Moon Safari - Himlabacken Vol. 1

Moon Safari - Himlabacken Vol. 1 (2013)
ヒムラバッケン Vol.1

 過度に情報量がありすぎて一気に消化できずにただただ詰め込むだけ、そんな風潮が最近の音楽鑑賞にあるんじゃないだろうか?なんて自分がそうだからかもしれないんだけどさ、まぁ積みCDが増えてるって時点でそういう風潮だと思うワケでして、えぇ、全部消化できずに聴くだけ聴くものはひたすら溜まっていくということです。だからアルバム全部とかそのバンドの来歴をきちんと漁る…音的な変化やメンバーの背景も含めて追えればそれはバンドの音に跳ね返ってくるハズだから抑えておくべき事だったりするんだけど、実際そこまで聴きこなせていない、こなしたいと思うかどうかってのもあるけどそう思ってもなかなかね…。そんなバンドが最近続いていていかんな〜と。ただ聴く時間は作れば良いんでひたすら聴こう、そう思った次第です。

 Moon Safariの4枚目で2013年の作品「Himlabacken Vol. 1」。なんか一時期…今でもこのアルバムジャケットがよくアマゾンで出て来てさ、Moon Safariってのは知ってたけど、あまり好みでもないんで後回しにしてたけどちょうど良い機会だから聴いてみるかな、なんて手を出してみました。ここ一連のポストシンフォニックとかそんな類の流れで聴いちゃったからか、随分と垢抜けた洗練されたオシャレな音だな〜っていう感想。ともすればQueenそのままじゃないか、くらいにQueen。コーラスも歌声も曲調も全部…ってのは2曲目の「Too Young To Say Goodbye」を聴いてて思ったこと。まぁ、アルバム全編でボーカルの声質がフレディ・マーキュリーそっくりでさ、そんな感じがしちゃう。だから全然Queenなんです。これをまず自分の中でのハードル超えないとず〜っとQueenにしか聞こえないと言うヘンな聴き方になっちゃう(笑)。

 ちょっと慣れてきて聴いていると次は多分ジェネシス+Queenになっちゃってきて…、ダメだこりゃ(笑)。いや、音楽的にどうのとかそういうんじゃないです。そういう意味ではアルバムとかサウンドとか見事に個性を打ち出しながら洗練されたヘンさも含めた見事なバンドです。ただ、70年代を知っちゃっている人は圧倒的に笑って楽しむか、雰囲気を楽しむかみたいな話になるんだろうと言うだけのお話。自分的には楽しめるけど笑っちゃってさ…、まぁ、聴かなくてもいいかって思っちゃったかな。でも結構人気あったりするみたいだからそれhそれでいいんじゃない?





Pineapple Thief - Tightly Unwound

Pineapple Thief - Tightly Unwound (2008)
Tightly Unwound

 どうにもiPhone5sとiTunesの同期が上手くWifiで繋がらないんでイチイチケーブルで繋がないといけないのが面倒だ…。音楽の入れ替えが激しいんでWifiでさっさとやりたいんだけどなぁ、認識してくれないんだからしょうがない。MacOSアップデートしても大して変化ないからもうちょっと後にしようかと思ってるけどやっぱそこが原因か?Yosemiteいいのかな〜、きっといいんだろうけどバグフィックス完了後が良いし、しばし待機中なんです。それで何を色々と入れてるかってぇと、ここ最近聞いてる鬱なポストシンフォニックプログレ系だったりね。やっぱ新しい?音楽ってのは音が良いからさ、そういうのもちゃんと聴きたくて入れてるところ。

 Pineappleってイギリスのバンドの2008年の作品「Tightly Unwound」。これまでのプログレ的なのとはもうちょっとポップ・ロック寄りなんで聴きやすいんじゃないかなとは思うけどそれなりに凝ってる部分は多いんでプログレ的な類に入ってきているようだ。自分的にはあんまりそうは思わないんで普通にロックだな、って思うしここ最近のとくらべても暗さがそこまでは無いんでそう感じるんだけどさ。軽い、って言えばそうかもしれないが、ポップ的な軽さじゃないし、軽快ってワケでもない、重くない、っていう言い方になるんだろうか。ここ何年かこの手のを聴いては忘れていったけど、ずっと残ってたバンドのひとつだもんね、きちんとしたリスナーには今更か、って感じだろうけど、かなりの大作で名盤なんだろうと思う。

 割とアコースティックなのも使ったりしてて普通に多彩なロックを展開してるからソフトなタッチもあるし歌も優しいんで聴きやすい。ピンク・フロイドの世界からはちょっと垢抜けててモダンな感じがするけどやっぱりあの空気感はきちんと残されているようだしバンドそのものの雰囲気もコンセプトありきでしっかりしているみたいだから好感が持てるムード。今じゃ大御所なんだろうけど、それでも新鮮に響く作品でかなり楽しめたかな。





Anathema - Distant Satellites

Anathema - Distant Satellites (2014)
Distant.. -CD+DVD-

 ヘッドフォンって物によって音変わるんだなぁ…というのはあったんだけど、インイヤー式のだとそんなに変わらないのかな。それともたまたまだろうか?そこそこの以上になると多少の違いしか感じられなくてさ。いや、もちろん十万円単位になったらわからないけど、音が明るめになったとかそういう程度の違いしかなくてね、もっと劇的に臨場感とか変わるのかと思ってたからさ。低音はちゃんと出ててそこそこ広域も出てるから多分自分が好む音像自体が似ているから変化を感じられないのかもしれない。オーバーヘッド型だともうちょっと空間的な音の違いもあるから劇変するんだろうけど、インイヤーってモロに耳の奥まで入ってるからあんまりそれ以上は…って勝手に思ってたり。

 2014年リリースのAnathemaの新作「Distant Satellites」。Anathemaって前も誰かのお薦めで聞いてたハズなんだけど、今回の「Distant Satellites」はかなり感激した。こんなバンドだったっけ?みたいなのが大きいんだけどその音楽性にかなり感激。元々ゴシック・メタル勢の一員だったんだけど、作風がどんどん変化していった挙句プログレシンフォに行き着いているという珍しいパターンで、きちんと男女ボーカルがいてその世界観を広げてくれているらしい。それで更に音は本気でプログレシンフォで、スティーブ・ウィルソンのプロデュースと言えば通じやすいだろうか、元々のバンドがどうであろうともこの音世界は見事にそれ系のバンドに成り切っているという姿、どころか作品的にも完全に聴かせるシンフォニック・ロックの世界。ピンク・フロイド的な世界に加えて更に力強いパワフルな歌声…で自分の中ではちょっと前からお気に入りになっているポーランドのThe Riversideってバンドとダブる。ちょっとだけ陰鬱さが爽やかになっているっていう違いがあるかな。

 こうなると初期のから全部制覇したくなってくるねぇ…ってことで大人買いなワケだが、どういう変貌を遂げてこうなったんだろ?ってのが興味津々。これほどの完成度の高さで推移していけるって凄いもん。それほどにこの「Distant Satellites」って作品の魅了度合いは興味深い。楽しみだな。







Anglagard - Epilog

Anglagard - Epilog (1994)
Epilog

 すっかりと怠け癖が付いてしまって日々を過ごしているだけになってる最近、そろそろアチコチに動き回らないといけないかもなと思いつつ時間がいまいち読みにくいってのもあって動けず。もうちょっとコントロール上手くしたいけどね。はてはて、そんなことで既に10月も暮れに近づいてきて今年の早い歩みを実感している次第です。そんな季節柄に今回もお似合いの暗さのお題目で…(笑)。

 Anglagardというスウェーデンの90年代のバンドの1994年のセカンド・アルバム「Epilog」。見事に全編インストのドラマティックで繊細なBGM…ではなくサウンド。クリムゾンの歌なし且つ更に陰鬱感を出しつつもやや細めに、みたいなところだろうか。歌が全く無いのは狙いなんだろうなぁ…、1枚目ではあったワケだし、多分この作品で歌は不要と思われたんだろう。それにしても不気味なジャケットだ。しかしそれが音楽感を表しているとも言えるんで見事なジャケット、ってことになるしそれよりも音の深さの方が格段に上で極上の世界が味わえるのがいいね。遠目に見ると何やら顔がそこに描かれているけど普通に見ると妙な影ばかりで何を写しているんだろ?って疑問を抱く。ジャケット見ながら聴けるね。

 秋の夜にひっそりとこれ聴いてるとなかなかハマれる音で、情景が浮かぶんだよ。ジャケットのおかげもあるけどどこか自分が知ってる光景でこんなのが流れてて…みたいな。でも、その幻想が突如として暴力的なまでのプログレ的パワーでぶち壊されていく…、湖面にはまた静寂が戻り…みたいなドラマ感が普通に味わえるのは面白い。90年代はアルバム2枚で終わってしまったみたいだけど、やっぱこの世界観だけで行くのはキツかったんかな。個人的にはほんの少し軽さを感じるけどベースもバキバキでドラムもタイトなので音処理の加減だけだろうか、まぁ、そのヘンは後期クリムゾン狙いなのはよくわかるんで…(笑)。



White Willow - Sacrament

White Willow - Sacrament (2000)
Sacrament -Expanded-

 すっかりと冷え込んできたこの頃、心地良い風の冷たさが身に染みるけど、どこかでそれを楽しんでる自分がいる。全く音楽の秋だ…、いや、食欲の秋とか読書の秋とか何でもあるけどじっくりと聴けるという意味ではやっぱりプログレの秋とか、そんな感じだろうか。段々と楽しいと思うことが少なくなってくる世の中で音楽で楽しめるなんてのはまだ幸せな事なんだろうと世の中を見てて思う次第…いや、別に何の心当たりもないです(笑)。

 WHite Willowってノルウェーのバンドの2000年の作品「Sacrament」。White Willowってブログ始めてしばらくしてからのブログ仲間に教えてもらって聴いたのが最初で、すっかりとそれから聴かなくなっていたバンドだったことを思い出した。何かまだよくわかんなかったけどいいなと思ったのは覚えてて気にしてたはずなんだが…(汗)。そんな個人的な感覚はともかくながら、この「Sacrament」を最初に聴き始めて驚くのは耽美性とか折れそうな美しさとか…言葉って難しくて表現できないくらいな繊細なサウンド。もっとロックな印象が強かったけど、ここで聴けるのは割とオーソドックスなプログレに近い感触だけどプログレとまでは言い切れない儚さや楽曲、イアン・マクドナルド的世界観とでも言うべきか、はたまたピート・シンフィールド的世界とも言うべきか、ともかくそういう細さか弱さ力の無さとやや安っぽい感のあるバンドの音、そして美しくも脆く壊れそうな女性の歌声…、ここから始まったもんだからそりゃ一気に惹き込まれちゃいますね。それだけでWhite Willowに洗脳されていきます、多分。

 楽曲はゆったりとしたムーディな世界に耽美感や浮遊感、心地の良い世界が止めどなく紡がれているんだけど、やっぱり幾つかの稚拙な部分があるからか大御所が持つような圧倒的なプログレ感ではない。もっとポップ寄りなんでハードロック的な側面はあまり出てこなく、どちらかと言えばアンビエント風ではあるか。ただ使われてる楽器が多いのもあってカラフルな暗さ…って意味分からんけど、そんな感じがする。そういう意味では実にゴシカル感溢れる感触。突然ヒステリックになる歌を聞くととっても幼い声でやや驚く。割とスルメ盤かもしれないな…。しかしこのジャケット強烈だったのにリマスター盤はややテンションの下がるジャケットになってて残念。

Sacrament -Expanded-
White Willow
Termo Records (2014-09-09)
売り上げランキング: 183,225






Quidam - Time Beneath the Sky

Quidam - Time Beneath the Sky (2002)
Time Beneath the Sky

 感動って幾つになってもするもんだけど、それを表現するのってのが難しくなっていくのかな。皆が皆アメリカ人みたいに「Wow!」なんてなってくれるとわかりやすいけどそんなのはアメリカ人だけで他は目を見張って息を呑むだけ、とかも多いしさ、実は感動してるんだけど傍目から見たら全然わからなくてつまらなそうにしてるみたい、とかあるじゃない?だからできるだけ自分なんかは相手に伝わりやすくしたいな、と思うワケ。相手がいれば、だけど。音楽とかの場合は自分だけだからいいんだけどね。

 ポーランドのQuidamというバンドの2002年の作品「Time Beneath the Sky」は3枚目になるのかな、個人的には女性ボーカルものって好きだからこのヘンまでのQuidamは聴きやすくて好きです。しかもこの「Time Beneath the Sky」は何と言っても自分的に一番感動したのがZeppelinの「No Quater」のカバー。最初クレジット見てて、これって…Zepのだよな?そんなもんカバーすんの?どやって??っていう疑問ばかり。だから最初に聴いたよね、普通はCDにしろDLにしろやっぱり一曲目から聴くんだけど、いきなり3曲目の「No Quater」から。だからそれがアウトだったら自分的にこのアルバムはもうダメなんだけど、それが意外な事に驚く程の出来映えと完成度の高さで何ら異を唱えるようなものではなかったから、と言うよりももっと新しい感動を与えてくれるくらいのカバーだったから一気に好きになった。Quidamってバンドの何も知らなかったけど、こういう出会ってのはやっぱりきっかけで、そこから入ってったもんね。

 メロウでシンフォニックなロックの世界というよりももっと環境音楽的なBGM的なインスト重視的なサウンドが中心なんだけどそこかしこで出てくるサウンドやエフェクトは明らかにロックのそれで、フロイドなどの影響下にあることは一目瞭然、ただあまりにも空気感を上手くまとめ上げすぎてるし、そこにエミラ嬢の軽やかな歌声を被せてくるから余計に軽快さを増していく。そこでも実はバックの音はえらく凝ってるんだけど、まぁ、ポップスなんかもそういう傾向にあるからかなり親しいものになっちゃってるかな。ただ、オシャレで洗練されてるからベタベタ感もなく聴きやすいね。ポーランドものはもちょっと気を入れて聴いていかないといけないんで今後も注力のままです、多分。







Mostly Autumn - Passangers

Mostly Autumn - Passangers (2003)
パッセンジャー

 朝早くから川の畔に出て寒いくらいになった気温の中で静かに流れる川を何気なく見ながらぼーっとする…、贅沢な時間。もちろんそんなことしょっちゅうできるほど人生にゆとりは無いんだけど、そういう瞬間って好きでさ、気持ち良いな〜って思うワケ。やろうと思ってそうするよりも何かの時にたまたまそういう時間にそういう状況にいた時にふと感じられるって方が感動は深いと思うけど、意図的でも割と心地良い。多分一番異空間的に感じるのは人影が無いことだろうね。それだけで非日常空間的な感覚になるし。自然の中を一人だけ、でも見える景色は割と街だったり…っていう違和感ね。そんな雰囲気が好きだな〜。

 Mostly Autumnの2003年作「Passangers」。バンド名に「秋」が入ってるんだから万国共通の「秋」の認識ってのはあるんだろうと思うが、それはともかくながら割とキャリアの長いシンフォニック・ロックなるジャンルのバンドのようで、シンフォニック・ロックってそもそも何だ?って思うけど、そのヘンはどっちでも良い事として、このMostly AutumnってこれまたKarnatakaとの関連もあるバンドなんだけど、この時点では特に無いので言及せず(笑)、素直にバンドの音を聴きたいんだけど、これまでの作風はアイルランドトラッド風味のアコースティック性を上手く取り込んで個性的なバンドサウンドでスタイルを築き上げてきたみたいだけど、このあたりではもっとハードなギターを取り入れて世界を広げている…のか時勢に合わせていったのか、その辺が争点になっていることが多いみたい。聴いてるとそんなでもなくって、音の重ね方がアコギと歪んだギターって同じだからホントに音色の違いって言う意味での取り込みなんじゃないかな。そういうのを意識した作り方なように思うしね。

 それにしてもやっぱり憂いのあるアン嬢の歌声が身近な雰囲気を出していてあまりにも遠すぎる世界ではないことを認識させてくれる。相変わらずのピンク・フロイド的雰囲気サウンドとギターソロの拡張が嬉しくてね、こういう風にフロイドの世界ってのは継承されているのかって頷いてしまう。素朴感を取り入れ、しかもフルートなどの楽器を加えている中でのフロイド的世界ってことで、まぁ、色々と言い方あるんだろうけど、やっぱ英国的な面白さだよな、こういうゴッタ煮的なのはさ。もっと洗練されてるけど、やってる事はそのままで(笑)。







Panic Room - Skin

Panic Room - Skin (2012)
Skin , from UK)

 湿り気のある、そして憂いのある音楽って今の時期が一番心地良いかも。音楽を聴いてて季節が合うとか思うのってセンスだし説明しきれないし、それって似合うよね、くらいに脈絡も根拠もなくその人の感性だけのお話で論理的には説明つかないんでは?付くのかな?このコード進行は気温何度の進行と同じだから似合うんだ、とかさ(笑)。まぁ、無いだろうからやっぱりその人のセンス。憂いがあるからって、人によってはそれは冬から春のイメージかもしれないし…、う〜ん、そう考えると万人共通ってのはまずあり得ないし、あの娘がカワイイって言うのも同じようなお話なんだろう。自分的には今の季節感が似合うバンドの音だな、って思います。

 Panic Roomの2012年作「Skin」。元々Karnatakaのメンバーが解散後に組んだバンドで基本的には同系統なサウンドではあったけど当然バンド名替わってメンツも一部替わってるからやりたいことの幅が広がってるワケで、ケルティック色は割と薄れつつ、ハードなエッジを立たせた方に若干シフトしつつももうちょっと壮大な世界をプレイする意向も出て来たように感じる。そしてボーカルのアン嬢の個性だろうが、突き抜けるような天上の歌声ではなく霧の深い森の中をイメージするようなくぐもった歌声が全体の世界観を支配しているようだ。そしてナチュラルなサウンドが割と多い…アコギやピアノなんてのね、だから素朴感と歌声がマッチした感じになってて染み入りやすいしメロディの儚さも手伝ってユニークな傑作に仕上がっていると思う。

 どこにでもありそうでなかなか無い、そんなメロディックなロック、ともすればポップス界の端っこにいてもいいんだけどそこはやっぱりロックの世界の住人、ストリングスとの共存、そしてヘヴィなギターとの共存、それでもこの儚さを保った歌声が一番の魅力として出てくるPanic Room独特の世界をどんどんと突き進んでいったらいいな〜って。いつもそうなんだけど、何度も聴きまくると凄く味が出てくる作品で、それでいて一緒に歌えるほどにポップじゃない、っつうか…、そのヘンがBGM的になるか深みに入れるか…みたいなトコにある。しかしジャケットいいよなぁ…正にこの世界を妄想しながら聴ける曲ばかりだし、見事に表現しているジャケットだ。







The Reasoning - Adventures in Neverland

The Reasoning - Adventures in Neverland (2012)
Adventures in Neverland

 そういえば自分ほど世間のことを知らない人間ってあまり出会ったことないな(笑)。世間を知らないってぇと語弊があるけど、テレビネタやタレント知らないとか玉遊び系に興味ないとかそういうの。じゃ何してるんだ?ってのはよく言われるけど、それ言ってもねぇ…(笑)。誰も知らないバンドのアルバム聴いて感動してます、っても理解できんだろうし…そう言われてみれば何か特殊な人間なのかも、と思ったりもする。が、至って普通な人生だし興味趣味は多い方だろうし、ただそこに真っ直ぐ過ぎるので他に手が回らないだけで俗世間と溝が空いてしまっている、と思いたい…、最近のふとした違和感でした(笑)。

 The Reasoningの2012年作「Adventures in Neverland」。Karnatakaの元ボーカルレイチェル嬢が離婚してバンドをやめてこっちと結婚したからこっちのバンドで活躍しますってことになった…と言うほど簡単なアレでもないんだろうけど、傍目にはそう見えてしまうくらいの人間関係性によるバンド結成の経緯、らしい。まぁ、秀逸なボーカルさんが埋もれなくってこうして活躍できる場があったってのは良いことだけど、人生の伴侶と仕事のパートナーを一緒にするとどっちも壊れる時は壊れるっつうのを経験しつつも同じことを繰り返すという勇気もまた素晴らしい。今度はどうなるのかわからんが、末永く頑張ってもらいたいねぇ…。

 下衆の勘ぐりから入ってしまったけど、4枚目のスタジオ・アルバムらしい「Adventures in Neverland」はちょいとハードな世界とメロウな嬢ボーカルを一緒に繰り広げてくれている秀作。ミックスの問題なのかベーシストの問題なのかベース音がやたらでかく聴こえるんで重さを強調したかったのかな…、それにしてはベースの音にバラつきが多くてちょっと気になってしまった。狙いがあるんだろうからそれに慣れないといけないんだろうけど、曲とかよりもそっちが気になっちゃって(笑)。天上の歌声は相変わらずなんで文句の一つもないけど、メロディに特性がさほど無いのがこのバンドの弱点か…無いってもメロウなんだけどさ、ポップじゃない、って意味では狙い?路線的に微妙な所に刺さってて難しいけど、実力は文句なしなアルバム。もうちょっとどっかに突っ込んでってほしい所。





Karnataka - New Light : Live In Concert

Karnataka - New Light : Live In Concert (2012)
New Light : Live In Concert

 色々な人と会話するんだけど、どうにもやはり自分ってものすごく特定の領域に興味が偏っていていわゆる普通の会話ってのが出来ない事に多々出会う。例えばサッカーとか野球とかの話題やテレビの話題なんか全く出来ないワケで、あの番組の云々とか言われてもまるで知らないから困る。何せテレビなんて全く見ないから同時にタレントの名前もまるで知らないし、誰が話題になっててとかナントカのCMの子が〜と言われても知らない…。世間的にそんなんで自分は大丈夫なんだろうか?って思うんだよな。でも興味ないモンはないから今更無理して覚えるためにテレビなんて見ないし、困ったモンだなとか…。

 Karnatakaっつうウェールズのバンドの再結成後のライブ作品「New Light : Live In Concert」。しかもボーカルを2度も替えてるんだけど、そのヘンはあまり気にしないで聴けてしまうのが凄い。普通女性ボーカルメインだったのが替わったらあれやこれやと意見が出るモンなんだが、そうでもなく圧倒的な音楽的世界観の一要素でしかない女性ボーカルとでも言わんばかりにトーンに変化なし…どころか更に明るい雰囲気を持ち込んだことで世界観に幅が増したとも言えるくらい。映像見るとわかるんだけど、何か可愛らしい女の子がキュートに歌っている姿を見れます。奏でている音楽の世界観はピンク・フロイドにケルト風味なんだけど、そこにキュートな歌声とキャラクターを入れているというか…、見ててとても大物にはなれないだろうな…とすら思ってしまうけど、出してるサウンドは壮大な世界観で美しく、結構好きな部類なんだよね。

 テクニカルってんでもなく、暗すぎるワケでもなく音楽による世界観が美しいバンド、自分もそんなに聴き込んでますってんじゃないけど、この手のが聴きたいなって思う時にいつも聴いてて、結局アルバムとか全部あるし、何が好きなんだ?と言われても上手く説明できるんでもないバンドで…、でもやってる音が綺麗だからなんだと思う。ムダな雑なプレイや音が無くってきっちりと世界を創ってるところ、そこが見事なんです。

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Within Temptation - Enter

Within Temptation - Enter (1997)

Enter

 最近欲しいものあるか?って話になると結構困る。女性陣ならいくらでも欲しいものをその場で思いつくのだろうけど、世の男性陣は恐らくそうそう簡単に思い付かないんじゃないだろうか?思いつくのはやたらと高額なモノばかりだったり…、いや車とか船とかギターとかそういうのばかりでさ、どっちかっつうと世界一周したいとかどっか旅に出たいとかそういうのが欲しいモノになっちゃったりして結局時間とカネがひたすら無いとダメみたいな…、あ、自分だけ?こないだも飲んでて最近酒以外にカネ使ってるか?みたいになってゴルフクラブ欲しいとか言われたけど、それって何セットも要らないだろ?ってなって一度買えば終わるか…とか、そんな感じ。CDとかレコードとかってその意味では欲しいもの、には入ってこなくて普通にタバコ並に気にせず買ってるとかそんなんだしさ(笑)。

 Within Temptationのファーストアルバム「Enter」。実はこのファーストを何度も聴く程ハマった事がない。聴くのは大抵「Silent Force」以降ばかりだからだし、ライブ盤とかDVD見てても初期の曲ってほとんど出て来ないからさほど気にしてなかった。いつもなら初期からキチンと気にして聴くんだけどWithin Temptationに関してはそれはなかったなぁ…何でだろ?1997年のデビュー作だからゴシック・メタルというカテゴリが出始めてきて、その中でも嬢メタルなんてのはまだ無くて女性ボーカルが歌っているゴシック・メタルで男女の対比みたいなのも出て来たばかりな感じか?くらいに初期の作品でそれが故に今のバンドの方向性からは大きく逸脱している作品とも言えて貴重かもね。また再発するみたいなんでそこを機にもう一度トライするのも有りか。

 作風はあくまでもゴシックにメロウにシリアスに耽美的にメタル感は奥に引っ込めた歪んだギター感なミックスでピアノや鍵盤の音色が綺羅びやか感を出しつつもムーディに、そしてソプラノボイスで天上の声を堪能しつつも地を這いつくばるようなデスボイスもありな雰囲気で、この暗さ加減は今のWithin Temptationには見当たらない陰鬱さとも言える。それはもう兄ちゃんがいたからかも(Delainの要ですな)。おかげで割とシュールな世界観を楽しめるんだけど、今聞くとそんなに特別感もないしソプラノボイスもソプラノ、ってだけでパワフルさもあまり感じられない…のは曲のせいで歌い切ることが必要なかったからか?まぁ、巧いのは当たり前なんだけど、アンマッチ感があるような感じでまだまだ出たてのバンドかと。ただ曲とかのセンスや音作りなんてのはもう独自世界とプロ領域にあるんでこれからが期待されるバンド、と言われたんだろう事は想像に難くない。実際今じゃオランダの大御所なワケだし。あ、ラウドパーク来てたんだよな〜、単独公演ないのは残念だ。母ちゃんそれどころじゃないか(笑)。

Silent Force (Reis)
Within Temptation
Roadrunner Records (2008-08-05)
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Kate Bush - The Golden Compass - OST

Kate Bush - The Golden Compass - OST (2008)
The Golden Compass

 秋の気配を徐々に消し去りながらヒタヒタと歩みを進めてくる冬の使者、朝夜の気温は既に冬のそれに近くなってきている…あぁ、秋も終わりの気配だな〜などと詩的に感じたり…。まぁ、だからと言ってどうとかないんだが(笑)。何かねぇ、どっか寂し気なところあるのかな。充実してないワケじゃないけど何か足りない…、多分それは遊び気分だったりハジけ具合だったり、そんなハプニングと言うか刺激と言うか…ちょっと単調なリズムの生活になってしまってるのかもしれない。それを打破するのも自分なんだけど、今は敢えてそれでもいいかななんて思ってるのもある。急がなくてもホントにそう思うようになった時にハジければいいかな、なんて。焦ることもないしさ〜とか書いてる時点でつまらなさを出してしまってるのかもしれないがだからと言って面白くないってんでもない。自分のテンションの問題なんだろう。

 今年唐突に英国をツアーします、と宣言してチケット発売したら全公演即完売してプレミアムチケットになってしまったケイト・ブッシュ。別に新作出したワケでもなく出すワケでもなく、なんかの話題が必要だったワケでもなく何故に唐突に25年ぶりのライブツアーなんぞをやる気になったのだろう?そのうちどこかのインタビューか何かで出てくるのかもしれないけど、大抵は「突然そう思ったの」みたいな回答なんだろうと予想できる(笑)。そっか〜ってアレコレ見てたら知らなかったけど映画のサントラに新曲を提供してたんですな。「The Golden Compass」ってタイトルらしいけど日本盤も出てたから日本でも公開したんだろう…か?こういうのって今まではCD探したり買ったりするのも面倒な部類だったんだけどDL時代になってからはラクですな。一曲だけ入手すれば良いんだもん。しかもYouTubeでも聞けちゃうし…。

 ってことで「Lyra」を一応紹介しつつツアーで円熟で豊満な…いや肥大化した姿を惜しげも無く披露して夢をぶち壊してくれたケイト・ブッシュの新曲を聴いてみた。

「…。」

 ここ最近の作品をツアーでもやってて馴染みのない曲ばかりに見飽きたり聴き飽きたりしてたんだけど…、そりゃそうだよな、こういう路線だったもんな、と思い出した。ヒーリング系と言うのか環境音楽系と言うのか、抑揚のないサウンドと言うのか…別にケイト・ブッシュがやらなくても、みたいな感じだけどこういう音がここ最近の傾向だからなぁ…、日本に来てもこの曲目だったら見に行かないだろうと思う。やっぱり活動休止前までのを求めるしあのアバンギャルド感が欲しいから、今のケイト・ブッシュにはそれは無理だし求めるモノでもないし、そうなるとこういう音か、ってのもわかる。わかるけど、そこは好みの問題でして…、そんな気分。新曲も結局はそんな路線でしたな…。

映画「ライラの冒険-黄金の羅針盤」オリジナル・サウンドトラック
アレクサンドル・デプラ ケイト・ブッシュ
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Renaissance - In The Land Of The Rising Sun

Renaissance - In The Land Of The Rising Sun (2002)
In The Land Of The Ris

 日本の秋は美しい。これからもっと秋が深まっていって空気も澄んでいって気持ち良い季節になっていくんだろうけど、面白いのは昔は四季で一番好きなのって春かな〜って感じだったけど、どっかの時点で夏になったり冬になったり…今は秋がとっても好きかな。毎年秋が来ると秋っていいな〜って思ってることが多いんだけど、結局いつでもその時を楽しんで自然を満喫するみたいになって来ただけかも。富士山に雪が積もってるな〜とか見れる場所にいるからかもしれないが、徐々に変化していく景色を楽しみながら日本っていいな、なんて思ってる今日此の頃。

 2001年に奇跡の来日公演を行うってんで発表があった時点で即座に行くことを決めてチケット取ったな〜と思い出したルネッサンスのライブアルバム「In The Land Of The Rising Sun」。全く自分が行った公演そのままで若干のカットポイントまでわかってしまうくらいの生々しさだったと言う追体験とは正にこの事だなと実感したアルバム。まぁ、自分でも録音してたのでそれと比べてたってだけだが(笑)。だからアルバムがこうだ、って言うよりも生体験として見事なリサイタルとかコンサートとか公演会とかそんな感じだった印象。ライブっていうのとはちょっと雰囲気もステージングも全然違った雰囲気を感じてた。自分がそういうのに慣れてなかったからかもしれないけど、新宿厚生年金会館だからリサイタルみたいだったんだよね。

 初っ端からアニー・ハスラムの歌声に驚かされて感動、そのまま最後まで崩れることなくクリスタルボイス健在を証明しつつ、更にやや肥大化したスタイルから謳われる声の安定感が深みを増していて後半の往年の名曲群の時には圧倒的な存在感で聴衆を魅了していた。マイケル・ダンフォードもいたんだよなぁ、これ。ルネッサンスとは名ばかりじゃないか?なんて思ったけど、全然違和感なく問題なくルネッサンスの世界を70年代よりもクリアーな音できっちりと聴かせてくれたんじゃないかな。この頃アニー・ハスラム50歳位なのかな?凄い歌声だったけどCDでは何となくそれが削がれてしまってる感じ…はしょうがないか。難点を言えば画家アニー・ハスラムとしての作品は本作以降アルバムジャケットで見ることになるんだけど、自分はダメなんだよね、このタッチ。好きじゃなくってさ。まぁ、音楽とは関係のない所ではあるんであまり気にしないようにしてるけど、こうしてCD見る度にちと苦手だな〜感が出ちゃって、取り出さなくなってる(笑)。まぁ、ちょっと何か美しいピアノ聴きたくてね、ルネッサンス好きだからもうほとんどのアルバムが登場しちゃっててブログ用じゃないところで聴いてばかりいたんだけど、「」ってまだ書いてないんだ?ってことに気づいたので。

 女性の歌姫多しと言えどもこの歌声と高貴な音楽を同時に奏でるバンドってあまり今でもいない…メタル度なしてネオ・プログレ系とか耽美系とかあるけどこういうクラシカルなサウンドじゃないし…まぁ、同じようなのやってもしょうがないから無くてもいいんだけど、ちょっとそんなエッセンスのものも聴いてみたいね。探してみるかな。





Rare Bird - Epic Forest

Rare Bird - Epic Forest (1972)
Epic Forest

 ひとつのバンドをきちんと追い掛けてバンドの音楽性と人間性の流れを掌握して聴くとそれはもうバンドのキャリアを楽しく聴けるんで本来はそうやって楽しむものだろうと言う気がする。なかなかそこまでキチンと追い切って聴くのが出来なくて…出来ないと言うか、リアルだったら情報さえあればそういうのが追い掛けきれるのだろうが後追いとなるとどうにも実感が沸かない事も多いんで難しい。どっかで途切れるし記憶も忘却の彼方に行ってしまうし(笑)。逆にそれで面白い思いをすることもあるんでどっちでも楽しめれば良いか、とも思うけど追求するならダメだね、流れを把握しておくべきだ。

 Rare Birdが1972年にリリースした3枚目の作品「Epic Forest」はカリスマレーベルから鞍替えしてポリドールから発売されている。カリスマ時代の2枚はシンフォニックプログレの名盤として語られることも多くて、自分もプログレにハマった初期にさっさと聴いてたバンドのひとつだったんで鍵盤が荘厳だな〜というイメージが残ってる。レコード屋に行くと大抵この2枚しか見当たらず、ジャケ違いのアメリカ盤も見かけたけど中味は似たようなモンだから大して食指も動かず過ぎ去っていったんだが…、まさか3枚目が出てるとは思わなかった。ましてや5枚目までアルバムを出してたなんて全然知らなかった(笑)。いや〜、イカンですね、こういう中途半端な知識では。え〜?って思ったけど、今更全部揃える気も起きないから適当に聴いてる…けど、これ、この三枚目の「Epic Forest」ってえらくカッコ良いんですが…ホントにRare Bird?ってくらいの作風で鍵盤中心のシンフォニックバンドの姿ではなく哀愁漂うブルース〜メロウなハードロックギターバンド的な感じ。

 グラハム・フィールズが離脱してイタリア人のギターなんかも入れたツインリード状態らしい。なるほど、そこでこの叙情性が強まったってのもあるのか?アコギんお美しさとリードの展開の美しさ、そこに元々ある英国的憂いが重なって見事なロックバンドのサウンドに仕上がってる。普通こうなっていくと駄作の連発でバンドは崩壊していくのだが、Rare Birdの場合は音楽的には自分にとってはかなり好みな方向にシフトした感じ。そっから先はまだ聴けてないからどうなんだろ?AOR化して終焉を迎えたと言うんで、分からなくもないのだが(笑)。1972年時点でこのサウンドは良かったと思うけどな〜、バンド名替えれば良かったのかもな〜、意外な所に意外なサウンドが転がってて驚いた。まだまだ聴かないとイカンですね、古いのも。





Jonesy - No Alternative

Jonesy - No Alternative (1972)
No Alternative

 楽器もスピーカーもオーディオも昔から名のあるブランドは今でもそのまま第一線なんだな…。新しいメーカーやブランドが第一線にいて大手ブランドはもう古臭いぜみたいになってるのかと思ったけどそうでもなくってやっぱり君臨している…んだから自分が知ってる知識でもまだ役に立つ…と言うか、それを手に入れればそれなりに今でもクォリティの高い音が出せる、聴けるってなことか。ギターはともかくスピーカーをちょっと…と検討してて、ずっとJBLだったんだけど、ちょっと今回替えたいな〜なんて思ってて、Klipschあたりが良いかと思ってるんだけど、日本じゃもちろんあまりメジャーじゃないのもあってか何とも判断しづらい状況。じゃ、他に?ってなってもAltecとかTannoyはないし、何だろな〜って結局JBLに戻ってくると言う…。まぁ、いいか、時間かけて選んでみれば、となったのだった(笑)。

 Jonesyという英国のロックバンドによる1972年作のファーストアルバム「No Alternative」。まぁ、モノの本だとセカンドの「キーピング・アップ」が有名で、実際日本でも何度と無く再発されたりしてるんで今じゃそれなりに知られた存在になってるんだろうとは思うけど、もちろん当時及び普通には無名なバンドで別に聴かなくてもいいんじゃね?ってくらいのB級的バンド。話題的にはクリムゾンに影響を受けたバンド、ってことになってるんだが、それはそれで聴き方に寄ってはそうだな、とも言えるかな。曲のフレーズとか雰囲気とか目指している姿とかそんなのもクリムゾンエッセンスは大いにあるが、元々は多分普通にハードロックバンドだったんじゃないだろうか?ってくらいな気配がプンプン感じられる。なんちゃってプログレみたいなさ(笑)。まぁ、有名なのはこんなメロトロンの使い方あるのかよ、ってなくらいにハモンドみたいにオルガン的にメロトロンを鳴らしてるってトコだ。いや〜、メロトロンってこれでも大丈夫なんだろうか?って思っちゃうけど、どうなんだろ?アレってさ、白木のタンス箱の中に音を録音したテープが入っててそれを再生してるだけのアナログ楽器だから多分そんな使い方したら寿命は短くなるだろうなぁ…。

 その効果あってか、冒頭から妙なハードロックが展開されてる。曲はもうダサいの一言に尽きるしフレーズもダサダサでどうしようもないけど、この凶暴なメロトロンがハードロックバンドとしての側面を更に残虐にしてる感はある。ただ、殺伐感はなくって、普通にロックバンド的な音だからしょうがない。重さもないしカッコよさもなく、B級的勢いも見当たらないというどうにも掴みどころの無いバンドの音になっちゃってるんだけど、その辺を好む人は好むんだろう。不思議なバンドだ…。

キーピング・アップ
ジョンジー
ビクターエンタテインメント (2001-06-21)
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Barclay James Harvest - Everyone Is Everybody Else

Barclay James Harvest - Everyone Is Everybody Else (1974)
Everyone Is Everybody Else

 相変わらず古臭いロックばかり聴いてるんだけど、新し目のでこれくらい面白いのがたくさんあるなら聴くがなかなかそう出会えないからどうしても古いのを聴いてしまう。もう全ての機器類がデジタル対応になってて古臭い音だと全然物足りないんで最先端の録音での音楽を鳴らす方が絶対それぞれの機器の性能が活かせるんだと思うんだよな。古いのもそれなりな音だったりするんだろうけどやっぱ古いのは古いで情報量が異なるからどうにもならんもん。その分空気感で…とか思うけどやっぱちょっと足りなくなるな。

 Barclay James Harvestの1974年の5枚目の作品「Everyone Is Everybody Else」。Harvestではなくポリドールからのリリースで、バンド名に変更がなかったのはいいのか?とも思うが、まぁ、そういう意味でも無いから良かったのだろう。自分的にBarclay James Harvestってのはどうしても初期のプチオーケストラとハードなギターの合体みたいなのが印象強くて、初期ばっかり聴いてた。だから中期以降のメロウでファンタジックで軽やかなのはあんまり好んで聴かなかったんで、それほど熱を入れてじっくり聴いた印象はない。どっちかっつうと流し聴きで聴いてたに近いかな。だから今回も「Everyone Is Everybody Else」を手に取って聴く時になんかソフトだったイメージだけどな〜どうだっけ?くらいな感触しかなかった。

 まぁ、自分の中ではその印象にあまり変化は無く、初期のバンドとは結構音楽性は異なってきてるなと。ただ、別に駄作な訳でもなく、どころかかなりの傑作、気合の入った作品であるのは聴いてれば分かる。オーケストレーションは鳴りを潜め、鍵盤による効果的なサウンドの使い方、ギターソロはハードに弾くけど音楽的にはさほどエッジを立たせることもなく、やはりファンタジックな路線の音…だけど歌詞はそうじゃないってのが主張のあるバンド。巷ではプログレなんだけど、このアルバム聴いてる限りは全然プログレじゃない。でも、それ意外に言いようがないからプログレになっちゃうし、しかも名盤的扱いだからプログレの名盤になっちゃうワケ(笑)。普通の人でも結構取っ付き易いアルバムだし音だからあまり偏見持たずに聴く方が良いんじゃないだろうか。ピアノや鍵盤が美しく、ギターもきちんと歌ってくれる旋律を奏で、優しい歌声が雰囲気を包み込み、そんな素晴らしい作風。まったりな気分の秋の夜にはちょうど良いかもしれないね。



Camel - Breathless

Camel - Breathless (1978)
ブレスレス~百億の夜と千億の夢

 最近色々と環境が変化してきている事もあってかまたロックをちゃんと聴いてるかな…、ちゃんとって言い方もアレだけど、他に忙しくて流し聴き的な時間ばかりになるとやっぱりノリの良い快活なものを流している、その中でフックの効いたのをチョイスしてるって言う感じだったんだけど、ちょっとだけ時間を大切にしながらじっくりと聴くようになってる、ってのかな…、まぁ、あまり変わらないんだけど、実は色々と聴いてる時間が増えてる、かも。ブログに出てくるのは基本的には同じバンドの同じアルバムってのは無いから聴いてても書かないの多いんだけど、もちろん何度も何度も聴いてる作品ってあるし、そのヘンは普通に色々と聴いてるね。

 Camelの1978年作「Breathless」…知らなかったけどCamel史上最高の名作とまで言われてたのか?大抵アルバム聴きながらネットでのあちこちのレビューを読んでたりするんだけど、そんな風に書かれてるのも割とあった。もちろんCamelのファンだから全部色々と聴いてからのことだろうしきっとそうなんだろうと思う。はて、自分的にはどうだろうか?みたいに思いながら聴いててさ。…ってのはまぁ、プログレとか制覇し始める頃の初期からCamelってのはあったから割と早めに聴いてたバンドのひとつでして、初期の方の作品はモロに英国的でファンタジックでさすがだな〜、いいな〜ってんで聴いてたけど、70年代後期頃の作品はジャケットもイマイチだし音も何やら自分が好む世界と異なる方な感じがしてあんまり真面目に聴かなかったんだよ。90年代後期にMirageってバンド名にしてのライブ盤が出てて、たまたま聴いてたんだけど、これは結構気に入ってた。んでも…って感じ。

 なことで久々に改めて「Breathless」を聴いているんだが、自分が好まない理由は多分快活で軽快なフュージョンみたいな感じに聴こえるからだ。ロック的引っ掛かりがあまり無くてミュージシャン的テクニカル面が前に出てるって感じ?インストも妙にフュージョンチックに聞こえて…時代がそのヘンだから音作り面でも影響下にあるのかもしれないけど、やってるのはそこに鍵盤での色彩をプログレ的に表現した世界観だからプログレロック要素なんだが、この軽さっつうか軽快さってのはちょっと違うな〜、自分的にはね。アルバムとして聴けばそれはそれはよく出来てる当時の最先端なんじゃないだろうか?まぁ、どう感じるかだけど自分は後追いだからな〜、やっぱダメかも、でもCamelって全部あるんだよね、ウチ(笑)。





Rick Wakeman - Six Wives of Henry VIII

Rick Wakeman - Six Wives of Henry VIII (1973)
Six Wives of Henry VIII

 ココ数年、ほとんどプログレらしいプログレをマジメに聴いてることがなくって久々にまともにプログレを聴いてる感じがする。それだけ適当に流してたってことなんだろうが(笑)、まぁ、音楽なんてそんな部分もあるものだ。ハマり込んでいくとひたすら聴いてるけど面白みの基準が変わってくるから集中できなくなってるものも出て来てるし、さすがにず〜っとロック聴いてるとそういうのも増えてきた。ホントにもう古いロックって聴き倒しすぎててもういいんじゃない?って思うもん。とは言え今度またZepのデラックス盤とか出るんだからまた聴くんだろうし、そうやって古いロックを聞く機会はそこそこに提供されている今の世の中、その意味では気になるものは多数…。

 イエスのキーパーソンの一人でもあるリック・ウェイクマンが1973年にリリースした最初のソロアルバム「Six Wives of Henry VIII」。バンド在籍時にソロ・アルバムリリースってのは通常はバンド解散か?と騒がれたりしたものだがなぜかリック・ウェイクマンの場合はそういうのが無かったらしい…のはもちろん後入り、セッション活動からイエスに参加したという経緯があるからだろう。A&Mでソロ契約が残っていたままにイエスに参加したもんだから早く出せ、ってなモンでひたすらに作り上げたらしい作品として知られている。そしてまたこれが全盛期だったためにとんでもない傑作に仕上がっているってのがまたリック・ウェイクマンの完璧主義らしい姿。もう今更こういうの聴いてプログレだ〜という気はしなくて、やっぱロックだなって思う。変拍子や展開やインストばかりなんだけど根本がロック的。

 なんつぅんだろうな、凄く練られてて作りこまれているのは当たり前なんだけど、躍動感があるっつうか生き生きと生々しいバンド的な空気感で全曲演奏されている感じなんだよね。参加メンバーが多数豪勢に渡るってのは知られている話で、イエスの面々からストローブスの連中なんかも参加してて面白いのは音を聴いてると、あ、これがデイブ・カズンズだろうな、とかクリス・スクワイアのベースだわ…とかわかる。ブラッフォードもね。んで、セッションしてるイメージが沸くんだけど、それよりもやっぱり主役のリック・ウェイクマンの多種多様な鍵盤のプレイヤ音に変化を付けられてて飽きさせない。そこに加えてのロック感躍動感、オーバーダブの少なさ感がいい感じで、曲の良さはインストのクラシック調なものばかりなのでよくわからんけど、ロック的なマインドによるアプローチはよくわかって楽しめる。自分的にはあまり好きな要素の無い音のハズなんだけど、根底が一緒なのか、一気に聴いてしまってハマれる一枚なんだよね、昔から。イエスはジョン・アンダーソンの歌声がダメなので、リック・ウェイクマンのソロの方が聴きやすいのかもしれない。ちょっと古臭く聴こえる音ばかりだけど70年代ロックの名盤の一枚に変わりはないかな。



Mainhorse - Mainhorse

Mainhorse - Mainhorse (1970)
Mainhorse (Reis)

 70年代のロックを語る時って必ず鍵盤ってのは出てくる話で、それもギターと同レベルの語り方をされるのが楽しくてね、もちろんメロディと様々な音が奏でられる楽器なんだから派手にスポットが当たってもおかしくないのはわかる。ただ、いつも思うのは鍵盤ってのはライブステージ上じゃ、どうしようもないって事で、ステージングを見てカッコよさを感じるキッズからしたら鍵盤を手に動いてる姿は大変痛ましいし、かと言ってデカい鍵盤セットに囲まれている中で凄いプレイされてもステージング的には全然映えないから何とも思わないしと言う風に見てたんです。結果自分的にはやっぱり華形のギターが好きになるんですが…。

 1970年リリースの唯一作となったMainhorseなるバンドの「Mainhorse」。パトリック・モラツが参加している作品なのでココに登場なんですが、時代に即したバンドだったのかパトリック・モラツの優美なスタイルとはやや離れた、もっと70年代英国ゴッタ煮ロックの中でも尤も人気の高かったであろうアシッドでハードロックでサイケでグチャグチャなハードロックスタイルの中での鍵盤、やっぱりハモンドだよな、ってな音を冒頭からカマしてくれまして、ともすればグチャグチャにしか聞こえない世界をしっかりとハードロックに位置させているかのような鍵盤技が聴けます。いや、最初はこれがパトリック・モラツなんだ?こういう人だったのか?なんて思ってちょっと驚いたね。最初の曲だけで判断しちゃいけないけどインパクトはそんな感じだった。アルバム通して聴いているともちろん最初のインパクトだけでなくてきちんと聴かせる面とかネられた曲なんかも聴けるんでやっぱりさすがだと唸るんで大丈夫です。

 しかしいつもの事ながらこういうバンドはホントに山のように出て来ている時期で、どれ聴いても強烈な個性でありながらも全く無個性の存在になってしまうんだから難しい。Mainhorseに至ってもブルージーで泣かせるギターやイモくさすぎるけどそれなりなボーカルもいて、鍵盤が全体を牽引するスタイルにすらなってるのになぁ…、ダサくて好きです。でも、あまりにも突出した部分が無さすぎて普通にカッコ良いハードロックバンドの域を出ない、ちょっとヘヴィロック風でもあるが。



Jackson Heights - Bump N Grind Bump N Grind

Jackson Heights - Bump N Grind (1973)
Bump N Grind

 音楽とかロックってのは自分で聞いて感じられるままが全てで良いと思うんだよな。もちろんきっかけとしての誰かの評論だったりお薦めだったりアレやコレやのレビューがあったりして、それをきっかけにする事もあるだろうけど今の時代は自分の耳でちゃんと即座に聴けるんだからあまり他人の評論なんてのを意識する必要がない、はず。そう考えるとウチのブログだって何の役に立ってるのか、とかなるんだが(笑)。その辺はさほど気にせず思ったままを書いているだけという適当な所で勧めよう(笑)。

 The Nice解散後ソロ活動に勤しんでいたリー・ジャクソン、自分主導のJackson Hightsなるバンドを組んでアルバムを4枚リリースしてて、その4枚目の作品が本作「Bump N Grind」で1973年の発売。この期即座にRefugeeへと進んで崩壊してしまうのだが、Jackson Heightsの志向性方向性ってのはそもそものプログレ系とはやや異なるのでなかなか評価されにくいところ、その御蔭でセールス面も芳しくはなかったらしいけど4枚もアルバム出せれば十分でしょ。割とマイナーな英国ロック本には普通に出てくるんだけどどうにも「聴こう」という意欲が沸き起こるような書評でもなく、前置きありきのレビューなのでいつも後回しだった。まぁ、レコード屋でジャケットを見かけることもほとんど無かったからすぐに忘れ去ってってしまったんだけどね。CD時代に何かリリースされてたけどそれも聴く気にならず飛ばしてたし、もうアナログが随分廃れてしまった頃にふっと見つけて聴いたくらいか。案外悪くない音じゃないか、って記憶はあるけどそれだけ。すっかり記憶から消えてた人の一人(笑)。

 そしたら「Bump N Grind」ってのがまた結構オシャレで良い感じな作品も入ってて元ナントカってのを抜きにして聴けば相当良質なポップスの部類に入るんじゃないか?ってな感じ。マイケル・ジャイルズ、イアン・ウォーラスというクリムゾン組にキース・エマーソンまでもゲスト参加しているという代物で、その意気込みがアルバムに反映されているのかかなりの良作に仕上がっていて独自のポップ世界を進んでいるようだ。元々こういうのがやりたかったのか食ってくためにこうなったのか分からんけど、ベースとボーカルだから特にヘンなのにこだわることもなかったんだろうな。牧歌的な世界観が全編に渡って感じられる落ち着いた作品。







Refugee - Refugee

Refugee - Refugee (1974)
レフュジー(紙ジャケット仕様)

 プログレとインスト…インストモノとフュージョン系、結構似たり寄ったりの世界なんだけど明確にロックと区分けできるのが面白く、インストでも面白いのとそうでないのは明確に差が出てくるのは当たり前か。自分なんかは基本的にインストってあまり好きじゃないし聴きたいってあんまり思わないんだけど、結構その手のって聴いてたりする。インストっていう感覚じゃなくてロックのインプロとか応酬の一部というような感覚の延長で聴いている部分が多いからそうなるのかもしれないけど、改めてプログレ聴いてると楽曲部分って多いよな。歌重視ってのはさほど多くないと思うし。その辺がポップス系との違いだったりするのか。

 The Niceが出て来たんで、そういえばと思ってRefugeeなんてのを引っ張り出してきた。The Niceのリズム隊がThe Niceの再演をやりたいと願ってのバンド結成だったと言われるしそもそもパトリック・モラツの作品集のバックにThe Nice組が参加したってのもあるが、いずれにしてもそんな融合でリリースされた1974年の唯一作「Refugee」。狙いは良かったし音もそういう狙い通りに鍵盤インスト中心のロックでユニークな存在ではあったがどうにも一花咲かせることもなくパトリック・モラツがイエスに引き抜かれてしまってオシマイってなバンド。カリスマレーベルからのリリースでそれなりに期待されたんだろうと思うけどなぁ。

 …ってなのを知っていつつ久々に聴いてみると、当たり前なんだろうけど洗練された鍵盤中心のロックが聞こえてくる。品があるってのは華があるってのか結構小綺麗な雰囲気してるから聴きやすい部分多いんじゃないかな。リー・ジャクソンの歌はイモくさくてどうにも合わないのはやむを得ない所だけど、楽曲の壮大さ加減は英国ロック的を超えたヨーロッパ的な感じ。バックのイモさは英国風という分かりやすい構図…、いやいや、そういうワケでもないけどメロトロンなりオルガンなりピアノなりの洗練された音色がそう感じさせるんだろうな。割とこういう音世界好きだけど、どっちに向いて進んでるんだろ?みたいなのはあってファーストアルバムだからよくわからない、次によって定まるだろうってトコで終わってるから何とも…ってなアルバム。もしかしたら壮大なる宇宙世界に進んだのかもしれないなぁ。







The Nice - Elegy

The Nice - Elegy (1970)
Elegy

 Apple信者なのでiMacとiPhoneでWifi接続してたんだけどこないだOS上げてからそれが上手く行かなくってさ~、ケーブル接続してるんだけど面倒で面倒で。Wifiとか無線とか慣れちゃうとやっぱ戻るのってなかなか出来ないよね。多分テクノロジーってそういう部分あってインフラに関しては戻れないから怖い。アナログの良さとかもあるのは当然だしデジタルや進化の産物もあるからどれも自分なりに取り入れていければ良いなとか。音楽を聴くってことに関しても聴くだけ、ってのとじっくり聴き込みたい、ってのと物質的に所有しておきたいとか色々あると思うんだよね。適度に聴くのはデジタルDLでも全然気にならないし、その方が良いけどやっぱり気に入ったのは持っておきたいし…ってなるが、実は持っているって方が聴きにくいというこの時代もまた困ったもんで…好きだからフィジカルなモン持ってるのにそれを見ない聴けないってのはねぇ…単なるコレクションはもう止めにしようと思ってるから聴き倒したいんだよ、本音は。ただ、なかなか…ってのが現実で結局そこまでじゃない聴きやすいモノをどんどん聴いちゃうワケ。何かおかしな日々が続くな(笑)。

 ガラリと変わってNiceというバンドの最終作「Elegy」。最終作ってかレーベルの意向による寄せ集め的な音源のようだが、自分的にはそんな事全然知らなくてナイスというバンドの中で一二を争うレベルの名盤と思ってた。まぁ、やっぱり「ファイヴ・ブリッジズ」の方に軍配が上がるよな~ってのは昔から思ってたけど、この「Elegy」というアルバム、そうか寄せ集めだったのか…、それでも凄いなぁ…。冒頭から目一杯クラシカルなキース・エマーソンのピアノが全編に渡り跳躍飛躍活躍していて、そのためにあるような曲。その他の全ては飾りでしか無いっつうくらいの出来映え、それがしかも全編に渡って繰り広げられているから明らかにこのNiceと言うバンドの主役がキース・エマーソンだったってことも明白。そしてそれぞれのメンバーの力量の違いも歴然としててなるほどキース・エマーソンがあっちに向くはずだみたいなのも見えてくる。

 しかしホント色褪せなくて輝き続けている作品だと思う。クラシック的なアプローチだから余計にそう思うのかもしれないし、ピアノという楽器が色褪せないからそうなのかもしれない。などなど、自分的にやっぱりこのアルバムの極め付けは「America」になるんで、今度は鍵盤のプレイになってくるんだけど、EL&Pでのハードさと比べるとやっぱりまだまだ稚拙と言うか突き抜ける楽曲…プレイに仕上がっていなくてもどかしさが残る。だからこそEL&Pでの再演なんかは満足できるレベルなんだが、そんなNiceと言うバンドが無きゃ実現しなかったワケだし、そんな違いもまた楽しめるし、何よりもこの「 Elegy」ってアルバムが全編かなりキラキラしてて楽しめるのが良い。久々にプログレ聴いてるけど、そうそうこういう面白さがたくさんあったからハマったんだよな…と思い出した(笑)。



Alice Cooper - From The Inside

Alice Cooper - From The Inside (1978)
閉ざされた世界(紙ジャケットSHM-CD&2011年リマスター)

 デジタルガジェットって結構好きなんだけどどうやって自分の生活に馴染ませていくかってのは割と難しい。ある種なんでも出来てしまうし、どのガジェットも同じ方向性に向いているから別け隔てなく使えてしまう、ってのが長所でもあり悩ませてくれる要因だな。そんなにいじり倒す時間もあるのか?ってのもあるし結局そこまで使わないだろってのはいつものお話、それなら超大容量iPodにでもしてひたすら入れまくって聴いてた方が楽しめるんじゃないか?みたいに思ってしまうのもある。やんないけど。んでもiPodとかiPod的なものって既に10コとは言わないけどそれに近いくらいはあるんじゃないだろうか?結局数個しか使ってないけど…。

 Alice Cooperの1978年リリース作品「From The Inside」。賛否両論沸き起こった「アリス、AORに行く」ってなモンだ。ところがテーマは「精神病院での出来事」とチグハグな所がアリスらしい。もちろん自分自身は後で知ったお話なので当時どういう風に論争が巻き起こったとか評論されたとかってのは後追いですが、概ねロックファンからはそっぽを向かれたらしい。ただ新たなAOR系のリスナーは増えたとか…、ホントか?ただ、知名度は上がったらしい。そのくせここからしばらく低迷期でシーンから姿を消すことになったんだよね。理由は別のお話だけど。そんな時代背景の中、何とDavid Fosterと組んでリリースしたアルバムってことからAOR化していったってのが大きい。David Fosterの鍵盤と曲が大きく影響していて歌詞すらアリス・クーパーが書いていないから結局単なるシンガーなワケよ。チープ・トリックのリック・ニールセンが参加してますとかあるけどもちろんプレイと話題だけでしかなくって作風に影響を及ぼすはずもない。

 そんな悪評高い中だけど、聴いていると当然ながらアリス・クーパーチックなんだよね。本人歌ってるのと多分コンセプトくらいしか手を出してないハズなのにアリス・クーパーらしい世界観に仕上がってるから面白い。作り上げるチームが皆アリス・クーパーってのを理解してたんだろうなぁ、これ。だから詳しく知っちゃうとダメだこりゃ、ってなるけど表面上聴いている限りはアリス、なかなか今回はプロっぽい作品作ったんじゃない?みたいに思えるワケ(笑)。だから賛否両論。後のTotoやBon Joviなんかと同じだね。ただ、アリス・クーパーの場合はそこに進めずに悩んだってところか。そういう意味ではとってもアリスらしいし聴きやすいし世界観も音として見事に表現されているから楽しめるアルバムだね。





Iggy Pop - Soldier

Iggy Pop - Soldier (1980)
Soldier

 読みたいな〜と思う本があるんだけど全然探しに行けてないしネットで入手って方向にも向いてない。形ある本として読みたいんだけどいつどこで読むんだ?みたいな下らない事が気になったから。結構読む機会ってのが無くってさ、時間アレばiPhoneいじってるみたいになっちゃってるし、MacがあればMacしてるから本読まないし…そもそも本って時間余った時に読むものみたいな認識があって、それだけのために時間を割くって習性が無くってさ。じゃiPhoneで読めばいいなじゃいか、って話になるんだけどちょっと文字小さいしさ〜、じゃiPhone6のデカいの?今度は手軽に持つという概念からハズレてしまうのでそれもヤだなと。じゃiPadとか?う〜ん、本読むためだけにそれも不要だろうから結局普通に形ある本のままが一番なんだろう、と…堂々巡り。アホな事考えてます。

 Iggy Popの1980年の作品「Soldier」はアリスタからリリースされた2枚目のアルバムで、Stooges時代のカリスマ性や破天荒さは鳴りを潜めたソロ時代、ボウイと組んでる頃はそれでも時代の先端を走っていたから不思議な組み合わせが評判となり今でも名作扱いされているが、その実ボウイと袂を分かってからの作品ではさほどの評判ではないらしい。今となってはそれもよく分からないんで、ただライブラリを聞いて自分でどう感じるかってな話だね。当時Iggy Popって聴かなかったんでリアルタイム的には知らないし、知ってるのはもっと後になってから。まぁ、ってもその何年か後にはある程度のカタログは全部聴いたりライブも聴いたりしてたけどね。

 この「Soldier」はこれがイギーらしいアルバムだ、と言う気もないだろうし言う人もいないと思う。メロディや本質的な部分はもちろんイギーなんだけど、出て来ている音はアリスタの音。悪くないんだけどまとまりすぎてる音でロックらしい音ではないってヤツ。パティ・スミスとかキンクスのこのヘンの時期とかそんなのも同じ感触。んで、作風はと言えばボウイとの共作もあるからか、ボウイが関わってるよと言われたら信じてしまいそうなくらいボウイの影響から逸脱できていない、言い換えるとボウイからの影響がソロの作風になってしまっている感じで、割と低迷してたのかもしれない。自分らしさを見つめたと言うか…。だからハジけ切れてないようにも聴こえるし、イギーらしら不足にも聴こえる。でも、このジャケットだから何か衝撃的で手に取ってしまうんだよね。





The Stranglers - Live X-Cert

The Stranglers - Live X-Cert (1978)
Live X-Cert (Dig)

 古いロックにはなにか違うものが宿っている気がする。今の人間と別に何も変わらないからそんなことはないのだろうけど、時代と情報による受ける印象の違いが伝説化させる、カリスマ化させる所は大きいんだろう。それがどんどんど誇大化されていくから今の時代のアーティスト達の現実からは大きく離れてしまって到底追いつけるもんじゃなくなってる。更に細分化された現代に於いてファンの思いを一心に受けるみたいな圧倒的カリスマが存在し得なくなってきてるのもあるのかな。カリスマ性あるのってジジイばっかが言われるしさ。若くてもいていいと思うんだけどね。

 The Stranglersのトンガリまくった1978年リリースのライブアルバム「Live X-Cert」。別にパンクが好きじゃなくてもストラングラーズが好きじゃなくても聴いてみるとロックの本質がわかるんじゃないだろうか?なんて思うくらいのライブアルバム。自分自身熱心なストラングラーズのファンじゃないし曲を全部聴きまくったぜってのには到底程遠いリスナーでしかないけど、この「Live X-Cert」は昔からとにかく好きだった。何というのか怖そうな雰囲気とかもわかるし、それでいて鍵盤中心のポップ風味すら感じさせる楽曲群、そのくせ吐き捨てるようなボーカルとカリカリのベース、ギターもしっかりテクニシャン的なフレーズ三昧と演奏面にはまるで問題ないままにパンク・ロックな怖さやトンガリ方、スタイルやストリッパーをステージに上げて踊らせちゃう破天荒な振る舞い…、ロックだぜ(笑)。

 なんて逸話は色々あるんだろうけど、実際聴いてみて姿勢がパンクそのもので、男に受けるバンドなんだろうという感じ。日本のARBと仲良かったってのも分かる。超硬派なバンドでインテリ感もあり、軟弱なつっぱり君じゃなくてホントに喧嘩しても強いであろうメンツが揃ってるってのも骨っぽくてよろしい。更にこのライブアルバムはオリジナルアルバム3枚出してからの作品だからそれまでのベスト盤的総括…にはなってないのは面白くて彼らがやりたいのをやって出しているみたい。鍵盤の効果って大きいよなぁ、と思う。メロディなんかも基本しっかりしてて楽曲センスがかなりしっかりしてるから楽しく聴けるし…やっぱ迫力あるしカリスマ性も備えている…んじゃないだろうか。そんなことを想像しながらJJのベースに酔いしれている所♪



The Doors - Absolutely Live

The Doors - Absolutely Live (1970)
Absolutely Live

 またしても古い時代へと遡ってしまった…何だろうな、この恍惚感と言うか没頭感みたいな一点集中的な光脈との出会いみたいな感覚。自分の居場所がここにある、ってか居心地が良い。外へ出てそれなりにアレコレと意気がってみても結局居場所があるとそこが妙に心地良い、そんな感覚。それが60年代とか70年代のロックには宿っている…自分にとっては、だろうけど。もうそんな所に縛られる必要もない世代がどんどん出て来ているからただのクラシックロックなハズだし、音聞いても古いし映像見ても何だかダサいしって思うけどさ、リアルであろうとなかろうと若い頃にそういうのをひたすら漁ってた身からすれば思い入れがある世界で、それが心地良さの要因なんだろうな。歳取ったな、自分(笑)。

 1970年、そうジム・モリソン存命中にリリースされた意思を持ったライブアルバム「Absolutely Live」。今じゃ「In Concert」としていくつものライブが纏められたナイスな2CD盤なんてのもあって、普通はそっちのがお得なんだけどアナログ世代はやっぱこっちなんだよね。ジャケットもCDじゃ違うからその辺もうちょっと思い入れたっぷりにはならないけど、まぁ、聴けば同じだし、色々と思い出すこともあろうってもんだ。自分的にはドアーズを知ってすぐくらいにこのアルバム聴いたから凄い衝撃…と言いたいけど、実際は凄く退屈だったワケ(笑)。だってさ、数少ない知ってる曲が入ってないし、聴いてみれば冒頭からかったるいブルース調の曲ばかりで全然綺羅びやかじゃないし、ジム・モリソンのしゃべりとか叫びばかりで何言ってるかわかんないし、つまんなかった…っつうか辛かった(笑)。でも、まだそういうのを克服しなきゃてのあったしブルースとかも聴き始めてた頃だから段々分かってきて面白くなってきて…長い曲も楽しみ方分かってきて…ってね。そのヘンからはもう凄さを楽しむようになったかな。ただ、それはそれでハマり込み過ぎて疲れたけど(笑)。

 テンションの高さがハンパないライブアルバムで、オルガンがメインなバンドなだけあってプログレ的だしさ、ギターはジャズメンだから普通のフレーズじゃないし、そんな不思議感満載なのにブルースからです。しかも超王道…だけどこの頃からしたらついこないだの音ってくらいなモンだからアメリカ人がこういうのやるのは不思議でもないかと。選曲が英国のロック小僧達とは大きく異るのはやっぱり本場での影響だからだろうか。ジム・モリソン的にはブルースってやりやすかったとは思うけどね。そんな淡々とした始まりからどんどんと熱が入ってきて、最初のピークはやっぱり「When The Music's Over」だろうなぁ…、生々しい歌声に有名な「シャラップ!」そこから軽めに…いや軽くないんだけど、軽めに曲を進めて軽快な「Break on Through」…そして本作一番のテンションで決めてくれる「The Celebration of the Lizard」。いや〜、これはハマったなぁ〜、一体何が始まったんだ?って思うくらいの狂騒曲で、もちろん歌詞がどうのとかわかんないけどこの圧倒される雰囲気と絶大なるカリスマの象徴、もちろん映像じゃなくて音でそれを実感できるんだから凄い。生々しい録音だから余計に目の前にいるような感じすらするし、こういう精神的に土着的に宗教的に盛り上がってくるのってなかなか聴くことないから刺激的だし。もう何年も聴いてなかったけど久々に聴いてみてもまた同じようにゾクゾクと盛り上がってきたからこれはもう本質的にそういうのを持ち得ているジム・モリソンの表現力なんだろう。

 案の定疲れた(笑)。久々にぶっ通しで聴いたけど聴いてて力入り過ぎちゃうんだよな、これ。しかも息つく間もないままに次々に進んでいくから実に重いしさ、それでいてベースが無いのもあって音的な重さはあまり無いわけ。じゃ、何?って話だけど、そういうバンドなんです。これからドアーズ聴くんだ、って人が羨ましい。ここに辿り着いてこのライブ盤をとことん楽しめたらかなり人生面白くなるハズ(笑)。





Nirvana - From the Muddy Banks of the Wishkah

Nirvana - From the Muddy Banks of the Wishkah (1996)
From the Muddy Banks of the Wishkah

 90年代初頭、色々出て来てたけどアメリカからはシアトルグランジ系なんてのがあったな、と何気に探してみる。大して知らないからNirvanaあたりかな…なんて思いつつも何となく昔にブログで書いてるから何かあるのかな、なんて気楽に探してみると、結構色々出てたんだ、と改めて知る次第。自分の趣味って好きなモノはとことんまで探して集めるけど一時的なものや大して興味を抱かないものは全然探しもしないし情報も入ってこないんだよな。だから全然知らないってのもいっぱいあるワケだ。偏見、ってヤツだな(笑)。

 1996年にリリースされたライブアルバム「From the Muddy Banks of the Wishkah」。自分もこの前の「Unplugged in New York」ライブは聴いたことあって、企画物って判っていながらもそんなモンかな、なんてのあったんで実際のNirvanaのライブってどんなんだったかも知らないし、音としても映像としても知らなかった。ライブアルバムなんて出てたのか…くらいで、ホントに何気なく聴いたんだよね…。そしたら、かなりびっくりした。んで、初めてNirvanaが伝説になってる理由が判った、ホントに。とんでもないライブバンドだったんだ。久々にロック的にぶっ飛んだ気がするわ、これ。曲も大して覚えてないしほとんど知らないに等しいんだけど、それをも超えるロックのエネルギーとかパワーとかそういうのを全部持ってる。驚いたなぁ、こんなにアグレッシブなライブだったとは…。

 イントロから叫び声で一体なんだこりゃ?ラリってるのか?くらいにしか思えなかったんだけど曲が始まると凄いグルーブしてて、トリオ編成だからバンド的にはノッたら凄いんだろうな。んで、カート・コベインのギターも安っぽい音なんだけどしっかりとクリーンと歪んだ音とを使い分けながら曲の緩急出してたりさ、それなりにソロとかも弾いてるけど音が薄くならないしライブを知り尽くしたバンドなんだ〜って。曲のメロディとかどうのとかテクニカルな面とか何でも良くてさ、これってロックだろ、って音の塊が凄い感たっぷり。声が全然出てないのにシャウトしてるのもそれらしいし、何かホント、持ち上げられるようなアレじゃなかったんだろうな、この人。単に魂の叫びを吐き出せればよかった人なんだってのはやっぱり通関するけど。

 いや〜、びっくりしたライブアルバムです。リリース20年後に知る驚きってこんな所にあったんだとちょっと嬉しいかも。ただ、何度も聴き込むようなモノではないんでそのヘンはちょっと難しいけど、少なくともロックってこういうんだろ、ってのはしっかりと持ってるライブ盤だね。どこかジム・モリソン的に感じるのは気のせいか…。





The Stone Roses - Turns Into Stone

The Stone Roses - Turns Into Stone (1992)
Turns Into Stone

 生活環境が変わってようやく徐々に様々な所で落ち着きを取り戻しつつある。どこか気の抜けた感と空虚感もありつつ忙しさに忙殺されている部分もあって何かよくわからん。何と言うのかな、居場所探しなのかもしれんなぁ…とか。そんな事を考えれる時間が出来たのは落ち着いてきたってことだろうから、それはそれで良いか。ん〜、何か足りないなぁ〜、ロックかな〜、かもしれない。何も新しいロック聴けてないもんな、最近。もうそういうロックに出会える機会はそれほど多くないんだろうけど、でも何か欲してる部分あるし…。

 1989年に彗星の如くシーンに登場し、沈黙、忘れ去られた頃に2枚目のアルバムを出して解散して伝説となったThe Stone Rosesの初期作品集「Turns Into Stone」なんてのを。当時リアルタイムで知ってたんだけど全然興味の無い音でして…、こういうバーズチックなのとかニューウェイブ的なのは聴かなかったし、好まなかったからね。セカンドの「Second Coming」が出た時はツェッペリン的と話題になったからどれどれってのあったけど、そこでオシマイだった。ところがその間に初期のB面曲とかシングル集とかまとめたのが出てたのな。全然知らなかった。知ってても聴かなかったとは思うけど(笑)。ただ、周りに好きなのが何人もいたから何となく聴いてはいた。何か違うんだよなぁ〜なんて思いながらね。今になって、あぁ、そういう所で新鮮だったんだとか斬新だったんだなんて思う所はあるけど根本的にこういうのは好んで聴かない。そんな前提だけど…。

 「Turns Into Stone」は初期作品集だからエネルギー有り余ってる一番全盛期の音だからその斬新さは失われること無く聴けるのは事実だろうし、今こういう音ってのもいないからある種唯一無二の音かも。ただ、手法はバーズとかの流れだから、そこに混沌さ加減を持ち込んでてサイケ時代のバーズみたいなモンか。メロディが英国だからまるで違う雰囲気になるんだが、そういう捉え方しちゃってる。ファンからしたら何言ってんだ?ってなるんだろうけど、自分的にはそこまできちんと聴く音じゃない、ってことかね。ココ一連のは概ねそんなトコなんだが…、ただ、気になってるから挑戦してるんだよな。でも、ダメなのはダメなのかも。



The Smiths - Hatful of Hollow

The Smiths - Hatful of Hollow (1984)
Hatful of Hollow (Remastered)

 軟弱な歌とキャラキャラしたギターサウンドによるニューウェイブバンドの筆頭格と言えばもう自分的にはスミスがダントツに思い浮かぶ。まぁ、これがまた何度聴いても好きになれないバンドの代表格でもあってですね、それでいて何度も何度も挑戦しててそういう意味では割と聴いているバンドなんだけど好きで聴いているんじゃないからどうしたもんか、って…、そんな風に音楽聴いてる人も多くはないんだろうなぁ…。

 The Smithsの寄せ集め的作品ながらもセカンド・アルバム的にリリースされたコンピもの作品「Hatful of Hollow」、その割に名盤として語られたりすることが多いことでわかるように聴きやすく良質な楽曲が多数収録されているという作品。有名な「This Charming Man」なんかも入ってたりする初期のシングルとかそういうのを集めた作品らしい。まぁ、それ自体は今は何も意味を成さないんでアルバムとして聴けば良いと思うけど、ちょいと長過ぎるかな。寄せ集めだから長くなるのは収録時間の都合上だろうが、このモリッシーのダラダラな歌とそもそもがビートの効いていないゆったり〜としたサウンドがダラダラ続くってのは割と拷問的ですらある(笑)。

 そのヘンは気を取り直しながら聴くとしてもやっぱ圧倒的なのはジョニー・マーの空間を駆け抜けるようなギターサウンドとフレーズの駆使。正に革新的なギター奏法とも言えるしここまで広がりを持ったギターサウンドと言うのを世間に知らしめているのもあるけど、何よりもその幅の広さとコード展開のユニークさが圧巻。こんなのに歌を乗せているモリッシーもかなり変態だが、実に見事。曲全体としてはパターン構成で出来上がっているものが多いので凝った展開などはなく単調になりがちだけど、その単調さがThe Smithsの売りでもあるからなぁ…。などなど聴いてるけど、やっぱり好きじゃない…時に歌ね。



Television - Adventure

Television - Adventure (1978)
Adventure

 ニューヨークパンクって一括りに言われるものもかなり幅広い。パティ・スミスやラモーンズからテレビジョンやトーキング・ヘッズ、ソニック・ユースなどなど共通するパンクらしい要素ってほとんど見当たらない。あるとしたらCBGBでのライブ遍歴くらいじゃないだろうか?ニューヨークの老舗ライブハウスCBGBは古くからアングラバンドの味方で多くのバンドやファンから愛されているライブハウス。そういえば自分もニューヨークに行った時に見に行ったっけ…あれ?見てないか?どんなだっけな…(笑)。

 Televisionの1978年セカンド・アルバム「Adventure」。ファーストアルバム「Marquee Moon」の良さをも理解していない自分にとってはこのセカンドアルバム「Adventure」は更に難敵のひとつになってしまっていたのだが、そうは言ってもニューヨークパンク、Televisionのセカンド・アルバムだ、悪いハズもないだろうと思って聴いていたものだ。ところがまるでおもしろみを感じなくて自分のセンスを疑ったりするのだが、どう聴いても面白い部分を見つけられずに挫折。以降何度か友人との会話で出てくると聴いてみるのだが、やっぱりわからない。そして今、また聴いているんだけど、随分とポップ化された作品で聴きやすいよね、結局ビートルズ的、っての?そんな感じにニューヨーク・パンクの冠とは裏腹な軟弱な感じがしてしまった。言い換えるとそれだけ聴きやすく練られている巧妙なポップサウンドとも言えるのだが…。

 これホントにTelevision?そりゃこの声はそうだけど…ってのもある。ギターはしっかりと歌っているからやっぱギター中心のバンドなのはわかる。そしてやっぱり英国のキンクスなんかの影響なのかな、そういうメロディラインがいくつか聴ける感じだし、ソリッド感は皆無で普通にポップ感に溢れている。ある種良い意味では聴きやすくバンドのハードルを下げている。悪く言えばTelevisionらしからぬアルバムでは?とも言えるけど進化系の途中であるならばこれもあり、そしてここからは?だったのかも。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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