Tin Machine - Tin Machine II

Tin Machine - Tin Machine II (1991)
ティン・マシーンII(紙ジャケット仕様)

 iPhoneで本を読むようになってから何年にもなるが、紙媒体の本の方がやっぱり読みやすいというのは当たり前で、未だにそう思う。何でも探してDLして読めるってのは便利なようで、実はそうじゃない時の方が多いことも使ってる人はわかるだろうね。決まったアイテムをDLするならデジタルの方が圧倒的に楽なんだけど、そうじゃない時、自分なんかは大抵こちらなのだが、タイトルとか著者名とか見て適当〜に何冊も買ってくるっていう場合はデジタルじゃ無理でさ、目の前に本があるから出来る技で、そういう買い方が普通だったから狙って買うとなるのは結構面倒。結局紙媒体の本を持ち歩くのかと…、それもヤだからあんまり本を読まなくなってきた(笑)。

 David Bowieが70年代ロックに回帰したセンスの良いロックバンドTin Machineのセカンド・アルバム「Tin Machine II」。アルバムのリリースは1991年なので、もうハードロックが衰退し始めてきた頃、敢えて70年代風味なバンドに回帰したのはどうしてだ?ってのが当時からあったけど、結果的にはそのセンスはちょっとズレてたけどある種正解だったのかも、という節はある。まぁ、ボウイさんの場合はそういうの無視して全部ソロでも出来ちゃうからお遊びだろっていう風に思われちゃうんだろうけど。一方のバンドの方は結構真剣に取り組んでて、ここぞとばかりにそれぞれの才能を吐き出してるからか、かなり気合の入ったソリッドな楽曲で占められたアルバムが出来上がっている。当時は不評だったけど、今普通に聴いてるとかなりハイセンスでユニークな音出してるので、もっと高評価を得ても良さそうな感じはする。ボウイという名前が大きかったのか、不利な側面が多かったけど、何の何の、名盤に近い出来映えとも言える秀作ですよ。この辺が音楽で評価されないというか、しょうがないんだけどさ、ボウイの名前あるから広くは聴かれたと思うが、ボウイを聴くリスナーにはこの手の音をきちんと評価てきる人は少なかったってことだ。

 当時ね、テレビで夜中にやってたりして見てたから聴いてたんだよ。ライブがカッコ良くてさ、Tin Mchineっていいじゃねぇの、って思ってたけど、どうにも世間的にはよろしくない雰囲気で、なんでかね、とは思った。まぁ、今でもそうかもしれんが自分の感覚の違いかな。中途半端にロックです、っていうバンドの作品に比べりゃ全然ロックだしセンス良いし、ツボを知ってるし落ち着いたロックバンドでしょ。初期衝動的な勢いはないけど、安定感はたっぷり、そして実験精神も旺盛だったし結構良いアルバムだけどなぁ…。




David Bowie - Stage

David Bowie - Stage (1978)
Stage

 スマホ普及に伴いウチのブログなんかも多分スマホ専用画面で見ている人も多いだろうなぁ…、自分的にはスマホ専用画面って一気に全部読みみたいなのが出来なくて1コンテンツづつ見ていけみたいな仕様になってるので、好きじゃないんだよね。別にそれぞれのコンテンツが絡み合ってるワケじゃないからひとつづつ読むと言う形式で問題はないのだろうけど、好みの問題だろうか。他へのリンクなんかも無視されちゃってるし、単に記事だけ読めるみたいな作りになってるのはどうかねと。ただ、あの画面の中にごちゃごちゃと入れられないからしょうがないのだろうけどさ。今じゃ家でPC見てる人も減ってると言われているし、時代の変化と自分の出来ることやれることを組み合わせていかないとダメなんだろうね。

 David Bowieのライブ盤「Stage」。1978年の日本公演も有名だけど、その時のツアーの様子を編集してリリースしたライブアルバムで、最初聴いた時は何とも冷めたライブアルバムだな…って思ってそんなに聴かなかった。この人の場合はスタジオ・アルバムの方が出来が良いし楽しめる要素多かったからね。それでも何度か聴く事はあって、こないだはようやくライブの曲順通りに並べ直されてのリマスター版がリリースされたってこともあって、ようやくライブそのものの楽しみが味わえるようになった。だからと言ってもちろんアルバムの印象は変わらないけど、冒頭からあのベルリン三部作の異様なテンションで始まると言うのはなかなか魅力的。もうちょっとバンドがかっちりと演奏をキメていたらもっとカッコ良くあのテンションに近づけたのだろうけど、雰囲気はもちろんしっかり出ていて、あらゆるジャンルを的確にこなせるプレイヤー達の力量の高さはさすが。

 ボウイって人は特に歌が上手いワケでもないしパフォーマンスがどうって人でもないし(この頃は)、曲の良さとセンスの良さがウリになるのだろう。実際レベルの高い曲が大半を占めていてその意味では最低限のレベルをクリアしてしまってるからライブで向きになってパワフルな事をする必要はないわけだ。じゃ、何を求めるか?ここが難しい。そのアーティストのライブってのはやる側はもちろん収益だけでしかないんだけど、リスナーは何をライブに求めるか、がテーマになるのだ。好きだから行くって次元の次にね。そういう意味でボウイのライブアルバムはよく分からない。でも、ライブ行くでしょ?そういうモンなんだよね…。ちなみにこのライブ盤、相当の名盤です(笑)。どんどんテンション高くなってって、名曲のオンパレードでしょ、バンドもどんどん熱くなってくし、プレイも気合が入ってくし、ライブという作品の作り方もプロだからね、聴いてるとスゲェ!ってなる。さすがはボウイさんです。



Iggy Pop - TV Eye:1977

Iggy Pop - TV Eye:1977 (1978)
TV Eye:1977 ライヴ(紙ジャケット仕様)

 ロック、いいね。皆好きなバンドやジャンルや細かく異なる所はもちろんあるんだけど、ロック的エッセンスとかスピリッツってのは響くものには響くワケだし、ロックのパワーってのは今でも強烈に自分的には響くから好きだ。うん。そんな事今更書いてどうするって?いや、やっぱりさ、何か年々パワーが不足してるなぁと思う瞬間瞬間があって、ふと、こんなんじゃないな、って活を入れ直さないと、ってのあるんです。その時に一番早いのが常日頃からガツンガツンなロック聴いてたり、長尺な展開があるプログレを聴いてたりする事で、特に衝撃的な、衝動的なアルバムやライブ盤ってのは響きやすくて、一気にテンションが上がるという単純な理由なワケ。先日ラモーンズのとんでもないライブ盤を聴いてたからまたまたテンション上がっちゃって、何にするかな〜って思った時にそれなりのパワー持ってないと聴けないだろうなって思ったから、コイツを引っ張ってきた。

 Iggy popの1977年のツアーを入れた正に全盛期のライブアルバム「TV Eye:1977」。バックはご存知David Bowieが鍵盤弾いててセイルス兄弟がリズム隊を務めているイギーのバンド時代。バンドとパンク的パワー全開の勢いは当然のことながら、驚くべきは鍵盤のセンスの良さ。さすがにボウイなのだなと唸ってしまうくらいに絶妙なところで鍵盤をクローズアップして音を出してくるところ、単にバックで音を弾いているだけではなくってイギーを完全に支えているかのような役者ぶり。初っ端からそんなお話を書いてしまったが、この粗暴なライブの中でそのセンスが光りまくってるからこそ目立つという凄さ。そしてそのバックに支えられて安心のイギーは全力で自身のパフォーマンスに集中しているからライブそのもののパワーも圧倒的なものになってるからよろしい。ラモーンズのあの畳み掛けるようなライブ感ではなくて、何だろ、芯のパンク的発散とも言える突き放しながらもエネルギーをどんどんと出して圧倒してしまうかのようなライブ。もちろん音はうるさい、相当にうるさい、その中でイギーがど真ん中で毒を吐きまくっているという姿が目に浮かぶ圧巻のライブ盤。

 勢いとパフォーマンス性、カリスマ性は高かったものの肝心の音楽性に掛けていた部分をボウイが埋めることで見事に開花したイギーという見方もできるが、やはりこのパワーが無ければ成り立たなかったし、それは単にパンクムーブメントというものだけでもないロック的なスタイルが今でも生き残っている理由だろう。やっぱりさ、聴いててうるさい!って思うのがロックだよ。綺麗に聴こえるなんてのはダメだね(笑)。



Ramones - It's Alive

Ramones - It's Alive (1979)
It's Alive

 モノが売れなくなってる…、ウチで言うとCDが売れなくなってるってことにもなるけど、そりゃそうだろってのも当然分からるわな。かと言ってデジタルDLの音楽が売れてるかってぇとそうでもない。だから聴かなくなってる人が増えてるのかわざわざ手に入れてまで聴く音楽が減ってるということかとも思うが、はて自分はと問いかけてみれば確かにカネ払って欲しい音楽ってのが減ってるのは事実。YouTubeで聴いて、それまでってのも結構あるしね。それでいいんかい、ってのはあるんだけどさ、旧譜なんかはもうそうなっちゃうよなぁ…。

 The Beach Boysの流れを汲む、と言うか、その影響を自分たちの他の影響と併せて打ち出してきたオリジナルUSパンクの代表格ラモーンズの必殺ライブアルバム「It's Alive」。1977年の年末にロンドンでやったライブをフルで記録してるのかな?のライブアルバムで、映像も一部残ってるヤツで、それもまたYouTubeで簡単に見れるけど、何せ音の方が超凶暴なサウンドと勢いで、正にパンクなライブで、これこぞラモーンズと言わんばかりのハイテンションなライブなので存分に発散できる…いや、発散ってかホント、吹っ切れる。立て続けに行き着く間もなく3コードが繰り広げられ、間髪入れず「1.2.3.4!」で始まる同じような次の曲、これの繰り返しでだんだん麻痺してトランス状態になってくるという始末、曲が良いとか悪いとかどうでも良いんです、そんなこと、ただひたすらに畳み掛けていくというライブ、この気持ち良さがラモーンズだ。そしてコード進行は王道な3コードもあるが、サーフィンロック的な展開も武器としている…のはまだこのライブ時点では多くないけどさ。音が凶暴だからパンクだけど根っこは見事なその手の音で出来上がってることがわかるだろう。

 参ったなぁ…、ほんとにとんでもないライブ盤だよ、これ。勢いってのは正にこのことを言う。目の前でコレやってたらたいていの奴らはブチ切れるんじゃないだろうか?ラモーンズがどんだけ世界的に影響を及ぼしたかを知ってても、このライブを聴くとぶっ飛ぶし、納得もする。こんなの見てたら絶対影響受けるだろ。ライブ名盤多いと言えどもここまでのライブ名盤は多分見当たらない。脳天直撃のパワーを受け止めて聴く体力がある時じゃないと聴けないけど、聴くといつだってハイテンションでゴキゲンです。音楽性云々、ジャンル云々の前に圧倒的ロック。この姿勢が完全にロック。最高にロック。





The Beach Boys - All Summer Long

The Beach Boys - All Summer Long (1964)
All Summer Long (Mono & Stereo Remaster)

 バンド名は知っててもなかなかきちんと聴き込むまではやれてないバンドも多数存在するし、自分なんぞはアメリカモノに関してはまるで疎いからバンド名しか知らないよ、ってのも数多い。知らないものももちろん多いし、こんなブログやってたって全然偏ってるから知らないモンは知らないもんな。まぁ、このブログのおかげで知らないから聴かないってのよりは聴いてみようかなっていう方向に持っていけてるのはあるんで、新たな世界に挑戦するのは楽しいことではある。

 The Beach Boysの1964年の作品「All Summer Long」。David Lee Rothが最初にやりたかった世界って多分このヘンの音なんだろうなぁ、ってことで引っ張りだして来ましたアメリカンポップバンドの王道。ロック側から入るとThe Beach Boysってのはビートルズの流れとかブライアン・ウィルソンあたりの流れから「Pet Sounds」や「スマイル」へ注意が向きがちなのだが、その辺はともかくとして、もっと単純にThe Beach Boysのサウンドを楽しむ方が賢明じゃないのか?なんて思うワケですな、こういうの聴いてるとさ。古き好きオールディーズ…実際は60年代だからフィフティーズのオールディーズとは違うんだけど、雰囲気が超オールディーズ。古き良きアメリカをそのままやってる、更にサーフィンサウンドもお手の物と繰り広げてどこから斬っても楽しめる、そしてノレる、そして甘いムードに身を任せられる、ゴキゲンにもなれるサウンドを全て収録した難解な部分は一切ない軽快な作品。David Lee Rothもキース・ムーンもラモーンズも大好きなサウンドがここにある、と言えばわかりやすいか。

 自分的にはね、昔はもう全然おもしろくなくってダメダメなサウンドだったんだよ。今聴けばコレ、かなりユニークで面白いじゃないかと。「Pet Sounds」や「スマイル」なんかをカッコつけて聴いてたら分からないけど、この辺から入る方がThe Beach Boysの本領が判ってきて楽しめるんじゃない?今のガレージサウンドにも通じるし、かなりの部分のルーツの根っこにThe Beach Boysってあるハズ。大体がラモーンズにも影響与えてるんだからさ、そういう所は偏見なしに聴いてみると面白いよ。バンド名が悪いよな、The Beach Boysって。それで売れた部分もあるんだろうけど、自分なんかは何年も聴かなかったバンドのひとつだ。でもさ、聴いてみると面白いわ、さすがによく出来てるもん。



David Lee Roth - Crazy From The Heat

David Lee Roth - Crazy From The Heat (1985)
Crazy From The Heat

 ロックバンドをひたすらロックが好きでやってるだけでいつの間にか世界のショウビジネスに出て行かなきゃいけないハメになる人もいるのだが、更にその世界を存分に楽しんでしまうことで古巣のバンドがジャマになる、ジャマと言うかそこに拘った活動をする必要がなくなって、自由に自分が実験できそうなことを突き詰めていくなんてこともアリなのだ。そういうのがまざまざと見せてくれたのがVan Halenの看板ボーカリスト、ダイアモンド・デイブなワケだ。この人はハードロックバンドのボーカリストだったんじゃないのか?ってくらいに自由に自分の好きなことを満喫してシーンを賑わせてくれたものだ。

 1985年にリリースされているお遊びでのEP盤「Crazy From The Heat」。ハードロックシンガーなんて看板はどこ吹く風、オールディーズを存分に楽しませてくれるある種ソウルフルなボーカル作品、ある種力の抜けたデイブ・リー・ロスというシンガーの底力が存分に出てきた見事なソロ作品とも思える。こんなに歌える人なんだ、という印象が強くてハードロックバンドのボーカリストってのが確かに足枷になるくらいの歌唱力でノビノビ生き生きと自由奔放に歌っててそれがまた突き抜けるような爽やかさを持っているのが見事。アメリカンショウビジネスの中でラスベガスのショウを毎日やって生きていける人ですな。実際そういうのもしてたらしいが、この頃のデイブってスゲェかっこ良いんだよ、見た目が。それでこの歌だからなぁ…、バンドとは合わなかっただろうよ、ってのがまざまざとわかる。

 一躍有名にしたのはシングルカットの「California Girls」、ご存知ビーチボーイズの有名曲で何ら独特のアレンジなんか施していないそのままのカバー、それは他の曲にも言えるんだが、それだってこの雰囲気で統一感持って出来ちゃうんだから見事。カール・ウィルソンがバックで参加してるのもさすがのアメリカンエンターティンメント、ホントにフザけたPVがデイブの世界観を見事に表してたよなぁ。しかしこの手の曲は聴きやすいしエンターティンメント的には最高に心地良い曲ばかりだ。





Van Halen - Ou812

Van Halen - Ou812 (1994)
Ou812

 秋という季節ってこんなに暑い日々が続いたか?とおもうような快晴が続き、Tシャツで過ごせるくらいの気候には日本の温暖化が象徴されているのか?と思うような感じだが、秋は秋のハズ…、もうちょいと涼し気な方が良いのだが、快晴ってのは心地良いものだから存分に味わおう。普段聴くものなんてのは特に天候に左右されることもなく聴きたいものを聴くのだが、ちょいと明るいのも聴いておきたいな、ってことで更にギターヒーローと言えば、ってのもあってコイツだ。

 Van Halenのサミー・ヘイガー加入後2作目の「Ou812」。まぁ、当時まるで話題にもならず、そもそもサミー・ヘイガー時代って古くからのファンにはあまり好まれてなかったし、自分もほとんど聴いたことなかったし、そこで新作が出るぞって聴いても食指の欠片も動かず、エディのギターは聴きたかったが、鍵盤中心のポップスってことでもうどうでもいいか、って感じ。それでも何だかんだと耳にはしたけどね。今はどういう評価されてるのかな…、ポップとキャッチーさが入ったハードロックなVan Halenとして受け入れられてるような気もするけど…。取り敢えず偏見なしに新たな気持ちで聴いてみた…エディのギタープレイを楽しみに…。

 曲全体が鍵盤主導的でキャッチーで爽やかでフックが弱いのが多いという印象、3曲目「A.F.L.I」になってようやくハードにドライブするロックが出てきたかというところで、全然ハードロックバンドのアルバムというような雰囲気はない。サミー・ヘイガーのボーカルはもちろんパワフルで人を引き付けるモノだけど、楽曲がそれを軽くするかのようなものが多く、その辺はバランスなのか、そういう作風にハマってたのか、エディは器用だから新しいことどんどんやってくしね。リズムやアレンジなんかは凝ったりしててさすがポップスという部分はある。まるで例えは違うけどエイジアでテクニシャン達が究極のポップスやったようにVan Halenもある種究極のポップスを試しているのかもしれんな、などと思ったり。ギターに関して言えば、そりゃ出て来る箇所が少ないから見せ場は瞬間的ではあるが、ぶっ飛ぶソロをキメてくれているのはある。ただ、やっぱり旧世代としてはギターバリバリのが聴きたいワケですな。こんな綺羅びやかな鍵盤いらん。



Metallica - Garage Inc.

Metallica - Garage Inc. (1998)
Garage Inc.

 80年代に限らないが表舞台のシーンがあれば必ず裏の、水面下のシーンもある。80年代のポップスはともかくHR/HMシーンで表舞台と言えばLAメタル系がとにかく華やかだったが、水面下ではNWOBHM旋風が起こり、その影響からメタリカを筆頭とするスラッシュメタル勢が生まれてきたとは有名な話で、このヘンのバンド郡の仲の悪さも知られていることだろう。そりゃナヨナヨした格好したロックだぜ〜、ってのと超硬派な男臭い連中と仲が良いはずがない(笑)。どっちがシーンに残ったんだ、ってのは歴史が証明しているが、商業的にはどっちもどっちかもね。

 メタリカが1998年にリリースした「Garage Inc.」は新録ディスク1枚と過去にリリースしてきたカバーバージョンを一気にまとめてディスク化してリリースした2枚組で、過去のファンと決裂した「LOAD」「RELOAD」のアルバムを出した後の路頭に迷った時期に誰でもが通る道をメタリカも通っていたってことか、個人的にはとってもユニークだったと記憶してる。メタリカのNWOBHM好きは知られていた話だけど、実際にこうやってDaimond Headなんかが出て来るとルーツがしっかりと見えてきて面白いし、しっかりとメタリカバージョン、と言うか違和感なく演奏されているのが影響をしっかりと感じさせるしさ。初っ端がDischargeってのがちょっとびっくりした。Dischargeってハードコアパンクとスラッシュの合いの子的なバンドだし、こういうところで出て来るのは分かるけど、やや違うという気がしてたからさ。他は不思議感なく、原曲に忠実にカバーしているし、それでいてメタリカっていう音で出して来てるから頼もしい。Diamond Headなんかは明らかに原曲を超えてしまってるのはあったりするが…。

 一方で過去リリース済のカバー集の2枚目のディスクは強烈だ。落ち着いた雰囲気での新録のディスク1とは打って変わって、勢いだけで突張してった最初期のメタリカそのもの、スラッシュメタルそのものでのカバーなので勢いと若さが違う。こういうのがロックだよな、なんで思ってしまうもん。それにしてもこの頃も新録の頃も同じようなバンドばかりをチョイスしているってのはやっぱり初期衝動からバンドの影響っては変わらないってことなんだろうか。その間に余計な影響は受けていない…ってよりも原点回帰したいという欲求の表れだからか。どっちでもいいけど、このカバー集は圧倒的に最初期を収録してるディスク2に軍配が上がるね。選曲はともかくバンドのパワーが違う。比較するもんでもないんだが、どうしたってそう聴いちゃうでしょ。



Ratt - Dancing Undercover

Ratt - Dancing Undercover (1986)
Dancing Undercover

 80年代の音ってデジタルが少々入ってきたことで当時は斬新だったけど、その後デジタルが進んできた今聴くにはあまりにもチープで辛い音になってしまったとも言えるし、それが味ってのもあるだろうけど、ドラムの音もそういうのを大きく感じるトコあって、80年代ってどうしてこういう音なんだろ?ってくらい流行った音ってのがあるようだ。パワステ系が中心なんだが、まぁ、特色あるサウンドだよね。音楽ジャンル関係なくどれもこれも同じ音で鳴ってくるんだから堪らんわ。それこそが80年代…、華やかな時代だったのだ。

 少々好ましくない方向に進んでしまったので話をギターヒーロー的な所に戻して、Ratt。ウォーレンのギタープレイはそれこそ当時は目立った…ような気がするけど、今聴くとそんなでもないか…な。アルバム「Dancing Undercover」は1986年にリリースされた三枚目のフルレンスアルバムで華やかな時代の絶頂期の作品でモロに時代の音が詰め込まれてる。更に書けばドラムの音と歌しか聞こえてこないような音の詰め込み方でキャッチーさをウリにして聴きやすくしてある、みたいだ。今ならモットギンギンな音作りにしてメタル感を出したりするような作品だったんじゃないだろうか?それがどうにも拉致のあかない音になってる感じだなぁ…、そりゃちゃんとギターとかも聞こえるけど全然エッジの立ってない音なんだもん。耳障りは柔らかいから一派には聴きやすいんじゃない?

 内容はノリノリのハードロック、華やかなハードロックをとことんまで出してて、ちょっと間違えればボン・ジョヴィ並みには売れたんじゃないだろうか?ってくらいのモンだ。ふと思ったんだけど、彼らのルーツって何なんだろ?どこの何にもそれが見えてこないと言うか、かと言ってオリジナルってんじゃないけど、エアロとかを洗練させてるのはわかるけど、根っこが無くてホントにポップ・ミュージックになってしまってるのかも、なんてふと感じたので…。それ言ったら大半そうだから気にすることもないのだろうけど…、なんでそんな風に思ったのかな。昔はもっとかっこ良いと思ったんだけどさすがに今は流れてってしまう音になっちゃったなぁ…しょうがないか。





Eddie Jobson - Zinc

Eddie Jobson - Zinc (1983)
ザ・グリーン・アルバム+1(紙ジャケット仕様)

 iPhone6sにしたらiOS9なのはそうなんだが、自分チの母艦MacはまだOS X 10.9あたりなのでiTunesでもリンクしてくれない…ってかiTunesのバージョンを上げないといけなくて、それにはOSごと上げないといけなくて、以前OS上げたら調子悪くなってるんでMarverickは敬遠してたのだが、今回のは大丈夫なんだろうか?そこがよく分からんのでまだアップデートしてないのと別に大して変わらんからどうでもいいかと使い慣れたものをそのまま使っているというだけだが、iPhoneとリンク出来ないと音楽聴くのをiTunesの同期以外でやらないといけなくて、別に面倒でもないんだけどiTunesってよく出来てるから便利でさ。まぁ、OSのバージョンアップするならするでよしとして取り敢えず当面はそのままにしとくか…、いや、時間だけのお話に近いか。…やっぱ面倒だ(笑)。

 Eddie Jobsonと言えば正に風来坊のようなバイオリン弾きで、若い頃から英国のプログレ畑から出てきてどんどんとあちこちでバイオリンを弾きまくっている美少年ということで知られている。いや、そういうのと優れたミュージシャンとして知られているってのは当然だが、一躍その名を有名にしたのはクリムゾンとかUKとかだろうし、Roxy Musicなのかな。そんなエディ・ジョプソンのソロアルバム「Zinc」ってのが1983年になってリリースされている。80年代初頭って割と音楽シーンが入れ替わってきてて、デジタルの波が入ってきてることでその音に進化が伴っている点が大きい。エディ・ジョプソンは新しいもの好きだったようで、この「Zinc」では打ち込みドラムと打ち込みベースを使っているということで当時は割と最先端の音、今で言う80年代の打ち込みの音で仕上げられているが故に、またエディ・ジョプソンが自身でボーカルをやっているってのは良しとしても、その歌声があまりにもジョン・アンダーソン的で、しかもドラム打ち込みの音だからイエスの「90125」と同じような音に聴こえてしまってダメだ(笑)。エディ・ジョプソンがどんだけ音楽性が云々と言ってもこれは自分が聴く限りはあのイエスの音だ。バイオリン…弾いてるんだろうけど全然そういう作品じゃない。

 当時聞いてたとしたらちょっと凝ってて聴かなかっただろうくらいには凝ってる所は多い、と思う。しかもボーカル好きじゃないし、やっぱりダメだろうなぁ〜、やってる事はかなりテクニカルと言うか音楽的に凝ってる。これをクリムゾンの連中あたりとやってたらとんでもない破壊力の楽曲になってただろう事も有り得るのだろうが、この音ではちょっとなぁ〜ってね。音楽と音ってのはリンクしちゃうものだ。何がしたかったアルバムなんだろ?



Roxy Music - Stranded

Roxy Music - Stranded (1973)
Stranded

 さて、イアン・ギラン・バンドにジョン・グスタフソンが参加していたってことで、英国ロック史的にはDeep PurpleとRoxy Musicが繋がってしまうのだった、すなわちPurpleだってプログレの血が混じってるんだぜ、とも言えるワケで、いや、そんなこと言ってみたってしょうがないんでどうでも良いんだけどさ、そういう人脈を追いかけると世界は狭いってことに気づくし、だからこそその人の個性を把握すると面白いとも言えるのだ。最近はそこまであれこれと覚えるないで聴くだけの方が多いけど、昔はこの人って…とか結構探してた。今はね、Wikiでリンクを辿って行くとなんとなくわかるからさ(笑)。

 Roxy Musicの1973年リリースの三枚目のアルバム「Stranded 」はイケメン鍵盤奏者イーノを追放しての音楽的アルバムへのシフトとなった作品。ところがもうね、自分の話で言うと昔から何回もRoxy Musicってのに挑戦してたんだがなかなかダメでして、それは単に歌とかこのデカダンな所とかいわゆるガツン系ロックとは無縁な所だったりするのかもしれないし、グラマラスなムードでもないし、独特のヨーロピアンスタイル…と言われているところがよく分からなくて。ボウイの世界は分かるのだがブライアン・フェリーの目指す所は未だに分からない。ただ、何回か聞いているからヘンなことはよく分かる(笑)。

 「Stranded」はジョン・グスタフソンがベースで参加、更にエディ・ジョプソンも参加しているし、ギターはマンザネラ、でも音楽の主導権はやっぱりブライアン・フェリーってことで彼の世界観が出ているバンドなのだ。いや〜、今はさ、わかると言えば分かるし、こういう世界なんだろうなとか、デカダンユーロも納得するけど、ハマりはしないなぁ。でも、以前と比べて自分的にはこのアルバムもよく出来てて聴きやすいんだな、ってのが判った。それだけ自分がちょっとは進歩したのかもね…。



Ian Gillan Band - Child In Time

Ian Gillan Band - Child In Time (1976)
チャイルド・イン・タイム(紙ジャケット仕様)

 70年代の英国のロックはメジャー級もB級も人の出入りも盛んだし、そりゃもう調有名なミュージシャンだって普通にB級なのに参加してたりその逆も然り。そりゃたまたま売れたか売れなかったかっていうだけの違いだから交友関係的に特に差がでるものでもなかったのだろうけど。それでも外から見ればこの人誰?ってなのと組んでバンドやったりするとかね、やっぱよくわからんのです。でも、そういうのが結構多いし、ソロアルバムなんかはそれが普通だから自分の偏見が間違っているのだろう。

 イアン・ギラン・バンドってのはもちろんパープルから離脱したイアン・ギランがシーンに復活する時のバンド名で、バンド名ってよりも個人名の方がメジャーだったが故のバンド名なんだろうが、当時から相当評判が悪く、自分もまるで聴いたことがなかった。今回の流れで初めて聴きましたイアン・ギラン・バンドの「Child In Time」。1976年リリースの作品で、もちろんイアン・ギラン・バンドとしてのデビュー作品となるのだが、英国ロック好きなら聴いてておかしくないアルバムなんだけど、中途半端に名前を知ってた人なので自分は全然避けてたってか聞く必要を感じなかったってのが大きい。イメージってのは怖いね、イアン・ギランでしょ、ハードロック系で叫んでるだけなんだろうな、って勝手に思ってるもん。イアン・ギランがどういう音楽性が好みかなんて知らないしさ。

 ところがだ、この「Child In Time」を聴いて一発目からしてびっくり。何じゃこりゃ?普通にB級バンドな音じゃないか(笑)。しかも相当センス無い作品が並ぶ所も見事で、オリジナル性が低く、どこかニューオリンズ風な作品の中であの声が響く…、こういうノリのリズム中心で歌うのが好きだったのか…、まぁ、暑苦しいところに暑苦しく歌うってのはありだけどさ、なんて思ってたけどベースがやけにフレージング弾きながらファンキー風で後乗りで存在感を示している…、ジョン・グスタフソンとある…、なんだ、Quatermassの方じゃないですか、納得。その辺からすると結構面白そう♪ってなっちゃうのがミーハーですね、イアン・ギランって名前がどうでも良くなっちゃってきて、英国B級バンド的な聴き方になるわけ。するとこのレイ・フェンウィックってギターの人、スゲェ良いギター弾くじゃないか、って。何処のバンドに行ったんだろ?と思っても特になく、イアン・ギランとの活動が一番メジャーのようだ。良いギター弾くのにねぇ。

 全体的にニューオリンズ風味があってグリグリやってるんだけどやっぱりイアン・ギランの歌なので軽やかなサウンドにはならず、結果的にはパワフルなニューオリンズな音に仕上がっているというジャンル、ジョン・グスタフソンのベースがやたらロック感出してるのが自分的には引っ張られるね。それにしてもここで「Child In Time」ってなんでやる必要があったんだろう?





Black Sabbath - Born Again

Black Sabbath - Born Again (1983)
悪魔の落とし子(リマスター)

 夢のセッションや合体劇、皆が望むジャムセッションや故のようなバンドやスーパーセッションと言われるものなどなど、大抵はロクなものが出来上がってこないというのが定説。もちろんテクニック的だとかそれぞれのプレイヤー面では個性を出しているんだろうが、根本的に良い曲が出来るということが少なくて話題だけになってしまうことが多いようだ。もちろん才能をセーブすることもないだろうからその時に最大限の才能が発揮できなかっただけなのかもしれんが、概ねハズすなぁ…。後年になって評価されるセッションなんかもあるのだろうけど、それは後に有名になるプレイヤーがいたから、とかそんな理由が多い。…ってもやっぱり夢のセッションってのは憧れるものだ。

 Black Sabbathの混迷の1,983年作品「Born Again」。オジーは華やかにシーンに打って出ている頃、古巣Black Sabbathはロニー・ジェイムズ・ディオが脱退してしまい路頭に迷っていた所にオリジナルメンバーのリズム隊をバンドに戻し、何とイアン・ギランをボーカルに迎えての復活劇を見せた。ネームバリューだけ見ているとそりゃスゲェ〜、一体どんな音になって出て来るんだ?って期待する人と、まさかそりゃあり得んだろ、絶対まともな音になるまい…ってのがいたんじゃないだろうか。奇しくも時代はNWOBHM全盛期、果たして…とリアルタイムだったらそういう気持ちでワクワクしただろうなぁ…。いいなぁ…、自分はその頃はまだBlack Sabbathって遠い過去のバンドとしか思ってなかったし、まだまだガキだったしさ。

 なので後追いです。でも、ロックを知れば知るほどにこのネームバリューのある二つの合体劇ってのはどんなんだったんだろ?って期待しながら聞けたから、後追いでもなかなかワクワク感はあった。初っ端からもう期待満々ですよ。そしたらこんだけの金属音かい、ってトコをイアン・ギランの雄叫び…、正に異種格闘技戦としか言えない不思議なバランスで新たなヘヴィメタルというサウンドを仕掛けてきてくれてる。オドロオドロしいベースは健在、後乗りのドラムも相変わらず、トニー・アイオミのギターだけはヘヴィに金属的に響き渡るように進化しているが、曲そのものはどっから斬ってもBlack Sabbathサウンド、イアン・ギランじゃなきゃどうだったんだろ?っていうのが今度は興味津々になってしまうようなサウンドで、全曲秀逸なレベルでの楽曲郡、それをイアン・ギランが歌う、それも曲の雰囲気はもちろん壊さない…どころか雰囲気を作り上げている一因でもあるし、こんだけダークでヘヴィでレベルの高いのはそうそう聴けないだろ。だがしかし、これをBlack Sabbathのイメージで語るとなるとやっぱり無理があるな(笑)。ある種トニー・アイオミ・バンドへの布石となったモノでもあるだろう。その後ジューダスのロブだってBlack Sabbathに参加するんだし…、あり得ないセッションや何でもありなことを実現してしまったバンドがBlack Sabbathなのかもしれない。

 凄いのは今の時代…このアルバムリリースから30年以上経過しているのに今のメタルアルバムに比べて何にもお摂ってないということだ。音も雰囲気もテクニックもメタリックさもインパクトもジャケットも全てに於いてこないだリリースされた、と言われても説得力のあるアルバムとして君臨していることだ。サバスを聴くならここから聴け、とは言えないけどサバスを聴くならここまで理解しろ、とは言えるね。





Ozzy Osbourne - The Ultimate Ozzy

Ozzy Osbourne - The Ultimate Ozzy
ライヴ+モア! [DVD]

 結局iPhone6sに替えてしまったのだが、ちょいとデカくて見やすいけど持ちにくいっていう微妙なとこだ。縁も丸くなってるから滑りそうなのと、シルバーにしたんだが、5sとかのシルバーの方が銀らしくてよかったな。イマイチガジェットとしてのみの好みであってデザインアイテムとしての好みとは異なってたのが残念。色々と設定がうまくいかないとか残念な点も幾つかあったし、あんまり手放しで喜ぶ購入でもなかった。10万円レベルのもの買ってるのにそれでいいのかね、携帯電話市場ってさ。どっかしっぺ返しくるだろう、と思ってるんだが。

 未だにギタリストらしいギタリストってのが好きでね、ランディ・ローズ見てたらそうだよな、ギタリストってのはかっこ良くないとダメだろってのをヒシヒシと思ってしまったので、今見たらかっこ良いと思う人がどれだけいるのかわからんが、やっぱりパフォーマンス的にもプレイ的にもかっこ良いな〜って思えるJake E Leeさんです。すなわちオジー時代なのだが、昔VHSビデオで出ていた「Bark At The Moon」ってのがあって、そこには1984年のカンサスのライブが入っててね、もちろん当時は見れなかったんだが、見たかったな〜ってのがあった。それが普通に見れるのが今の時代、ちなみにDVD化されてないのかな、どっかに入ってるのかもしれないがよくわからん。近いのは「The Ultimate Ozzy」ってライブDVDだけどやっぱりカンサスの方が熱気ムンムンで好きだな。全盛期ってのはこういうライブを言うんだ、ってくらいに熱い。何がそんなに違うんだってくらいに白熱しているのがこの時代の凄さ。

 そしてジェイクのかっこ良い事この上ないギタープレイ、この事こういうギタープレイするのはRattのウォーレンとこの人くらいで、あとはインギーが近いくらいかな。その他はチャラい感が強かったし、テクニックひけらかし感ばかりでロック的カッコ良さってのをきちんとオジーが見てたのか、軽くならないでいられたのはその辺のち外だろう。オジーの歌声も正に脂が乗りまくりの全盛期、まるでブレない歌声の伸びまくり、独特の歌唱がここまでハマるとは…ってくらい。ジェイクのギタープレイもランディ・ローズをなぞりつつも独自のフレーズを織り込んでラインをそのままに発展させてることでリスナーからも好まれてるし良いライブだ。今に至るまでほんとに独自のこのライブ性は好みとは別に唯一無二のものだ。そしてこんだけのギターヒーロー…、まったく発掘が上手いと言われるハズです。







Quiet Riot - Randy Rhoads Years

Quiet Riot - Randy Rhoads Years
Randy Rhoads Years

 そういえばランディ・ローズのギターってのも湿っぽくて暗い影があって良かったよな、なんて連鎖反応で思い出したんだが、まぁ、もちろんオジー時代の作品はデックス盤は取り上げてないけどそこそこの数を書いてしまってるので、既出だから何かないかなぁ〜って漁ってたらYouTubeでフルライブが2本くらい簡単に見れたのがびっくり。ランディ・ローズ時代のQuiet Riotのライブう映像がそれなりの画質と音質でプロショットで見れるとは知らなかった。ほぼ資料的なものは残されていないという認識だったりアルバムは大したことないからっていうのが通説で、いやはや思い切りQuiet Riotなライブ映像がモロに見れるじゃないですか。全然ランディ・ローズにスポットが当たらないのがこの頃のバンドでの立ち位置を指し示しているが、既にオジー時代には花開くでレスポールや水玉フライングVなんかも見れるし、もちろんギタープレイもアクションも決まってる。何のことはない、そのまんまオジーの所行って花開いたという感じだ。

 曲のセンスや面白さって意味では明らかに英国のSweetそのままを踏襲しているかのようなバンドの音とスタイルなのでその意味ではあと数歩何かが足りないんじゃ?っていう感じはするけど、これでももちろんメジャー契約…、あ、日本だけのメジャー契約だっけ?そりゃそうだろう(笑)。明らかにランディ・ローズもここから離れてホンモノのショウビジネスの世界でのギタープレイは良かったんじゃないだろうかと思うね。それにしてもケヴィン・ダブロウの声が良く出てるなぁ…、ランディ・ローズのギターも円やかで心地良い音が出てるし売れるとは思わないバンドだけど良いバンドだね、この頃も。後のブレイク後もそんなに変わってないけど、もっとパワフルにアクを出して来たって感じか。

 しかし、見てるとやっぱりカッコイイわ、ランディ・ローズ。ギター弾く姿がギタリストしてて、この頃英国ではNWOBHMが勃発してて、そのシーンと呼応するかのようなアメリカでのバンドという位置づけ…にはなってないところがまた中途半端で(笑)。Sweet、Slade系を洗練させた作風が基本で、決してヘヴィメタルバンドの元祖なんてのじゃないが、Quiet Riotが初めてチャートを撮ったメタルバンドってことになってるんだよな。まぁ、それはどうでも良いが、このライブ映像、オフィスあるでちゃんとリリースされてるのかな、それなりの需要はある気がするが…。



Gary Moore - We Want Moore

Gary Moore - We Want Moore (1984)
We Want Moore

 泣きのギターと言われるギタリストはそうそう多くない。その元祖は多分ポール・コソフだろうし、以降続く人も実はあんまり多くない。その内の一人がゲイリー・ムーアなのだが、マイケル・シェンカーやウリ・ロートなんかももちろん入ってくる。でもその辺ってポール・コソフの泣きのギターと言われる所以とはちょいと路線が違うんで、やっぱりブルース系譜にある人っていうのが直系なんだが、そうなるとほぼ皆無。皆さん独自路線を開拓するワケで、なかなかフォロワー的なことでは残っていけないのもわかってるのか、そもそも出来ないって話なのかポール・コソフの横においてもおかしくない泣きのギターのギタリストはそうそういないようだ。

 Gary Mooreは途中からハードブルースへと方向転換しているのでその路線の筆頭格なのだが、そもそもはごった煮ロックからハード路線を見出し、やや時代とプロデューサーとバンドの面々に上手く乗り、時代とともにハード路線の雄にのし上がっていった人、もともと何でも出来る人だからギタリスト的にも嫌いじゃない路線だったろうししばらくはギターヒーローの座を堪能したことだろう。その絶頂期の作品ながらも中途半端な印象も否めなかった「We Want Moore」というライブアルバムがある。自分的にはこの頃ゲイリー・ムーア好きだったんだけど、コイツは国内盤リリースがなかったためかあまり馴染みがない。まぁ、「Victims of the Future」というアルバムあたりからさほど真面目に聴かなくなったってのはあるが、こういうのって売る側の意図って大きく影響するのな。国内盤出して売る、とかバンドのメンツが地味だからイマイチプロモーションが弱いとか、一気通貫のライブじゃないから広報しにくいとか、実際は知らないけどこのライブの出来映えなら作り方と売り方次第できちんと名盤にも成り得ただろうに。

 アルバム「Victims of the Future」の後のツアー、日本にも来たのは記憶してるけどもちろん行けてない。ピンクのストラトでゴリゴリ弾きまくるゲイリー・ムーアの姿は雑誌なんかでひたすら取り上げられててね、その後にこのライブ盤「We Want Moore」がリリースされてる。中途半端な長さだったのかアナログで2枚組だったのか?あちこちのライブの寄せ集めでドラムのイアン・ペイスだけがメジャー級名前で他はこれまでのゲイリー・ムーアの経歴からすると地味なバンドになってる…その分ドラムはドスンドスンと目立つが他がちょいと音的な迫力に欠ける…、だから地味なメンツなのだろうけど、そういうの影響あるんだなぁ。その分ゲイリー・ムーアと来たらこれでもかと言わんばかりに弾きまくりでそこはもう心地よいんだけどもっとエッジの立った音でミックスしてくれればなと思わんでもない。

 しかし普通にハードロック…、哀愁ある、とも言えずに普通にハードロック。ただ、ギターはかなり異質なヘヴィ感とメロウ感があって歌ってるからってのもあるから歌と絡んだオブリはないからエモーショナル性はまだまだという所だが、一本気なハードスタイルとピキピキのピッキングでのマシンガンピッキングはやはり凄い。今聴いてみると、この頃独特のハードロック路線とギタースタイルだったんだなぁと染み染みと思うからやはり唯一無二の存在だったんだよね。こういうギタリスト、出てきてほしいものだ。







Paul Kossoff - Koss

Paul Kossoff - Koss (1977)
Koss

 またしてもロック仲間とあれやこれや…ロリー・ギャラガーのギターの音の話から始まり、ふとポール・コソフの話題へ進み、「そういえばThe Hunterで思い切り音外してるのあったな…」との話で、ボロボロになってた時のコソフなら有り得るけど、それって聴いたの何かのライブアルバム?って話してると死んだ後に出たクロに赤い顔のアップのヤツ…って、あぁ、あれか…と。そんな会話が出来ること自体が多くはないので他人が聞いてたらなんだこいつら?くらいに思うような会話なのかもしれないが、自分たちには普通の世界だ…、うん。んで、思い出したのと最近全然コソフ聞いてないなと思ってじっくりと…。

 1977年にリリースされた変則ベスト盤「Koss」。赤い顔のアップのジャケットで、これはこれで目立つジャケットだから良かったのだろうか。会話の中でうろ覚えでも説明しやすいアルバムジャケットって意味では正解だが、もうちょっとまともなジャケットで出してあげてほしかったと思うのが人情ってモンじゃないだろうか。変則と書いたのは、普通にベスト盤ならフリー時代とBSC時代の作品を集めてちょこっと未発表曲なんかを入れておくモンだろうけど、実はセッション活動が盛んだったポール・コソフらしい変則ベスト盤ってことで、どっちかっつうとベストプレイ盤みたいな感じかな。フリーの曲は3曲だけで、レーベルメイトバンドだったAmazing Blondelにゲスト参加した時の曲が2曲、盟友Jim Capaldiとのセッションから何と未発表テイクでのプレイを発掘リリース。残りはBack Street Crawlerからと更に1975年のクロイドンのライブから6曲収録されてる。この頃だととっても貴重なBSCのライブ音源のリリースだったハズなので、この「Koss」というベスト盤はかなり重宝したアルバムだったんじゃないだろうか。

 Amazing Blondelとのセッションは不思議な英国フォークなバンドにブルースを思い切り入れた不思議なセッションで泣きまくりのギターが美しいとか色々あるが、話題になった「The Hunter」はBSCの1975年のクロイドンでのライブソースだったってことで、なるほどこの時期ならあるだろうな、なんて思いつつも、このライブ盤、割とちょこちょこ聞いてたけどなぁ…と自分の集中力の無さを実感しながら再度じっくり聴いていると、おぉ〜、なるほど、外したってのは音の高さじゃなくて音の入りを間違えてるって事だった。一拍早く入っちゃったのかな、いや、でも、聴いてると自分でもそこから入るわ(笑)。これはドラマーが悪いんじゃね?って思うんだけどなぁ〜。ギター弾きながら「え?」って苦笑いしちゃったんじゃないだろうか。ドラム入っちゃったら変えられないだろうからギターが合わせていったってことでコソフの機転の良さを褒めるべきかも。

 しかしBack Street Crawlerのライブってどれ聴いても覇気がないのがなかなか残念でねぇ、弾いてるしフレーズもそれなりだしバンドも悪くないんだけどやっぱり思い切り具合不足なのかドラッグまみれだったのか、勿体ないなぁといつも思う。今回のライブも有名だし単体でCDも出てるけど、良いライブだから出ているワケじゃなくてソースが残ってたから出てるだけだしね、他に何本か聴いたけどやっぱりどれもこれも覇気はない。ギター一人が覇気ないくらいでバンド全員が覇気ないワケじゃないんだけど、やっぱりフリーの時を聴いちゃってるからかね、それでもコソフのギターは永遠です。





Michael Monroe - Blackout States

Michael Monroe - Blackout States (2015)
ブラックアウト・ステイツ~デラックス・エディション【3,000セット限定生産/フル・ライヴDVD同梱/ボーナス・トラック2曲/SHM-CD】

 未だにロック聴いてて好きだっていうのはやっぱり数少ない部類なんだろうか。その割にはやってる連中も皆ジジイばっかだし見に来てるのもそんなのばっかだからヘンな部類でも無いとは思うけど、多分皆ある程度の幅で聴くものを聴いてる事が多くて、広げようと言うことをしている人は少ないのだろう。何かの機会に誰それがコンサートに来る、となれば行くかってのはあるんだろうけど、こぞって誰が来るかな、なんて漁る人は少ないのだろう。BillboardとかBlue Noteとかかなり面白いのが色々来てて興味津々なんだけどなかなか足を運ぶまでのが面倒になってきててイカン。それよりも音聴いてる方が面白いもんな〜とかさ、見れるなら見るけど、くらいになってきた。古いのを今見ても昔のパワーが有るわけじゃないしさ、ノスタルジックにひたるほどじゃないしね。

 全くそういうのを感じさせることのない、ジジイとも思えないヤンチャ坊主のままのマイケル・モンローがまたしても新作「Blackout States」をリリースしてきたので早速ね、やっぱり聴いちゃうんですよ。ハノイ・ロックスから大好きなもんでね…。大抵この人のソロってのはコケるんで数回も聴かないでオシマイになっちゃうんだが、それは作品が悪いとかつまらないとかじゃなくて勢いがあって毎回一緒な一本調子になっちゃう傾向だからっていうもので、それでもこの人のロックスピリットは好きだから聴きます。今回もそんなことで期待してるけどそんなに希望を抱かずに聴いてたんだが、冒頭からぶっ飛ばしてくれて相変わらずのマイケル・モンロー調を出して来てくれてこんだけシンプルにR&Rする人もそうそういないだろうよと言う感じだ。本質的に曲作りの才能はほぼない人なのでこういうのは誰かがマイケル・モンローってのをイメージして作る歌に近いんだろうか、それでも似合ってるから良いけど、ほぼハノイの延長。ただし独特のフィンメロはほぼ出て来ないから残念。マイケル・モンローが好きな70年代B級なグラマラスなR&Rバンドの影響が顕著かな。珍しくもろにラモーンズみたいなのもあって、へぇ〜ってな感じはするが。

 50歳にしてこの勢いは凄いわ。バックも再結成NYドールズの面々が二人、現役ドールズな感触を醸し出してて本家よりも今や毒々しいし、華々しい。サックスも吹いたりしてて普通に考えりゃなんでロックシーンに居続けられるのか、っつうくらいなもんだけど、そこがロックだよ。カッコよきゃいいんだよ、ってのを地で行っている今やとっても珍しい存在。ハノイ再解散後はバンドメンバーにも恵まれてて結構な活動ができてるみたいだし、頑張って欲しいよね。んで、またどっかでアンディと一緒にやってくれよ。やっぱりアンディのあのメロディが必要なんだよ。





Michael Schenker Group - M.S.G

Michael Schenker Group - M.S.G (1981)
神話  <FOREVER YOUNG CAMPAIGN 2015>対象商品

 不定期ではあるがギターの音色とメロディにヤラれて心地良くなる時がよく来る。音楽を聴いてて面白いのは、同じものを聴いててもギターばっかりに耳がいく時とか音楽的に聴いている時もあれば、曲として、と聴いてる時ももちろんあって、同じアルバムでもホントにまった異なる音を聴いていることは自分でもあるし、他の人と話してるともっとよくわかる。楽器やってる人は自分がやってる楽器の音が一番耳に入ってくるんじゃないかな。聞きまくってるとそれ以外の音が聞こえてきて自分の音と組み合わせていくみたいな聞き方になる。歌が好きだったら歌メロなんだろうけど、そうじゃない時の方が多いなぁ、自分は(笑)。

 美しいギターと言えばマイケル・シェンカーに尽きる。1981年リリースのアルバム「M.S.G」。しかし前作も同じタイトルだったワケで、ややこしいことするよなぁ…、割と作品に無頓着な人なのかね。性格は凄く繊細でぎたーだって几帳面な人なのにさ、最近の作品の乱発ぶりとか何でも出せるものは出せ的なスタンスとかカネかもしれないけど両極端な性格の持ち主なんだろうなと勝手に想像しちゃいますな。だからアーティストとかは会話しない方が賢明でしてね、会話しちゃったらイヤな人の場合、ホントにイヤになっちゃうじゃない?なので作品は作品として聴くべきです。んで、そうやって聴いた時のこの「M.S.G」というアルバムは問答無用の名盤。コージーがいるからとかそういうのもあるけど、そもそもアルバムの曲が良い曲ばかりで、それは適度にキャッチーでギターもしっかりとメロディアスに鳴ってるのとか、やっぱコージーのドラムが要所要所で鋭く刺さってくるのもあるな。ゲイリー・バーデンが歌メロ作ってるんだよね?見事な歌メロメイカーじゃないですか、って思う。そして怒涛のギターソロ…どれもこれもが美しくハードで、何と言ってもまろやかでマイルドなトーンで彩られたフライングVから奏でられる美味な味わい。まったく耳障りになることのないハードドライブな作品、素晴らしい。

 ホントにさ、捨て曲ないんじゃね?ってくらいにどれもこれもがギターがしかkりと歌ってて作品を華やかに彩ってて素晴らしいプレイばかり。楽曲が更に飛翔するかのようにギタープレイが冴え渡りコージーの独特なシンバルが鳴り響くという…、一体どうやったらこんだけ美しいギターソロのメロディが奏でられるんだ?ってくらいに口づさめるギターソロばかり。今時の機材でこのメンツで最新の録音だったらスゲェ迫力に仕上がっただろうな、なんて想像しちゃうけど、そういうので聴いてみたいものだ。もうちょっと人気アレばキッスのリストラクション盤みたいに作り直せるんだろうか、音の迫力不足だけが物足りなくて残念だけど、ホントに素晴らしい作品でギター好きじゃなくてもコレ聴けばギターっていいね、ってなるとかさ、あるんじゃない?



Scorpions - Savage Amusement

Scorpions - Savage Amusement (1988)
サヴェイジ・アミューズメント(デラックス・エディション)(DVD付)

 アマゾン見てるとやたらとリコメンドで出て来るから、ほう、そうかデラックス盤が出るのか、とイヤでも目について気になってしまうのだった。こんだけ目立てばねぇ…と聴いてみるかなと出してきて、ほとんど聴かなかった作品を耳にしてみることに。1988年のリリースだったのか、これ。ジャケットはかっこ良いので記憶にあったけど丁度その辺を聴かなくなってきた辺りにリリースされてきたのかな…、多分後回しにしててそのままだったのかもしれない。

 スコーピオンズのアメリカ進出後の作品のひとつ、「Savage Amusement」。…って時代もあって割と無視してたアルバムなんだけどさ、今こうして聴くと何か凄く良いんじゃないか?って気がする。そりゃもちろんアメリカナイズされててキャッチーでAOR的な部分は出ちゃってるけどさ、冒頭からマティアス君ウネウネと弾きまくってるし相変わらずのクラウス・マイネの歌声だし、ってよりももっとグイグイと伸び伸びと歌い切ってる感じだし、バンドが絶頂期にあるっていう感じが溢れ出てて凄い余裕しゃくしゃく感がある。もちろん音もしっかり作られてるから作品としてしっかりしたものに仕上がっているのは当然か。コアなリスナーからはあんまり評判良くないのかもしれないが、この時代のスコピも悪くない、どころか売れてから余裕溢れた作品作りが出来ているのかもしれない。

 しっかりとスピードチューンもあってウネウネしてるしバンドの本質部分はもちろん全然変わってないんだろうなぁってのは感じるもんね。しかし今聴くとメタルっつよりも圧倒的にハードロックだね。そして妙なメロディや硬質感がやっぱり英国やアメリカのモノとは違う異質感、これがドイツ感なんだろう、かっこ良いわ。ドイツのハードロックのカッコ良さを世界に魅せつけた筆頭格はスコピだろうし、やはりドイツもきちんと体系的に聴いて制覇してみたいという欲求に駆られるが、なかなか出来ないだろうな…。これまでのを纏めてみるだけでも見えてくるだろうが…。そんなことをぼんやり考えてたら、強烈な「Love On The Run」が終わっていつものバラードで終了って所になってしまった。もうちょっと引っ掛かるアルバムだと更に良いんだけどね、単にいいね、ってアルバムではある、になっちゃうかもな。





Dragonforce - In The Line of Fire

Dragonforce - In The Line of Fire (2015)
イン・ザ・ライン・オブ・ファイアー~ライヴ・イン・ジャパン [DVD]

 ロックだってメタルだってやっぱり重苦しくて暗い部分のあるもの、っていうのが自分の認識だったんだが、そういうのを一切感じないようなのも出てきて、それは単に音楽としてのロックだったりメタルだったりするものなのだが、あまり熱心に聴いていたとは言えない。けどね、ここまでくると何でもありだな…ってかスゲェや、って思うワケ。ロックを感じる事はないんだけど明るく楽しく爽やかにハチャメチャにメタルしてるっつう…想像しない世界観を広げてくれたバンドだよなぁ…、多分革新的なバンドだったんだろうと思うし、だから今でも根強い人気があって王道になっているのだろう。

 そんなDragonforceの2014年のラウドパークで来日した時のライブ盤「In The Line of Fire」。映像はまだ全部見れてないんで取り敢えず音から聴いてるんだけどね、最初っからもう爽快で爽快で笑っちゃうくらいのあのまんまの超ハイスピードメタルが繰り広げられてて、随分と上手くなった、と言うかまともになったと言うか、メンバーもコロコロ替わってるからそりゃそうなんだろうけど、このスピードでライブでまともに出来るってのはホント凄いと思う。ドラムなんて何叩いてるかわかんないくらいだろうし、それに合わせたバンドもどこがリズムのアタマなのか分かるのか?って思っちゃうけどさ、当然そんなのは出来てるワケで、更にこの超超速弾きギターが驚くばかりの正確さで、しかも二人で弾いてるっつうのも驚く。そしてそのギターが気持ち良いんだよねぇ、聴いてるとさ。ギターソロが長いというんで不人気な事もあるみたいだけど、自分的にはこんだけ弾けるギターソロ聴いてると呆れるくらいには楽しめる。似たような曲調が多いのはバンドの特性上しょうがないんだろうけど、今をきちんと捉えたライブアルバムで見事なライブのひとつなんじゃないだろうか。

 BabymetalのバックでDragonforceがやってたのもYouTubeで見てたけど、バックバンドが違うとやっぱり全然違うのな。クリックに合わせてるからそんなに違いが出るってのは思わなかったけど、やっぱりスゲェグルーブでグイグイバンドが流れていくし、ドライブしてるから生き生きしたライブ感のある音なんだよね。荒々しいんだけどやっぱりバンドらしくて面白かった。もちろんこのライブ盤ではそれ以上にドライブしててホントに爽快。メロディもしっかりしてるから聴きやすいし、コーラスワークもあるからキャッチーなんだよな。それでいてこの超ハイスピード…ワケ分からん(笑)。もうね、結構好きであれこれ聴いてるんですよDragonforce。考えなくていいんだもん。しかもこのライブ盤だとライブだからもっとグルーブしてて快活なんで心地良さ倍増。





Babymetal - LIVE IN LONDON -BABYMETAL WORLD TOUR 2014-

Babymetal - LIVE IN LONDON -BABYMETAL WORLD TOUR 2014-
LIVE IN LONDON -BABYMETAL WORLD TOUR 2014- [Blu-ray]

 人生でこれほど聴き倒した、見まくった、そして今でもまだ見て聴いて楽しめる、ハマれるっていう体験をしたことがないってくらいにエンジョイしているBabymetal…、あ、自分がベビメタ見て楽しんでるって意味ですね。かれこれ1年半を超えたくらいだからまだまだなんだけど、聴いている、見ている回数と種類が半端ない。ワールドツアーに出れば毎晩YouTube他で映像を片っ端から見まくり、音が良くて映像が良い物は全部DLして保存版へ、更に自分でも映像を編集したり音を持ってきたりとあれこれやってしまう始末。これはMacで映像と音をいじる練習にもなってなかなか楽しめる…、時間があれば。プロショットやテレビ放送モンなんてのはライブものに限っては大抵落してるかな。一方でアイドル的なのはまるで興味ないので全部スルー、あくまでもバンドとしてのチームBabymetalが面白い。

 2014年7月と11月にロンドンで行われたライブを記録した「LIVE IN LONDON -BABYMETAL WORLD TOUR 2014-」の映像。Babymetalは今のところ@「最新のライブが一番最高のbabymetal」と言われているように、ほんの少し前のライブ映像なのに今のBabymetalの方が全然パワフルだからこれでもまだまだ、って思ってしまうのだが、そんな贅沢を言わずに普通に見てみるととっても驚く。ロンドンで、アイドルの3人の女の子が、ヘビメタバンドとメタルバックに踊って歌ってるのにファンはオタからメタラー、新しモノ好きな人達で大熱狂。7月は2000人のフォーラムで、11月は5000人のブリクストンアカデミーで、そして2016年4月にはロンドンウェンブリーアリーナでの単独公園だ。2014年のソニスフィアでは6万人レベルを前に、そして2015年8月のレディングでも3万人くらいを前にパフォーマンスし、絶賛を得ている。

 あのねぇ、何が凄いって音とか色々あるけど、一番楽しいのは夢に向かってまっしぐら、そして実現してってるっていう姿が見ていて心地よいんだよね。海外が熱狂してる姿見てると嬉しくなるもん。誰も成し遂げられなかったことが今目の前で起きてる、それも巨大なウェーブで、ってのが嬉しいんだよ。そこで女王のように君臨しているSu-Metalが実に神々しくて素晴らしい。ひたむきに一生懸命全身全霊を振り絞ってパフォーマンスするという当たり前のことを毎回レベルを上げてやっている3人の女の子にはバックバンドどころかリスナーもファンも、スタッフも皆励まされてるだろうし、もっとやんなきゃ、って気分にもさせているモチベーションの根源だと思う。そして素のままでまっすぐぶつかってくる歌とプレイはストレートに心に刺さるワケ。

 もうね、普通に客観的にこうだ、っていう見方も出来ないくらいには見てるし聴いてしまってるので、なんでBabymetal聴いてるのかってのを切々と文章にしてみた。やっぱり可愛いは正義だ(笑)。







Lady Ga Ga - ARTPOP

Lady Ga Ga - ARTPOP (2013)
ARTPOP

 もうひとつQueenネタから…、Adam Lambertとのライブツアーの中で、Lady Ga Gaが更にゲスト参加した「地獄へ道連れ」ってのがあってさ、凄いワケよ。アダム・ランバートを食ったかのようなソウルフルなボーカルスタイルで熱唱しててさ、誰これ?ってくらいに迫力あるワケ。Lady Ga Gaってそんなにスゲェのか?と。元々音楽センスもファッションセンスもビジネスセンスにも長けてる人だからシーンにいるのは全然不思議じゃないし、そういう意味では凄く認めてる人なんだが、こうまで歌が歌えるものかってのはね。んで、自身のアルバムはどんなんになってるんだろ?って気になったワケ。

 2013年にリリースされた作品「ARTPOP」はカラフルで正にアートエッセンスが強烈な作品っぽいし、そういう評判でもあるので聴いてみたんですがね…、これまでのLady Ga Gaの作品ってどっかで強烈にロック的なものもありつつビートを効かせてたって印象あったんだけど…、今回は思い切りEDM的ですな。いや、これまでも多分そうだったんだろうけど、こういうの聴いてるとあそこまで歌が歌えるのかってのは全然分からなくてさ、トニー・ベネットとやってるアルバムは凄くよかったけど所詮ジャズボーカルだから、上手きゃ歌えるだろうって思ってたし、あのソウルフルな歌声を聴けるアルバムなんてのは今のところ彼女のカタログには無さそうだ。そのうち出すのかなぁ…、出さないだろうなぁ…。勿体無いと言うのか、多才過ぎるってのか…、それでもこのアルバム「ARTPOP」でも曲によってはもちろんセーブすることなく歌い上げてる部分は聴けるから決して無題にはしてないのだが。

 恐らくLady Ga Gaほどのアーティストになると自分が出来ることももちろん知りつつ、これまでの焼き直しの歌や楽曲でシーンのトップにいられるもんじゃないってのは判ってるから常に最先端を作り続けていくという使命への挑戦が強いだろうから、古来からある熱唱型の感情で聴かせるっていう歌は最後の最後になるのかもしれないな。マドンナなんかでは絶対に真似出来ない圧倒的な才能の持ち主なのにな、どんどん出せば良いと願ってます。







Adam Lambert - The Original High

Adam Lambert - The Original High (2015)
The Original High

 Queenってのはロックファンからしたらロックなんだけど一般からしたらポップスの領域にいるヘンなバンドだったんだろうと思う。特に売れた後期はポップスの象徴でもあるかのようなソウル系な曲が並ぶワケだからヒットチャートの中で特に異質さを放っていたものでもなく…、いやヘンだったけどさ、チャートにいてもおかしくないサウンドだったもん。だから最初は興味も持てなかった、ってかヘンなバンドという印象だったんだな。改めて思ったのは何となくの流れでQuee+Adam Lambertのライブ映像を見てたんで、Adam Lambertって普段の自分の作品だとポップスだよな?それでもQueen歌うとこうなるワケ?ってのがあったんでね。

 そのAdam Lambertの2015年作品「The Original High」はQueen参加ツアーの後に録音されているであろう作品で、音楽的にQueenの影響があるかと言われるとそれが全く無い。当然と言えば当然で、彼自身は音楽を創造しているワケではないからだろう。それでも好みとかあろうものだと思うが、そういうのも特にあるような感じがしない。プロデュース側が作りたいもの、今の音に加えてもちろんアダム・ランバートの持っているであろう魅力を引き出すかのようにした曲を揃えて作られているとは思うけど、やっぱりポップシーンの音なんだよね。でも、Queenとのセッションでは素晴らしい歌声を披露してくれて正にフレディ・マーキュリーの生まれ変わりであるかのようなボーカルスタイルを聴かせてくれるのだ。それもまたアダム・ランバートの持つ音楽性ってのが固定されていないからだろう。やはり純粋なボーカリスト、なのだ。

 …ってな事で聞きながら書いてるけどさ、歌はやっぱり凄いよね。声出てるし説得力もある。ちょいと高温域に偏りすぎてるのが気にはなるが、それよりもやっぱり残念なのはこのバックの音作り。売れ線なのかもしれんが、興味も持てないし、どちらかと言うと拒絶する傾向の音なのでQueenから流れてくるであろうリスナーはここでオシマイって事だ。元々のリスナーがQueenを知ることはあってもQueenのリスナーがアダム・ランバートのソロ作を気に入ることはなかろうよ。やはり売り手側が元々のアダム・ランバート路線できちんと売りたいってのが本音だろう。そうじゃなきゃアダム・ランバートの未来もないもんな…、判ってるけどさ、ちょっと残念。







Queen - Vol. 1-Queen 40th Anniversary Collectors Box Set

Queen - Vol. 1-Queen 40th Anniversary Collectors Box Set
Vol. 1-Queen 40th Anniversary Collectors Box Set

 こないだ突然「Queenのブライアン・メイはRory GallagherのAC30の音に影響を受けてるって知ってた?」と突っ込まれた。「??」だったけど、ソースが判って納得して、そっから実際はどうなんだろうな〜と気になる日々が…(笑)。Rory GallagherのTaste新しい映像「ホワッツ・ゴーイング・オン-テイスト ワイト島ライヴ 1970」でのインタビュー映像でブライアン・メイがそう発言しているらしいので、それはそうかもしれないけど、昔々ブライアン・メイは楽器屋に行って片っ端からアンプを試したって逸話もあったし、実際どうなのかはもう本人すらも分からない状態なのかもしれない。Vox社のAC-30って自分も昔っから好きだったねぇ。買うならマーシャルだけど、鳴らしてみたいアンプだったもん。昔々バンドで使ってたスタジオがAC30だったんで、狭かったけどよく使ってた。何とも言えない独特の音はマーシャルのパワフルな音とは違ってもっと粘っこくて気になる音だったなぁ…ってamPlugで最初に買ったのもAC30だったし。今でも好きだね、やっぱ。歪みが粗いのも好みなのかな。レスポール派だからギターにパワーはあるし、アンプはそんなに精密じゃなくても荒々しい音が出てくれると気持ち良いってトコだ。間違いなくミュージシャン的好みではない(笑)。

 ギター話書いてるといつまでも書いてそうなので、一応Queenの40周年盤が何種類か出ててボーナスなんかも珍しいの入ってるようなのでコレクター的にはあっても良いアイテムっぽい。…今聞きながら書いてるんだけど、聴いてるのはQueenの1973年のファーストアルバム「Queen」なのでやっぱり最初期のギターの音が生々しく聴けるあたり「Vol. 1-Queen 40th Anniversary Collectors Box Set」がベターか。しかしRory Gallagherの音にねぇ…、ネットでちょこっと調べてみるとRangemasterからAC30のノーマルインプットに差して歪ませてる音らしいけど、Tasteのライブの音聴いてると、それはストラトの音かと思ってたけどこういう組み合わせの音だったんだってことだ。それとブライアン・メイのギターの音は全然似てないんだけどプレイの違いか?きっちりとプレイしているブライアンと野生児のようなロリーと比較しても分からないんだよ(笑)。

 英国製アンプではあとはOrangeは鳴らしたことない、ってか他にもいっぱい知らないのあるけどOrangeは鳴らしてみたいアンプのひとつだね。70年代ロック好きにしてはやっぱりこの辺は制覇しておきたい…ってマーク・ボランにでもなりたいってワケじゃないけどさ。AC30いいなぁ…、他に誰か使ってる人いたっけ?すっかり忘れてるわ(笑)。







The Hillbenders - Tommy: a Bluegrass Opry

The Hillbenders - Tommy: a Bluegrass Opry (2015)
Tommy: a Bluegrass Opry

 アマゾンのリコメンドは良く出来てる。へぇ〜、そんなのあるのか、とついついクリックしてしまうようなのが出て来るもんな。そういえばWebの世界ってどんどん人間の思考に近づいてきてて、リコメンドなんかもそうだけどあらゆる所でその人の好みや嗜好性ってのを目ざとく見つけて出してくるのが上手くなってきてる。まぁ、そうは考えないだろうっていうのが人間で、うまいな、とは思うもののそうじゃないんだよね…なんて思うことの方がまだまだ多いのは救われる。これがそのまんま出て来るとコンピュータに支配される世界も遠くないのだが(笑)。結局それって人間が創りだすのは確かにその通りだ。

 The Hillbendersってアメリカのブルーグラスバンドなんだろうなぁ、きっと。なんでそんないい加減なモンかってぇと、単純にリコメンドでこの「Tommy: a Bluegrass Opry」ってアルバムのジャケットが出てきて、何じゃこりゃ?The Whoの「Tommy」のゴールドエディションか?なんて思ったらこのHillbendersってバンドの「Tommy: a Bluegrass Opry」だったという事で、もちろんカバーアルバムなんだろうとは想像できるけどさ、ここまでやっちゃうのってどういうんだろ?って興味も湧いて、更にバンドながどう見てもヒルビリーなブルーグラス的なダサい名前だったんで速攻でYouTube行って探してみたらプレミアムライブが公開されてた…客席音源モノだけど(笑)。

 いや〜、最初っから驚いたわ。ホントにブルーグラスなんだもん。こういう解釈と音のカバーってあるか…、なるほどなぁ〜と感心。バンドのプロモーションには良かったんじゃないだろうか。でもね、やっぱりオリジナルの呪縛からは逃れられなかったのかなぁってのが最後まで聴いてると思う。やっぱり「Tommy」は良く出来てるモンだ、と唸るもんな。ブルーグラスにアレンジってのも限界あるのか、このバンドがそこまで進めなかったのかわからんけど、もっとぶち壊しても良かったと思う部分もある。十分にバンドの個性は出しているからそれで良いんだろうけど、聴いてた人もやっぱりいつものブルーグラスライブの方がいいな〜って思ったんじゃないだろうか?もちろん楽しめるのは楽しめます。ロックはもうそういう世界あるのかもしれないな。







Pete Townshend - Pete Townshend's Classic Quadrophenia

Pete Townshend - Pete Townshend's Classic Quadrophenia (2015)
Pete Townshend's Classic Quadr

 ウチも何となく海外からのアクセスってのがあるみたいで、どうやって2バイトの日本語ブログを見れてるんだろ?なんて思っててさ、単に文字化けしてるだけじゃねぇの?なんて気がしてたんだけどひょんな事でそうじゃないって事が判って驚いた。ジュディ・ダイブルさんの記事を書いた時に本人からTwitterで「Thanks」と言われて、日本語読めたらいいのにね、って言ったら何と、グーグルで英語に翻訳させて曖昧ながら読んでる、って言われて判明したワケだ。まぁ、ジュディ・ダイブルさんとそんな会話するってこと自体もびっくりだけど、そういう風に日本語って今は訳せるのかと。2バイトと1バイトの違いがあるから無理だろうと思ってたが…、これからは日本語でもヤバイこと書けないなぁ(笑)。

 新たな驚きがこちらの作品で、The Whoのピート・タウンジェンド名義にはなってるけどこうなるともうなんだかよく分からないアルバムとも言える「Pete Townshend's Classic Quadrophenia」。タイトル通りThe Whoの「四重人格」のクラシックアレンジバージョンなのだが、本気でピートがクラシック風にアレンジしていてここまで昇華されるものかと驚いたのと、歌が本気でオペラの歌手のアルフィー・ボーが歌ってるもんだからまさしくロックオペラ。この形で残されていったら200年後でもクラシック作品として残ってるだろうし、偉大なる作曲家として歴史に残るのだろうか。全く驚いたアレンジと作風と作品。今度はこのコンサートの映像も出るらしいけど、そんな凄い所にビリー・アイドルとかフィル・ダニエルズかよってのがまたアンバランスで面白い…ってかいいのか?って話。プログレのバンドの音なんかもこうしてやれるだろうし、作品はあるんだろうけど作った本人が本気で取り組むとやっぱり違うな。

 そもそもがストリングスも入ったアルバムだったし、テーマや展開、ストーリーに沿った構成と物語なワケだからオペラ作品になったって何もおかしくなく、普通にクラシックにオペラ歌手、だ。ホントに上手い歌手が歌うとこうなるんだなぁ…とマジマジと実感するね。映像見てるとフレディ・マーキュリーみたいなモンじゃないかって思うけどさ(笑)。

 ロックファン的に書いておくと、どんだけ上手くたってロジャーの雄叫びの足元にも及ばないよ、ってのはある。パワーとエナジーで心揺さぶるんだからさ、ロックってのは。こういう音楽作品になっちゃうとそれはロックから離れたアーティストの作品というもので、もちろん素晴らしい。でも、ロックってのはやっぱさ、ガツンッ!だよ(笑)。





Ronnie Lane’s Slim Chance - Ronnie Lane's Slim Chance

Ronnie Lane’s Slim Chance - Ronnie Lane's Slim Chance (1974)
Ronnie Lane's Slim Chance [12 inch Analog]

 フォークってもさ、トラッド系に根差したモノとやっぱりアメリカンフォークを目指したモノってあって、融合させることで成功したフェアポート・コンヴェンションなんてのもあるけど、系譜としてはどっちかだよな。そもそもが英国人だからやっぱりどうやったってアメリカンフォークのああいうのは出て来なくて、カントリーだスワンプだと言ってみてもやっぱり根っこの気候の違いから来る湿っぽさってのが妙な具合に心地良くて味になったりしている。思い切り向こう側まで行っちゃった人ってそう多くはないもんな。フォークの世界もロックほどじゃないにしてもかなり幅広い図式はあるというのも認識しておきたいね。

 ロニー・レインが1974年にリリースしたセカンド・アルバム「Ronnie Lane's Slim Chance」。Small FacesからFacesのベースを担いつつもかなり個性的なソングライターでもあったし、シンガーとしても味のある歌声を聴かせてくれていた地味ながらも憎めない愛すべき人柄、だからこそA.R.M.Sコンサートでもあれだけの人間が集まりロックの歴史的イベントが開かれたワケだ。その人柄ってのと曲調なんかが見事にマッチした作品なんじゃないかなぁ…、もちろんロニー・レインが当時やりたかったスワンプやアメリカへの傾倒と土着的な世界観、それでいて様々な音色を融合させて歌い上げる…と言うか歌いつぶやく、か。そんな曲がたくさん詰め込まれた名作。こういうアルバムってのはなかなか作ろうと思って作れるモンじゃないんだよ。そもそも普通にロックだぜとか思ってたら出来ない音だしさ、セカンドプレイヤーだったからこそこういうポジションで出来た音なんじゃないだろうか。

 秋という季節に聴くとグッと身に染みる人だし、味わい深くなる…それは年齢もあるのかな、昔はすごくつまんないアルバムだと思ってたもん。それが年を経る毎にこういうのがわかってくるようになる…どころか、こういうのばかり聴いていたくなるよなという感じでね、かと言って他にこういうのを奏でる人がいるようでいない。これもまた地味に凄いところ。いいなぁ〜。









Tir Na Nog - Tir Na Nog

Tir Na Nog - Tir Na Nog (1971)
Tir Na Nog -Reissue + Bonus Tracks-

 iPhoneどうすっかな〜、今は5sなんだが別に普通に使えるしさほど激しく使い込むワケでもないから割と綺麗だしバッテリーの持ちもそんなに悪くなった気もしないし、そもそも大きくなると持ち運びに不便性を感じるからこれくらいで良いし、と2年縛りが解ける今、新しい6sにする必要性の無さを実感しているんですな。そりゃま新しいのにすればしたで良いんだろうけど、もったいないしさ、今のゴールドって気に入ってるんだけど6sだとちょっとデザイン変わるからニュアンス違うしねぇ、そういうのも慣れで、下取り出して新しいのを、ってのが本筋なんだろう、きっと。このまま使ってても月々料金が高くなるだけという何たる商売。ホント悩ましいですな。

 1971年にリリースされたTir Na Nogというアイルランドのフォークバンド…デュオになるのか、最初の作品「Tir Na Nog」。これもまぁ昔々にジャケットを本で見て、そのウチ聞けるとイイな〜って思ってて全くアルバムを見つけることのなかった一枚。CD時代になって出てきたのかな。すごく聴きたい、っていうんでもなかったけど割とアチコチ調べてたりすると事あるごとにこのジャケット見ることあってね、うん、英国フォークの沼って好きだからさ、入ってしまえばそれなりに沼の底には行けるもんです。ただ、どれだけあるのか、っていうのは自主制作とかあるからもうとんでもないんだろうが。とりあえず、この入口…入り口でもないけど、この辺から漁ってみて気になったらちょっと入ってみれば良いのかと。うん、今の時代ならそんなに困らないでしょ。何でも手に入る時代だし。

 さて、このデビューアルバム、冒頭から聴いてみてちょっとニヤついちゃうのはホントにフォークなの。トラッドじゃなくてフォークの方。日本のフォークともかなり近い。特に英国だからっていうんじゃなくて普通に二人でフォークやってるってだけなんだが…、なんでだろうなぁ、所々で出て来るフレーズなり音使いなりがものすごく英国なんだよ。Jimmy Pageのアコギでも出て来るようなフレージングでさ…、つまり英国トラッドの巨匠達も普通に出してたフレージングで、こういうのはもうホントお国柄なんだろう、アイルランドだからもうちょっと寒さが漂ってる感はあるけど。こういうのをひたすら聴いてるってのはホント心休まります…いや、暗い、とも言う(笑)。ただねぇ…、今の疲れる世の中でこういうのがじっくりと聴けるってのは幸せですよ。

 YouTubeで漁ってて驚いたことが二つ…、まず、1970年のグラナダTVでのライブ映像がしっかりとアップされている、すなわち残されてて普通に見れるということ。動くTir Na Nogが見れるなんて思いもしなかったし見ようとも思わなかったからびっくりです。更に2011年頃の本人のギター弾いて歌ってるライブ映像があるってことだ。え?ええ??えええ???って感じです。英国ロックはホントに深い…。









Heron - Heron

Heron - Heron (1970)
Upon Reflection: The Dawn Anthology

 野外で録音されたレコードってどれくらいあるんだろ?野外ライブを収録したアルバムってのはちょっと意味合いが異なるんで別モノとしたら多分あんまり無いんだろうなぁと思う。どこかの屋敷やお城で録音したアルバムなんてのはあったりするけど、それは残響音や効果を期待してのお話だからありなんだろうね。ところが本気で田園風景広がる野外…野原みたいな所で録音した人ってのは聞いたことがない…、このHeron以外は。

 1970年に出てきた英国のフォークバンドのひとつがHeronで、同名アルバム「Heron」をここで取り上げておくけど、見事に最初から聴いて分かるように、本気で野外録音です。もうね、雰囲気も空気も透明感も温度も全部違う。残響音の無さがそう聴こえさせているのかもしれないけど、一方では会場録音音源みたいな粗雑さにも聴こえるかもしれない。音が荒く聴こえるからね。もちろんソースを整えてるのとかはあるだろうけど、ここまで音のムードに影響出るのか、って思うくらいにその差は大きい。開放的で伸びやかに音が鳴ってるのが一発で分かるし、やっている側の気分だって違っただろう。この手のバンドに有りがちな話だけど、曲が良いとかどうのってのよりも浸れるか、ってのが一番の要素で、それこそが英国フォークの深い沼への入り口で、特にこのHeronはHeroin並にヤバい。Zeppelinの「Going To California」あたりの雰囲気好きだ〜って人はこの沼へ入れます。そしてこのHeronは入り口に相応しい…。

 基本路線ギター2本と歌二人、オルガンやその他楽器が入るけどもう完全に向こう側に行ける世界でして…、どうしてこういうのが出て来るんだ?ってくらいに美しい。ヤバいわ〜、ホント。こういうの弾けるってのはやっぱそれなりに上手いというかツボを得ているんだろうし、歌だってそういうメロディを踏襲しているワケで、極端に書けばメロウキャンドルの男性版な感触か。この季節に気持ち良い天気の時に自然な川や公園や森あたりでコイツを聴いてるとそのまま溶けてなくなりたくなる気分になります。小鳥もレコードの中でさえずってるし…、ヤバい…、気持ち良すぎる…。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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