンだから、マニアだから全部買う、手に入れるっていうのは別にも諦めてるから言える話なんですが…、多分ファン失格。

 あ、ディランについてはまるでそういうの無いんですが、ギターのMike Bloomfieldが好きなので、そこでのセッションギタープレイがどうやって出来上がってったんだろ?っていう興味はあって、聴かざるを得ないというか聴きたいと言うか…、だから一番極悪な3枚目のディスクの「Like A Rolling Stone」しか入ってないディスクを聞かざるを得ないんです。ただねぇ、それが貴重でさ、閃く瞬間を聴けたりするワケで、おぉ〜!ってなるんだよ。もちろん何度も聴かない音源なので、そこが価格とのバランスの測りに掛けると難しいってトコですが…、ただ、こういうのはアーティストの産みの苦しみからアレンジ、こだわり、実験含めて楽しめる内容なので好きな人は好きでしょ。リリースから50年も経過してりゃ丸裸にしてもいいだろうし、そういうアルバムだよね。今のところここまで出してくれてるのはディランくらいで、ビートルズが少々か。別世界ではクリムゾンがやってるけど、そんなモンだ。売れなきゃ出せないからねぇ、それと出したくないってのもあるだろうし、なかなか難しい。でも、やっぱり楽しめる。うん、良いとか悪いとかじゃなく、楽しんだ。



Leslie West - Soundcheck

Leslie West - Soundcheck (2015)
Soundcheck

 ヤバイ…スタジオに入って遊ぶって話が来てしまったからギター弾かなきゃ…、最近全然弾いてなかったからほぼ忘れてるし、そもそも指動くのか?更に言えば2時間体力と指力持つのか?っていう自信の無さ…。色々あってギャップあったからなぁ、皆もそうだろうけど、随分久しくスタジオ遊びしてなかったから楽しみとちょいとの不安、不安っても別に仲間ウチだけの話なので適当に遊べれば良いのだが、それでもガツンとやれば楽しいし気持ち良いし決まれば更に楽しいワケだし、何やるかな、って何やるんだろ?それ考えるのも大変なんだよ…。

 レスリー・ウェスト、もちろんMountainの巨体主役のレスリー・ウェスト、のソロアルバム16枚目らしい「Soundcheck」。この人も色々あったみたいだけど、今でも結局昔ながらのギターを弾いてきちんとロックしてくれている人。曲がどうのとかアレコレ細かいこと抜きに、相変わらずのさすがのギターが凄い。炸裂しまくってる。今はレスポールスペシャルじゃないからあの音じゃないけど、でも、アレに近い音のトーンともちろんのプレイでブイブイと弾きまくってくれててね、どれ聴いても心地良いギターが聴ける。こういうのがあったか…と楽しく聴かせてもらった。いや、大半はカバー曲、しかもよく知られた曲が多くてね、それもカバーだけど、当然レスリー・ウェスト色出してるからそのままプレイされることもなく、別のリックを当て嵌めてのプレイに変えてて、最初は「ん?」ってのあるけど曲中から馴染んじゃう、そんな感じ。「People Get Ready」なんてあのフレーズじゃないの?って思うけど、これでいいんじゃない?って思えちゃうもんね。さすがです。

 んで、それよりも何よりもゲスト陣営、ブライアン・メイ、ピーター・フランプトン、そして驚くべきはジャック・ブルース…何でも昔のジョイントライブの録音をそのまま持ち込んで収録したらしいが、そりゃま相変わらずのセッションだったんだからそれもありかと。ボーナス収録的だけど、貴重な演奏ではあるね。もちろんこれは話題取りで、実際はアルバムそのものもかなり面白いから大丈夫。「Stand By Me」の見事なアレンジとかも懐の深さを聴けるし、「Going Down」は当然弾きまくりギターがたっぷりと聴けるし、「Erenor Rigby」はこういう斬新な解釈か、と言うような感じだ。あれやこれやあるものの弾くべきところはガツンガツンと心地良いトーンでギターを聴かせてくれるのは良いね。

The Corrs - White Light

The Corrs - White Light (2015)
White Light

 12月のカラーってクリスマスのせいか赤と白と緑みたいな感覚あるけど、実際はグレーなイメージ…って意味分からん出だしになってしまったが、街中での派手な飾り付けとは裏腹に年の瀬を意識して総まとめに入ろうとする心もあって、面倒だな、みたいな気分もあるか。ただ、整理整頓ってのもあってきちんと気持ち的に整理を付けるってのには良い節目だ。さて、今年は…なんて事を色々と考えてみないと出て来ないけどね…。

 The Corrsの突然の新作「White Light」。突然っても何となく活動再開の気配感はあったんだが、それほど重要視してなかったから自分的に情報入手が遅かったのだろう。そのルックスを見て相変わらずの美貌ぶりに感心するどころか、より一層の成熟さ加減に惚れ惚れする始末(笑)、いや、それは冗談としてホント、この10年の活動停止期間ってのを感じさせないルックスとサウンド。まぁ、サウンドの方は色々と言いたいことも思うこともあるけど、さすがだなって思うのはやっぱりThe Corrsのサウンドしてるってトコだ。普通に聴いたらポップスでしかないし、さほど後世に残るべくアルバムというのでもないけど、作品は良質な楽曲ばかりできちんと練られててアレンジもしっかりと時代に流されない、The Corrs流の音になってて各人が才能発揮するように出来てて申し分ない。どれが売れてもヒットしてもおかしくないしね。

 ただ、個人的にはさ、やっぱりもうちょっとフックの効いたアイリッシュフレーズをたっぷりと使いまくったのが欲しかったな。シャロン姐さんの出番少なすぎでしょ。一曲そういうインストあるけど、それだけじゃなくて各曲の中に必殺のアイルランドメロディが入るからこそ面白いと思ってたし、個性だったしね。もちろんそんなのがなくてもしっかり彼ららしいサウンドになってるんだから要らないと言えば要らないのだろうが、自分が聴く意味はほぼ無くなる…。アイルラインドフレーズをロックやポップスに持ち込んでエッジを立たせるってところを楽しみにしてたからね。もっとも今回の作品は表面的じゃない所での融合はあるのかもしれんけど、わかりやすいのあっても良いんじゃね?取り敢えず軽やかでお手軽だから普通に何度も聴くのは間違いないし、それで多分好きになっちゃうんだろうという予感はしてるんだが…(笑)。





Rammstein - Live in Amerika

Rammstein - Live in Amerika (2015)
Live in Amerika [Blu-ray] [Import]

 最近の風潮からして、ロックへの入り口ってのは狭くなってないのかな?テレビ離れは必至だしスマホやゲーム依存が多くなってるとなると、情報収集ってのは興味があるモノしか漁らなくなる、せいぜいニュース程度となれば垂れ流しにされてた音楽への興味ってのに惹き付けられる機会が減るのでは?とも思うが。そこはアイドルでカバーか?自分が今聴いてるようなロックにたどり着くまでってどういう過程を経て来るのかな〜なんて考えたりもする。まぁ、来たからって何があるワケでもないが(笑)。

 Rammsteinの美学。こないだ突然リリースされてた「Live in Amerika 」。「Live in Amerika 」?なんで今頃?って思ったのが最初の印象。しかも2010年のツアー千秋楽のマジソン・スクエア・ガーデンでの演奏がメインで、ツアードキュメンタリー付きってことだ。ドキュメンタリーってか裏話集、思い出話集ってところだ。このバンドは「ヘン」なのとインパクトあったんで前から好きでね、事あるごとに見たり聴いたりしてたんだが、ホント突然のリリースにちょいびっくり。今更?ってのはバンド総決算的な意味合いが大きいのかな、もうあくせくと稼ぐような活動をするとも思えないバンドだし、ヨーロッパの重鎮的動きしかしないだろうし、それが「Live in Amerika 」の映像集だ。どれどれ…。

 ライブ本編、MSGの制限もあるのか案外炎の露出が少ない。このツアーはこんなもんだったのかもしれないけど、昔よりも派手さが減ってるか?って思う部分があったけど、そりゃ迫力満点で演奏は完璧、ショウとしても完璧、ドイツ語でMSGを制覇したバンドってのはいないだろうよ。ドイツ語に限らないけどMSGを英語以外で埋めるってね、ないよ。今ならBabymetalが一番近いけど(笑)。でもさ、普通に叫んでるんだよねぇ、こういう音楽の場合あまり言葉は関係ないみたいだし、しかもサーカス見に行くようなモンで、火炎ショウだからさ、それでも聴衆の女の子は泣きながらって子もいるわけで、そこがヨーロッパ美学メロディの美しい所だ。単なるメタルじゃなくて、バリトンボイスにヨーロッパの荘厳なメロディとサウンド、そして火炎ショウ、相変わらずのふざけた下ネタ振り付け満載に、最後の最後には100kgくらいはありそうな金属の天使の羽、火炎付きを背負って出て来るティルの真剣さはこのMSGのショウに賭ける意気込みが現れている。人間不思議なもので炎を見ていると恍惚としてくるんだよね。それを音楽の感動と合わせてやっちゃうから異次元に入り込むんだよ、凄いもん。

 んで、ドキュメンタリーの方ではアメリカとの関わりを映像なりコメントなり、ジャック・バウアーが話したり色々なミュージシャンも出てきて話したりしてこれまでほとんどナゾに近かったバンドメンバーの実態が暴かれていく。インタビューとかほとんどないしね、ステージのショウがすべてっていうバンドだったからこうして個性が聞けたのはちょっとおもしろかった。東ドイツの状況からバンドとの関わり、そしてアメリカへの夢、挫折、落ち着いた頃の成功、そりゃ感慨深くもなろうと言うものだ。バンド解散の危機も数回はあったようだし、素直に良かったな、って応援できる気持ちになるビデオだった。それでいてこのジャケット…、いつもの如く多重で皮肉なユーモアに溢れたセンスが素晴らしい。





Metallica - Metallica Through The Never

Metallica - Metallica Through The Never (2013)
メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー [Blu-ray]

 こんだけ機材が発展してくると昔のライブ映像なんてのはもう結構鑑賞に耐えうるレベルになっちゃってるのもあって、一番しんどいのは初期のデジタルマスターものだね。アナログマスターのはとことん何度でもその時その時の最新版デジタルにしちゃえばそれなりに綺麗なものに仕上がるから良いけど、デジタルで作られちゃったのはもうどうしようもないのが多い。まぁ、それは元より今時のデジタル機材の映像はカメラワークの技術も含めて面白い映像が撮れるのでやっぱり見てても面白い。その辺をステージに採用すると更に面白さが増すということなのだが、バンドにギミックは不要だというのもあるから使い方が難しいかもね。

 メタリカの映画「Metallica Through The Never」は2013年に後悔されたもので、音楽ビデオじゃなくて映画として作られてストーリー仕立てになってて映画館で公開されたものだ。興行収入がどうだったとかは知らないけど、それなりに客は入っただろうし、評判も結構良かった気がする。今は普通に見れちゃうからライブビデオ的な感覚だけど、途中の微妙名ストーリー仕立てが邪魔くさいと言えば邪魔くさい。その半面ステージについていえば、360度を見渡すステージ作りでユニークなものだし、ステージ下がスクリーンになってるという斬新な発想、そこに物理的なギミックがステージ王に組まれていてアナログなステージとうまく融合させてるのは割と唯一無二なアイディアでは?バンドが全員演奏しているし、マイクに釘付けになるのが必須な音楽性である以上、デカイ会場をどうやって飽きさせずに埋めていくかってのはメタリカがでかくなってきてからずっと課題としてあっただろうからもう今では普通に出来上がっている。それでも会場の広さが目立ってしまうように見えるのはしょうがないんだろうな。

 そのヘン差し引いてみても、やっぱりメタリカってもう全盛期は明らかに過ぎ去ってて、はたしていつが全盛期だったのか…、やっぱり初期三枚に加えてのブラックアルバムあたりまでだろうか?「Loard」「Reload」で辞めたって人も多いだろうし、そこでファンになった人もいるだろうからそれ自体はアレだけど、バンドとしての全盛期ね、割と意見分かれる所なのかもしれない。それでもいつだって新しい挑戦を見せてくれ、結構な数のライブ作品が残されてるから初期はともかくデカくなってからのステージは割と見れるし、バンドの変貌は味わえるね。その中での「Metallica Through The Never」。自分的には割と楽しめた方だな。




Muse - Live at the Rome Olympic Stadium

Muse - Live at the Rome Olympic Stadium
Live at the Rome Olympic Stadium (Blu-Ray/CD)

 ライブって大会場ではきちんと本領発揮出来ないバンドもあって、ライブハウス向きだったりスタジアム向きくらいまで、とかバンドのパフォーマンスによってその会場の大きさの向き不向きってのが出て来る。もっともプロダクションやステージングをきちんと構成していけばそんなことは無くなるのだろうけど、その域までたどり着くのにも結構大変な工程があるだろうし、そうそう簡単にアリーナクラスで観客が満足できるステージを作れると言うワケにもいかない事が多い。昔のZeppelinなんかのビデオ見てるとメンバー4人が狭いエリアに立っていることでステージの広さとは無関係にバンドの呼吸感を大事にしてライブを行っていたようなのは見れるし、ステージを持て余してしょうがないというバンドのライブも見たりすることもあるから、この辺は時代と共にショウがどれだけデザインされていったかって変化を見ていける部分もあるか。

 そんな中トリオ編成でアリーナクラスを満員にするどころか見事なステージングを構成してライブバンドの異名をスケールに関係なく取ることとなったMuse。ちょっと前からお気に入りなんで、割とよく見るんだけど、このローマでのライブ「Live at the Rome Olympic Stadium」はホント凄い。バンドのポテンシャルは余すこと無く吐き出されているし、ステージの広さ会場の大きさも不適合どころか、もっともっと広くても平気だろうってくらいのパワーの有るパフォーマンスを見せてくれるし、何よりも会場を本当に一体にしてくれる音楽とMuseというバンドのパワーが素晴らしい。近年これほどのパフォーマンスのライブを見せてくれるバンドがあったとは、という驚きも大きいのかな。

 U2じゃないけど、多分この辺りが全盛期なんだろうと思う。今が全盛期ってのか、ライブでのパワーを発散できてて円熟度も増してて何にも負けること無く物怖じすることもなく自分たちを見失うこと無く自信をもってライブをこなしている、それでいて観客はきちんと自らに取り込んでいるというのか…、エンターティンメントとしても右とに出来上がっているし、それ以上に音楽がMuseらしいロックに仕上がってるから出来る技、この迫力は良いわ。ライブの良さ、ライブってこうあるべきだなってのとかパフォーマンスや大会場での盛り上げ方なんかも含めて天下一品のライブを見せてくれるバンド。そしてカメラワークも含めてライブに没頭してしまうのもいいな。




U2 - Elevation Tour 2001: Live From Boston

U2 - Elevation Tour 2001: Live From Boston
Elevation Tour 2001: Live From Boston [DVD] [Import]

 CDが売れなくなってきた今の時代に稼ぐのはドサ回りによるツアー収入だと言えども、そのツアー興行収入の歴代トップを飾るのはU2、ストーンズ、ロジャー・ウォーターズ、マドンナ、ブルース・スプリングスティーンなどなどと新進バンドやアイドル的ステータスの連中はほぼ入ってこない。新進として出て来るのはレディ・ガガとワン・デイレクションくらいなもので、やっぱりまだまだ稼ぐ過程にある新進バンドはそこまでの予算をツアーに掛けることもなく、またそれほどの収入をあげられるほどの客層の広さを獲得出来ていないということだろう。そりゃそうだ…、でもメタリカとかそろそろその域にあるんだろうとは思うが、もちろん新進バンドじゃないから…、どうなんだろ。

 U2の最高益ツアーは360°ツアーだったようだし、その次もVertigoツアーだったらしいので、それより前のモノになってしまうが、2001年のElevationツアーからの「Elevation Tour 2001: Live From Boston」なんてのを。今から思えば既に14年前の代物、80年代のU2が復活した作品「All That You Can't Leave Behind」が馬鹿売れした頃のライブツアーで、熱気も円熟度も楽曲も見事なもので、ライブの完成度もやたらと高く、それでいて90年代にやってたような派手なステージ作りは一切なく、シンプルなステージに4人だけのバンドでのライブ演奏という度胸のあるバンドの演奏、ライブとも言える見事なライブ。今見ると若いな〜、皆。そしてカッコ良い。このカッコ良さはどっから出て来るんだ?なんて思うほどだ。

 これまでのU2のライブ映像も色々と見てきたけどこの辺り、2001年〜2006年くらいのはどれも最高峰に位置するくらいのライブだったんじゃないかな。いわゆる全盛期と言うか、余裕もあるし自信もあるし、ステージも充実してるしギミックも最低限なロックだし、多分今は下降線にあるような気もするので、この時期が彼らの最高峰だろう。ようやくこのバンドにも全盛期っていつ頃だったなと言える時期になってきたのか(笑)。ウチの昔の記事でのコメントとか凄く色々書いてあってさ、2006年に来日公演してて、自分も見に行ってたんだよね。正に最全盛期に見れて良かったなって思うし、こうしてビデオ見ててもそれを体感できるのも良いしね。メンバーチェンジもなく、ひたすらにロック、そしてそのままのステージを見せてくれて…、良い曲も多数あるし、久々に愛に溢れた時間を堪能しました。



Roger Waters - The Wall

Roger Waters - The Wall (2015)
Wall [Blu-ray] [Import]

 昔のロックバンドが今でも活躍してて、もちろん昔の曲を演奏したりライブでアルバムまるごとやったりして人気を博していたり工夫を凝らしていたりするのも随分と見てきたものだが、さすがに往年のファンでも見飽きてきたって感があるんじゃないだろうか。そこには何ら変わらない安心感を求めているからそれでいいんだという向きも多いだろうし、人間年取るとそう思うもので、物事を変えたくない事に固執する傾向が多いしね。でもさ、それじゃつまらないワケ。かと言って新作ダサれても真面目に聴けないし、ワガママなリスナーを満足させるにはどうするのが良いのかね?なんて考えるワケじゃないが、往年のバンドの良さをもっともっと引き出せることがあるだろうと。そういう意味で見事に古いロックをそのまま進化させて大成功している人物のひとりにロジャー・ウォーターズがいると思う。

 これまでのロックアーティストの世界的興行成績で第3位となるほどの大成功となったツアーとなったというニュースを見てて、ロジャー・ウォーターズだよな?しかもやってるのは「The Wall」の完全再現ツアーだよな?マジか?って思ったのは自分だけではないだろうと思う…、だってさ、「The Wall」だよ?それが一般的人気のあるU2とかレディ・ガガとかボン・ジョヴィなんかと秤にかけられての興行成績だよ?いつから「The Wall」がそんなに大衆的なものになったんだ?ロジャー・ウォーターズ自体が人気あるとは到底思えないからPink Floyd人気だろうけど、それでもよりによって「The Wall」ツアーなんてさ、ホントかよ、って思うけど、これがどうもホントで、時代を経て「The Wall」のメッセージ性が共感されてきたのか、何だかよくわからんけど、一般的に聴かれるアルバムになっているのだろう。日本じゃ考えられないのだが…。

 そのロジャー・ウォーターズがツアードキュメンタリーを含めて映画化してしまったのが「The Wall」。2010年〜13年までのツアーの記録とそこにロジャー・ウォーターズ自身の物語、戦死した父と祖父への追悼を含めての記録映画に仕上げている。その追悼部分はともかくながら、圧巻なのは「The Wall」ツアーのスケールのデカさ。ちょくちょくYouTubeなんかでも見てて凄いな〜、これ、って思ってたけど、このクォリティの画質で迫力満点の映画というビジュアルで見るととんでもなく完成度の高い作品をツアーでやってたことがわかる。観客もひとつの参加者になりお面を被って歌いあげたりとかね。とにかく冒頭から圧倒的で、ビジュアルと音楽の組み合わせがデジタル機器の発展で更に具現化していて驚くばかりの美しさになってるし、メッセージもふんだんに織り込まれている。どこまでがリアルなのかどこからがビジュアルなのか、会場にいたら大きすぎて見えないくらいに周囲をビジュアルに囲まれていたんじゃないだろうか。凄い。そして名曲の数々を観客が熱唱しているのはさすがにリリースから30年以上経過しているからだろう、案外若者が多く見えるのも世代を超えた名盤であることの証明か。何といってもそのピークは「Comfortably Numb」になるのかな、始まった瞬間からあの独特のまったり的ムードが漂い、女性は舞い踊り、涙する、会場は全体がゆらりゆらりと揺れている、そこをロジャー・ウォーターズが煽り、至福の時が全てに訪れ、壁の天辺では残念ながらデイブ・ギルモアではないが、デイブ・キルミンスターが完璧なフレーズをなぞり聴衆を天に誘う。完璧に、そして見事にこのショウのクライマックスは時間の流れを止めながら恍惚としたムードを醸しだしてくれている。ここでのビジュアルとロジャー・ウォーターズの融合も素晴らしい。そして壁の崩壊で現実に戻される。

 アルバム「The Wall」にはないいくつかの小曲が間に挟み込まれ、オリジナル通りにこだわるでもなく、より一層の進化形を辿り今でも聴衆に新たな「The Wall」を提示してリスナーを増やしていくという意欲、作品に対するこだわり、この辺りがただ単に往年のロックをライブでやってるだけですってのとは違ったアーティストな作品なのだ。断言して言えるのは「The Wall」を楽しむならオリジナル盤じゃなくて今回の「The Wall」を見ることから入るのは大いにありだろう。どころか現時点でこの「The Wall」が完成形に近いだろう。そもそもがライブでの観客との間に壁を感じたことから出来上がったロジャー・ウォーターズの妄想アルバムだが、時を越え、ベルリンの壁崩壊時にはそれをベルリンの壁になぞらえ、今回は壁から戦争反対へのテーマへと摩り替えての再演、いずれにせよ「壁」というのは人間にとって何時の時代にもテーマになり得るものだからこうして姿形を変えてメッセージ性を高めてしまうのだ。当時は意識しなかったであろうが、人間の本質をエグった作品を作り上げたロジャー・ウォーターズの信念は見事としか言いようがない。そしてこの真実は「The Wall」の作品でも圧倒的に見ている人聞いている人に響く素晴らしいものに仕上がっている。是非、この一大スペクタルロードムービーを堪能してあの聴くのが辛いアルバム「The Wall」をそのままここまで大衆化させた仕掛けを味わってほしい。







Weather Report - The Legendary Live Tapes 1978-1981

Weather Report - The Legendary Live Tapes 1978-1981
The Legendary Live Tapes 1978

 日本の食事って多彩でその時その時によってバリエーションが豊富だから選べるってのは実はかなり世界的に比べて裕福な部分なんじゃないかと。いや、最近あんまり昔みたいに油ギッシュなものを食べたいと思わなくなってて、和食系がいいな〜という本能に従ってることが多くてね、そういう風に変化させていけるって思った時にそれって日本だからか?って思ってさ、日本以外でそう思ってたらどういう風に変化させてくのかな、と。それなりにはあるんだろうけど、日本ほど豊かな選択肢はないだろうなと気づいて、思いを馳せてみれば普段何食べるかな〜どれも飽きたな〜って思うけど、こんなに選択肢あるんだからという贅沢に気づくべきだななんて。

 自分でもこの手のにハマることは無いだろうと思ってたけど、聴いてるとやっぱり凄いからかどんどん聞き入っちゃうというWeather Reportのライブアルバム「The Legendary Live Tapes 1978-1981」。4枚組だから全部聴けてないけど、とにかく凄い。ジャコパスのベースが好きだから新しいライブ盤出る、って見てて聴きたいな〜っていうのが動機だけどさ、聴いてるともう凄いんだよ、ライブの熱気とかもちろんテクニックとか迫力なんかがね、ロックのエナジー的にぶつかってくるワケ。そりゃもう演奏の凄まじさってったらありゃしない。それでもライブそのものじゃなくてジャム的にやってたのを録っただけってのもあるのに、それでも凄い。半分くらいは日本でのライブってことらしいんでそれもまた嬉しいんだが、どこでもこのレベルのライブ演奏していた時期なんだろうし、バンドの一体感も半端ない。今の時代にここまで出来るライブバンドってなかなか無いんじゃないかな…メジャーシーンにいないだけかもしれないが。しかもスーパースタークラスのプレイヤーばかりが集まってるというぶっ飛びなバンド、音、センス、見事。

 フュージョンというジャンルに括られてたからおかしな話になるんであって、かと言ってロックじゃないしジャズじゃない、やっぱりフュージョンになるんだけどロック畑から入るフュージョンなんだろうな、これは。まぁ、どっちでもいいけど、Brand XやUKあたりが対抗馬なのか…、うん、Weather Reportの凄さはそれ以上だ。プレイヤーが技を競いあるバンド、ある種楽曲の良さってのを気にしなくても良い、楽曲の良さはプレイヤーの演奏力が引き出すものという認識だからポップ系とは大きく異る。それがそのまま当てはまるプレイを繰り広げてて、しかもライブだから白熱。ちょっと真面目に時間取って聴きたくてさ、ワクワクするもん。これ、ロックファンも必携なんじゃないか。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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