Gacharic Spin - ハンティングサマー

Gacharic Spin - ハンティングサマー (2010)
ハンティングサマー

 和楽器バンドって融合体だったんだな…とあれこれ見てて知って、元々和楽器三人がいて〜とか、フムフム…ってなってって、ライブビデオ見てたらなんかちょっとグチャグチャしてる感あったから、ん〜、それならな〜、と勝手に思いついたのがガチャリック・スピンあたりとくっついたら面白いのかも?なんて。あんだけのテクニシャン集団で爆発力あるバンドと和楽器系のプロ三人のセッションだったら何か面白そう…って勝手な想像。んで、ガチャピンってどうしてたっけ?って。今ボーカルもいないし、くっつく要素たっぷりあるんじゃね?なんて。

 Gacharic Spinの初期シングル「ハンティングサマー」なんてのを。最近のアルバム聴いてないからどうなってるかわかんないけど、どうも初期の爆発力を持った訳のわからない元気快活女の子バンド的な音からは更に発展してしまっているらしく、ボーカルも抜けてしまっているので多分今じゃ初期の曲もあまり演らないんじゃないだろうか?となるとあのガチャピンの音世界ってあまり聞けなくなってるのかもなぁ〜と知らぬままに勝手に思うのだが、初期シングル3枚は強烈にカッコ良いのでふとした時に聴くと「うわっ!」とのけぞる(笑)。やっぱねぇ、チョッパー強烈だし、ドラムもなんじゃこりゃ?っつうくらい叩きまくりだし、何と言っても実はボーカルのやや切な気な歌声が良かったんだよねぇ。バックのうるささとか元気の良さとは裏腹にどんだけロックに歌っててもアーミーのボーカルは哀しげなハスキーさが同居していて単に脳天気なバンドにならないようなバランスがあったと思うもんね。これはもうボーカルがいなくなってから思うことだけど。Dolls BoxxでFuki嬢入れてやるのはまた全然別の次元だけど、和楽器バンドとの融合なんてのは割とその和音的哀愁メロディが同居するからよろしいのでは?なんて妄想。

 このシングル「ハンティングサマー」に話を戻して…、初っ端からベンベンと強烈なチョッパーで瞬く間に惹き込まれて続いて入ってくる歌声がやっぱり良いねぇ…、曲は元気いっぱいだけどややマイナー、そしてキャッチーにメロディックである種完璧な出来映え。続いての「L.I.B」はギターのリフに引っ張られるかと思いきや無茶苦茶キレのあるドラミングで一辺倒になることなくスリリングに進む…そこに歌が入ってって、これがまた簿妙なメロディラインで疾走感溢れるロックチューンに化けて…掛け声のサビ以降の単語とメロディと言葉の使い方が絶妙でハマる。終盤の「好きだ好きだ好きだ好きだ」のパートなんて涙出てくるもんな…、なんでだろ?この子の声じゃないと泣けない気がする(笑)。多分にメロディの良さがあるのは当然だけど。「虹」はまぁ、それなりのバラード大曲なんでそりゃ出来るだろ、くらいの感じだけどやっぱりアーミーの歌声がそのまんまハマってしまってて、哀しげなのがそのまま出ちゃってるからなぁ…、ピュアでいいな…みたいな感じ。割と好きだけど苦手な曲…って意味わからんね。この頃のガチャピン良かったねぇ。



和楽器バンド - ボカロ三昧

和楽器バンド - ボカロ三昧 (2014)
ボカロ三昧 (ALBUM+DVD)

 音楽は進化の塊だ。もう常識とか自分の想定を優に大幅に超えまくった異次元の世界を奏でる連中が普通に出てくるし、しかもそれがもの凄いクォリティまで昇華させて出してくるんだから驚くばかり。自分が古い感覚になっているのもあるだろうけど、それにしてもそんな自由すぎる発想ってアリ?みたいなのがね、やっぱり尖ってて面白いワケ。ただ、キワモノとか瞬間芸的なものにならないように基礎の音楽がしっかりしてないとどうしようもないんだけどね。その分今でもBabymetalのトンガリ具合は最高です。

 和楽器バンドがこないだリリースした「ボカロ三昧」ってヤツ。もうさ、「は?」って感想しかないワケ。そもそも元々和楽器民謡?歌唱の女の子と尺八に琴の三人がいて、それだけじゃやっぱ面白く無いからもっと幅広く色々やろう、ってなったのかどうか知らないけど、津軽三味線に和太鼓とメタルバンドをバックに加えた8人組?何だそりゃ?ってなるワケで…それでどうすんだ?なんだけど、それがさ、どうしてなのか「ボカロ三昧」ってアルバムタイトル通りにボカロ曲のカバーしてるっつう…、「は?」何それ?なんだよ。ボカロ曲ってさ、どこでヒットしてるとか人気あるとか有名とかあるワケ?ニコ動の中だけの話じゃねぇの?でもそれでいいのか?それで人気あるのを人間がカバーする、しかもこんなヘンな構成の連中が?もうね、宇宙です、もうね、ワケ分からん。

 たださ、面白いのはそんなの知らないで普通に聴くと、とんでもなく歌は上手いし和楽器とメタルが見事なまでに融合していて、しかもボカロ曲だから完全に突き抜けてる。世界でここにしかない音。和楽器もボカロも日本発信な文化だから合うんです、っていう理論もよくわからんけど実際出来てるから…しかもとんでもない巧さでさ。歌が凄い、尺八も…「あ〜、もう尺八!」にウケまくりなんだけどさ、面白いわ。んで、ちょっとハマってみてこの鈴華ゆう子というボーカルの女性の来歴を追い掛けたりしたんだけど、この和楽器バンドが一番面白そうだ。どっか突き抜けたんだろうね。今後もっともっと色々なセッションが出てくるんじゃないかな。

 それとちょっと面白いなと思ったのは、和楽器とか三味線とかこれまでどっちかっつうと若者やポップシーンでは日の目を見なかったような楽器とか音楽がネット普及の二元的世界だからかきちんと取り組む若者も増えてるみたい…まぁ、露出してくるのが多いんで目に付くだけかもしれないけど、そうやって和の文化がきちんと広く継承されるのはいいなと。陰陽座や椎名林檎とかもそういうのと取り入れてはいるけど和楽器までそういう世界に出てくると日本の面白さがもっともっと身に入っていくんじゃないかな。自分も和楽器バンド初めて聴いた時に感じたのが何ら違和感なく尺八とか琴とか民謡のフレーズとかが体に入ってくるワケで、それって多分日本人的文化が身に染み込んでるからだろうなぁと。もちろんつまらなきゃ聴かなきゃいいだけだけど、そういう和物サウンドで面白いんなだ皆飛び付くし良い傾向にあるな〜と。

 しかし…ボカロ曲だからか早口だし楽器の音多いからガチャガチャしすぎてるし、賑やかだな〜、音の重心は軽くしてあるから聴き辛さはないけど、賑やかなお祭りって感じ。それはそれで良いか。しっかし…「あ〜、もう尺八!」な通りに尺八がすごくいいよ〜♪







Rodrigo Y Gabriela - Live in Japan

Rodrigo Y Gabriela - Live in Japan (2008)
Live in Japan (W/Dvd)

 そういえばこのヘンの異種格闘戦って色々あったな…なんて思ったんだけどそんなに思い浮かばなくて、印象に残ってるのと言えば、あ、あれだ…、Rodrigo Y Gabrielaだ…ってことで探す。スタジオ盤も凄いけどやっぱりライブが良いだろうなぁ〜と適当に物色して、折角だから映像あるのが良いな、と楽しむことに。便利な時代になったものだ…、こうしてすぐに探して試聴できるんだからさ。結局スゲェ気に入っちゃったんでアマゾン行きになるんだけどさ(笑)。

 Rodrigo Y Gabrielaのちょっと古いけど「Live in Japan」ってヤツでいいかな。2008年だからデビューアルバム出してその後そういえばすぐに日本来てたな…と。その時のライブを収録してリリースしたのが「Live in Japan」だ。DVDも付いてるんだけどダイジェスト版でかなり残念だが、それでももうどんなライブだったかってのが一目瞭然なのでぶっ飛べる。さっきから1時間以上コイツらのライブ映像を漁りまくっては見てるんだが、もうとんでもないとしか言えん。フラメンコナイロンギター2本だけでエフェクトは多少あるもののそれだけでこんだけロックして観客を魅了して更にロック以上に観客を燃えさせて自分たちも存分に楽しんで、音楽って凄い。この人達凄い。

 構成上単調になりがちなんだけどRodrigoはメインでソロを弾きまくりながらステージを動きながら観客とコミュニケーションを取って盛り上げていく、もちろんスライドのビール瓶なんていう面白さもあるけどさ。んでGabrielaの方はもう天性のジプシーみたいに縦横無尽にギターを操る。ボディを叩く突く撫でるとなんでもありの打楽器にしながらもちろん弦も含めてリズムとベースラインを奏でる。更にコードワークにソロパート、パーカッションスタイルと何でもござれ、この幅広さがRodrigo Y Gabrielaというユニットをとんでもない次元に押し広げているのは間違いない。いや〜、ぶっ飛び。いつもは聴けないけどたまに聴くとホントぶっ飛ぶ。メタリカやツェッペリンは当然ながらGrastonburyフェス出演時の「Wish You Were Here」にはマジに涙した…、スゲェ…ホント。どうやったらこんなギター弾けるんだ!?





Huaska - Samba de Preto

Huaska - Samba de Preto (2012)
Samba de Preto

 ちょっと前にTwitterで話題になってたんでチョロっとお遊び気分で聴いてみたHuaskaというブラジルのサウンドを…。まぁ、ボサノバ×ヘビメタって話だったんで、何となく想像はしたんだけど、やっぱりどんなんだろ?っていう好奇心には勝てませんな…、随分前にどこかでそんなのを目にした気がするけどそん時は聴かなかったのかな…、今回はYouTubeで簡単に見つかったので軽くお試し♪

 Huaska「Samba de Preto」ってなのが2012年にリリースされてて、ジャケットに映ってるのが男か女かってのも不思議ながら手に持ってる楽器もブラジル…なんだろうな、と想像しながらさてさて、みたいな感じです。謳い文句のボサノバ×メタルってのは確かにその通りなんだけど、何と言うのかねぇ…Babymetalみたいな衝撃はなくて、理解の範疇と言うのか、ボサノバがメタルしてるワケじゃなくてボサノバ部分とメタル部分が上手く組み合わさっているみたいな感じで、融合ではなく組み合わせなワケ。当たり前っちゃ当たり前で、それ以上は出来ないだろうし、そりゃそうだよな…。ただ、ミックスされている部分もあるのはあるからその当たりで楽しむってのはアリだろうね。こうして聴くと実はメタル=歪んだギターとドコドコドラムってのは割と何にでも似合うのかも、となる。即ち実は自民権を獲得するジャンルなのかも。

 当然なんだけど基本はボサノバなんだな。そこにメタル的要素を入れ込んでるから多分ボサノバ7割メタル3割な感じで、物足りなさを覚える…が、ここまでが限界だろうなぁ…。そうなると今度はボサノバ×メタルという話題性ではなくって如何にボサノバで良い曲、メロディであるかどうかで、メタル要素もどこまで良いメロディが載せされるかになってくる。結局良いメロディが組み合わせられないと受けないワケで、今後はどうなるんだろうね。



Joy Division - Unknown Pleasures

Joy Division - Unknown Pleasures (1979)
Unknown Pleasures (Bonus CD) (Reis)

 カテゴリとかジャンルとか関係ないとか色々あるけど、このヘン聴いてていつも不思議だったのはパンク/ニューウェイブってのが大抵同じ括りになってて、どこ行ってもどの本でも同じ括りになってたワケ。同じようにパンク/レゲエ/ダブ/スカみたいなのもあってさ、全くなんでそんなのが一緒になってるんだ?くらい不思議だった。後者はThe Clashを基準にジャンルを制定している部分だろうし、前者はジョニー・ロットンのSex PistolsからP.I.Lの流れなんだろうけど、結局今でも?なのか、パンク/ニューウェイブってのは同じ系統で扱われる事が多いんじゃないだろうか。分からんなぁ…、パンクならパンクでその系統だろうし、ニューウェイブって…そこにポスト・パンクみたいなのも入ってきて…もうね、ダメ、理解不能(笑)。

 Joy Divisionの1979年のデビュー・アルバム「Unknown Pleasures」。まぁ、このバンドと言えばボーカルさんが自殺しちゃって…みたいなことしかイメージがなくって、後はとにかくひたすら暗いという印象。この流れなのでちょっとまた引っ張り出して聴いてみたんだが…思ってたほど暗くなかった。ただ、ボーカルのイアン・カーティスの切羽詰まるような悲壮感漂う歌は暗いと言うかテンション高く聴く側にある種の緊張感を強いる部分はある。それが心地良かったりするんだろうが、その分音の方はシンプルで淡々と奏でるという印象が強い。多分どんなバックでもこの歌と曲調なら圧倒的にカリスマ性が引き立つだろうね。ジム・モリソンみたいなもんだ。1979年か…もっとしっかりした録音してればなぁと思う部分もあるが、この時点ではそれは無理だったんだろう、惜しまれる音のバランスだ。

 英語ネイティブじゃないから歌詞がそのまま入ってこないのがある意味救いなのかもしれないけどかなり特殊な歌詞のようで、あまりよくわからない。ただ、この世界観とか時代もマッチして結構ハマる人はハマったみたいだ。自分は今聴いてもよくわからん。これは時代を経てもあまり好ましいと思える音ではないのかな。



Depeche Mode - Music for the Masses

Depeche Mode - Music for the Masses (1987)
Music for the Masses

 以前は聴くことが苦手な音楽も年とともに、また経験と共に、かもしれないが聴けるようになるものは多い。まぁ、有り体に言えば丸くなってきたワケで、許容範囲も広がってきたってことなんだろうが、もっと簡単にいえばロックに対するこだわりから脱却して音楽という領域で聴くようになった、とも言えるか。ロックにはこだわるけどね、今でも(笑)。ただホントに様々な表現があるから自分が信じた世界だけを聴くんじゃ勿体無いってのがあって色々聴いてみるようになった、かな。新しい音もやっぱり進化形を楽しめるし、古いバンドでも自分が経由していなければ自分にはそれは新しく響く音だし、結局時代関係なく楽しめるのがアーカイブって事になるのだ。もうメディアにはこだわってないから聞ければ御の字、みたいなとこあるけど「やっぱ欲しい!」っていう本能は変わらないかもな(笑)。

 1987年にリリースされたDepeche Modeの「Music for the Masses」という作品。リアルタイム時はバンド名は知っててラジオか何かで耳にしたことはあったと思う。ところがもう暗くて熱くなくてロックじゃねぇ、こんなもん、って感じで全然受け付けなくてダメダメだったなぁ…。時代が過ぎ去りDepeche Modeはヨーロッパで絶大な人気を誇るバンドだったりして00年代のバンドなんて結構影響受けてたりカバーしたりして、それがまたかなりクールでかっこ良かったんで誰のカバーなんだ?って思ったらDepeche Modeだったとかね、そんな感じで、へぇ〜、そういうバンド?ってふらりと中古CD屋さん見てたら幾つかあったからまとめて大人買い…そこからかな、割と聴くようになって嫌いじゃなくなった。それどころかこの世界観を理解できるようになって、結構何かと好きな部類にまでなってきてる。こんだけ無機質だと新鮮なんだよね。

 ってことで割と何枚もブログに登場してるけどまだ出て来てないこの「Music for the Masses」をチョイス。バンドの進化論みたいなのが語れるほどは知らないけど、聴いた途端に、こういう音だったわ…みたいに裏切ることのない高品質なDepeche Modeの世界が流れてくるので安心して浸れる。聴けると言うか浸れる。ギター好きで弾く自分からは全然意味のないバンドなんだが、その分音楽的な世界観を楽しめているんだろうな、こういうのって。



The Damned - Anything

The Damned - Anything (1986)
Anything

 今思えばどんだけ幅広く色々なロックを聴いていたとしても全然聴けてないしほとんど何も知らない方が近いって事に思い当たる。別にたくさん聴いたから偉いワケじゃないし知ってるから偉いモンでもないんで、聴き漁った枚数が多いからどうのってんでもない。ただ刺激を受けたり感動したりするチャンスが増えるだけで、深く感動したならそれだけをひたすら聴いていれば良いので、多数聴く人ってのは単に浮気性なだけかもしれん(笑)。事実、どハマりしたアルバムとかでもやっぱり50回くらい聴くと徐々にスパンが開いてきて3桁行く頃には他を探しているってことになる…、まぁ、そこまで聴けば立派だとは思うけど、そんなもんだ。いいな、って思ったアルバムを10回くらい聴くようにすればもう少しまともな感情を持ってブログ書けるかも…なんて。

 The Damnedの1986年の作品「Anything」。この頃リアルタイムだけど全然The Damnedなんて耳にしなかったもんな。全く売れてなかったと思うけど、ファン筋には割と好評な側面もある時期。後になって自分もThe Damnedってバンドのアルバムをいくつも聴くようになったけど、この頃の作品は随分と後になってからだ。んで、その音楽性に驚いてきちんと聴いた辺り。今じゃ割と簡単に情報が入るだろうけど昔はThe Damnedってったらファーストの汚いジャケのイメージばかりで、しかもパンクの名盤とだけ呼ばれててその後のアルバムなんて全然出て来なかったもん。しかもバンドもややこしいことにメンバーがどんどん変わってるし解散も何度かしてるしキャプテン・センシブルはベースだったりギターだったり訳分からんバンドでして、そんな所に音楽性までどんどん変わっていくという掴みきれないバンドだったってのが大きいか。

 早い話、ボーカルのデイヴ・バニヤンが主導権を取らざるを得なかった「Phantasmagoria」と「Anything」あたりは完全に彼の個人的趣味全開の作品に仕上がっていて、それがまたThe Damnedっていうバンドのイメージとはかけ離れたゴシックなサウンドだったりして楽しめる。ゴシックメタルじゃなくってゴシックロックです、はい。耽美系…までは行かないけどそれに近い世界でパンクなんてのは遠い昔の話、美しくも妖しいニューウェイブなゴシック…もちょっと加工していくとDepache Mode的な世界で、そこまで進まなかったのはあくまでもロックバンドという領域の人間達だったからだろう。それにしてもデイヴ・バニヤンの妖しげながらも存在感のある歌声がこうして開花するのはとっても面白い。それでいて「New Rose」とかもあるワケで、The Damnedってバンドの奥深さ感じられるジャケットにそぐわないゴシックで綺羅びやかな作品。リアルタイムで聴いても全然だったろうけど、一巡りした後に聴くとかなり新鮮な響き。ポップシーンで言えばDead or Aliveと同じようなナルシズム世界なのかな(笑)。



The Stranglers - Rattus Norvegicus

The Stranglers - Rattus Norvegicus (1977)
Rattus Norvegicus (Dig)

 やっぱりレコードとかCDに対してドキドキしながら針を落とすとか再生ボタンを押すとかいいね。Macでツラツラと再生ボタンを押していくんじゃなくて、コイツを聴くぞ、みたいな心構えで儀式を経由して音楽を聴くってのは心構えが違う。CDだとそうでもないけどレコードだとやっぱり再生するまでの儀式=過程がテンション上げてくれるしさ。まぁ、昔だったら正座して聴くって言うのはそういう儀式から入ってって、音が鳴る、そしてその音に感動して固まったまま聴く、みたいなトコなんだが、久々にそういう感触を味わったのが本日のお題です。

 The Stranglers最初のアルバム「Rattus Norvegicus」。1977年リリースで、アルバムジャケットの下には「IV」と書かれているから4枚目?みたいに思ったものだが、その実すでに4年もバンドやってるんだぞ、の意図だったとか。まぁ、その主張からするとパンクバンドとして括られる以前からのバンドなんだという主張にも捉えられるんだけど、それが当時から意識していたことかどうか…、いずれにせよ、そういった主義主張をハッキリと表現するってこと自体がパンクなワケで、「Punk is Attitude」とは言ったものだ。まぁ、予備知識とかどうでもよくって、ライブラリからコイツを取り出してレコードをターンテーブルに載せて音が鳴るまでのワクワク感とかドキドキ感ってのが何か知らんけど、久々にそんな感触を持ってアルバムに取組めたのが嬉しくてさ…、毎回そうだったらいいんだけど、何でだろ、そうじゃなくてコイツにそういう感触を持った。多分記憶からは薄れていたからどんな音だろ?みたいなワクワク感があったのかな。

 The Stranglersの「Rattus Norvegicus」に出会ったのはもう随分昔だ。パンクバンドのひとつとして聴いたんだけどピンとこなくて何がパンクなんだろ?The Clashの方が全然パンクじゃないか、とかそういう感じだったし、ニューウェイブ的なのは苦手だったからやっぱり鍵盤メインのバンドは後回しだったし、そういう意味でThe Stranglersをきちんと聴いたのはもっと後のお話になる。アルバム全部なんて今でも聴けてない。名作群は早いウチに制覇した感あるけど、それでも何度も何度も繰り返しってワケじゃないしね。んで、今回久々に…ホントに久々にワクワクしながら流してみればもう、期待を裏切らない素晴らしく骨太な男臭い音、そして柔らかめなサウンド…一体なんだこれ?くらいに不思議なサウンドに直面。果たして楽器一つがこれだけ主張できるってことがあるのか?って思うくらいの音がジャン・ジャック・バーネルのベース。ここまで完璧に男臭さを出したベーシストはジャン・ジャック・バーネル以外いない。人生最初にロックに目覚めた音がThe Stranglersだったら自分は絶対ベース弾きになっていたに違いないと思う。鍵盤の多彩さや器用なギターもあるけど、何よりもジャン・ジャック・バーネルのベースに痺れる。そしてヒュー・コーンウェルの吐き捨てるようなボーカルもThe Stranglersを決定付けている要素なのはそのままだけど、こんなにもカッコ良いものかと感激。

 全くもって妖しげなアルバムジャケットにノルウェーのドブネズミとつけられたアルバムタイトルに「IV」の文字、ジャン・ジャック・バーネルの三島由紀夫好きの世界観がここにも現れ出ている。バンドの首謀者ではないけど結果的にジャン・ジャック・バーネルがThe Stranglersであることがトンガリ出てしまった作品かも。そして以降名盤が立て続けに発表されていく。この硬派さがパンクとすり替えられていくのだが、その実パンク以前にパンクだったしパンク以降もパンクだったバンド…っつうかロックだよな。

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The Doors - Weird Scenes Inside The Gold Mine

The Doors - Weird Scenes Inside The Gold Mine (1972)
Weird Scenes Inside the..

 いつも気になることがあって冒頭文で書いておこう〜と思うことがあるのだが、いざ書く段になるとまるで何だったか思い出せない。その時は気にしているんだけど、その実全然気にしてないんだろう(笑)。なんだっけな…、あぁ、ポールの来日公演中止の影響についてだ。あれくらいの人だと遠距離から土日を使ってわざわざ駆けつけるためにチケット買ってツアー組む人もいただろうに、まさか中止ってどうしようもないなと。チケット代の払い戻しとかだけじゃなくってそのためにかかる費用なんかも払い戻してもらいたいのが山々なんじゃないだろうか?と。ポールがそこまで気づくことはないだろうなぁ…、気づいたらそんくらい出してもいいんじゃねぇのとか。実際証明できないからそんなことはないだろうけど。何かねぇ、夢を与える人が夢を壊しちゃうってのはなかなかやむを得ない事情とは言え、ね。体調管理もプロの仕事だろ、とよく言われるものだが。

 The DoorsのCDがまたしてもリリースってことで何だろな、って思ってたんだけど1972年にリリースされた「Weird Scenes Inside The Gold Mine」と言うベスト盤の初CD化らしい。そうか、まだCDになっていないアルバムってのがあったのかと言う事実に驚いた。もっとも自分もこのアルバム自体を気にしたことなくて知らなかったんだが、2曲くらいはシングルのB面曲なのでアルバムでは聴けないのがあるってことで、それらも今回はリマスタリングされての収録登場。まぁ、ボックスセットやら何かのボーナストラックとしては収録されているらしいけど、自分なんかはもう古いの持ってるからそれで十分みたいなリスナーなので初聴き。割と好きなバンドではあるけど、まだまだ知らない曲があったとは。ま、確かにアルバム全部歌えるほど好きか?ってんでもないか…。

 The Doorsって初期4枚くらいまでかな…、カリスマ的にカッコ良いのは。所詮ブルースバンド的な音ではあるので楽曲そのものは大したことないんだよね。ジム・モリソンの歌詞とカリスマ性が突出してるから圧倒的ではあるが。ライブなんか聴いてるとそれがモロに出てて、アドリブ系のは全部ブルース。困った時もブルース、でもギターが凄いとかじゃないからちょいと困る。鍵盤はジャズだからややヘンな感触があるが…それでも基本はポップスっていう路線で、世界観も途中でネタ切れ的でやや喘いでたんじゃないだろうか、とも思う。まぁ、今にして思えば、ってだけでやっぱり凄いバンドだ、というイメージがあるから冷静に聴かないけどさ。こんなヘンなベスト盤聴いてて思ったこと。





Parish Hall - Parish Hall

Parish Hall - Parish Hall (1970)
Parish Hall

 紛らわしいジャケットとバンド名、もしくはアルバムタイトルなどそれだけでは混乱を極める作品ってのも多分世の中にはたくさんあって、ヘンに楽しめる世界なのかもしれない。ただ、自分では…そうだなぁ、今となってはあまり混乱するものってすぐに思い付かない…、もう色々と見聞きしちゃってるからだろうけど、多分最近のバンドとかだと全然わかんないから混乱するんだろうな。なんでまたそんな話…ってのは本日のお題でそんな混乱が訪れたからです。

 Parish Hallという「バンド」の1970年のアルバム「Parish Hall」でして、ジャケットに大写しになっているのはメインの、ガリー・ワグナーというアメリカ人で勿論ギター・ボーカルの方です。自分の勘違いはみなさん想像の通りにParish Hallという人のソロアルバムなのだろう、という話で、ジャケットに似合わず骨太なジミヘンロックを聴かせてくれるなぁ…なんて思ってました。ジャケだけ見ると繊細そうな青年のフォークアルバムみたいに見えたので、そう思ったんですけどね…。うん、ところが、そうじゃなくてParish Hallというバンドのアルバムなのです。(絶対そんな風には見えないけどねぇ…)

 カリフォルニアから出て来たトリオ編成でジミヘンフリークどころかジミヘンと同じ世界を見事に築き上げてると言えるかも。もっとも宇宙観まではないけど、トリオでブルース・ロックギターと歌で、ドライブさせてるし割とキャッチーにハードなロックをやってて良い感じです。所々のフレーズなんかはジミヘンそのままパクってるけどまぁ、許せるし面白い。歌がかなり好青年なイメージなのはジャケットのせいだろうけど、かなり骨太なサウンドは今でもヘンに通じるんじゃないだろうか。





Junipher Greene‬ - Friendship

‪Junipher Greene‬ - Friendship (1971)
Friendship

 ちょいと寄り道…ってかその筋系のを聴きたくなったんでいつものコレクションから拝借…、何てったってノルウェーのハードプログレバンドなんて自分じゃ全然ノーマークだったんで、こんなきっかけでもないと耳にすることなどまず無かっただろう、と。感謝の一言です。…とは言ってもその実全然自分自身ではバンド名とか覚えきれていなくてその都度都度聴いてみて「いいな〜」って思ったのをひたすらブックマークしてコレクション入りさせておくという暴挙、その中から時間ある時にチェックし直してDLもしくはアマゾン行きですね。基準は3回聴くかどうか、とか(笑)。

 ‪Junipher Greene‬と言うノルウェーのバンドの1971年の作品「Friendship」です。ノルウェーでこの時期にこんな素敵な音出してるバンドがあった事に驚くし、それがかなり完成されたアルバムだというのも面白い。更に2枚組と気合の入ったリリースだったこと、そしてストレートなハードロックにプログレッシブな要素も加わった知性を感じさせる作品というのも面白い。当然ながら英国ロックの影響下にあるバンドであるから自分的にも大変聴きやすくすんなりツボにハマったのだった。

 基本的にストレートにハードロック、ただし凝った曲もあって、それはプログレッシブ・ロックと呼べる世界観ではある、みたいな感じ。歌も巧いワケじゃないけどこの時代の味のある歌い手としてはど真ん中な感じかな…、取り立てて個性的というワケでもないけど聴いてみれば面白い、そんなごった煮ロックの一環でしかないのだろうけど、引っかかる人多いんじゃない?3回聴くか?って質問にはなかなか堪え切れないんだけど、3回聴いてみてもいいかも、と思うくらいには楽しみはありそうだ(笑)。





Tin House -Tin House (1971)

Tin House -Tin House (1971)
Tin House

 …てなアメリカンハードロックをきちんと…って思ったきっかけはもちろん深い造詣を持つ浅井コレクションのおかげでして、まぁそうでもないとなかなか今じゃ新たに古い音を探して聴くなんてこともなかなか出来ないんで…いや、やりやすい環境になはってるんだろうけどその意気込みがちょっと減ってきてるからねぇ。ただ面白いのは昔に比べて柔軟に素直に音を受け入れられるようにはなってるので「あっ」って思ったら割とすぐピーンと来るのは助かる。昔はちょっと頭で考えちゃったトコあったし。

 Tin Houseというアメリカはフロリダのバンドの1971年の唯一作…なのかな、「Tin House」というアルバムでして、Sir Load Bartimore並みのヘヴィネスさとGFRやカクタスのようなワイルドアメリカンハードロックの側面も持ちえてて、音的には英国ハードロックがモチーフ…という夢の様な音楽思考を持ったバンドだ。もっと早くに出会えていたら密かに隠れてひたすら聴いていたアルバムだったろう。しかも製作陣が凄い。リック・デリンジャーのプロデュースってのが幸いしてジョニーとエドガー・ウィンター兄弟共参加、Tin Houseの核だったフロイド・ラドフォードはその後ジョニー・ウィンターと一緒にやっていくのだった…。う〜ん、何とも素晴らしいハードロック、こういう英国さ加減を保ちつつお国柄が出ているってのは面白いなぁ…、リック・デリンジャーの味は出てないけど見事にバンドのワイルドさと繊細さを出しているし、コイツはかなりのヒットですよ。

 今聴いてみて、あ、誰かの何かだ、って思うと多分こっちの方が先なんじゃないだろうか?ミクスチュア−的に取り入れてるのもあるしさ、キャッチーではあるけど魂売らず、もっとロック的でも良いじゃないかってところもあるがそこは妙にテクニックあるおかげでそこまで突き進めていない…だから売れないで終わっちゃったのかもしれない。でもいいじゃないですか、こんだけ素晴らしいアルバムがあるなら。もうちょっと盛り上がっても良いバンドなんだがなぁ。



Cactus - Fully Unleashed: Live Gigs, Vol. 1

Cactus - Fully Unleashed: Live Gigs, Vol. 1
Fully Unleashed: Live Gigs, Vol. 1 (2 CD Set)

 今になって結構アメリカ他諸国のハードロックバンドの音がとても楽しくなってきてる。英国から逸脱して独自進化してきたヨーロッパはともかくアメリカのハードロックだってメジャーどころ以外では結構ヘンな進化してたのも多いようで、やっぱ若い連中が取り組むロックってのは世界各国同じなんだろうなと思った。そんな中、メジャーどころかベックとのジョイントまで突き進んでいったバンドがカクタス。あんまり真面目に取り組んではいなかったんだよね。Zepみたいな音だすな、とは思ってたけどやっぱ曲の粗さかな…GFRとかもそうだけどどうしてもね、アメリカ曲になっちゃうから…簡単にいえば一辺倒。ただ、バンドの底力とかパワーは凄い。そんなのを改めて実感しするのはやっぱりライブ盤。

 Cactusの発掘ライブ音源「Fully Unleashed: Live Gigs, Vol. 1」なんてのを。一時期は相当に珍しいアイテムだったらしく羨望の眼差しで捉えられていたアルバムだけど今じゃ普通に聞けるし買えるのが素晴らしい。そんな恩恵に肖ってみて幅広くロックが聴けてしまうのだが…、いやいや〜、コレはやっぱCactusは凄い、ライブバンドだ、と実感しますよ。オリジナルメンバーでの全盛期での迫力のライブ、やっぱり圧巻です。自分ももうちょっと真面目にアルバム一枚づつ聴いていかないといけないな〜と言うかそうしないともったいないな、と思ってはいるのだが、どうしても曲が…で止まる。今回はちゃんと進めていきたいな。

 やっぱ70年代のロックバンドはライブが良い。ライブの音をスタジオでアルバムに封じ込めるのは無理な話だった時代なのでやっぱりそのままのライブがいい。ただ、ライブをそのままパッケージするには様々な要因もあって、なかなか出来なかった時代でもある。オーバーダビングがひたすら多いってのはそういう話だけど、こういう生々しいライブを聴いちゃうと、そんなの何で気にしてたのかな、と思うけどそういうもんだ。そんな事をふと思いながらこの迫力に身を委ねてます♪





Groundhogs - Live at Leeds 71

Groundhogs - Live at Leeds 71
Live at Leeds 71

 しかしいつまでもどうでも良いことをメディアが取り上げて著名人が騒いでいるな…とつくづくくだらなさを感じることの多い日々、ネット経由で情報収集しかしないから情報がかたよるのかもしれないけど、もちっと生産性の高い情報を欲しがってる人間もいるんだけどな。ニュースとしての価値は最初だけでで後はニッチな人向けの情報発信だけで結論出たら報告してくれれば良いので、そんな媒体ないかな…あるわけないか(笑)。なんてのを思うワケですが、ま、ロックな世界からしたら関係ないです、はい。

 1971年に英国のリーズ大学でのライブをレコーディングしてアメリカのラジオ向けに少数枚数プレスして配布していたGroundhogsの珍盤「Live at Leeds 71」なんてのもCDでリリースされてから随分になる。昔はそんなのがあるのか…見かけることすらないだろうなぁ〜なんて思ってて、どっかでジャケットだけ見たことあるけどとてもとても…、ってのはそこまで中味に期待してなかったからだけどさ。バンドのアルバム自体もイマイチピンと来てなくって、トリオロックのハズなのにどうにもそういう勢いを感じなくて…ってのもあるし、全盛期はちょっとプログレッシブな世界にも入っていたってのもあるか。何枚もそのヘンは聴いてて好きは好きなんだけど…やっぱあのルックスに原因があるのだろうか…。

 そんなGroundhogsの珍盤ライブアルバム「Live at Leeds 71」が出てしばらくしてどっかで中古で安く買ったんじゃなかったかな…、案の定期待したほどのライブ音源でもなかったけど、当時にしてはかなりプログレッシブなスタイルとハードロックなスタイルが入り混じったライブではあって、アメリカのラジオ曲に送りつけるだけあって、ストレートではある、が、一発では来ないだろうなぁ、これ。かと言って何度も聴いてハマるのには時間がかかるだろうし、そこまで巧いわけでもないし…ってトコ。好きな音だけど、どうにも…ってのがいつ聴いても同じ感想。多分理解しきれない要素があるのだろう…。





Rory Gallagher - Live in Europe

Rory Gallagher - Live in Europe (1972)
Live in Europe =remast=

 往年の名盤ってのは何度聴いても名盤なんだなといつも思う。ブルースロックなんてもう何度も何度も聴いてて別に名盤だからとか思わなくたって聞き飽きてるだろ、自分とか思うんだけどさ、真面目に聴いてたのはもう随分前になってしまっているからか今聴くとまた血沸き肉踊る事が多い。それも歳を重ねたせいだろうか(笑)。まぁ、普通はそんな風に思わないでさっさと聴くのを辞めちゃったりするんだろうし、お気に入りばかりを何回も聴いてたりするんだろうけど、未だに普通に聴くことがライフワークになっているんだからロックを聴かなくなるってことも考えられないし…かと言って飽きてるのは事実だし、なんて自分に気合を入れ直してくれた一枚を。

 ロリー・ギャラガーの1972年リリースの強烈なライブアルバム「Live in Europe」です。普通に一辺倒なブルースロックサウンドなんで飽きるハズなんだけど、もう毎回の如く書いているようにガツンと熱く生々しく魂ぶつけてきてくれている音なのでグダグダ言うな、聴け、くらいなモンだ。ロリー・ギャラガーこの時23歳とな…、そんな若造にギターで説教されてるってのは何とも…、いや、実際ロック聴いてます、ってのは要するにそういうことなんだ。二十歳過ぎくらいの連中がやってた音に今でも痺れてるっていう構図なワケ。70歳のポールに説教されるんじゃないんだよ、70歳のポールがハタチそこそこの頃に作った音に感動させられるワケ。全く天才ってのは…。いや、ポールはどうでもよくって、ロリー・ギャラガーです。この人、別に説教しません。でも、歌とギター聴いてるとフツフツと沸き立ってくる自分の何かに気づく。こういうギターとロックって自分には基本なんだよなぁ…、多々色々な事とか環境とかあって奮い立つってのがなかなか出来なくなってるのも情けないんだが、そんな自分に活を入れて…うん、ロックの基本はそこだ…、とかの話はどうでもよくて(笑)。

 初っ端からぶっ飛びのギター弾きまくり歌いまくりシャガレまくり、と思えばトーンダウンしてのソリッドなプレイにハープ、ブルースロックと入れるけど、魂を歌い上げる、弾きまくるという意味ではブルースだけどフォームとしてはそんなでもない。冷静に聴いているとU2にも通じるアイルランド的骨太さとか寒さみたいなのがあるし、そこにものすごい熱いハートが伝わってきて…ややこしいこととか細かいこととかもういいよ、聴け、って言ってる(笑)。



Ten Years After - Recorded Live

Ten Years After - Recorded Live (1973)
Recorded Live

 古くから言われることのひとつにライブバンドかスタジオバンドか、との別。スタジオ録音=レコードは素晴らしいけどライブになるとちょっと、ってのが後者で、スタジオ盤はそうでもないけどライブが凄い、ってのが前者。器用なバンドは両者を完全に使い分けてたって話だが…The WhoとかZeppelinとかね。そんな風に合理的に考える人達も昔は多くなかったから如何にライブでやってる音をレコードに詰め込むかって努力してた人が多かったように思う。それが上手く出来た人達は多くなかったみただけど…。

 Ten Years Afterのライブ2枚組アルバム「Recorded Live」は1973年初頭のユーロツアーの二日間のライブを元に作り上げたライブ盤でまだまだ全盛期だったからライブ盤好きな自分としては割と期待はしてたんだけど、Ten Years Afterというバンドのオリジナルアルバムを追うと、この頃ってちょっと…ってな時期。「Rock & Roll Music To The World」の頃なんだけどさ、イマイチでしょ?んでも、まぁ、ライブだから相変わらず白熱してくれているんだろう、って期待はあったんだよね。ところが、「Undead」やWoodstockのインパクトを知ってしまっている身としてはどうにも物足りないライブアルバムだった、ってのが正直な所。契約上の事で出さざるを得なかったんだろうし、再度やり直そうにも下火になってるTen Years Afterに予算はかけられないし、みたいな部分あったんだろうか、悲しくなるくらいにお供ちょっと籠り気味だし覇気にも欠ける…いや、そんなこと知らずに聴いてもどっか聴き辛さを感じてしまったアルバムのひとつ。別にどこが悪いわけじゃないのにね。

 んで、今回これもまた久々にじっくりと聴いている所。あぁ、そっかアルヴィン・リーの歌とかギターが一辺倒なのはともかく、そのマジックが継続し続けられなかったから感じてしまった印象なんだな、と。ただ、ライブバンドとしてのスタンスやバンドの一体感はあるから昔ほど悪い印象ではなかったかな。もっと出来たんだろうな、とは思うし、発掘盤の「Live At The Fillmore East」なんてもっと凄い迫力のライブあるけどさ。こんだけ急激に勢いを落としていったバンドも珍しいんだけど、プレイヤー一筋のアルヴィン・リーからしてみればどこに向かったらいいんだ?ってなっちゃったのが出てるのかもしれない。でも、普通のバンドよりも全然カッチョ良いライブアルバムです。





Free - All Right Now

Free - All Right Now (1990)
All Right Now

 やっぱロックかっこいいな。ブルースをひたすらに聴いてて、ふとフリー聴きたくなって、もちろん普通のオリジナルアルバムは割と真面目にこれまでに書いてしまっているので何かないかな…とライブラリを見てて、そっか、これがあった、と思って久々に聴いてみる。そんなアルバムは多分山のようにあるし、発掘盤としてリリースされているのも結構あるだろうからホントはオリジナル盤からそういう発掘音源とかに進んでブログを充実したいなと思った事もあったんだけど、なかなか整理するのも大変で適当に食い散らかしてしまっているのが現状…、その点フリーってのはそんなに乱発されていないから助かる。

 1990年にリリースされたフリーのベスト盤「All Right Now」。何だベスト盤か、と思うなかれ、と言うのがこのベスト盤の趣旨で敢えて取り上げている意味でもある。チョイスされた曲全てがボブ・クリアマウンテンによるリミックス・リマスター作業されているので、オリジナル盤の曲の音を綺麗にしましたってレベルじゃないベスト盤…と言うかボブ・クリアマウンテンによる独自解釈による再構築作品とも言える作品に仕上がっている。おおまかに書けば90年代風な音圧とリバーブ、低音重視のミックスにステレオ感の振り分け、更にオリジナル盤ではちょいと効果的な気がしていた音、例えばコンガなどは思い切りカットしてるしピアノなんかもさほど重要視していなくて要所要所で聴かせる程度、もっと迫力あるハードロックバンド的な音圧に仕上げてて…同じ音源でここまで変えれるのか?って驚くばかりの音で仕上げてきた作品。当時は賛否両論沸き起こったと言われるが、そりゃそうだろうなぁ、これじゃ。自分も最初聴いて驚いたもん。何だこれ?こんな音になるの?今のバンドっても通じる音じゃないか?って。

 古いロックばかりを聞いている自分としては誰かに…大抵は女の子だけどこんなのもいいよ、なんて聴かせても音が古臭いから聴きにくいなんて言われることもあったなぁ…と。そんな時にコレなら現代的な音で仕上げてあって聞きやすかったハズだ…実際に聴かせたこともないけど(笑)。それとさぁ、当時そんなこと知らずに安く中古で見つけたから、まぁ、フリーのベスト盤CDか、フリーはCDで持ってないから買っとくか、って買ったワケで、そんな音が変えてあるなんて知らなかった。そんなに情報なかった時代だしさ。それが故に楽しんだし仲間にもこの驚きを共有してた。これ聴いちゃうと、これはこれで良いじゃね?って気になるから面白い。それからオリジナル盤に戻ると随分多彩な音が鳴ってるな、とかシンプルだなとか思い直すんだが(笑)。

 久々に聴いてみて…昔ほど音の違いにインパクトを感じなかった…のは多分オリジナル盤のリマスターとか色々聴いてしまったからかな。ただ、ついついこんなんだっけ?ってオリジナルと聴き比べちゃったりして、その方が楽しかった。結構音削ってるな〜とかさ。んで、フリーの楽曲の奥深さとコソフのギターの美しさに涙して…、元々が凄いからどんな加工されてても響くもんは響く。古い音はちょっと…と言う人にも聴ける古いバンドの音です♪



Albert King - I'll Play the Blues for You

Albert King - I'll Play the Blues for You (1972)
I'll Play the Blues for You

 音楽には流行モノと普遍モノとあるように思ってる。流行モノにはもちろんポップスなんかも入るんだけど、ロックの中でもスタイルの変化による流行ものってあるし、それはシーンにの一つとして残されるものもあるんだろうけどず〜っと普遍的に聴かれる類ではないってヤツ。一方ではブルースなんか顕著な例だけどほとんど進化変化しないまま何十年も聴かれているというもの。ジャズなんかもそんな感じだけど、かと言ってクラシックみたいに曲だけが残るってモンでもなくてやっぱりプレイヤーの魂がどれだけ音にして出せるかみたいなのが肝で、その魂論がず〜っと引き継がれているモノだから音的には普遍的なものになってる…ってかそのスタイルで出せる魂論みたいなのがブルースなんだろうなと。

 聞いたアルバムが良すぎたのか、かなり心揺さぶられて魂伝わりまくってます、ってのがアルバート・キングの1972年の作品「I'll Play the Blues for You」。スタックスからの2枚目のリリースで最初の「Born Under a Bad Sign」が有名で大抵コイツが名盤として取り上げられているから知名度が全然違うんだけど、こっちの「I'll Play the Blues for You」もかなりの好盤。ジャケットがライブ的だからライブ盤かな〜って思って手に取って聴いてたんだけど普通にスタジオ盤。ただ、どう聴いても一発録音なんだろうな、ってのはあるけど(笑)。このヘンのブルースメンって割と皆シンプルなブルーススタイルから入っていきながら時代の変化とともにバックの音を進化させてるんだけど、この頃にはもロック勢がブルースだぜ、みたいなの言ってた時期だから本家本元的に気合は入ってったと思う。んで、面白いことに著名なブルースメンは皆独自の奏法とか個性を確立していたので、次に進んでいったのがソウルやファンクとの合体。黒人的にそっちに進むのはわかりやすいんだけど、かと言って自身がそっちに身を預けるようなことはなくってあくまでも合体。その最たる例がコイツ「I'll Play the Blues for You」って感じ。

 随分とまったりした甘い、とでも言えるかのようなまろやかなサウンドに身を任せながらゴツゴツに奏でられるギタープレイは相変わらずのアルバート・キング節なので何ら変わることはないんだが、バックの音がメロウだからか妙な気分で気分に浸れてしまう…どこかの映画の中のワンシーンに自分が放り込まれたかのような感覚に陥るようだ。そして起承転結の味わいを醸しだされているからか途中途中でシーンが移り変わる、そんな情景が目に浮かぶような作品、見事。白熱した熱いブルースってんじゃなくてこういう作風もあるのか、みたいな意味ではかなり新鮮さがあったんじゃないだろうか。ブルースギタリストの向きが強いからそんなにアレコレと音楽的に云々なんてのは無かったと思うけど色々な取り組みしてて、それが無理なく自分のスタイルと融合しているんだからさすがだな、と。素晴らしいベストアルバムってワケじゃないけど、やっぱり安定のアルバムかな。

Born Under a Bad Sign
Albert King
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Stevie Ray Vaughan - Live at Montreux 1982 & 1985

Stevie Ray Vaughan - Live at Montreux 1982 & 1985
ライヴ・アット・モントルー 1982 & 1985 [DVD]

 やっぱりブルースロックが良い。今となってはブルースロックもブルースもほぼ同化しているんでそんなに差はないけど、昔は黒人がやるのがブルース、白人がやるのがブルースロックだったもん。B.B.Kingとクラプトンが同じブルースだよと言われても全然違うしさ、それくらいは何か分かったからきっとそういうもんなんだろう、くらいに思ってた。まぁ、そんなに浅いモンじゃないからそれで分かろうとしていたのが無知なんだが(笑)。

 そんなことで、やっぱりロック好きなのでこういう所に戻ってくるワケです。うん、Stevie Ray Vaughanの初期のライブが入ってる「Live at Montreux 1982 & 1985」。2つのモントルー公公演が入っててその差わずか3年なんだが、その3年の間に無名なギタリストからブルースのキング達と肩を並べるほどのギタリストにのし上がっていったのだな。だからもう全然違う。やってることとかテクニックとかスタイルとか全然変わんないのに、見る側の意識が全然違うしステージングはさすがに違うからその差が感じられる面白いライブ集。やっぱねぇ、映像見る方が面白いな。1982年の方なんて普通に全然凝ってないショットばかりでただ撮ってるだけみたいな感じだしStevie Ray Vaughanも若くてストイックにプレイしているみたいな感じでさ…、まだまだ素人臭いってか垢抜けないってのか…、ただ変わらないんだが(笑)。

 ちなみにこの時の正にこのライブを会場でデヴィッド・ボウイが見ていたことでボウイの「レッツ・ダンス」にギターで参加要請されたって話でね、そんだけ凄いインパクトを放っていたっていうことです。いま見てもそりゃそうだろう、って思うし、ましてや30年前の80's全盛時代にコレだからねぇ。しかしジミヘン並みにどうやって弾いてるのかわからない音がたくさん出てくるし、聴いてて見ててついつい夢中になって聞き惚れてしまう音色、もうさんざん見て聴いて飽きてるのにねぇ…特に難を言えばライブが面白いって人じゃないんだよ、ビジュアル的に。Stevie Ray Vaughanしか輝いていないって言うか、オーラが出てるのは彼だけだからステージが割と地味だし、ライブだからっても凄さがなかなか伝わりにくいと思うもん。狭いハコなら良いけどちょっと大きくなるとステージが余っちゃってさ(笑)。まぁ、このモントルーくらいでもちょっと広く感じるんだけどさ。ただ、それでも音を聴いてるとそんなの関係なく魂込めているギターが聴けて…、これぞブルースだよ…って思ってたもん。わかりやすかったし。こういうギターってどーやったら弾けるんだ??ってね。どんだけSRVフォロワーが出て来てもやっぱり想い入れもリアル性も含めてStevie Ray Vaughanは最高。それが簡単に見れる時代…いいねぇ〜ほんと。

Live at Montreux 1982 & 1985
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Blind Lemon Jefferson - The Rough Guide

Blind Lemon Jefferson - The Rough Guide
ザ・ラフ・ガイド・トゥ・ブラインド・レモン・ジェファーソン(ボーナスCD付き )

 戦前ブルースって大抵出自はミシシッピー州のデルタ地域と相場は決まっているんだが、それでも大変古くからそれぞれの人達には個性があったようで、今思えば的な発想でしかないけど、テキサスブルースの源流でもある?なんて言われるブラインド・レモン・ジェファーソンなんて人もいる。まぁ、どこかの本とかサイトの受け売りなので自分がそう思い付いたワケじゃないけどさ。ブラインド・レモン・ジェファーソンって人は自分にはもう、何と言うのか…宣教師みたいなモンで触れて良い人じゃなかったんだよね。多分奇跡なんだろうけど写真が1枚しか残ってなくて、それがどれもこれもブラインド・レモン・ジェファーソンという人の作品集には必ず使われているおかげでどれもこれも同じアルバムに見えちゃうし、それもまた何かこう…というような写真だしさ(笑)。ま、そんな事でとっつきにくかったって話です…。

 この人も1893年生まれで生まれた時から盲目だったらしい。亡くなったのも1929年なんで36歳くらいだったとか…死因などよく判ってないみたいだけどそりゃそうだわな、こんな時代のテキサスなんてどんなんだったか想像もつかん。しかし盲目の人って多かったのかな…それとも盲目だから音楽的才能が人より大きかったのだろうか?なんて思ったりもするけどブルースメンには盲目の人ってのもチラチラと名を聞く。

 さて、アルバムは何でも良いんだけど、ギター一本で歌い上げるというスタイルは勿論のこと、それでもレッドベリーなんかは年上にも関わらずブラインド・レモン・ジェファーソンには相当の影響を受けているらしいし、そんだけ目立つ存在だったんだろうね。テキサスらしさ、ってのはまぁ、わからんでもないけどやっぱそこまではわからん。エキサイティングなスタイルってんでもないし、もっと幅広い歌をやってるという感じかな。やっぱり戦前ブルースって感じの音だから自分的にはちょっと難しい。それでもやっぱり紐解いていくと必ずぶち当たる名前だし聴いておきたいと思わせる人ではあるね。





Leadbelly - Best of Leadbelly

Leadbelly - Best of Leadbelly
Best of

 戦前ブルースって無茶苦茶ハードル高くってさ、若い頃からブルースを聴かなきゃロックはわからねぇよ、と言われて育ってきてるからやっぱ聴くワケよ。でも、ロックに近いブルースあたりならまだわかるんだけど、戦前ブルースまで行っちゃうとやっぱわかんなくってさ…、凄さとかはわかるけど誰がどうとかこの音がとかそういうのを超越してて…超越ってか全部同じに聞こえるし、大抵アコギかき鳴らして叫んでるみたいなのばっかで声も皆似たようにデカイしさ、戦後ブルースあたりになるともちょっと音楽的になってくるから個性ってのも出てくるのだが、戦前ブルースはヘヴィーだった。だからブルース聴かなきゃと思いつつもなかなか苦手なトコだったなぁ。それは今でも続いているんだけど、さすがに聴けるようにはなってるかな。ただ語れるほど聴けてないし飽きちゃうし、間違っても何かのBGMになるようなモンじゃないから全然だけどね。

 Leadbellyという何と生まれは1888年の人…19世紀の人だよ、同時代ではチャイコフスキーやゴッホが現役だった頃だそうで…、1949年に亡くなっているんで、もう歴史上の人物でしかないんだが、今の時代にこうして音源が普通に聴けちゃうってのはもう…ね。もちろんアルバムとかそんな概念ないからベスト盤以外ないんだろうけど、録音が残ってるのが1935年辺りのものから…、凄いね、ほんと。知られている所ではLed Zeppelinの「Gallow's Pole」の元ネタをやってた人ですな。原曲はトラッドだから誰のってもんでもないけど明らかにレッドベリーがやったバージョンをロックにしたものだ。んで、あの曲って結構ヘンでしょ?リズムとか音の進み方とかさ…、それがまんまレッドベリーのバージョンでそのままなんだよね。一体何だこれ?ってくらいの迫力でさ、叫んでるのか歌ってるのか、それでいてギターがとんでもなく鳴ってるという…楽器という概念を超えた使い方の歌でもあって、これはもうレッドベリーの中でも特殊な部類に位置する曲だったように聞こえるけど、ホント凄い。理論とかぶっ飛ばしててとにかく迫力。これぞロックだ。

 この人、とんでもなく悪人でどうしようもない人だったみたいだけど芸は身を助けるというのか…ただの殺人犯だったらこんなに名前が100年も残ってないだろうけど、とんでもないブルースメンなもんだからなが残ってるしこれからも残るだろう。いや〜、とんでもなく戦前ブルースって感じの音でベスト盤一枚聴くのもちと大変かなって思ってたけど、割とバリエーション豊かなんで楽しめた。耳が進歩したのかな、飾り気なしの魂ぶつけます的な音が目の前で聴けます。





Son House - Raw Delta Blues

Son House - Raw Delta Blues
Raw Delta Blues

 近年のゴージャスな音楽を聴いていると、その音圧や音数の多さとアレンジの見事さやアンサンブルの素晴らしさなど多々やり過ぎなくらいに見事だな〜と感じる事も多くて、それこそが音楽の発展でもあろうと。ところがクラシックの世界って既にその複雑怪奇さからアレンジやゴージャス感、展開の幅の広さやオペラティックからピアノソロまで何でもありな世界を既に数百年前からやってるワケで、まぁ、世界はそんなに変わらないってことか。その流れで行くと更に古くから存在していたであろう楽器一本で歌を歌い紡ぐ吟遊詩人なんてのもいたワケで…。いや、そんなゴージャズなのを聴いてたらすごくシンプルなのを聴きたくなって引っ張ってきたのがこの人、サン・ハウス。こないだ映画「ゲット・ラウド」を見たのもあるけどね、やっぱゴツイしシンプルだしある意味ガツンと来るし。

 アルバムとか何でもいいんです。今じゃもう全集的なのがとんでもない値段で出てたりするからそんなのでいいんです。「Raw Delta Blues」とか驚異的なプライスでしょ。それでこんな凄いのが聴けるんだから今の時代はかなりおかしい。もっとも既にクラシックの領域に入ってきているから著作権は切れてたりするからこうなるんだろうけど、いつまでも残っていってほしいものだ。ネット時代になってから色々と細かい情報なんかも見れるようになって、そんなに研究しなくても情報量があるからちょこっと探すと色々出てくるのは嬉しい。結局サン・ハウスって人の録音モノって大きくは4種類しか存在していないことを知るともっとラクになる。

 1930年5月に録音された楽曲群、1941年8月、42年7月あたりに録音されたモノまでが戦前録音モノとして纏められたりしているけど、そんだけ。結局戦前ブルースの祖と言われるけどその3回の録音吹き込み分だけ。それであんだけの楽曲群をあのレベルで残せているんだからとんでもない集中力とレベルの高さと勢いだったってことで、その辺だけでもバケモンみたいなモンだ。その後は1964年に再発見されて65年4月にこれまたかなりの楽曲を録音したのが戦後録音ブツなんだが、これも録音は3日間だけで、あのレベル。この時既に40歳くらいだったワケだが、凄い集中力なのは相変わらず。言い方変えればこんだけしか録音してないのに既に80年楽しませてくれているってことだ。凄いわなぁ…。

 参考HP→bluesfan.jp

ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター [DVD]
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Epica - Quantum Enigma

Epica - Quantum Enigma (2014)
Quantum Enigma -Digi-

 どうにも右側にあるアマゾンのウィジェットリンクが更新出来なくて困ってる。理由はブラウザの新しいバージョンに対応しきれていない事らしくて中味修正が出来ないんだよね。んでもさ、バージョンアップしてしまったブラウザをだ~ジョンダウンするのも難しいし、他のブラウザも試したんだけどやっぱダメで、更新できず仕舞い。しょうがないからアルバムベタ貼りしとこうかなぁ…とか考えるんだけど更新するの結構手間かかるしどうしたもんか…、でもこのままの情報は古いからイヤだし、やっぱ手修正しかないか。アマゾンも巨大化してきて大企業病になりつつあるみたいで、もうちょっとするともしかしたら衰退傾向が見えるかもしれないな。その間にどっかが受け皿的サイトとして立ち上がっていたら結構イケちゃうかも。楽天じゃ無理だから…どっか色の付いてない新しいのがいいね。…とは言え、世間は当分アマゾン帝国なんだろうが…。

 Epicaの新作「Quantum Enigma」です。どうにも評判がよろしくて、そもそもアルバムごとに音の違いを掌握できていない自分からするとそうなのか…?くらいにしか思えない部分はあるけど、確かに作品ごとに歌唱力は増していくし、楽曲群も新しいエッセンスがどんどん入ってくるんで進化形であることは間違いない。今作は結構重くて速い傾向に進みながらもきちんとクワイヤやオーケストレーションも施されているので、壮大さとシンフォニックさを持ちつつもデスメタル的なエッセンスも存在しているという作品でちょっと尖ってるかも。シモーネ嬢の歌はかなり完成されてきているのでもちろん聴きやすいし天上の歌声なのだが、バンドの音の中ではそれほど重要性を感じない…と言うか存在感がやや薄いかも。まぁ、この歌声がなきゃ成り立たないんで、そんなことはないんだろうけど、それだけバックの音の凝り具合とか完成度が異常に高いとも言えるアルバムに仕上がってるってことです。

 しっかしこの手のシンフォニック系ってかパワーメタルってか…差別化が難しくって、曲ごとの違いもだしバンドのカラーもだけど圧倒的な差別化ってのはなかなか出せないんだろうなぁ、ってよりも自分がそこまで違いを聞き分けられないってのも問題だが(笑)。でもね、何度か聴いてるとハマってくるから作品としては凄いんだよ、だから自分の聴き込みと惚れ具合が足りないだけってことです。やっぱりね、意表をつく展開とか構成とか歌の入りとか多いし、そんな部分がツボにハマれば楽しめるでしょ。まぁ、総じて言うと凝り過ぎ、か(笑)。



Tuomas Holopainen - Life & Times of Scrooge

Tuomas Holopainen - Life & Times of Scrooge (2014)
Life & Times of Scrooge

 真に音楽的センス、才能のある人間ってのは音楽界広しと言えどもそんなに無茶苦茶多いわけじゃないと思う。プレイヤー的な部分での天才的な人達もいればクリエイティブな能力を発揮するところでも天才もいる。なんというか、天才的な才能ってのはやっぱりロックの世界でも突出して感じることがあって、著名な人達は多数いるけど天才的な人ってのはそんなに多くは名があがらないと思うし、さほどメジャーではないけどスゲェ天才的!みたいな人もいる。どの商売も天才だけで成り立つこともないからそんなもんだけど、それが故に天才的な才能に触れた時にはその歴然とした差に感激を覚えることもあるね。

 Nightwishのブレイン…と言うかNightwishの音楽的基幹そのものである鍵盤奏者のTuomas Holopainenがソロアルバムをリリースしている。「Life & Times of Scrooge」というタイトルで、ソロアルバムと言うかサントラを丸ごと一枚作り上げたって事らしくてディズニー云々とか色々な背景があるみたいだけどそのヘンはアチコチで見れるんで、割愛…いやあんまり興味がないんで(笑)。元々本人もディズニー映画とメタルに影響を受けて、みたいな事を言っていたしフィンランドという土地柄からシてメランコリック性の一部を担っているのがデイズニーだとしたら納得できるお話で、その融合体をやるのが自分の方向性だみたいなこと言ってたのを見たことあってさ、だからこういう世界で音を創りだしたんもあんまり不思議はなくって、どんなん出来たんだろ?って興味が少々。

 冒頭から雰囲気たっぷりでナレーションが入ったり女性ボーカルが入ったりして結構良い感じじゃない?さすがだな~ってのが正直な所。メンツ見ると先日Nightwishに加入した何でも楽器奏者のトロイ君はお手伝いしてるみたい。んで、面白いのは単に友人だからってことだと思うけどトニー・カッコがナレーションやってるっつう…。こういうの、マニアは困るだろうな(笑)。まぁ、それくらいで映画のサントラに徹してるからあまり変わったこともなく、普通にサントラだなぁ…と思う作品だから音楽家なんだろう。ロック的には全然面白くもないからこういう所でエネルギー使うならNightwishでもっと作品だしてくれとか思うんだが、ま、それはそれで、か。

 やっぱ天才だよ、この人。美学を追い求める究極のナルシストでもあるし、それを実践できている人。Nightwishの新作期待してまっせ♪

Xandria - Sacrificium

Xandria - Sacrificium (2014)
Sacrificium

 このヘンのバンドって何でいつもいつも同じ時期にアルバム出してくるんだろ?そういう戦略引いてるんだろうとしか思えないんだが、それもありか。今更リリースがぶつかったって買うヤツはどうせあれこれ買うワケであっちを買わなきゃいけないからこっちは買えないなんてことはないもんなぁ…。昔はそういう雰囲気あって同時期リリースって避けてたモンだけど時代は変わっていくのだった。その方が情報がまとまって入るから意識しやすいというのもあるかも。ただまとめて聴くとどれがどんなんだっけ?とかこんがらがってくるのもあるから困る(笑)。

 Xandriaってドイツのバンドの新作「Sacrificium」です。Xandriaって色々とイメージあったんだけど前作「ネヴァーワールズ・エンド」で明らかにターヤ時代のNightwish的な音を出してきてて、結構印象に残ってたんで今回どうなったんだろ?本家のNightwishにオペラ唱法もできるフロール姫が戻って次作は多分更なる高みに進んだアルバムが出てくることを期待しているのだが、その路線を今度はXandriaが先にやってしまっているという構図なのかもしれん、などと思ったり。まぁ、センスと質が違うから比較もできないけどさ、何か楽しみ。

 そんな期待感で聴いてみると…おぉ…スゲェ進化してるじゃないか。歌唱はオペラティックなままでモロに昔のNightwishなんだが、バックの音がかなりツーバスドコドコ中心になってて古く言えば日本のXが実践していたようなツーバスドコドコの中で歌メロがしっかりと流れているというような聞きやすさ、そして壮大なクワイヤなどなど聴いていて飽きないゴージャスさを出したもはや圧倒的ですらあるパワーメタル+αな世界観。これ、結構面白い方向に進んでるんじゃないか?と思わせる作品で、多分これまでで一番出来が良いのでは?っつうか抜けてる気がする。そもそも昔と比べたらボーカルもソングライターも変わっているから別バンドなんだろうけど、いいよ、これ。インパクトとしてはかなりある。ただ、いつもの如く所詮コピー要素ばかりだからバンドとしてのステイタスとか未来がどこに向くのかはわからん…。このマヌエラ姫の歌唱力ならどこかで通じると思うが。





Stream of Passion - A War of Our Own

Stream of Passion - A War of Our Own (2014)
A War of Our Own

 気分一転、そういえばそろそろアルバム出てたんじゃね?と思ってチェックしてみるとやっぱりリリースされてた…何か情報に疎いな〜最近、と思いながらもさほどリリースから遅れることなく聴けたから良しとしておこうじゃないか。古いロックばかり聞いていると最先端の音との時代差に耳がついていかないんだよね…やっぱりものすごい時代の差があってそれは即ちテクノロジーの差でもあるんだが、バンドの音とか構成とかレベル感も明らかに違うし、やっぱり進化って凄い、と実感するもん。そうやってロックは進化していくんだけど、どっちが悪いって話でもなくそれぞれその時々に魅力があるのがロック。だから聴くものが増える一方な悩みになるのだ(笑)。

 Stream of Passionの新作「A War of Our Own」です。一連のゴシック・メタルバンドの類、しかも嬢メタル系は現代においてはほぼ消滅状態になってて、生き残ってるメジャーなバンドは概ね方向転換を図っててどうにも好ましくない方向に進んでいる傾向が高くていかん。かと言って残っているバンド郡の中でも同じようなスタイルを継承していると言いつつもそもそもそんなに深みがなくて魅力に欠けるのが多いんでやっぱり面白くないってことで一時期限りのムーブメントだったんだろうなと自分的には納得しているんだが、そんな中唯一気を吐いていると思ってるのがStream of Passionなワケです。それもマルセラ嬢…嬢って歳でもないらしいけど、この人の憂いのある儚い歌声でして、楽曲はそんなに特筆すべきモノでもないんだけど、マルセラ嬢が歌うと一気にその魅力が増すってのもあってね、楽しみにしていたんです。

 今作「A War of Our Own」も冒頭から掴みはバッチリのメロディと歌声で納得して聴けるのは嬉しいね。ただアルバム一枚を通してとなるとちょっと飽きる。このヘンはどれを聴いても同じなんだけど(笑)、ギターの音がもうちょいと色々とあれば良いのになぁとか思うワケだが、7弦ギターの重低音系だからかやっぱり耳慣れないのと音色がねぇ…、もうちょっと粒を変えていくとかしないと全部同じになっちゃう。フックのあるリフが強烈ってワケでもなくて家曲コードとか開放弦リフばかりだからさ曲の区別がそこで付かなくなるんだもん。歌メロも基本的に憂いがあって儚いんで好きだけど、どれもこれも同じような雰囲気になっちゃうってのももう4枚も出してるんだから幅を広げても良いんじゃないかね、とか。そんな中で「Burning Star」って曲がかなり面白く異質な感じを出しててアクセントになってるね。

 …と文句もあるんだけど、心地良いのは心地良いからこういうのをBGM的に聴くってのもヘンだけどそんな感じで聴けているからいいや。どこかのバンド達みたいに歌謡メタルにはならないでほしいし…。どこかで見たけど、結構アルバム作るの苦労してたみたいで…いや、大人の事情の方でね、最初はCDリリースできないからDL発売だけだったみたいだし。それなりに名が通ってるバンドだと思うんだけど、それでもレコーディング費用がどこからも出されなくて奔走していたとか…、やっぱり昔からのビジネスモデルが通じない厳しい時代になっているのは当然だけど、そこを生き延びるモデルって何か見つからないのかね?模索中期間が長すぎる気がするが…。







Cochise - Cochise

Cochise - Cochise (1970)
Cochise

 アルバムジャケットが持つ購買意欲の刺激と中の音への想像はいつもいつもレコードを買う時の楽しみだった。もちろん無尽蔵に資金があるわけじゃないからある程度数少ないながらも情報を持って、このアルバムあったら良いな〜とかこれ欲しいな〜みたいなのを頭に入れてレコード屋に行くんだけど、当然それが見つかるワケでもなくって意外な一枚を発見したりして、その時はどんな音だっけ?と試行錯誤…でも、鉄則として「見た時が買い時」ってのがあるからその場で決めないといけなくてさ、まぁ、そうやっってどんどん外していくことも多いんだけど…楽しいひと時でした。あ、そもそもレコード漁りって、これが欲しいからって行って目的買いすることってほとんどないわけで、ひたすら全部見てあれば買う、その「あれば」ってのが何を示すのかってのが知識。まぁ、普通の物も買い方とは大きく異なるワケで…はい。

 Cochiseというバンドの1970年リリースのデヴューアルバム「Cochise」はね、もちろんヒプノシスのデザインで先日のFlashの「Out Of Our Hands」とほぼ同じ構図だがこっちのがインパクト満点。あまりにも露骨すぎるんでよく発売禁止にならなかったものだと思うが…、これくらいなら良いんだろうか、それともきちんとアートとして認められたんだろうか?まぁ、英国や日本は割と寛大だから平気だろうけどアメリカとかどうだったんだろ?そこまで調べてないけど…、とにかくこのジャケットのインパクトだけでもちろん見つけた時は即ゲット。中味の情報なんて微塵も知らない頃のお話。ヒプノシスってさ、ジャケット良くっても中味大ハズレって作品も割とあるからアレだけど、これなら正にアートワークとして持ってれば良いかと納得できたからさ。

 んで、中の音は…普通の音(笑)。取り立てて何か書けることがあるかと言われても困るくらい普通の音で、まぁ、アメリカのカントリースワンプとかそんなのを意識してバンドやり始めました…でももちろん英国人だからあんな風になりません、どうしても英国風になっちゃったんです、かと言ってロニー・レインみたいにセンスないし…くらいの音がそのまま入ってるんだが、それでもこのバンド3枚くらいはアルバム出しているんだからそれなりに評価されていたんだろうと思う。それよりもアルバムジャケットによる生き残りが効いたんじゃないだろうかと思わなくもないが…。



Flash - Out Of Our Hands

Flash - Out Of Our Hands (1973)
アウト・オブ・アワ・ハンズ(紙ジャケット仕様)

 GW真っ最中なのにマイペースで勝手な趣味な音ばかりを書いている等ブログだが、もうちょいメジャーで反応良さそうなもの書けばいいのにな、と自分でも思う。ただ何となくの流れでひたすら書いているんだけど、何か抜けられない世界っつうか、面白いなぁって世界にハマってしまっててさ、初めて聴くワケじゃないんだけどすっかり抜けてた音とか多いから時間ある時には割とそういうのを聴きまくったりしてさ、そこからブログネタになってきたりするワケで、まぁ、いいじゃないか。まだまだ聴きたいものや聴き直したいものもいっぱいあるんだがな…。

 Flash…そう元イエスと必ず肩書が付くピーター・バンクスが率いたバンドのFlashの3枚目の作品にして最終作?ともなった「Out Of Our Hands」、1973年作品だが、中味はどうでも良くってアルバムジャケットの面白さでひたすらFlashってバンドは追い掛けたもんだ。もちろんヒプノシスの作品ばかりだけどこの三枚目「Out Of Our Hands」はハッとする猥褻さがなくてちょっと残念(笑)。それでも何だこれ?ってじっくり見ないとわからないと言うか、そういうハッとする面白さはあって、更にこの不気味で不思議な色合いも惹き付けられる。所詮は拳の塊なんだが…、そんな楽しみが先に来ているバンドなので中味はあんまり覚えていなかったりする。多分それは中味が全然面白くなかったからというお話なんだろうけどあまりにもジャケットが秀逸すぎるので音が負けてしまっているってことにしとこう。

 んで、聴いてみるんだが、どうにも取り留めのない音と言うか、軽くてチープでどこに向かえば良いんだ?くらいに迷走している作品で、この時代だからこそか、回りの多種多様な音に影響を受けすぎていたんじゃないかなぁ…本家のYesは圧倒的な世界を確立していくんだが、それを尻目にピーター・バンクスはやりたい世界と言うかやれる世界を歩んでいるっつうか…、結局コミカルバンドにしかなっていないという気がする。歌は貧弱で単調だしともすればクイーンみたいなコーラスの使い方、カラフルな世界観と言えばそうかもしれないけど…、って感じ。瞬間瞬間にはとんでもなく斬りこむようなフレージングい驚いたりもするんだけど概ねFlashのジャケット三枚飾る楽しみのために存在している方が大きいんで良しとしますか。





Greenslade - Live in Stockholm-March 10th 1975

Greenslade - Live in Stockholm-March 10th 1975 (2013)
Live in Stockholm-March 10th 1975

 やっぱ70年代のロックが好きだ。それは即ちギターを中心としたスター然としたロックヒーローの姿が眩しく見えるからにほかならないのが最初だけど、もちろん幅広いサウンドを聴いたりバンドを見たりしたけど本質はそこだ。ロックってのはカッコ良くなきゃいかん、ってのあるもんね。んで、いろいろ聞くけどさ、やっぱりカッコ良いって思って聴き続けるのはギターがカッコ良いのが多いワケ。まぁ、それこそロック的な所だしロックたらしめている部分だろうし…と。ところがこんだけいろいろなバンドがあると皆チャレンジするからギターレスのバンドってのもあったりギターが中心でないバンドも勿論多い。音を聴いていたりすればそれもカッコ良いな、ってのも多いけどやっぱりどこか物足りなくなっちゃう。まぁ、いわゆる「ガツン」がないんだよね。だから結局ギターにその「ガツン」を求めるとか…。

 そんな自分の好みの中でいつ聴いてもいいなぁ、カッコ良いな〜、ギターなんて全然出て来ないのに、ってバンドがGreensladeだ。自分的には鍵盤中心のバンドとしてならEL&Pよりも断然Greensladeでして、大抵の他のプログレバンドよりも全然聴くこともお多いし好みでもある。破壊力って点ではちょいと欠ける部分あるけど美しさやポップさ綺羅びやかさ、それでいて粗暴なロックさテクニカル面や2台の鍵盤による「ガツン」度、これが多分肝なんだろうな。2台の鍵盤がいるからこそ一台が普通に鍵盤の要素を醸しだしてもう一台はリード鍵盤を弾く、即ちギター部分に厚みを出して聴かせるという…、しかもグリーンスレイドもロウソンもテクニカル面でもセンス面でも同等の域にあるから何ら違和感はないし、その合間をマカロックの絶妙な小技の効いたドラミングが埋め尽くす…、見事だ。

 あ、聞いているアルバムは1975年のストックホルムでのライブの発掘音源「Live in Stockholm-March 10th 1975」ってヤツ。前にも違うタイトルで出てたり、アングラでも古くから発掘されていたラジオ音源なんだが、これねぇ、Greensladeとしては終焉に向かっていると言っても良い頃のライブで、既にトニー・リーブスは脱退してるし、熱気という面では多分全盛期程じゃないんだろうとは思うけど、それでもやっぱりGreensladeだ〜っていう音ばかりでゾクゾクしちゃうし。4枚目の「TIME AND TIDE」ってアルバムリリース前だけど結構プロモーション的にやってるショウらしいが、まぁ、後の時代に聴く分にはそんなのあんまり意識しないからなぁ…。リアルでラジオ聞いてたら、何だこれ、知らない曲ばかりだ…新作アルバムからかなぁ、楽しみだなぁ〜っていう感動があるんだろうが…。

 憂いさとポップさ、そして割と粗野にも聞こえるボーカルスタイル、ステレオ感たっぷりに宙を舞う2台の鍵盤、手数の多いドラミング、合間を縫うベースラインの派手さ、どこを斬っても非の打ち所がないくらいのスタジを作を見事にライブで演じ切っている発掘ライブ音源、いいねぇ、これ。

TIME AND TIDE - タイム・アンド・タイド
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Cressida - Trapped in Time

Cressida - Trapped in Time (1969)
Trapped in Time

 90年代はオールドバンドのCD復刻が盛んで、とにかく何でもCDになりつつあった。マスターとかどうでも良くてレコードからCDに落としてみたり、シングルなどをボーナストラックに加えて出してきたりとそれはそれでかなり楽しかったものだ。後半になってくると発掘音源や未発表ライブ音源なんてのがいくつも出されてきたりして、一体何なんだ?ってくらいにアチコチのバンドのそんな珍しい音源がリリースされて、到底全部を追いかけるのが不可能になってきた時代だったなぁ。00年代あたりからはリマスターだの何だのと音やジャケットの深みを追求する方向に進んでって、そのうちデモテープやスタジオアウトテイクなんかがボーナストラックに加えられたりするようになって何だかもう…って感じになってったけど、それでもいくつかは未発表音源や未発表ライブに感動したものもあった。本日紹介の音源は最近なのかんぁ、出てたのも知らなかったけどやっぱ気になったので…。

 Cressidaという英国B級バンドとして知られている…かもしれないバンドのデビュー前の1969年のデモテープを発掘した「Trapped in Time」というアルバム。いや〜、こんなのあるんだなぁ…。デモテープって事はそれなりにどこかで録音してレコード会社に持ってったりしたんだろうけど、この時代にそんなことをしていたってのもなかなか…。ライブ音源じゃなくてきちんとしたデモテープなんだから恐れ入る。Cressidaってバンドはしっかりと自分たちの音楽性と方向性を持って活動しようとしていたバンドだったと言うことがわかる記録音源だね。

 んで、聴いてみるのだが、これがまた想像通りにとってもチープで嬉しくなってきた。でもね、あのCressidaの特徴でもあるオルガンサウンド中心のちょっとヘンなポップ調な音は最初期から健在で、歌も曲も時代を考えればかなり良質な部類に聞こえるし、デモテープだけど発掘音源でリリースします、ってのもわかるくらいのレベルな作品。B級フレイバーたっぷりなダサさが実によろしい。ギターもチープだけどきらりと光るフレージングがあったり、デモテープとは思えないくらいの完成度を誇る作品でもある。いいねぇ、これ。長々と続けられる曲はほとんどなくて、割とキャッチーに60年代風プログレ風ロックを聴かせてくれる代物。この時代のエネルギーを感じる好盤。

The Vertigo Years Anthology 1969-1971
Cressida
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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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