Money - First Investment

Money - First Investment (1979)
First Investment

 先日ふと自分のブログをちょっとだけ見返していた…っても適当に古い月のを見て何書いてたんだっけ?って見てただけだけど。んで、そっか、結構メジャー所をアレコレ書いたりしてたし多少深く突っ込んだ所を書いたりしてて、多分自分の知識内にあるアルバムとかバンドばかりを書いていたんだなと。当たり前だけどその方が想い入れある文章書けるワケで、その分字数が多くなってるのが多いし詳しく書いてるのも多い。今からすると見習わなきゃいかんことばかりだ。そんな自己反省を顧みつつもあらたなる刺激を求めてまた古き良きロックを漁っているという進化系(笑)。

 Moneyという1979年唯一作を残した英国のハードロックバンドのアルバム「First Investment」。浅井コレクションからの紹介なんだけど当時それなりにロックを漁ってた方なら知ってた類のバンドなんじゃないだろうか。ってのもリリースされているレーベルがGullだからあのJudas Priestの初期と同じ所だし…ってそんなの誰も気にしてなかった時代だからわからんか。そういう経緯はさておきながら、バンドの音を聴いてみてちょいと不思議に楽しめたのでそのヘンから…。

 英国のバンドなんだけどどこかKissのポール・スタンレー的なのがあって、それはもうボーカルの声と歌い方なんだけど、だからメロディもそんな雰囲気に聴こえてしまって、更に歌ってる姿まで勝手にイメージ出来ちゃうっつうか、そんな感じだからちょっとクセあるかな。バンドの音は軽快なハードロックで割と爽やかな部分もあるからコテコテのメタルとかってんじゃない。この頃水面下ではNWOBHMが起こってる頃だけど、そこの影響はあまり無さそうだ。今聞けばポップなハードロックとして認識されるけど当時はそれなりにハードな部類だったハズ。それでいて割と凝ってる曲もあるし、乗りやすいからハードロック死滅時代の70年代末期にしてはかなり気を吐いていたんじゃないだろうか。そんな意気込みを感じる作品ながらも唯一作となってしまっているのが残念か。このまま80年代に入っていければ割と注目されてたかもしれないな〜なんて思ったり。



Fist - Turn the Hell on

Fist - Turn the Hell on (1980)
Turn the Hell on

 最近スーパーに行くと面白いことに気づいた。スーパーって食品売り場ね。今までどこだって食べるモン買えればいっしょだろくらいにしか思ってなかったんだけど近場に幾つか出来たのもあって出かける方面に寄って行く所が変わるんで、そうすると段々それなりに特性があることに気づいてさ、それに加えて色々なものが色々と出てるからそのバリエーションも面白くて、どんなんだろ?って買ってしまうのもあるし…、ラーメンとか凄いよなぁ、こんなにあるのかっつうくらい出ててさ、大体自宅で食べるラーメンなんて美味いワケないのに味はしっかりしてるという矛盾。作り方が悪いんだろう…。

 Fistって1980年頃の英国のバンドのアルバム「Turn the Hell on」なんてのを。まぁ、正しくNWOBHMと言う気もないけど、やっぱりこういう音は面白いな。面白いってのか何だろうなぁ、この味わいとかガツン感ってのは。もしかしたらこの古臭い音での一生懸命さが熱い音となって出て来るのが良いのかもしれない…って単に古い音だと聞き慣れているってだけなのだろうか。でも今時の機材で聴くなら新しい音の方が断然良い音で聴けるんだからそっちのが楽しめるハズだし、だからこそそう進化してきたハズなんだが…、ま、いいか。

 このFIstってバンドはやってることはNWOBHM最先端の音だったし、今ならシーンでかなりウケる音でもあるのだが、残念なのはちょっと洗練されているってことだ。それの何が悪んだ?って話だが、やっぱりちょっとキャッチーさを持ちすぎてるんだよな。だから売れ線に寄ってる部分があって、そこが当時のシーンからしたらあまり好まれない感じだったんじゃないだろうか。バンドの音は結構凝ったリフなんかもあって思い切りロックしてて面白いんだが。シビアなリスナーが多かったんだな。

Orange Goblin - Back From the Abyss

Orange Goblin - Back From the Abyss (2014)
Back From the Abyss

 自分がどんなロック好きなのかだんだんわからなくなってきた今日此の頃(笑)。昔のロックはやっぱり好きだけどインパクトって意味ではもう何十回も聴いてるワケだから何が来るか判ってて燃えるみたいなのがあるからさ、やっぱり初期衝動ってのが一番衝撃的なんだよね。昨今のバンドを聴くのもその初期衝動を何度も味わいたいからという本能的な欲求な気がするけど、やっぱり難しいワケよ。ただ、やっぱり初期衝動を味わえるバンドも幾つかあるのは事実。ただしそれが自分の継続的に聴くアルバムになるかっつう所が難しくてね、深みがないとダメだし、何会聴いても味わえるみたいな所も必要だしとワガママなワケだ。

 ストーナー系の雄とも呼ばれるOrange Goblinっつう英国のバンド、デビューは1997年っつうからかなりの古株になっているワケだが今のシーンでは大御所に近くなっているという…、それって昔はダサかったけど時代が一周りして脚光を浴びているってことに近いんじゃない?って見方は外野の証拠(笑)。やってる側はそんなことお構いなしに好きでロックに生きてるんだからシーンがどうなろうと多分変わらないし、それを気にするでもないのだからってのはよくわかるお話。そういうスタイルこそがロックだね。

 2014年の8枚目のアルバム「Back From the Abyss」を薦められたので聴いてみたが、ストーナーって何が定義なんだ?ってくらい普通にモーターヘッドな音。普通にモーターヘッドってのもヘンだけど普通にモーターヘッドなんだもん。聴きやすいけど、曲にフックがあるのが少ないかなぁ〜、そういうのを求める必要もないんだろうけど期待したよりはインパクト少なかった。もちろんハイレベルな世界でのお話なので秀作だしよく作り込まれている作品だし、それでいてバンドのスタンスをきちんと出しているさすがなアルバムではあります。んで、話最初に戻ると、自分って何好きなんだっけ?ってなるんだよ。これも好きだけど、好きって度合いを言い換えると聴いた回数じゃないか、って部分あるしね。うん、もっと聴かないとね。



The Oath - The Oath

The Oath - The Oath (2014)
ジ・オース

 ココの所何故かひたすらマイナーなモノ…ってかニッチなモノばかりを書いてるみたいで、ちょっとメジャーなのも入れておきたいな〜と思ってたんだが、「このヘン、どうっすか?」ってのも来たりしたので、そう言われたら聴いてみたくなるじゃないか、ってことで幾つかまた聴き漁ってた。しかし聴きながら思うのは随分と昔とはロックに対する接し方が変わってきたなと。聴き方と言うかひとつひとつの想い入れとか聞き込みとか味わいとかそういうのが軽くなっているっつうのか、今でも若者達はそうでもなくてきちんと一枚づつ聴き込んで大切にハマっていくのだろうか?それともやっぱりこんだけ簡単に聴けるようになっちゃうと軽くなっちゃうのだろうか?そんなことをふと思いながら自分もさっさと聴いたりしてるのだが…。

 The Oathという女性二人がメインになっているユニットっつうかバンドっつうか…の2014年リリースの唯一作「ジ・オース」。うん、バンド結成が2012年夏で2014年にアルバムリリースして一ヶ月後には解散してたという強者。さすがに女性同士のユニットは難しかったのだろうかなどと勘ぐってしまうが、きっとそんな事が理由ではないのだろう(笑)。バックにはAngel Witchのドラマーが座ってのバンドだとか…ってことで、ドラムはドタバタな音でキレとは無縁のベタベタ感たっぷり。音そのものは…なんだろな、このドゥーム感っつうかアングラ感がユニーク。出そうと思っても出せない世界な音だもんなぁ…。割と一辺倒なハードロックな世界だけど黒さが滲み出てるし、不気味なアルペジオやベースラインがかなり面白い。ストーナー系と言われるバンドの特徴でもあるし、モロにストーナーな音。最早古臭いという感じはなくてこの手のこういう世界は人々を魅了するモノなんだなといつの時代もそう思うワケです。

 初っ端からスゲェドライブ感でグイグイ攻めてくると思えば何とも言えない歌声が…、違和感はないし世界観のほうが面白い。そんなのが続くと思えばモロに悪魔チックな世界に引きずり込まれるのもあったりして、これは凄いな〜とつくづく感心する。ハマるよなぁ…。ただ、この手のバンドに有りがちなハイレベルでのマンネリ空気感が漂っててメリハリというのが欠けるキライはあるかも。それも人によってどうハマるかだけどね。しかしこれギターの女の子が弾いて作ってるんだろうなぁ、凄いなぁ〜。ギターソロがもっと派手にあると良かったか。解散は残念だ、うん。ボーカルの子は今度Luciferってバンドで出て来るらしい。





Jarekus Singleton - Refuse to Lose

Jarekus Singleton - Refuse to Lose (2013)
Refuse to Lose

 相変わらずブルースの世界でも新進ブルースメンが着々と出て来ていて、それはそれで進化しているのだから面白いものだ。簡単にブルースってもやっぱり現代風味が入っていたり50年代から80年代のSRVあたりまでのテイストがベースになってくるとカラフルな音にもなるワケで、80年代から00年代あたりの新しさってのはブルースの中じゃなくて他のジャンルのユニークな部分を取り入れていくという感じだろうか、だからブルースそのものはSRVで完結、そこからは時代を超えた融合がどんだけ進むかみたいなトコかな。まぁ、聴く側としてはそんなんを気にすること無く相変わらずカッコイイブルースを聴けるか、ってことだけなんだが。

 Jarekus Singletonって黒人ブルースメンの2013年のセカンド・アルバム「Refuse to Lose」って作品なんてのを…。最近出て来る黒人ブルースメンの特徴っていわゆるラップとかR&Bとかそういうのも自信のルーツとかエッセンスには普通に入ってくるからそのバランスが崩れてると到底聴けない作品になるんだけど、ブルースベースでのそういう黒人音楽エッセンスの取り入れ程度ならまだ聴けるんで、ちょいと恐れつつも聴いてみるとなんてことはない、やや洗練された黒人音楽的なエッセンスはあるもののしっかりとブルースメンに相応しいギタープレイからかまいしてくれて安心のエレクトリックブルースなアルバムでした。まぁ、曲によってはちょっと洗練されすぎてるんじゃね?ってくらいのはあるけど、そりゃま21世紀のアルバムなんだからこれくらいなモンでしょ。

 トーンがね、かなり太くて好みな音。もうちょっと、と言いたい部分はあるけどこんだけ太くてマイルドな音ならいいでしょ。しっかし巧いなぁ〜、歌はともかくながらギタープレイが音はずさないんだもん。ハズさないってのは当たり前かもしれないけどブルースの世界ってそういのあって当たり前だしそれも味になるから皆普通に使ってるけど、そうだね、ロバート・クレイあたりもそうだったけどきっちり弾きこなすというのが前提にあってのプレイ…、ま、当たり前か(笑)。もっともっとハジけてプレイしてくれてもいいんだけどねぇ…相手次第かな。それにしても変わったギター使っとるが、それでこんなトーン出るんか…。







Walter Trout - The Blues Came Callin'

Walter Trout - The Blues Came Callin' (2014)
The Blues Came Callin'

 ん〜、ブルース聴きたいっ!ってのを思ったんで…、でもオーソドックスなブルースな気分じゃないから熱く弾きまくるのがいいな〜、なんて探してみる。いや、頭の中でパッと浮かぶアルバムはいくつもあるんで、それを聴けば良いんだけどウチのブログの性質上同じアルバムばかり書くわけにもいかないし、やっぱ自分でも新しい刺激も欲しいからアレコレと探ってみるのですな。別にそんなことしなくても好きなの何度でも聴いてろよ、って話もあるんだけどね…。そんな事はともかくとして、面白そうなの発見したのでちょこっと聴いてみるワケだ。

 Walter Troutってアメリカの人の2014年の新作「The Blues Came Callin'」ってのだ。若手でいいのあるかな〜ってことで調べてたんだけど、その実とっても古い人に引っ掛かってしまったのだった。1951年生まれで80年代にはキャンド・ヒートにも参加していたという経歴の持ち主らしいが…、普通にブルースメンなギターだったんで良いの弾くな〜って感じにしか思わなかった。その筋の人に取ってみれば有名な方なんだろうから自分の知識がなかっただけなのだが。

 アルバムジャケットからしてドブロでしょ、んで、ジョン・メイオール他多数メンツともセッションしててキャリアも実力も文句なし、となるとあとは作品が面白いか…ってよりもギターが面白いか、になるんでね、聴くわけですが、音はさすがにモダンながらもプレイは若すぎず落ち着きすぎず、芯のあるグイグイなブルースギターでもちょっと荒々しくでも良かったんだけど、図太いトーンで弾きまくってくれました。曲がどうのってはなしにして、やっぱり年季が入ってる人間達の新作ってのはバックの音とやってることとのギャップが大きいから違和感はあるけど、さすがに凄い迫力だよなと。ギターの一音一音が違うからさ、ギターソロが楽しみになるんだよ。曲とか歌とかってのは前振りでしかなくて(笑)、どうやって入ってくるかな、とかどこまでテンション上げてくるかな、とかそういいう期待感。そういう意味ではしっかりと読み通りに弾いてくれるギタープレイでグイグイと楽しませてくれたね。やっぱこういうブルースは大好物だってことを改めて認識した次第、ハードドライブなブルース、いいね♪





Striker - Eyes in the Night

Striker - Eyes in the Night (2010)
Eyes in the Night

 最近ようやく自分にも好みのメタルってのが存在するってのがわかってきた(笑)。説明できるほどにしっかりと識別できてないけど、知性的なのと野性的なのの違いかな。だからNWOTHMと呼ばれる新ジャンルの世界の音は割とどれも好みの傾向にある。ただ、こういうのって飽きるのも速いからこれが一番!ってのを早いウチに確率してくれればそれを聴くんだけどさ…、今のところ評判一番なのはEnforcerになってるから、そのヘンかも、って思うけど。ただねぇ、やっぱり聴くと面白いんですよ、このヘン。古い感覚だけど新しい、っていう…、時代は繰り返すとは言ったものだ。

 Strikerと言うカナダのバンドのセカンド・アルバム「Eyes in the Night」。初っ端からメイデン風味なサウンドとワイルドなバンドの音がハートをグイッと鷲掴みにしてくれちゃいます。昔はこういうのをメタルって言ってたんだよなぁ、とか思いながら。今聴くとそんなにメタルって感じでもないしさ、いや、今のバンドなんだけどさ(笑)。だからもう世界と次元が変わってしまってるんだってのを実感する。そんなジジイの話はともかくとして、ジャケットからして安っぽいけど勢いを感じるやる気のあるもので、このダサさが何とも痺れるが、音を聴くとこれまた裏切ること無く一直線なサウンド。本人たちがこういうの好きなのかどうか知らないけどそのまま♪

 歌はハイトーン、ツインギターに早すぎないドラムのサウンドとルート弾き中心のベース、昔風なメタルサウンド、それも緻密なというよりはラフな音でのロック世界。強いて言えばギタリスト的こだわりがもっとあってくれると良かったのに、なんて思ってしまう。そう、マイケル・シェンカーみたいなギターとかさ。それにしてもどうしてこんなに古臭い風味の音を出すバンドが突如世界中で出て来るようになったんだろう?シーンってのはいつもそうだけど世界中から出て来るんだよ、似たような系譜のがさ。そういう風潮だからレーベルが取り上げてリリースしてるのかもしれんけど、それだけでもなかったりしたらん何だろ?て思うワケよ。楽しめるからいいけどね。



Meshuggah - Chaosphere - Reloaded

Meshuggah - Chaosphere - Reloaded (1998)
Chaosphere - Reloaded

 自分の知らない間に音楽のカテゴリやジャンルの造語や新語が出来てて、普通に会話の中に出て来てたり、当たり前のように語られたりしていることがしばしば…、それだけ自分が情報音痴になってるってことなのだが。なんとかメタルなんてのは全然知らなくて、それぞれ意味あいからしてそういう感じのメタルなのだろう、と予想はできるものはまだマシだが「ジェント」とか「NWOTHM」とかなんじゃそりゃ?になったのも幾つか(笑)。どこでそういう新しい言葉ってのを仕入れてきて共通語として用いれるのだろうか?本日はその「ジェント」からの代表です。

 Meshuggahの1998年の処女作「Chaosphere - Reloaded」。当時は多分スラッシュメタル系の中のひとつで、変拍子をやたらと用いるバンド、として話題になったんじゃないだろうか。それにくわえてネットでの普及、低音源増設多弦ギターの使用によるリズム楽器の一部としてのギターリフでリズム重視な曲展開、それも変拍子っぽく聴かせるけど実は変拍子ではないというギミックも駆使しての作品、いや、変拍子もあるけどさ。ただ、メタルな音という視点からそんなにヘンな変拍子でもなさそうだ…、とも限らないけど。そこに歪んだ声による歌とも叫びとも言えるボーカルが入っているという代物。不思議とずっと聴いてても飽きない。飽きないってことは多分相当に創り込まれているってのと幾多のギミックが仕込まれてて功を奏しているってことだろう。ややうるさい音ってのもあるが、それはロックだからしょうがないっしょ。

 正直自分ぜはまだ全然消化しきれていないバンドだし、作品。凝ってるし巧いし、そこは面白味もあるし興味深い音世界なのだが、音楽として普通に聴いてみると取り立てて面白味を感じるものじゃないから困る。これで楽曲が良いとか感動的だってならいいんだけど、そうじゃなくてテクニックの部分のリスペクトでしかなくて音楽そのものの元来の部分はよく理解できていないっていう事だ。ただ、何かハマってくるな、ってのはわかる。でも、多分、自分にはもうこの複雑さを記憶する力も根性もない気がする(笑)。だからその衝撃を楽しむというバンド、になるかな。



Ne Obliviscaris - Portal of I

Ne Obliviscaris - Portal of I (2012)
Portal of I
 たまたま何かのブログ記事を読んでたら全然意味わからんな〜って思って、何でか?ってのはですね、カタカナ英語が全然よくわからないんですわ。ウチもそりゃそういうの使うから他人事でもないんだろうなと反省しつつ、マシーナリーなとかブルータルなとか何言ってんだ?ってくらい意味不明。その筋では普通の単語なのだろうけど、一般からするとかなり「?」な英単語が形容詞に使われている事が多くてね、そういう人たちが理解すれば良いんだろうからそれはそれで良いんだろうけど、初心者には意味不明だな〜って読んでた。なるべくわかりやすく書こうと心がけつつも、今更無理かとも思いつつ本日のお題。

 Ne Obliviscarisってオーストラリアのバンドの2012年ファーストアルバム「Portal of I」。こちらもヒゲスカシリーズの一環でして、オススメ頂きました。きっとそれはプログレもメタル的なのも好きなら聴けるハズだと踏んでのオススメだっったんだろうと思われるんですが…、これもまた行き過ぎだろ、ってくらいに最初は受け付けず(笑)。ただ、どこか琴線に引っ掛かるものがあってですね、何度か聴いたんですよ。んで、何度か聴くと段々聴けるようになってきて、その内にそういうことか〜と分かってきたりしてよろしくない(笑)、いや、そういうモンでして、だからこそオススメされたんだろうってのを理解するんですよ。理解してどうすんだ、ってのはあるけど、そっか、そういうトコなのか、と。

 音の中味はとんでもない音で、バイオリンが入ったデス声のブラストビートなメタルメタルバンドでして、ただ、バイオリンが入った、ってのがキモでして、そのおかげでとんでもなくプログレッシブな楽曲展開や叙情的な静寂なパートが織り込まれていたりするという…、全体的にはデス声が多いから明らかにゴシックな世界感…、悲壮感が溢れまくっている世界で、その世界の出し方は凄い。どこを切っても暗くなれる(笑)。でもね、メタルパートから突如としてのアコースティックな叙情な世界パートになるとそれはそれは美しい音の調べでして、こっちも本業かと言わんばかりの音色具合が心地良い。クリムゾンの両極端な世界観が出ているようなものだ。しかしメタルパートの速いこと速いこと…、まったく新しい世界観の融合ジャンルの実現になってて新世界を聴かせてくれていた。70分以上のアルバムで収録曲が7曲っつうのもリキの入った作品…ファーストのくせにね、凄いよな。



In Lingua Mortua - Salon Des Refuses

In Lingua Mortua - Salon Des Refuses (2010)
Salon Des Refuses

 自分じゃ発見できない音源を紹介してもらって聴くってのは良いきっかけ作りになってるし、自分のブログもどっかそういう機能を果たしているのかななどと夢うつつ…いや、起きてるけどさ、色々な方が見ているんでアレだけど、自分的には勝手に好きで聴いたものをそうだったっけな、みたいな忘備録的に書いてる方が大きいのであまりどういう見られ方してるとか気にしたことなくてね。音楽なんて好き嫌いだからそれぞれの感性で聴いている事が大切だとも思ってるし。自分はああだった、でもちょっと違う時に聴いたらまた違う感触だった、ってのは当然あるし、そういうモンだ。最近そういうトコに文句つけてくるコメントも幾つかあったんで、なるほどね、なんて思った次第。

 ブログ仲間ヒゲスカ氏からの紹介シリーズの一端で、In Lingua Mortuaってノルウェーのバンドのセカンド・アルバム「Salon Des Refuses」。コピー文句ではメロトロン入のブラックメタルバンド、ってことで意味わかんね、って思ったんだけど聴いてみたらなるほど、そういう事かと納得(笑)。いや、ヒゲスカさんには「ガツンと来て鍵盤少なめね♪」って言ってて、そりゃ難しいっす〜〜って話だったけど割とすぐに紹介してくれてさすがマニア、なんて思いながらのお話だったんですが、いやいや、これも最初は「何言ってんだ、この人?」って感じな音で、「??」だらけだったけど、やっぱりかなりヘンでさ、簡単に書くとKing Crimsonのデス声+メタル化ですかね。メロトロンはメインで鳴ってるんでもなくて叙情的にバックで鳴るみたいな使い方だからプログレバンド的な扱いにはならないけど、ほほ〜ってなモンだ。

 かなり凝った曲展開はもちろんの事、演奏テクも確かだし、歌がやっぱりデス声なんで受け付けにくいんだけど慣れてしまうとようやくバンドの音に耳が行く。ヘヴィネスな音なのはもちろんだけど、やっぱりブラックメタル的な成分が強いからプログレってんでもないけど…、展開や繊細さはプログレのそれの系譜に近いのでは?それにしても面白い組み合わせの音を出してくるバンドがいるものだ。ノルウェーってのも手伝って悪魔的なイメージの神秘性が増すところも強みか。これはかなりハイレベルな音世界だよなァ…普通にロック好きです、みたいな人がこれを聴くまで辿り着くことは多分ないんじゃないだろうか(笑)。



Battle Beast - Battle Beast

Battle Beast - Battle Beast (2013)
Battle Beast

 昔は本屋さんへ行ったら結構アレコレと流し読みしたりして何冊か買って帰ってきてまた読んでたりってのが多かったんだけど、最近はもう全然行かないしさ、こないだ久々に行って時間あったからアレコレ見てたんだけどあまり情報収集するべくものも無くて、そんなに自分って趣味無かったっけ?って思ってしまった。音楽雑誌系でも色々あるけど自分が好きなバンドの情報はそれこそ大抵知ってるから今更不要だし、じゃ、新しいバンドの情報は?ってなるけど、そこまで多岐に渡って書かれているのも多くないから役に立たねぇしな…それなら周辺の方々のお話聞く方が有益そうだって思うワケ。まぁ、小説とか他の種類でも大抵似たようなモンで…、となると何か面白そうなのないかなって新しい趣味の領域を探してみる次第。そのうち何か見つかるかもしれん。

 2014年に結構な好評を受けたBattle Beastってフィンランドのバンドのアルバム「Battle Beast」。某氏からの紹介バンドで、最初はそんなにガツンって来なくて物足りないかもな〜なんて思ってたんだけどPVのあのブル中野みたいな姿を見てて、余計に「う〜ん」ってなってた所なんだが、ちょこっと違う角度でまた聴いてみたら、これが「おや?」って感じに面白く聴こえてきて…、あれ、結構いいトコあるんじゃね?ってことに気づいてアルバム丸ごと聴いてみたら、おうおうおう〜〜良いじゃないですか♪何がって、フィンランドでしょ、だからあのメランコリックメロディーがたっぷりと振り掛けられててさ、フィンランドのメロディ好きだからどうしても胸キュンってするワケよ。へぇ〜、こういうメロディなんだ…って気づいて圧倒的に聴きやすくなっちゃったワケ。

 どこかLordiと同じようなメロディとかアレンジとかがあって、フィンランドってのはホントにこういうのヤラせると巧いよな〜とつくづく感じるね。メタル的にどうのってのはよくわかんないけど、ポップスの延長でのメタルな感じだからメロディしっかりしてて演奏されてる感強いかな。だからソロがスゲェとかそういうのも多くなく、バンドの音として、メロディをしっかり出してる、それをパワフルにさせるのにブル中野みたいな女性ボーカルでハクを付けているという感じなのかも。それでもきちんと聴けばキャッチーに聴きやすく、きちんと売れることも意識されて作られているのも分かる。…ってなことで最近結構聴いてたりする作品です♪





Purson - In the Meantime

Purson - In the Meantime (2014)
In the Meantime

 オールド・タイムなレトロロックが人気を博している…ってかそんなバンドが山のように出て来ては受けている、出て来る時点でそうなんだけど、しかも多数のバンドがそのシーンに登場するってのもいつもの事か。古い世代にもリバイバルとして受けるし新しい世代には新鮮に映る音ってトコで、歴史の繰り返し自体は悪いことでもないのだろうが、やっぱりロックは死んでるのかも。やる奴が何時の時代でもたくさんいるんだから死んでるってことはないんだけど、表現方法としてのロックはパターン化してしまっている以上、ほぼ死んでいるに等しい。だからどうした?いいじゃないか死んでたって。好きなんだから(笑)。

 Pursonの4曲入りミニアルバム…EPスタイルってのかな、「In the Meantime」。デビュー・アルバム「Circle & the Blue Door」は結構ひたすらに聴きまくってて、その後にリリースされてるから場繋ぎ的な意味合いなのかデビュー前後の作品集を出しておけってことなのかわからんけど、アルバムリリースから一年くらいしてからリリースされたような気がするが違ったっけ?それにしてもあまりにも60年代のピンク・フロイド的なイメージが露骨(笑)。一曲目の「Death’s Kiss」のプロもなんてモロにピンク・フロイドだもん。もっと言えば60年代のプロモビデオそのままで笑える。音の方ももちろんPursonだから古めかしいサウンドと艶かしい歌声に包まれた極上トリップサウンドでトロトロに溶けてる感ばっちり。まぁ、他の曲も含めてそんなテイストをまっしぐらなミニアルバム、この時代に思い切りサイケデリックな方々とはひとつの戦略でしょうな。

 コンセプト的には好きだし音も結構好きなんだけど、ちょいと一辺倒になりすぎてるキライはあるかな〜、もちっとバリエーション豊かな音の彩りが欲しいかも。60年代オマージュだからこうなるのはわかるけど、そこにこだわりすぎなくても良いんじゃないかな〜って。そこからHR時代になるあたりまで幅を広げてくれる方がバンドとして面白くなる気がする…って勝手に書いてるお話。このアルバムはこれで結構なドロドロ感が心地良いんでマルか。4曲とも強烈に充実したサイケデリックな音なので何度もリプレイしてしまうね。しかしまぁ、よくぞこういう音を出せるものだ。





Midnight Malice - Proving Grounds

Midnight Malice - Proving Grounds (2014)
プルーヴィング・グラウンズ

 この手のNWOTHMのシーンの中からどのバンドが後世になってい評価されるバンドになるだろうか?アイアン・メイデンほどの王道になることはないだろうけど、どっかのバンドが代表的になってくれると面白いんだけどね、どうだろ。あんまり真面目に漁るってほどでもないんだけど、嫌いじゃないからやっぱり新鮮だし、あちこちと聴き漁ってしまって勝手に発掘している状態。ただ、そんなに長続きしないだろうことは自分でも分かっているのだが、でも、やっぱり聴くとガツンとカッコ良いからさ、その初期衝動ってのにヤラれるね。

 カナダ産のMidnight Maliceつうバンドの「Proving Grounds 」というアルバム。モロにメタル的悪魔やデスです、みたいなのが出てるけどその実王道なオールド・タイムメタルに近いサウンドで、メタルからスラッシュへの橋渡し時期の過度期の状況を見事に表しているサウンド。総じてNWOTHMバンドの一群はそのヘンの境目あたりを踏襲しながら現代的なテクニックを盛り込んでいるような感じなので隙間の隙間を担ったニッチなサウンドが出て来ることになるのだが、このバンドも同じことが言える。こんだけ聴いているとどこが違うんだ?とかになるんだけどさ(笑)、それぞれそれはやっぱり個性があるのはある。それにしても出て来る音まで古臭くなっているのは制作費が安いからか?それとも狙ってこういう音を作っているって話?多分後者なんだろうけど、とてもアナログチックな雰囲気の音が出ているのとフレーズまでもが古臭いところがそれぞれにマッチする理由かも。

 意外なことにジャケットやタイトルなどで見られる悪魔的イメージは楽曲にはまるで反映されていないので普通にメタルサウンドを聴けるというのは聴きやすくていいね。曲展開も予測できる範囲なので慣れてるってだけなのかも。このバンドはアイアン・メイデンってのは全然なくって、普通にハードロック・メタル的な音で純粋に攻めてきているんで、どこかのオマージュバンドではなさそうだ。ただ、自分的にはどこかで聴いたことのあるようなサウンドと声質だよな〜ってのはず〜っと頭に残ってる…何だろ?このバンド、ってんじゃなくてシーン的にあの辺、みたいなトコなんだろうな。んでも、かなりガツンと聴きやすくて良いバンド♪





Monument - Renegades

Monument - Renegades (2014)
Renegades

 やっぱりアルバムってのは40分〜50分くらいが聴きやすいな。多種多様なサウンドを奏でるバンドなら長くなっても飽きないんだろうけど一辺倒なサウンドを武器とするバンドなら40分程度が丁度良い、聞き慣れているサイズってトコだ。CDの70分や今時なんぞはDL前提なら何分でも良いワケで、どうなんだろな、短くなりつつある傾向な気もするけど。一気に聴けて満足しまくる時間のサイズが40分くらいじゃなかろうかと。

 さてさてご紹介頂いた中でかなりガツンとグイッと来たのがこのMonumentという英国のバンドの最初のフルアルバム「Renegades」。もうね、初っ端からね、持ってかれまくり。簡単に書けばアイアン・メイデンの系譜そのままなメタルサウンドとメロディ、アレンジセンスなどなどなのだが、それが良い。当然ながら現代風味の音とも融合しているから多分最先端のハイブリッドサウンドなハズなのだが、どっからどう聴いてもオールド・タイムな音、どころかメイデンな音。ただ、ソロの展開とかアレンジ風味などはかなり現代風に聴こえる部分もあって一言でNWOTHMってんでもなさそうだ。このヘンの音は好きだな〜、何と言うのか…気品漂うメタルっつうのかね、気品なんてないんだろうけどメイデンも同じく旋律が優雅なんだよな。これはもう他の国のバンドでは出てこない英国独特の品の良さと言うかセンス。聴いて一発で英国と分かるメロディだもん。

 そして中味、初っ端からハートを鷲掴みされて、どんどんとテンション下がっていくというパターンか(笑)、いや、そういんでもないけど最初のインパクトがどこかでもう一度っていう作り方でもなくって、最初のがバンドの挨拶で、その後は結構多様性を持ったバンドなんだってのを聴ける感じ。一言でメイデンフォロワーってだけじゃなくて幾多のバンドの影響を受けつつこの路線を歩んでます的な音が聴けるのはなるほど面白い。でも根底にはスティーブ・ハリスがいる、みたいな…、聴けば聴くほどに深みにハマれるメタルバンドってのかな。次回作あたりではもっとプログレッシブ展開になる曲も増えてくるんじゃないだろうか、メイデンみたいにね。




Skull Fist - Chasing the Dream

Skull Fist - Chasing the Dream (2014)
Chasing the Dream

 色々な人に面白いかもよ、って音を教えてもらって聴ける環境はありがたいし、わざわざ知識を共有してくれる行為もありがたい。もちろん気にいるものも気に入らないものも最初は響かないものも無理だなこれ、ってのもあったりして、それこそが面白いのだが、いきなりど真ん中を射抜いてくるアルバムには驚く。それも立て続けに撃たれてしまった状態には本人もびっくりなお話。よくもまぁご存知なバンドがあるものだと感心するばかりだ。自分も他人に音楽を薦める事もあるんだけどどこまでこの人の好みなんだろうか、ってのはやっぱりわからないし難しいし、当たると嬉しさもあるし、狙うモンじゃないってのも知ってるんでこういうアタリは実に頼もしい。

 NWOTHMと括られるメタル界隈の世界のカナダからのバンド、Skull Fistの2014年のセカンド・アルバム「Chasing the Dream」。初っ端からスピードアップしていくリフに加えてのガツンとした一撃によるメタル…メタルっても今のメタルじゃなくてロック的メタル…、メタルとスラッシュの間、すなわちアイアン・メイデン的世界の領域をもっと広げていったような世界だろうか。スラッシュではなくてあくまでもスピードメタル、そして演奏だけでなくロック的精神の注入によりメイデンと同種の世界に這い上がったという所だ。更に近年の要素、メロスピ的要素なども注ぎ込まれていることから不思議な融合が生まれ、今の時代には珍しいハイブリッドなサウンドが出来上がっている…のかもしれない(笑)。いや、わからないんだよね、色々なバンドとの違いが何なのか。出て来る音そのものにそれほど大きな違いはないからさ、どうして自分好みとそうでないものがその僅差で分かれるのか…。

 それにしても80年代オマージュってだけでもなく、NWOTHMってジャンルで括られる必要もなく、カナダの熱いバンドってだけで進んでいってほしいバンドだ。アンヴィルなんかと一緒にやって熱さクササを振りまいてくれればいいんじゃないだろうか。ハードロックの領域の延長にあると思えるバンドだから聴きやすいし…、って自分がこういうのに慣れただけだろうけど、良いバンドだ。写真とか見てるといつの時代のバンドだ、お前ら?ってくらいにダサい。しかもバンドキャリアがもう8年くらいって、エラいわ…、熱い連中なんだろうなぁ。この手のバンドでは久々にヒットです♪



Phoenix - Phoenix

Phoenix - Phoenix (1976)
不死鳥伝説

 んで、自分のライブラリを眺めててふと気づく…あれ、コレ…あるなぁ…コレってアレ?なんて意味不明な単語を並べてみるが、頭の中はそういう感じだったんです(笑)。John Verityという名にあまり聞き覚えはなかったのだが、Phoenixってバンドの方は聞き覚えがあって…どころかしっかりライブラリに並んでいまして、聴いてたみたい。ん〜、印象あると言えばあるし、無いといえばない…、真面目に聴けてないアルバムだってことで、じゃ、聴いてみるかってことで早速トライ。

 1976年リリースのPhoenixのファーストアルバム「Phoenix」。メンツはJohn Verityとボブ・ヘンリットにジム・ロッドフォードという後のキンクス組とのトリオ編成、今回初めてYouTubeで動いてるの見たけど、時代を反映してなのかグラマラスな格好でテレビ出演していて笑った。ジム・ロッドフォードのダブルネックギター(ベース)にも驚いたけど、John Verityのグラマラスファッションが何とも時代を象徴しつつ更に似合ってないと言うか…、しょうがないね。サウンドの方はそのままなので、何ら違和感はない普通に英国的ロック、ちょっとハード目なところを行ってるんだけどどこかに個性があるかと言われると少々困るかなという部分はある。こういうもんだと言われればそれまでだが、これじゃ芽は出ないだろうな…なんて買ってに思うものの、それでもアルバム3枚出してたんだからそれなりに売れたんだろう。

 結構ツボを得ていて好みの音なんだよね、こういうの。ハードさとかは無いけど歌心があるしギターも良いし。三枚しかないからちょいとじっくり他のも聴いてみるかなって思ってるトコ。アージェントまで行ければいいんだけど、そこはどうかな〜、あんまり自信ないが、楽しみが増えた。まぁ、今更こういうのしっかりと聴けるのかって話もあるが、どこかでハマるだろう。熱いロックが聞けるしね。





John Verity Band - John Verity Band

John Verity Band - John Verity Band (1974)
デビュー!

 まだまだ魅力的な音楽に出会えるのはやはり面白いものだ。人からのオススメもあれば何かのきっかけで聴くものもあるし、流れで辿って行くと聴けたってのもある。70年代にしてもまだそんなのがいっぱいあるんだろうってのがね、やっぱ深い森とは言ったものだと。普段からいろいろな人の発言やコラム、ブログなどをちょこちょこと意識して情報収集してるのも当たり前になってきて、そんな中から聴いてみたってのも多い。本日のお題もそんな所から。

 John Verity Bandの1974年の最初のソロアルバム「John Verity Band」。John Verityって誰?って方が多いだろうし、自分もそうだったんで、調べてみると途中からアージェントに参加してギター弾いてたけど、ラス・バラッドが辞めちゃってからはボーカルもやるようになったという器用人とのこと。ふ〜ん、って思って聴いてたんだけど、聴いてるとギターがかなり良くってさ、誰だコレ?ってなくらいにJohn Verityって人のギターが良いんです。ハードロックでもブルースロックでもなくメロディアスなギタリスト、でもメロディアスかって言われるとそういうんでもなく、何か不思議な感じの染み入るギターで音もナチュラルでとってもよろしい。更にアルバム丸ごと英国風なのは言うまでもないけど、キンクスとかその辺に通じる音で馴染み深い情景が広がってくる、そんなイメージの作品。ジャケットがどうにも、って部分はあるけど中味はかなり味わい深いアルバムなのが楽しめるね。

 アージェントあたりだと自分も全然真面目に聴けてないしどうも聴くフックがないのであまり手に取らないんだけど、こういう音を出してた人がギター弾いてたんだったらやっぱり聴いてみないとイカンだろうなぁ〜とはいつもの弁。そうこうしているウチに適当に聴いてみるかな、と。その後Phoenixってのも組んでるし、ちょっと漁ってみるには面白いかもなぁ。中期キンクス風な味わいを楽しめる作品で、知名度低いけどいぶし銀な人って感じです。



Necromandus - Orexis of Death

Necromandus - Orexis of Death (1972)
Orexis of Death Plus Orexis of Death & Live

 ロックはブルースの子供だ、さて、その後にはブルース色のまったくしない音も多数出て来ているし、ブルース系だけがロックでないことも知ることになったが、それなりにルーツはあるのだろう。ただ、やっぱり突然変異と言うかオリジナリティ豊かな音が多くて、ルーツを簡単には表せない、強いて言えばビートルズかもね、位のバンドは多数ある。さらにメタル系になるとサバスとかヒープとかあれど、今じゃそこまでのルーツでもなく、メタリカとかに源流があるくらいだ。そんなシーン全体が惹きつけるリスナーの数は相当なもので、世の中の大半がこういう音楽を聴くことを趣味としている、しかも年齢幅を広げながら。自分なんかはニッチな世界の住人だから世間一般と話し合わなくて大変なんだけどさ(笑)。

 1972年にトニー・アイオミのプロデュースで録音して、ヴァーティゴからのリリースも決定していたにも関わらずバンドが解散しちゃったってことでアルバムがリリースされることなくヴァーティゴの欠番アルバムとして名高くなってしまったNecromandusってバンドの作品「Orexis of Death」。そんな経緯だからアルバムプロダクションはもちろんその当時のレベルでの音だから何の問題もなく聴ける。1996年頃にCDでようやく陽の目を見たアルバムらしいが、その頃は自分も知らなかった。後でへぇ〜って話で聴いたのが最初かな。色々と漁ってると出て来たんでちょいとご紹介。

 昔サバスと一緒にツアー回ってて、その時にトニー・アイオミと知り合ったようで、ヴァーティゴってのもプロデュースってのもそのままだし、更にはオジーに影響を受けまくったようなボーカルスタイルもそのまま出ている。もうちょっと野性味ある情感的な歌い方だけどね。音は一概にハードロックとも言えないけど、かなりこなれたハードなセンスを用いたロック、この頃の英国ロックで、ややサバス系に傾倒している節はあるもののそれだけでもなくきちんとヴァーティゴらしい音してる、とも言えるか。ジャジーなサウンドも出て来たりするし結構器用なのかも。何度か聴いていくと味が出て来る部分はあって、この手の音が好きな方は結構上位に位置する音になるんじゃないかな。





Elias Hulk - Unchained

Elias Hulk - Unchained (1970)
Unchained

 しかしほっとくと勝手に英国B級ロックの世界に脚を突っ込んでいくのが自分の流れなのはいつもの性か。もうそれほどここに出せる聴き残しのアルバムも多くはないのだろうとは思うのだが、まだまだ埋もれているアルバムはたくさん残されているようだ。発掘モノはともかくながら昔じゃ絶対に…絶対とは言わないけど全然手に入れられなかったアルバムとかも今じゃクリックひとつで少なくともDLやCDで買えたりはするし、YouTubeでそれなりに聞けたりもするアイテムが多い。昔はブツに拘ってた部分あったからどうしたって探して買ってたけど最近はもうキリがないからそこまでのバンドと聴けるだけでいいか、ってバンドなんかと分けてる。そもそもCDとか何枚も持っててもMacで聞いちゃってるし、棚に行けばあるのわかっててもYoutubeで聞いてたりもするワケだからどうなってるんだか…。

 1970年にYoung BloodからリリースされたElias Hulkってバンドの唯一作「Unchained」。もうねぇ、何かの本でジャケット見たことあって、何か興味ソソられるようなレビューが書かれててさ、多分Zeppelinの云々とかそんなん。んで、ジャケットこれだからダサすぎるし、ホントかよ、絶対に忘れないよな、こんなジャケットさ、なんて思いながらウロウロしてたこともあったけどまるで見かけることもなく時は過ぎ去り、CD時代になってからもほとんど見たことなかったしなぁ、いつ出たとかも全然知らないけど、ふと色々見てたら出てた。このダサダサのジャケットって、あれ?これじゃねぇの?なんて思いだした次第。いや〜、簡単に手に入るんだなぁ〜、嬉しいな♪

 さてさて、聞いてみればそれはもう想像通りのダサダサさ加減で堪らん(笑)。誰がこんなん聴くんだ?ってくらいの悪評が書かれてるけど、多分その通りなくらいにダサくて下手な演奏が収められてる。ただねぇ、スゲェ暑苦しいくらいに熱いんだよ…、プレイも空気もバンドも。やりたいことはこういうブルース調ハードロックでエネルギーをぶつけたかったんだろうなぁ〜ってのがわかるし、そのまんまやってる。それなりに多彩な曲調を振り分けながらやってるし、もうちょっと演奏がまともだったりプロダクションがしっかりしてたらハジけられてたかもしれない、なんて思うフシもなくはない。普通に英国ロック好きなら好きだろうし、多分聞いている人も多いんじゃないかな。そのへんで躊躇してる方には、他になければコレもいいかも、ってオススメはするくらいかな(笑)。



Dark - Round the Edges

Dark - Round the Edges (1972)
Dark Round the Edges

 ロックが死のうがどうしようが好きで聞いてるんだから別にいいさ。今リリースされている音源だけだって全部聞いてられないだろうし、気に入ったら何度も聴くんだからどうしたって時間足りないし。ただ、新作とか発掘盤が出てこないのはつまんないからやっぱ何かしらあってほしいよね。CD売れなくなって久しいけど、今どうやって皆生きてるんだろ?DLする人が多いとも思えないからやっぱりドサ回りによるライブで稼ぐしかないとかなのかな。バンドらしいバンドに出会いたいね。一方では古いロックの発掘モノもかなり進んでて、今じゃまったく日の目を浴びなかったモノまで発掘してリリースする始末。それでもそこそこ出るんだろうから不思議なものだ。

 1972年に自主制作アルバムとしてDarkというバンドがリリースした「Round the Edges」というアルバム、最近某社からCDで何とボーナストラックまで付いて発掘リリースされたという作品。それでもアチコチからスゲェぞってな話題を教えてもらったのでそれなりに話題性はあったり、伝説のレコードだったりしたのだろうか。聞けば自主制作500枚しか存在してなかったらしいアルバムだとか。大抵そういうのは名ばかりが通ってって音を聴くと所詮自主制作…ってなのが常だったのだが、このDarkは凄かった。ちょっと驚くばかりのヘヴィロックで楽曲も歌も録音も十分にこの時代のメジャーで出せたんじゃないか、っつうくらいの音だ。ちょいとドタバタ感はあるけど正に珠玉の英国B級郡のバンド類に属する見事なロック。ファズな音にライン弾きまくりのベース、ドタバタなベースが中心で、歌は割と少なめかも。

 この手の音は問答無用で聞くし、好むし文句の一つも出ない自分の狭量な趣味ではあるが、やっぱりいいね。ギターの音とかはどうにもイマイチだけどやろうとしている、やりたがっている音とか方向みたいなのがなんとなく見えるし、そこにバンドのテクニック面がどこまでついて行けるかとかあるけど、やりたい事は出来てるみたいだし、きちんとロックしているしね。ダサさ加減がよろしい♪



Stonehouse - Stonehouse Creek 1971

Stonehouse - Stonehouse Creek 1971 (1971)
Stonehouse Creek 1971

 「Rock is Dead」って意味を考えてみると「ロックは死んだ」果たしてどんな意味のロックが死んだんだ?言うならば自分なんかも染み付いている70年代のロックはとうに死んでる。そういう意味では既に「Rock is Dead」なワケだ。パンクもメタルも然り。となると今のロックと呼ばれるものやメタルなんかは何なんだ?リバイバルや焼き直し?ゾンビなのかもしれない、って話だが、多分そういう事なんだろう。意味わからんね(笑)。ロック好きじゃないかも、って音楽に詳しい人が言ってたのを聞いて、そっか、ロックという定義とハイテクの音楽ってのはアプローチが大きく異るからロックという定義からは外れるってとこも多いもんなと納得、って話。簡単に言えば「不良のロック」時代は終わってて、今は「マスタするための音楽」の選択肢にロックがあるだけってことなのだろう。やっぱ「Rock is Dead」だわ(笑)。

 1971年にリリースされた英国のStonehouseってバンドの唯一作「Stonehouse Creek 1971」。ストーナー系だなんだと今じゃ色々あるが、そんなのを全部ふっ飛ばしてくれるかのようなハードロックなアルバムです。別に上手くもないし王道って音楽でもないけど普通に70年代のヘヴィロックとも言えるバンドで熱気ムンムン。この熱気が堪らんのだが、古いロックはその時代の音をパッケージしてあるってのは確かで、ついでに技術の無さもあるからパワー一発で解決、みたいな所もあって面白い。そりゃ今じゃ通じないけどね。熱さってのはこういう所に出て来るんだが、それが好きかどうかとか聴きやすいかとか言う話は別物、自分はこの手のは全く抵抗なくすんなり聴けてしまう…のは多分美学がないからだ(笑)。

 ブルースロックとも言えないしヘヴィロックとも言い切れないが、果たしてどこ向いてたんだ?でも4人組で鍵盤なしだから思い切り普通にロックしててギターも歪んでて歌はハイトーン系で味があるし重いサウンドも出すし、当時はごまんといたバンドの中のひとつの音…だったから唯一作なんだろうけどさ〜、かなりよろしいでっせ。

Horrisont - Time Warriors

Horrisont - Time Warriors (2013)
タイム・ウォリアーズ

 「Rock is dead」とは誰が言い始めたものか…、The Whoのピート・タウンジェンドが「四重人格」を作る際に「Rock is Dead」という仮題で作っていたことは知られているが、これが最初だとしすると1972年頃のお話になる。その時点で「Rock is Dead」ってもちょっと困るんで、それはなかろうよと。ただ、その辞典でそういう行き詰まり感はどこかにあったのかもしれないと言うのは分かる。だからこそ76年頃にパンクが出て来たんだろうし、それ以降は常にその繰り返しで、Crassが1977年時点で「Punk is Dead」と言っていたのとも被る。とすると今の21世紀ともなると果たしてどうなる?確実に「Rock is Dead」だよなと。

 2013年にリリースされたHorrisontというスウェーデンのバンドのアルバム「Time Warriors」。ヴィンテージロックともストーナー系とも言われるバンドの音で、早い話が70年題の古臭い音をリメイクしたようなハードロックバンドってことで、割とたくさん出ているウチの一つとして片付けておくのか、一旦取り組んでおくのかっつう話だが、流れ上ちょいと聴いてみた。ちょっと前に自分でも色々とストーナー系なんかも聴いてたんで久しぶりにこの手のを聴いたな、というのが最初だけど、やっぱりボーカルがオジー風で、こういう歌い方とか音処理って割と出来ちゃうもんなのかな?って。どうしたってオジーになっちゃうんだけど、好きなんだろうからこれで良いんだろう。聴いててそんなに魅力的には感じないんだけど70年題風味はよく出てるかな。ちと食傷気味。

 普通に聴いてみればかなりキャッチーな作風でもあるしポップに仕上げているので聴きやすくてアクが強くて引っかかりやすい感じはあるんでユニークだなとは思うが、こういうのを好むリスナーは多いだろうし新たな入り口を作るバンドとして価値はあるしやってる音もカッコ良いんでいいんじゃないかな、と。かなり冷静に聴いてしまってるけど(笑)。



Baroness - Yellow & Green

Baroness - Yellow & Green (2012)
Yellow & Green

 今のロックの世界って大きく二通りなんだろうか、などとくだらない事を考えてしまった。ひとつは昔からあるロック、簡単に言うと学校で習うことのないロック。もうひとつは学校で習うロック。別にロックを習うワケじゃなくて楽器や音楽を習うという意味なのだが、その習った技術を活用してロックやメタルを奏でるというもの。今の時代はこっちのが多い、ってかこっちばっかのようで、そこにコンピュータも知らないといけないという実に知的な世界に彩られた音楽な世界があるワケだ。それってロック?な部分があるのは多分年寄りだ(自分も含む)。ただ、そういうのが多い、大部分がその通りだってのも事実で、そうじゃなきゃ出てこれないくらいにハイレベルになっているのも確か。そりゃロックが聴けないハズだわな(笑)。

 Baronessってアメリカのバンドの「Yellow & Green」って三枚目のアルバム。元々はストーナー系=レトロロック系だったのがどこでどう間違ったのか変な進化の仕方をしてて、全然ストーナーでもレトロロックでもなくって独自の世界に辿り着いてしまった感の強いアルバムに仕上がっているようだ。結構凝った作品でプログレほどヘンな感じでもないけど、かなり妙な曲の展開や曲調が展開される。それでいてメロディが60年代風味のあるポップ調なので随分とふんわかした聴きやすい作品が並ぶ。ロックの世界は着々と広がっているし進化しているのはこういう作品を聴いた時にも感じるしものだ。ジャケットのセンスがどうにも自分的にはよろしくないけど中味の音は不思議感もあるしヘヴィ系もあるし、ポップ感もたっぷりあるし多彩な作品になってるね。聴きやすい割にヘヴィさもあって、ってのが良いんじゃないだろうか。

 2枚組なんだけど、そんなに長くないからすんなりと聴けるサイズで、割と質感を変えてるのもあってよろしい感じ。やっぱりこんだけの曲が入ってると色々あるわ。自分的にはど真ん中でもないけど悪くない感じなサウンド、かな。



Evil Invadoers - Pulses of Pleasure

Evil Invadoers - Pulses of Pleasure (2015)
Pulses of Pleasure

 しかしよくもまぁこんだけ色々と手を変え品を変えたメタルってのが出て来るモンだ。それぞれがそれなりに新しい尺度を持ったシーンってんだから面白い。焼き直しばかりなのにそれでも舞い上がって聴く輩の多いこと多いこと…多いってか、そういう方々は色々聴き尽くしてて同じものばかり聴いてても飽きるから新しくてそれなりに自分たちのアンテナに引っ掛かるものにどんどんとチャレンジしていけるワケだ。そういう意味では新しく出て来るバンドに何を期待しているかって話だが、やっぱり新鮮さやガッツやパワーだったりするんだろうなぁ〜なんて思う。そうやって新陳代謝が繰り返されるのだ。

 Evil Invadersってベルギーのバンドの最初のフルアルバムになるのかな「Pulses of Pleasure」。今でもこういうのが出て来て話題になるんだから何とも時代は繰り返すってなモンでして、もちろん某浅井コレクションからの逸品です(笑)。Twitterで「素晴らしい!」とまで呟かれていたのでどんなんだよ?ってクリックしてみたら確かに「素晴らしい!」だったんです。ベルギーだよな?見事なまでのIron Maidenのエッセンスを組み込んだ楽曲センス、そこにほいと個性的な幅のあるボーカルワークで個性を広げている。それにしても楽曲のセンスが見事なまでにアイアン・メイデンで、あそこまで強烈な曲展開はなくってまだまだストレートに攻め込むのみのスピードメタル系なサウンドなのだが、結構心地良い。歌はウド・シュナイダーみたいにも聴こえるかも…、声ってより声の出し方とか歌い方みたいな所。ま、詳しくないから適当だけどさ。

 ホントさ、これが今出て来たバンドの音ですかと思うよなぁ。昔だったらアングラなスラッシュメタルの類に入るんだけど、今じゃ普通にメタルの一部分、しかも割とメジャーな部類のメタルとして受け入れられてるんだもん。確かにカッコ良いんで、十分にメジャーにはなってもらいたいけど、いいのかそれで?ってなトコもあるか。いや、しかしダサカッコ良いバンドだ。



Enforcer - Death By Fire

Enforcer - Death By Fire (2013)
Death By Fire

 先日友人たちとの飲み会で話題になってて、そりゃ自分全然知らない世界だわ〜って教えてね♪ってお願いしておいたら速攻でメールが入ってきていくつか試し聴きしてた。まぁ、色々とリクエスト要求があって、ガツンと来ないとダメだし、軟弱なのも要らんしって事で要するに新しい感触でのロックが聴きたかったんだよね。そしたらNWOTHMって世界があると。何言ってんだこの人?って思いながらNWOBHMの間違いじゃなくて?って思ったら、しっかりと「B」じゃなくて「T」なんです、と。「B」じゃなくて「V」だろ、って話ならわかるんだが、「T」ってなんだ?って話。数年前からそういう世界があるんだってことを今更ながらようやく知ったってことです(恥)。それでも本人は初めて聞く話だから興味津々。

 Enforcerってスウェーデンのバンドの2013年リリースの三枚目「Death By Fire」。NWOTHMとはNew Wave of Traditional Heavy Metalとの事で、伝統的なメタルに敬意を表して再現するバンド郡の事らしい。要するにレトロってことだ(笑)。ほほぉ〜って感じで聴きましたよ…聴きましたどころかきちんと聴きましたよ。YouTubeでの試し聴きを何回か、だけどさ。初っ端からして如何にもなメタル感、裏切ること無いメタル感、おぉ〜、こういうのってあるのか…、いや全然新鮮じゃないし多分すぐ飽きるのは目に見えてるけどそれでもワクワク感あって良いね。聴いてるとどっかで聴いたような感触…、あ、ラウドネスだ、と。…ってことは何か、ラウドネスの影響を受けているバンドって事でもあるのか?ラウドネスってもうそういう位置にいるワケ?いや〜、改めて彼らのやったことの偉大さを感じた次第。もっともラウドネスだけじゃないだろうけどさ、感触が似てるんだもん。ラウドネスの方が巧いけど。

 それはともかく、ガツンガツン来ますねぇ〜、これ。アナログな音の質感も何か堪らん感じだし、曲の古臭さもこれまた楽しめる。それでいて技は21世紀だったりする…、うまく融合している音だ。でも、売れないだろうなぁ(笑)。しかしよくこんなの知ってるなとつくづく感心するもん。おかげで随分と楽しんでます♪





Mountain - Masters of War

Mountain - Masters of War (2007)
Masters of War (Dig)

 いつもいつもユニークなCDを持ち込んでくれる友人が「これ聴いた?」って差し出してくれたのは見覚えのないアルバムジャケット。Mountainって書いてあるからあのMountainなんだろうけど…、あぁ、ライブ盤ななのかなぁ…、いつの?って感じでね、裏ジャケ見るとどうも見た感じディランらしき曲目が並んでるけど大して詳しくないからあまり気にしなくて、それよりも冒頭からオジーが歌っているってのが気になったくらいだ。ディラン好きなヒトからしたら何言ってんだこの人って思われるんだが…(汗)。

 Mountainの2007年リリースのボブ・ディランのカバー作品集「Masters of War」。のっけからのオジー…、そうオジー・オズボーンがレスリー・ウェストを従えてボブ・ディランを歌うというどっから切ってもあり得ない構図がこんな所で実現している。もちろんスタジオ盤です。これがまた、意外なことに違和感なくMountain節のままでオジーの歌なんだが、ハマってる。完全にハマってるのが面白い。こんな所でオジーの歌がハマるとは思わなかった。Mountain的音のままでアレンジされてるからかな、それでも昔のMountainしか聴いてない自分からすると随分と大陸的な音になったもんだという感じはある。そんな事を裏付けるかのようにオールマンからGovament Muleのウォーレン・ヘインズが2曲で参加している。こりゃまた巨漢二人が揃ってのプレイですかね、と随分と楽しくなってくるじゃないか。そんな感じで進むのかと思ったらそんな豪華な事はなくって、いつものMountainに戻って来た。暑苦しいレスリー・ウェストの歌声と姿…見えないけど(笑)。

 ボブ・ディラン好きだったんだねぇ…、しかもそれをこんな風にアレンジしてやるってのは大した試みだ。面白いのはしっかりと自分の個性も出してくれてるところだが、そこはやっぱりアメリカ人、暑苦しく頑張ってくれる。単なるディランのカバーって感じはなくって普通にMountainの新し目の新作だよ、っても通じるくらいにオリジナルなアレンジ。しかし、ギターの音好きだな、いつもながら。確か結構新しい感じのギター使ってるハズなんだが、やっぱり人から出て来る音なのかな、いつもの独特のトーンは健在だ。ギターのシェイプじゃないんだな音ってのは。そんな楽しみ方をしながら一気に聴けてしまった快作。結構期待してなかったけどやっぱロック好きなんだ、自分、これ面白いもん。





Van Halen - Tokyo Dome In Concert

Van Halen - Tokyo Dome In Concert (2015)
ライヴ・イン・ジャパン

 先日知人に会った時に「さっきヘッドフォン買ってきたんだ」と言って見せてくれた。まぁ、一般的にはこんなモンだろうな〜って思ったけど、いいんじゃね?みたいな会話しながら、これ聴いてみる?ってヘッドフォンを貸して聴かせてあげたら即座に大爆笑して「こりゃダメだ!」って自分の買ったヘッドフォンを箱に戻して、また買いに走っていった…、何がしたかったんだろうか?そりゃやっぱソニーのそこそこのとゼンハイザーじゃ音が違うに決まってるわな…と。可哀想なことしたかな(笑)。

 Van Halenが2013年に日本に来てライブした時の模様がCDになってリリースされた。その名も「Tokyo Dome In Concert」。う〜ん、デイブ時代のライブ音源は初めてのリリースではあるが、割と懐疑的でもあったんだよな。ところが今度は別のいつもの悪友が「聴いた?」ってCD持ってきたんで「まだ♪」って拝借して聴きましてね…、ちょっと驚いてる所。デイブの歌はこんなモンだろうし、大して期待もしてなかったからいいんだけど、その他の音が割と凄くてびっくりした。もっと錆びついてるかと思ってたけどやっぱりこうしてキチンと聴くと違うなぁ〜、エディは錆びつかないとしてもアレックスはどうだろ?ってのあったし、息子は論外だという解釈してたんでね、全然そんなことなくって思い切りロックな音を出していたのはさすが70年代ハードロックの雄。曲がこういうのだから明るすぎないのか、Van Halenってバンドの音がどこか湿っているサウンドなのか…、サミー時代とはまるで異なるサウンド、今の時代に蘇らせてもやっぱり湿ったハードロックでいいねぇ。

 そしてエディだ。何と言ってもエディだ。スゲェ。しかもこのライブ盤、エディのギターの音がメチャクローズアップされたミキシングになってるから派手にバッチリ聴こえてスゲェ。しかもまだまだ実験的な事は相変わらずやってるし、お手の物のギターソロも強烈で、何だろね、いつ聴いてもこの人のソロはホントにゾクゾクする。もっともソロに限らずバッキングであろうとオブリであろうと全部が全部ゾクゾクするギター弾いてくれるし、昔よりももっとメタリックなエッジの立った音してるからかな、古さはもちろん感じることなく最先端なギターの音が聴けるんじゃないか、っつう音だもんね。案外見事なのはリズム隊のコーラスワーク。マイケル・アンソニーのハイトーンも見事に息子とアレックスでカバーしてるし、ベースもかなりばっちり弾けてるから悪くない。そしてデイブ時代の古い曲ばかりのチョイス。往年の楽曲群がこんな風に蘇って嬉しいねぇ〜、どこを聴いても馴染みのあるリフばかりで、しかもホントに飽きることなく一気に聴き倒せるのが良い。ノスタルジーなライブじゃなくって現役感バリバリのライブ盤。だからこそデイヴの歌とアクションなどが悲しくなる…。でも、彼は一流のエンターティナーだから、ライブを生で見てる分には楽しめたんだろうという気がする。





Peter Frampton - Wind of Change

Peter Frampton - Wind of Change (1972)
ウインド・オブ・チェンジ

 アンディ・ボウンという方はThe HerdからStatus Quoに参加したりして結構な実力派であるのは知られていたのだろうが、一方でピーター・フランプトンの盟友としてThe Herd離脱後も仕事を共にしていることも多く、人格者でもあったのだろう。ピーター・フランプトンっつうとハンブル・パイの活躍から脱退、ソロ作「Frampton Comes Alive」での大ヒットでスーパースターの仲間入り、みたいな構図が後追いの立場からすると一般的で、そりゃ、どうもな〜くらいにしか思ってなかったのだが、ちょっと深く入ってみれば決してそんなイージーなスーパースターではなく、きちんと積み重ねられたアルバムがあってこその「Frampton Comes Alive」な事を知るのだった。個人的にはその合間の作品郡の方が好ましいですね。

 1972年のハンブル・パイ離脱後最初のソロアルバム「Wind of Change」。一言で言えばとっても地味なアルバムで素朴な、と言っても良いくらいにロック色は薄くて歌モノにも仕上がっている作品。ただ、このメロディセンスってのはやっぱりずっと残ってくるものなんだ、ってのはハンブル・パイ時代からも変わらない。アコギ中心のナンバーでは馴染まる冒頭はかなり素朴で引き込まれるアーティスティックな世界観でどこか甘い感じのムードを醸し出す作品群で実に深みを味わえる。そしてストーンズの「Jampin’ Jack Flash」のカバーだが、それですらロック調ではなく得意のリズムパターンによるテンポダウンのゴージャス版。アルバムの他の作品群と違和感のないようなアレンジに仕上がっててここからはロック調の曲も出すぜって感じの繋ぎには調度良いか。

 ロック調の曲ももちろんお得意のナンバーでそりゃ簡単にできるだろうよ、ってくらいに様になってる。この二面性をひとつのアルバムに入れてソロアルバム最初の作品にするってのからするとハンブル・パイでの音楽性の違いってのはあまりにも黒い方向に進もうとする部分とアコースティックな作風も入れていくべきだ、みたいな二人のエゴのぶつかり合いだったのだろうことは容易に想像が付く。結果どちらも良い選択だったという事になるのだが。しかし幅の広いアルバムだ。器用な人だったんだな…。







The Herd - Paradise Lost

The Herd - Paradise Lost (1968)
Paradise Lost ~ The Complete Recordings

 Amen Cornerってバンドが二つに分裂したもののひとつがFair Weatherでアンディ・フェアウェザー・ロウが在籍したバンドなのだが、もうひとつはアラン・ボウン達が在籍したJudas Jumpってバンドになったのだが、そっちも結構な面白さが合って英国B級な流れではそれなりに希少価値の高いバンドだった。まぁ、それ自体はアルバム一枚しか出てなくてウチでも既に書いてるんで、また書くのもどうかと思ったんでちょいとパスして、調べてるとそのアラン・ボウンさんは元々The Herdにも在籍していて云々…、The Herdですか…ってことでちょっと面白そうだったんで…。

 1968年の「Paradise Lost」ってファーストアルバム…ってもシングルヒット集みたいなもんらしい。この頃のアルバムってのはそういうもんだから別に違和感もないんだけど、The HerdってQuatermassからピーター・フランプトン、ルネッサンス云々までのメンツが在籍してたってことでそれなりに知られている割にはあまり聴いたことがなくってね、またここで聴いてみるかと。聴いてないのはどっちかっつうと興味ない音だからってのが正しくて、取り留めのない音と言うかポップでキャッチーでサイケで、別にはハードロックでもないしロックですらないのかもしれない。この時代の普通なバンドの音みたいな感じです。多分生で見たり聴いたりしたらかなり違うんだろうとか、アルバム的にはコンセプト感あって、とかあるのかもしれないけど、どうにもそこまで深入りできないバンドなだけです。

 そういうのをちょっと無視して聴いてると、結構凝ってるしビートルズ的影響もかなり聴ける正統派英国ポップスな感じもする。だからこそまるで聴かなかったのかとも納得。作品としてどうなのか?って問われると答えようもない(笑)。60年後期のあんな感じのバンドですね、ってトコだ。







Fair Weather - BEGINNING FROM AN END

Fair Weather - BEGINNING FROM AN END (1970)
BEGINNING FROM AN END

 70年代マイナーレーベルってのは超ニッチなファンがいるのだが、ネオンレコードの最初のアルバムって記憶している人もそうそう多くはないだろうなぁ…、って自分もそんなの記憶になかったから、へぇ〜そうなんだと思った次第。今じゃレコードを見ることもそうそうなくなっているし、そもそもレアアイテム化しているのか?なんて思ったらアマゾンで随分なお値段…、そうですか、しかもCDでこれですか。ん〜、で、MP3なら普通にあるのか、かと言ってこの手のをMP3で手軽に入手ってのもちょっと違う気がするよな。そういえば昔々ぜんぜん違うジャケットでレコード持ってた事を思い出した。

 Fair Weatherってバンドの1970年唯一作となった「BEGINNING FROM AN END」、レーベルナンバーはRCA Neon NE1という栄誉ある代物でそれだけで意味は無いけど「おぉ〜!」ってなる。ホント意味は無いが(笑)。もちろん自分のはオリジナルじゃなくて、そんなレーベルは写真だけの話なので何も自慢することはないのだが、随分昔に買ったレコードだったが、何の記憶にも残っていないという…、どんなだっけ?そんな聴き方もアリかね…、ってな感じで聴いてるんだが、フェアウェザーってさ、今はクラプトンやロジャー・ウォーターズのトコでサイドギター弾いてるあのおっちゃんなんだよな〜、でもその昔はアイドルだったんだよなぁ〜、そうエーメン・コーナーのフロントマンでブイブイ言わせてた人なワケでして、そこから半分が離脱してJudas Jump行き、こっちはFair Weatherと名乗っての再始動、そのきっかけはイミディエイトの倒産だったとか…そうかその頃なんだ。

 そしてサウンド…、今聴くと、単に古い実験的なロックで軽いし色々なことやってるポップ系なモノか。歌声は結構個性的でアクもあるから悪くないけど、どっちつかずな感じ。バンドの音…ってかブラスセクションが鳴っててなかなか先端な音だったのかもしれないが、その分中途半端なロック感漂う雰囲気になってしまってるが、でも、時代が時代だからかなり最先端だったんじゃないかな…。サイケからロックの時代だもん。フロイドほどじゃないがELOほどでもない…、ユニークかも…と段々思えてきた。何か深い。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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