Helloise - Cosmogony

Helloise - Cosmogony (1985)
コスモゴニー

 一方ではまるで見地の異なる方からこんなのもありまっせ、とご紹介いただいたバンドがありまして、これもPraying Mantisの時にメロディアスなハードロックって…ってお話からの流れですが、いやいや蛇の道は蛇と言ったモンでして、自分はリアルタイム時にこんなのまで知るほどの情報量は持ち合わせていませんでした。それでも今でもしっかりと根づいてて調べればそれなりに情報が出てくるバンドなんだから面白いモンです。

 Helloiseなるオランダのバンドの1985年のデビューアルバム「Cosmogony」です。この頃のオランダって言えばVandenbergくらいしか思い付かないもん。Vengenceだって知らなかったくらいだし。しかしPV見ると記憶の奥底の彼方で見かけたことがあるような気がしているんだが…、この時代どれも同じようなダサさだからはっきりとは思い出せない。それはともかく、このアルバム「Cosmogony」の初っ端がなかなかメロディアスなハードロックと言われるのがわかる気がする感じ。ただそれよりももうちょっと時代の古さが出てしまっていてメロウな哀愁あるハードロックってのとはちょいと違うんだけど、面白い…面白いっつうか有りがちだったなと笑い飛ばせるんだけど、ついつい聴いてしまうくらいのギターの泣き具合が良くってさ。ビジョンがしっかりしてればもちょっと良いバンドになったんじゃないだろうか?それなりに売れたのかどうかも知らないけど…。

 コーラスワークもしっかりしてるしギターのメロも綺麗だし歌も割と個性的な声で良い感じだしバラードもあるし70年代英国ロック大好きっぽいし、ファッションセンスのダサさは時代の産物としてもかなり面白いバンドだな、って感じました。元々のメロディアスロックなイメージとはちょっと違って売れ線系ではあるけど、色々あるんですねぇ〜ってのを実感してます、はい。



Ten - The Name Of The Rose

Ten - The Name Of The Rose (1996)
ネイム・オヴ・ザ・ローズ

 90年代半ば頃、自分が一切のHR/HMを聴かなくなっていた時期…、まぁ、元々その辺って熱中して聴いてたワケじゃないから自然な流れで聴かなくなっていったのと、90年代に入ってからはリアルタイムの音は10年後に残ったバンドだけ聴けば追いつくから、って思ってた部分あってね。どっちかっつうと70年代のを今から搔き集めて聴かなきゃって方に金と精力を費やしていた気がする。もっとも他にも色々と忙しい時期だったんで時間が足りないなぁなんて思ってたんだけどさ。だからこの頃のはトンと通ってないし、名前も知らないのも多い。そんなのを今になって教えてもらいながら聴き漁るという楽しみ、10年後じゃなくって20年後に聴いているってことで予定よりはズレてるけど、いいじゃないか(笑)。

 Tenって英国のバンドの1996年作「The Name Of The Rose」ってヤツです。ここnトコロ一連のバンド系の流れの元凶でもあるかのようなバンドらしいです。元凶って書き方も悪いんだけど…、ここのギタリストが云々、ボーカリストが云々って流れでメロハー的な路線が敷かれていくらしく、今回はソフトな方から徐々にハードなバンドの方へ聞いていったんで、徐々に自分の好みになってきてくれてます♪ それにしてもこのTenってバンド、どこからいきなり出て来たのか…紐解くと自身のソロ作からがキャリアの開始らしいけど、それはまたそれで凄いなぁ、と。アイドルじゃあるまいしソロで出て来れるってそれなりの実力ないと難しいし。へぇ〜ってなお話でまだまだ深堀り中。

 さて、このアルバム「The Name Of The Rose」だけど、賛否両論多々あるみたいだけど、自分的に簡潔に書いてしまえば、哀愁ありすぎるハードロックですな。メロウとかモノ哀しげなとか憂いのあるとかそんな形容詞があうんだけど、しかkりとハードロックっつう範疇でギターも鳴いてるし英国的な湿っぽさでもあるのは間違いない。後はいつものようにこういうのが好みか?ってトコだけで、数曲だけならこういうのがあっても良いし、多分名曲と崇められると思うんだが全曲同じような節ってのはどうにも…。声質的に儚い系が似合うのはあるだろうしギター的にもそういうメロウなのが得意ってのもあるだろうけどさ、ハードロックなんだからさ、やっぱガツンっての必要だろ、って思いましたね。ただ、嫌いになれない音なのはある…日本人好みだもんね、こういうの。





Bob Catley - The Tower

Bob Catley - The Tower (1998)
The Tower+Live

 そういえば自分なんかは他の人にこういうのがいいよ、とかあんまり薦めたことないなぁ…。多分昔何度もそういうのをお薦めしたんだけどどうも反応が鈍いのが多くて、そのうちにもしかして自分の趣味は他の奴にはあまり受け入れられない嗜好性なんじゃないか?ってことに気づいたからだ。今のバンドの面々でもそれぞれ何も言わないのもあるし、自分も理解できん、って言い切るのも多いし、そんなモンだ。それでもアレコレと教えてもらうとやっぱり気になるんで聴いてみるクセがついてるから、バンドのヤツにもらったのでも次に会った時には何かと言うかな。今はもう聴きすぎてて何が何だかわからなくなってきてるから名前も思い出せん、すまん、ってのもあるが(笑)。

 Magnumのボーカリストだったボブ・カトレイの1998年の最初のソロアルバム「The Tower」もお薦め頂いたが、これはかなり来た、うん。もしかしたらMagnumもアルバム違えばもっと来るのかもしれないけど、とりあえず後回しにしてこの「The Tower」だ。まぁ、聴きようによっては自分なんかはBon Jovi?Night Ranger?みたいに思ってしまうくらいなんだが、メロディセンスが明らかに英国〜北欧系なワケで、アメリカ産ではないんだな。それでメロディがしっかりしててギターがしっかり鳴ってる、多分ココが重要で、ギターが歌ってくれないとこういうのが染み入らないんです、多分。ただ難点はこのアルバム、曲がキャッチー過ぎて似たような展開になってしまっているのと、予算の都合上なのか音がイマイチ…、ま、これは良しとして、キャッチーかつ哀愁漂うハードナンバーをかなり楽しめる。もっともっとメロディアスなギターソロだとな〜、とないものねだりを少々してみるくらいか。

 結構アリそうで無い音だったんだろうか?1998年にこのアルバムって、その間の英国〜北欧ってこういう路線はあまり敷かれなかったのかな、あぁ、Fair Warningとか入ってくるか…、やっぱそのヘンの系譜も必要になるってことなんだろうな。自分的には全く通ってない時代なんだよねぇ、そのヘンって。



Magnum - On a Storyteller's Night

Magnum - On a Storyteller's Night (1985)
On a Storyteller's Night

 夏の終わりにこんなに哀愁漂う気分なモノばかり聴いてるって、幾つだよ、とか思いつつ教わった通りにキチンと色々とその筋をなぞってみるのだった。知らない世界だし、調べようにもない世界ってのがどんどんと広がるロックの世界ではあってさ、もう追いかけるのも無理だから知ってる人に聞いて教わるのが一番です(笑)。自分の得意分野はまたブログで書きまくれば良いし、ふと気になったのを試せるってのは大変有り難い環境ですね。今やWebページってのはほとんど死んでる感じでかなりの部分がSNSなりに変わりつつあるんでデータベースとしてのWebサイトが探しづらくなってるんだよね。増して知らないバンドを曖昧に探すってのはホント難しい。バンドな知ってれば探せるけどさ、それがわからないから探したいのに…って。そんな角度でHP作ったって何の役にも立たないからあんまりないしさ、しょうがないから自分で後でまとめようと思いつつ記事数多すぎて纏め切れんのだった…。

 Magnumっつう英国のバンドの傑作と言われる「On a Storyteller's Night」なんてのを試したり。1985年リリースなのか…、当時バンドなくらいしか耳にしたことなかったなぁ…、音は聞いたことなかった。もしくは聞いてても全然響かなかったんだろうと思う。そして今回お薦めされたのでちょいと心して聞いているトコロですが…、いやぁ、面白いね。そうそう80年代ってこういう音だったわ…、ってくらいにドラムの音とかシンセの音がチープで、そもそもミックスの音っつうか出てくる音が時代を物語ってしまっている有りがちなサウンド。これでも傑作と言われるんだから中味の楽曲群やバンドサウンドがしっかりしてるんだろうなぁ、と聞いてたんだけど…、自分的にはなかなか来ない。メロウって言えばメロウなんだけど、哀愁美的にはちょいとそうでもない感じするし、ギターの泣きってのともまた違うし歌も哀しげな声でもないし、かと言って明るい歌声じゃないんだが…。ただアマゾンレビューなんかでもやたらと評判が良いし、バンドとしても随分とメジャー感のあるバンドなのできっと自分の耳と感性がズレてるんだろう…。

 改めて2巡目…、そっか、プログレ的な感覚とポップ的なのが入り混じってしかも80年代の音だからヘンなんだ…と気づく。んで調べてると前作当たりまではプログレ色強かったらしく、ここから以降はポップ色強く…みたいな事で、なるほど、その真中のアルバムだから中途半端なのかと。いや、でも、それなのに傑作ってのは?う〜ん、そういう意味では自分は極端に振れている方が好みなのか?そんな事を色々と考えてしまった自分的迷盤として位置付けておこう…。



Dare - Calm Before the Storm

Dare - Calm Before the Storm (1998)
Calm Before the Storm

 先日Praying Mantisを聴いてて、こういうバンドもうちょっと他にないかな〜なんて呟いていたら幾つかのリプライを頂いたので、片っ端から聴いてみることにした。好みのお話だから微妙に異なるだけで全く興味ないってこともあるし逆もまたあるのが面白いという、まぁ、何度も何度も聴き狂った人と所詮俄仕込みで聴いている人との差は歴然と出るのだろうが、それもまた自身の記録ってことでいいか、と。後で来るものは来る。ただ、さすがにこんだけロック聴いてると後で来る、ってのは最初から来る…最低でも引っ掛かる…ハズ。デス声は時間懸ったけど(笑)。

 Dareってバンドの1998年作「Calm Before the Storm」。フィル・リノット死後のThin Lizzy再結成バンドで鍵盤奏者として参加していたことからシーンに躍り出たというお話で、諸々のバンドの面々とメロウなバンドを組んだけど、一時期活動停止的になってしまったらしい。そして90年代後半に復活して本作「Calm Before the Storm」をリリース、これがまたアチコチで好評を博したというお話。そういうストーリーがあって、周辺バンドを聴いていてこのアルバムに辿り着くと、もしくは待ち焦がれてコイツに出会ったらものすごく癒されるんだろうなぁ、という気がする。メロハーって分類からしてハードロックなんだろう、と思ってた自分が甘かった(笑)。これはもう哀愁系AOR(アイルランド版)みたいなモンで、メロディそのものはアイリッシュそのままだから好きですね、明らかに。ただ、アイリッシュメロディをそのままメロウにやっちゃってるから哀愁だけが出てくる、そこが好みの違いが出るトコロだろう。ギターにしても鍵盤にしても歌にしてもメロディ系はもう見事なまでの泣き具合ですよ。ギターの音が少々粗ったい気がするけど。曲もメロウで泣けるのばかりで、ハードロックの格好してこういうのやるっっていうのはやっぱりロック・フィールドだから、っていうトコなんだろうなぁ。

 個人的な意見で書けば、ソフトすぎた(笑)。フォークならフォークでやってくる方が染み入ったかも。でも、そうじゃないハードロックなトコロでやるからこそこのバンドの意義があるんだろうし、これはこれで唯一無二なバンドだしね。でも、もうどんな時に聴けばいいのかわかんないんだもん(笑)。若かりし青春時代にでもこういうのに出会ってれば聞く機会が何回かはあったかもしれないけどさ〜、みたいな気分。





Chris Harwood - Nice to Meet Miss Christine

Chris Harwood - Nice to Meet Miss Christine (1970)
Nice to Meet Miss Christine

 深みに進めば進むほど浮上するのが難しくなる英国ロックの深淵…、何度となくそんな事を書いているので当ブログ読者は「またか」ってな感じなんだろうけどね、しょうがないんだよ、こういうのって。聴いてると「あれ?これって…」みたいになっちゃうんだから。探究心とまでは言わないけどさ、そうか、それならどんなもんだろ?って思うじゃない?昔ならメモって記憶してレコード見つけに行くっていう作業があるからそうそう簡単に深淵に進めないんだよ、それがもどかしくてどんどん時間かけてハマってくんだけど、今の時代、ちょっと興味持とうモンならすぐに探し当てて聴けちゃうんだからさ。

 ってことでニュークリアスから英国ジャズ・ロックの面々、さらにはクリムゾン人脈まで含めて一大セッションアルバムともなったChris Harwoodという女性の1970年リリースの「Nice to Meet Miss Christine」です。メンツはもうその筋の方ばかりで固めていてロジャー・サットンは元よりピーター・バンクスやらイアン・マクドナルドやらとにかく凄い面々。ただ、まぁ、往々にしてありがちなんだが、これだけの面々が集まってもそもそもの楽曲の出来具合によってまるで名盤にならないってお話はここでもあってですね(笑)、それも多分この謎の多い女性クリス・ハーウッド女史の歌声に魅力がイマイチ無いのでは?って珍しいパターン。普通魅力があるからこれだけの面々がサポートする、それがレコード会社の意図であろうともって話なのだが、そうでもないっぽい。ではなぜ?誰かの何かの関係者かもしれない。

 なのでそこはちょいと置いといて、バックの演奏、プレイそのものだけに絞ったお話になるんだが、やっぱりイアン・マクドナルドが一番活躍してるのかな。ムーディな雰囲気をきちんと醸しだして艶かしく音をまとめているような感じだ。大雑把に書けば英国テイストたっぷりなんだけどBGMレベルにしかならんかなぁ~と言うような音で、残念感はあるけど何度も何度も細かい音までキチンと聴いていけばそれぞれのプレーヤーのプロフェッショナルな仕事がよく分かるという一枚。そこまで聴かないで放置になる方が確率高そうだけど…。



Nucleus - Under The Sun

Nucleus - Under The Sun (1974)
Under The Sun

 ちょっと英国の人脈漁りからニッチ方向に進みつつあったんだが、見てるとホントに深くてさ、トミー・アイアーさんを漁っているとこれがまた結構な職人でして、古くはジョー・コッカーのあの名曲…ってか自分的にはそれしか知らないってくらいだけど「With a Little Help From My Friends」やブライアン・オーガーのトリニティにも参加、70年代は玄人バンド組みつつも80年代に近づく頃からマイケル・シェンカーやゲイリー・ムーアとの仕事が続く、そして驚くことにワム!のプロデューサーもしてたと…。いやいや、そりゃ書いてったら楽しいけど…今は止めとこ、ってことにしまして、代わりに同じく多才なミュージシャンで気になってたロジャー・サットンの方を…。

 Nucleusはイアン・カーのワンマンバンド…ってかブレインとしてはイアン・カーでしかないけど本人は多分ロックをやっているという意識はほとんどなくてジャズセッションをひたすら繰り返してアルバムを作っているような感覚なんじゃないかと。だから故、バンドメンバーを固定化することもなく流動的にセッション・ミュージシャンを集めてはアルバム作るみたいな感じに変化している珍しいバンド。その中でバンドキャリアでは既に中~後期に位置付けられる1974年リリースの「Under The Sun」をチョイス。もちろんロジャー・サットンがベースで参加しているのとイアン・カーのペットやフルートが見事に絡み合ってなかなかの名盤になっている。ドラマーのブライアン・スプリングさんも良いねぇ~、普通に聴いたらイージーリスニングに近い系統のジャズアルバムじゃないかと思うばかりだけど何がそうさせるのか、やっぱりグイグイとグルーブする部分が強くてロック的側面がにじみ出ている。相変わらずチャレンジ精神も旺盛で、A面の流れで惹き込まれないとちょっとこのアルバムは無理でしょう。ただA面の流れでフュージョンではなくジャズでもなくイージーリスニングでもなく、明らかにロックだと感じる人は当たりです。ただ、まぁ、Nucleusに手を出す時点でロックですが…(笑)。

 ホントはさ、もっとガツン!ってのを聴こうと思ってたんだけどこんなタイミングじゃないとNucleusもあまり積極的には聴かないしな、って思って聴いたんだけど思いの外ハマって聴けた。結構涼しく聴けるじゃないかって(笑)。やっぱりトランペットも好きなのかな、あんまり意識したことのない楽器だけどマイルス・デイヴィス好きだし、そりゃそうか。キーフのジャケットも美しいしお試しいかが?ってな作品です。







Riff Raff - Riff Raff

Riff Raff - Riff Raff (1973)
Riff Raff 1973

 多分自分的にはジャズロック系の70年代バンドがさほど得意ではなかったんだろうなぁ、と。ブルース系やハードロック系、サイケやプログレ系なんかは割と好んで聴いたけどジャズロック系はソフツ系のは好きだったけどそうじゃない系のはあまり好んで一生懸命集めなかった気がする。もちろん限りあるお小遣いの中で何を優先的に買うかってのって重要だからさ、後回しになるものも多いワケよ。だからジャケと名前だけ知っててもあまり購買意欲が起きなかったのとかね、それが自分的には多分ジャズ・ロック系列だったって話。いや、マーク=アーモンド然り、そこからのRiff Raffも然りだったんでね、ジャケット知ってるなぁ…聴いた記憶はないなぁ…と思ってたらそういうことかもと思い当たった。まぁ、要するに聴いてないってことです。

 Malk-Almondから離脱した鍵盤奏者のトミー・アイアーって人が中心になってセッションマンを集めて作ったバンドがRiff Raffで1973年にファースト・アルバム「Riff Raff」をリリース、地味ながらも玄人志向的な作品で、ジャズ・ロックではないけど透明感溢れる牧歌的側面を持ったジャジーな小洒落た感覚のあるアルバム。売れることは絶対にないだろうなみたいな感じはするけど好む人は好むだろう音。ベースのロジャー・サットンさんが最近気に入っているんで、ここでも参加してるが淡々と綺麗なラインを奏でてくれるんだよねぇ。目立つワケじゃないけど心地良い時に心地良いラインを弾いてくれてそれがジャジーなラインだったりする、つまりBGM的なサウンドとしては素晴らしくツボを得たベースでして歌うベースとも言えるか。更にギターを弾いてるピート・カートリーさんはペンタングルからの人なんでこれもまた空気が読めてるギターで、いやいや、非の打ち所がないくらいに「英国音楽」したアルバムに仕上がってます。ともすればイージーリスニング・フュージョンに識別されてしまいがちなくらいの音世界だけど、大部分は好まれるだろうという気がする。

 ちなみにこのアルバムのトーン、初めてな感じしないな…なんてちょっとだけマニアックに考えててクレジット見たらトム・ニューマンって書いてあって納得。あの人の透明感でしたか…と。「妖精交響曲」で知られているけどマイク・オールドフィールド関連で有名かな。いいの出してるねぇ。



Mark-Almond - Mark-Almond 1

Mark-Almond - Mark-Almond 1 (1971)
Mark-Almond 1

 英国ロック史ならある程度系譜を辿って行ったつもりだったけど、こんなにメジャーどころも思い切り抜けてた自分…まだまだ全然ダメだ、かと言ってこれからまだまだ全部追いかけるぞ、と言ってもそうはなかなかいかないだろうし、まぁ、適当に気づいた時に聴いて堪能しますかと。流れ上、Mark-Almondっつうバンドを聴いてたワケですが、その来歴ってJohn Mayall Blues Breakers辺りに源流があって、そこからの派生なんだよね。だからその原点をキチンと押さえていればもっと前に聴いてたハズなのに、やっぱり派手な方ばかり追いかけてたってことです。

 Mark-Almondというバンドの1971年リリースのファーストアルバム「Mark-Almond 1 」。John Almond名義の作品がジャジーな感じだったんでこのバンドも結構そっち系なんだろうと思いつつトライしてみたら何とも驚くことに超牧歌的フォーク中心なソフトな音構えだったのでかなり意外。こういう音からジャジーになっていくとかならわかるんだけど、こんなに牧歌的なものに戻って来るなんて…それでも戻ってくると言うか、洗練されたジャジーさと歌モノフォークものを合わせた感じになっているんで決して後退しているワケじゃなくて新たな音楽性に剥けて模索しているという感じではあるが、これがロックか?と言われるとやや答えに窮するかもしれん。もっとイージーリスニング的なAOR的な…サックスやベース、フォークギターなどがホントに洗練されすぎている感じなんだよね。聴き方によってはアヴァンギャルドなジャジーさとも言えるが、ポップとのバランスが上手く機能しているからかそっち側にも聴けちゃう。

 ただ、聴いてるとこれは紛れも無くその筋の人が通ってきている音でしかなくって、ここでもサットンのベースラインが強烈に流れを主張し、サックスやフルートが浮遊しているという美しき姿…、若い頃に聴いてたら受け付けなかったけど今ならこういうのが心地良く聴けるね。曲構成とかはプログレッシブな発想で組曲形式になってるからテーマに合わせてってことだろう。何とも素晴らしい音世界、そして牧歌的で心落ち着く世界…、見事。



Johnny Almond Music Machine‬ - Patent Pending

‪Johnny Almond Music Machine‬ - Patent Pending (1969)
Patent Pending

 飽きもせずルーツ漁りを繰り返す日々、いや、こういう時にひたすらハマっておかないとそんなもん追い掛けないからさ。一度追い掛けておくと後でも何となく分かっているとか記憶している…(最近怪しいが)から脳みそのどこかで何かの時に「あれ?これって…」となれば良いワケで。だからそんな来歴漁りって嫌いじゃない。まぁ、本来ならそういうのをひたすら繰り返しておいてからブログなりに書くべきなんだろうけど、現在進行形でハマるものはここが忘備録になっているのも事実。ところが忘備録と言っても後で見直すことはほとんど無いという垂れ流し状態になっているのは大きな声では言えない。きちんと記録と記憶として認識しておきたいのだが…。

 ちょいとさかのぼって1969年にでらむからリリースされたジョニー・アーモンドって人のアルバム「Patent Pending」です。後にMark=almondというユニットで出て来ている片割れと言った方がわかりやすいのかも。自分はそっちの方がわかりやすくて、あぁ、あのアーモンド氏か…って思ったし。んで、ここでもSteve Hammondがギターで参加しているし、しかもQuatermass以前だからギターもきっちりとファズって弾いてくれてるだろうという期待感で聴いたんだよね。そしたら思いの外収穫の多いアルバムで…、まずは音。アルバム全体がものすごく雰囲気の良いジャズセッションロックアルバムで、見事に半分半分な感じで漂っているような感じ。中期ソフツ的かもしれん。ジョニー・アーモンドって人は吹奏楽系が得意な方なのでフルートやサックスなんかが結構強烈に鳴っているし、それが淡々と流れるからソフツ的とも言えるのか。そういうバックでのSteve Hammondはもちろん目立たないけど曲によってはしっかりファズったギターもキメてくれている。物足りないけど。

 そしてベースも凄いなぁ〜、これ誰だ?かっこ良すぎだろ、って思ったらRoger Suttonって人…あ?Riff Raffからニュークリアス?そうかぁ、そうやって繋がるのか…と。納得した次第。クールジャズっつうのか英国ジャズっつうのか…それでもやっぱりロックだし良いなぁ、いいよ〜。んで、クレジット眺めついでに見てるとAlan White…んあ?イエス?だろうな…って紐解くとやはりそう。なんか凄い面々だが、自分はそれを知らなかったのか?と。しょうがないなぁ、全部聴いてないもん。おかげで今更ながらこの「Patent Pending」にハマっている。こういうのは今の時代にはないからふるさを感じること無く刺激的なアルバムとして聴けるのが良い。



Rupert Hine - Pick Up A Bone

Rupert Hine - Pick Up A Bone (1971)
ピック・アップ・ア・ボーン

 あぁ、ここでも繋がってたのか…と感心しながら相変わらずのSteve Hammondさん関連徘徊をしていたのだが、そういえばこの人の作品って書いたっけ?ってみると書いてないんだな。割とまだまだ抜けてるのか英国B級ロック史関係…そりゃ全部は無理だしなぁ、抜けてるのは当たり前だけど自分の中では割と出し切ったかも、って思ってたからさ。そんなことでかなり久しぶりに聴くことにしたアルバムがこちら。

 Rupert Hineの1971年作品「Pick Up A Bone」。話題はと言えばロジャー・グローバーのプロデュース作品ってこととオーケストレーション系ではかなり良質な部類に入る作品ってこと。そこには先のPaul Buckmaster氏…チェロですね、今回は思い切り参加して活躍してます。QuatermassチームとしてはもちろんSteve HammondやPeter Robinsonも参加してる。ドラムのTerry Coxって…ペンタングルか?そしてロジャー・グローバーとまぁ豪華絢爛な…ってか今となっては知られた面々ばかりによるセッション、こうなるとほとんどジャズと同じく誰がリーダーかによる違いでのセッション集めみたいになってくるのは面白い。

 そして出来上がる音はオーケストラもあるけど普通にフォークやポップ、ロックやフォークや喜劇悲劇、プログレの類に入れられることも多いけどそれよりももっと果敢な挑戦と言うか音的にヘンなプログレではなく姿勢がプログレで実験精神は旺盛、でもきちんと聴かせることが意識されてるプロの音楽制作って感じかな。その分普通にロックファンからは敬遠されちゃうかもしれない。Steve Hammondのヘヴィーギターなんて聴くべきところもないし、作品至上なんだろうなぁ。そんな音作り。名盤と云々っつうよりも時代を切り取った英国のロックアルバムになるか。





Chris Farlowe - From Here to Mama Rosa

Chris Farlowe - From Here to Mama Rosa (1970)
From Here to Mama Rosa

 ん〜、Steve HammondとPeter Robinsonのキャリアを追い掛けてみるとこの人達にとってQuartermassって単なるセッションバンドのひとつでしかなかったのかもなぁ…とか思う。まぁ、あの時代のバンドがアルバム一枚で消え去るってのが多いのはプレイするミュージシャン側にはもしかしたらジャズと同じくそれぞれ単発のセッションだったという意識だった人も多かったのだろうか。スタジオで名を挙げていたミュージシャンなんかはそういう認識だったとしてもおかしくないし、結構そういうミュージシャンが参加しているってのもあるから、そうかもな〜なんて思ったりする。中にはStill Lifeなんという参加ミュージシャンが分からなかったってのもあるくらいだし。

 そんな事を思ったのは、クリス・ファーロウのアルバム「From Here to Mama Rosa」という1970年の作品を聴いているからです。この作品にもPeter RobinsonとSteve Hammondが参加してて、しかもSteve Hammondは大半の曲を書いてるという仕事量。もしかしたらQuatermass用に作ってた曲の流用かもしれないけど、圧倒的に違うのはなんつってもクリス・ファーロウの歌だからねぇ…、英国ロックヴォーカリストの中ではかなりの力量を持った方でコロシアム以外に代表的なバンドがなかったからさほど知られてないけど、その筋では…ってバックのメンツも同じだから玄人向けのロックだったんだろう。普通に聴いてて「なんじゃこりゃ?」って歌声だし。更にチェロ弾いてるPaul BackmasterもQuatermass参加者だったりして簡単にいえばクリス・ファーロウの歌のバックをQuatermassがやっているってな構図だ。ハモンドの音なんてモロそのままだもん(笑)。

 ここまで来るとさすがにSteve Hammondのエグめのギターが目立つっつうことは無くって普通に落ち着いている感じになっちゃってて面白みに欠けるんで、やっぱバリバリと弾きまくる、自分主役みたいなバンドの方が個性は生きてくるんだなと思う。なまじっか器用すぎるミュージシャンだったんだろう。アルバムとしての質が良いか、ってぇとちょっとそういうんじゃないけど聞かせどころの多いアルバムに仕上がってるし決してつまらないアルバムではない。ただ、これだ、っつう個性には欠ける感は否めなくて、ってあたりか。それにしても面白いなぁ、こういう人達のお仕事探しってのは。







Chris Barber's Travelling Band - Get Rolling!

Chris Barber's Travelling Band - Get Rolling! (1969-71)


 知れば知るほどに深みを増してくるブリティッシュ・ロックの深淵。先日聴いてたトコロからSteve Hammondって人がちょこっと気になったんで漁ってみると結構な才能の持ち主な事で知られていた、かもしれない。70年前後の活動を見ていると概ねQuatermass界隈と絡みまくってる…ってかほぼQuatermassの心臓部分を担ってるんじゃないかっつうくらい。それでいてQuatermassはギターレスなバンドなんで直接出て来ないんだけどリッチーがお気に入りの「Black Sheep of the Family」ってのはSteve Hammondが作った作品だったりするんですよね。そうかそうか~と読み漁っていくと面白くてどんどんと進んでしまえるのも今の時代の産物、大変よろしくない(笑)。

 1969年から71年頃の録音をまとめ上げたChris Barber's Traveling Bandっつう英国のトロンボーン奏者のアルバム…編集盤がある。こいつの大半はSteve Hammondがプロデュースしてたり曲もいくつか作ってたりする。そうかそうか~知らない人だな~って思って期待して聴いたらジャズだった。いや、ほんとにトロンボーンやビッグバンドにフォーカスしたジャズアルバムで、何でこれをあのヘヴィーなギターを弾くSteve Hammondがプロデュースして、しかも参加して…って訳分からんぞ、と。更に驚くのはこの中にはPeter Robinsonも参加してるワケです…そうQuatermassの鍵盤奏者。この二人、結構アチコチで一緒にレコーディング参加してたりするんで良いパートナーだったみたい。まぁ、冷静に紐解くと69年録音あたりでしかこのお二人は参加していないんで、以降はロックに進んだみたいだけど驚いたな。アルバム全部を通してどうのって言えるほどよく判ってないけど、お二人とも随分多彩なミュージシャンだったってことは分かる。

 まだジャズもロックも何もグチャ混ぜ立ったなんだろうな、特にその時期だから皆が皆ミックスして新しいことやりたがってただろうし、随分とユニークな試みをしていたものだと聴こえる。ここまでマイナーだとなかなかその成果やシーンへの影響なんてのも分からないんだけど、きっとミュージシャンズ・ミュージシャンだった方々なのだろう。



Mick Farren - The Mona (The Carnivorous Circus)

Mick Farren - The Mona (The Carnivorous Circus) (1969)
The Mona (The Carnivorous Circus)

 60年代のサイケデリックロックの波って、昔はそういう時代だったんだろうくらいにしか思ってなかったけど、もしかしたらシド・バレットを筆頭に実に感性優れた連中がロックというフォーマットとライブ空間を手に入れたことで自身のセンスを思い切り表現できる場が広がったが故に、意外と多くいたそういう連中がどんどんと浮上してきた、もちろんその手法なんかも未成熟なまま感性だけでシーンに登場しているみたいなのも多かったんだろうと。しばらくするとそういうのも落ち着いて順応するようになったけど、出始めの頃は混乱してた、それがサイケデリックシーンだった要因のひとつかもな、と。だkら無茶苦茶な作品も多数あるし、それぞれが評価されていることからすると理解している人達も多かったってことだ。

 Mick Farrenって人もその一人で、そもそもTwinkのドラムね…って思って、こいつって書いてたっけ?って思ったら書いてなかったんでここで登場です。「The Mona (The Carnivorous Circus)」という1969年リリースの英国サイケの名盤と言われている作品。「Mona」そのものはもちろんボー・ディドリーのあの曲なんだけどね、基本この頃の方々はサイケってもR&R大好きで覚醒した方々ばかりなのでルーツ系となると割と同じだったりする。ところが自身のセンスをそこに入れ込むとルーツと言えども大きく解釈が変わるみたいなトコ多し。それがセンスだったり面白さだったりする。

 「The Mona (The Carnivorous Circus)」ではTwink他、ジョン・グスタフソンやSteve Hammondなんて面々が関わってて、あれ?ってなるんだが…、そこはもうマニアの知る世界ですね。アルバムそのものはかなり聴きやすい普通にR&R的作品です。ただし所々に語り調からサイケなのが入ってきたりするんでヘンさはあるけど概ねカッコ良いハードロックじゃないかな。ここでのSteve Hammondのギタープレイは実に印象的で、正に、と言わんばかりのサウンドなので自分的には明らかに目立っている。それにしても古い音だな〜と今更ながらに思ったりするが(笑)。A面最後の「Summertime Blues」なんて聴くとBlue Cheerが如何に凄かったか、The Whoが如何に凄いかがわかっちゃうのもあるが、こういう解釈でのサイケ調って捉え方もあるかな。この手のホークウィンド系が好きな方はもう堪らない作品だろうね。

The Last Minute Put Together Boogie Band‬ - Six Hour Technicolor Dream

‪The Last Minute Put Together Boogie Band‬ - Six Hour Technicolor Dream
Six Hour Technicolor Dream

 いつの間にこんなものが…。雑誌から離れてもう久しい。いつからかネットやTwitterでの情報収集ばかりになってて、それで別に十分だったんだが、ヘンな発掘モノやさほど話題にならないアイテムは見落とす傾向にあるのがやや難。そのヘンは適度に情報仕入れないといけないんだが、十中八九が興味ない情報ばかりで結局邪魔になっちゃってさ。今回もふとしたことでアレコレ調べ物してたら出て来て驚いた有り様。

 シド・バレット最後のライブ音源、と言われるものがいつの間にかリリースされてた2014年春先。「え〜!?」なんだよなぁ〜、シド・バレットの最後ってトウィンクとジャック・モンクと3人でThe Stars組んで5回位ライブやったヤツっていうのが自分が知ってる定説で、そこまでしか知らなかったんだよね。ところがその後色々と出て来た情報などでは‪The Last Minute Put Together Boogie Band‬
てバンド…TwinkとJack MonckとEddie Burnsって言うデトロイトのブルースギタリストさんとジャムをしてて、そこにシド・バレットもTwinkの関係でギター持って来てたらしく、更にここにヘンリー・カウのフレッド・フリスもいたらしくて5人でジャムったらしい。その時の音源が発掘されたらしく、めでたく「Six Hour Technicolor Dream」というアルバムにてライブ音源がリリースされて、その中の3曲にシド・バレット参加の曲があるとな。

 ホントか〜?ってあってさ、アチコチ調べてたらどうもそういうことらしい。この‪The Last Minute Put Together Boogie Band‬のライブが1972年の1月26日で、一般に知られているシドのThe Starsは1月29日から6回くらいライブが記録されているらしい…、ってことは何か、この「Six Hour Technicolor Dream」に入ってるライブでジャムって意気投合して3日後のショウから一緒にやり始めたのがThe Starsだったってことか。単なるジャムセッションの延長だったんじゃないか…と。しかしだな、恐ろしいことに当時既にソロアルバムをリリースしていたシド・バレットのヘンなポップサウンドは全く微塵も現れることなく、完璧にやや時代遅れのサイケデリックノイズサウンドがここでは聴ける。それはもう美しいと言うか音楽的に聴く価値あるのか?と疑問を感じてしまうくらいのものだが、きっとThe Starsもそういう音だったんだろうな…と想像しちゃう。

 しかし驚いた。そんなのがヒョコっと話題性を振りまくでもなくリリースされちゃうってのが。もっともリリース元のプロモーション力によるんだろうけど、もっと話題にしても良いんじゃない?このヘン好きな人ならすぐ買うよこういう話題なら。中味は誰も期待してないし(笑)。

●『Six Hour Technicolor Dream』
1.Sea Cruise
2.L.A to London Boogie
3.ICE
4.Nadine
5.Drinkin’ that wine ( with Syd )
6.Number Nine (with Syd)
7.Gotta be a reason (with Syd)
8.Let’s Roll
9.Sweet Little Angel

*The Last Minute Put Together Boogie Band:
Bruce Paine Vox
Twink: Drums
Jack Monck: Bass

W/ Guests
Fred Frith: Gtr
Syd Barrett: Gtr




Roger Waters - In the Flesh Live

Roger Waters - In the Flesh Live (2001)
Roger Waters: In the Flesh Live [DVD] [Import]

 既に時代は変わっていて、CDやDVD、Blu-Rayなどもとんでもない枚数が売れるという事はほとんど無くなってきているようだ。だからこそのビジネスモデルと言うかアーティストやバンドってのはどうやっていくんだ?みたいなのが言われて久しいが未だコレというのは無さそうだ。ビッグネームなりある程度の時代までで名前を確立した人達は今でも何かやればそれなりに収益が上がるし、知名度もあるからまだマシらしいが…。確かにその通りだろうなぁ…、なかなか新しいバンドなんかでも簡単に手を出そうってのないしライブ行こうってのももっと億劫だしさ。

 Roger WatersのYouTubeに上がっていた2014年2月のイタリアでの超綺麗なプロショット…テレビ放送なのかな、完璧なクォリティによる相変わらずの「In The Fresh Live」ショウをじっくりと2時間半見入ってしまった。随分前にDVDで「In the Flesh Live」ってのを買ったしそん時も凄く気に入って何度も見てたんだが、それが多分2001年とかそんくらいじゃなかったかな。それから12年経ってもまともなオリジナルアルバムも出さずにひたすらツアーに明け暮れているという活動で、しかもそれなりに大きなトコロでしかやってないのは収支の関係上だろうし、またそれでも客が入る、もちろん満足させるレベルのショウを展開する、そして2時間半だ。昔は前衛的と言われたプログレの雄の代表的なバンドの顔でもあったり、このショウでも「狂気」以降の作品からかなり演奏されているワケで、それを今じゃ普通に一般の人…まぁ、ロック好きなんだろうけど、そういう人が普通にライブを楽しむということだ。皆が皆プログレファンってワケじゃないだろうし、時代が経過して心地良く聴こえるサウンドへと変貌させているのは見事。意図的かどうかはともかく昔のような重さは影を潜め、ややイージーに小アップされた聴かせ方になっている、これはどこがどうなのかよくわからん。女性コーラス3名によるショウアップさなのかもしれない。一番大きいのはRoger Waters自身のこだわりの軽さがそのまま現れてきているんだろうと思う。ないがしろにしているワケじゃなく、ただ仕事として、演奏としてクリエイターとして聴衆に届ける部分に目を向け、観客と壁を作るんだと言う内向的な重さは取り払っているということだろう。それでもエンターティメントとしては本当に極上の気品溢れる音楽を心地良く届けてくれるように進化しているところが素晴らしい。昔のことなぞ置いておいてたっぷりと楽しめるのだから。しかも曲は全部知ってるんだから文句の一つも出ない。

 ライブでひたすら稼ぐ、食ってく、しかも観客の反応が生だから楽しい。そして作品ももう溢れるほどに良質なものを持っているんだからこういうスタイルで活動が出来るのだろう。今やどのバンドもそんな感じだ。確かにオールドロックファンとして今活躍している昔のバンドに新しいアルバムなんぞをほとんど期待していないワケで。声も出なくなってるし創作意欲も勢いはないだろうし、テンションも高くないだろうし、技術と経験と残された才能で作れてしまうレベルのものを届けられてもね。たっだらこういう風に自分の曲なりショウをどんどんブラッシュアップしてニーズに合わせていく、しかも引っ張っていくってのは見事なパターンだろうと。そればかりじゃないけど、それでいてこの高品質な完璧なライブ・パフォーマンス、ただ一人、戻ってきているドイル・プラムホール2世だけがアグレッシブにギターをプレイしてくれているから単調になりがちなこういうショウに生きた血を入れ込んでいるような感じだ。それにしても自分がギター好きだからかもしれないが、スノーウィ・ホワイトのレスポールの音色の美しい事美しいこと…たまらんねぇ、このトーン。これぞレスポール、そしてどんなエフェクトかまそうが絶対に出て来ない音、それをここぞ、って時にきっちりと完璧に出してくれるからもう最高すぎる。いちいち見所があるんで2時間半見てても、あ、もう終わりか…くらいで、ホントに早い。ベストヒットだもんなぁ、そりゃそうか。音曲も照明もスクリーンも演奏も曲もショウ全てが完璧。非の打ち所の一つも見当たらない素晴らしいショウをこんなに簡単にYouTubeで見れてしまっていいのだろうか?どこかお布施できることないか?とか思うよね。映像作品でもリリースしてくれないかな…。



Snowy White - Live Flames

Snowy White - Live Flames (2007)
Live Flames

 ロックはいいね。色々なロックがあるのもいいし、好きなのがたくさん見つかるのも良い。一回聞いていいな〜ってのもあれば何回聴いてもダメだ、ってのもある。そして飽きちゃうなってのもあればどんどんと染みこんでくるっていうのもある。その人の背景や歌詞、はたまた演奏しているメンツによる変化など様々なパターンで好みが出て来たりするのも面白い。ジャズなんかと違って個のプレイヤーセッションという楽しみよりはバンドという単位によるエネルギーやパワーってのがロックの強みだし醍醐味だろうね。区分けするのを意識する必要はないけどどこかにこだわらないと聞き切れないからさ、自分はロック好きだな、っていうトコロで切り分けて聴いている。音楽だから聴いちゃえばそりゃ良いの多いだろうしプロが奏でるものなんだから悪いはずはないし。そんなことを色々と思ったり感じたりしてます。

 Snowy Whiteと言う人をご存知…だよね。Thin Lizzyからロジャー・ウォーターズの元へみたいなのが有名で、今じゃしっかりとロジャー・ウォーターズのバンドの一員として認識されているんじゃないだろうか。元々ブルースメンでピンク・フロイドのツアーなんかでサポートに参加、そこからThin Lizzyへの転身、フィル・リノットとのセッションからソロ活動へ、そしてまたロジャー・ウォーターズに呼ばれて…みたいな器用な人。80年代にソロ活動してた頃に知ったんだけど、その頃の作品はブルーステイストあるけどきれいなギター音のフュージョンにも近い感覚な人というイメージ。洗練されてたからかな。自分にはまだ早いな、こういうの、って思った記憶がある。でも、そこからロックを漁ると結構出て来たし、知ってて良かった人だった。

 そのSnowy Whiteの2007年のロックパラストのライブをYouTubeでたまたま見つけて見入ってしまったんで…、アルバムだと同じ頃に「Live Flames」ってのが出てるから多分同じメンツで同じツアーの記録なんじゃないかなと思う。ロジャー・ウォーターズの時もそうなんだけどSnowy Whiteって人のトレードマークと言えば57年?レスポールのゴールドトップで、どんな時でも使ってるギター。ここでももちろんメインで登場しているけどこんなに使い込んでるんだ〜と感動した。昔80年代のを聴いた頃の写真はまだまだ綺麗なゴールドだったんだけど今じゃゴールドがボロボロになってきてて…、うわぁ〜、かっこいいな。昔の友人でゴールドトップのレスポールを持ってるヤツがいて見せてもらったり弾かせてもらったりしたんだけど、それも70年代のだったから古くてピックアップのカバーが腐ってきててさ、それがゴールドトップに入り込んじゃって緑色に染みになっちゃんてるんだよ〜とかそんな会話を思い出した。

 話戻そう(笑)…、で、このライブ、もちろん大人の雰囲気たっぷりな落ち着いたブルースエッセンスの強いライブセッションでして、鍵盤にマックス・ミドルトンがいるのがちょい知名度ありな方ってとこ?ジャズセッションみたいな感じだけどSnowy Whiteのギタープレイがやっぱりクローズアップされてて、指弾きでレスポールを綺麗に奏でてるのをはっきり見れて楽しい。凄いヒット曲があるでもなくミュージシャンが音楽を楽しんでる姿を楽しむライブって感じが強いけど、こういうのって心地良いな。



Night Ranger - Japan Tour ’83

Night Ranger - Japan Tour ’83
ジャパン・ツアー’83 [DVD]

 聴いてるものと聴きたくなるものとがズレてて何か聴いちゃってるってパターンもよくあるのだが、そうすると大抵話がかなりズレた方向に進む傾向になるのはわかってる。ただ、それが面白いのもあるし、実際何かを聴きたいと思う時に普通はそれを取り出せば良いんだけど、ブログネタか〜みたいなのもあって上記のようなズレが出るんだな。それで良いんかい?って話だけど、それで良いんです、きっと。別に一日一枚しか聴かないワケじゃないし全然違う路線のを同時に聞いていることなんてしょっちゅうだしね。全部書いてるワケでもないし…、そんな事を思いつつもメロディアスなのって言えば…ってことで懐かしくも思い出してしまったのがNight Ranger。また新作出す?出したのかな?みたいで何だかんだと良質なアルバムを出し続けているんでしょう、きっと。でも、自分はやっぱ80年代の出て来た頃のが好きなんで…。

 Night RangerのDVD作品「Japan Tour ’83」、1983年の日本公演を記録したライブビデオで、もちろん昔はそんなの出てなかったしそもそもいつ出たんだ?って思ったら12008年だそうだ。昔々MTVで見たことあった気がするけどそんなに記憶に残ってない…夜中だったからなぁ…寝てたかも。そんなことで、ちょうどライブが聴きたいと思っていたので良かった。コイツにしよう、ってことで手軽に見る、見るってのはYouTubeにMTV放送版があったんでそっちを見てるワケで…えぇ、怠慢なリスナーです…。

 映像カメラの切り替えってこれくらいがちょうど良いよな〜、今時のって切り替えすぎててじっくり見てられないのばかりだからさ、忙しいっつうか。4カメくらいで回してくれるのが一番見やすい。まぁ、あとはできるだけ顔のアップじゃなくて手元のアップがある方が嬉しいってくらい。さて、このNight Rangerのライブって当時はこういう横並びな配置でのショウだったんだ、ってトコロから驚くワケで、そりゃドラムが歌うから顔見れたほうが良いだろうってことなんだが、なかなか大胆なステージング。そして何と言ってもブラッド・ギルズのやんちゃぶりが目立つステージで、ジェフ・ワトソンの大人な事…、ジャック・ブレイズはもうジャック・ブルース並みのショウマンだから任せてて安心だし、しかもバンドが全盛期人気も全盛期だから非の打ち所ないライブでノリノリ。はじめの方にある「Eddie'e Comin' Out Tonight」の終盤のツインギターソロの掛け合いからハモリなんてもうゾクゾクモンだし、良い音出してるなぁ、このギター。オジーのトコロでやってた経験がものすごく生きてるんじゃないだろうか。

 それにしても上手いバンドだ。バラード曲での聴かせ曲もあるしノリノリのロックナンバーもあるしギターはしっかり見せてくれるし、やっぱりアメリカで表に出て来れるバンドってのは基礎がしっかりしてる。当たり前だけど。だから再結成も出来るワケだろうけど、その分ロックさ加減が欠けるのが普通なんだがNight Rangerはそこもしっかりとブラッド・ギルズが保っていてギター小僧!って感じが良い。何か熱くてかっこいいライブだな〜、どんどんこういう発掘もの出してほしい。



Praying Mantis - Forever In Time

Praying Mantis - Forever In Time (1998)
FOREVER IN TIME(新価格盤)

 最近色々とハマっている事が多くなってるのに、結構忙しくしないといけない事もあってドタバタ…、落ち着いて書きまくりたい事もあるが、それはまた時間が取れる時になっちゃうかな。それでもその中のひとつにメロディアスなロックに手をつけつつあるってのがあって、そりゃま、幾つかその手のも聴いてたんだけどなるほど、そういう事なのかと理解し始めているのが最近。ただ、それも幅があるんでなかなか自分的にきちんと消化しきれていない。シーンの広がりと知識がシンクロしてないからパーツパーツで聴いちゃうしね。別にいいんだけどやっぱりそういうの知ってからだとまた感覚変わるのもあるしさ。他にはちょっとねぇ…研究的にアレコレ眺めてて漠然とした結論を導いているけどどうなのかな?っていう推察話になっちゃうからどっかでやるかな。

 1998年、Praying Mantisの「Forever In Time」ってな作品。以前Prating Mantis書いたらえらくマニアックなのを…と言われたことあるんだけど、多分そうなんだろう。自分的には最初の「Time Tells No Lies」が凄く良いアルバムだったんでその後の作品も割ときちんと追い掛けてたりするバンドで、聴きやすいしメロディアスだしギターもしっかり前に出て来てくれてるし大英帝国の音だし好きなんであんまりマニアックに追求してる気はないんだけど…。その辺は人それぞれ時代それぞれですな。

 んで、この「Forever In Time」は前作のゲイリー・バーデンも代わり、クライブ・パーもツアーからこのバンドに参加することもなく、結局は無名のメンツで録音された代物になるのだが、この1998年にしてこのクォリティ、トロイ兄弟主導だったことで圧倒的にPraying Mantisらしい作品が出来上がったのか、他のバンドに追随を許さないまでの美しく威厳を保ったメロディとハードロックを連発してくれる。更にコーラスワークからアカペラとどこまで行っても大英帝国風味が香る極上の作品になっているのだ。あまり売れなかったんだろうとは思うけど、結構びっくりのクォリティですね。難点はちょいと音作りがチープすぎる…特にドラムが機械みたいに聞こえちゃって残念なんだけど、まぁいいや、楽曲とツインギターでそんなのはすべて帳消し。こういうの好きなんだけど他にどんなバンドがあるんだろ?



Thin Lizzy - Fighting

Thin Lizzy - Fighting (1975)
Fighting

 やっぱハードロック的な方が心地良いな。かと言って産業ロック的にヌケの良いのではなくって…ってなるとどうしても70年代に落ち着いてしまうのは自分のルーツ故だろうか。ロックは70年代だよ、って言う話でそこにひたすら始まって聴き続け、時代が進化しても相変わらず70年代だろ、っていう盲信もあって結局そこに戻っていく事ばかり。近代的なのも聞くけどそこで自分の中で残るのはそんなに多くはないなぁ。衝撃的って意味ではそりゃ最近の方が衝撃的なんだけど底の深みってのがどこまであるかって話になるとやっぱブルースルーツってのは基本だからさ、戻ってしまうんだな。

 ってことで、ツインリードの雄とも言われるThin Lizzy、実はそんなにツインリードって程でもないのは知られた話で、要所要所で決めてくれるってだけ。単にバックとリードってギタリストが分かれているんじゃないて二人でリードを取る時もあって、その時は交互もあるけど二人でユニゾンしたりハモったりもするってお話。このバンドはそこが売りになって黄金期を築き上げたのでどうしたってそこが話題になる。自分的にはやっぱりフィル・リノットの哀愁を帯びたメロディが一番大きいんだけどさ。1975年リリースのツインリード体制となってからの2枚目「Fighting」は大きくハードロック路線に舵を切り、一気にその次代のシーンに突入して確立の足場を作った一枚。リアルタイムだったらかなり驚いたんじゃないかなぁ…、何だこれ?こう来たか?みたいなのあったと思う。それまでのアイルランド民謡的サウンドに毛が生えたロックから大きく飛躍してのこの音、今聴けば全然普通なんだけど、当時はそういうインパクトあっただろうしある種の賭けだったとも思う。しかしそれが正解だった、ってのは歴史が証明しててダブリンにはフィル・リノットの銅像すら建っていることで評価がわかるだろう。

 ハードな「Rosalie」がボブ・シーガーのカバーなんて全然知らなかったけどオリジナルを聴いたことは未だに無いと思う。こっちのがカッコ良いだろうし、この「Rosalie」が刷り込まれてるから他のはどっちでもいいかな、ってくらい。Thin Lizzyのもフィル・リノットのも誰かがカバーしてオリジナル以上になったのを聴いたことはないし、彼らがカバーしたものでもオリジナルの方がカッコ良いってことも多分ないんだろうと。「Suicide」から「Wild One」あたりのA面の流れなんて最高に心地良くてこれぞThin Lizzyだな、ってかこれからこういうのを聴かせるぜ、的な曲で事実そのままバンドは進んでいった。ロックって哀しいモンなんだよな、基本。アイルランドから出てくる音ってのはそういうのが必ずあって、日本人って染み込みやすいんだろうと思う。英国より分かりやすいしさ。それをアメリカでも受けさせるってのはなかなか難しかっただろうな。実際アメリカ系のロックからThin Lizzyって名前はほとんど出て来ないけど。

 名盤ですと言う程じゃないけどやっぱりThin Lizzyってバンドの始まりでもあるアルバムだし、未完成的なトコロ多いにも関わらずハートを掴んでくれる曲も多いからね。程よく哀愁、でもロック、うん、いいよ。



Wishbone Ash - Locked In

Wishbone Ash - Locked In (1976)
限りなき束縛

 ツインギターが聴きたいな、とふと思った。ここでIron Maiden出したらあまりにもあまりにもなのでちょいと変えてみて…ってことでライブラリ探し。ツインギターが美しいバンドってのは実はそうそう多くはなくて今時のメタルバンドならたくさんいるのかもしれないが、自分のライブラリじゃちょいと寂しい。寂しいながらもあまり聴かないアルバムもあるなぁ…ということでどんなアルバムかすら全く忘れていた作品を取り出してみた。

 Wishbone Ashの「Locked In」、1976年の作品で既にギターの片割れはローリー・ワイズフィールドというアメリカ人。まぁ、それでも前作「永遠の不安」なんてのは結構良かったんでメンバーチェンジも上手くいったんじゃないか、って期待感があったらしい。自分はリアルじゃないから知らないけど、そんなことである程度は期待のアルバムだったみたいだけど、これがもう大コケで一気に失墜していったとはよく知られた話。自分はと言うとWishbone Ashはもうまとめて一気に中古で揃えて最初からず〜っと聴いていったバンドなので、なんとなくここでの挫折はよくわかるワケ。この前の「永遠の不安」もそんなに好きなタイプのアルバムではないんでギターが替わってしまった時からあまり真面目に聴かなかったのはあるけど…、その時にこのヘン以降はダメだな…って思ったんであまり真面目に聴き直したりしてなかったんだな。

 そこで今回、きちんと聴き直して見ました…、やっぱりダメです(笑)。冒頭とラストは大英帝国的、Wishbone Ash的な美しさがあるんだけどそこまでの間の曲がどうにも…、いや、アルバム全体的にとにかく透明感溢れるおしゃれなハイクリスタルBGMサウンドなんです。音色も美しく空間音も綺麗でリバーブも美しくギターなんてもうスチールな音でしかないし、そこで英国的ツインギターとか云々なんてもう全然…アメリカっぽさならあったりするんだけど、それもまた中途半端でさ、何がしたかったんだろ?ロックから離れてBGMバンドにでもなりたかったんだろうか?くらいにしか思えないアルバム。メロディの美しさとかそれだけ聴きやすいってことで大衆的なんだけど、こういうのはソロアルバムとかでやってくれ。そんな作品でした…。





Judas Priest - Redeemer of Souls

Judas Priest - Redeemer of Souls (2014)
Redeemer of Souls

 いつまで経っても雑誌の表紙は自分でも知っているようなメンツが並んでいて、いつもいつもいつの時代だ?みたいに思うことばかりだったのだが、それは即ちロックが終わってるってことだったんだよな。ガチガチに衰退化した中である程度の枠が確保されているから、そこだけでいつまでもビッグネームが覇気もないのに再結成や新作と言って市場にアルバムを投入していつも皆が皆落胆するけどライブは埋まる、それはベストヒット集だから。そんな事の繰り返しで幾つか活性化されるバンドもあったりするんだけどシーン全体からしたらそれらが残っていくのはほぼ皆無に等しい。そんな繰り返しってことに気づいている人も多いがいつしか年を取り、保守的な思想に変わっていく事も多く結局シーンの活性化が遅れるなんてこともあるんだろう。

 Judas Priestの新作「Redeemer of Souls」だ。自分が自分たちが知っているジューダスの新作ってのはキレがあって重低音でハイトーンが刺さりまくりツインギターが心地良く耳を刺す、そんな作品だ。そして疾走感溢れる楽曲の中に様式美と大英帝国の威厳が必ず振りかざされていたものだった。今回の「Priest - Redeemer of Souls」はもちろんそんなこた無いだろ、って思いながらもやっぱりジューダスって名前に期待しちゃうんだろうなぁ…、習性は抜け切れません(笑)。最初のイントロ聴いてリフが入ってきて曲になってきて歌が入って来るともうそれはそれはジューダス…?っていう感じに聴いてしまったんでした。いや、もちろん理解してるしこれが今のジューダスらしい最右翼だってのは分かる。それを認めるべきだし、そうだ、これが今のジューダスだってのも認識している。でも…ってのが必ず付くね。それは古いリスナーならしかたのないこと。

 でも聞いているウチに随分と色々な事に気がつく。ロブの歌はもちろんハイトーンじゃないけどやっぱりロブな歌だ。そしてギターにしても若いの入れてるからそっちがバンドに活を入れている部分あって疾走感溢れる部分や激しい部分ってのを担っているから熱気はしっかり出ている。そして大英帝国の威厳や尊厳ってのも当然グレンが書いているワケだから神々しいまでに出てくる。これはもうそんじょそこらのバンドには出せない後光だろうなぁ…、ジューダスの重さというのはそういう所もあるワケよ。そして何よりも驚いたのは70年代のジューダスのテイストが随分と盛られている感触だ。80年初期あたりまで入れても良いんだけど、その頃あたりの香りがプンプンする。別にストーナーが流行ってるからってんじゃないだろうし、普通に作ってるんだろうと思うけど、ムリしないでジューダスらしく作るとそうなるのかも。そこが古臭く聴こえて何度か聴いていると段々この「Redeemer of Souls」ってかなり良い作品じゃね?ってなる。最初の期待感を超えてしまうとアルバムそのものは相当に名作になるでしょ。もっと若い頃のジューダスがコレを作ってたらなぁ~と逆に思ってしまうくらい。



Whitesnake - Saints & Sinners

Whitesnake - Saints & Sinners (1982)
Saints & Sinners

 夏だ…暑い…なんて思ってるウチに今年もあと4ヶ月強なワケで、時の流れの早さをますます実感する日々。ロックシーンは相変わらず停滞している様相だが気のせいか?相も変わらずネットでベビメタ追っかけしてるんで個人的には楽しんでるのだが、もちろんそれだけ聴いてるワケでもないし色々とお試ししたりしてこれまでダメだった世界もチョコチョコと楽しむようになっているのは自分でも驚き。判ってくると面白い音もあるもんだ。

 さて自分的にはVow Wowと言うと何故かWhitesnakeを思い出してしまう。ニール・マーレイ繋がりってのはもっと後だからそういうんじゃなくって、多分何かの雑誌でWhitesnakeとVow Wowが一緒に載ってた事からだと思う。その時の印象のまま、ってのはまた恐いものだが、そんなことでWhitesnakeでも聴いてみよっかなと。1982年リリースの「Saints & Sinners」。超難産アルバムだったとか…、これでWhitesnakeってのはデビカバの会社になっちゃった感あるもんな。諸事情でバンドメンバー全員離脱、その後数人復活して別プロジェクトになるもバンド名そのまま、更にアメリカ大ブレイク前のアメリカ狙いアルバムだったこともあって少々イモ臭いと思われてる節もあって評判もそこそこらしい。自分なんかはこのヘンは良くレコード屋で見かけたものだけどな、という記憶はある。

 Whitesnakeもほとんど通って来なかったバンドの一つなので取り立てて想い入れもリアルタイム性もないんだけど、この「Saints & Sinners」って結構初期の香りがしながらも洗練されてて良いんじゃない?って思った。土臭さを残しながらってのが英国ハードロック的で…ってかハードロックよりもR&Rに近いかな。デビカバの声もハイトーンとかじゃなくて味のある歌声が多い感じだし、メル・ギャリーのギターらしいのでそりゃそうかと思うんだが、渋めなサウンドで良いね。もうちょっと凝ってくれれば聴き応えあったんだが、そこまでは進まなかったらしい。だから故中途半端にブルージーな雰囲気を持ったハードロックバンドのアルバムになっちゃってるのかも。一歩間違えたらかなりB級バンドな香りするな(笑)。ところがあのヒット作「Here I Go Again」のオリジナルバージョンとか入っててやや驚く。「Crying the Rain」なんてZeppelin的でいいな〜なんて思うが。ただ音作りがどうにもイモ臭い…古臭いっつうか80年代の音なんだよねぇ、中途半端に。それでこのパワー不足はちょっとダメだろうなとか余計なことを感じてしまった。







Vow Wow - Cyclone

Vow Wow - Cyclone (1986)
サイクロン

 傍から見ていると容易に世界に出て行っていたバンドがVow Wowでして、もちろん容易じゃなかっただろうし多々努力や才能、運などあったんだろうけどさほど騒がれることもないままに世界に出てました、みたいなトコあって子供心ながらに凄いなぁ〜と思ってたりしてた。ただ、だからと言って聴いたかっつうと聴かなくって…、普通は日本代表的なバンドになるんだから聴くもんだろうけど、その頃他のロックバンド追いかけるの忙しくて手が回らなかったんだよ。だから名前だけ聴いてて中味は全然聴いてなかった。もったいなかったな。だから人見元基氏の歌声を初めて聴いた時ぶっ飛んだもん。日本人の歌声だと思わなかったから聴いててもわからなかっただけかもしれない。テレビで流れてたのを聴いたのが最初かな…、Vow Wowってこんなんなの???みたいな感じ。ただ、残念ながら音的に興味を持てなかったんでそのままだったんだけどね。

 1986年にリリースされたVow Wowのセカンド・アルバム「Cyclone」で全編英語歌詞になって世界を視野に入れたアルバムが出来上がったらしい、ってのは当時も聞いたけど音は聴かなかったなぁ。こんなにチープな音なのか、ってのはあるけどそれ以前にやっぱり人見元基氏の歌声の強烈さだけが印象に残るアルバム。楽曲とかギターとか何かある意味普通…いや普通じゃないくて凄いレベルなんだけどそれ以上に歌が凄いから…、一体何なんだ?ってくらいのぶっ飛び具合。初めてジャニスとか聴いた時のレベル感と同じくらいにぶっ飛ぶ歌、それがまだまだ生かしきれてないんじゃない?みたいな感じ。この後のアルバムやライブで生きるんだろうけど、ここでは全然スペックがチグハグに聞こえてしまうもんな。あまり良く知らないんだけど人見元基氏ってどういうロックが歌いたかったんだろ?Zeppelinとかやったらいいのに、なんてふと思ってしまったから。まぁ、そうすると批判も出ちゃうからアレだけど(笑)。

 Vow Wowって当時からそうだけどメタルバンドなの?ハードロックなの?ってのあったんだけど、やっぱりメタルじゃないわな。ハードロックにしてもかなりR&Rチックな部分あるし実に微妙なラインの上にある感じで、それこそがVow Wowだってのもあるけど、自分的にはその微妙感がちょっと気持ち悪い…、これを気持ち良く感じるまで聴けば良いだけなのだが(笑)。ブルース色とかないから受け付けにくいのもあるかなぁ…、それだけ異次元だし異世界なバンド、ってことでやっぱ普通じゃないんだろう。ちょっと詳しい人にコツを肴に飲みに行こうかな(笑)。

CYCLONE
VOWWOW
SPACE SHOWER MUSIC (2011-04-20)
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Bow Wow - Bow Wow

Bow Wow - Bow Wow (1976)
Bow Wow

 ヤマハのSGギター使用プレイヤーを並べてみたけど80年前後頃に出て来たギターだったのかな、その頃にドドドッと出て来たけどその後は続かなかったような…ってか音楽シーンも変わっていったからニーズに合わなかったのかもしれない。まぁ、そういう意味ではニッチになってしまってるけどトーカイのメタルギターとかあったな…。結局は老舗の王道が生き残っていくという職人技術の生きる世界なんだろう。

 さてヤマハSGギター使用者と言えば山本恭司さんも入ってくるでしょう。もっともこの人の場合はSGよりもSFな感じも多いんだけどトランザムだっけ?火の鳥が描かれたSGが有名です、多分。んで、恥ずかしい事に自分自身はBow WowとかVow Wowってほとんど通ってないんだよな。何でだろ?ルーツ漁りしてれば通るんだろうけど、微妙な時代だったからかなぁ…Bの時代も全然通らなかったし、まだVの時代の方が通ってもおかしくないけどどこか海外モノ志向ってのもあって通ってない。後追いでVは聴いたけど。Bの方は斉藤光浩さんがいたってことで普通にロックバンドだろうって思ってたのもあって、山本恭司さんと斉藤光浩さんって??みたいなのあったもん。ハードロックギタリストとR&Rギタリストってイメージ。

 ってなことで初心に戻ってBow Wowの1976年のファーストアルバム「Bow Wow」。ハードロックと呼べないけどR&Rと言うにはハードギターすぎる…微妙な位置付けのバンドなんだな…と。ただ、当時はかなり刺激的な一枚だったんだろうことは容易に想像付く。後から聴くと歌の弱さもあるし曲の中途半端さなんかも感じるけど、今だからってのが大きいかな。しかし山本恭司さんが歌ってるってのはちょっとびっくり。それこそVの時代でメチャクチャハードロックだったから余計にね。Bow WowってのはハードR&Rバンドって感じかな。ブギやシャッフルでR&Rしてる方が多い印象、特にこのアルバムはそうなんじゃないだろうか。だからこそ斉藤光浩さんのカラーが生きたんだろうし。う〜ん、今からきちんと全部聞くか?ってぇとちょいと微妙だな…。想い入れある人は多いだろうけど、これから聞くには少々若者向けすぎるか。







子供ばんど - Heart Break Kids

子供ばんど - Heart Break Kids (1983)
HEART BREAK KIDS

 こないだギター欲しいな〜って思って20年ぶりくらいに漁っててさ、折角だから最近の…ってもこの20年くらいの中で進化してるのもあるだろうし、新しいブランドのもあったり革新的なのもあるだろうからチャレンジできそうなのないかな…と思いながらアレコレ見てたんだが、結局昔と何ら変わらないのな。ギブソンとフェンダーに追いつこうとしているだけみたいな。PRSとかどっちの良い所も、みたいなのあるけど何向きか?みたいになるとオールマイティ過ぎてロックには合わない。ミュージシャンにはギブソン、フェンダーよりも合うんだろうと思うけど。まぁ、そんな違いは無いんだろうけどね。スタインバーガーも変わってしまってるし、国産ギターは衰退の道進んでるしトーカイとかも無いし、儲かるもんでもないからだろうか。やっぱPRSでちょっと考えたくらいで他はもう…。結局ギブソンにしちゃって全然変わらないじゃないかと。

 そんな中30年位前はヤマハがSGで独自性を出しながら世界に…なんて頑張ってたのは上向き志向の日本だったんだろうか、なんて後になると思ってしまうが、結局SGが世界で認められたことはなかったんじゃないかなぁ…。自分の中ではヤマハ=フュージョンの図式ですが(笑)。ただ目立ってたのは子供ばんどのうじきつよし氏の赤白トーンのSG3000。トレードマークだったもんねぇ、もう。バンド名がもうちょっと良ければもっと売れた気がするが、それはもうしょうがない。数年前に再結成したらしいがそっちはまだ手を出せてないんで昔のヤツで…ってもオリジナルメンバーでのアルバム枚数は少ないんで今回はベースが変わった直後の作品「Heart Break Kids」なんてのを。

 リック・デリンジャープロデュースのニューヨーク録音での「Heart Break Kids」、1983年作品。メインギターはもちろんSGだと思うけどクリーントーンの曲も多いからギターは多種使ってたんだろうと思うが、この人あんまりシングルコイルのギターを使ってるイメージはないなぁ。ハードロックだからそれもそうだけど。ヤマハのコンテストから出て来て多分SGもヤマハにもらてるからその分ヤマハのSGを使い続けてるっていうパターンで義理人情に熱くて、再結成ギグのこけら落としもヤマハの会場だったし、とにかくそんなところにこだわる不器用さがこのバンドの売りでもあったのか。古い話だが子供ばんどが休止中にとあるバンド仲間と元メンバーと話せるタイミングがあったんだけど、その時はうじきの話はするな、と言う感じだったんで再結成は無いなって思ってたけど人間変わるもんですな。





Casiopea - Casiopea

Casiopea - Casiopea (1979)
CASIOPEA

 昔々ホントに昔、まだガキの頃には楽器買うお金も勿論持ってなくって5万円のギターだって高嶺の花だった頃にB.B.Kingの「Take It Home」ってアルバムのジャケットみたいにしょっちゅう楽器屋に行ってはショウウインドウも勿論の事、そこらへんい展示してある国産ギターなんかも眺めてメーカーパンフレットは片っ端からもらってきてギター欲しいな〜って眺めていた頃があってね、その時に楽器屋に貼ってあるポスターに写ってるギタリストってのはもうスーパースターなワケ。それが誰であろうともとんでもなくスーパースターなんだよ。もちろん自分が好きなギタリストとかあるけどそんなのたかが知れてるワケで…、ほんの少しのロックしか知らない自分なんかよりももっともっと広い世界に出ているであろうギタリスト達が壁中に貼ってあるんだもん。何も買わないくせに30分くらいは楽器屋にいたんじゃないかな。まぁ、本人も子供じゃないって自覚してたからそんなにずっとはいられないという羞恥心みたいなのはあったけどさ。

 ヤマハのSGってその頃全盛期だったのかなぁ…割と色々見かけたような気がする。まぁ、その頃自分が気になってたのはフライングVなんだけどさ(笑)。ってことで高中氏から繋がるSGギタリストと言えばやっぱカシオペアの野呂一生さんになるんだろうなと。これまた聴いたことない…ってか多分アチコチで聴いてるけど耳に残らない音だからそのまま流しちゃってるんだろうと思うバンドのひとつ。カシオペアとかスクエアとか高中さんとかマリーンとか80年代前半のジャズフェスの常連で、皆深夜見てたクチです。SG率高くて、SGってのはフュージョンギター向けなんだろうと思ってたんだが、山本恭司氏やうじきつよし氏が目一杯ハードロックで使ってるワケで、よくわかんなかったが、今思えばそんなの全然関係ないんだよな(笑)。

 カシオペアって自分がしてる通りの音なんだろうか?ってのもあって聴いてみた。野呂さんの来歴見てると英国ハードロックルーツだからもしかして初期は…なんて思ってファーストアルバム「Casiopea」なんてのを聴いてみる。やっぱり後に聴けた洗練されたフュージョンライクな音ほどではなくもっとBBA的な側面の強い音でジャズよりもロックフュージョンに近い感じなサウンド。ただやってる面々のサウンドはロック的と言うには少々ジャズメンすぎる(笑)。このヘンのロック感とフュージョン感の境目って微妙だけど。いずれにしても楽しめるのは間違いないサウンド、でも好みとは別、ってのはいつもの話になるか(笑)。でも多分ライブを生で見てたら一発でファンになってたと思うな。


Take It Home
B.B. King
Mca (1998-04-21)
売り上げランキング: 292,159




高中 正義 - 虹伝説

高中 正義 - 虹伝説 THE RAINBOW GOBLINS (1981)
虹伝説 THE RAINBOW GOBLINS

 コンガを使ったロック…何かたくさんあるけどアルバム丸ごとってのはあまり知らないな。ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」が印象深いけど…なんてアレコレと考えたり調べたり…そっかレイ・クーパーさんのパーカッションっつうのもあるなぁ〜とか。そういえばこの人ってアチコチのセッションで顔見たけどどんだけ仕事してんだろ?って見るとビッグネームがズラリ。需要は多いけどメインで活躍とはならないのもパーカッションという楽器の宿命か。パーカッショニストですぐにナメを思いついたのはシーラ・Eくらいだが、もちろん歌って踊ってパーカッションも、ってのが先。ん〜、なんてアレコレ見てる時にサンタナのSGも一世風靡したな…とか。

 ってことで唐突に路線が敷かれました…本人も驚きの初登場、高中正義氏。昔から名前も知ってるしテレビでも何度も見てるけどアルバム聴いたことって無くってさ。Fried Eggとかのバンドでのギタリストって位置付けでは聴いてたと思うけどそんなにソロがフューチャーされた音ってワケじゃないから注目してなくて…、何だろなぁ…随分昔に深夜に結構夏のイベントなんかをテレビで放送してて、その時に見たのが最初くらいかな。自分がギターに熱を入れ始めるとアチコチで遭遇したんだけど、時代がちょうど全盛期だったのもあったか、楽器屋行けば必ずポスター貼ってあったもん。もちろんヤマハの宣伝塔としてだけど。ヤマハSGってのはギブソンSGに似てるけど別物だしね、自分も何回か弾いたことあるけどちょっと難しいギターだった。重いのとバランスが何か馴染まなくて…それと音がどうしても粘っこくてハードロック系にはキツイ感じだったかなぁ、多分。山本恭司氏や子供ばんどのうじきつよし氏なんかは上手くメインで使ってたけどほとんどレスポールの代わりみたいに使ってたから出来たんだろうか。

 …ってギターの事ばかりになっちゃったけど、高中正義氏の「虹伝説 THE RAINBOW GOBLINS」って出世作らしきアルバムを聴きながらのブログです。もっと翔ぶようなユージョンチックでベック的なのを思い描いていたんだけど、思いの外ストーリー性の高いトータルアルバムに仕上がっててプログレとかロックの方が近いんじゃね?と。Skyみたいなトコあるしさ。サンタナと共演したってのもギタリスト的に出来ちゃっただけなのか、それともこのアルバムが作品として作り上げているからかギターが超絶ってんでもない。好き嫌いで言えばまるで興味を持てない音なんだが(笑)、ギター聴いてるとなるほど〜とかね、いっぱいある。ただ、それも含めて好きじゃない音なんですが…、作品は悪くありません、自分の趣味と会うか合わないかだけ、です。なんか流れちゃうくらい上手いと自分はダメなんだろうなぁ…と。

 しかしYouTubeで見れるサンタナとの共演ではギタリスト的にやっぱスゲェ!ってなるのは音楽とは切り離したギター好きとしての目線になるからだろうか…。





Santana - The Woodstock Experience

Santana - The Woodstock Experience
ウッドストック・エディション(紙ジャケット仕様)

 ロックは死んだ、もしくはロックはどんどん進化している、いずれも正解なんだろうと思うのは最近の自分の志向性を鑑みると感じる。ベビメタとかで新たにロックの面白さや奥深さや発展形なんかを見据えることもあるし、そこから派生して…いや深堀りしていくのもあるが、一方で自分の過去の知識の蓄積もあるからそれらと結び付けていくという脳内作業もあって、まぁ若い頃はシングルタスクだったのが歳を取るとマルチタスクになってきてそのウチマルチプロセッサになってくるから頭の中にそんな小部屋が幾つも出来上がってきてそこの書くのんされている内容が異なるんだが、それを結び付ける作業、ってのをイメージしてくれればと思う。文字に書いて初めて自分でも今そういうことかと納得したが(笑)。

 ウッドストック時代の産物は多数あったのだろうが、このサンタナなんかもきっとそうなんだと思う。初めてウッドストックを見た時ってまだガキの頃、もちろん普通に映画版のだけだからどれもこれもどの人もどのバンドも凄くてとにかく圧倒されてしまってさ、中でもやっぱりTen Years Afterとかジミヘン、ジャニス、、The Whoなんかに心奪われてしまうワケ。他のバンドとかにきちんと目が行く間もなくそっちを追いかけるので手一杯で夢中になっちゃうからね。その後ウッドストック見ると、おぉ〜とかあるんだけどやっぱ敵わない。だから実はウッドストックってよくしらないバンドも多い。まぁ、改めて見てみるとそっか、聴かないの多いなぁ…と。ただその中でも際立って思い出したのがサンタナさんでした。何か…宗教的で怖いのやってた、っていうイメージだな。

 ってことでサンタナの「The Woodstock Experience」ってのがCDでもリリースされてて、何とこの時デビューしたばかりだったんだね。スタジオ盤とライブをカップリングしたのが出てるから美味しい感じ。でもやっぱウッドストックのビデオがいいな、ってことで見るとやっぱ強烈じゃないですか。コンガ?パーカッションの音だが異質なんだけど、サンタナのギターにしても音へのアプローチにしても普通にこの時代のロック魂だよな。上手いけど。こんだけアグレッシブにギター弾いてくれるなら全部聞くけど、どうも自分の中ではもちっとフュージョンに近い人ってイメージがあって…、もちょっときちんとアルバムも聴いてみなかやなと思った次第。しっかしこのライブ、熱いな。





Jimi Hendrix - Stages: Live at San Diego 1969

Jimi Hendrix - Stages: Live at San Diego 1969
Stages

 ネット時代のリアル性の高さに感心しながら日々を過ごしているが、まぁ、何のことかってのはさ、海外でライブやってますっていう時にその最中にTwitterやinstagramなんかでどんどんとリアルタイムにつぶやきや画像映像がアップされていくから自分もその時間その場所にリアルタイムでトリップできる感覚があって、面白いなぁ〜と。そんなことしたいワケじゃないけど何気なく見てるとついついハマってしまう。気付けば1時間位経過してて…みたいな。夏だし動きたくないし、いいんだけどね。

 オーティス、スライなんてのが来たからやっぱジミヘンかねぇ〜って思いつつも、ジミヘンって好きだからウチのブログにもかなり頻繁に登場してて何かまだ書けるのあったっかな?ってアレコレと眺めていると…大好きなボックスセットが書いてなかった事に気づいた。そっか、これで4回分くらいはジミヘン出来るじゃないかと小躍りしてしまったのは内緒だ(笑)。あぁこの書き方懐かしい。…ってことでジミヘンライブ集として1992年頃にリリースされた4枚組のCD「Stages」、その中でも一番好きな…ってかこのために価値ありってくらい突出したステージ、1969年のサンディエゴ公演がもう最高。中でも多分「Red house」は最高の一曲なんじゃないかな。ここから後半はもう超絶ジミヘンがひたすらにプレイされてて完全に聞いている側もあっちの世界にイケてしまうくらいで、聴く度に昇天してしまうので何度も聴かないようにしようと思ったくらいだ(笑)。

 初期バンドのメンバーのベーシスト、ノエル・レディングが辞めますって頃の最後の方のライブなのでバンド内の中はそれほど良くなかったと聞くけど演奏はもうなんのその、まるで問題なくピッタリとハマっている、どころかノエル・レディングが躍起になってなくてもう覚めた感じも入っているからか丁度バンドのアンサンブルが良い加減になっているようにも聴こえる。ジミヘンとミッチ・ミッチェルがいつものように熱いワケだからベースまで熱くならなくて良いってのがバランス良いのも面白いな。そしてジミヘンも声出てるしギターももちろん…珍しくシラフなのか?怒涛のプレイが炸裂するんでホント楽しめる…ってか聴いてて精根尽き果てる。

 ジミヘンのライブってどこまできちんと出されてて良い音で聴けるようになってるのかもう整理付いてないので訳分からんけど、昔はそんなに数多くなかったからどれもこれもひたすら聴いてたしアングラモノも大抵のものを聴いてたから大体分かったけどさ、今は分からない。3年くらいしか活動してないのに収拾付かないこの状態…どっかでまたきちんと追い直さないとダメかな。ってYouTube覗いたら1時間以上のがある…って聴いてたら何と驚くことに観客録音音源の完全版だった。ライン音源でしか聴いたことなかったからこれはこれで新鮮だ…とついつい貪って聴いてしまったのだが…その辺は常人とは価値観違うんだろうな(笑)。







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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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