Within Temptation - Let Us Burn

Within Temptation - Let Us Burn (2014)
レット・アス・バーン~エレメンツ&ハイドラ・ライヴ・イン・コンサート【3枚組(DVD+2CD)/日本語字幕付/初回限定豪華デジパック仕様/日本先行発売】

 デジタル機材の進歩ってのは著しいもので、ものすごいスピードで進化しているからか古いものも新しく見せることが出来たり、新しいものはどんどんと新しい仕掛けが加えられたアイテムがリリースされてくる。70年代の映像の発掘リリースとはだとリマスタリングされて綺麗になってるんでそれはそれで嬉しいんだけど、やっぱり元が元だから古さってのはあるワケで。一方21世紀のバンドの映像ってのはそれなりにデジタル機材の恩恵を受けているんでかなり品質が高くて、特に映像なんて見てて綺麗だな〜ってのが多いし、やっぱり最先端で見せられると違うなと思う。もっともそういう機材を駆使できるレベルにあるバンドにしか出来ないのかもしれないが。ただカメラワークが激しすぎて疲れるってのはあるけどね。

 Within Temptationのライブ集DVD「Let Us Burn」は二つのライブが収録されてるなかなかゴージャスなアイテム。ひとつは2012年11月のバンド結成15周年記念のライブでオーケストラを交えたゴージャスなアントワープでのライブ、もうひとつは2014年のバンドだけのシンプルなライブで、地元アムステルダムでのショウを収めている。アントワープの方が圧倒的にWithin Temptationらしいんだけどシャロン姫の衣装はちょっとアレですなぁ…、まぁ、いつものことだけどコレはないだろ、って思っちゃいます。それはともかくとして、今更何も言うことの無いくらいに安定した貫禄のある、そして完璧でもある楽曲と歌声の数々、オーケストラを入れて更に高品位で美しい音世界を作り上げてしまってて、そこに映像美までも加えられているモンだから向かうトコロ敵なしの状態での完璧なパフォーマンスと言えるだろう。ちょっとやり過ぎなんじゃね?くらい非の打ち所がないんだもん。

 一方のアムステルダムのライブはバンドだけなのでストレートに出て来るサウンドだけで勝負だけど、ちょっとシャロン姫の歌声に疲れと言うか苦しさみたいなのも聞こえてしまうのは何だろ?大したことじゃないんだけどちょっと気になってしまった…、もちろん全盛期過ぎての披露なんだろうけどさ。しかしこのバンド、ライブがもっと面白いといいんだけどどうにもそこまでパフォーマンスとしては面白くないとは言いすぎだけどシャロン姫のフロント一人に委ねすぎだろう、って気がしてさ。バンドの影が薄い…のは気のせいか?でも、そういうもんだよな。ちょっとアレコレ色々と見過ぎてるからかも。そんな感じでこちらはアルバム「ハイドラ」のツアーでもあるからジャム曲が多いのをどうするかと思ったら同期音源できちんとジョイントしてた。違和感はないので良いんだけど、そういう風にやるんだなぁ、と感心。改めて聴いていて、アルバム「ザ・サイレント・フォース」はやっぱり凄いアルバムだったんだと再認識。アレを超えるのはバンドも難しいんだろうなぁ…なんて。

 どちらのライブもたっぷりと楽しめるんでじっくりと見ちゃったし、音も映像もやっぱり今のデジタル最先端の技術で作られてるから見応えもあるし凄いなぁと感心するばかり。実物大くらいのスクリーンで見てみたいもんだ(笑)。





Matt Schofield - Anything But Time

Matt Schofield - Anything But Time (2011)
Anything But Time

 ブルースギターってそんなに簡単に弾けるモンなのか?っつうくらいに上手いブルースギターを弾く連中が山のようにいる、出てくる。しかも世界各国から…ってそりゃそうだけどさ、自分ももうちょっと頑張ってギターの練習してみようかなって気になるよね。SRVとか奇跡の一人だと思ってたからさ、同じように弾ける人がそんなにあちこちいるなんて思いもしなかったもん。それが今じゃ割と出来てもおかしくないって言うか、出来ないとね、くらいになってる。これがシーンのレベルアップってことなんだろうな…。

 英国の若手ギタリストとして名を馳せてきたMatt Schofieldなるギタリスト、やっぱりライブ盤が良いんだろうなぁと思ったけどCDでは難しそうなのでスタジオ盤だけど「Anything But Time」なんてのを。いやいや、やっぱりアメリカのブルースメンと似て非なるセンス…、ギターのトーンの繊細さが全然違うよね。アグレッシブに弾いている時ですらワイルド感はやっぱりアメリカの方があるけど、逆に音に対する繊細な情感ってのは英国のギタリストの得意とするところ。まぜこぜにアレコレ聴いてるからそんなのもよく聞こえてきてて面白い。冷静に聴いてると歴代の英国ブルースギタリスト達と同じような雰囲気と香りがするのは気のせいじゃないだろう。

 見た目とか弾き方とかロベン・フォードを彷彿とさせる雰囲気な感じで、控えめながらも派手なフレージングを次々と決めるというようなトコロか。ストラトのトーンも上手く使いこなしてて品のあるモダン・ブルースを奏でている。楽曲どうのってのはブルースロックの範疇内でしかないからスタンダードって言えばそのままだけどね、まぁ、でもそういうのこそブルースでさ、ギターでどんだけハートを前に出せるかみたいなもんだし。軽やかにスコッチが進む、そんなブルースメンの作品だね。





Chris Duarte Group - Lucky 13

Chris Duarte Group - Lucky 13 (2014)
Lucky 13

 ギターが好きなんだな、きっと。今の時代に中学生くらいでこんだけ色々な音楽が聴ける状況だったら何を好んで聴いただろう?なんて想像すると楽しくなる。もちろん友人の影響だったり身近な人の影響だったり、もしくは偶然に見つけた何かのきっかけでの音楽かもしれない。でも多分自分だったらやっぱりギターの入った、ギターが目立つロックを好むんじゃないかな〜って。聴いてて一番しっくり来るし心地良いし、何だろうねこの高揚感。レスポール系の分厚い音でのハードロック系、ストラトやテレキャスでのブルースロック、そんな音色の違いもあるかな〜。レスポールでのブルースってのももちろん好きだけどストラトのハードロックってのはあまり好まないかも。そこまでこだわってもいないけど(笑)。

 Chris Duarteの2014年の新作「Lucky 13」。もう良いおっちゃんになってるけど、不吉な13じゃなくてラッキーな13枚目という意味なのかもしれないな。ちゃんと調べてなくてアレだけど…多分13枚も出してない気がする…。この人の新作はいつも必ず期待を裏切らないので楽しみに聴けるんだよ。安定のブルースロックでドライブしてくれて心地よさを提供してくれるもん。それが金太郎飴状態かと言われると結構そうでもなくて作風はそれなりに異なってたり、新しくチャレンジしたりしてて飽きさせない。それでいて基本ブルース野郎みたいなのはブレないし、もうね、ホント教えてもらってから随分と愛聴してますよ。感謝です。

 冒頭から相変わらずのストラトでのブルースロック、相変わらずのキレの良いトーンでのバキバキギターソロが心地良く、ツボにハマるフレージングもいつも通り。歌メロも慣れてくるとこの人独自のラインが使われてるなってのも分かってきて楽しめる。全体的にワイルドでドライブしてるけど軽やかにアメリカンの中でのブルースロックってのが今回の完成度を高めているってのかな、ちょっと吹っ切れてる感あるもん。なかなか表立って出てくることのないギタリストだけどかなり熟成された人でオーバーグラウンドに名前が出て来ても良いんだけどな。先日の飲み仲間たちにもお薦めしてたイチオシな方♪





Dave Hole - Live One

Dave Hole - Live One (2003)
Live One

 ホワイトブルースの世界、即ちロックブルースの世界ってやっぱり常にいろいろな人が出て来てて勿論メジャー、マイナー問わずで注目される人もいれば趣味に近い人もいたりするんだけど今の時代はどれもこれもがネットで並列に並んで見えるので単純に好きなものをチョイスできるという楽しみはある。たまにリコメンドのバンドなんかを漁りまくって聴いたり見たりするんだけど、進化してるよね、色々。スタンダードな音だけでやってる人ってそれはそれで人気あるけどやっぱり何か皆工夫してて個性を出してる。しかも基本は勿論抑えてるから王道のファンや古くからのリスナーもきちんと惹き付けられるってのかな、まぁ、そこまで深読みしなくても単に楽しめばいいんだけどさ。

 Dave Holeなるギタリストさんの「Live One」あたりを。これもYouTubeで漁ってて見つけた人で、テクニックや音は勿論なんだけど映像で見れて良かったことの一つにこんな弾き方してるんだ?っていうユニークさに見とれた感じ。もうベテランの域にいる英国生まれのオージー育ちのお爺さんに近い人なんじゃなかろうか?1948年生まれっつうからあの世代達よりも上だね、凄いな。まずはご覧あれ、って言いたいんだけどさ、人差し指にスライドバーはめてるんだよ。もちろんカポ付きではあるんだけど、それ弾けるんかな?みたいなトコあるけどすんなりと出てくる音は普通に近い。スライドする時はネックの上から手を回して人差し指スライドでバリバリと弾いちゃう。手の入れ替えが多いからパフォーマンス的にも派手に映るしかっこ良く見えるよな〜。単なるジジイのくせにさ(笑)。

 音はねスタンダードなブルースのロック進化版ってトコなんだけどストラトの独特なトーンを上手く使いこなしたトコロとスライドのパフォーマンスが面白くてアレコレと見入ってしまった。ちょこっと調べてみると玄人産の間では割と知られた存在でクロスロードフェスティバルなどにも出てるらしい。自分がそこをあまり漁ってなかっただけかも。まぁ、でも見てて面白いな〜そしてちょっとワイルドじゃないあたりは英国-オージーと育った性質だろうか、妙に納得してしまう小奇麗な音使いってトコでね、曲がどうのってんじゃなくてギタリスト的な楽しさと発見のあるプレイヤーさん。





Rob Tognoni - Shakin the Devil's Hand: Live

Rob Tognoni - Shakin the Devil's Hand: Live (2005)
Shakin the Devil's Hand: Live

 寒くなってきたけどブルースロックでひたすら熱い毎日を過ごしている相変わらず適当なブログ主だったりしますが(笑)、今年ももうあと残すトコロ一ヶ月強なんだなぁ…早いなぁと呟くのはいつもの事として、いや、いつもそう呟くならそういうスピードってのが一年なんだと認識するべきだよな。そしたら早いんじゃなくていつも通りの実感になるのが理屈ってモンだが、まぁ、早く過ぎ去ってったって実感は毎年のことだろう。とは言え、色々あったなと振り返ってみれば決して早くなかったしそれなりに充実度とかあったからいいかな、なんて思う。まぁ、またどっかで総括するけど2014年は面白い部類に入る年になっている気がするな。

 さてさて強烈なブルースメンを発見…って自分にとっては、ってだけなので知ってる人も多いだろうし決して新しく出て来た人じゃないから今更気づいたかと言われるのかもしれないけど、いいじゃないですか、出会えただけでも。こんだけゴマンと音楽がある中で出会えるってのは貴重な事ですよ。メジャーでもマイナーでも。…ってことでね、これはもう凄いっす。Rob Tognoniってタスマニアの熱い熱い熱いブルースギタリストです。ほんと、とにかくひたすら熱い、ロリー・ギャラガー並に熱い男、しかもタスマニアっす。こんな人見逃してたのか自分、勿体無い!としか思えないんだけどさ、YouTubeでどれ見てても凄く熱くて上手いし、しっかりと本人の好きさ加減がそのまま出て来ててギタリスト的にこんだけ弾いてたら、そして弾けたら楽しいだろうなぁ〜ってくらいの弾きザマでして、よくメジャーで出てこれたと思うものだ。だからギタリスト諸氏が期待する通りにギターが出て来て弾きまくってくれてしっかりとツボにハメてくれます。自分的にはフレージングも古臭くて好みだし、ある意味次が予測できるフレーズそのままが入ってくるのもツボ。

 基本的にジミヘン大好きなんだろうな。あの弾きまくりっぷりがやりたいがためにギター弾いてるに違いないってくらいだもん(笑)。まだスタジオ・アルバム聴けてないけどライブ盤の「Shakin the Devil's Hand: Live」なんてのがやっぱ面白いし白熱してる。もっともっとアグレッシブに活動して紹介されててもいいんじゃない?って思うな。ワウペダルの使い方もボリューム奏法も雄叫びも全てが熱い!ロックってのはこういうもんだ。これこそロックの魂だ、そう言わんばかりの迫力と凄まじさで引き込んでくれますね、この人。Rob Tognoniさん、タスマニア産です。一度騙されたと思ってYouTube見てみてちょうだい♪







Dennis Jones - Pleasure & Pain

Dennis Jones - Pleasure & Pain (2009)
Pleasure & Pain

 どうも最近はロックブルースに舞い戻ってきている感じなんでアレコレと散策。ちょっと前に若手ギタリストと呼ばれた連中だって既に30歳は軽く超えているワケで、どこまで若手て言うべきなのかっつうのはあるんだが、確実に次世代の芽は多数出て来ている。そこに女流ブルースウィメンってのも出てくるからシーンは面白い。それも世界各国からそんなのがワサワサ出てくるんだから不思議なもので一時期はその辺も漁りまくったけど、今後も聴いていきたいな〜って思うのはそんなに多くはないかな。その辺は好みの差になるんだろうけど。んで、実はあまり漁りきれていなかったんだけどたまたま見つけたのが本日のお題。黒人ブルースギタリストってのはジミヘンが神々しすぎて以降なかなかその線で出てくる人物も多くなかったんじゃないだろうか。自分が知らないだけかもしれんが…エディ・ヘイゼルくらい?それでもファンカデリックの中だし…。まぁ、ソロのギタリスト的な人で黒人ってあんまり目立つことなかったし、そういう意識で探したことも無かったんだけどね、偶然見つけてやるじゃん、って。

 Dennis Jonesって人なんだが…知られてる人なのかな?もうちょっとアルバムジャケットに気を使ってくれるといいんだが、ジャケットだけではちょっと手を出す気にはならないのばかりでしょうがないが、YouTubeでライブを漁ってたからそっちが先で、いい音出してるな〜なんて見てた。とりあえずこっちの方がジャケットがまともそうなので「Pleasure & Pain」ってので。黒人が顔のアップとかってのはR&Bとかソウル系なイメージしか沸かないからさ、しかも決して見てて心地良い顔じゃないのは当然で、よくジャケットに顔出すよなってしか思わないのばかりで(笑)。いや、別にルックスで聴いてるワケじゃないけど、やっぱね、うん。そう考えると今のYouTubeあたりから入って音を探すってのはある意味いいのかも。ルックスで誤魔化せないし生々しい姿から入るからイメージとのギャップもないしね。

 ジミヘン直系のブルーススタイル…ってワケじゃなくてSRVあたりを通ってロックブルースを取り込んだっていう印象かな。純粋なブルースってのからの影響ではない感じ。そこに洗練されたソウルやR&Bなんてのも入ってくるしブルースロックテイストは勿論のことながら割と多様多彩なスタイルをこなしているね。トリオ編成だからやりやすそうだけど自分的にはこのベースの音は好きじゃない…けど黒人の上手い人系ってこういう音出すよねぇ…。結構ソリッドな音で一瞬白人か?とも思うギターなんだけどバックとか聴いてるとやっぱ黒人系ってわかる。面白いね。ちょっと白熱したライブ盤なんてのが出たらもっとディープなリスナーも来る気がするけどなぁ…。







Whitesnake - Live in ’84 -Back To The Bone

Whitesnake - Live in ’84 -Back To The Bone- (2014)
スーパーロック '84+ジョン・ロード:ホワイトスネイク最終公演【初回限定盤DVD+CD/日本語字幕付】

 当然と言えば当然なんだが、グレン・ヒューズってパープルにいたことで名が売れた人だからパープル関連のミュージシャンという括りになるんだよね。日本でも当然そういう認識が一般的でそこから遡ったり漁ったりグレン・ヒューズの趣味嗜好仕事ぶりなどを追う人は実はソウルフルなブルース寄りな系統を好む人ってのは知ってるけど、そうじゃなきゃやっぱハードロックなベーシストなんだよね。トラピーズに遡ればその辺はすぐわかるけど、まぁ、トラピーズに遡らないだろうし(笑)。いや、アマゾンのBlack Country Communion表示でのリコメンドのトコにWhitesnakeの最近出たDVDが並んでて、何でWhitesnake?みたいに一瞬思ったんでさ…、そっか普通か、と苦笑いしてしまった次第。

 Whitesnakeの「Live in ’84 -Back To The Bone-」。昔々ビデオでリリースされていたんだよな、これ。その時ビデオ見かけたけどまるで興味なかったんで無視だった(笑)。その後も別にWhitesnakeには興味は沸かなかったんだけどジョン・サイクスの写真は見ててかっこいい外人がいるもんだと思ったかなぁ…レスポールカスタムもカッコ良かったし。そんな昔々の思い出はあるものの中味に際してはこれが初めて見ることになる。他のバンドのSuper Rock Japanは見たけど…ってか当時テレビで一瞬やったのかな?見たな、これもちょっとだけ。あぁ、そういえばこれ行きたかったんだけど確か12,000円くらいしたんじゃないかな…、ガキにそんなカネはとてもとても…って挫折したもん。その後のロック雑誌系ではもちろんアチコチ
で…っても数種か?取り上げれられてていっぱい立ち読みしてた(笑)。

 ま、やっぱ古臭いけどカッコ良さってのを魅せる意味ではさすがですな、カバーデール氏。この画面からコージーのパワフルさとかはあまり感じないけどなんか骨太なドラムだなぁ…とか思ってたことを思い出した。やっぱジョン・サイクスがカッコ良いです。カバーデール氏はどうしてもプラントに見えてしまうんで素直に見られないっつうかさ、こんなに似てたんだってのを再認識。ファンには画像が綺麗になってジョン・ロード在籍時のライブもおまけで付いて、みたいなのあるから嬉しい再発だろうなぁ。コージーのドラムソロの映像は結構いいかも、なんて久々にコージーをじっくり見てしまった。



Black Country Communion - Live Over Europe

Black Country Communion - Live Over Europe (2012)
Live Over Europe

 突如仲間が「コレいいぜよ…」と差し出してくれたCDが(笑)。そういえば先日も話題にしてたな…ってかそのヘンから久々の話が始まったんだったと思い出した。グレン・ヒューズ率いるとか、ジェイソン・ボーナムドラムの、とかジョー・ボナマッサのハードロックスタイル、なのかキーワードは幾つもあるBlack Country Communionも3枚のオリジナルアルバムを出して解散しちゃったけど、結構ハードで骨太な音を残しているので今後も評判は高まっていくだろう。そんな中でセカンド・アルバムリリース後のツアーからの模様を収めたライブアルバムを借りたのだった。いや、これDVDにしようと思ってそのまま忘れてたって話なんだけど(笑)。

 Black Country Communion「Live Over Europe」。DVDでライブ映像も見れるからお好みになるけどやっぱCDで音だけって聴き方もまだまだ捨てられないしライブ映像って実は何度も見なかったりするんでいくらiPhoneなどが皆普通になったと言ってもヘッドフォンで音だけ聴いてる方が普通なんです。んで、どれどれと思って聴き始めると美しいイントロに導かれてグレン・ヒューズのぶっ飛びなブリブリベースが鳴り響いてライブスタート。いや〜、やっぱ凄いな〜コイツラ。ライブだとそれぞれの技量と言うか生々しい音がそのまま伝わってくるからアルバムとは違った魅力になるのは当然だけど、これ、初っ端からグイグイと乗せてくれてかっこいいわ。頭振っちゃうもんな(笑)。それにしてもグレン・ヒューズ、全く歌声変わらないなぁ、いつ聴いても凄いと思う声だ。普通に聴いちゃってるけどジョー・ボナマッサのギターもあのブルースメンのジョー・ボナマッサよりももっとハードロックに寄ったギター弾いてて、何かロックってブルースの申し子だ、みたいなのがこういう形でありありと分かるっつうかさ、違和感ないどころか思い切り古臭く70年代風な音になっていくのはそのヘンだろうなと。

 テーマをきちんと見出してバンド継続していくのが厳しかったんだろうことは容易に想像付くんで解散自体はしょうがないだろうと思うけど、もっと自由に活動の幅を広げて様々な音に挑戦して作っていくなんてのもあって良かったんじゃないかなとも思うけど、このスタイルだけでは難しいし…、ミュージシャン側も色々と大変だろうなとか大人的な事も考えちゃった。ジョー・ボナマッサはもうやり尽くした気分だったろうしジェイソン・ボーナムとグレン・ヒューズはやっぱり70年代ロックの復興プラスみたいなトコロだったろうしね。そのままCalifornia Bleed結成するワケだし…ってそういえばジェイソン・ボーナム辞めちゃったんだっけ?なかなか難しい世界だ。まぁ、そんなゴタゴタはともかく、この「Live Over Europe」はバンド全盛期のライブを見事に聞けたりする熱い熱いロック魂の塊のライブアルバムなので存分に楽しんだ。車で大音量で走ったら気持ち良いだろうな(笑)。







Roy Buchanan - Live In Japan

Roy Buchanan - Live In Japan (1978)
ライヴ・イン・ジャパン(紙ジャケット仕様)

 ブルースの話をしていた時にあれもこれも〜なんて色々なバンドやアーティスト、ギタリストの話が出てきてさ、やっぱ面白いな〜なんて思うのだがまだまだ自分が聴けてないのも多いし、それを教えてくれるのはありがたいね。見つける楽しみもあるけど素直に聴いてみる楽しみもあるし、それは自分という人間の趣味を知ってる人からしてのお薦めだからさ、割と期待して聴くんだよね。まぁ、何らかのきっかけがあれば聴くんだけどそれがなかなか無いのもこの情報過多時代、か(笑)。

 Roy Buchananの「Live In Japan」、1978年リリースの多分全盛期…なのかな。1,977年6月の来日公演からの抜粋ベストテイク盤みたいなライブアルバムで、レコード時代は見かけていたもののいつしか消えてってCD時代にはなかなか再発されなかった一枚だけど、当然ながらどっかの時点では普通にリリースされるワケでして…ってな背景のライブアルバム。来日記念盤とかそんな感じの日本企画なんだろうね。そのわりには演奏も音も良く、世界リリースのアルバムになっていったようだ。この人のギターってのはどっかブルースから離れたトコロにいるという感触がしてて、テレキャスのメロウなトーンだからなのか、フレーズなのか…本気のブルースってよりも軽めでバンジョー的なサウンドに近い感覚…カントリータッチなね。ソロ弾いてる辺り聴いてるとフュージョンでもないしブルースでもない…カントリーなのか?みたいなのが結構出てくるんで不思議。

 このライブアルバムはベストテイク集めなだけあって、どの曲も聞き所はあるけど自分的にはベタに「Hey Joe」が良いかな〜(笑)。ジャズチックなくらいにバラバラにしてて枯れたギタートーンから迫力のギター、ボリューム奏法がやっぱり新鮮に響くしね。ジミヘンのも聴いてただろうけど、オリジナルからの解釈なのかな、どんな感じでこういうアレンジになったんだろ?ってな興味は湧きますね。そして結構面白いなと思ったのは割とバンドとの一体感があるR&Rなんかもあるってとこ。そもそもほとんどがこの辞典での未発表曲…カバーではあるけど、ってな事でライブアルバムとしての謳い文句は良いけどライブにいた人達はどうだったんかな?なんて。まぁただ割と知られている曲が多いから大丈夫なのかな。即興性もあるし楽しめたんだろう。今聴いてて楽しめるんだから(笑)。でもこの人が今でも日本で人気が割とあるのはこの日本公演の良さもあるだろうな。



Imelda May - Tribal

Imelda May - Tribal (2014)
Tribal

 アメリカの快活なR&Rってのはカントリー発祥とブルース発祥に分かれるんだろうと思う部分がある。もっともそれを融合したのがプレスリーなのは有名な話なんで当たり前っちゃ当たり前なんだけどね。ただ、結局その辺のルーツに根差したものって脈々と残ってるワケで、たまにそのルーツの元に還ってきたサウンドをやるミュージシャンなりアーティストなりが出てくるのが面白いところ。最近では女性も盛んにそんなロックの世界に進出してきてて、より一層派手なものになってきてる。

 ご存知イメルダ・メイ。2014年にも新作が登場してたみたいで「Tribal」なるアルバム。もちろん自分んなんかはJeff Beckとのセッションで彼女の名を知るのだがそこではもっとしっとりと歌ってたりするので本来どういう歌手なのかとかよく知らないままだったりする。ところが全然別の切り口からイメルダ・メイという名前が出て来たりもして、あれ?こないだベックのトコでやったりしてたあの娘?みたいな感じでね…、いやいや、それから結構な時間が経ってるんでアレだけどさ、そんなきっかけでたまに聴く人です。ただ、軽快すぎて何度も何度も流してないんだけどさ。

 本質的にロカビリー。カントリー系譜のロカビリーそのものを歌っているんでノリノリでカッコ良い。ビッグバンド的なのもあったり40年代風なのもあったりネオロカなのもあったりするんでね。一貫して言えるのはカントリータッチに根差したロカビリーでブルーグラスなんかも出てくる…ってことはイメルダ・メイの歌声も去ることながらギターのテクニックも相当なワケで、ブライアン・セッツァー並みなハズなんですな。いや、実際そうなんだろうけど、もちろんまだまだ無名…、イメルダ・メイがどこまで伸ばせるか、か。こういうのって難しいよねぇ…。そんな下衆なことを勘ぐりながらも迫力のイメルダ・メイの歌声を堪能しながら聞いている「Tribal」だが、コレ、かなりいいんじゃね?





Jim Campilongo - American Hips

Jim Campilongo - American Hips (2003)
American Hips

 ギターを弾こうと思うきっかけは人それぞれ色々あるだろう。ただ、好きなだけでギターが上手くなるってもんでもなく、やっぱり才能ってのは必要だと思う。リズム感や音感ないままじゃやっぱうまくなるにも限度があるし、底から先のプロに鳴る、プロで活躍するなんて世界は更に運も必要になるワケで、それだけでもハードル高い話なんだけど、そういうレベルの人が更に敬愛するアーティスト、ギタリストに成り切るみたいなのもあって、それですら才能は必要だし、そもそも基本的にそのヘンの音楽センス無いとやっぱりコピーっても出来ないしさ、だからコピーや成り切ってる人ってのはやっぱ凄いんだよね。んで、それがジミヘンとかジミー・ペイジならわかるんだけど、ロイ・ブキャナンとかになるとかなり「へぇ〜」ってな印象持ってしまう。そんなお話。

 Jim Campilongoってテレキャスター使いの人がいて、結構歳取ってから出て来てるけど元々の才能が凄いんだろうなぁ、こういうの。カントリー畑の人だからフレーズとかギターが弾けるのはわかるんだけど、そこから更にロイ・ブキャナンへの敬愛感からかトーンやテレキャスの裏ワザみたいなのを磨き上げてきてもちろん今じゃ独特のギタリストの一人なんだけど、巧いな〜の一言以上の素晴らしさだ。音楽的好きかどうかってのは別の話としてとにかく凄いな〜、巧いな〜、よく練ってるな〜、どうやって弾いてるんだ?そんなこと考えつくのか?みたいなののオンパレード。ギター一つでこんだけトーンが出るってのをきちんと見せて聴かせてくれるし、その多彩なセンスに脱帽。

 アルバムでは何が良いんだろ?そんなトコロからなんだけど、多分どれでも満足できるかなぁ…、インストでも聞けちゃう人なんだろうけどやっぱそこまでハマり込んで聴くってのもないかも、なんて思う部分もある。やっぱカントリーって凄いことやってる割に軽いからさ。しかし驚いたのはロイ・ブキャナンのテレキャスター愛と同じ以上にテレキャスの可能性を追求してってるってとこ。こんだけ音出せたら楽しいだろうしねぇ。聞けばノラ・ジョーンズとジョイントした辺りから有名になっていったとか…、そっちはよく知らないけど何か面白いギタリストがいるもんだと感心した次第。





Philip Sayce - Philip Sayce Group

Philip Sayce - Philip Sayce Group (2013)
Philip Sayce Group

 オールドタイマーなロック野郎にとってブルースってのは普通に通る道だし、その辺が好きにならなきゃ聴いてられないだろう、ってのもある。かと言ってブルースブルースし過ぎてると聴き続けられないっていう弱点もあって、やっぱりそれなりにロック的エッセンスが入ってると聴きやすいのはある。まぁ、その逆をやってるのがクラプトンなのだが、それだとちょっとアレなんで、ブルース畑なんだけどロックに近いトコロにいる、みたいな方が好ましいワケで、割とそういう輩ってのが出て来ててね、若手ブルースメンってな話だけど全然若手じゃなくてもそう言われてたり(笑)。

 フィリップ・セイスの何枚目なんだろ?自身のグループ名を配した「Philip Sayce Group」という作品を見つけたので聴いてみる。この人の初来日公演ってThe Answerの前座でさ、たまたまそれ見てたんだよね。スーツ着てキンキンな音でストラトでブルース弾いてて、それ自体は凄いな、って思ったんだけどそれから先に進んでアルバム聴いたりってのは無かった。でもその印象だけは残ってて先日もそんな話題が出てね、そっか、あれから何年経ったんだろ?って思ったらもう8年位経ってるワケで、へぇ、どうしてるんだろなんて見てみると中堅クラスになってきてるんだよね。それでホントは新作「Influence」を聴いてみようとしたんだけど、その前の「Philip Sayce Group」の方がなんかブルースしまくってそうで…しかも生々しいライブ盤ってことだったんで、ならばこっちか、ということで「Philip Sayce Group」。

 びっくりした。普通にブルース・ロックだしもちろん円熟していってるから音の一つ一つに魂入ってきてるしさ、他と違うのはギターがきちんと歌ってるってところか。フレーズとかで聴かせるってのよりもギターのフレ^図が歌ってくれてるっていう感じ。でも、面白いのはやっぱり最初期に思ったとんがったギター、っていうのは相変わらずだったってことだ。とんがった、ってのは…なんだろう刺さるようなプレイだったり音だったりするから曲調とかから浮いてるみたいな感じ。だから悪いってんじゃなくて味なんだけど耳慣れないから目立つ。しかし歌も味が出てるしライブもいいなぁ…やっぱキャリア積むと変わるんだ…。かなり見直すべき所の多い作品だったんで、ライブラリ加えていこうかな…。





Leslie West - Leslie West Band

Leslie West - Leslie West Band (1975)
Leslie West Band

 ジジイ連中が集まると話題になるロックバンドってのは概ね共通してくる。まぁ、自分も含めてきっとそうなんだろうとは思うけどウチのバンドも含めて自分が一番年下なんでジジイ連中の話からは一線を引いて会話できるんだけどさ(笑)。いや、年下でそんな話する連中ってあんまり会ったことないだけでそういう機会もなかったしなぁ…、大抵年上連中ばっかだった。だから音楽的な趣味が更に老けるんだろうけど(笑)。んで、先日も大いに盛り上がったんはマウンテンのレスリー・ウェスト氏。ジャック・ブルース逝去から話が繋がったりするんだけど、レスリー・ウェストって人はやっぱり誰にとっても強烈な印象を残す方だったってことですな。容姿共に。

 1975年のレスリー・ウェストとしての3枚目のソロアルバム「Leslie West Band」。ジャケットからしてライブ色強いんだろうな、みたいな雰囲気あるんでちと期待するんだけど、それは正解だった。知ってる方達に言わせるとこの頃レスリー・ウェストを追いかけてるヤツなんていなかったし、誰も知らないウチにリリースされていたアルバムなんじゃないか?っつうくらいに知られていないアルバムらしい…。後追い世代だったからこそ知ることの出来た作品なのかもしれないけど…、相変わらずなレスリー・ウェストぶりで真面目にカッコ良いっす。ハンブル・パイ節全開で…、あ、マウンテンなんだけどさ、マウンテン色はあんまりなくってハンブル・パイ節に近いかなぁ…。この人のギターのトーンって独特でさ、あ、そうだ、レス・ポール・スペシャルのギターの話から始まったんだ。軽くて弾きやすくてレスポールな音っていうんで大いに盛り上がり…いや、肩こりは天敵だとかそんなことからこのギター買ったんです、みたいな。レスリー・ウェストは巨漢だからそういうのは気にせず個性と音でレス・ポール・スペシャルJr.使ってたハズなんだが…。

 さてこの「Leslie West Band」というアルバム、多彩な楽曲群が収められててオープニングは軽快でお得意なR&Rでリフが勢いあってカッコ良い感じ。だからこのアルバム結構良いんじゃね?って思って始まるんだけど、ちょっと何回か聴かないと良さが染み込まないか?アコースティックギターの美しい曲とかもあって、本来なら快作秀作くらいになるんだけど、ちょっとチープな感じが漂ってしまうのがイマイチ名盤の域に押し上げられない作品になっちゃってる。悪くないんだけどな…。ドラムはレイング、ギターはフォリナーのミック・ジョーンズ。話題はそれなりにあったんだろうけど、それだけじゃダメだったか。落ち着いたギターロックとしては結構な作品に仕上がっている「Leslie West Band」、ビートルズカバーって話題も提供してるけどね。



Annie Lennox - Nostalgia

Annie Lennox - Nostalgia (2014)
Nostalgia

 しかしロックってのは歳取った連中のモンになってきたもんだ。相変わらず70年代の話しをそれなりの年齢な連中と語ってるワケよ、自分も含めてさ。んでも、それが少年時代と同じように目をキラキラ輝かせて話すワケ。いつもシカメ面して目付きも悪くなってるのにさ、そんな時はみんな少年時代と同じ。他のことなんかどっかへ追いやって熱く語ってる。そりゃ酒も進むし二日酔いにもなろうってもんだ(笑)。凄いなって思うのは、人の話聞いてるとさ、お子さん達もなんかしら楽器やったりロック聴いたり親の影響受けてて、そういうの見ながら新しい音も仕入れて、でも自分たちは自分たちの好きなモンがあって譲らねぇ、みたいなのあってさ(笑)。かっこいいな、って思う。アホらしいけど、それがかっこいい。そんなオヤジだったら子供グレないだろうし(笑)。

 アニー・レノックスの新作が出てたみたい。「Nostalgia」っての。ほぉ〜、どれどれ、と思ってね、聴きながら紐解いてみればアメリカの古き良きボーカリスト達の名曲郡のカバーアルバムでして、まぁ、ロッド・スチュワートみたいな事してるのぉ…と思いつつも嫌いじゃない人なのでちょっと聴いてみる。見事にロックとは無縁な音作りだし、カバーしてるのもロックじゃないからそりゃそうなんだけど、ボーカリストとしてのアニー・レノックスってとんがってるんだよな。ロックとは言わないけど、単に女流ボーカルってんでもない。そんなに巧いと思わせるボーカルスタイルじゃないし、歌声でもないし。でも魅了する歌声を持ってる、ってのか、それとも自分的にユーリズミックスのアニー・レノックスが好きなだけなのか(笑)。それが今回堂々とシワの深くなった顔をどアップにしたジャケットで出してきたワケですよ。自信だろうなぁ、これ。ババアになっても全然変わらない目付きっつうか、取り組み姿勢。やってることはジャズボーカルに近い世界だけどさ、ロックがある、みたいな。

 見事にオールドスタイルな曲と演奏ばかり。気になったのは「Summertime」で、もしかしたらジャニスの「Summertime」に挑戦?なんて思ったりしたけどそれはなくて素直にスタンダードに取り組んでた。他の曲も何となく知ってる曲ばかりで、聞き覚えのあるモノばかりだったから素直に聴けてしまったけど…まぁ、すんなりと流れる…ほどには流しやすくはなかった。ちょっと引っ掛かっちゃったね。そこがアニー・レノックスであるが故、か。まぁ、ただ、普通に聴けば要らねぇんじゃね?ってなるかな(笑)。



Gary Clark Jr. - Gary Clark Jr Live

Gary Clark Jr. - Gary Clark Jr Live (2014)
Gary Clark Jr Live

 先日久々に会ってロック談義で盛り上がったんだがやっぱ楽しいな〜、ツボが合うってのか「ココだ!」ってトコロが噛み合うってのかな、久々だったんだけどすぐに昨日もそんな話してたなくらいの感覚に戻っちゃってね、成長してないってことですが(笑)。そんな中でもやっぱりそれぞれ色々なモノにチャレンジしてたりして情報交換も盛んに行われて、もちろん無意識に最近はこんなんいいんだよな、みたいな話だけど今の時代皆iPhoneとかあるからすぐにそこでチェック出来たりするしメモれるしね、便利な時代だ。んで、自分も幾つか教えてもらったんだけど、ハードドライヴィン系なブルースメンってのでクラーク・ゲーブルみたいなの…って記憶しておいたヤツ(笑)。

 Gary Clark Jr.なる人物。取り急ぎYouTubeでチェックしてみるのが今の時代のやり方なんだろうけど、例に漏れず自分なんかもそうしてみるワケです。アルバムだとやっぱライブ盤だろう、ってことで「Gary Clark Jr Live」かな。教えてもらった時はテキサスブルースメンでなかなかいい、ってことだったんで勝手にテキサスブルースをイメージしてたんだけど見て聴いてみたらそんな尺に収まるプレイヤーじゃなかった。もっと多岐に渡る音楽性を持った器用な人で真っ黒な黒人。見た目だけだと結構チャック・ベリーなイメージでなんじゃこれ?くらいに思っちゃったりした。音的にも結構幅広くていわゆるテキサスブルースをプレイするんじゃなくって、もっとコンテンポラリーなギターとサウンド、例えば裏声でのソウル的なのを歌っちゃったり、ジミヘン的にノイズ・サイケ的なギタープレイだったり、結構オーソドックスなブルースギターってのは少ないかも。セッションなんかだとそういうの簡単に弾けちゃうんだろうけど、自身の作品ではそんな実験的な取り組みが中心にあって、だから賛否両論っぽい。何度か聴いているとユニークさに気づくんだけど、ブルース一辺倒な耳しか持たない人には厳しいかも。

 更に面白いのはライブのYouTube見ててさ、本人真っ黒な黒人なんだけどバックが白人なんだよね。逆の構図はよく見るけど、このパターンはあまり見たことなかったから結構新鮮…これも時代か?元々クラプトンのクロスロードドフェスに出演してて件のドイル・ブラムホールII世のステージに無名のまま飛び入りして圧倒的な存在感を示したことからメジャーに漕ぎ着けたらしいゲイリー・クラーク・ジュニア、かなり熱い音を奏で、さらに実験的な黒系サウンドにも取り組むというスタンス。個人的にはちょっとこのシングルコイルの無理矢理なギターの音が好ましくないのだが、そこも味か。一発で来ないけど何度か聴いてると、おぉ…、面白いことやっとるな、みたいなのはあるんじゃないかな。



Ruth Copeland - Self Portrait

Ruth Copeland - Self Portrait (1969)
セルフ・ポートレイト+3

 あ〜、早いなぁ…もう年末と言われる時期になってきてしまったのか。生きていく上でのモチベーションを保つってのはなかなか大変な事なのかも、と歳を経ると徐々に実感してくる。とは言え、自分なんかよりも全然歳上な人はたくさんいて、それぞれ生きてて色々やってるし全然テンションが変わらないような人もいっぱいいるし、何なんだろうな、そういうのって。今度どっかで聞いてみるかな。背負うものがあるから生きてるとか仕事してるとかなんだろうけど、それが無かったらどうなんだろ?それでも変わらないのかな。別に自分が特殊な環境下にあるとは思わないけど世間一般からはズレてるのは多分そうっぽいんで何ともわからないトコロ。まぁ、いいや、楽しくなれるものに如何にたくさん出会えるかなんてことがそのモチベーションなんだろうと自分では思ってるしね。それだけでもないけどさ(笑)。

 Ruth Copelandって女性シンガーのファーストアルバム「Self Portrait」。元々セカンドの「I Am What I Am」を随分昔に聴いて調かっこいい!ってハマったのが最初。その頃は他の作品なんて全く探しだす事できなくて結局「I Am What I Am」一枚しか聴けなかったんだけどいつしか色々とリリースされていたこともわかってきたし、CDでリリースされたりもしてきていろいろな人が聴けるようになったってのは良いことだ。こんな素晴らしいシンガーを聴かない手はない。来歴や背景は適当にググってくれれば出てくると思うんで割愛するけどファンカデリック系に見出されて出て来た白人女性英国人です。だからと言ってそっち系な人じゃなくて、逆にファンカデリック系が彼女に目をつけたのは自分たちの音と融合させていけるか?みたいなのがあったみたいで、それは見事に実現している…ってか普通にロックしてるけど(笑)。

 セカンドの「I Am What I Am」はそういう2つの融合性が高くてとんでもない名盤になってるけど、このファースト「Self Portrait」はまだRuth Copelandが自分だけで曲作ったりしてて、割と素朴感溢れる作風が多いし、トラッド的なニュアンスから来てるのもわかる。だから英国的な、もしかしたらアン・ブリッグスみたいになってたかもしれないトコロにファンカデリックが入ってきたようなことで、一気にソウルフルな方向へと進化した。元々力強い歌声を持った人なので出来た技だろうけど。ってなことで、素朴な歌だけどパワフルで、曲によってはエディ・ヘイゼルのギターが激しく絡んできてメチャクチャカッコ良い。セカンドほどじゃないけど「Self Portrait」も相当いい感じで何かとハマる作品。どうしてるんかなぁ、この人…。

Self Portrait / I Am What I Am
Ruth Copeland
Edsel Records UK (2009-10-13)
売り上げランキング: 313,720






Amy Winehouse - I Told You I Was Trouble

Amy Winehouse - I Told You I Was Trouble (2008)
I Told You I Was Trouble [Blu-ray] [Import]

 ポップスの歴史も面白そうだけどまともに調べて追求してったことはないな…。ロックは割とそういうのやってったんだけどポップスって幅広すぎる気がしてルーツってもなかなか…なんて思ってるからさ。ましてやジャズボーカルあたりまではポップスの源流に入ってくるだろうからそのヘンってなかなか深くてねぇ…、たどり着ける自信がないもん。とは言え、今の時代でもしっかりとその辺りの源流を踏襲した方々も出てくるし、どこかしらにそういうのは根付いてるんだろうな、凄いよねそういう無形文化っつうか口伝えなわけだし。なんでまたそんな事を、ってのはさそういえばエイミー・ワインハウスも60年代風なのをリバイバルさせてたな、なんて思い出したからです。

 エイミー・ワインハウスのアルバムは全部書いちゃってるからDVD作品の「I Told You I Was Trouble [Blu-ray] [Import]」。2007年のロンドンでのショウで彼女が24歳頃のライブ…若いよな、やっぱ。これ見ると27歳で死ぬ時の表情ってボロボロだからその数年間が一番荒れまくったんだろう。ホントに自虐的な人生だったみたいで生き様はロック的だったんだけどやってるのは純粋なソウルシンガーと60年代ソウル…ポップか。21世紀にもなってそんなのを引っ張り出してきてものすごい個性的な歌声で歌われたらそりゃ新鮮だろうよ、としか思えないくらいにリアルに凄さがわかるライブ。ライブだからと言ってそれほど熱気が違うとかじゃないんだろうけど、やっぱり訴えてくるモノがあるし、それは凄く真っ直ぐなもので心に響くんだよね。歌ってそういうもんだし。

 今見てるとこの頃の彼女が輝いていたトコロとその裏側にある闇とが見え隠れしちゃって…ちょっと辛いけど少なくともこのDVDでのライブでは生き生きしてて良い。決して絶好調な歌声や体調ではないんだろうけど歌ってる時はね、クールだけどひたむき、不器用さが出てて痛々しいくらい。きっとジャニスとかリアルで見てたらそう思ったのかもしれないな…なんてふと頭をよぎった。これからも何かと彼女のアルバムは聴くだろうしライブ映像も見るだろうなぁ…。



Tony Benett & Lady Ga Ga - Cheek to Cheek

Tony Benett & Lady Ga Ga - Cheek to Cheek (2014)
チーク・トゥ・チーク

 古き好きアメリカの黄金時代…自分たちがそれを何となく感じるのは映画の世界だったりして、一時期30年代40年代のアメリカの音楽シーンなんてのを漁ってみたこともあった。ロックンロールの始祖たちが聴いていた音楽ってどんなんだろ?って興味だったりアメリカのボードヴィルソングをそこかしこで聴くことがあったのでそれって何?みたいなのとかの興味だね。まぁ、色々な方々がそのヘンに興味を持って取り入れたりトリビュート的な作品があったりするんで何となくはわかってきたんだけどじっくりとはなかなか向き合えなかった。それを今ようやくそういうもんだったのかと聴かせてくれたアルバムがこれ。

 トニー・ベネットとレディー・ガガのデュエットアルバム「Cheek to Cheek」。爺さんとひ孫くらいの世代差がありながら何ら違和感なく30年代の黄金期のアメリカの古き良き歌モノをバックのアレンジもそのままスウィングで聴かせてくれる傑作。まさかあのレディー・ガガがこんな素晴らしい歌声とジャズセンスを持って歌唱に取り組んでくるとは思いもしなかった。ポップスの世界だけでは自分への挑戦と実力を持て余すと思ったのか、はたまた多才な歌唱に挑戦してみたかったのか、やじゃり凡人とは一味違うレディー・ガガのセンスとこの努力には惜しみない拍手と賞賛を贈りたいところ。贅沢を言えばもうちょっとブレスと声の甘さや深みなんてのがあったら…って思うけどさ。マリリン・モンローの歌って聞いたことある?あれがやっぱ凄く良くってね、時代的にはちょうどモンローの青春時代の頃の音楽だから彼女もこういうの歌ってるんだけど、そのままセクシーでね…、あの深みと甘さが欲しかったな。

 曲もアルバムも歌も文句なしに素晴らしいBGMに近いくらいのものなので流れていれば心地良いことは間違いない。誰が、とかあまり意識することもなく30年代のジャズなバックミュージック。しかもどれもどこかで聞いたことあるんじゃないか?って感じのアメリカの名曲ばかり、ロッドあたりと一緒にやっても面白いんだろうけどそうするとまた違う意味合いになっちゃうんでトニー・ベネットってのは見事なパートナー選びなセンス。商売センスに長けてるレディー・ガガらしい。まぁ、そんなこと考えずに雰囲気とムードを楽しめる快作です。



Prince & 3rdEyeGirl - Plectrum Electrum

Prince & 3rdEyeGirl - Plectrum Electrum (2014)
Plectrum Electrum -Digi-

 あまり世間的なことに関心のない自分ですら知っている事柄や見聞きする事柄などはやっぱりそれなりに結構な話題なのだろうな、と。音楽なんかでも一緒で、偏った部分への追求はあるけど普通に入ってくる情報にはあまり関心がないからよほどのプロモーション力によってそんな人間にでも知らせるべきアチコチで広告を打つのだろう。もっとも今じゃそういうのも偏ってて良いのかもしれなくて、自分みたいな人間では精々アマゾンやWOW HDなんかでジャケットが出て来て何だろ?って思わせさえすれば良いのだから。…となると売り側の戦略というか作り手の努力に依るトコロも大きいのかもしれないが…、いずれにしても全然追いかけていないプリンスの新作なんぞが気になるなんて、ね。

 プリンス&3rdアイガールってな名義でのアルバムリリースとなった「Plectrum Electrum」。最初はどっかの3人の女の子バンドを捕まえてきて一緒にやってるだけかと思ったら、プリンスバックの新しいバンドという位置付けだとか。よくわかんないけど、どっかで見つけてきて面白そうだって思ったんだろうね。確かにこの3rd Eye Girlってバンドの3人のメンバー、かなり面白い。ドラムは女とは思えないほどのパワフルな音を出すしベースはもうグリグリのソウルなサウンドをブイブイ出しててギターはハードからファンクまで器用に弾きこなす感じ。そりゃプリンスも好きだろうから、シンプルなファンクロックバンドとしてやってみようか、みたいになったんじゃないだろうか。だから思い切りボーカル・ギターを楽しんでる感じでど真ん中で俺様に成り切ってる。ジミヘンだろうな(笑)。しかしあまりここまで聴けることもないけどプリンスのギターってのはホントに魂が宿ったテクニックに頼らない独自の音でのブルースプレイ…ブルースってかソウルプレイなのかな、ホント独創的な世界の音で引き込まれる。だからトリオバンドをバックに好きに弾きまくってるのはロック部分を楽しむとしてはいいんだろうな。そんな音が幾つも入ってるアルバム。バンド自体は幾つかのライブをこなしていてロックライブ感を楽しんでる姿をYouTubeでも楽しめる。

 3rd Eye Girlトリオでのアルバム名義にプリンスが参加していると言うような作品でもあるので3rd Eye Girlが歌って演奏しているだけの曲もあるし、それhそれで古き良きロック…ファンクロックを楽しめるんでバリエーション豊かな作品として聴ける。結構熱くなるしいいアルバムだ。今時こういうファンクハードロックを聴かせるのってなかなか見つからないしさすがプリンスってなトコだな〜、いいわ、これ。









District 97 with John Wetton - One More Red Night

District 97 with John Wetton - One More Red Night (2014)
ONE MORE RED NIGHT - PLAYING THE MUSIC OF KING CRIMSON :LIVE IN CHICAGO

 思えば色々な曲や音楽を聴いてきたなぁ…とこないだふと思った。知らないものの方が多いのは当たり前だけど何となくそれなりには聴いたかなと。ただ、曲のフレーズとか思い出して口づさめるかってなるとそんなに多くはないだろうし、どこかで流れてるのを聴いてわかる、ってのもそんなに多くはないんだろうなと。どんだけの曲数くらいが普通の人の「知ってる」数なんだろ?なんてアホな事をふと思ってしまった。青春時代の思い出曲とかだって実はたかが知れてる曲数だろうし…、なんて思ったり。Twitterで呟かれてるのを見てたりすると知ってる人は凄い知ってるしなぁ〜、まだまだ聴いてみたいのは多くある。

 クリムゾン話ついでにふと引っ掛かったのがこちら「ONE MORE RED NIGHT - PLAYING THE MUSIC OF KING CRIMSON :LIVE IN CHICAGO」。アメリカのプログレバンド?District 97ってのがジョン・ウェットンを迎えて2013年に行われたクリムゾンカバーオンリーのライブアルバム。なかなかユニークな試みだし、ジョン・ウェットンもそれに乗ってくるってのもまたユニーク。やっぱ好きなんだろうな。2013年だからそりゃもうあんた、ってな感じはあるけど偏見なしに聴いてみたらこれが結構イケるじゃない?って。バンドの音はちょっと洗練されすぎちゃってるけど音は忠実にコピーしてるし、何よりもジョン・ウェットン本人の歌声が重なってくるんだから雰囲気はもちろんホンモノ級。ジョン・ウェットンもさすがにあの声までは出てこないけどずっと歌ってる人だからもちろんジョン・ウェットン節は出てるし、擬似クリムゾンを聞いている気にはなるね。結構面白くてハマってしまった(笑)。

 このバンドの方のDistrict 97ってのを全然知らないんでそっちが何も書けないんだけど、当然上手いし好きなんだろうしプログレテイストなバンドなんだろうか。不思議なのはだからと言って自分はこのバンドを聴こうって思わないところ(笑)。何かがその必要がないんじゃないか、って思う部分なんだな…。どっかで聴くかもしれないけど今はそっちには行かなくてもいいかと。アメリカらしくさっぱりしちゃってる音だからだろうね、きっと。それでもこの「ONE MORE RED NIGHT - PLAYING THE MUSIC OF KING CRIMSON :LIVE IN CHICAGO」はかなりクリムゾンを楽しめる感じです。



King Crimson - Starless

King Crimson - Starless (2014)
Starless

 一体どれだけのアイテムをリリースしたらファンやリスナーは満足するのだろう?過去にそんな事を実験したアイテムは幾つかある。Pearl Jamによるツアー全ライブ音源のオフィシャルリリース、The Whoもそれに倣いツアーの全音源から全ての映像をDVDでリリースした事もあった。自分も含めてだけどそこまでされるとなかなか全部を買い揃えるってのはなくってねぇ…、適度なリリース加減ってのがあるのは確からしい。かと行ってZeppelinみたいに少ないと物足りない…けど渇望感があっていいのかも、とも思うか。アングラ系に走らなければ実に渇望するけどそっちもあればそれなりに満足はする…けど、キリがある話なのでやっぱりどこかで何か物足りなさを感じる。

 King Crimsonの「Starless」という27CDボックスセットがリリースされた。このやり方はかなり好評なんじゃないだろうか。ツアーの音源をこういう形で全部収録して音をきちんとしてライブアルバムをごっそりまとめてリリース、しかもスタジオ・アルバムと平行してるから違和感もないし曲が進化していく姿もわかるしそこからスタジオ盤に入るのもあればスタジオ盤から発展するものもある、実に面白い聴き方ができるんで、こういうのが今のところひとつのリスナーを満足させ尽くすリリースなんじゃないかと。アウトテイクの出し方はミュージシャン側からするとちょっと難しいトコロなのであまり出てこないのだろうけど、ライブならね、こうして出して欲しい。年代別にでも出してくれればン万円でも今のリスナーには安いだろうし。

 さて、この「Starless」も驚異的な音源が多数入ってて楽しめるけど、やっぱりライブはいいね。テンション高くて炸裂してるし、一方ではハチャメチャに崩壊していくバンドの姿までの狂気さはまだ孕んでいない…感じかな。それでも驚異的なライブのパワーはこの時期ならでは。もちろんまだ全部聴けてないけど、どこのライブも変化はあるけどテンションの高さはとんでもない。アングラもので聴いてる時はここまで多くの音源は聴けなかったから嬉しいよなぁ…、音も良いし。たまにこういうの出してくれるとホントにハマる。ロック好きで良かったななんて思うもんね♪

The Road To Red (21cd+Dvd-Audio+2blu-Ray)(Limited Edition Box Set)
King Crimson
Panegyric (2013-10-17)
売り上げランキング: 45,778


Pink Floyd - Endless River

Pink Floyd - Endless River (2014)
永遠(TOWA)-Deluxe BD Version-(完全生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

 すっかりとネットでの新作情報漁りが日課になってしまって久しいが、たまにCD屋に行くとそれなりには面白い。ただやっぱり置いてあるものが少ないように感じてしまって物足りなさを覚えることもあるからなぁ…とか。試聴コーナーが充実しててかなり音の良いヘッドフォンで聴かせるようになってるから聴けるものは割といいんじゃね?って思わせてしまうマジックがあるかも(笑)。まぁ、それでもやっぱりネットでいいか、ってなっちゃってるのも事実。パッケージ自体にさほどこだわりもなくなっているし、と自分の傾向が変わってきている事を知る。そんな流れでネットであれこれ…へぇ〜、もう聴けるのかと早速聴いた新作。

 ピンク・フロイドの20年ぶりの作品「Endless River」って凄い話題なんだけどさ、まぁ、話題になるのはわかるんだけどロジャー・ウォーターズはいないワケで、紐解いてみれば「」の時の素材の再構築が中心な作品らしい。もっとも聴いているとそんな古さはなくって新録なワケだから立派にギルモアフロイドなんだが、自分的にはギルモアフロイドって大して興味なかったな…ってことを改めて気付かされた。歌はほとんどないし、環境音楽的なサウンドで実験的な何かが増えてるってもんでもない。ゆったりとおおらかにフロイドらしい音をだしながらちょこちょことギルモアの特異なギターが旋律を奏でるってな感じだ。これが名作だ、と言う人はそうそう多くないだろうと思うし、聴けってな話でもないだろう。好意的に聴けばそりゃあのピンク・フロイドの最後の作品で如何にも最終章って作りのサウンド、フレーズのそこかしこに過去を踏襲するメロディが聴けたりするし、みたいな。

 ただなぁ〜、ロックじゃないし、これ。ロジャー・ウォーターズのはいつでもロックなんだがコイツは…ただ、雰囲気が世界を作ってるというピンク・フロイド独特の手法はさすがの大御所感。暗さが暗すぎないってのもさすがのバランス感。曲数が多いと思ったらアンビエントに流れていくから雰囲気を曲名にして進んでいるような感覚。話題ほどの凄いアルバムではなく、やっぱりピンク・フロイドの最後の作品としての話題に尽きるか。



Lordi - Scare Force One

Lordi - Scare Force One (2014)
Scare Force One -Digi-

 ちょこっと買い物しに出かけてくとアチコチの店で流れてるBGMって結構面白いな〜と。あんまりそんなことしないから何気なく流れてくる音楽ってのが新鮮で、一般的にはこういうのが聴かれているのか、とかこの店って割とこんな系統の音楽流してるんだな…とか普段自分がまるで聴かない音楽が流れているのが刺激的でね、ブログで色々書いてても結局かなり偏ってるし、やっぱり色々な刺激は楽しい。今じゃiPhoneのShazamっつうアプリで流れてる音楽も瞬時にしてわかるからその場で「へぇ〜」ってな風に思うことが多いです。大抵ロック系ではない音楽に反応しているんで、後で…って思ってもなかなか手が出ないんだけどね。

 モンスター・ヘヴィメタルバンドなんて異名が付いてしまっているらしいLordiの新作「Scare Force One」。まぁ、モンスター的衣装とメイクをここまで施してひとつのエンターティナーとしてバンドをパッケージ化しているのも珍しいんだけど、そのメイクやら何やらも全てMr.Lordi自身の作品って事だから随分と偏った才能に恵まれている人だと感嘆。ちなみに楽曲の大部分や作詞、バンドのコンセプトから打ち出し方など全てMr.Lordiのワンマン采配によるものとの事で本人に言わせると「完全な完璧主義者」らしい。やりやすいのかやりにくいのかバンドメンバーはしょっちゅう替わってるんだが、今回は前作「To Beast Or Not to Beast」と同じメンツでの録音ってことで一応一段落している模様。まぁ、このメイクなのでメンバーそのものの個性派重要視されていないし、きちんとテクニカル面で仕事できていれば良いのだろうと思うが。

 さて、今回の「Scare Force One」も相変わらずのキャッチーさとポップさとフィンランドらしいメランコリックな胸キュンなメロディが散りばめられた快作で、ココ最近の作品の中でも結構良作な部類に入るんじゃない?きちんと泣かせるメロディも生かされてるし初期のLordiによく聴かれた旋律も復活しているし、キャッチーになりすぎず、それでいてきっちりとメロディを聴かせるという彼ららしさ、いいねぇコレ。こういうのがLordiだよ。5曲目の「House of Ghosts」なんてその真骨頂で、名曲の部類なんじゃないか?Lordiももう10年選手だし、安定のクオリティでリリースしてくれる作品集はいつもいつも楽しめる。そろそろフルライブDVD集大成なんてのも出してくれると面白いのだがなぁ…。



Slipknot - .5 The Gray Chapter

Slipknot - .5 The Gray Chapter (2014)
.5:ザ・グレイ・チャプター(2CDスペシャル・エディション)

 若い時に激しいのを聴いてて年と共に大人しいのやジャズとかそういうのを聴くようになるのかな、なんて思ってたけど実際はまるでそんな事関係なく年とっても相当ハードなの聴いてたり若い頃はブルースばかり聴いてたりして、案外音の激しさと年齢は関係ないなってことに気づく。もっともやってる側だってそれなりの年齢になってもやってるワケだからね、メタリカとかメイデンとかあの年でアレやってるんだもん。そう考えると色々と世の中的な自分が思ってた常識感とズレてきているのはあって当然かと。それが年取ってくってことなんだろうか、まぁ、気にすることもないけど周辺状況には敏感でいたいものだ。音楽にも常に敏感でいられるといいんだけど、情報次第かね。

 Slipknotの話題の新作「.5 The Gray Chapter」。元々デビュー時からヘンな集団ってことで知ってたし聴いたりもしたけどちょっとヘヴィすぎていつも聴くにはちょっと…ってな感じで奇抜な楽しみとしての位置付けだった程度だけどいくつかアルバム出したり何かとその界隈では話題の中心だったり、結構ビジネス面もしっかりしていてアメリカのメタル界の中では良いポジションに位置してたりもするから何かと話題になる。そんなのもあって、メンバーのアクシデントや脱退などそうなのか、くらいには知ってたり…。ただあの格好なんでメンバー替わっても大して影響ないんだろうと勝手に思ってたけどメインソングライターがいなくなったのはさすがに痛かったか、新作をリリースするのに6年半くらいかかったらしい。好きな人は凄く待ち焦がれてただろうし、解散か?みたいな噂もあったからヤキモキしたんだろうな〜と。でも、やっぱり関係者一同こんだけの金づるを捨てる必要もなくきちんと再建してのアルバムリリース。

 冒頭からなんだこれ?ってなオープニングソングでリスナーを惹き込む…、上手いねぇ、こういうの、好きだわ。んで静かなイントロからのいつもの暴虐なまでのサウンド…だけどドラムは軽い音に仕上げているしやっぱり聴きやすい音だから一聴してうるさいメタルバンドな印象はない。今のメタル界はこういう音作りなのか?ドラムが早いとペタペタな音にして昔のリズムマシーンみたいに仕上げててさ…、分かるけどなんか違う。それと昔のSkipknotみたいな残虐暴虐さってのはやっぱり表面だけ的な印象。そういう曲や要素もそこかしこに入ってるんだけどスタイルとして入っているように聞こえちゃって…そりゃそうだろうけど…、ただそれもしっかりと個性を放っているのも事実で、さすがだな、って感じはある。聴いててすぐSlipknotだろう、ってわかるもん。

 しっかしまぁ、ストレス発散には良いアルバムだ(笑)。ストーン・サワーの音に近いっちゃ近いかもしれないけどこの歌声はやっぱり結構な個性だよ。デスでもなく軟弱でもなくSlipknotな声。あとはもうちょっと要所要所の縦ノリモッシュノリなフレーズがあると良かったかな〜、なんて。



Rancid - …Honor is all we Know

Rancid - …Honor is all we Know (2014)
…オナー・イズ・オール・ウィー・ノウ

 平凡な朝平凡な日々平凡な一日…平凡ってのはなかなかできることじゃないなんてのもあったりしたけど、確かにそうかもな、と納得する面はある。けど、毎日それではあまりにも平凡なんで要所要所での刺激は必要なのが生活。その刺激を自分で求めに行くか勝手に起こるかで平凡と悲惨の違いが出てくるんだろうと。突発を楽しめる思考回路になれば楽しい人生になる。でもそうではない事も多いからやっぱどっか悲劇的になる。人生は難しけど考え方ひとつで変わるものだと言うのもあるかと、ふと思った。最近冷めてるな…。

 Rancidの新作「…Honor is all we Know」。何枚目とか作品ごとに…とかまでは大して知らないけど聞くといつも結構気持ち良い音出しててくれるんでそういう意味で好きなバンドかな昔で言うラモーンズみたいなもんでいつもハズレがないと言うか安定のパンククォリティって感じ。今回の「…Honor is all we Know」は割と幅広い要素が散りばめられててお得意のパンク一辺倒でもなくてスカ調なのもあったりして、ニヤリとしちゃう。このバンドのボーカルの歌声ってどこか抜け切らないイモ臭い感じなんだけど、それがまたジョー・ストラマー的でどこかそんな姿を彷彿させてくれるんだよな。だからこうして幅広いエッセンスを汲んだ音を出してくれると嬉しくなっちゃう。ジョー・ストラマーがやってたパンクの進化系ってこういうトコロできちんと生きてるんだな、と。

 一方のRancidは独自のパンクスタイル…っても非常にストレートでわかりやすく複雑なことは何もないシンプルさで明快に伝えてくれるところが好まれるんだろうね。もうかなりのベテラン域に入ってきてると思うけど、相変わらずのテンションの高さは見事なもので、本当にこういうのが好きなんだなと感じる。アホらしくもなくシリアスすぎず、ヘタでもなくテクニカルでもなく普通にバランスが取れててカッコ良いバンド、意外とそういうのは今は少ないかもね。



Taylor Swift - 1989

Taylor Swift - 1989
1989~デラックス・エディション(DVD付)

 大抵11月に入るとこたつ出してもいいかな〜って気候な感じになるイメージ。ところが今ではあまりそう思わないんで、温暖化なのかな。それとも自分が住む場所のレベルが上がってるからそんなに気にしなくても良くなったんだろうか?確かに昔は壁の薄っぺらな寒い安アパートに住んでだし、その頃はこたつと電気ストーブくらいしか暖房器具なかったからどうしてもそうなったんだが…、もう随分昔の話になってしまったなぁ…(遠い目)。そんな事を思い出しつつも熱いロックをひたすら聴いてて疲れたんで、息抜きに軽いの聴こうかな、ってことでこれ。

 Taylor Swiftの新作「1989」。まぁ、割と嫌いじゃなかったんで新作出ると聴いたりしてたんだけど今回はちょっとなぁ…さすがに自分が聴く範疇の音楽からは離れてるかも、と思った次第。簡単に書けば、単なるポップスにしか聞こえないってことです。アレンジとか作り手が上手すぎるので超売れ線路線の音と最新のサウンドを後ろに入れまくっててさ、本来のテイラー・スウィフトのカントリータッチな可愛げのある曲調が化けちゃってる。それこそポップスターとしては天賦の才を持っていると言われるところなんだろうけど、このアレンジを聴くほどヒマ人じゃないね。そしてそのアレンジのどれもこれもが前作「Red」の前半で聴けたようなものばかりで、どうにも受け付けない。後半に行くとしっとりした感じになってて本来のテイラー・スウィフト路線らしき香りもするんだけど、やっぱりどっかでアレンジされちゃっててダメ。メロディとか言葉のセンスは彼女のものだろうと思うくらいには特徴があるけど、音が…この路線で進むんだろうなぁ、当然ながら。単なるBGMにもならないくらいの世界でした。当たり前っちゃ当たり前だけど昔の「Love Story」みたいなの出てこないのかねぇ…。

 「1989」って彼女の生まれた年なんだろうか?それくらいだよな。大金持ちになってやりたい事やってスーパースターになって考えられなかった人生歩んでて…これからどうなってくのかも楽しみではあるが、多分そのうち忘れる(笑)。そんなもんだ、きっと。



Rory Gallagher - Irish Tour '74

Rory Gallagher - Irish Tour '74
Irish Tour '74 (Deluxe Edition)

 血沸き肉踊る…人によって聴く音楽は違うだろうけどこんな形容詞が似合う体験をしたことがあるんじゃないかと。ロックにかぎらずだけど熱い音ってホント響くんだよね。それはもう先日書いたけどストーンズから黒いのに行ったヤツなんかも同じで、やっぱグリグリと響くんだよな、そういうのってさ。それこそが醍醐味だし音楽聴いてる価値あるし、聴いていたいし聴きたくなる。いつもだと疲れちゃうからそりゃメニューは色々あるけどさ。自分的にはやっぱりどうあがいてもこの醍醐味、その熱さが一番好きだし、70年代のロックに感じる熱気は他の時代の音楽を聴いていて感じる良さとは格段に質が違う。そんなことを改めて思い出させてくれたのが本日のお題。

 Rory Gallagherの超名盤ライブアルバム「Irish Tour '74」のデラックス盤ですよ、デラックス盤。7CD+DVDですからね、もうとんでもないワケで、しかもこの熱さでライブ3本丸々聴けるって、一気には無理です。数日空けたって無理です。それなりに時間を置かないとロリーの熱さを鎮めるってのはなかなか大変なんです。しかも元々の「Irish Tour '74」ってアイルランド公演の編集盤だったんだけど、その大元となったコーク公演が丸々Disc 1,2に入ってるんで、悶絶モンなんです。しかもあのままのテンションなんだから多分当時曲をカットするのは辛かったんじゃないかな〜とか。今回はそのまんまで、もうとんでもなくハートにグイグイきます。ロック聴いてたら絶対来る。いや、来ないとおかしい。んでCD3〜6まではダブリンとベルファスト公演が入ってて、やや音質は劣るけど、熱さには何らかわりなく燃えまくること間違いなしのライブ。ホント絶頂期だったんだろうなぁ、この頃。ギターも歌もバンドも凄く良い感じでハマり込めるもん。CD7はセッションみたいだけどまだ聴けてない(汗)。DVDもまだなんだけどとにかく最初のライブだけでハマっちゃってさ、コイツはさっさと紹介しておかないと勿体無い、早く聴いた方が良いぞ、ってな意味合いですね。

 ロリー・ギャラガーの良さはやっぱりライブ。どんなスタジオアルバム聴いてもこの良さは出てこない。それを更に拡張したのがこのデラックス盤「Irish Tour '74」。シンプルな3ピースでの単なるロックだけどこんだけ熱く楽しめるのってそんなに無いんじゃないかな。スゲェ作品です。



Led Zeppelin - Houses of The Holy : 2014 Remaster

Led Zeppelin - Houses of The Holy : 2014 Remaster
聖なる館<2014リマスター/スタンダード・エディション>

 最近はアマゾンの売上が結構減ってきてて、そりゃもう誰もCDなんて買わないのかな~なんて気もしてるけど、現実的にはそうでもない部分もあって、まだまだCDって買う人多いんじゃないかと。自分なんかの場合はDLに移行したと言うよりもそもそも買う必要のあるCDが無くなってきた…もっと言うと聴きたいもんを大抵持ってるから買わなくても良いって話だったり(笑)。新しい音楽とかはやっぱり買うんだけど、こだわらなきゃDLでもいいかってのは確かにあるけど気に入ったらやっぱCDだろうしね。ただ、ホント、そこまで買いたいCDって音を出してるのが少ないからさ。古いののリマスターとかはもういいかげんにしろ派だし(笑)。結局買いたいCDがなかなか無い…そっかそういう読者が多いから売れなくなったのかも(笑)。結構トレードオフな感じだったんだけどね。まぁ、好きで聞いて書いてるからって方向が大きいからいいんだが…。

 Led Zeppelinの「Houses of The Holy : 2014 Remaster」も新しいのが出ましてね、コイツはやっぱ別格です。だからひたすらさっさと飛び付くんだけど、Zeppelinってアコギな売り方しないんからいいんです。付き合ってっても。紙ジャケとかはZeppelinの意思じゃないからカウントしなくて良いけど、基本的にリマスターはこれまでに一回だけ、今回は90年から24年経過したからさすがにもう一回リマスターしました、でもおまけを山のように付けますっていうんで納得なんです。今まで納得のリマスターをリリースしたのはFreeくらい。実に良心的だった(笑)。

 ま、そんなお話はともかく、やっぱり気になるのはコンパニオン・ディスクでしかなく、果たしてこのくらいの時期になるとどういうのを纏めてくれるんだろ?ってヘンな期待になっちゃって…、アウトテイクとかあんまり無さそうだから有りモノのどんなバージョンで出してくる?みたいなね。まぁ、リリースインフォが出た時点でちょっと怪しかったんだけどそれはそのままだった。強烈なインパクトを放つ美しい楽曲The Song Remains The Sameは素晴らしいインストとして収録されてて大きい変化球はあまり聴かれなかったし、続くこれまた最高に美しいThe Rain Songはピアノなしミックスなんて書いてるけど、割と要所要所に聞こえてたりするんでなんとも…これは歌入り。丘の向こうにはちょっとイントロとかエンディングとかフェイドインアウトのトコとか通常だと加工されているところがそのまま生々しく入ってるから新鮮だった。今回のおまけ集では一番新鮮な一曲だったかも。ちなみに歌なしのインストになってます。クランジはキーアップって書いてあるから多分キーが高いんだろう…ってかピッチ上げてる…のか元々のピッチがこうなのか…、歌入りでテンション高くて良い感じではあるね。祭典の日もラフミックスで歌入りで、オーバーダブのギターのミックスとか定位がちと異なるのかな。そしてノー・クォーターは歌なしでジョンジークローズアップな感じでの美しいインスト的な曲に仕上げてるみたいで、大して普通のと変わらないんだけど聴いてるとやっぱり曲の美しさと音色の素晴らしさに感動してしまう。最後のオーシャンは歌入りなラフミックス…確かに歌がちょっと後ろにいる感じがするけど、曲そのものはそのままなんでいつも通りと言えばいつも通り、か。

 概ねそんなトコロで楽しみな2枚が終了してしまった。つくづくもっともっと楽曲があったら良いのにと思うバンドだ。そしてこの「Houses of The Holy : 2014 Remaster」のクォリティの高さと言うか次元の違いは明らかでこれまでのLed Zeppelinとはまた違う世界を展開しているアルバムな事を実感。やっぱ凄いバンドだ。

Led Zeppelin - Led Zeppelin IV : 2014 Remaster

Led Zeppelin - Led Zeppelin IV : 2014 Remaster
レッド・ツェッペリンIV<2014リマスター/スタンダード・エディション>

 世の中を見てると結構つまらない事に腹を立てる人が多いなぁと思うことが多くなった。自分がそんだけ世の中から悟りを開いてきてるのかもしれなくって、どうでもいいや感がたくさん出て来たっつうか(笑)、そんなもん真面目に捉えて怒っててもしょうがないだろ、くらいに思うんだよな。怒りを忘れたらロックなんて出来ないんだが、それはそれとしてムダなパワーとエネルギーを費やすこともないし、そんな気分屋でもないから妙に気分が左右されるならそもそも流していく方がいいし…ってなんでもそうできるワケじゃないけどさ、冷静に聞いて判断して対応してとか思う、うん。仕事でも女性に対してても同じこと思うんだけどね、まぁ、男もそうだけど。特に事例があってのお話ではなくってちょっと見てて思ったことの一つなだけです。自分はそれよりもさっさとロック聴きたいぜ、って感じなんで。

 Led Zeppelinの「Led Zeppelin IV : 2014 Remaster」。ジミー・ペイジも多分自身の歴史の最終章を総纏めしているんじゃないだろうかと思うこのプロジェクト、先日第二弾として「Led Zeppelin IV : 2014 Remaster」と「Houses of the Holy : 2014 Remaster」がリリースされたんでもちろん早速ながら聴くワケですが…、元々のアルバムの方は今更多少音が良くなったトコロで…ってのもあるんで専らコンパニオン・ディスクの方を聴くんですがね、さすがにこのくらいになってくると目を見張るほど面白いブツが出てくるワケでもない感じで、ちょいと刺激不足感は否めない…のか、自分がさほど気にしなくなってるのか…、何か分からんけど、あんまり感動はしなかった。なんで、ってのは単純で普通のリリースバージョンとそんなに変わらないから。ギターソロが入って無いってだけとか歌が無かったりするだけとか、若干ミックスが異なるとかそういうのが多くて決定的に異なるモノってんじゃないからだね。試験的なバージョンとかがあるワケじゃなくて製作過程の最終一歩前なだけ、ってのが中心。期待しまくった「天国への階段」だっていつものギターソロのままでサンセットスタジオのミックスバージョンってだけで、それよりも3テイクあるギターソロの違うのを出してほしかったな〜、ちなみにこのサンセットスタジオのミックスはとってもひどくて使い物にならなかったと言われているが聞いている限りはそうでもないし、どうなんだろね、当時はそう思ったのかもしれない。まぁ、今の機材でアップしている部分はあるのかもしれないけどさ。そんなにハマり込んでいけるほどの興味が全然沸かない(笑)。

 Black Dogは最後のギターソロなし、R&Rは別ミックスだけどさほどの違いは分からないくらい、限りなき戦いは歌なしだからかマンドリンが結構前に出てくる感じ、ミスティ…やFour Sticksは割とラフな感じの別ミックスなのかな。カリフォルニアも歌なしの美しいアコースティックの音色を聴かせるインストとしてる。大好きなWhen the Levee Breaksも迫力の別ミックス…だけどまぁ、そんなに大きくは変わらないんじゃないかなぁ…。きちんと音の定位とか楽器のミックス具合まで聴き比べてないけどそんな感じ。何となく期待が外れたのはそんなトコです。ただ、やっぱりボンゾのドラムの音とか凄い迫力で気持ち良いな〜と。アコースティック楽器が実に美しく鳴り響いいているのは分かるからこういう出し方してきたのも納得するし、この頃からはもう素材のレベルの高さは安定しているから如何にそれを完成形まで持っていくかみたいな図式だったろうし、しばらくの間コンパニオン・ディスクはそんな感じになるかもなぁ。最後まで出し切ってシアトル1977と20枚組ライブアルバムを出してくれると嬉しい(笑)。



The Rolling Stones - Hampton Coliseum Live In 1981

The Rolling Stones - Hampton Coliseum Live In 1981
ストーンズ~ハンプトン・コロシアム~ライヴ・イン 1981【初回限定盤BLU-RAY+2CD/日本語字幕付】

 最近意外な所で意外な音楽の話をすることがあって、そんな趣味だったんか?とかそんな生き方してきたんだ、とか、結構ニアリーな所で生きてたんだな、とかアイツ知ってる?とかそんな会話が出来てちょっと驚いてる。もちろんその時その時は全然知らないし、今になってようやく話してて思い描いているシーンは違うんだろうけど多分同じような状況を想像して話してるんだろうなとかわかって面白い。ロックとか音楽とかホントに共通語だなって思う。まぁ、相手はストーンズあたりから黒い方に行ったタイプでこないだもなんかのライブに行ってSweet Soulを楽しんてきたとか。で、また自分なんかは黒いのわからんからな~とか雑談してるワケ。

 ってなことで話題になったのがストーンズの「Hampton Coliseum Live In 1981」。こいつを買うべきかどうか、なんて相談…と言うか話になってさ、アングラでは古くから有名なライブだったし、そりゃいいんじゃね?って話だけど81年って「Let’s Spend The Night Together」もあるからどうなんだろ?ってな事でさ。そこから話続いちゃってあのアメフトのミックが許せなかったとか、あれじゃなきゃもっとストーンズは好きだったかもとか色々(笑)。で、この「Hampton Coliseum Live In 1981」はミックがスーツだからイケるんじゃねぇの?みたいなのあって、どんなんだっけ…ってかどんなんだろ?って事で見てみる事に。

 オープニングがバックステージの模様からで面白い作りだなと。キースの素のギターがかっこいいな~、さすがに良い音出してるし…って見てたら誰だこれ?ジョージ・サラグッドが登場か…前座だったんだろうな。しかしストーンズのバックステージってこんなに明るい雰囲気だったのかとちょっと意外。もちょっとギスギスしてるもんだと思ってた。それにしても今見れば皆若い(笑)。んでそのままダラダラとステージに登場して始まると言う…、こんなステージ展開だったんだなぁ、こりゃ「Let’s Spend The Night Together」より絶対カッコ良い、けど、やっぱり映画とビデオ撮影との差があるのかワイルド感とか作品感とかそういうのは全然違うね。どっちが良いって言うか、プライベートっぽいのがこの「Hampton Coliseum Live In 1981」でストーンズの醍醐味を感じるのが「Let’s Spend The Night Together」か。自分がガキの時にこれがあって見てたらどう思ったかなぁ…、やっぱりストーンズの良さには気付かなかったかも。

 81年って人気あるんだよねぇ…。自分なんかはもっとヤバい時期の方が好きだけどな。それにしても2時間以上この生々しいライブを見れるって凄いな。そういう意味ではホントに脂の乗ってる時期のライブなんだろうな。久々にビル・ワイマン見たし(笑)。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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