Lee "Scratch" Perry - Return of the Super Ape

Lee "Scratch" Perry - Return of the Super Ape (1978)
Return of the Super Ape

 どうにも何かを聴くって気分が起きない…。ただ、ライフワーク化してるココのこともあって何か聴かないとな〜っていう強迫観念もある程度はあってですね(笑)、いや、ネタ提供はしないと…と勝手に思ってるんだけど、しょうがないな、気分が乗らないんだから。車の中ではBabymetalばかりだし、家で何かってもiTunes眺めてても見飽きたライブラリだしな〜とまるでダメ。はて、困った。困ったってことは乗らないんだから乗らないなりのかったるいのでも流しとくか、って気づいてね。いや、そういえばダブサウンドとかちょっと気になってたし、そういう時期でもあるからそんなん何か聴いておくかなと安直なチョイス。

 1978年にリリースされたリー・スクラッチ・ペリーのダブの名盤と言えば「Return of the Super Ape」、「Super Ape」の続編なワケでもないけど、「Super Ape」が好評だったからその二番煎じ的に出したのかそもそもこういう類の音は「Return of the Super Ape」として出しておこうってのか分からんし、ただただひたすらユルユルな音世界をダラ〜っと満喫している所。自分なんかは元々The Clashがやってたこの手のサウンドってのを聴い全然分からなかったんだけど、年々こういうのの気持ち良さが分かるようになってきて、そっからかな、レゲエじゃなくてダブサウンドの方への興味が湧いたのは。っても曲の違いとか理解してないからあくまでも流し聴きレベル。んで、この「Return of the Super Ape」は1978年リリースってことで分かるようにクラッシュの面々もこれを散々聴いたであろうことは想像に難くない。どころかものすごく影響受けてたんじゃないだろうか。恐ろしくそっくりだもん(笑)。曲っつうよりも音作りとかダブサウンドそのものが一緒。ユル〜く聴いていながらそんな発見をしながら流してるんだが…、いいな、こういうの。

 これからの季節はレゲエ・ダブ聴くことも増えるのだろうか?と毎年言ってるんだけど全然増えない。まぁ、暑くなるとメタルも気持ちいいし実はフュージョン的なのも心地良かったりするからなぁ…、英国から離れる方が似合うサウンドが増えるのは事実だ。名盤ってぇと普通は曲が良いとかそういう話なんだけど、ダブの世界は多分どんだけユルくなれるか、リラックスできるか、気持ち良くなれるかってのが基準なんじゃないだろうか。そしてリー・スクラッチ・ペリーの「Return of the Super Ape」は間違いなくとんでもなく心地良くユラれる作品なことは間違いなさそう。それにしても相変わらず何もしたくない気分に変わりはないのがどうしたもんか…。今じゃ二枚セットでお買い得な「Super Ape & Return Of The Super Ape」ってのが良いかも…。

Super Ape & Return Of The Super Ape
Lee 'Scratch' Perry The Upsetters
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The Jam - This Is the Modern World

The Jam - This Is the Modern World (1977)
This Is the Modern World

 日本代表が負けると途端にワールドカップネタが激減するのは当然としてもあまりにも激しすぎる。自分的には日本代表云々よりもせっかくの機会だから世界の美技を存分に楽しみたいのだが、如何せんまともにやってる所が少なくなりすぎてて見難くなってるのが残念。やっぱり好みの問題で南米系のプレイの方が好きだからさ、ああいうのがひたすら走って決めてくれると気持ち良いもんね。やっぱ攻めのガツンが好きなんです。まぁ、基本的にスポーツには興味ないので、こういうのはエンターティンメントの一環として見ているんで面白いに限るのだ。

 老いぼれジジイのとんでもないライブ映像を見た後だし気の抜けたモンも聴きたくないし、ってことで35年位前になってしまっている音を…The Jamのセカンド・アルバム「This Is the Modern World」。1977年にリリースされているんでパンク全盛期に波に乗って立て続けにアルバムを出していた頃なので別に音的にどうのってほどは感じなかったけど、勢いはある作品か。そもそもパンクロックを後の時代に語るなんてのは時代背景が抜けちゃってたらあんまり意味ないと思うワケで、そうすると音楽的な向上とかが望まれるじゃない?だけどパンクの時代ってひたすらその次代の熱い思いとかを勢いに乗せて出してくるかってのが肝だから音楽性なんてのは二の次だったんだよね。だからほとんどのパンクバンドが消えてったし、時代に即して変化していったんだろう。その真っ只中にいながら素手んいその進化を考えているフシが聴けるのは面白いかもしれん。そんなアルバムな位置付け。

 随分昔に出会って聴いたけどあんまりピンと来なかった。今聴いてもあんまりピンと来ない。ビートロック…っつうかネオモッズ的な音と篭って抜けない歌声のポール・ウェラーのスタイルがどうにも馴染めなくてイマイチだったなぁ。The WhoとかThe Clashみたいなキャッチーさが欲しかったな。今聴くと何がしたかったんだろ?なんて思っちゃうし。そんなことパンクで思っちゃいけないのにね。そんなこともあってあんまり聴かなかったし聴いても…だけど一辺倒な音でもなくてアコギ入ってたりするし何かアレコレしようとしてる。んで、パンク的エッセンスはあるけどやってるのはモッズサウンドだしね。ある意味反則なバンドだけど、ソリッド感は凄い。



The Who - Quadrophenia: Live in London

The Who - Quadrophenia: Live in London (2014)
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 そういえば2002年のこの時期にThe Whoの超絶ベーシスト、ジョン・エントウィッスルがラスベガスのホテルでツアー開始前日に突然亡くなったのだったと。The Whoの新しいライブ盤「Quadrophenia: Live in London」を手に入れた時にふと思い出したんだが、それってもう12年も前の話か…、その頃からThe Whoって再活動が活発になって以降ず〜っと過去以上にライブやってるし、パワーアップしてるし多分売れたと。日本にも何回となく来てくれたし、今でも現役…ってもそろそろ終わりだろうか。そこに「Quadrophenia: Live in London」だ。2013年7月8日ロンドンのウェンブレーでのライブを丸々入れたヤツがリリース。超高画質な映像ってのもあってやっぱり楽しめるかなと期待。

 ワクワクしながら再生して冒頭からジジイ二人が…、そして既に随分前からキーが下がっている「The Real Me」で「ん?」と、そしてロジャーの歌が入ってきて更に「ん??」っと。以降のショウを見てて調子が悪いワケでもないし、多分コレが普段の歌い方と声なんだろうけど、テンション落ちた。「あれ?」ってのがあってさ、やっぱ衰えたな〜、声ってのはな〜、って感じでさ、ロックバンドってジジイになってまでやるもんじゃないってのが顕著に出てしまった感アリアリ。ちょいと幻想が壊されてしまったか、みたいに感じたもん。ただ、その後ず〜っとライブ見てたけど他は全然そんなこと感じなくてさすがだな、こんだけのライブバンドってそうそうないだろ、くらいに思ったし現役最強バンドとすら感じたから無理しきれなかっただけの話かもしれない。そりゃ1973年当時のアルバム「Quadrophenia」と比べちゃいかんけどね。

 過去にはあんだけハイトーンでしか歌わなかったピートがドスの効いた歌声になってて驚いたモンだし、一方でのギタープレイは年々技術が増しててもはやジェフ・ベック並みの驚異的プレイになってきているのも凄い。ロジャーの歌声はもう全然高い声出ないしハリもないけどロジャーらしく歌えてるからなぁ…、不思議なものだ。昔のピートのハイトーン役を担っているのが弟のサイモン、割と器用な人でギターにしても歌にしてもしっかりとサポートに徹している安全牌。そしてジョン・エントウィッスルとキース・ムーンの過去映像とのジョイントプレイでのロジャーの笑顔が堪らない。まるで今そこに生きているかのように一緒にプレイしている姿は何か感動した。更に「」の楽曲群だからさ、感動を誘いまくるワケよ。こんだけのアルバム作れる人もそうそういないだろうし、最後のThe Whoでコイツをやるってのも納得のクォリティ。ジジイ達をこんなに綺麗な映像で見てもしょうがないけどさ、やっぱりかっこいい。

Quadrophenia: Live in London
The Who
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Jack White - Lazaretto

Jack White - Lazaretto (2014)
Lazaretto

 何かと不思議な存在感を漂わせてくれるジャック・ホワイト、元々はホワイト・ストライプスとしての活動でしか知らなかったし、それ以降のバンドの作品は全然聴いてないから知らないけど、ジミー・ペイジとの映画で見ててヘンな人だな〜って言うか、こんなん出来る、やってる人って今時でもいるのかと驚いたしね、まさかそのまま音楽活動は出来ないだろうけど、ルーツにああいうサン・ハウスみたいなのがあるってのは面白い。ホワイト・ストライプス聴いててもギターのリフとか面白かったんで今回のソロアルバムもどうなってるのかな、とね。

 「Lazaretto」。話題性は仕掛けに凝ったアナログ盤ってことだったけど、そこまではいいかってことで適当に聴く。アナログだとA面の内側からかけるらしい。しかもかけるタイミングによってはエレクトリックからとかアコースティックから始まると言うからどんなんだろ?って思って1曲目の「Three Woman」を聴いてみたらなるほど、曲作りの仕掛けもそうなってるのか、と納得。アナログの再生が内側からだから円周短いんでどっからでも再生してしまうんだろう、と推測。あくまでも推測(笑)。しかし第一印象…、なんてアナログな音作りなんだろってこと。そういえば最近の音楽ってこういう自然な音ってないよな…と改めて実感したよね。もちろんヘヴィなのもあるんだけど歪みにしてもアナログの歪みな音で、リバーブもアナログなんじゃないかな、これ。だから全体的に音がぶつかり合わなくて聴きやすいし分離も良い。聴いてる側でこんなに違うって分かるんだから制作側はもっと違うっての実感してただろうな。ニール・ヤングが新作をジャック・ホワイトのアナログスタジオで録音したって話、こんだけアナログな音が出るスタジオはもうないだろうからそりゃそうかと納得。ある意味ジャック・ホワイトのアナログスタジオの宣伝でもあるか。

 曲はねぇ…、昔みたいにギター一発リフ勝負!ってのはもちろん無くって、曲中でリフをカマす、みたいなのはあるけど、古いロックな一辺倒さってんじゃない。オーバーダビングが少ないからシンプルな音で伝わりやすいロックってのはあるけど、ギターロックじゃないね。勿体無いって言うか…、そういう才能もあるからギターじゃない所を出している作品なのかもしれない。もちろんだからと言ってポップスなんかであるはずもなく思い切りロックだから楽しめる。何だろ、不思議だな…尖ってるし。人間がロックな人なのだろう。





Chrissie Hynde - Stockholm

Chrissie Hynde - Stockholm (2014)
Stockholm

 女性ロッカーとしての草分けでもあるクリッシー・ハインド、既に63歳ですか…。それにしてもマジマジと顔を覗きこんで見る事はほとんどないので幾つになっても変わらないスタイルと髪型、顔立ちだな、なんて思ってたけどさすがにその歳になると…って見てるとやっぱりかなりのおばあちゃんだった。そりゃそうだ、普通その歳でそのスタイル、しかもロックな格好が似合うとかあり得ないし、Gパンにノースリーブってホント、超越してるもん。そんなクリッシー・ハインドが初のソロ名義アルバムをリリース、ってことで話題になってたのでちょこっと…。

 「Stockholm」ってタイトルでして、なんでまた?ってのあるが、まぁ、多分色々と事情があるのだろう。アメリカのオハイオ出身ながらロンドンから出て来たロックの女王、数々の結婚とお子様達、そしてベジタリアンと話題には事欠かないけど、その分ロックの世界でもプリテンダーズというバンドを率いて紆余曲折、もう30年以上やってることになるしね。でも、クリッシー・ハインドのソロ名義って何か意味あるんだろうか?ってのが正直なところ。プリテンダーズ=クリッシー・ハインドだったし、もうそういう次元だと思ってたけどそうでもないんだね。彼女の中では境目があるみたいで、ソロ名義。だから逆に期待して聴いちゃったもんね。

 音楽性が云々で言えばそりゃバリエーション豊かにビートを聴かせたロックが聞こえてくる。でも歌が入った瞬間からクリッシー・ハインドの歌声で、曲がどうあれプリテンダーズに聴こえちゃうのはしょうがないかな。プリテンダーズも割とバリエーション豊かな曲やってたし、ソロ名義だからと言ってヘンにアレンジされたものやってることもなく、シンプルなロックそのままだから、ある意味では何も変わらないクリッシー・ハインドに乾杯!なんだけど…、まぁ、sんなことどっちでもいいか。そんな歳になっても相変わらずのトーンと尖った歌声でシリアスに歌うスタイル、やっぱり彼女は彼女のままだ。歳を重ねて声にハリが無くなってきたけどその分深みを増してるような感じだ。重さが増してるってのかな。でも多分もうかなりの部分を突き抜けてる気がする。そんな事を色々と思い巡らせながら2回目を聴いている今、何も着飾らないそのままのクリッシー・ハインド、いいな。





Patti Smith - Depravity (New York May 28th 1975)

Patti Smith - Depravity (New York May 28th 1975)
Depravity (New York May 28th 1975)

 人間がロックな人ってのがいる。別にロックだ!とか何とか騒がなくても存在しているだけでロックな人ってヤツ。代表的なのはキース・リチャーズとかだろうか、あの年になってもまだロックしている人ってのは多分他にはいない。以降の世代になってくるといくつか散見されるけど、やっぱ凄いよな。んで、女性になるとガクンと減る。当たり前だけどそもそもの数が少ないから目立たない上に途中で皆色々な理由でいなくなるからね。パッと名前が浮かぶのはパティ・スミスとクリッシー・ハインドか。そもそも女性でロックの領域にいる時点で人間がロックなんだが、やっぱり古い人間だし今でもそのままロックな人のまま現役なのは嬉しいね。

 1971年に珍しくも詩人としてライブデヴューしてそこらのハウスを駆け巡り、いつしかアート集団やロック集団のアングラ連中とたむろするようになり…とロックそのままの生活をしていた女流詩人パティ・スミス。この頃に既にお子様を一人出産していたと聞いてびっくりしたけど、思い切りそういう所にいた人だったんだなぁ…と。やっぱり昔から好きなアーティストの一人だったんでアルバムなんかは割と聴いてて、90年代の復活時はホントに驚いたし来日公演も行ったし、その迫力とパフォーマンスには結構驚いた。根っからロックな人でさ…、その頃アレコレと来歴漁ってると悲惨でさ…暗いんだよね。昔から暗かったけどそういう人生を背負ってたのか、とか色々。ある意味人生を生々しくそのまま出しているだけの人なんだけど、だからこそ共感を生む…ウソがないと言うのか、そのヘンだろうな。女性ならではと言えるのかもしれない。

 アマゾン見てて「Depravity (New York May 28th 1975)」なんてのがあったからジャケットも良いし、またいい加減なCDかと思ったら一応ちゃんとリリースされた代物なのか?HMVとかでもインフォあるから多分正式なリリース作品だろうと。元ネタは昔からその筋では出回っていた1975年5月のニューヨークでのライブソースなんで初めて聞くワケでもないけど、パティ・スミスのまとまったライブソースとしてはかなり初期の部類になるアイテムで、その前はこれもアマチュア時代のテレビジョンとのライブが有名か。アルバムデビューは1975年の12月だからデビューより全然前で録音にすら入っていない時期なので貴重制は随分と高いけど、それでもこんだけのソースが残されているってのはアングラな活動時期でも既に話題だったってことだ。熱い、と言うのとはちょっと違うけどやっぱり濃いライブで、まだまだカバーが多いんだけどオリジナルも半分くらいあってファーストの「Horses」骨格を垣間見ることが出来るね。



The Stooges - The Stooges

The Stooges - The Stooges (1969)
Stooges

 ガレージ・パンクの雄として双璧を為すThe Stooges、イギー・ポップって古い人だったんだと改めて認識。来歴見てたら1967年にバンド開始してるワケだからそのヘンの人なんだな〜と。自分的にはどうしても70年代後期のソロ作の印象が強いからもうちょっと後の世代かと思ってしまっていたのだが、Stoogesの時代はモロに開発期でアメリカのサウンドを作り上げていた一員でもあるんだな、と。ガレージ系ってほとんど聴かないんだけど、Stoogesはやっぱりイギーの流れから聴かざるを得ないバンドで、それでも随分と後になってから聴いたけど、こんなんだったらもっと早く聴いとけ、って思ったくらいインパクトがあった。今じゃパンクの元祖なんて言われるけど、当時そんなこと意識してなくてただただ激しく反抗的に欲求不満をぶちまけてただけだったんだろうな〜と。

 1969年のファーストアルバム「The Stooges」。ジョン・ケイルのプロデュースってことがちょいと話題だけどそれがどうの、ってのはよくわからない。ただ、Velvet Underground的な音とも言えるかな…、それにしてはちょっとまとまりすぎてて本来のバンドの持つパワーが封じられてしまっている感じもしないでもないけど。ただ、そんな印象を持ちながらも何か強烈にヘンでアグレッシブなパワーを聴いて取れるんだから相当のバンドのエネルギーだったんだろうとは想像に難くない。ユニークなのは「We Will Fall」みたいなまだまだサイケデリックな要素も捨ててなくて一辺倒なガレージパンクサウンドだけでなく実験音楽的な側面を持ち合わせているという所か。元がサイケバンドだったからそういうのも出来るんだけど、今となってはあまり必要がない音だったかも。

 それにしても冒頭の「1969」からして明らかにハードなパンク。実際パンクロック勢にも相当支持された曲でダムドのが有名だけど、このインパクトは凄いな。ただアルバム全体でとなると後の作品群ほどの迫力・爆発力には欠けるように聴こえてしまう。「No Fun」はピストルズがそのままやってるし、結局ロンドン・パンクってムーブメントとしては76年頃だけど、その前のこの時代に既にアメリカに原点があったということで音的には殊更騒がれるモノじゃなかったって事だ。妙にアメリカが深い所がそういう多様さかもしれない。70年代前半には既にStoogesもMC5もラモーンズもドールズもいて、パンクもR&Rも既に融合してたワケで、時代とのマッチングの問題なんだろうけど。しっかし「The Stooges」の退廃さ加減も凄いなぁ…。



MC5 - Back in the U.S.A.

MC5 - Back in the U.S.A. (1970)
Back in the U.S.a.

 何度も書いているのだが自分的にはアメリカのロックにはかなり疎い方だ。だからと言って知らないというワケでもないんだけど、詳しくアレコレと言う程じゃないし…、それ言うとどれもこれもそんな感じだろ、と言われる部分もあるんで敢えて触れないで普通に書き進めた方がいいのかも(汗)。60年代頃からガレージバンドってのが出て来て、そこにはサイケからの流れがあったり以降はパンクへと多大な影響を及ぼしたりするとのお話なんだけど、実際にその頃のバンドをいくつもきちんと聴くってことは無かったんですが…、折角だからってことで手を出してみた。

 1970年にリリースされたMC5のセカンド・アルバム「Back in the U.S.A.」。ご存知パティ・スミスの旦那さんだったフレッド・フリススミスがギター弾いてますが、いや〜、もうロカビリーに始まりロカビリーに終わると言う50s大好きな感じなアルバムなんだけど、そいつを1970年のアメリカで出す、ってのもまたパンクなお話かもしれない。その間にオリジナル曲がドドドッと挟まれているんだけど、どれもこれもその強烈なリトル・リチャードやらチャック・ベリーの迫力に負けない楽曲郡でね、かなりカッコ良いアルバムに仕上がってます。ガレージサウンドの雄とかじゃなくてロックの雄、ですね。時代が時代だからなのか、敢えてなのか妙に軽い音作りにしてあって聴きやすくした感あるんでそこはちょっとマイナスなんだけど、だからと言ってバンドの姿が捉えられていないワケじゃなくて、しっかりと本質は聴けるところが面白い。見事。

 何かが違う、そう感じる人は多いんじゃないだろうか。デトロイトのパンクロッカーの元祖とも言われるけど、確かにラモーンズほどの洗練さはないし、ガレージバンドほどのグチャグチャ感もない、かと言って爆発的な破壊力を持っているんでもない、あくまでもR&Rの延長線上のストレートな世界。不思議なんだよね…、こんなのがあっても70年代のアメリカは全然ロック不足で…、この路線のバンド郡が勢いを持ってたらまた違うロック史だったろうに。そんなことを思いながら聴いているとまたまたパンチのあるR&Rに引き戻された。



Ramones - Road to Ruin

Ramones - Road to Ruin (1977)
Road to Ruin (Dlx)

 先日何気なく映画を見ていたら教師が車に乗って大音量でロックを聴きながら走っているシーンがあって、ボリューム上げてみれば案の定それは「R&R High School」だったりして苦笑いした。車から降りたらその教師が来てるTシャツがRamonesのだったんだが(笑)。それと、自分の中で何故かビーチボーイズとラモーンズって繋がっててさ…、ラモーンズがやった「Do You Wanna Dance?」のせいだと思うけど、ラモーンズってサーフロックバンドでもあったのか、っていうね、パンクバンドとしてか思ってなかったのが、それでもう全然変わっちゃってさ、それ以来ラモーンズちゃんと聴くようになったもん。それまではベスト盤聴いても何聴いても同じ曲ばかりで面白くないなって思ってたし。それが、今じゃ結構聴けるバンドになってて…、普通は年取ると聴かなくなるバンドなんだろうけど自分は逆だったりしてね、こんなに聴きやすいバンドだったのかっつう驚きかな。

 1977年にリリースされた4枚目のオリジナルアルバム「Road to Ruin」だが、この頃って全然売れないバンドでドサ回りばかりしてたラモーンズ、最初期こそパンクなんだけど以降ずっとキャッチーなR&R路線を貫いていて、ここに来て更にパワーポップ的な側面が強くなってきて、音の作りも結構バランスよくなってるし、立派なメジャー級サウンドだから売れないのもおかしな話だけど、この頃の表舞台はブラコンとディスコだからねぇ…しょうがないか。しかしこっちはしっかりと歴史に残るバンドになってるワケで、良いものは時間をかけて認められるという定説通りかもしれん。さりとて、ラモーンズ自体はさほど変わった事をしているワケでもなく、いつも通りのR&Rを普通に奏でて歌っているだけで、聴きやすさが増した感じはあるけど、そんなに変化したワケじゃない。だから何をどうって程のアルバムじゃないのかもしれないけど、この一貫したスタイルにキャッチーさが入ってきて次作「End of the Century」で超開花という感じだろうか。

 「Road to Ruin」もかなりお楽しめるアルバムだし、その前も後も…結局ラモーンズってどれ聴いても楽しいんじゃないか。バンドメンバー的にはこの作品からドラマーが代わったってことで心機一転というのはあったらしい。ただ、まぁ聞いている分にはあまり音に変化は目立たないんじゃないかな。しかし王道のアルバムの展開が心地良いです。R&Rからミディアム、バラード…なんてね。



The Beach Boys - Pet Sounds

The Beach Boys - Pet Sounds (1966)
Pet Sounds

 歴史的アルバムとして語られるのに自分じゃ全然聴いてない、聴いててもまるでわかってない、ともすれば「つまんねぇじゃねか」くらいにしか思ってないアルバムなんてのは山のようにある。何度も書いてるけど、結局は音楽なんてのは好みの問題だから(リスナーとしては)そんでいいんじゃね?ってのあるからね、そんなもんです。従って何度も聴くアルバムって決まってきたりする…そういえばココの所変なチャレンジばかりしてて好きなアルバム聴いてないかも…。そんなことではイカンと思いつつ、もう一枚だけどうしてもこのタイミングでチャレンジしておきたかったアルバムがあったんで。

 1966年のThe Beach Boys「Pet Sounds」、言わずもがなの名盤傑作問題作、いずれにしてもビートルズと双璧を為すとまで言われるアルバムで、「Pet Sounds」無くして「Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band」存在せず、みたいな話ばかりだ。まぁ、「Rubber Soul」無くして「Pet Sounds」存在せず、とも言われたようだが、そっちはあまり騒がれず、どうしても前者の方が話題になっていた。その辺もあって、やっぱり昔から気になってたアルバムだったんだけどやっぱthe Beach Boysでしょ?少ない小遣いの中でアルバム買うまでには至らなかったワケです。そのうち中古で見かけたりもするけど、これ、いつもそれなりに高値だったりしてさ。他のより3割位高いの。だからどうしても後回し後回しになっちゃってて全然聴かないで…、それでも困らないからさ。ただ、ロック本紐解いたりすると必ず出てくるし知らなきゃモグリくらいにしか思われないから聴かないとな〜とは思ってた。まぁ、デジタル時代になってからかな、初めて聴いたのは。そん時は「うわ〜、綺麗な音出すな〜」と思いつつ爆睡してた(笑)。んで、何度も聴くこともなくお蔵入り。何度か引っ張って聴いた気がするけど、結局後追いの自分なんかからするとビートルズと同じなんでそれなら別に聴かなくても、くらいにしか響かなかった。そこにアーティストとかバンドの差別をする必要性もなかったし。

 今回ね、ちょっとまじめにこれも3回くらい聴いてみた。結論的には同じで、そりゃさ、凄いな〜とかよく出来てるな、とかこんなの誰も考え付かないだろ、とかヘンな楽器使ってどんだけ才能あって頭の中で音が鳴ってたんだろ、とかメロディセンスが絶対誰も真似できねぇ、とか高い声で歌うんだな、とかもっと音良かったらとか色々と思うことはあるんだけど、最後には好みじゃない、ってことだった。ビートルズも別にそんなに聴かない自分からしたらこの手のってさほど意味を持たないワケだ。アーティストから絶賛されるのはわかるし世間的に名盤扱いされるのも当然だし。でもさ、面白いだけじゃ物足りないんだよねぇ…。



Bob Dylan - John Wesley Harding

Bob Dylan - John Wesley Harding (1967)
John Wesley Harding

 ディランってこないだ来日してたハズなんだけど世間からの無視さ加減ってスゴかった気がする。ストーンズ、ビートルズ(ポール)の来日熱狂ぶりに比べてまったく相手にされてないし会場だって大したトコじゃない…、一体どうしてそんな差がつくのか、やはり英国とアメリカの違い?ロックの重鎮たちが続々と来日公演を…しかも最後の、と形容される来日公演とも言われる中、こんだけ騒がれない大物も珍しい…。そんなことをついこないだ思ったばかりだが、ザ・バンドなんてのも出してしまったのでついでにディランも…ってことで同時期の作品。

 1967年にそれこそBig Pink出自のアルバムになるのかな、The Bandの「Music From Big Pink」がカラフルな作品とすれば本家本元のディランの「John Wesley Harding」の方は相変わらずのシンプル路線で安心のクオリティ、やっぱりディランはこうじゃなきゃっていうアコギとハーモニカ。んでもって歌は相変わらずのシャガれ声にメロディがあるような無いような…ってのもね。いつも思うのだがこの人って名曲なんて絶対出て来ないだろ、って。メロディセンスがあるわけでもなくただ言葉を使うのが上手いからそれが自然にメロディとして歌われて歌詞の内容も相まって名曲と称されるようなことが多く、それはディラン本人がそう聴かせるんじゃなくてディランの崇拝者達が独自解釈をして歌っていくことで初めてそのメロディの良さが伝わるみたいな感じ。だからディランって誰かがカバーした曲から入ってオリジナルのディランに辿り着くとかなり「あれ?」って話になることが多い。オリジナルがカッコ良い!ってなることはまず無い。それが面白さか。

 本作「John Wesley Harding」はディランのアルバム郡の中では相当地味な部類に入るらしい。でもジミヘンがカンバーした「All Along Watching Tower」のオリジナルが入っているからそこそこ知られているアルバムなようだ。まぁ、自分もそこを期待して聴いてたんだけど、アルバムをさらりと聴いていると、あれ?「All Along Watching Tower」って入ってたっけ?どこだ?くらいになる。それだけディランの音のひとつでしかに作品とも言えるし、ジミヘンの圧倒的なアレンジの才能にただただ感嘆するだけかもしれない。少なくとも自分はジミヘンの「All Along Watching Tower」は別曲だとすら思えるくらいのものと感じた。オリジナルのディランのは、歌詞とコード進行だけが残っているような…やっぱスゲェなジミヘン。あれ?ディランの話してるんだよな(笑)。





The Band - Music From Big Pink

The Band - Music From Big Pink (1968)
Music From Big Pink

 レイドバックサウンド…それがアメリカの70年代初頭に出て来ていた流行と言うのか風潮。そこに接した英国の著名ミュージシャンがそのサウンドに感化されることの多かったこと多かったこと…、だから故に英国のビッグネームが真似をシてそんな音を自身のアルバムで出し、またその影響からアチコチでそのサウンドがウケることとなる。さて、そんな来歴は当然後で知ることになるので、例えばクラプトン聴いててこの時代の音って全然面白くねぇ、とか思うのは至極当然でして、それはまたビートルズでも同じく、ストーンズはちょいとカントリーな方向に行ったから良かったが、結局自分的にはこの辺を取り入れていった英国モノは大抵ダメだ。当然の帰結だけど本場アメリカの音もほぼ通っていない。その中でよく名前が挙げられつつも全然食指が動かなかったアルバムのひとつにコイツがある。

 「Music From Big Pink」、The Bandのデヴューアルバム1968年リリース、ボブ・ディランのバックバンドだったバンドで、これもディランの静養先の「Big Pink」というウッドストックにある小屋で作られた作品。ジョージ・ハリソンからクラプトン、その他スワンプ系統までこいつに影響を受けていない奴らはいない、ってくらいに代表作として挙げられる。デビューアルバムのくせにそれって凄いよな、って向きはもちろんあるけど、ディランのバックだからさほど不思議感もなく、もっと言えば玄人受けする土台は既にあったってことか。アルバムジャケットはディランが静養中に描いてた作品で、のちのディランのソロアルバムなんか見てても同じタッチの絵が出てくるから、この人って絵のセンスも変わらないんだろうと言うのもわかる。

 さて、肝心の名盤と言われる中味だが、これまたレイドバックしまくりの音で、どこが良いのかさっぱりわからん。もちろん作品としては凄く良く出来てるってのは何となく理解するんだけど、ゆったりとかっちりとややブルーグラスチックなサイケ感もありつつディラン特有の鼻につく倦怠感を取り除いた純粋にアメリカのバンドな音がアルバム中ずっと奏でられる。今回も最後の挑戦かなと思って3回くらい聴いてたけど、やっぱりさっぱり分からなかった。多分自分はジョージやクラプトンとは感覚が違うのは確実だし、まだ若いのにこんなレイドバックした音出してて何か…どうなんだろ?って方が大きいかな…。





C.S.N&Y - Deja Vu

C.S.N&Y - Deja Vu (1970)
デジャ・ヴ

 前も書いたかな…、アメリカのバンドの名盤とか名作ってのはほぼ間違いなく誰が聴いても名盤だろうし名作として語られるだけの作りをしているのは確かだ。だからあの名盤が駄作だ、とかそういうのは自分も書くんだけどどうあったって一人よがりの単なる好みの問題だと言い切れる。ただし音楽を聴くというリスナー的行為について「好み」以外の要素は不要なので「名盤だけど興味ない」ってのは大いにアリな話だし、自分はそう考えてるね。これが作り手から聴いた場合はまた異なるし、売る側からしたら更に異なる。それをゴチャゴチャにしてああだこうだと語るもんだから語弊を面喰ものが多いんだろうと勝手に解釈。

 好みという中では自分には全然響いてこなかったアメリカの一連の名盤達。好きな人は好きだしわからんのか〜と嘆きたくも叱りたくもなろうが、しょうがない。でもね、何度か挑戦するんです、今回みたいに。…ってことで金箔押しジャケットの目立ったクロスビー・スティル・ナッシュ&ヤングの「Deja Vu」たるアルバム、1970年リリースでウェストコースト・ロックの代表作としてもよく挙げられているし中古レコード屋行けばかならずと言っていいくらいジャケットにレコードの輪跡がついたものを安く見かけたものだ。その中味については…ってか、そもそも随分若い頃にニール・ヤングは聴いたことあったんだけど全然ダメで、それもあったからCSN&Yなんて以ての外でね、手に取って聴こうなんてのはもう全然なかったワケ。ただ、何度と無くアメリカの名盤シリーズに挑戦したこともあって全く聴いたことないってワケでもなかった。もちろん毎回ダメなんだが…。

 んで今回です。あぁ、こんなに多彩なサウンドが詰め込まれてたのか…、実験的な音も多いし挑戦的な曲もたくさん入ってる。今聴けばそりゃアレだけど、それでもその野心とかトンガリ具合ってのはビシビシ響くね。多分この一作だけ聴いてどうの、ってグループじゃないし、歌詞とか風土とかそういうのも含めてアメリカをある程度知らないとわかんないかもな…ってかそういう側面から愛されたグループだろうし。自分的にはね、バリバリのロックじゃないからダメだったんだろうと。一方でトラッドやフォークなんかも好きだからそういう側面で聴いてみれば?ってのあるけど、このヘンのはどうもレイドバックしすぎてて、そこに前に向かう姿勢とか野心みたいなのが感じられないから苦手なんだろうな。やっぱり「ロック」という言葉の定義には「ガツン」が必要なんです(笑)。



Jefferson Airplane - Crown of Creation

Jefferson Airplane - Crown of Creation (1968)
Crown of Creation

 昔からサイケってのは何度か挑戦するんだけどどうにもハマれない。やっぱりアレやコレが無いと実感できないサウンドなんだろうと思っているのだが、面白いのは一口にサイケと言えどもそこからはフォークもアシッドもポップもブルースもハードロックもガレージも何でも分化していったってこと。元々そういう要素をもったバンドがサイケ風味を持ち込んでいたってのが正解かもしれないけど、概ねこの60年代末期辺りにゴチャッとバンドが出て来て生き残るべくバンドとマイナーな活動になるバンド、消えていくバンドとなっていくのだが、その中では最も変化し成功を掴んでいったバンドがジェファーソン・エアプレインだろうね。

 1968年リリースの4枚目となるアルバム「Crown of Creation」ではその時代真っ盛りの代表作品、と言いたい所だが実際にはバンドとしてサイケデリックブームは既に終えていた感もあり、本作「Crown of Creation」で聴けるのはその名残に近いかも。それでも十分にサイケなんだけど、それよりももっとフォーク、アコースティック感が強くて一瞬グレース・スリック姫の歌声もあってどんだけフィメールフォークなんだ?って思っちゃうのも多々…、そもそもジェファーソン・エアプレインってどんなバンドだっけ?みたいに考えてしまうくらいにはバリエーション豊かな作品じゃないかと。一般的な名盤とは違うんだろうけど、かなり良質な部類に入る作品としてもうちょっと持ち上げられるべきアルバムな気がする。それとも自分が珍しくそう思うだけなのだろうか。まぁ、そこまでジェファーソン・エアプレインの事知らないんだけどね。

 サイケデリックロックの騎手と言われることの多いジェファーソン・エアプレインだが実際その時期は初期何枚かに顕著なだけで他はそうでもないんだな。もちょっと真っ当に聴くべきか…なんて思ったりね。聴きやすいし綺麗だし音色も生々しいし自分的には結構良かった。



Love - Forever Changes

Love - Forever Changes (1967)
フォーエヴァー・チェンジズ

 昔ちょこっと触れたけど全然理解できなくてさっさと捨て去った系統の音楽ジャンルにアメリカンサイケってのがある。まぁ、どのヘンのバンドをそう言うのかよくわからないけど、デッドもザッパもジェファーソンも入ってきて、広げればあれもこれも…って要するに67年から69年頃のちょっとヘンなロック系統は全部サイケ風なので粗方カテゴライズとしては入ってくるみたい。んで、メジャーな所から聞いたけど全然面白くなくってさ〜、フワフワした音の洪水に身を任せる程余裕とゆとりのある時代じゃなかったから全然そぐわなかったんだろうと思う。だからあの時代だからこそのサウンドなワケで。おかげで名盤と言われるのも聞いてないのが多い。

 1967年の3枚目の作品となった黒人ボーカル、アーサー・リー率いるLoveってバンドの「Forever Changes」だ。コレ…スゲェ昔に買ったなぁ…、記憶ゼロです、はい。何かアコースティックでフワフワなイメージ…。んで、聴いてみた。意外なことに結構しっかりしたアコースティックロックな感じでサイケって程じゃないように聞こえたけど、でもサイケ風味はしっかりあるから…それはでも多分カラフルな楽器、ペットとかストリングスとかによるものだろうけど、根本的に暗いネオアコ系統…ネオじゃないからアコ系統になるんだろうか。後に英国から出て来たネオアコの元祖になると言われているけど納得。黒人さはどこにもないし、リズムが強烈なワケでもないからこの時代だからこその不思議さかもしれない。でも、この時代の黒人って…頑張ったんだろうな、ってか才能あったってことか。

 ジミヘンと交流があって、とかサイケの申し子みたいなバンドという印象が強かったけど、ほどほどにしっとりしながら、かと言って英国的ではなくアメリカなんだろうけど、単純にそうとも言えない部分もあって、聴きやすい。思い切りファズギターとか入らないから物足りなさはあるが、飽きること無い楽曲群は楽しめるし、こんなバンドだったんだ…と初めて知った。こりゃハマる人いるわな。



Grateful Dead - Aoxomoxoa

Grateful Dead - Aoxomoxoa (1969)
Aoxomoxoa

 ユル〜いのが合ってるのかも…ってことに気づいた。何も考えずに音を流す、聴くと言うよりも流す。そんな時にピッタリ、と言うよりもそんな時しか聴けないのがデッドかも。ザッパの緻密に計算された変態性とは真逆のユルユルダラダラなジャムセッションをひたすら繰り広げる中での断片でしかない…ように聞こえるけど、結構色々なアプローチや実験音楽的センスとかあるし、その実凄いミュージシャンだったりするし、まだまだよくわかってないバンドのひとつ。そこまで理解出来るとも思えないんであくまでも流す程度にしか聴けないんだが。

 1969年、サイケデリックの終焉ど真ん中時代にリリースされた「Aoxomoxoa」。時代を象徴するかのようなサイケデリック…サイケってもグワングワンしたのじゃないからさ、ユル〜くほんわかしたダラダラ〜な世界だからひたすら心地良く漂える音世界。ハッパ吸ってなくてもこのユルさと浮遊感は味わえるだろうし、そりゃやってたらもっとあっちに行けるだろうよ、ってのが容易に想像できる世界。昔はGrateful Deadってホント理解できなくて数枚アルバム買ってさっさと売ったバンドのひとつで当面二度と聴かないバンドだったもん。いつからかちょこちょこって聴くようになって…全然わかってないけど心地良い音がひたすら流れてるバンドになった。きっかけはやっぱり「Live/Dead」だったけど、今回の「Aoxomoxoa」はその前のスタジオ・アルバムだからもう素晴らしい浮遊感。

 今の時代にこういう音出せるバンドもないだろうしなかなか許されないだろうし結局Gratefil Deadだけしか許されない音なんだろう。カントリーにブルーグラスにサイケデリックにジャマイカのフワフワ感、そんなんを混ぜこぜにしてロックというフィールドで奏でられる音になる。ただ意外と聴きやすいし馴染みやすい、それでこそデッドヘッズなんてのが出てくるくらいの懐があるワケで、今の自分をしっかりと受け止めてくれるバンドだなぁ…。



Frank Zappa - Apostrophe(')

Frank Zappa - Apostrophe(') (1974)
Apostrophe(')

 な〜んかエアポケットな抜け殻状態が続く…、何だろな〜、ど〜にもやる気にならないっていう感じで、ガツン、はこないだZeppelin聴きまくったからそんなに飢えてないし、かと言ってソフトなのも…みたいな雰囲気でして、ちとどーしたもんか、とライブラリを前にして散々迷いまくってる。そんな時は全然別のことしたり音楽聴かなきゃ良いだけなんだが、さりとて読書しようって気にもならんし、困ったもんだ。んで、ふとTwitterでZappaの文字を見たので、Zappaか…全然聴いてないかも、ってことでサラリと流してみる。

 1974年の「Apostrophe(')」、何かラジオで冒頭4曲を適度に編集して流したらそれが当って売れたアルバムになったらしいと言うが、そんなことで売れる時代ってのも素晴らしい。更にタイトル曲「Apostrophe(')」ではドラムにジム・ゴードン、そう、レイラ(と言われる)の人、ジョン・レノンとかそのヘンもね。んで、ベースにジャック・ブルース、ギターにザッパというトリオ編成での一発録りな感じの強烈なジャムセッション。ジャック・ブルースうるせぇ!ただ、この曲が出てくると無茶苦茶燃える、っつうかハリが出る。異質感たっぷりでそもそもアルバムの雰囲気ぶち壊しなんだけど、そんなのもアリで売れたアルバムとな。自分的に「Apostrophe(')」を聴きやすいか、と言われたら決してそんなことはないと答えるしオススメする逸品でもない。確かに他の作品ほどヒネてなくて聞きやすさはあるかもしれないけど、面白みもそんなに激しくない気がするなぁ…こういう気怠いのがちょっと合わない気分だったからか?

 ただ、一方で終盤のジャムセッション系の曲ではザッパのギターが割と楽しめるんでいいなぁ、やっぱロックはギターだ、とか全然違うことを思うのだが。確かに前半4曲の流れはマイルドで心地良いんだが、もうちょっとフック欲しかったな、みたいに思う。聞いているのが古いCDだから一番迫力ない音ってのはあるけど。ん〜、でも評判は良いんだよなぁ…、もう一回聞いてみるか…と既に3巡目に入ってる、ってことで何だかんだと面白く聞いているのだった(笑)。




Bruce Springsteen - Darkness on the Edge of Town

Bruce Springsteen - Darkness on the Edge of Town (1978)
Darkness on the Edge of Town

 グルっと回って何かとってもシンプルなロックが聴きたいな、なんて気になった。…最近さ、さすがに昔ほど情熱的にロックに対するハングリーさが無くなってきていて、音楽として何かを聴きたいなとか言う欲求もちょいと薄れてきていて、歳のせいなのかそんな時期なだけなのか、そもそも自分はロック好きでもなくなってきたのか?みたいに色々と思う所はあるんだが、もう9年以上もブログでほぼ毎日ネタ書いてるワケで、それだけで3000以上記事があるんだからそこそこの枚数を聴いてるんだもんな、ブログ上でのネタは途切れてくるはずだ(笑)。聴くのは聴いてるけど、さすがにブログに出て来てないのが減っているって話だとするならばまだまだやっぱりロックは好きだ、と思う。

 1978年にリリースされたブルース・スプリングスティーンの影の名盤と言われる「Darkness on the Edge of Town」なんてのを聴いてみた…、と言うかこの人に対する自分のスタンスって「Born In the USA」でしかなくて、そもそもアメリカンなロックの代表格な人だから全然通ってないし、しかも売れてる人だから追いかけることもなかったし…、それでもどんなことしてきた人だとかは何となく知ってる。パティ・スミスとの「Because The Night」が大きいかな、単なる売れ線ロッカーじゃなさそうだ、ってのは。ボウイともやってるしさ。まぁ、尾崎豊そのもの、ってのが一番わかりやすかったけど(笑)。何でまたコレ?なんだけど…、ホント、シンプルにロックの暑苦しいのを聴きたかったから。聴いてるとおせっかいな感じするじゃない?おせっかいっつうか言い放ったもん勝ちみたいなトコがさ、ただ、そこってハマると一生ついていきます、みたいになっちゃう部分だけど…そういうのもわかりながらね、今また聴いてみた。

 暑いな…いや、熱いな…やっぱ。ちょっとダウナーな時に聴いたら元気になるとかそういうのはあるかも。キャリア的にどうのとかよくわかんないけど、ひとつのピーク時に出来上がった作品みたいで、バリエーションに富んだ作品、そしてどれもこれもがきっちりと魂込められた歌だったり曲だったりしてストレートにわかりやすい。そういうのが聴きたかったから、丁度良かったかも。アメリカのロックを聴く時の必要レベルってそこが大半だし。素直にいいな、と思うアルバム。でも、こういう世界だけじゃ飽きちゃうから、っていうのもある。一般的にはすごく良いアルバムだよ、これ。



Estampie - Spirit of the North

Estampie - Spirit of the North (2013)
Spirit of the North

 世界各国の民族系音楽をきちんと聴き込んで特性を認識しておくと多分何かと便利なんだろうと思う。ただ、実際そこまで自分を鍛錬するにはかなりの時間と手間と集中力と今となってはきちんとした体系化なんかも必要かも…なんて思う。そんな風に音楽学にすることもないのでやっぱ趣味程度だと何となく、とかあんな感じだから、とかって感覚だけで認識してしまっているのが現実。プロからしたら甘い話ですね。

 ドイツの古楽器民族バンドとしてキャリアも長く名高いEstampieの最新作「Spirit of the North」なんてのを聴いてみた。ここの所聞いている民族系のAl Andaluz Projectの片割れボーカルがこのEstampieの歌姫様だったからなので、気になったんです。それまでこのEstampieってバンドの事は知らなかったし、ドイツか〜、いいな〜っていうのはあったんで聴く気にもなったって話です。最新アルバム「Spirit of the North」は昨年のリリースってことで、結構立て続けに録音したりしてたんだな、などとMara Arandaと二人共のしごと熱心さに驚く部分はあるが、その反面かなり期待してたってのはある。

 んで、聞いてみたら、結構びっくりな事に、古楽器民族系なんだけど、かなりポップス系統のアレンジなんかを導入していて聴きやすく仕上げているし、そもそもそんなに古楽器だけなバンドという印象はなく、プログレとも言えるかのような大らかで繊細な、そして美しい歌声の中に印象的な古楽器が鳴り響くと言うような感じで、ヒーリング系に近くもあるように聞こえた。Al Andaluz Projectではもっと民族音楽に近かったんで…ってかスペインに近かったっていうべきなんだろうか?だからと言ってこのEstampieがドイツの民族系な音か?ってぇと違うワケで、その辺が面白いな…と。バンド自体は85年頃から活動しているって事なので、もう大御所に近いと思うけど、今でもこんなに素晴らしい音を出すなんて…、俄然全部聴きたくなってきたバンドです。





Al Andaluz Project - Salam

Al Andaluz Project - Salam (2013)
サラーム

 Mara Aranda周辺をちょこっとながら漁ってみる…、何と言うのか音楽性とか楽器の構成とか、そもそもどれがどんな楽器でどんな音色なんだ?ってのから追求しないとわからない世界だからさ、面白いんだけどそこまで今は追求しきれていなくて、ただ聴いてるとこの音面白いな、とかどんな楽器なんだろ?みたいに思うのもあって、その辺は今はラクな時代なんでYouTube見て写真眺めて、ホォ…こういうのなのか、何て楽器?みたいに探れるんだろうね。「ろうね」ってのはそれやってないから(笑)。もっときちんと追いかければやるけど、今時点ではまぁ、流しておけば良いか…それでまだまだ気になってくるものもあるし、と適当なスタンス。元来のファンからしたら何だコイツ的なトコだけどさ…、ま、そんなもんです。

 Al Andaluz Projectという名義でMara ArandaとEstampieというドイツの古楽バンドのフロントレディによるユニットがあって、そいつがまた3枚のアルバムと1枚のライブアルバムを出しているみたいで…、そうか、どんなんだろ?と軽い興味で聴いてみたのが今のところの新作「Salam」。もちろんあれがそこがどうだ、と語れるワケもないんだけど、L'ham de Focよりももっと綺羅びやかさが漂い、Mara Arandaソロアルバムよりももう少し色彩の多い音色が多い感じでやや明るめ。ドイツの古楽ってのが入ったからって明るくなるモンでもないだろうから、そういう志向性が何処かに働いたんじゃないだろうか、もしくはもっとロック寄り…って言えばヘンだけどリズミカルで軽やかに、みたいな雰囲気を取り入れたと言うのか…、こうなるとEstampieってバンドが気になってくるワケでして…、えぇ、今挑戦中です(笑)。

 Al Andeluz Projectって面白いかも。結構取っ付き易い部分あるし、歌も二人だからなのか単調にはならないでそれぞれのカラーが明白に出てくる。Mara Arandaの方は自分が何となく聴き知っているので旋律なり歌声なりが「あ、これだな…」みたいにわかるもん。逆に言えばSigrid HausenというEstampieの女性ボーカルのこと知らないからわかりやすく響くのかもしれない。でも、似ていながらかなり異なる旋律とかセンスとか民族性ってのがあるんだ…ってのを実感する所が面白い。音楽の深さだよな。そんなことを思いながら心地良く楽しんでる摩訶不思議なサウンド。





Mara Aranda - Lo Testament

Mara Aranda - Lo Testament (2014)
Lo Testament

 あぁ、そういえばどうしてるんだろう…とふたつの事をふと思った。一つはこのMara Arandaという素敵な女性シンガーの現況、そしてこのシンガーを教えてくれた元ブログ仲間さん。まぁ、いずれも元気にしているとは思っておこう。前者はちょこちょこと聴いてたりバンドのL'ham de Focを聴いてたりと何かと気分を変えるのに有用な方でして、全然詳しくないけどこういう世界面白いな〜みたいに聴いてる。んでも近年どうしてるか?なんてのは探さないと入ってこない情報なのでその手間をかけてなかったという…、結果的にはその後プロジェクトに参加して幾つかアルバムを出しつつ、ちょこっと調べてみれば最近ソロ名義での新作を出したらしい…ってことで。

 Mara Arandaというスペインの女性、元L'ham de Focのフロントの新作「Lo Testament」。まぁ、新作っても新録って方がいいのかもしれんけど伝承音楽を独自解釈で、しかも別にソロ名義でもなんでも良くってL'ham de Foc的な解釈による作品で仕上げてきたアルバム。他にこういう音知らないし伝承音楽を知ってるワケでもないから何とも書きようがないんだけど、地中海風っての?バレンシア地方の云々なんだがよくわかってない。ただ何となくアンダルシアとかあっち系の所の音なんだな…といういい加減な感覚で聴いてるんだけど、それでも心地よくて元来の音楽の自然さとかどことなく惹き込まれていく魅力が何となく聴いている理由なんだろう。歌声とかバンドの上手さとかそういうのはもう当たり前で、聞きなれない楽器とメロディ、そしてアレンジとサウンドによる魅惑が大きくて、ロックとは異なる世界だけどやっぱ響くもん。どのアルバムがどうとか言えるほどじゃないけど気持ち良い。元来音楽ってそれでいいんじゃないかとも思うし。

 んで気になってアレコレと見ているとここ数年はAl Andalus Projectってのに参加してアルバム数枚とライブ盤出したり活躍してたらしい。そっか…それも気になるな、とロックから離れた世界をちょいと放浪、たださ、こういう世界の音って当然ながらロックに持ち込まれたり持ち込んだりしているからそういう意味で幅広く聴いておくとどこかで、あぁ、こういう旋律出してくるのか…なんてのが分かってきたりして面白さも増すってもんだ、多分。





Fairport Convention - Live Convention

Fairport Convention - Live Convention (1974)
Live Convention

 Led Zeppelinの3枚目あたりから4枚目ってのはロック色もあるけどそれ以上に深みをもたらしているのがトラッド的な世界の導入。これで他のバンドとは圧倒的に異なるという一線を引いているのは明らかで、そもそもジミー・ペイジをしてLed Zeppelinはトラッドバンドかハードロックバンドかどちらに進めようかと最初は考えたらしい。伝説のセッション状況を聞けばそんなの即座に決まっただろうと思うのだが、個人の音楽的欲求としてはそういう感覚もあったそうで、即ちバート・ヤンシュやジョン・レンボーンなどのトラッドフォークギターのギタリスト的に追求してみたい世界もあったみたい。Led Zeppelinでアルバムを進める毎に余裕と音楽的嗜好を出すことも出来、且つバンド全員がそういった方向性も難なくこなしながら、と言うよりも更に強烈なスタイルになっていったことを実感していったのもあってかトラッド色はLed Zeppelinのひとつのカラーとして出るまでに成長していった。な〜んてLed Zeppelinの事書いてるけど、そんなのを聴いてたもんだからロックとトラッドの美しき融合ってもうちょっと無いんだろうか?って探してみたけど…やっぱ無いんだね。唯一無二な世界なんだよ。でもその辺漁りたかったからコイツで。

 Fairport Conventionの初のライブアルバム「Live Convention」。今じゃボーナストラックとか付いて結構な長さのライブアルバムCDになっちゃってるけど元々は9曲入りのコンパクトなライブアルバム、売りはもちろんサンディ・デニー復帰ライブアルバム、となる。まるで情報が入らなかったことで随分と小さなハコで行われた日本初来日公演なんてのも実現していたのだが、もちろん歴史の彼方に追いやられていてその実態を追求できるほどのリソースは無い。ただ、言われているのは皆が皆Fairport Conventionか…、今のメンバーなら見なくてもいいか、くらいで行ってみたらサンディ・デニーが歌ってた、ってな話。逆にリチャード・トンプソンがいるだろうと思ってたらいなかった、とか。それよりもデイブ・マタックスの音のデカさとかどうだったんだろ?なんてのも気になるが、そんな時代だったみたい。んで、その頃のライブを記録したのが「Live Convention」だけど、ただ、サンディ・デニー参加のライブと参加前のライブが一緒くたに入ってるので全部が全部サンディ・デニー復活モノじゃない。問題ないけど(笑)。

 やっぱね、リチャード・トンプソンがいないからだろうけどスリリングなテンション感は欠けてて叙情性を前面に出した感じ…、スウォーブリックのフィドルは衝撃的に花開く瞬間もあるけどちょっとあと一歩的…、でもジョン・ドナヒューのギターもしっとりとしててかなりの味わいを楽しめるのでこれはこれでひとつのFairport Conventionな世界。初期のテンションから成熟しまくった時期とでも言えるかな。幾つかのサンディ・デニーのソロアルバム収録作もやっててメンバー皆仲良く…って感じでなかなかのライブ盤に聞こえるけど、今はもうアチコチの初期のライブアルバムが乱発されてるからそれらと比べてみるとちょいと大人しい感じもあるか。



Led Zeppelin - Led Zeppelin III (Deluxe Edition)

Led Zeppelin - Led Zeppelin III (Deluxe Edition) (2014)
Led Zeppelin 3 [DELUXE EDITION 2CD]

 どうせなら…ってことで一気に書き続けてしまおうLed Zeppelinのリマスター3部作。全部知ってるからか一気に聴いてもさほど時間かかるという感覚もなくさらりと聴けてしまったので、些か拍子抜けではあるけどアウトテイク系はやっぱり何度も何度も聴き比べたりするから面白い…面白いと言うか通常とは楽しみ方が結構異なるんで聞いているってだけでもないんだが…、それこそがこういうボーナストラックを出す理由だろうしLed Zeppelinファンはそういうのに飢えてたんでがむしゃらにしゃぶりつくんです(笑)。

 「Led Zeppelin III (Deluxe Edition)」のディスク2は「Led Zeppelin II (Deluxe Edition)と同じく別ミックスとかラフミックスとかそんなんばっかが中心で、リリースされるって話を最初に聞いた時に3枚目ってそんなにまともなの残ってたっけ?って思ってしまった。断片のセッションとかならいくつも出てたりしたんで希少価値という意味ではソースは多数あったんだろうけど、楽曲として成立するようなのって…ってね。そしたら割とあったんだな~と、改めて。「移民に歌」から始まるんだけど、最初から既に妙にラフ…ラフってか質素な音作りのミックスで、バージョンそのものは通常のと同じ気がするけど、こういう質素なミックスだと曲の印象変わりますねぇ…、ハードロックの元祖的な扱いだったのが、こっちのミックス聴いてると60年代のサイケデリックの終焉みたいな感じするもん。特に後半部分なんて通常ミックスでは消されているけど、そりゃ正解ですよ、このさいケミックスは時代遅れすぎるもんね。「Friends」は歌なしだけどその文アコースティックな音色とノリがしっかり出て来て実に新鮮、これもカラオケだけどチューニング変えてこうやって弾いてるんだろうなぁ~とか生々しく想像したりね、よく出来てるわ、ホント。間髪入れずの「祭典の日」も輪郭くっきりで余分な音は一切入らずシンプルにバンドスタイルでの演奏みたいな雰囲気だが…よく歌えるな、これ。そして今回の発掘モノでやっぱり出したね!ってくらいに感動できるのが「貴方を愛し続けて」だね。ギターと歌以外は多分通常モノだと思うけどギターがもう全然違っててさ…全然ってもアウトラインはほぼ出来上がってるんで似ているんだけど通常テイクのあの印象的なフレーズまでは完成されていない…ここから更に練り込んで作り上げたんだな~とわかるもん。もちろん通常のが一番カッコ良いと思うけど、こういうテイク違いを聴かせられるとね…過程を楽しめます。歌ももうちょっと、みたいなのがわかるし、ウワモノ系はこうして作り上げていくんだな~と。歌詞もメロディも歌い方もあと数歩…。なにせ曲が大好きだからこういうのはホントに興味深い。そして圧倒的に通常テイクの完成度が如何に高くなっているかを実感する。しかしこれぞLed Zeppelin、そしてジミー・ペイジだ。そして「Bathroom Sound」と題された「Out On The Tiles」のドラムの迫力とキレの良さ、ボンゾの絶妙なドラミングのためにリフを付けたというのもなるほどと唸ってしまうくらいのグルーブ感、歌なしだけどもちろん歌が頭の中で鳴り響いてますね。更に「Gallows Pole」からはアコースティックの美しさが際立つミックスで、歌もテイク違いメロディ違いで、レコーディングスタジオのミキシングルームでそのまま聞いているかのような感覚に陥る生々しい音色感が嬉しい。余計な音なしのバンドリハーサルみたいでね、どこかLed Zeppelinが普通のバンドという経緯を辿ってバケモンになった、みたいなのを感じるもん。しっかしこのアコースティックの中にボンゾのドラムが入ると一気にロックに化けるしグルーブが増す…やっぱ凄い。「That's The Way」は正しくアコースティックLed Zeppelinの一つの到達点とも言えるかのような世界をこの生々しいソースで実感できる。ジミー・ペイジとロバート・プラントの二人芝居に近いセッションの完成形でもある感じ。

 そしてここからの2曲は未発表曲ってことで注目度が高くなる。「Jenning Farm Blues」は「Bron-Y-Aur Stomp」のエレクトリックバージョンで、アコースティックバージョンとどっちが先に出来たのかな…、結果的にこのエレクトリックバージョンにしなかったのも大正解だろうけど、ここで聴けるのもしっかりと作られてて、ロバート・プラントの歌声重ねておいてほしかったな~と。でもこうして聴くとちょっと凡粛な印象は否めないか。これもまた随分昔のブートで発掘された時はぶっ飛んだけど、こうしてジミー・ペイジによるリマスターで出てくるのは嬉しいな。そして更なる大発見、コイツはもう聞いたことも存在すらも知らなかった「Key To The Highway / Trouble in Mind」。ジミー・ペイジとロバート・プラントのセッションで、思いっきり本格的なブルースギター…サンハウスとかそんな感じのブルースプレイにロバート・プラントの歌とハープだけでやってるヤツで、セッションってよりもきちんと録音してアルバムにでも入れようとしたんじゃないだろうか、っつうクォリティなので驚いた。こんなの残ってたのか…と。しかも紛れも無く全盛期のロバート・プラントの歌声。ジミー・ペイジがここまで本格的なアコースティックブルースを披露しているのもあまり聴いたことないので、改めてギター職人らいさを感じた次第。しかも軽いギターソロもオーバーダビングされているし、こりゃもう衝撃。録音もロバート・プラントの歌声にフェイザーチックなエフェクトを施してて完全にサンハウス状態。やっぱり懐の深い方々でした…。

 ってな具合に感動と驚きの新発掘ソースで締めてくれたリマスター3部作、次はどうなるんだろうか?またいつ頃になるんだろうか?ただ、ここまでやっちゃったから後はどんどん続けてくれるんだろう。ソースはいくらでもあるからうまい具合にまとめ上げてくれればOK、そして集大成のライブ20枚組とか出してね♪





Led Zeppelin - Led Zeppelin II (Deluxe Edition)

Led Zeppelin - Led Zeppelin II (Deluxe Edition) (2014)
レッド・ツェッペリンII<2014リマスター/デラックス・エディション>

 もうロックが出て来て凄いバンドも新しいバンドも色々と…ホントに音楽的にも幅広く進化しつつ多様になってきているのに今でもLed Zeppelinの何か、ってなるとこの騒ぎだ。ビートルズもそうだけどもう歴史的価値が高まっていく一方だから今後そういうバンドが出て来れない土壌になってしまってるんじゃないか?U2とか新参者だもんねぇ…もう30年選手なのにさ。まぁ、正直言って今回のLed Zeppelinリマスター3部作について通常のスタジオ盤部分はそもそも音が良い録音だったが故に劇的に変化したってのはあんまり無かったみたいで…そりゃ綺麗にはなってるけど、その次代の狭間にあった妙なイコライジング時代は何もされずに過ごしてきたが故、そして今の時代はまたナチュラルサウンドが愛されるようになっているからか、今回のリマスタリングもほぼ原盤に忠実にという感じ。くっきりしました、ってんでもないし特筆すべき音の変化もあまり聴かれない…と思う。こんなにリバーブかかってたっけ?とかあるけど、もともと各楽器の音がたくさん入ってたワケじゃないからねぇ。ボンゾのドラムはいつだってあの音だしジミー・ペイジのギターだってやっぱりあの音だし、そのままだ。

 さてさて歴史的名盤と誉れ高いLed Zeppelinの1969年リリースのセカンド・アルバム「Led Zeppelin II (Deluxe Edition)」のディスク2は大変興味深かった。何年か前にこれもまたアングラモノでとんでもないブツが出回ってて…、本作収録の何曲かのマルチテープマスターが各トラック毎に分割された状態のソースってヤツね。わかりにくいな…、マルチトラックのそれぞれのチャンネルだけを収めたソースってこと。ギターならギタートラックだけ、ドラムならドラムだけ、ってヤツね。だから全トラックをHDDに取り込んで自分で音楽ソフトで好きにミックスして聴けたワケです。クイーンなんかも出回ってて楽しめたけど、何て言ってもLed Zeppelinだからさ…、興奮したもん。ドラムだけとか聴いてると凄いしさ…、いや、どのトラックもすごすぎて…自分でミックスして聞きながら、コレ、ジミー・ペイジがきちんとミックスしたらどうなるんだろ?どこを取るんだろ?とか思ったけど、まさかそれが実現してしまうとは…、それがこの「Led Zeppelin II (Deluxe Edition)」のディスク2に収録されているんですな。これも音そのものは全然いじられている感じしなくてミックス時に多少何かしてるとは思うけど、そもそも楽器を録音する時にこだわって録ってるから問題ないんだろうなぁ。

 冒頭の「Whole Lotta Love」のイントロからして興奮するんだけど…、聴いて一発でわかるように完全別ものバージョン…ってか歌も歌詞も違うしギターソロはないし、途中のサイケな所もまだまだ未完成で…でもテルミンの何かじわりじわりと来る音とか興奮するし、ロバート・プラントの歌が違うだけで別の曲みたいに聞こえるし、やっぱこの人の歌とメロディも曲にとってインパクトあったんだなぁと実感。リフが曲を決めるかってのあったけど、別テイクとして楽しめる1曲になってます。んで「強き二人の絆」はほとんどいつものと変わらないけど…、ってくらい。まぁ、ラフミックスって通りでギターが一本足りないか。しかしジョンジーのベース強烈♪ んで、「Thank You」…こういう始まりは新鮮だな〜、オルガンから始まるのが普通だからハダカのままギターから始まるってのがね、それだけで何か違うモノ聴けてる感じして嬉しい。そして歌が入っていないからさ…、自分で歌っちゃうワケ(笑)、いや歌わないまでも頭のなかでしっかりとロバート・プラントが歌ってくれてるからまったく問題ないんだけど…、12弦ギターの音が綺麗で…この音いいね。聴いてて思ったけどこんなに早いテンポだっけ?でも歌うとそんな感じだからおかしくないけど…、あ〜、やっぱギターソロ聴きたいなぁ〜、別バージョンのギターソロとかあればね、そっちが聴いてみたかった。素晴らしい名曲はどう聴いても名曲。続いては「Heartbreaker」だが、割とそのままに進むラフミックスバージョン、ところがもちろんギターソロが違うワケで…コイツを聴かせたかったんだろうなと思うんだな(笑)。別テイクのギターソロ前半、ここからああいう風に一人で練って練って作り上げたんだろうなぁ、あのギターソロは。その集中力とわかりやすさは見事です。明らかに一般のバージョンの方がフックが効いてるし完成されている。ここではその一歩手前のバージョンってことでなるほど、と楽しめるね。んで、お決まりの「Living Loving Maid」が始まるんだが…これがまた歌がないからかかなり印象違ってて…、でもバックそのものはほぼそのままなんでまたしてもカラオケタイム。ただ、バックだけ聴いてると結構普通に単調な曲ってのがバレてしまった(笑)。ジョンジーのベースラインに救われてる感ありあり。割と地味に扱われているだろ「Ramble On」は…アコギの音が綺麗で際立ってるけど基本的に通常バージョンとさほど変わらないかな…ギター一本欠けてるのはこれも一緒だけど、本チャンではやっぱりミックスダウン時にギターを一本重ねてたってことなんだろうか…時代だ。しっかしまぁロバート・プラントの歌声の艶やかさと何処にも属さない音楽性の幅広さ、ボンゾの多様性のあるドラミング、改めて聞いていると実験精神がとんでもなく旺盛な時期という事がよく分かる曲のひとつです。そしてドラムソロ用の曲「Moby Dick」…さすがにドラムソロまでは入ってない…言い方を替えればリフの塊をバンドでやっておいて後でドラムソロを存分に叩かせてくっつけましたってネタバレな音で、エンディング以外はほぼ通常のバージョンと同じ。期待の新曲…いや発掘音源と称された「La La」は何とも…まるで何かのエンディングロールに使われるかのような明るめの楽曲で当時のLed Zeppelinらしさは随所に出ているけど、ロバート・プラントが一体どういうボーカルラインを入れたんだろうな〜と気になるね。こうしてインストだけ聴いているとLed Zeppelinって感じはあまりない…従ってロバート・プラントというピースの偉大さを実感してしまったね。

 面白いなぁ〜と思ったのはどれもこれもジミー・ペイジの出したい音って当時のアルバムに収録されたミックスと全然変わらないってこと。通常のはもちろんリマスターだけだけどあまり変わらないし、こっちのマルチテープの新たなミックスはこないだやったばっかだと思うけど変わんないんだもん。ドラムもベースもギターも歌もバランス一緒。ステレオ感はさほど出してないけど、それも昔のままで…、当時こだわりまくったからそのままなんだろうね。素晴らしい職人芸。





Led Zeppelin - Live In Paris 1969

Led Zeppelin - Led Zeppelin [DX Edition] Live In Paris 1969
Led Zeppelin 1 [DELUXE EDITION 2CD]
 嬉しいねぇ〜Led Zeppelinのデラックス・エディションシリーズのリリース♪オリジナルアルバムの音質改善盤ってのはそんなに興味ないけど新たなマテリアルの登場はもうどんどん出してくれって感じ。ライブ40枚組とかでも良いです、ホント。ところが今回の再発シリーズではライブマテリアルからアウトテイクス、未発表曲と現像している素材をきちんとジミー・ペイジが監修してリリースしてくるという快挙、このシリーズの最後にはきっととんでもないブツまでもがリリースされるに違いないと踏んでいるんだが、まずは初期三枚から存分に堪能していこう。一気に出さないである程度の枚数で出してくれるのも嬉しくてさ、じっくり聴き込めんで聴きこんで…飽きる頃に多分次のリリースが待ってるという算段だとありがたい。ただ,ジミー・ペイジも今はフラフラしてるからまだ次の仕事に着手してないのかもしれないけど…。

 さてさて、もちろん最初の「Led Zeppelin [DX Edition] Live In Paris 1969」からです♪ボーナスディスクは何だろ?なんて思ってたらそう来たか!とばかりの1969年10月10日のパリのライブ音源、コイツは2007年のZeppelin再結成時あたりでフランスのラジオ局が発掘してきたソースで比較的発見されてから新しい音源で、もちろん発掘された瞬間にアングラで出回って瞬く間に皆が所有する優良ライブ音源になったのだが、当初はラジオ放送ソースが出回ったので4箇所くらい…かな?で、フランスのDJが曲に被ってたり、妙なリバーブによる音のイコライジングなんかも施されていたバージョンで、どうにも…って感じだったけど、しばらくしたら放送前のオリジナルソースが発掘されてきて、生音源にもちろんDJなしの音源で重宝した。まぁ、そんな経緯で40年経過してもこんな突然の発掘に驚いたもんだが、そいつが今度はオフィシャルですか、と。個人的には4月のフィルモアとかやって欲しかったが、まぁ、文句は言うまい。10月のパリのライブってのはこの年4回目のUSツアーのウォームアップ的な位置付けにあって、セカンドアルバム「Led Zeppelin 2」もあちこちで録音しながらの最中でもあるワケです。この頃だともうほぼ完了していたみたいだけどね。んで、パリとこの後のロンドンのライブが知られているワケだが、10月の頭からオランダを回ってパリ、ロンドンと肩慣らし、特筆すべきはオープニングの「Good Times Bad Times〜Communication Breakdown」の流れだろうなぁ…、ここから始まってこの後のUSツアーでしか聴けないスタートでもあるんで貴重度は高いね。アングラモノでは冒頭部分の音がブレてたんだけどさすがに修復してあって文句なしの迫力で聴けますね。

 貴重度はともかくながら何と言ってもロバート・プラントの超獣的スクリーム!に悶絶。Led Zeppelinがなんでまたそんなに怪物的なバンドになったんだ?と思う人はコイツを聴けばわかる。別にこのスクリームが全てじゃないけど当時のリスナー達にとってこんなんが出て来たらそりゃアンタ、ぶっ飛ぶでしょ。しかも続く「I Can't Quit You, Baby」への流れとジミー・ペイジのギターソロの迫力とロバート・プラントの雄叫び…、このヘンでLed Zeppelinわからんな〜って人いたらもう聴かない方が賢明(笑)。いやいや、大音量でぶっ飛ぶくらいで聴いてみてほしいねぇ、このパワー。まだ二十歳頃の連中のがむしゃらにエネルギーを発散して突っ走るライブ、もう二度と誰も真似できない、そんなとんでもない熱気とパワー、ロックって何?みたいな疑問に一発で応えます、確実に。んで、ガラリと変わって「Heartbreaker」という何ともオリジナリティ溢れるリフとギターソロのアレンジに強烈なリズム隊が絡む、セカンド・アルバムから唯一の先行曲として頻繁にライブでプレイされた曲だけど、もう言うことなしに完成しているのは言わずもがな。「幻惑されて」は既にアルバムからはかけ離れた世界へと突入、圧倒的なライブパフォーマンスを堪能できるフロント二人のアグレッシブな姿勢、そしてリズム隊のスリリングな駆け引きと言うことなし、楽曲の長さは集中して聴いてしまうこの曲の熱気に押されて一瞬で過ぎ去っていく…とは言いすぎだけどもうね、展開とかわかってるから更に曲の進みが早いワケ。アクションまで見えるもん(笑)。オススメは「Super Show」の一幕ですね。そして一息、この頃はまだジミー・ペイジバンドだった事がわかるのだが、ギターインスト曲をボンゾと…、ヤードバーズ時代からやってる「White Summer」と「Black Mountain Side」の融合バージョン、これも好きだなぁ…椅子に座ってパンダギター抱えて弾くんだよ。シド・バレットも使っていたあのギターね。決して良い音じゃないけどこのギターじゃないと出せない味わいの音色でさ、自分も持ってたことあるんだけど、コレ、どんだけマーシャルでフルテンにしても歪まないの。歪まないギターってあるのか、と驚いたくらいで、単音では歪むんだけどいわゆるディストーション的に綺麗には歪まなくてさ、ヘンなの〜って思った。もっともそんなに使いこなしてなかったからアレだけど。それにしてもこの時点でのこのギターテクニックと創造性…パクリとかなんとか言われてもこんだけの世界を作れるってのは他にはいないワケだから凄いんだよなぁ。そして超ブルース曲の「You Shook Me」へと…、これもまたロバート・プラントお得意の雄叫び絶叫コースとテレキャスを抱えるジミー・ペイジとの見せ場満載のプレイ、曲だけ聴きゃこんなボーカルでブルースとか合わんだろ、って思うけどエネルギーとパワーで異次元空間へと突入させることでZeppelinの世界になっている、当時はできることを一生懸命演ってただけなんだろうけど、既にその時点で完成された世界へ、そしてアングラモノでは聴けなかった「Moby Dick」が入ってるのが嬉しいね。ドラムソロ曲だと「Pat's Delight」なんてのを演ってたんだけどここでは「Moby Dick」になってる。うん、ボンゾ驚異的。アングラモノよりも半分の長さの収録しかないのが残念だけど、まぁ、迫力満点に聴けるから良しとしたい「How Many More Times」のアップテンポバージョンからもう何でもありのロックメドレー、当時の真骨頂の世界、あまり注目されないカバーソングだけど初期Zeppelinの全てが聴ける一曲で、本人たちも随分気に入ってプレイしていたみたい。バンドパワーも個人もアドリブもそして好きな曲をいくらでも交えて楽しめるというのもあって、しかも全員が全員そんな感じなので楽しんでたみたい。そりゃ聴いてる方も楽しいし、しかもバンドのパワーがそのままぶつけられるんだからぶっ飛ぶわけさ。

 ジミー・ペイジがこのパリのライブをチョイスしたのは当たりだろうなぁ。8月のテキサスポップフェスとかもありだったろうけど、勢いだけからちょっと熟成してきたこっちの方が新鮮だったのかも。これより前だと「The Train Kept A Rollin'」からのスタートが多くてZeppelinとしては未発表だしなぁ(笑)。多分本人も聴いてて熱くなったんだろうというのは容易に想像がつくし、それだけに自信を持ってリリースしているだろう。小うるさいロバート・プラントもこれなら文句言わずにOK出したのも納得ってなもんだ。しかし、これ、全編テレキャスだと思うんだけど…この後のUSツアー中に59年レスポールを手に入れたんじゃなかったっけ?忘れたけどその辺だったと思う。そんな事も楽しみながら映像を目の前で想像しながらひたすらにライブを楽しむ…、やっぱりとんでもないバンド、ロックのエネルギーの塊、最高峰です。45年くらい前のライブだけど(笑)。



Pavlov's Dog - Pampered Menial

Pavlov's Dog - Pampered Menial (1975)
Pampered Menial

 ロックにフルートって何となくいるようであまり思い付かない。味付け的にフルートを用いる例は多いと思うけどバンドメンバーでフルート吹きがいて常時それを活かすみたいなのってあんまり無いんじゃないかな…。んでも、何となく引っ掛かってて…あ、そういえば、と思い出したんでもうかなり聴いていないバンドを聴いてみるかと引っ張り出す。

 1975年にリリースされたPavlov's Dogというバンドのファーストアルバム「Pampered Menial」。この人達ってアメリカのバンドだったんだ?ってのを先ほどネットで見てて知った次第。いや〜、あんまり気にしなかったけど多国籍バンドかな〜くらいに思ってたからちょっと驚いた。音を聴いた事のある人は割とそう思うんじゃないだろうか?でも、今言われてみればアメリカなのかも…くらいには感じる?いや、自分にはないな、それ。…とそんくらいちょっと変わり者なバンドでして、カテゴライズすればハードロックともプログレとも言える音ですが、ものすごいクセのある歌声に耐えられるかどうかが肝になるね(笑)。ラッシュのゲディ・リーが行ける人は大丈夫だろうけど、それくらいアクが強くて7人編成の楽器の音色が多彩なバンド。それでいて割と聴きやすい旋律を奏でているのが見事。

 冒頭の「Julia」が印象的だけど、アルバム全体を通して染み出てくるメロトロンの哀愁と超個性的なボーカルによるマイナーなメロディが心地良く響く。バンドはもちろんかなり演奏力あるしバリエーション豊かな音色と展開で飽きさせること無くアルバム全編を聴かせてくれるんで、隠れた名盤として語られる事が多いのに納得。どこか映画音楽を聞いているような感触にすらなるけど、食感的にはフランスのタイフォンとかイタリアのプログレバンド的な仰々しい展開がツボで、聴かなきゃ損じゃね?くらいの作品です。まぁ、騙されたかなと思って聴いてみるとハマるんじゃなかろうか。

At the Sound of the Bell
Pavlov's Dog
Sony Australia (1988-12-05)
売り上げランキング: 193,058


Gnidrolog - Gnosis

Gnidrolog - Gnosis (2000)
Gnosis

 90年代頃からロックの大物バンドを筆頭に再結成や再編成、復活劇と始まり00年代からはマイナーなバンド郡までもその流れが広がりあり得ないバンド達の復刻版や再発、再結成によるオリジナルアルバムなんてのが乱発されてきた、さらに驚いたのは伝説のバンド郡が来日公演までも果たしてしまったことだろうか、それも1つ2つじゃなくて何とも数多くのバンドが…、個人的には黄金期の雰囲気や空気感も含めて好きなのであまり再編のは興味ないけどそりゃまオリジナルのあんなアルバム群が聴けるなら…と言うのはある。でもさ、やっぱ単なるノスタルジックが多いし演奏力だって全盛期に敵わないワケで…と否定的な部分もあって…、幻滅したくないと勝手に思ってる部分ですな。

 そのくせアルバムだけはアレコレ聴いたりするんだから質悪い(笑)。ライブ見れば多分新作なんかも納得するのかもしれないのにアルバムだけで再結成劇はな〜ってボヤいてるのも…、まぁ、出不精なだけです。Gnidrologという英国のマイナーなバンドの再結成劇でリリースしたオリジナルアルバム「Gnosis」、ほとんどがオリジナルメンバーによる再編で、全盛期のそれとメンツはさほど変わらないし作者も変わらないんだが…、2000年頃にリリースされて自分的にはちょっと話題だったんだけど、やっぱ上記の理由で手を付けなくてそのまま放置…、ちょっとフルート系が気になって旧作郡を引っ張って聴いてたんで、そういえば新作知らないな〜とちょこっとチェック。そんなきっかけですが…。

 これはもうあのGnidrologとは大きくかけ離れた良質なアダルト・コンテンポラリー楽曲集とも言える作品集でして、ハードにエッジが立っていた70年代の名盤「Lady Lake」の影も形も見当たらない程の洗練さ加減。そりゃま、あの陰鬱さと凶暴さを期待しちゃいけないけど、ここまでリスナーの期待をスカしてくれる再編ってのも一体…ってくらい別モノ。そりゃ話題にもならんだろうよ…。音楽的に云々はわからんけど、洗練された一般的に聴きやすいロックでもちろんそこそこのテクニックと音楽なので悪くないけど、特筆すべき所華にも無い…としか書けない。やっぱ蓋をしたままの方が良かったかなぁ…。

Lady Lake: Expanded Edition
Gnidrolog
Esoteric (2012-06-14)
売り上げランキング: 140,045




Jethro Tull - Warchild

Jethro Tull - Warchild (1974)
ウォーチャイルド

 特に聴くものが決まっていない時とか作業してる時とか結構iTunesのラジオを流しっぱなしにしてたりする。チャンネルはそりゃもう色々なんだけど、あんだけのラジオ局とかチャンネル見てると自分が全然偏ったモンしか聴いてないのがよくわかるよね。ロック系ばっかりであとは精々レゲエ/ダブみたいなのとかだからさ。ポップス系統は古くても新しくてもやっぱ聴かないし、R&Bとかソウルなんてのも全然…、ワールドミュージックとか宗教音楽とか面白そうなんだけどなかなか…。ジャズはiTunesで聴きたいとも思わないし、狭い世界だ…。んで、その中でも適当に流しててこないだ何か聞き覚えのある音だな…でも何だっけ?みたいなのあって、そんな時曲名が分かるのはネットラジオの良い所。そっかコイツラだったか、と。

 Jethro Tullの1974年作品「Warchild」。コレ、1974年だったのか…、もっと後かと思ってたけど割と早い時期だったんだな、ってかさ、これでもう7枚目くらいなワケで、1969年くらいからのバンドにしちゃ随分多作じゃね?そんであんだけの名盤っつうか問題作っつうのをいっぱい出してたワケ?スゲェ才能…。んで、その頃にリリースされた作品どれもこれもが代表作になっちゃってるくらいのクォリティの高さでしかもチャレンジしまくってる…、凄い。しかもココ数年の作品はもう歌詞とかストーリーとか難解だったり英国超密着モノだったりとハイレベルな世界を繰り広げている。だからこそ名声を得た人なんだろうな、と納得です。自分的にはJethro Tullって今ひとつ難しくて取っ付けなかったし、今でもきちんと聴き切れてないし理解していないバンド。音的に好みか?ってのもちょっと違うし…、でも…って所です。

 ただ聴いていて毎回思うのはアメリカじゃ出て来ないバンドだし他の諸国でも出て来れないバンドだってのはわかる。明らかに英国性が高くって他にはない。英国らしい、というんじゃなくて英国からしか出て来ないバンド。その根底は多分トラッドとかのフォーク系の色合いだったり根本のメロディの部分だったりするんじゃないだろうか。そんな小曲が出てくるとJethro Tullってフォークバンドだよな、と毎回思うもん。もちろんそんな事なくてあれこれの音を音楽に絡めて使用するんでバンドと言うよりも音楽集団。この「Warchild」なんてのはもう一大絵巻そのものでともすればキンクス的なニュアンスで語られていいんじゃないか?ってくらいの作品。前作「パッション・プレイ」までの大作系から逸脱して小曲系で纏められているし、力んでいる音もまるで見当たらないし…、今まで聴いたJethro Tullの中じゃ一番の名盤だと思ってます。そんなに判ってないけど…。





King Crimson - The Road To Red

King Crimson - The Road To Red (21cd+Dvd-Audio+2blu-Ray)(Limited Edition Box Set) (2013)
The Road To Red (21cd+Dvd-Audio+2blu-Ray)(Limited Edition Box Set)

 最近のロックの進化はホントに凄いと感じることが多い。ロックに限らずではあるけど70年代ロックばかりを聴いていた耳にはとんでもないサウンドばかりが響くのが近年の音楽シーン。その半面「売れる」とか「売る」ってのは難しくなっているのがアレだが、最近の日本から発信する音楽ってのは多分洋楽に優っているんだろうと言う気がする。プロデュース側もだけど普通にバンドで音を作る連中の才能もとんでもないと感じるしさ。洋楽系でここのところ斬新なの、ってあんまり思い付かないんだけど知らないだけです、多分。それでも日本のがよく耳に入るような環境ではないから情報量的にはそんなに変わらないんだけど、多分発信する人の数の差だろうか。まぁ、オールドバンドの再発ばかりが話題になるってことはそんなに斬新な音が出て来ないからなんだろうとも思えるけど。数年に幾つかかな〜、強烈にインパクトのある音が出てくるのは。自分にとって、だけど。

 コイツが出た時はどうしようか?とも思ったけどさ、まぁ、やっぱ好きだしこうして出されたら決定版だろうからこれ以上不要だろうし、とも思って…。King Crimsonの「The Road To Red (21cd+Dvd-Audio+2blu-Ray)(Limited Edition Box Set)」。最初は24枚組で〜とかそんな噂が流れてきて、一体何入れるんだ?って思ってたら何と1974年の春のツアー丸ごとと来た。何と言ってもオリジナルの「Red」がリリースされた時にはすでにバンドが解散していたってんだから、「Red」のツアーなワケはないから、やっぱそっちか、と思って嬉しかったが…、それにしてもライブだけで20CDって…、どんだけ既発音源と被るんだ?ってのもあったし、まぁ、クリムゾンはほとんどのアングラ音源を持っているんで大抵聴いていたハズなのだが、DGMから出してたようなサウンドボード音源じゃないからそれもあって今回は決定版だろうと。いや、随分昔にそういうの集めてたから、そん時はオーディエンスもんばっかでして…えぇ、それがサウンドボードだったらそりゃもう、ね。聴いてみればあれこれ混ざってるけど、まぁ、フリップ卿公認のリマスタリングだし音は迫力満点でこの時期の、と言うかもう最高のクリムゾンのライブがこれでもかとばかりに聴ける。日によって演奏が云々ってあるけどさ、そりゃもちろん違ってるしテンションもミスもバンドのエネルギーも色々あるけど聞き比べられんし、どれが良いって言われてもなかなか答えられん。ただ、やっぱ「U.S.A」の元となったアズベリーパークや以前からリリースされていたピッツバーグやプロビデンスなんかは白熱モノなんだな。個人的にはラストライブもよく聴いてたんで久々で嬉しかったけど。

 リリースされてしばらく経っててチマチマと別にどう、ってもんでもなく気分でライブ盤をチョイスして聴いてた。多分どれも聴いたんだと思うけど、いつどれを聴いてもやっぱりテンションの高さとウェットンの歌声に痺れる。気分だけど90分以上聴けるかな〜って時は2枚モン、そうでない時は1枚モン、みたいな聞き方したり、曲目で選んだり…それもオープニングから違うからさ。まぁ、こんだけのライブやっててバンドが疲弊しないワケないわな、と改めて思う。しかもアチコチの部分で毎回実験的にぶつかり合った展開を作ってたりするし、それでいてバンドが一体となって…もしくは完全にバラバラになって一方向に進むってのはもう神業。ライブによるけど音のバランスも割と分離されているようにイコライジングされているのか各パートとも聴きやすいし、だからと言って薄っぺらくなる音にはならず分厚く仕上げてあるのもオフィシャルのワザ。ガツンと気合入れたい時にはやっぱりガツンと応えてくれる嬉しいセットです。

Red (2cd)
King Crimson
Panegyric (2013-10-17)
売り上げランキング: 12,583


Morgaua Quartet - 21世紀の精神正常者たち

Morgaua Quartet - 21世紀の精神正常者たち (2012)
21世紀の精神正常者たち

 どうも最近あれやこれやと聴くものの息が長く続かない…日本語おかしいんだが、何と言うのか、あれ聴いててコイツも聴いてみよ、とかコイツどんなんだっけ?みたいなフックが出て来ないっつうか閃きに欠けてきたと言うか…、多分もう自分が知ってる知識レベルなんてのはとうに超えていて、そうではない部分でブログ書き続けているような気がする、ってことに気付き始めてきた。気づいてはいけないことなんだが(笑)。そりゃこんだけ書いてりゃ知識レベルじゃなくなってくるわな…、当たり前でして、えぇ、だからその都度その都度気になるものを聴いて書いてるワケですが、そこへの興味だけで続いていたんだろうか?う〜ん、そうかも。でもなぁ、まだ聴かぬ世界とかバンドとかアルバムとかいくらでもあるわけで、そこには新たな楽しみもあるだろうし、ってことで日々探究心、好奇心、時間能無駄遣いを楽しむワケです。

 ホントは新作「原子心母の危機 Atom Heart Mother is on the edge」が出てたので、そっちに興味があったんだけど、そういえばその前の話題作も聴いてないな、ってことでセオリー通りにコチラから、ってことでMorgaua Quartetの「21世紀の精神正常者たち」ってなアルバム。ジャケット見ての通りクリムゾンのカバーアルバムです…なんてハズもなく、Morgaua Quartetの名前通り4人の弦楽奏者達によるプログレ名選のカバー作品です。カバー作品ったって、言い方変えればクラシック弦楽四重奏を普段から演奏している方々が、クラシックのモチーフとして選んだのがプログレだったってワケで、プログレもクラシックなんだと言う領域になっているとも言えるか。しかし教養ある弦楽奏者達によるプログレへのアプローチは実に興味深い。聴くまで結構な想像していたもんな。

 当然ながら最初は「21バカ」から始まるワケですな。クリムゾンのあのパワーをイメージしてしまうとそれはもう役不足でしかないんだけどさ、弦楽四重奏という限定の中で演奏される「21バカ」ってこんな風になるのか、という驚きが大きい。あの際立つ決めフレーズなんかもクラシック慣れている方々からしたらこんなにも簡単にプレイされてしまうのか、と思うしそもそもが美しくも破壊的なエッセンスはきちんと散りばめられている。凄いな。そんなのがたくさん入ってて、愛を感じる作品に仕上がってる、こういうのはなかなか簡単には出来ないからこんだけ本格的なのはいいね。映像見てわかるように結構なオジサン達が熱を入れて弦楽器を奏でているんです、しかもロック。いいねぇ〜。





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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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